JP2017065400A - 前輪懸架装置の位置決め構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】前輪の車軸を支持するフォークと、フォークを転舵可能に支持すると共に車体フレームに支持されるフォークホルダと、車体フレームに転舵可能に支持されるステアリング部とを備える前輪懸架装置の位置決め構造において、車両組立時にステアリング部側と前輪側とで転舵角度を簡易な構成で調整する。
【解決手段】車両組立時、ステアリング部35と車体フレーム1とを、第一転舵軸線C1の回りの角度である第一転舵角度で係合する第一係合部61と、車両組立時、フォーク17とフォークホルダ15とを、第二転舵軸線C2の回りの角度である第二転舵角度で係合する第二係合部62と、第一係合部61と第二係合部62とを連係する連係機構60とを備え、連係機構60には、第一転舵角度を調整して第一係合部61を係合させると共に、第二転舵角度を調整して第二係合部62を係合させる転舵調整機構40が設けられる。
【選択図】図1

Description

本発明は、前輪懸架装置の位置決め構造に関する。
従来、鞍乗り型車両の前輪懸架装置において、例えば特許文献1に開示されたものがある。これは、ハンドルと前輪懸架部材とをL字状の屈伸リンク機構を介して連結したものである。屈伸リンク機構は、前輪の上下動に合わせて上下リンクが屈伸することで、前輪の上下動時にもハンドルと前輪懸架部材とを転舵可能に連結する。
特開平4−169386号公報
ところで、このような前輪懸架装置においては、車両組立時、ハンドル側と前輪側とで転舵角度が一致するように転舵角度を調整する必要があるが、転舵角度の調整には多くの工数がかかるため、工数を削減する必要があった。
そこで本発明は、前輪の車軸を支持するフォークと、フォークを転舵可能に支持すると共に車体フレームに支持されるフォークホルダと、車体フレームに転舵可能に支持されるステアリング部とを備える前輪懸架装置の位置決め構造において、車両組立時にステアリング部側と前輪側とで転舵角度を簡易な構成で調整することを目的とする。
上記課題の解決手段として、請求項1に記載した発明は、前輪(11)の車軸を支持するフォーク(17)と、前記フォーク(17)を転舵可能に支持すると共に、車体フレーム(1)に支持されるフォークホルダ(15)と、前記車体フレーム(1)に転舵可能に支持されるステアリング部(35)とを備える前輪懸架装置(10)の位置決め構造であって、前記フォーク(17)は、前記ステアリング部(35)の回動軸線である第一転舵軸線(C1)よりも前方にオフセットした第二転舵軸線(C2)の回りに転舵可能とされ、車両組立時、前記ステアリング部(35)と前記車体フレーム(1)とを、前記第一転舵軸線(C1)の回りの角度である第一転舵角度で係合する第一係合部(61)と、車両組立時、前記フォーク(17)と前記フォークホルダ(15)とを、前記第二転舵軸線(C2)の回りの角度である第二転舵角度で係合する第二係合部(62)と、前記第一係合部(61)と前記第二係合部(62)とを連係する連係機構(60)とを備え、前記連係機構(60)には、前記第一転舵角度を調整して前記第一係合部(61)を係合させると共に、前記第二転舵角度を調整して前記第二係合部(62)を係合させる転舵調整機構(40)が設けられることを特徴とする。
請求項2に記載した発明は、前記第一係合部(61)は、前記ステアリング部(35)に形成されるステアリング部側係合部(63)と、前記車体フレーム(1)に形成される車体フレーム側係合部(64)とを備え、前記ステアリング部側係合部(63)には、第一挿通部材を挿通可能なステアリング部側挿通部(63h)が形成され、前記車体フレーム側係合部(64)には、前記第一挿通部材を挿通可能な車体フレーム側挿通部(64h)が形成されることを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、前記第一転舵角度において、前記ステアリング部側挿通部(63h)と前記車体フレーム側挿通部(64h)とは、鉛直方向に連通することを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、前記車体フレーム側係合部(64)には、前記第一挿通部材が前記車体フレーム側挿通部(64h)に挿通されるまでの間、前記第一挿通部材を摺動可能とする車体フレーム側摺動部(64a)が形成されることを特徴とする。
請求項5に記載した発明は、前記第二係合部(62)は、前記フォーク(17)に形成されるフォーク側係合部(65)と、前記フォークホルダ(15)に形成されるフォークホルダ側係合部(66)とを備え、前記フォーク側係合部(65)には、第二挿通部材を挿通可能なフォーク側挿通部(65h)が形成され、前記フォークホルダ側係合部(66)には、前記第二挿通部材を挿通可能なフォークホルダ側挿通部(66h)が形成されることを特徴とする。
請求項6に記載した発明は、前記第二転舵角度において、前記フォーク側挿通部(65h)と前記フォークホルダ側挿通部(66h)とは、鉛直方向に連通することを特徴とする。
請求項7に記載した発明は、前記フォーク側係合部(65)には、前記第二挿通部材が前記フォーク側挿通部(65h)に挿通されるまでの間、前記第二挿通部材を摺動可能とするフォーク側摺動部(65a)が形成されることを特徴とする。
請求項8に記載した発明は、前記フォーク側挿通部(65h)は、車幅方向に延びる前記フォーク側摺動部(65a)の車幅方向中心に配置されることを特徴とする。
請求項9に記載した発明は、前記フォークホルダ(15)には、前記フォーク(17)の転舵角度を制限するフォークホルダ側転舵制限部(67)が形成され、前記フォーク側係合部(65)には、前記フォークホルダ側転舵制限部(67)に当接可能とされるフォーク側転舵制限部(68)が形成されることを特徴とする。
請求項10に記載した発明は、前記フォーク側転舵制限部(68)は、車幅方向に延びる前記フォーク側係合部(65)の車幅方向両端部に配置されることを特徴とする。
請求項11に記載した発明は、前記転舵調整機構(40)は、車幅方向の一方側で、前後方向に沿うように延びて、前記ステアリング部(35)と前記フォークホルダ(15)との間を連結する第一連結部材(42)を備え、前記第一連結部材(42)は、前記第一転舵角度と前記第二転舵角度との少なくとも一方を調整可能に伸縮可能とされることを特徴とする。
請求項12に記載した発明は、前記転舵調整機構(40)は、車幅方向の他方側で、前記第一連結部材(42)の長手方向と平行に延びて、前記ステアリング部(35)と前記フォークホルダ(15)との間を連結する第二連結部材(41)を更に備え、前記第二連結部材(41)には、前記ステアリング部(35)に連結されるステアリング側連結部(41R)と、前記フォークホルダ(15)に連結されるフォークホルダ側連結部(41F)とが設けられ、前記ステアリング側連結部(41R)と前記ステアリング部(35)との接続と、前記フォークホルダ側連結部(41F)と前記フォークホルダ(15)との接続とのうち少なくとも一方は、ラバーマウントとされることを特徴とする。
請求項1に記載した発明によれば、連係機構には、第一転舵角度を調整して第一係合部を係合させると共に、第二転舵角度を調整して第二係合部を係合させる転舵調整機構が設けられることで、車両組立時、転舵調整機構を用いて第一係合部と第二係合部とで転舵角度が一致するように転舵角度を調整することができるため、角度計等を用いて調整する必要がなく、工数を削減することができる。従って、車両組立時にステアリング部側と前輪側とで転舵角度を簡易な構成で調整することができる。
請求項2に記載した発明によれば、ステアリング部側係合部には第一挿通部材を挿通可能なステアリング部側挿通部が形成され、車体フレーム側係合部には第一挿通部材を挿通可能な車体フレーム側挿通部が形成されることで、転舵角度を調整する際にはステアリング部側挿通部と車体フレーム側挿通部とに第一挿通部材を挿通するのみで済むため、車両組立時の作業性を向上することができる。又、ステアリング部にステアリング部側係合部が形成される場合であっても、ステアリング側係合部の小型化及び軽量化を図ることができる。
請求項3に記載した発明によれば、第一転舵角度において、ステアリング部側挿通部と車体フレーム側挿通部とが鉛直方向に連通することで、転舵角度を調整する際にステアリング部側挿通部と車体フレーム側挿通部とが鉛直方向で重なったところで、第一挿通部材が自重によりステアリング部側挿通部と車体フレーム側挿通部とに挿通するようになるため、車両組立時の作業性をより一層向上することができる。又、第一挿通部材が自重によりステアリング部側挿通部と車体フレーム側挿通部とに挿通することで、車体が製造台上にある等、車体が高い位置にあってステアリング部側挿通部と車体フレーム側挿通部とを目視できない場合であっても、組立作業を効率的に行うことができる。
請求項4に記載した発明によれば、車体フレーム側係合部には、第一挿通部材が車体フレーム側挿通部に挿通されるまでの間、第一挿通部材を摺動可能とする車体フレーム側摺動部が形成されることで、転舵角度を調整する際にステアリング部側挿通部と車体フレーム側挿通部とにずれが生じる場合であっても、ずれを解消するまで第一挿通部材を摺動することができるため、車両組立時の作業性をより一層向上することができる。
請求項5に記載した発明によれば、フォーク側係合部には第二挿通部材を挿通可能なフォーク側挿通部が形成され、フォークホルダ側係合部には第二挿通部材を挿通可能なフォークホルダ側挿通部が形成されることで、転舵角度を調整する際にはフォーク側係合部とフォークホルダ側係合部とに第二挿通部材を挿通するのみで済むため、車両組立時の作業性を向上することができる。
請求項6に記載した発明によれば、第二転舵角度において、フォーク側挿通部とフォークホルダ側挿通部とが鉛直方向に連通することで、転舵角度を調整する際にフォーク側挿通部とフォークホルダ側挿通部とが鉛直方向で重なったところで、第二挿通部材が自重によりフォーク側挿通部とフォークホルダ側挿通部とに挿通するようになるため、車両組立時の作業性をより一層向上することができる。又、第二挿通部材が自重によりフォーク側挿通部とフォークホルダ側挿通部とに挿通することで、車体が製造台上にある等、車体が高い位置にあってフォーク側挿通部とフォークホルダ側挿通部とを目視できない場合であっても、組立作業を効率的に行うことができる。
請求項7に記載した発明によれば、フォーク側係合部には、第二挿通部材がフォーク側挿通部に挿通されるまでの間、第二挿通部材を摺動可能とするフォーク側摺動部が形成されることで、転舵角度を調整する際にフォーク側挿通部とフォークホルダ側挿通部とにずれが生じる場合であっても、ずれを解消するまで第二挿通部材を摺動することができるため、車両組立時の作業性をより一層向上することができる。
請求項8に記載した発明によれば、フォーク側挿通部が車幅方向に延びるフォーク側摺動部の車幅方向中心に配置されることで、転舵角度を調整する際にフォーク側挿通部がフォークホルダ側挿通部に対して車幅方向一側にずれた場合であっても、ずれを解消するまで第二挿通部材を車幅方向に摺動することができるため、車両組立時の作業性をより一層向上することができる。
請求項9に記載した発明によれば、フォークホルダにはフォークの転舵角度を制限するフォークホルダ側転舵制限部が形成され、フォーク側係合部にはフォークホルダ側転舵制限部に当接可能とされるフォーク側転舵制限部が形成されることで、フォークの転舵角度を制限するいわゆるハンドルストッパとしての機能をフォーク側係合部に持たせることができ、別個にハンドルストッパを設ける必要がないため、装置構造の簡素化を図ることができる。
請求項10に記載した発明によれば、フォーク側転舵制限部が車幅方向に延びるフォーク側係合部の車幅方向両端部に配置されることで、フォーク側転舵制限部がフォークホルダ側転舵制限部に当接する際に荷重を受ける場合であっても、荷重をフォーク側係合部の車幅方向両端部で受けることができるため、ハンドルストッパとしての強度を確保することができる。
請求項11に記載した発明によれば、第一連結部材が第一転舵角度と第二転舵角度との少なくとも一方を調整可能に伸縮可能とされることで、転舵角度を調整する際には第一連結部材を伸縮させるのみで転舵調整(例えば、組付け等によるずれを吸収すること)ができるため、簡易な調整機構とすると共に、車両組立時の作業性をより一層向上することができる。
請求項12に記載した発明によれば、第二連結部材において、ステアリング側連結部とステアリング部との接続と、フォークホルダ側連結部とフォークホルダとの接続とのうち少なくとも一方がラバーマウントとされることで、転舵角度を調整する際に、第一連結部材により転舵調整を行いつつ、第二連結部材により第一連結部材のサポート(例えば、組付け等によるずれをラバーの撓みで吸収すること)ができるため、転舵調整を効果的に行うと共に、車両組立時の作業性をより一層向上することができる。
本発明の実施形態における自動二輪車の車体前部の左側面図である。 上記自動二輪車の前輪懸架装置の左側面図である。 上記前輪懸架装置の前面図である。 上記前輪懸架装置を後上方から見た斜視図である。 上記前輪懸架装置を左後方から見た斜視図である。 上記前輪懸架装置を左前方から見た斜視図である。 上記自動二輪車におけるブレーキホースの配索例を示す左側面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。尚、以下の説明における前後左右等の向きは、特に記載が無ければ以下に説明する車両における向きと同一とする。また以下の説明に用いる図中適所には、車両前方を示す矢印FR、車両左方を示す矢印LH、車両上方を示す矢印UP、及び車両左右中心線CLが示されている。
<車両全体>
図1は、鞍乗り型車両の一例としての自動二輪車の車体前部を示す。図1を参照し、自動二輪車の車体フレーム1は、前端部に前輪懸架装置10を支持するフロントブロック3を有し、車両前後に延びる左右一対のメインフレーム2を備える。尚、図3中符号2Lは左メインフレーム、符号2Rは右メインフレームを示す。又、図3中符号3Lは左フロントブロック、符号3Rは右フロントブロックを示す。
左右メインフレーム2は、側面視で、前側ほど前後幅が大きい形状をなすフロントブロック3と、前側ほど前後幅を広めて前方に開放するV字状をなして不図示の後輪懸架装置を支持するピボット部5と、フロントブロック3の後端3dから後側ほど下方に位置するように緩やかに傾斜して延びてフロントブロック3の後端3dとピボット部5の前上端5aとの間を渡す連結部4と、を一体に有する。尚、連結部4の前端4aの上下幅は、フロントブロック3の後端3dの上下幅と略同じであり、連結部4の後端4bの上下幅は、ピボット部5の前上端5aの上下幅と略同じである。
車体フレーム1は、側面視でJ字状をなす左右一対のロアフレーム6を更に備える。ロアフレーム6は、メインフレーム2の後側に位置するピボット部5の前下端部5bから車両下方を前方に延びて車両前側で上方へ向かい、フロントブロック3の前下端部に至る。尚、図3中符号6Lは左ロアフレーム、符号6Rは右ロアフレームを示す。
メインフレーム2及びロアフレーム6によって囲まれる空間には、例えばエンジン(不図示)が搭載される。フロントブロック3及び連結部4の上方には、燃料タンク7が配置される。ピボット部5の上方には、シート8が配置される。自動二輪車の車体前部は、合成樹脂製のフロントカウル9で覆われる。
図3を併せて参照し、フロントブロック3は、前面視で上側ほど左右幅を狭めて下方に開放する門形(逆V字状)をなす。フロントブロック3における前記門形の下部開放部を符号3sで示す。
図6を併せて参照し、フロントブロック3の前上端部には、上アーム21の後端部21bが接続される上接続部3aが形成される。フロントブロック3の前上部で且つ前記上接続部3aよりも後方には、バーハンドル18(ハンドル)を支持するハンドル支持部31が後上方に延出して形成される。フロントブロック3の前下部には、前下方に延出する延出部30が形成される。尚、図3中符号30Lは左延出部、符号30Rは右延出部を示す。
延出部30には、下アーム22の後端部22bが接続される下接続部3bが形成されると共に、ロアフレーム6の前上部6aが接続される。延出部30の下端部には、エンジン前上部の左右側部が支持される下支持部3cが形成される。尚、エンジン前後中央上部の左右側部は、連結部4の支持部4cに支持され、エンジン後部の左右側部は、ピボット部5の支持部5cに支持される。尚、ロアフレーム6がエンジンを支持してもよい。
左右ロアフレーム6L,6Rの前端部6fは、前面視で、車両下方から上方へ直線状に延びた後に上側ほど車幅方向中央に位置するように傾斜して延びて前上部6aに至る。左右ロアフレーム6L,6Rの前上部6aは、前面視で左右延出部30L,30Rの前部30fに重なる。左右延出部30L,30Rの前部30fは、前面視で、上側ほど車幅方向中央に位置するように傾斜して延びる。左右フロントブロック3L,3Rの前端部3fは、前面視で、左右延出部30L,30Rの前部30fの上端に連なると共に、上側ほど車幅方向中央に位置するように緩やかに傾斜する。
ロアフレーム6の前上部6aは、延出部30の前部30fに結合される。延出部30の前部30fには、ロアフレーム6の前上部6aが結合される結合部30cが形成される。結合部30cには、ロアフレーム6の前上部6aが車両前側から締結する締結具としてのボルト30jにより結合される。
ボルト30jは、前面視で、上下方向及び左右方向にオフセットして複数設けられる。本実施形態では、ボルト30jは、前面視で、左右延出部30L,30Rの結合部30cに上下方向及び左右方向にオフセットして二つずつ計四つ設けられる。図3等では、便宜上、計四つのボルト30jのうち、前面視で下方向及び左右方向にオフセットして一つずつ(計二つ)設けられるボルト30jのみを示す。尚、ボルト30jは、三つ以上複数設けてもよい。
尚、図1中符号50はステップ、符号51はステップ50を支持するステップ支持部材、符号55はサイドスタンドを示す。
<前輪懸架装置>
図1及び図6を併せて参照し、前輪懸架装置10は、下端部で前輪11を支持するフォーク17(具体的にはフロントフォーク)と、ハンドル支持部31に回動可能に支持されると共に、バーハンドル18の操作に伴って第一転舵軸線C1の回りに回動されるハンドルポスト35(ステアリング部)と、第二転舵軸線C2の回りにフォーク17を回動可能に支持するフォークホルダ15と、ハンドルポスト35とフォークホルダ15との間で連結される左右一対のリンク部材41,42及び転舵部材45と、車両前後方向に延びて前輪11を上下揺動可能に支持する上下アーム21,22を有する支持アーム20と、前輪11の動きに伴って伸縮して緩衝作用を得るクッション部材27と、を備える。これらハンドルポスト35、左右リンク部材41,42、転舵部材45、フォークホルダ15及びフォーク17を介して、バーハンドル18の操作に伴う第一転舵軸線C1の回りの回動と前輪11の転舵とが連係される。即ち、ハンドルポスト35、左右リンク部材41,42、転舵部材45、フォークホルダ15及びフォーク17は、後述する第一係合部61と第二係合部62とを連係する連係機構60を形成する。又、左右リンク部材41,42(左リンク部材41及び右リンク部材42)は、後述する転舵調整機構40を形成する。尚、左リンク部材41は請求項に記載の「第二連結部材」に相当し、右リンク部材42は請求項に記載の「第一連結部材」に相当する。
ここで、第一転舵軸線C1は、バーハンドル18の操作に伴って回動されるハンドルポスト35の回動軸線であり、ハンドル支持部31における円筒状のボス部32の中心軸線と一致する。第二転舵軸線C2は、バーハンドル18の操作に伴って回動されるフォーク17の回動軸線であり、円筒状をなすフォークホルダ15の中心軸線と一致する。第二転舵軸線C2の鉛直方向に対する角度が「キャスター角」となる。第二転舵軸線C2は、側面視で第一転舵軸線C1よりも前方にオフセット(離反)する。第二転舵軸線C2と第一転舵軸線C1とは、互いに略平行である。
<フォーク>
図2及び図3を併せて参照し、フォーク17は、第二転舵軸線C2を形成する軸部16と、上下に延びる左右一対のアーム部17aと、左右アーム部17aの上端部間を連結するクロスメンバ17bと、を一体に有する。左右アーム部17aは、前輪11の左右両側に配置される。クロスメンバ17bは、前輪11の上端位置のトレッド面に沿うように車幅方向内側へ湾曲し、左右アーム部17aの上端部間に配置される。クロスメンバ17bの左右端部は、左右アーム部17aの上端部に接合される。フォーク17の各要素は、例えば一体のアルミニウム製部品であり、各要素が互いに一体に溶接結合される。
フォーク17の軸部16は、円筒状をなすフォークホルダ15の径方向内側で、フォークホルダ15に第二転舵軸線C2の回りに回動可能に支持される。フォーク17の軸部16の上端部16aは、転舵部材45に接続される。
図6を併せて参照し、クロスメンバ17bの上端部には、軸部16の下端部16bが接続される軸支部17cが形成される。クロスメンバ17bの軸支部17cには、軸部16が延びる方向に開口する挿通孔17hが形成される。挿通孔17hに軸部16を上端部16aから挿通させ、挿通孔17hに軸部16の下端部16bが位置する状態で、軸部16の下端部16bと軸支部17cとを溶接結合することで、クロスメンバ17bの上端部が軸部16の下端部16bに固定される。
図3を併せて参照し、左右アーム部17aの下端部17dには、前輪11の車軸(以下「前輪車軸」という。)が接続される。例えば、前輪車軸の車幅方向両端部は、不図示のボールベアリングを介して、左右アーム部17aの下端部17dに固定される。前輪11のホイールは、前輪車軸の車幅方向中央に回動可能に支持される。クロスメンバ17bには、フロントフェンダ12(図1参照)が不図示のボルトを介して支持される。便宜上、図3及び図6では、フロントフェンダ12等の図示を省略する。
尚、図1中符号13は、ブレーキキャリパを示す。又、符号13aは、ブレーキロータを示す。又、符号C10は、前輪車軸の中心軸線を示す。又、符号C10Lは、中心軸線C10から路面Rに降ろした垂線を示す。又、符号Tは、トレールを示す。
<ハンドル支持部>
図2を併せて参照し、ハンドル支持部31は、側面視で、フロントブロック3の前上端部で鉛直方向に対して後傾して設けられる。ハンドル支持部31は、例えばアルミ製のフロントブロック3の上端部に一体に設けられる。ハンドル支持部31は、ハンドルポスト35を回動可能(転舵可能)に支持する。
図2及び図3を併せて参照し、具体的に、ハンドル支持部31は、第一転舵軸線C1を形成する円筒状のボス部32と、フロントブロック3の前上端部から上側ほど車幅方向内側に位置するように後上方に延びてボス部32の下端部32b(下部)に繋がる左右延出部33L,33Rと、によって形成される。左右延出部33L,33Rには、車幅方向に沿うように延びて左右延出部33L,33Rの間を連結する連結軸としてのボルト34aが設けられる。左右延出部33L,33Rには、クッション部材27の上端部27aが接続されるクッション上接続部27cが形成される。ボス部32の上端部には、第一転舵軸線C1の回りに回動可能にハンドルポスト35が設けられる。
<ハンドルポスト>
ハンドルポスト35は、バーハンドル18が固定されるホルダ36と、ホルダ36の下部に繋がると共に第一転舵軸線C1を中心軸線とする円筒状の軸部39と、によって形成される。図4を併せて参照し、ホルダ36は、第一転舵軸線C1と平行な方向に厚みを有すると共に前側ほど左右幅が大きい扇形状をなす台座部38と、台座部38の左右両端部に接続されると共に側面視でL字状をなして後上方に延びる左右延出部37L,37Rと、を有する。
図3を併せて参照し、軸部39は、ボス部32の径方向内側で、ボス部32に第一転舵軸線C1の回りに回動可能に支持される。台座部38の後部38bは、軸部39の上端部に溶接結合される。台座部38の左右の下面には、左右一対のリンク部材41,42の後端部が接続されるリンク後接続部38cが形成される。
図2を併せて参照し、左右延出部37L,37Rは、バーハンドル18の車幅方向内側端部が接続されるハンドル接続部37aと、台座部38の左右端部38aに接続されると共に台座部38の傾斜に沿うように側面視で前上方に延びる第一延出部37bと。第一延出部37bの前上端から後上方に延びて前記ハンドル接続部37aに繋がる第二延出部37cと、を一体に有する。尚、図3中符号37dは、第一延出部37b及び第二延出部37cにわたって設けられるガセットを示す。ガセット37dが第一延出部37b及び第二延出部37cにわたって設けられることで、左右延出部37L,37Rを補強することができる。
バーハンドル18及び左右延出部37L,37Rは、例えばアルミニウム製部品であり、互いに一体に溶接結合される。例えば、バーハンドル18は、車幅方向左右に分かれるセパレートハンドルを有し、左右セパレータハンドルの車幅方向内側部が左右延出部37L,37Rのハンドル接続部37aに溶接結合される。尚、ハンドル接続部37aに車幅方向に沿う挿通孔を形成し、前記挿通孔に左右セパレータハンドルの車幅方向内側部が圧入されることで、バーハンドル18及び左右延出部37L,37Rが一体化されてもよい。
図4を併せて参照し、左右延出部37L,37Rの第二延出部37cは、台座部38の左右端部38aに複数(例えば本実施形態では左右二つずつ)の締結部材(ボルト)によって締結固定される。尚、左右延出部37L,37Rの第二延出部37cは、台座部38の左右端部38aに溶接結合されてもよい。
ハンドルポスト35の軸部39がボス部32に回動可能に支持されることで、ハンドルポスト35は、バーハンドル18の操作に伴って第一転舵軸線C1の回りに回動可能(転舵可能)とされる。
尚、図4中符号19は、ディマースイッチ、ウインカスイッチ等のスイッチ類を有するスイッチボックスを示す。又、ブレーキレバーに連結されるマスターシリンダーの図示は省略する。又、クラッチレバーの図示は省略する。尚、オートクラッチを採用してもよい。
<フォークホルダ>
図2及び図6を併せて参照し、フォークホルダ15は、第一転舵軸線C1の前方に離反して設けられる。具体的に、フォークホルダ15は、円筒状をなし、フロントブロック3の前方で鉛直方向に対して後傾して設けられる。フォークホルダ15は、その径方向内側でフォーク17の軸部16を、第二転舵軸線C2の回りに回動可能(転舵可能)に支持する。軸部16の上端部16aは、フォークホルダ15の上端部15aよりも上方に突出する。尚、軸部16及びフォークホルダ15は、第二転舵軸線C2を中心軸線とする。
軸部16の上端部16aがフォークホルダ15の上端部15aよりも上方に突出した状態で、軸部16の上端部16aの側から軸部16とフォークホルダ15との間には、軸部16を回動自在に支持する軸受(不図示)が組み付けられる。図中符号14は、軸部16の上端部16aの側から軸部16に挿通されて、前記軸受の抜け止めを行う抜け止め部材を示す。
フォークホルダ15の前上部には、上アーム21の前端部21aが接続される上接続部15cが前上方に突出して形成される。フォークホルダ15の後下部には、下アーム22の前端部22aが接続される下接続部15dが後下方に突出して形成される。上接続部15cは、側面視で第二転舵軸線C2よりも前方に配置され、下接続部15dは、側面視で第二転舵軸線C2よりも後方に配置される。フォークホルダ15の左右側面には、下接続部15dを補強するためのリブ15rが形成される。リブ15rは、側面視で前上方に開くV字状を有し、下接続部15d側ほどリブ高さが大きくなるように下接続部15dから前上方に分岐して延びる。
<転舵部材>
図2及び図6を併せて参照し、転舵部材45は、フォークホルダ15の上端部15aよりも上方で、軸部16の上端部16aに支持される。転舵部材45は、左右リンク部材41,42の前端部が接続されるリンク前接続部45aと、第二転舵軸線C2に沿う方向から見て前方が開くC字状をなす軸支部45bと、軸支部45bの上端から上側ほど車幅方向外側に位置するように延びてリンク前接続部45aと軸支部45bとの間を連結する連結部45cとを、一体に有する。リンク前接続部45a、軸支部45b及び連結部45cは、例えばアルミニウム製部品であり、互いに一体形成される。
本実施形態において、連結部45cは、軸支部45bの左右上端から上側ほど車幅方向外側に位置するように延びてリンク前接続部45aに至る。
軸支部45bの前端部には、車幅方向に開口する挿通孔が形成される。例えば、軸部16の上端部16aに軸支部45bを挿し込んだ状態で、前記挿通孔を通じてボルトをナットに螺着し締め込むことで、転舵部材45が軸部16の上端部16aに締結固定される。転舵部材45は、バーハンドル18の操作に伴ってフォーク17と一体的に第二転舵軸線C2の回りに回動可能(転舵可能)とされる。
<リンク部材>
図2及び図4を併せて参照し、左右リンク部材41,42は、側面視及び上面視で前後に延びる直線状をなす。左右リンク部材41,42は、車幅方向の左右に設けられる。左右リンク部材41,42の前端部には、リンク前接続部45aに接続される前ボールジョイント41F,42Fが設けられる。左右リンク部材41,42の後端部には、リンク後接続部38cに接続される後ボールジョイント41R,42Rが設けられる。
前後ボールジョイント41F,41R,42F,42Rは、ボールスタッド43と、ソケット44と、を有する。ボールスタッド43は、球状のボール部43aと、ボール部43aの上方に突出するスタッド部43bと、を有する。ボール部43aは、ソケット44の内部で摺動可能に保持される。スタッド部43bは、車両上下方向に直線状に延びる。ソケット44は、上下ソケット44a,44bを有する。上下ソケット44a,44bの間には、ボール部43aが摺動可能に保持される。
リンク前接続部45aには、車両上下方向に開口する挿通孔が形成される。リンク前接続部45aの挿通孔に前ボールジョイント41F,42Fのスタッド部43bの上端部のネジ部を挿通し、その上方への突出部にナットを螺着し締め込むことで、前ボールジョイント41F,42Fのスタッド部43bがリンク前接続部45aに締結固定される。以下、前ボールジョイント41F,42Fにおけるスタッド部43bの中心軸線を「第一軸線C4」という。左右リンク部材41,42の前端部は、前ボールジョイント41F,42Fを介してリンク前接続部45aに第一軸線C4の周りに回動自在に接続される。
リンク後接続部38cには、車両上下方向に開口する挿通孔が形成される。リンク後接続部38cの挿通孔に後ボールジョイント41R,42Rのスタッド部43bの上端部のネジ部を挿通し、その上方への突出部にナットを螺着し締め込むことで、後ボールジョイント41R,42Rのスタッド部43bがリンク後接続部38cに締結固定される。以下、後ボールジョイント41R,42Rにおけるスタッド部43bの中心軸線を「第二軸線C5」という。左右リンク部材41,42の後端部は、後ボールジョイント41R,42Rを介してリンク後接続部38cに第二軸線C5の回りに回動自在に接続される。
本実施形態において、右リンク部材42は、前後端部にネジ部を有し、前後ネジ部がそれぞれ前ボールジョイント42Fの下ソケット44bの後端部及び後ボールジョイント42Rの下ソケット44bの前端部に所定量螺着された状態でロックナットを用いて固定される。これにより、前記ロックナットを緩めて下ソケット44bとネジ部との螺着量を増減させることで、右リンク部材42の前後接続部間の距離を調整できる。
本実施形態において、左リンク部材41の後ポールジョイント41Rのスタッド部43bと、リンク後接続部38cとの接続は、ラバーマウントとされる。図4中符号48は、後ポールジョイント41Rのスタッド部43bに挿通される円環状のラバー部材を示す。例えば、左リンク部材41においては、リンク後接続部38cの挿通孔に後ボールジョイント41Rのスタッド部43bの上端部のネジ部を挿通し、その上方への突出部にラバー部材48を挿通した後に、ラバー部材48の上方への突出部にナットを螺着し締め込むことで、後ボールジョイント41Rのスタッド部43bがリンク後接続部38cにラバーマウントされる。
<支持アーム>
図2及び図6を併せて参照し、支持アーム20は、車両前後方向に延びて上下揺動可能に設けられる上下アーム21,22を有する。上下アーム21,22は、車両上下方向に並んで配置されると共に、車両前後方向に沿うように延びる。上アーム21の前端部21aは、フォークホルダ15の上部の車幅方向外側に配置され、下アーム22の前端部22aは、フォークホルダ15の下部の車幅方向内側に配置される。上下アーム21,22の後端部21b,22bは、フロントブロック3の前部の車幅方向内側に配置される。上下アーム21,22の後端部21b,22bは、フロントブロック3における前記門形の下部開放部3s内に収容される。
上アーム21の前後端部21a,21bは、側面視で、下アーム22の前後端部22a,22bよりも前方に配置される。側面視で、上アーム21の前端部21aは第二転舵軸線C2よりも前方に位置し、下アーム22の前端部22aは第二転舵軸線C2よりも後方に位置する。上下アーム21,22の後端部21b,22bは、フロントブロック3の前部に揺動可能に支持される。フォークホルダ15は、上下アーム21,22の前端部21a,22aに揺動可能に接続される。
フォークホルダ15の上下接続部15c,15dは、上下アーム21,22の前端部21a,22aに車幅方向に沿う連結軸としてのボルト23a,25aを介して揺動可能に接続される。ボルト23aは、フォークホルダ15の上接続部15c及び上アーム21の前端部21aを貫通して車幅方向に延びる。ボルト25aは、フォークホルダ15の下接続部15d及び下アーム22の前端部22aを貫通して車幅方向に延びる。図中符号C11は、フォークホルダ15の上接続部15c及び上アーム21の前端部21aを連結するボルト23aの中心軸線を示す。図中符号C13は、フォークホルダ15の下接続部15d及び下アーム22の前端部22aを連結するボルト25aの中心軸線を示す。
上下アーム21,22の後端部21b,22bは、フロントブロック3の上下接続部3a,3bに車幅方向に沿う連結軸としてのボルト24a,26aを介して揺動可能に接続される。ボルト24aは、上アーム21の後端部21b及びフロントブロック3の上接続部3aを貫通して車幅方向に延びる。ボルト26aは、下アーム22の後端部22b及び左右延出部30L,30Rの下接続部3bを貫通して車幅方向に延びる。上下アーム21,22の後端部21b,22bは、フロントブロック3を貫通して車幅方向に沿って延びるボルト24a,26aを介して回動可能に支持されることで、上下アーム21,22を高い剛性で支持することができる。図中符号C12は、上アーム21の後端部21b及びフロントブロック3の上接続部3aを連結するボルト24aの中心軸線を示す。図中符号C14は、下アーム22の後端部22b及び左右延出部30L,30Rの下接続部3bを連結するボルト26aの中心軸線を示す。
以下、ボルト23aの中心軸線を「第一連結軸線C11」、ボルト24aの中心軸線を「第二連結軸線C12」、ボルト25aの中心軸線を「第三連結軸線C13」、ボルト26aの中心軸線を「第四連結軸線C14」という。
図2を参照し、側面視で、第一連結軸線C11と第二連結軸線C12とを通る直線を「第一直線AX1」とし、第三連結軸線C13と第四連結軸線C14とを通る直線を「第二直線AX2」とする。側面視で、上アーム21の第一直線AX1と下アーム22の第二直線AX2とは、互いに略平行である。
側面視で、上アーム21の前後長さは、下アーム22の前後長さと略同じとする。言い換えると、側面視で、第一連結軸線C11及び第二連結軸線C12を結ぶ線分の長さは、第三連結軸線C13及び第四連結軸線C14を結ぶ線分の長さと略同じとする。これにより、フォークホルダ15は、上下アーム21,22の上下揺動に対し略平行に上下する。尚、上下アーム21,22の上下揺動に対しフォークホルダ15が傾動するように上下アーム21,22を設置してもよい。
上アーム21の後端部21b(第二連結軸線C12)及び下アーム22の後端部22b(第四連結軸線C14)は、側面視で第二転舵軸線C2と後述するストローク軸線C3との間に配置される。
<上アーム>
図5及び図6を併せて参照し、上アーム21は、前後に延びる左右一対のアーム本体21cと、左右アーム本体21cの後端部21b間を連結するクロスメンバ21dと、を一体に有する。上アーム21の各要素は、例えばアルミニウム製部品であり、互いに一体形成される。
左右アーム本体21cは、フォークホルダ15の上部の左右両側に配置される。左右アーム本体21cは、フォークホルダ15の上部の外壁面に沿うように車幅方向内側へ湾曲する。
クロスメンバ21dは、フォークホルダ15の上部の後方で車幅方向に延びる。クロスメンバ21dの両端部は、左右アーム本体21cの後端部21bに接合される。
左右アーム本体21cの前端部21aには、車幅方向に開口する挿通孔が形成される。左右アーム本体21cの前端部21aの間にフォークホルダ15の上接続部15cを挟んだ状態で、前記挿通孔(左右アーム本体21cの前端部21aの挿通孔)及び上接続部15cの内周を通じて、ボルト23aをナット(不図示)に螺着し締め込む。フォークホルダ15の上接続部15cは、カラー及びボールベアリング(何れも不図示)を介して、上アーム21の前端部21aに第一連結軸線C11の回りに回動可能に支持される。
左右フロントブロック3L,3Rの上接続部3aには、車幅方向に開口する挿通孔が形成される。左右フロントブロック3L,3Rの上接続部3aの間に上アーム21の後端部21b(左右アーム本体21cの後端部21b及びクロスメンバ21d)を挟んだ状態で、前記挿通孔(左右フロントブロック3L,3Rの上接続部3aの挿通孔)及び上アーム21の後端部21bの内周を通じて、ボルト24aをナット(不図示)に螺着し締め込む。上アーム21の後端部21bは、カラー及びボールベアリング(何れも不図示)を介して、左右フロントブロック3L,3Rの上接続部3aに第二連結軸線C12の回りに回動可能に支持される。
<下アーム>
図5及び図6を併せて参照し、下アーム22は、前後に延びる左右一対のアーム本体22cと、左右アーム本体22cの前端部22a間を連結する前クロスメンバ22eと、左右アーム本体22cの後端部22b間を連結する後クロスメンバ22dと、を一体に有する。下アーム22の各要素は、例えばアルミニウム製部品であり、互いに一体形成される。
左右アーム本体22cは、クッション部材27の下部の左右両側に配置される。
前クロスメンバ22eは、クッション部材27の下部の前方で車幅方向に延びる。前クロスメンバ22eの両端部は、左右アーム本体22cの前端部22aに接合される。
後クロスメンバ22dは、クッション部材27の下部の後方で車幅方向に延びる。後クロスメンバ22dの両端部は、左右アーム本体22cの後端部22bに接合される。
フォークホルダ15の後部左右から後方に突出する左右の下接続部15dには、車幅方向に開口する挿通孔が形成される。左右の下接続部15dの間に左右アーム本体22cの前端部22a(左右アーム本体22cの前端部22a及び前クロスメンバ22e)を挟んだ状態で、前記挿通孔(左右の下接続部15dの挿通孔)及び左右アーム本体22cの前端部22aの内周を通じて、ボルト25aをナット(不図示)に螺着し締め込む。フォークホルダ15の左右の下接続部15dは、カラー及びボールベアリング(何れも不図示)を介して、下アーム22の前端部22aに第三連結軸線C13の回りに回動可能に支持される。
左右延出部30L,30Rの下接続部3bには、車幅方向に開口する挿通孔が形成される。左右延出部30L,30Rの下接続部3bの間に下アーム22の後端部22b(左右アーム本体22cの後端部22b及び後クロスメンバ22d)を挟んだ状態で、前記挿通孔(左右延出部30L,30Rの下接続部3bの挿通孔)及び下アーム22の後端部22bの内周を通じて、ボルト26aをナット(不図示)に螺着し締め込む。下アーム22の後端部22bは、カラー及びボールベアリング(何れも不図示)を介して、左右延出部30L,30Rの下接続部3bに第四連結軸線C14の回りに回動可能に支持される。
図2を併せて参照し、下アーム22において、前クロスメンバ22eの車幅方向中央部後方かつ左右アーム本体22cの前端部22aには、クッション部材27の下端部27bが接続されるクッション下接続部27dが形成される。
<クッション部材>
図2及び図6を併せて参照し、クッション部材27は、側面視で上側ほど後側に位置するように傾斜するロッド式のダンパー27jと、ダンパー27jの周囲を巻回するコイルスプリング27kと、を有する。クッション部材27は、その中心軸線C3に沿ってストロークして伸縮し、所定の緩衝作用を得る。以下、中心軸線C3を「ストローク軸線」という。側面視で、ストローク軸線C3が鉛直方向に対して後傾するように、クッション上接続部27cは、第一転舵軸線C1よりも後方に配置される。
クッション部材27は、下アーム22の揺動に伴い下端部27bをストロークさせて緩衝作用を得る。クッション部材27は、側面視でエンジンの前上方かつ前輪11の後上方に配置される。クッション部材27の上部は、フロントブロック3における前記門形の下部開放部3s内に収容される。クッション部材27の上端部27aは、側面視でフロントブロック3に覆われる。クッション部材27の上端部27aは、左右延出部33L,33Rのクッション上接続部27cに揺動可能に接続され、クッション部材27の下端部27bは、下アーム22のクッション下接続部27dに揺動可能に接続される。
クッション部材27の上端部27aは、左右延出部33L,33Rのクッション上接続部27cに車幅方向に沿う連結軸としてのボルト34aを介して揺動可能に接続される。ボルト34aは、クッション上接続部27c及びクッション部材27の上端部27aを貫通して車幅方向に延びる。図中符号C15は、クッション上接続部27c及びクッション部材27の上端部27aを連結するボルト34aの中心軸線を示す。
左右延出部33L,33Rのクッション上接続部27cには、車幅方向に開口する挿通孔が形成される。左右延出部33L,33Rのクッション上接続部27cの間にクッション部材27の上端部27aを挟んだ状態で、前記挿通孔(左右延出部33L,33Rのクッション上接続部27cの挿通孔)及びクッション部材27の上端部27aの内周を通じて、ボルト34aを挿通し、その突出部にナット(不図示)を螺着し締め込む。クッション部材27の上端部27aは、カラー(不図示)を介して、左右延出部33L,33Rのクッション上接続部27cに中心軸線C15の回りに回動可能に支持される。
クッション部材27の下端部27bは、下アーム22の左右のクッション下接続部27dに車幅方向に沿う連結軸としてのボルト28aを介して揺動可能に接続される。ボルト28aは、クッション下接続部27d及びクッション部材27の下端部27bを貫通して車幅方向に延びる。図中符号C16は、クッション下接続部27d及びクッション部材27の下端部27bを連結するボルト28aの中心軸線を示す。
下アーム22の左右のクッション下接続部27dには、車幅方向に開口する挿通孔が形成される。下アーム22の左右のクッション下接続部27dの間にクッション部材の下端部27bを挟んだ状態で、前記挿通孔(下アーム22の左右のクッション下接続部27dの挿通孔)及びクッション部材27の下端部27bの内周を通じて、ボルト28aを挿通し、その突出部にナット(不図示)を螺着し締め込む。クッション部材27の下端部27bは、カラー(不図示)を介して、下アーム22の左右のクッション下接続部27dに中心軸線C16の回りに回動可能に支持される。
以下、クッション部材27の作用について説明する。
前輪懸架装置10に車重分の荷重が加わった1G状態から、前輪制動等により前輪11が相対的に上方へ変位すると、支持アーム20が上方へ揺動して、フォーク17及びフォークホルダ15が上方へ変位する。このとき、第四連結軸線C14を中心に下アーム22が図2中右回り(時計回り)に後転する。すると、下アーム22が、クッション部材27の下端部27bを上方へ変位させてクッション部材27を圧縮させる。
フォークホルダ15が上方へ変位すると、これに応じて転舵部材45も一体的に変位する。このとき、左右リンク部材41,42がハンドルポスト35に対して変位し、且つ、第二転舵軸線C2の第一転舵軸線C1に対する角度が変化するが、この変化は前後ボールジョイント41F,41R,42F,42Rの揺動及び左右リンク部材41,42の揺動により吸収される。
一方、前記1G状態から、加速等により前輪11が相対的に下方へ変位すると、支持アーム20が下方へ揺動して、フォーク17及びフォークホルダ15が下方へ変位する。このとき、第四連結軸線C14を中心に下アーム22が図2中左回り(反時計回り)に前転する。すると、下アーム22が、クッション部材27の下端部27bを下方へ変位させてクッション部材27を伸長させる。
フォークホルダ15が下方へ変位すると、これに応じて転舵部材45も一体的に変位する。このとき、左右リンク部材41,42がハンドルポスト35に対して変位し、且つ、第二転舵軸線C2の第一転舵軸線C1に対する角度が変化するが、この変化は前後ボールジョイント41F,41R,42F,42Rの揺動及び左右リンク部材41,42の揺動により吸収される。
以下、ブレーキホース70の配索例について説明する。
図7を参照し、ブレーキホース70は、ブレーキキャリパ13と、不図示のマスターシリンダーとの間に接続される。図7中符号13j,13kは、ブレーキキャリパ13におけるブレーキホース70の接続部を示す。一例として、ブレーキキャリパ13の接続部13j,13kのうち接続部13jに接続されるブレーキホース70の配索例について説明する。
ブレーキホース70は、ブレーキキャリパ13の接続部13jから不図示のマスターシリンダーに至るまで、複数(例えば本実施形態では三つ)のクランプ71,72,73(第一クランプ71、第二クランプ72及び第三クランプ)に取り付けられる。
第一クランプ71は、フォーク17の左アーム部17aの上下中間部の後端部に設けられる。
第二クランプ72は、フォークホルダ15のリブ15rの分岐部に設けられる。
第三クランプ73は、フロントブロック3の前記門形の下部開放部3s(図3参照)に臨む側(車幅方向内側)且つ上下接続部3a,3bの間に設けられる。尚、第三クランプ73の配置位置は、側面視で、上下アーム21,22の揺動軌跡(不図示)に当たらない位置とされる。
ブレーキホース70は、ブレーキキャリパ13の接続部13jと第一クランプ71との間、第一クランプ71と第二クランプ72との間、第二クランプ72と第三クランプ73との間、及び第三クランプ73と不図示のマスターシリンダーとの間で、弛みを持つように配索される。
図7の側面視で、ブレーキホース70は、第一クランプ71と第二クランプ72との間においては下アーム22の下方で弛むように配索され、第二クランプ72と第三クランプ73との間においては上下アーム21,22の間で弛むように配索される。
例えば、前輪11が転舵すると、即ちフォーク17が第二転舵軸線C2(図1参照)の回りに転舵すると、ブレーキホース70における第一クランプ71と第二クランプ72との間の部分は、第二転舵軸線C2の回りに変位する。
例えば、図7の側面視で、前輪11が相対的に上方へ変位すると(支持アーム20が上方へ揺動してフォークホルダ15が上方へ変位すると)、第二クランプ72が上方へ変位し、ブレーキホース70における第二クランプ72と第三クランプ73との間の部分は、上方(図7中矢印v1)へ変位する。
一方、図7の側面視で、前輪11が相対的に下方へ変位すると(支持アーム20が下方へ揺動してフォークホルダ15が下方へ変位すると)、第二クランプ72が下方へ変位し、ブレーキホース70における第二クランプ72と第三クランプ73との間の部分は、下方(図7中矢印v2)へ変位する。
このように、ブレーキホース70がブレーキキャリパ13の接続部13jと第一クランプ71との間、第一クランプ71と第二クランプ72との間、第二クランプ72と第三クランプ73との間、及び第三クランプ73と不図示のマスターシリンダーとの間で弛みを持つように配索されることで、ブレーキホース70がクランプを介さずにブレーキキャリパ13の接続部13jとマスターシリンダーとの間で弛みを持つように配索される場合と比較して、ブレーキキャリパ13の接続部13jとマスターシリンダーとの間におけるブレーキホース70の配索を整然とすると共に、前輪11が転舵した場合であっても第一クランプ71と第二クランプ72との間でブレーキホース70を変位させることができ、且つ、前輪11が上下に変位した場合であっても第二クランプ72と第三クランプ73との間でブレーキホース70を変位させることができる。
<前輪懸架装置の位置決め構造>
図1及び図2を併せて参照し、前輪懸架装置10の位置決め構造は、車両組立時、ハンドルポスト35とハンドル支持部31とを第一転舵角度で係合する第一係合部61と、フォーク17とフォークホルダ15とを第二転舵角度で係合する第二係合部62と、第一係合部61と第二係合部62とを連係する連係機構60とを備える。連係機構60には、第一転舵角度を調整して第一係合部61を係合させると共に、第二転舵角度を調整して第二係合部62を係合させる転舵調整機構40が設けられる。
ここで、第一転舵角度は第一転舵軸線C1の回りの角度であり、第二転舵角度は第二転舵軸線C2の回りの角度である。
具体的に、第一転舵軸線C1に沿う方向から見て、第一転舵軸線C1と直交する線を第一仮想線とし、且つ、車両左右中心線CLと重なる線を第一基準線としたとき、第一転舵角度は、第一転舵軸線C1を中心とする第一基準線と第一仮想線とのなす角度である。
又、第二転舵軸線C2に沿う方向から見て、第二転舵軸線C2と直交する線を第二仮想線とし、且つ、第二仮想線が車両左右中心線CLと重なる線を第二基準線としたとき、第二転舵角度は、第二転舵軸線C2を中心とする第二基準線と第二仮想線とのなす角度である。
本実施形態では、第一転舵角度及び第二転舵角度は、それぞれ0°とする。
<第一係合部>
図2及び図4を併せて参照し、第一係合部61は、ハンドルポスト35に形成されるハンドルポスト側係合部63(ステアリング部側係合部)と、ハンドル支持部31に形成されるハンドル支持部側係合部64(車体フレーム側係合部)とを備える。
ハンドルポスト側係合部63は、図2の側面視で第一転舵軸線C1に沿う方向に厚みを有すると共に、図4において台座部38の左後端部から後方に突出するように形成される。
ハンドル支持部側係合部64は、図2の側面視で第一転舵軸線C1に沿う方向に厚みを有すると共に、図4においてハンドル支持部31の左後端部から後方に突出するように形成される。ハンドル支持部側係合部64の厚みは、ハンドル支持部31の左後端部から離反するほど徐々に小さくなっている。
ハンドルポスト側係合部63には、第一挿通部材(不図示)を挿通可能なハンドルポスト側挿通部63h(ステアリング部側挿通部)が形成される。ハンドルポスト側挿通部63hは、ハンドルポスト側係合部63をその厚み方向に貫通する貫通孔である。
ハンドル支持部側係合部64には、第一挿通部材を挿通可能なハンドル支持部側挿通部64h(車体フレーム側挿通部)が形成される。ハンドル支持部側挿通部64hは、ハンドル支持部側係合部64をその厚み方向に貫通する貫通孔である。
ハンドルポスト側挿通部63h及びハンドル支持部側挿通部64hが貫通孔であることによって、ハンドルポスト側挿通部63h及びハンドル支持部側挿通部64hが水抜き孔として機能するため、ハンドルポスト側挿通部63h及びハンドル支持部側挿通部64hに水等が溜まることを抑制することができる。
第一転舵角度(上記0°)において、ハンドルポスト側挿通部63hとハンドル支持部側挿通部64hとは、鉛直方向に対して後傾する第一転舵軸線C1に沿う方向に連通する。尚、第一転舵角度(上記0°)において、ハンドルポスト側挿通部63hとハンドル支持部側挿通部64hとは、第一転舵軸線C1に沿う方向に連通することに限らず、鉛直方向に連通していればよい。
例えば、第一挿通部材は、一方向に直線状に延びると共にハンドルポスト側挿通部63h及びハンドル支持部側挿通部64hの双方に挿通可能な軸部と、軸部の一端に設けられると共にハンドルポスト側挿通部63hに挿通不能な(具体的にはハンドルポスト側挿通部63hの直径よりも拡径する)頭部とを備える。例えば、第一転舵角度(上記0°)において、ハンドルポスト側挿通部63hとハンドル支持部側挿通部64hとが連通した状態で、ハンドルポスト側挿通部63hの上方から第一挿通部材の軸部をハンドルポスト側挿通部63hとハンドル支持部側挿通部64hとに挿通することによって、第一挿通部材の軸部がハンドルポスト側挿通部63hとハンドル支持部側挿通部64hとに挿通した状態で第一挿通部材の頭部がハンドルポスト側係合部63に着座するため、ハンドルポスト側係合部63とハンドル支持部側係合部64とを位置決めすることができる。
図4を参照し、ハンドル支持部側係合部64には、第一挿通部材がハンドル支持部側挿通部64hに挿通されるまでの間、第一挿通部材の軸部下端を摺動可能とするハンドル支持部側摺動部64a(車体フレーム側摺動部)が形成される。ハンドル支持部側摺動部64aは、第一転舵軸線C1と直交する面内に位置する平坦面である。ハンドル支持部側摺動部64aは、ハンドルポスト側係合部63の下端に臨むように配置される。
<第二係合部>
図2及び図3を併せて参照し、第二係合部62は、フォーク17に形成されるフォーク側係合部65(フォーク側係合部)と、フォークホルダ15に形成されるフォークホルダ側係合部66とを備える。
フォーク側係合部65は、図2の側面視で第二転舵軸線C2に沿う方向に厚みを有すると共に、図3において車幅方向に延び且つフォーク17のクロスメンバ17bの前上端部から上方に突出するように形成される。フォーク側係合部65の車幅方向中央部には、後方に窪む凹部が形成される。
フォークホルダ側係合部66は、図2の側面視で第二転舵軸線C2に沿う方向に厚みを有すると共に、図3においてフォークホルダ15の前下端部から前方に突出するように形成される。
フォーク側係合部65には、第二挿通部材(不図示)を挿通可能なフォーク側挿通部65h(フォーク側挿通部)が形成される。フォーク側挿通部65hは、フォーク側係合部65をその厚み方向に貫通する貫通孔である。
フォークホルダ側係合部66には、第二挿通部材を挿通可能なフォークホルダ側挿通部66hが形成される。フォークホルダ側挿通部66hは、フォークホルダ側係合部66をその厚み方向に貫通する貫通孔である。
フォーク側挿通部65h及びフォークホルダ側挿通部66hが貫通孔であることによって、フォーク側挿通部65h及びフォークホルダ側挿通部66hが水抜き孔として機能するため、フォーク側挿通部65h及びフォークホルダ側挿通部66hに水等が溜まることを抑制することができる。
第二転舵角度(上記0°)において、フォーク側挿通部65hとフォークホルダ側挿通部66hとは、鉛直方向に対して後傾する第二転舵軸線C2に沿う方向に連通する。尚、第二転舵角度(上記0°)において、フォーク側挿通部65hとフォークホルダ側挿通部66hとは、第二転舵軸線C2に沿う方向に連通することに限らず、鉛直方向に連通していればよい。
例えば、第二挿通部材は、一方向に直線状に延びると共にフォーク側挿通部65h及びフォークホルダ側挿通部66hの双方に挿通可能な軸部と、軸部の一端に設けられると共にフォークホルダ側挿通部66hに挿通不能な(具体的にはフォークホルダ側挿通部66hの直径よりも拡径する)頭部とを備える。例えば、第二転舵角度(上記0°)において、フォーク側挿通部65hとフォークホルダ側挿通部66hとが連通した状態で、フォークホルダ側挿通部66hの上方から第二挿通部材の軸部をフォークホルダ側挿通部66hとフォーク側挿通部65hとに挿通することによって、第二挿通部材の軸部がフォークホルダ側挿通部66hとフォーク側挿通部65hとに挿通した状態で第二挿通部材の頭部がフォークホルダ側係合部66に着座するため、フォーク側係合部65とフォークホルダ側係合部66とを位置決めすることができる。
図5を参照し、フォーク側係合部65には、第二挿通部材がフォーク側挿通部65hに挿通されるまでの間、第二挿通部材の軸部下端を摺動可能とするフォーク側摺動部65a(フォーク側摺動部)が形成される。フォーク側摺動部65aは、第二転舵軸線C2と直交する面内に位置する平坦面である。フォーク側摺動部65aは、車幅方向に延びると共に、フォークホルダ側係合部66の下端に臨むように配置される。フォーク側挿通部65hは、車幅方向に延びるフォーク側摺動部65aの車幅方向中心に配置される。
<転舵制限部>
図5及び図6を併せて参照し、フォークホルダ15のリブ15rの前端部には、フォーク17の転舵角度を制限するフォークホルダ側転舵制限部67が形成される。フォークホルダ側転舵制限部67は、第二転舵軸線C2と平行な面内に位置する平坦面である。フォークホルダ側転舵制限部67は、フォークホルダ15の車幅方向両側のリブ15rに設けられる。フォークホルダ側転舵制限部67は、車幅方向外側ほど後方に位置するように傾斜する。
一方、フォーク側係合部65には、フォークホルダ側転舵制限部67に当接可能とされるフォーク側転舵制限部68(フォーク側転舵制限部)が形成される。フォーク側転舵制限部68は、第二転舵軸線C2と平行な面内に位置する平坦面である。フォーク側転舵制限部68は、車幅方向に延びるフォーク側係合部65の車幅方向両端部に配置される。第二転舵角度(上記0°)において、フォーク側転舵制限部68は、車幅方向外側ほど前方に位置するように傾斜する。
<転舵調整機構>
図2及び図4を併せて参照し、転舵調整機構40は、車幅方向の右側(一方側)で前後方向に沿うように延びてハンドルポスト35とフォークホルダ15との間を連結する右リンク部材42と、車幅方向の左側(他方側)で前後方向に沿うように(右リンク部材42の長手方向と平行に)延びてハンドルポスト35とフォークホルダ15との間を連結する左リンク部材41とを備える。
上述の通り、右リンク部材42は、前後端部にネジ部を有し、前後ネジ部がそれぞれ前ボールジョイント42Fの下ソケット44bの後端部及び後ボールジョイント42Rの下ソケット44bの前端部に所定量螺着された状態でロックナットを用いて固定される。これにより、前記ロックナットを緩めて下ソケット44bとネジ部との螺着量を増減させることで、右リンク部材42の前後接続部間の距離を調整できる。車両組立時、右リンク部材42の前後接続部間の距離を調整することによって、第一転舵角度と第二転舵角度との少なくとも一方を調整することができる。このようにして、右リンク部材42は、第一転舵角度と第二転舵角度との少なくとも一方を調整可能に伸縮可能とされている。
上述の通り、左リンク部材41の後ポールジョイント41Rのスタッド部43bと、リンク後接続部38cとの接続は、ラバーマウントとされる。ここで、後ポールジョイント41Rは、請求項に記載の「ステアリング側連結部」に相当する。
以下、転舵調整機構を用いた車両の組立例について説明する。
図5及び図6を併せて参照し、先ず、フロントブロック3に、前輪懸架装置10を取り付ける。具体的に、先ず、フロントブロック3に、バーハンドル18、ハンドルポスト35、左右リンク部材41,42及び転舵部材45等のステアリング系を取り付ける。次に、フロントブロック3に、フォークホルダ15、上下アーム21,22及びクッション部材27等のフロントリンク系を取り付ける。次に、フォーク17をフォークホルダ15に下方から挿し込み、フォーク17の上端部を転舵部材45に取り付ける。次に、ハンドル側と前輪側とで転舵角度が一致するように転舵角度を調整する。具体的に、右リンク部材42の前後接続部間の距離を調整することによって、第一転舵角度と第二転舵角度との少なくとも一方を調整する。
例えば、第一転舵角度(上記0°)において、ハンドルポスト側挿通部63hとハンドル支持部側挿通部64hとが連通した状態で、ハンドルポスト側挿通部63hの上方から第一挿通部材の軸部をハンドルポスト側挿通部63hとハンドル支持部側挿通部64hとに挿通する。第一挿通部材の軸部をハンドルポスト側挿通部63hとハンドル支持部側挿通部64hとに挿通した状態で、右リンク部材42の前後接続部間の距離を調整する。これにより、ハンドルポスト側係合部63とハンドル支持部側係合部64とを位置決めすることができる。
一方、第二転舵角度(上記0°)において、フォーク側挿通部65hとフォークホルダ側挿通部66hとが連通した状態で、フォークホルダ側挿通部66hの上方から第二挿通部材の軸部をフォークホルダ側挿通部66hとフォーク側挿通部65hとに挿通する。第二挿通部材の軸部をフォークホルダ側挿通部66hとフォーク側挿通部65hとに挿通した状態で、右リンク部材42の前後接続部間の距離を調整する。これにより、フォーク側係合部65とフォークホルダ側係合部66とを位置決めすることができる。
そして、ハンドルポスト側係合部63とハンドル支持部側係合部64との位置決めと、フォーク側係合部65とフォークホルダ側係合部66との位置決めとがなされた後、左右リンク部材41,42を締結固定する。最後に、第一挿通部材及び第二挿通部材をそれぞれ上述の挿通部から抜き取ることによって、車両の組立が完了する。
以上説明したように、上記実施形態は、前輪11の車軸を支持するフォーク17と、フォーク17を転舵可能に支持すると共に、車体フレーム1のフロントブロック3に支持されるフォークホルダ15と、フロントブロック3に転舵可能に支持されるハンドルポスト35とを備える前輪懸架装置10の位置決め構造であって、フォーク17は、ハンドルポスト35の回動軸線である第一転舵軸線C1よりも前方にオフセットした第二転舵軸線C2の回りに転舵可能とされ、車両組立時、ハンドルポスト35とフロントブロック3とを、第一転舵軸線C1の回りの角度である第一転舵角度で係合する第一係合部61と、車両組立時、フォーク17とフォークホルダ15とを、第二転舵軸線C2の回りの角度である第二転舵角度で係合する第二係合部62と、第一係合部61と第二係合部62とを連係する連係機構60とを備え、連係機構60には、第一転舵角度を調整して第一係合部61を係合させると共に、第二転舵角度を調整して第二係合部62を係合させる転舵調整機構40が設けられる。
この構成によれば、連係機構60には、第一転舵角度を調整して第一係合部61を係合させると共に、第二転舵角度を調整して第二係合部62を係合させる転舵調整機構40が設けられることで、車両組立時、転舵調整機構40を用いて第一係合部61と第二係合部62とで転舵角度が一致するように転舵角度を調整することができるため、角度計等を用いて調整する必要がなく、工数を削減することができる。従って、車両組立時にハンドルポスト35側と前輪11側とで転舵角度を簡易な構成で調整することができる。
又、上記実施形態では、ハンドルポスト側係合部63には第一挿通部材を挿通可能なハンドルポスト側挿通部63hが形成され、ハンドル支持部側係合部64には第一挿通部材を挿通可能なハンドル支持部側挿通部64hが形成されることで、転舵角度を調整する際にはハンドルポスト側挿通部63hとハンドル支持部側挿通部64hとに第一挿通部材を挿通するのみで済むため、車両組立時の作業性を向上することができる。又、ハンドルポスト35にハンドルポスト側係合部63が形成される場合であっても、ハンドルポスト側係合部63の小型化及び軽量化を図ることができる。
又、上記実施形態では、第一転舵角度において、ハンドルポスト側挿通部63hとハンドル支持部側挿通部64hとが鉛直方向に連通することで、転舵角度を調整する際にハンドルポスト側挿通部63hとハンドル支持部側挿通部64hとが鉛直方向で重なったところで、第一挿通部材が自重によりハンドルポスト側挿通部63hとハンドル支持部側挿通部64hとに挿通するようになるため、車両組立時の作業性をより一層向上することができる。又、第一挿通部材が自重によりハンドルポスト側挿通部63hとハンドル支持部側挿通部64hとに挿通することで、車体が製造台上にある等、車体が高い位置にあってハンドルポスト側挿通部63hとハンドル支持部側挿通部64hとを目視できない場合であっても、組立作業を効率的に行うことができる。
又、上記実施形態では、ハンドル支持部側係合部64には、第一挿通部材がハンドル支持部側挿通部64hに挿通されるまでの間、第一挿通部材を摺動可能とするハンドル支持部側摺動部64aが形成されることで、転舵角度を調整する際にハンドルポスト側挿通部63hとハンドル支持部側挿通部64hとにずれが生じる場合であっても、ずれを解消するまで第一挿通部材を摺動することができるため、車両組立時の作業性をより一層向上することができる。
又、上記実施形態では、フォーク側係合部65には第二挿通部材を挿通可能なフォーク側挿通部65hが形成され、フォークホルダ側係合部66には第二挿通部材を挿通可能なフォークホルダ側挿通部66hが形成されることで、転舵角度を調整する際にはフォーク側係合部65とフォークホルダ側係合部66とに第二挿通部材を挿通するのみで済むため、車両組立時の作業性を向上することができる。
又、上記実施形態では、第二転舵角度において、フォーク側挿通部65hとフォークホルダ側挿通部66hとが鉛直方向に連通することで、転舵角度を調整する際にフォーク側挿通部65hとフォークホルダ側挿通部66hとが鉛直方向で重なったところで、第二挿通部材が自重によりフォーク側挿通部65hとフォークホルダ側挿通部66hとに挿通するようになるため、車両組立時の作業性をより一層向上することができる。又、第二挿通部材が自重によりフォーク側挿通部65hとフォークホルダ側挿通部66hとに挿通することで、車体が製造台上にある等、車体が高い位置にあってフォーク側挿通部65hとフォークホルダ側挿通部66hとを目視できない場合であっても、組立作業を効率的に行うことができる。
又、上記実施形態では、フォーク側係合部65には、第二挿通部材がフォーク側挿通部65hに挿通されるまでの間、第二挿通部材を摺動可能とするフォーク側摺動部65aが形成されることで、転舵角度を調整する際にフォーク側挿通部65hとフォークホルダ側挿通部66hとにずれが生じる場合であっても、ずれを解消するまで第二挿通部材を摺動することができるため、車両組立時の作業性をより一層向上することができる。
又、上記実施形態では、フォーク側挿通部65hが車幅方向に延びるフォーク側摺動部65aの車幅方向中心に配置されることで、転舵角度を調整する際にフォーク側挿通部65hがフォークホルダ側挿通部66hに対して車幅方向一側にずれた場合であっても、ずれを解消するまで第二挿通部材を車幅方向に摺動することができるため、車両組立時の作業性をより一層向上することができる。
又、上記実施形態では、フォークホルダ15にはフォーク17の転舵角度を制限するフォークホルダ側転舵制限部67が形成され、フォーク側係合部65にはフォークホルダ側転舵制限部67に当接可能とされるフォーク側転舵制限部68が形成されることで、フォーク17の転舵角度を制限するいわゆるハンドルストッパとしての機能をフォーク側係合部65に持たせることができ、別個にハンドルストッパを設ける必要がないため、装置構造の簡素化を図ることができる。
又、上記実施形態では、フォーク側転舵制限部68が車幅方向に延びるフォーク側係合部65の車幅方向両端部に配置されることで、フォーク側転舵制限部68がフォークホルダ側転舵制限部67に当接する際に荷重を受ける場合であっても、荷重をフォーク側係合部65の車幅方向両端部で受けることができるため、ハンドルストッパとしての強度を確保することができる。
又、上記実施形態では、右リンク部材42が第一転舵角度と第二転舵角度との少なくとも一方を調整可能に伸縮可能とされることで、転舵角度を調整する際には右リンク部材42を伸縮させるのみで転舵調整(例えば、組付け等によるずれを吸収すること)ができるため、簡易な調整機構とすると共に、車両組立時の作業性をより一層向上することができる。
又、上記実施形態では、左リンク部材41において、後ポールジョイント41Rとハンドルポスト35のリンク後接続部38cとの接続がラバーマウントとされることで、転舵角度を調整する際に、右リンク部材42により転舵調整を行いつつ、左リンク部材41により右リンク部材42のサポート(例えば、組付け等によるずれをラバーの撓みで吸収すること)ができるため、転舵調整を効果的に行うと共に、車両組立時の作業性をより一層向上することができる。
尚、上記実施形態では、第二転舵軸線C2が側面視で第一転舵軸線C1よりも前方に離反する例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、第二転舵軸線C2が側面視で第一転舵軸線C1よりも後方に離反してもよい。即ち、第二転舵軸線C2と第一転舵軸線C1とが側面視で前後にオフセットしていればよい。又、第二転舵軸線C2と第一転舵軸線C1とが側面視で一致してもよい。
又、上記実施形態では、第二転舵軸線C2と第一転舵軸線C1とが互いに平行である例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、第二転舵軸線C2と第一転舵軸線C1とが互いに交差してもよい。
又、上記実施形態では、上アーム21の第一直線AX1と下アーム22の第二直線AX2とが互いに略平行である例を挙げて説明したが、これに限らない。
例えば、上アーム21の第一直線AX1と下アーム22の第二直線AX2とが、前側ほど大きく離間するように、後方への延長部分で互いに交差していてもよい。このような交差配置にするには、例えば、側面視で、第二連結軸線C12の上下位置を下方にずらしたり、第四連結軸線C14の上下位置を上方にずらしたりするとよい。
又、上アーム21の第一直線AX1と下アーム22の第二直線AX2とが、後側ほど大きく離間するように、前方への延長部分で互いに交差していてもよい。このような交差配置にするには、例えば、側面視で、第二連結軸線C12の上下位置を上方にずらしたり、第四連結軸線C14の上下位置を下方にずらしたりするとよい。
又、上記実施形態では、第一軸線C4が、車両上下方向に延びる直線であり、第二軸線C5が、第一軸線C4に略平行、且つ、車両上下方向に延びる直線である例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、第一軸線C4が、車幅方向と交差する方向に沿う直線であり、第二直線C5が、車幅方向と交差する方向に沿い、且つ、第一軸線C4とは異なる方向に延びる直線であってもよい。
又、上記実施形態では、第一係合部61がハンドルポスト35に形成されるハンドルポスト側係合部63と、ハンドル支持部31に形成されるハンドル支持部側係合部64とを備える例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、第一係合部61が車体フレーム1に固定された別部材で構成されてもよい。
又、上記実施形態では、ハンドルポスト側挿通部63h及びハンドル支持部側挿通部64hが貫通孔である例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、ハンドルポスト側挿通部63hとハンドル支持部側挿通部64hとのうち何れか一方が貫通孔であり、他方が一方の貫通孔に連通するように窪む凹部であってもよい。但し、ハンドルポスト側挿通部63h及びハンドル支持部側挿通部64hの双方を水抜き孔として機能させるためには、ハンドルポスト側挿通部63h及びハンドル支持部側挿通部64hの双方が貫通孔であることが好ましい。
又、上記実施形態では、フォーク側挿通部65h及びフォークホルダ側挿通部66hが貫通孔である例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、フォーク側挿通部65hとフォークホルダ側挿通部66hとのうち何れか一方が貫通孔であり、他方が一方の貫通孔に連通するように窪む凹部であってもよい。但し、フォーク側挿通部65h及びフォークホルダ側挿通部66hの双方を水抜き孔として機能させるためには、フォーク側挿通部65h及びフォークホルダ側挿通部66hの双方が貫通孔であることが好ましい。
又、上記実施形態では、ハンドルポスト側挿通部63hとハンドル支持部側挿通部64hとが鉛直方向に連通する例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、ハンドルポスト側挿通部63hとハンドル支持部側挿通部64hとが、ハンドル支持部31における円筒状のボス部32の径方向(第一転舵軸線C1と直交する方向)に連通してもよい。但し、第一挿通部材が自重によりハンドルポスト側挿通部63hとハンドル支持部側挿通部64hとに挿通するようにする観点からは、ハンドルポスト側挿通部63hとハンドル支持部側挿通部64hとが鉛直方向に連通することが好ましい。
又、上記実施形態では、フォーク側挿通部65hとフォークホルダ側挿通部66hとが鉛直方向に連通する例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、フォーク側挿通部65hとフォークホルダ側挿通部66hとが、円筒状をなすフォークホルダ15の径方向(第二転舵軸線C2と直交する方向)に連通してもよい。但し、第二挿通部材が自重によりフォーク側挿通部65hとフォークホルダ側挿通部66hとに挿通するようにする観点からは、フォーク側挿通部65hとフォークホルダ側挿通部66hとが鉛直方向に連通することが好ましい。
又、上記実施形態では、右リンク部材42は、前後端部にネジ部を有し、前後ネジ部がそれぞれ前ボールジョイント42Fの下ソケット44bの後端部及び後ボールジョイント42Rの下ソケット44bの前端部に所定量螺着された状態でロックナットを用いて固定される例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、左右リンク部材41,42の双方が、前後端部にネジ部を有し、前後ネジ部がそれぞれ前ボールジョイント41F,42Fの下ソケット44bの後端部及び後ボールジョイント41R,42Rの下ソケット44bの前端部に所定量螺着された状態でロックナットを用いて固定されてもよい。これにより、前記ロックナットを緩めて下ソケット44bとネジ部との螺着量を増減させることで、左右リンク部材41,42の前後接続部間の距離を調整できる。車両組立時、左右リンク部材41,42の前後接続部間の距離を調整することによって、第一転舵角度と第二転舵角度との少なくとも一方を調整することができる。
又、上記実施形態では、左リンク部材41において後ポールジョイント41Rとリンク後接続部38cとの接続がラバーマウントとされる例を挙げて示したが、これに限らない。例えば、左リンク部材41において前ポールジョイント41Fとリンク前接続部45aとの接続がラバーマウントとされてもよい。ここで、前ポールジョイント41Fは、請求項に記載の「フォークホルダ側連結部」に相当する。即ち、左リンク部材41において、後ポールジョイント41Rとリンク後接続部38cとの接続と、前ポールジョイント41Fとリンク前接続部45aとの接続とのうち少なくとも一方がラバーマウントとされてもよい。
又、上記実施形態では、右リンク部材42が第一転舵角度と第二転舵角度との少なくとも一方を調整可能に伸縮可能とされると共に、左リンク部材41の接続がラバーマウントとされる例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、左リンク部材41が第一転舵角度と第二転舵角度との少なくとも一方を調整可能に伸縮可能とされると共に、右リンク部材42の接続がラバーマウントとされてもよい。
尚、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、例えば、前記鞍乗り型車両には、運転者が車体を跨いで乗車する車両全般が含まれ、自動二輪車(原動機付自転車及びスクータ型車両を含む)のみならず、三輪(前一輪且つ後二輪の他に、前二輪且つ後一輪の車両も含む)の車両も含まれる。
そして、上記実施形態における構成は本発明の一例であり、実施形態の構成要素を周知の構成要素に置き換える等、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
1 車体フレーム
10 前輪懸架装置
11 前輪
15 フォークホルダ
17 フォーク
35 ハンドルポスト(ステアリング部)
40 転舵調整機構
41 左リンク部材(第二連結部材)
41F 前ポールジョイント(フォークホルダ側連結部)
41R 後ポールジョイント(ステアリング側連結部)
42 右リンク部材(第一連結部材)
60 連係機構
61 第一係合部
62 第二係合部
63 ハンドルポスト側係合部(ステアリング側係合部)
63h ハンドルポスト側挿通部(ステアリング部側挿通部)
64 ハンドル支持部側係合部(車体フレーム側係合部)
64a ハンドル支持部側摺動部(車体フレーム側摺動部)
64h ハンドル支持部側挿通部(車体フレーム側挿通部)
65 フォーク側係合部
65a フォーク側摺動部
65h フォーク側挿通部
66 フォークホルダ側係合部
66h フォークホルダ側挿通部
67 フォークホルダ側転舵制限部
68 フォーク側転舵制限部
C1 第一転舵軸線
C2 第二転舵軸線

Claims (12)

  1. 前輪(11)の車軸を支持するフォーク(17)と、前記フォーク(17)を転舵可能に支持すると共に、車体フレーム(1)に支持されるフォークホルダ(15)と、前記車体フレーム(1)に転舵可能に支持されるステアリング部(35)とを備える前輪懸架装置(10)の位置決め構造であって、
    前記フォーク(17)は、前記ステアリング部(35)の回動軸線である第一転舵軸線(C1)よりも前方にオフセットした第二転舵軸線(C2)の回りに転舵可能とされ、
    車両組立時、前記ステアリング部(35)と前記車体フレーム(1)とを、前記第一転舵軸線(C1)の回りの角度である第一転舵角度で係合する第一係合部(61)と、
    車両組立時、前記フォーク(17)と前記フォークホルダ(15)とを、前記第二転舵軸線(C2)の回りの角度である第二転舵角度で係合する第二係合部(62)と、
    前記第一係合部(61)と前記第二係合部(62)とを連係する連係機構(60)とを備え、
    前記連係機構(60)には、前記第一転舵角度を調整して前記第一係合部(61)を係合させると共に、前記第二転舵角度を調整して前記第二係合部(62)を係合させる転舵調整機構(40)が設けられることを特徴とする前輪懸架装置の位置決め構造。
  2. 前記第一係合部(61)は、前記ステアリング部(35)に形成されるステアリング部側係合部(63)と、前記車体フレーム(1)に形成される車体フレーム側係合部(64)とを備え、
    前記ステアリング部側係合部(63)には、第一挿通部材を挿通可能なステアリング部側挿通部(63h)が形成され、
    前記車体フレーム側係合部(64)には、前記第一挿通部材を挿通可能な車体フレーム側挿通部(64h)が形成されることを特徴とする請求項1に記載の前輪懸架装置の位置決め構造。
  3. 前記第一転舵角度において、前記ステアリング部側挿通部(63h)と前記車体フレーム側挿通部(64h)とは、鉛直方向に連通することを特徴とする請求項2に記載の前輪懸架装置の位置決め構造。
  4. 前記車体フレーム側係合部(64)には、前記第一挿通部材が前記車体フレーム側挿通部(64h)に挿通されるまでの間、前記第一挿通部材を摺動可能とする車体フレーム側摺動部(64a)が形成されることを特徴とする請求項2又は3に記載の前輪懸架装置の位置決め構造。
  5. 前記第二係合部(62)は、前記フォーク(17)に形成されるフォーク側係合部(65)と、前記フォークホルダ(15)に形成されるフォークホルダ側係合部(66)とを備え、
    前記フォーク側係合部(65)には、第二挿通部材を挿通可能なフォーク側挿通部(65h)が形成され、
    前記フォークホルダ側係合部(66)には、前記第二挿通部材を挿通可能なフォークホルダ側挿通部(66h)が形成されることを特徴とする請求項1から4までの何れか一項に記載の前輪懸架装置の位置決め構造。
  6. 前記第二転舵角度において、前記フォーク側挿通部(65h)と前記フォークホルダ側挿通部(66h)とは、鉛直方向に連通することを特徴とする請求項5に記載の前輪懸架装置の位置決め構造。
  7. 前記フォーク側係合部(65)には、前記第二挿通部材が前記フォーク側挿通部(65h)に挿通されるまでの間、前記第二挿通部材を摺動可能とするフォーク側摺動部(65a)が形成されることを特徴とする請求項5又は6に記載の前輪懸架装置の位置決め構造。
  8. 前記フォーク側挿通部(65h)は、車幅方向に延びる前記フォーク側摺動部(65a)の車幅方向中心に配置されることを特徴とする請求項7に記載の前輪懸架装置の位置決め構造。
  9. 前記フォークホルダ(15)には、前記フォーク(17)の転舵角度を制限するフォークホルダ側転舵制限部(67)が形成され、
    前記フォーク側係合部(65)には、前記フォークホルダ側転舵制限部(67)に当接可能とされるフォーク側転舵制限部(68)が形成されることを特徴とする請求項5から8までの何れか一項に記載の前輪懸架装置の位置決め構造。
  10. 前記フォーク側転舵制限部(68)は、車幅方向に延びる前記フォーク側係合部(65)の車幅方向両端部に配置されることを特徴とする請求項9に記載の前輪懸架装置の位置決め構造。
  11. 前記転舵調整機構(40)は、車幅方向の一方側で、前後方向に沿うように延びて、前記ステアリング部(35)と前記フォークホルダ(15)との間を連結する第一連結部材(42)を備え、
    前記第一連結部材(42)は、前記第一転舵角度と前記第二転舵角度との少なくとも一方を調整可能に伸縮可能とされることを特徴とする請求項1から10までの何れか一項に記載の前輪懸架装置の位置決め構造。
  12. 前記転舵調整機構(40)は、車幅方向の他方側で、前記第一連結部材(42)の長手方向と平行に延びて、前記ステアリング部(35)と前記フォークホルダ(15)との間を連結する第二連結部材(41)を更に備え、
    前記第二連結部材(41)には、前記ステアリング部(35)に連結されるステアリング側連結部(41R)と、前記フォークホルダ(15)に連結されるフォークホルダ側連結部(41F)とが設けられ、
    前記ステアリング側連結部(41R)と前記ステアリング部(35)との接続と、前記フォークホルダ側連結部(41F)と前記フォークホルダ(15)との接続とのうち少なくとも一方は、ラバーマウントとされることを特徴とする請求項11に記載の前輪懸架装置の位置決め構造。
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