JP2017063433A - 半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】フォトセンサを有する半導体装置のノイズを低減する。
【解決手段】フォトダイオードを有するフォトセンサと、アナログ/デジタル変換回路と
を有し、前記アナログ/デジタル変換回路は、発振回路と、カウンタ回路とを有する。前
記フォトセンサより出力された第1の信号は、前記発振回路に入力され、前記発振回路は
、前記第1の信号の発振周波数を変更して第2の信号を出力する機能を有し、前記カウン
タ回路は、前記第2の信号をクロック信号として、制御信号により加算または減算するカ
ウント機能を有する。前記フォトセンサのリセット動作時に前記カウンタ回路は減算し、
前記フォトセンサの選択動作時に前記カウンタ回路は加算することで、A/D変換回路の
出力値の補正を行うことができる。
【選択図】図5

Description

本明細書に開示する発明は、半導体装置と、当該半導体装置の駆動方法に関する。特に
、フォトセンサを有する画素部が設けられた表示装置と、当該表示装置の駆動方法に関す
る。また、当該半導体装置または当該表示装置を具備する電子機器に関する。
近年、フォトセンサ(光センサともいう)を有する半導体装置が注目されている。フォ
トセンサは、光によって対象物の有無、大きさ(幅や長さ等)、明るさ、色、反射パター
ン等の物理量を電気信号として検出することができる。フォトセンサを有する半導体装置
の一例として、密着型エリアセンサ及び当該密着型エリアセンサを備えた表示装置が挙げ
られる(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−292276号公報
フォトセンサを有する半導体装置においてフォトセンサから得られた電気信号を正確に
出力するためには、ノイズを低減することが求められる。ノイズの要因としては、例えば
フォトセンサの特性のばらつきや、フォトセンサが光を検出することによって得られる電
気信号(アナログ信号)をデジタル信号に変換するために用いる、アナログ/デジタル変
換回路(以下、「A/D変換回路」または「A/Dコンバータ」と呼ぶ)の特性のばらつ
き等が挙げられる。
本発明の一態様は、上記課題を鑑みてなされたものであり、フォトセンサを有する半導
体装置のノイズを低減することを課題とする。または、フォトセンサを有する表示装置の
ノイズを低減し、高精度の画像撮像が可能な表示装置を提供することを課題とする。
なお、本発明の一態様は、上記課題のうち、少なくとも一つを解決することができれば
よい。
本発明の一態様は、フォトセンサの第1の状態においてフォトセンサが生成した電気信
号から得られたカウンタ回路の計数値を用いて、フォトセンサの第2の状態においてフォ
トセンサが生成した電気信号から得られたカウンタ回路の計数値を補正する。このように
補正することで、フォトセンサの特性ばらつきやA/D変換回路の特性ばらつき等に起因
するノイズを低減することができる。
本発明の一態様は、フォトダイオードを有するフォトセンサと、アナログ/デジタル変
換回路とを有し、前記アナログ/デジタル変換回路は、発振回路と、カウンタ回路とを有
し、前記フォトセンサより出力された第1の信号は、前記発振回路に入力され、前記発振
回路は、前記第1の信号により発振周波数を変更して第2の信号を出力する機能を有し、
前記カウンタ回路は、前記第2の信号をクロック信号として、制御信号により加算または
減算するカウント機能を有することを特徴とする半導体装置である。そして、前記フォト
センサが第1の状態であるときに前記フォトセンサが生成した電気信号から得られた前記
カウンタ回路の計数値を用いて、前記フォトセンサが第2の状態であるときに前記フォト
センサが生成した電気信号から得られた前記カウンタ回路の計数値を補正し、前期フォト
センサが前記第1の状態のときには前記カウンタ回路は計数値を減算し、前記フォトセン
サが前期第2の状態のときには前記カウンタ回路は計数値を加算することを特徴とする半
導体装置である。
また、本発明の一態様は、フォトダイオード、第1のトランジスタ、及び第2のトラン
ジスタを有するフォトセンサと、アナログ/デジタル変換回路とを有し、前記アナログ/
デジタル変換回路は、発振回路と、カウンタ回路とを有し、前記フォトダイオードの一方
の電極は、第1の配線に電気的に接続され、前記フォトダイオードの他方の電極は、前記
第1のトランジスタのゲートに電気的に接続され、前記第1のトランジスタのソースまた
はドレインの一方は、第2の配線に電気的に接続され、前記第1のトランジスタのソース
またはドレインの他方は、前記第2のトランジスタのソースまたはドレインの一方に電気
的に接続され、前記第2のトランジスタのソースまたはドレインの他方は、第1の信号を
出力する第3の配線に電気的に接続され、前記第2のトランジスタのゲートは、第4の配
線に電気的に接続され、前記第1の信号は、前記発振回路に入力され、前記発振回路は、
前記第1の信号により発振周波数を変更した第2の信号を出力する機能を有し、前記カウ
ンタ回路は、前記第2の信号をクロック信号として、制御信号により加算または減算する
カウント機能を有することを特徴とする半導体装置である。
また、本発明の一態様は、フォトダイオード、第1のトランジスタ、及び第2のトラン
ジスタを有するフォトセンサが設けられた画素部と、アナログ/デジタル変換回路とを有
し、前記アナログ/デジタル変換回路は、発振回路と、カウンタ回路とを有し、前記フォ
トダイオードの一方の電極は、第1の配線に電気的に接続され、前記フォトダイオードの
他方の電極は、前記第1のトランジスタのゲートに電気的に接続され、前記第1のトラン
ジスタのソースまたはドレインの一方は、第2の配線に電気的に接続され、前記第1のト
ランジスタのソースまたはドレインの他方は、前記第2のトランジスタのソースまたはド
レインの一方に電気的に接続され、前記第2のトランジスタのソースまたはドレインの他
方は、第1の信号を出力する第3の配線に電気的に接続され、前記第2のトランジスタの
ゲートは、第4の配線に電気的に接続され、前記第1の信号は、前記発振回路に入力され
、前記発振回路は、前記第1の信号により発振周波数を変更した第2の信号を出力する機
能を有し、前記カウンタ回路は、前記第2の信号をクロック信号として、制御信号により
加算または減算するカウント機能を有することを特徴とする半導体装置である。
また、本発明の一態様は、前記フォトダイオードの他方の電極と前記第1のトランジス
タのゲートとの間に第3のトランジスタを有し、前記第3のトランジスタのソースまたは
ドレインの一方は前記フォトダイオードの他方の電極に電気的に接続され、前記第3のト
ランジスタのソースまたはドレインの他方は前記第1のトランジスタのゲートに電気的に
接続され、前記第3のトランジスタのゲートは第5の配線に電気的に接続される。
また、本発明の一態様は、前記第1のトランジスタ及び前記第2のトランジスタそれぞ
れは結晶性シリコン層を有し、前記第3のトランジスタは酸化物半導体層を有する。
また、本発明の一態様は、前記酸化物半導体層は、キャリア濃度が1×1014/cm
未満である。
また、本発明の一態様は、前記フォトダイオードは、シリコンが用いられたpinダイ
オード、またはシリコンが用いられたpnダイオードである。
また、本発明の一態様は、前記半導体装置を具備する電子機器である。
なお、トランジスタは、その構造上、ソースとドレインの区別が困難である。さらに、
回路の動作状況によっては、電位の高低が入れ替わる場合もある。したがって、本明細書
中では、ソースとドレインは特に特定せず、第1の電極(または第1端子)、第2の電極
(または第2端子)と記述することがある。例えば、第1の電極がソースを指す場合には
、第2の電極はドレインを指し、逆に第1の電極がドレインを指す場合には、第2の電極
はソースを指すものとする。
また、本明細書において、「AとBとが電気的に接続されている」と記載する場合は、
AとBとの間に別の素子や別の回路を挟んで接続されている場合と、AとBとが機能的に
接続されている場合(つまり、AとBとの間に別の回路を挟んで機能的に接続されている
場合)と、AとBとが直接接続されている場合(つまり、AとBとの間に別の素子や別の
回路を挟まずに接続されている場合)とを含むものとする。なお、A、Bはそれぞれ、接
続される対象物(例えば、装置、素子、回路、配線、電極、端子、導電膜、層等)である
ものとする。
また、本明細書において、「電位(または信号)が「H」である」と記載する場合は、
所定の電位(基準電位)よりも電位が高いことを表す。また、「電位(または信号)が「
L」である」と記載する場合は、所定の電位(基準電位)よりも電位が低いことを表す。
また、本明細書にて用いる「第1」、「第2」、「第3」、等の序数詞は、構成要素の
混同を避けるために付したものであり、数を限定するものではない。例えば、「第1のト
ランジスタ」と本明細書で記載していても、他の構成要素と混同を生じない範囲において
「第2のトランジスタ」と読み替えることが可能である。
本発明の一態様は、フォトセンサを有する半導体装置のノイズを低減することができる
。また、フォトセンサを有する表示装置のノイズを低減し、高精度の画像撮像が可能とな
る。
フォトセンサを有する半導体装置の一例を示す図。 フォトセンサの一例を示す図。 フォトセンサ読み出し回路の一例を示す図。 フォトセンサ読み出し回路の一例を示す図。 フォトセンサ読み出し回路の一例を示す図。 フォトセンサ読み出し回路の一例を示す図。 フォトセンサを有する半導体装置のタイミングチャートの一例を示す図。 フォトセンサを有する半導体装置のタイミングチャートの一例を示す図。 フォトセンサを有する表示装置の一例を示す図。 フォトセンサを有する画素の一例を示す図。 フォトセンサの一例を示す図。 フォトセンサの一例を示す図。 フォトセンサの一例を示す図。 フォトセンサを有する半導体装置のタイミングチャートの一例を示す図。 フォトセンサを有する半導体装置の一例を示す断面図。 トランジスタの電気特性を示す図。
本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。但し、本発明は以下の説
明に限定されず、本発明の趣旨及びその範囲から逸脱することなくその形態及び詳細を様
々に変更しうることは当業者であれば容易に理解される。従って、本発明は実施の形態の
記載内容に限定して解釈されるものではない。なお、以下に説明する本発明の実施の形態
において、同じ物を指し示す符号は異なる図面間において共通とする。
なお、以下に説明する各実施の形態は、特に断りがない限り、本明細書に記載されてい
る他の実施形態と適宜組み合わせて実施することが可能である。
(実施の形態1)
本実施の形態では、本発明の一態様である半導体装置の構成の一例について、図1乃至
図8を参照しながら説明する。
図1に示すように、本実施の形態における半導体装置は、フォトセンサ部120と、フ
ォトセンサ制御回路103を有する。図1におけるフォトセンサ部120は、フォトセン
サ106がマトリクス状に設けられたエリアセンサを示しているが、本発明はエリアセン
サに限定されず、ラインセンサでもよい。ただし、エリアセンサはラインセンサのように
物理的に移動しながら検出物をスキャンする必要がないため、エリアセンサの方が好まし
い。
フォトセンサ制御回路103は、フォトセンサ読み出し回路109と、フォトセンサ駆
動回路110を有する。そして、フォトセンサ制御回路103は、フォトセンサ106を
制御する機能を有する。
フォトセンサ駆動回路110は、特定の行に配置されたフォトセンサ106を選択する
機能を有する。また、フォトセンサ読み出し回路109は、選択された行のフォトセンサ
106の出力信号を読み出す機能を有する。
フォトセンサ106は、受光することで電気信号を発する機能を有する素子(例えば、
フォトダイオード)を有する。そして、フォトセンサ106は、外光またはバックライト
からの光が被検出物に照射された際の反射光または透過光を受光する。ここで、赤(R)
、緑(G)、青(B)等のカラーフィルタを各フォトセンサ106に設けた場合、被検出
物に外光またはバックライトからの光が照射された際の反射光または透過光を、赤(R)
色成分、緑(G)色成分、青(B)色成分として個別に検出することができる。
次に、フォトセンサ106の回路構成の一例について、図2を用いて説明する。図2に
示すフォトセンサ106は、フォトダイオード204と、トランジスタ205と、トラン
ジスタ206を有する。ただし、本発明に用いることが可能なフォトセンサ106の回路
構成は、図2に示す回路構成に限定されるものではない。
フォトダイオード204は、一方の電極が配線(フォトダイオードリセット信号線とも
いう)208に電気的に接続され、他方の電極が配線213を介してトランジスタ205
のゲートに電気的に接続されている。なお、本実施の形態においては、フォトダイオード
204の一方の電極がアノードに相当し、フォトダイオード204の他方の電極がカソー
ドに相当するが、本発明はこの構成に限定されない。すなわち、本発明は、フォトダイオ
ード204の一方の電極がカソードに相当し、フォトダイオード204の他方の電極がア
ノードに相当する構成とすることもできる。トランジスタ205は、ソースまたはドレイ
ンの一方が配線(フォトセンサ基準信号線ともいう)212に電気的に接続され、他方が
トランジスタ206のソースまたはドレインの一方に電気的に接続されている。ここで、
配線212は基準の電位が与えられており、基準電源線と呼ぶことができる。また、トラ
ンジスタ206は、ゲートが配線(ゲート信号線ともいう)209に電気的に接続され、
ソースまたはドレインの他方が配線211に電気的に接続されている。また、配線209
は、フォトセンサ駆動回路110に電気的に接続されており、フォトセンサ駆動回路11
0から出力される信号によりトランジスタ206の導通・非導通が制御される。また、配
線211は、フォトセンサ読み出し回路109に電気的に接続されている。そして、配線
211は、フォトセンサ106から得られた電気信号をフォトセンサ読み出し回路109
に出力する機能を有するため、フォトセンサ出力信号線と呼ぶことができる。
フォトダイオード204としては、様々な構成を採用することができる。例えば、シリ
コンが用いられたpinダイオード、またはシリコンが用いられたpnダイオードを採用
することができる。特に、前述のシリコンとして、入射光から生成される電気信号の割合
(量子効率)を向上させるために、結晶欠陥の少ない単結晶シリコンを用いることが好ま
しい。
トランジスタ205は、フォトダイオード204から供給される電荷量に応じてフォト
センサ106の出力信号を生成する機能を有する。また、トランジスタ206は、トラン
ジスタ205により生成された出力信号をフォトセンサ出力信号線211に供給するか否
かを選択するスイッチとしての機能を有する。
トランジスタ205及びトランジスタ206は、それぞれチャネル形成領域として半導
体層を有する。この半導体層を構成する材料は特に限定されず、シリコンや酸化物半導体
等を用いることができる。また、この半導体層を構成する材料は非晶質のものを用いても
よいし、結晶質のものを用いてもよい。例えば、トランジスタ205及びトランジスタ2
06それぞれのチャネル形成領域を結晶性半導体層(好ましくは、単結晶シリコン層など
の結晶性シリコン層)で構成することにより、フォトセンサ106からフォトセンサ出力
信号線211に対して信号を迅速に出力することができる。また、フォトセンサの読み出
し期間を除く期間においては、トランジスタ205及びトランジスタ206を介して配線
211と配線212ができる限り導通しないようにすることが好ましい。したがって、ト
ランジスタ205及びトランジスタ206のうち少なくとも一方は、オフ電流が極めて小
さいことが好ましい。この観点から言えば、トランジスタ205及びトランジスタ206
のうち少なくとも一方は、チャネル形成領域として酸化物半導体層を有する構成とするこ
とが好ましい。この理由は、酸化物半導体層を有するトランジスタは、オフ電流が非常に
低いという特徴を有するためである。
図3に示すように、フォトセンサ読み出し回路109は、第1のA/Dコンバータ(以
下、「ADC」と呼ぶ)301〜第9のADC309と、ADC制御回路310と、第1
の予備読み出し回路341〜第9の予備読み出し回路349とを有する。第1のフォトセ
ンサ信号線311〜第9のフォトセンサ信号線319は、一列分のフォトセンサ106が
有する配線211に対応している。なお、図3においては、A/Dコンバータや予備読み
出し回路の数を9つとした場合について説明しているが、本発明はこの構成に限定されな
い。例えば、A/Dコンバータや予備読み出し回路の数が一列分のフォトセンサ106の
数と等しい別の構成とすることもできる。
ADC制御回路310は、第1のADC出力信号線321〜第9のADC出力信号線3
29の各々の電位から、フォトセンサ読み出し回路109の出力信号を生成する。具体的
には、ADC制御回路310は第1のADC出力信号線321〜第9のADC出力信号線
329のうち一つを選択し、当該信号線の電位を出力信号線320に出力する。また、A
DC制御回路310は、第1のADC制御信号線331〜第9のADC制御信号線339
の各々に出力する電位と、第1の予備読み出し回路制御信号線351〜第9の予備読み出
し回路制御信号線359の各々に出力する電位を生成する。
次に、第1のADC301〜第9のADC309の構成の一例について説明する。以下
には、代表的に第1のADC301の構成について図4を用いて説明するが、第2のAD
C302〜第9のADC309の構成についても第1のADC301の構成と同様のもの
を用いることができる。
第1のADC301は、電圧を制御する発振回路(以下、「VCO」と呼ぶ)401と
、カウンタ回路402を有する。
VCO401は、入力される第1のフォトセンサ信号線311の電位(すなわち、フォ
トセンサ106より出力される信号)に応じて、出力信号のトグル(”H”から”L”、
もしくは”L”から”H”への変化)の周期が変化する。VCO401の出力信号は、出
力信号線403に出力される。ここで、出力信号が”L”から”H”に変化する時点から
、次に”L”から”H”に変化する時点までの期間をVCO401の発振周期とする。ま
た、VCO401の発振周波数を、VCO401の発振周期の逆数とする。また、VCO
401は、第1のフォトセンサ信号線311の電位に関わらず、ストップ信号線404か
ら供給されるストップ信号により、出力信号を一定値とすることができる。例えば、スト
ップ信号を”H”とした時に、出力信号を”L”とすることができる。
カウンタ回路402は、VCO401の出力信号をクロック信号として入力されて動作
し、VCO401の発振周波数に応じてカウンタ回路402の計数値が増大もしくは減少
する。計数値の増大もしくは減少は、計数値増減制御信号線407から供給される計数値
増減制御信号により選択することができる。例えば、計数値増減制御信号を”H”とした
ときに計数値が増大し、”L”としたときに計数値が減少するように設定することができ
る。
また、カウンタ回路402の計数値は、リセット信号線405から供給されるリセット
信号により、初期値に設定することができる。例えば、リセット信号を”H”とした時に
、初期値”0”とすることができる。また、カウンタ回路402の計数値は、セット信号
線406から供給されるセット信号により、第1のADC出力信号線321にデジタル値
として出力される。例えば、セット信号を”L”から”H”に変化した時におけるカウン
タ回路402の計数値を、第1のADC出力信号線321にデジタル値として出力するこ
とができる。
なお、ストップ信号線404、リセット信号線405、セット信号線406、計数値増
減制御信号線407は、第1のADC制御信号線331に相当する。
ここで、第1のフォトセンサ信号線311の電位が高(低)い時に、VCO401の発
振周波数が高(低)いとする。カウンタ回路402は、高(低)い周波数のクロック信号
によって動作するので、一定時間内における計数値の絶対値は高(低)い値となる。よっ
て、第1のADC出力信号線321に出力されるデジタル値は、高(低)い値となる。つ
まり、第1のADC301は、アナログ値である第1のフォトセンサ信号線311の電位
に応じたデジタル値を出力する機能を有する。
次に、VCO401とカウンタ回路402の一例について、図5を用いて説明する。図
5におけるVCO401は、否定論理和回路500、第1のnチャネル型のトランジスタ
501〜第6のnチャネル型のトランジスタ506、第1のpチャネル型のトランジスタ
507〜第6のpチャネル型のトランジスタ512、及び第7のnチャネル型のトランジ
スタ513〜第12のnチャネル型のトランジスタ518を有する。ここで、図5におけ
るVCO401は、第1のフォトセンサ信号線311の電位が高い程、発振周波数が増大
するように動作する。また、ストップ信号線404の電位を”H”とすることで、第1の
フォトセンサ信号線311の電位に係わらず、出力信号を”L”とすることができる。
第1の電圧制御回路は、第1のnチャネル型のトランジスタ501と第1のpチャネル
型のトランジスタ507と第7のnチャネル型のトランジスタ513を有する。第7のn
チャネル型のトランジスタ513のゲート電圧を第1のフォトセンサ信号線311の電位
により制御することで、第7のnチャネル型のトランジスタ513の駆動状態が変化し、
第1の電圧制御回路における遅延時間が変化する。なお、第2の電圧制御回路〜第6の電
圧制御回路は、第1の電圧制御回路と同様の構成を有しており、第2のnチャネル型のト
ランジスタ502〜第6のnチャネル型のトランジスタ506と、第2のpチャネル型の
トランジスタ508〜第6のpチャネル型のトランジスタ512と、第8のnチャネル型
のトランジスタ514〜第12のnチャネル型のトランジスタ518を有する。
なお、図5では、VCO401を、否定論理和回路500と、第1の電圧制御回路〜第
6の電圧制御回路とを有する7段の構成としたが、本発明はこの構成に限定されず、段数
が奇数であれば、他の構成を採用することもできる。
また、第1のフォトセンサ信号線311の電位が低い程、発振周波数が増大する構成の
VCOとする場合には、図5における電圧制御回路の構成を変更すればよい。具体的には
、第1のpチャネル型のトランジスタと、第2のpチャネル型のトランジスタと、nチャ
ネル型のトランジスタとを有し、前記第1のpチャネル型のトランジスタのソースまたは
ドレインの一方が高電位電源線に電気的に接続され、前記第1のpチャネル型のトランジ
スタのソースまたはドレインの他方が前記第2のpチャネル型のトランジスタのソースま
たはドレインの一方に電気的に接続され、前記第2のpチャネル型のトランジスタのソー
スまたはドレインの他方が前記nチャネル型のトランジスタのソースまたはドレインの一
方に電気的に接続され、前記nチャネル型のトランジスタのソースまたはドレインの他方
が低電位電源線(例えば、グランド電位が与えられた配線)に電気的に接続された構成を
有する電圧制御回路を用いればよい。そして、前記第1のpチャネル型のトランジスタの
ゲートには第1のフォトセンサ信号線311の電位が入力され、前記第2のpチャネル型
のトランジスタ及び前記nチャネル型のトランジスタのゲートそれぞれには否定論理和回
路500の出力信号が入力され、前記第2のpチャネル型のトランジスタのソースまたは
ドレインの他方と前記nチャネル型のトランジスタのソースまたはドレインの一方との間
の電位を電圧制御回路の出力信号とすればよい。
また、否定論理和回路を否定論理積回路に変更することで、ストップ信号線404を”
L”とした場合に、第1のフォトセンサ信号線311の電位に係わらず、出力信号が”H
”となるVCOを構成することが可能である。
一方、図5におけるカウンタ回路402は、第1のリセット付きフリップフロップ51
9〜第4のリセット付きフリップフロップ522、第1のフリップフロップ523〜第4
のフリップフロップ526、及び加算減算回路539を有する。図5においては、第1の
リセット付きフリップフロップ519〜第4のリセット付きフリップフロップ522と、
加算減算回路539により、4ビットの加算減算カウンタを構成する。加算減算カウンタ
の計数値の第0ビット〜第3ビットの値は、それぞれ信号線531〜信号線534に出力
される。加算減算カウンタの計数値は、リセット信号線405を”H”とすることで、初
期値”0000”になる。また、加算減算カウンタは、出力信号線403から供給される
VCO401の出力信号をクロック信号として入力されて動作する。計数値増減制御信号
線407の電位が”H”(または”L”)の場合、信号線531〜信号線534に出力さ
れた加算減算カウンタの計数値に1を加算(または減算)した値を信号線527〜信号線
530に出力し、クロック信号が”L”から”H”に変化した際に、新たに信号線531
〜信号線534に出力される値となる。
加算減算カウンタの計数値は、セット信号線406の電位が”L”から”H”に変化し
た時、第1のフリップフロップ523〜第4のフリップフロップ526に格納され、第0
ビット信号線535〜第3ビット信号線538にデジタル値として出力される。なお、第
0ビット信号線535〜第3ビット信号線538は、第1のADC出力信号線321を構
成する。
なお、図5では、カウンタ回路402を、4ビットの加算減算カウンタと、4ビットの
フリップフロップとを有する構成としたが、本発明はこの構成に限定されない。すなわち
、本発明は、任意のビット数(nビット(n:自然数))でカウンタ回路を構成すること
ができる。また、加算減算カウンタの計数値を取得するために、セット信号線406の電
位の”L”から”H”への変化、すなわち、セット信号の立ち上がりエッジで動作するフ
リップフロップを用いる構成としたが、”H”から”L”への変化、すなわち、セット信
号の立下りエッジで動作するフリップフロップを用いる構成としてもよい。また、セット
信号が”H”もしくは”L”の時に動作するレベルセンシティブラッチを用いる構成とし
てもよい。
次に、第1の予備読み出し回路341〜第9の予備読み出し回路349の構成の一例に
ついて説明する。以下には、代表的に、第1の予備読み出し回路341の構成について、
図6を用いて説明するが、第2の予備読み出し回路342〜第9の予備読み出し回路34
9の構成についても第1の予備読み出し回路341の構成と同様のものを用いることがで
きる。
第1の予備読み出し回路341は、pチャネル型のトランジスタ601と、保持容量6
02を有する。第1の予備読み出し回路341では、フォトセンサ部におけるフォトセン
サの動作に先立ち、フォトセンサ信号線の電位を基準電位に設定する。図6では、第1の
予備読み出し回路制御信号線351の電位を”L”とすることで、第1のフォトセンサ信
号線311を高電位の基準電位に設定することができる。なお、保持容量602は、第1
のフォトセンサ信号線311の寄生容量が大きい場合には、設けなくても良い。なお、基
準電位は低電位とすることも可能である。この場合、pチャネル型のトランジスタ601
の代わりにnチャネル型のトランジスタを用い、第1の予備読み出し回路制御信号線35
1の電位を”H”とすることで、第1のフォトセンサ信号線311を基準電位である低電
位に設定することができる。
次に、本実施の形態における半導体装置の駆動方法について説明する。本実施の形態に
おける半導体装置の駆動方法の主な特徴は、フォトセンサの第1の状態においてフォトセ
ンサが生成した電気信号から得られたカウンタ回路の計数値を用いて、フォトセンサの第
2の状態においてフォトセンサが生成した電気信号から得られたカウンタ回路の計数値を
補正することである。ここで、フォトセンサが第1の状態であるときにおいては加算減算
カウンタを減算カウンタとして動作させA/D変換を行い、フォトセンサが第2の状態で
あるときにおいては加算減算カウンタを加算カウンタとして動作させA/D変換を行うこ
とにより、A/D変換回路の出力値の補正を行うことができる。
フォトセンサの読み出し動作の一例について、図8のタイミングチャートを用いながら
具体的に説明する。図8において、信号801〜信号804は、それぞれ、図2における
フォトダイオードリセット信号線208の電位、トランジスタ206のゲートに電気的に
接続された配線(ゲート信号線)209の電位、トランジスタ205のゲートに電気的に
接続された配線213の電位、フォトセンサ出力信号線211の電位に相当する。また、
信号805は、図6における第1の予備読み出し回路制御信号線351の電位に相当する
。さらに、信号806〜信号818は、それぞれ、図5におけるストップ信号線404の
電位、VCOの出力信号線403の電位、リセット信号線405の電位、計数値増減制御
信号線407の電位、信号線531〜信号線534の電位、セット信号線406の電位、
第0ビット信号線535〜第3ビット信号線538の電位に相当する。
まず、時刻A1において、フォトダイオードリセット信号線208の電位(信号801
)を”H”とすると、フォトダイオード204が導通し、トランジスタ205のゲートに
電気的に接続された配線213の電位(信号803)が”H”となる。また、第1の予備
読み出し回路制御信号線351の電位(信号805)を”L”とすると、フォトセンサ出
力信号線211の電位(信号804)は”H”にプリチャージされる。
時刻C1において、ゲート信号線209の電位(信号802)を”H”にすると、トラ
ンジスタ206が導通し、フォトセンサ基準信号線212とフォトセンサ出力信号線21
1とが、トランジスタ205とトランジスタ206を介して導通する。本実施の形態にお
いては、フォトセンサ基準信号線212の電位をゲート信号線209の電位が”H”であ
るときのゲート信号線209の電位よりも低く設定しているため、フォトセンサ出力信号
線211の電位(信号804)は、”H”から徐々に低下する。なお、時刻C1以前に、
第1の予備読み出し回路制御信号線351の電位(信号805)は”H”とし、フォトセ
ンサ出力信号線211のプリチャージを終了しておく。
時刻D1において、ゲート信号線209の電位(信号802)を”L”にすると、トラ
ンジスタ206が非導通となり、フォトセンサ出力信号線211の電位(信号804)は
、時刻D1以後、一定値となる。なお、フォトダイオードリセット信号線208の電位(
信号801)は”H”のままであるため、フォトセンサ出力信号線211の電位は、フォ
トダイオードに光が照射していない場合、すなわち、黒を撮像した場合の電位になってい
る。
時刻E1において、ストップ信号線404の電位(信号806)を”H”から”L”と
すると、フォトセンサ出力信号線211の電位(信号804)に応じた発振周波数で、V
CO401は発振を始め、出力信号は、信号807のようになる。ここで、VCOの発振
周期をTVCO1とすると、VCOの発振周波数は、1/TVCO1となる。
なお、時刻E1以前に、リセット信号線405の電位(信号808)を”H”から”L
”としておくと、VCO401の発振と共に加算減算カウンタは計数を始める。ここで、
計数値増減制御信号線407の電位(信号809)は”L”のため、加算減算カウンタは
減算カウンタとして動作する。すなわち、VCO401の出力信号が”L”から”H”と
変化する毎に1ずつカウンタ値が減少する。なお、リセット信号線405の電位(信号8
08)が”H”の時、加算減算カウンタは第1の初期値”0000”に設定されるので、
信号線531〜信号線534の電位(信号809〜信号812)は全て”L”となる。
時刻G1において、ストップ信号線404の電位(信号806)を”H”とすると、V
CO401の発振が止まり、加算減算カウンタの計数が止まる。
以上のように、フォトダイオードリセット信号線208の電位(信号801)を”H”
としたまま、時刻C1〜時刻D1における第1の選択動作と時刻E1〜時刻G1における
第1のA/D変換動作を行い、第1のA/D変換動作においては、加算減算カウンタを減
算カウンタとして機能させA/D変換を行う操作(以下、「第1の操作」と呼ぶ)が、本
実施の形態における半導体装置の駆動方法の特徴の一つである。そして、この第1の操作
を行っているときのフォトセンサの状態を、本明細書では「第1の状態」と呼ぶ。
また、上記の駆動方法は、フォトダイオードに光が照射されていない場合、すなわち、
黒を撮像した場合に相当する。そのため、理想的にはVCO401の発振は停止し、時刻
G1時点での加算減算カウンタの計数値(第1の計数値)は、第1の初期値のまま”00
00”である。しかしながら、フォトセンサのばらつき等に起因するノイズが存在すると
、そのノイズの程度により、”0000”より少ない値となる。ここで、”0000”よ
り少ない負の値として、−1を”1111”、−2を”1110”、−3を”1101”
と表記することができる。例えば、フォトセンサを有する表示装置において黒を撮像した
ときに画像が白色を帯びる(白浮きする)程度が大きいほど、加算減算カウンタの計数値
は”0000”より少ない値となる。
次に、時刻B2において、フォトダイオードリセット信号線208の電位(信号801
)を”L”にすると、フォトダイオード204のオフ電流により、トランジスタ205の
ゲートに電気的に接続された配線213の電位(信号803)が低下し始める。フォトダ
イオード204は、光が照射されるとオフ電流が増大する特性を有し、照射される光の量
に応じてトランジスタ205のゲートに電気的に接続された配線213の電位(信号80
3)は変化する。すなわち、フォトダイオード204に照射される光の量に応じて、トラ
ンジスタ205のソースとドレイン間の電流量は変化する。
時刻C2において、ゲート信号線209の電位(信号802)を”H”にすると、トラ
ンジスタ206が導通し、フォトセンサ基準信号線212とフォトセンサ出力信号線21
1とが、トランジスタ205とトランジスタ206を介して導通する。すると、フォトセ
ンサ出力信号線211の電位(信号804)は、低下する。なお、時刻C2以前に、第1
の予備読み出し回路制御信号線351の電位(信号805)を”L”から”H”とし、フ
ォトセンサ出力信号線211のプリチャージを終了しておく。ここで、フォトセンサ出力
信号線211の電位(信号804)が低下する速さは、トランジスタ205のソースとド
レイン間の電流に依存する。すなわち、フォトダイオード204に照射される光の量が大
きければ大きいほど、フォトセンサ出力信号線211の電位(信号804)が低下する速
さは遅くなる。
時刻D2において、ゲート信号線209の電位(信号802)を”L”にすると、トラ
ンジスタ206が非導通となり、フォトセンサ出力信号線211の電位(信号804)は
、時刻D2以後、一定値となる。
時刻E2において、ストップ信号線404の電位(信号806)を”H”から”L”と
すると、フォトセンサ出力信号線211の電位(信号804)に応じた発振周波数で、V
CO401は発振を始め、出力信号は、信号807のようになる。ここで、VCOの発振
周期をTVCO2とすると、発振周波数は1/TVCO2となる。
また、時刻E2において、リセット信号線405の電位(信号808)は”L”であり
、VCO401の発振と共に加算減算カウンタは計数を始める。ここで、計数値増減制御
信号線407の電位(信号809)は”H”とし、加算減算カウンタは加算カウンタとし
て動作する。すなわち、VCO401の出力信号が”L”から”H”と変化する毎に1ず
つカウンタ値を増大する。なお、時刻E2において、加算減算カウンタの計数値は、第1
の計数値であり、時刻E2以後、第1の計数値を第2の初期値として、加算減算カウンタ
は計数を行う。
時刻G2において、セット信号線406の電位(信号814)を”L”から”H”にす
ると、第1のフリップフロップ523〜第4のフリップフロップ526に加算減算カウン
タの計数値、すなわち、信号線531〜信号線534の値が格納され、第0ビット信号線
535〜第3ビット信号線538の電位(信号815〜信号818)が変化する。ここで
は、第0ビット信号線535〜第3ビット信号線538の電位は、それぞれ”H”、”L
”、”H”、”L”になる。これは、十進数に変換すると、”5”に相当する。
以上のように、時刻C2〜時刻D2における第2の選択動作と時刻E2〜時刻G2にお
ける第2のA/D変換動作を行い、第2のA/D変換動作においては、加算減算カウンタ
を加算カウンタとして機能させA/D変換を行う操作(以下、「第2の操作」と呼ぶ)が
、本実施の形態における半導体装置の駆動方法の特徴の一つである。そして、この第2の
操作を行っているときのフォトセンサの状態を、本明細書では「第2の状態」と呼ぶ。
本実施の形態においては、第1のA/D変換動作で得られた計数値を第2の初期値とし
て、第2のA/D変換動作を行うことにより、フォトセンサやA/D変換回路の特性のば
らつき等に起因するノイズの影響による誤差を差し引いた計数値が得られる。すなわち、
フォトセンサを有する半導体装置のノイズを削減することができる。
なお、上述した駆動方法においては、第1の操作に続いて第2の操作を行う駆動方法を
説明したが、本発明はこの駆動方法に限定されない。すなわち、本発明は、第2の操作に
続いて第1の操作を行うことも可能である。
また、上述した第1の操作においては、フォトセンサ106に光が照射されない状態を
仮定したカウンタの計数値を取得していたが、本発明はこの構成に限定されない。すなわ
ち、本発明は、フォトセンサを有する半導体装置においてカウンタ値が最大となる程度に
強い光がフォトセンサ106に照射された状態を仮定したカウンタの計数値を第1の操作
において取得することもできる。フォトセンサを有する半導体装置においてカウンタの計
数値が最大となる程度に強い光がフォトセンサ106に照射された状態を仮定したカウン
タの計数値を取得するためには、例えば、フォトダイオードリセット信号線208の電位
を”L”とし、十分な時間が経過した後に配線213の電位を”L”とすればよい。なお
、この際は、第1の操作において、第1の初期値を”1111”とし、加算減算カウンタ
を減算カウンタとして用いて、計数を行えばよい。
なお、図2に示すフォトセンサ106において、トランジスタ205のオン電流のばら
つきが大きい場合や、フォトダイオード204の暗電流もしくは弱光による光電流のばら
つきが大きい場合、第1の操作においてフォトセンサ106に光が照射されない状態を仮
定したカウンタの計数値を取得する構成を採用すると、フォトセンサやA/D変換回路の
特性のばらつき等に起因したノイズの影響を効果的に削減できる。また、図2に示すフォ
トセンサ106において、トランジスタ205のしきい値のばらつきが大きい場合や、フ
ォトダイオード204の強光による光電流のばらつきが大きい場合、第1の操作において
、フォトセンサを有する半導体装置においてカウンタ値が最大となる程度に強い光がフォ
トセンサ106に照射された状態を仮定したカウンタの計数値を取得する構成を採用する
と、ノイズの影響を効果的に削減できる。
(比較例)
次に、A/D変換回路の出力値を補正しない場合のフォトセンサの読み出し動作の一例
について、図7のタイミングチャートを用いて説明する。図7において、信号701〜信
号704は、それぞれ、図2におけるフォトダイオードリセット信号線208の電位、ト
ランジスタ206のゲートに電気的に接続されたゲート信号線209の電位、トランジス
タ205のゲートに電気的に接続された配線213の電位、フォトセンサ出力信号線21
1の電位に相当する。また、信号705は、図6における第1の予備読み出し回路制御信
号線351の電位に相当する。また、信号706〜信号718は、それぞれ、図5におけ
るストップ信号線404の電位、VCOの出力信号線403の電位、リセット信号線40
5の電位、計数値増減制御信号線407の電位、信号線531〜信号線534の電位、セ
ット信号線406の電位、第0ビット信号線535〜第3ビット信号線538の電位に相
当する。
時刻Aにおいて、フォトダイオードリセット信号線208の電位(信号701)を”H
”とすると、フォトダイオード204が導通し、トランジスタ205のゲートに電気的に
接続された配線213の電位(信号703)が”H”となる。また、第1の予備読み出し
回路制御信号線351の電位(信号705)を”L”とすると、フォトセンサ出力信号線
211の電位(信号704)は”H”にプリチャージされる。
時刻Bにおいて、フォトダイオードリセット信号線208の電位(信号701)を”L
”にすると、フォトダイオード204のオフ電流により、トランジスタ205のゲートに
電気的に接続された配線213の電位(信号703)が低下し始める。フォトダイオード
204は、光が照射されるとオフ電流が増大する特性を有し、照射される光の量に応じて
トランジスタ205のゲートに電気的に接続された配線213の電位(信号703)は変
化する。すなわち、フォトダイオード204に照射される光の量に応じて、トランジスタ
205のソースとドレイン間の電流量は変化する。
時刻Cにおいて、ゲート信号線209の電位(信号702)を”H”にすると、トラン
ジスタ206が導通し、フォトセンサ基準信号線212とフォトセンサ出力信号線211
とが、トランジスタ205とトランジスタ206とを介して導通する。すると、フォトセ
ンサ出力信号線211の電位(信号704)は、低下する。なお、時刻C以前に、第1の
予備読み出し回路制御信号線351の電位(信号705)を”H”とし、フォトセンサ出
力信号線211のプリチャージを終了しておく。ここで、フォトセンサ出力信号線211
の電位(信号704)が低下する速さは、トランジスタ205のソースとドレイン間の電
流量に依存する。すなわち、フォトダイオード204に照射される光の量が大きければ大
きいほど、フォトセンサ出力信号線211の電位(信号704)が低下する速さは遅くな
る。
時刻Dにおいて、ゲート信号線209の電位(信号702)を”L”にすると、トラン
ジスタ206が非導通となり、フォトセンサ出力信号線211の電位(信号704)は、
時刻D以後、一定値となる。
時刻Eにおいて、ストップ信号線404の電位(信号706)を”H”から”L”とす
ると、フォトセンサ出力信号線211の電位(信号704)に応じた発振周波数で、VC
O401は発振を始め、VCO401の出力信号は、信号707のようになる。ここで、
VCOの発振周期をTVCOとすると、VCOの発振周波数は、1/TVCOとなる。
時刻Fにおいて、リセット信号線405の電位(信号708)を”H”から”L”とす
ると、加算減算カウンタは計数を始める。ここで、時刻Fにおいて計数値増減制御信号線
407の電位(信号709)は”H”のため、加算減算カウンタは加算カウンタとして動
作する。すなわち、VCO401の出力信号が”L”から”H”と変化する毎に1ずつカ
ウンタ値が増大する。なお、リセット信号線405が”H”の時、加算減算カウンタは初
期値”0000”に設定されるので、信号線531〜信号線534の電位(信号710〜
信号713)は全て”L”となる。なお、リセット信号線405の電位(信号708)を
”H”から”L”とするタイミングを、ストップ信号線404の電位(信号706)を”
H”から”L”とするタイミングと同時刻もしくは早くすることで、加算減算カウンタの
計数期間を長くすることができ、高スループットのADCを実現することが出来るので好
ましい。
時刻Gにおいて、セット信号線406の電位(信号714)を”L”から”H”にする
と、第1のフリップフロップ523〜第4のフリップフロップ526に加算減算カウンタ
の計数値、すなわち、信号線531〜信号線534の値が格納され、第0ビット信号線5
35〜第3ビット信号線538の電位(信号715〜信号718)が変化する。ここでは
、第0ビット信号線535〜第3ビット信号線538の電位は、”H”、”L”、”H”
、”H”になる。これは、十進数に変換すると、”13”に相当する。
なお、上記の説明において、時刻A〜時刻Bにおける動作をリセット動作、時刻B〜時
刻Cにおける動作を累積動作、時刻C〜時刻Dにおける動作を選択動作、時刻F〜時刻G
における動作をA/D変換動作と呼ぶ。
比較例として説明した以上の駆動方法により、フォトセンサから得られた被検出物に関
する情報(アナログ信号)をデジタル信号に変換し、出力することができる。しかしなが
ら、この駆動方法により得られるデジタル信号には、各画素におけるフォトセンサを構成
するトランジスタの特性(しきい値、オン電流など)ばらつき及びフォトダイオードの特
性(光電流など)ばらつき、読み出し信号線の抵抗負荷及び寄生容量のばらつき、A/D
変換回路のばらつきなど、製造プロセスに起因する各種のばらつきが反映されている。こ
のため、例えばフォトセンサを有する表示装置においてこのような駆動方法を用いた場合
、個々のフォトセンサのばらつきに起因するノイズ(固定パターンノイズ)は、撮像画像
に模様のように現れ、全面黒の画像を撮像した場合でも白い模様が見えてしまったり、逆
に、全面白の画像を撮像した場合でも黒い模様が見えてしまう。
(実施の形態2)
本実施の形態では、本発明の一態様である半導体装置の構成の一例について説明する。
具体的には、フォトセンサが設けられた画素部を有する表示装置(タッチパネル)の一例
について説明する。
図9に示すように、本実施の形態におけるタッチパネル100は、画素部101、表示
素子制御回路102、及びフォトセンサ制御回路103を有する。画素部101は、マト
リクス状に配置された複数の画素104を有する。画素104は、表示素子105とフォ
トセンサ106を有する。ただし、本発明はこの構成に限定されない。すなわち、本実施
の形態においては、画素部101において、表示素子105とフォトセンサ106の数が
1対1で対応しているが、本発明はこの構成に限定されない。また、本実施の形態におい
ては、表示素子105とフォトセンサ106が、画素部101という同一の領域内に設け
られている例を示しているが本発明はこの構成に限定されず、表示素子105が設けられ
た画像の表示部と、フォトセンサ106が設けられたエリアセンサ部とが、互いに異なる
領域に設けられていてもよい。
表示素子105は、スイッチング素子、保持容量、液晶層を有する液晶素子、カラーフ
ィルタなどを有する。スイッチング素子として、代表的にはトランジスタを用いることが
でき、より具体的には、薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor
:TFT)等を用いることができる。液晶表示装置は、液晶層に電圧を印加することで液
晶層に入射した光の偏光方向が変化することを利用して、液晶層を透過する光の明暗(階
調)を作ることで、画像表示が実現される。液晶層を透過する光としては、光源(バック
ライト)によって液晶表示装置の裏面から照射される光、または/及び外光を用いる。ま
た、液晶層を透過した光がカラーフィルタを通過することで、特定の色(例えば、赤(R
)、緑(G)、青(B))の階調を作ることができ、カラー画像表示が実現される。保持
容量は、液晶層に印加する電圧に相当する電荷を保持する機能を有する。トランジスタは
、保持容量への電荷の注入または排出を制御する機能を有する。
なお、表示素子105が液晶素子を有する場合について説明したが、液晶素子の代わり
に発光素子などの他の素子を有していてもよい。発光素子は、電流または電圧によって輝
度が制御される素子などであり、具体例としては、OLED(Organic Ligh
t Emitting Diode)や、無機EL(無機Electrolumines
cence)素子が挙げられる。
表示素子制御回路102は、表示素子105を制御するための回路であり、ビデオデー
タ信号線などの信号線(「ソース信号線」ともいう)を介して表示素子105に信号を入
力する表示素子駆動回路107と、走査線(「ゲート信号線」ともいう)を介して表示素
子105に信号を入力する表示素子駆動回路108を有する。例えば、走査線側の表示素
子駆動回路108は、特定の行に配置された画素が有する表示素子を選択する機能を有す
る。また、信号線側の表示素子駆動回路107は、選択された行の画素が有する表示素子
に任意の電位を与える機能を有する。なお、走査線側の表示素子駆動回路108により高
電位を印加された表示素子では、トランジスタが導通状態となり、信号線側の表示素子駆
動回路107により与えられる電荷が供給される。
次に、画素104の回路図の一例について、図10を用いて説明する。画素104は、
トランジスタ201、保持容量202及び液晶素子203を有する表示素子105と、フ
ォトダイオード204、トランジスタ205及びトランジスタ206を有するフォトセン
サ106とを有する。
トランジスタ201は、ゲートがゲート信号線207に電気的に接続され、ソースまた
はドレインの一方がビデオデータ信号線210に電気的に接続され、ソースまたはドレイ
ンの他方が保持容量202の一方の電極及び液晶素子203の一方の電極に電気的に接続
されている。保持容量202の他方の電極と、液晶素子203の他方の電極は、それぞれ
所定の電位に保たれている。また、液晶素子203は、一対の電極と、該一対の電極の間
に液晶層を含む素子である。
トランジスタ201は、ゲート信号線207に”H”(高電位)が印加されると、ビデ
オデータ信号線210の電位を保持容量202と液晶素子203に印加する。保持容量2
02は、印加された電位を保持する。液晶素子203は、印加された電位により、光の透
過率が変化する。
なお、フォトセンサ106の構造や、駆動方法(読み出し動作)等については、実施の
形態1で説明したものを適用することができるので、本実施の形態では説明を省略する。
そして、フォトセンサを有する表示装置を実施の形態1で説明したように動作させること
により、ノイズを低減し、高精度の画像撮像が可能となる。
(実施の形態3)
本実施の形態では、本発明の一態様である半導体装置の構成の一例について説明する。
具体的には、実施の形態1で説明したフォトセンサ106の回路構成とは別の構成につい
て説明する。
図11(A)に示すフォトセンサは、実施の形態1で説明した図2におけるフォトセン
サ106において、フォトダイオード204のカソードと、トランジスタ205のゲート
との間にトランジスタ231が設けられた構成としたものである。トランジスタ231は
、ソースまたはドレインの一方がフォトダイオード204のカソードに電気的に接続され
、他方がトランジスタ205のゲートに電気的に接続され、ゲートが配線232に電気的
に接続されている。
トランジスタ231は、トランジスタ205のゲートに蓄積された電荷を保持する機能
を有している。このため、トランジスタ231が非導通となる期間において、トランジス
タ231のソースとドレインの間を流れる電流量は限りなく少ないことが好ましい。すな
わち、トランジスタ231はオフ電流が極めて小さいことが好ましい。この観点から、ト
ランジスタ231は、チャネル形成領域として酸化物半導体層を有する構成とすることが
好ましい。そして、さらに好ましくは、トランジスタ205及びトランジスタ206それ
ぞれのチャネル形成領域を結晶性半導体層(好ましくは、単結晶シリコン層などの結晶性
シリコン層)で構成するとともに、トランジスタ231のチャネル形成領域を酸化物半導
体層で構成するとよい。このような構成を採用することにより、トランジスタ206が導
通する期間においてフォトセンサ106からフォトセンサ出力信号線211へ信号を迅速
に出力することができるとともに、トランジスタ231が非導通となる期間においてトラ
ンジスタ205のゲートに蓄積された電荷が漏れないようにすることができる。ただし、
本発明はこの構成に限定されるものではない。例えば、トランジスタ231がシリコン(
好ましくは、単結晶シリコンなどの結晶性シリコン)などの他の半導体層を有する構成と
することもできる。
次に、図11(A)に示すフォトセンサ106の駆動方法の一例について、図14のタ
イミングチャートを用いながら説明する。なお、図14に示すタイミングチャートは、実
施の形態1で説明した図8に示すタイミングチャートと同様の部分も多いので、動作の異
なる部分を抜粋して説明する。
図14において、信号801〜信号804は、それぞれ、図11(A)におけるフォト
ダイオードリセット信号線208の電位、トランジスタ206のゲートに電気的に接続さ
れたゲート信号線209の電位、トランジスタ205のゲートの電位、フォトセンサ出力
信号線211の電位に相当する。また、信号805は、図6における第1の予備読み出し
回路制御信号線351の電位に相当する。さらに、信号831は、図11(A)における
配線232の電位(すなわち、トランジスタ231のゲートに与えられる電位)に相当す
る。
まず、図11(A)に示すフォトセンサ106における第1の操作は、実施の形態1で
説明した図2に示すフォトセンサ106における第1の操作と同様とすればよいので、こ
こでは説明を省略する。
時刻B2において、フォトダイオードリセット信号線208の電位(信号801)を”
H”から”L”にすると、フォトダイオード204のオフ電流により、トランジスタ20
5のゲートの電位(信号803)が低下し始める。この時、トランジスタ231のゲート
の電位(信号831)は”H”であり、トランジスタ231は導通している。フォトダイ
オード204は、光が照射されるとオフ電流が増大する特性を有し、照射される光の量に
応じてトランジスタ205のゲートの電位(信号803)は変化する。すなわち、フォト
ダイオード204に照射される光の量に応じて、トランジスタ205のソースとドレイン
間の電流量は変化する。
次に、時刻H2において、トランジスタ231のゲートの電位を”L”とすると、トラ
ンジスタ231は非導通となり、トランジスタ205のゲートの電位(信号803)は、
時刻H2以後、一定値となる。
ここで、トランジスタ231のオフ電流が大きい場合、トランジスタ205のゲートの
電位が一定値とすることが困難となってしまう。このため、上述したように、トランジス
タ231は、チャネル形成領域として酸化物半導体層を有する構成とすることが好ましい
。チャネル形成領域として酸化物半導体層を有するトランジスタをトランジスタ231と
して用いることにより、トランジスタ205のゲートに蓄積された電荷を保持する機能を
向上させることができる。そのため、フォトセンサ106は、入射光を正確に電気信号に
変換することが可能となる。
時刻C2において、ゲート信号線209の電位(信号802)を”H”にすると、トラ
ンジスタ206が導通し、フォトセンサ基準信号線212とフォトセンサ出力信号線21
1とが、トランジスタ205とトランジスタ206を介して導通する。すると、フォトセ
ンサ出力信号線211の電位(信号804)は、低下する。なお、時刻C2以前に、第1
の予備読み出し回路制御信号線351の電位(信号805)を”H”から”L”とし、フ
ォトセンサ出力信号線211のプリチャージを終了しておく。ここで、フォトセンサ出力
信号線211の電位(信号804)が低下する速さは、トランジスタ205のソースとド
レイン間の電流に依存する。すなわち、フォトダイオード204に照射される光の量が大
きければ大きいほど、フォトセンサ出力信号線211の電位(信号804)が低下する速
さは遅くなる。
時刻D2において、ゲート信号線209の電位(信号802)を”L”にすると、トラ
ンジスタ206が非導通となり、フォトセンサ出力信号線211の電位(信号804)は
、時刻D2以後、一定値となる。
時刻D2以降の動作については、実施の形態1で説明した図2に示すフォトセンサ10
6における第2の操作と同様とすればよいので、ここでは説明を省略する。
次に、図11(B)に示すフォトセンサは、フォトダイオード204と、トランジスタ
205と、容量233を有する。フォトダイオード204は、一方の電極(アノード)が
配線208に電気的に接続され、他方の電極(カソード)がトランジスタ205のゲート
に電気的に接続されている。トランジスタ205は、ソースまたはドレインの一方が配線
212に電気的に接続され、他方がフォトセンサ出力信号線211に電気的に接続されて
いる。また、容量233は、一対の電極を有し、一方の電極がフォトダイオード204の
他方の電極(カソード)に電気的に接続され、他方の電極が配線234に電気的に接続さ
れている。
図12(A)に示すフォトセンサは、図11(A)に示すフォトセンサにおいて、トラ
ンジスタ241を更に有する構成としたものである。トランジスタ241は、ソースまた
はドレインの一方がトランジスタ205のゲートに電気的に接続され、他方が配線212
に電気的に接続され、ゲートが配線242に電気的に接続されている。
トランジスタ241は、トランジスタ205のゲートにリセット信号を供給する機能を
有している。そして、リセット信号を供給する期間を除く期間においては、トランジスタ
205のゲートの電位が変動しないようにするため、トランジスタ241のソースとドレ
インの間を流れる電流量は限りなく少ないことが好ましい。すなわち、トランジスタ24
1はオフ電流が極めて小さいことが好ましい。この観点から、トランジスタ241は、チ
ャネル形成領域として酸化物半導体層を有する構成とすることが好ましい。ただし、本発
明はこの構成に限定されるものではない。例えば、シリコン(好ましくは、単結晶シリコ
ンなどの結晶性シリコン)などの他の半導体層を有する構成とすることもできる。
図12(B)に示すフォトセンサは、図12(A)に示すフォトセンサにおけるトラン
ジスタ205とトランジスタ206の接続関係が異なる構成を有する。すなわち、トラン
ジスタ205は、ソースまたはドレインの一方がトランジスタ206のソースまたはドレ
インの一方に電気的に接続され、他方がフォトセンサ出力信号線211に電気的に接続さ
れ、ゲートがトランジスタ231のソースまたはドレインの一方に電気的に接続されてい
る。そして、トランジスタ206は、ソースまたはドレインの他方が配線212に電気的
に接続され、ゲートが配線243に電気的に接続されている。
図13(A)に示すフォトセンサは、図12(A)に示すフォトセンサにおいて、トラ
ンジスタ206を設けない構成としたものである。また、図13(A)においては、トラ
ンジスタ241のソースまたはドレインの他方が配線212に電気的に接続されており、
トランジスタ205のソースまたはドレインの一方と同じ電位が与えられているが、本発
明はこの構成に限定されない。すなわち、図13(B)に示すフォトセンサのように、ト
ランジスタ241のソースまたはドレインの他方は、配線212とは異なる電位が与えら
れている配線244に電気的に接続される構成であってもよい。
また、図13(C)に示すフォトセンサは、図13(A)に示すフォトセンサにおける
トランジスタ241の接続関係が異なる構成を有する。すなわち、トランジスタ241は
、ソースまたはドレインの一方がトランジスタ205のゲートに電気的に接続され、他方
がフォトセンサ出力信号線211に電気的に接続され、ゲートが配線242に電気的に接
続されている。
このように、本発明は、様々なフォトセンサの回路構成を適用することができる。そし
て、本実施の形態で説明したフォトセンサの回路構成は、実施の形態1や実施の形態2に
おけるフォトセンサ106の回路構成に置き換えて用いることができる。
(実施の形態4)
本実施の形態では、フォトセンサを有する半導体装置の構造及び作製方法の一例につい
て説明する。具体的には、実施の形態1で説明した図2に示すフォトセンサが基板上に設
けられた半導体装置の構造及び作製方法の一例について説明する。
図15に示す半導体装置は、基板1001上に、フォトダイオード204、トランジス
タ205、及びトランジスタ206を有するフォトセンサが設けられている。
基板1001として使用可能な基板に大きな制限はないが、少なくとも後の加熱処理に
耐えうる程度の耐熱性を有していることが必要となる。後の加熱処理の温度が高い場合に
は、歪み点が730℃以上のものを用いるとよい。基板1001の具体例としては、ガラ
ス基板、結晶化ガラス基板、セラミック基板、石英基板、サファイア基板、プラスチック
基板等が挙げられる。また、ガラス基板の具体的な材料例としては、アルミノシリケート
ガラス、アルミノホウケイ酸ガラス、バリウムホウケイ酸ガラスが挙げられる。
フォトダイオード204は、横型接合タイプのpinダイオードであり、半導体層10
05を有している。半導体層1005は、p型の導電性を有する領域(p層1021)と
、i型の導電性を有する領域(i層1022)と、n型の導電性を有する領域(n層10
23)とを有している。なお、フォトダイオード204は、pnダイオードであってもよ
い。半導体層1005は、入射光から生成される電気信号の割合(量子効率)を向上させ
るために、結晶性シリコン(例えば、多結晶シリコン、単結晶シリコン)を用いることが
好ましい。
フォトダイオード204の半導体層1005には、被検出物1201から発せられる光
1202、被検出物1201で外光が反射した光1202、または半導体装置に設けられ
た光源から発せられた光が被検出物1201で反射した光1202が入射される。そして
、フォトダイオード204の半導体層1005に照射される光1202の量に応じて、フ
ォトダイオード204の特性が変化する。ここで、絶縁膜を介してフォトダイオード20
4の半導体層(少なくともi層1022)と重なるように遮光膜を設け、フォトダイオー
ド204が検出すべき光以外の光がフォトダイオードに入射されないようにすることが好
ましい。例えば、絶縁膜を介してフォトダイオード204の半導体層(少なくともi層1
022)と重なり、かつフォトダイオード204の半導体層(少なくともi層1022)
の下方に遮光膜を設けることが好ましい。特に、フォトセンサ及びカラーフィルタを有す
る表示装置を用いてカラー画像を検出する場合、隣り合う画素間で互いに異なる色のカラ
ーフィルタを介して得られた光の混色を防止できるため、遮光膜を設けることが好ましい
トランジスタ205は、トップゲート型のトランジスタであり、半導体層1006、ゲ
ート絶縁膜として機能する絶縁膜1007、及びゲート電極として機能する配線213を
有している。また、半導体層1006を構成する材料は特に限定されないが、移動度の高
いトランジスタ205を実現するためには結晶性半導体を用いることが好ましく、さらに
好ましくは多結晶シリコン層、または単結晶シリコン層を用いるとよい。また、トランジ
スタ205は、pチャネル型でもよいし、nチャネル型でもよい。本実施の形態では、ト
ランジスタ205として結晶性シリコン層を有するnチャネル型のトランジスタを用いて
いる。
トランジスタ206は、ボトムゲート型のトランジスタであり、半導体層1012、ゲ
ート絶縁膜として機能する絶縁膜1011、及びゲート電極1010を有している。そし
て、トランジスタ206は、トランジスタ205により生成された出力信号をフォトセン
サ出力信号線211に供給するか否かを選択するスイッチとしての機能を有し、トランジ
スタ206のオフ電流は極めて小さいことが好ましい。このため、半導体層1012とし
て酸化物半導体層を用いることが好ましく、さらに好ましくは、半導体層1012として
高純度の酸化物半導体層を用いるとよい。本実施の形態では、トランジスタ206として
、高純度の酸化物半導体層を有するnチャネル型のトランジスタを用いている。
また、トランジスタ206は、絶縁膜1009を介してフォトダイオード204及びト
ランジスタ205の上方に形成されている。このように、トランジスタ206をフォトダ
イオード204と異なる層に形成することで、フォトダイオード204の面積を拡大する
ことが可能となり、フォトダイオード204の受光量を大きくすることができる。
また、トランジスタ206の少なくとも一部が、フォトダイオード204のp層102
1またはn層1023と重なるように形成することが好ましい。また、トランジスタ20
6は、フォトダイオード204のi層1022と重ならないように形成することが好まし
い。本実施の形態においては、図15に示すように、トランジスタ206の少なくとも一
部がフォトダイオード204のn層1023と重なっているとともに、トランジスタ20
6がフォトダイオード204のi層1022と重ならないように設けられている。このた
め、フォトダイオード204の面積を拡大できるとともに、効率よく受光を行うことがで
きる。なお、pnダイオードの場合も、トランジスタ206とpn接合部との重なりを小
さくすることで、効率よく受光を行うことができる。
なお、高純度の酸化物半導体層は、酸化物半導体を用いたトランジスタの電気特性に悪
影響を与える不純物が極めて少ないレベルにまで低減されたものである。電気特性に悪影
響を与える不純物の代表例としては、水素が挙げられる。水素は、酸化物半導体中でキャ
リアの供与体(ドナー)となり得る不純物であり、酸化物半導体中に水素が多量に含まれ
ていると、酸化物半導体がN型化されてしまう。このように水素が多量に含まれた酸化物
半導体を用いたトランジスタは、ノーマリーオンとなってしまう。そして、トランジスタ
のオン・オフ比を十分にとることができない。したがって、本明細書における「高純度の
酸化物半導体」は、酸化物半導体における水素が極力低減されているものであって、真性
又は実質的に真性な半導体を指す。高純度の酸化物半導体の一例としては、キャリア濃度
が1×1014/cm未満、好ましくは1×1012/cm未満、さらに好ましくは
1×1011/cm未満、または6.0×1010/cm未満である酸化物半導体が
挙げられる。酸化物半導体層に含まれる水素を徹底的に除去することにより得られる高純
度の酸化物半導体をチャネル形成領域に用いたトランジスタは、シリコンをチャネル形成
領域に用いたトランジスタ等に比較して、オフ電流が非常に小さいという特徴を有してい
る。なお、本実施の形態においては、高純度の酸化物半導体を用いたトランジスタは、n
チャネル型のトランジスタであるものとして以下説明する。
次に、高純度の酸化物半導体層を有するトランジスタのオフ電流について、評価用素子
(TEGとも呼ぶ)を用いて測定した結果を以下に示す。
TEGには、チャネル幅Wに対するチャネル長Lの比L/W=3μm/50μm(膜厚
d:30nm)のトランジスタを200個並列に接続して作製されたL/W=3μm/1
0000μmのトランジスタを設けた。その初期特性を図16に示す。トランジスタの初
期特性を測定するため、基板温度を室温とし、ソース−ドレイン間電圧(以下、ドレイン
電圧またはVという)を1Vまたは10Vとし、ソース−ゲート間電圧(以下、ゲート
電圧またはVという)を−20V〜+20Vまで変化させたときのソース−ドレイン電
流(以下、ドレイン電流またはIという)の変化特性、すなわちV−I特性を測定
した。ここでは、V−I特性の測定結果を、Vが−20V〜+5Vまでの範囲で示
している。
図16に示すように、チャネル幅Wが10000μmのトランジスタは、Vが1V及
び10Vのいずれにおいても、オフ電流は1×10−13A以下となっており、測定機(
半導体パラメータ・アナライザ、Agilent 4156C;Agilent社製)の
分解能(100fA)以下となっている。このオフ電流値は、チャネル幅1μmに換算す
ると、10aA/μmに相当する。
本明細書においてオフ電流(リーク電流ともいう)とは、nチャネル型のトランジスタ
でしきい値Vthが正である場合、室温において−20V以上−5V以下の範囲で任意の
ゲート電圧を印加したときにトランジスタのソース−ドレイン間を流れる電流のことを指
す。なお、室温は、15度以上25度以下とする。本明細書に開示する酸化物半導体を用
いたトランジスタは、室温において、チャネル幅(W)あたりの電流値が100aA/μ
m以下、好ましくは10aA/μm以下、さらに好ましくは10zA/μm以下である。
なお、オフ電流とドレイン電圧の値が分かればオームの法則からトランジスタがオフ状
態のときの抵抗値(オフ抵抗R)を算出することができ、チャネル形成領域の断面積Aと
チャネル長Lが分かればρ=RA/Lの式(Rはオフ抵抗を表す)からオフ抵抗率ρを算
出することもできる。オフ抵抗率は1×10Ω・m以上(または1×1010Ω・m)
が好ましい。ここで、断面積Aは、チャネル形成領域の膜厚をdとし、チャネル幅をWと
するとき、A=dWから算出することができる。
また、高純度の酸化物半導体を用いたトランジスタは温度特性が良好である。代表的に
は、温度を−25℃から150℃までの範囲で変化させた際のトランジスタの電流電圧特
性を測定すると、オン電流、オフ電流、電界効果移動度、S値、及びしきい値電圧の変動
がほとんどなく、温度による電流電圧特性の劣化がほとんど見られない。
また、酸化物半導体層のエネルギーギャップは、2eV以上、好ましくは2.5eV以
上、より好ましくは3eV以上である。
次に、酸化物半導体を用いたトランジスタのホットキャリア劣化について説明する。
ホットキャリア劣化とは、高速に加速された電子がドレイン近傍のチャネルからゲート
絶縁膜中に注入されて固定電荷となることや、高速に加速された電子がゲート絶縁膜界面
にトラップ準位を形成することにより、しきい電圧の変動やゲートリーク電流の発生等の
トランジスタ特性の劣化が生じることであり、ホットキャリア劣化の要因としては、チャ
ネルホットエレクトロン注入(CHE注入)とドレインアバランシェホットキャリア注入
(DAHC注入)がある。
シリコンはバンドギャップが1.12eVと小さいため、アバランシェ降伏によって雪
崩的に電子が発生しやすく、ゲート絶縁膜への障壁を越えられるほど高速に加速される電
子数が増加する。一方、本実施の形態で示す酸化物半導体は、バンドギャップが3.15
eVと広いため、アバランシェ降伏が生じにくく、シリコンと比べてホットキャリア劣化
の耐性が高い。
次に、基板1001上にフォトダイオード204、トランジスタ205、及びトランジ
スタ206を有するフォトセンサを作製する方法について説明する。
まず、基板1001上に半導体層1005及び半導体層1006を形成する。半導体層
1005及び半導体層1006を形成する材料は、結晶性半導体を用いることが好ましく
、多結晶シリコンまたは単結晶シリコンを用いることが特に好ましい。
ここで、基板1001上に単結晶シリコンを用いて半導体層1005及び半導体層10
06を形成する方法の一例について説明する。まず、単結晶シリコン基板の所望の深さに
、イオン照射等を行い損傷領域を形成する。そして、絶縁膜を介して当該単結晶シリコン
基板と基板1001とを貼り合わせた後、損傷領域から単結晶シリコン基板を分離して、
基板1001上に半導体膜を形成する。この半導体膜をエッチングなどにより所望の形状
に加工(パターニング)することで、半導体層1005及び半導体層1006を形成する
。ここで、上記のエッチング工程の前後の一方または双方において、半導体層を加熱する
ことにより、分離後の半導体層に含まれる結晶欠陥を低減させたり、半導体層表面を平坦
化することが好ましい。加熱手段は、レーザ光やRTA(Rapid Thermal
Annealing)、または電気炉を用いればよい。以上のように、半導体層1005
と半導体層1006を同一工程で形成することができるため、作製プロセスを削減できる
。これにより、半導体層1005及び半導体層1006は、同一材料でなり、かつ同一表
面上に形成されることになる。
なお、基板1001と半導体層1005及び半導体層1006との間に、下地膜となる
絶縁膜を設けることが好ましい。下地膜は、基板1001からの不純物元素の拡散を防止
する機能を有し、窒化シリコン膜、酸化シリコン膜、窒化酸化シリコン膜、または酸化窒
化シリコン膜から選ばれた一からなる単層構造、またはこれらから選ばれた複数の膜によ
る積層構造により形成すればよい。
次に、半導体層1005及び半導体層1006上に絶縁膜1007を形成する。この絶
縁膜1007は、トランジスタ205のゲート絶縁膜として機能する。絶縁膜1007は
、窒化シリコン膜、酸化シリコン膜、窒化酸化シリコン膜、または酸化窒化シリコン膜か
ら選ばれた一からなる単層構造、またはこれらから選ばれた複数の膜による積層構造によ
り形成すればよい。また、絶縁膜1007の形成方法は、プラズマCVD法やスパッタ法
等を用いればよい。
続いて、絶縁膜1007にコンタクトホールを形成した後、配線208、及び配線21
3を形成する。配線208は、コンタクトホールを介してp層1021(フォトダイオー
ド204のアノード側)に電気的に接続され、配線213は、コンタクトホールを介して
n層1023(フォトダイオード204のカソード側)に電気的に接続される。また、配
線213は、トランジスタ205のゲート電極としての機能を有する。
配線208及び配線213は、モリブデン、チタン、クロム、タンタル、タングステン
、アルミニウム、銅、ネオジム、スカンジウム等の金属材料、又はこれらを主成分とする
合金材料を用いて、単層又は積層して形成することができる。配線208及び配線213
の2層構造の具体例としては、アルミニウム層上にモリブデン層が積層された構造、銅層
上にモリブデン層が積層された構造、銅層上に窒化チタン層若しくは窒化タンタル層が積
層された構造、または窒化チタン層上にモリブデン層が積層された構造が挙げられる。ま
た、3層構造の具体例としては、タングステン層または窒化タングステン層と、アルミニ
ウム及びシリコンの合金層またはアルミニウム及びチタンの合金層と、窒化チタン層また
はチタン層とが積層された構造が挙げられる。なお、透光性を有する導電膜を用いてゲー
ト電極を形成することもできる。透光性を有する導電膜の具体例としては、透光性を有す
る導電性酸化物が挙げられる。
次に、絶縁膜1007、配線208及び配線213を覆うように絶縁膜1009を形成
する。絶縁膜1009は単層構造でもよいし、積層構造でもよい。例えば、絶縁膜100
9を、無機絶縁膜と、当該無機絶縁膜上の有機樹脂膜の積層構造とすればよい。無機絶縁
膜は、フォトダイオード204やトランジスタ205に不純物が侵入することを防止する
機能を有する。また、有機樹脂膜は、表面を平坦にする機能を有する。無機絶縁膜の材料
としては、酸化シリコン層、窒化シリコン層、酸化窒化シリコン層、窒化酸化シリコン層
、又は酸化アルミニウム層を用いることができる。また、有機樹脂膜の材料としては、ポ
リイミド、アクリル、ベンゾシクロブテン、ポリアミド、エポキシ等の、耐熱性を有する
有機材料を用いることができる。また上記有機材料の他に、シロキサン系樹脂を用いるこ
ともできる。ここで、シロキサン系樹脂とは、シロキサン系材料を出発材料として形成さ
れたSi−O−Si結合を含む樹脂に相当する。シロキサン系樹脂は、置換基として有機
基(例えばアルキル基やアリール基)を有していてもよい。また、有機基は、フルオロ基
を有していてもよい。
無機絶縁膜の形成方法は、特に限定されず、プラズマCVD法や、スパッタ法等を用い
ることができる。また、有機樹脂膜の形成方法は、特に限定されず、その材料に応じて、
スパッタ法、SOG法、スピンコート法、ディップ法、スプレー塗布法、液滴吐出法(イ
ンクジェット法、スクリーン印刷、オフセット印刷等)などの方法や、ドクターナイフ、
ロールコーター、カーテンコーター、ナイフコーター等の器具を用いることができる。
次に、絶縁膜1009上にゲート電極1010を形成する。形成されたゲート電極の端
部がテーパであると、上に積層するゲート絶縁膜の被覆性が向上するため好ましい。なお
、ゲート電極1010の材料は、上述した配線208及び配線213に用いることが可能
な材料を適宜用いることができる。
次に、ゲート電極1010上に絶縁膜1011を形成する。絶縁膜1011は、プラズ
マCVD法またはスパッタ法等を用いて、酸化シリコン膜、窒化シリコン膜、酸化窒化シ
リコン膜、窒化酸化シリコン膜、または酸化アルミニウム膜を単層または積層して形成す
ることができる。なお、絶縁膜1011中に水素が多量に含まれないようにするために、
スパッタ法で絶縁膜1011を成膜することが好ましい。スパッタ法により酸化シリコン
膜を成膜する場合には、ターゲットとしてシリコンターゲットまたは石英ターゲットを用
い、スパッタガスとして酸素または、酸素及びアルゴンの混合ガスを用いて行う。
また、絶縁膜1011は、ゲート電極1010側から順に窒化シリコン膜と酸化シリコ
ン膜を積層した構造とすることもできる。例えば、第1のゲート絶縁膜としてスパッタ法
により膜厚50nm以上200nm以下の窒化シリコン膜(SiN(y>0))を形成
し、第1のゲート絶縁膜上に第2のゲート絶縁膜として膜厚5nm以上300nm以下の
酸化シリコン膜(SiO(x>0))を積層して、膜厚100nmのゲート絶縁膜とす
ればよい。
次に、絶縁膜1011上に半導体層を形成する。本実施の形態においては、半導体層と
して、酸化物半導体層をスパッタ法により形成する。
ここで、酸化物半導体層に水素、水酸基及び水分が極力含まれないようにするために、
成膜の前処理として、スパッタリング装置の予備加熱室で基板1001を予備加熱し、絶
縁膜1011に吸着した水素、水分などの不純物を脱離し排気することが好ましい。なお
、予備加熱室に設ける排気手段はクライオポンプが好ましい。
酸化物半導体層の成膜のターゲットとしては、酸化亜鉛を主成分とする金属酸化物を用
いることができる。例えば、組成比として、In:Ga:ZnO=1:1:
1[mol数比]、のターゲットを用いることができる。また、In:Ga
:ZnO=1:1:2[mol数比]、またはIn:Ga:ZnO=1:1
:4[mol数比]の組成比を有するターゲットを用いることもできる。また、SiO
を2重量%以上10重量%以下含むターゲットを用いることもできる。酸化物半導体ター
ゲットの充填率は90%以上100%以下、好ましくは95%以上99.9%以下である
。充填率の高い酸化物半導体ターゲットを用いることにより、成膜した酸化物半導体層を
緻密な膜とすることができる。
なお、酸化物半導体層の成膜の際は、希ガス(代表的にはアルゴン)雰囲気下、酸素雰
囲気下、または希ガス及び酸素混合雰囲気下とすればよい。ここで、酸化物半導体層を成
膜する際に用いるスパッタガスは、水素、水、水酸基又は水素化物などの不純物がppm
レベル、好ましくはppbレベルの濃度まで除去された高純度ガスを用いる。
酸化物半導体層は、減圧状態に保持された処理室内に基板を保持し、処理室内の残留水
分を除去しつつ水素及び水分が除去されたスパッタガスを導入し、金属酸化物をターゲッ
トとして絶縁膜1011上に成膜する。処理室内の残留水分を除去するためには、吸着型
の真空ポンプを用いることが好ましい。例えば、クライオポンプ、イオンポンプ、チタン
サブリメーションポンプを用いることが好ましい。また、排気手段としては、ターボポン
プにコールドトラップを加えたものであってもよい。クライオポンプを用いて排気した処
理室は、例えば、水素原子、水(HO)など水素原子を含む化合物(より好ましくは炭
素原子を含む化合物も)等が排気されるため、当該処理室で成膜した酸化物半導体層に含
まれる不純物の濃度を低減できる。また、酸化物半導体層成膜時に基板を室温状態のまま
とするか、または400℃未満の温度に加熱してもよい。
酸化物半導体層の成膜条件の一例としては、基板温度を室温、基板とターゲットの間と
の距離を110mm、圧力0.4Pa、直流(DC)電源0.5kW、酸素及びアルゴン
(酸素流量15sccm:アルゴン流量30sccm)雰囲気下の条件が挙げられる。な
お、パルス直流(DC)電源を用いると、ごみが軽減でき、膜厚分布も均一となるために
好ましい。酸化物半導体層の膜厚は、膜厚2nm以上200nm以下とすればよく、好ま
しくは5nm以上30nm以下とする。なお、適用する酸化物半導体の材料により適切な
厚みは異なり、材料に応じて適宜厚みを選択すればよい。
以上では、酸化物半導体として、三元系金属酸化物であるIn−Ga−Zn−O系酸化
物を用いる例を示したが、その他にも、四元系金属酸化物であるIn−Sn−Ga−Zn
−O系酸化物や、他の三元系金属酸化物であるIn−Sn−Zn−O系酸化物、In−A
l−Zn−O系酸化物、Sn−Ga−Zn−O系酸化物、Al−Ga−Zn−O系酸化物
、Sn−Al−Zn−O系酸化物や、二元系金属酸化物であるIn−Zn−O系酸化物、
Sn−Zn−O系酸化物、Al−Zn−O系酸化物、Zn−Mg−O系酸化物、Sn−M
g−O系酸化物、In−Mg−O系酸化物や、In−O系酸化物、Sn−O系酸化物、Z
n−O系酸化物等を用いることができる。また、上記酸化物半導体はさらにSiを含んで
いてもよい。また、これらの酸化物半導体は、非晶質であってもよいし、結晶質であって
もよい。または、非単結晶であってもよいし、単結晶であってもよい。
また、酸化物半導体層として、InMO(ZnO)(m>0)で表記される薄膜を
用いることもできる。ここで、Mは、Ga、Al、MnおよびCoから選ばれた一または
複数の金属元素である。例えば、Mとして、Ga、Ga及びAl、Ga及びMn、または
Ga及びCoが挙げられる。
次に、酸化物半導体層をフォトリソグラフィ工程により半導体層1012に加工する。
なお、半導体層1012を形成するためのレジストをインクジェット法で形成してもよい
。レジストをインクジェット法で形成するとフォトマスクを使用しないため、製造コスト
を低減できる。
なお、酸化物半導体層のエッチングは、ドライエッチングでもウェットエッチングでも
よく、両方を用いてもよい。
ドライエッチングを行う場合、平行平板型RIE(Reactive Ion Etc
hing)法や、ICP(Inductively Coupled Plasma:誘
導結合型プラズマ)エッチング法を用いることができる。所望の加工形状にエッチングで
きるように、エッチング条件(コイル型の電極に印加される電力量、基板側の電極に印加
される電力量、基板側の電極温度等)を適宜調節する。
ドライエッチングに用いるエッチングガスとしては、塩素を含むガス(塩素系ガス、例
えば塩素(Cl)、三塩化硼素(BCl)、四塩化珪素(SiCl)、四塩化炭素
(CCl)など)が好ましいが、フッ素を含むガス(フッ素系ガス、例えば四弗化炭素
(CF)、六弗化硫黄(SF)、三弗化窒素(NF)、トリフルオロメタン(CH
)など)、臭化水素(HBr)、酸素(O)、またはこれらのガスにヘリウム(H
e)やアルゴン(Ar)などの希ガスを添加したガス等を用いることもできる。
ウェットエッチングに用いるエッチング液としては、燐酸と酢酸と硝酸を混ぜた溶液、
アンモニア過水(31重量%過酸化水素水:28重量%アンモニア水:水=5:2:2)
などを用いることができる。また、ITO07N(関東化学社製)を用いてもよい。エッ
チングの条件(エッチング液、エッチング時間、温度等)については、酸化物半導体の材
料に合わせて適宜調節すればよい。
また、ウェットエッチングを行う場合、エッチング液はエッチングされた材料とともに
洗浄によって除去される。その除去された材料を含むエッチング液の廃液を精製し、含ま
れる材料を再利用してもよい。当該エッチング後の廃液から酸化物半導体層に含まれる材
料(例えば、インジウム等のレアメタル)を回収して再利用することにより、資源を有効
活用することができる。
本実施の形態では、エッチング液として燐酸と酢酸と硝酸を混ぜた溶液を用いたウェッ
トエッチング法により、半導体層1012を形成する。
次に、半導体層1012に第1の加熱処理を行うことにより、酸化物半導体層の脱水化
、脱水素化を図る。第1の加熱処理の温度は、400℃以上750℃以下、好ましくは4
00℃以上基板の歪み点未満とする。ここでは、加熱処理装置の一つである電気炉に基板
を導入し、酸化物半導体層に対して窒素雰囲気下450℃において1時間の加熱処理を行
うことにより、酸化物半導体層への水や水素の混入を防ぎ、酸化物半導体層を得る。この
第1の加熱処理によって半導体層1012から水素、水、及び水酸基等を除去することが
できる。
なお、加熱処理装置は電気炉に限られず、抵抗発熱体などの発熱体からの熱伝導または
熱輻射によって、被処理物を加熱する装置を備えていてもよい。例えば、GRTA(Ga
s Rapid Thermal Annealing)装置、LRTA(Lamp R
apid Thermal Annealing)装置等のRTA(Rapid The
rmal Annealing)装置を用いることができる。LRTA装置は、ハロゲン
ランプ、メタルハライドランプ、キセノンアークランプ、カーボンアークランプ、高圧ナ
トリウムランプ、高圧水銀ランプなどのランプから発する光(電磁波)の輻射により、被
処理物を加熱する装置である。GRTA装置は、高温のガスを用いて加熱処理を行う装置
である。気体としては、不活性ガス(代表的には、アルゴン等の希ガス)または窒素ガス
を用いることができる。
例えば、第1の加熱処理として、650℃〜700℃の高温に加熱した不活性ガス中に
基板を移動させて入れ、数分間加熱した後、基板を移動させて高温に加熱した不活性ガス
中から出すGRTAを行ってもよい。GRTAを用いることにより、短時間での高温加熱
処理が可能となる。
第1の加熱処理の際の雰囲気には、水、水素などが含まれないようにすることが好まし
い。または、加熱処理装置内に導入する窒素、ヘリウム、ネオン、アルゴン等のガスの純
度を、6N(99.9999%)以上、好ましくは7N(99.99999%)以上、(
即ち不純物濃度を1ppm以下、好ましくは0.1ppm以下)とすることが好ましい。
なお、第1の加熱処理の条件、または酸化物半導体層の材料によっては、第1の加熱処
理により半導体層1012が結晶化し、微結晶化または多結晶化する場合もある。例えば
、結晶化率が80%以上の微結晶の酸化物半導体層となる場合もある。ただし、第1の加
熱処理を行っても半導体層1012が結晶化せず、非晶質の酸化物半導体層となる場合も
ある。また、非晶質の酸化物半導体層の中に微結晶部(粒径1nm以上20nm以下(代
表的には2nm以上4nm以下))が混在する酸化物半導体層となる場合もある。
また、半導体層1012に対する第1の加熱処理は、島状に加工する前の酸化物半導体
層に行ってもよい。この場合、第1の加熱処理後に、加熱処理装置から基板を取り出し、
第1のフォトリソグラフィ工程を行う。その他に、第1の加熱処理は、酸化物半導体層上
に配線211及び配線1014を積層した後、または配線211及び配線1014上に絶
縁膜1031を形成した後、のいずれで行ってもよい。
また、第1の加熱処理においては、酸化物半導体層中から水素、水、及び水酸基等の不
純物を除去することを主な目的としているが、この第1の加熱処理の際に酸化物半導体層
中に酸素欠損が生じてしまうおそれがある。このため、第1の加熱処理の後に、過剰な酸
化処理を行うことが好ましい。過剰な酸化処理の具体例としては、第1の加熱処理の後、
連続して酸素雰囲気または窒素及び酸素を含む雰囲気(例えば、窒素:酸素の体積比=4
:1)での加熱処理を行う方法が挙げられる。また、酸素雰囲気下でのプラズマ処理を行
う方法を用いることもできる。
次に、絶縁膜1007、絶縁膜1009、及び絶縁膜1011にコンタクトホールを形
成した後、導電膜を形成する。
なお、導電膜を形成する前に逆スパッタを行い、半導体層1012及び絶縁膜1011
の表面に付着しているレジスト残渣などを除去することが好ましい。
導電膜の形成方法は、スパッタ法や真空蒸着法等を用いればよい。また、導電膜の材料
としては、アルミニウム、クロム、銅、タンタル、チタン、モリブデン、タングステンか
らから選ばれた元素、またはこれらの元素を成分とする合金、またはこれらの元素を複数
組み合わせた合金等を用いることができる。また、マンガン、マグネシウム、ジルコニウ
ム、ベリリウム、イットリウムのいずれか一または複数から選択された材料を含んでもよ
い。また、透光性を有する導電膜を用いてもよい。透光性を有する導電膜の具体例として
は、透光性を有する導電性酸化物が挙げられる。
また、導電膜は、単層構造でもよいし、2層以上の積層構造としてもよい。例えば、シ
リコンを含むアルミニウム膜の単層構造、アルミニウム膜上にチタン膜を積層する2層構
造、チタン膜と、そのチタン膜上に重ねてアルミニウム膜を積層し、さらにその上にチタ
ン膜を成膜する3層構造などが挙げられる。
次に、導電膜に対して選択的にエッチングを行い、配線211、配線1014、及び配
線212を形成する。導電膜のエッチングの際には、半導体層1012が除去されてその
下の絶縁膜1011が露出しないようにそれぞれの材料及びエッチング条件を適宜調節す
る必要がある。そこで、本実施の形態では、半導体層1012としてIn−Ga−Zn−
O系の酸化物半導体を用い、導電膜としてチタン膜を用い、導電膜のエッチャントとして
アンモニア過水(28重量%アンモニア水、水、31重量%過酸化水素水の混合液)を用
いることにより、半導体層1012の一部がエッチングされないようにしているが、本発
明はこの構成に限定されない。すなわち、半導体層1012の一部をエッチングし、溝部
(凹部)を有する酸化物半導体層とすることもできる。なお、このような溝部(凹部)を
有する半導体層を含むトランジスタは、チャネルエッチ型のトランジスタと呼ばれる。
また、上記エッチングを行って配線211、配線1014、及び配線212を形成した
後、NO、N、またはArなどのガスを用いたプラズマ処理によって露出している半
導体層1012の表面に付着した吸着水などを除去することが好ましい。また、酸素とア
ルゴンの混合ガスを用いてプラズマ処理を行ってもよい。本実施の形態では、上記いずれ
かのプラズマ処理を行う。
次に、プラズマ処理を行った後、半導体層1012の露出されている領域、配線211
、配線1014、及び配線212に接する絶縁膜1031を大気に触れることなく形成す
る。このとき、半導体層1012及び絶縁膜1031に水素、水酸基または水分が含まれ
ないようにするため、処理室内の残留水分を除去しつつ絶縁膜1031を成膜することが
好ましい。処理室内の残留水分を除去するためには、吸着型の真空ポンプを用いることが
好ましい。例えば、クライオポンプ、イオンポンプ、チタンサブリメーションポンプを用
いることが好ましい。また、排気手段としては、ターボポンプにコールドトラップを加え
たものであってもよい。クライオポンプを用いて排気した処理室は、例えば、水素原子や
、水(HO)など水素原子を含む化合物等が排気されるため、当該処理室で成膜した絶
縁膜1031に含まれる不純物の濃度を低減できる。
本実施の形態では、絶縁膜1031として酸化物絶縁膜を形成する。例えば、絶縁膜1
031として、半導体層1012、配線211、配線1014、及び配線212が形成さ
れた基板1001を室温状態のまま、または100℃未満の温度に加熱し、水素及び水分
が除去された高純度酸素を含むスパッタガスを導入し、シリコンターゲットを用いて、酸
化シリコン膜を成膜する。なお、酸化物絶縁膜として、酸化シリコン膜に代えて、酸化窒
化シリコン膜、酸化アルミニウム膜、または酸化窒化アルミニウム膜などを用いることも
できる。
上記の成膜条件の一例としては、純度が6Nであり、ボロンがドープされたシリコンタ
ーゲット(抵抗率0.01Ω・cm)を用い、基板とターゲット間の距離(T−S間距離
)を89mm、圧力0.4Pa、直流(DC)電源6kW、酸素(酸素流量比率100%
)雰囲気下でパルスDCスパッタ法により、酸化シリコン膜を成膜する。酸化シリコン膜
の膜厚は300nmとする。なお、シリコンターゲットに代えて石英(好ましくは合成石
英)を用いることもできる。スパッタガスは、酸素、または酸素及びアルゴンの混合ガス
を用いればよい。
さらに、絶縁膜1031と半導体層1012とが接した状態で100℃乃至400℃で
第2の加熱処理を行うことが好ましい。この第2の加熱処理によって半導体層1012中
に含まれる水素、水分、水酸基または水素化物などの不純物を絶縁膜1031に拡散させ
、半導体層1012中に含まれる該不純物を低減させることができる。
以上の工程により、水素、水分、水酸基または水素化物の濃度が低減された酸化物半導
体層である半導体層1012を有するトランジスタ206を形成することができる。本実
施の形態で説明したように、酸化物半導体層を成膜するに際し、反応雰囲気中の残留水分
を除去することにより、該酸化物半導体層中の水素及び水素化物の濃度を低減することが
できる。この結果、真性又は実質的に真性な半導体が得られる。
(実施の形態5)
本実施の形態では、フォトセンサを有する半導体装置を具備する電子機器の一例につい
て説明する。電子機器の具体例としては、表示装置、ノート型パーソナルコンピュータ、
記録媒体を備えた画像再生装置(代表的には、メモリーカードやメモリースティック等の
補助記憶装置に記録された画像データを再生することが可能な表示装置)、携帯電話機、
携帯型ゲーム機、携帯情報端末、電子書籍、ビデオカメラ、デジタルスチルカメラなどの
カメラ、ナビゲーションシステム、音響再生装置(カーオーディオ、デジタルオーディオ
プレイヤー等)、複写機、ファクシミリ、プリンター、プリンター複合機、現金自動預け
入れ払い機(ATM)、自動販売機などが挙げられる。
本発明の一態様に係る半導体装置は、フォトセンサによる検出精度が高いため、そのよ
うな半導体装置を電子機器に搭載することにより、信頼性の高い電子機器を提供すること
ができる。
100 タッチパネル
101 画素部
102 表示素子制御回路
103 フォトセンサ制御回路
104 画素
105 表示素子
106 フォトセンサ
107 表示素子駆動回路
108 表示素子駆動回路
109 フォトセンサ読み出し回路
110 フォトセンサ駆動回路
120 フォトセンサ部
201 トランジスタ
202 保持容量
203 液晶素子
204 フォトダイオード
205 トランジスタ
206 トランジスタ
207 ゲート信号線
208 フォトダイオードリセット信号線
209 ゲート信号線
210 ビデオデータ信号線
211 フォトセンサ出力信号線
212 フォトセンサ基準信号線
213 配線
231 トランジスタ
232 配線
233 容量
234 配線
241 トランジスタ
242 配線
243 配線
244 配線
301〜309 ADC
310 ADC制御回路
311〜319 フォトセンサ信号線
320 出力信号線
321〜329 ADC出力信号線
331〜339 ADC制御信号線
341〜349 予備読み出し回路
351〜359 回路制御信号線
401 発振回路VCO
402 カウンタ回路
403 出力信号線
404 ストップ信号線
405 リセット信号線
406 セット信号線
407 計数値増減制御信号線
500 否定論理和回路
501〜506 トランジスタ
507〜512 トランジスタ
513〜518 トランジスタ
519〜522 リセット付きフリップフロップ
523〜526 フリップフロップ
527〜530 信号線
531〜534 信号線
535〜538 信号線
539 加算減算回路
601 トランジスタ
602 保持容量
701〜718 電位
801〜818 電位
831 電位
1001 基板
1005 半導体層
1006 半導体層
1007 絶縁膜
1009 絶縁膜
1010 ゲート電極
1011 絶縁膜
1012 半導体層
1014 配線
1021 p層
1022 i層
1023 n層
1031 絶縁膜
1201 被検出物
1202 照射光

Claims (3)

  1. フォトセンサと、
    前記フォトセンサ信号線を介して前記フォトセンサと電気的に接続される回路と、を有し、
    前記回路は、前記フォトセンサの動作に先立ち、前記フォトセンサ信号線の電位を基準電位に設定する機能を有することを特徴とする半導体装置。
  2. フォトセンサと、
    前記フォトセンサ信号線を介して前記フォトセンサと電気的に接続される回路と、
    前記回路と電気的に接続されたアナログ/デジタル変換回路と、を有し、
    前記回路は、前記フォトセンサの動作に先立ち、前記フォトセンサ信号線の電位を基準電位に設定する機能を有し、
    前記アナログ/デジタル変換回路は、前記フォトセンサ信号線の電位が低い程、発振周波数を増大させる機能を有することを特徴とする半導体装置。
  3. フォトセンサと、
    前記フォトセンサ信号線を介して前記フォトセンサと電気的に接続される回路と、
    前記回路と電気的に接続されたアナログ/デジタル変換回路と、を有し、
    前記回路は、前記フォトセンサの動作に先立ち、前記フォトセンサ信号線の電位を基準電位に設定する機能を有し、
    前記アナログ/デジタル変換回路は、発振回路と、カウンタ回路と、を有し、
    前記発振回路は、前記フォトセンサ信号線からの信号の発振周波数を変更して、前記カウンタ回路に入力する機能を有することを特徴とする半導体装置。
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