JP2017073226A - 面発光パネル付き構造部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明の課題は、高額かつ取替え困難な大面積鏡のような大面積ガラス板に代表される、面状部材を傷つけることなくパネルを配置可能であり、かつ、パネル及び面状部材を損傷することなくパネル交換が可能な面発光パネル付き構造部材を提供することである。【解決手段】本発明の面発光パネル付き構造部材は、透明領域を含む面状部材、該透明領域に対向して、その発光領域を含む発光主面が配置された面発光パネル、及び断面「コ」形状含有樹脂製緩衝部材を含む、面発光パネル付き構造部材であって、該「コ」形状の上側、又は下側の「−」部の一部である接着部分が、該面状部材に接着されてなり、かつ、該「コ」形状部分に、該面発光パネルの端部が嵌入されてなる。【選択図】図1

Description

本発明は、面発光パネル付き構造部材に関し、特に、薄く、軽い面発光パネルを備える面発光パネル付き構造部材に関する。
近年、白熱灯や蛍光灯に変わる照明光源として、有機ELパネルに代表される面発光パネルが注目され、多くの研究がなされている。
ここで有機ELパネルは、ガラス基板や透明樹脂フィルム等の基材に、有機EL素子を積層したものである。また、有機EL素子は、一方又は双方が透光性を有する2つの電極を対向させ、この電極の間に有機化合物からなる発光層を積層したものである。有機EL素子は、電気的に励起された電子と正孔との再結合のエネルギーによって発光する。有機EL光源は、発光層の材料を適宜選択することにより、種々の波長の光を発光することができる。また白熱灯や蛍光灯に比べて厚さが極めて薄く、且つ面状に発光するので、設置場所の制約が少ない。
有機ELパネルの代表的な層構成は、ボトムエミッション型と称される構成であり、一般に、ガラス基板に、透明電極層と、機能層と、裏面電極層が積層され、これらが封止部によって封止されたものである。
このような有機ELパネルの応用製品として、特許文献1は、暗い場所で鏡を使って対象物を観察する場合に、新たに照明を用意する必要がないようにするために、鏡に極めて薄くて、かさばらない、照明用EL素子を内蔵することによって対象物を明るく照らし容易に対象物を鏡で観察できるようにした携帯や設置が便利なEL照明内蔵の鏡装置として、超薄型電界発光素子である有機EL素子を用いて、その有機ELパネルの一部として、ガラスまたはプラスチック製のその基板の一部に非発光部分を形成し、その部分より裏側の有機EL素子の鏡面状陰極部分が透けて見えるような構造(特許文献1の図1、図2)とした鏡装置や、通常の鏡の一部を透明とし、その裏面に接するように、ボトムエミッション型の有機ELパネルのガラス基板を貼りつけた構造(特許文献1の図3)の鏡装置を提案している。
また、特許文献2は、使用者に眩しさを感じさせることなく顔に影をでき難くするとともに、使用者が鏡本体に近づいた場合でも十分な明るさで顔を照らすことのできる鏡装置として、少なくとも周縁部がハーフミラーとして構成された鏡本体と、この鏡本体の周縁部の裏側に、外側から内側に向かって複数列に並んで配設される発光パネルと、鏡本体2と使用者との間の距離を計測可能なセンサと、このセンサの計測した距離に応じて、発光パネルの列ごとの点灯または消灯を行う制御部7とを備える鏡装置であって、ハーフミラーとするために薄くした周縁部の金属層に接して、ボトムエミッション型の有機ELパネル(BEP)を備える鏡装置を提案している。
特開2002−329418号公報 特開2008−018058号公報
本発明は、このような先行技術における問題点を解消するために為されたものであり、高額かつ取替え困難な大面積鏡のような大面積ガラス板に代表される面状部材を傷つけることなくパネルを配置可能であり、かつ、パネル及び面状部材を損傷することなくパネル交換が可能な面発光パネル付き構造部材を提供することを目的としている。
このような本発明の目的に対して、特許文献1の有機EL装置の基板の一部にその鏡面状陰極部分が透けて見えるようにした鏡装置は、BEPの一般的特性である、そのままの状態で、BEPの陰極金属層が鏡面となることを利用するものであるが、大面積鏡とするためには、BEP自体を大面積とする必要があり、製造コストの面で現実的でない。
また、特許文献1の通常の鏡の一部を透明としそこにBEPを貼りつけた鏡装置は、前述した耐損傷性や交換性の点で問題がある。
さらに、特許文献2の鏡装置は、特許文献1の通常の鏡の一部を透明としそこにBEPを貼りつけた鏡装置において、透明とした部分をハーフミラーとした鏡装置であるが、前述した耐損傷性や交換性が解決されておらず、加えて、ハーフミラー部には2層の金属層が反射層として存在するため、鏡面に映る像がぼやけた像となる懸念があり、また、そもそもハーフミラーを介してBEPが外部に光を放射するため、有機EL素子からの発光がハーフミラーで邪魔されて外部に放射されることとなり、発光ロスが大きいという問題がある。
以上のことから、大面積面状部材を傷つけることなくパネルを配置可能であり、かつ、パネル及び面状部材を損傷することなくパネル交換が可能な面発光パネル付き構造部材を、現実的に提供する技術が必要とされている。
本発明者らは上記課題に鑑み鋭意検討した結果、透明領域を含む面状部材の、当該透明領域に対向して、面発光パネルを配置した構造部材において、断面「コ」形状含有樹脂製緩衝部材用いることで、当該面発光パネルを着脱可能に取り付けることができることを見出し、本発明を完成した。即ち、当該「コ」形状の、上側、又は下側の「−」部の一部を当該面上部材に接着し、当該「コ」形状部分に面発光パネルの端部を嵌入することで、面状部材を傷つけることなくパネルを配置可能であり、かつ、パネル及び面状部材を損傷することなくパネル交換が可能である。
即ち本発明は、透明領域を含む面状部材、該透明領域に対向して、その発光領域を含む発光主面が配置された面発光パネル、及び断面「コ」形状含有樹脂製緩衝部材を含む、面発光パネル付き構造部材であって、
該「コ」形状の上側、又は下側の「−」部の一部である接着部分が、該面状部材に接着されてなり、かつ、
該「コ」形状部分に、該面発光パネルの端部が嵌入されてなる、面発光パネル付き構造部材に関する。
本発明において、好ましくは、前記面発光パネルは有機EL発光パネルである。
このように、本発明の面発光パネル付き構造部材は、特定の樹脂製緩衝部材を供えるので、面状部材を傷つけることなくパネルを配置可能であり、かつ、パネル及び面状部材を損傷することなくパネル交換が可能である。
また、前記発光領域は、その消灯時に鏡面であることが好ましく、前記面状部材は、前記面発光パネルが配置されるパネル配置裏面、及び前面を両主面とし、かつ、該パネル配置裏面の、前記発光領域に対向する前記透明領域である、対向透明領域が、平面視、前記発光領域の外周に対向する対向外周を含む領域であって、金属光沢層が該パネル配置裏面側に形成されてなる領域である、鏡面形成領域に囲まれてなることが好ましく、発光領域消灯時に鏡面となる発光領域を含む鏡面を有し、大型鏡面を備える意匠性に優れる構造部材となる。
また、前記発光領域、及び前記パネル配置裏面の間の隙間であって、少なくとも前記対向透明領域の全領域に亘る隙間が、透明屈折率調整液体により満たされてなることが好ましく、鏡面の一体性、及び光取り出し効率に優れた構造部材となる。
また、前記断面「コ」形状含有樹脂製緩衝部材は、断面「h」形状樹脂製緩衝部材であることが好ましく、面状部材への接着面積を広くできるので、接着強度を確保し易くなり、面発光パネルを面状部材から繰り返し着脱しても、パネルの面状部材からの脱落を抑制できると共に、前記着脱の際に、緩衝部材にパネルから及ぼされる転がり、もしくは回転方向への力への抵抗力が増大するので、前記接着強度自体が維持し易くなる。
本発明の面発光パネル付き構造部材は、面状部材を傷つけることなくパネルを配置可能であり、かつ、パネル及び面状部材を損傷することなくパネル交換が可能であり、例えば、高額かつ取替え困難な大面積ガラス板、例えば、鏡面ガラス板の様な大面積面状部材であっても、面発光パネルを交換可能に取り付けることができる。
本発明の面発光パネル付き構造部材100の一実施形態を示す断面図である。 本発明に係る面発光パネル1の一実施形態を示す斜視図である。 本発明に係る面発光パネル1の一実施形態を示す斜視図である。 本発明に係る面状部材8の一実施形態を示すパネル配置裏面側平面図である。 本発明に係る断面「コ」形状含有樹脂製緩衝部材4の一実施形態を示す斜視図であり、文字「コ」の形状部分41を含む、小文字エッチ「h」形状の断面「h」形状樹脂製緩衝部材4である。 実施例で製造した本発明の面発光パネル付き構造部材100の消灯時(a)、及び点灯時(b)の全面側外観写真である。
以下、本発明の実施形態について図1〜6を参照しながら説明する。
(面発光パネル付き構造部材)
図1は、本発明の面発光パネル付き構造部材100の一実施形態を示す断面図である。
図1に示すように、本発明の面発光パネル付き構造部材100は、光出射領域811として後述する対向透明領域811を有する前面、及び裏面を両主面とし、かつ、透明領域81を含む面状部材8、発光領域2を含む発光主面を有する面発光パネル1、及び断面「コ」形状含有樹脂製緩衝部材4を含む面状、好ましくは板状の装置であり、好ましくは後述する透明屈折率調整液体9を含む。即ち、面状に広がった面を有していれば、必ずしも板状であること、即ち、平面であることを要さず、前記透明領域81に対向して、前記発光主面が配置されてなる。
また、本発明の面発光パネル付き構造部材100は、前記断面「コ」形状含有樹脂製緩衝部材4が、その断面構造としてコの字「コ」形状を含み、当該コの字「コ」形状部分41に、面発光パネル1の端部が嵌入されてなり、かつ、「コ」形状の上側、又は下側の「−」部の一部である接着部分42が、面状部材8に接着されてなることを特徴とする。本発明の面発光パネル付き構造部材100は、前記断面「コ」形状含有樹脂製緩衝部材4を、合計2個以上備えることが好ましい。
さらに、本発明の面発光パネル付き構造部材100は、本発明に係る面発光パネル1の後述する発光領域2から出射された光を、その前面から放射する照明器具であり、具体的には、図1に示すように、前記面状部材8に設けられた透明領域81であって、前記発光領域2に対向する透明領域81である対向透明領域811から、その面発光パネル1内の発光素子で生じた光を放射する照明器具である。
以下、本発明の面発光パネル付き構造部材100について、上述した各構成部材の詳細について説明しつつ、その製造方法についても説明する。
(面発光パネル1)
図2、及び3は、本発明に係る面発光パネル1の一実施形態を示す斜視図である。
本発明に係る面発光パネル1は、発光領域2を有する発光主面(図2の下側、図3の上側)、及び非発光主面(図2の上側、図3の下側)を両主面とする面状、好ましくは板状の部材であり、その内部に発光素子を有する。本明細書においては、この面発光パネル1について、当該発光素子が、有機EL発光素子を含む場合には有機EL発光パネルと呼称し、LED素子のみを含む場合にはLEDパネルと呼称する。
本発明に係る面発光パネル1は、有機EL発光パネル1であることが好ましく、その場合には、後述するように、容易に前記発光領域2を、その消灯時に鏡面であるようにできる。言い換えれば、本発明に係る発光領域2は、その消灯時に鏡面であるとが好ましい。
また、前記非発光主面は、前記発光素子への給電の電気接続を容易ならしめるために、後述する封止がなされていない電極用給電パッド領域6を含むことが好ましく、また、前記発光素子への水分等の浸入を防止することで長寿命かつ高信頼性を確保する観点から、平面視、少なくとも前記発光領域2を含む領域に亘って連続する後述する封止がなされた封止領域7を含むことが好ましい。
このような本発明に係る面発光パネル1の内の、その発光領域2をその消灯時に鏡面であるよう容易にできることから好ましく、簡単安価な内部配線で柔らかい面発光を単一の発光素子で実現でき、かつ、軽く、薄いパネルとすることが可能であることから好ましい実施態様である、有機EL発光パネル1について詳述すると以下の通りである。
(有機EL発光パネル1)
本発明に係る有機EL発光パネル1は、その発光主面に発光領域2、及びこれを取り囲み周囲に存在する額縁領域3を有し、即ち、本発明に係る発光面側にこれらの領域を有する面状、好ましくは板状の部材である。各々のパネルの前記額縁領域3の幅w、即ち、発光領域2の額縁領域3との境界線の垂線における、当該境界線及び当該垂線の交点からパネル1の側辺及び当該垂線の交点までの距離wは、パネル1の発光主面における発光領域2の面積が広い、即ち、面積効率が高いことで、安価なパネルとせしめる観点から、0.5mm以上、50mm以下であることが好ましく、より好ましくは1mm以上、25mm以下であり、さらに好ましくは、2mm以上、10mm以下であり、特に好ましくは、発光領域2の全周においてほぼ等しい値とすることである。今後明細書においては、このような幅wの平均値を、同じく幅wと表記することとする。
また、本発明に係る有機EL発光パネル1は、前記面積効率を高める観点から、発光素子として、パネル外部から直接給電される等電位電極が対向する正負1組のみである有機EL発光素子5を1個だけ含むパネルであることが好ましい。
前記有機EL発光素子5は、例えば、透明性および封止性の観点から好ましい基材であり、かつ、発光素子に対して前記発光主面側に位置することとなるガラス基板等の透明基板上に、所定の形状で、透光導電性陽極層、有機化合物を含有する発光層を含む複数の薄膜が積層されたものである機能層、及び金属陰極層を形成したものである。好ましくは、このようにして形成された有機EL発光素子5は封止される(いずれも図示せず)。
一般に、このような有機EL発光パネル1は、輝度や色や角度依存の光学特性向上ため、前記発光主面側の少なくとも前記発光領域2を含む領域の最表面、即ち、例えば、前記ガラス基板の光射出側に光学機能体(OCFフィルム)を備えるようにすることが多い。
このような光射出側に光学機能体を備える有機EL発光パネル1は、その発光領域2が、その消灯時に乳白色の外観を呈することとなり、本発明の面発光パネル付き構造部材100の面状部材8として、このような光学機能体(OCFフィルム)付き有機EL発光パネル1を用いることもできるが、本発明において好ましくは、このような光学機能体(OCFフィルム)を備えない有機EL発光パネル1を用いることが好ましい。
このような光射出側に光学機能体を備えない有機EL発光パネル1は、一般に、その発光領域2が、その消灯時に鏡面の外観を呈することとなる。即ち、一般的な有機EL発光パネル1において、光学機能体を備えない場合にその発光領域2を、その消灯時に観察すると、前記透明基板、透明電極層、及び基本的に透明な、有機化合物を主成分とし、かつ、発光層を含む有機機能層を介して、反射電極層が観察されることとなるが、これは、鏡面として観察される。即ち、一般的な有機EL発光パネル1では、光学機能体を備えないように部材及び工程を省略することで容易に、その発光領域2を、その消灯時に鏡面であるようにすることができる。
即ち、本発明に係る有機EL発光パネル1は、その発光領域2が、その消灯時に鏡面であることが好ましい。
(面状部材8)
図4は、本発明に係る面状部材8の一実施形態を示すパネル配置裏面側平面図である。
本発明に係る面状部材8は、本発明に係る面発光パネル1が配置されるパネル配置裏面、及び本発明の面発光パネル付き構造部材100の前面でもある前面を両主面とする面状、好ましくは板状の部材であり、透明領域81を含む。そして、この透明領域81は、少なくとも本発明に係る面発光パネル1が対向配置される、対向透明領域(光出射領域)811を含む、透明領域81を含む。即ち、前記透明領域81は、面状部材8を貫通して透明に見える透明材料が、当該面状部材8を構成している領域であり、前記対向透明領域(光出射領域)811は、本発明に係る発光領域2に対向する透明領域81である。
このような本発明に係る面状部材8は、前記透明領域81以外の部分として、鏡面形成領域82を有することが好ましく、より好ましくは、前記透明領域81は、鏡面形成領域82に囲まれてなり、さらに好ましくは、前記対向透明領域(光出射領域)811は、平面視、発光領域2の外周に対向する対向外周822を含む領域である。
ここで、前記鏡面形成領域82は、本発明の面発光パネル付き構造部材100の前面から観察したときに鏡面として観察される部分であり、少なくとも本発明に係る透明領域81を含む前記面状部材8の、前記透明材料で構成されてなる領域の、本発明に係るパネル配置裏面側の表面に、金属光沢層80が形成されてなる領域である。
また、本発明に係る面状部材8を構成する材料としては、前記透明領域81が確保可能であれば、金属や樹脂、木材、ガラス、これらを組み合わせたもの等、各種材料を用いることができるが、本発明の面発光パネル付き構造部材100を、簡便に見栄えの良いものとする観点、及び、後述する金属光沢層80をパネル配置裏面側に形成することで全体として鏡部材として認識されるものとする観点から、樹脂やガラス等からなる透明板をベース材とするものであることが好ましく、高級感を与えつつ本発明に係る傷付き防止効果を発揮せしめる観点から、ガラス板であることがより好ましい。
さらに、このような本発明に係る面状部材8の厚みとしては、本発明に係る面発光パネル1を有機EL発光パネル1とした場合に、その軽さ薄さの特徴を十分に活かした面発光パネル付き構造部材100とする観点から、0.5mm以上、50mm以下とすることが好ましく、より好ましくは1mm以上、25mm以下とすることであり、さらに好ましくは2mm以上、10mm以下とすることである。
(断面「コ」形状含有樹脂製緩衝部材4)
図5は、本発明に係る断面「コ」形状含有樹脂製緩衝部材4の一実施形態を示す斜視図であり、文字「コ」の形状部分41を含む、小文字エッチ「h」形状の断面「h」形状樹脂製緩衝部材4である。
本発明に係る断面「コ」形状含有樹脂製緩衝部材4は、面発光パネル1と面状部材8との間で、局所的な圧迫が生じてパネル1が損傷することを防止しつつ、それを介して面発光パネル1を、面状部材8に取り付けることで、パネル1を本発明の面発光パネル付き構造部材100に係止する緩衝部材としての機能を発揮する部材である。前記緩衝機能を十分に発揮せしめる観点から、全てのパネル1は、この断面「コ」形状含有樹脂製緩衝部材4を介してのみ面状部材8と接することが好ましい。
本発明に係る断面「コ」形状含有樹脂製緩衝部材4の詳細構造について図5を参照しつつ説明すると以下の通りである。
本発明に係る断面「コ」形状含有樹脂製緩衝部材4は、断面構造として、文字「コ」の形状を含み、この「コ」形状部分41は、その「コ」形状の上側、又は下側の「−」部として、接着部分42を含む。
図5の断面「h」形状樹脂製緩衝部材4において、この接着部分42は、小文字「h」の左側の「−」部の少なくとも一部であり、好ましくは、左側の「−」部の左側面の全面である。
この「コ」形状部分41に、面発光パネル1の端部を嵌入し、この「コ」形状の上側、又は下側の「−」部の一部である接着部分42が、面状部材8に接着されてなることが本発明の特徴の一つである。
本発明に係る断面「コ」形状含有樹脂製緩衝部材4としては、図5に示すような断面「h」形状樹脂製緩衝部材4が好ましく、前記接着部分42に係る、面状部材8への接着面積を広くできるので、接着強度を確保し易くなるので、面発光パネル1を面状部材8から繰り返し着脱しても、パネル1の面状部材8からの脱落を抑制できると共に、前記着脱の際に、緩衝部材4にパネル1から及ぼされる転がり、もしくは回転方向への力への抵抗力が増大するので、前記接着強度自体が維持し易くなる。
このような本発明に係る断面「コ」形状含有樹脂製緩衝部材4として、例えば、株式会社宝生の透明(クリヤー)破損防止「PCT−3」のコ型、及びH型等を例示することができるが、現状、対応厚が最小でも3mmであり、本発明の好ましい面発光パネル1が、その薄さ軽さに特徴を有する有機EL発光パネル1である場合には、その厚みを1mm未満とすることもできるので、さらに薄い対応厚の緩衝部材4を用いることが好ましい。
このように、本発明に係る断面「コ」形状含有樹脂製緩衝部材4を構成する材料としては、緩衝機能を有する樹脂材料であれば各種材料を用いることができるが、本発明に係る面発光パネル1を有機EL発光パネル1とした場合に、その軽さ薄さの特徴を十分に活かした面発光パネル付き構造部材100とする観点、及び、そのような損傷を受けやすいパネル1に対して十分な前記緩衝機能を発揮せしめる観点から、前記断面「コ」形状部分41の「コ」形状開口を含む全厚みYを0.5mm以上、5mm以下とすることが好ましく、より好ましくは3.0mm以下とすることであり、さらに好ましくは2.0mm以下とすることであり、前記「−」形状部分42の厚みy、即ち、素材そのものの厚みを、0.1mm以上、2mm以下とすることが好ましく、より好ましくは0.2mm以上、1mm以下とすることであり、即ち、樹脂シート状の素材を用いることが好ましい。
さらに、本発明に係る断面「コ」形状含有樹脂製緩衝部材4の外観の図5中のXの長さは、本発明に係る面発光パネル1を有機EL発光パネル1とした場合に、その軽さ薄さの特徴を十分に活かしつつ十分にパネル1を保持可能とする観点から、1.5mm以上、60mm以下とすることが好ましく、より好ましくは3mm以上、30mm以下とすることである。
さらに、本発明に係る断面「コ」形状含有樹脂製緩衝部材4の外観の図5中のZの長さは、本発明に係る面発光パネル1を有機EL発光パネル1とした場合に、その軽さ薄さの特徴を十分に活かしつつ十分にパネル1を保持可能とする観点から、2mm以上、200mm以下とすることが好ましく、より好ましくは100mm以下とすることである。
さらに、本発明に係る断面「コ」形状含有樹脂製緩衝部材4は、図5中のtとしてその厚みが表される前記「コ」形状部分41の上面及び下面を連結する側面を有し、当該側面は、前記Xの長さの中において、ほぼ中央にあることが好ましく、その厚みは、前述の「−」形状部分42の厚みy、即ち、素材そのものの厚みと同様とすることが好ましい。
本発明の面発光パネル付き構造部材100を製造するための部品の種類数を少なくする観点から、本発明に係る断面「コ」形状含有樹脂製緩衝部材4はその全てを、同一素材とすることが好ましく、より好ましくは同一のものとすることである。
(透明屈折率調整液体9)
本発明に係る透明屈折率調整液体9は、本発明に係る発光領域2、及びパネル配置裏面の間の隙間であって、少なくとも対向透明領域811の全領域に亘る隙間を満たすと透明な液体であって、本発明の面発光パネル付き構造部材100を、その前面から見たときに、発光領域2が面状部材8そのものに形成されているように見せることで、その外観見栄えを向上せしめる機能を有する。特に、その消灯時に鏡面である発光領域2を、本発明に係る鏡面形成領域82に囲まれてなる対向透明領域(光出射領域)811に対向させて配置した場合に、発光領域2の鏡面と、その周囲の鏡面形成領域82の鏡面とが、連続して、切れ目なく存在する連続鏡面とみえるようにすることが可能となるので、本発明の面発光パネル付き構造部材100は、屈折率調整液体として、前記透明液体9を含むことが好ましい。
このような本発明に係る透明液体9は、透明であり、かつ、前述の対向透明領域(光出射領域)811を構成する透明材料、及び、本発明に係る面発光パネル1の発光主面を構成する材料と近い屈折率を有する液体であれば、各種液体を使用かのうであるが、前述したような屈折率調節機能を長時間に亘って維持可能ならしめる観点から、不揮発性の液体であることが好ましい。
以下、本発明の具体的な実施例について説明する。
(実施例)
(1)有機EL発光パネル1の作製
透明導電性金属酸化物膜ITOが製膜されたガラス基板であって、その外形が90mm×90mm、その厚みが0.7mmであるガラス基板を用い、以下の手順で本発明に係る面発光パネル1として、80.4mm×80.4mmの発光領域2の全周において等しい額縁領域3の幅w=4.8mmを有する同一形態の8個の有機EL発光パネル1を作製した。
最初に、前記ガラス基板上に、以下の透明導電性陽極層、及び、陰極用給電パッド部を、前記ITO膜をウェットエッチング法にてパターニングすることで形成することで有機EL発光素子形成用基板を準備した。
次に、この有機EL発光素子用基板の上に、機能層として、順に正孔注入層、正孔輸送層、発光層、電子輸送層、及び電子注入層を所定のマスクを用いて真空蒸着法で積層し、その上にアルミニウムからなる金属陰極層を所定のマスクを用いて真空蒸着法で積層して有機EL発光素子5を形成した。
次に、この有機EL発光素子5上に、所定のマスクを用いCVD法でシリコン窒化膜を製膜し、続いてポリシラザンをスプレー法にて塗布し焼成して封止層を形成することで封止した。
次に、この封止された有機EL発光素子上に、粘着材付きPETからなる保護フィルムを貼り付け、有機EL発光パネル1を作製した。
(2)面状部材8の準備
外形が60cm×90cm、その厚みが7.0mmであるガラス板であって、直径70mmの円径2個、及び、70mm×70mmの正方形6個、合計8個の透明領域81を取り囲むように、鏡面形成領域82となる金属光沢層80が製膜されたガラス板を、大面積鏡8として準備した。
(3)面発光パネル付き構造部材100の製造
前述のようにして作成した8個の有機EL発光パネル1各々の4辺に、夫々1個、図5に示す断面「h」形状含有樹脂製緩衝部材4を取り付けた後、その断面「h」形状含有樹脂製緩衝部材4の「h」形状の左側面全面に接着剤を塗布した。
ここで用いた断面「h」形状含有樹脂製緩衝部材4は、PET樹脂シート素材で形成された断面「コ」形状含有樹脂製緩衝部材4であって、図5における各値が、X=8.2mm、Y=1.2mm、Z=20mm、y=0.2mm、t=0.2mm(即ち、図5の「コ」形状部分41の右下面にて折り返した部材であって、その部分の厚みがシート厚みの2倍の0.4mmとなっている部材)であり、厚みtの側面がXの長さのほぼ中央にある部材である。
このようにして準備した、接着剤付き断面「h」形状含有樹脂製緩衝部材4付き有機EL発光パネル1を、その発光領域2が、前記透明領域81に対向するように、また、平面視、発光領域2の外周に対向する対向外周822が、金属光沢層80上にくるように調整しながら接着した。この際、パネル1の発光主面全面と、大面積鏡8との間に、本発明に係る透明屈折率調整液体9を満たした。
(4)製造した面発光パネル付き構造部材100の外観等
このようにして製造した本発明の面発光パネル付き構造部材100は、図6に示すように、その消灯時には、その前面の全面が鏡としての外観を備え、図7に示すように、パネル1を点灯すると、面発光パネルをその面内に複数枚並べて配置された大面積の面発光パネル付き構造部材となった。
また、このような実施例の面発光パネル付き構造部材100は、面状部材8を傷つけることなくパネル1を配置可能であり、かつ、パネル1及び面状部材8を損傷することなくパネル交換が可能であった。即ち、優れた外観で点灯し、かつ、安全性が十分に確保可能な照明器具であった。
1 面発光パネル(有機EL発光パネル)
10 パネル列
2 発光領域
3 額縁領域
4 断面「コ」形状含有樹脂製緩衝部材
41 コの字「コ」形状部分
42 「コ」形状の上側、又は下側の「−」部の一部である接着部分
5 有機EL発光素子
6 電極用給電パッド領域
7 封止領域
8 面状部材
80 金属光沢層
81 透明領域
811 光出射領域
82 鏡面形成領域
822 対向外周
9 透明屈折率調整液体
91 透明屈折率調整液体開口
100 面発光パネル付き構造部材

Claims (4)

  1. 透明領域を含む面状部材、該透明領域に対向して、その発光領域を含む発光主面が配置された面発光パネル、及び断面「コ」形状含有樹脂製緩衝部材を含む、面発光パネル付き構造部材であって、
    該「コ」形状の上側、又は下側の「−」部の一部である接着部分が、該面状部材に接着されてなり、かつ、
    該「コ」形状部分に、該面発光パネルの端部が嵌入されてなる、面発光パネル付き構造部材。
  2. 前記発光領域が、その消灯時に鏡面であり、
    前記面状部材が、前記面発光パネルが配置されるパネル配置裏面、及び前面を両主面とし、かつ、
    該パネル配置裏面の、前記発光領域に対向する前記透明領域である、対向透明領域が、平面視、前記発光領域の外周に対向する対向外周を含む領域であって、金属光沢層が該パネル配置裏面側に形成されてなる領域である、鏡面形成領域に囲まれてなる、請求項1に記載の面発光パネル付き構造部材。
  3. 前記発光領域、及び前記パネル配置裏面の間の隙間であって、少なくとも前記対向透明領域の全領域に亘る隙間が、透明屈折率調整液体により満たされてなる、請求項2に記載の面発光パネル付き構造部材。
  4. 前記断面「コ」形状含有樹脂製緩衝部材が、断面「h」形状樹脂製緩衝部材である、請求項1〜3のいずれかに記載の面発光パネル付き構造部材。
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