JP2017066782A - 建設機械 - Google Patents

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智 見汐
西原 啓一
Keiichi Nishihara
啓一 西原
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Abstract

【課題】前腕受部に載置したオペレータの前腕の横ずれを抑制可能とした建設機械を提供すること。
【解決手段】運転席の側方に操作ケースを配設し、操作ケースの前端部に操作レバーを突設するとともに、操作ケースの上面中途部にアームレストを操作レバーの後方に位置させて設けて、運転席に着座したオペレータが、アームレストに前腕の肘側を載置するとともに、操作レバーの上端把持部を把持して、操作レバーを傾動操作するようにした建設機械であって、アームレストは、操作ケースの上面中途部から立ち上げた支持部と、支持部の上端部に取り付けてオペレータの前腕を受ける前腕受部と、を有し、前腕受部は、オペレータの前腕を下方から受ける受面部と、受面部が受けた前腕の横ずれを内・外側方から抑制する内・外側横ずれ抑制部と、を具備する。
【選択図】図5

Description

本発明は、建設機械、詳しくは、アームレストを装備した建設機械に関する。
従来、建設機械の一形態として特許文献1に開示されたものがある。すなわち、特許文献1には、運転席の側方に操作ケースを配設し、操作ケースの前端部に操作レバーを突設するとともに、操作ケースの上面中途部にアームレストを操作レバーの後方に位置させて設けて、運転席に着座したオペレータが、アームレストに前腕の肘側を載置するとともに、操作レバーの上端把持部を把持して、操作レバーを傾動操作するようにしたパワーショベルが開示されている。
そして、アームレストは、オペレータの前腕を受ける前腕受部と、前腕受部を支持する支持部とを有しており、前腕受部の上面は、側面視にて上方へ凸状の湾曲面となしている。
特開2008−11930号公報
ところが、上記したパワーショベルでは、前腕受部にオペレータの前腕を載置して操作レバーを操作している際に、作業現場の凹凸により機体が横揺れして、オペレータの前腕が前腕受部から外側方へ横ずれすることがある。このように、操作レバーを把持したまま前腕受部に載置しているオペレータの前腕が横ずれして、前腕受部から脱落すると、操作レバーが誤操作される虞がある。
そこで、本発明は、前腕受部に載置したオペレータの前腕の横ずれを抑制可能とした建設機械を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、
運転席の側方に操作ケースを配設し、操作ケースの前端部に操作レバーを突設するとともに、操作ケースの上面中途部にアームレストを操作レバーの後方に位置させて設けて、
運転席に着座したオペレータが、アームレストに前腕の肘側を載置するとともに、操作レバーの上端把持部を把持して、操作レバーを傾動操作するようにした建設機械であって、
アームレストは、操作ケースの上面中途部から立ち上げた支持部と、支持部の上端部に取り付けてオペレータの前腕を受ける前腕受部と、を有し、
前腕受部は、オペレータの前腕を下方から受ける受面部と、受面部が受けた前腕の横ずれを内・外側方から抑制する内・外側横ずれ抑制部と、を具備することを特徴とする。
請求項1記載の発明では、前腕受部に、オペレータの前腕を下方から受ける受面部と、受面部が受けた前腕の横ずれを内・外側方から抑制する内・外側横ずれ抑制部と、を具備させているため、機体が横揺れしても、操作レバーを把持したまま前腕受部に載置しているオペレータの前腕が内・外側方へ横ずれするのを、内・外側横ずれ抑制部により抑制することができる。そのため、前腕受部から前腕が脱落するのを防止することができて、操作レバーが誤操作される虞もなくなる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明であって、
受面部は、平面視略四角形板状に形成し、
内・外側横ずれ抑制部は、受面部の内・外側縁部にそれぞれ上方へ起立状に形成して、
内側横ずれ抑制部よりも外側横ずれ抑制部の方が高位置に配置されるように、前腕受部を傾斜状に配設したことを特徴とする。
請求項2記載の発明では、受面部の内側縁部に上方へ起立状に形成した内側横ずれ抑制部よりも、受面部の外側縁部に上方へ起立状に形成した外側横ずれ抑制部の方が高位置に配置されるように、前腕受部を傾斜状に配設しているため、特に、外側方へ横ずれする傾向にあるオペレータ前腕の横ずれを、外側横ずれ抑制部により堅実に抑制することができる。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明であって、
前腕受部は、その前端部が操作レバーの上端よりも低位置に配置されるとともに、その後端部が操作レバーの上端よりも高位置に配置されるように、傾斜状に配設したことを特徴とする。
請求項3記載の発明では、前腕受部に前腕の肘側を載置するとともに、操作レバーを手で把持すると、前腕が前方へ下り傾斜状となって、操作レバーを把持している手を、手首を支点にして前後方向ないしは左右方向へ楽に動かすことができるため、操作レバーの傾動操作を円滑に行うことができる。
請求項4記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項記載の発明であって、
前腕受部の上面は、側面視にて上方へ凸状の湾曲面に形成するとともに、正面視にて下方へ凹状の湾曲面に形成したことを特徴とする。
請求項4記載の発明では、前腕受部の上面を、側面視にて上方へ凸状の湾曲面に形成するとともに、正面視にて下方へ凹状の湾曲面に形成しているため、前腕受部の上面に前腕の肘側を違和感なく載置することができるとともに、操作レバーの上端把持部を楽に把持することができる。したがって、前腕受部の上面に前腕の肘側を載置したオペレータは、操作レバーの傾動操作を円滑に行うことができて、操作性を向上させることができる。
本発明によれば、前腕受部に載置したオペレータの前腕の横ずれを抑制可能とした建設機械を提供することができる。
本実施形態に係る油圧駆動建設機械の左側面図。 本実施形態に係る油圧駆動建設機械の平面説明図。 本実施形態に係る油圧駆動建設機械の正面説明図。 本実施形態に係る油圧駆動建設機械の油圧回路図。 運転部の正面図。 運転部の左側面図。 運転部の右側面図。 運転部の平面図。 運転部の下方からの斜視説明図。 運転席を支持する運転部の一部を前方からの斜視説明図。 運転席を支持する運転部の一部を前上方からの斜視説明図。 スイベルコネクタの斜視説明図。 左側操作部の取付構造を示す斜視説明図。 左側操作部の内部構造を示す左側面説明図。 左側操作部の内部構造を示す右側面説明図。 左側操作部の内部構造を示す正面説明図。 アームレストの支持構造を示す後方からの斜視説明図。 アームレストの支持構造を示す前方からの斜視説明図。 アームレストの支持構造を示す正面説明図。
以下に、本発明に係る実施形態について図面を参照しながら説明する。図1〜図3に示すAは、本実施形態に係る油圧駆動建設機械(以下、単に「建設機械」ともいう。)である。まず、建設機械Aの全体構成を概略的に説明し、その後に、建設機械Aが有する特徴的な構成について説明する。
[建設機械の全体構成についての説明]
建設機械Aは、図1〜図3に示すように、左右一対のクローラ式の走行部10,10間に旋回基台11を架設している。旋回基台11の上には、旋回台12を旋回自在に載設している。旋回台12の上には、荷台13を載設するとともに、旋回台12と荷台13との間にダンプシリンダ14を介設して、ダンプシリンダ14により荷台13を傾動可能としている。37は、荷台13の傾動支点である。旋回基台11には、前方へ向けて張出機体フレーム15を張り出し状に設けている。張出機体フレーム15上には、左側に床部16を張設して、床部16上に運転部17を設ける一方、右側に原動機部18を配設している。運転部17の直上方には、天蓋支持体38を介して天蓋19を配設している。
左側の走行部10は、前後方向に延伸する走行フレーム20の前端部に左側走行用油圧モータMLを設け、左側走行用油圧モータMLの駆動軸21に駆動輪22を取り付けている。走行フレーム20の後端部に従動輪支軸23を介して従動輪24を取り付けている。駆動輪22と従動輪24との間には、履帯25を巻回している。走行フレーム20の中途部には、転動輪26を取り付けて、転動輪26により履帯25の中途部を支持させている。右側の走行部10は、左側の走行部10と同様に構成しており、走行フレーム20の前端部には、右側走行用油圧モータMRを設けている。
そして、左・右側走行用油圧モータML,MRを正転駆動させることで、機体を前進走行(図1では左側方向)させることができる。また、左・右側走行用油圧モータML,MRを逆転駆動させることで、機体を後進走行(図1では右側方向)させることができる。左(右)側走行用油圧モータML(MR)を正転駆動させる一方、右(左)側走行用油圧モータMR(ML)を駆動停止させることで、機体を右側方(左側方)へ旋回走行(ピボットターン)させることができる。左(右)側走行用油圧モータML(MR)を正転駆動させるとともに、右(左)側走行用油圧モータMR(ML)を逆転駆動させることで、機体をその場で右側方(左側方)へ急旋回走行(スピンターン)させることができる。
旋回基台11には、旋回用油圧モータMtを配設し、図4に示すように、旋回用油圧モータMtの駆動軸27にはピニオンギヤ28を取り付けている。旋回台12には、内歯歯車29を取り付けて、内歯歯車29には、ピニオンギヤ28を噛合させている。そして、旋回用油圧モータMtの駆動軸27を正逆回転駆動させることで、ピニオンギヤ28及び内歯歯車29を介して旋回台12を適宜、左回りないしは右回り旋回可能としている。
荷台13は、上方が開口された箱状に形成するとともに、底部の後部を前低後高の傾斜面底部30となしている。荷台13の左・右側前部は、左・右側傾斜壁31,32となしており、各傾斜壁31,32は、平面視で、前端縁部が内方に位置し、後端縁部が外方に位置する傾斜姿勢となしている。このように形成した荷台13では、旋回台12と一体的に左側方ないしは右側方へ旋回された際に、運転部17や原動機部18に荷台13の左・右側傾斜壁31,32が衝突するのを回避することができる。
そして、荷台13の後端部を後方へ向けた状態にして、ダンプシリンダ14を伸長作動させることで、傾動支点37を中心に荷台13を後傾させることができて、荷台13内の積載物を後方へ放出させることができる。また、後方へ向けられた荷台13の後端部が左側方(右側方)へ向くように旋回台12を介して荷台13を90度旋回させた状態にして、ダンプシリンダ14を伸長作動させることで、傾動支点37を中心に荷台13を左低右高(右低左高)に傾斜させることができて、荷台13内の積載部を左側方(右側方)へ放出させることができる。
運転部17は、図5〜図8に示すように、床部16の中央部に運転席41を支持する支持ケース100を設けている。支持ケース100上には、固定ケース110を載設している。固定ケース110内には、上下方向に軸線を向けた筒状体112を立設して、筒状体112を介して反転ケース120を水平面上にて反転可能に載設している。反転ケース120上には、運転席41を載設している。このように、運転席41は、支持ケース100上の固定ケース110に反転ケース120を介して反転可能に支持されている。
反転ケース120の左側部には、左側操作部42を前上方へ向けて立設している。左側操作部42は、走行用レバー47を除いて左側操作ケース45により被覆している。左側操作ケース45内の上部には、走行用リモコンバルブ46を配設している。走行用リモコンバルブ46は、走行用油圧配管HLを介して左右側の走行部10,10に設けた左・右側走行用油圧モータML,MRに流体的に接続している。走行用油圧配管HLの中途部には、床部16に設けた走行用切換弁48(図10〜図12参照)を介設して、走行用切換弁48により左右の油路を切換可能としている。
走行用リモコンバルブ46には、各走行部10,10を走行操作する走行用レバー47の基端部(下端部)を連動連結している。走行用レバー47は、左側操作ケース45の上端部から前上方へ向けて突出させている。左側操作ケース45の前面下部には、後述する油圧回路Kを遮断・解除操作する左側遮断・解除レバー43を前上方へ向けて突出させている。49はレバーブーツである。
左側操作ケース45の上面中途部には、左側アームレスト44を走行用レバー47の後方に位置させて立設している。左側アームレスト44の上には、運転席41に着座したオペレータの前腕の肘側を載置するとともに、走行用レバー47の上端把持部を手で把持することで、走行用レバー47を前後左右側方へ傾倒操作可能としている。そして、走行用レバー47を前後左右方向に傾動操作することで、走行用リモコンバルブ46が切換作動されるようにしている。
反転ケース120の右側部には、右側操作部52を前上方へ向けて立設している。右側操作部52は、旋回・ダンプ用レバー57を除いて右側操作ケース55により被覆している。右側操作ケース55内の上部には、旋回・ダンプ用リモコンバルブ56を配設している。旋回・ダンプ用リモコンバルブ56は、旋回・ダンプ用油圧配管HRを介して旋回基台11に設けた旋回用油圧モータMtと、荷台13を傾動させるダンプシリンダ14と、にそれぞれ流体的に接続している。
旋回・ダンプ用リモコンバルブ56と旋回用油圧モータMtとを接続する旋回・ダンプ用油圧配管HRの中途部には、旋回基台11に設けた旋回用切換弁58を介設して、旋回用切換弁58により左右旋回の油路を切換可能としている。また、旋回・ダンプ用リモコンバルブ56とダンプシリンダ14とを接続する旋回・ダンプ用油圧配管HRの中途部には、旋回基台11に設けたダンプ用切換弁59を介設して、ダンプ用切換弁59により伸縮の油路を切換可能としている。
旋回・ダンプ用リモコンバルブ56には、旋回操作とダンプ操作とを行う旋回・ダンプ用レバー57の基端部(下端部)を連動連結している。旋回・ダンプ用レバー57は、右側操作ケース55の上端部から前上方へ向けて突出させている。右側操作ケース55の前面下部には、後述する油圧回路Kを遮断・解除操作する右側遮断・解除レバー53を前上方へ向けて突出させている。51はグロメットである。
右側操作ケース55の上面中途部には、右側アームレスト54を旋回・ダンプ用レバー57の後方に位置させて立設している。右側アームレスト54の上には、運転席41に着座したオペレータの前腕の肘側を載置するとともに、旋回・ダンプ用レバー57の上端把持部を手で把持することで、旋回・ダンプ用レバー57を前後左右側方へ傾倒操作可能としている。そして、旋回・ダンプ用レバー57を左右方向に傾動操作することで、旋回・ダンプ用リモコンバルブ56を介して旋回用切換弁58が切換作動されるようにしている。また、旋回・ダンプ用レバー57を前後方向に傾動操作することで、旋回・ダンプ用リモコンバルブ56を介してダンプ用切換弁59が切換作動されるようにしている。
このように構成して、運転席41と左側操作ケース45と右側操作ケース55とは、反転ケース120を介して一体的に前後の進行方向に向けて反転可能に配設している。運転席41に着座したオペレータは、運転席41の前後の反転に関りなく、左側操作ケース45に突設した走行用レバー47を左手で把持する一方、右側操作ケース55に突設した旋回・ダンプ用レバー57を右手で把持して、各レバー47,57を適宜操作することができる。そして、前後の進行方向に向けて運転席41を反転させた際には、走行用リモコンバルブ46を介して走行用レバー47によって走行操作される左・右側走行用油圧モータML,MRへの油路が走行用切換弁48により切り換えられる。それと同時に、旋回・ダンプ用リモコンバルブ56を介して旋回・ダンプ用レバー57によって旋回操作される旋回用油圧モータMtの油路が旋回用切換弁58により切り換えられる。その結果、進行方向に向いてレバー操作するオペレータの左右操作感覚が変わりなく保持される。
原動機部18は、張出機体フレーム15上の右側部に、エンジンEとポンプ群60等を配設して、これらをボンネット33により被覆している。ボンネット33の内側壁には、その中央上部に干渉回避用凹部34を形成している。そして、転席41を前後方向に反転動作させた際に、運転席41に設けた左・右側操作ケース45,55がボンネット33の内側壁と干渉するのを、干渉回避用凹部34を介して回避している。35は、操作パネル部である。
ポンプ群60は、図2及び図4に示すように、エンジンEの駆動軸39に、右側走行用ポンプPRと左側走行用ポンプPLとチャージポンプPcと旋回・ダンプ用ポンプPtdとを、直列的に連動連結している。左側走行用ポンプPLには、走行用油圧配管HLを介して左側走行用油圧モータMLを流体的に接続して、左側静油圧式無段階変速装置を構成している。また、右側走行用ポンプPRには、走行用油圧配管HLを介して右側走行用油圧モータMRを流体的に接続して、右側静油圧式無段階変速装置を構成している。そして、左・右側静油圧式無段階変速装置は、それぞれ左右側の走行部10,10の駆動輪22,22に連動連結して、左・右側静油圧式無段階変速装置により各走行部10,10を無段階に変速走行可能としている。旋回・ダンプ用ポンプPtdは、旋回・ダンプ用油圧配管HRを介して旋回用油圧モータMtとダンプシリンダ14とに並列的にかつ流体的に接続している。
ここで、図4に示す油圧回路Kは、走行用油圧配管HLとして、第1〜第4走行用油圧管61〜64、走行用油圧供給管74、及び、走行用油圧戻し管75、等を具備し、旋回・ダンプ用油圧配管HRとして、左・右旋回用パイロット管65,66、アップ・ダウン用パイロット管67,68、左・右旋回用油圧管70,71、アップ・ダウン用油圧管72,73、旋回・ダンプ用油圧供給管76、及び、旋回・ダンプ用油圧戻し管77、等を具備している。
第1走行用油圧管61は、電磁弁である走行用切換弁48を介して、走行用リモコンバルブ46と、可変容量形の左側走行用ポンプPLの左ポンプ斜板80を正転制御する複動形の左斜板シリンダ81の一側端部と、を接続している。第2走行用油圧管62は、走行用切換弁48を介して、走行用リモコンバルブ46と、左側走行用ポンプPLの左ポンプ斜板80を逆転制御する左斜板シリンダ81の他側端部と、を接続している。第3走行用油圧管63は、走行用切換弁48を介して、走行用リモコンバルブ46と、可変容量形の右側走行用ポンプPRの右ポンプ斜板82を正転制御する複動形の右斜板シリンダ83の一側端部と、を接続している。第4走行用油圧管64は、走行用切換弁48を介して、走行用リモコンバルブ46と、右側走行用ポンプPRの右ポンプ斜板82を逆転制御する右斜板シリンダ83の他側端部とを接続している。
左旋回用パイロット管65は、旋回・ダンプ用リモコンバルブ56と、旋回用切換弁58の左旋回切換側と、を接続している。右旋回用パイロット管66は、旋回・ダンプ用リモコンバルブ56と、旋回用切換弁58の右旋回切換側と、を接続している。アップ用パイロット管67は、旋回・ダンプ用リモコンバルブ56と、ダンプ用切換弁59のアップ切換側と、を接続している。ダウン用パイロット管68は、旋回・ダンプ用リモコンバルブ56と、ダンプ用切換弁59のダウン切換側と、を接続している。
左旋回用油圧管70は、旋回基台11と旋回台12との間に介設したスイベルジョイント93を介して、旋回用切換弁58と、旋回用油圧モータMtの左旋回側接続口と、を接続している。右旋回用油圧管71は、スイベルジョイント93を介して、旋回用切換弁58と、旋回用油圧モータMtの右旋回側接続口と、を接続している。アップ用油圧管72は、スイベルジョイント93を介して、ダンプ用切換弁59と、複動形のダンプシリンダ14の一側端部と、を接続している。ダウン用油圧管73は、スイベルジョイント93を介して、ダンプ用切換弁59と、複動形のダンプシリンダ14の他側端部と、を接続している。旋回用切換弁58とダンプ用切換弁59は、旋回・ダンプ用給油管84を介して旋回・ダンプ用ポンプPtdに接続している。
走行用油圧供給管74は、走行用リモコンバルブ46と、左・右側走行用ポンプPL,PRとを接続している。走行用油圧戻し管75は、走行用リモコンバルブ46と、油圧タンク85とを接続している。旋回・ダンプ用油圧供給管76は、旋回・ダンプ用リモコンバルブ56と、左・右側走行用ポンプPL,PRとを接続している。旋回・ダンプ用油圧戻し管77は、旋回・ダンプ用リモコンバルブ56と、油圧タンク85とを接続している。86は走行カットオフバルブ、87は走行ブレーキカットオフバルブ、88は荷台カットオフバルブ、89は走行2連バルブであり、これらは電磁弁である。
走行用切換弁48は、電磁式の切換弁であり、運転席41を前方に指向させた状態と、反転させて運転席41を後方に指向させた状態と、に変更した際に、それらの状態を後述する前・後位置検出手段150,152により電気的に検出して、走行用切換弁48を切換作動させるようにしている。つまり、第1走行用油圧管61の油路と第2走行用油圧管62の油路とが切り換るとともに、第3走行用油圧管63の油路と第4走行用油圧管64の油路とが切り換るようにしている。
[建設機械の特徴的構成についての説明]
(アームレストの構成)
次に、前記のように構成した建設機械Aが有する特徴的な構成である左・右側アームレスト44,54の構成について、図13〜図19を参照しながら説明する。なお、左・右側アームレスト44,54の構成は、基本的に、左右対称にかつ同様に構成しているため、左側アームレスト44の構成のみ説明して、右側アームレスト54の構成は、左側アームレスト44と対応する個所に同一符号を付すだけで、その説明を省略する。
すなわち、左側アームレスト44は、左側操作ケース45の上面中途部から立ち上げた支持部160と、支持部160の上端部に取り付けてオペレータの前腕を受ける前腕受部170と、を有している。左側アームレスト44は、図14及び図15に示すように、側面視にて走行用レバー47の直後方位置に配置されている。そして、左側アームレスト44は、図16に示すように、正面視にて走行用レバー47の上端把持部が前腕受部170左右幅内に重合状態に配置(オーバーラップ)されている。
支持部160は、左右側方に側面を向けた上下方向に長手板状の縦支持片162と、縦支持片162の上端部から内側下方へ向けて傾斜状に延出させた横支持片164と、を具備している。縦支持片162は、左側操作ケース45を支持するケース支持アーム200の上部に下端部を連結して、ケース支持アーム200に下方から支持されている。図19に示すθ1は、水平な床部16から垂直に立ち上げて配置した縦支持片162と、縦支持片162の上端部から傾斜状に延出させて配置した横支持片164とがなす内角である。
前腕受部170は、オペレータの前腕を下方から受ける受面部171と、受面部171が受けた前腕の横ずれを内・外側方から抑制する内・外側横ずれ抑制部172,173と、を具備している。したがって、機体が横揺れしても、走行用レバー47を把持したまま前腕受部170に載置しているオペレータの前腕が内・外側方へ横ずれするのを、内・外側横ずれ抑制部172,173により抑制することができる。そのため、前腕受部170から前腕が脱落するのを防止することができて、走行用レバー47が誤操作される虞もなくなる。
受面部171は、平面視略四角形板状に形成して、支持部160の横支持片164の上に載置した状態で取り付けている。また、内・外側横ずれ抑制部172,173は、受面部171の内・外側縁部にそれぞれ上方へ起立状に形成している。そして、内側横ずれ抑制部172よりも外側横ずれ抑制部173の方が高位置に配置されるように、前腕受部170を傾斜状に配設している。本実施形態では、縦支持片162の上端部から内側下方へ向けて傾斜状に延出させた横支持片164の上に、受面部171の平坦な下面を面接触させて載設している。したがって、受面部171は、縦支持片162と内角θ1をなす横支持片164の上に配置、つまり、内低外高の傾斜状に配設されている。特に、外側方へ横ずれする傾向にあるオペレータ前腕の外側方への横ずれを、外側横ずれ抑制部173により堅実に抑制することができる。
前腕受部170は、図14及び図15に示す側面視にて、その前端部が走行用レバー47の上端よりも低位置に配置されるとともに、その後端部が走行用レバー47の上端よりも高位置に配置されるように、前低後高の傾斜状(前方への下り傾斜状)に配設している。図14に示すθ2は、仮想水平線V1と受面部171の上面後端部の仮想接線V2とがなす内角である。そして、前腕受部170にオペレータの前腕の肘側を載置するとともに、前腕受部170の直前方に配置された走行用レバー47を手で把持すると、前腕が前方へ下り傾斜状となって、走行用レバー47の上端把持部を把持している手を、手首を支点にして前後方向ないしは左右方向へ楽に動かすことができるようにしている。そのため、オペレータは、走行用レバー47の前後方向ないしは左右方向への傾動操作が円滑に行える。
前腕受部170の上面は、図14及び図15に示す側面視にて上方へ緩やかに凸状の湾曲状に形成するとともに、図16及び図19に示す正面視にて下方へ凹状の湾曲面に形成している。すなわち、受面部171の上面は、下方へ緩やかに凹状に湾曲させて形成し、受面部171の上面左・右側縁部から上方へ膨出状に立ち上げて形成した左・右側横ずれ抑制部172,173の内面に沿わせて、緩やかにかつ連続的に湾曲させて前腕受部170の上面を形成している。このように、前腕受部170の上面を、側面視にて上方へ凸状の湾曲状に形成するとともに、正面視にて下方へ凹状の湾曲面に形成しているため、前腕受部170の上面にオペレータ前腕の肘側を違和感なく載置することができるとともに、前腕受部170の直前方かつ下方に配置した走行用レバー47の上端把持部を、手で楽に把持することができる。したがって、前腕受部170の上面に前腕の肘側を載置したオペレータは、走行用レバー47の傾動操作を円滑に行うことができて、操作性を向上させることができる。
左側操作部42の取付構造について、具体的に説明する。すなわち、反転ケース120の左側壁121の後部には、支持ブラケット180を介してガイドアーム181を取り付けている。ガイドアーム181は、支持ブラケット180に取り付けたアーム基端部182と、アーム基端部182から上方へ向けて延出させたアーム中途部183と、アーム中途部183の上端部から前方へ向けて延出させたアーム先端部184とから一体的に成形している。アーム中途部183は、左右側方に側面を向けて前後細幅板状に形成している。アーム基端部182は、アーム中途部183の下端縁部から右側方へ水平に延出させて水平面部185を形成するとともに、アーム中途部183の下部後端縁部から右側方へ垂直に延出させて垂直面部186を形成している。水平面部185と垂直面部186は、支持ブラケット180に形成した水平面受部187と垂直面受分188とに面接触させて、固定ボルト189により固定している。アーム先端部184は、左右側方に側面を向けて上下細幅板状に形成している。アーム先端部184には、前後方向に延伸して左右方向に開口するガイド用長孔190を蛇行状に屈曲させて形成している。ガイドアーム181には、左側操作部42を前傾させた使用姿勢と、起立させた不使用姿勢と、に姿勢変更自在に取り付けていている。
左側操作部42の構造を、具体的に説明すると、次の通りである。すなわち、ガイドアーム181のアーム中途部183には、左右方向に軸線を向けたアーム支軸192の右側端部を固定して、アーム支軸192を片持ち支持している。アーム支軸192には、円筒状のアームボス部194を同芯円的に回転自在に外嵌している。アームボス部194の外周面には、ケース支持アーム200の下端部を取り付けている。ケース支持アーム200は、左右側方に側面を向けて上下方向に延伸する前後細幅板状に形成している。ケース支持アーム200の上端前部には、平面視C字状の取付ブラケット202を介して、円筒状のバルブ支持ケース204の上端部を取り付けている。ケース支持アーム200の上端後部には、取付突片206を上方へ向けて突設している。取付突片206は、左側操作ケース45の上面中途部に形成した突片突出用長孔(図示せず)中に通して上方へ向けて突出させている。取付突片206には、縦支持片162の下端部に前高後低の傾斜状に形成したスライド調節長孔210を介して、縦支持片162の下端部を内外側重合状態に2本の連結ボルト212により連結している。そして、縦支持片162は、スライド調節長孔210を介して取付突片206に前上部と後下部との間でスライド位置調節可能としている。
ケース支持アーム200の外側面下部には、軸支持アーム214を前方へ向けて延設している。軸支持アーム214の前端部には、左右方向に軸線を向けた支持ボス部216を取り付けている。支持ボス部216には、ボス部支軸218を介してレバー支持ボス部220を同軸的にかつ左右に並列的に取り付けるとともに、ボス部支軸218とレバー支持ボス部220とは、一体的に連結している。レバー支持ボス部220には、後述する油圧回路Kを遮断・解除操作する左側遮断・解除レバー43の基端部を取り付けて、遮断・解除レバー43の先端部を前上方へ向けて延出させている。ボス部支軸218の内側端部(右側端部)には、上方へ凸状に湾曲させて形成した連動アーム222の前端部を取り付けている。ガイド用長孔190には、摺動ピン224を介して連動アーム222の中途部を連結している。連動アーム222の後端部とガイドアーム181の前端部との間には、引張スプリング226を介設している。
ガイドアーム181とアームボス部194との間に位置するアーム支軸192の部分には、前方へ向けて補助ブラケット228を突設している。補助ブラケット228の前端部とケース支持アーム200の後上部との間には、ガススプリング等のケース支持アーム200の回動を支援する(回動負荷を軽減する)回動支援手段230を介設している。左側操作ケース45は、ケース支持アーム200や軸支持アーム214や支持ボス部216等にそれぞれケース取付用ブラケット232を介して支持している。左側操作ケース45の前面下部には、左側遮断・解除レバー43を前上方へ向けて突出させるためのレバー挿通孔234(図5参照)を形成している。
ケース支持アーム200の内側上部には、取付用ブラケット236を介して、前方回動規制片238と位置検出手段240を取り付けている。前方回動規制片238は、連動アーム222が前方へ回動されて、連動アーム222の中途上部223が下方から当接すると、連動アーム222の前方への回動を規制する。位置検出手段240は、近接スイッチ等のように検出対象物の位置を検出する機能を有するものであり、前方回動規制片238により前方への回動が規制された際に、連動アーム222の中途上部223の位置を検出するものである。左・右側走行用ポンプPL,PMと左・右側走行用油圧モータML,MRとを流体的に接続する油路には、電磁式の開閉弁を設けて、開閉弁に前記した制御手段(これれは図示せず)を介して位置検出手段240を電気的に接続している。そして、位置検出手段240が連動アーム222の上部の位置を検出しない場合には、開閉弁が制御手段を介して閉弁動作され、左・右側走行用ポンプPL,PMと左・右側走行用油圧モータML,MRとを流体的に接続する油路が遮断されて、左・右側の走行部10,10が停止状態に保持されるようにしている。また、位置検出手段240が連動アーム222の上部の位置を検出している場合には、開閉弁が制御手段を介して開弁動作され、左・右側走行用ポンプPL,PMと左・右側走行用油圧モータML,MRとを流体的に接続する油路が遮断解除(連通)されて、左・右側の走行部10,10が走行可能な状態に保持されるようにしている。
このように構成して、ボス部支軸218を中心にして、前傾姿勢の左側遮断・解除レバー43を後上方へ向けて回動操作すると、摺動ピン224及びガイド用長孔190を介して連動アーム222が引張スプリング226の引張付勢力に抗して回動動作されるとともに、アーム支軸192を中心にして、前傾姿勢のケース支持アーム200が回動支援手段230により楽に後方へ回動される。この際、摺動ピン224がガイド用長孔190の後端部に係合されると、左側遮断・解除レバー43を後上方へ向ける回動操作が規制されるとともに、ケース支持アーム200が略垂直に起立した姿勢を採る。その結果、左側操作部42は、起立された姿勢であるレバー不使用姿勢を採る。そして、この際、位置検出手段240は、連動アーム222の上部の位置を検出していないため、開閉弁が制御手段を介して閉弁動作され、左・右側走行用ポンプPL,PMと左・右側走行用油圧モータML,MRとを流体的に接続する油路が遮断されて、左・右側の走行部10,10が停止状態に保持される。また、左側操作ケース45がレバー不使用姿勢を採ると、オペレータの運転席41への乗降が楽に行える。
反対に、ボス部支軸218を中心にして、起立姿勢の左側遮断・解除レバー43を前下方へ向けて回動操作すると、摺動ピン224及びガイド用長孔190を介して連動アーム222が引張スプリング226の引張付勢力により楽に回動動作されるとともに、アーム支軸192を中心にして、起立姿勢のケース支持アーム200が回動支援手段230により楽に前方へ回動される。この際、摺動ピン224がガイド用長孔190の前端部に係合されると、左側遮断・解除レバー43の前下方へ向けた回動操作が規制されるとともに、ケース支持アーム200が前傾姿勢を採る。その結果、左側操作部42は、前傾姿勢であるレバー使用姿勢を採る。そして、この際、位置検出手段240は、連動アーム222の上部の位置を検出しているため、開閉弁が制御手段を介して開弁動作され、左・右側走行用ポンプPL,PMと左・右側走行用油圧モータML,MRとを流体的に接続する油路が遮断解除(連通)されて、左側の走行部10が走行可能な状態に保持される。また、左側操作部42がレバー使用姿勢を採ると、運転席41に着座したオペレータが前腕の肘側を左側アームレスト44に載置するとともに、走行用レバー47の上端把持部を手で楽に把持することができる。
(油圧配管の構成)
次に、油圧配管の構成について、図4及び図9〜図12を参照しながら説明する。すなわち、走行用切換弁48は、左右側の運転部17の床部16に設けている。走行用リモコンバルブ46から床部16に設けた走行用切換弁48に至る第1〜第4走行用油圧管61〜64の部分には、各走行用油圧管61〜64の軸線廻りに回転自在としたスイベルコネクタ90を介設している。
このように構成して、運転席41を反転させた際に、走行用リモコンバルブ46から床部16に設けた走行用切換弁48に至る第1〜第4走行用油圧管61〜64が変形したり、捻じれたりするのを、スイベルコネクタ90により最小限となすことができる。つまり、スイベルコネクタ90により最小限となすことができる。つまり、各走行用油圧管61〜64の破損等を防止することができる程度に各走行用油圧管61〜64の変形やねじれを抑制することができる。そのため、走行用切換弁48としては、高価なロータリバルブを採用することなく、安価な切換弁を採用することができる。その結果、建設機械Aの製造コストの低減化が図れる。
より具体的に説明すると、図10に示すように、運転部17の床部16には、走行用切換弁48を収容するとともに運転席41を支持する支持ケース100を設けている。支持ケース100上には、上下方向に軸線を向けた筒状体112を介して反転ケース120を水平面上にて反転可能に載設している。反転ケース120と支持ケース100は、筒状体112を介して連通させ、これらのケース120,100内及び筒状体112内を通して、走行用リモコンバルブ46から走行用切換弁48に至る第1〜第4走行用油圧管61〜64を配置している。走行用切換弁48は、運転席41の仮想反転中心線Cと交差する運転部17の床部16の位置に配置している。走行用切換弁48の上面壁134には、図12に示すように、4本のスイベルコネクタ90を起立状に立設して、各スイベルコネクタ90に第1〜第4走行用油圧管61〜64の中途部を接続している。
床部16の中央部には、半円形状の下部配管挿通口130を形成しており、下部配管挿通口130の弦部中央部から円弧状部中央部に向けて四角形板状の支持片132を張り出し状に延設している。支持片132の上には、四角形箱型に形成した走行用切換弁48を載置するとともに、運転席41の仮想反転中心線Cと交差する位置に走行用切換弁48の中央部を配置している。
走行用切換弁48の上面壁134には、円筒状に形成した4本の固定側片91を、その軸線が垂直方向に向くように並列状に立設している。各固定側片91には、その外周面に円筒状に形成した回転側片92を外嵌するとともに、その軸線廻りに回転自在に接続してスイベルコネクタ90を形成している。回転側片92には、第1〜第4走行用油圧管61〜64の上流側基端部を接続している。
走行用切換弁48の一側面部には、2個の接続用突部94を突設するとともに、走行用切換弁48の他側面部には、2個の接続用突部94を突設している。これらの4個の接続用突部94には、第1〜第4走行用油圧管61〜64の下流側先端部を接続している。第1〜第4走行用油圧管61〜64の下流側部は、下部配管挿通口130中を通して床部16の下方に配管している。また、残余の8本の油圧管(走行用油圧供給管74と走行用油圧戻し管75と旋回・ダンプ用油圧配管HR)は、長尺に形成したまま下部配管挿通口130中を通して床部16の下方に配管している。
このように構成して、運転席41の仮想反転中心線Cと交差する運転部17の床部16の位置に走行用切換弁48を配置しているため、走行用リモコンバルブ46から走行用切換弁48に至る第1〜第4走行用油圧管61〜64の上流側部を必要最小限に短尺化することができる。また、走行用切換弁48にスイベルコネクタ90を起立状に立設しているため、スイベルコネクタ90の数が油圧管の数に対応して多数化しても、走行用切換弁48に多数個のスイベルコネクタ90を整然と立設することができて、各スイベルコネクタ90に各油圧管を整然と接続することができるとともに、破損等を防止することができる程度に各油圧管の捻じれを最小限に留めることができる。また、残余の油圧管は、長尺に形成したまま下部配管挿通口130中を通して床部16の下方に配置することで、変形や捻じれが緩和されるようにしている。
床部16の中央部には、下部配管挿通口130の周囲を囲繞するように、多角形筒状に形成した支持ケース100を立設している。支持ケース100の上には、上面が開口する扁平箱型に形成した固定ケース110を載設している。固定ケース110の底面部114の中央部には、円形の上部配管挿通口116を形成している。上部配管挿通口116の周縁部には、筒状体112の下端部を連通連結して、底面部114に筒状体112を立設している。筒状体112の外周面上端部には、短幅筒状に形成した旋回リング118をその軸線を中心に回転自在に外嵌し、底面部114にリング支持体119を介して旋回リング118を下方から回転自在に支持している。
反転ケース120は、扁平箱型に形成しており、旋回リング118を介して筒状体112の軸線を中心に旋回自在に取り付けている。反転ケース120の底面部128は、旋回リング118の外周面下部に、その半径方向に張り出し状に張設して、四角形板状に形成している。反転ケース120の左・右側壁121,122には、それぞれ円形の左・右側配管挿通口124,126を形成している。反転ケース120の底面部128の上面には、反転固定・解除機構140を配置している。底面部128の下面には、反転被規制片141を垂設している。
反転固定・解除機構140は、底面部128の上面に取り付けたレバー支持体142の内側端部に、反転操作レバー143の基端部をその軸線廻りに回転自在に枢支している。反転操作レバー143は、レバー支持体142の内側端部に枢支した基端部から先端部を前方へ延出させるとともに、反転ケース120の前壁123に形成したレバー突出孔127から先端部を左側前方へ向けて屈曲させて突出させている。反転操作レバー143の基端部の外周面には、係合片144を下方へ向けて垂設する一方、レバー連動アーム145を上方へ向けて突設している。係合片144は、リング支持体119に180度点対称位置に対向させて設けた一対の係合凹部146と係合・解除可能に嵌入させている。レバー支持体142の外側端部には、レバー連動アーム145と対向させて突片147を突設している。突片147とレバー連動アーム145との間には、引張スプリング148を介設している。係合片144は、引張スプリング148により突片147側に引張されているが、レバー支持体142の内側端に下部が当接して、引張スプリング148による引張を規制している。ここで、係合片144は、運転席41を前方に指向させて配置した状態、ないしは、後方に指向させて配置した状態において、一対の係合凹部146のいずれかと係合して、反転ケース120、さらには、それに固定された運転席41の回転が規制されるようにしている。
このように構成して、反転操作レバー143の先端操作部を、引張スプリング148の弾性付勢に抗して上方へ(正面視にて反時計回りに)回動操作すると、反転操作レバー143の基端部がその軸線廻りに回動されるとともに、基端部の外周面に垂設した係合片144も一体的に回動されて、係合凹部146に嵌入(係合)されている係合片144が係合凹部146から離脱して、係合解除されるようにしている。続いて、反転ケース120を介して運転席41を水平面上で反転させると、引張スプリング148により係合側に弾性付勢された係合片144が、リング支持体119の周端面に沿って反転移動されて、もう一方の係合凹部146と整合したところで、回動操作していた反転操作レバー143の先端操作部から手を放すと、引張スプリング148の弾性付勢により係合片144が整合した係合凹部146と係合されて、反転ケース120の反転動作が規制されるようにしている。
反転被規制片141は、固定ケース110の底面部114に取付ブラケット158を介して設けた前・後規制片150,152に当接して、反転ケース120の反転動作が規制されるようにしている。それと同時に、係合片144と係合凹部146とが整合されるようにしている。前・後規制片150,152には、それぞれ前・後位置検出手段154,156を設けている。前・後位置検出手段154,156は、パーソナルコンピュータ(Personal Computer)等のコンピュータ機能を有する制御手段(図示せず)の入力側に電気的に接続する一方、制御手段の出力側に走行用切換弁48を電気的に接続している。そして、前(後)位置検出手段154(156)が反転被規制片141との当接状態を検出すると、その検出情報を制御手段に送信し、検出情報を取得した制御手段が制御情報を生成するとともに、走行用切換弁48に制御情報を送信して、走行用切換弁48を切換作動させるようにしている。
第1〜第4走行用油圧管61〜64の上流側半部は、支持ケース100内に配設した走行用切換弁48からスイベルコネクタ90を介して上方へ延伸され、上部配管挿通口116→筒状体112→反転ケース120→左側配管挿通口124→左側操作ケース45を通して走行用リモコンバルブ46に接続されている。走行用油圧供給管74の下流側部と走行用油圧戻し管75の上流側部は、下部配管挿通口130→支持ケース100→上部配管挿通口116→筒状体112→反転ケース120→左側配管挿通口124→左側操作ケース45を通して走行用リモコンバルブ46に接続されている。
左・右旋回用パイロット管65,66、アップ・ダウン用パイロット管67,68、旋回・ダンプ用油圧供給管76の下流部、及び、旋回・ダンプ用油圧戻し管77の上流部は、下部配管挿通口130→支持ケース100→上部配管挿通口116→筒状体112→反転ケース120→右側配管挿通口126→右側操作ケース55を通して旋回・ダンプ用リモコンバルブ56に接続されている。
このように構成して、走行用リモコンバルブ46から走行用切換弁48に至る第1〜第4走行用油圧管61〜64の上流側半部は、反転ケース120内と筒状体112内と支持ケース100内とを通して配置しているため、運転席41を反転させた際に、従動される第1〜第4走行用油圧管61〜64の上流側半部の動きが、両ケース120,100内及び筒状体112内に抑制される。そのため、第1〜第4走行用油圧管61〜64の上流側半部が他物と干渉して破損等されるのを防止することができる。
[建設機械の他実施形態についての説明]
次に、建設機械Aの他実施形態について説明する。すなわち、旋回用油圧モータMtを作動させる油路の中途部には、この油路をロック(遮断)する電磁式の開閉弁(図示せず)を設け、この開閉弁に、前記した制御手段を介して、旋回・ダンプ用レバー57に設けたロック解除スイッチ(図示せず)を電気的に接続することもできる。このロック解除スイッチは、押している間だけスイッチがオンになる自動復帰型スイッチ(モーメンタリスイッチ)である。そして、ロック解除スイッチを押しながら旋回・ダンプ用レバー57を旋回操作(同時に二つの操作を)しなければ、旋回用油圧モータMtを作動させる油路の中途部がロック(遮断)されるようにすることができる。すなわち、ロック解除スイッチを押さなければ、制御手段により開閉弁が開弁されて、荷台13が旋回されない。このように、荷台13を旋回させるには、意図的にロック解除スイッチを押さなければならないため、意図せずに荷台13が旋回作動されるのを防止することができる。
また、反転固定・解除機構140には、運転席41が前方向きないしは後方向きに固定された状態を検出する近接スイッチ等の固定状態検出手段(図示せず)を設けることもできる。また、左・右側走行用ポンプPL,PRと左・右側走行用油圧モータML,MRとを流体的に接続する油路の中途部には、開閉弁(図示せず)を設ける。前記した制御手段の入力側には、固定状態検出手段を電気的に接続する一方、制御手段の出力側には、開閉弁を電気的に接続する。そして、固定状態検出手段が運転席41の固定状態を検出できない場合には、制御手段が開閉弁を開弁させる。つまり、その場合には、左・右側走行用ポンプPL,PRが作動しない(本機を駐車状態となす)回路構成にする。そうすることで、運転席41を反転動作させている際に、走行用レバー47を不意に操作、もしくは、走行用レバー47が揺れても、本機が走行しない(動かない)安全な構成となすことができる。換言すると、運転席41の反転動作と、本機の駐車状態と、を連動させることができて、運転席41を反転させる際に、あらかじめ本機を駐車状態に操作しておく手間が省ける。
A:油圧駆動建設機械、ML,MR:左・右側走行用油圧モータ、10:走行部、16:床部、17:運転部、44:左側アームレスト、46:走行用リモコンバルブ、47:走行用レバー、48:走行用切換弁、54:右側アームレスト、61〜64:第1〜第4走行用油圧管、90:スイベルコネクタ、160:支持部、162:縦支持片、164:横支持片、170:前腕受部、171:受面部、172,173:内・外側横ずれ抑制部

Claims (4)

  1. 運転席の側方に操作ケースを配設し、操作ケースの前端部に操作レバーを突設するとともに、操作ケースの上面中途部にアームレストを操作レバーの後方に位置させて設けて、
    運転席に着座したオペレータが、アームレストに前腕の肘側を載置するとともに、操作レバーの上端把持部を把持して、操作レバーを傾動操作するようにした建設機械であって、
    アームレストは、操作ケースの上面中途部から立ち上げた支持部と、支持部の上端部に取り付けてオペレータの前腕を受ける前腕受部と、を有し、
    前腕受部は、オペレータの前腕を下方から受ける受面部と、受面部が受けた前腕の横ずれを内・外側方から抑制する内・外側横ずれ抑制部と、を具備することを特徴とする建設機械。
  2. 受面部は、平面視略四角形板状に形成し、
    内・外側横ずれ抑制部は、受面部の内・外側縁部にそれぞれ上方へ起立状に形成して、
    内側横ずれ抑制部よりも外側横ずれ抑制部の方が高位置に配置されるように、前腕受部を傾斜状に配設したことを特徴とする請求項1記載の建設機械。
  3. 前腕受部は、その前端部が操作レバーの上端よりも低位置に配置されるとともに、その後端部が操作レバーの上端よりも高位置に配置されるように、傾斜状に配設したことを特徴とする請求項1又は2記載の建設機械。
  4. 前腕受部の上面は、側面視にて上方へ凸状の湾曲面に形成するとともに、正面視にて下方へ凹状の湾曲面に形成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の建設機械。
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