JP2017056490A - 摩擦攪拌接合装置および摩擦攪拌接合に用いる回転ツール - Google Patents

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雅史 荒木
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正敏 榎本
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Abstract

【課題】本発明は、摩擦攪拌接合に用いる回転ツールにおける複数部位の温度を接合時にリアルタイムに把握することを可能とすることで、被接合部材における接合部近傍の温度を間接的に計測可能な摩擦攪拌接合装置の提供を目的としている。
【解決手段】本発明の摩擦攪拌接合装置の回転ツールは、少なくとも前記ショルダ部の上端から前記プローブ部の下端近傍まで延びる中空の下端チャンネルと、前記ショルダ部の上端から前記プローブ部の深さ方向に前記下端チャンネルと異なる位置まで延びる中空のプローブ部用補助チャンネルとを備え、それぞれの前記下端チャンネルとプローブ部用補助チャンネルとには、その下端近傍に少なくとも温度測定素子を配設する。、摩擦攪拌接合装置。
【選択図】図4

Description

本発明は、接合時に接合対象の被接合部材における温度をリアルタイムで測定可能な摩擦攪拌接合およびこれに用いる接合時に被接合部材に入熱する回転ツールに関する。
摩擦攪拌接合は1991年にTWI(英国接合溶接研究所)が発明した接合手法であり、摩擦熱によって被接合部材の変形抵抗を低下させうえで攪拌(塑性流動)し、接合を達成する技術である。 摩擦攪拌接合は接合部を溶融させる通常の溶融溶接とは異なり、固相での接合のため、接合部の組織が微細化し優れた機械的性質を有することで知られている。
現在、摩擦攪拌接合は工業界において数多く実用化されており、新たな分野への更なる応用に向けて種々の研究が精力的に進められている。特に摩擦攪拌接合の性質上、接合が困難とされる板厚の厚い被接合部材の接合や、金属材料が異なる被接合部材同士の異材接合を容易に達成する手法が求められている。
摩擦攪拌接合の接合条件は概ね、回転ツールの荷重と、回転ツールの回転速度と、回転ツールの移動速度と、回転ツールの前進角と、で構成され、当該各パラメータを調整することで目的の接合を達成する。摩擦攪拌接合の接合条件を検討する際、最も重要となるのが被接合部材に与える入熱であり、攪拌によって接合部の塑性流動を可能とするためには、被接合部材の変形抵抗を低下させる熱量を与える必要がある。一方、過剰な入熱は必要以上に被接合部材を軟化させてしまい、接合部を抉ることによる不要なバリの発生や、冷却速度が遅くなることにより接合部の機械的特性が低下してしまう。
また、板厚の厚い被接合部材の接合や、金属材料が異なる被接合部材同士の異材接合の達成が困難な原因も接合時の入熱に起因することが解っている。特に、板厚の厚い被接合部材を接合するためには、板厚全域で均一な塑性流動を発生させる必要があり、回転ツールを押し当てた接合面から背面まで均一な入熱を要する。また、金属材料が異なる被接合部材同士の異材接合を達成するためには、接合させる2種の被接合部材を塑性流動によって可能な限り均一に混ぜ合わせる必要があり、接合時における入熱のコントロールで2種の被接合部材それぞれが有する変形抵抗をほぼ同等に低下させなければならない。
特開2006−288419号公報 特開2011−115842号公報
しかしながら、現状では、とりわけ板厚の厚い被接合部材を接合するためには、接合実験の繰り返しによる事後的なトライアンドエラーで接合条件を求める必要があり、摩擦攪拌接合の接合条件を構成する各パラメータを調整するには膨大な時間を要している。また、金属材料の異なる被接合部材の異材接合においては、事後的なトライアンドエラー変形抵抗の低下に必要な入熱量が大きく異なる被接合部材同士の接合は極めて困難なものとなっている現状がある。
そこで、本発明は、上記課題を解決すべく創作されたものであり、接合時における被接合部材への入熱量を精緻に評価するため、摩擦攪拌接合に用いる回転ツールにおける複数部位の温度を接合時にリアルタイムに把握することを可能とすることで、被接合部材における接合部近傍の温度を間接的に計測可能な温度測定装置の提供を目的としている。
上述した課題を解決すべく提供される本発明の摩擦攪拌接合装置は、
回転軸を中心に回転自在な円筒形状のショルダ部と、該ショルダ部の下端に結合して前記回転軸と同軸に回転し下方に突出して被接合部材と接触するプローブ部とを有する回転ツールと、
前記回転ツールの上方に連結し、該回転ツールと協動して同軸回転するツールホルダと、
前記ツールホルダの上方に連結し、前記回転ツール及び前記ツールホルダを回転軸周りに回転させ、軸線方向に移動させ、前記被接合部材を押圧する機構を有する装置本体部と、を備える摩擦攪拌接合装置であって、
前記回転ツールは、少なくとも
前記ショルダ部の上端から前記プローブ部の下端近傍まで延びる中空の下端チャンネルと、
前記ショルダ部の上端から前記プローブ部の深さ方向に前記下端チャンネルと異なる位置まで延びる中空のプローブ部用補助チャンネルとを備え、
それぞれの前記下端チャンネルとプローブ部用補助チャンネルとには、その下端近傍に少なくとも温度測定素子を配設する。
また、前記プローブ部用補助チャンネルは、前記プローブ部内において、前記下端チャンネルに対して径方向に離間している、ことが好ましい。
また、前記回転ツールは、
前記回転軸に対して径方向に前記ショルダ部の外縁近傍まで離間して、前記ショルダ部の上端から下端近傍まで延びる中空の外縁チャンネルを備え、
前記外縁チャンネルには、その下端近傍に少なくとも温度測定素子を配設しても良い。
また、前記回転ツールは、
前記ショルダ部の上部から該ショルダ部と前記プローブ部との接合部分近傍まで延びる中空の根元チャンネルとを備え、
前記根元チャンネルには、その下端近傍に少なくとも温度測定素子を配設しても良い。
前記温度測定素子から前記温度測定手段を用いて温度測定結果を生成することができる。
また、前記温度測定手段と前記送信手段とは、前記ツールホルダに装着しても良い。
前記温度測定手段とは、前記装置本体部に装着しても良い。
さらに、本発明の摩擦攪拌接合装置においては、被接合部材に入熱すべく軸回転する回転ツールの内部に温度測定素子を配設した複数のチャンネルを備えている。具体的には、少なくともプローブ部の回転中心などの下端近傍内部と、プローブ部の深さ方向に下端チャンネルと異なる位置まで延びる中空のプローブ部用補助チャンネルとの2箇所にチャンネルや、下端チャンネルに対して径方向に前記ショルダ部の外縁近傍まで離間して、ショルダ部の上端から下端近傍まで延びる中空の外縁チャンネル、ショルダ部の上部から該ショルダ部と前記プローブ部との接合部分近傍まで延びる中空の根元チャンネルを設け、この位置に熱電対等の温度測定素子(以下、単に「熱電対」とも称する)を配設する。そして、それぞれの温度測定素子からの温度データを装置と一体に回転する位置に配設された送信手段を介して、外部の温度解析装置等に送信する。
このような複数箇所に温度測定素子を設けたのは、次の通りである。まず、プローブ部の下端近傍は、接合中の被接合部材で最も温度上昇する位置であり(図2、図3参照)、この位置に熱電対を位置決めし、温度測定する必要がある。また、プローブ部の深さ方向に下端又は径方向に離間した位置やショルダ部ではプローブ部先端の温度よりも接合中の被接合部材の温度は低下しており、この下端チャンネル以外の他の位置に熱電対を位置決めし、温度測定する必要がある。
特に、下端チャンネル以外の他の位置としてプローブ部の深さ方向に異なる位置のプローブ部用補助チャンネルや、ショルダ部とプローブ部との接合部分近傍の根元チャンネルが設けられている。摩擦攪拌接合においては、接合部の板厚方向の熱影響をも考慮することが望ましい。具体的には、摩擦攪拌接合時における深さ方向の温度均一性が担保できないことがある。とりわけ、被接合部材が厚い場合には顕著である。このことは摩擦攪拌接合時の組成流動の不均一性が生ぜしめ、その結果、深さ方向(板厚方向)全域での接合状態が不均一となるおそれがある。この点も発明者は注目し、深さ方向においても接合時にリアルタイムで計測し得るべく、プローブ部用補助チャンネルや根元チャンネルを設けている。
さらに、発明者は本発明の摩擦攪拌接合装置の結果を踏まえ、さらに詳細にプローブ部内の温度を検証したところ(後述の図11〜図14参照)、プローブ部の根元部分の温度は初期温度上昇ではプローブ部下端の温度上昇より遅れるが、最高温度点及び到達時間は略近似していくことがわかってきた。この検証から下端チャンネルからプローブ部用補助チャンネル、根元チャンネルまでの温度の乖離の推移をみていくと回転ツールのプローブ部の最高温度が近づいていることを予測することができる。この点に着目して、本発明では、熱電対を設ける場所として、プローブ部の下端近傍と、プローブ部の深さ方向に下端より離間する2箇所を必須の測定位置としている。さらに、2個所以上のチャンネルを設けることにより、摩擦攪拌接合時における深さ方向の温度均一性の担保が容易となり、板厚全域で均一な塑性流動を得ることが可能となる。
また、本発明の摩擦攪拌接合装置では、それぞれの熱電対の温度データを外部送信する送信手段を回転ツールと協同回転する装置と結合する箇所に配設しているため、回転ツールの回転状態で測定できるようにしている点でも有利である。すなわち、当該前記回転ツールを用いて摩擦攪拌接合を行うことで、接合中における被接合部材の温度を、前記回転ツールを介して間接的にリアルタイムで把握することができる。
したがって、本摩擦攪拌接合装置によれば、リアルタイムで把握した被接合部材の温度から、当該接合に用いる接合条件を容易に評価することができる。その結果、従来では接合後の被接合部材における外観や、接合部の微細組織、更に接合部の機械的特性を詳細に評価することにより、当該被接合部材の接合に適した接合条件を求める必要があったのに対して、本装置では、接合中における被接合部材への入熱状況から、被接合部材に最適な接合条件を導き出すことができる。
前記温度測定手段と前記送信手段とは、前記ツールホルダに装着することが好ましい。
ツールホルダは、装置本体部よりも被接合部材に近いため高精度の振動計測に用いるロードセル等の配設に適しているため、温度計測手段をツールホルダに配設しておくことで、ツールホルダ自体を各種測定手段を備えるユニットとして提供するできる点で有利である。一方、ツールホルダ自身は、半消耗品の側面はあるが回転ツールほどの消耗性(損傷、交換性は大幅に小さい)はなく、取り外し可能な各種測定ユニットとしての利点を優先することができる。
なお、前記温度測定手段とは、前記装置本体部に装着することも考えられる。この場合、上記ツールホルダに配設する場合に比して、破損の可能性自体は大幅に軽減される。
また、本摩擦攪拌接合装置の前記下端チャンネルと、その他の位置のチャンネルと、はそれぞれ互いに略同一径方向に配設されており、異材で形成された2つの被接合部材を接合するときに、前記温度測定手段は、前記回転ツールが回転と同期して前記チャンネルの位置が一方の被接合部材上に位置するときに温度測定し、他方の被接合部材上に位置するときに再度温度測定し、これを反復する制御を実行する制御構成を採用しても良い。
また、前記下端チャンネルと前記プローブ部用補助チャンネルと、又は、前記下端チャンネルと前記プローブ部用補助チャンネルと前記外縁チャンネルと、又は、前記下端チャンネルと前記根元チャンネルと、はそれぞれ互いに略同一径方向に配設されており、
異材で形成された2つの被接合部材を接合するときに、
前記温度測定手段は、前記回転ツールが回転と同期して前記各チャンネルの位置が一方の被接合部材上に位置するときに温度測定し、他方の被接合部材上に位置するときに再度温度測定し、これを反復する制御を実行することができる。
本摩擦攪拌接合装置によれば、各チャンネル内の熱電対が異材それぞれの被接合部材上に位置したときに温度測定するように温度測定手段の測定タイミングと回転ツールの回転と同期させる制御を行っている。このように制御することで接合中に異材被接合部材それぞれでの温度を測定することが可能となり、それぞれの被接合部材に応じた入熱コントロールをして変形抵抗を均一化することで良好な接合を達成し得ることとなる。
また、前記温度測定手段は、それぞれの被接合部材上に前記回転ツール内のチャンネルの位置が侵入してから所定角度の時点から所定角度における回転ツールが回転する時間に温度を測定可能時間として測定し、その結果を平均化する方法が考えられる。
上述するように異材ごとの接合中のリアルタイム温度測定する一例として、温度測定素子(熱電対)の位置が異材の一方に侵入してから所定角度回転したときからその異材から出て行くまでの角度領域で温度測定する方法がある。これは熱電対の温度測定時間を考慮したものであり、前の被接合部材での測定温度からその時点の被接合部材での測定温度に移る時間と次の被接合部材での温度測定に移る時間とを設けて一方の被接合部材での温度測定時間を限定して、温度測定と回転ツールの作動とを同期している。そして、一方の被接合部材での温度をそこでの温度測定時間内で平均化することで、高回転の回転ツールであってもそれぞれの異材被接合部材の温度を容易に推定できる。
なお、この温度測定手段による測定は、一方の被接合部材での前記測定可能時間に回転ツールの回転に同期して複数点で実行し、平均化することが好ましい。
また、前記温度測定手段は、それぞれの被接合部材上に前記回転ツール内のチャンネルの位置が所定角度(代表角度)の侵入した時点での温度を測定する方法も考えられる。
また、本発明では、上述する摩擦攪拌接合装置で被接合部材の接合面に回転当接させる回転ツール自体も特徴的である。具体的には、回転軸を中心に回転自在な円筒形状のショルダ部と、該ショルダ部の下端に結合して前記回転軸と同軸に回転し下方に突出して被接合部材と接触するプローブ部とを有する摩擦攪拌接合に用いる回転ツールであって、
前記回転ツールの上方に連結し、該回転ツールと協動して同軸回転するツールホルダと、
前記ツールホルダの上方に連結し、前記回転ツール及び前記ツールホルダを回転軸周りに回転させ、軸線方向に移動させ、前記被接合部材を押圧する機構を有する装置本体部と、を備え、
少なくとも温度測定用の、
前記ショルダ部の上端から前記プローブ部の下端近傍まで延びる中空の下端チャンネルと、
前記ショルダ部の上端から前記プローブ部の深さ方向に前記下端チャンネルと異なる位置まで延びる中空のプローブ部用補助チャンネルとを備える。
さらに少なくとも温度測定用の、前記ショルダ部の上端から下端近傍まで延びる中空の外縁チャンネルを備えても良く、少なくとも温度測定用の、前記ショルダ部の上部から該ショルダ部と前記プローブ部との接合部分近傍まで延びる中空の根元チャンネルとを備えて良い。
一方、摩擦攪拌接合は所謂フラット回転ツールが使用される場合もあり、他の本発明はこの回転ツールにも適用される。具体的には、
回転軸を中心に回転自在な円筒で下端面が略平面形状のショルダ部を有する回転ツールと、
前記回転ツールの上方に連結し、該回転ツールと協動して同軸回転するツールホルダと、
前記ツールホルダの上方に連結し、前記回転ツール及び前記ツールホルダを回転軸周りに回転させ、軸線方向に移動させ、前記被接合部材を押圧する機構を有する装置本体部と、を備える摩擦攪拌接合装置であって、
前記回転ツールは、少なくとも
前記ショルダ部の上端から前記ショルダ部の下端近傍まで延びる中空の下端チャンネルと、
前記下端チャンネルに対して径方向に離間し、前記ショルダ部の上端から深さ方向に前記下端チャンネルと異なる位置まで延びる中空のプローブ部用補助チャンネルとを備え、
それぞれの前記下端チャンネルとプローブ部用補助チャンネルとには、その下端近傍に温度測定素子を配設する。
なお、このフラット回転ツール自体も特徴的である点は上述する本発明と同様である。具体的には、回転軸を中心に回転自在な円筒で下端面が略平面形状のショルダ部を有する摩擦攪拌接合に用いる回転ツールであって、
前記回転ツールの上方に連結し、該回転ツールと協動して同軸回転するツールホルダと、
前記ツールホルダの上方に連結し、前記回転ツール及び前記ツールホルダを回転軸周りに回転させ、軸線方向に移動させ、前記被接合部材を押圧する機構を有する装置本体部と、を備え、少なくとも温度測定用の、
前記ショルダ部の上端から前記ショルダ部の下端近傍まで延びる中空の下端チャンネルと、
前記下端チャンネルに対して径方向に離間し、前記ショルダ部の上端から深さ方向に前記下端チャンネルと異なる位置まで延びる中空のプローブ部用補助チャンネルとを備える。
本発明の摩擦攪拌接合装置およびこれに用いる回転ツールによれば、リアルタイムで把握した被接合部材の温度から、当該接合に用いる接合条件を容易に評価することができる。その結果、従来では接合後の被接合部材における外観や、接合部の微細組織、更に接合部の機械的特性を詳細に評価することにより、当該被接合部材の接合に適した接合条件を求める必要があったのに対して、本装置では、接合中における被接合部材への入熱状況から、被接合部材に最適な接合条件を導き出すことができる。
本発明の摩擦攪拌接合装置を備える摩擦攪拌接合装置本体の斜視図である。 図1に示す装置本体Aのツールホルダ把持部に把持・固定されるツールホルダ及び回転ツールについて示した組立拡大図である。 図2のツールホルダとこれに連結される回転ツールとを示す回転軸方向の分解断面図である。 測定された温度が温度測定部から外部ユニットに送信されるまでの電気信号のフロー示すブロック図である。 本発明の摩擦攪拌接合装置の温度測定工程の一例を示すフローチャートである。 図2、3に示す回転ツールの変形例を示す断面図である。 図9に示す回転ツールでの実際の温度測定結果を示すグラフ図である。 図9に示す回転ツールでの実際の他の温度測定結果を示すグラフ図である。 実際に温度測定実験を行った回転ツールの略断面図である。 異材の被接合部材を接合する際の温度測定タイミングを解説するための模式平面図である。 図2、3、6に示す回転ツールの変形例を示す断面図である。 図11に示す回転ツールでの実際の温度測定結果を示すグラフ図である。 図11に示す回転ツールでの他の温度測定結果を示すグラフ図である。 図11に示す回転ツールでのさらに他の温度測定結果を示すグラフ図である。
《摩擦攪拌接合装置の概説》
図1は、本発明の摩擦攪拌接合装置を備える摩擦攪拌接合装置本体A(以下、「装置本体A」とも称する)の斜視図を示している。本発明の実施形態を説明する前提として、以下、この装置本体Aの構成および接合工程を概説する。装置本体Aは、概ねツールホルダ把持部40と、被接合部材設置面41と、ワークステージ42と、ヘッド支台43と、ヘッド44と、操作盤45と、を備えて構成される。なお、図1に示していない参照番号の部材は後述する図2等を参照する。
まず、ツールホルダ把持部40に接合対象となる2つの被接合部材(図示せず)に回転当接(当接方向=矢印Z方向、回転方向=矢印Zの軸周り方向)させる回転ツール4を把持させたツールホルダ2を装着する。これによりツールホルダ把持部40とツールホルダ2及び回転ツール4は一体に回転することとなる。また、被接合部材は、ワークステージ42の上面の被接合部材設置面41に被接合部材を載置され、固定用クランプ(図示せず)や固定用ボルト(図示せず)等を用いて被接合部材設置面41に固定される。
この状態でユーザは、操作盤45を操作し、ワークステージ42をX方向へ移動させ、被接合部材が所望の接合位置直上に回転ツール4が位置するところで停止・位置決めする。
次に、被接合部材上に停止・位置決めされた状態で操作盤45を操作して、回転ツール4を下降させ被接合部材に当接させ、接合部を押圧しながら回転させ、接合方向に移動させる。このとき、ユーザは予め少なくとも回転ツール4に付与する加えるツール荷重と、接合速度となるツール移動速度と、回転ツール4のツール回転速度と、の各パラメータを入力し、摩擦攪拌接合に用いる接合条件を設定することとなる。なお、ここでは図示しないが回転ツール4は前進方向(接合方向)に傾斜させることが好ましい場合もあり得る。回転ツール4のツール前進角の設定は、ヘッド44と、ヘッド支台43と、の嵌合角度を変更することによって行う。
操作盤45での設定が終了すると、被接合部材直上で回転ツール4を回転させて設定したツール回転速度に達した後、ヘッド44をZ方向下方へ移動させ、被接合部材の接合開始点で回転ツール4を押圧する。ヘッド44は被接合部材に対して事前に設定したツール荷重で回転ツールを押圧すると、回転ツール4と、被接合部材と、の当接部(接合部)が、摩擦熱によって被接合部材の変形抵抗を低下させ、当接部近傍が回転ツール4の回転によって撹拌を開始する。
その後、ヘッド支台43を設定したツール移動速度でY方向に移動させ、回転ツール4を接合開始点から接合終了点まで運ぶことで、被接合部材を接合させる。所望の接合が達成された後、回転ツール4の回転を維持させながらヘッド44をZ方向上方へ移動させ、接合終了点から回転ツール4を引き抜いた後に回転ツール4の回転を停止させる。この工程により接合が終了する。
《本摩擦攪拌接合装置の回転ツールおよび関連部材の概説》
次に、上述した装置本体Aのツールホルダ把持部40に把持・固定されるツールホルダ2及び回転ツール4について説明する。図2は、ツールホルダ2及び回転ツール4を示す組立拡大図である。また、図3は、図2のツールホルダとこれに連結される回転ツールとを示す回転軸方向の分解断面図である。この図2に示すように、温度測定装置1は、円筒状のツールホルダ2と、固定用ビス3と、回転ツール4と、温度測定部5と、電子基板6(図3参照)と、電源供給部7(図3参照)と、回転ツール固定用ナット9と、を備えて構成される。なお、図2は紙面右斜め上方から左斜め下方に向かって上下を示しており、紙面各矢印は各部材の組立方向を示している。
ツールホルダ2は、回転軸線O−Oを中心に回転可能であり、内部に回転軸O−Oに沿って両端まで中空孔8が設けられている。ツールホルダ2は、まず、その下端部で開放する回転ツール固定用孔2aに回転ツール4の上端a側が挿入される。このとき回転ツール固定用孔2aの内壁と回転ツール4の上端aの外壁とは互いに嵌合する形状をなしており、ツールホルダ2と回転ツール4とを周方向に位置決めしている。また、回転ツール4のツバ部4bは、回転ツール固定用孔2aの下端内の突出部(図示せず)がストッパとなっており、これによって回転ツール4とツールホルダ2とを回転軸O−O方向に位置決めしている。
次に、ツールホルダ2に回転ツール4が挿入された状態でツールホルダ2の下端と回転ツール4を覆うように回転ツール固定用ナット9を被せ、ツールホルダ2と、回転ツール4と、をツールホルダ2の軸線O-O方向に対して垂直方向(径方向)両側から固定用ビス3で固定する。この固定によりツールホルダ2は回転ツール4と一体に回転することとなる。
次に、図3を参照しつつ回転ツール4について言及する。上述するように回転ツール4は、被接合部材の溶接に用いる工具であるが、回転軸O−Oを中心に回転自在な円筒形状のショルダ部4cと、ショルダ部の下端に結合して回転軸と同軸に回転し下方に突出して被接合部材と接触するプローブ部4dとを有する。
回転ツール4には、回転軸方向にショルダ部4bの上端4aから下方に穴あけ加工することによって2つの半貫通孔26が設けられている。詳細には、回転軸O−Oと略同軸上にはショルダ部4cの上端からプローブ部の下端近傍まで延びる中空の下端チャンネル28が設けられており、ショルダ部4cの外縁近傍、すなわち回転軸O−Oから径方向の加工・強度限度の位置に、ショルダ部の上端から下端近傍まで延びる中空の外縁チャンネル30とが形成されている。なお、下端チャンネル28、外縁チャンネル30ともに下限位置は回転ツール4の耐用限度時においても中空孔が開放されない程度に下面4e、4fから離間していることが好ましい。
また、温度測定部5は、下方に熱電対、サーミスタ、及び、白金測温抵抗体等の温度測定素子5a(ここでは熱電対5aとして説明)が設けられ、これに電気配線(図示せず)が接続されて形成される。熱電対5aは、中空チャンネル26a、外縁チャンネル26bの下端近傍に配設される。温度測定部5はその上方の電気配線によりツールホルダ2に装着された電子基板6に接続されている。そして、熱電対5aからの温度測定結果を、電気配線を介して電子基板6へ送信される。
電子基板6は、ツールホルダ2内に設けられた前述の中空孔8に設けられており、温度受信部10及び送信部11を備えている。温度受信部10は、電気配線(図示せず)を介し、測定した温度を温度測定部5からリアルタイムで受信可能に構成される。送信部11は、温度受信部10で受信した測定温度を送信アンテナ12を介して外部ユニット20(図4参照)へ無線方式を用いて送信可能に構成されている。
電源供給部7は、ツールホルダ2の中空孔8の内壁に設けられており、充電型又は非充電型の電池を用いて構成可能であって、電子基板6に電源を供給することが可能に構成されている。なお、図3の例では、電子基板6および電源供給部7はツールホルダ2内の中空孔8に設けられているが、電子基板6および電源供給部7はツールホルダ2と一体に装着されていればよく、ツールホルダ2の外部、例えば、外周壁に設けてこれをカバーで被覆するような場合も考えられる。
次に、図4を用いて、測定された温度が熱電対5aから外部ユニット20に送信されるまでの電気信号のフローを例示説明する。この例では、熱電対5aで温度測定部5を構成した場合の電気信号の流れを示している。図4中の各矢印は、熱電対5aで測定された回転ツール4の温度を示す電気信号の流れであって、信号伝送路の形式によって有線方式を実線で示し、無線方式を破線で示している。この例では、零接点補償回路10a、電位差増幅部10b、A/D(アナログ/デジタル)変換器10c、及び、デバイス内制御回路10dで、温度受信部10が構成されている。また、コントローラ11a及び無線送信デバイスで11b、送信部11が構成されている。
また、無線受信・記録出力装置で外部ユニット20が構成されている。無線受信・記録出力装置20は、電気信号の流れに沿って上流側から下流側に、無線受信デバイス20a、シリアル・USB(Universal Serial Bus)変換器20b、パーソナルコンピュータ等の記録・演算装置20c、及び、ディスプレイやプリンタ等の出力装置20dを備えている。また、図3中の破線で示す無線受信デバイス20a間の無線通信規格は、Wi-Fi(Wireless Fidelity)、Blue-tooth(ブルートゥース)、無線LAN(Local Area Network)、及び、ZigBee(ジグビー)等を使用することが可能である。このような無線通信機器の使用によって回転ツール4の下端(先端)近傍で測定した温度情報を外部ユニット20に送信することとなる。
次に、図5を用いて参照しつつ、本発明の摩擦攪拌接合装置における温度測定工程について例示説明する。この温度測定工程では、順に、ツールホルダ2を装着する工程S1、回転ツール固定用ナット9と固定用ビス3とを用いてツールホルダ2の先端(下端)に回転ツール4を装着する工程S2、回転ツール4の中空チャンネル26a及び外縁チャンネル26b(後述するプローブ部用補助チャンネル26c)に温度測定部5を装着する工程S3、熱電対5aを用いてツールホルダ2と同軸で回転する回転ツール4の温度を測定する工程S4、熱電対5aの測定結果を電子基板6で受信する工程S5、を実行している。
次に、図6を参照しつつ図2、3に示す回転ツール4の変形例を説明し、これを用いた温度測定方法について言及する。まず、図6の回転ツール4は図2〜図3に示した回転ツール4と概ね同様の構成であるが、温度測定チャンネル26が追加されている点で異なる。具体的には、中空チャンネル26aと外縁チャンネル26bとの径方向の間に、ショルダ部4dの上端4aからプローブ部4dの上下方向中間位置まで延びるプローブ部用補助チャンネル26cを設けている。プローブ部用補助チャンネル26cの下端位置は、概ねプローブ部4dの深さ方向中間位置であるが、図6のようにプローブ部4dが下端に向かって縮径するテーパ形状の場合には、中空チャンネル26aで言及した耐用限界まで下方まで延びている。
摩擦攪拌接合においては、接合部の板厚方向の熱影響をも考慮することが望ましい。具体的には、摩擦攪拌接合時における深さ方向の温度均一性が担保できないことがある。とりわけ、被接合部材が厚い場合には顕著である。このことは摩擦攪拌接合時の組成流動の不均一性が生ぜしめ、その結果、深さ方向(板厚方向)全域での接合状態が不均一となるおそれがある。この点も発明者は注目し、深さ方向においても接合時にリアルタイムで計測し得るべく、上述した下端チャンネルと外縁チャンネルとに加えて前記プローブ部に少なくとももう一つの補助チャンネル(プローブ部用補助チャンネル)を設けている。
前記回転ツールの前記プローブ部に前記補助チャンネルを設けることにより、上述した下端チャンネルと外縁チャンネルとの中間部における温度を把握することができる。とりわけ上述したように板厚が厚い場合には、深さ方向(板厚方向)全域での接合状態が不均一となる可能性を回避し、板厚全域で均一な塑性流動を得るためにこのチャンネル26cでの温度測定が非常に有益である。すなわち、回転ツール4のプローブ部先端部4fと、プローブ部中間部4gと、ショルダ部4cと、に温度計測部5を配置した場合、当該部における接合中の温度から、被接合部材の板厚全域における発熱分布を間接的に把握することができ、摩擦攪拌接合条件の各パラメータを最適化することで理想的な発熱分布に近づけることが可能となる。
次に、図10(a)(b)(c)を参照しつつ異材接合時における摩擦攪拌接合条件の最適化を可能とする温度測定方法について説明する。本摩擦攪拌接合装置に材料が異なる2枚の被接合部材を突き合わせて設置した後、回転ツール4の回転軸における中心を、当該被接合部材の突き合わせライン直上位置に配置して接合を開始する。接合中、回転ツール4の外縁チャンネル26bは、被接合部材の突き合わせラインを中心に回転するため、それぞれの被接合部材を繰り返し反復することとなる。
本摩擦攪拌接合装置は、温度測定タイミングと、回転ツール4の回転と、を同期させる制御により、回転ツール4の外縁チャンネル26bが異材接合に用いたそれぞれの被接合部材上に位置する各タイミングで、接合開始から接合終了まで継続的な温度測定が可能となる。具体的には、(a)に示した被接合部材の突き合わせラインX−X上で時計回りに回転する回転ツール4内の外縁チャンネル26bが、β2からα1を通過し、γ1に侵入したタイミングからγ1を侵出するまで温度測定を行う。当該温度測定は、回転ツール4内の外縁チャンネル26bが所定角度に侵入してから浸出するまでに要する、回転ツール4の回転時間を温度測定可能時間とし、当該時間に測定した温度結果を平均化してもよいし、温度測定可能時間内で回転ツールの回転に同期させて複数点の温度を測定し、平均化する手法を用いてもよい。
次に、回転ツール4の外縁チャンネル26bが図10(b)に示す様に、β1に侵入したタイミングからα2に移動し、次いでα2を侵出するまでの時間は温度の測定を行わない。β1からα2の領域は突き合わせラインX−Xを挟んでいるため、隣り合う双方の被接合部材における温度が互いに影響を与えやすく、測定温度に誤差が生じてしまう。次いで、上述した回転ツール4の外縁チャンネル26bがγ1を通過する際と同様に、図10(c)に示す当該外縁チャンネル26bがγ2に侵入したタイミングからγ2を浸出するまでを温度測定可能時間として温度を測定することとなる。以降、詳述した温度測定タイミングと、回転ツール4の回転と、の同期により、所定の角度における温度測定を繰り返し、接合中の被接合部材における温度の把握が可能となる。
これにより、異材接合に用いた双方の被接合部材の現状温度における変形抵抗を把握し、それぞれの被接合部材における変形抵抗の差を認識することで対策を講じることが可能となる。たとえば、変形抵抗の低い被接合部材側を冷却して変形抵抗の低下を抑制する、もしくは変形抵抗の高い被接合部材側を加熱して変形抵抗の低下を促進させることで、それぞれの被接合部材における変形抵抗の差を縮めて同等の塑性流動を促し、摩擦攪拌接合を用いた異材接合を達成することができる。
なお、上述の説明では、プローブ部が存在する回転ツールの例で説明してきたが、本摩擦攪拌接合装置は所謂フラット回転ツールにも適用されることを言及しておく。図示しないが具体的には、回転軸を中心に回転自在な円筒で下端面が略平面形状のショルダ部を有する回転ツールを用いる。回転ツールのチャンネルは、ショルダ部の外縁チャンネルは上記同様であるが、プローブ部がないため回転中心に位置する中空チャンネルの下端をショルダ部の下端近傍まで延ばしている点で異なる。
次に、図11を参照しつつ図2、3、図6に示す回転ツール4の変形例を説明し、これを用いた温度測定方法について言及する。まず、図11の回転ツール4は図2〜図3、図6に示した回転ツール4と概ね同様の構成であるが、温度測定チャンネル36(特にチャンネル36c)が追加されている点で異なり、他の下端チャンネル36a、プローブ部用補助チャンネル36bは図6と略同様である。具体的には、ショルダ部4bの上端4aからプローブ部4dの下端近傍まで延びる中空の下端チャンネル36aと、ショルダ部4bの上端4aからプローブ部4dの上下方向中間位置まで延びるプローブ部用補助チャンネル36bと、ショルダ部4bの上端4aからショルダ部4bとプローブ部4dとの接合部分近傍まで延びる中空の根元チャンネル36cとを設けている。
根元チャンネル36cの下端の深さ方向の位置は、図2〜図3、図6の中空チャンネル26aで言及した耐用限界まで下方まで延びていることが好ましい。なお、根元チャンネル36c、下端チャンネル36a、プローブ部用補助チャンネル36bそれぞれの下端の径方向の位置は、加工上、下端チャンネル36aが回転中心軸O−Oと略同軸上に、プローブ部用補助チャンネル36bがプローブ部4dの外周近傍に、根元チャンネル36cがショルダ部4bとプローブ部4dとの接合部分近傍にあることが好ましいが、径方向の位置はあくまで加工便宜上の位置であり、回転中心軸O−Oからオフセットされた下端チャンネル36aや、ブローブ部4dの外周から離れたプローブ部用補助チャンネル36b、プローブ部4dの径の範囲内で回転中人軸O−Oに近づいた位置(根元部分4h)の根元チャンネル36cであっても差し支えない。
実験例2で後述するようにプローブ部4dの根元部分4hの温度は初期温度上昇ではプローブ部4dの下端4fの温度上昇より遅れるが、最高温度点は略近似していくことがわかった。この実験例2から下端チャンネル36aの温度と根元チャンネル36cの温度との乖離の推移をみていくと回転ツール4のプローブ部4dの最高温度が近づいていることを予測することができる。この点に着目して図11の例では、根元チャンネル36cを設けている。
《実験例1》
以下に、回転ツール4に上述する中空チャンネル26a、外縁チャンネル26bとを設け、さらにショルダ部4cの下面でプローブ部4dの根元近傍にその他のチャンネル26gに設けたもので、実際に温度測定した。
図7、図8は、板厚6mmの被接合部材(A6063)を用いて摩擦攪拌接合実験を行った、条件1および条件2の回転ツール各部における温度グラフである。条件1および条件2の実験に用いた接合条件の内、ツール回転速度は1500 rev/min、ツール移動速度は300mm/minと同じ値で設定し、ツール荷重(資料に条件未記載)のみ条件2を低く設定している。
条件1および条件2の接合実験中における被接合材の外観と、接合中の回転ツールにおける温度変化と、に違いが見受けられた。条件1では、回転ツールのショルダ近傍から不均一な高さのバリがツールの移動に伴って波打つ様に発生し、ショルダ外縁部Aの温度が小刻みな間隔で変化したが、条件2では、全くバリが発生することなく、回転ツールの各部にける温度変化はなだらかだった。
条件1および条件2の回転ツールにおける各部の温度を比較すると、条件1よりも条件2の方が総じて低く、プローブ部先端部Bで約40度、プローブ部付根部Cで約20度、ショルダ外縁部Aで約20度の温度差が見受けられた。当該温度差は、条件1および条件2のツール荷重の差によって発生したものであり、条件1よりもツール荷重を低く設定した条件2は、回転ツールと、被接合材と、で発生する摩擦が低減されたことに起因すると考えられる。これにより、条件1では、被接合材に高入熱を与えて過剰に変形抵抗を低下させる結果となり、ショルダ外縁部近傍で被接合材の一部が押し出されてバリとなった。しかし、条件2では、被接合材への入熱が適度に抑えられ、変形抵抗を過剰に低下させることなく摩擦攪拌接合に最適な塑性流動を起こしたため、バリ発生のない接合を達成したものと考えられる。また、条件1のショルダ外縁部Aにおける温度で見受けられた小刻みな温度変化は、変形抵抗を過剰に失った被接合材が回転ツールによって押し出される際に、ショルダ外縁部と、被接合材と、に生じる摩擦が一時的な低下と上昇を繰り返すことが原因である。
《実験例2》
以下に、回転ツール4に上述する中空チャンネル36a、プローブ部用補助チャンネル36b、根元チャンネル36cとを設けたもので、実際に温度測定した。
図12〜図14は、図11の回転ツール4を用いて摩擦攪拌接合を行った際の各チャンネル36a〜36cの温度(℃)/時間(min)の変化を示したグラフ図である。この図12〜図14の実験例2では、それぞれに株式会社日立製作所製の3D FSW装置を使用し、回転ツール4としてプローブ部4dの先端径5mm、根元径8mm、長さ7.2mm、ショルダ部4bの径18mmのものを使用した。また、中空チャンネル36a、プローブ部用補助チャンネル36b、根元チャンネル36cの中心軸は、回転中心軸O−Oからそれぞれ0.91mm、1.47mm、2.02mmオフセットされている。
また、被接合部材として図12では板厚8mmのAZ611、図13では板厚8mmのA5083−0、図14では板厚8mmのA6N01−T5を用いて、摩擦攪拌接合実験を行った。加工条件としては、図12は加工速度1200rpm、送り速度(ツール移動速度)20mm/min、切込み8mm、図13は加工速度600rpm、送り速度20mm/min、切込み8mm、図14は加工速度1500rpm、送り速度50mm/min、切込み8mmである。
図12〜図14を参照すれば、どの加工条件でも下端チャンネル36a、プローブ部用補助チャンネル36cでの温度は初期温度からほぼ同様に最高温度まで上昇しているのに対して、根元チャンネル36cの温度は、下端チャンネル36aやプローブ部用補助チャンネル36cの温度より上昇が緩やかであり、時間経過にしたがって温度差が大きくなっていくが所定時間(例えば図12の例では12〜13min)経過時から急激に上昇し、最高温度到達の時間及び温度は、下端チャンネル36a、プローブ部用補助チャンネル36cと略同一になっていることがわかる。
したがって、下端チャンネル36aの温度と根元チャンネル36cの温度との温度変化をリアルタイムで計測し、互いの温度上昇速度に大きく差がある段階から根元チャンネル36cの温度が急上昇に転じた場合、最高温度点に近づいていることがわかる。また、プローブ部4d内の温度変化に対しては下端チャンネル36aの温度と根元チャンネル36cの温度との温度変化を計測すれば、他の部分を計測することなくても概ね温度変化を測定できる
以上、本発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態に限定されるものではない。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、更に特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
本発明の摩擦攪拌接合装置は、摩擦攪拌接合中の被接合部材における温度を間接的にリアルタイムに測定することが可能であり、用いる被接合部材にとって最適な摩擦攪拌接合条件を確立することができる。その結果、これまで摩擦攪拌接合法では接合が困難だった厚板の接合や異材接合等、種々の接合加工の実現に寄与するものある。
2 ツールホルダ
3 固定用ビス
4 回転ツール
4f プローブ部
4g ショルダ部
5 温度測定部
5a 温度測定素子(熱電対)
6 電子基板
7 電源供給部
8 中空孔
9 回転ツール固定用ナット
10 温度受信部
11 送信部
12 送信アンテナ
20 外部ユニット
26 半貫通孔
26a 中空チャンネル
26b 外縁チャンネル
26c プローブ部用補助チャンネル
S1〜S5 工程





Claims (13)

  1. 回転軸を中心に回転自在な円筒形状のショルダ部と、該ショルダ部の下端に結合して前記回転軸と同軸に回転し下方に突出して被接合部材と接触するプローブ部とを有する回転ツールと、
    前記回転ツールの上方に連結し、該回転ツールと協動して同軸回転するツールホルダと、
    前記ツールホルダの上方に連結し、前記回転ツール及び前記ツールホルダを回転軸周りに回転させ、軸線方向に移動させ、前記被接合部材を押圧する機構を有する装置本体部と、を備える摩擦攪拌接合装置であって、
    前記回転ツールは、少なくとも
    前記ショルダ部の上端から前記プローブ部の下端近傍まで延びる中空の下端チャンネルと、
    前記ショルダ部の上端から前記プローブ部の深さ方向に前記下端チャンネルと異なる位置まで延びる中空のプローブ部用補助チャンネルとを備え、
    それぞれの前記下端チャンネルとプローブ部用補助チャンネルとには、その下端近傍に少なくとも温度測定素子を配設する、摩擦攪拌接合装置。
  2. 前記プローブ部用補助チャンネルは、前記プローブ部内において、前記下端チャンネルに対して径方向に離間している、請求項1に記載の摩擦攪拌接合装置。
  3. 前記回転ツールは、
    前記下端チャンネルに対して径方向に前記ショルダ部の外縁近傍まで離間して、前記ショルダ部の上端から下端近傍まで延びる中空の外縁チャンネルを備え、
    前記外縁チャンネルには、その下端近傍に少なくとも温度測定素子を配設する、請求項1に記載の摩擦攪拌接合装置。
  4. 前記回転ツールは、
    前記ショルダ部の上部から該ショルダ部と前記プローブ部との接合部分近傍まで延びる中空の根元チャンネルとを備え、
    前記根元チャンネルには、その下端近傍に少なくとも温度測定素子を配設する、請求項1に記載の摩擦攪拌接合装置。
  5. 前記温度測定素子から前記温度測定手段を用いて温度測定結果を生成する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の摩擦攪拌接合装置。
  6. 前記温度測定手段と前記送信手段とは、前記ツールホルダに装着する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の摩擦攪拌接合装置。
  7. 前記温度測定手段とは、前記装置本体部に装着する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の摩擦攪拌接合装置。
  8. 前記下端チャンネルと前記プローブ部用補助チャンネルと、又は、前記下端チャンネルと前記プローブ部用補助チャンネルと前記外縁チャンネルと、又は、前記下端チャンネルと前記根元チャンネルと、はそれぞれ互いに略同一径方向に配設されており、
    異材で形成された2つの被接合部材を接合するときに、
    前記温度測定手段は、前記回転ツールが回転と同期して前記各チャンネルの位置が一方の被接合部材上に位置するときに温度測定し、他方の被接合部材上に位置するときに再度温度測定し、これを反復する制御を実行する、請求項1〜7のいずれか1項に記載の摩擦攪拌接合装置。
  9. 回転軸を中心に回転自在な円筒形状のショルダ部と、該ショルダ部の下端に結合して前記回転軸と同軸に回転し下方に突出して被接合部材と接触するプローブ部とを有する摩擦攪拌接合に用いる回転ツールであって、
    前記回転ツールの上方に連結し、該回転ツールと協動して同軸回転するツールホルダと、
    前記ツールホルダの上方に連結し、前記回転ツール及び前記ツールホルダを回転軸周りに回転させ、軸線方向に移動させ、前記被接合部材を押圧する機構を有する装置本体部と、を備え、
    少なくとも温度測定用の、
    前記ショルダ部の上端から前記プローブ部の下端近傍まで延びる中空の下端チャンネルと、
    前記ショルダ部の上端から前記プローブ部の深さ方向に前記下端チャンネルと異なる位置まで延びる中空のプローブ部用補助チャンネルとを備える、摩擦攪拌接合に用いる回転ツール。
  10. さらに少なくとも温度測定用の、前記ショルダ部の上端から下端近傍まで延びる中空の外縁チャンネルを備える、請求項9に記載の摩擦攪拌接合に用いる回転ツール。
  11. さらに少なくとも温度測定用の、前記ショルダ部の上部から該ショルダ部と前記プローブ部との接合部分近傍まで延びる中空の根元チャンネルとを備える、請求項9又は10に摩擦攪拌接合に用いる回転ツール。
  12. 回転軸を中心に回転自在な円筒で下端面が略平面形状のショルダ部を有する回転ツールと、
    前記回転ツールの上方に連結し、該回転ツールと協動して同軸回転するツールホルダと、
    前記ツールホルダの上方に連結し、前記回転ツール及び前記ツールホルダを回転軸周りに回転させ、軸線方向に移動させ、前記被接合部材を押圧する機構を有する装置本体部と、を備える摩擦攪拌接合装置であって、
    前記回転ツールは、少なくとも
    前記ショルダ部の上端から前記ショルダ部の下端近傍まで延びる中空の下端チャンネルと、
    前記下端チャンネルに対して径方向に離間し、前記ショルダ部の上端から深さ方向に前記下端チャンネルと異なる位置まで延びる中空のプローブ部用補助チャンネルとを備え、
    それぞれの前記下端チャンネルとプローブ部用補助チャンネルとには、その下端近傍に温度測定素子を配設する、摩擦攪拌接合装置。
  13. 回転軸を中心に回転自在な円筒で下端面が略平面形状のショルダ部を有する摩擦攪拌接合に用いる回転ツールであって、
    前記回転ツールの上方に連結し、該回転ツールと協動して同軸回転するツールホルダと、
    前記ツールホルダの上方に連結し、前記回転ツール及び前記ツールホルダを回転軸周りに回転させ、軸線方向に移動させ、前記被接合部材を押圧する機構を有する装置本体部と、を備え、少なくとも温度測定用の、
    前記ショルダ部の上端から前記ショルダ部の下端近傍まで延びる中空の下端チャンネルと、
    前記下端チャンネルに対して径方向に離間し、前記ショルダ部の上端から深さ方向に前記下端チャンネルと異なる位置まで延びる中空のプローブ部用補助チャンネルとを備える、
    摩擦攪拌接合に用いる回転ツール。

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