JP5573718B2 - 防水コネクタ - Google Patents

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Description

本発明は一括型のゴム栓を用いた防水コネクタに関するものである。
従来から知られる防水コネクタの中には、複数の電線を一括してシールする形式のゴム栓を備えたものがある。このようなゴム栓はコネクタハウジングの後面に設けられたゴム栓収容部内に周囲から圧縮力を受けつつ収容されてコネクタハウジングとの間のシールを確保するようになっている。
ところで、上記したゴム栓は所定の肉厚をもった板状に形成されているため、換言すればコネクタハウジングに対するシールを行なう部分(外周部分)と電線に対するシールを行なう部分(各電線を挿通させるシール孔の内周部分)とは、前後方向に関してほぼ同位置にある。したがって、例えば、コネクタが高温下で使用されてゴム栓収容部の間口が広がるような変形を生じた場合には、コネクタハウジングに対するシール性の低下と電線に対するシール性の低下を同時に生じさせてしまう。こうしたことの対策として、コネクタハウジングに対してシールを行なう部位と電線に対してシールを行なう部位とを前後方向に関してずらすことが考えられた。そのようなものとして、下記特許文献1のものを挙げることができる。
特開2006−66208号公報
上記したものにおけるゴム栓は、複数のシール孔が形成された電線シール部とハウジングシール部とが前後にずれた状態で形成されている。しかし、ブロック状に形成された電線シール部に対しハウジングシール部はその前方へ向けて筒状に形成されているため、ハウジングシール部は電線シール部に比較して剛性が低く、ハウジング側への組付け時に変形を生じやすい。特に、ハウジングシール部が差し込まれるコネクタハウジング側の部位は狭いことから、組み付け時に先端に「めくれ」を生じやすく組付け作業性を低下させる、という懸念があった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、防水ゴム栓を円滑に組み込むことができ、もって良好なシール性を確保することができる防水コネクタを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、複数のキャビティを有する端子収容部と、前記端子収容部の後端部を覆いつつ後方へ延出する筒状をなすゴム栓収容部とを備えたコネクタハウジングと、電線の端末部に接続され前記キャビティ内へ収容される複数の端子金具と、前記各キャビティに対応して配されそれぞれは前記端子金具を挿通可能で前記電線を水密状態で挿通する複数のシール孔を有して前記ゴム栓収容部内に組み込まれるゴム栓と、前記コネクタハウジングに装着され前記ゴム栓の後面に当接して前記ゴム栓の後方への抜け止めをするホルダーとを備えてなり、前記ゴム栓は、前記シール孔が形成され前記各電線をシール状態で挿通させるブロック状の電線シール部と、この電線シール部から前方へ向けて前記端子収容部の後端部の外周面に嵌合可能な筒状をなして突出し、前記ゴム栓が前記ゴム栓収容部へ収容されたときに前記端子収容部の外周面にシール状態で当接するハウジングシール部とからなり、前記ハウジングシール部の外周面側には前記ハウジングシール部を前方に向けて前記端子収容部の後端部に嵌合するに際して同ハウジングシール部が外方へのめくれ変形するのを規制するリブが突出形成されている構成としたところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記ハウジングシール部の外周面にはシール用のリップが周方向に沿って突出形成される一方、前記リブは前後方向に沿って配されかつその前端は前記リップに接続されているところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載のものにおいて、前記ホルダーは、前記端子金具を遊挿可能な複数の貫通孔を有し前記ゴム栓収容部内に収容される基板部と、この基板部から前方へ筒状に延出し前記ゴム栓収容部の内壁面と前記ゴム栓の外周面との間に挿通される筒部とからなり、前記ホルダーの装着状態において前記筒部の内周面は、前記リップと水密状態で密着するが、前記電線シール部の外周面との間にはクリアランスが設けられているところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のものにおいて、前記ハウジングシール部の先端部であってその内周面側には前記端子収容部の後端面との干渉を避けるための逃がし面がテーパ状に形成されているところに特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のものにおいて、前記ハウジングシール部の付け根部分の内面側には補強用の肉盛り部が形成されているところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
請求項1の発明によれば、ゴム栓をコネクタハウジングのゴム栓収容部へ収容させる場合には、ハウジングシール部を端子収容部の後端部の外周面に嵌合させる。これによって、ハウジングシール部の内周面側が端子収容部の外周面にシール状態で当接する。
上記したハウジングシール部を端子収容部に嵌合させる際に、ハウジングシール部の先端が端子収容部に突き当たると、ハウジングシール部がめくれ上がるような力を受ける。そのような場合に、請求項1の発明ではハウジングシール部の外周面側にはリブが形成された剛性が高められているため、めくれ上がりは有効に規制される。このことによって、ゴム栓収容部へのゴム栓装着作業を円滑に行うことが可能となる。
<請求項2の発明>
請求項2の発明によれば、リブの前端がリップに接続されているため、組付け作業に伴ってリップが相手側壁面に摺接してもリップの倒れ変形が規制されることから、リップは正規の姿勢に保持され良好なシール状態が得られる。
<請求項3の発明>
シール孔に対して電線が挿通される時にはシール孔周りの肉が外方へ移動するが、このときに電線シール部の外周面が周囲から圧迫されていると、シール孔周りの肉は隣接するシール孔へ向けて寄せられるため、シール孔とキャビティとの芯ずれを生じ、端子金具の挿入作業性に支障を来たすことがある。その点、請求項3の発明によれば、電線シール部の外周面とホルダーにおける筒部の内周面との間にはクリアランスが設定され、電線がシール孔へ挿通されてもシール孔周りの肉を外周側へ逃がすことができるため、シール孔とキャビティとの位置ずれの問題を有効に緩和することができ、端子金具の挿入作業性の向上に寄与する。
<請求項4の発明>
請求項4の発明によれば、ハウジングシール部の先端に設けられたテーパ状の逃がし面によって、ハウジングシール部を端子収容部後端の外周面へ円滑に嵌合させることができる。
<請求項5の発明>
請求項5の発明によれば、ハウジングシール部の付け根部に形成した肉盛り部によってハウジングシール部のめくれ上がりをより確実に回避することができる。
防水コネクタの側断面図 コネクタハウジングの背面図 同じく平面図 防水ゴム栓の正面図 同じく背面図 同じく側面図 ホルダーの正面図 コネクタハウジングにゴム栓を装着した状態の側断面図 図8の状態からさらにホルダーを装着した状態の側断面図 ハウジングシール部におけるシール状況を拡大して示す断面図
<実施形態1>
以下、本発明を具体化した実施形態を図面にしたがって説明する。本実施形態のコネクタは合成樹脂製のコネクタハウジング1(本実施形態では雌コネクタハウジング)を有している。コネクタハウジング1は複数の端子金具2(雌端子金具)を収容するためのキャビティ3が形成された端子収容部4と、この端子収容部4から後方へ延出する角筒状のゴム栓収容部5とから形成されている。端子収容部4の後端部はゴム栓収容部5内に突出した状態で周囲が取り囲まれている。
本実施形態の端子収容部4にはキャビティ3が上下方向に三段配されており、最下段のキャビティ3列は上二段のキャビティ3よりも大型の端子金具2が収容されるようになっている。いずれのキャビティ3においても、前端部寄りにランス6が撓み可能に形成され、正規深さ位置に挿入された端子金具2に係止して抜け止めをする。
図3に示すように、コネクタハウジング1の側面には全幅に亘ってリテーナ装着孔7が形成され、全てのキャビティ3に連通している。このリテーナ装着孔7へはリテーナ8が装着可能であり、このリテーナ8は端子金具2の挿抜を許容する仮係止位置と端子金具2に係止して上記ランス6と共に端子金具2を二重に係止する本係止位置との間で移動することができる。なお、図1はリテーナ8が仮係止位置にある状態を示している。
ここで端子金具2について簡単に説明すると、端子金具2は電線Wの端末部に取り付けられている。端子金具2の前部には接続相手となる端子金具(雄端子金具)と電気的に接続される接続部2Aが形成され、後部には電線Wへの固定のためのバレル部2Bが形成されている。接続部2Aの上面にはランス6によって係止される係止突部9が形成され、リテーナ8に対しては接続部2Aの後端が係止されるようになっている。
コネクタハウジング1の前端部にはフロント部材10が装着されている。このフロント部材10はコネクタハウジング1の前部に嵌合するフード部10Aを有し、その側面にはリテーナ装着孔7に連通可能な通し孔11が開口している。また、フロント部材10はコネクタハウジング1に装着されることにより、端子収容部4の外周面であって前記したゴム栓収容部5との段差部分に嵌着されるゴムリング12の抜け止めの役割も果たす。
ゴム栓収容部5は端子収容部4より一回り大きな角筒状をなし、後方へ開口している。また、前記したように、端子収容部4の後端部はゴム栓収容部5内に突出し、その外周面には後述するゴム栓19のハウジングシール部13に対するシール受け面14が形成されている。端子収容部4における後端の外周面側にはテーパ状に面取り15が施されている。
ゴム栓収容部5にはホルダー16に対するロック片17が複数個所に配されている。本実施形態においては、ゴム栓収容部5の上面(図2参照)には中央に一箇所、下面には左右に分かれて二箇所に配されている。各ロック片17はゴム栓収容部5の開口縁から前後方向に沿って一対の切り込みが入れられることによって、その間の領域(ロック片17)が外方へ撓み可能となっており、中央にはロック孔18が開口している。
次に、ゴム栓19について説明する(図4〜図6参照)。ゴム栓19は良好な撓み性を有するゴム材にて一体に形成されている。ゴム栓19は、ブロック状に形成された電線シール部20とこの電線シール部20から前方へ筒状をなして突出するハウジングシール部13とから構成されている。
電線シール部20はゴム栓収容部5の内周面より一回り小さく形成されており、ここには各キャビティ3に対応して円形のシール孔21が複数個、貫通している。ゴム栓19がコネクタハウジング1に正規状態で装着されると、各シール孔21は対応するキャビティ3と同軸で連通する。いずれのシール孔21も対応する端子金具2を挿通可能であるとともに、内周面には複数のシール突縁22が設けられている(図1参照)。各シール孔21に設けられたシール突縁22は前後方向に三条設けられ、各シール突縁22はシール孔21の全周に沿って環状をなして突出している。そして、端子金具2が対応するキャビティ3内に正規深さ位置で収容されると、各シール突縁22は電線Wの外周面にそれぞれ水密状態で密着する。なお、各シール孔21の前後の開口面の周囲はテーパ状の誘い込み面21A,21Bが形成されている。
ハウジングシール部13は電線シール部20の外周面とほぼ面一をなす外周面を有している。その内周面側には端子収容部4のシール受け面14に水密状態で当接可能な内周リップ23が全周に亘って環状に突出している。ハウジングシール部13の先端で内周面側にはテーパ状に逃がし面24が形成されている。この逃がし面24により、ゴム栓19の装着時においてハウジングシール部13と端子収容部4の後端面とが干渉する事態を回避することができる。本実施形態における逃がし面24は内周リップ23における前面側と同勾配に設定され、連続したテーパ面となるように形成されている。
また、ハウジングシール部13の内周面側であって、電線シール部20との境界部分(コーナ部分)には全周に亘って肉盛り部25が形成されている(図8および図10参照)。肉盛り部25はゴム栓19の装着状態で端子収容部4の後端部における面取り15と対向するようにして形成されている。この肉盛り部25が設けられたことにより、ハウジングシール部13は付け根部分の剛性が強化されて、外周側へのめくれ上がりが緩和される。
一方、ハウジングシール部13の外周面側にはホルダー16の筒部26と水密状態で当接する外周リップ27が全周に亘って環状に突出している。外周リップ27と内周リップ23とは前後方向に関してほぼ同位置に配されている。外周リップ27は内周リップ23に比較して突出高さが高く形成されている。
ゴム栓19の外周面には図5、図6に示すように補強用のリブ28が周方向へ所定の間隔をおきつつ複数条が配されている。各リブ28は断面が略台形状に形成され、かつハウジングシール部13と電線シール部20との間に亘って突設され、それぞれは前後方向に沿って延びている。より具体的には、その前端は外周リップ27に接続され、後端は電線シール部20のほぼ後端に至る長さをもって形成されている。各外周リップ27の配置密度は、図5に示すように、電線シール部20を後面側から見た時の長短いずれの辺においても、長さ方向の中央部が密となるように配されている。
各リブ28は全長にわたって均一な突出高さに形成されるとともに、その高さ寸法は自然状態における外周リップ27より充分に低い高さ寸法をもって形成されている。また、ゴム栓19がゴム栓収容部5内に組み付けられた状態においても、各リブ28とホルダー16の筒部26の内周面との間に所定のクリアランスCが保有されるよう、各リブ28の高さ設定がなされている。
ホルダー16は合成樹脂製であり、電線シール部20の後面に当接する基板部29と、この基板部29から前方へ向けて突出する筒部26とからなっている。基板部29はゴム栓収容部5の内側へ嵌合可能に形成されるとともに、ここには各キャビティ3及びシール孔21に対応して複数の貫通孔30が開口している。各貫通孔30はホルダー16が装着された状態ではキャビティ3及びシール孔21とほぼ同軸上に位置し、対応する端子金具2及び電線Wを遊挿可能である。基板部29の外周面のうち上下両面には各ロック片17に対応してロック突起31が計3箇所に突出形成されており、それぞれはロック片17のロック孔18に係止することによって、ホルダー16がゴム栓収容部5内に抜け止め状態で取り付けられる。なお、ホルダー16がゴム栓収容部5内に取り付けられた状態では、その後端面はゴム栓収容部5の後端面とほぼ面一かやや内側へ引っ込むようにしてある。また、この取り付け状態では基板部29の前面はゴム栓19の電線シール部20の後面に適切な圧縮力を付加することができるような設定としてある。
筒部26は基板部29の外周面とほぼ面一をなして前方へ延びており、ホルダー16の装着時には筒部26の前端部がハウジングシール部13とゴム栓収容部5との間の隙間へ進入して外周リップ27と水密状態で接する。また、ホルダー16が装着されている状態では、前述したように、筒部26の内周面と電線シール部20との間には全周に亘って所定のクリアランスCが保有される。
次に、上記のように構成された本実施形態の作用効果を具体的に説明する。本実施形態のコネクタを組み立てる作業について説明すると、まず、コネクタハウジング1に対するゴム栓19の取り付け作業がなされる(図8参照)。その場合、ゴム栓19のハウジングシール部13側を前方に向けてゴム栓収容部5内へ差し込み、ハウジングシール部13を端子収容部4の後端部に嵌合する。これによって、内周リップ23が全周に亘ってシール受け面14に密着する。
ところで、ハウジングシール部13を端子収容部4の後端部に嵌合するに際して、両者の間に位置ずれが生じた場合等においては、ハウジングシール部13においてめくれ上がりが懸念される。しかし、本実施形態においては、補強用のリブ28がハウジングシール部13内に入り込んだ位置から設けてあるから、ハウジングシール部13のめくれ上がり変形に対する曲げ強度が高められている。したがって、ハウジングシール部13のめくれ上がりの現象を有効に緩和することができる。また、リブ28は外周リップ27の後側に接続されるようにしてあるため、外周リップ27は後方への倒れ変形が規制され、このこともめくれ上がりの規制に寄与する。加えて、ハウジングシール部13の付け根部分の内周側に設けた肉盛り部25もめくれ上がり防止機能の向上に寄与している。
さらに、ハウジングシール部13の先端に形成された逃がし面24によって端子収容部4との干渉が回避され、また僅かな位置ずれがあったとしても、端子収容部4側に形成された面取り15との協働作用によってゴム栓19全体を正規位置へ誘導する機能も期待できる。
続いて、ホルダー16の組付け作業がなされる。まず、筒部26側を前方へ向けてゴム栓収容部5内へ嵌め入れる。すなわち、筒部26の先端側をハウジングシール部13とゴム栓収容部5との間に差し込むとともに、基板部29の前面を電線シール部20の後面に当接させつつ押し込む。この間、ホルダー16の各ロック突起31によってロック片17は外方へ撓み、ロック孔18とロック突起31とが適合した時点で各ロック片17は復帰するため、ロック孔18とロック突起31とが係止する。その結果、ホルダー16がコネクタハウジング1に対して取り付けられ、ゴム栓19は電線シール部20が圧縮された状態で抜け止めがなされる。
こうしてホルダー16の組付け作業が完了すれば、筒部26の内周面がゴム栓19の外周リップ27を内方へ圧縮してこの間のシール性が確保されるとともに、内周リップ23もシール受け面14へ押し付けられてこの間におけるシール性も同時に確保される。
次に、コネクタハウジング1の前方からシールリングを嵌合させてゴム栓収容部5との段差部分にまで至らせる。その後に、フロント部材10を装着してシールリングを抜け止めしておく。続いて、フロント部材10の通し孔11及びコネクタハウジング1のリテーナ装着孔7を通してリテーナ8をコネクタハウジング1に対し仮係止位置で装着しておく。この仮係止状態で、端子金具2を対応する貫通孔30、シール孔21を通してキャビティ3へと差し込む。そして、各端子金具2がキャビティ3内の正規位置に至れば端子金具2はランス6によって一次係止され、全ての端子金具2の挿入が完了した後にリテーナ8を本係止位置へ移動させれば、リテーナ8が各端子金具2の接続部2Aの後端に二次係止するため、各端子金具2はランス6とリテーナ8とによって二重に抜け止めされる。
かくして、各端子金具2の収容作業が完了すれば、電線Wは対応するシール孔21の各シール突縁22に水密状態で密接するため、この間におけるシール性が確保される。ところで、各シール孔21に電線Wを挿通していくと、シール孔21が押し広げられることから、その周りの肉が移動しその影響が隣接するシール孔21に伝わる。この肉の移動の影響は、電線Wの挿通作業が順次なされる毎に次第に大きくなり、キャビティ3側との芯ずれが懸念されるところとなる。このことは既に述べたところであるが、本実施形態では電線シール部20の外周面はゴム栓収容部5の内周面から離間し、従来のような当接状態(拘束状態)にないため、肉の移動を電線シール部20の外周側へ逃がすことができる。したがって、端子金具2の挿通作業が繰り返されてもシール孔21とキャビティ3との位置ずれをできるだけ緩和することができるから、端子金具2の挿通作業を円滑に行うことができる。
以上のように、本実施形態によれば、ハウジングシール部13と電線シール部20とが前後にずれて配置されているゴム栓19が使用されているものを前提とし、ハウジングシール部13から電線シール部20にかけて前後方向に延出するリブ28を外周面側に突出形成することによって、ハウジングシール部13のめくれ上がり変形を緩和することができる。したがって、ゴム栓19の取り付け作業を円滑に行うことができるとともに、ハウジングシール部13が正規状態で装着されるため、シール性の保持に寄与する。上記しためくれ上がり回避には、ハウジングシール部13の先端に形成した逃がし面24、及びハウジングシール部13の付け根部分に形成した肉盛り部25も寄与している。
また、電線シール部20の外周面とホルダー16の筒部26との間にクリアランスCを確保するようにしたため、シール孔21とキャビティ3との位置ずれを緩和し、端子金具2の挿通作業を円滑に行なうことができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では補強用のリブ28が電線シール部20のほぼ後端に至る長さをもって形成したが、電線シール部20の途中までの長さとしてもよい。
(2)上記実施形態ではリブ28の前端は外周リップ27に接続されるようにしたが、僅かな距離をおいて離れていてもよい。
(3)上記実施形態では、ホルダー16に筒部26を設けてこの筒部26の先端側を外周リップ27に密着するようにしたが、筒部26を廃して外周リップ27をゴム栓収容部5の内周面に水密状態で密着するようにしてもよい。
1…コネクタハウジング
2…端子金具
3…キャビティ
4…端子収容部
5…ゴム栓収容部
13…ハウジングシール部
16…ホルダー
19…ゴム栓
20…電線シール部
21…シール孔
23…内周リップ
24…逃がし面
25…肉盛り部
27…外周リップ
28…リブ
W…電線
C…クリアランス

Claims (5)

  1. 複数のキャビティを有する端子収容部と、前記端子収容部の後端部を覆いつつ後方へ延出する筒状をなすゴム栓収容部とを備えたコネクタハウジングと、
    電線の端末部に接続され前記キャビティ内へ収容される複数の端子金具と、
    前記各キャビティに対応して配されそれぞれは前記端子金具を挿通可能で前記電線を水密状態で挿通する複数のシール孔を有して前記ゴム栓収容部内に組み込まれるゴム栓と、
    前記コネクタハウジングに装着され前記ゴム栓の後面に当接して前記ゴム栓の後方への抜け止めをするホルダーとを備えてなり、
    前記ゴム栓は、前記シール孔が形成され前記各電線をシール状態で挿通させるブロック状の電線シール部と、この電線シール部から前方へ向けて前記端子収容部の後端部の外周面に嵌合可能な筒状をなして突出し、前記ゴム栓が前記ゴム栓収容部へ収容されたときに前記端子収容部の外周面にシール状態で当接するハウジングシール部とからなり、
    前記ハウジングシール部の外周面側には前記ハウジングシール部を前方に向けて前記端子収容部の後端部に嵌合するに際して同ハウジングシール部が外方へのめくれ変形するのを規制するリブが突出形成されていることを特徴とする防水コネクタ。
  2. 前記ハウジングシール部の外周面にはシール用のリップが周方向に沿って突出形成される一方、前記リブは前後方向に沿って配されかつその前端は前記リップに接続されていることを特徴とする請求項1記載の防水コネクタ。
  3. 前記ホルダーは、前記端子金具を遊挿可能な複数の貫通孔を有し前記ゴム栓収容部内に収容される基板部と、この基板部から前方へ筒状に延出し前記ゴム栓収容部の内壁面と前記ゴム栓の外周面との間に挿通される筒部とからなり、
    前記ホルダーの装着状態において前記筒部の内周面は、前記リップと水密状態で密着するが、前記電線シール部の外周面との間にはクリアランスが設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の防水コネクタ。
  4. 前記ハウジングシール部の先端部であってその内周面側には前記端子収容部の後端面との干渉を避けるための逃がし面がテーパ状に形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の防水コネクタ。
  5. 前記ハウジングシール部の付け根部分の内面側には補強用の肉盛り部が形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の防水コネクタ。
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