JP2017071452A - 粘着テープ繰り出し器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】切断された粘着テープの端部を折り曲げて接着面同士を接合させる端部折り曲げ手段を有する粘着テープ繰り出し器であって、端部折り曲げ手段は、粘着テープロールの軸と平行であり、粘着テープロールの軸方向の一部に亘って粘着テープと重複し、粘着テープの接着面と着脱可能に接触する折り曲げ軸と、粘着テープの接着面と着脱可能に接触するテープ支持部と、粘着テープの基材側から粘着テープに接触し、折り曲げ軸を支軸として粘着テープの端部を折り曲げて挟持する挟持部と、折り曲げ軸を、粘着テープから離間するように、粘着テープロールの軸方向に向かって移動させる折り曲げ軸移動手段と、を有する粘着テープ繰り出し器。
【選択図】図2
Description
図1は挟持部6が上昇した状態の本発明の粘着テープ繰り出し器1を示す図面であり、図2は挟持部6が降下した状態の本発明の粘着テープ繰り出し器1を示す図面である。図3は、挟持部6により、粘着テープの端部が折り曲げられた後の本発明の粘着テープ繰り出し器の様子を示す図面である。本発明の粘着テープ繰り出し器1は、ロール支持部2と、テープ切断部3と、端部折り曲げ手段と、テープ支持部5と、を有する。
ロール支持部2は、粘着テープロール10を回動可能に支持するものであり、指等により粘着テープを繰り出す際に、ロール支持部2が粘着テープロール10と共に回動するように構成されている。このような構成により、粘着テープロール10の外表面上の粘着テープロール10が繰り出される部位が、テープ切断部3側に位置することとなり、粘着テープロール10から粘着テープを継続して繰り出すことを可能にする。ロール支持部2の具体的な構成としては、粘着テープロール10を回動可能に支持可能で、粘着テープロール10の継続した繰り出しを阻害しないものであれば、どのような構成を採用してもよいが、一般的には、粘着テープロール10の中空の中芯の内側から粘着テープロール10を支持する略円筒状や略多角形状の支持筒と、この支持筒を回動可能に保持する台座とを有するロール支持部2を採用することが好ましい。
テープ切断部3は、粘着テープロール10から繰り出された粘着テープを切断可能なものである。テープ切断部3の構成としては、粘着テープを切断できるものであれば、特に限定されるものではないが、一般には、粘着テープロール10から繰り出された粘着テープを、粘着テープの接着面側から一時的に支持可能であり、且つ粘着テープを支持する支持面において、粘着テープを切断する構成のものが採用される。ここで、テープ切断部3には、粘着テープを支持面において切断できるように、鋸歯状の刃が設けられることが一般的である。本発明において、テープ切断部3は、後述する端部折り曲げ手段により粘着テープの端部を折り曲げる際に、粘着テープの接着面がテープ切断部3から容易に離脱するよう、テープ切断部3は、粘着テープの接着面との接触面が出来るだけ小さくなるように構成されていることが好ましく、鋸歯状の刃のみにより構成されていることがさらに好ましい。
端部折り曲げ手段は、切断された粘着テープの端部を折り曲げて接着面同士を接合させるように作用するものであり、折り曲げ軸4と、挟持部6とを有し、好ましくは、折り曲げ軸移動手段7を有する。折り曲げ軸4は、ロール支持部2とテープ切断部3との間に位置しており、折り曲げ軸4とロール支持部2との間には、後述するテープ支持部5が設けられている。
折り曲げ軸4は、粘着テープロール10の軸と平行であり、粘着テープロール10の軸方向の一部に亘って粘着テープと重複し、粘着テープの接着面と着脱可能に接触しており、粘着テープの端部を折り曲げ、接着面同士を接合させる際には、折り曲げの支軸として作用する一方で、折り曲げられた粘着テープの接着面同士が接合された後には、粘着テープの接合面がこの折り曲げ軸4から離脱できる構成となっている。折り曲げ軸4が粘着テープロール10の軸と平行であることにより、粘着テープの端部を折り曲げた後、接合した粘着テープの接着面から折り曲げ軸4を離脱させる際に、折り曲げ軸4を粘着テープロール10の軸方向に変位させるか、粘着テープの端部を粘着テープロール10の軸方向に変位させることにより、接着した粘着テープの接合面の各接着面を剥離させることなく、接着面から折り曲げ軸4を離脱させることができる。このため、折り曲げ軸4と粘着テープとの重複部位を粘着テープロール10の軸方向の一部とした構成と相俟って、折り曲げ軸4を粘着テープの接着面から離脱させやすくすることができる。
挟持部6は、粘着テープの基材側から粘着テープに接触し、折り曲げ軸4を支軸として粘着テープの端部を折り曲げて挟持するものである。なお、挟持部6は、粘着テープロール10からの粘着テープの繰り出しを妨害しないよう、図1から図3に示すように昇降可能な構造となっていてもよい。挟持部6は、粘着テープを挟持可能なように、例えば、ヒンジ状の構造を有しており、挟持部6の軸部を中心に挟持部6の翼部が回転することにより、粘着テープを挟み込める構造となっている。ここで、挟持部6が粘着テープを挟持する際には、折り曲げ軸4が支軸となって粘着テープを折り曲げるので、挟持部6と折り曲げ軸4とが略接触する高さに保持される必要があり、好ましくは、挟持部6の軸と折り曲げ軸4とが略接触する高さに保持される。挟持部6をこのような高さに保持する構成に加え、各種作業の安定性を向上させるため、端部折り曲げ手段は、挟持部支持部61を有していることが好ましい。
テープ支持部5は、粘着テープを着脱可能に支持する構成を有するものであり、折り曲げ軸4とロール支持部2との間に設けられている。本発明の粘着テープ繰り出し器1を長期間使用しない状況において、粘着テープの接着面を折り曲げ軸4やテープ切断部3と接触したままにした場合、粘着テープの接着面がこれら折り曲げ軸4やテープ切断部3に固着してしまう可能性がある。このため、粘着テープ繰り出し器1を使用しない場合は、粘着テープを折り曲げ軸4やテープ切断部3から離脱させる必要があるが、そのまま放置した場合、粘着テープに再付着してしまうため、そのような再付着を防止するため、つまみしろを有する粘着テープをテープ支持部5に係合させることが好ましい。また、テープ支持部5は、粘着テープを適切な位置に保持する役割も果たし、テープ切断部3、折り曲げ軸4、及び粘着テープロールを水平に維持する役割も兼ねるものである。テープ支持部5は、粘着テープを容易に係合できるようにするため、例えば、粘着テープロールの回転軸に平行な2本の軸を備えるものであってもよく、この2本の軸の間に粘着テープを挟みこむようにして係合するものであってもよい。また、テープ支持部5が上述した2本の軸からなる構成を採用する場合、これら2本の軸の一方端部が開放され、開放された端部から粘着テープを2本の軸の間に挿入可能な構成としてもよい。
本発明の粘着テープ繰り出し器1を使用して、粘着テープにつまみしろを形成した場合において、粘着テープの幅が狭い場合には、指先等を使用してつまみしろを折り曲げ軸4から離間させることが好ましいが、特に幅の広い粘着テープを使用する場合には、折り曲げ軸移動手段7を使用して折り曲げ軸を粘着テープから離間させることが好ましい。この折り曲げ軸移動手段7は、折り曲げ軸4を、粘着テープから離間するように、粘着テープロール10の軸方向に向かって移動させるものである。ここで、折り曲げ軸移動手段7の具体的な構成としては、特に限定されるものではないが、例えば、折り曲げ軸4を、粘着テープロール10の軸方向の粘着テープから離間する方向に牽引可能なワイヤ71と、折り曲げ軸4を、粘着テープと接触する位置に保持する弾性部材と、の組み合わせを挙げることができる。このような折り曲げ軸移動手段7によれば、粘着テープの端部を折り曲げる際には、弾性部材の作用により折り曲げ軸4を粘着テープと接触する位置に保持可能であるとともに、粘着テープの端部を折り曲げ、接着面同士を接合させた後には、ワイヤ71により折り曲げ軸4を牽引して、折り曲げ軸4を粘着テープロール10の軸方向の粘着テープから離間する方向に移動させることができる。ここで、例えば、ワイヤ71には、駆動手段が備えられていてもよく、この駆動手段により、ワイヤ71を介して折り曲げ軸4を牽引してもよい。
本発明の粘着テープ繰り出し器1は、以下に説明するように作用する。まず、粘着テープを、ロール支持部2に回動可能に支持された粘着テープロール10から繰り出し、粘着テープの接着面をテープ切断部3に接触させて粘着テープを切断する(図1)。粘着テープの切断後、切断部に支持されている粘着テープの端部に向けて、挟持部6を降下させて、これを折り曲げ軸4と略接触させ(図2)、挟持部6のヒンジ状部材の翼部を閉じると、粘着テープは折り曲げ軸4を支軸として折り曲げられ、さらに折り曲げられた端部の接着面同士が接合する(図3)。その後、例えば、作業上、迅速性が求められる場合には、指先を使用して粘着テープの端部を折り曲げ軸4から離間させるか、折り曲げ軸移動手段7により、折り曲げ軸4を、粘着テープから離間するように、粘着テープロール10の軸方向に向かって移動させると、粘着テープの接着面から折り曲げ軸4が離脱し、つまみしろが形成された粘着テープ端部が出現する。そして、粘着テープロール10から、再び、粘着テープを繰り出し、つまみしろが形成された端部と接着面が露出している粘着テープとを一体として、テープ切断部3で切断することにより、つまみしろが形成された粘着テープが分離される。
2 ロール支持部
21 ストッパ
3 テープ切断部
4 折り曲げ軸
5 テープ支持部
6 挟持部
61 挟持部支持部
7 折り曲げ軸移動手段
71 ワイヤ
10 粘着テープロール
X 粘着テープロールの円周方向
Y 粘着テープロールの軸方向
Claims (8)
- 粘着テープロールを回動可能に支持するロール支持部と、
前記粘着テープロールから繰り出された粘着テープを切断可能なテープ切断部と、
切断された前記粘着テープの端部を折り曲げて接着面同士を接合させる端部折り曲げ手段と、
前記粘着テープを着脱可能に支持するテープ支持部と、
を有する粘着テープ繰り出し器であって、
前記端部折り曲げ手段は、
前記粘着テープロールの軸と平行であり、前記粘着テープロールの軸方向の一部に亘って前記粘着テープと重複し、前記粘着テープの接着面と着脱可能に接触する折り曲げ軸と、
前記粘着テープの基材側から前記粘着テープに接触し、前記折り曲げ軸を支軸として前記粘着テープの端部を折り曲げて挟持する挟持部と、を有し、
前記折り曲げ軸は、前記ロール支持部と前記テープ切断部との間に位置し、
前記テープ支持部は、前記折り曲げ軸と前記ロール支持部との間に位置している、粘着テープ繰り出し器。 - 前記端部折り曲げ手段が、さらに、前記折り曲げ軸を、前記粘着テープから離間するように、前記粘着テープロールの軸方向に向かって移動させる折り曲げ軸移動手段を有する、請求項1に記載の粘着テープ繰り出し器。
- 前記折り曲げ軸移動手段が、駆動手段により前記折り曲げ軸を移動させる、請求項2に記載の粘着テープ繰り出し器。
- 前記挟持部が昇降可能である、請求項1から3のいずれかに記載の粘着テープ繰り出し器。
- 前記折り曲げ軸と略接触する高さに保持されるように、前記挟持部を支持する挟持部支持部を有する、請求項4に記載の粘着テープ繰り出し器。
- 前記挟持部が駆動手段により昇降し、且つ前記粘着テープの端部を折り曲げて挟持する、請求項4又は5に記載の粘着テープ繰り出し器。
- 前記折り曲げ軸の表面が、前記粘着テープロールの軸と平行な複数の稜線を有している、請求項1から6のいずれかに記載の粘着テープ繰り出し器。
- 前記折り曲げ軸が、前記粘着テープロールの軸方向の25%以上35%以下に亘って前記粘着テープと重複している、請求項1から7のいずれかに記載の粘着テープ繰り出し器。
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