JPH09249055A - 車両用シートスライド装置 - Google Patents

車両用シートスライド装置

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JPH09249055A
JPH09249055A JP8711996A JP8711996A JPH09249055A JP H09249055 A JPH09249055 A JP H09249055A JP 8711996 A JP8711996 A JP 8711996A JP 8711996 A JP8711996 A JP 8711996A JP H09249055 A JPH09249055 A JP H09249055A
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JP
Japan
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slide
seat
runner
weight member
slide rail
Prior art date
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Pending
Application number
JP8711996A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayuki Tsunoda
将之 角田
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 坂道等におけるシート移動に際し、抵抗力を
付加し、シートが不用意な速度で移動しないように構成
された車両用シートスライド装置の提供。 【解決手段】 車体に固着されるスライドレール1と、
シート側に固着のランナー2と、ランナー内に回転自在
に軸支されスライドレール内転動のローラ10と、ラン
ナーに軸支された操作レバー11と、レバー11の操作
によりロック部材をレールに配設された係合孔に係合さ
せてランナーをレールの所望位置にロックし、或はロッ
クを解除するよう構成し、レバー11には重錘部材15
を回動可能に軸支し、部材15の軸支点と重心位置の関
係で、車体が水平状態時には操作レバー11を操作した
場合、部材15の下辺がレール1の上面長手方向に開設
のスライド溝7と摺接せず、車体が後方に傾いたときに
操作しシートを移動させた場合、重錘部材15の端部が
スライド溝7内に食いこむように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、所謂ロングスラ
イドレールに沿ってシートを移動可能に保持する車両用
シートスライド装置に係り、特に、平地におけるシート
の移動は軽い操作力で円滑に行なうことができるが、坂
道におけるシートの移動の場合には、抵抗力を付与して
シートが不用意な速度で移動しないように構成されてな
る車両用シートスライド装置に関する。
【0002】
【従来技術】運転席の後部にリアシートを複数列配設
し、これらリアシートを、車体側に固着されたスライド
レールに沿って車体前後方向にスライド可能に保持した
ステーションワゴンタイプの車両等が公知である。
【0003】このようなスライドレールを備えた車両用
シートスライド装置の一般的な構成としては、車体側に
固着されるスライドレールに長手方向に沿って等間隔の
係合孔を開設すると共に、シート側に固着されるランナ
ーに上記係合孔と係脱自在に係合し合う係合ラッチを設
け、上記スライドレールとランナーとは、前後にスライ
ド自在に組み立てられ、また、上記係合ラッチは、ラン
ナー側に軸支された操作レバーに装着され、該操作レバ
ーに介装された付勢バネによって常時係合孔方向に付勢
された構造となっている。
【0004】ところで、このような構造からなるスライ
ドレールを備えた車両用シートスライド装置にあって
は、操作レバーを操作してロック状態を解除したときに
は、ランナーがスライドレールに沿って軽い操作力で車
両前後方向にスライドするように構成されているため、
平地を走行している場合には支障はないが、坂道等を走
行中に操作レバーを操作してロック状態を解除した場合
には、ランナーが不用意な速度で傾斜方向へと移動し易
く危険である、という虞れがある。
【0005】このような点を解決するため、従来では、
例えば、実開平6−39559号公報に示されているよ
うに、スライドレールとランナーとの摺動部に、抵抗が
発生するように合成樹脂を配設し、これにより、坂道等
を走行中に操作レバーを操作してロック状態を解除して
も、ランナーが不用意な速度で傾斜方向へと移動しない
ように構成したものが公知である。
【0006】
【従来技術の課題】しかしながら、上記実開平6−39
559号公報に示されているようなスライドレールとラ
ンナーとの摺動部に抵抗が発生する合成樹脂を配設した
場合には、常に抵抗が発生するため、抵抗が不要な場
合、例えば、平地走行のときにも摩擦抵抗が加わること
となり、操作力が重くなる、という問題を有していた。
【0007】この発明は、かかる現状に鑑み創案された
ものであって、その目的とするところは、平地における
シートの移動は軽い操作力で円滑に行なうことができ、
坂道等におけるシートの移動の場合には抵抗力を付与し
て、シートが不用意な速度で移動しないように構成され
てなる安全性が高い車両用シートスライド装置を提供し
ようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明にあっては、車体側に固着されるスライド
レールと、シート側に固着されたランナーと、このラン
ナーに回転自在に軸支され上記スライドレール内を転動
するローラと、上記ランナーに軸支された操作レバー
と、この操作レバーの操作によってロック部材をスライ
ドレールに配設された係合穴に係合させて上記ランナー
をスライドレールの所望位置にロックし、或は、このロ
ック状態を解除するように構成されてなる車両用シート
スライド装置を技術的前提とし、上記操作レバーには重
錘部材を回動可能に軸支し、該重錘部材は、重心位置よ
りも上方に設定された軸支点から下辺までの垂線距離
が、上記軸支点から下辺両端までの距離よりも短く形成
され、車体が水平状態にあるときに上記操作レバーを操
作した場合には、上記重錘部材の下辺がスライドレール
の上面長手方向に開設されたスライド溝と摺接せず、車
体が前後方向に傾いたときに操作レバーを操作してシー
トを移動させた場合には、上記重錘部材の端部が上記ス
ライド溝内に食い込むように操作レバーに軸支して構成
したことを特徴とするものである。
【0009】また、この発明にあっては、上記ロック部
材に弾性を付与し、操作レバーを操作して重錘部材の端
部をスライドレールのスライド溝内に食い込ませたとき
に、上記ロック部材はスライドレールの内側底面に押圧
され、その反力を利用して上記重錘部材の食い込み力を
増加させるように構成してもよい。
【0010】さらに、この発明にあっては、上記スライ
ドレールの上面にフロアカーペットの端末を覆い、か
つ、スライド溝にオーバーラップした状態で弾性リップ
体を敷設し、上記重錘部材は、このオーバーラップされ
た弾性リップ体のスライド溝部に食い込むように構成し
てもよい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に示す実施の一形
態例に基づきこの発明を詳細に説明する。
【0012】図1に示すように、この形態例に係る車両
用シートスライド装置は、車体側に固着される断面横倒
略C字状のスライドレール1と、シート側に固着される
ランナー2と、から構成されている。
【0013】スライドレール1は、底板部3と、この底
板部3の両端部から垂直方向に延設された両側壁板部
4,4と、この両側壁板部4,4の上端から水平内方向
に延設された天板部5,5と、この天板部5,5の内側
端部から下方に延設されたフランジ部6,6と、から構
成されており、上記フランジ部6,6間にスライド溝7
がレール長手方向に沿って開放されている。
【0014】また、上記スライドレール1の底板部3に
は、等間隔に係合孔8が開設されており、また、上記ス
ライドレール1の天板部5,5の上面には、図2に示す
ように、ゴムや合成樹脂等で形成された弾性リップ体
9,9が敷設されており、該弾性リップ体9,9は、フ
ロアカーペットFの端末を覆い、かつ、上記スライド溝
7にオーバーラップされた状態で敷設されている。
【0015】一方、上記ランナー2には、上記スライド
レール1内を転動するローラ10が回転自在に軸支され
ていると共に、操作レバー11が軸支されている。
【0016】この操作レバー11は、一端部に把持部1
2が形成されたアーム13と、このアーム13の略中央
部を回転自在に軸支する軸14と、この軸14とアーム
13の他端部との略中央部に吊持された重錘部材15
と、一端部が上記アーム13の他端部に回転自在に軸支
されたロックアーム16と、このロックアーム16の略
中央部を回転自在に軸支する軸17と、上記ロックアー
ム16の他端部に回転自在に吊持されたロックプレート
18と、から構成されている。
【0017】重錘部材15は、図1に示されているよう
に、正面形状が略釣り鐘状に形成された弾性板材で形成
され、上記ランナー2に開設された窓部19に収納され
ていると共に、その下部両端部15b,15cは、スラ
イド溝7に確実に食い込むように、その側面形状が楔状
に形成されている。
【0018】また、上記重錘部材15は、図3に示すよ
うに、重心位置Gよりも上方に設定された軸支点Pから
下辺15aまでの垂線距離LS が、上記軸支点Pから下
辺両端15b,15cまでの距離LR またはLL よりも
短く(LR ,LL >LS )なるように形成されている。
【0019】一方、上記ロックプレート18は、上記ラ
ンナー2に逆凹状に開設された溝部20に上下移動可能
に配設されており、その下辺部には、上記スライドレー
ル1に開設された係合孔8に嵌合係止される突起部21
が突設されている。
【0020】この形態例に係る車両用シートスライド装
置は、以上のように構成されているので、車体が平地走
行のような水平状態にあるときに上記操作レバー11を
上方に回動操作し、図4に示すロックプレート18によ
るロック状態を解除して図5に示すスライド状態にセッ
トした場合には、図5と図6に示すように、上記重錘部
材15の下辺15aがスライドレール1の上面長手方向
に開設されたスライド溝7および弾性リップ体9,9と
摺接しないので、シートの移動に重錘部材15による抵
抗力が作用せず、軽い操作力でシートの移動を円滑に行
なうことができる。
【0021】一方、坂道走行等で車体が前後方向(図示
の形態例では左下がり方向)に傾いたときに操作レバー
を回動操作し、図7に示すロックプレート18によるロ
ック状態を解除して図8に示すスライド状態にセットし
た場合には、図8と図9に示すように、上記重錘部材1
5の下辺右端15cが垂線方向に移動するため、この状
態から操作レバー11を上方に回動させた場合には、該
重錘部材15の下辺右端15cがスライドレール1の上
面長手方向に開設されたスライド溝7および弾性リップ
体9,9に食い込むため、この抵抗によりシートが不用
意な速度で移動しないので安全である。
【0022】尚、上記形態例では、重錘部材15が食い
込む相手部材として、スライドレール1の上面長手方向
に開設されたスライド溝7および弾性リップ体9,9を
用いた場合を例にとり説明したが、この発明にあっては
これに限定されるものではなく、スライド溝に重錘部材
を食い込ませるように構成しても、十分な効果が得られ
ることは勿論である。
【0023】
【発明の効果】この発明に係る車両用シートスライド装
置は、以上説明したように構成されているので、平地に
おけるシートの移動は軽い操作力で円滑に行なうことが
できると共に、坂道等におけるシートの移動の場合にの
み重錘部材による抵抗力を付与するため、シートが不用
意な速度で移動せず、安全性が高い、という優れた効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の一形態例に係る車両用シート
スライド装置の要部の構成を分解して示す斜視図であ
る。
【図2】同車両用シートスライド装置のスライドレール
とランナーとの組み立て状態を示す断面図である。
【図3】同車両用シートスライド装置の重錘部材の拡大
正面図である。
【図4】平地走行における同車両用シートスライド装置
のロック状態を示す説明図である。
【図5】平地走行における同車両用シートスライド装置
のシートスライド状態を示す説明図である。
【図6】平地走行における同重錘部材とスライド溝との
位置関係を表す断面説明図である。
【図7】坂道走行における同車両用シートスライド装置
のロック状態を示す説明図である。
【図8】坂道走行における同車両用シートスライド装置
のシートスライド状態を示す説明図である。
【図9】坂道走行における同重錘部材とスライド溝との
食い込み状態を表す断面説明図である。
【符号の説明】
1 スライドレール 2 ランナー 7 スライド溝 8 係合孔 9 弾性リップ体 10 ローラ 11 操作レバー 15 重錘部材 15a 重錘部材の下辺 15b,15c 重錘部材の下辺両端部 18 ロックプレート G 重錘部材の重心位置 LS 重錘部材の軸支点から下辺までの垂線距離 LR ,LL 重錘部材の軸支点から下辺両端までの距離

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体側に固着されるスライドレールと、
    シート側に固着されたランナーと、このランナーに回転
    自在に軸支され上記スライドレール内を転動するローラ
    と、上記ランナーに軸支された操作レバーと、この操作
    レバーの操作によってロック部材をスライドレールに配
    設された係合穴に係合させて上記ランナーをスライドレ
    ールの所望位置にロックし、或は、該ロック状態を解除
    するように構成されてなる車両用シートスライド装置に
    おいて、上記操作レバーには重錘部材を回動可能に軸支
    し、該重錘部材は、重心位置よりも上方に設定された軸
    支点から下辺までの垂線距離が、上記軸支点から下辺両
    端までの距離よりも短く形成され、車体が水平状態にあ
    るときに上記操作レバーを操作した場合には、上記重錘
    部材の下辺がスライドレールの上面長手方向に開設され
    たスライド溝と摺接せず、車体が前後方向に傾いたとき
    に操作レバーを操作してシートを移動させた場合には、
    上記重錘部材の端部が上記スライド溝内に食い込むよう
    に操作レバーに軸支されていることを特徴とする車両用
    シートスライド装置。
  2. 【請求項2】 前記ロック部材には弾性を付与し、操作
    レバーを操作して重錘部材の端部をスライドレールのス
    ライド溝内に食い込ませたときに、上記ロック部材はス
    ライドレールの内側底面に押圧され、その反力を利用し
    て上記重錘部材の食い込み力を増加させることを特徴と
    する請求項1に記載の車両用シートスライド装置。
  3. 【請求項3】 前記スライドレールの上面にフロアカー
    ペットの端末を覆う弾性リップ体を敷設し、該弾性リッ
    プ体は、前記スライド溝にオーバーラップされた状態で
    敷設され、前記重錘部材は、このオーバーラップされた
    弾性リップ体のスライド溝部に食い込むように構成され
    ていることを特徴とする請求項1または請求項2のいず
    れかに記載の車両用シートスライド装置。
JP8711996A 1996-03-18 1996-03-18 車両用シートスライド装置 Pending JPH09249055A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100498699B1 (ko) * 2002-09-30 2005-07-01 현대모비스 주식회사 차량 시트 전후 이동용 조절레버
JP2010221935A (ja) * 2009-03-25 2010-10-07 Toyota Boshoku Corp 車両用シートのスライド装置
JP2017061242A (ja) * 2015-09-25 2017-03-30 トヨタ紡織株式会社 スライドレール
CN110435487A (zh) * 2018-05-04 2019-11-12 李尔公司 轨道组件

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