JP3201437U - テープカッター - Google Patents
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Abstract
【課題】被着体が角型2号封筒等などの、封緘部が一定の長さでかつ比較的長い平面状物品の場合に、粘着テープを容易に適正な長さに裁断することができるテープカッターを提供する。【解決手段】テープカッターにおいて、粘着テープの側面と略平行をなす本体部2の側面の底部に目印5が設けられ真上から見て粘着テープの引出し方向を粘着テープ貼付予定部分の長辺方向に一致させ、粘着テープの幅方向中心を貼付予定部分の短辺の中心に一致させ、貼付予定部分の長辺一方端部とテープカッターの目印の位置が一致するように配置して粘着テープを引出し、粘着テープの端部を、貼付予定部分の長辺のもう一方の端部の位置を合わせて、切断刃3で切断する時に、粘着テープが適正な長さに切断されるように、目印の位置が設定されている。【選択図】図1
Description
本考案は、粘着テープを繰出して切断するテープカッターに関し、特に、粘着テープを一定の長さに切断することに適したテープカッターに関する。
市販されている手動式のテープカッターは、一般的にテープの長さを正確に切断することが容易ではなく、比較的短い長さに切断する場合は引出す長さを目視で見当をつけて調整することは困難ではないかもしれないが、ある程度長くなると困難になりがちである。特に封筒を封緘する場合は、粘着テープ長さが長くなると、再度はさみで切って短くする手間が必要になったり、短くなると固定力が弱くなったり見た目が悪いという問題が生じたりする。封筒を大量に差し出す必要がある事務所では、粘着テープを一定の長さに安定的に切断する作業を反復することになり、作業者は神経を消耗させることになる。この問題を解決するために、テープを一定の長さに切断するための様々なテープカッターに係る発明、考案がなされている(例えば、特開2011-42445号)。
しかし、これらの発明、考案に係るテープカッターは、複雑な構造のテープカッターを一から作製したり、既存のテープカッターを利用するものでも別途新たに作製した装置を取り付ける必要があり、実際には手間や高額な費用が必要となるものであった。
一方、セロハンテープ等の使用目的で多いのは、封筒の封緘で、封筒の中では角型2号はA4用紙がそのまま入るため、事務所や家庭で頻繁に使用されている。一方このサイズの封筒の場合は、長形1号や長形2号の場合と比べ、封緘部分の長さが長いので、テープカッター上で適切な長さに裁断することは困難になりがちである。ところで、封筒封緘用の粘着テープの長さは、封筒折返し部の封緘部位を覆い、端部が封筒から飛び出さないものであれば実用上も美感上も問題はないので、1mm単位で正確に切断する必要は必ずしもない。
本考案は、これらの問題、実情を踏まえてなされたもので、本考案の手動式の卓上テープカッターは、既存の一般的テープカッターを簡単に改変するだけで得られ、被着体が角型2号封筒等の、封緘部が一定の長さでかつ比較的長い平面状物品の場合に、粘着テープを容易に適正な長さに裁断することができるものである。
前記課題を解決するために、本考案のテープカッターは、粘着テープ保持部、本体部、切断刃より構成される卓上テープカッターにおいて、前記粘着テープ保持部に保持した粘着テープの側面と略平行をなす前記本体部側面と、前記本体部の底面の交線上に目印が設けられていることを特徴としており、前記目印の位置が、前記卓上テープカッターを、真上から見て粘着テープの引出し方向が粘着テープ貼付予定部分の長辺方向に一致し、粘着テープの幅方向中心が貼付予定部分の短辺の中心に一致し、貼付予定部分の長辺一方端部とテープカッターの目印の位置が一致するように配置し、続いて、前記粘着テープを引出し、粘着テープの端部を、貼付予定部分の長辺の前記端部に対しもう一方の端部に位置を合わせ、粘着テープ片にしようとする部分の粘着テープをたるみが無い状態として前記切断刃により切断することにより、粘着テープが貼付予定部分に対して適正な長さに切断されるように設定されているものである。
本テープカッターによれば、簡単な手順で粘着テープを特定の長さに切断することができる。特に、事務所等で繰り返すことが多い、封筒の封緘作業に適している。中でも、角型2号封筒のように比較的長辺で定形の封緘部を持つ場合に適している。また、本テープカッターは既存のテープカッターを改変するだけで簡単に得られる。
本考案に係るテープカッターは、手動式の所謂卓上型のもので、図1のように粘着テープ保持部、本体部、切断刃より構成される一般的なものである。粘着テープ保持部は、環状粘着テープを嵌めることにより固定し、本体部に回転可能な状態で架けるリールを指す。切断刃は、粘着テープ保持部から引出された粘着テープを切断するために本体部の上端部に固定された金属製又はプラスチック製の鋸刃等の刃を指す。本体部は、粘着テープ保持部や切断刃以外の部分で、粘着テープ保持部や切断刃を保持し、床などの平面上に安定的に設置するための台部を指す。
本テープカッターは、机などに置いたテープカッターを真横、すなわち本体部に架けられたテープリールが円形に見える一方の側から見た場合に、テープカッターと机などの平面との接線上に目視で認識できるように点状あるいは接線から本体部側面に沿い上方向に目印が設けてある。ここで目印の形状は、接線上に点を認識できればその上部は直線でも、逆三角形でも、ハート型であっても良い。当該目印は、側面に直接印刷してもよく、印刷した粘着フィルムを貼付して設けてもよい。あるいは切欠き傷を設けてもよい。目印は、刃先側を手前にテープリール側を奥側に見た場合の左右の側面において一方のみでも良いが、両側面に設けるのが好ましい。この場合は、両目印は上方から見て左右対称の位置関係になる。
粘着テープを接着しようとする対象物は、シート、フィルム、紙等の平面状の物品で、特に粘着テープを貼付することが多い封筒が好ましく、中でも貼付長さが比較的長いので長さを適正に切断することが難しい一方、書面の郵送に頻繁に使用される角型2号(縦;332mm、横;240mm)が好ましい。
本目印付テープカッターの使用方法を、角型2号封筒を例に以下に説明する。
机等平滑面上に、折返し部を適正に折返した状態とし、粘着テープを貼付する面を上向きに置いた封筒に対して、テープカッターを真上から見て略長方形になるところ長辺方向(すなわち、粘着テープ保持部から切断刃に向かう方向)が貼付予定の封筒折返し部の長辺に平行方向であって、切断刃側が粘着テープ保持部側に対して封筒の方向を向き、封筒端部とテープカッターの目印の位置を合わせ、粘着テープの幅方向中心が粘着テープを貼付しようとする部分の短辺方向の中心の位置に概ね一致するように配置する(図2)。
次に、リールに架かった粘着テープロールから剥離された状態となっている粘着テープ部分を指で摘み、粘着テープロールから粘着テープを、切断する長さよりやや長い長さの見当を付けて解きほぐす。この際、テープが切断刃の先に接触しないように斜め上方に向けて解きほぐす(図3)。
次に、もう片方の手の指で粘着テープ繰出し部と刃先部の間の位置でテープを摘んでから、引出した粘着テープの先端を貼付予定部分のテープカッターから離れた側の端部の少し上方に位置するように摘んだ指を移動させる(図4)。
次に摘んだ指同士でテープを張って緩みの無い状態としてから、テープカッター側の指を下に移動させ刃先に粘着テープを貼付させ、続けてテープカッター側の指の摘む位置を刃先の前(封筒側)に移動させ、指を捻ることにより粘着テープを切断する(図5)。以上の一連の手順により予定する長さのテープ片が得られるので、封筒の端部を押さえる状態となっているテープカッターを邪魔にならないように移動させるか、封筒をテープカッター底部から引き抜き、左右の指でテープ両端を摘んだ状態で当該封筒の折返し部の封緘部に左右の位置を合わせて粘着テープを貼り合せて(図6)、出来上がりとなる(図7)。
机等平滑面上に、折返し部を適正に折返した状態とし、粘着テープを貼付する面を上向きに置いた封筒に対して、テープカッターを真上から見て略長方形になるところ長辺方向(すなわち、粘着テープ保持部から切断刃に向かう方向)が貼付予定の封筒折返し部の長辺に平行方向であって、切断刃側が粘着テープ保持部側に対して封筒の方向を向き、封筒端部とテープカッターの目印の位置を合わせ、粘着テープの幅方向中心が粘着テープを貼付しようとする部分の短辺方向の中心の位置に概ね一致するように配置する(図2)。
次に、リールに架かった粘着テープロールから剥離された状態となっている粘着テープ部分を指で摘み、粘着テープロールから粘着テープを、切断する長さよりやや長い長さの見当を付けて解きほぐす。この際、テープが切断刃の先に接触しないように斜め上方に向けて解きほぐす(図3)。
次に、もう片方の手の指で粘着テープ繰出し部と刃先部の間の位置でテープを摘んでから、引出した粘着テープの先端を貼付予定部分のテープカッターから離れた側の端部の少し上方に位置するように摘んだ指を移動させる(図4)。
次に摘んだ指同士でテープを張って緩みの無い状態としてから、テープカッター側の指を下に移動させ刃先に粘着テープを貼付させ、続けてテープカッター側の指の摘む位置を刃先の前(封筒側)に移動させ、指を捻ることにより粘着テープを切断する(図5)。以上の一連の手順により予定する長さのテープ片が得られるので、封筒の端部を押さえる状態となっているテープカッターを邪魔にならないように移動させるか、封筒をテープカッター底部から引き抜き、左右の指でテープ両端を摘んだ状態で当該封筒の折返し部の封緘部に左右の位置を合わせて粘着テープを貼り合せて(図6)、出来上がりとなる(図7)。
切断テープ片の長さは、目印の本体部側面の左右方向に対する位置により変動するが、テープカッターごとに底部からの切断刃までの垂直方向の高さが異なるので、テープカッターの大きさや形状ごとに設定されなければならない。適正な位置は、まず目測で位置を仮決めし、その位置でのテープ片の長さを確認し、適正長さ(角型2号の場合は、225mmから235mm程度)に対して短い場合には目印の位置をより刃先側に移動させ、長い場合には粘着テープ保持部側に移動させて、これを数回繰返すことにより求めることができる。
なお、本考案に係るテープカッター一台において得られる粘着テープ片の長さは、角型2号封筒に適した長さに限られるものではなく、例えば、角型1号や角型3号に適した長さ、あるいは、400mm、500mm、600mmでも同様に目印を設け、使用することにより得ることができる。その場合、該当する長さに応じて目印の位置が異なるので、各目印がどの長さに対応するのか識別できるように、目印の近くに数字や記号を印字しておくとよい。
本考案に係るテープカッターは、既存のテープカッターに目印を直接印刷するか、目印を印刷した粘着ラベルを貼り付けること等により生産することができる。
なお、本考案に係るテープカッター一台において得られる粘着テープ片の長さは、角型2号封筒に適した長さに限られるものではなく、例えば、角型1号や角型3号に適した長さ、あるいは、400mm、500mm、600mmでも同様に目印を設け、使用することにより得ることができる。その場合、該当する長さに応じて目印の位置が異なるので、各目印がどの長さに対応するのか識別できるように、目印の近くに数字や記号を印字しておくとよい。
本考案に係るテープカッターは、既存のテープカッターに目印を直接印刷するか、目印を印刷した粘着ラベルを貼り付けること等により生産することができる。
1.粘着テープ保持部
2.本体部
3.切断刃
4.粘着テープロール
5.目印
6.角型2号封筒
2.本体部
3.切断刃
4.粘着テープロール
5.目印
6.角型2号封筒
Claims (2)
- 粘着テープ保持部、本体部、切断刃より構成される卓上テープカッターにおいて、前記粘着テープ保持部に保持した粘着テープの側面と略平行をなす前記本体部の側面と、前記本体部の底面の交線上に目印が設けられており、
前記目印の位置が、
前記卓上テープカッターを、真上から見て粘着テープの引出し方向が粘着テープ貼付予定部分の長辺方向に一致し、粘着テープの幅方向中心が貼付予定部分の短辺の中心に一致し、貼付予定部分の長辺一方端部とテープカッターの目印の位置が一致するように配置し、続いて、前記粘着テープを引出し、粘着テープの端部を、貼付予定部分の長辺の前記端部に対しもう一方の端部に位置を合わせ、粘着テープをたるみが無い状態で前記切断刃により切断することにより、粘着テープが貼付予定部分に対して適正な長さに切断されるように、
設定されている卓上テープカッター。 - 前記貼付予定部分が、封筒の封緘部である請求項1記載の卓上テープカッター。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015004863U JP3201437U (ja) | 2015-09-25 | 2015-09-25 | テープカッター |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015004863U JP3201437U (ja) | 2015-09-25 | 2015-09-25 | テープカッター |
Publications (1)
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JP3201437U true JP3201437U (ja) | 2015-12-10 |
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Family Applications (1)
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2015
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