JP2017065434A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

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宏明 谷川
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透 古澤
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Abstract

【課題】急にステアリングハンドルを切るような場合でも運転者の操舵フィーリングの違和感を低減することができる電動パワーステアリング装置を提供する。【解決手段】車両のステアリングハンドルの操舵トルクを検出するためのトルクセンサ10の検出値に基づいて電源16から供給される電力によって電動モータ14を駆動し、ステアリングシャフトに操舵補助力を付与する電動パワーステアリング装置であって、電源16の電圧を昇圧する昇圧回路20と、電動モータ14の角加速度に基づいて昇圧回路20の昇圧の開始を制御する開始条件を決定し、決定した開始条件が成立する場合に昇圧回路20の昇圧を開始する昇圧制御部226と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、電動パワーステアリング装置に関する。
従来から、運転者等によって操舵用のステアリングハンドルに加わる操舵トルクを操舵トルクセンサで検出し、検出した操舵トルクに応じた操舵アシスト力をモータにより発生させてステアリングハンドルに付与する電動パワーステアリング装置が知られている。最近では、バッテリの電圧を昇圧回路で昇圧し、昇圧した電圧をモータ駆動回路に供給することで、より多くの操舵アシスト力を得ることができる電動パワーステアリング装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
このような装置において、操舵アシスト力が不足しないようにバッテリの電圧を高めるように、昇圧回路によって常時昇圧を実施すると、昇圧回路が大型化する上に、昇圧回路を構成するトランジスタのスイッチング動作に基づくスイッチングロスが常に発生する。その結果、昇圧回路に発生するエネルギー損失が大きくなるという課題がある。上記課題を解決するために、特許文献1には、モータ駆動回路のスイッチング素子をオン・オフさせるPWM(pulse width modulation)信号のデューティ比が所定の閾値である100%を超えた場合に、昇圧回路でバッテリの電圧を昇圧する電動パワーステアリング装置が記載されている。これにより、昇圧回路によってバッテリの電圧を常時昇圧さすることを防止することができるため、昇圧回路のスイッチングロスを低減させ、エネルギー損失を抑えることができる。
特開2003−200845号公報
ここで、特許文献1に記載されている電動パワーステアリング装置では、操舵トルクに基づき設定される目標電流値と電動モータに流れる電流の検出値との偏差に基づきPWM信号のデューティ比が予め設定された値である100%を超えた場合にバッテリ電圧の昇圧を実施する。そのため、PWM信号のデューティ比が100%を超えるには時間を要する場合がある。したがって、運転者が急にステアリングハンドルを切るような場面では、実際に操舵アシスト力が必要であってもPWM信号のデューティ比が所定の閾値に到達していない場合があった。すなわち、特許文献1に記載された電動パワーステアリング装置では、所望のタイミングでバッテリの電圧を昇圧することができず、実際に昇圧されるまでのタイムラグによって、運転者が操舵フィーリングに違和感を覚える事象が想定される。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、急にステアリングハンドルが切られるような場合でも、運転者の操舵フィーリングの違和感を軽減することができる電動パワーステアリング装置を提供することである。
本発明の一態様は、車両のステアリングハンドルの操舵トルクを検出するためのトルクセンサの検出値に基づいて電源から供給される電力によって電動モータを駆動し、前記ステアリングハンドルに操舵補助力を付与する電動パワーステアリング装置であって、前記電源の電圧を昇圧する昇圧回路と、前記電動モータの角加速度に基づいて前記昇圧回路の昇圧の開始を制御する開始条件を決定し、決定した前記開始条件が成立した場合に前記昇圧回路の昇圧を開始する昇圧制御部と、を備える電動パワーステアリング装置である。
また、本発明の一態様は、上述の電動パワーステアリング装置であって、前記昇圧制御部は、前記電動モータの角加速度と回転数とに基づいて前記開始条件を決定する。
また、本発明の一態様は、上述の電動パワーステアリング装置であって、前記昇圧制御部は、前記電動モータの角加速度と前記車両の車速とに基づいて前記開始条件を決定する。
また、本発明の一態様は、上述の電動パワーステアリング装置であって、前記昇圧制御部は、前記昇圧回路が前記電源の電圧を昇圧している場合に、前記電動モータの角加速度に基づいて前記昇圧回路の昇圧を停止させる停止条件をさらに決定し、決定した前記停止条件が成立する場合に前記昇圧回路の昇圧を停止する。
また、本発明の一態様は、上述の電動パワーステアリング装置であって、前記開始条件と前記停止条件とはヒステリシス幅を備える。
以上説明したように、本発明によれば、急にステアリングハンドルが切られるような場合でも運転者の操舵フィーリングの違和感を軽減することができる電動パワーステアリング装置を提供することができる。
第1の実施形態における電動パワーステアリング装置1の概略構成の一例を示す図である。 第1の実施形態における制御装置15の概略構成の一例を示す図である。 第1の実施形態におけるモータ駆動部21の概略構成の一例を示す図である。 第2の実施形態における電動パワーステアリング装置1Aの概略構成の一例を示す図である。 第2の実施形態における制御装置15Aの概略構成の一例を示す図である。 第3の実施形態における電動パワーステアリング装置1Bの概略構成の一例を示す図である。 第3の実施形態における制御装置15Bの概略構成の一例を示す図である。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。なお、図面において、同一又は類似の部分には同一の符号を付して、重複する説明を省く場合がある。また、図面における要素の形状及び大きさなどはより明確な説明のために誇張されることがある。
実施形態における電動パワーステアリング装置(EPSシステム:Electric Power Steering System)は、車両の操舵用のステアリングハンドルの操舵トルクを検出するトルクセンサの検出値に基づいて電源から供給される電力によって電動モータを駆動し、上記ステアリングシャフトに操舵補助力を付与する。そして、実施形態における電動パワーステアリング装置は、電源の電圧を昇圧する昇圧回路と、電動モータの角加速度に基づいて昇圧回路の昇圧の開始を制御する開始条件を決定し、決定した前記開始条件が成立する場合に昇圧回路の昇圧を開始する昇圧制御部と、を備える。
以下、実施形態における電動パワーステアリング装置を、図面を用いて説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態における電動パワーステアリング装置1の概略構成の一例を示す図である。図1に示すように、電動パワーステアリング装置1は、ステアリングハンドル9、トルクセンサ10、ステアリングシャフト11、ギアボックス12、舵取機構13、電動モータ14、制御装置15、バッテリ16、回転角検出部17及び車速センサ50を備える。
ステアリングハンドル9は、ステアリングシャフト11に接続されている。
ステアリングシャフト11は、一端がステアリングハンドル9に接続され、他端がギアボックス12に接続されている。ステアリングシャフト11は、ステアリングハンドル9が運転者により操作されると、ギアボックス12との間に加わる操舵トルクFが発生する。ステアリングシャフト11は、操舵トルクFを伴って回転する。
トルクセンサ10は、ステアリングシャフト11に発生する操舵トルクFを検出するためのものであって、例えば、トーションバー式の捩れ力検出センサから構成されている。トルクセンサ10は、検出した操舵トルクFを制御装置15に出力する。
舵取機構13は、ギアボックス12と連結されている。舵取機構13は、ギアボックス12を介して伝達された運転者のステアリングハンドルの操作力と操舵トルクFに応じて車両の前輪(不図示)を操舵する。
電動モータ14は、ギアボックス12と連結されている。電動モータ14は、制御装置15に電気的に接続されている。電動モータ14は、制御装置15からの駆動信号により駆動される。電動モータ14は、舵取機構13が車両の前輪を操舵する操舵力をアシストする。すなわち、電動モータ14の回転がギアボックス12を介してステアリングシャフト11に伝達される。これにより、舵取機構13の動作が補助され、舵取りのための運転者の労力負担が軽減される。以下、本実施形態では、電動モータ14が3相(U、V、W)のブラシレスモータである場合について説明する。
回転角検出部17は、電動モータ14に備えられている。回転角検出部17は、電動モータ14のロータの回転角度を検出する。例えば、回転角検出部17は、レゾルバ又はホールICを備えた磁気式のロータリエンコーダである。回転角検出部17は、検出した回転角度に応じた出力信号を制御装置15に出力する。
制御装置15は、車両に搭載されているバッテリ16(請求項における電源)に電気的に接続されている。制御装置15は、電動モータ14に流れる電流が目標値になるように電動モータ14の駆動を制御する。また、制御装置15は、トルクセンサ10により検出された操舵トルクFに基づいて電動モータ14の駆動を制御することで、舵取機構13の操舵力をアシストする操舵補助力をステアリングシャフト11に付与する。
車速センサ50は、電動パワーステアリング装置1が搭載された車両の車速Eを測定する。車速センサ50は、測定した車速Eを制御装置15に供給する。
図2は、第1の実施形態における制御装置15の概略構成の一例を示す図である。
図2に示すように、制御装置15は、昇圧回路20、モータ駆動部21及び制御部22を備える。
昇圧回路20は、バッテリ16からの電圧(以下、「バッテリ電圧」という。)Vが供給される。
昇圧回路20は、制御部22から供給される昇圧回路駆動信号に基づいてバッテリ電圧Vを昇圧し、昇圧した電圧(以下、「昇圧電圧」という。)Vをモータ駆動部21に供給する。ただし、昇圧回路20は、制御部22からの昇圧回路駆動信号が供給されない場合には、バッテリ電圧Vを昇圧しない。したがって、昇圧回路20は、制御部22からの昇圧回路駆動信号が供給されない場合には、バッテリ電圧Vをそのままモータ駆動部21に供給する。
モータ駆動部21は、制御部22から供給される駆動信号に基づいて昇圧回路20から供給される電圧を電動モータ14に印加する。例えば、モータ駆動部21は、複数のスイッチング素子を備えたインバータ回路である。モータ駆動部21は、制御部22から供給される駆動信号に基づいて、後述するスイッチング素子をそれぞれPWM(パルス幅変調)駆動し、電動モータ14に所定の駆動電圧を印加して、電動モータ14を駆動する。
図3は、第1の実施形態におけるモータ駆動部21の概略構成の一例を示す図である。
図3に示すように、モータ駆動部21は、昇圧回路20から供給される直流電圧を交流電圧に変換して電動モータ14に印加する。昇圧回路20から供給される直流電圧とは、バッテリ電圧V又は昇圧電圧Vである。
モータ駆動部21は、6つのスイッチング素子121UH、121UL、121VH、121VL、121WH、121WLを備えている。モータ駆動部21は、スイッチング素子121UH〜121WLのオンとオフとを切り替えて直流電圧を交流電圧に変換する。
直列に接続されたスイッチング素子121UH、121ULと、直列に接続されたスイッチング素子121VH、121VLと、直列に接続されたスイッチング素子121WH、121WLとは、それぞれ、電流測定部30U、30V、30Wを介して接地電位との間に並列に接続されている。また、スイッチング素子121UH、121ULの接続点は、コイルUの一端に接続されている。スイッチング素子121VH、121VLの接続点、及びスイッチング素子121WH、121WLの接続点は、それぞれがコイルVの一端、コイルWの一端に接続されている。
各スイッチング素子121UH〜121WLは、例えば、FET(Field Effect Transistor;電界効果トランジスタ)、あるいはIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor;絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)などと、還流ダイオードとが並列に接続された構成を有している。なお、本実施形態においては、FETを用いた場合を説明しており、FET内部の寄生ダイオードが還流ダイオードの機能を有している。また、各スイッチング素子121UH〜121WLは、制御部22から入力される駆動信号に基づいて、オンとオフとが切り替えられる。
電流測定部30U、30V、30Wは、モータ駆動部21の内部において、スイッチング素子121UH、121ULと、スイッチング素子121VH、121VLと、スイッチング素子121WH、121WLに、それぞれグラウンドレベルの間に接続されている。例えば、電流測定部30U、30V、30Wはシャント抵抗により構成されている。電流測定部30U、30V、30Wは、モータ駆動部21に流れる電流値、すなわち電動モータ14に入力される電流値Iを測定する。電流測定部30U、30V、30Wは、測定した電流値Iを制御部22に出力する。なお、本実施形態では、電流測定部30U、30V、30Wがシャント抵抗である場合について説明するが、本発明はこれに限定されない。
図2に戻り、制御部22は、角度取得部221、目標電流取得部222、差分演算部223、PI演算部224、駆動信号取得部225及び昇圧制御部226を備える。
角度取得部221は、回転角検出部17から供給された回転角度に基づいて電動モータ14の角加速度Aを取得する。例えば、角度取得部221は、回転角検出部17から供給された回転角度に応じた出力信号を取得する。角度取得部221は、回転角検出部17から供給される回転角を示す出力信号の単位時間あたりの変化量を検出し、検出した変化量から電動モータ14(電動モータ14のロータ)の回転数Nを算出する。この回転数Nより電動モータ14の角速度ωが求められる。角度取得部221は、算出した回転数Nの単位時間あたりの変化量に基づいて電動モータ14の角加速度Aを算出する。角度取得部221は、算出した角加速度Aを昇圧制御部226に供給する。
目標電流取得部222は、車速センサ50が測定した車両の車速Eとトルクセンサ10から供給された操舵トルクFとに基づいて、電動モータ14に通電するモータ電流の目標値(以下、「目標電流値」という。)Iを取得する。目標電流取得部222は、取得した目標電流値Iを差分演算部223に供給する。目標電流取得部222は、例えば予め設定された計算式やテーブルに基づき目標電流値Itを取得してもよい。これら計算式やテーブルは、例えば車速Eと操舵トルクFとに基づいて、電動モータ14の目標電流値Iが決定できるように、実験的又は理論的に定めればよい。予め設定されたテーブルを用いる場合には、各車速と、各操舵トルクFと、その車速Eと操舵トルクFとの組み合わせ毎に関連付けられたモータ電流の目標電流値Iとを備えるルックアップテーブルを不図示の記憶部に予め記憶されていてもよい。そして、目標電流取得部222は、トルクセンサ10から供給された車速Eと操舵トルクFとに対応する目標電流値Iを上記ルックアップテーブルから取得し、取得した目標電流値Iを差分演算部223に供給する。
差分演算部223は、目標電流取得部222から目標電流値Iを取得する。差分演算部223は、モータ駆動部21の電流測定部30U、30V、30Wが測定した電流値Iを取得する。
差分演算部223は、目標電流取得部222から供給された目標電流値Iに対して、モータ駆動部21から取得した電流値Iを減算することで差分値ΔI(=目標電流値I−電流値I)を取得する。差分演算部223は、取得した差分値ΔIをPI演算部224に供給する。
PI演算部224は、差分演算部223から供給された差分値ΔIに対してP(Proportional:比例)制御処理及びI(Integral:積分)制御処理(以下、「PI制御」という。)を実行し、差分値ΔIを所定値、例えば0に近づけようとする指令値Vを演算する。例えば、指令値Vは電動モータ14に印加する電圧値である。PI演算部224は、演算した指令値Vを昇圧制御部226及び駆動信号取得部225に供給する。ただし、本実施形態では、PI制御に限定されず、PID制御でもよいし、その他のフィードバック制御でもよい。
駆動信号取得部225は、PI演算部224から供給された指令値Vを、モータ駆動部21の各スイッチング素子をパルス幅変調(PWM:Pulse Width Modulation)によりオン・オフ駆動させる各パルスからなる駆動信号、すなわちパルス幅変調信号に変換する。駆動信号取得部225は、変換した駆動信号をモータ駆動部21に供給する。
昇圧制御部226は、電動モータ14の角加速度Aの上昇により電動モータ14の高速回転を推定し、昇圧回路20の動作を開始するタイミングを決定する。また、昇圧制御部226は、電動モータ14の角加速度Aの低下により電動モータ14の低速回転を推定し、昇圧回路20を動作を停止させるタイミングを決定する。すなわち、昇圧制御部226は、電動モータ14の角加速度Aに基づいて昇圧回路20の駆動を制御する。電動モータ14が高速回転する場合とは、運転者によりステアリングハンドル9が短時間に大きく切られた場合である。すなわち、電動モータ14が高速回転する場合とは、操舵補助力が早急に必要な場合であり、例えば、走行中の車両において運転者によって急にステアリングハンドルが切られるような場合が想定される。したがって、昇圧制御部226は、電動モータ14の角加速度Aに基づいて電動モータ14が高速回転していると推定した場合には、即座に昇圧回路20の昇圧を開始させることで、すぐにステアリングシャフト11に対して操舵補助力を付与することができる。
昇圧制御部226は、昇圧回路20からモータ駆動部21に供給される昇圧電圧Vの値を取得し、取得した昇圧電圧Vが所望の電圧になるように昇圧回路20を制御する。
以下に、第1の実施形態における昇圧制御部226の処理を、具体的に説明する。
昇圧制御部226は、角度取得部221から供給された角加速度Aに基づいて、昇圧回路20の昇圧を制御する制御条件を決定する。制御条件は、第1開始条件と第1停止条件とを備える。第1開始条件は、昇圧回路20によるバッテリ電圧Vの昇圧を開始するタイミングを制御する条件である。第1停止条件は、昇圧回路20によるバッテリ電圧Vの昇圧を停止するタイミングを制御する条件である。したがって、第1開始条件は、昇圧回路20によるバッテリ電圧Vの昇圧が行われていない場合に使用される条件である。一方、第1停止条件は、昇圧回路20によるバッテリ電圧Vの昇圧が行われている場合に使用される条件である。
第1開始条件は、角度取得部221から供給された角加速度Aに応じてリアルタイムに変化する。例えば、各電動モータ14の角加速度と、その角加速度毎に関連付けられた第1開始条件とを備える第1開始マップを昇圧制御部226内の不図示の記憶部に予め記憶されている。そして、昇圧制御部226は、角度取得部221から供給された角加速度Aに対応する第1開始条件を上記第1開始マップから取得することで決定する。昇圧制御部226は、PI演算部224から供給された指令値Vが第1開始条件に該当する場合には、昇圧回路駆動信号を昇圧回路20に供給する。なお、指令値Vが第1開始条件に該当する場合を、第1開始条件が成立するという。また、第1開始条件は、角加速度Aが高い値であるほど条件の範囲が広く設定されている。すなわち、角加速度Aが高い値であるほど第1開始条件に該当する指令値Vが多くなるように第1開始条件が設定されている。したがって、角加速度Aが高い値であるほど第1開始条件に該当する指令値Vが増えるため、昇圧回路20の昇圧がより早く開始される。
第1停止条件は、角度取得部221から供給された角加速度Aに応じてリアルタイムに変化する。例えば、各電動モータ14の角加速度と、その角加速度毎に関連付けられた第1停止条件とを備える第1停止マップを昇圧制御部226内の不図示の記憶部に予め記憶されている。そして、昇圧制御部226は、角度取得部221から供給された角加速度Aに対応する第1停止条件を上記第1停止マップから取得することで決定する。昇圧制御部226は、PI演算部224から供給された指令値Vが第1停止条件に該当する場合には、昇圧回路20に対する昇圧回路駆動信号の供給を停止する。なお、指令値Vが第1停止条件に該当する場合を、第1停止条件が成立するという。また、第1停止条件は、角加速度Aが低い値であるほど条件の範囲が広く設定されている。すなわち、角加速度Aが低い値であるほど第1停止条件に該当する指令値Vが多くなるように第1停止条件が設定されている。したがって、角加速度Aが低い値であるほど第1開始条件に該当する指令値Vが増えるため、昇圧回路20の昇圧がより早く停止される。
上述したように、第1の実施形態における電動パワーステアリング装置1は、電動モータ14の角加速度に基づいて昇圧回路20の昇圧の開始を制御する第1開始条件を決定し、決定した第1開始条件が成立する場合に昇圧回路20の昇圧を開始する。したがって、所望のタイミングでバッテリの電圧を昇圧することができるため、運転者の操舵フィーリングの違和感を低減させることができる。すなわち、操舵力をアシストする際に遅れがない昇圧制御が可能となる。
また、上述した第1の実施形態における電動パワーステアリング装置1は、昇圧回路20がバッテリ電圧Vを昇圧している場合に、電動モータ14の角加速度に基づいて昇圧回路20の昇圧を停止させる第1停止条件をさらに決定し、決定した第1停止条件が成立する場合に昇圧回路20の昇圧を停止する。したがって、所望のタイミングでバッテリの電圧の昇圧を停止することができるため、運転者の操舵フィーリングの違和感を低減することができる。
(第2の実施形態)
図4は、第2の実施形態における電動パワーステアリング装置1Aの概略構成の一例を示す図である。図4に示すように、電動パワーステアリング装置1Aは、ステアリングハンドル9、トルクセンサ10、ステアリングシャフト11、ギアボックス12、舵取機構13、電動モータ14、制御装置15A、バッテリ16、回転角検出部17及び車速センサ50を備える。
図5は、第2の実施形態における制御装置15Aの概略構成の一例を示す図である。
制御装置15Aは、昇圧回路20、モータ駆動部21及び制御部22Aを備える。
制御部22Aは、角度取得部221A、目標電流取得部222、差分演算部223、PI演算部224、駆動信号取得部225及び昇圧制御部226Aを備える。
角度取得部221Aは、回転角検出部17から供給された回転角度に基づいて電動モータ14の回転数N及び角加速度Aを取得する。例えば、角度取得部221Aは、回転角検出部17から供給された回転角度に応じた出力信号を取得する。角度取得部221Aは、回転角検出部17から供給される回転角を示す出力信号の単位時間あたりの変化量を検出し、検出した変化量から電動モータ14(電動モータ14のロータ)の回転数Nを算出する。この回転数Nより電動モータ14の角速度ωが求められる。角度取得部221Aは、算出した回転数Nの単位時間あたりの変化量に基づいて電動モータ14の角加速度Aを算出する。角度取得部221Aは、算出した回転数Nと角加速度Aとを昇圧制御部226Aに供給する。
昇圧制御部226Aは、電動モータ14の角加速度Aと回転数Nとの上昇により電動モータ14の高速回転を推定し、昇圧回路20の動作を開始するタイミングを決定する。また、昇圧制御部226Aは、電動モータ14の角加速度Aと回転数Nとの低下により電動モータ14の低速回転を推定し、昇圧回路20を動作を停止させるタイミングを決定する。すなわち、昇圧制御部226Aは、電動モータ14の角加速度Aと回転数Nとに基づいて昇圧回路20の駆動を制御する。第2の実施形態において、電動モータ14が高速回転する場合とは、運転者によりステアリングハンドル9が短時間に大きく切られた場合である。すなわち、電動モータ14が高速回転する場合とは、操舵補助力が早急に必要な場合であり、例えば、走行中の車両において運転者によって急にステアリングハンドルが切られるような場合が想定される。したがって、昇圧制御部226Aは、電動モータ14の角加速度Aと回転数Nとに基づいて電動モータ14が高速回転していると推定した場合には、即座に昇圧回路20の昇圧を開始させることで、すぐにステアリングシャフト11に対して操舵補助力を付与することができる。
昇圧制御部226Aは、昇圧回路20からモータ駆動部21に供給される昇圧電圧Vの値を取得し、取得した昇圧電圧Vが所望の電圧になるように昇圧回路20を制御する。
以下に、第2の実施形態における昇圧制御部226Aの処理を、具体的に説明する。
昇圧制御部226Aは、角度取得部221Aから供給された角加速度Aと回転数Nとに基づいて、昇圧回路20の昇圧を制御する制御条件を決定する。制御条件は、第2開始条件と第2停止条件とを備える。
第2開始条件は、角度取得部221Aから供給された角加速度Aと回転数Nとに応じてリアルタイムに変化する。例えば、各電動モータ14の角加速度と、各電動モータ14の回転数と、電動モータ14の角加速度と回転数との組み合わせ毎に関連付けられた第2開始条件を備える第2開始マップを昇圧制御部226A内の不図示の記憶部に予め記憶されている。そして、昇圧制御部226Aは、角度取得部221Aから供給された角加速度Aと回転数Nとの組み合わせに対応する第2開始条件を上記第2開始マップから取得することで決定する。昇圧制御部226Aは、PI演算部224から供給された指令値Vが第2開始条件に該当する場合には、昇圧回路駆動信号を昇圧回路20に供給する。なお、指令値Vが第2開始条件に該当する場合を、第2開始条件が成立するという。また、第2開始条件は、角加速度Aと回転数Nとが高い値であるほど条件の範囲が広く設定されている。すなわち、角加速度Aと回転数Nとが高い値であるほど第2開始条件に該当する指令値Vが多くなるように第2開始条件が設定されている。したがって、角加速度Aと回転数Nとが高い値であるほど第2開始条件に該当する指令値が増えるため、昇圧回路20の昇圧がより早く開始される。
第2停止条件は、角度取得部221Aから供給された角加速度Aと回転数Nとに応じてリアルタイムに変化する。例えば、各電動モータ14の角加速度と、各電動モータ14の回転数と、電動モータ14の角加速度と回転数との組み合わせ毎に関連付けられた第2停止条件とを備える第2停止マップを昇圧制御部226A内の不図示の記憶部に予め記憶されている。そして、昇圧制御部226Aは、角度取得部221Aから供給された角加速度Aと回転数Nとの組み合わせに対応する第2停止条件を上記第2停止マップから取得することで決定する。昇圧制御部226Aは、PI演算部224から供給された指令値Vが第2停止条件に該当する場合には、昇圧回路20に対する昇圧回路駆動信号の供給を停止する。なお、指令値Vが第2停止条件に該当する場合を、第2停止条件が成立するという。また、第2停止条件は、角加速度Aと回転数Nとが低い値であるほど条件の範囲が広く設定されている。すなわち、角加速度Aと回転数Nとが低い値であるほど第2停止条件に該当する指令値Vが多くなるように第2停止条件が設定されている。したがって、角加速度Aと回転数Nとが低い値であるほど第2停止条件に該当する指令値Vが増えるため、昇圧回路20の昇圧がより早く停止される。
上述したように、第2の実施形態における電動パワーステアリング装置1Aは、電動モータ14の角加速度に基づいて昇圧回路20の昇圧の開始を制御する第2開始条件を決定し、決定した第2開始条件が成立する場合に昇圧回路20の昇圧を開始する。したがって、所望のタイミングでバッテリの電圧を昇圧することができるため、運転者の操舵フィーリングの違和感を低減することができる。すなわち、操舵力をアシストする際に遅れがない昇圧制御が可能となる。また、第2開始条件は、電動モータ14の角加速度と回転数とに基づいて決定される。したがって、電動パワーステアリング装置1Aは、第1の実施形態と比較して、さらに高速回転を正確に推定することができる。
また、上述した第2の実施形態における電動パワーステアリング装置1Aは、昇圧回路20がバッテリ電圧Vを昇圧している場合に、電動モータ14の角加速度に基づいて昇圧回路20の昇圧を停止させる第2停止条件をさらに決定し、決定した第2停止条件が成立する場合に昇圧回路20の昇圧を停止する。したがって、所望のタイミングでバッテリの電圧の昇圧を停止することができるため、運転者の操舵フィーリングの違和感をさらに低減することができる。
(第3の実施形態)
図6は、第3の実施形態における電動パワーステアリング装置1Bの概略構成の一例を示す図である。図6に示すように、電動パワーステアリング装置1Bは、ステアリングハンドル9、トルクセンサ10、ステアリングシャフト11、ギアボックス12、舵取機構13、電動モータ14、制御装置15B、バッテリ16、回転角検出部17及び車速センサ50を備える。
図7は、第3の実施形態における制御装置15Bの概略構成の一例を示す図である。
制御装置15Bは、昇圧回路20、モータ駆動部21及び制御部22Bを備える。
制御部22Bは、角度取得部221、目標電流取得部222、差分演算部223、PI演算部224、駆動信号取得部225及び昇圧制御部226Bを備える。
昇圧制御部226Bは、車速センサ50が測定した車速Eと、角度取得部221で取得された電動モータ14の角加速度Aとを取得する。
昇圧制御部226Bは、角加速度Aと車速Eとの上昇により電動モータ14の高速回転を推定し、昇圧回路20の動作を開始するタイミングを決定する。また、昇圧制御部226Bは、角加速度Aと車速Eとの低下により電動モータ14の低速回転を推定し、昇圧回路20を動作を停止させるタイミングを決定する。すなわち、昇圧制御部226Bは、角加速度Aと車速Eとに基づいて昇圧回路20の駆動を制御する。第3の実施形態において、電動モータ14が高速回転する場合とは、運転者によりステアリングハンドル9が短時間に大きく切られた場合である。すなわち、電動モータ14が高速回転する場合とは、操舵補助力が早急に必要な場合であり、例えば、走行中の車両において運転者によって急にステアリングハンドルが切られるような場合が想定される。したがって、昇圧制御部226Bは、角加速度Aと車速Eとに基づいて電動モータ14が高速回転していると推定した場合には、昇圧回路20の昇圧を開始させることで、すぐにステアリングシャフト11に対して操舵補助力を付与することができる。
昇圧制御部226Bは、昇圧回路20からモータ駆動部21に供給される昇圧電圧Vの値を取得し、取得した昇圧電圧Vが所望の電圧になるように昇圧回路20を制御する。
以下に、第3の実施形態における昇圧制御部226Bの処理を、具体的に説明する。
昇圧制御部226Bは、角度取得部221から供給された角加速度Aと車速Eとに基づいて、昇圧回路20の昇圧を制御する制御条件を決定する。制御条件は、第3開始条件と第3停止条件を備える。
第3開始条件は、角度取得部221から供給された角加速度Aと車速Eとに応じてリアルタイムに変化する。例えば、各電動モータ14の角加速度と、各電動モータ14の回転数と、電動モータ14の角加速度と回転数との組み合わせ毎に関連付けられた第3開始条件を備える第3開始マップを昇圧制御部226B内の不図示の記憶部に予め記憶されている。そして、昇圧制御部226Bは、角度取得部221から供給された角加速度Aと車速Eとの組み合わせに対応する第3開始条件を上記第3開始マップから取得することで決定する。昇圧制御部226Bは、PI演算部224から供給された指令値Vが第3開始条件に該当する場合には、昇圧回路駆動信号を昇圧回路20に供給する。なお、指令値Vが第3開始条件に該当する場合を、第3開始条件が成立するという。また、第3開始条件は、角加速度Aと車速Eとが高い値であるほど条件の範囲が広く設定されている。すなわち、角加速度Aと車速Eとが高い値であるほど第3開始条件に該当する指令値Vが多くなるように第3開始条件が設定されている。したがって、角加速度Aと車速Eとが高い値であるほど第3開始条件に該当する指令値が増えるため、昇圧回路20の昇圧がより早く開始される。
第3停止条件は、角度取得部221から供給された角加速度Aと車速Eとに応じてリアルタイムに変化する。例えば、各電動モータ14の角加速度と、各電動モータ14の回転数と、電動モータ14の角加速度と回転数との組み合わせ毎に関連付けられた第3停止条件とを備える第3停止マップを昇圧制御部226B内の不図示の記憶部に予め記憶されている。そして、昇圧制御部226Bは、角度取得部221から供給された角加速度Aと車速Eとの組み合わせに対応する第3停止条件を上記第3停止マップから取得することで決定する。昇圧制御部226Bは、PI演算部224から供給された指令値Vが第3停止条件に該当する場合には、昇圧回路20に対する昇圧回路駆動信号の供給を停止する。なお、指令値Vが第3停止条件に該当する場合を、第3停止条件が成立するという。また、第3停止条件は、角加速度Aと車速Eとが低い値であるほど条件の範囲が広く設定されている。すなわち、角加速度Aと車速Eとが低い値であるほど第3停止条件に該当する指令値Vが多くなるように第3停止条件が設定されている。したがって、角加速度Aと車速Eとが低い値であるほど第3停止条件に該当する指令値Vが増えるため、昇圧回路20の昇圧がより早く停止される。
上述したように、第3の実施形態における電動パワーステアリング装置1Bは、電動モータ14の角加速度に基づいて昇圧回路20の昇圧の開始を制御する第3開始条件を決定し、決定した第3開始条件が成立する場合に昇圧回路20の昇圧を開始する。したがって、所望のタイミングでバッテリの電圧を昇圧することができるため、運転者の操舵フィーリングの違和感をさらに低減することができる。すなわち、操舵力をアシストする際に遅れがない昇圧制御が可能となる。また、第3開始条件は、電動モータ14の角加速度と車速とに基づいて決定される。したがって、電動パワーステアリング装置1Bは、第1の実施形態と比較して、さらに高速回転を正確に推定することができる。
また、上述した第3の実施形態における電動パワーステアリング装置1Bは、昇圧回路20がバッテリ電圧Vを昇圧している場合に、電動モータ14の角加速度に基づいて昇圧回路20の昇圧を停止させる第3停止条件をさらに決定し、決定した第3停止条件が成立する場合に昇圧回路20の昇圧を停止する。したがって、所望のタイミングでバッテリの電圧の昇圧を停止することができるため、運転者の操舵フィーリングの違和感をさらに低減することができる。
上述の実施形態において、開始条件(第1〜第3開始条件)と停止条件(第1〜第3停止条件)とはヒステリシス幅を備えてもよい。すなわち、停止条件の範囲を開始条件と比較して狭くする。これにより、指令値Vが変動することで短時間の間に昇圧回路20の昇圧と非昇圧との繰り返し(チャタリング)が発生することを防止することができるため、運転者の操舵フィーリングの違和感をさらに低減することができる。
また、上述の実施形態において、開始条件と停止条件とを同じ条件としてもよい。すなわち、開始条件が成立しない場合を停止条件が成立する条件としてもよい。
制御部22の各部は、ハードウェアにより実現されてもよく、ハードウェアとソフトウェアとの組み合わせにより実現されてもよい。また、プログラムが実行されることにより、コンピュータが、制御部22の一部として機能してもよい。プログラムは、コンピュータ読み取り可能な媒体に記憶されていてもよく、ネットワークに接続された記憶装置に記憶するように構成することも可能である。
上述した実施形態における昇圧制御部226、226A及び226Bをコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよく、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のプログラマブルロジックデバイスを用いて実現されるものであってもよい。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
特許請求の範囲、明細書、及び図面中において示した装置、システム、プログラム、及び方法における動作、手順、ステップ、及び段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、及び図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
1 電動パワーステアリング装置
9 ステアリングハンドル
10 トルクセンサ
11 ステアリングシャフト
12 ギアボックス
13 舵取機構
14 電動モータ
15 制御装置
16 バッテリ
20 昇圧回路
21 モータ駆動部
22 制御部
50 車速センサ
221 角度取得部
222 目標電流取得部
223 差分演算部
224 PI演算部
225 駆動信号取得部
226 昇圧制御部

Claims (5)

  1. 車両のステアリングハンドルの操舵トルクを検出するためのトルクセンサの検出値に基づいて電源から供給される電力によって電動モータを駆動し、ステアリングシャフトに操舵補助力を付与する電動パワーステアリング装置であって、
    前記電源の電圧を昇圧する昇圧回路と、
    前記電動モータの角加速度に基づいて前記昇圧回路の昇圧の開始を制御する開始条件を決定し、決定した前記開始条件が成立する場合に前記昇圧回路の昇圧を開始する昇圧制御部と、
    を備える電動パワーステアリング装置。
  2. 前記昇圧制御部は、前記電動モータの角加速度と回転数とに基づいて前記開始条件を決定する請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。
  3. 前記昇圧制御部は、前記電動モータの角加速度と前記車両の車速とに基づいて前記開始条件を決定する請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。
  4. 前記昇圧制御部は、前記昇圧回路が前記電源の電圧を昇圧している場合に、前記電動モータの角加速度に基づいて前記昇圧回路の昇圧を停止させる停止条件をさらに決定し、決定した前記停止条件が成立する場合に前記昇圧回路の昇圧を停止する請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の電動パワーステアリング装置。
  5. 前記開始条件と前記停止条件とはヒステリシス幅を備える請求項4に記載の電動パワーステアリング装置。
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