JP2017073442A - 加工装置 - Google Patents

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【課題】本発明は、被加工物を保持した保持手段の移動に対応して生じるタイムロスを低減して、加工効率を向上させた加工装置を提供する【解決手段】本発明によれば、被加工物を保持する保持テーブルを有する第一、第二の保持手段と、該第一、該第二の保持手段をX軸方向に加工送りするX軸送り手段と、該第一、第二の保持手段のX軸方向に直交するY軸方向に加工送りする第一、第二のY軸送り手段と、該第一、第二の保持手段に保持された被加工物に加工を施す加工手段と、該第一、第二の保持手段に保持された被加工物を撮像し加工すべき領域を検出するアライメント手段と、を少なくとも備え、該第一、第二の保持手段が、該X軸方向に対する該保持テーブルの角度を角度調整可能に構成されているとともに、該X軸送り手段によって該第一の保持手段と該第二の保持手段を順次該加工手段に位置付けて被加工物を順次加工する加工装置が提供される。【選択図】図1

Description

本発明は、加工手段に対して相対移動可能な保持手段に保持される被加工物に対して加工を行う加工装置に関する。
IC、LSI等の複数のデバイスが分割予定ラインによって区画され表面に形成されたウエーハは、ダイシング装置や、レーザー加工装置等によって、格子状に配列されたストリートと呼ばれる上記分割予定ラインに沿って個々のデバイスに分割され、分割された個々の半導体デバイスは携帯電話、パソコン等の電気機器に利用される。
上記したダイシング装置は、被加工物を保持する保持手段と、該保持手段に保持された被加工物を切削する切削ブレードとを回転可能に備えた切削手段と、該保持手段とをX軸方向に加工送りするX軸送り手段と、該保持手段をX軸方向と直交するY軸方向に加工送りするY軸送り手段と、を少なくとも備え、ウエーハを高精度に個々のデバイスに分割することができる(例えば、特許文献1を参照。)。
また、上記したレーザー加工装置は、被加工物を保持する保持手段と、該保持手段に保持された被加工物にレーザー光線を照射するレーザー光線照射手段と、該保持手段をX軸方向に加工送りするX軸送り手段と、該保持手段をX軸方向と直交するY軸方向に加工送りするY軸送り手段と、を少なくとも備え、ウエーハを高精度に個々のデバイスに分割する加工を施すことができる(例えば、特許文献2を参照。)。
上記したように、ダイシング装置、レーザー加工装置いずれにおいても、被加工物は、被加工物を保持する保持手段に保持されて加工されるように構成されており、切削ブレード、あるいはレーザー光線照射手段に対して被加工物が相対的に移動するように加工送りされるようになっている。
上記したダイシング装置、レーザー加工装置等の一般的な加工装置においては、被加工物がX軸方向に移動し、被加工物の一端から他端まで加工が行われた後、Y軸送り手段によりX軸方向と直交するY軸方向に加工送りされ、今度は、他端側から一端側に同様の加工が施される。このようにして、上記分割予定ラインの数だけX軸方向における往復動が行われ、X軸方向の一端、他端側にて移動方向が変化するタイミングで、減速、停止、再加速することを繰り返すことになる。ダイシング装置、レーザー加工装置のいずれにおいても、該保持手段は、加工安定性や加工精度の向上を図るために、切削ブレード、レーザー光線照射手段等の加工手段に対して所定の一定速度で相対移動させられることが好ましいが、該保持手段は、モーター、エア供給手段等が内蔵されていることもあり、相当な重量(例えば、30kg)を備えていることが多く、加工開始となる半導体ウエーハのストリートの一端から他端まで所定の一定速度で加工した後に、上記した、減速、停止、再加速させる場合は、相応の時間が必要になる。また、特にレーザー加工装置においては、該保持手段の移動速度が速いこともあり(例えば、100〜1000mm/s)、1枚のウエーハを加工する場合は、分割予定ラインの数だけ、その「減速、停止、加速」に要する時間が積み重なり、これが、加工時のタイムロスとなって、加工効率を向上させる上で妨げとなっている。
特開2010−110849号公報 特開2012−161799号公報
上記したように、被加工物が保持された保持手段を加工手段に対して相対的に往復移動させて加工を行う加工装置において、該保持手段の往復移動時におけるタイムロスが生じるという問題がある。なお、レーザー加工装置と比べ、X軸送り手段による該保持手段の移動速度は遅いものの、ダイシング装置においても同様の問題がある。
本発明は、上記事実に鑑みてなされたものであり、その主たる技術的課題は、保持手段の移動に対応して生じる上記タイムロスを低減して、加工効率を向上させた加工装置を提供することにある。
上記主たる技術課題を解決するため、本発明によれば、加工装置であって、被加工物を保持する保持テーブルを有する第一の保持手段と、被加工物を保持する保持テーブルを有する第二の保持手段と、該第一の保持手段および該第二の保持手段をX軸方向に加工送りするX軸送り手段と、該第一の保持手段のX軸方向に直交するY軸方向に加工送りする第一のY軸送り手段と、該第二の保持手段のX軸方向に直交するY軸方向に加工送りする第二のY軸送り手段と、該第一の保持手段に保持された被加工物と該第二の保持手段に保持された被加工物に加工を施す加工手段と、該第一の保持手段および該第二の保持手段に保持された被加工物を撮像し加工すべき領域を検出するアライメント手段と、を少なくとも備え、該第一、第二の保持手段が、該X軸方向に対する保持テーブルの角度を角度調整可能に構成されているとともに、該X軸送り手段によって該第一の保持手段と該第二の保持手段を順次該加工手段に位置付けて被加工物を順次加工する加工装置が提供される。
本発明の加工装置では、該第一の保持手段および該第二の保持手段に対応してアライメント手段を配設することができ、また、該加工手段として、被加工物にレーザー光線を照射する集光器を備えたレーザー光線照射手段を備えることができる。
本発明による加工装置は、被加工物を保持する保持テーブルを有する第一の保持手段と、被加工物を保持する保持テーブルを有する第二の保持手段と、該第一の保持手段および該第二の保持手段をX軸方向に加工送りするX軸送り手段と、該第一の保持手段のX軸方向に直交するY軸方向に加工送りする第一のY軸送り手段と、該第二の保持手段のX軸方向に直交するY軸方向に加工送りする第二のY軸送り手段と、該第一の保持手段に保持された被加工物と該第二の保持手段に保持された被加工物に加工を施す加工手段と、該第一の保持手段および該第二の保持手段に保持された被加工物を撮像し加工すべき領域を検出するアライメント手段と、を少なくとも備え、該第一、第二の保持手段が、該X軸方向に対する保持テーブルの角度を角度調整可能に構成されているとともに、該X軸送り手段によって該第一の保持手段と該第二に保持手段を順次該加工手段に位置付けて被加工物を順次加工する構成を備えることにより、一回のX軸方向の加工送りにおいて生じるタイムロスを保持手段の数で割った値が、保持手段一つあたりのタイムロスとなるため、保持手段を一つしか有しない構成と比べ実質的なタイムロスを減少させ加工効率の向上を図ることができる。
また、複数の被加工物を、タイムロスを経ることなく連続して加工できるので、生産効率が向上し、実質的に加工装置を安価に提供することができる。すなわち、保持手段を複数設けることにより被加工物を連続的に加工することにより、高額なレーザー発振器のコストを、備えられた保持手段の数に応じて低下させることができる。
本発明に従って形成された加工装置の第一の実施形態を示す斜視図。 図1に示す第一の実施形態により実行される、レーザー加工を説明するための図。 本発明に従って形成された加工装置の第二の実施形態を示す斜視図。
以下、本発明による加工装置の好適な第1の実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1には、本発明に従って構成される加工装置として、加工手段にレーザー光線照射手段を採用したレーザー加工装置の斜視図が示されている。図1に示すレーザー加工装置1は、静止基台2と、該静止基台2に矢印Xで示すX軸方向に移動可能に配設された被加工物を保持する第一〜第三の保持手段を形成するチャックテーブル機構3a、3b、3c(以下、「3a、3b、3c」のような表記を「3a〜3c」と省略して表記する場合がある。)と、静止基台2上に配設されたレーザー光線照射手段としてのレーザー光線照射ユニット4とを具備している。
上記3つのチャックテーブル機構3a〜3cは、静止基台2上にX軸方向に沿って平行に配設された一対の案内レール31、31と、該案内レール31、31上にX軸方向に移動可能に配設された第1の滑動ブロック32a〜32cと、該第一の滑動ブロック32a〜32c上にX軸方向と直交する矢印Yで示すY軸方向に移動可能に配設された第2の滑動ブロック33a〜33cと、該第2の滑動ブロック33a〜33cのそれぞれに円筒部材34a〜34cによって支持されたカバーテーブル35a〜35cと、被加工物を保持する保持テーブルとしてのチャックテーブル36a〜36cを備えており、X軸方向に直列に配列されている。
これらチャックテーブル36a〜36cは多孔性材料から形成された吸着チャック361a〜361cを備えており、各吸着チャック361a〜361cの上面である保持面上に被加工物を図示しない吸引手段を作動することによって保持するようになっている。このように構成されたチャックテーブル36a〜36cは、円筒部材34a〜34c内に配設された図示しないパルスモータによって回転可能に構成されており、チャックテーブル上に保持された被加工物のX軸方向に対する角度を調整可能になっている。なお、チャックテーブル36a〜36cには、保護テープを介して被加工物である半導体ウエーハを支持する環状のフレームを固定するためのクランプ362a〜362cが配設されている。
上記第一の滑動ブロック32a〜32cは、それぞれの下面に上記一対の案内レール31、31と嵌合する一対の被案内溝321a、321a、321b、321b、321c、321cが設けられているとともに、それぞれの上面にY軸方向に沿って平行に形成された一対の案内レール322a、322a、322b、322b、322c、322cが設けられている。このように構成された第一の滑動ブロック32a〜32cは、被案内溝321a、321a、321b、321b、321c、321cが一対の案内レール31、31に嵌合することにより、一対の案内レール31、31に沿って共にX軸方向に移動可能に構成される。図示のチャックテーブル機構3a〜3cは、第一の滑動ブロック32a〜32cを一対の案内レール31、31に沿ってX軸方向に移動させるためのX軸送り手段37を備えている。X軸送り手段37は、上記一対の案内レール31と31の間に平行に配設された雄ネジロッド371と、該雄ネジロッド371を回転駆動するためのパルスモータ372等の駆動源を含んでいる。雄ネジロッド371は、その一端が上記静止基台2に固定された軸受けブロック373に回転自在に支持されており、その他端が上記パルスモータ372の出力軸に伝動連結されている。なお、雄ネジロッド371は、第一の滑動ブロック32a〜32cそれぞれの中央部下面に突出して設けられた図示しない雌ネジブロックに形成された貫通雌ネジ穴に螺合されている。従って、パルスモータ372によって雄ネジロッド371を正転および逆転駆動することにより、第一の滑動ブロック32a〜32cは、案内レール31、31に沿ってX軸方向に移動させられる。
図示のレーザー加工装置1は、上記チャックテーブル36a〜36cのX軸方向位置を検出するための図示しないX軸方向位置検出手段を備えている。X軸方向位置検出手段は、一方の案内レール31に沿って配設されたリニアスケールと、該第一の滑動ブロック32a〜32cに配設され第一の滑動ブロック32a〜32cとともにリニアスケールに沿って移動する図示しない読み取りヘッドとからなっている。このX軸方向位置検出手段の読み取りヘッドは例えば1μm毎に1パルスのパルス信号を図示しない制御手段に送る。そして該制御手段は、入力したパルス信号をカウントすることにより、チャックテーブル36a〜36cのX軸方向位置を検出する。なお、X軸送り手段の駆動源としてパルスモータを用いた場合には、パルスモータに駆動信号を出力する該制御手段の駆動パルスをカウントすることによりチャックテーブル36a〜36cのX軸方向位置を検出することもできる。
上記第二の滑動ブロック33a〜33cは下面に上記第一の滑動ブロック32a〜32cのそれぞれの上面に設けられた一対の案内レール322a、322a、322b、322b、322c、322cと嵌合する一対の被案内溝331a、331a、331b、331b、332c、332cが設けられており、この被案内溝331a、331a、331b、331b、332c、332cを一対の案内レール322a、322a、322b、322b、322c、322cに嵌合することにより、Y軸方向に移動可能に構成される。図示のチャックテーブル機構3a〜3cは、第二の滑動ブロック33a〜33cを第一の滑動ブロック32a〜32cに設けられた一対案内レール322a、322a、322b、322b、322c、322cに沿ってY軸方向に移動させるためのY軸送り手段38a〜38cを備えている。該Y軸送り手段38a〜38cは、上記一対の案内レール322aと322a、322bと322b、322cと322cの間にそれぞれ平行に配設された雄ネジロッド381a〜381cと、各雄ネジロッド381a〜381cを回転駆動するためのパルスモータ382a〜382c等の駆動源を含んでいる。なお、図1においては、雄ネジロッド381a、381bを回転駆動するパルスモータ382a、382bはカバーテーブル35a、35b、35cに隠れて見えないようになっているが、図1中のカバーテーブル35cの下方に見えているパルスモータ382cと同様の位置に配置されている。
各雄ネジロッド381a〜381cは、一端が上記第一の滑動ブロック32a〜32cの上面に固定された軸受けブロック383a〜383cに回転自在に支持されており、他端が上記パルスモータ382の出力軸に伝動連結されている。なお、雄ネジロッド381a〜381cは、第二の滑動ブロック33a〜33cの中央部下面に突出して設けられた図示しない雌ネジブロックに形成された貫通雌ネジ穴に螺合されている。従って、パルスモータ382a〜cによって雄ネジロッド381a〜381cを正転または逆転および逆転駆動することにより、第二の滑動ブロック33a〜33cは案内レール322a、322a、322b、322b、322c、322cに沿ってY軸方向に移動させられる。
図示のレーザー加工装置1は、上記第二の滑動ブロック33a〜33cのY軸方向位置を検出するための図示しないY軸方向位置検出手段を備えている。Y軸方向位置検出手段は、一方の案内レール322a、322b、322cに沿って配設されたリニアスケールと、該第二の滑動ブロック33a〜33cに配設され第二の滑動ブロック33a〜33cとともにリニアスケールに沿って移動する図示しない読み取りヘッドとからなっている。このY軸方向位置検出手段の読み取りヘッドは例えば1μm毎に1パルスのパルス信号を図示しない制御手段に送る。そして該制御手段は、入力したパルス信号をカウントすることにより、チャックテーブル36a〜36cのY軸方向位置を検出する。なお、Y軸送り手段の駆動源としてパルスモータを用いた場合には、パルスモータに駆動信号を出力する該制御手段の駆動パルスをカウントすることにより該チャックテーブル36a〜36cのY軸方向位置を検出することもできる。
上記レーザー光線ユニット4は、上記静止基台2上に配設された支持部材41と、該支持部材41によって支持され実質上水平に延出するケーシング42と、該ケーシング42上に配設されレーザー光線照射手段5と、ケーシング42の前端部に配設されレーザー加工すべき加工領域を検出する撮像手段6を備えている。なお、撮像手段6は、被加工物を照明する照明手段と、該照明手段によって照明された領域を捕える光学系と、該光学系によって捕えられた像を撮像する撮像素子(CCD)等を備え、撮像された画像信号は図示しない制御手段に送られる。
上述したレーザー光線照射手段5は、該ケーシング42内に収容された図示しないパルスレーザー光線発振手段と、該パルスレーザー光発振手段から発振されたパルスレーザー光線の出力を調整する出力調整手段と、を少なくとも備え、該出力調整手段によって出力が調整されたれたパルスレーザー光線を集光してチャックテーブル36a〜36cに保持された被加工物に照射する集光器51とを備えている。
図示のレーザー加工装置1は、図示しない制御手段を備えており、該制御手段はコンピュータにより構成され、制御プログラムに従って演算処理する中央処理装置(CPU)と、制御プログラム等を格納するリードオンリメモリ(ROM)と、演算結果等を格納する読み書き可能なランダムアクセスメモリ(RAM)と、入力インターフェース及び出力インターフェースとを備えている。該制御手段の入力インターフェースには、上記したX軸方向位置検出手段、Y軸方向位置検出手段、撮像手段6等からの信号が入力される。そして、該制御手段の出力インターフェースからは、上記X軸送り手段37、Y軸送り手段38a〜38c、レーザー光線照射手段5等に制御信号を出力する。
以下に、本発明に従って構成されたレーザー加工装置の作用について説明する。
図1には、本発明の実施形態におけるレーザー加工装置によって加工される半導体ウエーハWが示されている。当該半導体ウエーハWは、環状のフレームFに対し環状のフレームFの空間部を覆う保護テープTを介して保持されている。
上記チャックテーブル36a〜36cのそれぞれには、半導体ウエーハWが図示しない搬送手段により搬送され載置される。なお、当該半導体ウエーハWは、図1に示すように、表面に格子状に形成された複数のストリートによって複数の領域が区画され、この区画された領域にIC、LSI等のデバイスが形成されている。
上記チャックテーブル36a〜36cに載置された半導体ウエーハWは、それぞれ図示しない吸引手段によって吸引保持され、保護テープTを介して半導体ウエーハWを支持する環状のフレームFは、クランプ362a〜362cによって固定される。このようにして半導体ウエーハWをそれぞれ吸引保持したチャックテーブル36a〜36cのうち、チャックテーブル36aが、X軸送り手段37の作動により撮像手段6の下方であるアライメント領域に移動させられ、撮像手段6の直下に位置付けられる。
チャックテーブル36aが撮像手段6の直下に位置付けられたならば、撮像手段6および図示しない制御手段により、チャックテーブル36aのY軸送り手段、及び角度調整手段等を作動し、チャックテーブル36aに保持された半導体ウエーハWの所定方向に形成されているストリートと、レーザー光線照射手段5の集光器51との位置合わせを行うためのパターンマッチング等の画像処理が実行され、X軸方向に沿って該ストリートが位置付けられるように調整されることにより、レーザー光線照射位置に対するチャックテーブル36aに保持された半導体ウエーハWのアライメントが遂行される。
このようにして、チャックテーブル36aに保持された半導体ウエーハWに対するレーザー光線照射位置のアライメントが遂行されたならば、X軸送り手段37を作動してチャックテーブル36aに隣接したチャックテーブル36bを撮像手段6の直下に位置付ける。そして、上記したチャックテーブル36aに保持された半導体ウエーハWの場合と同様に、チャックテーブル36bのY軸送り手段、及び角度調整手段等を作動し、X軸方向に沿ってストリートが位置付けられるように調整することにより、チャックテーブル36bに保持された半導体ウエーハWに形成されたストリートと、上記集光器53との位置合わせを行うためのパターンマッチング等の画像処理が実行され、レーザー光線照射位置のアライメントが遂行される。
さらに、X軸送り手段37を作動して、チャックテーブル36cを撮像手段6の直下に位置付ける。そして、上記したチャックテーブル36a、36bに保持された半導体ウエーハWの場合と同様に、チャックテーブル36cのY軸送り手段、及び角度調整手段等を作動し、X軸方向に沿ってストリートが位置付けられるように調整することによって、チャックテーブル36cに保持された半導体ウエーハWに形成されたストリートと、上記集光器53との位置合わせを行うためのパターンマッチング等の画像処理が実行され、レーザー光線照射位置のアライメントが遂行される。
以上のようにして、チャックテーブル36a〜36c上に保持されている各半導体ウエーハWに形成されたストリートと、レーザー光線照射位置とを一致させるアライメントが行われたならば、図2の(a)に示すように、第一の保持手段としてのチャックテーブル機構3aのチャックテーブル36aを集光器51が位置するレーザー光線照射領域の近傍に移動させる。この際、チャックテーブル36a〜36cは、殆んど距離を空けることなく隣接して配置されているとともに、それぞれが一のX軸送り手段37により駆動されているため、チャックテーブル36a〜36cの距離は変化することなく、一体的にX軸方向に移動制御される。
その後、チャックテーブル機構3a〜3cは、X軸送り手段37により所望の加工送り速度となるように加速され、チャックテーブル36aに保持された半導体ウエーハWに対してレーザー光線照射手段5からレーザー光線を照射開始されるタイミングでは、すでに予め設定した所定の加工送り速度となる。そこからレーザー光線照射手段5のパルスレーザー光線発振手段から半導体ウエーハWに対して吸収性を有する波長(例えば355nm)のパルスレーザー光線が発振され、該集光器51から半導体ウエーハWに形成されたストリートに向けてレーザー光線が照射される。
上記したように、チャックテーブル36a上に保持された半導体ウエーハWのストリートに対してレーザー光線を照射する状態では、すでに所望の加工送り速度にてチャックテーブル機構3a〜3cがX軸方向に加工送りされている。ここで、本発明の実施形態においては、チャックテーブル36aに保持されている半導体ウエーハWに対するレーザー光線照射が終了しても、図2(b)に示すように、引き続き減速、停止することなくX軸送り手段37による加工送りが継続され、先のアライメント工程にて得られた結果に基づき、そのままチャックテーブル36bに保持されている半導体ウエーハWに形成されているストリートに対するレーザー加工が実行される。
さらに、チャックテーブル36bに保持された半導体ウエーハWのストリートに対するレーザー加工が終了しても、そのままX軸送り手段37による移動を減速させることなく継続し、チャックテーブル36cに保持された半導体ウエーハWに形成されたストリートに対するレーザー加工も実施される。その後、チャックテーブル36cに保持された半導体ウエーハWに形成されたストリートへのレーザー光線の照射が終了すると、X軸送り手段37を制御して、減速し、停止させるとともに(図2(c)を参照。)、上記したY軸送り手段38a〜38cのそれぞれを作動し、先に実施されたアライメントによる情報に基づき、各チャックテーブル36a〜36cそれぞれをY軸方向に加工送りする。Y軸方向における加工送りが完了したならば、図2に示した矢印の方向とは逆向きにX軸方向の加工送りを開始し、所定の加工送り速度となるように加速させ、チャックテーブル36cに保持された半導体ウエーハWに形成された先ほどとは別の(隣の)ストリートに対するレーザー光線の照射を実施し、チャックテーブル36a〜36cのそれぞれに保持された半導体ウエーハWに形成された全てのストリートに対して、レーザー加工を行う。なお、図2の(a)〜(c)では、レーザー光線照射手段5がチャックテーブル36a〜36c上を移動しているように記載されているが、図1の記載から明らかなように、実際は、レーザー光線照射手段5が静止基台2上に固定されており、チャックテーブル36a〜36cが、レーザー光線照射手段5に対して相対移動する。
以上のように、本実施形態の加工装置に基づき実行される半導体ウエーハWに対するレーザー加工では、チャックテーブル36a〜36cに保持された3枚の半導体ウエーハWに対するX軸送り手段による加速、減速、停止動作によるタイムロスが、被加工物を保持するチャックテーブルが一つである加工装置と比較して、半導体ウエーハW一枚当たりで1/3となり、加工効率を向上させる上で極めて有利となる。また、レーザー光線照射手段5の集光器51、撮像手段6は、一つで済むため、半導体ウエーハWを一枚ずつ加工する既存のレーザー加工装置の構成をそのまま活用することができ、連続的に複数の半導体ウエーハWを加工することが可能となり、加工効率を向上させた加工装置を実質的に安価に提供することが可能となる。
なお、本実施形態では、チャックテーブル機構3a〜3cのチャックテーブル36a〜36cに保持された3枚の半導体ウエーハWに対して連続的にレーザー加工を行う加工装置の例を示したが、本発明は、これに限定されるものではなく、少なくとも2以上の被加工物を保持する保持手段を備えたものであれば、本発明の効果を得ることができ、保持手段の数が多いほど、被加工物一つあたりのタイムロスを小さくすることが可能となり、効率化を図ることができる。
次に、本発明に従い構成される第2の実施形態について、図3に基づいて説明する。
図3に示すレーザー加工装置1´は、図1に示すレーザー加工装置1に対応するものであり、図3に示すレーザー加工装置1´においては、上記レーザー加工装置1の構成部材と同一部材には同一符号を付してその説明は省略する。
当該実施形態では、レーザー光線ユニット4のケーシング42に、チャックテーブル36a〜36cそれぞれに対応する撮像手段6a〜6cが配設される。第1の実施形態では、撮像手段6を、複数のチャックテーブル36a〜36cに対して一つのみ搭載していたのに対し、第2の実施形態では、チャックテーブル36a〜36cのそれぞれに対応させて撮像手段が配設される。
より具体的には、半導体ウエーハWを吸引保持したチャックテーブル36a〜36cを、X軸送り手段37の作動により撮像手段6a〜6cの下方であるアライメント領域に移動し、撮像手段6a〜6cの直下に位置付ける。本実施形態においても、集光器51は一つであるが、集光器51から照射されるレーザー光線の集光点と、各撮像手段6a〜6cとの位置関係は一義的に固定されているため、撮像手段6a〜6cの直下におけるアライメント領域において、各チャックテーブル36a〜36c上に保持された半導体ウエーハWの特にストリートの位置と、レーザー光線照射手段5の集光器51から照射されるレーザー光線の照射される位置との位置調整、及び角度調整を順次行うことが可能になっている。
こうして、チャックテーブル36a〜36cのアライメントが終了したならば、上記の第1の実施形態と同様なレーザー加工処理を実行する。
当該第2の実施形態では、チャックテーブル36a〜36cそれぞれに対応するように撮像手段6a〜6cが設けられており、第1の実施形態のように、一つの撮像手段に対して順次各チャックテーブルを位置付ける必要がなく、各チャックテーブルに対応させて実行されるアライメント時間を短縮し、素早く加工工程に移行することが可能となる。
なお、上記した第1、第2の実施形態の説明では、いずれも被加工物に対してレーザー光線を照射するレーザー加工装置に適用した例を説明したが、本発明は、これに限定されず、他の加工装置に適用することも可能であり、例えば、被加工物を切削ブレードにより加工するダイシング装置に適用することもできる。上記したように、ダイシング装置におけるX軸送り手段は、レーザー加工装置に比べその速度は遅いものの、一つの加工手段に対して、被加工物を保持する保持テーブルを複数設けることにより、保持テーブルを往復移動させて加工する際の被加工物一つあたりのタイムロスを減少させることができ、上記第1、第2の実施形態と同様に、加工効率を向上させることが可能となる。
1、1´:レーザー加工装置
2:静止基台
3a〜3c:チャックテーブル機構(第一〜第三の保持手段)
4:レーザー光線照射ユニット
5:レーザー光線照射手段
6、6a〜6c:撮像手段
31、31:案内レール
32a〜32c:第一の滑動ブロック
33a〜33c:第二の滑動ブロック
36a〜36c:チャックテーブル(保持テーブル)
W:半導体ウエーハ
T:保護テープ
F:環状フレーム

Claims (3)

  1. 加工装置であって、
    被加工物を保持する保持テーブルを有する第一の保持手段と、
    被加工物を保持する保持テーブルを有する第二の保持手段と、
    該第一の保持手段および該第二の保持手段をX軸方向に加工送りするX軸送り手段と、
    該第一の保持手段のX軸方向に直交するY軸方向に加工送りする第一のY軸送り手段と、
    該第二の保持手段のX軸方向に直交するY軸方向に加工送りする第二のY軸送り手段と、
    該第一の保持手段に保持された被加工物と該第二の保持手段に保持された被加工物に加工を施す加工手段と、
    該第一の保持手段および該第二の保持手段に保持された被加工物を撮像し加工すべき領域を検出するアライメント手段と、を少なくとも備え、
    該第一、第二の保持手段が、該X軸方向に対する保持テーブルの角度を角度調整可能に構成されているとともに、
    該X軸送り手段によって該第一の保持手段と該第二の保持手段を順次該加工手段に位置付けて被加工物を順次加工する加工装置。
  2. 該第一の保持手段および該第二の保持手段に対応してアライメント手段が配設される請求項1に記載の加工装置。
  3. 該加工手段は被加工物にレーザー光線を照射する集光器を備えたレーザー光線照射手段である請求項1又は2に記載された加工装置。
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