JP2017053580A - 冷却塔循環水の汚れ検査装置および汚れ検査方法 - Google Patents

冷却塔循環水の汚れ検査装置および汚れ検査方法 Download PDF

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Abstract

【課題】冷却塔の外部から循環水の汚れ具合を検査できるようにすること。【解決手段】冷却塔循環水の汚れ検査装置100は、冷却塔2から熱源機1へ供給する循環水の汚れ具合を検出する。検査装置100は、冷却塔2から熱源機1へ供給される循環水の出口温度を、冷却塔2の外部で検出する所定の検出信号T1,Twに基づいて推定する出口温度推定部15と、出口温度推定部15の推定した出口温度T2eと循環水の実際の出口温度T2とを比較することで、循環水の汚れ具合を判定する判定部16と、を備えている。判定部16の判定結果は出力部17から出力することができる。【選択図】図1

Description

本発明は、冷却塔循環水の汚れ検査装置および汚れ検査方法に関する。
一般に、冷温水をつくる水冷式の熱源機においては、凝縮器の冷却水の温度を下げるために、冷却塔が広く使用されている。開放型の冷却塔の場合、熱源機の凝縮器から送られた水を冷却塔内の充填材に散布し、送風機で強制的に冷却塔内に送られる空気と水とを接触させて蒸発させることにより、水の温度を下げて熱源機へと戻している。
凝縮器と開放型冷却塔の間で循環水の一部が蒸発するため、冷却水に含まれる不純物(カルシウム、シリカ、鉄錆など)が徐々に濃縮される。これら濃縮された不純物が冷却塔の充填材に付着したり水槽内に沈殿したりすると、冷却塔の能力が低下する。
密閉型冷却塔の場合は、散布水において、上記同様の現象が生じる。このため、従来技術では、循環水の電導度を測定したりpHを測定することで、循環水内の水質を管理している(特許文献1,2)。
冷却塔内の冷却水の温度を検出し、検出した冷却水の温度が管理温度よりも高い場合には、充填材を自動的に洗浄する技術も知られている(特許文献3)。
特開平05−068961号公報 特開平06−317394号公報 特開2013−83415号公報
従来技術では、冷却塔内の冷却水の電導度やpHあるいは温度を測定することで、冷却水の汚れを検査しているが、電導度センサ、pHセンサ、温度センサを冷却塔内の水槽に設置すると、センサに不純物が付着して測定精度が低下したり、誤動作したりするといった問題を生じる。そのため、作業者が冷却塔内のセンサを清掃したり交換したりする必要がある。また、交換に至らなくても、冷却塔内に設置されたセンサを点検したり清掃したりするだけでも、保守作業の作業性が低下し、使い勝手が悪い。
本発明は、上記課題に着目してなされたもので、その目的は、冷却塔の外部から循環水の汚れ具合を検査できるようにした冷却塔循環水の汚れ検査装置および汚れ検査方法を提供することにある。
上記課題を解決すべく、本発明に従う冷却塔循環水の汚れ検査装置は、冷却塔から熱源機へ供給する循環水の汚れ具合を検出する冷却塔循環水の汚れ検査装置であって、冷却塔から熱源機へ供給される循環水の出口温度を、冷却塔の外部で検出する所定の検出信号に基づいて推定する出口温度推定部と、出口温度推定部の推定した出口温度と循環水の実際の出口温度とを比較することで、循環水の汚れ具合を判定する判定部と、を備える。
本発明によれば、冷却塔の外部で検出する所定の検出信号に基づいて循環水の出口温度を推定し、推定した出口温度と実際の出口温度との差から循環水の汚れ具合を判定することができる。従って、冷却塔の内部にセンサを設置する必要がなく、保守作業の作業性および使い勝手を向上できる。
循環水冷却システムの全体構成を示すブロック図。 外気温度と循環水の推定出口温度の関係を示すグラフ。 循環水の入口温度と推定出口温度の関係を示すグラフ。 外気温度と循環水の入口温度の関係から循環水の出口温度を推定するためのグラフ。 循環水の汚れを判定する処理を示すフローチャート。 第2実施例に係り、循環水冷却システムの全体構成を示すブロック図。 循環水の流量変化と推定出口温度の変化の関係を示すグラフ。 循環水の汚れを判定する処理を示すフローチャート。 第3実施例に係り、循環水の汚れ判定とシステムの故障検出とを実現する処理を示すフローチャート。
以下、図面に基づいて、本発明の実施の形態を説明する。本実施形態では、循環水(冷却水)の冷却塔への入口温度と外気温度(外気湿球温度)とを測定し、それら測定値から冷却塔から流れ出る循環水の出口温度を推測する。そして、本実施形態では、循環水の出口温度の推測値と実際の循環水の出口温度とを比較することで、冷却塔の性能低下に由来する循環水の汚れ具合を判定することができる。
図1〜図5を用いて実施例を説明する。図1は、冷熱システムの一部に使用される循環水冷却システムの全体構成を示すブロック図である。
循環水冷却システムは、例えば、熱源機1、冷却塔2、配管3、ポンプ4、温度センサ5A〜5C、凝縮器6、送風機7、制御装置10を含む。
熱源機1は、凝縮器6を内蔵する。冷却塔2は、配管3を介して熱源機1に接続されている。配管3は、熱源機1から冷却塔2に水が流れる流入管3Aと、冷却塔2から熱源機1へ水が流れる流出管3Bとを含む。ここでは冷却塔2を中心として水の流れの向きを説明する。水の流れの方向を、図1中では、白い矢印で示す。なお、水に代えて、ブライン液などの他の冷媒を用いてもよい。
冷却塔2内には送風機7が設けられている。配管3から冷却塔2内へ流入した水は、送風機7から送られる空気と接触して熱交換し、その温度が低下する。温度の低下した水Rは、冷却塔2の下側に溜まる。温度の低下した水は、ポンプ4により吸引されて、流出管3Bを介して凝縮器6へ供給される。凝縮器6を流通して温度の高くなった水は、凝縮器6から流入管3Aを介して冷却塔2へ送られる。このように水は、熱源機1と冷却塔2の間を循環している。冷却システムを循環する水のことを、ここでは循環水と呼ぶ。
ポンプ4は、凝縮器6を冷却するための定格流量の水を冷却塔2から吸引して、熱源機1へ向けて吐出する。
外気温度センサ5Aは、外気温度を検出して制御装置10へ出力する。外気温度とは、循環水冷却システム周辺の大気温度、例えば冷却塔周辺の大気温度である。外気温度センサ5Aは、例えば湿球温度を検出し、検出した温度を制御装置10へ出力する。
入口温度センサ5Bは、熱源機1から冷却塔2へ流入する循環水の温度を検出し、検出した温度を制御装置10へ出力する。入口温度センサ5Bは、例えば、流入管3Aの途中に設けられる。入口温度センサ5Bは、冷却塔2と流入管3Aとの接続箇所の近傍に位置して、流入管3Aの途中に設けてもよい。
出口温度センサ5Cは、冷却塔2から流出して熱源機1へ向かう循環水の温度を検出し、検出した温度を制御装置10へ出力する。出口温度センサ5Cは、例えば、流出管3Bの途中に設けられる。出口温度センサ5Cは、冷却塔2と流出管3Bとの接続箇所の近傍に位置して、流出管3Bの途中に設けてもよい。
入口温度センサ5Bおよび出口温度センサ5Cは、循環水の温度を直接検出してもよいし、間接的に検出してもよい。例えば、配管3の途中にセンサ取付用の開口部を設け、その開口部に温度センサ5B,5Cを気液密に取り付けて、循環水の温度を直接検出することができる。あるいは、配管3の外側に温度センサ5B,5Cを設け、管壁を介して循環水の温度を検出することもできる。なお、各温度センサ5A〜5Cの種類は問わない。サーミスタ、熱電対、測温抵抗体などの中から、精度やコストに見合ったものを採用すればよい。
制御装置10は、循環水冷却システムを制御する。制御装置10は、例えば、マイクロプロセッサやメモリなどを有するコンピュータシステムとして構成してもよいし、シーケンサや制御リレー、専用ハードウェア回路などから制御盤として構成してもよい。ここでは、制御装置10の機能的構成の一例を説明する。
制御装置10は、例えば、冷却システム制御部11、外気温度取得部12、循環水入口温度取得部13、循環水出口温度取得部14、出口温度推定部15、汚れ判定部16、制御信号出力部17、ユーザインターフェース部18を備える。
冷却システム制御部11は、循環水冷却システムを制御する。冷却システム制御部11は、ポンプ4や送風機7などの制御対象機器に接続されており、それら制御対象機器へ制御信号を出力する。また、冷却システム制御部11は、温度センサからの信号を受け取って制御に使用することもできる。さらに、冷却システム制御部11は、温度センサ以外の各種センサや目標温度設定器(いずれも不図示)などとも接続することができる。
外気温度取得部12は、外気温度センサ5Aの検出した外気温度Twを取得する。循環水入口温度取得部13は、入口温度センサ5Bの検出した循環水入口温度T1を取得する。循環水出口温度取得部14は、出口温度センサ5Cの検出した循環水出口温度T2を取得する。
出口温度推定部15は、冷却塔2から流出して流出管3Bを流れる循環水の温度(出口温度)T2eを、外気温度Twおよび入口温度T1を基にして推定する。出口温度推定部15の演算する推定出口温度T2eは、出口温度センサ5Cの検出する実際の出口温度T2に対応する温度である。つまり、推定出口温度T2eは、所定の条件を満たした場合に、出口温度センサ5Cが検出するであろう温度として算出される。
「判定部」としての汚れ判定部16は、推定出口温度T2eと実際の出口温度T2とを比較し、両者の差(=T2−T2e)が所定の基準値Ts1よりも大きいか判定する。汚れ判定部16は、推定出口温度T2eと実際の出口温度T2の差が、「所定の第1基準値」としての基準値Ts1以上である場合、循環水は汚れていると判定する。
いわば理論値である推定出口温度T2eよりも実際の出口温度T2の方が第1基準値Ts1以上高い場合、冷却塔2の冷却能力が低下していると考えることができる。ここで、汚れ判定部16は、循環水の汚れの程度を洗浄作業が必要な程度に汚れているか否かのオンオフ判定するが、これに限らず、汚れを判定するための基準値を複数用意することで、循環水の汚れ具合を多段階で判定することもできる。
出力部17は、汚れ判定部16の判定結果に応じた信号または情報を出力する。出力部17は、例えば、汚れ判定部16により循環水が汚れていると判定された場合に、冷却塔2を洗浄すべきことを示す洗浄信号を出力する。あるいは、後述の実施例で述べるように、出力部17は、循環水冷却システムに故障が生じたと判定すると、故障を検出した旨を示す警報信号を出力することもできる。
ユーザインターフェース部18は、例えば、循環水冷却システムの管理者などとの間で情報を交換するための装置である。ユーザインターフェース部18は、管理者からの情報を受け取るための情報入力部と、管理者へ情報を提供するための情報出力部を含む。情報入力部には、例えば、手動スイッチ、タッチパネルなどがある。情報出力部には、例えば、ディスプレイ、ランプ、ブザー、プリンタなどがある。ユーザインターフェース部18を、例えば携帯電話(スマートフォンを含む)、携帯情報端末、パーソナルコンピュータのように、制御装置10とは別体に構成し、ユーザインターフェース部18と制御装置10とを通信回線を介して接続してもよい。
なお、図1では、出力部17の出力する信号や情報(メッセージなど)を、冷却システム制御部11を経由してユーザインターフェース部18に渡すかのように表示しているが、これは一つの例示にすぎない。出力部17からユーザインターフェース部18へ直接情報を送ってもよい。
上述した制御装置10の持つ各機能11〜18のうち、外気温度取得部12、循環水入口温度取得部13、循環水出口温度取得部14、出口温度推定部15、汚れ判定部16、出力部17から、循環水汚れ検査装置100を構成することができる。本実施例では、循環水冷却システムを制御する制御装置10の内部に循環水汚れ検査装置100を設けているが、これに代えて、循環水検査装置100と制御装置10を別々の装置として構成してもよい。
図2のグラフを用いて、冷却塔2の周囲の外気温度と循環水の出口温度との関係を説明する。図2の縦軸は循環水の推定出口温度を示し、横軸は外気温度を示す。斜めの特性線は、外気温度に対する循環水の推定出口温度変化を示す。定格条件では、例えば、外気温度が27度のときに、循環水の出口温度は32度となる。外気温度が低下するほど、循環水の出口温度も低下する。外気温度の変化につれて循環水の出口温度が変化する割合を、図2中にθaで示す。循環水の出口温度(推定出口温度T2e)は、外気温度Twから式(1)により求められる。
T2e=32−θa・(27−Tw)・・・(1)
図3のグラフを用いて、循環水の入口温度と推定出口温度の関係を説明する。図3の縦軸は推定出口温度を示し、横軸は循環水の入口温度を示す。斜めの特性線は循環水の入口温度に対する推定出口温度変化を示している。
定格条件に対して循環水の入口温度が変化すると、推定出口温度も変化する。定格条件では、例えば、循環水入口温度が37度のときに、推定出口温度は32度となる。入口温度の変化につれて推定出口温度が変化する割合を、図3中にθbで示す。循環水の推定出口温度T2eは、入口温度T1から式(2)により求められる。
T2e=32−θb・(37−T1)・・・(2)
図4を用いて、外気温度Twと循環水の入口温度T1とに基づいて、循環水の出口温度T2eを推定する方法を説明する。図4の縦軸は推定出口温度を示し、横軸は外気温度を示す。斜めの特性線は、循環水の入口温度ごとの定格条件を示す。外気温度Twと入口温度T1とから定格条件が定まり、式3から循環水の出口温度T2eを推定できる。
T2e=32−θa・(27−Tw)−θb・(37−T1)・・・(3)
ここで、式1〜式3に示す「27」、「32」、「37」といった数値は、定数の一例に過ぎない。例えば、C1=32、C2=27、C3=37のように置き換えて表現することもできる。
図4では、例えば外気温度Twが27度、循環水の入口温度が37度の場合に、一つの定格条件が選択される。選択した定格条件において、外気温度が低下すると、約25.5度まで低下したとすると、推定出口温度は約31.5度となる。さらに、もしも入口温度が約35.5度に低下したとすると、定格条件が切り替わり、推定出口温度は31度よりも若干低い値になる。
図5は、循環水の汚れを判定する処理を示すフローチャートである。本処理は、制御装置10、より詳しくは制御装置10内の汚れ検査装置100により実行される。以下、汚れ検査装置100を動作の主体として説明する。
まず最初に、汚れ検査装置100は、判定周期としての一定時間TM1が経過したか判定する(S11)。一定時間TM1が経過した場合(S11:YES)、汚れ検査装置100の各温度取得部12〜14は、対応する温度センサ5A〜5Cから外気温度Tw、循環水の入口温度T1および出口温度T2をそれぞれ取得する(S12)。
汚れ検査装置100の出口温度推定部15は、ステップS12で検出した外気温度Twおよび循環水入口温度T1から、推定出口温度T2eを算出する(S13)。具体的には、出口温度推定部15は、外気温度の変化率θa(図2のグラフの傾き)と循環水の入口温度の変化率θb(図3のグラフの傾き)とから、次の式(4)を用いて推定出口温度T2eを演算する。
T2e=32−θa・(27−Tw)−θb・(37−T1)・・・(4)
汚れ検査装置100の汚れ判定部16は、ステップS12で取得した実際の出口温度T2とステップS13で算出した推定出口温度T2eとを比較し、実際の出口温度T2と推定出口温度T2eの差Δが基準値Ts1より大きいかを判定する(S14)。実際の出口温度T2と推定出口温度T2eとの差ΔT2が基準値Ts1よりも大きい場合(S14:YES)、冷却塔2の冷却性能は本来の冷却能力よりも低下していると判断することができる。冷却塔2の水槽内に不純物が沈殿したり、充填材に不純物が付着したりして、冷却塔2が循環水を十分に冷却できないと考えることができる。
そこで、汚れ検査装置100の出力部17は、冷却塔2の洗浄を求めるための洗浄指令を出力する(S15)。冷却システム制御部11は、出力部17からの洗浄指令を受信すると、ユーザインターフェース部18にメッセージを表示して、洗浄作業の開始を管理者に要求する。あるいは、冷却塔2が自動洗浄装置を備えている場合、冷却システム制御部11は、自動洗浄装置を駆動させて自動的に洗浄させる。
このように構成される本実施例によれば、冷却塔2の外部で検出した外気温度、入口温度および出口温度に基づいて、冷却塔2の循環水の汚れ具合を自動的に判定することができる。循環水の汚れは、冷却塔2の水槽内での不純物の沈殿や充填材への不純物の付着などに起因するため、本実施例の循環水汚れ検査装置100は、冷却塔2の汚れを自動的に検査する冷却塔汚れ検査装置であると言い換えることもできる。さらに、循環水の汚れまたは冷却塔2の汚れは、冷却塔2の性能低下の原因となる。したがって、本実施例の循環水汚れ検査装置100は、冷却塔2の性能を評価する冷却塔性能評価装置であると言い換えることもできる。
本実施例の循環水汚れ検査装置100によれば、冷却塔2の外部に設けた温度センサ5A〜5Cの検出信号に基づいて、循環水の汚れを冷却塔2の外部から容易に検査することができる。さらに、本実施例の循環水汚れ検査装置100によれば、冷却塔2の内部に電導度センサなどを設置する必要がないため、冷却塔内部のセンサを交換したり清掃したりする手間を生じない。したがって、冷却塔2の外部から循環水の汚れを自動的に検査できる本実施例の循環水汚れ検査装置100では、保守作業の作業性が向上し、使い勝手が向上する。
さらに、本実施例では、電導度センサなどの比較的高価なセンサを用いるのではなく、比較的安価な温度センサ5A〜5Cを冷却塔2の外部で使用するため、循環水汚れ検査装置100を比較的安価に構成することができる。
図6〜図8を用いて、第2実施例を説明する。本実施例を含む以下の各実施例は、第1実施例の変形例に該当するため、第1実施例との相違を中心に説明する。本実施例では、循環水(冷却水)の流量変化を考慮して、推定出口温度を算出する。
図6は、本実施例による循環水冷却システムの全体構成を示すブロック図である。本実施例の循環水冷却システムでは、循環水の流量を検出する流量センサ8が配管3に設けられている。流量センサ8は、例えば冷却塔2とポンプ4の間に位置して流出管3Bの途中に設けられている。
熱源機1の負荷変動に応じて、冷却システムを流れる水の量も変化する。負荷が低下した場合は、循環水の流量も少なくてよい。そこで、冷却システム制御部11は、熱源機1の負荷に応じてポンプ4の作動を制御する。流量センサ8は、配管3を流れる循環水の量を検出して信号を出力する。
本実施例の制御装置10Aに設けられている循環水汚れ検査装置100Aは、流量取得部19を備えている。流量取得部19は、流量センサ8からの検出信号を受領することで、流量の値を取得する。流量取得部19は、取得した流量の値を、出口温度推定部15Aおよび冷却システム制御部11に供給する。
図7は、循環水の流量(水量)と推定出口温度の関係を示すグラフである。図7中の縦軸は推定出口温度を示し、横軸は定格流量に対する実際の循環水の流量の比率を示す。斜めの特性線は、循環水の流量変化に対する推定出口温度の変化を示す。図7は、循環水の流量が変化すると、推定出口温度も変化することを示している。
ここで、定格流量をWとし、定格流量Wに対する実際の流量の比率をQとし、流量変化に対する出口温度の変化率をθcとすると、式(5)を得る。
T2e=32−θc・W・(1−Q)・・・(5)
図4で述べたように、外気温度の変化と循環水入口温度の変化とに対する循環水出口温度の変化まで考慮した場合の、推定出口温度T2eは式(6)で得られる。
T2e=32−θa・(27−Tw)−θb・(37−T1)―θc・W・(1−Q)・・・(6)
図8は、本実施例による循環水の汚れ判定処理を示すフローチャートである。本フローチャートは、図4で述べたフローチャートに比べてステップS13Aが異なる。ステップS13Aでは、上述の式(6)に従って、推定出口温度T2eを算出する。
このように構成される本実施例も第1実施例と同様の作用効果を奏する。さらに本実施例では、循環水の流量変化も考慮するため、より正確に推定出口温度を算出することができる。この結果、本実施例の循環水汚れ検査装置100Aは、第1実施例よりも正確に循環水の汚れ具合を検査することができる。
図9を用いて第3実施例を説明する。本実施例では、循環水の推定出口温度の時間変化に基づいて、循環水の汚れ具合と循環水冷却システムの異常状態の発生との両方を検査できるようにしている。以下、本実施例と第2実施例と結合した場合を説明するが、本実施例と第1実施例を結合させてもよい。ここでは、ブロック図を示さないが、もしも示すとしたならば、汚れ検査装置には100Bの符号を与えることができる。以下、本実施例の汚れ検査装置と前記各実施例の汚れ検査装置100,100Aを区別するために、汚れ検査装置100Bと呼ぶ。図示は省略する。
図9は、本実施例による循環水の汚れ判定処理のフローチャートである。本実施例の汚れ検査装置100Bは、推定出口温度の算出後に(S13A)、推定出口温度T2eが所定時間TM2内に第2の基準値Ts2よりも変化したかを判定する(S21)。所定時間TM2は、例えば1秒以下あるいは数秒、もしくは十数秒程度の比較的短い時間に設定されている。
所定時間TM2は、図9に示す処理の実行サイクルに一致させてもよい。つまり、汚れ検査装置100Bは、前回のサイクルで算出した推定出口温度T2e(N−1)と今回のサイクルで算出した推定出口温度T2e(N)との差ΔT2が、基準値Ts2を超えた場合に、異常状態が発生したと判断することができる。
汚れ検査装置100Bは、推定出口温度が所定時間TM2内に基準値Ts2よりも大きく変化した場合(S21:YES)、故障が発生していると判断して冷却システム制御部11へ通知する(S22)。冷却システム制御部11は、故障検出の知らせを受けると、ユーザインターフェース部18に警告メッセージを表示したり、ランプを点滅させたりして管理者へ異常発生を通知する。
このように構成される本実施例も第1実施例と同様の作用効果を奏する。さらに、本実施例では、推定出口温度T2eの時間変化の大きさに基づいて、洗浄が必要な程度に循環水が汚れているか否かと、循環水冷却システムに異常状態が発生したか否かとの両方を検査することができる。したがって、本実施例では、ほとんど追加コストを発生させずに、第1実施例よりも高機能な汚れ検査装置100Bを得ることができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されない。当業者であれば、本発明の範囲内で、種々の追加や変更等を行うことができる。
1:熱源機、2:冷却塔、3:配管、3A:流入管、3B:流出管、4:ポンプ、5A:外気温度センサ、5B:循環水の入口温度センサ、5C:循環水の出口温度センサ、6:凝縮器、7:送風機、10,10A:制御装置、11:冷却システム制御部、12:外気温度取得部、13:循環水入口温度取得部、14:循環水出口温度取得部、15:出口温度推定部、16:汚れ判定部、17:出力部、18:ユーザインターフェース部、100,100A:循環水汚れ検査装置

Claims (7)

  1. 冷却塔から熱源機へ供給する循環水の汚れ具合を検出する冷却塔循環水の汚れ検査装置であって、
    前記冷却塔から前記熱源機へ供給される循環水の出口温度を、前記冷却塔の外部で検出する所定の検出信号に基づいて推定する出口温度推定部と、
    前記出口温度推定部の推定した前記出口温度と循環水の実際の出口温度とを比較することで、前記循環水の汚れ具合を判定する判定部と、
    を備える冷却塔循環水の汚れ検査装置。
  2. 前記所定の検出信号は、前記冷却塔の周囲の外気温度を検出する外気温度センサからの外気温度検出信号と、前記冷却塔へ流入する循環水の温度を検出する入口温度センサからの入口温度検出信号とを含む、
    請求項1に記載の冷却塔循環水の汚れ検査装置。
  3. 前記所定の検出信号には、前記外気温度検出信号および前記入口温度検出信号に加えて、前記冷却塔から前記熱源機へ流れる循環水の流量を検出する流量センサからの流量検出信号が含まれる、
    請求項2に記載の冷却塔循環水の汚れ検査装置。
  4. 前記判定部は、前記出口温度推定部の推定した前記出口温度よりも実際の出口温度の方が所定の第1基準値よりも大きい場合、前記循環水は汚れていると判定する、
    請求項3に記載の冷却塔循環水の汚れ検査装置。
  5. 前記判定部は、前記出口温度推定部の推定する前記出口温度が所定時間内に所定の第2基準値以上変化した場合、異常状態が発生したと判定する、
    請求項4に記載の冷却塔循環水の汚れ検査装置。
  6. 前記判定部の判定結果を出力する出力部を備える、
    請求項1〜5のいずれかに記載の冷却塔循環水の汚れ検査装置。
  7. 冷却塔から熱源機へ供給する循環水の汚れ具合を検出する冷却塔循環水の汚れ検査方法であって、
    外気温度センサから外気温度検出信号を取得し、
    前記冷却塔へ流入する循環水の温度を検出する入口温度センサからの入口温度検出信号を取得し、
    前記冷却塔から前記熱源機へ流れる循環水の流量を検出する流量センサから流量検出信号を取得し、
    前記冷却塔から前記熱源機へ供給される循環水の出口温度を、前記外気温度検出信号と前記入口温度検出信号と前記流量検出信号とに基づいて推定し、
    前記推定した出口温度と循環水の実際の出口温度とを比較し、
    前記推定した出口温度よりも前記実際の出口温度の方が所定の第1基準値以上大きい場合、前記循環水は汚れていると判定する、
    冷却塔循環水の汚れ検査方法。
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