JP2017053510A - 空気調和機の室外機 - Google Patents
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Abstract
Description
たとえば、特許文献1では、圧縮機は、仕切板によって室外機内の片側に形成される機械室内に収容されている。また、電装部品は、機械室内に収まらない大きさのため、電装品箱に収容された状態で、機械室の上部に配置されている。そして、軸流ファンは、電装品箱を避けるために、室外機の高さ方向における中心よりも下側へオフセットして設置されている。
このため、軸流ファンが、熱交換器の高さ方向の中心から下側にオフセットされている構成では、天井部側と床部側とで、熱交換器に流入する空気の風速に差が生じてしまい、熱交換器の伝熱性能を十分に発揮できないという問題がある。
そこで、本発明は、熱交換器が本来持っている伝熱性能を発揮し、省エネルギー性を向上させた空気調和機の室外機を提供することを目的とする。
室外機21は、圧縮機22と、室外熱交換器(熱交換器)23と、軸流ファン24と、絞り装置25と、四方弁26とを備えている。
このような室内機11と室外機21を接続配管Pで接続し、接続配管P内を冷媒が循環することによって、冷凍サイクルを構成している。
冷房運転の場合、まず、低圧のガス状冷媒は、圧縮機22で圧縮され、高温高圧のガス状態となる。高温高圧のガス状冷媒は、室外熱交換器23で、軸流ファン24によって室外機21内に吸込まれた外気に放熱して凝縮し、高圧の液状態となる。高圧の液状冷媒は、絞り装置25で、減圧されて一部が気化し、低温低圧の気液二相状態となる。低温低圧の気液二相状態の冷媒は、接続配管Pを通じて、室内機11の室内熱交換器12に送られる。そして、低温低圧の気液二相状態の冷媒は、室内熱交換器12で室内空気から吸熱して蒸発し、低圧のガス状態となる。低圧のガス状冷媒は、接続配管Pを通じて、室外機21へ送られ、四方弁26を通って再び圧縮機22で圧縮される。
そして、室内送風機13によって室内機11内に吸込まれた室内空気は、室内熱交換器12を通過する際に、室内熱交換器12内を循環する冷媒によって、冷却、除湿され、空調風として、室内に送風される。
そして、室内送風機13によって室内機11内に吸込まれた室内空気が、室内熱交換器12を通過する際に、室内熱交換器12内を循環する冷媒によって、加熱され、空調風として、室内に送風される。
図2に示すように、室外機21の筐体21aは、前面、右側面、左側面、上面に、それぞれ前面パネル21b、右側面パネル21c、左側面パネル21d、上面カバー21eが配置され、箱状に形成されている。また、筐体21aの背面には、室外熱交換器23が全面に露出している。
筐体21aの前面には、中に収容される軸流ファン24と対向する部位に、円形の吹出し孔21fが開口し、吹出し孔21fには、同心円状の格子からなるファングリル21gが設置されている。
右側面パネル21cと左側面パネル21dの背面側には、複数の矩形孔21hが格子状に開口しており、矩形孔21hを通じて、側面側からも室外熱交換器23に空気が吸込まれるように構成されている。
図3に示すように、室外機21は、仕切板27によって、内部が、図中の右下に設定される機械室R1と、熱交換室R2に分けられている。
機械室R1には、前述の圧縮機22、絞り装置25、四方弁26等が収容されている。また、機械室R1の上部には、機械室R1上を覆いつつ、熱交換室R2にせり出すように、電装品箱28が配置される。電装品箱28には、圧縮機22や、軸流ファン24を制御する回路基板(図示せず)等の電装品が収容されている。
室外熱交換器23は、図3に示すように、略U字形状に形成され、筐体21aの背面に露出しつつ、左側面と、機械室R1の部位を除く右側面に面するように、熱交換室R2内に縦置きに配置されている。
軸流ファン24は、プロペラ24aと室外ファンモータ24bとで構成されている。プロペラ24aは、扇状の羽根24cが、回転軸O周りに等角度間隔で3枚配置されている。室外ファンモータ24bは、プロペラ24aを回転軸O周りに回転させる。軸流ファン24は、プロペラ24aの回転面Fが、室外熱交換器23の正面側に面しつつ、室外ファンモータ24bがプロペラ24aと室外熱交換器23との間に位置する向きで、熱交換室R2内に配置されている。また、室外ファンモータ24bは、支持部材32を介して、熱交換室R2内に設置されている。
また、軸流ファン24は、室外熱交換器23の高さ中心A(高さ方向の中心)に対して、回転軸Oが下方にオフセットして配置されている(図4参照)。
そして、軸流ファン24は、背面側から外気を筐体21a内部に吸い込み、正面側から空気を吹き出す。つまり、軸流ファン24は、室外熱交換器23が気流の上流側となるように回転する。
案内羽根31は、水平方向に沿って、室外熱交換器23の正面側と平行に配置される平板状部材で構成され、室外熱交換器23側に位置する上流縁31aよりも、軸流ファン24側に位置する(軸流ファン24に近接する側の)下流縁31bが、回転軸Oに向けて傾斜するように配置される。つまり、図5において、右下がりになるように配置されている。
また、本実施例の案内羽根31は、回転軸Oに沿った方向に寸法が一定に設定されている。なお、本実施例では、案内羽根31は、鉄系の素材を長方形の平板状に成形した部材で構成されている。
このように熱交換室R2内が構成され、軸流ファン24が稼働することで、図5に示すように、外気が室外熱交換器23を通じて熱交換室R2内に取入れられ、前面の吹出し孔21fから吹出される。そして、外気が室外熱交換器23を通過する際に、室外熱交換器23内を循環する冷媒と外気との間で熱の授受が行われる。
これにより、過酷な温度環境下においても、案内羽根31は、変形せずに、その形状が正しく保たれる。案内羽根31の形状が正しく保たれることで、製品の信頼性を確保しつつ、省エネルギー性の高い空気調和機Sを提供することができる。
また、案内羽根31に、鉄系の素材ではなく、アルミニウム合金を用いてもよい。この場合は、鉄系の素材で案内羽根31を形成した場合よりも軽量化を図ることができる。
本実施例と上記第1実施例では、案内羽根の断面形状が異なる(図6参照)。本実施例の案内羽根31Aは、上方へ凸に湾曲する円弧状の断面形状を有している。つまり、案内羽根31Aが、室外熱交換器23の高さ中心Aを挟んで、軸流ファン24の回転軸Oの反対側の方向に向かって凸に湾曲する断面形状を備えている。なお、上流縁31aよりも下流縁31bが、回転軸Oに近接し、図6において、右下がりになるように配置される点は、上記第1実施例と同様である。
本実施例と上記第1実施例では、図7における案内羽根の左右方向に沿った寸法が異なっており、本実施例の案内羽根31Bは、軸流ファン24の回転軸Oを含む垂直な面FAに対して対称な形状を備えている。つまり、図7に示すように、案内羽根31Bは、平面視にて、軸流ファン24の回転軸Oに対して対称な形状を備えている。また、案内羽根31Bは、プロペラ24aが回転している状態の投影面内に収まるように、左右方向の寸法が設定されている。
なお、本実施例では、案内羽根31Bの断面形状が、第1実施例と同様に、平板状に形成されているが、上記第2実施例のように、湾曲した断面形状を具備してもよい。
本実施例と上記第1実施例では、図8における案内羽根の左右方向の寸法、および端部の形状が異なっている。本実施例の案内羽根31Cは、回転軸Oを含む垂直な面FAからの距離に応じて、回転軸Oに沿った方向の寸法Lが変化しており、案内羽根31Cの機械室側端部における、回転軸Oに沿った方向の寸法Lが、階段状に半減している。これにより、案内羽根31Cは、機械室R1を避けつつ、機械室R1と室外熱交換器23との間まで延長されている。
これにより、案内羽根31Cの翼面積が増大し、室外熱交換器23の高さ方向の風速分布をより効果的に均一化することができる。
21 室外機
21a 筐体
23 室外熱交換器(熱交換器)
24 軸流ファン
31、31A、31B、31C 案内羽根
31a 上流縁
31b 下流縁
32 支持部材
A 室外熱交換器の高さ中心
F 軸流ファンの回転面
FA 回転軸Oを含む垂直な面
L 案内羽根の回転軸に沿った方向の寸法
O 軸流ファンの回転軸
Claims (7)
- 筺体と、
縦置きの熱交換器と、
水平方向に向いた回転軸が該熱交換器の高さ方向又は幅方向の中心からオフセットされて配置された軸流ファンと、
該筺体内における、該熱交換器と該軸流ファンとの間の該オフセットの方向とは反対方向の位置に、該軸流ファンに近接する側が該回転軸に向けて傾斜するように配置された案内羽根とを備えたことを特徴とする空気調和機の室外機。 - 請求項1に記載の空気調和機の室外機において、
前記回転軸は、前記熱交換器の高さ方向の中心よりも下方にオフセットされて配置され、
前記案内羽根は、水平方向に沿って配置された板状部材からなることを特徴とする空気調和機の室外機。 - 請求項1、または請求項2に記載の空気調和機の室外機において、
前記軸流ファンは、前記熱交換器が気流の上流側となるように回転することを特徴とする空気調和機の室外機。 - 請求項3に記載の空気調和機の室外機において、
前記案内羽根は、その断面形状が、前記オフセットの方向とは反対の方向に向かって凸に湾曲する板状部材からなることを特徴とする空気調和機の室外機。 - 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の空気調和機の室外機において、
前記案内羽根は、
前記回転軸を含む垂直な面に対して対称な形状を備えることを特徴とする空気調和機の室外機。 - 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の空気調和機の室外機において、
前記案内羽根は、
前記回転軸を含む垂直な面からの距離に応じて、該回転軸に沿った方向の寸法が変化することを特徴とする空気調和機の室外機。 - 請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の空気調和機の室外機において、
前記案内羽根は、前記軸流ファンを支持する支持部材に取り付けられていることを特徴とする空気調和機の室外機。
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