JP2017071933A - 窓装置 - Google Patents
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Abstract
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特許文献1に示すように、一般の換気構造は、上框と一体または別体をなして組み込まれており、屋外側通気口と屋内側通気口とを連ねる換気通路と、この換気通路を開閉する開閉機構とを有している。
換気通路とこの換気通路を開閉する開閉機構とを備え、
上記上側水平部材に屋内側通気口が配置され、上記左右の垂直部材の少なくとも一方の屋外側壁部に屋外側通気口が配置され、
上記換気通路が、上記屋外側通気口と、上記少なくとも一方の垂直部材の内部空間と、上記上側水平部材の内部空間と、上記屋内側通気口を含むことを特徴とする。
この構成によれば、左右の垂直部材の内部空間を換気通路として利用するので、通常換気の際の流通抵抗を減じることができる。
この構成によれば、垂直部材の内部空間と上側水平部材の内部空間との間に障害が無いので、通常換気の際の流通抵抗を減じることができる。
上記第1換気通路は、上記屋外側通気口と、上記垂直部材における上記第1内部空間と、上記上側水平部材における上記第1内部空間、上記中間通気口および上記第2内部空間と、上記屋内側通気口とを含み、
上記第2換気通路は、上記屋外側通気口と、上記垂直部材における上記第1内部空間、上記隔壁の中間通気口および上記第2内部空間と、上記上側水平部材における上記第2内部空間と、上記屋内側通気口とを含む。
この構成によれば、上側水平部材と左右の垂直部材に補強のための隔壁があっても、それぞれの隔壁に中間通気口を形成することにより、これら部材の第1、第2の内部空間を利用して上記第1、第2の換気通路を形成することができ、通常換気の際の流通抵抗を減じることができる。
この構成によれば、風雨の激しい時に、垂直部材の内部空間を落下してきた雨水を円滑に排出することができる。
この構成によれば、換気ユニットを屋内側から簡単に取り付けることができる。
この構成によれば、左右方向に延びる上下の係止片の係止作用により、換気ユニットの中央部が熱膨張で膨らむのを防止することができる。
本実施形態では、窓障子2は左右いずれかの縁を中心として屋外に向かって回動させることにより、開くようになっており、網戸3は屋内に向かって回動することにより、開くようになっている。図1は、窓障子2と網戸3が閉じた状態を示している。
なお、窓枠1の上枠部1a,下枠部1b,左右の縦枠部1cも、窓障子2のフレーム2bと同様に、同一断面形状の樹脂製の押出型材からなり、角度45°の端面同士を熱溶着することにより連結されている。
窓障子2の閉じ状態では、上記第2中空部12,22,32が窓枠1の各枠部1a〜1cの屋内側の段差1xに当接し、上記第3中空部13,23,33が窓枠1の各枠部1a〜1cの屋外側の段差1yに接している。
また、隔壁14,24,34が互いに連なり、隔壁15,25,35が互いに連なっている。
図1、図2(A)に示すように、上框10の屋内側には上框10に沿って換気ユニット50が取付けられている。この換気ユニット50は、図3、図4に示すように、左右方向に水平に延びる型材からなる本体51および作動板52と、本体51の両端に配置されるストッパ53と、作動板52を操作する操作つまみ54と、フィルタ55および型材からなるフィルタ押さえ56とを有している。
上記操作つまみ54は屋内側に臨んでおり、連結ブロック57を介して作動板52の右端部に連結されている。この操作つまみ54を左右に移動させることにより、作動板52を開き位置と閉じ位置との間で移動させることができる。
上記説明から明らかなように、作動板52、操作つまみ54、連結ブロック57は、通気口51xを開閉するための開閉機構58(図4にのみ符号を付す)を構成している。
図1、図3、図8に示すように、上框10の第2中空部12の屋内側壁部12aには、左右方向に延びる取付口12bが形成され、この取付口12bの左右両端近傍にはねじ穴12cが形成されている。
他方、換気ユニット50の主壁51aの背面には、左右方向に延びる上下の係止片51d、51eが形成されている。
さらに、換気ユニット50の主壁51aの左右両端部とストッパ53を貫通するビス59を、屋内側から上記屋内側壁部12aのねじ穴12cにねじ込むことにより、換気ユニット50が上框10に固定される。
上記換気ユニット50の上框10への取付状態で、上記通気口51xは上記取付口12bに対応した位置にある。
上記係止片51d,51eは、ビス59で両端を固定された換気ユニット50が熱膨張により中央部が膨らむのを防止する役割をも担う。
図7に示すように、上記左右の縦框30の隔壁34には、上記取付口31bとほぼ同一高さにおいて縦長の通気口34x(中間通気口)が形成されている。また、図8に示すように、上框10の隔壁14には、左右方向に細長い1つまたは複数の通気口14x(中間通気口)が形成されている。その結果、本実施形態では窓障子2は図7、図8に示す2つの換気通路71,72を有している。
第2の換気通路72は、上記ガラリ60の通気口61xと、縦框30における第1内部空間31x、中間通気口34xおよび第2内部空間32xと、上框10における第2内部空間12xと、換気ユニット50の通気口51xとを含む。
その結果、風雨が激しい時に、作動板52が開き位置にあっても、屋内側通気口51xから雨滴が屋内に吹き出すのを防止できる。
なお、長い換気通路71,72は、屋外の騒音を減衰する効果も有する。
上記実施形態では、左右縁のいずれかを中心として回動される窓障子に本発明を適用したが、上縁を中心として回動される窓障子に適用してもよい。
また、窓枠の上部に固定された第1窓障子と、窓枠に上下方向にスライド可能に支持された第2窓障子を備えた窓において、いずれかの窓障子に本発明を適用してもよい。
さらに、窓開口に嵌め込まれて固定される窓障子に本発明を適用してもよい。
上記実施形態では、縦框と別体をなすガラリに通気口を形成して、屋外通気口としたが、この屋外通気口を縦框の型材の屋外側壁部に直接形成してもよい。
開閉機構は、操作つまみのスライドにより作動板を回動させてもよく、形状記憶合金等を用いて作動板を自動開閉してもよい。
さらに換気通路を開閉する開閉機構は、縦框内に配置されて屋外側通気口を開閉するものであってもよく、縦框や上框の内部空間の途中に配置してもよい。これらの場合には、形状記憶合金等を用いて自動開閉するのが好ましい。
2 窓障子(窓装置)
2a ガラス板
2b フレーム
10 上框(上側水平部材)
20 下框(下側水平部材)
30 縦框(左右の垂直部材)
11,21,31 第1中空部
11x,12x,31x 第1内部空間
12,22,32 第2中空部
12a 屋内側壁部
12b 取付口
12x,22x,32x 第2内部空間
14,24,34 隔壁
14x,34x 通気口(中間通気口)
50 換気ユニット
51a 主壁
51d、51e 係止片
51x 通気口(屋内側通気口)
58 開閉機構
59 ビス
61x 通気口(屋外側通気口)
71.72 換気通路
80 水抜穴
Claims (8)
- 矩形のフレームを備え、このフレームが上側水平部材と下側水平部材と左右と垂直部材を有し、少なくとも上側水平部材と左右の垂直部材が中空をなす窓装置において、
換気通路とこの換気通路を開閉する開閉機構とを備え、
上記上側水平部材に屋内側通気口が配置され、上記左右の垂直部材の少なくとも一方の屋外側壁部に屋外側通気口が配置され、
上記換気通路が、上記屋外側通気口と、上記少なくとも一方の垂直部材の内部空間と、上記上側水平部材の内部空間と、上記屋内側通気口を含むことを特徴とする窓装置。 - 上記左右の垂直部材の両方に、上記屋外側通気口が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の窓装置。
- 上記上側水平部材と上記左右の垂直部材が同一断面形状の型材からなり、上記上側水平部材の両端と上記左右の垂直部材の上端が、それぞれの長手方向に対して45°傾斜した端面を有し、これら端面同士が接合した状態で、上記上側水平部材と上記左右の垂直部材が連結され、これにより、上記垂直部材の内部空間と上記上側水平部材の内部空間が連なっていることを特徴とする請求項1または2に記載の窓装置。
- 上記上側水平部材と上記左右の垂直部材はそれぞれ、屋外側の第1中空部と屋内側の第2中空部と、上記第1中空部の第1内部空間と上記第2中空部の第2内部空間を隔離する隔壁を有し、上記上側水平部材および上記垂直部材の上記内部空間はそれぞれ、上記第1内部空間と上記第2内部空間を含み、
上記屋外側通気口が形成されている上記垂直部材の隔壁には中間通気口が形成され、上記上側水平部材の隔壁にも中間通気口が形成され、
上記換気通路は、第1、第2換気通路を有し、
上記第1換気通路は、上記屋外側通気口と、上記垂直部材における上記第1内部空間と、上記上側水平部材における上記第1内部空間、上記中間通気口および上記第2内部空間と、上記屋内側通気口とを含み、
上記第2換気通路は、上記屋外側通気口と、上記垂直部材における上記第1内部空間、上記隔壁の中間通気口および上記第2内部空間と、上記上側水平部材における上記第2内部空間と、上記屋内側通気口とを含むことを特徴とする請求項3に記載の窓装置。 - 上記下側水平部材も上記左右の垂直部材と同一の断面形状の型材からなり、上記下側水平部材の両端と上記左右の垂直部材の下端が、それぞれの長手方向に対して45°傾斜した端面を有し、これら端面同士が接合した状態で、上記下側水平部材と上記左右の垂直部材が連結され、これにより、上記垂直部材の内部空間と上記下側水平部材の内部空間が連なっており、
上記下側水平部材の底壁には、上記垂直部材の内部空間に連なる水抜穴が形成されていることを特徴とする請求項3または4に記載の窓装置。 - さらに左右方向に延びる換気ユニットを備え、この換気ユニットは、上記屋内側通気口が形成された主壁と、上記屋内側通気口を開閉する上記開閉機構を有し、
上記上側水平部材は、左右方向に延びる取付口が形成された屋内側壁部を有し、上記換気ユニットの上記主壁が上記屋内側壁部の屋内側の面に当接した状態で、上記主壁の左右端部がビスにより上記屋内側壁部に固定され、上記主壁の上記屋内側通気口が上記取付口に対応して配置されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の窓装置。 - 上記換気ユニットの上記主壁の屋外側の面に、左右に延びる上側係止片と下側係止片が形成されており、これら上側係止片と下側係止片が上記取付口の上下縁に係止されていることを特徴とする請求項6に記載の窓装置。
- 上記上側水平部材、下側水平部材、左右の垂直部材が、ガラス板の上下縁、左右縁をそれぞれ支持する上框、下框、左右の縦框として提供されることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の窓装置。
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