JP2017054042A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】定着ニップ部の下流側であって第2搬送ローラ対の上流側に第1搬送ローラ対を設けた場合であって、プリント生産性を高めるために第2搬送ローラ対による線速度を増速するように制御する場合であっても、第1搬送ローラ対の位置でシートがジャムしてしまう不具合が生じにくい、画像形成装置を提供する。【解決手段】第2駆動モータ92(第2駆動手段)は、シートPの厚さが所定値X以下である場合には、シートPの後端が定着ニップ部を通過した後であって補助ローラ対53(第1搬送ローラ対)のニップ部に達する前に、排紙ローラ対41(第2搬送ローラ対)の線速度Vが増速されるように制御されて、シートPの厚さが所定値Xを超える場合には、シートPの後端が補助ローラ対53のニップ部を通過した後に、排紙ローラ対41の線速度Vが増速されるように制御される。【選択図】図2

Description

この発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、又は、それらの複合機等の画像形成装置に関するものである。
従来から、複写機やプリンタ等の画像形成装置において、プリント生産性を高めることを目的として、シートの後端が定着装置の位置を通過した直後に、排紙ローラ対による搬送速度を増速して、定着工程後のシートを画像形成装置本体の外部にすばやく排出する技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
一方、特許文献2には、定着工程時にシートに生じたカールを矯正するために、定着装置の下流側であって排紙ローラ対(第2の排出ローラ)の上流側の位置に、ガイド部材や搬送ローラ対(第1の排出ローラ)を設けて、これらの部材によってシートに逆カールを生じさせてカール矯正する技術が開示されている。
従来の画像形成装置は、定着装置(定着ニップ部)の下流側であって排紙ローラ対(第2搬送ローラ対)の上流側に第1搬送ローラ対を設けた場合であって、プリント生産性を高めるために、シートの後端が定着装置の位置を通過した直後に排紙ローラ対のニップ部における線速度を増速するように制御した場合に、第1搬送ローラ対の位置でシートがジャム(紙詰り)してしまうことがあった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、定着ニップ部の下流側であって第2搬送ローラ対の上流側に第1搬送ローラ対を設けた場合であって、プリント生産性を高めるために第2搬送ローラ対による線速度を増速するように制御する場合であっても、第1搬送ローラ対の位置でシートがジャムしてしまう不具合が生じにくい、画像形成装置を提供することにある。
この発明における画像形成装置は、定着部材と加圧部材とが圧接する定着ニップ部に対して所定の搬送方向にシートを搬送して、当該シートの表面に担持されたトナー像を定着する定着装置と、前記定着ニップ部に対して前記搬送方向の下流側に設置されて、第1駆動手段によって前記搬送方向に沿うように回転駆動されて前記定着ニップ部から送出される前記シートを前記搬送方向に搬送する第1搬送ローラ対と、前記第1搬送ローラ対に対して前記搬送方向の下流側に設置されて、第2駆動手段によって前記搬送方向に沿うように回転駆動されて前記第1搬送ローラ対から送出される前記シートを前記搬送方向に搬送する第2搬送ローラ対と、を備え、前記第2駆動手段は、前記第2搬送ローラ対のニップ部における線速度を可変できるように構成され、前記シートの厚さが所定値以下である場合には、前記シートの後端が前記定着ニップ部を通過した後であって前記第1搬送ローラ対のニップ部に達する前に前記線速度が増速されるように制御されて、前記シートの厚さが前記所定値を超える場合には、前記シートの後端が前記第1搬送ローラ対のニップ部を通過した後に前記線速度が増速されるように制御されるものである。
本発明によれば、定着ニップ部の下流側であって第2搬送ローラ対の上流側に第1搬送ローラ対を設けた場合であって、プリント生産性を高めるために第2搬送ローラ対による線速度を増速するように制御する場合であっても、第1搬送ローラ対の位置でシートがジャムしてしまう不具合が生じにくい、画像形成装置を提供することができる。
この発明の実施の形態における画像形成装置を示す全体構成図である。 定着装置から排紙ローラ対に至る排紙搬送路を示す拡大図である。 第1搬送ローラ対の駆動ローラと、ガイド部材と、を回転軸方向に示す概略図である。 シートとして厚紙が搬送されるときの排紙搬送路を示す図である。 (A)シートとして厚紙以外のものが搬送されるときの排紙ローラ対の速度変動を示すグラフと、(B)シートとして厚紙が搬送されるときの排紙ローラ対の速度変動を示すグラフと、である。 両面プリント時において、(A)オモテ面に定着工程が施された後のシートの軌跡を示す図と、(B)ウラ面に定着工程が施された後のシートの軌跡を示す図と、である。
実施の形態.
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
まず、図1にて、画像形成装置1における全体の構成・動作について説明する。
図1に示すように、本実施の形態における画像形成装置1は、タンデム型カラープリンタである。画像形成装置本体1の上方にあるボトル収容部101には、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応した4つのトナーボトル102Y、102M、102C、102Kが着脱可能(交換可能)に設置されている。
ボトル収容部101の下方には中間転写ユニット85が配設されている。その中間転写ユニット85の中間転写ベルト78(像担持体)に対向するように、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応した作像部4Y、4M、4C、4Kが並設されている。
画像形成装置本体1の下方には、転写紙等のシートP(記録媒体)が複数枚重ねて収納された給紙部12(給紙カセット)が設置されている。
また、画像形成装置本体1の右上方には、シートPをスタック部100に向けて搬送(排紙)したり、シートPを反転(スイッチバック)させて両面搬送路K5に向けて搬送したりするための搬送装置30が設置されている。
各作像部4Y、4M、4C、4Kには、それぞれ、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kが配設されている。また、各感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの周囲には、それぞれ、帯電部75、現像装置76、クリーニング装置77、除電部(不図示である。)等が配設されている。そして、各感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上で、作像プロセス(帯電工程、露光工程、現像工程、転写工程、クリーニング工程)がおこなわれて、各感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上に各色の画像が形成されることになる。
感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kは、不図示の駆動モータ(作像モータ)によって図1中の時計方向に回転駆動される。そして、帯電部75の位置で、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの表面が一様に帯電される(帯電工程である。)。
その後、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの表面は、露光部3(書込み部)から発せられたレーザ光の照射位置に達して、この位置での露光走査によって各色に対応した静電潜像が形成される(露光工程である。)。
その後、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの表面は、現像装置76との対向位置に達して、この位置で静電潜像が現像されて、各色のトナー像が形成される(現像工程である。)。
その後、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの表面は、中間転写ベルト78及び第1転写バイアスローラ79Y、79M、79C、79Kとの対向位置に達して、この位置で感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上のトナー像が中間転写ベルト78上に転写される(1次転写工程である。)。このとき、感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上には、僅かながら未転写トナーが残存する。
その後、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの表面は、クリーニング装置77との対向位置に達して、この位置で感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上に残存した未転写トナーがクリーニング装置77のクリーニングブレードによって機械的に回収される(クリーニング工程である。)。
最後に、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの表面は、不図示の除電部との対向位置に達して、この位置で感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上の残留電位が除去される。
こうして、感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上でおこなわれる、一連の作像プロセスが終了する。
その後、現像工程を経て各感光体ドラム上に形成した各色のトナー像を、像担持体としての中間転写ベルト78上に重ねて転写する。こうして、中間転写ベルト78上にカラー画像が形成される。
ここで、中間転写ユニット85は、像担持体としての中間転写ベルト78、4つの1次転写バイアスローラ79Y、79M、79C、79K、2次転写バックアップローラ82、クリーニングバックアップローラ83、テンションローラ84、中間転写クリーニング装置80、等で構成される。中間転写ベルト78は、3つのローラ82〜84によって張架・支持されるとともに、不図示のモータ(作像モータ)に連結された1つのローラ82の回転駆動によって図1中の矢印方向に無端移動される。
4つの1次転写バイアスローラ79Y、79M、79C、79Kは、それぞれ、中間転写ベルト78を感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kとの間に挟み込んで1次転写ニップを形成している。そして、1次転写バイアスローラ79Y、79M、79C、79Kに、トナーの極性とは逆の転写バイアスが印加される。
そして、中間転写ベルト78は、矢印方向に走行して、各1次転写バイアスローラ79Y、79M、79C、79Kの1次転写ニップを順次通過する。こうして、感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上の各色のトナー像が、中間転写ベルト78上に重ねて1次転写される(1次転写工程である。)。
その後、各色のトナー像が重ねて転写(担持)された中間転写ベルト78は、転写装置としての2次転写ローラ89との対向位置に達する。この位置では、2次転写バックアップローラ82が、2次転写ローラ89(転写装置)との間に中間転写ベルト78を挟み込んで2次転写ニップを形成している。そして、中間転写ベルト78上に形成された4色のトナー像は、この2次転写ニップの位置に搬送されたシートP上に転写される(2次転写工程である。)。このとき、中間転写ベルト78には、シートPに転写されなかった未転写トナーが残存する。
その後、中間転写ベルト78は、中間転写クリーニング装置80の位置に達する。そして、この位置で、中間転写ベルト78上の未転写トナーが回収される。
こうして、中間転写ベルト78上でおこなわれる、一連の転写プロセスが終了する。
ここで、2次転写ニップの位置に搬送されるシートPは、装置本体1の下方に配設された給紙部12から、第1搬送路K1を経由して搬送されたものである。
詳しくは、給紙部12には、転写紙等のシートPが複数枚重ねて収納されている。そして、給紙ローラ31が図1中の反時計方向に回転駆動されると、給紙ローラ31とフリクションパッド32との間に挟まれた一番上のシートPが、第1搬送路K1を形成するガイド板(不図示である。)に案内されながら、レジストローラ対33(タイミングローラ対)のローラ間に向けて給送される。
レジストローラ対33(タイミングローラ対)に搬送されたシートPは、回転駆動を停止したレジストローラ対33のローラニップ(ニップ部)の位置で一旦停止する。そして、中間転写ベルト78上のカラー画像にタイミングを合わせて、レジストローラ対33が回転駆動されて、シートPが2次転写ニップ(画像形成部)に向けて搬送される。こうして、シートP上に、所望のカラー画像が転写される。
その後、2次転写ニップ(画像形成部)の位置でカラー画像が転写されたシートPは、定着装置20(定着部)の位置に搬送される。そして、この位置(定着部材(定着回転体)としての定着ベルト21と加圧部材(加圧回転体)としての加圧ローラ22とが圧接して形成された定着ニップ部である。)で、熱と圧力とにより、表面に担持されたトナー像がシートP上に定着される(定着工程である。)。
ここで、本実施の形態では、定着部材として定着ベルトを用いたが、定着部材として定着ローラや定着フィルムなどを用いることもできる。また、本実施の形態では、加圧部材として加圧ローラを用いたが、加圧部材として加圧ベルトや加圧パッドなどを用いることもできる。
そして、定着工程後のシートPは、補助ローラ対53(第1搬送ローラ対)によって挟持・搬送されながらガイド部材55の位置を通過して、切替部材45(分岐爪)によって排紙搬送路K2に案内されて、排紙ローラ対41(第2搬送ローラ対)によって、装置外へと排出される。排紙ローラ対41によって装置外に排出されたシートPは、出力画像として、スタック部100上に順次スタックされる。
こうして、画像形成装置における、一連の画像形成プロセスが完了する。
ここで、上述した給紙部12からスタック部100に至るシートP(又は、画像形成装置1)の動作は、片面プリントモード(シートPのオモテ面のみに画像を形成するモードである。)が選択されている場合のものである。
なお、片面プリントモード時(又は、両面プリントモード時において両面へのプリントが終了した後のシートPをスタック部100に排出するとき)には、排紙搬送路K2を開放して中継搬送路K3を閉鎖するように切替部材45が支軸45a(回動軸)を中心にして反時計方向に回動した位置(図1に示す位置である。)で停止することになる(図2、図4、図6(B)をも参照できる。)。
これに対して、両面プリントモード(シートPのオモテ面とウラ面とにそれぞれ画像を形成するモードである。)が選択されている場合には、以下のようにシートP(又は、画像形成装置1)が動作することになる。
給紙部12から給送されたシートPが、第1搬送路K1、2次転写ニップを経由して定着装置20に達するまでの工程は、片面プリントモード時のものと同様である。そして、定着工程後のシートP(オモテ面に画像が形成された状態のものである。)は、切替部材45によって中継搬送路K3を経由してスイッチバック搬送路K4に案内される。このとき、排紙搬送路K2を閉鎖して中継搬送路K3を開放するように切替部材45が支軸45a(回動軸)を中心にして時計方向に回動した位置で停止することになる(図6(A)をも参照できる。)。
そして、スイッチバック搬送路K4において、シートPの後端部(搬送方向の後端部である。)がスイッチバックローラ42のニップ部に達すると(シートPの後端部が中継搬送路K3と両面搬送路K5との分岐点を通過すると)、スイッチバックローラ42の回転駆動を一時的に停止させる。このとき、シートP(オモテ面に対して定着工程が施された後のシートPである。)は、スイッチバックローラ42によって後端部が保持された状態で、先端部の側が露呈部として装置の外部(スタック部100の上方の位置である。)に露呈した状態になる。
その後、スイッチバックローラ42を逆方向に回転駆動することで、シートPの搬送方向を逆転させて、両面搬送路K5に向けてシートPを搬送する。このとき、中継搬送路K3を閉鎖して排紙搬送路K2(及び、両面搬送路K5)を開放するように切替部材45が支軸45aを中心にして反時計方向に回動した位置で停止している。
その後、図1を参照して、両面搬送路K5に導かれたシートPは、両面搬送路K5に設置された複数の搬送ローラ46、47によって搬送されて、2次転写ニップの位置に導かれる。そして、シートPは、この位置で、オモテ面への2次転写工程時と同じように、ウラ面への2次転写工程がおこなわれて、その後に定着装置20に向けて搬送されて、ウラ面への定着工程がおこなわれる。
そして、定着工程後のシートP(両面へのプリントが終了した後のシートPである。)は、先に説明したように、排紙搬送路K2を経て排紙ローラ対41のニップ部に導かれて、排紙ローラ対41によって装置外へと排出されて、スタック部100上に順次スタックされる。
次に、図2にて、画像形成装置本体1に設置される定着装置20の構成・動作について詳述する。
図2を参照して、定着装置20は、定着部材としての定着ベルト21(ベルト部材)、固定部材26(ニップ部形成部材)、補強部材23、加熱手段としての2つのヒータ25(熱源)、加圧部材としての加圧ローラ22、反射部材27、等で構成される。
ここで、定着ベルト21(定着部材)は、薄肉で可撓性を有する無端状ベルトであって、図2中の矢印方向(反時計方向)に回転(走行)する。定着ベルト21は、内周面(固定部材26との摺接面である。)側から、基材層、弾性層、離型層が順次積層されていて、その全体の厚さが1mm以下に設定されている。
定着ベルト21の基材層は、層厚が30〜50μmであって、ステンレス、ニッケル等の金属材料やポリイミド等の樹脂材料で形成されている。
定着ベルト21の弾性層は、層厚が100〜300μmであって、シリコーンゴム、発泡性シリコーンゴム、フッ素ゴム、等のゴム材料で形成されている。弾性層を設けることで、ニップ部における定着ベルト21表面の微小な凹凸が形成されなくなり、シートP上のトナー像Tに均一に熱が伝わりユズ肌画像の発生が抑止される。
定着ベルト21の離型層は、層厚が5〜50μmであって、PFA(テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、ポリイミド、ポリエーテルイミド、PES(ポリエーテルサルファイド)、等の材料で形成されている。離型層を設けることで、トナーT(トナー像)に対する離型性(剥離性)が担保される。
定着ベルト21の内部(内周面側)には、固定部材26、2つのヒータ25、補強部材23、反射部材27、等が固設されている。
ここで、固定部材26は、定着ベルト21の内周面に摺接するように固定されている。そして、固定部材26が定着ベルト21を介して加圧ローラ22に圧接することで、シートPが搬送されるニップ部が形成される。
そして、定着ベルト21は、その内部に設置されたヒータ25(加熱手段)の輻射熱(赤外粋光)により直接的に加熱される。
加熱手段としての2つのヒータ25は、いずれも、ハロゲンヒータ(赤外線ヒータ)であって、それぞれの両端部が定着装置20の側板に固定されている。そして、装置本体1の電源部により出力制御されたヒータ25の輻射熱によって、定着ベルト21において主としてニップ部を除く部分であってヒータ25に対向する対向面(定着ベルト21の周方向の一部である。)が加熱される。さらに、加熱された定着ベルト21の表面からシートP上のトナー像に熱が加えられる。なお、ヒータ25の出力制御は、定着ベルト21表面に対向するサーモパイル等の温度センサ(不図示である。)によるベルト表面温度の検知結果に基いておこなわれる。また、このようなヒータ25の出力制御によって、定着ベルト21の温度(定着温度)を所望の温度に設定することができる。
ここで、本実施の形態では、ニップ部を形成する固定部材26の強度を補強する補強部材23が、定着ベルト21の内周面側に固設されている。そして、補強部材23が固定部材26及び定着ベルト21を介して加圧ローラ22に当接することで、ニップ部において固定部材26が加圧ローラ22の加圧力を受けて大きく変形する不具合を抑止している。
また、本実施の形態では、補強部材23における、ヒータ25に対向する面の側に、反射部材27(反射板)が固設されている。すなわち、補強部材23は、その内部(凹部の内側)に反射部材27を介してヒータ25が配設されている。これにより、ヒータ25から補強部材23に向かう熱(補強部材23を加熱する熱)が反射部材27で反射されて定着ベルト21の加熱に用いられることになるために、定着ベルト21の加熱効率がさらに向上することになる。なお、反射部材27の材料としては、アルミニウムやステンレス等を用いることができる。
図2を参照して、加圧ローラ22(ニップ部の位置で定着ベルト21の外周面に当接する加圧部材である。)は、中空構造の芯金上に弾性層を形成したものである。加圧ローラ22(加圧回転体)の弾性層は、発泡性シリコーンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム等の材料で形成されている。なお、弾性層の表層にPFA、PTFE等からなる薄肉の離型層を設けることもできる。加圧ローラ22は定着ベルト21に圧接して、双方の部材間に所望の定着ニップ部を形成する。また、加圧ローラ22には第1駆動モータ91(第1駆動手段)の駆動ギアに噛合するギアが設置されていて、加圧ローラ22は図2中の矢印方向(時計方向)に回転駆動される。
なお、加圧ローラ22の弾性層を発泡性シリコーンゴム等のスポンジ状の材料で形成した場合には、ニップ部に作用する加圧力を減ずることができるために、固定部材26に生じる負荷を軽減することができる。さらに、加圧ローラ22の断熱性が高められて、定着ベルト21の熱が加圧ローラ22側に移動しにくくなるために、定着ベルト21の加熱効率が向上する。
また、本実施の形態では、定着ベルト21の直径が加圧ローラ22の直径とほぼ同等になるように形成したが、定着ベルト21の直径が加圧ローラ22の直径よりも小さくなるように形成することもできる。その場合、ニップ部における定着ベルト21の曲率が加圧ローラ22の曲率よりも小さくなるために、ニップ部から送出されるシートPが定着ベルト21から分離され易くなる。
また、本実施の形態において、定着ベルト21の内周面に摺接する固定部材26は、加圧ローラ22との対向面(摺接面)が、加圧ローラ22の曲率にならうように凹状に形成されている。これにより、シートPは加圧ローラ22の曲率にならうように定着ニップ部から送出されるために、定着工程後のシートPが定着ベルト21に吸着して分離しないような不具合を抑止することができる。
なお、本実施の形態では、定着ニップ部を形成する固定部材26の形状を凹状に形成したが、定着ニップ部を形成する固定部材26の形状を平面状に形成することもできる。すなわち、固定部材26の摺接面(加圧ローラ22に対向する面である。)が平面形状になるように形成することができる。これにより、定着ニップ部の形状がシートPの画像面に対して略平行になって、定着ベルト21とシートPとの密着性が高まるために定着性が向上する。さらに、定着ニップ部の出口側における定着ベルト21の曲率が大きくなるために、定着ニップ部から送出されたシートPを定着ベルト21から容易に分離することができる。
以下、上述のように構成された定着装置20の通常時の動作について簡単に説明する。
装置本体1の電源スイッチが投入されると、ヒータ25に電力が供給されるとともに、加圧ローラ22の図2中の矢印方向の回転駆動が開始される。これにより、定着ニップ部における加圧ローラ22との摩擦力によって、定着ベルト21も図2中の矢印方向に従動(回転)する。
その後、給紙部12からシートPが給送されて、2次転写ローラ89の位置で、シートP上に未定着のカラー画像が担持(転写)される。未定着画像(トナー像)が担持されたシートPは、搬送ガイド板に案内されながら図2の破線矢印方向に搬送されて、圧接状態にある定着ベルト21及び加圧ローラ22のニップ部に送入される。
そして、ヒータ25によって加熱された定着ベルト21による加熱と、補強部材23によって補強された固定部材26と加圧ローラ22との押圧力とによって、シートPの表面にトナー像が定着される。その後、定着ニップ部から送出されたシートPは、分離板52と搬送ガイド板51との間を通過した後に、補助ローラ対53(第1搬送ローラ対)によって、破線矢印方向にさらに搬送されることになる。
なお、本実施の形態では、定着ベルト21を加熱する加熱手段としてヒータ25を用いたが、定着ベルトを加熱する加熱手段として電磁誘導コイルや抵抗発熱体などを用いることもできる。また、本実施の形態では、加熱手段によって定着部材(定着ベルト21)を内周面側から加熱するように構成したが、加熱手段によって定着部材を外周面側から加熱するように構成することもできる。
以下、図2〜図6等を参照して、本実施の形態における画像形成装置1の、特徴的な構成・動作について詳述する。
先に図1、図2を用いて説明したように、本実施の形態における画像形成装置1には、定着ニップ部(定着ベルト21と加圧ローラ22とが圧接する部分である。)に対して搬送方向の下流側に、第1搬送ローラ対としての補助ローラ対53が設置されている。補助ローラ対53(第1搬送ローラ対)は、第1駆動手段としての第1駆動モータ91によって搬送方向に沿うように回転駆動されて定着ニップ部から送出されるシートPを搬送方向に搬送する。
詳しくは、図2、図4等を参照して、補助ローラ対53(第1搬送ローラ対)は、駆動ローラ53aと従動ローラ53bとで構成されている。駆動ローラ53aは、金属材料からなる軸部53a1(芯金)上に、シリコン、EPDM、ウレタン、フッ素ゴム等の高摩擦係数のソリッドゴム材料からなるローラ部が、幅方向(図2の紙面垂直方向で合って、図3の左右方向である。)の複数箇所に分割して形成されたものであって、その軸部53a1の一端側に従動ギア96が設置されている。また、駆動ローラ53aの従動ギア96は、第1駆動モータ91(第1駆動手段)のモータ軸に設置された駆動ギア95に噛合している。
また、従動ローラ53bは、金属材料からなる中空構造の軸部(芯金)上に、厚さが30〜300μm程度のPFA、ETFA、FEP等からなる低摩擦係数の弾性層(チューブ)が幅方向にわたって形成されたものであって、不図示のスプリングによって駆動ローラ53aのローラ部に圧接してニップ部を形成するように付勢されている。従動ローラ53bの軸部を中空構造とすることで、低熱容量化されて、シートPから生じる水蒸気による結露を防止することができる。また、従動ローラ53bの軸部に低摩擦係数の弾性層を設けることで、従動ローラ53bの表面にトナーが付着しにくくなる。
このような構成により、第1駆動モータ91の稼働によって、駆動ローラ53aが図2の時計方向に回転駆動されて、駆動ローラ53aとの摩擦抵抗によって従動ローラ53bも図2の反時計方向に従動回転することになる。このようにして、補助ローラ対53によってシートPが図2の破線矢印方向(搬送方向)に挟持・搬送されることになる。すなわち、第1駆動モータ91、駆動ギア95、従動ギア96などが、補助ローラ対53を回転駆動する第1駆動手段として機能することになる。
ここで、本実施の形態において、第1駆動手段は、補助ローラ対53(第1搬送ローラ対)が搬送方向に沿う正方向(図2の矢印方向である。)にのみ回転して逆方向には回転しないように、補助ローラ対53に対して駆動力を伝達するワンウェイクラッチ機構が設けられている。詳しくは、駆動ローラ53aに設置された従動ギア96は、ワンウェイクラッチ97が内周部に一体的に形成されたワンウェイギアであって、従動ギア96がワンウェイクラッチ97を介して軸部53a1に挿入された状態になっている。このような構成により、駆動ローラ53aは、図2の時計方向の駆動力が作用したときにのみその方向に回転して、反時計方向の駆動力が作用した時には回転せずに空転することになるため、シートPの良好な搬送性が維持されるとともに、シートPが定着装置20の位置でジャム(紙詰り)してしまったときにシートPがユーザーによって搬送方向の逆方向に引き抜かれてしまう不具合などを防止することができる。
なお、本実施の形態において、補助ローラ対53は、後述するガイド部材55とともに、定着装置20の位置で生じたシートPのカールを矯正するカール矯正手段としても機能するが、これについては後で詳しく説明する。
また、本実施の形態における画像形成装置1には、補助ローラ対53(第1搬送ローラ対)に対して搬送方向の下流側に、第2搬送ローラ対としての排紙ローラ対41が設置されている。排紙ローラ対41(第2搬送ローラ対)は、駆動ローラと従動ローラとからなり、第2駆動手段としての第2駆動モータ92によって搬送方向に沿うように回転駆動されて補助ローラ対53から送出されるシートPを搬送方向に搬送して画像形成装置本体1の外部に排出するものである。排紙ローラ対41における駆動ローラと従動ローラとは、いずれも、軸部(芯金)上に、ゴム材料、樹脂材料などからなるローラ部が形成されたものであって、第2駆動モータ92に連結された駆動ローラが回転駆動されることで、それぞれのローラが図2の矢印方向に回転してシートPを挟持・搬送することになる。
ここで、本実施の形態において、第2駆動モータ92(第2駆動手段)は、排紙ローラ対41(第2搬送ローラ対)のニップ部における線速度Vを可変できるように構成されている。具体的に、第2駆動モータ92(第2駆動手段)は、回転数可変型のモータであって、制御部による制御によって排紙ローラ対41(駆動ローラ)の回転数を適宜に可変できるように構成されている。
そして、第2駆動モータ92(第2駆動手段)は、シートPの厚さが所定値X以下である場合には、シートPの後端が定着ニップ部を通過した後であって補助ローラ対53(第1搬送ローラ対)のニップ部に達する前に、上述した排紙ローラ対41の線速度Vが増速されるように制御される。これに対して、シートPの厚さが所定値Xを超える場合には、シートPの後端が補助ローラ対53のニップ部を通過した後に、排紙ローラ対41の線速度Vが増速されるように、第2駆動モータ92が制御される。
詳しくは、厚さ(紙厚)が所定値X(本実施の形態では、坪量160g/m2である。)以下である厚紙以外の普通紙や薄紙などのシートPが通紙される場合には、図5(A)に示すように、シートPの後端が定着ニップ部を通過した後に、排紙ローラ対41の線速度V(回転数)がV1からV2に増速されるように制御している。これに対して、厚さ(紙厚)が所定値X(本実施の形態では、坪量160g/m2である。)を超える厚紙がシートPとして通紙される場合には、図5(B)に示すように、シートPの後端が補助ローラ対53(第1搬送ローラ対)のニップ部を通過した後に、排紙ローラ対41の線速度V(回転数)がV3からV4に増速されるように制御している。すなわち、通紙されるシートPが厚紙である場合には、そうでない場合に比べて、排紙ローラ対41の速度を増速するタイミングが、遅くなるように制御されることになる。
さらに具体的に、本実施の形態において厚紙以外のシートPが通紙される場合には、図5(A)に示す、排紙ローラ対41の通常時の線速度V1(増速される前の線速度と、シートPが増速された線速度V2で排紙された後の線速度と、である。)が256mm/sに設定されて、17.2msの時間をかけて、線速度V2(450mm/s)にまで増速されるように設定されている。
また、本実施の形態において厚紙のシートPが通紙される場合には、図5(B)に示す、排紙ローラ対41の通常時の線速度V3(増速される前の線速度と、シートPが増速された線速度V4で排紙された後の線速度と、である。)が73mm/sに設定されて、17.2msの時間をかけて、線速度V2(108mm/s)にまで増速されるように設定されている。
ここで、図5(A)の線速度V1、V2と、図5(B)の線速度V3、V4と、が一致しないのは、本実施の形態において、シートPの厚さが所定値Xを超える場合(坪量が160g/m2以上のシートPが通紙される場合である。)には、画像形成装置本体1における、プロセス線速(先に説明した作像プロセスにおける感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kや中間転写ベルト78の線速度である。)と、シートPの搬送速度と、が全体的に遅くなるように制御されるためである。このような制御を「厚紙モード」といい、本実施の形態において、プロセス線速(及び、シートPの搬送速度)は、厚紙が通紙されるときに、通常時の256mm/sから、73mm/sに減速されることになる。
このように「厚紙モード」を実行することにより、定着装置20において厚紙に対して定着工程をおこなうときに、定着ニップ部において厚紙に充分な熱と圧力とを付与することができるため、シートP上の定着画像に定着不良が生じる不具合が軽減されることになる。
なお、上述したような「厚紙モード」が実行されない画像形成装置においては、図5(A)の線速度V1、V2と、図5(B)の線速度V3、V4と、が一致するように設定されることになる。
このように、シートPの後端が定着装置20(定着ニップ部)の位置を通過した後に(定着工程が施された後に)、排紙ローラ対41のニップ部における線速度を増速するように制御することで、ファーストプリント速度が早められたりするなど、全体的にプリント生産性を高めることができる。
そして、本実施の形態では、定着装置20(定着ニップ部)の下流側であって排紙ローラ対41(第2搬送ローラ対)の上流側に補助ローラ対53を設けていても、搬送されるシートPの厚さに応じて排紙ローラ対41を増速するタイミングを可変しているので、補助ローラ対53の位置でシートPがジャム(主として、スリップジャムである。)してしまう不具合を軽減することができる。
詳しくは、良好な定着工程を維持しつつ排紙ローラ対41を増速してプリント生産性(排紙スピード)を高めるためには、シートPの後端が定着装置20(定着ニップ部)の位置を通過した直後のタイミングで、一様に、排紙ローラ対41を増速することが好ましい。このとき、シートPの厚さがそれほど厚くない場合(所定値X以下である場合である。)には、ワンウェイクラッチ97によって一方向にしか回転しないように構成された補助ローラ対53に挟持されたシートPが、増速された排紙ローラ対41によって搬送方向に引っ張られるような状態になっても、空転トルク分の負荷が生じることになる補助ローラ対53のニップ部をすり抜けるように挙動することになるため、補助ローラ対53の位置でジャム(スリップジャム)は発生しない。ところが、シートPの厚さがある程度厚くなってしまう場合(所定値Xを超える場合である。)には、ワンウェイクラッチ97によって一方向にしか回転しないように構成された補助ローラ対53に挟持されたシートPが、増速された排紙ローラ対41によって搬送方向に引っ張られるような状態になってしまうと、空転トルク分の負荷が生じることになる補助ローラ対53のニップ部をすり抜けることができずに、補助ローラ対53の位置でジャム(スリップジャム)が発生してしまう。
これに対して、本実施の形態では、シートPの厚さがある程度厚くなってしまう場合(所定値Xを超える場合である。)には、シートPが補助ローラ対53の位置を通過した後に、排紙ローラ対41を増速しているため、そのような補助ローラ対53の位置でのジャム(スリップジャム)の発生を確実に軽減することができる。
また、本実施の形態では、図5に示すように、排紙ローラ対41の線速度Vが増速されるときに、線速度を一気にV1(又は、V3)からV2(又は、V4)に増速するのではなくて、少しの時間をかけてV1(又は、V3)からV2(又は、V4)に漸増しながら増速しているので、シートPの良好な搬送性が維持されることになる。
なお、本実施の形態では、補助ローラ対53を回転駆動する第1駆動手段にワンウェイクラッチ機構(ワンウェイクラッチ97)が設けられた画像形成装置1に対して、上述したシートPの厚さに応じて排紙ローラ対41の増速タイミングを可変する制御を用いた。
これに対して、補助ローラ対を回転駆動する第1駆動手段にワンウェイクラッチ機構(ワンウェイクラッチ)が設けられていない画像形成装置に対しても、上述したシートの厚さに応じて排紙ローラ対の増速タイミングを可変する制御を用いることができる。
そして、そのような場合にも、シートの厚さに応じて、補助ローラ対に挟持されたシートが、増速された排紙ローラ対によって搬送方向に引っ張られるような状態になったときに、シートに作用する補助ローラ対の摩擦抵抗が異なって、スリップジャムの発生頻度に差異が生じるため、本実施の形態のものとほぼ同様の効果を得ることができる。
また、本実施の形態において、先に説明したシートPの厚さは、ユーザーによって操作部(画像形成装置1に対して通信可能に接続されたパソコン、又は、画像形成装置1の外装部に設けられた操作パネル、などである。)に入力される、シートPに関する情報に基くものである。すなわち、ユーザーによって操作部に入力されたシートPに関する情報に基いて、排紙ローラ対41の増速タイミングが可変されることになる。
また、図5(A)や図5(B)において、排紙ローラ対41が増速されるタイミングが、シートPの後端が定着ニップや補助ローラ対53(第1搬送ローラ対)のニップ部を通過するタイミングよりも、若干遅くなるように設定されているのは、制御上の余裕度を確保して、シートPの後端が定着ニップや補助ローラ対53を通過する前に排紙ローラ対41が増速されるのを防止するためである。
ここで、本実施の形態において、補助ローラ対53を回転駆動する第1駆動手段(第1駆動モータ91)は、定着装置20(加圧ローラ22)をも駆動(回転駆動)するように構成されている。すなわち、第1駆動モータ91の駆動力は、不図示のギア列を介して、加圧ローラ22の軸部に伝達されるように構成されている。そして、第1駆動手段は、定着ニップ部における線速度と、補助ローラ対53のニップ部における線速度と、が略同じになるように構成されている。
そして、排紙ローラ対41(第2搬送ローラ対)を回転駆動する第2駆動手段(第2駆動手段)は、排紙ローラ対41の増速されていないときの線速度V1(又は、V2)が、定着ニップ部における線速度と、補助ローラ対53のニップ部における線速度と、略同じになるように制御されている。これにより、排紙ローラ対41の増速がおこなわれるまでの、搬送路におけるシートPの搬送速度を一定に維持することができる。
ここで、図2〜図4等を参照して、本実施の形態における画像形成装置1には、補助ローラ対53(第1搬送ローラ対)に対して搬送方向の下流側であって、補助ローラ対53の近傍に、ガイド部材55が設置されている。
このガイド部材55は、補助ローラ対53のニップ部を通る仮想接線(図2、図4にて一点鎖線で示す接線である。)を遮らない第1位置(図4の位置である。)と、その仮想接線を遮るように突出して補助ローラ対53から送出されるシートPの搬送を案内しつつシートPに対して定着ニップ部にて形成されるカールの方向とは逆方向の逆カールを形成して当該カールを矯正する第2位置(図2の位置である。)と、を移動機構93によって移動可能に構成されたものである。
詳しくは、ガイド部材55は、支軸55b上において、駆動ローラ53a(補助ローラ対53)におけるローラ部とローラ部との間に相当する複数の位置に、略三角形のリブ状部材が形成されたものであって、駆動ローラ53aの軸部53a1に設置された軸受55aを回転中心として軸部53a1に対して回転可能に設置されている。
また、図3を参照して、ガイド部材55には、ガイド部材55を軸部53a1(軸受55a)を回転中心として図2、図4の反時計方向に回転させるように付勢するスプリング94が接続されている。また、図示は省略するが、ガイド部材55には、スプリング94に付勢されたガイド部材55が図2、図4の反時計方向に制限なく回転することなく、装置本体1に形成された突起部に係合して、図2に示す位置でその回転が制限されるように係止されるストッパ部が形成されている。
また、図3を参照して、ガイド部材55には、スプリング94の付勢力に抗するようにガイド部材55を軸部53a1(軸受55a)を回転中心として図2、図4の時計方向に回転させるように付勢するソレノイド93が接続されている。
すなわち、ソレノイド93やスプリング94等が、ガイド部材55を、図4に示す第1位置と、図2に示す第2位置と、の間で回動させる移動機構として機能することになる。
そして、このように構成された移動機構は、シートPの厚さが所定値X以下である場合には、少なくともシートPがガイド部材55の位置に達する前から通過する後まで、ガイド部材55を第2位置に移動させるように制御される。具体的に、厚さが所定値X以下のシートP(坪量が160g/m2以下のシートPである。)が通紙される場合には、制御部によってソレノイド93への通電がオフ状態にされて、ガイド部材55は図2の回動位置に回動されることになる。
これに対して、移動機構は、シートPの厚さが所定値Xを超える場合には、少なくともシートPがガイド部材55の位置に達する前から通過する後まで、ガイド部材55を第1位置に移動させるように制御される。具体的に、厚さが所定値Xを超えるシートP(坪量が160g/m2を超えるシートPである。)が通紙される場合には、制御部によってソレノイド93への通電がオン状態にされて、ガイド部材55は図4の回動位置に回動されることになる。
このような制御をおこなうのは、厚さが所定値X以下の普通紙や薄紙などのシートPは、コシが弱くて、定着工程時に定着ニップ部における圧力を受けてカール(本実施の形態では、先に説明したように加圧ローラ22の曲率に沿うような方向のカールである。)が生じやすく、厚さが所定値Xを超える厚紙のシートPは、コシが強くて、定着工程時に定着ニップ部における圧力を受けてもカールが生じにくいためである。そのため、厚さが所定値X以下の普通紙や薄紙などのシートPが通紙される場合には、定着ニップ部から送出されたシートP(カールが形成されたシートPである。)に対して、補助ローラ対53で挟持・搬送しながら、ガイド部材55によって逆カール方向に湾曲させるような力を作用させて、カールの矯正をしている。
また、厚さが所定値Xを超える厚紙のシートPは、先に説明したようにカールが生じにくいことに加えて、ガイド部材55を図2の位置に回動させてしまうと、そのコシの強さによってガイド部材55に摺接する力が強くなり過ぎてしまい、シートPの裏面に擦れ跡が形成されてしまったり、ガイド部材55が摩耗してしまったりする。このようなことからも、厚さが所定値Xを超える厚紙のシートPが通紙される場合には、シートPに干渉しない位置にガイド部材55を回動させることになる。
ここで、本実施の形態では、先に説明したように、厚さが所定値X以下の普通紙や薄紙などのシートPが通紙される場合に、シートPの後端が定着ニップ部を抜けるタイミングで、排紙ローラ対41の線速度Vが増速されることになるため、補助ローラ対53に挟持されたシートPが、増速された排紙ローラ対41によって搬送方向に引っ張られながらガイド部材55に押圧されてカール矯正される状態になるが、シートPは補助ローラ対53のニップ部をすり抜けるように挙動することになるため、補助ローラ対53の位置でジャム(スリップジャム)は発生しない。
また、先に説明したように、厚さが所定値Xを超える厚紙のシートPが通紙される場合には、シートPの後端が補助ローラ対53のニップ部を抜けるタイミングで、排紙ローラ対41の線速度Vが増速されることになり、さらにガイド部材55はシートPに摺接しない位置に移動しているため、シートPに大きな負荷が生じたり、補助ローラ対53の位置でのジャム(スリップジャム)が生じたりすることなく、増速された排紙ローラ対41によってシートPが排紙されることになる。
なお、本実施の形態では、先に説明したように、ソレノイド93がオフ状態であるときに、ガイド部材55の回動位置が図2の位置(第2位置)になるように構成している。これは、カール矯正をおこなうための第2位置(図2の位置)の方が、単にシートPとの干渉を避ける第1位置(図4の位置)に比べて、その位置精度を高める必要があるためである。すなわち、第2位置は、ガイド部材55を装置本体1の突起部に係合させてその回動を制限する構成の精度を高めることで、その位置精度が比較的容易に高められることになる。
また、本実施の形態では、図2に示すように、ガイド部材55が第2位置に回動されているときに、ガイド部材55の一部が駆動ローラ53a(補助ローラ対53)のローラ部にオーバーラップして、駆動ローラ53a(補助ローラ対53)に対してガイド部材55が近接するように構成されている。このように構成した場合には、駆動ローラ53a(補助ローラ対53)に対してガイド部材55が離れた位置に設置される場合に比べて、補助ローラ対53によって挟持・搬送されるシートPに対して効率的かつ確実にカール矯正をおこなうことができる。
また、本実施の形態では、先に図1等を用いて説明した切替部材45(分岐爪)が、ガイド部材55に対して搬送方向の下流側であってガイド部材55の近傍に設置されている。この切替部材45は、定着ニップ部から送出されるシートPの搬送路を、シートPを排紙ローラ対41の位置に導くための排紙搬送路K2と、シートPを両面搬送路K5(スイッチバック搬送路K4)に導くための中継搬送路K3と、のいずれかに切り替えるためのものであって、不図示のモータによって支軸45aを中心にして回動可能に構成されたものである。
そして、本実施の形態では、両面プリントモード時には、シートPの厚さに関わらず、図6(A)に示すように、オモテ面への定着工程がおこなわれたシートPが通過するときには、切替部材45によって排紙搬送路K2が閉鎖されて中継搬送路K3が開放されるとともに、移動機構93によってガイド部材55が第1位置に移動されて、図6(B)に示すように、ウラ面への定着工程がおこなわれたシートPが通過するときには、切替部材45によって排紙搬送路K2が開放されて中継搬送路K3が閉鎖されるとともに、移動機構93によってガイド部材55が第1位置に移動される。
すなわち、両面プリントモード時には、切替部材45が適宜に搬送路を切り替えるように回動するのに対して、ガイド部材55がシートPの厚さに関わらず常に第1位置(シートPに干渉しない位置である。)に回動した状態になるようにソレノイド93がオン状態に制御される。
このような制御をおこなうのは、両面プリントモード時には、オモテ面に対する定着工程が施されて定着ニップ部を通過した後のシートPにはカールが形成されるものの、ウラ面への定着工程が施されて定着ニップ部を通過した後のシートPにはそのカールを相殺するようなカールが形成されることになるためである。すなわち、両面プリント時には、シートPに対してガイド部材55によるカール矯正をおこなわなくても、最終的に排紙ローラ対41によって排紙されるシートPにカール矯正がされることになる。
また、ウラ面への定着工程が施されて定着ニップ部を通過した後のシートPがガイド部材55に摺接してしまうと、シートPのオモテ面に既に定着されたトナー像がガイド部材55に削られてしまって、画像コスレや光沢スジなどの異常画像が生じてしまうためである。
なお、このように両面プリントモードがおこなわれるときであっても、図6(B)に示すようにウラ面への定着工程が終了したシートPが排紙搬送路K2を通過するときには、先に図5等を用いて説明したシートPの厚さに応じて排紙ローラ対41の増速タイミングを可変する制御はおこなわれることになる。これにより、補助ローラ対53の位置で生じするジャムを軽減することができる。
以上説明したように、本実施の形態において、第2駆動モータ92(第2駆動手段)は、シートPの厚さが所定値X以下である場合には、シートPの後端が定着ニップ部を通過した後であって補助ローラ対53(第1搬送ローラ対)のニップ部に達する前に、排紙ローラ対41(第2搬送ローラ対)の線速度Vが増速されるように制御されて、シートPの厚さが所定値Xを超える場合には、シートPの後端が補助ローラ対53のニップ部を通過した後に、排紙ローラ対41の線速度Vが増速されるように制御される。
これにより、定着ニップ部の下流側であって排紙ローラ対41の上流側に補助ローラ対53を設けた場合であって、プリント生産性を高めるために排紙ローラ対41による線速度を増速するように制御する場合であっても、補助ローラ対53の位置でシートPがジャムしてしまう不具合を生じにくくすることができる。
なお、本実施の形態では、中間転写ベルト78(中間転写体)に担持されたトナー像が転写装置としての2次転写ローラ89によってシートP上に転写されるカラー画像形成装置1に対して本発明を適用したが、感光体ドラム(又は、感光体ベルト)に担持されたトナー像が転写装置としての転写ローラ(又は、転写ベルト、転写チャージャ)によってシートP上に転写されるモノクロ画像形成装置に対しても当然に本発明を適用することができる。
そして、そのような場合であっても、本実施の形態のものと同様の効果を得ることができる。
また、本実施の形態では、第1搬送ローラ対として補助ローラ対53が用いられて、第2搬送ローラ対として排紙ローラ対41が用いられた画像形成装置1に対して、本発明を適用した。これに対して、第1搬送ローラ対や第2搬送ローラ対としてそれぞれ別のローラ対が用いられた画像形成装置に対しても、第2搬送ローラ対による増速制御がおこなわれるような場合には、本発明を適用することができる。
そして、そのような場合であっても、本実施の形態のものとほぼ同様の効果を得ることができる。
なお、本発明が本実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、本実施の形態の中で示唆した以外にも、本実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、前記構成部材の数、位置、形状等は本実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
1 画像形成装置(画像形成装置本体)、
20 定着装置、
21 定着ベルト(定着部材)、
22 加圧ローラ(加圧部材)、
41 排紙ローラ対(第2搬送ローラ対)、
45 切替部材、
51 搬送ガイド板、
52 分離板、
53 補助ローラ対(第1搬送ローラ対)、
53a 駆動ローラ、 53b 従動ローラ、
53a1 軸部(回転中心)、
55 ガイド部材、
55a 軸受(回転中心)、 55b 支軸、
91 第1駆動モータ(第1駆動手段)、
92 第2駆動モータ(第2駆動手段)、
93 移動機構(ソレノイド)、
94 スプリング(付勢部材)、
97 ワンウェイクラッチ、
K2 排紙搬送路、 K3 中継搬送路、 K4 スイッチバック搬送路、
K5 両面搬送路、 P シート(記録媒体)。
特許第3402895号公報 特許第3282257号公報

Claims (6)

  1. 定着部材と加圧部材とが圧接する定着ニップ部に対して所定の搬送方向にシートを搬送して、当該シートの表面に担持されたトナー像を定着する定着装置と、
    前記定着ニップ部に対して前記搬送方向の下流側に設置されて、第1駆動手段によって前記搬送方向に沿うように回転駆動されて前記定着ニップ部から送出される前記シートを前記搬送方向に搬送する第1搬送ローラ対と、
    前記第1搬送ローラ対に対して前記搬送方向の下流側に設置されて、第2駆動手段によって前記搬送方向に沿うように回転駆動されて前記第1搬送ローラ対から送出される前記シートを前記搬送方向に搬送する第2搬送ローラ対と、
    を備え、
    前記第2駆動手段は、
    前記第2搬送ローラ対のニップ部における線速度を可変できるように構成され、
    前記シートの厚さが所定値以下である場合には、前記シートの後端が前記定着ニップ部を通過した後であって前記第1搬送ローラ対のニップ部に達する前に前記線速度が増速されるように制御されて、前記シートの厚さが前記所定値を超える場合には、前記シートの後端が前記第1搬送ローラ対のニップ部を通過した後に前記線速度が増速されるように制御されることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記第1駆動手段は、前記第1搬送ローラ対が前記搬送方向に沿う正方向にのみ回転して逆方向には回転しないように、前記第1搬送ローラ対に対して駆動力を伝達するワンウェイクラッチ機構を具備したことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記第1搬送ローラ対に対して前記搬送方向の下流側であって前記第1搬送ローラ対の近傍に設置されて、前記第1搬送ローラ対のニップ部を通る仮想接線を遮らない第1位置と、前記仮想接線を遮るように突出して前記第1搬送ローラ対から送出される前記シートの搬送を案内しつつ当該シートに対して前記定着ニップ部にて形成されるカールの方向とは逆方向の逆カールを形成して当該カールを矯正する第2位置と、を移動機構によって移動可能に構成されたガイド部材を備え、
    前記移動機構は、
    前記シートの厚さが前記所定値以下である場合には、少なくとも前記シートが前記ガイド部材の位置に達する前から通過する後まで、前記ガイド部材を前記第2位置に移動させて、
    前記シートの厚さが前記所定値を超える場合には、少なくとも前記シートが前記ガイド部材の位置に達する前から通過する後まで、前記ガイド部材を前記第1位置に移動させることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記第2搬送ローラ対は、前記シートを画像形成装置本体の外部に排出する排紙ローラ対であって、
    前記ガイド部材に対して前記搬送方向の下流側であって前記ガイド部材の近傍に設置されて、前記定着ニップ部から送出される前記シートの搬送路を、前記シートを前記排紙ローラ対の位置に導くための排紙搬送路と、前記シートを両面搬送路に導くための中継搬送路と、のいずれかに切り替える切替部材を備え、
    両面プリントモード時には、前記シートの厚さに関わらず、オモテ面への定着工程がおこなわれた前記シートが通過するときには、前記切替部材によって前記排紙搬送路が閉鎖されて前記中継搬送路が開放されるとともに、前記移動機構によって前記ガイド部材が前記第1位置に移動されて、ウラ面への定着工程がおこなわれた前記シートが通過するときには、前記切替部材によって前記排紙搬送路が開放されて前記中継搬送路が閉鎖されるとともに、前記移動機構によって前記ガイド部材が前記第1位置に移動されることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記シートの厚さが前記所定値を超える場合に、画像形成装置本体におけるプロセス線速と前記シートの搬送速度とが全体的に遅くなるように制御されることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 前記第1駆動手段は、前記定着装置をも駆動するように構成され、
    前記第2駆動手段は、前記第2搬送ローラ対の増速されていないときの前記線速度が、前記定着ニップ部における線速度と、前記第1搬送ローラ対のニップ部における線速度と、略同じになるように制御されることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の画像形成装置。
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