JP2017065525A - 作業車両 - Google Patents

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錦織 将浩
Masahiro Nishigori
将浩 錦織
泰彦 布野
Yasuhiko Funo
泰彦 布野
細木 俊男
Toshio Hosoki
俊男 細木
古井 利武
Toshitake Furui
利武 古井
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Abstract

【課題】走行機体の前後左右傾斜姿勢を制御する制御部を備えた作業車両において、走行機体側とクローラ式走行装置側との間で、フレーム同士が接触することを防止できる作業車両を提供することを課題とする。
【解決手段】走行機体2と、クローラ式走行装置1と、一対の昇降アクチュエータ48と、前後傾斜アクチュエータ36と、走行機体2の所定位置以下への下降作動を規制する下限ストッパ50と、昇降位置検出手段51と、前後傾斜検出手段49と、制御部60とを備え、前記制御部60は、走行機体2を所定の左右傾斜姿勢で保持する左右傾斜姿勢制御と、走行機体2を所定の左右傾斜姿勢及び前後傾斜姿勢で保持する前後左右傾斜姿勢制御とを各別に実行可能に構成され、該制御部60は、上記前後左右傾斜姿勢制御の実行時には、昇降位置検出手段51による検出値が上記下限値よりも高くなるように昇降アクチュエータ48による走行機体2の下降を規制する。
【選択図】図10

Description

本発明は、走行機体を左右傾斜シリンダによって、左右一対のクローラ式走行装置に対して左右傾斜させる作業車両に関する。
走行機体と、左右一対のクローラ式走行装置と、該左右のクローラ式走行装置毎に設置され且つ該クローラ式走行装置の上記走行機体に対する相対的な上下位置を変位させる一対の昇降アクチュエータと、前記左右のクローラ式走行装置に対して走行機体を前後傾斜させる前後傾斜アクチュエータと、前記昇降アクチュエータによる走行機体の所定位置以下への下降作動を該走行機体との接当によって規制する下限ストッパと、上記昇降アクチュエータによる昇降位置を検出する昇降位置検出手段と、上記前後傾斜アクチュエータによる前後傾斜を検出する前後傾斜検出手段と、昇降アクチュエータ及び前後傾斜アクチュエータによって走行機体の傾斜を制御する制御部とを備え、前記制御部は、上記一対の昇降アクチュエータ及び前後傾斜アクチュエータによって走行機体を予め定めた所定の左右傾斜姿勢及び前後傾斜姿勢で保持する前後左右傾斜姿勢制御とを各別に実行可能に構成された特許文献1に記載の作業車両が従来公知である。
特開平04−104723号公報
上記文献の作業車両によれば、制御部による前後左右傾斜姿勢制御によって走行機体の前後左右傾斜を補正することで、傾斜地であっても走行機体を略水平に保った状態で作業走行することができるものであるが、走行機体が低い位置に昇降された状態で前後左右傾斜姿勢制御が実行された場合に、走行機体を支持するフレームがクローラ式走行装置側のフレームに接触し、接触箇所同士が磨耗する場合があった。
本発明は、走行機体を昇降アクチュエータ及び前後傾斜シリンダによって、走行機体の前後左右傾斜姿勢を制御する制御部を備えた作業車両において、該制御部によって走行機体の前後左右傾斜が自動的に操作される際に、走行機体側とクローラ式走行装置側との間で、フレーム同士の接触を防止できる作業車両を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、走行機体2と、左右一対のクローラ式走行装置1と、該左右のクローラ式走行装置1毎に設置され且つ該クローラ式走行装置1の上記走行機体2に対する相対的な上下位置を変位させる一対の昇降アクチュエータ48と、前記左右のクローラ式走行装置1に対して走行機体2を前後傾斜させる前後傾斜アクチュエータ36と、前記昇降アクチュエータ48による走行機体2の所定位置以下への下降作動を該走行機体2との接当によって規制する下限ストッパ50と、上記昇降アクチュエータ48による昇降位置を検出する昇降位置検出手段51と、上記前後傾斜アクチュエータ36による前後傾斜を検出する前後傾斜検出手段49と、昇降アクチュエータ48及び前後傾斜アクチュエータ36によって走行機体2の傾斜を制御する制御部60とを備え、前記制御部60は、上記一対の昇降アクチュエータ48によって走行機体2を予め定めた所定の左右傾斜姿勢で保持する左右傾斜姿勢制御と、上記一対の昇降アクチュエータ48及び前後傾斜アクチュエータ36によって走行機体2を予め定めた所定の左右傾斜姿勢及び前後傾斜姿勢で保持する前後左右傾斜姿勢制御とを各別に実行可能に構成され、該制御部60は、上記左右傾斜姿勢制御の実行時には、昇降位置検出手段51による検出値が予め定めた所定値である下限値よりも低くならないように昇降アクチュエータ48による走行機体2の下降を規制するとともに、上記前後左右傾斜姿勢制御の実行時には、昇降位置検出手段51による検出値が上記下限値よりも高くなるように昇降アクチュエータ48による走行機体2の下降を規制することを特徴とする。
前記制御部は、前後左右傾斜姿勢制御を実行する場合に、走行機体の高さ位置が、常に前記左右傾斜姿勢制御を実行する際の下限位置よりも上方側に位置した状態で、走行機体の前後傾斜及び左右傾斜が調整されるように構成したため、走行機体側と、走行機体側と当接する前記下限ストッパとが接触し、部材間が磨耗することを効率的に防止できる。
本発明を適用した自脱式コンバインの全体側面図である。 走行機体と左右のクローラ式走行装置との連結構造を示す斜視図である。 図2の要部斜視図である。 図3の要部斜視図である。 前後傾斜シリンダ及び左右傾斜シリンダの作動状態を示す要部側面図である。 (A)乃至(D)は、それぞれ走行機体の傾斜制御の状態を示す要部側面図である。 制御部の構成を示すブロック図である。 自動傾斜制御の処理フロー図である。 左右傾斜制御の処理フロー図である。 前後左右傾斜制御の処理フロー図である。
図1は、本発明を適用した自脱式コンバインの全体側面図である。同図に示すコンバインは作業車両の一種であり、左右一対のクローラ式走行装置1,1によって支持される走行機体2と、該走行機体2の前部に昇降可能に連結される前処理部3とを備えている。
走行機体2のシャーシフレーム4上における進行方向左側には脱穀装置6が搭載され、右側にはキャビン7が設置され、該シャーシフレーム4上における脱穀装置6の内側側方且つキャビン7の後方には、グレンタンク8が搭載されている。
キャビン7は、オペレータが乗込む操縦部の四方を囲繞するとともに、上方をカバーするように構成されている。
走行機体2の前進走行中、下降されて駆動される状態の前処理部3によって刈取られた圃場の穀稈は、搬送装置によって後方搬送され、脱穀装置6側のフィードチェーン9に渡される。フィードチェーン9に株元側が保持された穀稈は、穂先側が脱穀装置6内に挿入された状態で後方搬送される。該穀稈は、この後方搬送の過程で、脱穀装置6により脱穀処理され、排藁となり、そのまま後方に排出されるか、或いは、切断処理された後に後方に排出される。
脱穀装置6は、脱穀処理した処理物を揺動による選別及び選別風による選別によって、籾等の穀粒と、それ以外の排出物とに選別する。選別された穀粒は、グレンタンク8に移送されて収容される一方で、排出物は後方から機外に排出される。
グレンタンク8内の穀粒は、オーガ11の先端側から下方に向って排出される。オーガ11は、グレンタンク8の後端側から上方突出した縦筒12と、該縦筒12の上端部に基端側が支持され且つ基端部から先端側に一直線状に延びる排出筒13とを備え、縦筒12の軸回り回動によって、オーガ11を左右旋回させるとともに、排出筒13が基端側を支点に縦筒12に対して上下揺動させることにより、オーガ11を昇降させる。
また、コンバインの作業走行時や路上走行時には、走行面が傾斜している場合も多いため、このような場合でも走行機体2を略水平に保持する自動傾斜制御等を行うことが可能なように、走行機体2を左右のクローラ式走行装置1に左右傾斜可能に支持するとともに、前後傾斜可能に支持している。
次に、図1乃至図6に基づき、走行機体のクローラ式走行装置側への支持構造について説明する。図2は、走行機体と左右のクローラ式走行装置との連結構造を示す斜視図であり、図3は、図2の要部斜視図であり、図4は、図3の要部斜視図であり、図5は、前後傾斜シリンダ及び左右傾斜シリンダの作動状態を示す要部側面図である。走行機体2のシャーシフレーム4には、サブフレーム15を介して、左右のクローラ式走行装置1が連結されている。
各クローラ式走行装置1は、前後方向の延びるトラックフレーム14と、走行機体2におけるトラックフレーム14の前端側に近接する位置に支持された駆動スプロケット16と、トラックフレーム14の後端側に支持された大径のアイドラー輪17と、トラックフレーム14の下部に前後並列配置された複数の小径のアイドラー輪18と、トラックフレーム14の後方寄り部分の上方に近接配置され且つ走行機体側に支持されたアイドラー輪19と、隣接する小径のアイドラー輪同士の間に配置されたテンション輪21と、これらの駆動スプロケット16、アイドラー輪17,18,19及びテンション輪21に外側から掛け回されるよう環状に形成されたゴム製のクローラ22とを有している。
該構成のクローラ式走行装置1は、エンジン(図示しない)からの回転動力を伝動することによって駆動スプロケット16を回転駆動させ、これによってクローラ22が自身の環状形状に沿う軌道を描いて移動し、クローラ式走行装置1が走行駆動される。
上記サブフレーム15は、方形枠状に成形されて、シャーシフレーム4側に上下揺動可能に支持され、このサブフレーム15の前側部分には前方突出する左右一対の連結フレーム23,23が一体的に設けられ、後端部には左右方向に延びて同一軸心をなす左右一対の支持筒24,24が一体的に形成されている。
まず、サブフレーム15の支持構造について説明すると、左右の各連結フレーム23の前端部には、左右方向の支持軸26が挿通され、この支持軸26は、連結フレーム23から左右両側に突出した状態で、自身の軸回りに回動可能に取付支持されている。左右の支持軸26は、互いに同一軸心上に配置され、各支持軸26の連結フレーム23からの左右方向への突出量は、左右内側に対して左右外側に大きくなっている。一方、シャーシフレーム4の前寄り部分には、左右方向に延びて同一軸心上に配置された左右一対の支持スリーブ27,27が、支持ブラケット28を介して設置されている。
これにより、左右の支持軸26,26を、自身の軸回りに回動可能な状態で、左右の支持スリーブ27,27に挿通支持することにより、サブフレーム15が、シャーシフレーム4側に上下揺動可能に支持される。すなわち、サブフレーム15は、自身の前側に位置する左右の支持軸26,26を支点に、上下揺動可能にシャーシフレーム4側に支持されている。
続いて、シャーシフレーム4を上下揺動作動させる機構について説明する。シャーシフレーム4は、サブフレーム15後端側に近接する部分に左右方向に延びる作動軸29が自身の軸回りに回動可能に支持されている。シャーシフレーム4に支持された該作動軸29には、これと共に一体で上下揺動する左右一対の連結アーム31,32が取付けられ、この左右の連結アーム31,32は、サブフレーム15から上方に突設された左右の連結ブラケット33,34にそれぞれ各別に回動自在に支持されている。
左右一方側の連結アーム31には、油圧式の前後傾斜シリンダ(前後傾斜アクチュエータ)36が連結されている。この前後傾斜シリンダ36を伸縮作動させると、該前後傾斜シリンダ側の連結アーム31と共に、他方側の連結アーム32も一体で上下揺動され、これによって、サブフレーム15がシャーシフレーム4に対して上下揺動作動する。そして、前後傾斜シリンダ36に対して、作動油の供給及び排出を停止して、伸縮作動を停止させると、左右の連結アーム31,32も所定の上下揺動位置で固定され、これによって、サブフレーム15も、シャーシフレーム4に対して、所定の上下揺動位置で固定される。
ちなみに、前後傾斜シリンダ36の作動側連結アーム31への連結構造について詳しく説明すると、前後傾斜シリンダ36の一端側(具体的には基端側)は、シャーシフレーム4に突設(固設)され且つ上方突出する取付部ラケット37に回動自在に連結されるとともに、他端側(具体的には先端側、言い換えるとピストンの先端側)は、作動側連結アーム31の先端側(クローラ式走行装置1側)に回動自在に連結されている。該取付ブラケット37は、上方が開放された正面視コ字状の部材であり、シャーシフレーム4上に下端面が固定され、この取付ブラケット37における対向した左右の側板部38,39の間に、前後傾斜シリンダ36の基端側が回動自在に支持されている。
続いて、サブフレーム15への左右のクローラ式走行装置1の支持構造について説明する。上述した各支持軸26の左右外側の端部には、昇降アーム41が上下揺動可能に取付固定されている。言い換えると、昇降アーム41は、支持軸26を支点に上下揺動するように、サブフレーム15側に支持されている。
一方、上記した左右一対の支持筒24,24は、サブフレーム15の左右の側面から外側側方にそれぞれ突出形成されており、各支持筒24には、同一軸心となる揺動軸42が自身の軸回りに回動可能に挿通支持され、この左右の各揺動軸42の左右外側端部には、昇降アーム43が取付固定されている。言い換えると、この左右の昇降アーム43,43は、サブフレーム15に対して、揺動軸42を支点に上下揺動可能に支持されている。
左右一方側の前後の昇降アーム41,43は、同一の上下揺動姿勢で、該一方側のクローラ式走行装置1に前後回動自在に連結されるとともに、他方側の前後の昇降アーム41,43も、同一の上下揺動姿勢で、該他方側のクローラ式走行装置1に前後回動自在に連結され、これらの連結によって、左右のクローラ式走行装置1,1が、サブフレーム15側に連結支持される。
また、左右一方側の支持軸26と、揺動軸42とは、揺動軸42と一体で前後揺動するように該揺動軸42から上方突出する主動アーム44と、支持軸26と一体で前後揺動するように該支持軸26から上方突出する従動アーム46と、主動アーム44と従動アーム46とを連結する前後方向の連結ロッド47とによって、同一姿勢で上下揺動するように連結されている。一方、左右他方側の支持軸26及び揺動軸42も同様の構造を有し、主動アーム44と、従動アーム46と、連結ロッド47とによって連結されている。
この左右の主動アーム44毎に、該主動アーム44を前後揺動作動させる左右傾斜シリンダ(昇降アクチュエータ)48が設けられている。左右の左右傾斜シリンダ48,48は、サブフレーム15の枠内に、前後方向を向いた姿勢で左右に並列された状態で設置されている。
各左右傾斜シリンダ48は、一端側(具体的には基端側)がサブフレーム15側に回動可能に連結され、他端側(具体的には先端側、言い換えるとピストンの先端側)が主動アーム44に回動可能に連結され、該左右傾斜シリンダ48の伸縮によって、主動アーム44及び従動アーム46が同一姿勢で前後揺動される。これによって、前後の昇降アーム41,43が同一の姿勢で上下揺動される。
この前後の昇降アーム41,43の上下揺動によって、該昇降アーム41,43側のクローラ式走行装置1が、走行機体2に対して上下動する。
次に、図6(A)乃至(D)に基づいて、走行機体の自動傾斜制御の状態について説明する。図6(A)乃至(D)は、それぞれ走行機体の自動傾斜制御の状態を示す要部側面図である。
まず、図6(A)に示す通り、前後傾斜シリンダ36の伸縮を中立位置で停止させるとともに、左右の各左右傾斜シリンダ48の伸縮を縮小位置で停止させることにより、サブフレーム15がシャーシフレーム4に対して水平で、左右のクローラ式走行装置1,1に対してサブフレーム15が最下げ位置に下降した状態になる。ちなみに、クローラ式走行装置1側には、走行機体2(シャーシフレーム4)側と当接することによって、走行機体の最下げ位置よりも下降作動することを防止できる下限ストッパ50が設けられている。
続いて、左右の各左右傾斜シリンダ48を伸長作動させると、左右のクローラ式走行装置1,1に対してサブフレーム15が上昇作動する(図6(B)参照)。
また、例えば、左右一方側の左右傾斜シリンダ48を縮小させるとともに、他方側の左右傾斜シリンダ48を伸長させれば、縮小させた側のクローラ式走行装置1が、伸長させた側のクローラ式走行装置1に比べて走行機体2から近い状態になるため、上記左右一方側から他方側に向かって走行機体が上方傾斜した状態(クローラ式走行装置に対して左右傾斜した状態)になる。
さらに、例えば、左右両側の左右傾斜シリンダ48,48を共に伸長作動させれば、左右のクローラ式走行装置1,1に対して、走行機体2が水平姿勢を保持した状態で上昇する一方で、左右両側の左右傾斜シリンダ48,48を共に縮小作動させれば、左右のクローラ式走行装置1,1に対して、走行機体2が水平姿勢を保持した状態で下降する。
このように、左右の左右傾斜シリンダ48,48の伸縮によって、走行機体2の左右傾斜制御が可能になるとともに、姿勢を保持させた昇降も可能に構成されている。
続いて、単一の前後傾斜シリンダ36を、中立位置から縮小作動させると、連結アーム31,32が上方揺動され、サブフレーム15がシャーシフレーム4に対して前側を支点に上方揺動され、後方に上方傾斜した状態になる。これによって、走行機体2が左右のクローラ式走行装置1,1に対して前方に上方傾斜した姿勢に切換えられる(図6(C)参照)。
一方、単一の前後傾斜シリンダ36を、中立位置から伸長作動させると、連結アーム31,32が下方揺動され、サブフレーム15がシャーシフレーム4に対して前側を支点に下方揺動され、後方に下降傾斜した状態になる。これによって、走行機体2が左右のクローラ式走行装置1,1に対して前方に下方傾斜した姿勢に切換えられる(図6(D)参照)。
このように、前後傾斜シリンダ36を伸縮作動することによって、走行機体2の左右のクローラ式走行装置1,1に対する前後傾斜を制御できる。
上述の構成により走行機体は、走行機体のクローラ式走行装置に対する左右傾斜及び前後傾斜を制御することによって、走行機体の姿勢を予め定めた所定の傾斜姿勢に制御(自動傾斜制御)できるように制御部が構成されている。具体的に説明すると、該制御部による自動傾斜制御によれば、傾斜面等を走行してクローラ式走行装置の左右・前後方向が傾斜している場合であっても、走行機体は重力方向に対して略水平な姿勢(所定の傾斜姿勢)となるように傾斜制御される。
また、該自動傾斜制御を実行する制御部は、詳しくは後述する自動切換えスイッチ等の自動切換手段によって、走行機体の左右傾斜姿勢のみを制御する左右傾斜制御(左右傾斜姿勢制御)と、走行機体の前後傾斜姿勢及び左右傾斜姿勢を制御する前後左右傾斜制御(前後左右傾斜姿勢制御)との何れか一方が実行されるように構成されている。自動傾斜制御の詳細については後述する。
次に、図7乃至図10に基づいて、前記制御部について説明する。図7は、制御部の構成を示すブロック図である。
制御部60の入力側には、自動切換スイッチ(傾斜制御切換手段)56と、脱穀クラッチの入切を検出する脱穀クラッチスイッチ57と、走行機体2のクローラ式走行装置1に対する昇降位置及び左右傾斜を検出する昇降位置検出センサ51と、走行機体2のクローラ式走行装置1に対する前後傾斜を検出する前後傾斜検出センサ49と、走行機体2の重力方向に対する前後方向及び左右方向の傾斜を検出するジャイロセンサ62とが接続されている。一方、制御部60の出力側には、左側の傾斜シリンダ36と、右側の傾斜シリンダ48Rと、前後傾斜シリンダ48Lとが接続されている。
該制御部60は、本実施例では、前記昇降位置検出センサ51として、左側の傾斜シリンダ48Lの伸縮位置を検出するポテンショメータである左傾斜用ストロークセンサ59と、右側の傾斜シリンダ48Rの伸縮位置を検出するポテンショメータである右傾斜用ストロークセンサ61とが設けられており(図4及び図7参照)、左右の傾斜シリンダ48,48の伸縮位置を検出することによって走行機体2のクローラ式走行装置1に対する左右方向の傾斜量及び昇降位置を検出できる。
同様に、前記前後傾斜センサ49として、前後傾斜シリンダ36の伸縮位置を検出するポテンショメータである前後傾斜用ストロークセンサ58が設けられており、前後傾斜シリンダ36の伸縮位置を検出することによって走行機体2のクローラ式走行装置1に対する前後方向の傾斜量を検出できる。なお、走行機体2の左右傾斜及び前後傾斜が検出可能なセンサであればこれに限られない。
図8に基づいて、自動傾斜制御について説明する。図8は、自動傾斜制御の処理フロー図である。制御部60は、自動傾斜制御が開始されると、ステップS1に進む。ステップS1では、自動切換スイッチ56の押操作の有無が確認され、自動切換スイッチ56の押操作が検出された場合には、ステップS2に進む。ステップS2では、フラグXに1を加算して新たなXとし、ステップS3に進む。
ステップS3では、Xが2よりも大きいか否かが確認され、Xが2よりも大きい(Xが3以上の)場合には、ステップS4に進み、Xに0を代入した後、ステップS5に進む。なお、ステップS3において、Xが2より大きくない(Xが2以下)場合、ステップS5に進む。さらに、ステップ2において、自動切換スイッチ56の押操作が検出されなかった場合も、ステップS5に進む。
ステップS5では、Xの値が0、1、2の何れかであるかが確認され、Xの値が0の場合には、ステップS6に進む。ステップS6では、実行中の自動傾斜制御を停止する。
なお、自動切換スイッチ56の押操作によって自動傾斜制御が停止される場合には、左右傾斜シリンダ48,48を縮小作動するとともに、前後傾斜シリンダ36を中立位置に作動させることにより、走行機体2がクローラ式走行装置1に対して水平且つ最下降させた水平姿勢に自動的に切換えられるように構成しても良い。
ステップS5において、Xの値が1の場合には、前記左右傾斜制御のサブルーチンが実行される。左右傾斜制御の詳細については後述する。また、ステップS5において、Xの値が2の場合には、前記前後左右傾斜制御のサブルーチンが実行される。前後左右傾斜制御の詳細については後述する。
すなわち、該制御部60は、自動切換スイッチ56が単一のモーメンタリ式のスイッチ操作具として設けられ、左右傾斜制御及び前後左右傾斜制御が実行されていない状態で自動切換スイッチ56が押操作されることにより左右傾斜制御に切換えられ(X=1)、該左右傾斜制御が実行されている状態で自動切換スイッチ56が押操作されることにより前後左右傾斜制御に切換えられ(X=2)、該前後左右傾斜制御が実行されている状態で自動切換スイッチ56が押操作されることにより、走行機体2を水平姿勢にした後に自動傾斜制御の実行が停止される(X=0)ように構成されている。
なお、該自動切換スイッチ56は、単一のスイッチ操作具に代えて、左右傾斜制御に切換える左右自動スイッチと、前後左右傾斜制御に切換える前後左右傾斜スイッチとを備えたシーソー式のスイッチ操作具としても良い。この場合、一方側(左右自動スイッチ側)に押操作することで左右傾斜制御に切換えられ、他方側(前後左右自動スイッチ側)に押操作することで前後左右傾斜制御に切換えられ、何れ側にも押操作されない中央位置にある場合には何れの傾斜制御が実行されないように構成される。すなわち、自動切換スイッチ56は、上記構成に限られず、左右傾斜制御と前後左右傾斜制御とを択一的に選択可能に切換えることができる構成であれば良い。
図9に基づいて、左右傾斜制御について説明する。図9は、左右傾斜制御の処理フロー図である。制御部60は、走行機体2の左右傾斜制御が開始されると、ステップS11に進む。ステップS11では、脱穀クラッチスイッチ57によって、脱穀クラッチ断続状態を確認し、脱穀クラッチが接続状態の場合には、ステップS12に進む。
ステップS12では、前記ジャイロセンサ62によって走行機体2の左右方向が重力方向に対して水平となっているか否か(左右方向に傾斜しているか否か)を確認し、走行機体2が水平面に対して左右方向に傾斜していることが検出された場合には、ステップS13に進む。
ステップS13では、走行機体2は、前記ジャイロセンサ62によって検出された走行機体2の左右傾斜量に応じて、左右傾斜シリンダ48,48を伸縮作動させることによって、走行機体2の左右方向が重力方向に対して水平となるように構成されている。言い換えると、ジャイロセンサ62によって検出される走行機体2の左右傾斜が略水平となるように、左右傾斜シリンダ48,48が伸縮作動され、その後、メインルーチンに処理を戻す。
また、ステップS11において、脱穀クラッチの切断状態が確認された場合には、走行機体2の傾斜に関わらず、その後、メインルーチンに処理を戻す。
また、ステップS12において、走行機体2の左右方向が、重力方向に対して略水平、若しくは設定された範囲内の傾きに収まっている場合には、その後、メインルーチンに処理を戻す。
すなわち、自動切換スイッチ56によって左右傾斜制御が開始された状態で、脱穀クラッチが接続状態であることが検出されると、クローラ式走行装置1が傾斜面を走行等することにより走行機体の左右方向が傾斜している場合には、走行機体2をクローラ式走行装置1に対して傾斜させることによって、走行機体2の左右方向が重力方向に対して水平となる所定の傾斜姿勢にすることができる。これにより、左右方向に傾斜した圃場等で作業走行する場合であっても、作業者は左右方向に傾斜することなく、安定した姿勢で操縦することができる。
図10に基づいて、前後左右傾斜制御について説明する。図10は、前後左右傾斜制御の処理フロー図である。制御部60は、走行機体2の前後左右傾斜制御が開始されると、ステップS21に進む。ステップS21では、脱穀クラッチスイッチ57によって、脱穀クラッチの断続状態を確認し、脱穀クラッチが接続状態の場合には、ステップS22に進む。
ステップS22では、前記昇降位置検出センサ51により走行機体2の高さ位置が検出され、走行機体2の高さ位置が予め定めた所定高さ未満か否かが判断される。走行機体2が所定高さより低いことが検出された場合には、ステップS23に進み、左右傾斜シリンダを伸長作動させることにより、走行機体2を所定高さ位置まで上昇作動させ、その後、ステップS24に進む。なお、ステップS22において、走行機体2の高さ位置が予め定めた所定高さ以上であることが検出された場合には、その後、ステップS24に進む。
この予め設定された所定高さは、走行機体が左右傾斜シリンダ48,48及び前後傾斜シリンダ36の伸縮作動によって、左右方向及び前後方向が最大限に傾斜作動した場合であっても、走行機体側がクローラ式走行装置の下限ストッパ50と接触しない高さ位置以上に設定される。
ステップS24では、前記ジャイロセンサ62によって走行機体2の前後方向が重力方向に対して水平となっているか否か(前後方向に傾斜しているか否か)を確認し、走行機体2が水平面に対して前後方向に傾斜していることが検出された場合には、ステップS25に進む。なお、ステップS24において、走行機体2の前後方向が、重力方向に対して略水平、若しくは設定された範囲内の傾きに収まっている場合には、ステップS26に進む。
ステップS25では、走行機体2は、前記ジャイロセンサ62によって検出された走行機体2の前後傾斜量に応じて、前後傾斜シリンダ36を伸縮作動させることによって、走行機体2の前後方向が重力方向に対して水平となるように構成されている。言い換えると、ジャイロセンサ62によって検出される走行機体2の前後傾斜が略水平となるように、前後傾斜シリンダ36が伸縮作動され、その後、ステップS26に進む。
ステップS26では、前記ジャイロセンサ62によって走行機体2の左右方向が重力方向に対して水平となっているか否か(左右方向に傾斜しているか否か)を確認し、走行機体が左右方向に傾斜していることが検出された場合には、ステップS27に進む。
ステップS27では、走行機体2は、前記ジャイロセンサ62によって検出された走行機体の左右傾斜量に応じて、左右傾斜シリンダを伸縮作動させることによって、走行機体2の左右方向が重力方向に対して水平となるように構成されている。言い換えると、ジャイロセンサ62によって検出される走行機体2の左右傾斜が略水平となるように、左右傾斜シリンダ48,48が伸縮作動され、その後、メインルーチンに処理を戻す。
また、ステップS21において、脱穀クラッチの切断状態が確認された場合には、走行機体2の傾斜に関わらず、その後、メインルーチンに処理を戻す。
また、ステップS26において、走行機体2の左右方向が、重力方向に対して略水平、若しくは設定された範囲内の傾きに収まっている場合には、その後、メインルーチンに処理を戻す。
すなわち、自動切換スイッチ56によって前後左右傾斜制御が開始された状態で、脱穀クラッチが接続状態であることが検出されると、ジャイロセンサ62によって検出された傾斜量に基づいて、走行機体2をクローラ式走行装置1に対して左右・前後方向に傾斜作動させることにより、走行機体2の左右・前後方向が重力方向に対して水平となる所定の傾斜姿勢に切換えることができる。
このとき、走行機体2が所定の前後傾斜姿勢及び左右傾斜姿勢に切換えられる前に、走行機体2を前記所定高さまで上昇作動されるため、走行機体2がクローラ式走行装置1に対して左右・前後方向に最大限傾斜した場合であっても、走行機体2側が前記下限ストッパ50と接触する位置まで下降することを確実に防ぐことができる。
1 クローラ式走行装置
2 走行機体
36 前後傾斜シリンダ(前後傾斜アクチュエータ)
48 左右傾斜シリンダ(昇降アクチュエータ)
49 前後傾斜センサ(前後傾斜検出手段)
50 下限ストッパ
51 昇降位置検出センサ(昇降位置検出手段)
60 制御部

Claims (1)

  1. 走行機体(2)と、
    左右一対のクローラ式走行装置(1)と、
    該左右のクローラ式走行装置(1)毎に設置され且つ該クローラ式走行装置(1)の上記走行機体(2)に対する相対的な上下位置を変位させる一対の昇降アクチュエータ(48)と、
    前記左右のクローラ式走行装置(1)に対して走行機体(2)を前後傾斜させる前後傾斜アクチュエータ(36)と、
    前記昇降アクチュエータ(48)による走行機体(2)の所定位置以下への下降作動を該走行機体(2)との接当によって規制する下限ストッパ(50)と、
    上記昇降アクチュエータ(48)による昇降位置を検出する昇降位置検出手段(51)と、
    上記前後傾斜アクチュエータ(36)による前後傾斜を検出する前後傾斜検出手段(49)と、
    昇降アクチュエータ(48)及び前後傾斜アクチュエータ(36)によって走行機体(2)の傾斜を制御する制御部(60)とを備え、
    前記制御部(60)は、上記一対の昇降アクチュエータ(48)によって走行機体(2)を予め定めた所定の左右傾斜姿勢で保持する左右傾斜姿勢制御と、上記一対の昇降アクチュエータ(48)及び前後傾斜アクチュエータ(36)によって走行機体(2)を予め定めた所定の左右傾斜姿勢及び前後傾斜姿勢で保持する前後左右傾斜姿勢制御とを各別に実行可能に構成され、
    該制御部(60)は、上記左右傾斜姿勢制御の実行時には、昇降位置検出手段(51)による検出値が予め定めた所定値である下限値よりも低くならないように昇降アクチュエータ(48)による走行機体(2)の下降を規制するとともに、上記前後左右傾斜姿勢制御の実行時には、昇降位置検出手段(51)による検出値が上記下限値よりも高くなるように昇降アクチュエータ(48)による走行機体(2)の下降を規制する
    ことを特徴とする作業車両。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9925983B2 (en) * 2016-07-18 2018-03-27 Caterpillar Inc. System and method to eliminate or reduce frame contact during operation of articulated machine

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