JP2017062175A - 電動車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】外部電源によって充電可能なバッテリを搭載した電動車両において、バッテリの満充電容量の推定精度を向上させる。【解決手段】コントローラ40が、外部のAC電源29によりバッテリ10をプレ充電してバッテリ10に第1分極を発生させた後に、放置状態として所定周期でバッテリ10の電圧値を複数回検出し、検出した電圧値から第1分極が解消した後のバッテリ10の第1電圧値を推定し、その後、バッテリ10を本充電し、本充電中の平均充電電流値と本充電終了の際のバッテリ10の温度値からマップを用いて本充電による第2分極が解消した後のバッテリ10の第2電圧値を推定し、第1電圧を本充電開始OCV、第2電圧を本充電終了OCVとし、前記各OCVを用いて本充電前後のバッテリのSOC差を推定する。【選択図】図1

Description

本発明は、電動車両、特に外部電源によって充電可能なバッテリを搭載した電動車両に関する。
近年、車両駆動用のモータに電力を供給するバッテリを外部電源によって充電し、バッテリに充電した電力によって走行する電気自動車や、バッテリに充電した電力でEV走行を行うハイブリッド車両が多く用いられるようになってきている。このような電動車両では、バッテリの満充電容量に対する残存容量の比率であるSOC(state of charge)に基づいて走行制御を行ったり、バッテリの満充電容量に基づいて航続距離或いはEV走行可能距離の表示を行ったりしている。一方、バッテリの満充電容量は、劣化と共に低下してくる。このため、電動車両の使用期間の時々にバッテリの満充電容量を正確に推定することが重要である。
バッテリの満充電容量の推定は、外部電源によってバッテリを充電する際に、次のような方法で行うことが一般的である。まず、充電前のバッテリ電圧と充電後のバッテリ電圧を検出し、満充電容量に対する残存容量の比率であるSOC(state of charge)に対するバッテリの開回路電圧(以下、OCVという)の特性カーブ(以下、SOC−OCV特性カーブという)から充電前のSOC(%)と充電後のSOC(%)を取得する。充電電流の積算値(Ah)は充電前後のSOC差に対応するから、満充電容量(SOCが100%の場合のバッテリの容量(Ah))を、
満充電容量(Ah)=充電電流積算値(Ah)/充電前後のSOC差×100
として推定する(例えば、特許文献1参照)。なお、ここで、SOC差とは、充電前後の%で表示したSOCの数値部の差である。例えば、充電前のSOCが30%、充電後のSOCが80%の場合、SOC差は(80−30)の50である。
しかし、バッテリを充電すると充電電流による分極のため、バッテリ電圧はOCVよりも高い電圧となる。このため、上記の方法で満充電容量を推定すると、SOC−OCV特性カーブから取得した充電後のSOC(%)が実SOCよりも大きくなってしまい、これにより、充電前後のSOC差が実SOC差よりも大きくなり、満充電容量が実際よりも小さく推定されてしまう。この場合、バッテリが劣化していないにも関わらず、電動車両の走行が制限されたり、短い航続距離或いはEV走行可能距離が表示されたりして、ユーザが違和感を持つ場合がある。
このため、バッテリの満充電容量の推定精度を向上させるいろいろな方法が提案されている。例えば、充電終了後にバッテリ電圧が時間と共にOCVに収束する特性を利用し、充電終了後に定期的にバッテリ電圧を検出し、バッテリ電圧の変動が所定の閾値以下になった際の電圧を充電後のOCVとして満充電容量を推定する方法が提案されている(特許文献1参照)。また、充電前後のSOC差と充電電流の積算値に基づいてバッテリの満充電容量を推定する場合に、充電中の電流値と充電後のバッテリの温度に基づいて分極等による誤差の大小を見積もり、見積もり誤差の大きさに応じて推定満充電容量を補正することにより、推定満充電容量の精度を高める方法が提案されている(特許文献2参照)。
特開2014−181924号公報 特開2013−101072号公報
ところで、バッテリの分極等により発生するバッテリ電圧とOCVの電圧差(以下、分極電圧という)は、充電の場合のみならず、放電の場合にも発生する。放電の場合は、充電の場合と逆にバッテリ電圧がOCVよりも低くなる。分極電圧の大きさは、電動車両の走行パターンによって様々に変化するため、電動車両の運転を終了した際、バッテリに放電による分極が残っており、バッテリ電圧がOCVよりも低くなっている場合もあれば、逆に充電による分極が残っており、バッテリ電圧がOCVよりも高くなっている場合もある。このような分極は、バッテリを放置状態としておくと時間tの経過と共に解消するが、電動車両の運転を終了した後(スタートスイッチをオフとした後)すぐに充電プラグを接続して外部電源によるバッテリの充電を開始した場合、分極が解消されていないためバッテリ電圧とOCVの間の電圧により充電開始の際のOCVを正確に推定することが難しかった。
また、充電終了直後のバッテリ電圧は、分極によりOCVよりも高い電圧となっている。この分極もバッテリを放置状態にしておくと時間tの経過と共に解消するが、例えば、充電プラグを外した直後に電動車両が走行を開始し、バッテリが放電状態となるような場合には、放電により充電と逆の分極が発生してしまい、充電終了の際のOCVを正確に推定することも難しかった。このため、外部電源による充電開始の際のOCVと、充電終了の際のOCVが不正確で、結果として満充電容量の推定精度が低くなってしまうという問題があった。
そこで、本発明は、外部電源によって充電可能なバッテリを搭載した電動車両において、バッテリの満充電容量の推定精度の向上を図ることを目的とする。
本発明の電動車両は、外部電源により充電可能なバッテリと、前記バッテリの電圧値と、前記バッテリの充電電流値と、前記バッテリの温度値とが入力され、前記外部電源による前記バッテリの充電電流と充電時間とを調整すると共に、充電前後の前記バッテリのSOC差と充電電流の積算値とに基づいて前記バッテリの満充電容量を推定するコントローラと、を備え、前記コントローラが、前記外部電源により前記バッテリを一定期間だけプレ充電して前記バッテリに第1分極を発生させた後に前記プレ充電を終了し、前記バッテリを放置状態として所定周期で前記バッテリの電圧値を複数回検出し、検出した前記電圧値から推定した分極解消曲線により前記第1分極が解消した後の前記バッテリの第1電圧値を推定し、前記バッテリの電圧値を複数回検出した後、前記バッテリを本充電し、本充電中の平均充電電流値と本充電終了の際の前記バッテリの温度値とからマップを用いて前記本充電によって発生した第2分極が解消する分極解消時間を取得し、取得した前記分極解消時間に基づいて前記第2分極が解消した後の前記バッテリの第2電圧値を推定し、前記第1電圧値を本充電開始OCVとし、前記第2電圧値を本充電終了OCVとし、前記本充電開始OCVと前記本充電終了OCVとを用いて前記バッテリのSOC−OCV特性カーブから本充電前後の前記バッテリのSOC差を推定すること、を特徴とする。
本発明は、外部電源によって充電可能なバッテリを搭載した電動車両において、バッテリの満充電容量の推定精度を向上させることができる。
本発明の実施形態における電動車両の構成を示す系統図である。 本発明の実施形態における電動車両のバッテリを外部電源によって充電する際の時間tに対するバッテリ電圧の変化を示すグラフである。 本発明の実施形態における電動車両における本充電開始OCVの推定動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態における電動車両における本充電終了OCV及び満充電容量推定動作を示すフローチャートである。 平均充電電流値とバッテリ温度に対する分極解消時間の変化を示すマップである。 本発明の実施形態における電動車両に搭載されたバッテリのSOC−OCV特性カーブである。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。図1に示すように、本実施形態の電動車両100は、充放電可能なバッテリ10と、バッテリ10から供給された直流電力を交流電力に変換して車両駆動用のモータジェネレータ16に供給するインバータ15と、を備えている。なお、図1において、一点鎖線は、信号線を示す。バッテリ10の正極端子とインバータ15の正極端子とは正極ライン11で接続され、バッテリ10の負極端子とインバータ15の負極端子とは負極ライン12で接続されている。バッテリ10とインバータ15との間には、正極ライン11及び負極ライン12を接続、遮断するシステムメインリレー13が配置されている。バッテリ10とシステムメインリレー13との間の正極ライン11には、バッテリ10への充放電電流を検出する電流センサ52が接続され、正極ライン11と負極ライン12との間にはバッテリ10の電圧を検出する電圧センサ51が取り付けられている。また、バッテリ10にはバッテリ10の温度を検出する温度センサ53が取り付けられている。
バッテリ10とシステムメインリレー13との間の正極ライン11、負極ライン12からは、それぞれ正極ライン21と負極ライン22とが分岐している。正極ライン21と負極ライン22は、充電リレー23を介して外部のAC電源29からの電力をバッテリ10に充電する充電電力に変換する充電器26が接続されている。充電器26には、電動車両側のコネクタであるインレット27が接続されている。このインレット27は、AC電源29(例えば、商用電源)側のコネクタである充電プラグ28を接続することができる。充電プラグ28をインレット27に接続することによりAC電源29によりバッテリ10を充電することができる。また、正極ライン21と負極ライン22には充電リレー23を介して外部のDC電源35の充電プラグ34が接続可能なインレット33が取り付けられている。これにより、バッテリ10は、外部のDC電源35により充電することもできる。電動車両100の車室には、電動車両100の始動、停止を行うスタートスイッチ36が取り付けられている。
また、電動車両100は、外部のAC電源29或いは外部のDC電源35によるバッテリ10の充電電流と充電時間とを調整すると共に、バッテリ10の満充電容量を推定するコントローラ40を備えている。コントローラ40は、演算処理を行うCPU41と、制御プログラム或いは制御データを格納するメモリ42とを備えるコンピュータである。電圧センサ51の検出したバッテリ10の電圧値Vb、電流センサ52の検出したバッテリ10の充放電電流値Ib、温度センサ53の検出したバッテリ10の温度値Tbは、コントローラ40に入力される。また、スタートスイッチ36、インレット27,33からの信号もコントローラ40に入力される。システムメインリレー13と、充電リレー23と、充電器26はコントローラ40からの指令によって動作する。
次に、図2〜6を参照しながら外部のAC電源29からバッテリ10を充電する際の動作について説明する。図2の示す時刻0から時刻t1の間、電動車両100は走行を続けており、バッテリ10は、モータジェネレータ16の駆動電力を出力するために放電している。このため、電圧センサ51で検出したバッテリ10の電圧値Vbは、時刻0のV0から時刻t1のV1に向かって低下している。運転者が時刻t1に電動車両100の走行を終了し、スタートスイッチ36をオフとすると、その信号がコントローラ40に入力され、コントローラ40は、システムメインリレー13をオフとし、バッテリ10と負荷であるインバータ15、モータジェネレータ16との接続を遮断する。時刻t1にシステムメインリレー13がオフとなると、バッテリ10は、充放電を行っていない放置状態となる。
時刻t0から時刻t1の間、バッテリ10は放電しているので、放電による分極が発生しており、時刻t1に電圧センサ51で検出したバッテリ10の電圧値V1は、OCVよりも低い電圧になっている。時刻t1にバッテリ10が放置状態となると、時間tの経過とともに分極が解消していくので、電圧センサ51で検出したバッテリ10の電圧値Vbは図2の実線上の点aから時刻t2の点bに向って上昇してOCVに近づいていく。なお、図2中の一点鎖線は、時刻t2以降もバッテリ10が放置状態で分極の解消が継続するとした場合のバッテリ10の電圧値Vbの変化を示している。この場合、一点鎖線に示すように、電圧センサ51で検出したバッテリ10の電圧値Vbは上昇を続け、更にOCVに近づいていく。
時刻t2にユーザが外部のAC電源29の充電プラグ28をインレット27に差し込むと、充電プラグ28が差し込まれた信号がインレット27からコントローラ40に入力される。コントローラ40は、この信号が入力されると、図3のステップS101〜S107の本充電開始OCV推定動作を実行する。
図3のステップS101に示すように、コントローラ40は、充電プラグ28が差し込まれた信号が入力されると、充電リレー23をオンとして正極ライン21、負極ライン22と充電器26とを接続し、充電器26を動作させてAC電力をバッテリ充電用のDC電力に変換してバッテリ10のプレ充電を開始する(図3のステップS102)。コントローラ40は、所定の電流でバッテリ10を充電するように充電器26を調整しながら一定時間が経過するまでバッテリ10の充電を継続する(図3に示すステップS103)。そして、図2に示す時刻t3まで一定時間が経過すると、充電器26の動作を停止させると共に、充電リレー23をオフとしてプレ充電を終了する(図3に示すステップS104)。これにより、バッテリ10は放置状態となる。プレ充電によりバッテリ10の電圧値Vbは図2の実線上の点bから点cに示すように上昇し、プレ充電を停止した時刻t3には電圧値V2となっている。
プレ充電の充電電流、充電時間は、時刻t2にバッテリ10に残っていた放電による分極が解消され、逆に充電による分極が発生する程度の電流、時間であればよく、後で説明する外部電源(AC電源29)による本充電よりも小さい電流で充電時間も本充電よりも短時間でよい。
プレ充電の終了した時刻t3では、時刻t2にバッテリ10に残っていた放電による分極が解消され、充電による分極(第1分極)が発生しており、時刻t3における電圧センサ51によって検出したバッテリ10の電圧値V2はOCVよりも高くなっている。そして、時刻t3にプレ充電を終了し、バッテリ10が放置状態となると電圧センサ51で検出したバッテリ10の電圧値Vbは時間tと共に低下し、OCVに近づいてくる。
コントローラ40は、プレ充電を終了すると、図3のステップS105に示すように、所定の周期Δtでバッテリ10の電圧値Vbを検出し、メモリ42の中に格納する。コントローラ40は、図3のステップS106に示すように、所定回数だけ電圧センサ51で検出したバッテリ10の電圧値Vbをメモリ42に格納する。図2に示すように、コントローラ40は、時刻t3〜時刻t8の間、所定の周期Δtで6回、バッテリ10の電圧値V2〜V7を取得する(図2の点c〜点h)。なお、所定回数は、後で説明する分極解消曲線を推定できる程度の回数であればよい。
コントローラ40は、所定回数だけ電圧値Vbを取得したら、図3のステップS107に進み第1分極が解消した後のバッテリ10の第1電圧値Vb10を推定する。この推定は、以下のように行う。まず、コントローラ40は、取得した電圧値V2〜V7に基づいて、バッテリ10の電圧値Vbの第1分極の解消曲線(分極解消曲線)の推定式を生成する。分極電圧は、時間tの1/2乗に比例して低減してくることがわかっているので、推定式は時間tの1/2乗に比例するものとしてもよいし、検出した電圧値V2〜V7に基づいて他の推定式としてもよい。推定した分極解消曲線は、図2の時刻t8以降に*を付した線で示す線である。次に、コントローラ40は、生成した推定式に基づいて、分極電圧が略ゼロとなる時の電圧値、つまり、第1分極が解消した後のバッテリ10の第1電圧値Vb10を推定する。第1電圧値Vb10の推定が終了したら、コントローラ40は第1電圧値Vb10を本充電開始OCVとしてメモリ42に格納して本充電開始OCV推定動作を終了する。
一方、コントローラ40は、図3のステップS105、106で所定回数だけ電圧値Vbを取得したら、図4のステップS201〜206の本充電終了OCV及び満充電容量推定動作を実行する。コントローラ40は、図4のステップS201に示すように、図2に示す時刻t8に充電リレー23をオンとし、充電器26を作動させてAC電源29によるバッテリ10の本充電を開始する。本充電は、バッテリ10を所定の電流積算値(Ah)だけ充電するものである。コントローラ40は、充電中に電流センサ52で検出した充放電電流値Ibを積算する。例えば、他の所定の周期Δtiで充放電電流値Ibを取得し、Ib×Δtiを積算して電流積算値Σ(Ib×Δti)をメモリ42に格納していく。そして、図4のステップS202に示すように、所定容量(所定の電流積算値(Ah))だけ充電したら、図2の時刻t9、図4のステップS203に示すように、充電器26の動作を停止させると共に、充電リレー23をオフとして本充電を終了する。これによって、バッテリ10は放置状態となる。図2に示すように、本充電によって電圧センサ51によって検出される電圧値Vbは、時刻t8の点hの電圧値V7から時刻t9の点iの電圧値V8まで上昇する。
本充電によりバッテリ10には充電による第2分極が発生しているので、本充電終了の際の電圧センサ51で検出したバッテリ10の電圧値Vbは、OCVよりも高くなっている。本充電終了後、バッテリ10を放置状態とすると、時間tと共に充電による第2分極が解消されて分極電圧が小さくなってくるので、バッテリ10の電圧値Vbは、図2の二点鎖線に示すように、時刻t9の点iの電圧値V8から時刻t10の点jの電圧値V9まで低下する。電圧値V9は、本充電後のバッテリ10のOCV(本充電終了OCV)であり、時刻t9と時刻t10との間の時間は、第2分極が解消されて電圧センサ51で検出した電圧値がバッテリ10のOCVとなる分極解消時間ΔT1である。
コントローラ40は、図2の時刻t9にて、図4のステップS203の本充電を終了したら、図4のステップS204に進み、先に図3のステップS107で実行した本充電開始OCVの推定計算が完了しているかどうかを判断する。これは、例えば、メモリ42に推定計算後の本充電開始OCVの値が格納されていることによって判断してもよい。コントローラ40は、本充電開始OCVの推定計算が終了していると判断した場合には、図4のステップS205に進み本充電終了OCVの推定計算を行う。
コントローラ40は、メモリ42の中に図5に示すような平均充電電流値(A)と充電終了時のバッテリ10の温度値Tbに対する分極解消時間ΔTのマップを格納している。図5に示すように、分極解消時間ΔTは、平均充電電流値が大きく、充電後のバッテリ10の温度が低い程長くなり、平均充電電流値が小さく、充電後のバッテリ10の温度が高い程短くなる。
コントローラ40は、メモリ42に格納した本充電の際の電流積算値Σ(Ib×Δti)を本充電時間(図2に示す時刻t8から時刻t9までの時間)で割ることによって本充電中の平均充電電流値I1を求める。また、コントローラ40は、時刻t9に温度センサ53によってバッテリ10の温度値Tb1を検出する。そして、図5に示すマップを用いて、分極解消時間ΔT1を推定する。先に説明したように、分極電圧は、時間tの1/2乗に比例して変化するので、分極電圧の時間tに対する変化は、A×√t、で表わされる。また、本充電の終了する時刻t9の電圧値V8から分極電圧の変化を示す係数Aが求められる。そこで、コントローラ40は、分極解消時間ΔT1の間の分極電圧の変化分を、A×√ΔT1、で計算し、計算した分極電圧の変化分を時刻t9の電圧値V8から引いて、分極電圧が略ゼロとなる時の電圧値、つまり、第2分極が解消した後のバッテリ10の第2電圧値Vb20を推定する。第2電圧値Vb20の推定が終了したら、コントローラ40は第2電圧値Vb20を本充電終了OCVとしてメモリ42に格納し、図4のステップS206に進み、バッテリ10の満充電容量の推定を行う。また、予め、分極解消時間ΔTに対する分極電圧のマップをメモリ42に格納しておき、このマップに基づいて第2電圧値Vb20を推定するようにしてもよい。
コントローラ40は、図6に示すようなSOC−OCV特性カーブをメモリ42に格納している。コントローラ40は、メモリ42から本充電開始OCV、本充電終了OCVを読みだして、図6のマップから本充電開始時のSOC1(%)と本充電終了時のSOC2(%)とを取得する。そして、コントローラ40は、メモリ42から本充電の際の電流積算値Σ(Ib×Δti)を読みだして、次のように満充電容量(Ah)を推定する。
満充電容量(Ah)
=電流積算値Σ(Ib×Δti)/(SOC2A−SOC1A)×100
ここで、SOC1A、SOC2Aは%で表示したSOC2、SOC1の数値部分である。例えば、SOC1が30%の場合、SOC1Aは30である。また、(SOC2A−SOC1A)は本充電前後のSOC差である。
コントローラ40は、上記のように満充電容量(Ah)を推定したら、推定した満受電容量をメモリ42に格納して本充電終了OCV及び満充電容量推定動作を終了する。
また、コントローラ40は、図4に示すステップS204で本充電開始OCVの推定が完了していないと判断した場合には、本充電終了OCVの推定と満充電容量の推定を行わずに本充電終了OCV及び満充電容量推定動作を終了する。
以上、外部のAC電源29によってバッテリ10を充電する際の動作について説明したが、充電ステーションのような外部のDC電源35によってバッテリ10を充電する際の動作も同様である。
以上説明した実施形態の電動車両100は、外部電源によって一定時間だけバッテリ10をプレ充電し、バッテリ10に充電による第1分極を発生させた後、プレ充電を終了してバッテリ10が放置状態の間に検出したバッテリ10の電圧から第1分極解消後の第1電圧値Vb10を推定し、本充電終了後に本充電中の平均充電電流値と本充電終了の際のバッテリ10の温度値Tbとに基づいて本充電による第2分極解消後の第2電圧値Vb20を推定し、第1電圧値Vb10と第2電圧値Vb20をそれぞれ本充電開始OCV、本充電終了OCVとして本充電前後のSOC差を計算するので、バッテリ10の満充電容量の推定精度を向上させることができる。
また、本実施形態の電動車両100では、本充電終了後に本充電中の平均充電電流値と本充電終了の際のバッテリ10の温度値Tbとに基づいて本充電終了OCVを推定するので、本充電終了後の分極解消を待たずにバッテリ10の満充電容量の推定を行うことができるので、充電終了後、分極が解消しないうちに走行等によりバッテリ10の放電が開始されたような場合でも、正確にバッテリ10の満充電容量の推定を行うことができる。また、本充電の分極解消を待つ必要がないので、短時間にバッテリ10の満充電容量の推定を行うことができる。
10 バッテリ、11,21 正極ライン、12,22 負極ライン、13 システムメインリレー、15 インバータ、16 モータジェネレータ、23 充電リレー、26 充電器、27,33 インレット、28,34 充電プラグ、29 AC電源、35 DC電源、36 スタートスイッチ、40 コントローラ、41 CPU、42 メモリ、51 電圧センサ、52 電流センサ、53 温度センサ、100 電動車両。

Claims (1)

  1. 電動車両であって、
    外部電源により充電可能なバッテリと、
    前記バッテリの電圧値と、前記バッテリの充電電流値と、前記バッテリの温度値とが入力され、前記外部電源による前記バッテリの充電電流と充電時間とを調整すると共に、充電前後の前記バッテリのSOC差と充電電流の積算値とに基づいて前記バッテリの満充電容量を推定するコントローラと、を備え、
    前記コントローラが、
    前記外部電源により前記バッテリを一定期間だけプレ充電して前記バッテリに第1分極を発生させた後に前記プレ充電を終了し、前記バッテリを放置状態として所定周期で前記バッテリの電圧値を複数回検出し、検出した前記電圧値から推定した分極解消曲線により前記第1分極が解消した後の前記バッテリの第1電圧値を推定し、
    前記バッテリの電圧値を複数回検出した後、前記バッテリを本充電し、
    本充電中の平均充電電流値と本充電終了の際の前記バッテリの温度値とからマップを用いて前記本充電によって発生した第2分極が解消する分極解消時間を取得し、取得した前記分極解消時間に基づいて前記第2分極が解消した後の前記バッテリの第2電圧値を推定し、
    前記第1電圧値を本充電開始OCVとし、前記第2電圧値を本充電終了OCVとし、前記本充電開始OCVと前記本充電終了OCVとを用いて前記バッテリのSOC−OCV特性カーブから本充電前後の前記バッテリのSOC差を推定すること、
    を特徴とする電動車両。
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