JP2017071933A - 窓装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 換気構造を備えた窓装置において、風雨の激しい時の屋内への吹き込みを防止できるようにする。【解決手段】窓障子2(窓装置)は、ガラス板2aと、このガラス板2aを支持する矩形のフレーム2bを備えている。フレーム2bの上框10と縦框30は中空をなしている。上框10の屋内側壁部には換気ユニットが取り付けられている。この換気ユニットは、屋内側通気口が形成された主壁と、この屋内側通気口を開閉する開閉機構を有している。縦框30の屋外側壁部には、ガラリ60が取り付けられており、このガラリ60には屋外側通気口61xが形成されている。換気通路は、この屋外側通気口61xから縦框30の内部空間と上框10の内部空間を経て上記屋内側通気口に至る長い経路からなる。【選択図】 図5

Description

本発明は、窓開口を閉じた状態でも換気を行うことができる窓装置に関する。
窓障子(窓装置)は、ガラス板をサッシと称されるフレームで囲むことにより構成されている。この窓障子を閉じた状態でも室内の換気を行うため、窓障子に換気構造を組み込むことは周知である。
特許文献1に示すように、一般の換気構造は、上框と一体または別体をなして組み込まれており、屋外側通気口と屋内側通気口とを連ねる換気通路と、この換気通路を開閉する開閉機構とを有している。
特開2012−220049号公報
特許文献1に示すような換気構造では、屋外側通気口と屋内側通気口の位置が近く、換気通路が短いため、換気通路が開いた状態では風雨の激しい時に屋内に水が入り込む可能性があった。
本発明は、上記課題を解決しようとするもので、矩形のフレームを備え、このフレームが上側水平部材と下側水平部材と左右と垂直部材を有し、少なくとも上側水平部材と左右の垂直部材が中空をなす窓装置において、
換気通路とこの換気通路を開閉する開閉機構とを備え、
上記上側水平部材に屋内側通気口が配置され、上記左右の垂直部材の少なくとも一方の屋外側壁部に屋外側通気口が配置され、
上記換気通路が、上記屋外側通気口と、上記少なくとも一方の垂直部材の内部空間と、上記上側水平部材の内部空間と、上記屋内側通気口を含むことを特徴とする。
上記構成によれば、風雨が激しい時に、屋外側通気口から入り込んだ雨水を伴う風は、垂直部材の内壁面に当たり、さらに垂直部材の内部空間から水平部材の内部空間へと方向転換する過程でエネルギーが失われる。また、雨水の殆どは垂直部材の内部空間を落下し、屋内側通気口に到達しない。その結果、開閉機構が換気通路を開いた状態であっても、雨水を含む風が屋内に吹き込むのを防止することができる。
好ましくは、上記左右の垂直部材の両方に、上記屋外側通気口が形成されている。
この構成によれば、左右の垂直部材の内部空間を換気通路として利用するので、通常換気の際の流通抵抗を減じることができる。
好ましくは、上記上側水平部材と上記左右の垂直部材が同一断面形状の型材からなり、上記上側水平部材の両端と上記左右の垂直部材の上端が、それぞれの長手方向に対して45°傾斜した端面を有し、これら端面同士が接合した状態で、上記上側水平部材と上記左右の垂直部材が連結され、これにより、上記垂直部材の内部空間と上記上側水平部材の内部空間が連なっている。
この構成によれば、垂直部材の内部空間と上側水平部材の内部空間との間に障害が無いので、通常換気の際の流通抵抗を減じることができる。
好ましくは、上記上側水平部材と上記左右の垂直部材はそれぞれ、屋外側の第1中空部と屋内側の第2中空部と、上記第1中空部の第1内部空間と上記第2中空部の第2内部空間を隔離する隔壁を有し、上記上側水平部材および上記垂直部材の上記内部空間はそれぞれ、上記第1内部空間と上記第2内部空間を含み、上記屋外側通気口が形成されている上記垂直部材の隔壁には中間通気口が形成され、上記上側水平部材の隔壁にも中間通気口が形成され、上記換気通路は、第1、第2換気通路を有し、
上記第1換気通路は、上記屋外側通気口と、上記垂直部材における上記第1内部空間と、上記上側水平部材における上記第1内部空間、上記中間通気口および上記第2内部空間と、上記屋内側通気口とを含み、
上記第2換気通路は、上記屋外側通気口と、上記垂直部材における上記第1内部空間、上記隔壁の中間通気口および上記第2内部空間と、上記上側水平部材における上記第2内部空間と、上記屋内側通気口とを含む。
この構成によれば、上側水平部材と左右の垂直部材に補強のための隔壁があっても、それぞれの隔壁に中間通気口を形成することにより、これら部材の第1、第2の内部空間を利用して上記第1、第2の換気通路を形成することができ、通常換気の際の流通抵抗を減じることができる。
好ましくは、上記下側水平部材も上記左右の垂直部材と同一の断面形状の型材からなり、上記下側水平部材の両端と上記左右の垂直部材の下端が、それぞれの長手方向に対して45°傾斜した端面を有し、これら端面同士が接合した状態で、上記下側水平部材と上記左右の垂直部材が連結され、これにより、上記垂直部材の内部空間と上記下側水平部材の内部空間が連なっており、上記下側水平部材の底壁には、上記垂直部材の内部空間に連なる水抜穴が形成されている。
この構成によれば、風雨の激しい時に、垂直部材の内部空間を落下してきた雨水を円滑に排出することができる。
好ましくは、さらに左右方向に延びる換気ユニットを備え、この換気ユニットは、上記屋内側通気口が形成された主壁と、上記屋内側通気口を開閉する上記開閉機構を有し、上記上側水平部材は、左右方向に延びる取付口が形成された屋内側壁部を有し、上記換気ユニットの上記主壁が上記屋内側壁部の屋内側の面に当接した状態で、上記主壁の左右端部がビスにより上記屋内側壁部に固定され、上記主壁の上記屋内側通気口が上記取付口に対応して配置されている。
この構成によれば、換気ユニットを屋内側から簡単に取り付けることができる。
好ましくは、上記換気ユニットの上記主壁の屋外側の面に、左右に延びる上側係止片と下側係止片が形成されており、これら上側係止片と下側係止片が上記取付口の上下縁に係止されている。
この構成によれば、左右方向に延びる上下の係止片の係止作用により、換気ユニットの中央部が熱膨張で膨らむのを防止することができる。
本発明の一態様では、上記上側水平部材、下側水平部材、左右の垂直部材が、ガラス板の上下縁、左右縁をそれぞれ支持する上框、下框、左右の縦框として提供される。
本発明によれば、風雨が激しい時に雨水を含む風が屋内に吹き込むのを防止することができる。
本発明の一実施形態に係る窓障子を、窓枠に開閉可能に設置した状態で示す縦断面図である。 (A)は同窓障子を屋内側から見た概略正面図、(B)は同窓障子を屋外側から見た概略背面図である。 同窓障子の上部と換気ユニットを分解した状態で示す正面図である。 図3のA―A線に沿う換気ユニットの拡大断面図である。 図2(B)の要部の拡大背面図である。 図2(A)のB方向から見た要部の拡大底面図である。 図2(A)のC―C線に沿う拡大断面図である。 図2(A)のD−D線に沿う拡大断面図である。
以下、本発明の一実施形態を図面を参照しながら説明する。図1に示すように、建物の壁の開口周縁には矩形の窓枠1が固定されており、この窓枠1には窓障子2(窓装置)が設置されるとともに、その屋内側に網戸3が設置されている。
本実施形態では、窓障子2は左右いずれかの縁を中心として屋外に向かって回動させることにより、開くようになっており、網戸3は屋内に向かって回動することにより、開くようになっている。図1は、窓障子2と網戸3が閉じた状態を示している。
図1、図2に示すように、上記窓障子2は矩形をなし、ガラス板2aと、このガラス板2aの周縁を支持するフレーム2bを有している。フレーム2bは、左右に水平に延びてガラス板2aの上下縁をそれぞれ支持する上框10(上側水平部材)および下框20(下側水平部材)と、垂直に延びてガラス板2aの左右縁をそれぞれ支持する一対の縦框30(左右の垂直部材)とを有している。
上記框10,20,30は同一断面形状の樹脂製の押出型材からなり、両端がそれぞれの長手方向に対して45°の角度をなす端面を有し、これら端面同士を熱溶着することにより連結されている。
なお、窓枠1の上枠部1a,下枠部1b,左右の縦枠部1cも、窓障子2のフレーム2bと同様に、同一断面形状の樹脂製の押出型材からなり、角度45°の端面同士を熱溶着することにより連結されている。
図1、図7に示すように、上記上框10、下框20、縦框30は、中空構造をなし、屋外側の第1中空部11,21,31と、屋内側の第2中空部12,22,32と、第1中空部11,21,31から窓枠1に向かって張り出す第3中空部13,23,33を、それぞれ有している。
窓障子2の閉じ状態では、上記第2中空部12,22,32が窓枠1の各枠部1a〜1cの屋内側の段差1xに当接し、上記第3中空部13,23,33が窓枠1の各枠部1a〜1cの屋外側の段差1yに接している。
上記第2中空部12,22,32は第1中空部11,21,31より窓障子2の内側(すなわち窓枠1から離れる方向)に突出している。この第2中空部12,22,32の突出部と、第1中空部11,21,31の取付溝16,26,36に取り付けられた支持部材2cとの間に、上記ガラス板2aの上下左右の縁がそれぞれ支持されている。
第1中空部11,21,31と第2中空部12,22,32の間には、それぞれ隔壁14,24,34が形成され、第1中空部11,21,31と第3中空部13,23,33との間にもそれぞれ隔壁15,25,35が形成されている。
上述したように、框10,20,30が45°の角度で連結されることにより、第1中空部11,21,31の内部空間11x、21x、31x(第1内部空間)が互いに連なり、第2中空部12,22,32の内部空間12x、22x、32xが互いに連なり、第3中空部13,23,33の内部空間も互いに連なっている。
また、隔壁14,24,34が互いに連なり、隔壁15,25,35が互いに連なっている。
次に、窓障子2に装備される換気構造について説明する。
図1、図2(A)に示すように、上框10の屋内側には上框10に沿って換気ユニット50が取付けられている。この換気ユニット50は、図3、図4に示すように、左右方向に水平に延びる型材からなる本体51および作動板52と、本体51の両端に配置されるストッパ53と、作動板52を操作する操作つまみ54と、フィルタ55および型材からなるフィルタ押さえ56とを有している。
図4に示すように、上記本体51は、垂直に起立する主壁51aと、この主壁51aの屋内側に位置する上下の第1収容溝51bと、さらにその屋内側に位置する上下の第2収容溝51cとを有している。第1収容溝51bには作動板52の上下縁が収容されている。この作動板52は上記主壁51aに接するようにして左右方向にスライド可能となっている。第2収容溝51cには、フィルタ55を保持した状態でフィルタ押さえ56の上下縁が収容されている。なお、フィルタ押さえ56には、多数のスリット56xが形成されており、通気を許容する。
上記主壁51aにはその長手方向に等ピッチで多数の縦長の通気口51x(屋内側通気口)が形成され、作動板52には、これら通気口51xと同一ピッチで多数の縦長の制御口52xが形成されている。図4、図8に示すように作動板52の制御口52xが通気口51xと一致した時に、通気口51xが開かれ、不一致の時に通気口51xが閉じられる。
上記本体51の上下の第1収容溝51bの両端にはストッパ53が圧入されている。室内側から見て右側のストッパ53は作動板52を開き位置で係止し、左側のストッパ53(図8参照)は作動板52を閉じ位置で係止するようになっている。
上記操作つまみ54は屋内側に臨んでおり、連結ブロック57を介して作動板52の右端部に連結されている。この操作つまみ54を左右に移動させることにより、作動板52を開き位置と閉じ位置との間で移動させることができる。
上記説明から明らかなように、作動板52、操作つまみ54、連結ブロック57は、通気口51xを開閉するための開閉機構58(図4にのみ符号を付す)を構成している。
上記換気ユニット50の上框12への取付構造について説明する。
図1、図3、図8に示すように、上框10の第2中空部12の屋内側壁部12aには、左右方向に延びる取付口12bが形成され、この取付口12bの左右両端近傍にはねじ穴12cが形成されている。
他方、換気ユニット50の主壁51aの背面には、左右方向に延びる上下の係止片51d、51eが形成されている。
換気ユニット50の主壁51aを上框12の上記屋内側壁部12aの屋内側の面に当てた状態で、上記係止片51d,51eを、上框12の取付口12bの上下縁に係合させることにより、換気ユニット50が上框10に仮止めされる。
さらに、換気ユニット50の主壁51aの左右両端部とストッパ53を貫通するビス59を、屋内側から上記屋内側壁部12aのねじ穴12cにねじ込むことにより、換気ユニット50が上框10に固定される。
上記換気ユニット50の上框10への取付状態で、上記通気口51xは上記取付口12bに対応した位置にある。
上記係止片51d,51eは、ビス59で両端を固定された換気ユニット50が熱膨張により中央部が膨らむのを防止する役割をも担う。
図2(B)、図5に示すように、上記左右の縦框30の第1中空部31の上部には、縦框30に沿って細長いガラリ60(通気部材)が装着されている。このガラリ60は、図5、図7に示すように、細長い板部61と、この板部61の屋内側の面に形成された左右の係止爪62,63を有している。この板部61には、多数の縦長スリット状の通気口61x(屋外側通気口)が形成されている。
図7に示すように、縦框30の第1中空部31の屋外側壁部31aには、縦長の取付口31bが形成されている。上記ガラリ60の係止爪62,63が上記取付口31bの左右縁にスナップフィットされることにより、ガラリ60が縦框30に取り付けられる。
次に、上記縦框30のガラリ60の通気口61xから、上記換気ユニット50の通気口51xまでの換気通路について詳述する。
図7に示すように、上記左右の縦框30の隔壁34には、上記取付口31bとほぼ同一高さにおいて縦長の通気口34x(中間通気口)が形成されている。また、図8に示すように、上框10の隔壁14には、左右方向に細長い1つまたは複数の通気口14x(中間通気口)が形成されている。その結果、本実施形態では窓障子2は図7、図8に示す2つの換気通路71,72を有している。
第1の換気通路71は、ガラリ60の通気口61xと、縦框30における第1内部空間31xと、上框10における第1内部空間11x,中間通気口14xおよび第2内部空間12xと、換気ユニット50の通気口51xとを含む。
第2の換気通路72は、上記ガラリ60の通気口61xと、縦框30における第1内部空間31x、中間通気口34xおよび第2内部空間32xと、上框10における第2内部空間12xと、換気ユニット50の通気口51xとを含む。
上記下框20の両端近傍において、上記隔壁24、25には連通穴が形成され、第3中空部23の底壁には、水抜穴80(図6)が形成されている。この水抜穴80は上記連通穴および内部空間21x、22xを介して縦框30の内部空間31x、32xに連なっている。
本実施形態では、上記窓障子2は、この窓障子2から離れて建物の壁に設置された排気ファンと協働して、換気システムを構成している。排気ファンの駆動により屋内空間が負圧になる。換気ユニット50の作動板52が開き位置にある時、新鮮な外気がガラリ60の通気口61xから入り、上記換気通路71,72、換気ユニット50の通気口51x、フィルタ55を経て屋内空間に供給され、屋内の換気を行うことができる。
風雨が激しい時に、ガラリ60の通気口61xに入り込んだ風は、長い換気通路71,72において、最初に縦框30の内壁面に当たり、さらに縦框30の内部空間31x、32xから上框10の内部空間11x、12xに向かって方向転換する過程で、エネルギーを減じられる。そのため、風に乗って通気口61xに入り込んだ雨水は、縦框30の内部空間31a、32aを落下し、水抜穴80から排出される。
その結果、風雨が激しい時に、作動板52が開き位置にあっても、屋内側通気口51xから雨滴が屋内に吹き出すのを防止できる。
なお、長い換気通路71,72は、屋外の騒音を減衰する効果も有する。
上框10と縦框30の内部空間11x、31x同士、内部空間12x、32x同士が連なっていること、隔壁14,34に通気口14x、34xを形成して第1、第2の換気通路71,72を形成したこと、左右両方の縦框30にそれぞれ換気通路71,72を形成したことにより、通常の換気における流通抵抗の増大を回避できる。
本発明は上記実施形態に制約されず、種々の形態を採用可能である。
上記実施形態では、左右縁のいずれかを中心として回動される窓障子に本発明を適用したが、上縁を中心として回動される窓障子に適用してもよい。
また、窓枠の上部に固定された第1窓障子と、窓枠に上下方向にスライド可能に支持された第2窓障子を備えた窓において、いずれかの窓障子に本発明を適用してもよい。
さらに、窓開口に嵌め込まれて固定される窓障子に本発明を適用してもよい。
上記実施形態において、窓枠1に本発明を適用してもよい。この場合、窓枠1が本発明のフレームとして提供され、上枠部1a,下枠部1bが本発明の水平部材として提供され、左右の縦枠部1cが本発明の垂直部材として提供される。
上記実施形態では上框と別体をなす換気ユニットの主壁に屋内側通気口を形成したが、この屋内側通気口を上框の型材の壁部に形成してもよい。
上記実施形態では、縦框と別体をなすガラリに通気口を形成して、屋外通気口としたが、この屋外通気口を縦框の型材の屋外側壁部に直接形成してもよい。
上框、縦框に隔壁が無い場合には、各縦框において換気通路は1つになる。
開閉機構は、操作つまみのスライドにより作動板を回動させてもよく、形状記憶合金等を用いて作動板を自動開閉してもよい。
さらに換気通路を開閉する開閉機構は、縦框内に配置されて屋外側通気口を開閉するものであってもよく、縦框や上框の内部空間の途中に配置してもよい。これらの場合には、形状記憶合金等を用いて自動開閉するのが好ましい。
上記実施形態では屋外側通気口を縦框の上部に形成したが、下部もしくは上下方向の中間部に形成してもよい。また、縦框の中間通気口は、屋外側通気口の上方または下方に配置してもよい。
本発明は、建物の窓装置に適用できる。
1 窓枠
2 窓障子(窓装置)
2a ガラス板
2b フレーム
10 上框(上側水平部材)
20 下框(下側水平部材)
30 縦框(左右の垂直部材)
11,21,31 第1中空部
11x,12x,31x 第1内部空間
12,22,32 第2中空部
12a 屋内側壁部
12b 取付口
12x,22x,32x 第2内部空間
14,24,34 隔壁
14x,34x 通気口(中間通気口)
50 換気ユニット
51a 主壁
51d、51e 係止片
51x 通気口(屋内側通気口)
58 開閉機構
59 ビス
61x 通気口(屋外側通気口)
71.72 換気通路
80 水抜穴

Claims (8)

  1. 矩形のフレームを備え、このフレームが上側水平部材と下側水平部材と左右と垂直部材を有し、少なくとも上側水平部材と左右の垂直部材が中空をなす窓装置において、
    換気通路とこの換気通路を開閉する開閉機構とを備え、
    上記上側水平部材に屋内側通気口が配置され、上記左右の垂直部材の少なくとも一方の屋外側壁部に屋外側通気口が配置され、
    上記換気通路が、上記屋外側通気口と、上記少なくとも一方の垂直部材の内部空間と、上記上側水平部材の内部空間と、上記屋内側通気口を含むことを特徴とする窓装置。
  2. 上記左右の垂直部材の両方に、上記屋外側通気口が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の窓装置。
  3. 上記上側水平部材と上記左右の垂直部材が同一断面形状の型材からなり、上記上側水平部材の両端と上記左右の垂直部材の上端が、それぞれの長手方向に対して45°傾斜した端面を有し、これら端面同士が接合した状態で、上記上側水平部材と上記左右の垂直部材が連結され、これにより、上記垂直部材の内部空間と上記上側水平部材の内部空間が連なっていることを特徴とする請求項1または2に記載の窓装置。
  4. 上記上側水平部材と上記左右の垂直部材はそれぞれ、屋外側の第1中空部と屋内側の第2中空部と、上記第1中空部の第1内部空間と上記第2中空部の第2内部空間を隔離する隔壁を有し、上記上側水平部材および上記垂直部材の上記内部空間はそれぞれ、上記第1内部空間と上記第2内部空間を含み、
    上記屋外側通気口が形成されている上記垂直部材の隔壁には中間通気口が形成され、上記上側水平部材の隔壁にも中間通気口が形成され、
    上記換気通路は、第1、第2換気通路を有し、
    上記第1換気通路は、上記屋外側通気口と、上記垂直部材における上記第1内部空間と、上記上側水平部材における上記第1内部空間、上記中間通気口および上記第2内部空間と、上記屋内側通気口とを含み、
    上記第2換気通路は、上記屋外側通気口と、上記垂直部材における上記第1内部空間、上記隔壁の中間通気口および上記第2内部空間と、上記上側水平部材における上記第2内部空間と、上記屋内側通気口とを含むことを特徴とする請求項3に記載の窓装置。
  5. 上記下側水平部材も上記左右の垂直部材と同一の断面形状の型材からなり、上記下側水平部材の両端と上記左右の垂直部材の下端が、それぞれの長手方向に対して45°傾斜した端面を有し、これら端面同士が接合した状態で、上記下側水平部材と上記左右の垂直部材が連結され、これにより、上記垂直部材の内部空間と上記下側水平部材の内部空間が連なっており、
    上記下側水平部材の底壁には、上記垂直部材の内部空間に連なる水抜穴が形成されていることを特徴とする請求項3または4に記載の窓装置。
  6. さらに左右方向に延びる換気ユニットを備え、この換気ユニットは、上記屋内側通気口が形成された主壁と、上記屋内側通気口を開閉する上記開閉機構を有し、
    上記上側水平部材は、左右方向に延びる取付口が形成された屋内側壁部を有し、上記換気ユニットの上記主壁が上記屋内側壁部の屋内側の面に当接した状態で、上記主壁の左右端部がビスにより上記屋内側壁部に固定され、上記主壁の上記屋内側通気口が上記取付口に対応して配置されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の窓装置。
  7. 上記換気ユニットの上記主壁の屋外側の面に、左右に延びる上側係止片と下側係止片が形成されており、これら上側係止片と下側係止片が上記取付口の上下縁に係止されていることを特徴とする請求項6に記載の窓装置。
  8. 上記上側水平部材、下側水平部材、左右の垂直部材が、ガラス板の上下縁、左右縁をそれぞれ支持する上框、下框、左右の縦框として提供されることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の窓装置。
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