JP2017056105A - ベッド装置 - Google Patents

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Yoshimi Kajitani
義美 梶谷
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Yuhei Yamaguchi
雄平 山口
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Yuichi Matsumae
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Abstract

【課題】被介護者の移乗作業に伴う介護者の負担を軽減し、簡便に移乗作業を行うことが可能なベッド装置を提供する。【解決手段】実施の形態に係るベッド装置は、ベースフレームと、前記ベースフレームに支持され、該ベースフレームに対してチルト動作可能な脚フレーム及び腰フレームと、前記腰フレームに支持され、該腰フレームに対してチルト動作可能な背中フレームと、前記脚フレームを被介護者側にチルトさせるとともに、前記背中フレームと前記腰フレームとの前記被介護者側の角度が劣角となるように前記背中フレームをチルトさせる駆動部とを備える。【選択図】図4

Description

本発明はベッド装置に関し、特に、被介護者の移乗用のベッド装置に関する。
ベッド上で動くことのできない被介護者をリフターを使って移乗する場合、被介護者の身体の下に保持具を挿入して、被介護者の身体に保持具を装着する必要がある。また、リフターを用いずに、介護者自身又は移乗装置自体で被介護者を移乗する場合には、ベッド上に仰臥位で横たわる被介護者の身体の下に介護者の手や移乗装置のアームを直接挿入する必要がある。
被介護者自身で体を動かすことができない場合には、被介護者の身体がベッドの上面に密着し、被介護者とベッドとの間にアーム等を挿入することは困難である。特許文献1、2には、被介護者の身体の下にアーム等を挿入しやすくする技術が開示されている。
特許文献1に記載の移乗用ベッドのマットレスは、被介護者の背中の中心付近と脚部の中心付近に対応する位置に穴部が設けられたマットレス本体と、当該穴部に着脱可能に設けられた挿入部とを備えている。挿入部を取り外すことによって生じた隙間に、移乗装置のアームを挿入することができる。
特許文献2に記載のベッド装置は、ベッドの前後方向に並べ置かれた複数の分割床を備えている。各分割床は、昇降支持体によりそれぞれ昇降自在に保持されており、選択的に昇降可能である。一部の分割床を下降させることにより、被介護者の身体の下に介護者の手や移乗装置のアームを挿入することが可能な隙間を形成することができる。
また、特許文献3には、脚部、腰部、背凭れ部、枕部により構成したベッドのマットフレームが開示されている。背凭れ部の起立に伴い、枕部を傾動させることにより、被介護者の頭が前屈みに押し出される。
特開2010−029420号公報 特開2013−150663号公報 特開2001−198164号公報
特許文献1では、被介護者の移乗を行うたびに、挿入部の取り付けと取り外しを繰り返す必要があり、介護者に負担がかかるという問題がある。
本発明は、上記のような問題点を背景としてなされたものであり、本発明の目的は、被介護者の移乗作業に伴う介護者の負担を軽減し、簡便に移乗作業を行うことが可能なベッド装置を提供することである。
実施の形態に係るベッド装置は、ベースフレームと、前記ベースフレームに支持され、該ベースフレームに対してチルト動作可能な脚フレーム及び腰フレームと、前記腰フレームに支持され、該腰フレームに対してチルト動作可能な背中フレームと、前記脚フレームを被介護者側にチルトさせるとともに、前記背中フレームと前記腰フレームとの前記被介護者側の角度が劣角となるように前記背中フレームをチルトさせる駆動部とを備える。
実施の形態によれば、被介護者の移乗作業に伴う介護者の負担を軽減し、簡便に移乗作業を行うことが可能なベッド装置を提供することが可能となる。
実施の形態に係るベッド装置の構成を示す図である。 実施の形態に係るベッド装置の腰フレーム駆動部の構成を示す図である。 実施の形態に係るベッド装置の背中フレーム駆動部の構成を示す図である。 図1のベッド装置の第1チルト状態を示す図である。 図1のベッド装置の第2チルト状態を示す図である。 保持具の一例を示す図である。 リフターの一例を示す図である。 保持具の他例を示す図である。 移乗ロボットの一例を示す図である。 被介護者の保持したい部位を説明する図である。 被介護者の保持したい部位を説明する図である。
以下、図面を参照しながら実施の形態について説明する。説明の明確化のため、以下の記載及び図面は、適宜、省略及び簡略化がなされている。以下の図面においては、同じ作用を奏する構成要素には同じ符号が付されており、必要に応じて重複説明は省略されている。なお、各図における寸法関係は実際の寸法関係を反映するものではない。
実施の形態に係るベッド装置は、被介護者の移乗を行う際に用いられる、介護用のベッド装置である。実施の形態に係るベッド装置について説明する前に、まず、図10を参照して、リフターを使って被介護者の移乗を行う場合に、リフター専用の保持具であるスリングシートの、被介護者の身体への装着部位について説明する。図10では、水平なベッド100に被介護者が仰臥位で横たわっている状態を示している。
リフターによりスリングシートを装着した被介護者を持ち上げる場合、スリングシートに付属した吊りベルトをモータにより巻き上げ、被介護者を昇降させる。安定して被介護者を持ち上げるために、スリングシートを2以上の部分に分割したセパレートタイプのものがある。セパレートタイプのスリングシートの場合、図10に示すように、破線円A示す被介護者の肩甲骨の直下の部位、及び、破線円Bで示す被介護者の膝裏の部位に、スリングシートのそれぞれの部分を装着することが好ましい。
図10のように、ベッド100が水平である場合、被介護者の身体がベッドの上面に密着している。被介護者自身は体を動かすことができないため、通常、一人の介護者が被介護者の身体を動かして、ベッド100と被介護者との間に隙間を作り、被介護者の体勢を保持する。そして、もう一人の介護者が、その隙間にスリングシートを入れ込み、被介護者の上述した部位にスリングシートを装着する。
また、一人で移乗作業を行う場合には、スリングシートを被介護者とベッド100との間にねじ込み、滑らせて装着する。なお、リフターを使わないで、介護者自身又は移乗装置自体で移乗を行う場合、介護者の手を直接、被介護者とベッド100との間にねじ込んでいる。
この様に、水平なベッド100の場合、スリングシートの装着に人手がかかる。また、一人で移乗作業を行う場合は、被介護者とベッド100との隙間が無い所にスリングシートをねじ込むため、皮膚の弱い被介護者は皮膚が破傷したり、衣服がからまったりして不快である。
なお、図11に示すように、被介護者の背中部を受ける背凭れ部101、大腿部を受ける大腿受部102、下腿部を受ける下腿受部103を基台104の上に配設した、リクライニングベッドがある。このようなリクライニングベッドでは、基台104に対して、背凭れ部101と大腿受部102とが起倒自在に枢着している。
図11に示すリクライニングベッドを用いた場合、背凭れ部101、大腿受部102を起立状態とすると、ベッドにかかる被介護者の荷重が減るため、スリングシートや介護者の手を入れやすくはなるが、移乗作業をスムーズに実行できるとは言えない。これは、被介護者とベッドとの間に隙間がないためである。なお、被介護者の腰部とベッドとの間には比較的隙間ができやすいが、この腰部は、被介護者を持ち上げて移乗する際に有効な支持部位ではない。
上述したように、被介護者の肩甲骨の直下近傍及び膝裏部近傍が、支持する上で有効な部位になる。なお、介護者自身又は移乗装置自体で被介護者を移乗する場合においても、セパレートタイプのスリングシートの装着部位と略同じ部位が、介護者の手や移乗装置のアームで支持する上でも有効な部位である。
しかし、図11に示すリクライニングベッドであっても、当該部位とベッドとの間には隙間を作るのは困難であった。なお、特許文献3では、背凭れ部の起立に伴い、枕部を傾動させることにより、被介護者の頭を前屈みに押し出しているが、本発明者らが検討した、被介護者の支持に有効な部位である、背中部と膝裏部の位置に隙間を作る技術は考案されていない。
ここで、図1を参照して、実施の形態に係るベッド装置について説明する。図1は、実施の形態に係るベッド装置10の構成を示す図である。ベッド装置10は、被介護者のスリングシート装着部位とベッド面との間に隙間を形成することが可能な、移乗用のベッド装置である。なお、ベッド面とは、ベッド装置の被介護者が横臥する面であるものとする。
図1に示すようにベッド装置10は、基台11上に配置された、被介護者の身体を受ける4つのフレーム(ベースフレーム12、腰フレーム13、背中フレーム14、脚フレーム15)を備える。図1では、ベースフレーム12、腰フレーム13、背中フレーム14、脚フレーム15により、水平なベッド面が形成されるフラット状態を示している。フラット状態のベッド装置10のベッド面上に、被介護者は仰臥位で横たわることができる。
ここでは、被介護者において、頭部側を上側、脚部側を下側とする。図1に示すように、ベースフレーム12は、被介護者の臀部、及び上腿部の上側を受ける。また、腰フレーム13は、被介護者の腰部、及び背中部の肩甲骨よりも下側を受ける。背中フレーム14は、背中部の肩甲骨よりも上側、及び頭部を受ける。脚フレーム15は、上腿部の下側、及び下腿部を受ける。
ベースフレーム12は、基台11に固定されている。ベースフレーム12の一端には、腰フレーム13の一端が支持されている。腰フレーム13は、ベースフレーム12に対して、腰チルト軸C1を中心としてチルト動作可能に接続されている。腰チルト軸C1は、被介護者の臀部近傍に位置する。
腰フレーム13の他端には、背中フレーム14の一端が支持されている。背中フレーム14は、腰フレーム13に対して、背中チルト軸C2を中心としてチルト動作可能に接続されている。背中チルト軸C2は、スリングシートの装着部位の一つである、被介護者の肩甲骨の直下近傍に位置する。
また、ベースフレーム11の他端には、脚フレーム15の一端が支持されている。脚フレーム15は、ベースフレーム11に対して、脚チルト軸C3を中心としてチルト動作可能に接続されている。脚チルト軸C3は、スリングシートの装着部位の一つである、被介護者の膝裏部近傍に位置する。
図2に、腰フレーム駆動部20の構成の一例が示される。腰フレーム駆動部20は、ロータリモータ21、送りねじ22、ナット23、リンク部材24を有している。ロータリモータ21には、送りねじ22が接続されている。また、送りねじ22には、ナット23が螺合されている。
ナット23には、リンク部材24の一端が回動部25を介して回転可能に接続されている。また、リンク部材24の他端には、回動部26を介して背中フレーム14が回転可能に接続されている。リンク部材24は、図2に示されるように、単純な棒状のブラケットである。
ロータリモータ21は、図示しない制御部からの制御信号に応じて、送りねじ22を回転させる。これにより、ナット23が送りねじ22に沿って、図2中左右方向に移動する。ナット23が左方向に移動した場合、リンク部材24が起立状態となり、腰フレーム13と背中フレーム14とが同時に、腰チルト軸C1を中心に回転する。
図2に示す例では、腰フレーム13と背中フレーム14とは、背中チルト軸C2を中心に自由に折れ曲がる構造を有している。このため、リンク部材24が起立状態となるに従い、腰フレーム13と背中フレーム14との被介護者側の角度が劣角となるように、背中フレーム14が背中チルト軸C2を中心に回転する。これにより、被介護者の肩甲骨の直下に、隙間を形成することが可能となる。
また、ナット23が右方向に移動した場合、リンク部材24が横倒状態となる。この時、腰フレーム13、背中フレーム14は、腰チルト軸C1、背中チルト軸C2を中心としてそれぞれ回転し、図1に示すフラット状態となる。
なお、リンク部材24の背中フレーム14、ナット23への取り付け位置は、腰フレーム13、背中フレーム14の起立状態における基台11に対する角度、腰フレーム13と背中フレーム14との被介護者側の角度等を考慮して、適宜調節することができる。
図3に、脚フレーム駆動部30の構成の一例が示される。脚フレーム駆動部30は、ウォームホイール31、ウォーム32、モータ33を有している。ウォームホイール31とウォーム32とは、食い違い軸歯車であるウォームギヤを構成する。図3に示す例は、円筒ウォームギヤである。
ウォームホイール31は、脚フレーム15に取付けられている。ウォームホイール31の軸心は、脚チルト軸C3と一致している。ウォームホイール31の回転に伴って脚フレーム15が脚チルト軸C3を中心として回転する。ウォームホイール31は、ウォーム32と噛合う歯部を外周に備えている。ウォーム32は、ウォームホイール31に噛合している。
ウォーム32は、モータ33の出力軸に取り付けられている。モータ33によりウォーム32を軸回りに回転させることで、ウォームホイール31を、脚チルト軸C3を中心として回転させることが可能である。これにより、脚フレーム15を、ベースフレーム12に対してチルトさせることができ、被介護者の膝裏部の直下に、隙間を形成することが可能となる。従って、実施の形態では、腰フレーム駆動部20、脚フレーム駆動部30が、請求項に記載の「駆動部」となる。
図4に、図1のベッド装置の第1チルト状態を示す。図4において破線矢印で示すように、第1チルト状態では、腰フレーム13、背中フレーム14、脚フレーム15は、いずれも基台11から被介護者側に向かう方向にチルトしている。なお、腰フレーム13と背中フレーム14の被介護者側の角度は、劣角となっている。
すなわち、図4では、被介護者の背中部を受ける部材が、腰フレーム13と背中フレーム14とに分割されており、これらの部材と被介護者との間に隙間ができる方向に折り曲げられている。また、被介護者の脚部を受ける部材が、ベースフレーム12と脚フレーム15に分割されており、これらの部材と被介護者との間に隙間ができる方向に折り曲げられている。
これにより、被介護者の背中部及び膝裏部とベッド面との間にそれぞれ隙間A、Bを形成することができる。このとき、被介護者は、ベースフレーム12と腰フレーム13との間に着座し、背中フレーム14に背中を凭れかけ、膝を軽く曲げたリクライニング状態となる。
介護者は、形成された隙間A、Bにスリングシートを容易に挿入することができ、被介護者を支持する上で有効な部位にスリングシートを装着することが可能となる。このように、被介護者の移乗作業に伴う介護者の負担を軽減することができる。また、介護者自身で被介護者を持ち上げる場合には、隙間A、Bに介護者の手を挿入することができる。
図4に示すように、被介護者の上肢は起こされているため、ベッド面に係る荷重を、鉛直方向と背中フレーム14に垂直な方向とに、分散させることができる。これにより、介護者が、小さい力で被介護者の上肢を起こすことが可能となる。
なお、腰フレーム駆動部20、脚フレーム駆動部30の動きは、介護者が被介護者の姿勢を見ながらロータリモータ21、モータ33を動作させることにより、制御することができる。又は、各中心軸に角度センサーを設け、予め決められた角度になるように、腰フレーム駆動部20、脚フレーム駆動部30が自動で動作してもよい。
各フレームの角度は、介護者が操作釦等の選択手段を用いて選択することができる。例えば、股関節の可動域が小さい被介護者の場合は、予め設定された小さい角度だけ脚フレーム15を回転させるように設定することができる。これにより、被介護者に合わせた角度でチルト動作を行うことができ、被介護者の姿勢が崩れるのを防止することが可能となる。
なお、腰フレーム13をベースフレーム12に対してチルトさせる腰フレーム駆動部、背中フレーム14を腰フレーム13に対してチルトさせる背中フレーム駆動部もまた、脚フレーム駆動部30と同様の構成を採用することも可能である。すなわち、ベースフレーム12と腰フレーム13の間、腰フレーム13と背中フレーム14の間に、ウォームギヤを設けることができる。
この場合、腰フレーム駆動部により、腰フレーム13と背中フレーム14をと同時に動かし、ベースフレーム12に対する腰フレーム13の角度を調整した後に、背中フレーム駆動部により腰フレーム13と背中フレーム14との角度を調整することが可能である。この場合、背中フレーム駆動部、脚フレーム駆動部が、請求項の「駆動部」に相当する。
なお、図2の腰フレーム駆動部20、図3の脚フレーム駆動部30の構成は一例であり、これらの例に限定されるものではなく、他の構成を採用することも可能である。例えば、送りねじとナットからなる送りねじ装置の代わりに、固定子と可動子からなるリニアモータを用いることも可能である。また、リンク部材24をベルトなどで牽引するベルト駆動装置を用いてもよい。さらに、背中フレーム14に走行ガイドを設け、リンク部材24が走行ガイドに沿ってスライド可能に係合していてもよい。
また、被介護者には、股関節の可動範囲が大きくとれず、図4のようなリクライニング姿勢をとることができない場合がある。図5に、このような被介護者に適した、図1のベッド装置の第2チルト状態を示す。第2チルト状態において、第1チルト状態と異なる点は、腰フレーム13がチルトする方向が異なる点である。
図5に示すように、第2チルト状態では、腰フレーム13は、被介護者側から基台11に向かう方向にチルトしている。なお、背中フレーム14、脚フレーム15は、基台11から被介護者側に向かう方向にチルトしている。なお、腰フレーム13と背中フレーム14の被介護者側の角度は、劣角となっている。
このとき、被介護者は、ベースフレーム12と腰フレーム13との間で臀部を、背中フレーム14で背中部を、脚フレーム15で踵部を支えられた、仰臥位の状態となる。この場合においても、被介護者の背中部及び膝裏部とベッド面との間には、それぞれ隙間A、Bが形成される。このように、仰臥位の状態でも、スリングシート又は介護者の手を容易に挿入することができ、介護者の負担を軽減することが可能となる。
ここで、図6を参照して、保持具の一例である、セパレートタイプのスリングシート40について説明する。スリングシート40は、背中シート41、脚シート42、後頭部シート43、吊りベルト44、を有している。なお、図6に示す例では、背中シート41と脚シート42とはその一部が接続されており、全体として略L字状のシートとなっている。
上述したように、背中シート41は、被介護者の背中の肩甲骨の直下近傍に配置される。背中シート41は、図4又は5の隙間Aから被介助者の身体の下に入れ込まれる。背中シート41は、固定ベルト45により、被介護者の胴部を包み込むように装着される。
また、脚シート42は、被介護者の膝裏部の近傍に配置される。脚シート42は、図4又は5の隙間Bから被介助者の身体の下に入れ込まれる。脚シート42は、被介護者に固定されず、リフターにより吊り上げられたときに脚シート42の上に被介護者の脚部が乗ることとなる。
背中シート41と脚シート42との接続部近傍、すなわち、略L字状のシートの角部には、吊りベルト44が取り付けられている。また、脚シート42の端部にもまた、吊りベルト44が取り付けられている。
後頭部シート43は、被介護者の後頭部近傍に配置される。後頭部シート43は、被介助者に固定されず、リフターにより吊り上げられたときに、後頭部シート43の上に被介護者の後頭部が乗ることとなる。後頭部シート43の両端部には、吊りベルト44が取り付けられている。
図7に、スリングシート40を装着した被介護者を持ち上げる、リフター50の一例を示す。リフター50は、ベース51、マスト52、アーム53、ハンガー54を備えている。図7に示す例は、据え置き型のリフターである。
ベース51には、柱状のマスト52が立設されている。マスト52の一端には、アーム53の一端が回動自在に接続されている。アーム53の他端には、ハンガー54が接続されている。ハンガー54は、被介護者に装着されたスリングシート40の吊りベルト44を引っ掛けるものである。ハンガー54は、被介護者の肩幅程度の幅を有している。
ハンガー54に吊りベルト44を引っ掛けた状態で、アーム53を回動させ、図7中破線で示すように、ハンガー54を上方向に移動させることにより、スリングシート40に保持された被介護者を持ち上げることができる。
なお、リフターとしては、天井にあらかじめ設置されたレールに沿って走行させる天井走行型リフターや、スリングシートを保持するアームを屋内の必要な場所に取り付けた固定型リフター等であってもよい。
図8に、保持具の他の例を示す。保持具60は、被介護者の側面から差し込むタイプの保持具である。保持具60は、背中保持部61、脚保持部62、サポート部63を有している。背中保持部61、脚保持部62は、図4又は5に示す、隙間A、Bにそれぞれ差し込まれる。サポート部63は、被介護者の身体を挟んで、背中保持部61と対向する位置に設けられている。被介護者は、背中保持部61とサポート部63との間に保持される。なお、サポート部63には、リフターにより持ち上げられたときに、被介護者が腕を置くことができる。このタイプの保持具を用いた場合でも、図7に示すリフターにより、図示しない吊りベルトを介して被介護者を持ち上げることが可能である。
以上説明したように、実施の形態によれば、被介護者の背中及び膝裏と、ベッド面との間に隙間を形成することができ、保持具を装着しやすくすることができる。また、介護者が直接抱きかかえる場合でも、介護者の手を挿入するスペースができているため、簡単に抱きかかえることが可能となる。また、図9に示すように、介護者による抱きかかえを模擬した移乗用ロボット70を用いることもできる。移乗用ロボット70のロボットアーム71、72を、被介護者の背中及び膝裏と、ベッド面との間に形成された隙間に差し入れることができるため、被介護者を容易に抱きかかえて移乗を行うことが可能となる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
10 ベッド装置
11 基台
12 ベースフレーム
13 腰フレーム
14 背中フレーム
15 脚フレーム
20 腰フレーム駆動部
21 ロータリモータ
22 送りねじ
23 ナット
24 リンク部材
25 回動部
26 回動部
30 脚フレーム駆動部
31 ウォームホイール
32 ウォーム
33 モータ
40 スリングシート
41 背中シート
42 脚シート
43 後頭部シート
44 吊りベルト
45 固定ベルト
50 リフター
51 ベース
52 マスト
53 アーム
54 ハンガー
60 保持具
61 背中保持部
62 脚保持部
63 サポート部
70 移乗用ロボット
71 ロボットアーム
72 ロボットアーム
C1 腰チルト軸
C2 背中チルト軸
C3 脚チルト軸
100 ベッド
101 背凭れ部
102 大腿受部
103 下腿受部
104 基台

Claims (1)

  1. ベースフレームと、
    前記ベースフレームに支持され、該ベースフレームに対してチルト動作可能な脚フレーム及び腰フレームと、
    前記腰フレームに支持され、該腰フレームに対してチルト動作可能な背中フレームと、
    前記脚フレームを被介護者側にチルトさせるとともに、前記背中フレームと前記腰フレームとの前記被介護者側の角度が劣角となるように前記背中フレームをチルトさせる駆動部と、
    を備えるベッド装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020054797A (ja) * 2018-10-01 2020-04-09 正通 亀井 揺動式睡眠誘導ベッドおよびベッド用水平揺動装置

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