JP2017073630A - 弾性波装置の製造方法及び弾性波装置 - Google Patents

弾性波装置の製造方法及び弾性波装置 Download PDF

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Abstract

【課題】圧電基板の割れが生じ難く、かつ外部接続端子との接合性に優れる、弾性波装置の製造方法を提供する。【解決手段】圧電基板2上に、IDT電極3を形成する工程と、堆積法を用いて密着層及び電極層をこの順に連続して成膜することにより、IDT電極3に接続される接続電極5と、接続電極5に連なる電極ランド6とを有する配線電極4を形成する工程と、を備え、配線電極4を形成するに際し、圧電基板2上に、密着層より圧電基板2に拡散しにくい材料によって構成されている拡散防止層7を形成し、平面視において、配線電極4の外周縁4aの少なくとも一部が、拡散防止層7に重なるように、配線電極4を形成する、弾性波装置1の製造方法。【選択図】図1

Description

本発明は、共振子や帯域フィルタなどに用いられる弾性波装置の製造方法及び弾性波装置に関する。
従来、共振子や帯域フィルタとして弾性波装置が広く用いられている。
下記の特許文献1には、圧電基板上に、IDT電極が設けられた弾性波装置が開示されている。特許文献1では、上記IDT電極に、配線部が接続されている。上記配線部は、上記IDT電極と同層の下層配線部と、該下層配線部の上部に配された上層配線部とを備えている。上記上層配線部は、上記下層配線部の電極幅よりも大きな電極幅を有している。
特開2011−71912号公報
弾性波装置では、外部との接続のため、配線電極にバンプ電極などの外部接続端子が接合される。しかしながら、特許文献1の弾性波装置では、この外部接続端子の接合工程において、圧電基板に応力が加わり、圧電基板の割れが生じることがあった。また、外部接続端子の接合後、外部接続端子と配線電極との接合強度が不足し、外部接続端子の剥がれが生じる場合があった。
本発明の目的は、圧電基板の割れが生じ難く、かつ外部接続端子との接合性に優れる、弾性波装置の製造方法及び弾性波装置を提供することにある。
本発明に係る弾性波装置の製造方法は、圧電基板上に、IDT電極を形成する工程と、堆積法を用いて密着層及び電極層をこの順に連続して成膜することにより、前記IDT電極に接続される接続電極と、該接続電極に連なる電極ランドとを有する配線電極を形成する工程と、を備え、前記配線電極を形成するに際し、前記圧電基板上に、前記密着層より前記圧電基板に拡散しにくい材料によって構成されている拡散防止層を形成し、平面視において、前記配線電極の外周縁の少なくとも一部が、前記拡散防止層に重なるように、前記配線電極を形成する。
本発明に係る弾性波装置の製造方法のある特定の局面では、堆積法を用いて前記密着層及び前記電極層を一括して成膜する。この場合、外部接続端子との接合性をより一層高めることができる。
本発明に係る弾性波装置の製造方法のある特定の局面では、平面視において、前記電極ランド同士が対向する少なくとも1つの対向部が、前記拡散防止層に重なるように、複数の前記電極ランドを形成する。この場合、圧電基板の割れがより一層生じ難い。
本発明に係る弾性波装置の製造方法の別の特定の局面では、平面視において、前記接続電極と前記電極ランドとの接続部が、前記拡散防止層に重なるように、前記配線電極を形成する。この場合、圧電基板の割れがより一層生じ難い。
本発明に係る弾性波装置の製造方法の他の特定の局面では、平面視において、外周縁の少なくとも一部が前記拡散防止層と重なっている前記電極ランドを、前記圧電基板の角部に形成する。この場合、圧電基板の割れがより一層生じ難い。
本発明に係る弾性波装置の製造方法のさらに他の特定の局面では、前記圧電基板が、LiNbOにより構成されている。
本発明に係る弾性波装置の製造方法のさらに他の特定の局面では、前記密着層が、Ti又はNiCrにより構成されている。
本発明に係る弾性波装置の製造方法のさらに他の特定の局面では、前記電極層が、Al又はAlと他の金属との合金により構成されている金属膜を主体とする。
本発明に係る弾性波装置の製造方法のさらに他の特定の局面では、前記配線電極の前記電極層に、外部接続端子を接合する工程をさらに備える。前記外部接続端子は、超音波接合により接合することが好ましい。
本発明に係る弾性波装置は、圧電基板と、前記圧電基板上に設けられたIDT電極と、前記圧電基板上に設けられた拡散防止層と、前記IDT電極に接続されている接続電極と、該接続電極に連なっている電極ランドとを有する配線電極と、を備え、前記配線電極が、密着層と、該密着層上に設けられた電極層とにより構成されており、平面視において、前記電極層が、前記密着層と重なっているか、又は、前記密着層に含まれるように設けられており、前記拡散防止層が、前記密着層より前記圧電基板に拡散しにくい材料によって構成されており、平面視において、前記配線電極の外周縁の少なくとも一部が、前記拡散防止層に重なっている。
本発明に係る弾性波装置のある特定の局面では、平面視において、前記電極層が、前記密着層と重なっている。この場合、外部接続端子との接合性をより一層高めることができる。
本発明に係る弾性波装置の製造方法によれば、圧電基板の割れが生じ難く、かつ外部接続端子との接合性に優れる、弾性波装置を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る弾性波装置を略図的に示す部分切欠き平面図である。 図1のA−A線に沿う部分の部分切欠き拡大断面図である。 本発明の一実施形態に係る弾性波装置の変形例の要部を示す部分切欠き拡大断面図である。 平面視において、密着層が電極層に含まれるように形成される場合の部分切欠き拡大断面図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の具体的な実施形態を説明することにより、本発明を明らかにする。
なお、本明細書に記載の各実施形態は、例示的なものであり、異なる実施形態間において、構成の部分的な置換または組み合わせが可能であることを指摘しておく。
以下、本発明の弾性波装置について先に説明し、続いて本発明の弾性波装置の製造方法について説明する。
(弾性波装置)
図1は、本発明の一実施形態に係る弾性波装置を略図的に示す部分切欠き平面図である。
弾性波装置1は、圧電基板2を有する。圧電基板2は、主面2aを有する。圧電基板2の主面2a上に、IDT電極3、配線電極4及び拡散防止層7が設けられている。
配線電極4は、接続電極5と、電極ランド6とを有する。接続電極5は、IDT電極3に接続されている。電極ランド6は、接続電極5に連なっている。電極ランド6上には、バンプ電極8が設けられている。
拡散防止層7は、平面視において、電極ランド6の外周縁6aと重なるように設けられている。電極ランド6の外周縁6aは、平面視において、拡散防止層7の外側端縁7aと、内側端縁7bとの間に位置している。また、拡散防止層7は、平面視において、接続電極5の外周縁5aの一部と重なるように設けられている。従って、拡散防止層7は、平面視において、配線電極4の外周縁4aの一部と重なるように設けられている。詳細には、拡散防止層7が、矩形状の配線電極4を囲むように配線電極4の四辺の内側に所定の幅と、外側に所定の幅とを有して設けられている。配線電極4の中央部が圧電基板2の主面2aと直接接触するように設けられており、配線電極4の中央部の矩形状の領域には拡散防止層7が設けられていない。また、平面視において、拡散防止層7は、バンプ電極8と配線電極4との接合領域と重なっていない。
圧電基板2は、LiNbOからなる基板である。もっとも、圧電基板2としては、LiTaOなどの他の圧電単結晶からなる基板を用いてもよいし、圧電セラミックスからなる基板を用いてもよい。
IDT電極3は、Ti、Cu、Al、Pt、AlCu合金、NiCr、Niなどの適宜の金属もしくは合金により構成することができる。IDT電極3は、単層の金属膜であってもよいし、複数の金属膜を積層してなる積層金属膜であってもよい。
図2は、図1のA−A線に沿う部分の部分切欠き拡大断面図である。
図2に示すように、配線電極4は、密着層4A及び電極層4Bにより構成されている。密着層4Aは、圧電基板2の主面2a上から拡散防止層7上に至るように設けられている。電極層4Bは、密着層4A上に設けられている。電極層4Bは、平面視において、密着層4Aと重なるように設けられている。電極層4B上には、バンプ電極8が設けられている。
密着層4Aは、Tiにより構成されている。密着層4Aは、NiCrにより構成されていてもよい。
電極層4Bは、AlCu合金、Ti及びAlをこの順に積層してなる積層金属膜により構成されている。電極層4Bは、このように、複数の金属を積層してなる積層金属膜であってもよいし、単層の金属膜であってもよい。電極層4Bは、Al若しくはAlと他の金属との合金により構成されている単層の金属膜又は該金属膜を主体とする積層金属膜であることが好ましい。
拡散防止層7は、密着層4Aより圧電基板2に拡散しにくい材料によって構成されている。このような材料としては、SiO、Ta若しくはSiNなどの適宜の酸化膜又は窒化膜や、Al、NiCr若しくはMoなどの適宜の金属が挙げられる。
バンプ電極8は、外部と接続するための外部接続端子である。バンプ電極8は、Auにより構成されている。バンプ電極8は、他の適宜の金属若しくは合金により構成されていてもよい。なお、本実施形態では、バンプ電極8と電極層4Bとの界面において、バンプ電極8を構成しているAuと電極層4Bを構成しているAlとによりAuAl合金が形成されている。
弾性波装置1では、平面視において、電極層4Bが、密着層4Aと重なるように設けられている。すなわち、電極層4Bの直下にのみ密着層4Aが設けられている。そのため、後述の製造方法の欄で説明するように、電極層4Bの結晶化度及び配向度が高められている。電極層4Bの結晶化度及び配向度が高められているため、弾性波装置1では、電極層4Bとバンプ電極8との接合強度に優れている。よって、弾性波装置1では、バンプ電極8の剥がれが生じ難い。
なお、図3に変形例で示すように、電極層4Bは、平面視において、密着層4Aに含まれるように設けられていてもよい。すなわち、密着層4Aは、平面視において、電極層4Bの直下を含む領域に形成されていてもよい。この場合においても、電極層4Bの結晶化度及び配向度が高められているため、電極層4Bとバンプ電極8との接合強度を高めることができる。
また、弾性波装置1では、拡散防止層7が、平面視において、配線電極4の外周縁4aの少なくとも一部と重なるように設けられている。図2に示すように、平面視において、拡散防止層7と配線電極4とが重なっている部分においては、圧電基板2の主面2a上から拡散防止層7上に至るように配線電極4が設けられている。そのため、弾性波装置1では、圧電基板2の割れが生じ難い。この点については、以下のように説明される。
配線電極4を構成する密着層4Aは、Tiなど圧電基板2に拡散しやすい材料により構成されている。密着層4Aを構成する材料が圧電基板2に拡散すると、バンプ電極8を接合する際などに加わる応力により、圧電基板2が割れやすくなる。特に、圧電基板2においては、配線電極4の外周縁4aと接触する箇所に応力が集中しやすく割れやすい。弾性波装置1では、この配線電極4の外周縁4aの少なくとも一部と圧電基板2とが接触する箇所に拡散防止層7が挟まれるように設けられている。そのため、弾性波装置1では、圧電基板2の割れが生じ難い。
図1に戻り、弾性波装置1では、平面視において、圧電基板2の角部2bに位置している電極ランド6の外周縁6aに重なるように、拡散防止層7が設けられている。圧電基板2の角部2bに位置している電極ランド6には、バンプ電極8を接合する際などに応力が集中しやすい。よって、本実施形態のように、平面視において、圧電基板2の角部2bに位置している電極ランド6の外周縁6aに重なるように拡散防止層7を設けることで、圧電基板2の割れをより一層確実に防止することができる。
弾性波装置1では、平面視において、電極ランド6同士が対向する対向部6bに重なるように拡散防止層7が設けられている。この電極ランド6同士が対向する対向部6bには、バンプ電極8を接合する際などに加わる応力が集中しやすい。よって、本実施形態のように、平面視において、対向部6bに重なるように拡散防止層7を設けることで、圧電基板2の割れをより一層確実に防止することができる。
また、弾性波装置1では、平面視において、電極ランド6と、接続電極5との接続部6cに重なるように、拡散防止層7が設けられている。この接続部6cにおいては、バンプ電極8を接合する際などに加わる応力により、圧電基板2の割れが生じやすい。従って、本実施形態のように、平面視において、接続部6cに重なるように拡散防止層7を設けることで、圧電基板2の割れをより一層確実に防止することができる。
(弾性波装置の製造方法)
弾性波装置1の製造方法は、特に限定されないが、例えば以下に示す方法により製造することができる。
まず、圧電基板2としてのLiNbO基板を用意する。次に、圧電基板2上に、IDT電極3を形成する。IDT電極3は、例えば、蒸着リフトオフ法により形成することができる。IDT電極3は、Ti、Cu、Al、Pt、AlCu合金、NiCr、Niなどの適宜の金属もしくは合金により構成することができる。続いて、圧電基板2上に、拡散防止層7を形成する。拡散防止層7は、例えば、スパッタリング法により形成することができる。本実施形態では、拡散防止層7は、SiO膜により形成されている。なお、拡散防止層7は、密着層4Aより圧電基板2に拡散しにくい材料であれば、特に限定されない。このような材料としては、SiO、Ta若しくはSiNなどの適宜の酸化膜又は窒化膜や、Al、NiCr若しくはMoなどの適宜の金属が挙げられる。
次に、堆積法を用いて密着層4A及び電極層4Bをこの順に連続して成膜する。より具体的に、本実施形態では、蒸着法により、密着層4A及び電極層4Bを一括して成膜する。なお、堆積法であれば、蒸着法でなくとも、スパッタリング法などの他の方法により成膜してもよい。密着層4Aは、Tiにより形成されている。また、電極層4Bは、AlCu合金、Ti及びAlがこの順に積層された積層金属膜により形成されている。
本実施形態では、蒸着法により、密着層4A及び電極層4Bを一括して成膜することで、IDT電極3に接続される接続電極5と、接続電極5に連なる電極ランド6とを同時に形成する。それによって、配線電極4を形成する。
なお、配線電極4を形成するに際しては、平面視において、外周縁4aの少なくとも一部が、拡散防止層7に重なるように、配線電極4を形成する。具体的には、図2に示すように、配線電極4の外周縁4aの少なくとも一部と圧電基板2とが接触する箇所に挟まれるように拡散防止層7を形成する。配線電極4の外周縁4aと圧電基板2とが接触する箇所は、バンプ電極8を接合する際などに応力が生じやすい。そのため、配線電極4の外周縁4aと圧電基板2とが接触する箇所に挟まれるように拡散防止層7を設けることで、圧電基板2の割れを防止することができる。
圧電基板2の角部2bに位置している電極ランド6には、バンプ電極8を接合する際などに応力が集中しやすい。そのため、図1に示すように、圧電基板2の角部2bに位置している電極ランド6の外周縁6aに重なるように拡散防止層7を形成することが望ましい。
また、電極ランド6同士が対向する対向部6bには、バンプ電極8を接合する際などに加わる応力が集中しやすい。よって、本実施形態のように、平面視において、対向部6bに重なるように拡散防止層7を形成することが望ましい。
さらに、電極ランド6と、接続電極5との接続部6cにおいては、バンプ電極8を接合する際などに加わる応力により、圧電基板2の割れが生じやすい。従って、本実施形態のように、平面視において、接続部6cに重なるように拡散防止層7を設けることが望ましい。
次に、配線電極4に外部接続端子としてのバンプ電極8を接合する。本実施形態では、超音波接合、すなわち金属拡散接合により、バンプ電極8を接合する。バンプ電極8は、Auによって形成されている。
本実施形態では、上記のように、密着層4A及び電極層4Bを堆積法により連続して成膜するため、密着層4A上に成膜される電極層4Bの結晶化度及び配向度を高めることができる。そのため、電極層4Bとバンプ電極8との接合強度を高めることができる。
特に、本実施形態では一括成膜により成膜しているため、平面視において、電極層4Bが、密着層4Aと重なるように形成される。具体的には、図2に示すように、電極層4Bの直下に密着層4Aが形成される。そのため、電極層4Bの結晶化度及び配向度を確実に高めることができ、電極層4Bとバンプ電極8の接合強度を確実に高めることができる。よって、本製造方法により得られた弾性波装置1は、バンプ電極8の剥がれが生じ難い。これを、以下、具体的な実験例を用いて説明する。
実験例においては、上記製造方法に従って弾性波装置1を作製した。なお、比較のため、密着層4Aを設けないこと以外は、上記製造方法に従って弾性波装置を作製した。結果を下記の表1に示す。
Figure 2017073630
表1に示すように、密着層4Aを設けることにより、合金内破断率が低くなっており、金属拡散界面が安定していることを示している。合金内破断率の評価方法は、圧電基板2の主面2aに垂直な方向で接合部に力を加え、接合部を破断させる試験を繰り返す。破断した接合部の全数に対する破断面におけるAu残りなし状態の数の比を合金内破断率(Au残りなし率)とした。破断面におけるAu残りなし状態の判定は、破断面を1000倍の顕微鏡で観察して金色のAuを目視で確認できなかったとき、Au残りなし状態と判定する。また、圧電基板2とバンプ電極8を介して接合される実装基板との接合安定性を評価方法として、弾性波装置1のバンプ電極8の全数に対する、接合されなかったバンプ電極8の数の比であるバンプ電極の不着発生率も低められていることがわかる。このことから、密着層4Aを設けることにより、電極層4Bとバンプ電極8の接合強度が高められ、さらに、電極層4Bとバンプ電極8とが接合されやすくなりバンプ電極8の不着発生率が低められていることがわかる。
従って、図4に示すように、平面視において、密着層104Aが電極層104Bに含まれるように形成される場合、密着層104A上に設けられない電極層104B部分は、結晶化度及び配向度が高められないこととなる。そのため、バンプ電極108を接合すると、配線電極104から剥がれ落ちる場合がある。
従って、本発明においては、図2及び図3に示すように、平面視において、電極層4Bが、密着層4Aと重なっているか、又は、密着層4Aに含まれるように配線電極4を形成する。
なお、一括成膜により成膜する場合、密着層4A及び電極層4Bの層間剥がれを抑制することができる。従って、熱負荷が加わった際の熱収縮による層間剥がれも生じ難い。また、配線抵抗のばらつきを小さくすることや、別々に成膜した場合に比べてコストを安くすることもできる。さらに、本実施形態では、配線電極4をIDT電極3とは、別工程で成膜するため、配線電極4の厚みや材料を自由に設計することもできる。
1…弾性波装置
2…圧電基板
2a…主面
2b…角部
3…IDT電極
4…配線電極
4A…密着層
4B…電極層
4a,5a,6a…外周縁
5…接続電極
6…電極ランド
6b…対向部
6c…接続部
7…拡散防止層
7a…外側端縁
7b…内側端縁
8…バンプ電極

Claims (12)

  1. 圧電基板上に、IDT電極を形成する工程と、
    堆積法を用いて密着層及び電極層をこの順に連続して成膜することにより、前記IDT電極に接続される接続電極と、該接続電極に連なる電極ランドとを有する配線電極を形成する工程と、
    を備え、
    前記配線電極を形成するに際し、
    前記圧電基板上に、前記密着層より前記圧電基板に拡散しにくい材料によって構成されている拡散防止層を形成し、
    平面視において、前記配線電極の外周縁の少なくとも一部が、前記拡散防止層に重なるように、前記配線電極を形成する、弾性波装置の製造方法。
  2. 堆積法を用いて前記密着層及び前記電極層を一括して成膜する、請求項1に記載の弾性波装置の製造方法。
  3. 平面視において、前記電極ランド同士が対向する少なくとも1つの対向部が、前記拡散防止層に重なるように、複数の前記電極ランドを形成する、請求項1又は2に記載の弾性波装置の製造方法。
  4. 平面視において、前記接続電極と前記電極ランドとの接続部が、前記拡散防止層に重なるように、前記配線電極を形成する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の弾性波装置の製造方法。
  5. 平面視において、外周縁の少なくとも一部が前記拡散防止層と重なっている前記電極ランドを、前記圧電基板の角部に形成する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の弾性波装置の製造方法。
  6. 前記圧電基板が、LiNbOにより構成されている、請求項1〜5のいずれか1項に記載の弾性波装置の製造方法。
  7. 前記密着層が、Ti又はNiCrにより構成されている、請求項1〜6のいずれか1項に記載の弾性波装置の製造方法。
  8. 前記電極層が、Al又はAlと他の金属との合金により構成されている金属膜を主体とする、請求項1〜7のいずれか1項に記載の弾性波装置の製造方法。
  9. 前記配線電極の前記電極層に、外部接続端子を接合する工程をさらに備える、請求項1〜8のいずれか1項に記載の弾性波装置の製造方法。
  10. 前記外部接続端子を超音波接合により接合する、請求項9に記載の弾性波装置の製造方法。
  11. 圧電基板と、
    前記圧電基板上に設けられたIDT電極と、
    前記圧電基板上に設けられた拡散防止層と、
    前記IDT電極に接続されている接続電極と、該接続電極に連なっている電極ランドとを有する配線電極と、
    を備え、
    前記配線電極が、密着層と、該密着層上に設けられた電極層とにより構成されており、
    平面視において、前記電極層が、前記密着層と重なっているか、又は、前記密着層に含まれるように設けられており、
    前記拡散防止層が、前記密着層より前記圧電基板に拡散しにくい材料によって構成されており、
    平面視において、前記配線電極の外周縁の少なくとも一部が、前記拡散防止層に重なっている、弾性波装置。
  12. 平面視において、前記電極層が、前記密着層と重なっている、請求項11に記載の弾性波装置。
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