JP2017072530A - 分析用セル及び分析用セル組立体 - Google Patents

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Abstract

【課題】その場観察に基づき、低角入射X線によってX線回折分析を容易に行うことができる構成、構造を有する分析用セルを提供する。【解決手段】試料電池100を充放電しながら電極活物質112のX線回折測定を行うための分析用セルは、窓部13を備えた筐体、及び、筐体の窓部13から一部が突出し、残部が筐体内に配置された窓部材51を有しており、筐体の窓部13から一部が突出した窓部材51を介して、外部からのX線が、筐体内に収納された電極活物質112に入射され、電極活物質112によって回折されたX線が、外部に出射される。【選択図】図3

Description

本開示は、分析用セル及び分析用セル組立体に関し、より具体的には、試料電池を充放電させながら電極活物質(試料活物質)のその場観察に基づくX線回折測定を行うための分析用セル、及び、係る分析用セルを備えた分析用セル組立体に関する。
二次電池の電極活物質の充放電に伴う結晶構造変化は、通常、充電を個々に行った複数の二次電池を解体し、それぞれから取り出された充電深度の異なる電極活物質試料のX線回折(XRD)を行うことによって調べる。しかしながら、こうしたEx−Situ測定(その場観察ではない測定)では、以下の理由から、例えば、リチウムイオン電池等の二次電池内部における電極活物質の電気化学的挙動と結晶構造変化との相関を正しく把握できないことが懸念される。
[A]試料準備プロセスにおける洗浄溶媒や、空気中の水や酸素との化学反応により、充電状態の電極活物質が構造変化してしまう。
[B]僅かな結晶構造の違いが、充電深度依存性に由来するものなのか、電極活物質試料間のばらつきに由来するものなのかの判断が困難である。
[C]充電という非平衡状態で出現した準安定相が、二次電池から取り出した試料では、安定相に変化している可能性がある。
[D]充放電曲線の形状と電極活物質の結晶構造変化との相関の解明が困難である。
従って、単一の試料電池を充放電させながら電極活物質の結晶構造変化及び充放電曲線をリアルタイムで追跡できるようなIn−Situ(その場観察)に基づくX線回折(XRD)測定手法は、電極活物質の研究開発には不可欠なツールであると考えられる。ここで、このような測定手法において、キーとなる技術が、このような測定に適した分析用セルの設計、開発である。一般に、このような分析用セルにあっては、筐体の一部に孔部が開けられ、X線吸収係数の小さな材料で孔部を閉塞することによってX線入出射用の窓部が設けられる(例えば、特開2012−159311参照)。試料電池は、通常、窓部側から、分析すべき電極活物質が備えられた試料電極、セパレータ及び対極から構成されている。
特開2012−159311
ところで、リチウムイオン電池の電極活物質においては、電極活物質の表面との成す角度が10度以下で入射させたX線に基づく回折に重要な結晶構造情報が含まれる場合が多い。しかしながら、従来の分析用セルに試料電池を収納して、窓部に接した電極活物質のX線回折分析を行うとき、電極活物質の表面と入射X線との成す角度が小さい場合、即ち、低角入射X線に基づきX線回折分析を行う場合、低角入射X線が分析用セルによって遮られ、また、電極活物質によって回折されたX線の計測機器への出射も分析用セルによって遮られるという問題が生じる。不十分な低角入射X線の照射の場合であっても、長時間照射により回折X線のピーク強度を確保することは可能であるが、X線の照射中に、試料電池の充電深度及びそれに対応した電極活物質の結晶構造が大幅に変化してしまい、充電深度と電極活物質の結晶構造変化の相関を明確にすることが困難となる。
また、In−Situ(その場観察)に基づくX線回折を行うと、電極活物質に由来する回折X線だけではなく、対極活物質及び対極集電体から構成された対極に由来する回折X線も発生してしまう。例えば、リチウムイオン電池の電極活物質であるコバルト酸リチウム(LiCoO2)の分析を行う場合、(104)面のX線回折ピークの変化は、結晶構造の変化を判断する上での重要な指標となる。然るに、この(104)面のX線回折ピークは、充放電に伴うX線回折ピークの位置(回折角2θ)及びX線回折ピーク形状の変化に伴って、対極集電体を構成するニッケル(Ni)や銅(Cu)に由来するX線回折ピークと重なってしまう。それ故、測定すべき電極活物質の結晶構造変化と充電深度との相関に関する解析が困難になってしまう。
従って、本開示の第1の目的は、低角入射X線に基づきX線回折分析を容易に行うことができる構成、構造を有する分析用セル、及び、係る分析用セルを備えた分析用セル組立体を提供することにある。また、本開示の第2の目的は、X線回折分析を行う際に不必要なX線回折ピークが発生し難い構成、構造を有する分析用セルを備えた分析用セル組立体を提供することにある。
上記の第1の目的を達成するための本開示の第1の態様に係る分析用セルは、試料電池を充放電させながら電極活物質のX線回折測定を行うための分析用セルであって、
窓部を備えた筐体、及び、
筐体の窓部から一部が突出し、残部が筐体内に配置された窓部材、
を有しており、
筐体の窓部から一部が突出した窓部材を介して、外部からのX線が、筐体内に収納された電極活物質に入射され、電極活物質によって回折されたX線が、外部に出射される。
上記の第1の目的を達成するための本開示の第2の態様に係る分析用セルは、試料電池を充放電させながら電極活物質のX線回折測定を行うための分析用セルであって、
筐体及び窓部材を有しており、
筐体は、
窓部を有する第1部材、
試料電池を収納するための収納部を有し、第1部材と対向した第2部材、
第1貫通孔、第2貫通孔、第3貫通孔及び第4貫通孔が設けられ、第2部材と対向した第3部材、
外部から、第1貫通孔を介して収納部へと延びる第1端子、
外部から、第2貫通孔を介して収納部へと延びる第2端子、
外部から、第3貫通孔を介して収納部へと延びる第3端子、及び、
外部から、第4貫通孔を介して収納部へと延びる加圧機構、
を備えており、
窓部材は、第1部材及び第2部材によって挟持されており、
加圧機構は、筐体内に収納される試料電池の内の少なくとも電極活物質、及び、窓部材の一部を突出させる。
上記の第1の目的を達成するための本開示の第1の態様に係る分析用セル組立体は、
X線回折測定を行うための電極活物質を備えた試料電池、及び、
試料電池を充放電させながら電極活物質のX線回折測定を行うための分析用セル、
を有する分析用セル組立体であって、
分析用セルは、
窓部を備えた筐体、及び、
筐体の窓部から一部が突出し、残部が筐体内に配置された窓部材、
を有しており、
筐体の窓部から一部が突出した窓部材を介して、外部からのX線が、筐体内に収納された電極活物質に入射され、電極活物質によって回折されたX線が、外部に出射される。
上記の第1の目的を達成するための本開示の第2の態様に係る分析用セル組立体は、
X線回折測定を行うための電極活物質を備えた試料電池、及び、
試料電池を充放電させながら電極活物質のX線回折測定を行うための分析用セル、
を有する分析用セル組立体であって、
試料電池は、窓部材側から、少なくとも、電極活物質、参照極が設けられたセパレータ、及び、対極から構成されており、
分析用セルは、筐体及び窓部材を有しており、
筐体は、
窓部を有する第1部材、
試料電池を収納するための収納部を有し、第1部材と対向した第2部材、
第1貫通孔、第2貫通孔、第3貫通孔及び第4貫通孔が設けられ、第2部材と対向した第3部材、
外部から、第1貫通孔を介して収納部へと延び、電極活物質と電気的に接続される第1端子、
外部から、第2貫通孔を介して収納部へと延び、参照極と接する第2端子、
外部から、第3貫通孔を介して収納部へと延び、対極と接する第3端子、及び、
外部から、第4貫通孔を介して収納部へと延びる加圧機構、
を備えており、
窓部材は、第1部材及び第2部材によって挟持されており、
筐体内に収納された試料電池の内の少なくとも電極活物質、及び、窓部材の一部は、加圧機構によって、筐体の窓部から突出されており、
筐体の窓部から一部が突出した窓部材を介して、外部からのX線が、筐体内に収納された電極活物質に入射され、電極活物質によって回折されたX線が、外部に出射される。
上記の第2の目的を達成するための本開示の第3の態様に係る分析用セル組立体は、
X線回折測定を行うための電極活物質を備えた試料電池、及び、
試料電池を充放電させながら電極活物質のX線回折測定を行うための分析用セル、
を有する分析用セル組立体であって、
分析用セルは、窓部を備えた筐体、及び、窓部材を有しており、
試料電池は、窓部材側から、少なくとも、電極活物質、セパレータ及び対極から構成されており、
窓部材を介して、外部からのX線が、筐体内に収納された電極活物質に入射され、電極活物質によって回折されたX線が、外部に出射され、
セパレータは、X線吸収係数の高い材料から成る。尚、Cu Kα線(波長:0.154nm)に対してX線吸収係数が50cm-1以上の材料を、「X線吸収係数の高い材料」と定義する。因みに、例えば、シリカのX線吸収係数は、Cu Kα線に対して78.7cm-1である。
上記の第2の目的を達成するための本開示の第4の態様に係る分析用セル組立体は、
X線回折測定を行うための電極活物質を備えた試料電池、及び、
試料電池を充放電させながら電極活物質のX線回折測定を行うための分析用セル、
を有する分析用セル組立体であって、
試料電池は、窓部材側から、少なくとも、電極活物質、参照極が設けられたセパレータ、及び、対極から構成されており、
分析用セルは筐体及び窓部材を有しており、
筐体は、
窓部を有する第1部材、
試料電池を収納するための収納部を有し、第1部材と対向した第2部材、
第1貫通孔、第2貫通孔及び第3貫通孔が設けられ、第2部材と対向した第3部材、
外部から、第1貫通孔を介して収納部へと延び、電極活物質と電気的に接続される第1端子、
外部から、第2貫通孔を介して収納部へと延び、参照極と接する第2端子、及び、
外部から、第3貫通孔を介して収納部へと延び、対極と接する第3端子、
を備えており、
窓部材は、第1部材及び第2部材によって挟持されており、
窓部材を介して、外部からのX線が、筐体内に収納された電極活物質に入射され、電極活物質によって回折されたX線が、外部に出射され、
セパレータは、X線吸収係数の高い材料から成る。
本開示の第1の態様に係る分析用セルあるいは本開示の第1の態様〜第2の態様に係る分析用セル組立体にあっては、窓部材を介して、外部からのX線が筐体内に収納された電極活物質に入射され、電極活物質によって回折されたX線が外部に出射される。また、本開示の第2の態様に係る分析用セルにあっては、加圧機構を備えており、窓部材は第1部材及び第2部材によって挟持されている。従って、低角入射X線に基づき分析を行う場合、低角入射X線が分析用セルによって遮られたり、電極活物質によって回折された回折X線の計測機器への出射が分析用セルによって遮られるといった問題が生じることを回避することができる。本開示の第3の態様〜第4の態様に係る分析用セル組立体にあっては、セパレータはX線吸収係数の高い材料から成るので、対極活物質及び対極集電体から構成された対極に由来する回折X線が発生し難い。即ち、分析すべき電極活物質のX線回折分析を行う際に不必要なX線回折ピークが発生し難い。尚、本明細書に記載された効果はあくまで例示であって限定されるものでは無く、また、付加的な効果があってもよい。
図1は、実施例1の分析用セル及び分析用セル組立体の分解斜視図及び試料電池の構成要素の模式的な配置図である。 図2は、実施例1の試料電池の構成要素の模式的な断面図である。 図3A及び図3Bは、分析用セル組立体の一部を拡大した模式的な一部断面図である。 図4は、実施例2の試料電池の構成要素の模式的な断面図である。 図5は、実施例3の分析用セル組立体の分解斜視図である。 図6は、実施例1の分析用セル組立体において、充放電容量と電位と電極活物質の組成との関係を調べたグラフである。 図7は、Li1-xCox2から成る電極活物質のその場観察に基づくX線回折測定によって得られた(003)面のX線回折ピークの変化を示すグラフである。 図8は、Li1-xCox2から成る電極活物質のその場観察に基づくX線回折測定によって得られた(104)面のX線回折ピークの変化を示すグラフである。
以下、図面を参照して、実施例に基づき本開示を説明するが、本開示は実施例に限定されるものではなく、実施例における種々の数値や材料は例示である。尚、説明は、以下の順序で行う。
1.本開示の第1の態様〜第2の態様に係る分析用セル及び本開示の第1の態様〜第4の態様に係る分析用セル組立体、全般に関する説明
2.実施例1(本開示の第1の態様〜第2の態様に係る分析用セル及び本開示の第1の態様〜第2の態様に係る分析用セル組立体)
3.実施例2(実施例1の変形)
4.実施例3(本開示の第3の態様〜第4の態様に係る分析用セル組立体)
5.その他
〈本開示の第1の態様〜第2の態様に係る分析用セル、及び、本開示の第1の態様〜第4の態様に係る分析用セル組立体、全般に関する説明〉
本開示の第1の態様に係る分析用セルにあっては、電極活物質及び窓部材の一部を筐体の窓部から突出させる加圧機構を更に備えている形態とすることができる。また、本開示の第1の態様に係る分析用セル組立体において、分析用セルは、電極活物質及び窓部材の一部を筐体の窓部から突出させる加圧機構を更に備えている形態とすることができる。そして、このような構成とすることで、電極活物質を窓部材に密着させることができ、電極活物質と窓部材との間に電解液が浸入することを防止できるので、電解液によってX線が吸収されることを抑制することが可能となる。
上記の好ましい形態を含む本開示の第1の態様に係る分析用セル、あるいは、本開示の第2の態様に係る分析用セルにおいて、窓部材は高分子フィルムから成る形態とすることができるし、あるいは又、窓部材は、高分子フィルム、及び、高分子フィルム表面に形成された導電材料層から成る形態とすることができる。
上記の好ましい形態を含む本開示の第1の態様に係る分析用セルにおいて、あるいは又、本開示の第1の態様に係る分析用セル組立体において、窓部材は高分子フィルムから成る構成とすることができる。そして、このような構成において、試料電池は、窓部材側から、電極活物質が備えられた試料電極、セパレータ及び対極から構成されていることが好ましく;この場合、セパレータには参照極が設けられており、試料電極と接する第1端子、参照極と接する第2端子、及び、対極と接する第3端子を更に備えている構成とすることができ、あるいは又、第1端子は試料電極と接する構成とすることができ;更には、これらの場合、試料電極の表面の少なくとも一部は電極活物質で覆われている構成とすることができ;更には、これらの場合、セパレータは、X線吸収係数の高い材料、具体的には、例えば、シリカガラス繊維製を含むガラス繊維製の濾紙から成る構成とすることができる。尚、試料電極の表面の全てが、特に、窓部側の試料電極の表面の全てが、電極活物質で覆われていてもよい。以下においても同様である。また、セパレータを構成するX線吸収係数の高い材料として、シリカ、アルミナを挙げることができる。
あるいは又、上記の好ましい形態を含む本開示の第1の態様に係る分析用セルにおいて、あるいは、本開示の第1の態様に係る分析用セル組立体において、窓部材は、高分子フィルム、及び、高分子フィルム表面に形成された導電材料層から成る構成とすることができる。そして、このような構成において、試料電池は、窓部材側から、窓部材を構成する導電材料層上に形成された電極活物質、セパレータ及び対極から構成されていることが好ましく;この場合、セパレータには参照極が設けられており、導電材料層と接する第1端子、参照極と接する第2端子、及び、対極と接する第3端子を更に備えている構成とすることができ、あるいは又、第1端子は導電材料層と接する構成とすることができ;更には、これらの場合、セパレータは、X線吸収係数の高い材料、具体的には、ガラス繊維製の濾紙、好ましくは、シリカガラス繊維製の濾紙から成る構成とすることができる。
本開示の第3の態様〜第4の態様に係る分析用セル組立体において、セパレータは、ガラス繊維製の濾紙、好ましくは、シリカガラス繊維製の濾紙から成る形態とすることができる。
更には、これらの好ましい形態を含む本開示の第3の態様〜第4の態様に係る分析用セル組立体において、窓部材は高分子フィルムから成る構成とすることができ;この場合、試料電池は、窓部材側から、電極活物質が備えられた試料電極、セパレータ及び対極から構成されている構成とすることができ;更には、セパレータには参照極が設けられており、試料電極と接する第1端子、参照極と接する第2端子、及び、対極と接する第3端子を更に備えている構成とすることができ、あるいは又、第1端子は試料電極と接する構成とすることができ;更には、これらの場合、試料電極の表面の少なくとも一部は電極活物質で覆われている構成とすることができる。
あるいは又、これらの好ましい形態を含む本開示の第3の態様〜第4の態様に係る分析用セル組立体において、窓部材は、高分子フィルム、及び、高分子フィルム表面に形成された導電材料層から成る構成とすることができ;この場合、試料電池は、窓部材側から、窓部材を構成する導電材料層上に形成された電極活物質、セパレータ及び対極から構成されていることが好ましく;更には、セパレータには参照極が設けられており、導電材料層と接する第1端子、参照極と接する第2端子、及び、対極と接する第3端子を更に備えていることが好ましく、あるいは又、第1端子は導電材料層と接することが好ましい。
試料電極の端部は第1端子によって窓部材を介して第1部材の内面に押し付けられ、参照極が設けられたセパレータの部分は第2端子によって窓部材を介して第1部材の内面に押し付けられ、対極の端部は第3端子によって窓部材を介して第1部材の内面に押し付けられる。
本開示の第1の態様〜第2の態様に係る分析用セル、本開示の第1の態様〜第4の態様に係る分析用セル組立体(以下、これらを総称して、単に『本開示等』と呼ぶ場合がある)において、試料電池は、リチウムイオン電池と実質的に同じ構成とすることができ、あるいは又、例えば、マグネシウムイオン電池、リチウム−硫黄二次電池、ナトリウム−硫黄二次電池、ナトリウム−塩化ニッケル二次電池、ナトリウムイオン二次電池、多価カチオン二次電池、各種有機二次電池、ニッケル−水素二次電池といった各種二次電池と実質的に同じ構成とすることができる。
試料電池の充電は、第1端子、第2端子、第3端子を介して、参照極で電極活物質の電位を計測しながら、電極活物質と対極との間に所望の電流を流し、あるいは、第1端子、第2端子、第3端子を介して、電極活物質を所望の電位とすることで、行うことができる。
筐体(具体的には、第1部材、第2部材及び第3部材)は、金属や合金(例えば、ステンレス鋼)から作製することもできるが、試料電池を構成する電解液と電気化学的に反応しないといった観点から、ポリカーボネート(PC)樹脂、ポリアミド(PA)樹脂、芳香族ポリアミド樹脂、変性ポリフェニレンエーテル(PPE)樹脂、ポリアセタール(POM)樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂、ポリブチレンテレフタレート(PBT)樹脂、ポリフェニレンサルファイド、液晶ポリマー、液晶ポリエステル樹脂、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)樹脂、ポリイミド(PI)樹脂、ポリアミドイミド(PAI)樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリサルホン樹脂、ポリエーテルサルホン樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリスチレン樹脂、ABS樹脂、AS樹脂、PVC樹脂、メタアクリル樹脂、含フッ素樹脂、飽和ポリエステル樹脂、ポリアクリレート樹脂、ポリスルホン樹脂といったプラスチック材料から、適宜選択して、作製することが好ましい。尚、繊維強化材、フィラー等を配合した材料も使用できる。筐体を電気絶縁性を有するプラスチック材料から作製すれば、第1端子、第2端子、第3端子の相互の短絡を、容易に、且つ、確実に防止することができる。筐体を金属や合金から作製する場合、第1端子、第2端子、第3端子の相互の短絡を防止するために、第1貫通孔、第2貫通孔、第3貫通孔の内壁部分を絶縁材料から構成する必要がある。筐体をプラスチック材料から作製する場合、第1貫通孔、第2貫通孔、第3貫通孔の内壁部分を金属や合金から構成することで、強度増加を図ることができる。筐体の組み立てにあっては、例えば、第1部材と窓部材を「O」リングを介して対向させ、窓部材と第2部材を「O」リングを介して対向させ、第2部材と第3部材を「O」リングを介して対向させ、第1部材と窓部材と第2部材と第3部材とを、ボルトとナットを用いて固定すればよい。「O」リングを用いることで、試料電池を構成する電解液の漏出、酸素や湿気(水分)の侵入を防止することができる。
第1端子、第2端子、第3端子の側面にネジ山を形成し、第1貫通孔、第2貫通孔、第3貫通孔の内壁にもネジ山を形成することで、第1端子を第1貫通孔に螺合させることができるし、第2端子を第2貫通孔に螺合させることができるし、第3端子を第3貫通孔に螺合させることができる。更には、第1端子、第2端子、第3端子の側面に「O」リングを配設することで、第1端子と第1貫通孔の螺合部、第2端子と第2貫通孔の螺合部、第3端子と第3貫通孔の螺合部から、試料電池を構成する電解液の漏出、酸素や湿気(水分)の侵入を防止することができる。第1端子、第2端子、第3端子は、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、ニッケル(Ni)、チタン(Ti)、あるいは、これらの金属から成る合金、ステンレス鋼といった導電材料から、化学的、電気化学的安定性を考慮して適宜選択して作製することができる。
加圧機構は、例えば、押し棒から構成することができる。そして、押し棒の側面にネジ山を形成し、第4貫通孔の内壁にもネジ山を形成することで、押し棒を第4貫通孔に螺合させることができる。更には、押し棒の側面に「O」リングを配設することで、押し棒と第4貫通孔の螺合部から、試料電池を構成する電解液が漏れ出さないようにすることができる。押し棒は、各種金属・合金材料、各種セラミックス材料、各種高分子材料から、化学的安定性を考慮して適宜選択して作製することが好ましい。押し棒の直径は、窓部の直径よりも小さいことが要求される。筐体の窓部から一部が突出した窓部材の突出量は、本質的に任意である。
窓部材を構成する高分子フィルムとして、ポリイミドフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエーテルエーテルケトンフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルムを例示することができ、窓部材と電解液との反応が生じることを防止するといった観点から、適宜選択すればよい。また、高分子フィルム表面に形成された導電材料層を構成する材料として、導電性を有し、しかも、X線を吸収し難い材料、具体的には、アルミニウム(Al)を例示することができる。
電極活物質は、試料電極上(試料電極の内部空間内を含む)に形成され、あるいは又、窓部材を構成する導電材料層上に形成されているが、例えば、電極活物質を試料電極や導電材料層上に塗布することで形成することができる。電極活物質が備えられた試料電極を得るためには、例えば、電極活物質と結着剤、導電剤とを混合して合剤とする。そして、合剤を有機溶剤と混合して、ペースト状の合剤スラリーとする。次いで、コーティング装置を用いて集電体の両面に合剤スラリーを塗布した後、合剤スラリーを乾燥させて、電極活物質層を形成する。そして、ロールプレス機を用いて電極活物質層を圧縮成型する。導電材料層上における電極活物質の形成も、実質的に、同様の方法で行うことができる。
以下、試料電池(テスト用電池、分析用電池、評価用電池)をリチウム二次電池(リチウムイオン電池)から構成する場合についての説明を行う。
分析すべき電極活物質(試料活物質)として正極活物質を挙げることができる。正極活物質として、リチウム原子を含む物質を挙げることができるし、リチウムを吸蔵・放出可能である物質を挙げることができる。正極活物質として、より具体的には、リチウム含有化合物(リチウム原子を含む化合物)を挙げることができ、高いエネルギー密度が得られるといった観点からは、リチウム含有複合酸化物、リチウム含有リン酸化合物が好ましい。リチウム含有複合酸化物は、リチウム、及び、1又は2以上の元素(以下、『他元素』と呼ぶ。但し、リチウムを除く)を構成元素として含む酸化物であり、層状岩塩型の結晶構造又はスピネル型の結晶構造を有している。具体的には、例えば、リチウム−コバルト系材料、リチウム−ニッケル系材料、スピネルマンガン系材料、超格子構造材料を挙げることができる。あるいは又、リチウム含有リン酸化合物は、リチウム、及び、1又は2以上の元素(他元素)を構成元素として含むリン酸化合物であり、オリビン型の結晶構造を有している。正極活物質から構成された正極活物質層には、正極結着剤及び正極導電剤が含まれていてもよい。そして、この場合、試料電極としての正極集電体に正極活物質層を形成すればよい。正極集電体を構成する材料として、アルミニウム(Al)を挙げることができるし、その他、例えば、チタン(Ti)、金(Au)、白金(Pt)等、又は、これらの何れかを含む合金を例示することができる。
電極活物質(試料活物質)を正極活物質から構成する場合、対極は、負極集電体及び負極活物質層から構成される。負極集電体には負極活物質層が形成されている。負極集電体を構成する材料として、銅(Cu)あるいは銅合金や、ステンレス鋼等の導電材料を例示することができる。負極活物質層は、負極活物質として、リチウムを吸蔵・放出可能である材料を含んでいる。負極活物質層は、更に、負極結着剤や負極導電剤等を含んでいてもよい。負極結着剤及び負極導電剤は、正極結着剤及び正極導電剤と同様とすることができる。あるいは又、リチウム箔やリチウムシート、リチウム板から負極活物質を構成することもできる。
参照極を構成する材料として、試料電池をリチウムイオン電池から構成する場合、金属リチウム板を挙げることができる。
セパレータは、対極と電極活物質とを隔離して、対極と電極活物質の接触に起因する電流の短絡を防止しながら、リチウムイオンを通過させるものである。セパレータは、例えば、ポリオレフィン系樹脂(ポリプロピレン樹脂やポリエチレン樹脂)、ポリイミド樹脂、ポリテトラフルオロエチレン樹脂、ポリフッ化ビニリデン樹脂、ポリフェニレンスルフィド樹脂、芳香族ポリアミドといった合成樹脂から成る多孔質膜;セラミック等の多孔質膜;ガラス繊維;液晶ポリエステル繊維や芳香族ポリアミド繊維、セルロース系繊維から成る不織布、セラミック製の不織布等から構成されている。あるいは又、セパレータを2種類以上の多孔質膜が積層された積層膜から構成することもできるし、無機物層が塗布されたセパレータや、無機物含有セパレータとすることもできる。セパレータの厚さは、5μm以上、50μm以下であることが好ましく、7μm以上、30μm以下であることがより好ましい。セパレータは、厚すぎるとイオン伝導性が低下して電流特性が低下する。逆に薄すぎると、セパレータの機械的強度が低下し、短絡の危険性が高まる。
リチウムイオン電池における使用に適した非水系電解液を構成するリチウム塩として、例えば、LiPF6、LiClO4、LiBF4、LiAsF6、LiSbF6、LiTaF6、LiNbF6、LiAlCl4、LiCF3SO3、LiCH3SO3、LiN(CF3SO22、LiC(CF3SO23、LiC49SO3、Li(FSO22N、Li(CF3SO22N、Li(C25SO22N、Li(CF3SO23C、LiBF3(C25)、LiB(C242、LiB(C654、LiPF3(C253、1/2Li21212、Li2SiF6、LiCl、LiBr、LiIを挙げることができるが、これらに限定するものではない。また、有機溶媒として、エチレンカーボネート(EC)、プロピレンカーボネート(PC)、ブチレンカーボネート(BC)といった環状炭酸エステル;ジメチルカーボネート(DMC)、エチルメチルカーボネート(EMC)、ジエチルカーボネート(DEC)、ジプロピルカーボネート(DPC)、プロピルメチルカーボネート(PMC)、プロピルエチルカーボネート(PEC)といった鎖状炭酸エステル;テトラヒドロフラン(THF)、2−メチルテトラヒドロフラン(2−MeTHF)、1,3ジオキソラン(DOL)、4−メチル−1,3ジオキソラン(4−MeDOL)といった環状エーテル;1,2ジメトキシエタン(DME)、1,2ジエトキシエタン(DEE)といった鎖状エーテル;γ−ブチロラクトン(GBL)、γ−バレロラクトン(GVL)といった環状エステル;酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、蟻酸メチル、蟻酸エチル、蟻酸プロピル、酪酸メチル、プロピオン酸メチル、プロピオン酸エチル、プロピオン酸プロピルといった鎖状エステルを挙げることができる。あるいは又、有機溶媒として、テトラヒドロピラン、1,3ジオキサン、1,4ジオキサン、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、N,N−ジメチルアセトアミド(DMA)、N−メチルピロリジノン(NMP)、N−メチルオキサゾリジノン(NMO)、N,N’−ジメチルイミダゾリジノン(DMI)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、トリメチルホスフェート(TMP)、ニトロメタン(NM)、ニトロエタン(NE)、スルホラン(SL)、メチルスルホラン、アセトニトリル(AN)、アニソール、プロピオニトリル、グルタロニトリル(GLN)、アジポニトリル(ADN)、メトキシアセトニトリル(MAN)、3−メトキシプロピオニトリル(MPN)、ジエチルエーテルを挙げることができる。あるいは又、イオン液体を用いることもできる。イオン液体として、従来公知のものを用いることができ、必要に応じて選択すればよい。
非水系電解液及び保持用高分子化合物によって電解質層を構成することもできる。非水系電解液は、例えば、保持用高分子化合物によって保持されている。電解質は、液系電解質とすることもできるし、ゲル状電解質とすることもできる。
保持用高分子化合物として、具体的には、ポリアクリロニトリル、ポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリヘキサフルオロプロピレン、ポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシド、ポリフォスファゼン、ポリシロキサン、ポリフッ化ビニル(PVF)、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)、ペルフルオロアルコキシフッ素樹脂(PFA)、四フッ化エチレン−六フッ化プロピレン共重合体(FEP)、エチレン−四フッ化エチレン共重合体(ETFE)、エチレン−クロロトリフルオロエチレン共重合体(ECTFE)、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、ポリメタクリル酸メチル、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、スチレン−ブタジエンゴム、ニトリル−ブタジエンゴム、ポリスチレン、ポリカーボネート、塩化ビニルを例示することができる。これらは、単独で用いてもよいし、混合して用いてもよい。また、保持用高分子化合物は共重合体であってもよい。共重合体として、具体的には、フッ化ビニリデンとヘキサフルオロピレンとの共重合体等を例示することができるが、中でも、電気化学的な安定性といった観点から、単独重合体としてポリフッ化ビニリデンが好ましく、共重合体としてフッ化ビニリデンとヘキサフルオロピレンとの共重合体が好ましい。また、フィラーとして、Al23、SiO2、TiO2、BN(窒化ホウ等の耐熱性の高い化合物を含んでいてもよい。
実施例1は、本開示の第1の態様〜第2の態様に係る分析用セル、及び、本開示の第1の態様〜第2の態様に係る分析用セル組立体に関する。実施例1の分析用セル及び分析用セル組立体の分解斜視図及び試料電池の構成要素の模式的な配置図(但し、窓部側から眺めた図)を図1に示し、試料電池の構成要素の模式的な断面図を図2に示し、分析用セル組立体の一部を拡大した模式的な一部断面図を図3A及び図3Bに示す。
実施例1の分析用セルは、本開示の第1の態様に係る分析用セルに則って説明すれば、試料電池100を充放電させながら電極活物質(試料活物質)112のX線回折測定を行うための分析用セルであり、
窓部13を備えた筐体10、及び、
筐体10の窓部13から一部が突出し、残部が筐体10内に配置された窓部材51、
を有しており、
筐体10の窓部13から一部が突出した窓部材51を介して、外部からのX線が、筐体10内に収納された電極活物質112に入射され、電極活物質112によって回折されたX線が、外部に出射される。尚、電極活物質112及び窓部材51の一部を筐体10の窓部13から突出させる加圧機構46を更に備えている。加圧機構46は、具体的には、押し棒から成る。
また、実施例1の分析用セルは、本開示の第2の態様に係る分析用セルに則って説明すれば、試料電池100を充放電させながら電極活物質(試料活物質)112のX線回折測定を行うための分析用セルであり、
筐体10及び窓部材51を有しており、
筐体10は、
窓部13を有する第1部材11、
試料電池100を収納するための収納部(格納部)23を有し、第1部材11と対向した第2部材21、
第1貫通孔33、第2貫通孔34、第3貫通孔35及び第4貫通孔36が設けられ、第2部材21と対向した第3部材31、
外部から、第1貫通孔33を介して収納部23へと延びる第1端子43、
外部から、第2貫通孔34を介して収納部23へと延びる第2端子44、
外部から、第3貫通孔35を介して収納部23へと延びる第3端子45、及び、
外部から、第4貫通孔36を介して収納部23へと延びる加圧機構46、
を備えており、
窓部材51は、第1部材11及び第2部材21によって挟持されており、
加圧機構46は、筐体10内に収納される試料電池100の内の少なくとも電極活物質112、及び、窓部材51の一部を突出させる。
更には、実施例1の分析用セル組立体は、本開示の第1の態様に係る分析用セル組立体に則って説明すれば、
X線回折測定を行うための電極活物質(試料活物質)112を備えた試料電池100、及び、
試料電池100を充放電させながら電極活物質112のX線回折測定を行うための分析用セル、
を有する分析用セル組立体である。そして、分析用セルは、本開示の第1の態様に係る分析用セルに則って説明した実施例1の分析用セルから構成されている。
また、実施例1の分析用セル組立体は、本開示の第2の態様に係る分析用セル組立体に則って説明すれば、
X線回折測定を行うための電極活物質(試料活物質)112を備えた試料電池100、及び、
試料電池100を充放電させながら電極活物質112のX線回折測定を行うための分析用セル、
を有する分析用セル組立体であり、
試料電池100は、窓部材51側から、少なくとも、電極活物質112、参照極121が設けられたセパレータ120、及び、対極130から構成されている。そして、分析用セルは、本開示の第2の態様に係る分析用セルに則って説明した実施例1の分析用セルから構成されている。ここで、第1端子43は電極活物質112と電気的に接続され、第2端子44は参照極121と接し、第3端子45は対極130と接する。そして、筐体10内に収納された試料電池100の内の少なくとも電極活物質112、及び、窓部材51の一部は、加圧機構46によって、筐体10の窓部13から突出されており、筐体10の窓部13から一部が突出した窓部材51を介して、外部からのX線が、筐体10内に収納された電極活物質112に入射され、電極活物質112によって回折されたX線が、外部に出射される。
窓部材51は、高分子フィルム、具体的には、厚さ50μmのポリイミドフィルムから成る。また、試料電池100は、窓部材側から、電極活物質112が備えられた試料電極110、セパレータ120及び対極130から構成されている。セパレータ120には、金属リチウムから成る参照極121が設けられており、前述したとおり、試料電極110と接する第1端子43、参照極121と接する第2端子44、及び、対極130と接する第3端子45を更に備えている。あるいは又、第1端子43は試料電極110と接する。ここで、試料電極110の表面の少なくとも一部は電極活物質112で覆われている。
第1部材11、第2部材21及び第3部材31をポリプロピレン樹脂から作製した。また、第1端子43をアルミニウム(Al)から作製し、第2端子44及び第3端子45を銅(Cu)から作製し、加圧機構46を構成する押し棒をポリプロピレン樹脂から作製した。第1端子43、第2端子44、第3端子45及び加圧機構46のそれぞれの側面には「O」リング47が取り付けられている。また、第1端子43、第2端子44、第3端子45及び加圧機構46の側面にはネジ山が形成されている。第1部材11、第2部材21、第3部材31及び窓部材51のそれぞれには、貫通孔12,22,32,52が設けられている。
以下、分析用セル組立体の組み立てを説明する。尚、組み立ては、アルゴングローブボックス中で行った。
試料電極110を構成する集電体111として、24mm×8mmの長方形に打ち抜いた純アルミニウム製メッシュ(100メッシュ品)を用いた。直径5mmの円形の電極形成部114を1箇所、及び、第1端子43の圧着部115を1箇所、打ち抜いたポリイミドテープ113を、この集電体111の片面(窓部13とは反対側の面)に貼り付けた。そして、電極活物質であるLiCo2(アルドリッチ社製、品番442704−100G−A)、アルドリッチ社製の結着剤(ポリフッ化ビニリデン,PVdF)、及び、ライオン株式会社製の導電剤であるカーボンブラック(ケッチェンブラック)を質量比で93/5/2となるように混合し、均一になるまでスパチュラを用いて混合した後、1−メチル−2−ピロリドン(和光純薬工業株式会社製)を、適当量、添加し、更に混合してペースト状にした。そして、このペーストを、集電体111の電極形成部114に、スパチュラを用いて塗布した。このとき、ペーストは集電体111の内部に浸透し、裏面(窓部13の側の面)まで到達した。そして、90゜Cに設定した恒温槽内でペーストが完全に乾燥するまで加熱した後、ペースト塗布部をプレス機で熱プレスした。集電体111の電極形成部114は、両面がLiCoO2から成る電極活物質112で被覆、充填された状態となった。
対極130は、24mm×8mmの長方形に打ち抜いた純銅製メッシュ(100メッシュ品)から成る対極集電体131から構成されている。そして、この対極集電体131の一方の面(セパレータ120と対向する面)に、直径7mmの円形の電極形成部134を1箇所打ち抜いたポリイミドテープ133Aを貼り付けた。また、対極集電体131の他方の面に、直径5mmの円形の第3端子45の圧着部135を1箇所打ち抜いたポリイミドテープ133Bを貼り付けた。そして、高純度化学研究所製の金属リチウム箔132を直径7mmの円形に打ち抜き、電極形成部134に圧着した。こうして、対極130を得ることができた。
参照極121として、金属リチウム箔を直径5mmの円形に打ち抜いた。セパレータ120として、24mm×8mmの長方形に打ち抜いたポリエチレン樹脂から成る多孔質膜(厚さ25μm、東レ株式会社製)を用いた。また、以下の表1に示す組成を有する電解液を使用した。
〈表1〉
有機溶媒 :EC/DMC 体積比で1/1
非水系電解液を構成するリチウム塩:LiPF6 1.0モル/有機溶媒1リットル
試料電極110と対極130とを、セパレータ120を介してLiCoO2から成る電極活物質112と金属リチウム箔132とが対向するように配置した。尚、試料電極110とセパレータ120と対極130とを120度の角度をもって交差させた。そして、第1部材11と窓部材51を「O」リング61を介して対向させ、窓部材51と第2部材21を「O」リング62を介して対向させ、第2部材21と第3部材31を「O」リング63を介して対向させ、また、収納部(格納部)23に試料電池100を収納(格納)し、セパレータ120に電解液を含ませ、貫通孔12,22,32,52に図示しないボルトを挿入し、図示しないナットを用いて締めつけることにより、その場観察用の分析用セル組立体を組み立てた。ボルトの締め付け後においてボルトの頭部が第1部材11に完全に埋め込まれる構造とし、低角入射X線及び低角回折X線の妨げとならないようにした。そして、第1端子43、第2端子44、第3端子45を、第1貫通孔33、第2貫通孔34、第3貫通孔35に挿入し、試料電極110の圧着部115において集電体111と第1端子43の先端とを接触させ、参照極121と第2端子44の先端とを接触させ、対極130の圧着部135において対極集電体131と第3端子45の先端とを接触させた。これによって、試料電極110の端部は第1端子43によって窓部材51を介して第1部材11の内面(第2部材21の側の面)に押し付けられ、参照極121が設けられたセパレータ120の部分は第2端子44によって窓部材51を介して第1部材11の内面に押し付けられ、対極130の端部は第3端子45によって窓部材51を介して第1部材11の内面に押し付けられる。
次いで、加圧機構46を押し込み、筐体10内に収納された試料電池100の内の少なくとも電極活物質112、及び、窓部材51の一部を、加圧機構46によって、筐体10の窓部13から突出させる(図3A及び図3B参照)。第1部材11の外面11Aと窓部材51の突出面51Aとの間の距離Lを1.0mmとした。このとき、試料電極110は、窓部材51を延ばしながら窓部13から飛び出したので、試料電極110と窓部材51との間への電解液の浸入が防止され、また、分析用セルの密閉性も維持された。尚、図1の試料電池の構成要素の模式的な配置図において、点線の円形で囲んだ領域は、加圧機構46の先端が接触する領域である。
図3Bに示した状態において、X線回折を行った。試料電池を電気化学的に充放電するための電気化学装置としてビー・エー・エス社のALS842Cを使用し、XRDプロファイルを追跡するためのXRD装置として、Bruker AXS社製のD8 DISCOVER μHR/TXSを用いた。そして、電気化学装置に第1端子43、第2端子44、第3端子45を接続し、分析用セル組立体をXRD装置内に配置し、充放電プロファイルとXRDプロファイルとが同時に追跡できるようにした。
XRD測定では、45キロボルト、20ミリアンペアの条件で回転対陰極から発生させたCu Kα線(波長0.154nm)を線源とし、入射スリットを1.0mm×1.0mm、コリメータ径を0.5mmとした。そして、二次元検出器を試料表面から150mmの距離に設置し、露光時間120秒で回折角2θが16度から48度の範囲のXRDパターンを得るようにした。電気化学装置における充電/放電を定電流充電/放電とし、Li1-xCox2のxの値が0から0.5まで変化するのに5時間を要するように設定した。但し、電解液の酸化等による電気量の損失は考慮していない。Li1-xCox2のxの値が0から0.5までの範囲で充電とその後の放電を行いながら、XRDパターンを記録し、XRDパターンの連続的変化を観測した。
ここでは、充電時の電極活物質からのLi引き抜き及び放電時の電極活物質へのLi挿入に応じて、Li1-xCox2結晶の膨張/収縮が適切に追跡できているかを検証するため、回折角2θが20度未満に存在する(003)面のX線回折ピークに関する解析を行った。その結果を図7に示す。尚、充放電曲線を図6に示す。層状岩塩型の結晶構造を有するLiCoO2においては、充電時にLiが抜けることに伴って、酸素(O)層相互の反発によりc軸長が伸びることが知られている。図7に示す(003)面のX線回折ピークの充電に伴う低角側へのシフトはc軸長の伸びに対応するものである。また、放電に伴う高角側へのシフトはc軸長の縮みに対応するものである。
以上のように、実施例1の分析用セル組立体を用いることで、120秒という短時間で明瞭なX線回折ピークを取得することが可能となり、X線回折ピーク観測中の充電深度の変化が最小限にとどめられ、充放電曲線の形状と結晶構造変化との対応関係が明確になった。しかも、分析用セルは簡素な構造であるにも拘わらず、低角入射X線及び低角回折X線が分析用セルによって妨げられることは無かった。
実施例2は、実施例1の変形である。実施例2の試料電池の構成要素等の模式的な断面図を図4に示す。実施例2において、窓部材251は、高分子フィルム251A、及び、高分子フィルム251Aの表面に形成された導電材料層251Bから成る。具体的には、高分子フィルム251Aはポリイミドフィルムから成り、導電材料層251Bはアルミニウム(Al)層から成る。そして、試料電池100は、窓部材側から、窓部材251を構成する導電材料層251Bの上に形成された電極活物質112、セパレータ120及び対極130から構成されている。ここで、実施例1と同様に、セパレータ120には、金属リチウムから成る参照極121が設けられており、電極活物質112に設けられた圧着部115を介して導電材料層251Bと接する第1端子43、参照極121と接する第2端子44、及び、対極130と接する第3端子45を更に備えている。あるいは又、第1端子43は導電材料層251Bと接する。以上の点を除き、実施例2の分析用セル組立体の構成、構造は、実施例1の分析用セル組立体の構成、構造と同様とすることができるので、詳細な説明は省略する。
実施例3は、本開示の第3の態様〜第4の態様に係る分析用セル組立体に関する。実施例3の分析用セル組立体が実施例1〜実施例2の分析用セル組立体と相違する点は、セパレータ120が、X線吸収係数の高い材料、具体的には、ガラス繊維(シリカ)製の濾紙から成る点、及び、加圧機構(押し棒)を備えていない点にある。実施例3の分析用セル組立体の分解斜視図を図5に示す。分析用セル組立体の一部を拡大した模式的な一部断面図は、加圧機構46が設けられていない点を除き、図3Aに示したと同様である。
即ち、本開示の第3の態様に係る分析用セル組立体に則って説明すると、実施例3の分析用セル組立体は、
X線回折測定を行うための電極活物質(試料活物質)112を備えた試料電池100、及び、
試料電池100を充放電させながら電極活物質112のX線回折測定を行うための分析用セル、
を有し、
分析用セルは、窓部13を備えた筐体10、及び、窓部材51を有しており、
試料電池100は、窓部材51側から、少なくとも、電極活物質112、セパレータ120及び対極130から構成されており、
窓部材51を介して、外部からのX線が、筐体10内に収納された電極活物質112に入射され、電極活物質112によって回折されたX線が、外部に出射され、
セパレータ120は、X線吸収係数の高い材料、具体的には、シリカガラス繊維製の濾紙から成る。
あるいは又、本開示の第4の態様に係る分析用セル組立体に則って説明すると、実施例3の分析用セル組立体は、
X線回折測定を行うための電極活物質(試料活物質)112を備えた試料電池100、及び、
試料電池100を充放電させながら電極活物質112のX線回折測定を行うための分析用セル、
を有し、
試料電池100は、窓部材51側から、少なくとも、電極活物質112、参照極121が設けられたセパレータ120、及び、対極130から構成されており、
分析用セルは筐体10及び窓部材51を有しており、
筐体10は、
窓部13を有する第1部材11、
試料電池100を収納するための収納部23を有し、第1部材11と対向した第2部材21、
第1貫通孔33、第2貫通孔34及び第3貫通孔35が設けられ、第2部材21と対向した第3部材31、
外部から、第1貫通孔33を介して収納部23へと延び、電極活物質112と電気的に接続される第1端子43、
外部から、第2貫通孔34を介して収納部23へと延び、参照極121と接する第2端子44、及び、
外部から、第3貫通孔35を介して収納部23へと延び、対極130と接する第3端子45、
を備えており、
窓部材51は、第1部材11及び第2部材21によって挟持されており、
窓部材51を介して、外部からのX線が、筐体10内に収納された電極活物質112に入射され、電極活物質112によって回折されたX線が、外部に出射され、
セパレータ120は、X線吸収係数の高い材料、具体的には、シリカガラス繊維製の濾紙から成る。
尚、実施例3の分析用セル組立体にあっても、実施例1と同様に、窓部材51は、高分子フィルム、具体的には、ポリイミドフィルムから成る。また、試料電池100は、窓部材側から、電極活物質112が備えられた試料電極110、セパレータ120及び対極130から構成されている。更には、セパレータ120には参照極121が設けられており、試料電極110と接する第1端子43、参照極121と接する第2端子44、及び、対極130と接する第3端子45を更に備えており、あるいは又、第1端子43は試料電極110と接する。更には、試料電極110の表面の少なくとも一部は電極活物質112で覆われている。
あるいは又、実施例3分析用セル組立体にあっても、実施例2と同様に、窓部材251は、高分子フィルム251A、及び、高分子フィルム251Aの表面に形成された導電材料層251Bから成る。そして、試料電池100は、窓部材側から、窓部材251を構成する導電材料層251Bの上に形成された電極活物質112、セパレータ120及び対極130から構成されている。更には、セパレータ120には参照極121が設けられており、導電材料層251Bと接する第1端子43、参照極121と接する第2端子44、及び、対極130と接する第3端子45を更に備えており、あるいは又、第1端子43は導電材料層251Bと接する。
実施例3において、シリカガラス繊維製の濾紙としてワットマン社製のGF/Aを用いた。また、対極130は、24mm×8mmの長方形に打ち抜いた純ニッケル製メッシュ(100メッシュ品)から成る対極集電体131から構成されている。
実施例3にあっては、充電時の電極活物質からのLi引き抜き及び放電時の電極活物質へのLi挿入に応じて、Li1-xCox2の結晶構造変化が適切に追跡できているかを検証するため、(104)面のX線回折ピークに関する解析を行った。その結果を図8に示す。尚、充放電曲線は図6と同様である。
実施例3の分析用セル組立体を用いることで、本来、2θ=45°近傍に出現する集電体111を構成するアルミニウム由来の回折X線ピークと、対極130の対極集電体131を構成するニッケル由来の回折X線ピーク(回折角2θ=45度近傍)との重なりが無くなり、明瞭に(104)面のX線回折ピーク位置及びX線回折ピーク形状の充放電に伴う連続的変化を観測することができた。これは、セパレータ120が、X線吸収係数の高い材料、具体的には、シリカガラス繊維製の濾紙から構成されているので、対極130を構成するニッケルから成る対極集電体131を照射するX線の強度、及び、対極集電体131からの回折X線の強度が十分に弱まったためであると考えられる。加えて、集電体111が電極活物質112によって埋め込まれた結果、アルミニウムから成る集電体111からの回折X線強度も十分に低減されたためである。
図8から、充電時に電極活物質からLiが抜けることに伴って(104)面のX線回折ピークが低角側にシフトしており、(104)面間隔が大きくなるというLiCoO2特有の結晶構造変化を明瞭に観測することができた。また、充電末期の第18番目のX線回折ピークにおいて、六方晶の(104)面のX線回折ピークが、単斜晶の(111)面のX線回折ピーク及び(20−2)面のX線回折ピークへの分裂に対応してブロードになり、その後、六方晶の(104)面のX線回折ピークに戻ることも示されている。更には、放電時には、こうした充電時の構造変化を遡るように結晶構造が変化することも示されている。これらの変化もLiCoO2特有の結晶構造変化であり、実施例3の分析用セル組立体によって、その場観察に基づくXRD測定を問題なく行うことができることが示された。
観測された単斜晶相は、充電時あるいは放電時の非平衡状態で出現する準安定相である。そして、このような明瞭なX線回折ピーク観測は、その場観察に基づくXRD測定のメリットを十分に得ることができることを示している。実施例3の分析用セル組立体にあっては、実用的なレートで充放電中の電極活物質のその場観察に基づくXRD測定において、電極活物質由来のX線回折ピークが、試料電池の他の構成要素由来のX線回折ピークと重なってしまうといった問題を解決することができる。その結果、電極活物質由来のX線回折ピークの位置及び結晶構造の変化を明瞭に観測できるようになり、実際の二次電池における活物質の結晶構造変化の充電深度依存性を把握することが可能となる。
尚、実施例3におけるセパレータ120、即ち、X線吸収係数の高い材料、具体的には、シリカガラス繊維製の濾紙から成るセパレータ120を、実施例1あるいは実施例2に適用することができる。
以上、本開示の分析用セル及び分析用セル組立体を好ましい実施例に基づき説明したが、本開示はこれらの実施例に限定するものではない。実施例において説明した分析用セル及び分析用セル組立体の構成、構造、使用した材料、組み立て方法は、例示であり、適宜、変更することができる。また、実施例においては、リチウムイオン電池と同様の構成を有する試料電池に基づき説明を行い、また、電極活物質としてLiCoO2を用いた例に基づき説明を行ったが、これらも例示であり、その場観察に基づくX線回折測定を行うべき電極活物質、試料電池に基づき、電極活物質、試料電池の構成、構造を決定すればよい。
尚、本開示は、以下のような構成を取ることもできる。
[A01]《分析用セル:第1の態様》
試料電池を充放電させながら電極活物質のX線回折測定を行うための分析用セルであって、
窓部を備えた筐体、及び、
筐体の窓部から一部が突出し、残部が筐体内に配置された窓部材、
を有しており、
筐体の窓部から一部が突出した窓部材を介して、外部からのX線が、筐体内に収納された電極活物質に入射され、電極活物質によって回折されたX線が、外部に出射される分析用セル。
[A02]電極活物質及び窓部材の一部を筐体の窓部から突出させる加圧機構を更に備えている[A01]に記載の分析用セル。
[A03]《分析用セル:第2の態様》
試料電池を充放電させながら電極活物質のX線回折測定を行うための分析用セルであって、
筐体及び窓部材を有しており、
筐体は、
窓部を有する第1部材、
試料電池を収納するための収納部を有し、第1部材と対向した第2部材、
第1貫通孔、第2貫通孔、第3貫通孔及び第4貫通孔が設けられ、第2部材と対向した第3部材、
外部から、第1貫通孔を介して収納部へと延びる第1端子、
外部から、第2貫通孔を介して収納部へと延びる第2端子、
外部から、第3貫通孔を介して収納部へと延びる第3端子、及び、
外部から、第4貫通孔を介して収納部へと延びる加圧機構、
を備えており、
窓部材は、第1部材及び第2部材によって挟持されており、
加圧機構は、筐体内に収納される試料電池の内の少なくとも電極活物質、及び、窓部材の一部を突出させる分析用セル。
[A04]窓部材は高分子フィルムから成る[A01]乃至[A03]のいずれか1項に記載の分析用セル。
[A05]窓部材は、高分子フィルム、及び、高分子フィルム表面に形成された導電材料層から成る[A01]乃至[A03]のいずれか1項に記載の分析用セル。
[B01]《分析用セル組立体:第1の態様》
X線回折測定を行うための電極活物質を備えた試料電池、及び、
試料電池を充放電させながら電極活物質のX線回折測定を行うための分析用セル、
を有する分析用セル組立体であって、
分析用セルは、
窓部を備えた筐体、及び、
筐体の窓部から一部が突出し、残部が筐体内に配置された窓部材、
を有しており、
筐体の窓部から一部が突出した窓部材を介して、外部からのX線が、筐体内に収納された電極活物質に入射され、電極活物質によって回折されたX線が、外部に出射される分析用セル組立体。
[B02]分析用セルは、電極活物質及び窓部材の一部を筐体の窓部から突出させる加圧機構を更に備えている[B01]に記載の分析用セル。
[C01]窓部材は高分子フィルムから成る[B01]又は[B02]に記載の分析用セル組立体。
[C02]試料電池は、窓部材側から、電極活物質が備えられた試料電極、セパレータ及び対極から構成されている[C01]に記載の分析用セル組立体。
[C03]セパレータには参照極が設けられており、
試料電極と接する第1端子、参照極と接する第2端子、及び、対極と接する第3端子を更に備えている[C02]に記載の分析用セル組立体。
[C04]試料電極の表面の少なくとも一部は電極活物質で覆われている[C02]又は[C03]に記載の分析用セル組立体。
[C05]セパレータは、X線吸収係数の高い材料から成る[C02]乃至[C04]のいずれか1項に記載の分析用セル組立体。
[C06]セパレータは、ガラス繊維製の濾紙から成る[C05]に記載の分析用セル組立体。
[D01]窓部材は、高分子フィルム、及び、高分子フィルム表面に形成された導電材料層から成る[B01]又は[B02]に記載の分析用セル組立体。
[D02]試料電池は、窓部材側から、窓部材を構成する導電材料層上に形成された電極活物質、セパレータ及び対極から構成されている[D01]に記載の分析用セル組立体。
[D03]セパレータには参照極が設けられており、
導電材料層と接する第1端子、参照極と接する第2端子、及び、対極と接する第3端子を更に備えている[D02]に記載の分析用セル組立体。
[D04]セパレータは、X線吸収係数の高い材料から成る[D03]に記載の分析用セル組立体。
[D05]セパレータは、ガラス繊維製の濾紙から成る[D04]に記載の分析用セル組立体。
[E01]《分析用セル組立体:第2の態様》
X線回折測定を行うための電極活物質を備えた試料電池、及び、
試料電池を充放電させながら電極活物質のX線回折測定を行うための分析用セル、
を有する分析用セル組立体であって、
試料電池は、窓部材側から、少なくとも、電極活物質、参照極が設けられたセパレータ、及び、対極から構成されており、
分析用セルは、筐体及び窓部材を有しており、
筐体は、
窓部を有する第1部材、
試料電池を収納するための収納部を有し、第1部材と対向した第2部材、
第1貫通孔、第2貫通孔、第3貫通孔及び第4貫通孔が設けられ、第2部材と対向した第3部材、
外部から、第1貫通孔を介して収納部へと延び、電極活物質と電気的に接続される第1端子、
外部から、第2貫通孔を介して収納部へと延び、参照極と接する第2端子、
外部から、第3貫通孔を介して収納部へと延び、対極と接する第3端子、及び、
外部から、第4貫通孔を介して収納部へと延びる加圧機構、
を備えており、
窓部材は、第1部材及び第2部材によって挟持されており、
筐体内に収納された試料電池の内の少なくとも電極活物質、及び、窓部材の一部は、加圧機構によって、筐体の窓部から突出されており、
筐体の窓部から一部が突出した窓部材を介して、外部からのX線が、筐体内に収納された電極活物質に入射され、電極活物質によって回折されたX線が、外部に出射される分析用セル組立体。
[F01]窓部材は高分子フィルムから成る[E01]に記載の分析用セル組立体。
[F02]試料電池は、窓部材側から、電極活物質が備えられた試料電極、セパレータ及び対極から構成されている[F01]に記載の分析用セル組立体。
[F03]第1端子は試料電極と接する[F02]に記載の分析用セル組立体。
[F04]試料電極の表面の少なくとも一部は電極活物質で覆われている[F02]又は[F03]に記載の分析用セル組立体。
[F05]セパレータは、X線吸収係数の高い材料から成る[F02]乃至[F04]のいずれか1項に記載の分析用セル組立体。
[F06]セパレータは、ガラス繊維製の濾紙から成る[F05]に記載の分析用セル組立体。
[G01]窓部材は、高分子フィルム、及び、高分子フィルム表面に形成された導電材料層から成る[E01]に記載の分析用セル組立体。
[G02]試料電池は、窓部材側から、窓部材を構成する導電材料層上に形成された電極活物質、セパレータ及び対極から構成されている[G01]に記載の分析用セル組立体。
[G03]第1端子は導電材料層と接する[G02]に記載の分析用セル組立体。
[G04]セパレータは、X線吸収係数の高い材料から成る[G03]に記載の分析用セル組立体。
[G05]セパレータは、ガラス繊維製の濾紙から成る[G04]に記載の分析用セル組立体。
[H01]《分析用セル組立体:第3の態様》
X線回折測定を行うための電極活物質を備えた試料電池、及び、
試料電池を充放電させながら電極活物質のX線回折測定を行うための分析用セル、
を有する分析用セル組立体であって、
分析用セルは、窓部を備えた筐体、及び、窓部材を有しており、
試料電池は、窓部材側から、少なくとも、電極活物質、セパレータ及び対極から構成されており、
窓部材を介して、外部からのX線が、筐体内に収納された電極活物質に入射され、電極活物質によって回折されたX線が、外部に出射され、
セパレータは、X線吸収係数の高い材料から成る分析用セル組立体。
[H02]セパレータは、ガラス繊維製の濾紙から成る[H01]に記載の分析用セル組立体。
[J01]窓部材は高分子フィルムから成る[H01]又は[H02]に記載の分析用セル組立体。
[J02]試料電池は、窓部材側から、電極活物質が備えられた試料電極、セパレータ及び対極から構成されている[J01]に記載の分析用セル組立体。
[J03]セパレータには参照極が設けられており、
試料電極と接する第1端子、参照極と接する第2端子、及び、対極と接する第3端子を更に備えている[J02]に記載の分析用セル組立体。
[J04]試料電極の表面の少なくとも一部は電極活物質で覆われている[J02]又は[J03]に記載の分析用セル組立体。
[K01]窓部材は、高分子フィルム、及び、高分子フィルム表面に形成された導電材料層から成る[H01]又は[H02]に記載の分析用セル組立体。
[K02]試料電池は、窓部材側から、窓部材を構成する導電材料層上に形成された電極活物質、セパレータ及び対極から構成されている[K01]に記載の分析用セル組立体。
[K03]セパレータには参照極が設けられており、
導電材料層と接する第1端子、参照極と接する第2端子、及び、対極と接する第3端子を更に備えている[K02]に記載の分析用セル組立体。
[L01]《分析用セル組立体:第4の態様》
X線回折測定を行うための電極活物質を備えた試料電池、及び、
試料電池を充放電させながら電極活物質のX線回折測定を行うための分析用セル、
を有する分析用セル組立体であって、
試料電池は、窓部材側から、少なくとも、電極活物質、参照極が設けられたセパレータ、及び、対極から構成されており、
分析用セルは筐体及び窓部材を有しており、
筐体は、
窓部を有する第1部材、
試料電池を収納するための収納部を有し、第1部材と対向した第2部材、
第1貫通孔、第2貫通孔及び第3貫通孔が設けられ、第2部材と対向した第3部材、
外部から、第1貫通孔を介して収納部へと延び、電極活物質と電気的に接続される第1端子、
外部から、第2貫通孔を介して収納部へと延び、参照極と接する第2端子、及び、
外部から、第3貫通孔を介して収納部へと延び、対極と接する第3端子、
を備えており、
窓部材は、第1部材及び第2部材によって挟持されており、
窓部材を介して、外部からのX線が、筐体内に収納された電極活物質に入射され、電極活物質によって回折されたX線が、外部に出射され、
セパレータは、X線吸収係数の高い材料から成る分析用セル組立体。
[L02]セパレータは、ガラス繊維製の濾紙から成る[L01]に記載の分析用セル組立体。
[M01]窓部材は高分子フィルムから成る[L01]又は[L02]に記載の分析用セル組立体。
[M02]試料電池は、窓部材側から、電極活物質が備えられた試料電極、セパレータ及び対極から構成されている[M01]に記載の分析用セル組立体。
[M03]第1端子は試料電極と接する[M02]に記載の分析用セル組立体。
[M04]試料電極の表面の少なくとも一部は電極活物質で覆われている[M02]又は[M03]に記載の分析用セル組立体。
[N01]窓部材は、高分子フィルム、及び、高分子フィルム表面に形成された導電材料層から成る[L01]又は[L02]に記載の分析用セル組立体。
[N02]試料電池は、窓部材側から、窓部材を構成する導電材料層上に形成された電極活物質、セパレータ及び対極から構成されている[N01]に記載の分析用セル組立体。
[N03]第1端子は導電材料層と接する[N02]に記載の分析用セル組立体。
10・・・筐体、11・・・第1部材、11A・・・第1部材の外面、12,22,32,52・・・貫通孔、13・・・窓部、21・・・第2部材、23・・・収納部(格納部)、31・・・第3部材、33・・・第1貫通孔、34・・・第2貫通孔、35・・・第3貫通孔、36・・・第4貫通孔、43・・・第1端子、44・・・第2端子、45・・・第3端子、46・・・加圧機構(押し棒)、47・・・「O」リング、51,251・・・窓部材、51A・・・突出面、251A・・・高分子フィルム、251B・・・導電材料層、61,62,63・・・「O」リング、100・・・試料電池、110・・・試料電極、111・・・集電体、112・・・電極活物質(試料活物質)、113・・・ポリイミドテープ、114・・・電極形成部、115・・・第1端子の圧着部、120・・・セパレータ、121・・・参照極、130・・・対極、131・・・対極集電体、132・・・金属リチウム箔、133A,133B・・・ポリイミドテープ、134・・・電極形成部、135・・・第3端子の圧着部

Claims (19)

  1. 試料電池を充放電させながら電極活物質のX線回折測定を行うための分析用セルであって、
    窓部を備えた筐体、及び、
    筐体の窓部から一部が突出し、残部が筐体内に配置された窓部材、
    を有しており、
    筐体の窓部から一部が突出した窓部材を介して、外部からのX線が、筐体内に収納された電極活物質に入射され、電極活物質によって回折されたX線が、外部に出射される分析用セル。
  2. 試料電池を充放電させながら電極活物質のX線回折測定を行うための分析用セルであって、
    筐体及び窓部材を有しており、
    筐体は、
    窓部を有する第1部材、
    試料電池を収納するための収納部を有し、第1部材と対向した第2部材、
    第1貫通孔、第2貫通孔、第3貫通孔及び第4貫通孔が設けられ、第2部材と対向した第3部材、
    外部から、第1貫通孔を介して収納部へと延びる第1端子、
    外部から、第2貫通孔を介して収納部へと延びる第2端子、
    外部から、第3貫通孔を介して収納部へと延びる第3端子、及び、
    外部から、第4貫通孔を介して収納部へと延びる加圧機構、
    を備えており、
    窓部材は、第1部材及び第2部材によって挟持されており、
    加圧機構は、筐体内に収納される試料電池の内の少なくとも電極活物質、及び、窓部材の一部を突出させる分析用セル。
  3. X線回折測定を行うための電極活物質を備えた試料電池、及び、
    試料電池を充放電させながら電極活物質のX線回折測定を行うための分析用セル、
    を有する分析用セル組立体であって、
    分析用セルは、
    窓部を備えた筐体、及び、
    筐体の窓部から一部が突出し、残部が筐体内に配置された窓部材、
    を有しており、
    筐体の窓部から一部が突出した窓部材を介して、外部からのX線が、筐体内に収納された電極活物質に入射され、電極活物質によって回折されたX線が、外部に出射される分析用セル組立体。
  4. 窓部材は高分子フィルムから成る請求項3に記載の分析用セル組立体。
  5. 試料電池は、窓部材側から、電極活物質が備えられた試料電極、セパレータ及び対極から構成されている請求項4に記載の分析用セル組立体。
  6. セパレータには参照極が設けられており、
    試料電極と接する第1端子、参照極と接する第2端子、及び、対極と接する第3端子を更に備えている請求項5に記載の分析用セル組立体。
  7. セパレータは、X線吸収係数の高い材料から成る請求項5に記載の分析用セル組立体。
  8. セパレータは、ガラス繊維製の濾紙から成る請求項7に記載の分析用セル組立体。
  9. X線回折測定を行うための電極活物質を備えた試料電池、及び、
    試料電池を充放電させながら電極活物質のX線回折測定を行うための分析用セル、
    を有する分析用セル組立体であって、
    試料電池は、窓部材側から、少なくとも、電極活物質、参照極が設けられたセパレータ、及び、対極から構成されており、
    分析用セルは、筐体及び窓部材を有しており、
    筐体は、
    窓部を有する第1部材、
    試料電池を収納するための収納部を有し、第1部材と対向した第2部材、
    第1貫通孔、第2貫通孔、第3貫通孔及び第4貫通孔が設けられ、第2部材と対向した第3部材、
    外部から、第1貫通孔を介して収納部へと延び、電極活物質と電気的に接続される第1端子、
    外部から、第2貫通孔を介して収納部へと延び、参照極と接する第2端子、
    外部から、第3貫通孔を介して収納部へと延び、対極と接する第3端子、及び、
    外部から、第4貫通孔を介して収納部へと延びる加圧機構、
    を備えており、
    窓部材は、第1部材及び第2部材によって挟持されており、
    筐体内に収納された試料電池の内の少なくとも電極活物質、及び、窓部材の一部は、加圧機構によって、筐体の窓部から突出されており、
    筐体の窓部から一部が突出した窓部材を介して、外部からのX線が、筐体内に収納された電極活物質に入射され、電極活物質によって回折されたX線が、外部に出射される分析用セル組立体。
  10. 窓部材は高分子フィルムから成る請求項9に記載の分析用セル組立体。
  11. 試料電池は、窓部材側から、電極活物質が備えられた試料電極、セパレータ及び対極から構成されている請求項10に記載の分析用セル組立体。
  12. 第1端子は試料電極と接する請求項11に記載の分析用セル組立体。
  13. 試料電極の表面の少なくとも一部は電極活物質で覆われている請求項11に記載の分析用セル組立体。
  14. セパレータは、X線吸収係数の高い材料から成る請求項11に記載の分析用セル組立体。
  15. セパレータは、ガラス繊維製の濾紙から成る請求項14に記載の分析用セル組立体。
  16. X線回折測定を行うための電極活物質を備えた試料電池、及び、
    試料電池を充放電させながら電極活物質のX線回折測定を行うための分析用セル、
    を有する分析用セル組立体であって、
    分析用セルは、窓部を備えた筐体、及び、窓部材を有しており、
    試料電池は、窓部材側から、少なくとも、電極活物質、セパレータ及び対極から構成されており、
    窓部材を介して、外部からのX線が、筐体内に収納された電極活物質に入射され、電極活物質によって回折されたX線が、外部に出射され、
    セパレータは、X線吸収係数の高い材料から成る分析用セル組立体。
  17. セパレータは、ガラス繊維製の濾紙から成る請求項16に記載の分析用セル組立体。
  18. X線回折測定を行うための電極活物質を備えた試料電池、及び、
    試料電池を充放電させながら電極活物質のX線回折測定を行うための分析用セル、
    を有する分析用セル組立体であって、
    試料電池は、窓部材側から、少なくとも、電極活物質、参照極が設けられたセパレータ、及び、対極から構成されており、
    分析用セルは筐体及び窓部材を有しており、
    筐体は、
    窓部を有する第1部材、
    試料電池を収納するための収納部を有し、第1部材と対向した第2部材、
    第1貫通孔、第2貫通孔及び第3貫通孔が設けられ、第2部材と対向した第3部材、
    外部から、第1貫通孔を介して収納部へと延び、電極活物質と電気的に接続される第1端子、
    外部から、第2貫通孔を介して収納部へと延び、参照極と接する第2端子、及び、
    外部から、第3貫通孔を介して収納部へと延び、対極と接する第3端子、
    を備えており、
    窓部材は、第1部材及び第2部材によって挟持されており、
    窓部材を介して、外部からのX線が、筐体内に収納された電極活物質に入射され、電極活物質によって回折されたX線が、外部に出射され、
    セパレータは、X線吸収係数の高い材料から成る分析用セル組立体。
  19. セパレータは、ガラス繊維製の濾紙から成る請求項18に記載の分析用セル組立体。
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