JP2017068992A - 操作端末器 - Google Patents

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Abstract

【課題】静電気放電に対する耐性をより向上させることができる操作端末器を提供する。【解決手段】操作端末器は、スイッチ22と、回路ブロック23と、ケース20と、操作部21と、絶縁ボス284と、を備えている。回路ブロック23は、スイッチ22のオンオフに応じた操作信号を、信号線を介して親機に送信する。ケース20は、電気絶縁性を有している。ケース20は、スイッチ22及び回路ブロック23を収納しており、スイッチ22の前方には操作用孔281が形成されている。操作部21は、ケース20の前方に設けられており、押し操作により加わる力を、操作用孔281を通してスイッチ22に伝達してスイッチ22のオンオフを切り替える。絶縁ボス284は、電気絶縁性を有し、ケース20における操作用孔281の周囲から前方に突出する。【選択図】図1

Description

本発明は、操作端末器に関する。
従来、信号線を介して操作信号(伝送信号)の送受信を行い、その信号に基づいて照明システム等における負荷(機器)の動作設定を行う操作端末器(壁埋込型操作器)が知られている(例えば特許文献1参照)。この種の操作端末器は、操作信号用の信号処理回路を有している。
特開2012−128978号公報
この種の操作端末器においては、人が操作する際に静電気放電が発生したときに、操作端末器や制御システムの誤動作や、操作端末器内部の電子回路への静電気の影響を抑制することが望まれる。
本発明は上記事由に鑑みてなされており、静電気放電に対する耐性をより向上させることができる操作端末器を提供することを目的とする。
本発明の操作端末器は、スイッチと、前記スイッチのオンオフに応じた操作信号を、信号線を介して親機に送信する回路ブロックと、電気絶縁性を有し、前記スイッチ及び前記回路ブロックを収納しており、前記スイッチの前方には操作用孔が形成されたケースと、前記ケースの前方に設けられており、押し操作により加わる力を、前記操作用孔を通して前記スイッチに伝達して前記スイッチのオンオフを切り替える操作部と、電気絶縁性を有し、前記ケースにおける前記操作用孔の周囲から前方に突出する絶縁ボスと、を備える。
本発明は、静電気放電に対する耐性をより向上させることができる、という利点がある。
図1Aは、実施形態1に係る操作端末器の要部の拡大斜視図、図1Bは、実施形態1に係る操作端末器の要部の拡大断面図である。 実施形態1に係る操作端末器の構成を示す斜視図である。 実施形態1に係る操作端末器の構成を示し、斜め前方から見た分解斜視図である。 実施形態1に係る操作端末器の構成を示し、斜め後方から見た分解斜視図である。 実施形態1に係る操作端末器を用いた監視制御システムの概略構成を示すブロック図である。 実施形態2に係る操作端末器の構成を示す斜視図である。 実施形態2に係る操作端末器の構成を示し、斜め前方から見た分解斜視図である。 実施形態2に係る操作端末器の構成を示し、斜め後方から見た分解斜視図である。 図9Aは実施形態2に係るパネルユニットの構成を示す斜視図、図9Bは実施形態2に係るパネルユニットの構成を示す切断部端面図である。
以下の実施形態は、操作端末器に関し、とくにスイッチのオンオフに応じた操作信号を信号線を介して親機に送信する操作端末器に関する。
(実施形態1)
(1)概要
本実施形態の操作端末器2は、図1A〜図4に示すように、スイッチ22と、回路ブロック23と、ケース20と、操作部21と、絶縁ボス284と、を備えている。
回路ブロック23は、スイッチ22のオンオフに応じた操作信号を、信号線7(図5参照)を介して伝送ユニット(親機)1(図5参照)に送信する。ケース20は、電気絶縁性を有している。ケース20は、スイッチ22及び回路ブロック23を収納しており、スイッチ22の前方には操作用孔281が形成されている。操作部21は、ケース20の前方に設けられており、押し操作により加わる力を、操作用孔281を通してスイッチ22に伝達してスイッチ22のオンオフを切り替える。絶縁ボス284は、電気絶縁性を有し、ケース20における操作用孔281の周囲から前方に突出する。
本実施形態では、スイッチ22及び操作部21は、一対一に対応して複数ずつ設けられている。つまり、スイッチ22は、複数(本実施形態では8つ)設けられており、操作部21も同様に、複数(本実施形態では8つ)設けられている。以下では、複数のスイッチ22を区別する場合、複数のスイッチ22の各々を「スイッチ221」〜「スイッチ228」という。また、複数の操作部21を区別する場合、複数の操作部21の各々を「操作部211」〜「操作部218」という。複数の操作部211〜218は、複数のスイッチ221〜228に一対一に対応して設けられている。さらにまた、本実施形態では、複数の操作部211〜218の集合を「操作ブロック210」ともいう。操作ブロック210を構成する個々の操作部21は、固定枠270に保持される。固定枠270は、操作ブロック210と共にケース20の前面を覆うように、ケース20に取り付けられる。操作ブロック210は、固定枠270と共に「パネルユニット9」を構成する。
(2)詳細
以下に説明する構成は、本発明の一例に過ぎず、本発明は、下記実施形態に限定されることはなく、この実施形態以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。また、本実施形態では、パネルユニット9の前面901に直交する方向を前後方向とし、かつパネルユニット9の前面901が前方を向いていることとして説明するが、この方向は操作端末器2の使用形態を限定する趣旨ではない。つまり、パネルユニット9の前面901が前方を向いていることは必須ではなく、操作端末器2は、例えば天井などに取り付けられ、パネルユニット9の前面901が下方を向いた状態で使用されてもよい。
(2.1)監視制御システム
本実施形態の操作端末器2が用いられる監視制御システム10について説明する。
監視制御システム10は、図5に示すように、親機としての伝送ユニット1と、子機としての複数(本実施形態では2つ)の操作端末器2とを備える。また、本実施形態の監視制御システム10は、複数(本実施形態では2つ)の制御端末器3をさらに備える。これらの伝送ユニット1、操作端末器2及び制御端末器3は、2線式(図では1線で表す)の信号線7により互いに電気的に接続されている。
各制御端末器3には、図5に示すように、複数(本実施形態では4つ)のリレー4が接続線8により電気的に接続されている。また、各リレー4は、対応する照明器具5と電源との間に電気的に接続されている。そして、各リレー4は、制御端末器3からの出力に従って、対応する照明器具5への給電経路を形成する状態と、対応する照明器具5への給電経路を遮断する状態とが切り替わる。つまり、制御端末器3は、リレー4を制御することによって、リレー4に電気的に接続された負荷(本実施形態では照明器具5)の通電状態を制御する。なお、図5では、左側の制御端末器3に電気的に接続されるリレー4及び照明器具5の図示を省略している。
各操作端末器2及び各制御端末器3には、固有のアドレスが設定される。伝送ユニット1は、これらのアドレスを用いて操作端末器2及び制御端末器3を個別に認識する。ここで、1つの操作端末器2に複数のスイッチ22が備わっている場合には、複数のスイッチ22の各々に固有のアドレスが設定される。同様に、1つの制御端末器3に複数のリレー4が接続されている場合には、複数のリレー4の各々に固有のアドレスが設定される。
監視制御システム10では、例えば双極性(±24V)の時分割多重信号からなる伝送信号によりデータの送受信が行われる。伝送ユニット1は、サイクリックに変更されるアドレスデータを含む伝送信号を信号線7に対して定期的に送出する。一方、操作端末器2及び制御端末器3は、伝送信号に含まれるアドレスデータが自己のアドレスに一致すると、伝送信号に含まれる制御データを取り込む。そして、操作端末器2及び制御端末器3は、伝送信号の信号返送期間において監視データを電流モード信号として返送する。
例えば、操作端末器2は、自己が備えるスイッチ221〜228の操作状態を監視データとして伝送ユニット1に返送する。制御端末器3は、対応する照明器具5の制御状態(リレー4のオンオフ)を監視データとして伝送ユニット1に返送する。なお、電流モード信号とは、信号線7の線間を開放した状態と、線間に低インピーダンスの素子を接続した状態との切り替えによって生じる電流変化で表される信号である。
上記構成の監視制御システム10によれば、操作端末器2においてスイッチ22が操作されると、操作端末器2から親機(伝送ユニット1)へは、信号線7を介して操作信号が送信されることになる。ここでいう操作信号は、スイッチ22のオンオフに応じて操作端末器2で発生する信号であって、操作端末器2から伝送ユニット1へ送信される電流モード信号である。
操作端末器2からの操作信号を受信した伝送ユニット1は、操作されたスイッチ22にアドレスが対応するリレー4を制御するための制御信号を、信号線7を介して制御端末器3へ送信する。ここでいう制御信号は、リレー4をオンオフするための信号であって、伝送ユニット1から制御端末器3へ送信される信号である。
なお、本実施形態の操作端末器2においては、上述したアドレスの設定作業にアドレス設定器が用いられる。つまり、操作端末器2はアドレス設定器との通信機能を有しており、複数のスイッチ22の各々のアドレスがアドレス設定器を用いて入力される。本実施形態では、操作端末器2とアドレス設定器との間の通信方式は、通信媒体として赤外線を用いた光通信である。ただし、この構成に限らず、操作端末器2とアドレス設定器との間の通信方式として、例えば可視光や電波を通信媒体に用いた通信方式が採用されてもよい。また、例えばアドレス設定器は操作端末器2と電線により電気的に接続され、電線を介してアドレスデータを送信してもよい。つまり、操作端末器2とアドレス設定器とが有線通信するように構成されていてもよい。
(2.2)操作端末器
本実施形態の操作端末器2は、図2に示すように、ケース20と、正面視が正方形状に形成されたパネルユニット9とを備えている。パネルユニット9は、操作ブロック210と、操作ブロック210を保持する固定枠270とで構成されている。操作ブロック210は、複数(本実施形態では8つ)の操作部211〜218にて構成されている。本実施形態では、固定枠270は、前面の中央部にセンターパネル25を有している。複数の操作部211〜218は、パネルユニット9の前面901においてセンターパネル25を囲むように配置されている。以下では、操作部211〜213が並ぶ方向を上下方向、かつ操作部211から見て操作部212側を下方とし、さらに、操作部213〜215が並ぶ方向を左右方向、かつ操作部213から見て操作部214側を右方として説明する。ただし、これらの方向は操作端末器2の使用形態を限定する趣旨ではない。
固定枠270は、四角枠状の周壁295を有している。本実施形態では、周壁295は正面視において正方形状に形成されている。操作ブロック210(複数の操作部21)及びセンターパネル25は、周壁295で囲まれた領域に配置されている。言い換えれば、パネルユニット9の前面901は、複数の操作部21と、センターパネル25と、複数の操作部21及びセンターパネル25を囲むように配置された周壁295とで構成される。なお、本実施形態では、複数の操作部21が固定枠270に保持された状態において、複数の操作部21の前面及びセンターパネル25の前面は、周壁295の前面と略面一になる。つまり、パネルユニット9の前面901は略フラットになる。
ここで、固定枠270及び複数の操作部21は、いずれも電気絶縁性を有する合成樹脂製である。さらに、本実施形態では、センターパネル25は、操作端末器2とアドレス設定器との間の通信媒体として用いられる光(赤外線)に対して透過性を有している。
センターパネル25及び複数の操作部21の各々の正面視の形状は、センターパネル25及び複数の操作部21において略同一の正方形状に形成されている。ここで、パネルユニット9の前面901において、センターパネル25及び複数の操作部21がN×N(Nは3以上の奇数。本実施形態ではN=3)のマトリクス状に配置されている。このように正面視が正方形状のセンターパネル25及び複数の操作部21がN×Nのマトリクス状に配置されることで、正方形状の前面901は、略全面がセンターパネル25及び複数の操作部21にて埋め尽くされる。このとき、前面901の一辺の長さは、正面視においてセンターパネル25及び複数の操作部21の各々の一辺の長さの略N倍(本実施形態では3倍)となる。
この構成では、複数の操作部21は、上下方向において対称となり、かつ左右方向においても対称となる。そのため、複数の操作部21は、パネルユニット9の前面901に直交しかつパネルユニット9の前面901の中心を通る対称軸A1(図2参照)周りで4回回転対称となる。言い換えれば、複数の操作部21は、対称軸A1を中心に90度、180度、270度、360度の4つの回転位置にて回転対称となる。
本実施形態において、さらに詳しくは、正面視においてセンターパネル25及び複数の操作部21の各々の一辺の長さは、パネルユニット9の前面901の一辺の長さの3分の1より僅かに短く設定されている。そのため、前面901において、センターパネル25と複数の操作部21の各々との間、及び隣接する2つの操作部21間には、僅かな隙間が設けられている。この隙間により、センターパネル25と複数の操作部21の各々との間、及び隣接する2つの操作部21間における、操作部21の操作時の干渉が回避される。
操作ブロック210及び固定枠270(センターパネル25を含む)で構成されるパネルユニット9は、ケース20の前面を覆うように、ケース20に取り付けられる。言い換えれば、固定枠270は、複数の操作部21を保持し、複数の操作部21と共にケース20の前面を覆うように、ケース20に取り付けられる。
また、操作端末器2は、複数の操作部211〜218に一対一に対応して設けられ、操作信号による負荷(本実施形態では照明器具5)の制御状態を表す複数(本実施形態では8つ)の表示部241〜248をさらに備えている。以下では、複数の表示部241〜248をとくに区別しない場合、複数の表示部241〜248の各々を「表示部24」という。すなわち、操作部21には、対応するスイッチ22のオンオフに応じた操作信号による負荷の制御状態を表す表示部24が設けられる。複数の表示部24の各々は、LED(Light Emitting Diode)249(図3参照)を用いて構成されており、負荷の制御状態に応じて点灯状態が変化する。つまり、表示部24に対応する操作部21の操作に応じた負荷の制御状態が、表示部24の点灯状態によって表示される。ここでいう点灯状態は、表示部24の発光色(例えば赤、緑)や、表示部24の点灯、消灯、点滅の別、さらには点滅パターンなどである。
複数の表示部24は、図1に示すように、それぞれ対応する操作部21に設けられており、センターパネル25を囲むように配置されている。ここで、複数の表示部24の各々は、パネルユニット9の前面901に沿う平面内において、複数の操作部21のうち対応する操作部21の中心位置よりもセンターパネル25側に配置されている。つまり、複数の表示部24の各々は、対応する操作部21の前面において、外側(前面901の外周縁側)よりも内側(センターパネル25側)に寄った位置に配置されている。本実施形態では、各表示部24からセンターパネル25までの距離が複数の表示部24において略同一となるように、複数の表示部24がセンターパネル25の外周縁に沿って配置されている。
すなわち、操作部211に対応する表示部241は、操作部211の右下角部に配置され、操作部213に対応する表示部243は、操作部213の右上角部に配置されている。また、操作部215に対応する表示部245は、操作部215の左上角部に配置され、操作部217に対応する表示部247は、操作部217の左下角部に配置されている。さらに、操作部212に対応する表示部242は、表示部241と表示部243とを結ぶ線分の中点となる位置に配置され、操作部214に対応する表示部244は、表示部243と表示部245とを結ぶ線分の中点となる位置に配置されている。また、操作部216に対応する表示部246は、表示部245と表示部247とを結ぶ線分の中点となる位置に配置され、操作部218に対応する表示部248は、表示部241と表示部247とを結ぶ線分の中点となる位置に配置されている。
このように配置されることで、複数の表示部24は、上下方向において対称となり、かつ左右方向においても対称となる。そのため、複数の表示部24は、パネルユニット9の前面901に直交しかつパネルユニット9の前面901の中心を通る対称軸A1(図2参照)周りで4回回転対称となる。言い換えれば、複数の表示部24は、対称軸A1を中心に90度、180度、270度、360度の4つの回転位置にて回転対称となる。
また、上述のように複数の操作部21及び複数の表示部24のいずれもが、パネルユニット9の前面901に直交しかつパネルユニット9の前面901の中心を通る対称軸A1周りで4回回転対称となる構成によれば、部品の共通化を図ることが可能である。本実施形態では、複数の操作部211〜218のうち、前面901の4隅に位置する操作部211,213,215,217について、共通の部品が用いられている。同様に、複数の操作部211〜218のうち、操作部212,214,216,218について、共通の部品が用いられている。そのため、複数の操作部211〜218は、2種類の部品で構成されることになる。
なお、本実施形態では、センターパネル25及び複数の操作部21の各々、並びに固定枠270においては、角部がR(アール)面取りされている。ただし、面取りは操作端末器2に必須の構成ではなく、適宜省略可能である。
以下、本実施形態の操作端末器2の内部構成を含むより具体的な構成について、図3及び図4を参照して説明する。なお、図3及び図4においては、操作端末器2の主要部を図示し、細部の図示は適宜省略している。
ケース20は、ボディ26と内カバー28とを有している。内カバー28は、ボディ26に対して前方から着脱可能に取り付けられ、ボディ26に内カバー28が取り付けられた状態でケース20が構成される。ボディ26及び内カバー28は、いずれも電気絶縁性を有する合成樹脂製である。
ボディ26は、正面視で固定枠270よりも一回り小さい正方形状に形成されている。ボディ26には、前方に開放された収納凹所261が形成されている。ボディ26における収納凹所261の周囲には、複数(本実施形態では4つ)の固定孔262が形成されている。固定孔262は、操作端末器2を埋込ボックスに固定するために用いられる孔であって、固定孔262を通して固定用ねじを埋込ボックスに締め付けることにより、埋込ボックスに対してボディ26が固定される。
本実施形態では、複数の固定孔262は、ボディ26の前面における上下左右の各辺における中央部付近に形成されている。この構成では、複数の固定孔262は、上下方向において対称となり、かつ左右方向においても対称となる。これにより、上下方向又は左右方向のいずれかに並ぶ一対のねじ孔のみが設けられた埋込ボックスに対しても、操作端末器2の縦方向(鉛直方向)と横方向(水平方向)とを入れ替えて、操作端末器2を取付可能となる。なお、収納凹所261は、各固定孔262の近傍を除いてボディ26の前面の外周縁に向けて張り出した形状に形成されている。言い換えれば、収納凹所261の開口は、上下左右の各辺における中央部付近において収納凹所261の内側に凹んだ形状に形成されている。
また、操作端末器2は、ケース20に収納される回路ブロック23を備えている。回路ブロック23は、ボディ26の収納凹所261内に収納される。回路ブロック23は、プリント基板231に電子部品が実装されることにより構成されており、少なくとも信号線7を介して伝送ユニット(親機)1と通信する機能を有している。
回路ブロック23は、通信部232及び中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)233を有している。さらに、回路ブロック23にはアドレスを記憶する記憶部等が設けられている。通信部232は、プリント基板231の前面に実装されている。中央処理装置233は、プリント基板231の後面に実装されている。通信部232及び中央処理装置233は、いずれもプリント基板231のうちセンターパネル25に対応する位置、つまりケース20の中央部に相当する位置に配置されている。
通信部232は、操作端末器2のアドレスの設定などに用いられるアドレス設定器との通信機能を有している。本実施形態では、操作端末器2とアドレス設定器との間の通信方式は、通信媒体として赤外線を用いた光通信であるため、通信部232は、赤外線信号の受波を行う受光素子、及び送波を行う発光素子を有している。通信部232は、受光素子により受光した赤外線信号に含まれるアドレスデータを中央処理装置233へ出力し、中央処理装置233は、受け取ったアドレスデータに基づいて、各スイッチ22と対応するアドレスとを関連付けて記憶部に記憶させる。
中央処理装置233は、少なくとも複数のスイッチ22の各々のオンオフに応じた操作信号を、信号線7を介して伝送ユニット(親機)1に送信する機能を有している。さらに、中央処理装置233は、複数のスイッチ22の各々のアドレスの設定や、複数の表示部24の各々の制御を行う機能を有している。
さらに、本実施形態では、プリント基板231には、複数の操作部211〜218に一対一に対応する複数のスイッチ221〜228が実装されている。ここで、各スイッチ22は、対応する操作部21の押し操作によりオンオフが切り替わる押しボタンスイッチである。複数のスイッチ22は、プリント基板231の前面に実装されており、回路ブロック23と共にケース20に収納される。本実施形態では、各スイッチ22は、対応する操作部21が押し操作されている間だけオンになり、操作部21の押し操作が終了するとオフになるモーメンタリ型の押しボタンスイッチである。
プリント基板231には、複数の表示部24を構成する複数(本実施形態では8個)のLED249がさらに実装される。複数のLED249は、複数のスイッチ22に一対一に対応してプリント基板231の前面に実装され、回路ブロック23と共にケース20に収納される。
内カバー28は、収納凹所261の開口の形状に合わせて形成されている。内カバー28は、収納凹所261内に回路ブロック23が収納された状態で、収納凹所261の開口を塞ぐようにボディ26に取り付けられる。内カバー28がボディ26に取り付けられた状態において、ボディ26及び内カバー28の前面がケース20の前面に相当する。
内カバー28において複数のスイッチ22の各々に対応する位置には操作用孔281が形成されている。つまり、ケース20は、スイッチ22及び回路ブロック23を収納しており、ケース20におけるスイッチ22の前方には操作用孔281が形成されている。また、内カバー28において複数のLED249の各々に対応する位置には表示用孔282が形成されている。
ここで、ケース20(内カバー28)における操作用孔281の周囲には、前方に突出する絶縁ボス284が形成されている。さらに、本実施形態では、ケース20(内カバー28)における表示用孔282の周囲には、前方に突出するボス285が形成されている。絶縁ボス284及びボス285の各々は、複数(本実施形態では8個)の操作部21に一対一に対応するように、複数(本実施形態では8個)ずつ設けられている。絶縁ボス284及びボス285の詳細については、「(2.3)静電気対策」の欄で説明する。
さらに、本実施形態では、内カバー28は、センターパネル25と同様に、操作端末器2とアドレス設定器との間の通信媒体として用いられる光(赤外線)に対して透過性を有している。そのため、操作端末器2とアドレス設定器との間の通信媒体として用いられる光(赤外線)は内カバー28及びセンターパネル25を透過することができる。したがって、プリント基板231に実装された通信部232は、固定枠270の窓孔297を通して、アドレス設定器との間で赤外線信号の受波及び送波を行うことができる。
また、本実施形態の操作端末器2は、信号線7を接続するための端子ブロック29をさらに備えている。端子ブロック29は、電気絶縁性を有する合成樹脂製のベース291と、ベース291に保持される一対の端子板292、及び一対の端子ねじ293を有している。このような構成の端子ブロック29は、端子ねじ293と端子板292との間に信号線7を挟むようにして端子板292と信号線7とを電気的に接続されるねじ式端子である。端子ブロック29は、ボディ26の中央部に形成された端子孔264に対して後方からベース291が取り付けられることにより、ボディ26と一体化される。
固定枠270は、正面視が正方形状の保持板294と、保持板294の外周を囲む周壁295と、センターパネル25とを有している。保持板294は、センターパネル25及び複数の操作部21を保持する。ここでは、センターパネル25及び複数の操作部21の各々の後面に設けられた爪296が保持板294に引っ掛かることにより、センターパネル25及び複数の操作部21が保持板294に保持される。操作部21の後面には、スイッチ22に向けて突出する突起942が形成されている。各操作部21には、表示部24を構成するレンズ240が取り付けられる。
保持板294において操作用孔281に対応する位置には第1孔277が形成されている。さらに、保持板294において表示用孔282に対応する位置には第2孔278が形成されている。
保持板294の中央部であってセンターパネル25によって覆われる位置には、正方形状の窓孔297が形成されている。窓孔297の周縁には、前方に向けて突出するリブ298が設けられている。リブ298はセンターパネル25の後面に接触することにより、センターパネル25の後方への移動を規制する。そのため、センターパネル25は、前後方向への移動が禁止された状態で保持板294に保持される。
一方、複数の操作部21の各々は、押し操作が可能となるように、後方への移動が許容された状態で保持板294に保持される。具体的には、保持板294におけるリブ298の周囲であって各操作部21に対応する位置には、保持板294の前面から斜め前方に突出するばね片276が設けられている。ばね片276は、1つの操作部21に対して4つずつ設けられている。1つの操作部21に対応する4つのばね片276は、先端部を操作部21の後面における四隅に接触させるように配置されている。そのため、各操作部21は、押し操作により前面に押圧力を受けると、対応する4つのばね片276を弾性変形させながら後方へと移動することになる。そして、各操作部21への押圧力がなくなると、各操作部21は対応する4つのばね片276の弾性力によって押し操作前の状態に復帰する。
この構成では、複数の操作部21の各々は、パネルユニット9の前面901に直交する方向に移動可能にケース20に保持されることになる。すなわち、複数の操作部21の各々は、4つのばね片276にて後面の四隅が支持されているため、押し操作された際に前面を傾けることなく真っ直ぐ後方へ移動(直進移動)可能である。
さらに、周壁295の内周面には、パネルユニット9とケース20との結合用の結合爪279が形成されている。パネルユニット9は、ボディ26に形成された切欠部263に結合爪279が引っ掛かることにより、ケース20に対して着脱可能に取り付けられる。つまり、ケース20に対するパネルユニット9の取り付け方式は嵌め込み式であって、ねじを使用しないため、ドライバなどの治具を用いることなく、パネルユニット9の着脱が可能である。
以上説明したように構成される操作端末器2では、ケース20とパネルユニット9との各々を先に組み立てることができる。そして、ケース20を埋込ボックスに固定した後で、ケース20の前方からパネルユニット9を嵌めるようにして、パネルユニット9をケース20に取り付ければ、操作端末器2が完成する。
ケース20にパネルユニット9が取り付けられた状態では、操作部21の突起942は、第1孔277を通して固定枠270を貫通し、操作用孔281を通して内カバー28を貫通して、その先端部がスイッチ22に突き合わされる。これにより、操作部21が押し操作されると、突起942にてスイッチ22が押され、操作部21に対応するスイッチ22のオンオフが切り替わることになる。
また、ケース20にパネルユニット9が取り付けられた状態では、内カバー28の表示用孔282、及び固定枠270の第2孔278が前後方向に連続する。これにより、プリント基板231に実装されたLED249の光は、レンズ240を通して操作部21の前面に導光されることになる。
(2.3)静電気対策
以下、操作端末器2における静電気放電に対する耐性を向上させるための構成について、図1A及び図1Bを参照して詳しく説明する。図1A及び図1Bは、操作端末器2が組み立てられた状態、つまり、ケース20にパネルユニット9が取り付けられた状態における操作端末器2について、複数のスイッチ22のうち1つのスイッチ22に着目した要部の拡大図である。図1A及び図1Bでは、プリント基板231、スイッチ22、内カバー28、絶縁ボス284、及び操作部21(突起942を含む)のみを図示し、その他の部材の図示は省略している。
操作端末器2は、上述したようにケース20の一部を構成する内カバー28における操作用孔281の周囲に、前方に突出する絶縁ボス284を備えている。絶縁ボス284は、電気絶縁性を有している。本実施形態では、絶縁ボス284は内カバー28と一体に形成されている。絶縁ボス284の内周面は円筒状である。ここでは、絶縁ボス284は一定の厚みを持った円筒状である。
ここにおいて、絶縁ボス284で囲まれた空間は、内カバー28の操作用孔281に連続する。そこで、内カバー28に形成された操作用孔281だけでなく、絶縁ボス284で囲まれた空間についても操作用孔281ということとする。操作部21は、押し操作時に、絶縁ボス284で囲まれた空間(操作用孔281)を通して、突起942の先端部でスイッチ22を押すように構成されている。
具体的には、スイッチ22は、接点を収納したハウジング201、及びハウジング201の前面から前方に突出するステム202を有している。スイッチ22は、ステム202が後方に押されることにより、ハウジング201内の接点がオンする。突起942は、円柱状に形成されている。突起942の径は、絶縁ボス284の内径、つまり操作用孔281の径よりも小さく設定されている。これにより、突起942は絶縁ボス284で囲まれた空間(操作用孔281)に挿入され、突起942の先端部はステム202に突き合わされる。したがって、操作部21の押し操作時には、絶縁ボス284で囲まれた空間を通して、突起942の先端部がスイッチ22を押すことになる。
本実施形態では、ケース20内に回路ブロック23が収納された状態で、内カバー28の後面にプリント基板231の前面が接触する。言い換えれば、プリント基板231は、内カバー28の後方に隙間なく配置されている。スイッチ22と内カバー28との干渉を回避するため、操作用孔281の後端部は、スイッチ22のハウジング201が収まる大きさ及び形状に拡大されている。ここでは、操作用孔281の後端部は、正面視がハウジング201より大きな四角形状に形成されている。
以上説明したように、本実施形態の操作端末器2は、ケース20の操作用孔281の周囲に絶縁ボス284が形成されることにより、帯電した人(ユーザ)からの静電気放電に対する耐性を向上させることができる。静電気放電に対する耐性は、例えば「IEC(International Electrotechnical Commission)61000−4−2」規格が適用される静電気イミュニティ試験によって評価される。この種の静電気イミュニティ試験では、放電ガンにより、操作端末器2に静電気が印加される。
より詳しくは、ケース20からパネルユニット9が取り外された状態、及びケース20にパネルユニット9が取り付けられた状態の各々において、操作端末器2への静電気の印加が行われる。ケース20からパネルユニット9が取り外された状態での試験は、操作端末器2の施工時等を想定した試験であるから、ケース20にパネルユニット9が取り付けられた状態での試験に比べて放電ガンからの印加電圧は低く設定される。ケース20からパネルユニット9が取り外された状態では、例えば7〔kV〕程度の電圧が放電ガンから操作端末器2に印加される。
本実施形態の操作端末器2は、ケース20に操作用孔281が形成されているため、ケース20内の回路ブロック23が操作用孔281を通してケース20の外部空間に露出することになる。ただし、本実施形態では、ケース20における操作用孔281の周囲には絶縁ボス284が形成されているため、ケース20の外部空間と、回路ブロック23との間の絶縁距離を、絶縁ボス284の分だけ延長することが可能である。要するに、本実施形態では、ケース20に操作用孔281の周囲から前方に突出する絶縁ボス284が形成されていることにより、絶縁ボス284の突出寸法の分だけ、操作用孔281の周囲における絶縁距離を延長することができる。なお、ここでいう絶縁距離は、沿面距離と空間距離との両方を含む。
すなわち、操作端末器2の実際の使用時には人の指から、静電気イミュニティ試験においては放電ガンの先端部から、操作端末器2に静電気が印加されることになる。静電気の印加点となる人の指又は放電ガンの先端部が、絶縁ボス284の先端面に接触するとすれば、印加点から回路ブロック23までの絶縁距離は、少なくとも絶縁ボス284の突出寸法以上確保されることになる。したがって、本実施形態の操作端末器2は、絶縁ボス284によって、静電気放電に対する耐性を向上させることができる。
また、絶縁ボス284は、ケース20における操作用孔281の周囲から前方に突出する。そのため、本実施形態の操作端末器2は、ケース20における操作用孔281の周囲から絶縁ボス284が後方に突出する構成に比べて、ケース20(内カバー28)とプリント基板231との距離を短くできる。つまり、本実施形態では、上述したようにプリント基板231を、内カバー28の後方に隙間なく配置することが可能であって、その結果、前後方向における操作端末器2の寸法を小さく抑え、操作端末器2の薄型化を図ることができる。
なお、絶縁ボス284は、対応するスイッチ22によって形状が異なっていてもよい。例えば、スイッチ222,224,226,228の各々に対応する絶縁ボス284は、完全な円筒状ではなく、内カバー28の中央側を切り欠いた形状に形成されている。
次に、図1Bを参照して、各部の寸法関係について説明する。
本実施形態では、突起942の先端面(後面)とスイッチ22の前面(ステム202の前面)とは、所定距離H1の分だけ隙間を空けて突き合わされている。所定距離H1は、例えば0.2〔mm〕〜0.3〔mm〕程度である。突起942とスイッチ22との間にこのような隙間(ギャップ)が設定されることにより、ケース20又は固定枠270にたわみが生じたとしても、例えばスイッチ22が突起942に押されてオンし続ける、といった不具合が生じにくい。
なお、図1Bの例では、前後方向におけるスイッチ22の前面の位置は、内カバー28の厚み寸法内に位置している。つまり、スイッチ22の前面は、内カバー28の前面よりも後方に位置している。ただし、この構成に限らず、スイッチ22の前面は、内カバー28の前面よりも前方にあってもよい。
また、操作部21の後面からの突起942の突出寸法H3は、ケース20の前面に直交する方向(前後方向)における絶縁ボス284の先端面からスイッチ22の前面までの寸法H2より大きく設定されている。このような寸法関係によれば、操作部21の押し操作時に、突起942にてスイッチ22を確実に押すことができる。なお、操作部21の後面からの突起942の突出寸法H3は、絶縁ボス284の先端面から、操作部21が押し操作されてスイッチ22がオンした状態でのステム202の前面までの寸法よりも大きいことがより好ましい。
また、ケース20(内カバー28)における表示用孔282の周囲には、前方に突出するボス285(図3参照)が形成されている。ボス285の内径は、絶縁ボス284の内径よりも小さく設定されている。このようなボス285が設けられたことにより、表示用孔282の周囲においても、ケース20の外部空間と、回路ブロック23との間の絶縁距離を、ボス285の分だけ延長することができる。したがって、操作端末器2は、絶縁ボス284だけでなく、ボス285によっても静電気放電による耐性が向上する。
(3)効果
以上説明した本実施形態の操作端末器2においては、絶縁ボス284は、ケース20における操作用孔281の周囲から前方に突出する。この構成によれば、ケース20に操作用孔281が形成されていても、ケース20の外部空間と、ケース20内の回路ブロック23との間の絶縁距離を、絶縁ボス284の分だけ延長することができる。したがって、操作端末器2は、静電気放電に対する耐性をより向上させることができる、という利点がある。その結果、本実施形態の操作端末器2においては、人が操作する際に静電気放電が発生したとしても、操作端末器2や監視制御システムの誤動作や、操作端末器2内部の電子回路への静電気の影響を抑制することができる。しかも、絶縁ボス284は、ケース20における操作用孔281の周囲から前方に突出する。そのため、ケース20(内カバー28)とプリント基板231との距離を短くでき、前後方向における操作端末器2の寸法を小さく抑えることができる。すなわち、本実施形態の操作端末器2は、操作端末器2の薄型化を図りながらも静電気放電に対する耐性を確保することが可能である。
また、本実施形態のように、スイッチ22及び操作部21は一対一に対応して複数ずつ設けられていることが好ましい。この構成によれば、複数の操作部21に対応して操作用孔281も複数設けられることになるので、絶縁ボス284による静電気放電に対する耐性向上の効果がより顕著になる。スイッチ22及び操作部21が複数ずつ設けられていることは操作端末器2に必須の構成ではなく、スイッチ22及び操作部21は1つずつであってもよい。
また、本実施形態のように、絶縁ボス284の内周面は円筒状であることが好ましい。この構成によれば、略球面状である人の指又は放電ガンの先端部が、絶縁ボス284内に進入しにくくなり、静電気の印加点から回路ブロック23までの絶縁距離を確保しやすいという利点がある。
また、本実施形態のように、操作部21の後面には、スイッチ22に向けて突出する突起942が形成されていることが好ましい。この場合、操作部21は、押し操作時に、絶縁ボス284で囲まれた空間を通して突起942の先端部でスイッチ22を押すように構成されていることが好ましい。この構成によれば、操作部21の押し操作により加わる力は、突起942にてスイッチ22に伝達されるので、突起942の先端部に集中することになり、比較的弱い力でスイッチ22を操作できる。しかも、操作部21が過大な力で押し操作された際には、絶縁ボス284の先端部に操作部21の後面が接触することで、スイッチ22及びプリント基板231に加わる力が抑えられる。つまり、絶縁ボス284は過負荷防止用のリブとしての機能を兼ねることになる。本実施形態での突起942は操作端末器2に必須の構成ではなく、突起942は適宜省略されていてもよい。
また、本実施形態のように、操作部21の後面からの突起942の突出寸法は、ケース20の前面に直交する方向における絶縁ボス284の先端面からスイッチ22の前面までの寸法より大きいことが好ましい。この構成によれば、操作部21の押し操作時に、突起942にてスイッチ22を確実に押すことができる。
(4)変形例
以下、実施形態1の変形例を列挙する。
絶縁ボス284の内周面は円筒状に限らず、例えば角筒状(四角筒状、六角筒状など)であってもよい。さらに、絶縁ボス284の外周面と内周面とは同一形状でなくてもよく、例えば絶縁ボス284の内周面は円筒状で絶縁ボス284の外周面は角筒状であってもよい。
また、実施形態1では、プリント基板231は内カバー28の後方に隙間なく配置されているが、この構成に限らず、プリント基板231と内カバー28との間に隙間が設けられていてもよい。つまり、ケース20内に回路ブロック23が収納された状態で、内カバー28の後面からプリント基板231の前面が離れていてもよい。この場合でも、絶縁ボス284を設けたことにより静電気放電に対する耐性を確保することができるので、プリント基板231と内カバー28との間の隙間を小さく抑え、操作端末器2の薄型化を図ることが可能である。
実施形態1では、ケース20の正面視の形状は正方形状であるが、この構成に限らず、例えばケース20は正面視が円形状に形成されていてもよい。同様に、センターパネル25及び複数の操作部21の各々の正面視の形状についても、正方形状に限らず円形状であってもよい。また、センターパネル25及び複数の操作部21の正面視の形状は同一でなくてもよい。
さらに、複数の操作部21は、パネルユニット9の前面901においてセンターパネル25を囲むように配置されていればよく、センターパネル25及び複数の操作部21がN×Nのマトリクス状に配置されていることは必須の構成ではない。例えば、センターパネル25の周囲に、複数の操作部21が円環状に並ぶように配置されていてもよい。
また、実施形態1では、センターパネル25の前面と複数の操作部21の前面とは、略面一に配置されているが、この構成は操作端末器2に必須の構成ではない。つまり、例えばセンターパネル25の前面が複数の操作部21の前面よりも後方に位置してもよいし、反対に、センターパネル25の前面が複数の操作部21の前面よりも前方に位置してもよい。
また、実施形態1では、監視制御システム10が操作端末器2及び制御端末器3をそれぞれ2つ備える場合を例示しているが、監視制御システム10は操作端末器2及び制御端末器3をそれぞれ1つ、又は3つ以上備えていてもよい。また、操作端末器2及び制御端末器3は、実施形態1のように同数であってもよいし、同数でなくてもよい。
また、通信部232、中央処理装置233、及び表示部24は操作端末器2に必須の構成ではなく、通信部232、中央処理装置233、及び表示部24は適宜省略されていてもよい。さらに、操作部21としてピアノハンドル式スイッチやシーソー式スイッチの操作部(ハンドル)が適用されてもよい。
また、実施形態1では、制御端末器3に電気的に接続されるリレー4が4つの場合を例示しているが、リレー4は1つ、2つ又は3つでもよいし、5つ以上でもよい。
また、制御端末器3にてリレー4をオンオフすることにより制御される負荷は、照明器具5に限らず、例えば換気扇や空調装置などの負荷であってもよい。
なお、実施形態1では、複数の表示部24の各々はLED249により構成されているが、例えば7セグメントディスプレイ(Seven-Segment Display)や液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)により表示部24が構成されていてもよい。
(実施形態2)
本実施形態の操作端末器2Aは、図6〜図9Bに示すように、主にパネルユニット9Aの構成が、実施形態1の操作端末器2とは相違する。以下、実施形態1と同一又は対応する構成については、実施形態1で用いた符号に「A」を付加した符号を付し、適宜説明を省略する。
本実施形態では、センターパネル25(図2参照)はなく、複数の操作部21Aは、図6に示すように、パネルユニット9Aの前面901Aにおいて、縦方向にN個、横方向にM個ずつ並ぶように配置されている。「N」、「M」はいずれも自然数であって、本実施形態では「N=4」、「M=2」である。以下では、操作部211A〜214Aが並ぶ方向(縦方向)を上下方向、かつ操作部211Aから見て操作部212A側を下方とし、さらに、操作部211A,215Aが並ぶ方向を左右方向、かつ操作部211Aから見て操作部215A側を右方として説明する。ただし、これらの方向は操作端末器2Aの使用形態を限定する趣旨ではない。
ここで、複数の操作部21Aの各々は、正面視において縦横比が略1:2(=縦:横)となる横方向(左右方向)に長い長方形状に形成されている。このようにそれぞれ縦横比が略1:2の長方形状に形成された複数の操作部21Aが、縦×横=4×2で配置されることで、固定枠270Aの外枠部27で囲まれた正方形状の領域は、略全面が操作ブロック210A(複数の操作部21A)にて埋め尽くされる。このとき、操作ブロック210Aの前面の一辺の長さは、各操作部21Aの短辺の長さの略N倍(本実施形態では4倍)で、かつ各操作部21Aの長辺の長さの略M倍(本実施形態では2倍)となる。
このように、操作ブロック210A(複数の操作部21A)は、外枠部27で囲まれた領域に配置されている。言い換えれば、パネルユニット9Aの前面901Aは、複数の操作部21Aと、複数の操作部21Aを囲むように配置された外枠部27とで構成される。なお、本実施形態では、複数の操作部21Aが固定枠270Aに保持された状態において、複数の操作部21Aの前面は外枠部27の前面と略面一になる。つまり、パネルユニット9Aの前面901Aは略フラットになる。
ここにおいて、複数の操作部21Aの各々は、左右方向の両端部に支点部924(図7参照)及び移動端925(図7参照)を有し、押し操作時には支点部924を中心に回転して移動端925が後方に移動するように、固定枠270Aに保持されている。つまり、複数の操作部21Aの各々は、いわゆるピアノハンドルを構成し、移動端925が後方に押し込まれることにより、対応するスイッチ22Aのオンオフを切り替える。本実施形態では、各操作部21Aの左右方向の両端部のうち、外枠部27に近い側の端部が支点部924となり、外枠部27から遠い側の端部が移動端925となる。つまり、左右方向に並ぶ2つの操作部21Aのうち、正面視において左側の操作部21Aについては、左端部が支点部924、右端部が移動端925となる。一方、正面視において右側の操作部21Aについては、右端部が支点部924、左端部が移動端925となる。
本実施形態において、さらに詳しくは、正面視において複数の操作部21Aの各々の短辺の長さは、外枠部27の内周縁の一辺の長さの4分の1より僅かに短く設定されている。同様に、正面視において複数の操作部21Aの各々の長辺の長さは、外枠部27の内周縁の一辺の長さの2分の1より僅かに短く設定されている。そのため、パネルユニット9Aの前面901Aにおいて、隣接する2つの操作部21A間には、僅かな隙間が設けられている。この隙間により、隣接する2つの操作部21A間における、操作部21Aの操作時の干渉が回避される。
複数の表示部24Aは、図6に示すように、それぞれ対応する操作部21Aに設けられている。複数の表示部24Aの各々は、対応する操作部21Aにおける左右方向の中心位置よりも移動端925側に配置されている。すなわち、各表示部24Aは、対応する操作部21Aの前面において、左右方向の外枠部27から遠い側の端部寄りの位置に配置されている。つまり、左右方向に並ぶ2つの操作部21Aのうち、正面視において左側の操作部21Aにあっては、表示部24Aは右端部に設けられている。一方、正面視において右側の操作部21Aにあっては、表示部24Aは左端部に設けられている。
以下、本実施形態の操作端末器2Aの内部構成を含むより具体的な構成について、図7〜図9Bを参照して説明する。なお、図7〜図9Bにおいては、操作端末器2Aの主要部を図示し、細部の図示は適宜省略している。
本実施形態では、複数(本実施形態では2つ)の固定孔262Aは、ボディ26Aの前面における左右の各辺における中央部付近に形成されている。なお、収納凹所261Aは、各固定孔262Aの近傍を除いてボディ26Aの前面の外周縁に向けて張り出した形状に形成されている。言い換えれば、収納凹所261Aの開口は、左右の各辺における中央部付近において収納凹所261Aの内側に凹んだ形状に形成されている。
複数(本実施形態では16個)のLED249Aは、2個1組として、複数のスイッチ22Aの各々に対して1組(2個)のLED249Aが対応するように設けられている。なお、本実施形態では回路ブロック23Aにおける通信部の図示を省略している。
内カバー28Aには、操作用孔281A及び表示用孔282Aに加えて、後述するハンドル92の爪922に対応する位置に、前方に開放された凹所283が形成されている。ここで、ケース20A(内カバー28A)における操作用孔281Aの周囲には、前方に突出する絶縁ボス284Aが形成されている。さらに、ケース20A(内カバー28A)における表示用孔282Aの周囲には、前方に突出するボス285Aが形成されている。絶縁ボス284A及びボス285Aの各々の構成及び機能は、実施形態1における絶縁ボス284及びボス285の各々と同様である。
ところで、複数の操作部21Aの各々は、表面カバー91と、ハンドル92と、蓋部94とを有している。また、操作ブロック210Aには、複数(本実形態では4つ)のハンドル92を連結する連結部93が設けられている。複数の操作部21Aは基本的な構成が共通であるので、以下では1つの操作部21Aに着目して説明する。
ハンドル92は、開口窓921を有する矩形枠状に形成されている。ハンドル92の開口窓921は、ラベルを収納するためのラベル収納スペース95(図9A参照)を構成する。ここでいうラベルは、例えば「北側」、「南側」のように、スイッチ22Aに対応する負荷(本実施形態では照明器具5)を特定するための情報(名称等)が表記された、いわゆるネームカードである。
ハンドル92における左右方向の両端部は、支点部924及び移動端925に相当する。支点部924は、ハンドル92における支点部924以外の部位に比べて薄肉に形成されたヒンジ構造である。支点部924は、連結部93に繋がっている。これにより、ハンドル92は、連結部93に対して、支点部924を中心に回転して移動端925を後方に移動させることができる。
ここで、ハンドル92の左右方向の両端部のうち移動端925側の端部には、爪922及び透孔923が形成されている。爪922は、ハンドル92の後面から後方に突出している。透孔923は、ハンドル92を前後方向に貫通している。また、ハンドル92の左右方向の両端部のうち支点部924側の端部において、開口窓921に面したハンドル92の内周面には、蓋部94を回転可能に保持するための軸受部926が形成されている。
表面カバー91は、ハンドル92の前面に取り付けられる。表面カバー91は、例えば両面粘着テープ、又は接着材にてハンドル92の前面に貼り付けられる。表面カバー91がハンドル92の前面に取り付けられることで、開口窓921の前面側の開口は表面カバー91にて塞がれる。したがって、操作部21Aは、後面が開口したラベル収納スペース95を有することになる。表面カバー91のうち、少なくともラベル収納スペース95(開口窓921)に対応する部位は透明である。また、表面カバー91の前面には、表示部24Aを構成する溝部911が形成されている。溝部911は、ハンドル92の透孔923に対応する位置に形成されている。
なお、正面視において、表面カバー91とハンドル92とは略同一形状であって、いずれも横方向(左右方向)に長い長方形状に形成されている。
蓋部94は、左右方向の一端部に軸部941を有し、軸部941周りで回転することによりラベル収納スペース95の開口を開閉するように構成されている。そして、蓋部94の後面には、スイッチ22Aに向けて突出する突起942Aが形成されている。すなわち、蓋部94の軸部941がハンドル92の軸受部926にて支持されることにより、蓋部94は軸部941を中心に回転可能な状態でハンドル92に取り付けられる。本実施形態では、軸部941は、蓋部94の左右方向の両端部のうち支点部924側の端部に設けられている。突起942Aは、蓋部94の後面における中央部に設けられている。
固定枠270Aは、外枠部27と、桟部275とを有している。外枠部27は、4本の辺部271〜274にて、上述したように四角枠状に形成されている。なお、外枠部27の開口面積が前端部において前端部以外よりも小さくなるように、4本の辺部271〜274の各々は、長手方向に直交する断面がL字状に形成されている。
桟部275は、4本の辺部271〜274のうち、上下方向に互いに対向する一対の辺部271,272間に架け渡されている。ここでは、桟部275は一対の辺部271,272の長手方向(左右方向)の中央部同士を連結するように形成されている。つまり、外枠部27で囲まれた領域は、桟部275により2等分されることになる。以下では、外枠部27で囲まれた領域であって、桟部275により区分された複数の領域の各々を「小領域」という。
本実施形態では、このように形成される複数の小領域に、複数の操作部21Aが分かれて配置される。ここで、小領域は、正面視において外枠部27の内周縁と桟部275の左右方向の中心軸とで囲まれる空間である。そのため、小領域に配置される操作部21Aの一部は、前後方向において桟部275と重なることになる。
桟部275において、複数の凹所283の各々に対応する位置には前後方向に貫通した第1孔277Aが形成されている。また、桟部275において、複数の表示用孔282Aの各々に対応する位置には前後方向に貫通した第2孔278Aが形成されている。
さらに、外枠部27の内周面には、パネルユニット9Aとケース20Aとの結合用の結合爪279Aが形成されている。
ここで、複数の操作部21Aの各々は、押し操作が可能となるように、後方への移動が許容された状態で固定枠270Aに保持される。以下に、固定枠270Aが複数の操作部21Aを保持するための、具体的な構成について、図9A及び図9Bを参照して説明する。ここで、図9A及び図9Bは、操作端末器2Aのうちパネルユニット9Aのみを示す図である。図9Bは、パネルユニット9Aの切断部端面図である。
4本の辺部271〜274のうち、左右方向に互いに対向する一対の辺部273,274の各々に対して、連結部93が固定される。連結部93は、一対の辺部273,274の各々の後面に、例えば溶着や接着、又は嵌め込み構造にて固定される。また、上述した第1孔277Aが、桟部275において複数のハンドル92の各々の爪922に対応する位置に形成されている。そのため、連結部93が外枠部27に固定された状態で、複数の操作部21Aの各々は、爪922が第1孔277Aに引っ掛かることにより、前方への移動が規制される。このとき、複数の操作部21Aの前面は外枠部27の前面と略面一になる。
さらに、本実施形態では、複数の操作部21Aの各々に対して、複数の操作部21Aの各々を前方へ押す向きの弾性力を作用させるばね片276Aが、固定枠270Aに形成されている。ばね片276Aは、桟部275から、左右方向の両側に突出するように複数本設けられている。ばね片276Aは、斜め前方に突出し複数の操作部21Aの各々の後面に接触している。ばね片276Aは、1つの操作部21Aに対して2つずつ設けられている。1つの操作部21Aに対応する2つのばね片276Aは、先端部を操作部21Aの後面における上下方向の両端部(ハンドル92)に接触させるように配置されている。
これにより、各操作部21Aは、押し操作により前面に押圧力を受けると、対応する2つのばね片276Aを弾性変形させながら、支点部924を中心に回転して移動端925が後方に移動する。そして、各操作部21Aへの押圧力がなくなると、各操作部21Aは対応する2つのばね片276Aの弾性力によって押し操作前の状態に復帰する。
ところで、図9Aに示すように、複数の操作部21Aが固定枠270Aに保持された状態でも、蓋部94の開閉は可能である。つまり、本実施形態では、1つの操作部21Aに対応する2つのばね片276Aの間を通して蓋部94が開閉し、蓋部94と固定枠270Aとの干渉は生じない。ここで、蓋部94の後面に形成されている突起942Aは、蓋部94を開ける際に「つまみ」として利用できる。そして、蓋部94が開放された状態では、各操作部21Aの後面側からラベル収納スペース95へのアクセスが可能となり、ラベル収納スペース95へのラベルの挿入やラベルの交換が可能になる。
ケース20Aにパネルユニット9Aが取り付けられた状態では、蓋部94に設けた突起942Aは、操作用孔281Aを通して内カバー28Aを貫通し、その先端部がスイッチ22Aに突き合わされる。これにより、操作部21Aが押し操作されると、突起942Aにてスイッチ22Aが押され、操作部21Aに対応するスイッチ22Aのオンオフが切り替わることになる。なお、移動端925が後方に移動する際、爪922は、第1孔277Aを通して桟部275の後面から突出するので、内カバー28Aに形成された凹所283は、内カバー28Aと爪922との干渉を回避するためのスペースとして機能する。
また、ケース20Aにパネルユニット9Aが取り付けられた状態では、内カバー28Aの表示用孔282A、固定枠270Aの第2孔278A、及びハンドル92の透孔923が前後方向に連続する。これにより、プリント基板231Aに実装されたLED249Aの光は、表示用孔282A、第2孔278A、及び透孔923を通して、表面カバー91の溝部911に到達し、操作部21Aの前面に導光されることになる。
以上説明した本実施形態の操作端末器2Aにおいては、固定枠270Aは、操作部21Aを保持し、操作部21Aと共にケース20Aの前面を覆うように、ケース20Aに取り付けられる。この構成によれば、操作部21Aがケース20Aに保持される構成に比較して、操作部21Aの前面と固定枠270Aの前面との相対的な位置関係にばらつきが生じにくい。すなわち、本実施形態の操作端末器2Aでは、操作部21Aと共にケース20Aの前面を覆う固定枠270Aと、操作部21Aとで、壁表面からの突出量にばらつきが生じにくく、結果的に、操作端末器2Aの表面形状にばらつきが生じにくい、という利点がある。これにより、例えば操作部21Aの前面と外枠部27の前面とを略面一にするなどして、操作端末器2Aの意匠性の向上を図ることができる。
また、本実施形態のように、操作部21Aは、後面が開口したラベル収納スペース95と、ラベル収納スペース95の開口を塞ぐ蓋部94とを有することが好ましい。蓋部94は、ケース20Aの前面に沿う一方向の一端部に軸部941を有し、軸部941周りで回転することによりラベル収納スペース95の開口を開閉するように構成されている。この場合、突起942Aは、蓋部94の後面に形成されていることが好ましい。この構成によれば、蓋部94を開くことにより、操作部21Aの後面側からラベル収納スペース95へのアクセスが可能となり、ラベル収納スペース95へのラベルの挿入やラベルの交換が可能になる。しかも、蓋部94の後面に形成された突起942Aは、操作部21Aの押し操作時にスイッチ22Aを押すだけでなく、蓋部94を開ける際の「つまみ」としても利用可能である。本実施形態でのラベル収納スペース95及び蓋部94は操作端末器2Aに必須の構成ではなく、ラベル収納スペース95及び蓋部94は適宜省略されていてもよい。
以下、実施形態2の変形例を列挙する。
実施形態2では、複数の操作部21Aの前面と外枠部27の前面とは、略面一に配置されているが、この構成は操作端末器2Aに必須の構成ではない。つまり、例えば複数の操作部21Aの前面が外枠部27の前面よりも後方に位置してもよいし、反対に、複数の操作部21Aの前面が外枠部27の前面よりも前方に位置してもよい。
また、操作部21Aは、ケース20Aの前面に直交する方向に移動可能となるように、固定枠270Aに保持されていてもよい。具体例としては、操作部21Aは、パンタグラフ構造で、押し操作された際に前面を傾けることなく真っ直ぐ後方へ移動(直進移動)可能に構成される。この構成では、操作部21Aの前面におけるいずれの位置が押し操作されても対応するスイッチ22Aのオンオフを切り替えることができ、操作部21Aの操作性が向上する。
また、ばね片276Aは、操作部21Aと固定枠270Aとの少なくとも一方に形成されていればよく、例えば、操作部21Aにばね片276Aが形成されていてもよい。又は、ばね片276Aは、操作部21Aと固定枠270Aとの両方に形成されていてもよい。いずれの場合でも、ばね片276Aは、操作部21Aに対して操作部21Aを前方へ押す向きの弾性力を作用させるように構成される。
また、固定枠270Aは、外枠部27を構成する4本の辺部271〜274のうち互いに対向する一対の辺部271,272間に架け渡された桟部275を、複数本有していてもよい。この場合、外枠部27で囲まれた領域は、桟部275により3以上の小領域に区分されることになる。したがって、複数の操作部21Aは、外枠部27で囲まれた領域であって桟部275により区分された3以上の小領域に分かれて配置される。
なお、本実施形態の構成は、実施形態1(変形例を含む)と適宜組み合わせて適用可能である。
1 伝送ユニット(親機)
2,2A 操作端末器
5 照明器具(負荷)
7 信号線
20,20A ケース
21,211〜218,21A,211A〜218A 操作部
22,221〜228,22A,221A〜228A スイッチ
23,23A 回路ブロック
94 蓋部
95 ラベル収納スペース
281,281A 操作用孔
284,284A 絶縁ボス
941 軸部
942,942A 突起

Claims (6)

  1. スイッチと、
    前記スイッチのオンオフに応じた操作信号を、信号線を介して親機に送信する回路ブロックと、
    電気絶縁性を有し、前記スイッチ及び前記回路ブロックを収納しており、前記スイッチの前方には操作用孔が形成されたケースと、
    前記ケースの前方に設けられており、押し操作により加わる力を、前記操作用孔を通して前記スイッチに伝達して前記スイッチのオンオフを切り替える操作部と、
    電気絶縁性を有し、前記ケースにおける前記操作用孔の周囲から前方に突出する絶縁ボスと、
    を備える操作端末器。
  2. 前記スイッチ及び前記操作部は一対一に対応して複数ずつ設けられている請求項1に記載の操作端末器。
  3. 前記絶縁ボスの内周面は円筒状である請求項1又は2に記載の操作端末器。
  4. 前記操作部の後面には、前記スイッチに向けて突出する突起が形成されており、
    前記操作部は、押し操作時に、前記絶縁ボスで囲まれた空間を通して前記突起の先端部で前記スイッチを押すように構成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の操作端末器。
  5. 前記操作部は、後面が開口したラベル収納スペースと、前記ラベル収納スペースの開口を塞ぐ蓋部とを有し、
    前記蓋部は、前記ケースの前面に沿う一方向の一端部に軸部を有し、前記軸部周りで回転することにより前記ラベル収納スペースの開口を開閉するように構成されており、
    前記突起は、前記蓋部の後面に形成されている請求項4に記載の操作端末器。
  6. 前記操作部の後面からの前記突起の突出寸法は、前記ケースの前面に直交する方向における前記絶縁ボスの先端面から前記スイッチの前面までの寸法より大きい請求項4又は5に記載の操作端末器。
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