JP2017053472A - ベルト無段変速機及びその故障判断方法 - Google Patents

ベルト無段変速機及びその故障判断方法 Download PDF

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Abstract

【課題】外部装置からの信号が異常である場合に、故障していないプライマリ圧又はセカンダリ圧を検出するセンサまで故障していると誤って判断されないようにする。【解決手段】変速機コントローラ12は、プライマリ圧センサ45及びセカンダリ圧センサ46の検出値の組合せが正常領域内にあるかに基づき、プライマリ圧センサ45及びセカンダリ圧センサ46の少なくとも一方が故障しているか判断し、エンジンコントローラ13から受信する信号が異常である場合に、プライマリ指示圧及びセカンダリ指示圧の一方を固定値とするフェイルセーフ制御を実行するとともに、検出値の組合せに基づくプライマリ圧センサ45及びセカンダリ圧センサ46の故障判断を禁止する。【選択図】図1

Description

本発明は、ベルト無段変速機(以下、「CVT」という。)において、外部装置からの信号の異常やセンサ、ソレノイドバルブ等の故障を判断する技術に関する。
CVTは、溝幅を変更可能なプライマリプーリ及びセカンダリプーリと、これらの間に掛け回されたベルトとで構成される。各プーリの溝幅を変更すれば、ベルトと各プーリとの接触半径が変化し、変速比が無段階に変化する。
プライマリプーリ及びセカンダリプーリの溝幅は、これらプーリの油室にそれぞれ供給されるプライマリ圧及びセカンダリ圧によって変更される。また、これらの油圧によってベルトがプライマリプーリ及びセカンダリプーリに挟持される。
プライマリ圧及びセカンダリ圧を検出するセンサが故障しているかは、検出値の組合せが正常領域内にあるか否かに基づき判断することができる。すなわち、CVTにおいては、プライマリ圧及びセカンダリ圧が取りうる組合せが変速比範囲、入力トルク、入力回転等から予め分かっているので、一方の圧が他方の圧に対して高すぎる、あるいは、低すぎる場合にはプライマリ圧又はセカンダリ圧を検出するセンサが故障していると判断することができる。
そして、いずれかの圧を検出するセンサが故障していると判断した場合には、特許文献1に開示されるように、油圧制御のフィードバック制御を中止し、フィードフォワード制御に切り替えることが行われる。
特開2010−270798号公報
プライマリ圧及びセカンダリ圧はベルト滑りを防止するためにCVTへの入力トルクに応じて調整され、CVTへの入力トルクはエンジンコントローラからの信号に基づき判断される。
また、エンジンコントローラからの信号に異常があり、CVTへの入力トルクを判断することができない場合は、セカンダリ圧の指示値を所定の高圧に設定するとともに、プライマリ圧を車速に応じたフィードフォワード制御することが行われる。これにより、入力トルクが不明な場合であっても、ベルト滑りを防止しつつ、車速に応じた変速を可能にしている。
しかしながら、本制御を実行すると、セカンダリ圧は常に高圧となるのに対しプライマリ圧は車速に応じた圧となるので、例えば、低車速、かつ、エンジンの回転速度が高くなる状況では、セカンダリ圧がプライマリ圧に対して高すぎる状態が生じる。このため、上記プライマリ圧及びセカンダリ圧の組合せに基づくセンサの故障判断を実行すると、センサが故障していると判断されてしまう。
さらに、エンジンコントローラからの信号異常に加えプライマリ圧又はセカンダリ圧を検出するセンサも故障していると判断されると、二重故障用のフェイルセーフ制御が実行されてしまう。
二重故障用のフェイルセーフ制御は、例えば、副変速機構付きCVTであれば、副変速機構の変速段を2速に固定するとともにエンジンのトルクダウンを実施する制御である。本制御は、車両を安全な場所まで安全に待避させることを目的とするもので、実行された場合の車両の動力性能に対する影響が大きく、このような制御が誤った判断結果に基づき実行されるのは好ましくない場合がある。
本発明は、このような技術的課題に鑑みてなされたもので、エンジンコントローラ等の外部装置からの信号が異常である場合に、故障していないプライマリ圧又はセカンダリ圧を検出するセンサまで故障していると誤って判断されないようにすることを目的とする。
本発明のある態様によれば、プライマリプーリに供給されるプライマリ圧がプライマリ指示圧となるよう調整する調圧弁と、セカンダリプーリに供給されるセカンダリ圧がセカンダリ指示圧となるよう調整する調圧弁と、前記プライマリ圧を検出するプライマリ圧センサと、前記セカンダリ圧を検出するセカンダリ圧センサと、コントローラと、を備えたベルト無段変速機が提供される。
前記コントローラは、前記プライマリ圧センサ及び前記セカンダリ圧センサの検出値の組合せが正常領域内にあるかに基づき、前記プライマリ圧センサ及び前記セカンダリ圧センサの少なくとも一方が故障しているか判断し、外部装置から受信する信号が異常である場合に、前記プライマリ指示圧及び前記セカンダリ指示圧の一方を固定値とするフェイルセーフ制御を実行するとともに、前記検出値の組合せに基づく前記プライマリ圧センサ及び前記セカンダリ圧センサの故障判断を禁止する、ように構成される。
また、本発明の別の態様によれば、これに対応するベルト無段変速機の故障判断方法が提供される。
これらの態様によれば、外部装置からの信号が異常である場合はプライマリ圧センサ及びセカンダリ圧センサの故障判断が行われることがない。したがって、プライマリ圧センサ及びセカンダリ圧センサのいずれもが正常であるにもかかわらず、いずれかが故障していると誤って判断されてしまうことがない。
本発明の実施形態に係るベルト無段変速機の全体構成図である。 油圧制御回路の部分概略構成図である。 プライマリ圧センサ及びセカンダリ圧センサの故障判断方法を説明するための図である。 プライマリ圧センサ及びセカンダリ圧センサが誤って故障していると判断される様子を示した図である。 変速機コントローラの処理内容を示したフローチャートである。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
図1は本発明の実施形態に係るベルト無段変速機を搭載した車両の概略構成図である。この車両は動力源としてエンジン1を備える。エンジン1の出力回転は、トルクコンバータ2、第1ギヤ列3、変速機4、第2ギヤ列5、差動装置6を介して駆動輪7へと伝達される。第2ギヤ列5には駐車時に変速機4の出力軸を機械的に回転不能にロックするパーキング機構8が設けられている。
エンジン1は、ガソリンエンジン、ディーゼルエンジン等の内燃機関である。エンジンの回転速度、トルクは、エンジンコントローラ13によって制御される。
トルクコンバータ2は、ロックアップクラッチ2aを備える。ロックアップクラッチ2aが締結されると、トルクコンバータ2における滑りがなくなり、トルクコンバータ2の伝達効率を向上させることができる。
また、車両には、エンジン1の動力の一部を利用して駆動されるオイルポンプ10と、オイルポンプ10からの油圧を調圧して変速機4の各部位に供給する油圧制御回路11と、油圧制御回路11を制御する変速機コントローラ12とが設けられている。
変速機4は、バリエータ20と、バリエータ20に対して直列に設けられる副変速機構30とを備えた無段変速機である。「直列に設けられる」とはエンジン1から駆動輪7に至るまでの動力伝達経路においてバリエータ20と副変速機構30とが直列に設けられるという意味である。この例では、副変速機構30がバリエータ20の出力側に設けられているが、副変速機構30は入力側に設けられていてもよい。
バリエータ20は、プライマリプーリ21と、セカンダリプーリ22と、プーリ21、22の間に掛け回されるベルト23とを備えた無段変速機構である。プーリ21、22は、それぞれ固定円錐板21f、22fと、固定円錐板21f、22fに対してシーブ面を対向させた状態で配置され固定円錐板21f、22fとの間に溝を形成する可動円錐板21m、22mと、可動円錐板21m、22mの背面に設けられて可動円錐板21m、22mを軸方向に変位させる油圧シリンダ21p、22pとを備える。ベルト23としては、金属ベルト、ゴムベルト、チェーン式ベルト等を一例として挙げることができるが特に限定されない。
プーリ21、22に供給される油圧(プライマリ圧Ppri及びセカンダリ圧Psec)を調整すると、プーリ21、22がベルト23を挟持する力が変化してバリエータ20のトルク容量(伝達可能な最大トルク)が変化し、また、溝幅が変化してベルト23と各プーリ21、22との接触半径が変化し、バリエータ20の変速比が無段階に変化する。
副変速機構30は前進2段・後進1段の変速機構である。副変速機構30は、2つの遊星歯車のキャリアを連結したラビニョウ型遊星歯車機構31と、複数の摩擦要素(Lowブレーキ32、Highクラッチ33、Revブレーキ34)とを備える。摩擦要素32〜34への供給油圧を調整し、摩擦要素32〜34の締結状態を変更することによって、副変速機構30の変速段が変更される。
変速機コントローラ12は、CPUと、RAM・ROMからなる記憶装置と、入出力インターフェースと、これらを相互に接続するバスとから構成される。
変速機コントローラ12には、入出力インターフェースを介して、各種信号が入力される。入力される信号には、以下の信号:
・アクセルペダルの操作量を表すアクセル開度APOを検出するアクセル開度センサ41からの信号
・プライマリプーリ21の回転速度であるプライマリ回転速度Npriを検出するプライマリ回転速度センサ42からの信号
・変速機4の出力回転速度(∝車速)を検出する出力回転速度センサ43からの信号
・ライン圧PLを検出するライン圧センサ44からの信号
・プライマリ圧Ppriを検出するプライマリ圧センサ45からの信号
・セカンダリ圧Psecを検出するセカンダリ圧センサ46からの信号
・セレクトレバーの位置を検出するインヒビタスイッチ47からの信号
・セカンダリプーリ22の回転速度であるセカンダリ回転速度Nsecを検出するセカンダリ回転速度センサ48からの信号
・エンジンコントローラ13からのエンジン1の運転状態(回転速度、トルク)を示す信号
が含まれる。
変速機コントローラ12の記憶装置には、変速機4の変速制御プログラム、この変速制御プログラムで用いる変速マップが格納されている。変速機コントローラ12は、記憶装置に格納されている変速制御プログラムを読み出してCPUに実行させることによって、入力インターフェースを介して入力される信号に対して所定の演算処理を施して変速機4の各部位に供給する油圧の指示圧を設定し、設定した指示圧を入出力インターフェースを介して油圧制御回路11に出力する。また、変速機コントローラ12は、必要に応じて、エンジンコントローラ13にエンジン制御信号(例えば、トルクダウン信号)を出力する。
油圧制御回路11は複数の流路、複数の油圧制御弁で構成される。油圧制御回路11は、変速機コントローラ12からの指示圧に基づき、複数の油圧制御弁を制御して油圧の供給経路を切り換えるとともに指示圧に応じた油圧を生成し、これを変速機4の各部位に供給する。これにより、バリエータ20の変速、副変速機構30の変速段の変更、各摩擦要素32〜34の容量制御、ロックアップクラッチ2aの締結・解放が行われる。
図2は、油圧制御回路11のうち、バリエータ20の変速に関連のある部分を示している。
ライン圧ソレノイドバルブ61は、オイルポンプ10の吐出圧の一部をドレンして減圧することで、ライン圧PLをライン指示圧に調圧するドレン調圧式のソレノイドバルブである。
プライマリ圧ソレノイドバルブ62及びセカンダリ圧ソレノイドバルブ63は、ライン圧PLを元圧として、ライン圧PLの一部をドレンして減圧することでプライマリ圧Ppri及びセカンダリ圧Psecをそれぞれプライマリ指示圧、セカンダリ指示圧に調圧するドレン調圧式のソレノイドバルブである。
ソレノイドバルブ61〜63は、それぞれ、調圧後の油圧を調圧弁に戻し、調圧後の油圧を指示圧にフィードバック制御するためのフィードバック回路61f、62f、63fを有している。指示圧はソレノイドバルブ61〜63への指示電流という形でソレノイドバルブ61〜63に指示される。また、ソレノイドバルブ61〜63は、それぞれ指示電流が0mAの時に入力油圧に対する出力油圧が最大になるノーマルハイ型のソレノイドバルブである。
このような構成により、油圧制御回路11は、ライン圧PLを元圧としてプライマリ圧Ppriとセカンダリ圧Psecとを独立して調節することができる。
ところで、変速機コントローラ12は、センサ41〜48、ソレノイドバルブ61〜63、エンジンコントローラ13からの信号等が正常かどうかの監視、判断を行っており、何らかの異常が発生した場合にはそれに応じたフェイルセーフ制御を行っている。
例えば、変速機コントローラ12は、プライマリ圧センサ45によって検出されるプライマリ圧Ppri及びセカンダリ圧センサ46によって検出されるセカンダリ圧Psecの組合せが図3に示す正常領域内にあるか判断する。正常領域は、エンジン1からバリエータ20に入力されるトルク及び回転速度、バリエータ20の変速比等に応じてプライマリ圧Ppri及びセカンダリ圧Psecが通常取りうる組合せに基づき設定される。そして、変速機コントローラ12は、プライマリ圧Ppri及びセカンダリ圧Psecの検出値の組合せが正常領域を出て故障領域に入った場合は、プライマリ圧センサ45及びセカンダリ圧センサ46のいずれかが故障していると判断する(ずれ検知)。
プライマリ圧センサ45及びセカンダリ圧センサ46のいずれかが故障していると判断した場合は、変速機コントローラ12は、プライマリ圧Ppri及びセカンダリ圧Psecの制御をフィードバック制御からフィードフォワード制御に切り替える。さらに、変速機コントローラ12は、油圧不足によるベルト滑りを防止するべく、セカンダリ指示圧を所定値だけかさ上げする。
また、信号線の断線、エンジンコントローラ13自体の故障等によってエンジンコントローラ13から変速機コントローラ12に入力される信号が異常であると、エンジン1のトルク、すなわち、バリエータ20への入力トルクが不明になる、このため、変速機コントローラ12は、セカンダリ圧ソレノイドバルブ63の入力油圧に対する出力油圧が最大になるようセカンダリ圧ソレノイドバルブ63への指示電流を0mA、すなわち、セカンダリ指示圧を最大圧にして、セカンダリ圧Psecを高め、挟持圧不足によりベルト23が滑るのを防止する。プライマリ圧ソレノイドバルブ62については、変速機コントローラ12は、プライマリ指示圧(指示電流)を車速に応じた値に設定し、これに基づきプライマリ圧Ppriをフィードフォワード制御することで、車速に応じた変速を実現する。
また、変速機コントローラ12は、複数箇所に故障が生じている二重故障が生じていると判断した場合は、車両を安全な場所まで安全に待避させるための二重故障用のフェイルセーフ制御を実行する。本制御では、例えば、変速機コントローラ12は、副変速機構30の変速段を2速に固定し、かつ、エンジン1のトルクダウンを実行するようエンジンコントローラ13に指示する。
しかしながら、エンジンコントローラ13からの信号が異常であると判断されて上記フェイルセーフ制御を実行している時に、プライマリ圧Ppri及びセカンダリ圧Psecの検出値の組合せに基づくプライマリ圧センサ45及びセカンダリ圧センサ46の故障判断を実行すると、プライマリ圧センサ45及びセカンダリ圧センサ46のいずれもが故障していないにもかかわらず、いずれかが故障していると誤って判断し、二重故障用のフェイルセーフが実行されてしまう可能性がある。
図4はそのときの様子を示している。
エンジンコントローラ13からの信号が異常であると判断されて上記フェイルセーフ制御を実行している時は、上記の通り、セカンダリ圧ソレノイドバルブ63の出力油圧が入力油圧に対して最大になるようセカンダリ圧ソレノイドバルブ63への指示電流が0mA、すなわち、セカンダリ指示圧が最大圧にされ、セカンダリ圧Psecが高められる。プライマリ圧Ppriは車速に応じて制御される。
このため、例えば、低車速、かつ、エンジン1の回転速度が高くなる状況では、セカンダリ圧Psecがプライマリ圧Ppriに対して高すぎる状態が生じ、プライマリ圧Ppri及びセカンダリ圧Psecの検出値の組合せが正常領域を出て故障領域に入ってしまう(図中点X→点Y)。
この結果、プライマリ圧センサ45及びセカンダリ圧センサ46のいずれも正常であるにもかかわらず、いずれかが故障していると誤って判断されてしまう。
エンジンコントローラ13からの信号異常に続きプライマリ圧センサ45及びセカンダリ圧センサ46のいずれかが故障していると判断されてしまうと、二重故障用のフェイルセーフ制御が実行されるが、二重故障用のフェイルセーフ制御は、上記の通り、安全性を重視したフェイルセーフ制御であるので走行性能への影響が大きく、このような制御が誤った判断結果に基づき実行されるのは好ましくない。
そこで、変速機コントローラ12は、エンジンコントローラ13からの信号が異常であると判断した場合は、プライマリ圧Ppri及びセカンダリ圧Psecの検出値の組合せに基づくプライマリ圧センサ45及びセカンダリ圧センサ46の故障判断を禁止する。
図5は、そのための変速機コントローラ12の処理内容を示している。
これによると、変速機コントローラ12は、エンジンコントローラ13からの信号が異常であると判断すると、処理をステップS1からステップS2、S3に進める。そして、変速機コントローラ12は、エンジンコントローラ13からの信号が異常である時のフェイルセーフ制御(セカンダリ指示圧=最大圧)を実行するとともに、プライマリ圧センサ45及びセカンダリ圧センサ46の故障判断を禁止する。
これにより、エンジンコントローラ13からの信号が異常である場合はプライマリ圧センサ45及びセカンダリ圧センサ46の故障判断が行われることがなく、プライマリ圧センサ45及びセカンダリ圧センサ46のいずれもが正常であるにもかかわらず、いずれかが故障していると誤って判断されてしまうことがない(請求項1、2、7に対応する効果)。
また、セカンダリ指示圧を最大圧(指示電流を0mA)にするようにしたので、エンジン1からバリエータ20に入力されるトルクが不明となる状況であってもベルト滑りを防止することができる(請求項3、4に対応する効果)。
さらに、二重故障と判断されることがなくなるので、二重故障と判断されて二重故障用のフェイルセーフ制御が実行されて副変速機構30が2速固定になり、走行性能が大きく低下することもない(請求項5に対応する効果)。
なお、変速機コントローラ12は、上記の通り、故障箇所に応じたフェイルセーフ制御を実行するが、イグニッションキーがオフに操作された場合は、そのタイミングで実行中のフェイルセーフ制御を終了する。そして、再度イグニッションキーがオンにされ、車両が再出発する場合には、エンジンコントローラ13からの信号が異常かの判断、センサ、ソレノイドバルブ等が故障しているかの判断を改めて行い、異常、故障があると再度判断された場合にフェイルセーフ制御を再度実行するようにする。
これは再度イグニッションキーがオンされた時点では故障が解消している場合もあるからであり、この場合には不要なフェイルセーフ制御が実行されて車両の再出発時の走行性能が悪化するのを防止することができる(請求項6に対応する効果)。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一つを示したものに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
例えば、上記実施形態では、エンジンコントローラ13からの信号が異常であるとセカンダリ指示圧を最大圧にしているが、ベルト滑りを防止できる所定の高圧であればよいので、必ずしも最大圧に限定されない。
また、上記実施形態は、エンジンコントローラ13からの信号が異常であるとセカンダリ圧Psecを所定の高圧まで高めるフェイルセーフ制御を実行するものであるが、本発明は、外部装置から変速機コントローラ12に入力される信号に何らかの異常がある場合にプライマリ圧Ppri又はセカンダリ圧Psecを所定圧に固定するものであれば適用することが可能である。
4 ベルト無段変速機
12 変速機コントローラ
13 エンジンコントローラ
21 プライマリプーリ
22 セカンダリプーリ
30 副変速機構
45 プライマリ圧センサ
46 セカンダリ圧センサ
62 プライマリ圧ソレノイドバルブ
63 セカンダリ圧ソレノイドバルブ

Claims (7)

  1. ベルト無段変速機であって、
    プライマリプーリに供給されるプライマリ圧がプライマリ指示圧となるよう調整する調圧弁と、
    セカンダリプーリに供給されるセカンダリ圧がセカンダリ指示圧となるよう調整する調圧弁と、
    前記プライマリ圧を検出するプライマリ圧センサと、
    前記セカンダリ圧を検出するセカンダリ圧センサと、
    コントローラと、
    を備え、
    前記コントローラは、
    前記プライマリ圧センサ及び前記セカンダリ圧センサの検出値の組合せが正常領域内にあるかに基づき、前記プライマリ圧センサ及び前記セカンダリ圧センサの少なくとも一方が故障しているか判断し、
    外部装置から受信する信号が異常である場合に、前記プライマリ指示圧及び前記セカンダリ指示圧の一方を固定値とするフェイルセーフ制御を実行するとともに、前記検出値の組合せに基づく前記プライマリ圧センサ及び前記セカンダリ圧センサの故障判断を禁止する、
    ように構成されることを特徴とするベルト無段変速機。
  2. 請求項1に記載のベルト無段変速機であって、
    前記外部装置は、エンジンコントローラである、
    ことを特徴とするベルト無段変速機。
  3. 請求項1又は2に記載のベルト無段変速機であって、
    前記フェイルセーフ制御は、前記プライマリ指示圧及び前記セカンダリ指示圧の前記一方を最大圧にする制御である、
    ことを特徴とするベルト無段変速機。
  4. 請求項3に記載のベルト無段変速機であって、
    前記フェイルセーフ制御によって前記最大圧が指示される調圧弁は、指示電流が0mAの時に入力油圧に対する出力油圧が最大になるノーマルハイ型ソレノイドバルブであり、
    前記フェイルセーフ制御は、前記ノーマルハイ型ソレノイドバルブへの指示電流を0mAにする制御である、
    ことを特徴とするベルト無段変速機。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載のベルト無段変速機であって、
    第1変速段と前記第1変速段よりも変速比が小さい第2変速段とを有する副変速機構をさらに備え、
    前記コントローラは、前記プライマリ圧センサ及び前記セカンダリ圧センサの少なくとも一方が故障しており、かつ、前記外部装置から受信する信号が異常であると判断した場合は前記副変速機構の変速段を前記第2変速段に固定するようにさらに構成される、
    ことを特徴とするベルト無段変速機。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載のベルト無段変速機であって、
    前記コントローラは、イグニッションキーがオフになると前記フェイルセーフ制御を解除するようにさらに構成される、
    ことを特徴とするベルト無段変速機。
  7. プライマリプーリに供給されるプライマリ圧がプライマリ指示圧となるよう調整する調圧弁と、セカンダリプーリに供給されるセカンダリ圧がセカンダリ指示圧となるよう調整する調圧弁と、前記プライマリ圧を検出するプライマリ圧センサと、前記セカンダリ圧を検出するセカンダリ圧センサとを備えたベルト無段変速機の故障判断方法であって、
    前記プライマリ圧センサ及び前記セカンダリ圧センサの検出値の組合せが正常領域内にあるかに基づき、前記プライマリ圧センサ及び前記セカンダリ圧センサの少なくとも一方が故障しているか判断し、
    外部装置から受信する信号が異常である場合に、前記プライマリ指示圧及び前記セカンダリ指示圧の一方を固定値とするフェイルセーフ制御を実行するとともに、前記検出値の組合せに基づく前記プライマリ圧センサ及び前記セカンダリ圧センサの故障判断を禁止する、
    ことを特徴とするベルト無段変速機の故障判断方法。
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