JP2017059586A - ウェーハの加工方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】研削装置のチャックテーブルによるウェーハの吸引保持において、リークの発生を抑制できるウェーハの加工方法を提供する。
【解決手段】ウェーハの加工方法は、切削装置のチャックテーブルの保持面でウェーハの裏面を保持する保持ステップと、チャックテーブルに保持されたウェーハの外周余剰領域に回転する切削ブレードを所定量切り込ませた状態でウェーハを回転させ、外周余剰領域を円形に切削し突出した材料を除去する除去ステップと、除去ステップを実施した後、ウェーハと同等の直径の保護テープをデバイス領域及び外周余剰領域を含むウェーハの表面に貼着する貼着ステップと、研削装置のチャックテーブルの保持面で保護テープを介してウェーハを吸引保持し、ウェーハの裏面を研削して薄化する薄化ステップと、を備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、ウェーハの加工方法に関する。
デバイスチップの製造工程においては、ウェーハの表面に複数のデバイスが形成され、ウェーハの裏面が研削装置で研削されてウェーハが薄化された後、ウェーハがデバイス毎に分割される。ウェーハの表面において、複数のデバイスが形成されたデバイス領域は、デバイスが形成されていない外周余剰領域に囲繞される。デバイス領域に積層されている材料は、外周余剰領域にも積層される。外周余剰領域に積層されている材料は、デバイス領域に積層されている材料よりも不均一であり、その厚さは正確に制御されていない。そのため、外周余剰領域の表面は、デバイス領域の表面よりも突出している場合がある。
外周余剰領域の表面がデバイス領域の表面よりも突出している状態で、ウェーハの表面に保護テープを貼着してウェーハの裏面を研削装置で研削した場合、外周余剰領域の突出に起因して、ウェーハの外周部が破損する場合がある。この問題に対処するため、ウェーハの裏面を研削する前に、ウェーハの外周部を円形に切削するエッジトリミングが実施される場合がある(特許文献1参照)。
特開2012−009550号公報
エッジトリミングにおいては、ウェーハに環状の段差が形成される。ウェーハのエッジトリミングを実施した後、研削装置のチャックテーブルでウェーハを吸引保持した場合、段差に起因して、チャックテーブルの保持面からウェーハの外周部が浮上ってしまう現象が発生する。ウェーハの外周部がチャックテーブルの保持面から浮き上がってしまうと、リークの発生によりウェーハをチャックテーブルで安定して保持することが困難となる。
本発明は、研削装置のチャックテーブルによるウェーハの吸引保持において、リークの発生を抑制できるウェーハの加工方法を提供することを目的とする。
本発明は、複数のデバイスが形成されたデバイス領域と該デバイス領域を囲繞する外周余剰領域とを表面に備え、該外周余剰領域は該デバイスを形成する材料が不均一に積層され該デバイス領域よりも突出しているウェーハの加工方法であって、切削装置のチャックテーブルの保持面でウェーハの裏面を保持する保持ステップと、該チャックテーブルに保持されたウェーハの該外周余剰領域に回転する切削ブレードを所定量切り込ませた状態でウェーハを回転させ、該外周余剰領域を円形に切削し突出した該材料を除去する除去ステップと、該除去ステップを実施した後、ウェーハと同等の直径の保護テープを該デバイス領域及び該外周余剰領域を含むウェーハの表面に貼着する貼着ステップと、研削装置のチャックテーブルの保持面で該保護テープを介してウェーハを吸引保持し、ウェーハの裏面を研削して薄化する薄化ステップと、を備えるウェーハの加工方法を提供する。
本発明のウェーハの加工方法において、該除去ステップを実施した後の該外周余剰領域は、該デバイス領域の周縁からウェーハの外周に向かって下降する傾斜領域を備えてもよい。
本発明のウェーハの加工方法によれば、切削ブレードで外周余剰領域を円形に切削し突出した材料を除去することによって、エッジトリミングで形成される段差よりもウェーハの外周部の形状をなだらかにすることができるため、研削装置のチャックテーブルで保護テープを介してウェーハを吸引保持したときにリークの発生を抑制できるという効果を奏する。
図1は、本実施形態に係るウェーハを示す斜視図である。 図2は、本実施形態に係るウェーハを示す側断面図である。 図3は、本実施形態に係るウェーハの一部を拡大した側断面図である。 図4は、本実施形態に係るウェーハの加工方法を示すフローチャートである。 図5は、本実施形態に係る保持ステップを示す図である。 図6は、本実施形態に係る除去ステップを示す図である。 図7は、本実施形態に係る切削装置を示す機能ブロック図である。 図8は、本実施形態に係る除去ステップを実施した後のウェーハの一部を拡大した図である。 図9は、本実施形態に係る貼着ステップを示す図である。 図10は、本実施形態に係る薄化ステップを示す図である。 図11は、本実施形態に係る除去ステップを実施した後のウェーハの一部を拡大した図である。 図12は、本実施形態に係る除去ステップを実施した後のウェーハの一部を拡大した図である。
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照しながら説明するが、本発明はこれに限定されない。以下で説明する実施形態の構成要素は適宜組み合わせることができる。また、一部の構成要素を用いない場合もある。
以下の説明においては、XYZ直交座標系を設定し、このXYZ直交座標系を参照しつつ各部の位置関係について説明する。水平面内の一方向をX軸方向、水平面内においてX軸方向と直交する方向をY軸方向、X軸方向及びY軸方向のそれぞれと直交する方向をZ軸方向とする。X軸及びY軸を含むXY平面は、水平面と平行である。XY平面と直交するZ軸方向は、鉛直方向である。
<第1実施形態>
第1実施形態について説明する。図1は、本実施形態に係るウェーハ2を示す斜視図である。図2は、本実施形態に係るウェーハ2を示す側断面図である。図1及び図2に示すように、ウェーハ2は、基板20と、基板20に設けられた機能層21とを有する。ウェーハ2は、実質的に円板状の部材であり、表面2Aと、表面2Aの逆方向を向く裏面2Bとを有する。表面2Aと裏面2Bとは実質的に平行である。本実施形態において、ウェーハ2の直径は8[inch]である。なお、ウェーハ2の直径は12[inch]でもよい。
基板20は、シリコン基板、ガリウムヒ素基板、サファイア基板、SiC基板、GaN基板、タンタル酸リチウム基板、ニオブ酸リチウム基板、及びセラミックス基板の少なくとも一つを含み、表面20Aと、表面20Aの逆方向を向く裏面20Bとを有する。機能層21は、デバイス22を形成する材料の層である。機能層21は、例えば、SiOF又はBSG(SiOB)のような無機物系の膜とポリイミド系又はパリレン系等のポリマー膜である有機物系の膜とからなる低誘電率絶縁体被膜(Low−k膜)や、デバイスを形成する金属層や、パッシベーション膜層を含む。機能層21は、基板20の表面20Aに積層される。ウェーハ2の表面2Aは、機能層21の表面を含む。ウェーハ2の裏面2Bは、基板20の裏面20Bを含む。
機能層21は、格子状に形成された分割予定ライン23によって区画されている。分割予定ライン23によって区画された複数の領域のそれぞれにデバイス22が形成される。デバイス22は、ウェーハ2にマトリクス状に配置される。
ウェーハ2は、複数のデバイス22が形成されたデバイス領域DAと、デバイス領域DAを囲繞する外周余剰領域SAとを表面2Aに備える。外周余剰領域SAにデバイス22は形成されない。ウェーハ2が分割予定ライン23に沿って分割されることにより、IC(integrated circuit)又はLSI(large scale integration)のようなデバイスチップが製造される。
図3は、ウェーハ2の一部を拡大した側断面図であり、図2の部分Aに相当する。図2及び図3に示すように、機能層21は、デバイス領域DA及び外周余剰領域SAのそれぞれに積層される。外周余剰領域SAに積層されている機能層21は、デバイス領域DAに積層されている機能層21よりも不均一であり、その厚さは正確に制御されていない。外周余剰領域SAの表面2Asは、デバイス領域DAの表面2Adよりも+Z方向に突出している。外周余剰領域SAに積層されている機能層21の表面粗さは、デバイス領域DAに積層されている機能層21の表面粗さよりも大きい。このように、デバイス22が形成されないウェーハ2の外周余剰領域SAは、デバイス22を形成する材料(機能層21)が不均一に積層され、デバイス領域DAよりも突出している。
以下の説明においては、機能層21を適宜、材料21、と称する。
次に、本実施形態に係るウェーハ2の加工方法について説明する。図4は、本実施形態に係るウェーハ2の加工方法を示すフローチャートである。図4に示すように、ウェーハ2の加工方法は、切削装置3のチャックテーブル31の保持面31Hでウェーハ2の裏面2Bを保持する保持ステップ(SP1)と、チャックテーブル31に保持されたウェーハ2の外周余剰領域SAに回転する切削ブレード32を所定量切り込ませた状態でウェーハ2を回転させ、外周余剰領域SAを円形に切削し突出した材料21を除去する除去ステップ(SP2)と、除去ステップを実施した後、ウェーハ2と同等の直径の保護テープ6をデバイス領域DA及び外周余剰領域SAを含むウェーハ2の表面2Aに貼着する貼着ステップ(SP3)と、研削装置5のチャックテーブル51の保持面51Hで保護テープ6を介してウェーハ2を吸引保持し、ウェーハ2の裏面2Bを研削して薄化する薄化ステップ(SP4)と、を備える。
保持ステップ(SP1)について説明する。図5は、本実施形態に係る保持ステップを示す側断面図である。図5に示すように、切削装置3は、ウェーハ2の裏面2Bを保持する保持面31Hを有するチャックテーブル31を備える。保持面31Hは、XY平面と実質的に平行である。ウェーハ2は、表面2Aが上方を向くように、チャックテーブル31に保持される。
チャックテーブル31は、ウェーハ2の表面2AとXY平面とが平行となるように、ウェーハ2を保持する。チャックテーブル31は、XY平面内における保持面31Hの回転中心とウェーハ2の表面2Aの中心とが一致するように、ウェーハ2を保持する。
チャックテーブル31は、ウェーハ2を着脱可能に保持する。真空ポンプを含む真空吸引源と流路31Rを介して接続された吸引口が保持面31Hに複数設けられる。チャックテーブル31の保持面31Hにウェーハ2が載せられた状態で真空吸引源が作動することにより、ウェーハ2は、チャックテーブル31に吸引保持される。真空吸引源の作動が停止されることにより、ウェーハ2は、チャックテーブル31から解放される。
次に、除去ステップ(SP2)について説明する。図6は、本実施形態に係る除去ステップを示す側断面図である。図6に示すように、切削装置3は、切削ユニット33を有する。切削ユニット33は、スピンドルハウジング34と、スピンドルハウジング34に回転可能に支持される回転スピンドル35と、回転スピンドル35の先端部に設けられた固定フランジ36と、固定フランジ36に着脱可能に固定される着脱フランジ37と、着脱フランジ37を固定フランジ36に固定するための固定部材38と、固定フランジ36と着脱フランジ37とに挟まれて固定される切削ブレード32とを有する。
図7は、本実施形態に係る切削装置3の機能ブロック図である。図6及び図7に示すように、切削装置3は、チャックテーブル31を回転させるテーブル回転駆動装置44と、チャックテーブル31を移動させるテーブル駆動装置45と、切削ブレード32を回転させるブレード回転駆動装置46と、切削ブレード32を移動させるブレード駆動装置47と、チャックテーブル31の位置を検出するテーブル位置検出装置48と、切削ブレード32の位置を検出するブレード位置検出装置49と、切削装置3を制御する制御装置40とを備えている。
チャックテーブル31は、アクチュエータを含むテーブル回転駆動装置44によって、チャックテーブル31の中心軸AX31を中心に矢印R31で示す方向に回転可能である。中心軸AX31は、Z軸と平行である。また、チャックテーブル31は、アクチュエータを含むテーブル駆動装置45によって、X軸方向に移動可能である。チャックテーブル31のX軸方向の位置は、テーブル位置検出装置48によって検出される。
切削ブレード32は、アクチュエータを含むブレード回転駆動装置46により回転スピンドル35が回転することによって、切削ユニット33の中心軸AX33を中心に矢印R33で示す方向に回転可能である。中心軸AX33は、X軸と平行である。また、切削ブレード32は、アクチュエータを含むブレード駆動装置47によって、Y軸方向及びZ軸方向(加工送り方向)に移動可能である。切削ブレード32のY軸方向及びZ軸方向の位置は、ブレード位置検出装置49によって検出される。
制御装置40は、CPU(central processing unit)のようなマイクロプロセッサを有する演算処理装置41と、ROM(read only memory)又はRAM(random access memory)のようなメモリを含む記憶装置42と、入出力インターフェース装置43とを有する。演算処理装置41は、記憶装置42に記憶されているコンピュータプログラムに従って演算処理を実施して、入出力インターフェース装置43を介して、切削装置3を制御するための制御信号を出力する。
除去ステップにおいて、制御装置40は、テーブル回転駆動装置44を駆動してチャックテーブル31を矢印R31で示す方向に回転しつつ、ブレード回転駆動装置46を駆動して切削ブレード32を矢印R33で示す方向に回転する。制御装置40は、チャックテーブル31に保持されたウェーハ2の外周余剰領域SAに切削ブレード32が接触するように、テーブル位置検出装置48の検出値及びブレード位置検出装置49の検出値に基づいてテーブル駆動装置45及びブレード駆動装置47を駆動して、ウェーハ2と切削ブレード32との相対位置を調整する。
回転する切削ブレード32がウェーハ2の外周余剰領域SAに接触することにより、外周余剰領域SAの突出した材料21が切削ブレード32によって切削される。制御装置40は、Z軸方向における外周余剰領域SAと切削ブレード32との相対位置を調整して、チャックテーブル31に保持されたウェーハ2の外周余剰領域SAに、回転する切削ブレード32を所定量切り込ませる。制御装置40は、外周余剰領域SAの材料21の表面が、少なくともデバイス領域DAの材料21の表面と同一平面内に配置されるように(面一になるように)、切削ブレード32を切り込ませる。本実施形態においては、制御装置40は、外周余剰領域SAの材料21が除去され、基板20の一部が切削されるように、切削ブレード32を切り込ませる。制御装置40は、基板20の切削量(基板20が切削されるZ軸方向の寸法)が基板20に対して0[μm]以上100[μm]以下、望ましくは0[μm]以上30[μm]以下となるように、切削ブレード32を切り込ませる。
制御装置40は、チャックテーブル31に保持されたウェーハ2の外周余剰領域SAに回転する切削ブレード32を所定量切り込ませた状態で、中心軸AX31を中心にウェーハ2を少なくとも360[°]回転させる。これにより、外周余剰領域SAが円形に切削され、外周余剰領域SAにおいて突出した材料21が除去される。この際、外周余剰領域SAは、デバイス領域DAの周縁近傍を僅かに残す程度まで殆どの領域を除去するのが望ましい。例えば、デバイス領域DAと外周余剰領域SAとの境界部と、外周余剰領域SAの周縁部との両方を含むように、外周余剰領域SAの全部が除去されてもよい。なお、デバイス領域DAと外周余剰領域SAとの境界部を含む外周余剰領域SAの輪帯状の内側領域が除去され、外周余剰領域SAの周縁部を含み、内側領域を囲む外周余剰領域SAの輪帯状の外側領域が除去されなくてもよい。
図8は、除去ステップが実施された後のウェーハ2の一部を拡大した側断面図である。図8に示すように、除去ステップが実施されることにより、切削ブレード32の断面形状に応じた断面を有する加工部24がウェーハ2に形成される。本実施形態においては、回転軸AX33を含む断面において、切削ブレード32は円弧状である。切削ブレード32の一部を使って外周余剰領域SAが切削されることにより、除去ステップを実施した後の外周余剰領域SAの加工部24は、デバイス領域DAの周縁からウェーハ2の外周に向かって下降する傾斜領域を備える。
図8において、Z軸方向におけるデバイス領域DAの周縁側の基板20の表面20Aにおける加工部24の位置Paは、外周余剰領域SAの外周側の基板20の側面における加工部24の位置Pbよりも高い。なお、位置Paが位置Pbよりも高いとは、ウェーハ2の表面2Aと直交するZ軸方向において、位置Paが位置Pbよりも+Z方向(上方向)に配置されていることをいう。本実施形態においては、外周余剰領域SAの全部の領域が切削ブレード32によって加工され、加工部24となる。位置Paは、デバイス領域DAと外周余剰領域SAとの境界部、又は基板20の中心に対して境界部よりも僅かに外側の部位である。なお、基板20の中心に対する放射方向における外周余剰領域SAの寸法をRaとした場合、境界部よりも僅かに外側の部位とは、放射方向における境界部からの距離が寸法Raの10[%]以下の部位をいう。位置Pbは、外周余剰領域SAの周縁部である。デバイス領域DAと外周余剰領域SAとの境界部又は境界部よりも僅かに外側の部位と、外周余剰領域SAの周縁部との両方を含むように、外周余剰領域SAの全部の領域が切削ブレード32によって加工される。Z軸方向における位置Paと位置Pbとの距離をH24としたとき、H24が0[μm]以上100[μm]以下、望ましくは0[μm]以上30[μm]以下となるように、加工部24が形成される。
なお、Z軸方向における表面20Aと裏面20Bとの距離(基板20の厚さ)をH20としたとき、H20は、例えば775[μm]である。
次に、貼着ステップ(SP3)について説明する。図9は、本実施形態に係る貼着ステップを示す側断面図である。図9に示すように、デバイス22を保護するための保護テーブ6がウェーハ2の表面2Aに貼着される。保護テーブ6は、シート状の部材である。保護テーブ6の外形の大きさと、ウェーハ2の外形の大きさとは実質的に等しい。デバイス領域DA及び外周余剰領域SAを含むウェーハ2の表面2Aの全域が保護テーブ6で覆われる。保護テーブ6により、ウェーハ2の表面2Aに設けられているデバイス22が保護される。
保護テーブ6は、基材フィルムと、基材フィルムに積層された粘着材層とを有する。粘着材層によって、保護テーブ6はウェーハ2の表面2Aに貼着され、ウェーハ2の表面2Aの全域が保護テーブ6によって覆われる。基材フィルムは弾性を有する材料である。
次に、薄化ステップ(SP4)について説明する。図10は、本実施形態に係る薄化ステップを示す図である。図10に示すように、研削装置5によってウェーハ2が薄化される。研削装置5は、保護テーブ6を介してウェーハ2を保持するチャックテーブル51と、チャックテーブル51に保持されたウェーハ2を研削する研削ユニット52とを備える。
チャックテーブル51は、保護テーブ6を保持する保持面51Hを有する。保持面51Hは、XY平面と実質的に平行である。チャックテーブル51は、保護テーブ6を介して、ウェーハ2を保持する。ウェーハ2は、裏面2Bが上方を向くように、保護テープ6を介してチャックテーブル51に保持される。
チャックテーブル51は、ウェーハ2の裏面2BとXY平面とが平行となるように、保護テープ6を介してウェーハ2を保持する。また、チャックテーブル51は、XY平面内における保持面51Hの回転中心とウェーハ2の裏面2Bの中心とが一致するように、ウェーハ2を保持する。
チャックテーブル51は、保護テープ6及びウェーハ2を着脱可能に保持する。真空ポンプを含む真空吸引源と流路51Rを介して接続された吸引口が保持面51Hに複数設けられる。チャックテーブル51の保持面51Hに保護テープ6及びウェーハ2が載せられた状態で真空吸引源が作動することにより、ウェーハ2は、保護テープ6を介して、チャックテーブル51に吸引保持される。真空吸引源の作動が停止されることにより、ウェーハ2及び保護テープ6は、チャックテーブル51から解放される。
チャックテーブル51は、アクチュエータを含む回転駆動機構によって、チャックテーブル51の中心軸AX51を中心に矢印R51で示す方向に回転可能である。
研削ユニット52は、スピンドルハウジング521と、スピンドルハウジング521に回転可能に支持される回転スピンドル522と、回転スピンドル522の下端に装着されたマウンター523と、マウンター523の下面に設けられた研削ホイール524とを有する。研削ホイール524は、円環状の基台525と、基台525の下面に環状に設けられた研削砥石526とを有する。基台525は、マウンター523の下面に締結ボルトによって固定される。研削ホイール524は、アクチュエータを含む回転駆動機構により回転スピンドル522が回転することによって、研削ユニット52の中心軸AX52を中心に矢印R52で示す方向に回転可能である。
薄化ステップにおいては、ウェーハ2が保護テープ6を介してチャックテーブル51に吸引保持された後、チャックテーブル51が矢印R51で示す方向に回転されつつ、研削ユニット52の研削ホイール524が矢印R52で示す方向に回転される。チャックテーブル51及び研削ホイール524が回転している状態で、研削砥石526とウェーハ2の裏面2Bとが接触される。矢印F52で示すように、研削ホイール524が下方に研削送りされることにより、ウェーハ2の裏面2Bが研削される。
ウェーハ2の裏面2Bが研削されることにより、基板20の厚みが薄くなり、ウェーハ2が薄化される。研削装置5は、ウェーハ2の厚さが目標厚さになるように、ウェーハ2の裏面2Bを研削する。
薄化ステップが終了した後、ウェーハ2の裏面2Bにダイシングテープが貼着され、ウェーハ2の表面2Aから保護テープ6が除去される。ウェーハ2の裏面2Bにダイシングテープが貼着された状態で、分割予定ライン23に沿ってウェーハ2が分割される。例えば、ウェーハ2に対して吸収性を有する波長のレーザー光が照射され、ウェーハ2にレーザー加工溝が形成された後、ウェーハ2の分割予定ライン23に沿って切削ブレードが切り込まれて個々のチップに分割され、複数のデバイスチップが形成される。
以上説明したように、本実施形態によれば、ウェーハ2に段差が形成されないように、切削ブレード32で外周余剰領域SAが円形に切削され、外周余剰領域SAにおいて突出した材料21が除去されるので、研削装置5のチャックテーブル51で保護テープ6を介してウェーハ2を吸引保持したときに、チャックテーブル51においてリークが発生することが抑制される。
本実施形態においては、除去ステップが実施された後の外周余剰領域SAが、デバイス領域DAの周縁からウェーハ2の外周に向かって下降する傾斜領域を備えるように、加工部24が形成される。段差が設けられずになだらかな傾斜領域が設けられるので、チャックテーブル51が保護テープ6を介してウェーハ2を吸引保持したときにおいて、保護テープの弾性が作用し、傾斜領域がチャックテーブル51の保持面51Hからウェーハ2及び保護テープ6の外周部が浮上ってしまうことが抑制される。したがって、チャックテーブル51においてリークの発生が抑制される。そのため、チャックテーブル51はウェーハ2を安定して保持することができる。
本実施形態においては、基板20の切削量は微量であり、深さ方向に極僅かなエッジトリミングが実施される。これにより、外周余剰領域SAの突出に起因するウェーハ2の外周部の破損が防止されつつ、チャックテーブル51におけるリークの発生が抑制される。
なお、外周余剰領域SAの表面とデバイス領域DAの表面とが同一平面内に配置されるように(面一になるように)、外周余剰領域SAから突出する材料21の一部が切削ブレード32で除去されてもよい。
発明者の知見によると、外周余剰領域SAに、H24 > 0.5×H20、となるような大きい段差が形成されても、ウェーハ2に保護テープ6を貼着したとき、段差と保護テープ6との間に気泡が入り込むことによって、保持面51Hと対向する保護テープ6の表面が平坦化され、リークの発生が抑制されることが確認されている。加工部24がなだらかに形成されたり、加工部24に段差が形成されてもその段差が小さかったり、加工部24に段差が形成されても段差と保護テープ6との間に気泡が入り込んだりした場合には、チャックテーブル51のリークの発生を抑制することができる。
<第2実施形態>
第2実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一の構成要素については同一の符号を付し、その説明を簡略又は省略する。
図11は、本実施形態に係る除去ステップを実施した後のウェーハ2の一部を示す拡大図である。図11において、Z軸方向における位置Paと位置Pbとは実質的に等しい。ウェーハ2の表面2Aの中心を通り表面2Aと直交する断面において、加工部24は円弧状である。図11に示すように、除去ステップを実施した後の外周余剰領域SAは、デバイス領域DAの周縁からウェーハ2の外周に向かって下降する第1傾斜領域24Aと、第1傾斜領域24Aの周縁からウェーハ2の外周に向かって上昇する第2傾斜領域24Bとを含んでもよい。
位置Paは、デバイス領域DAと外周余剰領域SAとの境界部、又は基板20の中心に対して境界部よりも僅かに外側の部位である。位置Pbは、外周余剰領域SAの周縁部よりも僅かに内側(基板20の中心側)の部位である。なお、基板20の中心に対する放射方向における外周余剰領域SAの寸法をRaとした場合、外周余剰領域SAの周縁部よりも僅かに内側の部位とは、放射方向における外周余剰領域SAの周縁部からの距離が寸法Raの10[%]以下の部位をいう。本実施形態においては、デバイス領域DAと外周余剰領域SAとの境界部を含む外周余剰領域SAの殆どの領域が切削ブレード32によって加工されるものの、外周余剰領域SAの周縁部は加工されない。
外周余剰領域SAが第1傾斜領域24Aと第2傾斜領域24Bとを含む場合、Z軸方向における位置Pbとデバイス領域DAの表面の位置との差は小さくなる。その結果、チャックテーブル51の保持面51Hからのウェーハ2の外周部の浮き上がりがより効果的に抑制される。そのため、チャックテーブル51におけるリークの発生は十分に抑制される。
<第3実施形態>
第3実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一の構成要素については同一の符号を付し、その説明を簡略又は省略する。
図12は、本実施形態に係る除去ステップを実施した後のウェーハ2の一部を示す拡大図である。図12において、Z軸方向における位置Paは位置Pbよりも高い。ウェーハ2の表面2Aの中心を通り表面2Aと直交する断面において、除去ステップを実施した後の外周余剰領域SAは、デバイス領域DAの周縁からウェーハ2の外周に向かって直線状に下降する。
このように、加工部24の断面形状は、直線状でもよい。直線状の加工部24を形成する場合、図12に示すように、回転軸AX33を含む断面において直線部を有する切削ブレード32Cが使用される。
2 ウェーハ、2A 表面、2B 裏面、3 切削装置、5 研削装置、6 保護テープ、20 基板、21 機能層、22 デバイス、23 分割予定ライン、24 加工部、31 チャックテーブル、31H 保持面、32 切削ブレード、33 切削ユニット、34 スピンドルハウジング、35 回転スピンドル、36 固定フランジ、37 着脱フランジ、38 固定部材、40 制御装置、41 演算処理装置、42 記憶装置、43 入出力インターフェース装置、44 テーブル回転駆動装置、45 テーブル駆動装置、46 ブレード回転駆動装置、47 ブレード駆動装置、48 テーブル位置検出装置、49 ブレード位置検出装置、51 チャックテーブル、51H 保持面、52 研削ユニット、521 スピンドルハウジング、522 回転スピンドル、523 マウンター、524 研削ホイール、525 基台、526 研削砥石、DA デバイス領域、SA 外周余剰領域。

Claims (2)

  1. 複数のデバイスが形成されたデバイス領域と該デバイス領域を囲繞する外周余剰領域とを表面に備え、該外周余剰領域は該デバイスを形成する材料が不均一に積層され該デバイス領域よりも突出しているウェーハの加工方法であって、
    切削装置のチャックテーブルの保持面でウェーハの裏面を保持する保持ステップと、
    該チャックテーブルに保持されたウェーハの該外周余剰領域に回転する切削ブレードを所定量切り込ませた状態でウェーハを回転させ、該外周余剰領域を円形に切削し突出した該材料を除去する除去ステップと、
    該除去ステップを実施した後、ウェーハと同等の直径の保護テープを該デバイス領域及び該外周余剰領域を含むウェーハの表面に貼着する貼着ステップと、
    研削装置のチャックテーブルの保持面で該保護テープを介してウェーハを吸引保持し、ウェーハの裏面を研削して薄化する薄化ステップと、を備えるウェーハの加工方法。
  2. 該除去ステップを実施した後の該外周余剰領域は、該デバイス領域の周縁からウェーハの外周に向かって下降する傾斜領域を備える請求項1記載のウェーハの加工方法。
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