JP2017062188A - 検査対象品の品質検査方法および品質検査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】少ない撮像装置および照明装置で検査対象品の形状に影響されることなく高精度で品質が検査可能な品質検査方法および検査装置を提供する。【解決手段】検査対象品となるプレス加工品Wの内面WAaに検査光を照射する投光用ランプ12と、プレス加工品Wの外面WAb側から透過光を撮像するCCDカメラ21a、21b、21cおよびCCDカメラ21a、21b、21cにより撮像された画像を処理してプレス加工品Wの品質を判定する検査判定装置22とを有し、プレス加工品Wと投光用ランプ12との間に検査光を散乱反射する散乱微粒子群Pを生成する微粒子供給装置13を備える。プレス加工品Wに発生する割れやピンホール等の欠陥の貫通方向に係わらす、検査光が透過する。これにより、プレス加工品Wを撮像するCCDカメラ21a、21b、21c等の撮像方向が制限されることなくCCDカメラの削減および配置が容易になる。【選択図】図2

Description

本発明は、検査対象品の品質検査方法および品質検査装置に関し、特にプレス加工品等の検査対象品に発生する割れ、ピンホール等の欠陥を光学的に検出する品質検査方法および品質検査装置に関する。
検査対象品、例えば板材をプレス加工したプレス加工品には、プレス加工の際に割れやピンホール等の微細な欠陥が発生することがある。このためプレス加工品に発生したこれらの欠陥の有無を検査する必要があり、種々の検査装置が提案されている。
例えば、特許文献1の検査装置は、図9(a)に模試的に示すように、プレス加工品Wの上面を覆う投光用カバー102およびこの投光用カバー102内からプレス加工品Wの上面に検査光を照射する複数の投光用ランプ(投光装置)103を有する投光ユニット101と、プレス加工品Wの底面側に配置されて投光用ランプ103の透過光を検出する複数のCCDカメラ(撮像装置)105と、CCDカメラ105により撮像された画像からプレス加工品Wの良否を判定する検査判定装置106を有する。
また、特許文献1には、図9(b)に模式的に示すように、プレス加工品Wの上面を覆う凹面状の反射面107aが形成された反射用カバー107と、反射用カバー107の反射面107aに検査光を照射する複数の投光用ランプ103とを有し、プレス加工品Wの底面側に配置されて透過光を検出する複数のCCDカメラ105と、各CCDカメラ105による撮像された画面からプレス加工品Wの良否を判定する検査判定装置106を有する検査装置が開示される。
また、図10に示すように、プレス加工品Wを搬送する一対のコンベヤ111a、111bとの間に出没可能に配置されてプレス加工品Wの下面に検査光を照射する投光用ランプ112と、コンベヤ111a、111bの上方に配置されて投光用ランプ112の透過光を検出する複数のCCDカメラ115とを備え、CCDカメラ115により撮像された画面からプレス加工品Wの良否を判定する検査判定装置116を有する検査装置がある。
特開2002−365227号公報
上記図9(a)に示す検査装置によると、多数の投光用ランプ103および多数のCCDカメラ105をプレス加工品Wの形状に合わせて異なる種々の角度で配置しなければならず、その位置合わせや角度設定が極めて厄介で使用性および汎用性に欠ける。また、多くの投光用ランプ103とCCDカメラ105を要し設備コストを要する。特にプレス加工品Wの形状によっては隣接する投光用ランプ103やCCDカメラ105が互いに干渉しないように配置することが困難で、プレス加工品Wの検査範囲が制限されるとともに、検査可能なプレス加工品Wの形状が限定されるなど検査の信頼性、汎用性に欠ける。
また、上記図9(b)に示す検査装置によると、投光用ランプ103とCCDカメラ105を対向配置する必要がなくプレス加工品Wの割れやピンホール等の欠陥が検出できる。しかし、プレス加工品Wの形状に合わせて複数のCCDカメラ105を配置する必要がある。特にプレス加工品Wの形状によっては隣接するCCDカメラ105が互いに干渉しないように配置することが困難で、プレス加工品Wの検査可能範囲が制限されるとともに、検査可能なプレス加工品Wの形状が限定されるなど検査の信頼性、汎用性に欠ける。
さらに、上記図10に示す検査装置によると、単一の投光用ランプ112と各CCDカメラ115とをプレス加工品Wを挟んで略対向位置し、複数のCCDカメラ115により投光用ランプ112の透過光を検出することから、プレス加工品Wの形状により各CCDカメラ115による検査可能範囲aが制限されて検査の信頼性の低下が懸念される。十分な検査可能範囲を確保するには、多くのCCDカメラ115が必要になり、多くの設備コストおよび検査処理時間を要する。
また、並設されたコンベヤ111aと111bとの間は極めて狭く、投光ランプ112の増加や配置が制限される。
また、プレス加工品に限らず、例えば、板材をロール加工や、絞り加工等により加工した板状部材の検査においても同様の事態が懸念される。
従って、かかる点に鑑みてなされた本発明の目的は、少ない撮像装置で検査対象品の形状に影響されることなく高品質の検査が可能な品質検査方法および品質検査装置を提供することにある。
前記目的を達成する請求項1に記載の検査対象品の品質検査方法は、検査対象品の一方の面に検査光を照射し、撮像装置で前記検査対象品の他方の面側から透過光を撮像して検査対象品の品質を検査する品質検査方法において、前記検査光は、散乱微粒子群を介在させて前記検査対象品の一方の面を照射することを特徴とする。
この構成によると、検査対象品を照射する検査光が散乱微粒子群により散乱反射して検査対象品を広範囲に亘り多方向から照射することで、例えば検査対象品に発生した割れやピンホール等の欠陥の亀裂方向(貫通方向)に係わらず検査光が透過し、検査対象品の形状に影響されることなく良好な撮像が可能になり、高品質な検査が得られるとともに汎用性が向上する。さらに、検査対象品を撮像する撮像方向が制限されることなく、撮像装置の削減および配置が容易になる。
請求項2に記載の発明は、請求項1の検査対象品の品質検査方法において、前記散乱微粒子は、透明液滴であることを特徴とする。
この構成によると、散乱微粒子が透明液滴、例えば水滴により構成することで、散乱微粒子が容易かつ安価に生成できる。
請求項3に記載の発明は、請求項1の検査対象品の品質検査方法において、前記散乱微粒子は、パウダー状固体粒子であることを特徴とする。
この構成によると、散乱微粒子をパウダー状の固体粒子で構成することで、散乱微粒子が検査対象品および周辺機器に付着したとしても散乱微粒子に起因する腐食等の発生が抑制できる。
前記目的を達成する請求項4に記載の検査対象品の品質検査装置は、検査対象品の一方の面に検査光を照射する投光装置と、前記検査対象品の他方の面側から透過光を撮像する撮像装置および該撮像装置により撮像された画像を処理して前記検査対象品の品質を判定する検査判定装置とを有する検査対象品の品質検査装置において、前記検査対象品と前記投光装置との間に前記検査光を散乱反射する散乱微粒子群を生成する微粒子供給装置を備えたことを特徴とする。
これによると、微粒子供給装置によって検査対象品と投光装置との間に検査光を散乱反射する散乱微粒子群を生成することで、投光装置からの検査光が散乱微粒子群で散乱反射して検査対象品が広範囲に亘り多方向から照射される。この検査対象品を多方向から照射することで検査対象品に発生する例えば割れやピンホール等の亀裂方向(貫通方向)に係わらす、欠陥を介して検査光が透過する。これにより、検査対象品の形状に影響されることなく良好な撮像が可能になり、高品質な検査が得られるとともに汎用性が向上する。さらに、検査対象品を撮像する撮像装置の撮像方向が制限されることなく撮像装置の削減および配置が容易になるとともに、撮像装置の削減による製造コストおよびランニングコストの大幅な低減が得られる。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の検査対象品の品質検査装置において、前記微粒子供給装置は、前記検査対象品に近接して該検査対象品と投光装置との間に前記散乱微粒子群を生成することを特徴とする。
この構成によると、投光装置からの検査光が検査対象品に近接して生成された散乱微粒子群で多方向に散乱反射して検査対象品が照射され、例えば検査対象品に発生した割れやピンホール等の欠陥からの透過光がより鮮明になり、より良好な撮像が可能になり検査精度が向上する。
請求項6に記載の発明は、請求項4に記載の検査対象品の品質検査装置において、前記微粒子供給装置は、前記検査対象品から離反して該検査対象品と投光装置との間に前記散乱微粒子群を生成することを特徴とする。
この構成によると、検査対象品から離反した位置に散乱微粒子群を生成することで、検査対象品と散乱微粒子群との間に散乱微粒子が極めて少ない非散乱微粒子存在層が形成されて検査対象品に散乱微粒子が付着することが抑制され、かつ検査対象品に発生した割れやピンホール等の欠陥の隙間を介して散乱微粒子が検査対象品の撮像側に放出されることがなくなり、撮像範囲に飛散する散乱微粒子や撮像装置に付着す散乱微粒子による誤検査が抑制され、検査精度が向上する。
請求項7に記載の発明は、請求項4〜6の何れか1項に記載の検査対象品の品質検査装置において、前記微粒子供給装置は、予め設定された前記検査対象品の局部的部分と投光装置との間に前記散乱微粒子群を生成することを特徴とする。
これによると、検査対象となる予め設定された検査対象品の局部的部分と投光装置との間が散乱微粒子群に覆われ、検査対象品の局部的部分が多方向から照射される。検査対象品の局部的部分が効率的に照射されて撮像装置による良好な撮像が得られる。
さらに、局部的部分に積極的に散乱微粒子を供給することで使用する散乱微粒子の量が大幅に減少し、散乱微粒子供給装置の負荷が軽減される。
請求項8に記載の発明は、請求項4〜7の何れか1項に記載の検査対象品の品質検査装置において、前記散乱微粒子は、透明液滴であることを特徴とする。
これによると、散乱微粒子を透明な液滴、例えば水滴にすることで、散乱微粒子供給装置が既存の霧吹きや噴霧器等により容易かつ安価に構成できる。
請求項9に記載の発明は、請求項4〜7の何れか1項に記載の検査対象品の品質検査装置において、前記散乱微粒子は、パウダー状固体粒子であることを特徴とする。
この構成によると、散乱微粒子をパウダー状の固体粒子で構成することで、散乱微粒子が検査対象品および周辺機器に付着したとしても散乱微粒子に起因する腐食等の発生が抑制できる。
本発明によると、検査対象品を照射する検査光が散乱微粒子群により散乱反射して検査対象品が広範囲に亘り多方向から照射され、検査対象品の形状に影響されることなく良好な撮像が可能になり高品質な検査が得られとともに汎用性が向上する。さらに、検査対象品を撮像する撮像装置の撮像方向が制限されることなく撮像装置の削減および配置が容易になる。
第1実施の形態に係る検査装置の概要を模式的に示す斜視図である。 検査装置の概要を模式的に示す図1のII−II線断面図である。 第2実施の形態に係る検査装置の概要を模式的に示す説明図である。 第3実施の形態に係る検査装置の概要を模式的に示す説明図である。 第4実施の形態に係る検査装置の概要を模式的に示す説明図である。 第5実施の形態に係る検査装置の概要を模式的に示す説明図である。 第6実施の形態に係る検査装置の概要を模式的に示す説明図である。 第7実施の形態に係る検査装置の概要を模式的に示す説明図である。 従来の検査装置の概要を模式的に示す説明図である。 従来の検査装置の概要を模式的に示す説明図である。
(第1実施の形態)
本発明に係る検査対象品の品質検査方法および品質検査装置の第1実施の形態を、検査対象品が板状部材であるプレス加工品であって、コンベヤによって搬送されるプレス加工品を検査する検査装置を例に、図1および2を参照して説明する。
図1は、検査装置10の概要を模式的に示す斜視図、図2は図1のII−II線断面図である。なお、図1においてはプレス加工品Wの一部を破断して示す。
本実施の形態の説明に先立ち、検査の対象となるプレス加工品Wの概要を、図1および図2を参照して説明する。
検査対象品であるプレス加工品Wは、中央部が上方に膨出するドーム状で内面WAaと外面WAbとを有する本体部WAおよび本体WAの外周に沿って矩形環状に突出するフランジWBを有し、本体部WAの内面WAaによって下方が開放された凹状空間WCが形成された断面略ハット状に形成される。
プレス加工品Wの本体部WAの幅、すなわち凹状空間WCの幅は後述する一対のコンベヤ1Aと1Bの離間幅Lより大きく、凹状空間WCを下方にした状態でフランジWBがそれぞれのコンベヤ1Aと1Bに載置して搭載される。
図1および図2に示すように、プレス加工品Wの本体部WAの全幅より小さな離間幅Lを有し並設されて搬送方向Fに延在する一対のコンベヤ1A、1Bを備える。このコンベヤ1Aと1Bは同期して作動して、搭載されたプレス加工品Wを上流側から下流側に搬送する。
コンベヤ1A、1Bの搬送路に検査ゾーン1Cを有し、検査ゾーン1Cに検査装置10が配置される。
検査装置10は、図1および図2にコンベヤ1Aと1Bとの間に設置される検査用投光ユニット11と、コンベヤ1A、1Bの上方に設置される撮像検査ユニット20とによって構成される。
検査用投光ユニット11は、並設されるコンベヤ1Aと1Bとの間に配置されてプレス加工品Wの本体部WAの内面(一方の面)WAa、すなわち凹状空間WCに向けて下方から照射する投光用ランプ(投光装置)12と、この投光用ランプ12に隣接して単一或いは複数、本実施の形態では単一の微粒子供給装置13とによって構成される。
微粒子供給装置13は、散乱微粒子生成装置14および筒状の散乱微粒子送出孔15等により構成され、散乱微粒子生成装置14によって生成された散乱微粒子が散乱微粒子送出孔15から凹状空間WC内に送出する。また、この散乱微粒子送出孔15を介して凹状空間WC内の散乱微粒子群Pを吸引して回収する。
この散乱微粒子生成装置14で生成されて散乱微粒子送出孔15から送出される散乱微粒子は、本実施の形態では透明な霧状の液滴、例えば1〜40μm(好ましは10〜20μm)の水滴であって、散乱微粒子生成装置14は電動の霧吹きや噴霧器によって構成される。散乱微粒子生成装置14で生成された霧状の散乱微粒子を図示しないブロア等の送出手段により散乱微粒子送出孔15からプレス加工品Wの凹部空間WC内に向けて送出して往生空間C内に散乱微粒子群Pを生成する。一方、プレス加工品Wの凹状空間WC内に拡散された散乱微粒子群Pをブロア等の吸引手段により散乱粒子送出孔15を介して吸引して凹部空間WC内から排出する。
撮像検査ユニット20は、コンベヤ1A、1Bによって検査ゾーン1Cに搬入されたプレス加工品Wの上面となる外面(他方の面)WAb側、すなわち、投光用ランプ12とプレス加工品Wを介在して対向するコンベヤ1A、1Bの上方に配置されるCCDカメラ(撮像装置)21と、CCDカメラ21によって撮影された画像を処理してプレス加工品Wに発生した割れ、ピンホール等の欠陥の有無および欠陥状態等の品質を判定する検査判定装置22とを有する。
CCDカメラ21は、コンベヤ1A、1Bにより検査ゾーンに搬入されたプレス加工品Wの検査範囲となる本体部WAの全面を撮像可能にすべく、コンベヤ1A、1Bの上方から撮像する第1のCCDカメラ21a、コンベヤ1A側の斜め上方から撮像する第2のCCDカメラ21b、第2のCCDカメラ21bと対峙するコンベヤ1B側の斜め上方から撮像する第3のCCDカメラ21cによって構成される。換言すると、第1のCCDカメラ21aの検査可能範囲A、第2のCCDカメラ21bの検査可能範囲B、第3のCCDカメラ21cの検査可能範囲Cによってプレス加工品Wの本体部WAの全面が検査可能範囲となるように設定される。
検査判定装置22は各CCDカメラ21a、21b、21cから出力される画像信号に基づく画像を画像処理する画像処理部22aおよび画像処理部22aで処理された画像を基にプレス加工品Wに欠陥があるかどうかを判断する判定部22bとで構成される。そして、この画像処理部22aでは、例えば各CCDカメラ21a、21b、21cからの画像信号に基づく画像を二値化処理してプレス加工品Wの部分とそれ以外の部分とに分離する。また、判定部22bではプレス加工品Wの画像部分に漏れる透過光があるかどうかを判断し、検出画像に透過光がない場合に良品信号を制御装置25に出力する。反対に、検出画像に透過光が認められた場合には不良品信号を制御装置25に出力する。
制御装置25では不良品信号が入力されると、警報ブザー等を作動して作業者等に不良品の発生を告知する。また、制御装置25の表示装置に判定部22bで判定された欠陥状態に基づいてプレス加工品Wの欠陥状態、すなわち割れやピンホール等の欠陥を表示し、かつその状態を検査データとして保存することもできる。
これら、検査用投光ユニット11の投光用ランプ12、微粒子供給装置13および撮像検査ユニット20の各CCDカメラ21a、21b、21c、検査判定装置22等は、予め設定されたプログラムに従って制御装置25によって作動制御される。
次に、このように構成された検査装置10によるプレス加工品Wの検査動作について説明する。
コンベヤ1A、1Bによって検査対象となるプレス加工品Wが検査ゾーン1Cに搬入されると、制御装置25からの作動信号に基づき投光用ランプ12がプレス加工品Wの凹状空間WCに向けて検査光を照射する。さらに、散乱微粒子生成装置14にて生成された散乱微粒子を散乱微粒子送出孔15からプレス加工品Wの凹状空間WC内に送出して図1および図2に示すように凹状空間WC内全体に亘って漂う散乱微粒子群Pを生成する。
これにより、投光用ランプ12とプレス加工品Wの検査対象となる本体部WAとの間が拡散した散乱微粒子群Pに覆われ、投光用ランプ12からの検査光が散乱微粒子群Pを照射し、各散乱微粒子で散乱反射して散乱微粒子群P全体が発光してプレス加工部Wの内面WAaの全面に亘る広範囲を多方向から均一或いはほぼ均一に照射する。
この内面WAaを広範囲に亘り多方向から照射することで、本体部WAに発生する割れやピンホール等の亀裂方向(貫通方向)に係わらず、内面WAa側から外面WAb側に検査光が透過する。
このように投光用ランプ12と検査対象となるプレス加工品Wの本体部WAとの間に散乱微粒子群Pが存在維持された状態下で、各CCDカメラ21a、21b、21cでプレス加工品Wを上方から撮像する。検査判定装置22は、画像処理部22aで各CCDカメラ21a、21b、21cから出力された画像信号を画像処置し、判定部22bではプレス加工品Wの画像部分に漏れる透過光があるかどうかを判断し、検出画像に透過光がない場合に良品信号を制御装置25に出力する。
判定部22bでは反対に、検出画像に透過光が認められた場合には不良品信号を制御装置25に出力する。制御装置25では不良品信号が入力されと、制御装置25の表示装置に判定部22bで判定された欠陥状態に基づいてプレス加工品Wの欠陥状態、すなわち割れやピンホール等の欠陥を表示し、かつその状態を検査データとして保存することもできる。
この検査終了後、或いは各CCDカメラ21a、21b、21cによる撮像終了後に、散乱微粒子送出孔15から凹状空間WC内への散乱微粒子の送出を停止し、さらに投光用ランプ12を消灯する。しかる後、プレス加工品Wの凹状空間WC内に拡散している散乱微粒子群Pを散乱微粒子送出孔15から吸引して凹部空間WC内から排出する。
これら一連の検査動作は、コンベヤ1A、1Bによるプレス加工品Wの搬送と連動して、或いはコンベヤ1A、1Bによるプレス加工品Wの搬送を停止した状態で行われる。
この検査装置10によるプレス加工品Wの検査は、図1および図2に示すように投光用ランプ12とプレス加工品Wの検査対象となる本体部WAとの間が拡散した散乱微粒子群Pに覆われ、投光用ランプ12からの検査光が散乱微粒子群P全体において散乱反射してプレス加工品Wの内面WAaが全面に亘り多方向から照射されることで、本体部WAに発生する割れやピンホール等の亀裂方向に係わらず、内面WAa側から外面WAb側に検査光が透過する。これにより、CCDカメラ21a、21b、21cによる撮像精度が向上して検査精度が向上する。
さらに、プレス加工品Wの形状にかかわらず、検査対象となるプレス加工品Wの本体部WAが撮像可能になるようにCCDカメラ21を配置すればよく、CCDカメラ21の配置が制限されることがなく、かつCCDカメラ21の大幅な削減およびCCDカメラ21の配置が容易になり、CCDカメラ21の削減により製造コストおよびランニングコストの大幅な低減が得られるとともに、検査時間の短縮が期待できる。
また、プレス加工品Wの形状等に影響されることなく、高品質の検査が可能であり汎用性に優れる。
さらに、既存の検査装置に微子供給装置13を付加する簡単の構成であり、既存の検査装置を大きく変更することなく適用可能であり、優れた汎用性を有する。
(第2実施の形態)
本発明の第2実施の形態を図3に基づいて説明する。なお、図3は第1実施の形態における図2に対応する検査装置の概要を模式的に示す説明図であり、対応する部位に同一符号を付することで詳細な説明を省略し、異なる構成を主に説明する。
検査装置10は、コンベヤ1Aと1Bとの間に設置されてプレス加工品Wの本体部WAの内面WAa、すなわち凹状空間WCに向けて下方から投光する投光用ランプ12と、この投光用ランプ12に隣設して配置される微粒子供給装置13とを有する。微粒子供給装置13は、散乱微粒子生成装置14および散乱微粒子送出孔15等により構成され、散乱微粒子をプレス加工品Wの凹状空間WC内に送出および吸引回収する散乱微粒子送出孔15がプレス加工品Wの本体部WAの内面WAaに近接する層状に散乱微粒子群Pを送出するように傾斜して配置される。
これにより、傾斜する散乱微粒子送出孔15から散乱微粒子が上下方向に対し斜め方向に向けて送出されてプレス加工品Wの内面WAaに近接する層状に拡散して散乱微粒子群Pが生成される。
このようにして、投光用ランプ12とプレス加工品Wの検査対象となる本体WAとの間がプレス加工品Wの内面WAaに近接して層状に漂う散乱微粒子群Pに覆われ、投光用ランプ12から検査光が内面WAaに近接して拡散した散乱微粒子群Pで多方向に散乱反射して内面WAaが照射され、例えばプレス加工品Wに発生した割れやピンホール等の欠陥からの透過光は鮮明になり、CCDカメラ21a、21b、21cによる良好な撮像が可能になり、撮像精度が向上して検査精度が向上する。
また、散乱微粒子群Pは、例えばプレス加工により割れやピンホール等の欠陥が発生する可能性が比較的高い部位等に近接した局部的部分に生成することもできる。これにより散乱微粒子群Pを局部的部分に生成することで、検査に使用する散乱微粒子の量が減少し、微粒子供給装置13の負荷が軽減され、微粒子供給装置13の要求性能の低下が可能になり微粒子供給装置13のコンパクト化が可能になる。
(第3実施の形態)
本発明の第3実施の形態を図4に基づいて説明する。なお、図4は上記図2に対応する検査装置の概要を模式的に示す説明図であり、対応する部位に同一符号を付することで詳細な説明を省略し、異なる構成を主に説明する。
検査装置10は、コンベヤ1Aと1Bとの間に設置されてプレス加工品Wの本体部WAの内面WAa、すなわち凹状空間WCに向けて下方から投光する投光用ランプ12と、この投光用ランプ12に隣設して配置される微粒子供給装置13とを有する。
微粒子供給装置13は、散乱微粒子生成装置14からの散乱微粒子を凹状空間WC内に送出する散乱微粒子送出孔15aおよび凹状空間WC内の散乱微粒子群Pを外部に排出する排出孔15bを備える。
散乱微粒子送出孔15aおよび排出孔15bは、散乱微粒子送出孔15aから送出される気流および排出孔15bからの吸引によってプレス加工品Wの内面WAaに近接して旋回流が生成されるように例えば平面視状態において螺旋状、すなわちスパイラル状に配置される。これにより、散乱微粒子送出孔15aから凹状空間WCに気流を送出し、かつ排出孔15bから凹状空間WC内の気流を外部に吸引排出することで内面WAaに近接して凹部空間WC内に旋回流が生成される。
そして、プレス加工品Wの検査にあたり、散乱微粒子送出孔15aから散乱微粒子の送出に先立って、散乱微粒子送出孔15aから凹状空間WCに気流を送出し、かつ排出孔15bから凹状空間WC内の気流を外部に吸引排出することでプレス加工品Wの内面WAaに近接した旋回流を生成する。
この旋回流が生成された状態で、散乱微粒子送出孔15aからの気流送出を散乱微粒子の送出に切り替える。これにより放出された散乱微粒子が旋回流に従って内面WAaに近接して層状に漂う散乱微粒子群Pが生成される。
これにより、投光用ランプ12とプレス加工品Wの検査対象となる本体WAとの間がプレス加工品Wの内面WAaに接近して漂う散乱微粒子群Pに覆われ、投光用ランプ12から検査光が内面WAaに近接して拡散した散乱微粒子群Pで多方向に散乱反射して内面WAaが照射され、例えばプレス加工品Wに発生した割れやピンホール等の欠陥からの透過光は鮮明になり、CCDカメラ21a、21b、21cによる良好な撮像が可能になり、撮像精度が向上して検査精度が向上する。
(第4実施の形態)
本発明の第4実施の形態を図5に基づいて説明する。なお、図5は第1実施の形態における図2に対応する検査装置の概要を模式的に示す説明図であり、対応する部位に同一符号を付することで詳細な説明を省略し、異なる構成を主に説明する。
検査装置10は、コンベヤ1Aと1Bとの間に設置されてプレス加工品Wの本体部WAの内面WAa、すなわち凹状空間WCに向けて下方から投光する投光用ランプ12と、この投光用ランプ12に隣設して配置される微粒子供給装置13とを有する。微粒子供給装置13は、散乱微粒子生成装置14および散乱微粒子送出孔15等により構成され、散乱微粒子をプレス加工品Wの凹状空間WC内に送出および吸引回収する散乱微粒子放出孔15が凹状空間WCの下部方向となる投光ランプの上方に散乱微粒子群Pを送出するように傾斜して配置される。
これによると、傾斜する散乱微粒子送出孔15から散乱微粒子が上下方向に対し斜め方向に向けて送出されて凹部空間WCの下部に、本体部WAと離反して投光用ランプ12の上方を含むコンベヤ1A、1B上方付近に層状に拡散して散乱微粒子群Pが生成される。
すなわち、本体部WAと散乱微粒子群Pとの間に散乱微粒子が極めて少ない非散乱微粒子存在層が形成される。
これにより、投光用ランプ12とプレス加工品Wの検査対象となる本体WAとの間が層状に漂う散乱微粒子群Pに覆われ、投光用ランプ12から検査光が層状に拡散した散乱微粒子群Pに照射され、拡散した散乱微粒子群Pで散乱反射してプレス加工品Wの内面WAaが広範囲に亘り多方向から均一或いはほぼ均一に照射する。
一方、プレス加工品Wの本体部WAから離反して散乱微粒子群Pが生成され、本体部WAと散乱微粒子群Pとの間に散乱微粒子が極めて少ない非散乱微粒子存在層が形成されることから、プレス加工品Wの本体WAに発生した割れやピンホール等の隙間を介して散乱微粒子が各CCDカメラ21a、21b、21c等の撮像範囲となるプレス加工品Wの外部に放出されることがなくなり、CCDカメラ21a、21b、21cの撮像範囲内に飛散する散乱微粒子による散乱反射や、CCDカメラ21a、21b、21cに付着す散乱微粒子による誤検査が抑制され、検査精度が向上する。
さらに、散乱微粒子がプレス加工品Wの本体部WAの内面WAaに接触する範囲が抑制されてプレス加工品Wの散乱微粒子に起因する汚れや腐食の発生が抑制される。
(第5実施の形態)
本発明の第5実施の形態を図6に基づいて説明する。なお、図6は上記図2に対応する検査装置の概要を模式的に示す説明図であり、対応する部位に同一符号を付することで詳細な説明を省略し、異なる構成を主に説明する。
検査装置10は、コンベヤ1Aと1Bとの間に設置されてプレス加工品Wの本体部WAの内面WAa、すなわち凹状空間WCに向けて下方から投光する投光用ランプ12と、この投光用ランプ12に隣設して配置される微粒子供給装置13とを有する。
微粒子供給装置13は、散乱微粒子生成装置14からの散乱微粒子を凹状空間WC内に送出する散乱微粒子送出孔15aおよび凹状空間WC内の散乱微粒子群Pを外部に排出する排出孔15bを備える。
散乱微粒子送出孔15aおよび排出孔15bは、散乱微粒子送出孔15aから送出される気流および排出孔15bからの吸引によって凹状空間WCの下方に旋回流が生成されるように例えば平面視状態において螺旋状、すなわちスパイラル状に配置される。これにより、散乱微粒子送出孔15aから凹状空間WCに気流を送出し、かつ排出孔15bから凹状空間WC内の気流を外部に吸引排出することで、凹部空間WCの下部となる投光用ランプ12の上方を含むコンベヤ1A、1B上方付近に層状の旋回流が生成される。
そして、プレス加工品Wの検査にあたり、散乱微粒子送出孔15aから散乱微粒子の送出に先立って、散乱微粒子送出孔15aから凹状空間WCに気流を送出し、かつ排出孔15bから凹状空間WC内の気流を外部に吸引排出することで凹部空間WCの下部となる投光用ランプ12の上方を含むコンベヤ1A、1B上面付近に層状の旋回流を生成する。
この旋回流が生成された状態で、散乱微粒子送出孔15aからの気流送出を散乱微粒子の送出に切り替える。これにより放出された散乱微粒子が旋回流に従って凹部空間WCの下部となる投光用ランプ12の上方を含むコンベヤ1A、1Bの上面付近に旋回して層状に漂う散乱微粒子群Pが生成され、かつ本体部WAと散乱微粒子群Pとの間に散乱微粒子が極めて少ない非散乱微粒子存在層が形成される。
これにより、投光用ランプ12とプレス加工品Wの検査対象となる本体WAとの間が層状に拡散した散乱微粒子群Pに覆われ、投光用ランプ12から検査光が層状に拡散した散乱微粒子群Pに照射され、散乱微粒子で散乱反射が生じてプレス加工品Wの内面WAaが全面に亘り多方向から均一或いはほぼ均一に照射される。
一方、プレス加工品Wの本体部WAから離反して散乱微粒子群Pが生成され、本体部WAと散乱微粒子群Pとの間に散乱微粒子が極めて少ない非散乱微粒子存在層が形成されることから、プレス加工品Wの本体WAに発生した割れやピンホール等の隙間を介して散乱微粒子群PがCCDカメラ21a、21b、21c等の撮像範囲となるプレス加工品Wの外部に放出されることがなく、CCDカメラ21a、21b、21cの撮像範囲に飛散する散乱微粒子による散乱反射や、CCDカメラ21a、21b、21cに付着する散乱微粒子による誤検査が抑制され、検査精度が向上する。
さらに、散乱微粒子がプレス加工品Wの本体部WAの内面WAaに接触する範囲が抑制されてプレス加工品Wの散乱微粒子による汚れや腐食発生が抑制される。
(第6実施の形態)
本発明の第6実施の形態を図7に基づいて説明する。なお、図7は第1実施の形態における図2に対応する検査装置の概要を模式的に示す説明図であり、対応する部位に同一符号を付することで詳細な説明を省略し、異なる構成を主に説明する。
検査装置10は、コンベヤ1Aと1Bとの間に設置されてプレス加工品Wの本体部WAの内面WAa、すなわち凹状空間WCに向けて下方から投光する投光用ランプ12と、この投光用ランプ12に隣設して配置される微粒子供給装置13とを有する。
微粒子供給装置13は、散乱微粒子生成装置14および散乱微粒子送出孔15等により構成され、散乱微粒子をプレス加工品Wの凹状空間WC内に送出および吸引回収する散乱微粒子送出孔15が予め設定されたプレス加工品Wの局部的に照明が要求される方向に、例えばコンベヤ1A側の本体部WAの局部的部分WDに向けて傾斜して配置される。
ここで、プレス加工品Wの局部的部分WDは、例えばプレス加工により割れやピンホール等の欠陥が発生する可能性が比較的高い部位や、形状に起因して投光用ランプ12による直接的な照射が困難な部位等に設定される。この局部的部分WDは予め実験やシミュレーション等により設定することが好ましい。
これによると、散乱微粒子送出孔15から送出された散乱微粒子が投光用ランプ12と照射が要求される局部的部分WDとの間を中心に部分的に拡散して漂う散乱微粒子群Pが生成される。
これにより、投光用ランプ12とプレス加工品Wの特に照射が要求さえる局部的部分WD間が散乱微粒子群Pに覆われ、投光用ランプ12からの検査光が散乱微粒子群Pを照射し、散乱微粒子群Pで散乱反射してプレス加工品Wの局部的部分WDにおける内面WAaを多方向から照射する。
これにより、プレス加工品Wの欠陥が発生する可能性が比較的高い部位や、投光用ランプ12よる直接的な照射が困難な局部的部分WDの近傍に積極的な散乱微粒子群Pを形成することで、効率的に照射されてCCDカメラ21a,21b、21cによる良好な撮像が得られ、高品質な検査が確保できる。
さらに、要求に応じた局部的部分WD近傍に積極的に散乱微粒子を供給することで、使用する散乱微粒子の量が大幅に減少し、微粒子供給装置13の負荷が軽減され、微粒子供給装置13の要求性能の低下が可能になり微粒子供給装置13のコンパクトが可能になる。
さらに、散乱微粒子がプレス加工品Wの本体部WAの内面WAaに接触する範囲が抑制されてプレス加工品Wの散乱微粒子による汚れや腐食が抑制される。
(第7実施の形態)
本発明の第7実施の形態を図8に基づいて説明する。なお、図8は前記図2に対応する検査装置の概要を模式的に示す説明図であり、対応する部位に同一符号を付することで詳細な説明を省略し、異なる構成を主に説明する。
検査装置10は、コンベヤ1Aと1Bとの間に設置されてコンベヤ1A、1B間に配置されてプレス加工品Wの本体部WAの内面WAa、すなわち凹状空間WCに向けて下方から投光する投光用ランプ12と、この投光用ランプ12に隣設して配置される微粒子供給装置13とを有する。
微粒子供給装置13は、散乱微粒子生成装置14からの散乱微粒子群Pを凹状空間WC内に送出する散乱微粒子送出孔15aおよび凹状空間WC内の散乱微粒子を外部に排出する排出孔15bを備える。
散乱微粒子放出孔15aおよび排出孔15bは、プレス加工品Wの照明が要求される局部的部分WDと投光用ランプ12との対向範囲に局部的に散乱微粒子群Pを生成すべく、例えば局部的部分WDを挟んで対向する一方端と他方端にそれぞれ向けて対向配置される散乱微粒子送出孔15aおよび排出孔15bを有し、散乱微粒子送出孔15aから凹状空間WCに散乱微粒子を放出し、排出孔15bから凹状空間WC内の散乱微粒子群Pを外部に吸引排出することで、投光用ランプ12と局部的部分WDとの間を流動する散散微粒子群Pが生成される。
そして、プレス加工品Wの検査にあたり、散乱微粒子送出孔15aから散乱微粒子を凹状空間WC内に送出し、かつ排出孔15bから凹状空間WCの散乱微粒子群Pを外部に放出して投光用ランプ12と局部的部分WDとの間に散乱微粒子群Pを漂わせる。
この散乱微粒子群Pを漂わせた状態で、投光用ランプ12から検査光が散乱微粒子群Pに照射され、散乱微粒子群Pで散乱反射してプレス加工品Wの局部的部分WDを多方向から照射する。
これにより、プレス加工品Wの欠陥が発生する可能性が比較的高い部位や、投光用ランプ12よる照射が困難な照明が要求される局部的部分WDの近傍に積極的な散乱微粒子群Pを形成することで、効率的に照射されてCCDカメラ21a,21b、21cによる良好な撮像が得られ、高品質な検査が確保できる。
さらに、要求に応じた局部的部分WDに応じて散乱微粒子群Pを生成することで、検査に使用する散乱微粒子の量が大幅に減少し、微粒子供給装置13の負荷が軽減され、微粒子供給装置13の要求性能の低下が可能になり微粒子供給装置13のコンパクト化が可能になる。また、散乱微粒子がプレス加工品Wの本体部WAの内面WAaに接触する範囲が抑制されてプレス加工品Wの散乱微粒子による汚れや腐食が大幅に減少する。
なお、本発明は上記各実施の形態に限定されることなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、上記各実施に形態では、検査後、散乱微粒子送出孔15あるいは排出孔15ab介して凹状空間WC内の散乱微粒子群Pを外部に吸引排出するように構成したが、凹状空間WCに掃気風を吹き付けて凹状空間WC内の散乱微粒子群Pを除去することもできる。この掃気風を温風とすることで、プレス加工品Wや周辺設備等を蒸発乾燥することも期待できる。
また、散乱微粒子を例えばアルコール系の液滴とすることで、より効率的に蒸発乾燥することができる。
コンベヤ1A、1Bによる搬送経路に検査装置10を配置したが、トランスファプレス装置など他の適宜装置に配置したり、検査装置10を他の装置と独立的に配置することができる。
上記各実施の形態では散乱微粒子として水滴を例に説明したが、パウダー状の個体粒子を使用することもできる。パウダー状の固体粒子を使用することで、散乱微粒子が検査対象品および周辺機器に付着したとしても散乱微粒子に起因する腐食等の発生が抑制できる。
また、検査対象品としてプレス加工品Wを例に説明したが、例えば、板材をロール加工や、絞り加工等により加工した板状部材の品質検査に適用することもできる。
10 検査装置
11 検査用投光ユニット
12 投光用ランプ(投光装置)
13 微粒子供給装置
14 散乱微粒子生成装置
15、15a 散乱微粒子送出孔
15b 排出孔
20 撮像検査ユニット
21 CCDカメラ(撮像装置)
21a 第1のCCDカメラ
21b 第2のCCDカメラ
21b 第3のCCDカメラ
22 検査判定装置
W プレス加工品(検査対象品)
WA 本体部
WAa 内面(一方の面)
WAb 外面(他方の面)
WC 凹状空間
WD 局部的部分

Claims (9)

  1. 検査対象品の一方の面に検査光を照射し、撮像装置で前記検査対象品の他方の面側から透過光を撮像して検査対象品の品質を検査する品質検査方法において、
    前記検査光は、散乱微粒子群を介在させて前記検査対象品の一方の面を照射することを特徴とする検査対象品の品質検査方法。
  2. 前記散乱微粒子は、透明液滴であることを特徴とする請求項1の検査対象品の品質検査方法。
  3. 前記散乱微粒子は、パウダー状固体粒子であることを特徴とする請求項1の検査対象品の品質検査方法。
  4. 検査対象品の一方の面に検査光を照射する投光装置と、前記検査対象品の他方の面側から透過光を撮像する撮像装置および該撮像装置により撮像された画像を処理して前記検査対象品の品質を判定する検査判定装置とを有する検査対象品の品質検査装置において、
    前記検査対象品と前記投光装置との間に前記検査光を散乱反射する散乱微粒子群を生成する微粒子供給装置を備えたことを特徴とする検査対象品の品質検査装置。
  5. 前記微粒子供給装置は、前記検査対象品に近接して該検査対象品と投光装置との間に前記散乱微粒子群を生成することを特徴とする請求項4に記載の検査対象品の品質検査装置。
  6. 前記微粒子供給装置は、前記検査対象品から離反して該検査対象品と投光装置との間に前記散乱微粒子群を生成することを特徴とする請求項4に記載の検査対象品の品質検査装置。
  7. 前記微粒子供給装置は、予め設定された前記検査対象品の局部的部分と投光装置との間に前記散乱微粒子群を生成することを特徴とする請求項4〜6の何れか1項に記載の検査対象品の品質検査装置。
  8. 前記散乱微粒子は、透明液滴であることを特徴とする請求項4〜7の何れか1項に記載の検査対象品の品質検査装置。
  9. 前記散乱微粒子は、パウダー状固体粒子であることを特徴とする請求項4〜7の何れか1項に記載の検査対象品の品質検査装置。
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