JP2017073295A - コネクタ - Google Patents

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博文 吉澤
Hirofumi Yoshizawa
博文 吉澤
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Abstract

【課題】リテーナの逆挿入状態を早い段階で知ることができるコネクタを提供する。【解決手段】ハウジング10には前方からリテーナ60が装着される。リテーナ60は、弾性係止部71がハウジング10の係止受部24を弾性的に係止することでハウジング10に保持される。弾性係止部71は、リテーナ60の基準壁77に対し前後方向と交差する方向に突出する撓み支点部73と、撓み支点部73から前方(装着方向後方)に延出する本体部75とを有する。リテーナ60の基準壁77には、前後方向に延出して前端(装着方向後端)が撓み支点部73と一体に連結された補強部78が肉盛りして設けられる。補強部78の後端(装着方向前端)は、リテーナ60がハウジング10に対して正規とは逆向きの姿勢をとった場合にハウジング10の対向する壁面と干渉する逆挿防止部79として構成される。【選択図】図5

Description

本発明は、コネクタに関する。
特許文献1に開示のコネクタは、端子金具を挿入可能なキャビティを有するとともに、本係止受部を有するハウジングと、ハウジングに装着され、本係止受部と対応する位置に係止アーム(以下、弾性係止部)を有し、弾性係止部が本係止受部を弾性的に係止することでハウジングに保持され、キャビティ内に端子金具を抜け止めするリテーナとを備えている。
フロントリテーナは、筒状の周壁部を有し、周壁部の両側部には一対の窪み部が内側に引っ込むように形成され、窪み部の上下両縁にはスリットが形成されている。弾性係止部は、窪み部における上下のスリット間に撓み変形可能に配置されている。具体的には、弾性係止部は、前後両端を固定端とする両持ち状をなし、前端から後方(リテーナのハウジングへの装着方向前方)へ真直ぐ延びたあと後端部(以下、撓み支点部)で外側にテーパ状に拡開する形態になっている。弾性係止部の撓み支点部は、周壁部の後端部に一体に連結されている。周壁部の後端部分を基準壁とすると、撓み支点部は、基準壁に対しハウジングへの装着方向と交差する内側に突出する形態になっている。
特開2014−93221号公報
上記従来のコネクタにおいて、例えば、リテーナが誤って正規から上下逆向きの姿勢をとってハウジングに装着されようとすると、撓み支点部の後端がハウジングの外壁と干渉し、リテーナの装着動作が規制される。したがって、リテーナが誤った姿勢のままハウジングに装着される事態を防止することができる。しかし、撓み支点部の後端がハウジングの外壁と干渉するのは、リテーナがハウジングに相当程度に装着された時点であるため、作業者がリテーナの逆挿入状態に気づかないおそれがある。その場合、ハウジングが相手コネクタと嵌合される途中でリテーナの逆挿入状態に気づくことがあり、改めて組み付け作業をやり直す必要があって、作業性が悪化する懸念がある。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、その目的は、リテーナの逆挿入状態を早い段階で知ることができるコネクタを提供するところにある。
本発明のコネクタは、端子金具を挿入可能なキャビティを有するとともに、係止受部を有するハウジングと、前記ハウジングに装着され、前記係止受部と対応する位置に弾性係止部を有し、前記弾性係止部が前記係止受部を弾性的に係止することで前記ハウジングに保持され、前記端子金具を前記キャビティ内に抜け止めするリテーナとを備え、前記弾性係止部は、前記リテーナの基準壁に対し前記ハウジングへの装着方向と交差する方向に突出する撓み支点部と、前記撓み支点部から前記装着方向の後方に延出する本体部とを有し、前記リテーナの基準壁には、前記装着方向に延出して前記装着方向の後端が前記撓み支点部と一体に連結された補強部が肉盛りして設けられ、前記補強部の前記装着方向の前端は、前記リテーナが前記ハウジングに対して正規とは逆向きの姿勢をとった場合に前記ハウジングの対向する壁面と干渉する逆挿防止部として構成されるところに特徴を有する。
リテーナがハウジングに対して正規とは逆向きに姿勢をとった場合には、補強部の装着方向前端における逆挿防止部がハウジングの対向する壁面と干渉するから、リテーナの装着動作が規制され、その時点でリテーナの逆挿入状態を知ることができる。とくに、補強部が弾性係止部よりも装着方向前方に位置しているため、弾性係止部の装着方向前端がハウジングの対向する壁面と干渉する場合に比べ、リテーナの逆挿入状態を早期に知ることができる。さらに、補強部の装着方向後端が撓み支点部に一体に連結されているため、弾性係止部が所定の撓み強度を確保することができる。
本発明の実施例1において、ハウジングにリテーナが正規に装着された状態を示す正面図である。 ハウジングにリテーナが正規に装着された状態を示す側面視方向の断面図である。 ハウジングにリテーナが正規に装着された状態を示す平面視方向の断面図である。 ハウジングにリテーナが正規とは逆向きの姿勢をとって装着動作が規制された状態を示す正面図である。 ハウジングにリテーナが正規とは逆向きの姿勢をとって装着動作が規制された状態を示す平面視方向の断面図である。 ハウジングの正面図である。 リテーナの側面図である。 リテーナの背面図である。 リテーナの側面視方向の断面図である。
本発明の好ましい形態を以下に示す。
前記本体部は、前記ハウジングへの装着方向と交差する方向で前記補強部とラップする部分を有している。これによれば、補強部による補強効果を高めることができるとともに、リテーナが装着方向と交差する方向に大型化するのを回避することができる。
前記逆挿防止部と前記ハウジングの対向する壁面とは、前記装着方向と直交する方向に沿って配置され、又は、前記装着方向に対し相互の係止を深める逆テーパ方向に傾斜して配置されている。これによれば、逆挿防止部がハウジングの対向する壁面と干渉したときに、リテーナの装着動作を確実に規制することができる。
<実施例1>
以下、本発明の実施例1を図1〜図9に基づいて説明する。実施例1のコネクタは、合成樹脂製のハウジング10と、ハウジング10に装着される合成樹脂製のリテーナ60と、ハウジング10に収容される導電金属製の端子金具50とを備えている。ハウジング10は、図示しない相手コネクタのフード部に嵌合可能とされている。なお、以下の説明において、前後方向については、相手コネクタとの嵌合時に相手コネクタに向き合う面側を前側とする。この「前側」は、リテーナ60のハウジング10への装着方向の後側に該当し、「後側」は、リテーナ60の装着方向の前側に該当する。上下方向については、図3及び図5を除く各図を基準とする。
図2及び図6に示すように、ハウジング10は、前後方向に長いハウジング本体11と、ハウジング本体11の外周を包囲する筒状の嵌合筒部12と、嵌合筒部12とハウジング本体11とを連結する径方向に沿った連結部13とを有している。ハウジング本体11と嵌合筒部12との間で且つ連結部13の前方の空間は、相手コネクタのフード部が嵌合可能な嵌合空間14となっている。
ハウジング本体11には、左右一対のキャビティ15が前後方向に貫通して設けられている。ハウジング本体11のキャビティ15の上壁には、上下方向に撓み変形可能なランス16が前方に突出して設けられている。
図2に示すように、ハウジング本体11のキャビティ15には後方から端子金具50が挿入される。端子金具50は、前後方向に細長い形態とされ、前端部に相手側の雄タブが挿入接続される筒状の接続部51を有し、後端部に電線100の端末部及びゴム栓110に圧着接続されるバレル部52を有している。端子金具50がキャビティ15に正規挿入されると、ゴム栓110がキャビティ15の後端部に液密に挿入される。なお、キャビティ15の後端部は、ゴム栓110の外周形状と対応するように断面円形に形成されている。
図6に示すように、ハウジング本体11の前面には、相手側の雄タブを誘い込む誘い込み面17が設けられている。誘い込み面17は、キャビティ15の開口縁の下辺部分と両側辺部分とを構成し、外側に拡開する形態になっている。
図3に示すように、ハウジング本体11の前端部のうち、隣接するキャビティ15間を区画する隔壁18には、細孔19が設けられている。細孔19は、前後方向に延出してハウジング本体11の前面に開口する形態とされている。
図3及び図6に示すように、ハウジング本体11の前端部のうち、左右両側面の下部には、リテーナ60の装着時に後述する弾性係止部71及び補強部78が進入する逃がし溝21が凹設されている。図3及び図5に示すように、ハウジング本体11の両逃がし溝21の奥面下部には、リテーナ60が正規とは逆向きに姿勢をとって装着されようとしたときに後述する逆挿防止部79と当接する当接部22が突設されている。当接部22は、左右両側の誘い込み面17の外側で且つ誘い込み面17より後方に引っ込んだ位置において、上下方向及び左右方向に沿いつつ前方を向いた当接面23を有している。
また、図3及び図6に示すように、ハウジング本体11の両逃がし溝21の奥面上部には、リテーナ60が正規深さで装着されたときに後述する弾性係止部71の係止部76に係止可能な係止受部24が設けられている。係止受部24は、左右方向で当接面23とラップしつつ当接面23よりも後方の位置において、上下方向及び左右方向に沿いつつ後方を向いた係止受面25を有している。
図2に示すように、ハウジング本体11の上方には、ロックアーム26が設けられている。ロックアーム26は、前後方向に沿った板片状をなし、左右両側縁が嵌合筒部12の上部の両側壁部分に一体に連結され、その左右両側縁を支点としてシーソ状に撓み変形可能とされている。ロックアーム26の前端部にはロック孔27が設けられている。ロックアーム26が撓み変形した後、ロック孔27に図示しない相手コネクタのロック突起が嵌り込むことにより、ハウジング10が相手コネクタに離脱規制された状態で保持される。嵌合筒部12の上壁は、前端部の天板部28で構成され、天板部28の後方は開放され、その開放空間を通してロックアーム26を視認することが可能となっている。
続いて、リテーナ60について説明する。図8及び図9に示すように、リテーナ60は、ハウジング本体11の前端に対向して配置される前壁61と、前壁61の外周縁から後方に突出する周壁62とを有している。前壁61には、左右一対の嵌合孔63が貫通して設けられている。図1に示すように、前壁61の嵌合孔63には、ハウジング10におけるキャビティ15の前端部を包囲するタワー部29が嵌合状態で挿入される。また、前壁61における嵌合孔63の上端縁を臨む位置には、雄タブを誘い込むリテーナ側誘い込み面64が外側に拡開して設けられている。リテーナ側誘い込み面64は、ハウジング10への装着時にハウジング10側の左右両側の誘い込み面17と周方向で連続して配置される。
前壁61の後面のうち、両嵌合孔63間を仕切る部分には、図3に示すように、突出部65が後方に突出して設けられている。突出部65は、ハウジング10への装着時に細孔19に嵌合状態で挿入される。突出部65が細孔19に挿入されることで、ハウジング10に対するリテーナ60の位置決めがなされる。図8に示すように、突出部65の下端と嵌合孔63の下縁には、タワー部29と当接してハウジング10とリテーナ60との間のガタ付きを抑えるガタ詰め部66が設けられている。ガタ詰め部66は、前後方向に延出するリブ状の形態とされている。
図1及び図3に示すように、前壁61の上端側の左右両角部には、凹溝67が切り欠くようにして設けられている。凹溝67は、前後方向に延出して周壁62の前端部に跨って開口する形態になっている。凹溝67には、ハウジング10が相手コネクタに嵌合されたときに図示しないフード部のガイドリブが嵌合可能とされている。
図8に示すように、周壁62の外周面のうち、周方向に間隔をあけた複数箇所には、フード部の内周面に当接して相手コネクタとリテーナ60との間のガタ付きを抑える外側ガタ詰め部68が設けられている。外側ガタ詰め部68は、前後方向に延出するリブ状の形態とされている。
図2に示すように、周壁62の上部の内面には、ランス16の上方(撓み空間)に進入してランス16の撓み動作を規制する規制部69が突出して設けられている。規制部69は、前後方向に延出するリブ状をなし、下面がランス16と当接可能とされている。
図8に示すように、周壁62の左右両側部の上下方向略中央部には、弾性係止部71が設けられている。図7に示すように、弾性係止部71は、周壁62の前部において周囲から一段内側に引っ込む位置に配置され、上下方向両側において前後方向に延出するスリット72間で撓み変形可能とされている。弾性係止部71は、前端が前壁61に一体に連結され、後端(後述する撓み支点部73の後端)が周壁62の後部に一体に連結されており、前後両端が固定された両持ち状の形態になっている。弾性係止部71の外面前端は、図1に示すように、前壁61の左右両側縁において断面四角凹状に凹む凹所74の奥面に構成されている。具体的には弾性係止部71は、図3に示すように、前壁61から後方へ前後方向にほぼ真っ直ぐ延出する本体部75と、本体部75の後端から後方へ向けて次第に外側に傾斜する撓み支点部73とを有している。本体部75の前後方向略中央部の内面には、爪状の係止部76が突出して設けられている。係止部76は、前面が係止受部24の係止受面25に対面して係止可能とされている。
図3に示すように、周壁62の後部は、前後方向に延出する薄壁の基準壁77と、基準壁77の内面(基準面81)に肉盛り状に突出する補強部78とを有している。撓み支点部73は、基準壁77と補強部78の双方の壁厚と対応する厚みを有して周壁62の後部(基準壁77及び補強部78)に一体に連結されている。補強部78は、前後方向に延出するリブ状をなし、図8及び図9に示すように、撓み支点部73の上下幅とほぼ同一の上下幅を有している。また、補強部78は、左右方向(壁厚方向)に関して本体部75と重なり合う部分(ラップする部分)を有している。補強部78の後端は、周壁62の後端寄りの位置において上下方向及び左右方向に沿って配置される逆挿防止部79として構成される。
ここで、本体部75の内面、補強部78の内面及び基準面81は、いずれも前後方向に沿って配置され、本体部75の内面、補強部78の内面及び基準面81へと順次内側に位置するように階段状に配置されている。
次に、本実施例1の作用効果を説明する。
ハウジング本体11のキャビティ15に後方から端子金具50が挿入される。端子金具50は接続部51がランス16によって弾性的に係止されることでキャビティ15内に一次的に抜け止めされる。続いて、ハウジング本体11に前方からリテーナ60が装着される。このとき、リテーナ60が正規の装着姿勢をとっていると、弾性係止部71が補強部78に続いて逃がし溝21に進入する。リテーナ60の装着過程では、係止部76が係止受部24を摺動し、弾性係止部71の前端及び撓み支点部73を支点として、本体部75が外側に撓み変形させられる。本体部75の撓み動作は、撓み支点部73に一体に連結された補強部78の補強効果によって円滑になされる。
リテーナ60が正規深さで装着されると、本体部75が弾性的に復帰し、それに伴い係止部76が係止受部24の係止受面25に対面して係止可能に配置され、リテーナ60の抜け方向(前方)への戻り移動が規制される(図3を参照)。また、補強部78の後端が逃がし溝21の奥端と当接可能に配置される。さらに、細孔19に突出部65が嵌合されるとともに、嵌合孔63にタワー部29が嵌合されて、前壁61がハウジング本体11の前面部に当接し、これによってリテーナ60のそれ以上後方への移動が規制される。こうしてリテーナ60がハウジング10に装着された状態では、規制部69がランス16の撓み動作を規制し、端子金具50がキャビティ15内に二次的に抜け止めされる(図2を参照)。その後、ハウジング10の嵌合空間14に相手コネクタのフード部が嵌合され、リテーナ60がハウジング本体11とともにフード部内に挿入される。
ところで、仮に、リテーナ60が正規から上下反転した逆向きの装着姿勢をとっていると、弾性係止部71及び補強部78が、係止受部24と対向する位置から下方にずれ、当接部22と対向する位置に至らされる。その状態で、リテーナ60の装着動作を進めようとすると、リテーナ60の周壁62の前端がハウジング10の嵌合空間14に僅かに進入した時点で、補強部78の逆挿防止部79が当接部22の当接面23に当接し、リテーナ60のそれ以上後方への移動が規制される(図5を参照)。このとき、弾性係止部71の撓み支点部73は当接面23の前方に大きく離間して配置され、リテーナ60は手を離せばハウジング本体11から容易に離脱する状態になる。したがって、リテーナ60が逆向きの装着姿勢をとっていることを明確に知ることができる。
このように、本実施例1によれば、弾性係止部71よりも後方(ハウジング10への装着方向の前方)に位置する補強部78が後端に逆挿防止部79を有し、逆挿防止部79が当接部22の当接面23に当接してリテーナ60の逆挿入状態を検知することができるため、弾性係止部71が当接部22の当接面23と当接する場合に比べ、極めて早い段階で、リテーナ60の逆挿入状態を知ることができる。その結果、リテーナ60が逆挿入状態であることに気付かずにコネクタの嵌合動作を開始させてしまう事態を防止することができる。とくに、本実施例1の場合、補強部78が撓み支点部73に一体に連結されていることで、弾性係止部71の撓み強度が補強されているため、弾性係止部71の撓み動作の円滑性が担保される。
また、本体部75が前後方向と交差する左右方向で補強部78とラップする部分を有しているため、補強部78による補強効果を高めることができるとともに、リテーナ60が左右方向に大型化するのを回避することができる。
さらに、逆挿防止部79と当接面23とがいずれも前後方向と直交する左右方向に沿って配置されているため、逆挿防止部79が当接面23と干渉したときに、リテーナ60がそれ以上後方に移動するのを確実に規制することができる。
<他の実施例>
本発明の他の実施例を簡単に説明する。
(1)リテーナは、ハウジング本体の側面に開口する装着孔に側方から装着されるサイドタイプのリテーナであってもよい。
(2)リテーナは、ハウジングに対して仮係止位置と本係止位置との間を移動可能とされ、仮係止位置と本係止位置のそれぞれでハウジングに保持される構成であってもよい。この場合、仮係止位置では前壁がハウジング本体の前方に離れて配置されることでキャビティへの端子金具の挿入が許容され、本係止位置では前壁がハウジング本体の前面に当接可能に配置されて規制部が端子金具を抜け止め可能な位置に至るとよい。
(3)弾性係止部の本体部は、撓み支点部から前方(装着方向の後方)に片持ち状に延出する形態であってもよい。
(4)逆挿防止部とハウジングの当接面とが前後方向に対し相互の係止を深める逆テーパ方向に傾斜して配置されていてもよい。こうすると、逆挿防止部が当接面と干渉したときに、リテーナがそれ以上後方に移動するのをいっそう確実に規制することができる。
10…ハウジング
15…キャビティ
24…係止受部
50…端子金具
60…リテーナ
71…弾性係止部
73…撓み支点部
75…本体部
77…基準壁
79…逆挿防止部

Claims (3)

  1. 端子金具を挿入可能なキャビティを有するとともに、係止受部を有するハウジングと、
    前記ハウジングに装着され、前記係止受部と対応する位置に弾性係止部を有し、前記弾性係止部が前記係止受部を弾性的に係止することで前記ハウジングに保持され、前記端子金具を前記キャビティ内に抜け止めするリテーナとを備え、
    前記弾性係止部は、前記リテーナの基準壁に対し前記ハウジングへの装着方向と交差する方向に突出する撓み支点部と、前記撓み支点部から前記装着方向の後方に延出する本体部とを有し、
    前記リテーナの基準壁には、前記装着方向に延出して前記装着方向の後端が前記撓み支点部と一体に連結された補強部が肉盛りして設けられ、
    前記補強部の前記装着方向の前端は、前記リテーナが前記ハウジングに対して正規とは逆向きの姿勢をとった場合に前記ハウジングの対向する壁面と干渉する逆挿防止部として構成されることを特徴とするコネクタ。
  2. 前記本体部は、前記装着方向と交差する方向で前記補強部とラップする部分を有していることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
  3. 前記逆挿防止部と前記ハウジングの対向する壁面とは、前記装着方向と直交する方向に沿って配置され、又は、前記装着方向に対し相互の係止を深める逆テーパ方向に傾斜して配置されていることを特徴とする請求項1又は2記載のコネクタ。
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