JP2007292392A - ユニットクーラの根氷検出装置、根氷検出プログラム、及び根氷検出方法、並びに根氷検出装置を備えた冷凍システム - Google Patents

ユニットクーラの根氷検出装置、根氷検出プログラム、及び根氷検出方法、並びに根氷検出装置を備えた冷凍システム Download PDF

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Abstract

【課題】ユニットクーラにおける根氷の発生を早期に検出する。
【解決手段】まず、ユニットクーラが除霜運転を開始したかどうかを判定する(S1)。ユニットクーラが除霜運転を開始していれば、ユニットクーラに設置された温度センサの検出温度Tが、除霜運転中に温度範囲TからTの間にある時間tと、検出温度Tが温度Tに達した時から除霜運転終了までの時間tと、を計測する(S2〜S8)。次に、時間tと時間tとの比が基準値以上であるかどうかを判定し(S9)、基準値以上であれば根氷発生と判断して、その結果を出力し(S10)、基準値未満であれば根氷なしと判断して、その結果を出力する(S11)。
【選択図】図3

Description

本発明は、根氷検出に関し、特に、ユニットクーラの根氷検出装置、根氷検出プログラム、及び根氷検出方法、並びに根氷検出装置を備えた冷凍システムに関する。
図5に、冷凍庫などの内部に設置されるユニットクーラの構成を示す。ユニットクーラ12の本体14には、熱交換器16、ファン18、ドレンパン20、及びドレン管22が設けられる。ファン18が冷凍庫10内の空気を循環させ、熱交換器16によって冷凍庫10内の空気を冷却する。ドレンパン20は、熱交換の際に生じる水を受け、ドレンパン20に溜まる水は、ドレン管22を通って外部に排出される。
熱交換器16の内部配管には低温の冷媒ガスが流れており、時間の経過と共に、ユニットクーラ12には着霜が生じる。ユニットクーラ12に着霜した霜を除去するために、定期的に又は必要に応じてユニットクーラ12の除霜運転が行われる。除霜運転では、例えば、ドレンパン20に設置された電気ヒータに通電したり、熱交換器16の内部配管に高温の冷媒ガスを循環させたりすることで、霜を除去する。
除霜運転ですべての霜を除去しきれなかったり、ドレン管22にほこりなどが溜まることにより排水不良が生じたりすると、ユニットクーラに根氷が発生することがある。
ユニットクーラに付着した根氷の除去は、手作業で行われることが多く、手間がかかる。根氷を除去せずに放置すると、ドレンパン20やドレン管22が根氷によって覆われ、ドレンパン20からの排水が困難になり、水漏れが生じる。水漏れが生じると、冷凍庫内に保管されている食品などの物品に水がかかってしまい、大きな被害をもたらす。
したがって、ユニットクーラの根氷発生は、早期に発見する必要がある。根氷を検出するための従来技術として、特許文献1には、根氷検出装置が開示されている。特許文献1に開示されている技術では、経験上根氷の発生しやすい部位に設置された温度センサの検出温度と、氷点又はユニットクーラの吸込空気温度と、の比較により、根氷発生を判断する。
特開2005−257215号公報
しかしながら、特許文献1に開示される根氷検出装置は、検出の精度が低いため、従来は、水漏れなどのトラブルが発生して初めて、ユニットクーラにおける根氷の発生が発覚することが多い。
本発明の目的は、ユニットクーラにおける根氷の発生を早期に検出できる、高精度の根氷検出装置、プログラム及び方法、並びに根氷検出装置を備えた冷凍システムを提供することである。
本発明に係る根氷検出装置は、ユニットクーラの根氷検出装置であって、前記ユニットクーラに設置された温度センサの検出温度と、前記ユニットクーラが除霜運転状態であるかどうかを示す除霜運転信号と、を入力として受け取り、前記ユニットクーラが除霜運転状態である間であって、前記検出温度が予め設定された温度範囲内である時間を求め、この時間に基づいて、前記温度センサの設置位置において根氷が発生しているかどうかを判断する根氷判断手段と、前記根氷判断手段による判断結果を出力する結果出力手段と、を備えることを特徴とする。
また、前記根氷判断手段は、前記ユニットクーラが除霜運転状態である間であって、前記検出温度が前記予め設定された温度範囲内である時間と、前記検出温度が前記予め設定された温度範囲内に達した時点から前記ユニットクーラの除霜運転終了の時点までの間の時間と、の比を用いて、前記温度センサの設置位置において根氷が発生しているかどうかを判断することが好ましい。また、前記予め設定された温度範囲は、−0.5℃から+0.5℃の間であることが好ましい。
本発明に係る根氷検出プログラムは、ユニットクーラの根氷検出プログラムであって、ユニットクーラに設置された温度センサの検出温度と、ユニットクーラが除霜運転状態であるかどうかを示す除霜運転信号と、を入力として受け取り、前記ユニットクーラが除霜運転状態であって、前記検出温度が予め設定された温度範囲内である時間に基づいて、前記温度センサの設置位置において根氷が発生しているかどうかを判断する根氷判断手段、前記根氷判断手段による判断結果を出力する結果出力手段、として、コンピュータを機能させることを特徴とする。
本発明に係る根氷検出方法は、ユニットクーラの根氷検出方法であって、前記ユニットクーラに設置された温度センサの検出温度と、前記ユニットクーラが除霜運転状態であるかどうかを示す除霜運転信号と、を用い、前記ユニットクーラが除霜運転状態である間であって、前記検出温度が予め設定された温度範囲内である時間を求めるステップと、前記ユニットクーラが除霜運転状態である間であって、前記検出温度が予め設定された温度範囲内である時間に基づいて、前記温度センサの設置位置において根氷が発生しているかどうかを判断する根氷判断ステップと、前記根氷判断ステップによる判断結果を出力する結果出力ステップと、を備えることを特徴とする。
本発明に係る冷凍システムは、冷凍機と、ドレンパンを備えたユニットクーラと、前記ドレンパン内に設置される温度センサと、根氷検出装置と、を備える冷凍システムであって、前記根氷検出装置は、前記ユニットクーラが除霜運転状態であるかどうかを判断する除霜運転状態判断手段と、前記ユニットクーラが除霜運転状態である間であって、前記温度センサの検出温度が予め設定された温度範囲内である時間を求め、この時間に基づいて、前記温度センサの設置位置において根氷が発生しているかどうかを判断する根氷判断手段と、前記根氷判断手段の判断結果を出力する結果出力手段と、を含むことを特徴とする。
また、本発明に係る冷凍システムにおいて、前記温度センサは、ドレンパン内において、ドレンパンに備えられた除霜運転用ヒータの影響を受けにくい位置に設置されることが好ましい。
本発明によれば、ユニットクーラにおける根氷の発生を早期に検出できる、高精度の根氷検出装置、プログラム及び方法、並びに根氷検出装置を備えた冷凍システムを提供することができる。
以下に、図面を用いて本発明に係る実施の形態につき、詳細に説明する。
図1は、本発明の1つの実施形態の冷凍システムを示す構成図である。本実施形態の冷凍システムは、冷凍機24と、ユニットクーラ12と、根氷検出装置28と、を備え、冷凍庫10の庫内の気温を氷点下に保つ。冷凍サイクルを実現する冷凍機24は、冷凍庫10の外部に設置される。ユニットクーラ12は、冷凍庫10の内部に設置され、配管26によって冷凍機24と接続されている。ユニットクーラ12は、配管26を通じて、冷凍機24と冷媒ガスの授受を行うことで、冷凍庫内の空気を冷却する。根氷検出装置28は、冷凍庫10の外部に設置され、冷凍機24及びユニットクーラ12を制御する冷凍システムの制御装置(図示しない)と、ユニットクーラ12に設置される温度センサ30と、冷凍システムの遠隔監視を行う遠隔監視装置(図示しない)と、に接続される。根氷検出装置28は、冷凍システムの制御装置からの除霜運転信号及び温度センサ30の検出温度を用いて、温度センサ30の設置位置での根氷発生を判断する。
ユニットクーラ12の本体14には、熱交換器16、ファン18、ドレンパン20、及びドレン管22が設けられる。ファン18が冷凍庫10内の空気を循環させ、熱交換器16によって冷凍庫10内の空気を冷却する。ドレンパン20は、熱交換の際に生じる水を受け、ドレンパン20に溜まる水は、ドレン管22を通って外部に排出される。
ドレンパン20には除霜運転用の電気ヒータ(図示しない)が設置される。ユニットクーラ12の除霜運転時には、この電気ヒータに通電することで、ユニットクーラ12に付着した霜を除去する。本実施形態のユニットクーラ12では、ドレンパン20に設置される電気ヒータを用いて、除霜運転を行うが、その他の方法で除霜運転を行うこともできる。例えば、熱交換器16の内部配管に高温の冷媒ガスを循環させる方法がある。
温度センサ30は、ユニットクーラ12の、根氷発生の検出が必要な位置に設置され、検出した温度を、電気信号として根氷検出装置28に提供する温度検出素子である。温度センサ30は、ドレンパン20内に設置すると良い。特に、水漏れ防止のためには、ドレンパン20の底部付近に設置することが好ましい。例えば、ドレンパン20の内壁の、ドレンパン20の底部から約2.0cm上に温度センサ30を設置する。ドレンパン20の底部付近での根氷の発生を検出できれば、除霜運転中に根氷がすべて溶けたとしても水漏れが起きることはない、という程度の、少量の根氷が発生した時点で、根氷を除去するなどの対応を取ることができる。また、高精度の根氷検出を行うためには、ドレンパン20に設置された電気ヒータの影響を受けにくい位置に、例えば、ドレンパン20内で、電気ヒータの設置位置から離れた位置に、温度センサ30を設置することが好ましい。例えば、ドレンパン20の底面に電気ヒータが設置される場合は、温度センサ30をドレンパン20の内側壁面に設置する。
根氷検出装置28は、接点入力端子Tin1及びTin2を通じて、温度センサ30の検出温度及びユニットクーラの除霜運転信号を、入力として受け取る。ユニットクーラの除霜運転信号は、ユニットクーラ12が除霜運転をしているかどうかを示す信号であって、冷凍システムの制御装置が生成する信号である。根氷検出装置28は、これらの入力を用いて、温度センサ30の設置位置での根氷発生を判断し、判断結果を電気信号として接点出力端子Tout1及びTout2から出力する。Tout1及びTout2から出力された信号は、それぞれ、冷凍システムの制御装置、及び冷凍システムの遠隔監視を行う遠隔監視装置に送られる。根氷検出装置28に備えられる接点出力端子の数は、必要に応じて増減できる。例えば、冷凍システムの制御装置又は遠隔監視装置のいずれか一方のみに出力信号を送る場合は、接点出力端子は1つでよいし、出力信号を利用する装置が3つ以上ある場合は、根氷検出装置28が接点出力端子を3つ以上備えるようにしてもよい。
図2は、根氷検出装置28の構成を示す図である。根氷検出装置28は、根氷判断部32、結果出力部34、及び記憶装置36を備える。根氷判断部32は、接点入力端子Tin1で温度センサ30の検出温度信号38を、接点入力端子Tin2でユニットクーラの除霜運転信号40を、入力として受け取り、これらの入力を用いて温度センサ30の設置位置での根氷の発生を判断し、結果出力部34に対して判断結果を出力する。結果出力部34は、根氷判断部32による判断結果を受けて、出力先の装置に応じた出力信号を生成し、接点出力端子Tout1及びTout2を通じて、生成した出力信号を出力する。例えば、接点出力端子Tout1からは、冷凍システムの制御装置に送るための冷凍機制御信号42を出力し、接点出力端子Tout2からは、遠隔制御装置に送るための遠隔監視信号44を出力する。記憶装置36は、温度センサ30の検出温度、根氷発生を判断するための基準温度、温度計測開始からの時間など、根氷判断処理において必要な情報を記憶する。
根氷検出装置28からの出力信号を受け取った装置は、その出力信号を利用して、根氷発生に対応するための処理を行う。例えば、冷凍システムの制御装置は、根氷検出装置28から、根氷発生を示す冷凍機制御信号42を受け取ると、一定期間、ユニットクーラの除霜運転を行わないようにしたり、冷凍機の運転を停止したりする。また、例えば、遠隔監視装置は、根氷検出装置28から、根氷発生を示す遠隔監視信号44を受け取ると、警報を発する。
根氷検出装置28は、汎用コンピュータなどで実現できる。根氷判断部32及び結果出力部34は、コンピュータのCPU(中央演算装置:Central Processing Unit)及び入出力インターフェースを用いて実現できる。記憶装置36に、根氷判断処理の手順を記述したプログラムを記憶させておけば、CPUが記憶装置36に記憶されたプログラムを呼び出して実行することで、根氷検出装置28としてコンピュータを機能させることができる。
本実施形態の根氷検出装置28は、冷凍機及びユニットクーラから独立した装置として実現される。例えば、根氷判断部32、結果出力部34、及び記憶装置36を、マイクロコンピュータで実現し、小型筐体などに収納することで、本実施形態の根氷検出装置28を実現することができる。本実施形態の根氷検出装置28は、既存の冷凍機及びユニットクーラなどにビスや磁力などを用いて取り付けることができる。他の実施形態では、根氷検出装置28を冷凍機及びユニットクーラから独立した装置とせずに、根氷判断部32、結果出力部34、及び記憶装置36の各機能を、冷凍システムの制御装置の一部として実現することもできる。
図3は、根氷判断部32が行う根氷判断処理の流れの一例を示すフローチャートである。図3の根氷判断処理では、除霜運転中に、温度センサ30の検出温度Tが、予め設定された下限温度Tから上限温度Tの間にあった時間を用いて、根氷の発生を判断する。ユニットクーラの冷凍運転中には、検出温度Tは、通常氷点下であり、ユニットクーラの除霜運転が開始されると、上昇を始める。下限温度Tから上限温度Tの範囲は、水の融点(約0℃)付近に設定され、例えば、T=−0.5℃からT=+0.5℃に設定される。Tは、ユニットクーラの冷凍運転中の冷凍庫内の平均温度と比較して高くなるように設定される。T及びTは、冷凍機及びユニットクーラの種類、その他冷凍システムの特性に合った値に設定できる。図3の根氷判断処理の各ステップで行われる処理の詳細については後述する。
図4は、ユニットクーラが冷凍運転状態から除霜運転状態になった際の、温度センサ30の検出温度の時間変化の例を示すグラフである。図4を参照し、根氷判断部32が根氷発生を判断する原理を説明する。ここでは、T=−0.5℃、T=+0.5℃に設定した場合について説明する。
図4で、(a)は、温度センサ30の設置位置で根氷が発生していない場合の、(b)は、温度センサ30の設置位置で根氷が発生している場合の、温度センサ30の検出温度Tの時間変化を示す。(a)の、根氷が発生していない場合は、温度センサ30は、その設置位置付近の空気の温度を検出する。このため、検出温度Tは、冷凍運転中は氷点下であり、除霜運転開始後は、ほぼ一定の割合で上昇する。(b)の、根氷が発生している場合は、温度センサ30は、その設置位置付近に付着した氷の温度を検出する。このため、検出温度Tは、冷凍運転中は(a)と同様、氷点下であるが、除霜運転開始後の上昇は、(a)の場合と比較して緩やかである。また、検出温度Tが水の融点付近に達すると、氷が融解を始め、除霜運転でユニットクーラに加えられる熱は氷から水への状態変化に使われるため、温度センサ30の設置位置付近の氷がすべて水になるまでは、検出温度Tは上昇しない(潜熱変化)。したがって、(b)の場合、検出温度Tは、水の融点付近に達した後、温度センサ30の設置位置付近に付着した氷の状態変化が終了するまでは、水の融点付近にとどまることになる。
図4の(a)及び(b)において、検出温度Tが−0.5℃から+0.5℃の間である時間を、それぞれ、潜熱変化時間t1a及びt1bとする。また、検出温度Tが−0.5℃に達したとき(潜熱変化開始)から除霜運転終了までの時間を、それぞれ、t2a及びt2bとする。根氷が発生していない場合、氷から水への状態変化は起きないため、検出温度Tが−0.5℃から+0.5℃の間である時間t1aは短い。根氷が発生している場合、氷から水への状態変化(潜熱変化)が起きるので、検出温度Tが−0.5℃から+0.5℃の間である時間t1bは、根氷が発生していない場合と比較して、明らかに長くなる。除霜運転中に氷がすべて解けることができない場合は、Tが−0.5℃から+0.5℃の間にあるまま、除霜運転が終了することもある。
以上より、潜熱変化時間の長短を調べることで、根氷の発生の有無を判断することができる。本実施形態では、潜熱変化時間(t1a及びt1b)の、潜熱変化開始から除霜運転終了までの時間(t2a及びt2b)に対する割合、潜熱変化比t/tが、予め設定された基準値以上であるかどうかで根氷の発生を判断する。冷凍機及びユニットクーラの種類、その他冷凍システムの特性に合うように、この基準値は任意の値に設定できる。この基準値を約50%に設定すると、実際に運用可能なレベルの根氷検出精度を得られる。
以下、再び図3に戻って、本実施形態における根氷判断処理の詳細を説明する。図3の根氷判断処理が開始されるときには、ユニットクーラは除霜運転状態ではなく、冷凍運転状態である。処理が開始されると、まず、S1で、ユニットクーラが除霜運転を開始したかどうかを判定する。S1の判定には、冷凍システムの制御装置から得られる除霜運転信号を用いる。除霜運転が開始されていればS2に進み、開始されていなければ、再びS1の判定を行う。
次に、S2で、温度センサ30の検出温度Tが、予め設定された温度範囲の下限温度T以上であるかを判定する。TがT以上であれば、S4に進む。S4では、時間t及びtが、計測開始済みかどうかを判定する。本実施形態では、根氷判断部32は、時間t及びtを計測するための2つの時間カウンタを備え、S4で、それら2つの時間カウンタがスタートされているかどうかを判定する。その他の既知の方法で時間t及びtを計測しても良い。S4で、時間t及びtが計測開始済みでなければ、潜熱変化開始として、S5で、時間t及びtの計測を開始する。すなわち、時間t及びt、それぞれの時間カウンタをスタートさせる。S5を実行したら、S3に進む。S4で、時間t及びtが計測開始済みであれば、すでに時間カウンタはスタートされているので、S5を実行せずにS3に進む。S2で、TがT未満であれば、S3に進む。
S3では、温度センサ30の検出温度Tが、予め設定された温度範囲の上限温度T以上であるかどうかを判定する。TがT以上であれば、S6に進む。S6では、潜熱変化終了として、tの計測を終了する。すなわち、tの時間カウンタを停止する。S6を実行したら、S7に進む。S3で、TがT未満であれば、S7に進む。
S7では、除霜運転信号を用いて、ユニットクーラの除霜運転が終了したかどうかを判定する。除霜運転が終了していなければ、S2に戻って、S2以下の処理を再度行う。除霜運転が終了していれば、S8に進む。
S8では、時間t及びtの計測を終了する。すなわち、時間t及びtの時間カウンタを停止する。除霜運転終了まで、Tが、TからTの間であった場合、S6が一度も実行されず、除霜運転終了後もtの計測が終了されていないままなので、ここでtの計測終了処理を実行しておく。
次に、S9では、潜熱変化時間tと、潜熱変化開始から除霜運転終了までの時間tと、の比(潜熱変化比)が予め設定された基準値以上であるかどうかを判定する。潜熱変化比が基準値以上であれば、S10に進み、潜熱変化比が基準値未満であれば、S11に進む。
S10では、根氷が発生していると判断され、結果出力部34に対して、根氷発生、という判断結果が出力される。S11では、根氷が発生していないと判断され、結果出力部34に対して、根氷発生なし、という判断結果が出力される。
S10及びS11で、判断結果が出力された後、再びS1に戻って、S1以下の処理が繰り返される。
本発明の1つの実施形態の冷凍システムを示す構成図である。 本発明の1つの実施形態の根氷検出装置の構成を示す図である。 本発明の1つの実施形態の根氷検出装置で行われる根氷判断処理の流れを示すフローチャートである。 ユニットクーラが冷凍運転状態から除霜運転状態になった際の、ユニットクーラに設置された温度センサの検出温度の時間変化の例を示すグラフである。 冷凍庫などの内部に設置されるユニットクーラの構成の一例を示す図である。
符号の説明
10 冷凍庫、12 ユニットクーラ、14 本体、16 熱交換器、18 ファン、20 ドレンパン、22 ドレン管、24 冷凍機、26 配管、28 根氷検出装置、30 温度センサ、32 根氷判断部、34 結果出力部、36 記憶装置、38 検出温度信号、40 除霜運転信号、42 冷凍機制御信号、44 遠隔監視信号。

Claims (7)

  1. ユニットクーラの根氷検出装置であって、
    前記ユニットクーラに設置された温度センサの検出温度と、前記ユニットクーラが除霜運転状態であるかどうかを示す除霜運転信号と、を入力として受け取り、前記ユニットクーラが除霜運転状態である間であって、前記検出温度が予め設定された温度範囲内である時間を求め、この時間に基づいて、前記温度センサの設置位置において根氷が発生しているかどうかを判断する根氷判断手段と、
    前記根氷判断手段による判断結果を出力する結果出力手段と、
    を備えることを特徴とする根氷検出装置。
  2. 請求項1に記載の根氷検出装置において、
    前記根氷判断手段は、前記ユニットクーラが除霜運転状態である間であって、前記検出温度が前記予め設定された温度範囲内である時間と、前記検出温度が前記予め設定された温度範囲内に達した時点から前記ユニットクーラの除霜運転終了の時点までの間の時間と、の比を用いて、前記温度センサの設置位置において根氷が発生しているかどうかを判断することを特徴とする根氷検出装置。
  3. 請求項1又は2に記載の根氷検出装置において、
    前記予め設定された温度範囲は、−0.5℃から+0.5℃の間であることを特徴とする根氷検出装置。
  4. ユニットクーラの根氷検出プログラムであって、
    ユニットクーラに設置された温度センサの検出温度と、ユニットクーラが除霜運転状態であるかどうかを示す除霜運転信号と、を入力として受け取り、前記ユニットクーラが除霜運転状態であって、前記検出温度が予め設定された温度範囲内である時間に基づいて、前記温度センサの設置位置において根氷が発生しているかどうかを判断する根氷判断手段、
    前記根氷判断手段による判断結果を出力する結果出力手段、
    として、コンピュータを機能させることを特徴とする根氷検出プログラム。
  5. ユニットクーラの根氷検出方法であって、
    前記ユニットクーラに設置された温度センサの検出温度と、前記ユニットクーラが除霜運転状態であるかどうかを示す除霜運転信号と、を用い、前記ユニットクーラが除霜運転状態である間であって、前記検出温度が予め設定された温度範囲内である時間を求めるステップと、
    前記ユニットクーラが除霜運転状態である間であって、前記検出温度が予め設定された温度範囲内である時間に基づいて、前記温度センサの設置位置において根氷が発生しているかどうかを判断する根氷判断ステップと、
    前記根氷判断ステップによる判断結果を出力する結果出力ステップと、
    を備えることを特徴とする根氷検出方法。
  6. 冷凍機と、
    ドレンパンを備えたユニットクーラと、
    前記ドレンパン内に設置される温度センサと、
    根氷検出装置と、
    を備える冷凍システムであって、
    前記根氷検出装置は、
    前記ユニットクーラが除霜運転状態であるかどうかを判断する除霜運転状態判断手段と、
    前記ユニットクーラが除霜運転状態である間であって、前記温度センサの検出温度が予め設定された温度範囲内である時間を求め、この時間に基づいて、前記温度センサの設置位置において根氷が発生しているかどうかを判断する根氷判断手段と、
    前記根氷判断手段の判断結果を出力する結果出力手段と、
    を含むことを特徴とする冷凍システム。
  7. 請求項6に記載の冷凍システムにおいて、
    前記温度センサは、ドレンパン内において、ドレンパンに備えられた除霜運転用ヒータの影響を受けにくい位置に設置されることを特徴とする冷凍システム。
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