JP2017061242A - スライドレール - Google Patents

スライドレール Download PDF

Info

Publication number
JP2017061242A
JP2017061242A JP2015187745A JP2015187745A JP2017061242A JP 2017061242 A JP2017061242 A JP 2017061242A JP 2015187745 A JP2015187745 A JP 2015187745A JP 2015187745 A JP2015187745 A JP 2015187745A JP 2017061242 A JP2017061242 A JP 2017061242A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gear member
shaft
upper rail
gear
pressing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015187745A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6477389B2 (ja
Inventor
久也 森
Hisaya Mori
久也 森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Boshoku Corp
Original Assignee
Toyota Boshoku Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Boshoku Corp filed Critical Toyota Boshoku Corp
Priority to JP2015187745A priority Critical patent/JP6477389B2/ja
Publication of JP2017061242A publication Critical patent/JP2017061242A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6477389B2 publication Critical patent/JP6477389B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Seats For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】摺動方向に応じて、摺動荷重を増減させることができるスライドレールを提供すること。
【解決手段】乗物の床面に対して固定されるロアレール10と、ロアレール10に対して、第一の方向Fと、第一の方向Fの反対の第二の方向Rに摺動可能に係合され、乗物用シートに固定されるアッパーレール20と、アッパーレール20に固定された軸部材40を中心に軸回転可能なギア部材30と、アッパーレール20が第一の方向Fに摺動する時に、第二の方向Rに摺動する時よりも大きな抵抗をギア部材30の軸回転に対して与える調整部材60と、を有し、ロアレール10には、アッパーレール20の摺動方向に沿って複数の、ギア部材30と係合可能な凹部15が設けられ、アッパーレール20の摺動に伴って、ギア部材30が複数の凹部15のそれぞれと順次係合しながら軸回転されるスライドレールとする。
【選択図】図2

Description

本発明は、スライドレールに関し、さらに詳しくは、乗物に設置され、シートを支持するのに用いられるスライドレールに関する。
乗物用シートを支持するスライドレールにおいて、スライド方向に沿って傾斜が設けられる場合がある。例えば、特許文献1に示されるように、自動車のリアシートを支持するスライドレールにおいて、後方から前方に向かって下降する傾斜が設けられる場合がある。
特開2008−105507号公報
スライドレールに傾斜が設けられる場合に、重力の影響により、傾斜を上る方向の時と下る方向の時で、摺動荷重に差が生じる。特に、着座者がシートに着座した状態で傾斜を下る側にレールを摺動させる際に、急激にシートが移動しやすい。
本発明が解決しようとする課題は、摺動方向に応じて、摺動荷重を増減させることができるスライドレールを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明にかかるスライドレールは、乗物の床面に対して固定されるロアレールと、前記ロアレールに対して、第一の方向と、前記第一の方向の反対の第二の方向に摺動可能に係合され、乗物用シートに固定されるアッパーレールと、前記アッパーレールに固定された軸部材を中心に軸回転可能なギア部材と、前記アッパーレールが前記第一の方向に摺動する時に、前記第二の方向に摺動する時よりも大きな抵抗を前記ギア部材の軸回転に対して与える調整部材と、を有し、前記ロアレールには、前記アッパーレールの摺動方向に沿って複数の、前記ギア部材と係合可能な凹部が設けられ、前記アッパーレールの摺動に伴って、前記ギア部材が前記複数の凹部のそれぞれと順次係合しながら軸回転されることを要旨とする。
ここで、前記アッパーレールには、錘部材が、前記第一の方向と第二の方向の間で往復運動可能に結合され、前記アッパーレールの摺動に伴って前記錘部材に作用する慣性力が、前記調整部材に伝達され、前記慣性力が作用する方向によって、前記調整部材が前記ギア部材の軸回転に与える抵抗が切り替えられるとよい。
この場合に、前記軸部材は、軸に沿って前記ギア部材に当接する支持部を有し、前記調整部材は、前記第一の方向と第二の方向を結ぶ方向に沿って、押圧位置と解除位置との間を往復運動可能であり、前記押圧位置においては、前記ギア部材を前記支持部に対して押し付ける押圧力を及ぼし、前記解除位置においては、前記押圧力を及ぼさず、前記調整部材と前記錘部材の間は、リンク部材を介して結合され、前記錘部材に前記第二の方向に向かう慣性力が作用すると、前記調整部材が前記押圧位置に配置され、前記錘部材に前記第二の方向に向かう慣性力が作用しない状態においては、前記調整部材が前記解除位置に配置されるとよい。
さらにこの場合に、前記調整部材は、前記ギア部材に面して、前記解除位置側の部位が前記押圧位置側の部位よりも前記ギア側に傾斜したテーパ面を有し、前記ギア部材と前記調整部材の前記テーパ面との間には、押圧部材が設けられ、前記押圧部材は、前記ギア部材に当接する押圧面と、前記テーパ面に沿った傾斜を有するガイド面と、を有するとよい。
また、前記スライドレールはさらに、前記ギア部材の軸回転量を検出する回転検知部を有するとよい。
この場合に、前記ギア部材は、非磁性物質よりなり、前記回転検知部は、前記ギア部材の前記軸部材に面する内周面に沿って一部の領域に設けられた磁石と、前記軸部材の外周面に沿って一部の領域に設けられた磁気センサと、を有するとよい。
あるいは、前記ギア部材は、非導電性物質よりなり、前記回転検知部は、前記ギア部材の前記軸部材に面する内周面に沿って一部の領域に設けられた第一の導電体と、前記軸部材の外周面に沿って一部の領域に設けられ、前記第一の導電体と接触可能な第二の導電体と、前記第二の導電体に接続され、前記第一の導電体と前記第二の導電体の間に導通が形成されたことを検出する導通センサと、を有するとよい。
上記発明にかかるスライドレールにおいては、アッパーレールの摺動に伴ってギア部材が軸回転するが、この軸回転に対して、アッパーレールの摺動方向に応じた抵抗が、調整部材によって与えられる。つまり、第一の方向に摺動する時に、第二の方向に摺動する時よりも大きな抵抗が与えられる。その結果、ロアレールに対するアッパーレールの摺動荷重が、第一の方向に摺動する時に、第二の方向に摺動する時よりも大きくなる。スライドレールに傾斜を設ける場合に、第一の方向を下降する側にして配置すれば、傾斜を上る方向と下る方向での摺動荷重の差を緩和することができる。
ここで、アッパーレールに、錘部材が、第一の方向と第二の方向の間で往復運動可能に結合され、アッパーレールの摺動に伴って錘部材に作用する慣性力が、調整部材に伝達され、慣性力が作用する方向によって、調整部材がギア部材の軸回転に与える抵抗が切り替えられる場合には、アッパーレールの摺動方向を高確度に反映して摺動荷重を切り替えることが可能となる。
この場合に、軸部材が、軸に沿ってギア部材に当接する支持部を有し、調整部材が、第一の方向と第二の方向を結ぶ方向に沿って、押圧位置と解除位置との間を往復運動可能であり、押圧位置において、ギア部材を支持部に対して押し付ける押圧力を及ぼし、解除位置において、押圧力を及ぼさず、調整部材と錘部材の間が、リンク部材を介して結合され、錘部材に第二の方向に向かう慣性力が作用すると、調整部材が押圧位置に配置され、錘部材に第二の方向に向かう慣性力が作用しない状態において、調整部材が解除位置に配置される構成によれば、以下のようにして、アッパーレールの摺動方向に応じて、ギア部材の軸回転における抵抗を的確に切り替えることが可能となる。つまり、アッパーレールが第一の方向に摺動されると錘部材に第二の方向に向かう慣性力が作用し、調整部材が押圧位置に移動する。すると、ギア部材が軸部材の支持部に押し付けられるので、軸回転する際に、大きな抵抗が発生する。一方、アッパーレールが第二の方向に摺動されると錘部材に第一の方向に向かう慣性力が作用し、調整部材が解除位置に配置される。すると、ギア部材が軸部材の支持部に押し付けられない状態となり、軸回転する際に、小さな抵抗しか発生しない。
さらにこの場合に、調整部材が、ギア部材に面して、解除位置側の部位が押圧位置側の部位よりもギア側に傾斜したテーパ面を有し、ギア部材と調整部材のテーパ面との間に、押圧部材が設けられ、押圧部材が、ギア部材に当接する押圧面と、テーパ面に沿った傾斜を有するガイド面と、を有する構成によれば、テーパ面の存在により、調整部材の解除位置側の部位が押圧位置側の部位よりも大きな厚みを有することになる。ギア部材が押圧位置に移動することで、大きな厚みを有する解除位置側の部位が押圧部材とギア部材の間に圧入されるので、簡素な構成で、押圧部材を介して、効果的にギア部材を軸部材の支持部に押し付けることが可能となる。また、調整部材は、テーパ面を押圧部材のガイド面に沿わせることで、押圧位置と解除位置の間を滑らかに移動することができる。
また、スライドレールがさらに、ギア部材の軸回転量を検出する回転検知部を有する場合には、摺動荷重の調整のために設けられたギア部材を、アッパーレールのスライド位置を検出するのに兼用することができる。
この場合に、ギア部材が、非磁性物質よりなり、回転検知部が、ギア部材の軸部材に面する内周面に沿って一部の領域に設けられた磁石と、軸部材の外周面に沿って一部の領域に設けられた磁気センサと、を有する構成によれば、磁気センサが検出する磁場が周期的に変動するのを検知することで、ギア部材の回転量を簡便に見積もることができる。
あるいは、ギア部材が、非導電性物質よりなり、回転検知部が、ギア部材の軸部材に面する内周面に沿って一部の領域に設けられた第一の導電体と、軸部材の外周面に沿って一部の領域に設けられ、第一の導電体と接触可能な第二の導電体と、第二の導電体に接続され、第一の導電体と第二の導電体の間に導通が形成されたことを検出する導通センサと、を有する構成によれば、第一の導電体と第二の導電体の間に周期的に導通が形成されるのを検知することで、ギア部材の回転量を簡便に見積もることができる。
本発明の一実施形態にかかるスライドレールを示す斜視図である。 上記スライドレールの摺動荷重調整機構を慣性伝達部を除いて示す分解斜視図である。 図1中A−A断面図である。 図1中B−B断面図であり、(a)は解除状態、(b)は押圧状態を示している。 慣性伝達部を示す斜視図である。 傾斜を有する乗物の床面にスライドレールを取り付けた状態を示す側面図である。
以下、本発明の一実施形態にかかるスライドレールについて、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本明細書において、平行、垂直、円形、正方形等、形状や配置を示す語には、製造公差内のばらつきも含むものとする。
[スライドレールの概要]
本発明の一実施形態にかかるスライドレール1の構成を図1〜6に示す。本スライドレール1は、車両等の乗物の床面100に設けられ、シートを支持するのに用いられる。
スライドレール1は、ロアレール10と、アッパーレール20とを有している。ロアレール10は、断面略Uの字形の長尺状の部材であり、乗物の床面100に固定される底面11と、底面11の両端から上方に延出した2つの側面12,12と、各側面12,12の上端から内側に延出した上面13,13と、各上面13,13の内側の部位から底面11の側に向かって延出した垂下面14,14を有している。一方の垂下面14には、長手方向に沿って等間隔に並んで、複数の四角形の貫通孔として、係合凹部15が形成されている。
アッパーレール20も断面略逆Uの字形の長尺状の部材であり、天井面21と、天井面21の両端から垂下した側面22,22と、各側面22,22の下端から外側に延出した底面23,23と、各底面23,23の外側の端縁から上方に延出した立上面24,24とを有する。天井面21には、後に説明する軸部材40の固定部44を挿通可能な貫通孔として、取付け孔21aが設けられている。
アッパーレール20の立上面24,24がロアレール10の側面12,12と垂下面14,14との間の空間に挿入されることにより、ロアレール10とアッパーレール20が係合されている。この状態で、アッパーレール20は、ロアレール10に対して、長手方向に滑らかに摺動可能となっている。
本スライドレール1は、ロアレール10とアッパーレール20に加えて、ギア部材30、軸部材40、押圧部材50、調整部材60、慣性伝達部70を含む摺動荷重調整機構を有する。摺動荷重調整機構の構成については、後に詳細に説明する。摺動荷重調整機構を構成する各部材の大部分は、ロアレール10の底面11とアッパーレール20の天井面21の間の空間に設けられており、図1に示すように、ロアレール10およびアッパーレール20の外側には露出されない。
図6に示すように、ロアレール10は、側面12,12および底面11において、取付け具110を介して乗物の床面100に固定される。そして、アッパーレール20の天井面21に、シート(不図示)が固定される。ロアレール10に対してアッパーレール20を摺動させることで、シートを床面100に対して移動させることができる。ここでは、ロアレール10およびアッパーレール20の長手方向を車両の前後方向(F−R)に平行に向けてスライドレール1を配置する場合を扱う。ここで、床面100は、後方Rから前方Fに向かって下降した傾斜を有している。これに伴い、スライドレール1も、長手方向に沿って、後方Rから前方Fに向かって下降した状態で取り付けられている。アッパーレール20は、ロアレール10に対して前方Fに移動する際には、傾斜を下って摺動し、後方Rに移動する際には、傾斜を上って摺動することになる。なお、ロアレール120は、取付具110を介さずに床面100に直接固定されてもよい。
本スライドレール1は、マニュアル式のものである。つまり、ロアレール10に対するアッパーレール20の摺動をモータ等の動力によって駆動するのではなく、シートに着座した着座者が自らの力で行う。
[摺動荷重調整機構の構成]
本スライドレール1には摺動荷重調整機構が設けられ、アッパーレール20がロアレール10に対して前方F(第一の方向)に摺動する時と、後方R(第二の方向)に摺動する時とで、アッパーレール20に印加される摺動荷重を切り替える役割を果たす。図2〜5に示すように、摺動荷重調整機構は、ギア部材30、軸部材40、押圧部材50、調整部材60、慣性伝達部70等を含んで構成されている。以降、各部材の構成を説明するに際し、図6に示すように、乗物床面100の傾斜に沿って取り付けられたスライドレール1の前方Fおよび後方R、さらに床面100の傾斜に直交する上方Uおよび下方Dを方向の基準とする。
摺動荷重調整機構においては、それぞれ貫通孔31,51,61を有するギア部材30、押圧部材50、調整部材60を、軸部材40が支持している。軸部材40の基端側から、ギア部材30、押圧部材50、調整部材60の順に配置され、それぞれの貫通孔31,51,61に軸部材40が挿通されている。そして、軸部材40が、基端側を下方D、先端側を上方Uに向けて、アッパーレール20の天井面21の下側に、先端側で固定されている。
軸部材40は、樹脂材料よりなる棒状の部材であり、軸に沿って、基端側から、支持部41、円柱部42、角柱部43、固定部44を、同軸状に有している。支持部41は、円環板状の部材であり、軸部材40に設けた嵌め込み溝41aに嵌め込んで固定されている。円柱部42は、支持部41の外径よりも小さい外径を有する円柱状の部位である。角柱部43は、角柱状の部位であり、円柱部42の断面の内側に収まる正方形の断面を有している。固定部44は、雄ネジとして構成されている。
さらに、円柱部42には、外周面の対向する部位に、1対の磁気センサ46,46が設けられている。磁気センサ46,46は、例えばホールICよりなり、磁場を検出することができる。そして、磁気センサ46,46との通信を行うためのハーネス47が軸部材40の基端側から延出されている。ハーネス47は、磁場の変化に関する信号を処理することができる信号処理部(不図示)に接続されている。
ギア部材30は、樹脂材料(非磁性)よりなる平歯車である。ギア部材30のギア歯32は、ロアレール10の垂下面14に形成された係合凹部15に係合可能であり、軸回転に伴って複数の係合凹部15のそれぞれと順次係合可能となるように、円ピッチが定められている。ギア部材30の中心には、貫通孔として、軸孔31が設けられている。軸孔31の内径は、軸部材40の支持部41の外径より小さく、かつ円柱部42の外径よりもわずかに大きく形成されており、軸部材40を軸孔31に挿通すると、ギア部材30が、支持部41によって抜け止めされた状態で、円柱部42の周りを、がたつきのない状態で軸回転することができる。ギア部材30の厚さは、軸部材40の円柱部42の長さよりも大きくなっている。
さらに、ギア部材30の軸孔31の内周面には、対向する部位に、1対の永久磁石35,35が設けられている。永久磁石35,35はともに、軸部材40に設けた磁気センサ46,46で検出可能な極性を有している。
押圧部材50は、中心に貫通孔として形成された支持孔51を有する管状体であり、外周面が断面円形に、内周面、つまり支持孔51の壁面が断面正方形に形成されている。内周面の断面の正方形は、軸部材40の角柱部43の断面の正方形よりもわずかに大きく形成されており、支持孔51に軸部材40を挿通すると、押圧部材50は、がたつきのない状態で、角柱部43において軸部材40に保持される。押圧部材50の下面である押圧面52は、管状体の軸に垂直な平坦面として形成されているが、上面であるガイド面53は、管状体の軸に対して傾斜を有している。ガイド面53の傾斜の方向は、支持孔51の断面の正方形における1対の辺と平行になっている。押圧部材50は、押圧面52を下にし、ガイド面53の傾斜に沿って厚くなった側を前方F、薄くなった側を後方Rに向けた状態で、支持孔51に軸部材40を挿通され、角柱部43にて保持される。押圧面52は、ギア部材30の上面33と当接する。
調整部材60は、貫通孔として形成された移動孔61を有する管状体であり、外周面が断面円形に形成されている。内周面、つまり移動孔61の壁面は、断面長方形に形成されている。長方形の短辺は、軸部材40の角柱部43の断面の正方形の辺よりもわずかに長く形成されている。一方、長方形の長辺は、該正方形の辺よりも十分に長く形成されている。これにより、調整部材60の移動孔61に軸部材40を挿通すると、調整部材60は、移動孔61の短辺に沿った方向にはがたつきがないが、長辺に沿った方向には移動可能な状態で、角柱部43にて保持される。
調整部材60の上面62は、管状体の軸に垂直な平坦面として形成されているが、下面であるテーパ面63は、管状体の軸に対して傾斜を有している。テーパ面63の傾斜の方向は、移動孔61の断面を構成する長方形の長辺と平行になっている。また、テーパ面63の傾斜は、押圧部材50のガイド面53に沿った傾斜となっている。つまり、調整部材60のテーパ面63と押圧部材50のガイド面53の傾斜は、同じ傾斜角を有している。調整部材60は、テーパ面63を下にし、テーパ面63の傾斜に沿って薄くなった側を前方F、厚くなった側を後方Rに向けた状態で、移動孔61に軸部材40を挿通され、角柱部43にて保持される。テーパ面63は、押圧部材50のガイド面53と当接される。
押圧部材50および調整部材60の厚さは、軸部材40の円柱部42および角柱部43の長さとの関係において、以下のように規定されている。つまり、上記のように配置した調整部材60を、移動孔61の長方形の辺に沿って、最も後方R(厚さが大きくなっている側)に移動させた状態において(図4(a)参照)、ギア部材30の下面34と調整部材60の上面62の間の厚さが、軸部材40の円柱部42と角柱部43の合計の長さよりも短くなっている。一方、調整部材60を、移動孔61の長方形の辺に沿って、最も前方F(厚さが小さくなっている側)に移動させた状態において(図4(b)参照)、ギア部材30の下面34と調整部材60の上面62の間の厚さが、軸部材40の円柱部42と角柱部43の合計の長さよりも長くなっている。
ギア部材30、押圧部材50、調整部材60を上記のように保持した状態の軸部材40の固定部44を、アッパーレール20の天井面21に設けた取付け孔21aに下方Dから挿通し、ナット80を用いてアッパーレール20に固定する。この際、押圧部材50のガイド面53および調整部材60のテーパ面63の傾斜は、レールの長手方向に沿って、後方Rから前方Fに向かって下降した状態とされる。また、調整部材60の移動孔61の長辺および押圧部材50の正方形の1組の辺が、レールの長手方向に平行となる。
このように、軸部材40をアッパーレール20に固定した状態において、図4(a)で示したように、調整部材60を、移動孔61の長方形の長辺に沿って、可動範囲の中で後方領域に移動させると、調整部材60とアッパーレール20との間に空隙が残る。この時の調整部材60の位置を、解除位置と称する。
一方、解除位置から、調整部材60を前方Fに向かって移動させていくと、押圧部材50および調整部材60の厚さが軸部材40の円柱部42および角柱部43の長さとの関係において上記のように規定されていることにより、図4(b)で示したように、可動範囲の中で、上記後方領域よりも前方Fの位置で、調整部材60が押圧部材50とアッパーレール20の天井面21の間の空間に圧入された状態となる。つまり、調整部材60の厚さが大きい部位が、その厚さよりも間隔が狭い、押圧部材50とアッパーレール20の天井面21の間の空間に、押し込まれた状態となる。このように圧入された調整部材60は、ギア部材30に上から下に向かう押圧力を及ぼし、ギア部材30を軸部材40の支持部41に対して押し付ける。この時の調整部材60の位置を、押圧位置と称する。調整部材60は、前後方向(F−R)に働く外力により、解除位置と押圧位置の間を往復可能である。
本摺動荷重調整機構はさらに、慣性伝達部70を有している。慣性伝達部70は、リンク部材71と、錘部材72と、入力部材73と、を有している。リンク部材71と錘部材72は、鉄系合金等、比較的密度の高い金属材料より一体に形成されている。
図4、図5に示すように、リンク部材71は、支持軸71aと、2つの腕部71b,71cを有している。支持軸71aは、棒状の部材であり、上記で軸部材40が固定された部位よりも前方Fで、アッパーレール20の両側の側面22,22の間に掛け渡され、アッパーレール20に対して軸回転自在に取り付けられている。2つの腕部71b,71cは、板片状の部材であり、相互に対向する方向に突出されて、支持軸71aに固定されている。そして、一方の支持腕71bには、錘部材72が一体に固定されている。錘部材72は、支持軸71aを中心に前後方向(F−R)に往復運動可能となっている。
入力部材73は、棒状の部材であり、一端において、リンク部材71の錘部材72が設けられているのと反対側の腕部71cに結合されている。入力部材73の他端は、調整部材60の前端部に結合されている。入力部材73の両端部はそれぞれ、ヒンジ(不図示)を介して、前後方向面内で角度変化可能に、腕部71cおよび調整部材60に結合されている。入力部材73の長さは、図4(a)のように、調整部材60が解除位置にあり、錘部材72がリンク部材71の支持軸71aの直下にある状態において、腕部71cと調整部材60の間の距離に等しくなるように定められている。
[摺動荷重の調整]
以上のような構成を有する摺動荷重調整機構は、アッパーレール20をロアレール10に対して前方Fまたは後方Rに摺動させた際に、以下のように機能して、アッパーレール20の摺動荷重を調整する。
アッパーレール20をロアレール10に対して摺動させずに停止させた状態においては、摺動荷重調整機構は、図4(a)に示す状態にある。つまり、調整部材60が可動範囲の後方領域に位置するの解除位置にある。そして、錘部材72がリンク部材71の支持軸71aの直下の原位置で静止している。調整部材60とアッパーレール20の天井面21の間には、空隙が存在し、ギア部材30には、押圧部材50が当接しているが、重力を除いて、軸部材40の支持部41にギア部材30を押し付ける押圧力は印加されていない。そのため、ギア部材30は、抵抗が低い状態で、軸部材40を中心として軸回転することができる状態となっている。ギア部材30は、ロアレール10の垂下面14に設けられた複数の係合凹部15の1つと係合している。
この状態から、アッパーレール20に固定されたシートに着座した着座者が、シートを床面100に対して前方Fに移動させるような力を加え、アッパーレール20をロアレール10に対して前方Fに摺動させる場合を考える。すると、着座者が加えた力と、床面100が前方Fに向かって下降する傾斜を有していることによる重力とによって、アッパーレール20に前方Fに向かう加速度が与えられる。この加速度が錘部材72に印加される結果、錘部材72に後方Rへ向かう慣性力が作用する。この慣性力により、図4(b)に示すように、錘部材72が支持軸71aに対して後方Rに向かって回動し、入力部材73に前方Fへ向かう力が印加される。これにより、調整部材60が、前方Fに向かって引張られ、可動範囲の前方F側にある押圧位置に移動される。このように、押圧部材50とアッパーレール20の天井面21の間に、調整部材60の厚さの大きい部位が圧入されることにより、押圧部材50を介して、調整部材60からギア部材30に押圧力が及ぼされ、ギア部材30が軸部材40の支持部41に対して押し付けられる。この押圧力により、ギア部材30は、軸部材40を中心として軸回転する際に、支持部41および押圧部材50との接触部で、大きな抵抗を受けることになり、ギア部材30を軸回転させながらアッパーレール20を摺動させるのに大きな外力が必要となる。
アッパーレール20をロアレール10に対して摺動させると、それに伴って、ギア部材30のギア歯32が、列をなしている複数の係合凹部15のそれぞれと順次係合することにより、ギア部材30が軸回転される。しかし、上記のように、調整部材60からの押圧力により、軸部材40を中心としたギア部材30の軸回転に大きな抵抗が与えられるので、調整部材60から押圧力が印加されていないとした場合よりもギア部材30が回転しにくくなる。その結果、アッパーレール20を摺動させる際の摺動荷重が大きくなる。
上記のように、アッパーレール20には、重力の影響を含んだ前方Fへ向かう加速度が加えられるが、調整部材60からの押圧力による摺動荷重の増大に伴い、その加速度が減少される。すると、錘部材72に後方Rへ向かう慣性力が作用しない状態にとなるので、錘部材72が原位置に戻ろうとして支持軸71aに対して前方Fに向かって回動し、入力部材73に後方Rへ向かう力が印加される。これにより、調整部材60が、後方Rに向かって押され、解除位置に復帰する。すると、ギア部材30に調整部材60から押圧力が印加されない状態となり、ギア部材30の軸回転に与えられる抵抗が小さくなる。その結果、アッパーレール20を摺動させる際の摺動荷重が減少する。
この摺動荷重の減少により、再度アッパーレール20に与えられる加速度が上昇して、錘部材72に後方Rに向かって大きな慣性力が加えられる状態になり、調整部材60が押圧位置に移動する。そして、摺動荷重が増大する。このように、調整部材50が解除位置と押圧位置の間を往復し、摺動荷重の増大と減少の過程を繰り返すことにより、アッパーレール20を前方Fに摺動させている間、ブレーキのように作用して、重力によってアッパーレール20が急激に高速で摺動されるのを防ぐことができる。
意図したスライド位置に達した時に着座者がシートの移動を停止させると、アッパーレール20の前方Fへの摺動が停止される。そして、ギア部材30のギア歯32が、その時点で侵入していたロアレール10の係合凹部15に深く係合した状態となる。そして、図4(a)のように、錘部材72が原位置に、調整部材60が解除位置に静止した状態となる。
一方、シートに着座した着座者が、シートを床面100に対して後方Rに移動させるような力を印加し、アッパーレール20をロアレール10に対して後方Rに摺動させる際には、着座者が加えた力に起因し、アッパーレール20に後方Rに向かう加速度が印加される。この際、錘部材72に前方Fに向かう慣性力が作用し、錘部材72が支持軸71aに対して前方Fに向かって回動しようとするが、入力部材73が結合された調整部材60が可動範囲の後方領域の解除位置にあり、可動範囲の後端位置よりも後方Rに移動することができないので、錘部材72が前方Fに回動することはできない。よって、アッパーレール20が後方Rに摺動される際は、図4(a)のように、錘部材72が原位置にあり、調整部材60が解除位置にある状態が維持される。その結果、ギア部材30に押圧力が印加されず、軸部材40を中心としたギア部材30の回転に与えられる抵抗が小さい状態が維持される。アッパーレール20の後方Rへの摺動に伴い、ギア部材30が、前方Fへの摺動の際とは反対の方向に軸回転されるが、軸回転における抵抗が小さい状態にあるので、摺動荷重が小さい状態が維持される。
以上のように、本スライドレール1の摺動荷重調整機構においては、調整部材60によって、摺動に伴うギア部材30の軸回転に対して、アッパーレール20が前方Fに摺動する時に、後方Rに摺動する時よりも大きな抵抗が与えられる。このように、摺動方向に応じて、摺動荷重を増減させ、前方Fへの摺動と後方Rへの摺動の間で生じる摺動抵抗の差を低減することで、床面100の傾斜によって摺動が高速になりやすい前方Fへの摺動時に、摺動速度を抑えることができる。
このように、本摺動荷重調整機構では、アッパーレール20の摺動に従ってギア部材30が自動的に軸回転され、そのギア部材30の軸回転に付与される抵抗を調整することで摺動荷重を調整している。つまり、アッパーレール20の摺動に動力を用いないマニュアル式のスライドレール1において、着座者による摺動操作に伴うギア部材30の軸回転を利用した簡素な機構で、摺動荷重の調整を行うことが可能となっている。ギア部材30と係合凹部15の係合が、アッパーレール20が摺動している状態におけるギア部材30の軸回転に寄与している。
調整部材60を含む摺動荷重調整機構の具体的な構成は、ギア部材30の軸回転に対して、アッパーレール20の摺動方向に応じた抵抗を与えることができれば、上記のものに限られない。しかし、上記の形態のように、錘部材72に印加される慣性力の伝達を受けた調整部材60がギア部材30の軸回転に与える抵抗を切り替えるようにすることで、加速度の方向に敏感な力である慣性力をトリガーとして用いて、アッパーレール20の摺動方向を高確度に反映しながら、摺動抵抗を切替えることが可能となっている。
さらに、上記実施形態では、調整部材60に押圧部材50を組み合わせて用い、錘部材72の慣性力を伝達された調整部材60が、押圧部材50を介して、ギア部材30の軸回転に与える抵抗を切り替えるようにしているため、簡素な構成で、効果的にギア部材30の軸回転に与える抵抗を切り替えることが可能となっている。つまり、調整部材60のギア部材30に面する側にテーパ面63を設け、解除位置が設けられている後方Rの部位を押圧位置が設けられている前方Fの部位よりもギア部材30側に傾斜させておくことで、解除位置側の厚みが大きくなった部位を、押圧部材50とアッパーレール20の間の空間内で前後方向(F−R)に移動させるだけで、調整部材60がギア部材30を押圧する状態と押圧が解除された状態との間の切り替えを行えるようになっている。そして、テーパ面63に沿った傾斜を有するガイド面53とギア部材30に当接する平坦な押圧面52とを有する押圧部材50を用いることで、押圧位置において、調整部材60の前後方向全域から、押圧部材50を介してギア部材30に押圧力を印加することができるので、効果的にギア部材30の軸回転に与える抵抗を増大させることができる。加えて、テーパ面63とガイド面53の間の摺動により、調整部材60を滑らかに解除位置と押圧位置の間で移動させることができる。
[スライド位置の検出]
上記の摺動荷重調整機構は、アッパーレール20の摺動に伴うギア部材30の軸回転を利用して、摺動荷重の調整のみならず、ロアレール10に対するアッパーレール20のスライド位置の検出も同時に行うことができる。上記実施形態においては、ギア部材30に設けられた永久磁石35,35と軸部材40に設けた磁気センサ46,46の組が、ギア部材30の軸回転量を検出する回転検知部として機能し、スライド位置の検出に利用される。
上記のように、アッパーレール20をロアレール10に対して前方Fまたは後方Rに摺動させると、それに伴って、ギア部材30が軸回転する。この際、ギア部材30の内周面の一部の領域に設けられた磁石35,35が軸部材40を中心に回転するので、軸部材40の外周面の一部の領域に設けられた磁気センサ46,46で検出される磁場の大きさが、周期的に変動する。検出された磁場の変動パターンに関する信号をハーネス47を介して入力された信号処理部は、この信号の周期変動パターンをもとに、ギア部材30の回転量、さらにはアッパーレール20のスライド量を見積もることができる。そして、見積もったスライド量を積算して、アッパーレール20のスライド位置を見積もることができる。また、ギア部材30の内周面に、3個以上の磁石を不等間隔に配置しておけば、これらの間隔の違いを検出することにより、ギア部材30の回転方向を判定することができる。
このように、アッパーレール20の摺動に伴うギア部材30の軸回転量を、回転検知部を用いて検出することで、マニュアル式のスライドレール1において、簡便な構成で、スライド位置の検出を行うことができる。回転検知部としては、磁石35,35を利用する形態以外に、例えば、導電体を導通する形態も考えられる。つまり、ギア部材30の内周面に沿って一部の領域に、磁石35,35の代わりに第一の導電体を設けるともに、軸部材40の外周面に沿って一部の領域に、磁気センサ46,46の代わりに第二の導電体を設けておく。この場合は、第一の導電体と第二の導電体が相互に接触可能となるように、ギア部材30の軸孔31の内径と軸部材40の円柱部42の外径を設定しておく必要がある。第二の導電体には、ハーネス47を介して、第一の導電体と第二の導電体の間に導通が形成されたことを検出する導通センサ、例えば両導電体の間の電気抵抗を計測可能なセンサを接続しておく。そして、第一の導電体と第二の導電体の間に導通が周期的に形成されるのに基づいて、ギア部材30の回転量を見積もり、さらにアッパーレール20のスライド量およびスライド位置を見積もればよい。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。例えば、上記では、マニュアル式のスライドレールについて説明したが、同様の摺動荷重調整機構を、モータを用いて摺動を駆動する電動式のスライドレールに設けてもよい。
1 スライドレール
10 ロアレール
11 底面
14,14 垂下面
15 係合凹部
20 アッパーレール
21 天井面
30 ギア部材
31 軸孔
32 ギア歯
33 (ギア部材の)上面
34 (ギア部材の)下面
35,35 磁石
40 軸部材
41 支持部
42 円柱部
43 角柱部
44 固定部
46 磁気センサ
47 ハーネス
50 押圧部材
51 支持孔
52 (押圧部材の)下面
53 ガイド面
60 調整部材
61 移動孔
62 (調整部材の)上面
63 テーパ面

Claims (7)

  1. 乗物の床面に対して固定されるロアレールと、
    前記ロアレールに対して、第一の方向と、前記第一の方向の反対の第二の方向に摺動可能に係合され、乗物用シートに固定されるアッパーレールと、
    前記アッパーレールに固定された軸部材を中心に軸回転可能なギア部材と、
    前記アッパーレールが前記第一の方向に摺動する時に、前記第二の方向に摺動する時よりも大きな抵抗を前記ギア部材の軸回転に対して与える調整部材と、を有し、
    前記ロアレールには、前記アッパーレールの摺動方向に沿って複数の、前記ギア部材と係合可能な凹部が設けられ、前記アッパーレールの摺動に伴って、前記ギア部材が前記複数の凹部のそれぞれと順次係合しながら軸回転されることを特徴とするスライドレール。
  2. 前記アッパーレールには、錘部材が、前記第一の方向と第二の方向の間で往復運動可能に結合され、
    前記アッパーレールの摺動に伴って前記錘部材に作用する慣性力が、前記調整部材に伝達され、前記慣性力が作用する方向によって、前記調整部材が前記ギア部材の軸回転に与える抵抗が切り替えられることを特徴とする請求項1に記載のスライドレール。
  3. 前記軸部材は、軸に沿って前記ギア部材に当接する支持部を有し、
    前記調整部材は、前記第一の方向と第二の方向を結ぶ方向に沿って、押圧位置と解除位置との間を往復運動可能であり、前記押圧位置においては、前記ギア部材を前記支持部に対して押し付ける押圧力を及ぼし、前記解除位置においては、前記押圧力を及ぼさず、
    前記調整部材と前記錘部材の間は、リンク部材を介して結合され、前記錘部材に前記第二の方向に向かう慣性力が作用すると、前記調整部材が前記押圧位置に配置され、前記錘部材に前記第二の方向に向かう慣性力が作用しない状態においては、前記調整部材が前記解除位置に配置されることを特徴とする請求項2に記載のスライドレール。
  4. 前記調整部材は、前記ギア部材に面して、前記解除位置側の部位が前記押圧位置側の部位よりも前記ギア側に傾斜したテーパ面を有し、
    前記ギア部材と前記調整部材の前記テーパ面との間には、押圧部材が設けられ、
    前記押圧部材は、前記ギア部材に当接する押圧面と、前記テーパ面に沿った傾斜を有するガイド面と、を有することを特徴とする請求項3に記載のスライドレール。
  5. 前記スライドレールはさらに、前記ギア部材の軸回転量を検出する回転検知部を有することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のスライドレール。
  6. 前記ギア部材は、非磁性物質よりなり、
    前記回転検知部は、前記ギア部材の前記軸部材に面する内周面に沿って一部の領域に設けられた磁石と、前記軸部材の外周面に沿って一部の領域に設けられた磁気センサと、を有することを特徴とする請求項5に記載のスライドレール。
  7. 前記ギア部材は、非導電性物質よりなり、
    前記回転検知部は、前記ギア部材の前記軸部材に面する内周面に沿って一部の領域に設けられた第一の導電体と、前記軸部材の外周面に沿って一部の領域に設けられ、前記第一の導電体と接触可能な第二の導電体と、前記第二の導電体に接続され、前記第一の導電体と前記第二の導電体の間に導通が形成されたことを検出する導通センサと、を有することを特徴とする請求項5に記載のスライドレール。
JP2015187745A 2015-09-25 2015-09-25 スライドレール Expired - Fee Related JP6477389B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015187745A JP6477389B2 (ja) 2015-09-25 2015-09-25 スライドレール

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015187745A JP6477389B2 (ja) 2015-09-25 2015-09-25 スライドレール

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017061242A true JP2017061242A (ja) 2017-03-30
JP6477389B2 JP6477389B2 (ja) 2019-03-06

Family

ID=58429881

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015187745A Expired - Fee Related JP6477389B2 (ja) 2015-09-25 2015-09-25 スライドレール

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6477389B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110027449A (zh) * 2018-01-10 2019-07-19 丰田纺织株式会社 滑动装置
CN111823964A (zh) * 2019-04-23 2020-10-27 丰田纺织株式会社 滑动装置
CN111823965A (zh) * 2019-04-23 2020-10-27 丰田纺织株式会社 滑动装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09249055A (ja) * 1996-03-18 1997-09-22 Nissan Motor Co Ltd 車両用シートスライド装置
JP2007308117A (ja) * 2006-05-22 2007-11-29 Honda Motor Co Ltd 車両用シート
JP2015067167A (ja) * 2013-09-30 2015-04-13 トヨタ紡織株式会社 スライドレール

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09249055A (ja) * 1996-03-18 1997-09-22 Nissan Motor Co Ltd 車両用シートスライド装置
JP2007308117A (ja) * 2006-05-22 2007-11-29 Honda Motor Co Ltd 車両用シート
JP2015067167A (ja) * 2013-09-30 2015-04-13 トヨタ紡織株式会社 スライドレール

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110027449A (zh) * 2018-01-10 2019-07-19 丰田纺织株式会社 滑动装置
CN110027449B (zh) * 2018-01-10 2021-08-20 丰田纺织株式会社 滑动装置
CN111823964A (zh) * 2019-04-23 2020-10-27 丰田纺织株式会社 滑动装置
CN111823965A (zh) * 2019-04-23 2020-10-27 丰田纺织株式会社 滑动装置
CN111823964B (zh) * 2019-04-23 2022-07-08 丰田纺织株式会社 滑动装置
CN111823965B (zh) * 2019-04-23 2023-02-21 丰田纺织株式会社 滑动装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6477389B2 (ja) 2019-03-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6477389B2 (ja) スライドレール
JP6717143B2 (ja) 乗物用シートスライド装置
EP2277095B1 (fr) Actionneur electromagnetique et dispositif de commande a retour haptique correspondant
RU2521280C1 (ru) Сиденье в сборе, содержащее направляющую втулку
JP6702121B2 (ja) 乗物用シートスライド装置
JP2015537207A (ja) 可動構成部材の動きを検出する磁気的測定装置及び対応するセンサ装置
JP6456253B2 (ja) シートスライド装置
US9694724B2 (en) Vehicular seat slide device
KR20140114046A (ko) 차량 시트용 핏팅 및 차량 시트
US20120112513A1 (en) Seatback for vehicle seat
US8770056B2 (en) Joystick device
JP2013241174A (ja) 車両用シートのパワースライド装置
US8757025B2 (en) Shift module
JP2003226167A (ja) シート用パワースライド装置
JP4972590B2 (ja) 電動グリッパ装置
EP3257562A1 (en) Trolley for a zip line
JP2007208119A (ja) スライド操作装置
JP4299112B2 (ja) 車両用パワーシート装置
JP2004330864A (ja) 部材位置検出装置
KR101642760B1 (ko) 암레스트
EP1526307A2 (en) Linear type actuator
JP2018034552A (ja) 移動装置
KR102505069B1 (ko) 하중 조절 기능을 갖는 시트 슬라이드용 기어박스
JP2018189176A (ja) 駆動装置および冷蔵庫引き出し開装置
JP6674873B2 (ja) ランナー、カーテン装置および縫付方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180319

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181220

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190108

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190121

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6477389

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees