JP2004116942A - ヒートポンプ給湯機 - Google Patents

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松本 聡
Takeji Watanabe
渡辺 竹司
Masahiro Ohama
尾浜 昌宏
Keijiro Kunimoto
國本 啓次郎
Ryuta Kondo
近藤 龍太
Yoshitsugu Nishiyama
西山 吉継
Koji Oka
岡 浩二
Seiichi Yasuki
安木 誠一
Tatsumura Mo
毛 立群
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Abstract

【課題】機器の異常をいち早く検知し、信頼性の高いヒートポンプ給湯機を提供すること。
【解決手段】圧縮機1を有するヒートポンプ回路5と、水ポンプ7を有する水回路8と、ヒートポンプ回路5の冷媒と水回路8の給湯水が熱交換する冷媒水熱交換器2と、水回路8のつまり検知手段10を備えたものであり、つまり等による水回路8の異常をいち早く検知することができ、機器異常による運転停止、異常報知による速やかな対応を図ることができるよって、信頼性の向上を図ったヒートポンプ給湯機を提供することができる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、大気熱等をヒートポンプ回路の熱源として、冷媒で給湯水を加熱するヒートポンプ給湯機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のヒートポンプ給湯機としては、特許文献1に記載されているようなものがあった。以下、従来の技術について図面を用いて説明する。図5は従来のヒートポンプ給湯機の構成図である。
【0003】
図5において、1は圧縮機、2は冷媒水熱交換器、3は膨張弁、4は大気熱等を集熱する蒸発器であり、これらを順次接続してヒートポンプ回路5を構成する。一方、6は貯湯タンク、7は水ポンプであり、これらと冷媒水熱交換器2を順次接続して水回路8を構成する。
【0004】
ヒートポンプを用いて給湯運転を行う場合、まず、蒸発器4において、送風ファンや集熱パネル等により大気熱や太陽熱等を集熱し、その内部を流れる冷媒を蒸発ガス化する。この冷媒は圧縮機1に吸引され、機械的に圧縮されて、高温高圧の冷媒として冷媒水熱交換器2に流入する。一方、貯湯タンク6下部の水は、循環用の水ポンプ10によって搬送され、冷媒水熱交換器2に流入し、ここで、高温高圧の冷媒によって加熱され、貯湯タンク6上部に流入する。冷媒水熱交換器2で放熱した冷媒は、膨張弁3で減圧されて蒸発器4に流入する。冷媒は、ここで再び大気熱等から吸熱し、次の圧縮機1に供される。
【0005】
【特許文献1】
特開昭60−221661号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の構成では、次のような課題がある。水道水や地下水等の給湯用の水は、一般に、カルシウムやマグネシウム等の硬度成分を含んでおり、地域によっては、このような硬度成分を非常に多く含んでいる場合がある。
硬度成分を比較的多く含む水を、ヒートポンプ給湯機の冷媒水熱交換器で長期間高温に加熱すると、最も高温となる水側流路の出口部近傍を中心に、硬度成分がスケール(例えば、炭酸カルシウム)として析出する可能性がある。このようなスケールが、冷媒水熱交換器の水側流路の伝熱面や、水回路を構成する配管の内周に付着し堆積していくと、水の流動抵抗となって圧力損失が増大し、水ポンプの負荷を増大させる。また、冷媒と水とが熱交換する際の伝熱面の熱抵抗となり、熱交換器としての性能を著しく低減させる。さらに、水側流路がスケールにより完全に閉塞されると、ヒートポンプ給湯機による給湯運転が不可能となるという課題があった。
【0007】
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、スケールによるつまり等の水回路の異常をいち早く検知することで、信頼性の向上を図ったヒートポンプ給湯機を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記従来の課題を解決するために、本発明のヒートポンプ給湯機は、圧縮機を有するヒートポンプ回路と、水ポンプを有する水回路と、ヒートポンプ回路の冷媒と水回路の給湯水が熱交換する冷媒水熱交換器と、前記水回路のつまり検知手段とを備えたものである。
【0009】
これによって、スケールによるつまり等の水回路の異常をいち早く検知することができ、ヒートポンプ給湯機の信頼性の向上を図ることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
請求項1に記載の発明は、圧縮機を有するヒートポンプ回路と、水ポンプを有する水回路と、ヒートポンプ回路の冷媒と水回路の給湯水が熱交換する冷媒水熱交換器と、前記水回路のつまり検知手段とを備えたものであり、スケールによるつまり等の水回路の異常をいち早く検知することができ、機器の異常による運転停止、異常報知による速やかな対応を図ることができる。よって、信頼性の向上を図ったヒートポンプ給湯機を提供することができる。
【0011】
請求項2に記載の発明は、請求項1の構成に対して、特につまり検知手段が水回路の流量変化を検出するものであり、例えば、流量センサやフロースイッチ等の流量変化を検知するものを水回路に挿入するだけの構成で、スケールによるつまり等の水回路の異常をいち早く検知することができ、ヒートポンプ給湯機の信頼性向上を図ることができる。
【0012】
請求項3に記載の発明は、請求項1の構成に対して、特につまり検知手段が水回路の圧力変化を検出するものであり、例えば、水ポンプ吐出側の水回路の圧力を計測するだけの簡単な方法で、容易にスケールによるつまり等の水回路の異常を検知することができ、ヒートポンプ給湯機の信頼性向上を図ることができる。
【0013】
請求項4に記載の発明は、請求項1の構成に対して、特につまり検知手段が水回路に設けた水ポンプの出力変化を検出するものであり、例えば、水ポンプの印加電圧、印加電流等を計測するだけの簡単な方法で、容易にスケールによるつまり等の水回路の異常を検知することができ、ヒートポンプ給湯機の信頼性向上を図ることができる。
【0014】
請求項5に記載の発明は、請求項1の構成に対して、つまり検知手段が給湯加熱能力の変化を検出するものであり、例えば、水回路の冷媒水熱交換器の入口および出口における水と湯の温度差と水流量から給湯加熱能力を算出することにより、容易にスケールによるつまり等の水回路の異常を検知することができるとともに、具体的にヒートポンプ給湯機の性能劣化状況を判断することができ、ヒートポンプ給湯機の信頼性向上を図ることができる。
【0015】
請求項6に記載の発明は、請求項1の構成に対して、水回路のつまり検知に基づき、圧縮機の運転を停止する圧縮機停止手段を有するものであり、ヒートポンプ給湯機の水回路の異常を検知すると同時に圧縮機の運転を停止し、水回路の異常に伴うヒートポンプ回路の急激な圧力上昇や温度上昇が未然に防止され、各回路の構成要素の破損等を防止することができ、ヒートポンプ給湯機の信頼性を確保することができる。
【0016】
請求項7に記載の発明は、請求項1の構成に対して、水回路のつまり検知に基づき、異常を報知する異常検知手段を有するものであり、ヒートポンプ給湯機の異常を報知することで、機器の点検や修理等への対応を喚起することが可能になる。
【0017】
請求項8に記載の発明は、請求項6の構成に対して、異常報知手段がリモコンに異常表示を行うものであり、ヒートポンプ給湯機の異常をユーザーに直接報知することで、点検や修理等への対応をいち早く喚起することが可能になる。
【0018】
請求項9に記載の発明は、請求項6の構成に対して、異常報知手段が外部に通信回線を介して異常報知を行うものであり、ヒートポンプ給湯機の異常をメーカーやメンテナンス業者に直接報知・連絡することが可能となり、機器の点検や修理等への対応を具体的に行うことが可能になる。
【0019】
請求項10に記載の発明は、請求項1〜9の構成に対して、水回路が貯湯タンクに接続されているものであり、ヒートポンプを用いて貯湯タンクに湯を貯蔵する際にも、スケールや異物による水回路のつまりを検知することが可能となり、信頼性の高いヒートポンプ給湯機を提供できる。
【0020】
請求項11に記載の発明は、請求項1〜9の構成に対して、水回路が浴槽に接続されているものであり、ヒートポンプを用いて浴槽水の保温を行う際にも、人の垢や毛髪、タオル地等の浮遊物による水回路のつまりを検知することが可能となり、信頼性の高いヒートポンプ給湯機を提供できる。
【0021】
【実施例】
以下、本発明の実施例について図面を用いて説明する。
【0022】
(実施例1)
図1は本発明の実施例1のヒートポンプ給湯機の構成図である。図1において、ヒートポンプ給湯機は、圧縮機1、冷媒水熱交換器2、膨張弁3、大気熱等を集熱する蒸発器4を順次接続したヒートポンプ回路5と、貯湯タンク6、水ポンプ7、前記した冷媒水熱交換器2を順次接続した水回路8とから構成される。さらに、水回路8にはそこを流通する水の流量変化を検出する流量センサ9と、この流量センサ9の出力信号に基づき、水回路8のつまり状態を検知するつまり検知手段10を備えている。
【0023】
加えて、このヒートポンプ給湯機は、つまり検知手段10による水回路8のつまり検知に基づき、圧縮機の運転を停止する手段11と、異常を報知する手段12を備えている。なお、異常報知手段12は、例えば、ユーザーがヒートポンプ給湯機を遠隔制御するためのリモコン13や、外部への有線または無線の通信回線14を介してメーカーやメンテナンス業者等の外部業者15に接続され、機器の異常報知を行うものである。
【0024】
このようなヒートポンプ給湯機により、水の加熱給湯を行う場合、まず、蒸発器4において、送風ファンや集熱パネル等により大気熱や太陽熱等を集熱し、その内部を流れる冷媒を蒸発ガス化する。この冷媒は圧縮機1に吸引され、機械的に圧縮されて、高温高圧の冷媒として冷媒水熱交換器2に流入する。一方、貯湯タンク6下部の水は、循環用の水ポンプ10によって搬送され、冷媒水熱交換器2に流入し、ここで、高温高圧の冷媒によって加熱され、貯湯タンク6上部に流入する。冷媒水熱交換器2で放熱した冷媒は、膨張弁3で減圧されて蒸発器4に流入する。冷媒は、ここで再び大気熱等から吸熱し、次の圧縮機1に供される。
なお、ヒートポンプ給湯機に用いる冷媒としては、R410a等のフロン系冷媒、プロパン等の炭化水素系冷媒、二酸化炭素冷媒が挙げられる。二酸化炭素冷媒を用いる場合は、超臨界域における動作にて行われることが多い。
【0025】
例えば、カルシウムやマグネシウム等の硬度成分を比較的多く含む水を、ヒートポンプ給湯機の冷媒水熱交換器2で長期間高温に加熱すると、最も高温となる水側流路の出口部近傍を中心に、硬度成分がスケール(例えば、炭酸カルシウム)として析出する可能性がある。このようなスケールが、冷媒水熱交換器2の水側流路の伝熱面や、水回路8を構成する配管の内周に付着し堆積していくと、水の流動抵抗となって圧力損失が増大し、水ポンプ7の負荷を増大させる。また、冷媒と水とが熱交換する際の伝熱面の熱抵抗となり、熱交換器としての性能を著しく低減させる。さらに、水回路8がスケールにより完全に閉塞されると、ヒートポンプ給湯機による給湯運転が不可能となってしまう。
【0026】
このとき、例えば、水回路8に流量を検出する流量センサ9を設置すれば、水回路8の流量の変化を検知することができる。冷媒水熱交換器2の水側流路等にスケールが付着した場合、その圧力損失が増大し、水ポンプ7の搬送流量が低下する。この流量センサ9で水回路8を流れる給湯水の流量を検出し、検出した流量が低下すれば、冷媒水熱交換器2を含む水回路8にスケール付着によるつまり等の異常が発生した可能性を確認することができる。ここで、水回路8の流量の低下は、つまり検知手段10において、初期の水回路8の流量を記憶しておき、検出した流量と比較することにより容易に判定可能である。
【0027】
このように、本実施例によれば、ヒートポンプ給湯機の水回路8のつまり検知手段10を設けることにより、スケールによるつまり等の水回路8の異常をいち早く検知することができ、機器の異常による運転停止、異常報知による速やかな対応を図ることができるため、ヒートポンプ給湯機の信頼性を向上させることができる。特に、本実施例では、流量センサ9等の流量変化を検知するものを水回路8に挿入するだけの簡単な構成で、極めて容易に水回路8のつまり等による異常検知を実現できる。
【0028】
また、水回路8のつまり検知に基づき、圧縮機1の運転を停止する手段11を有するため、水回路8の異常に伴うヒートポンプ回路5の急激な圧力上昇や温度上昇が未然に防止され、各回路の構成要素の破損等を防止することができる。
【0029】
さらに、ヒートポンプ給湯機の異常を、リモコン13表示によりユーザーに直接報知することで、点検や修理等への対応を喚起することが可能になる。また、機器の異常を、通信回線14を通じてメーカーやメンテナンス業者等の外部業者15に直接報知・連絡することにより、具体的な点検や修理等への対応を速やかに行うことが可能になる。したがって、本実施例によれば、信頼性の高いヒートポンプ給湯機を提供することができる。
【0030】
なお、実施例1において、つまり検知手段10は流量センサ9により水回路8の流量変化を検出するとしたが、単純にフロースイッチ等により流れの有無を検出し、スケール等による水回路8の閉塞や給湯水の未供給等の異常を検知するものとしてもよい。
【0031】
また、実施例1において、つまり検知手段10は水回路8の流量変化を検出するとしたが、水回路8の圧力変化を検出するものとしてもよい。例えば、流量センサ9に変えて、水回路8の水圧を検出する圧力センサを設置すれば、水回路8の流動抵抗の変化を検知することができる。冷媒水熱交換器2の水側流路等にスケールが付着した場合、その圧力損失が増大し、水ポンプ7の供給水圧、すなわち水ポンプ7の吐出側の水回路の圧力が上昇する。この圧力センサで水回路8の圧力を検出し、検出した圧力値が増加すれば、冷媒水熱交換器2を含む水回路8にスケール付着によるつまり等の異常が発生した可能性を確認することができる。なお、水回路8の圧力値の増加は、同様に、つまり検知手段10において、初期の水回路8の圧力値を記憶しておき、検出した圧力値と比較することにより容易に判定可能である。
【0032】
(実施例2)
図2は本発明の実施例2のヒートポンプ給湯機の構成図である。本実施例は、図1に示したヒートポンプ給湯機と略同一の構成を有する。実施例1と異なるのは、つまり検知手段20が水ポンプ7の出力変化を検出して、水回路8の異常を検知する点である。なお、実施例1と同一符号のものは同一構造を有し、説明は省略する。
【0033】
例えば、水ポンプ7として、印加電圧を変化させて流量制御を行うポンプや、インバータ回路を利用して駆動するポンプなどを使用する場合は、水ポンプ7への印加電圧やインバータ回路の出力電流を、その出力値として用いればよい。冷媒水熱交換器2の水側流路等にスケールが付着した場合、その圧力損失が増大し、水ポンプ7の駆動に必要な出力が増加する。つまり検知手段20が水ポンプ7の出力値を検出し、検出した出力値が増大すれば、冷媒水熱交換器2を含む水回路8にスケール付着によるつまり等の異常が発生した可能性を確認することができる。ここで、水ポンプ7の出力値の増加は、つまり検知手段20において、初期の水ポンプ7の出力値を記憶しておき、検出した出力値と比較することにより容易に判定可能である。
【0034】
なお、水回路8の給湯水の流量制御は、水回路8に流量調整弁を設けて行うこともできる。この場合は、流量調整弁の開度を出力値として用いればよい。すなわち、水回路8の圧力損失の増大に伴い、流量調整弁の開度を大きく設定する必要が生じる。つまり検知手段20によりこの開度変化を検出していれば、同様に、水回路8への異常発生の可能性が確認できる。
【0035】
このように、本実施例によれば、ヒートポンプ給湯機の水回路8につまり検知手段20を設けることにより、スケールによるつまり等の水回路8の異常をいち早く検知することができ、機器の異常による運転停止、異常報知による速やかな対応を図ることができるため、ヒートポンプ給湯機の信頼性を向上させることができる。特に、水ポンプ7の印加電圧、印加電流等の出力変化を計測するだけの簡単な方法で、極めて容易に水回路8のつまり等による異常検知を実現できる。
【0036】
したがって、本実施例によれば、信頼性の高いヒートポンプ給湯機を提供することができる。
【0037】
(実施例3)
図3は本発明の実施例3のヒートポンプ給湯機の構成図である。本実施例は、図1に示したヒートポンプ給湯機と略同一の構成を有する。実施例1と異なるのは、つまり検知手段30が給湯加熱能力の変化を検出して、水回路8の異常を検知する点である。水回路8には、流量センサ31と、冷媒水熱交換器2の入口および出口における水および湯の温度を検出する温度センサ32および33が設けられている。なお、実施例1と同一符号のものは同一構造を有し、説明は省略する。
【0038】
例えば、水回路8に設けた流量センサ31、温度センサ32および33からの情報により、冷媒水熱交換器2における給湯加熱能力を具体的に算出することができる。冷媒水熱交換器2の水側流路、特にその伝熱面にスケール等が付着した場合、伝熱性能が低下し、給湯加熱能力が低下する。つまり検知手段30が給湯加熱能力を検出し、検出した能力が低下すれば、冷媒水熱交換器2を含む水回路8にスケール付着によるつまり等の異常が発生した可能性を確認することができる。ここで、冷媒水熱交換器2の給湯加熱能力の低下は、つまり検知手段30において、初期の冷媒水熱交換器2の加熱能力を記憶しておき、検出した加熱能力と比較することにより容易に判定可能である。
【0039】
このように、本実施例によれば、ヒートポンプ給湯機の水回路8につまり検知手段20を設けることにより、スケールによるつまり等の水回路8の異常をいち早く検知することができ、機器の異常による運転停止、異常報知による速やかな対応を図ることができるため、ヒートポンプ給湯機の信頼性を向上させることができる。特に、水回路8における水と湯の温度差と水流量から給湯加熱能力を算出することにより、水回路8の異常を検知できるだけでなく、具体的にヒートポンプ給湯機の性能劣化状況を判断することができる。
【0040】
したがって、本実施例によれば、より一層信頼性の高いヒートポンプ給湯機を提供することができる。
【0041】
なお、実施例1〜3において、水回路のつまりの主な原因は、冷媒水熱交換器におけるスケールの析出としたが、砂等のダスト、水道管の錆び等が給湯水に混入し、冷媒水熱交換器だけでなく、水回路を構成する水ポンプや配管の内面に析出・堆積したものである場合も考えられる。
【0042】
(実施例4)
図4は本発明の実施例4におけるヒートポンプ給湯機の構成図である。本実施例は、図1に示したヒートポンプ給湯機と略同一の構成を有する。実施例1と異なるのは、水回路8が浴槽46に接続されている点である。なお、実施例1と同一符号のものは同一構造を有し、説明は省略する。
【0043】
このようなヒートポンプ給湯機により、浴槽水の加熱・保温を行う場合、まず、蒸発器4において、送風ファンや集熱パネル等により大気熱や太陽熱等を集熱し、その内部を流れる冷媒を蒸発ガス化する。この冷媒は圧縮機1に吸引され、機械的に圧縮されて、高温高圧の冷媒として冷媒水熱交換器2に流入する。一方、浴槽46の水は、循環用の水ポンプ10によって搬送され、冷媒水熱交換器2に流入し、ここで、高温高圧の冷媒によって加熱された後、浴槽46に戻る。冷媒水熱交換器2で放熱した冷媒は、膨張弁3で減圧されて蒸発器4に流入する。
冷媒は、ここで再び大気熱等から吸熱し、次の圧縮機1に供される。
【0044】
例えば、浴槽46から搬送される浴槽水には、人の垢や毛髪、タオル地等の浮遊物を含む可能性が大きい。このような浴槽水を、ヒートポンプ給湯機の冷媒水熱交換器2で長期間にわたって加熱すると、冷媒水熱交換器2の水側流路や、水回路を構成する水ポンプ7や配管の内面に、前記した浮遊物等が付着する可能性がある。このような浮遊物が水回路7に付着し堆積していくと、水の流動抵抗となって圧力損失が増大し、水ポンプ7の負荷を増大させる。また、冷媒と水とが熱交換する際の伝熱面の熱抵抗となり、熱交換器としての性能を著しく低減させる。さらに、水回路8が完全に閉塞されると、ヒートポンプ給湯機による給湯運転が不可能となってしまう。
【0045】
このとき、例えば、水回路8に流量を検出する流量センサ9を設置すれば、水回路8の流量の変化を検知することができる。冷媒水熱交換器2の水側流路に浮遊物等が付着した場合、その圧力損失が増大し、水ポンプ7の搬送流量が低下する。この流量センサ9で水回路8を流れる給湯水の流量を検出し、検出した流量が低下すれば、冷媒水熱交換器2を含む水回路8に浮遊物付着によるつまり等の異常が発生した可能性を確認することができる。ここで、水回路8の流量の増加は、初期の水回路8の流量を記憶しておき、検出した流量と比較することにより容易に判定可能である。
【0046】
このように、本実施例によれば、ヒートポンプを用いて浴槽水の加熱や保温を行う際にも、ヒートポンプ給湯機の水回路8につまり検知手段40を設けることにより、タオル地等の浮遊物による水回路7のつまりを検知することが可能となり、機器の異常による運転停止、異常報知による速やかな対応を図ることができるため、ヒートポンプ給湯機の信頼性を向上させることができる。特に、本実施例では、流量センサ9等の流量変化を検知するものを水回路8に挿入するだけの簡単な構成で、極めて容易に水回路8のつまり等による異常検知を実現できる。
したがって、本実施例によれば、信頼性の高いヒートポンプ給湯機を提供することができる。
【0047】
なお、本実施例のヒートポンプ給湯機は、浴槽46からの水のみをヒートポンプ回路5で加熱するものと図示したが、実施例1から3で説明したような貯湯タンクに湯を貯蔵するシステムに、浴槽水を加熱する冷媒水熱交換器を別途付加したような構成としてもよい。
【0048】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、つまり等による水回路の異常をいち早く検知することができ、機器の異常による運転停止、異常報知による速やかな対応を図ることができ、信頼性の向上を図ったヒートポンプ給湯機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1におけるヒートポンプ給湯機の構成図
【図2】本発明の実施例2におけるヒートポンプ給湯機の構成図
【図3】本発明の実施例3におけるヒートポンプ給湯機の構成図
【図4】本発明の実施例4におけるヒートポンプ給湯機の構成図
【図5】従来のヒートポンプ給湯機の構成図
【符号の説明】
1 圧縮機
2 冷媒水熱交換器
5 ヒートポンプ回路
6 貯湯タンク
7 水ポンプ
8 水回路
10、20、30 つまり検知手段
11 圧縮機停止手段
12 異常報知手段
13 リモコン
14 外部通信回線
47 浴槽

Claims (11)

  1. 圧縮機を有するヒートポンプ回路と、水ポンプを有する水回路と、ヒートポンプ回路の冷媒と水回路の給湯水が熱交換する冷媒水熱交換器と、前記水回路のつまり検知手段とを備えたヒートポンプ給湯機。
  2. つまり検知手段は水回路の流量変化を検出するものである請求項1記載のヒートポンプ給湯機。
  3. つまり検知手段は水回路の圧力変化を検出するものである請求項1記載のヒートポンプ給湯機。
  4. つまり検知手段は水ポンプの出力変化を検出するものである請求項1記載のヒートポンプ給湯機。
  5. つまり検知手段は給湯加熱能力の変化を検出するものである請求項1記載のヒートポンプ給湯機。
  6. 水回路のつまり検知に基づき、圧縮機の運転を停止する圧縮機停止手段を有する請求項1記載のヒートポンプ給湯機。
  7. 水回路のつまり検知に基づき、異常を報知する異常報知手段を有する請求項1記載のヒートポンプ給湯機。
  8. 異常報知手段はリモコンに異常表示を行う請求項7記載のヒートポンプ給湯機。
  9. 異常報知手段は外部に通信回線を介して異常報知を行う請求項7記載のヒートポンプ給湯機。
  10. 水回路は貯湯タンクに接続されている請求項1〜9のいずれか1項に記載のヒートポンプ給湯機。
  11. 水回路は浴槽に接続されている請求項1〜9のいずれか1項に記載のヒートポンプ給湯機。
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