JP2017053296A - エジェクタ - Google Patents

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Yoichiro Kawamoto
陽一郎 河本
山田 悦久
Etsuhisa Yamada
悦久 山田
照之 堀田
Teruyuki Hotta
照之 堀田
栄太郎 田中
Eitaro Tanaka
田中  栄太郎
晴彦 渡邊
Haruhiko Watanabe
晴彦 渡邊
和典 水鳥
Kazunori Mizudori
和典 水鳥
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Abstract

【課題】簡素な構造で、駆動機構のヒステリシスを抑制可能なエジェクタを提供する。【解決手段】駆動機構250における環状のダイヤフラム251と、複数の作動棒255で狭持されるプレート部材256の外周縁部に、各作動棒255に対するプレート部材256の径方向への相対的な変位を制限する変位制限部として、外側突起部256bを設ける。これによれば、プレート部材256が周囲の部材と不必要に接触して、摩擦摺動してしまうことを抑制することができる。さらに、駆動機構250を構成するダイヤフラム251や各作動棒255に対して変更を加える必要がないため、駆動機構250の構造が複雑となることもない。【選択図】図2

Description

本発明は、流体を減圧すると共に、高速で噴出する作動流体の吸引作用によって流体輸送を行う運動量輸送式ポンプであるエジェクタに関する。
従来、蒸気圧縮式の冷凍サイクルに適用される減圧装置として、エジェクタが知られている。この種のエジェクタでは、冷媒を減圧させるノズル部から噴射される噴射冷媒の吸引作用によって蒸発器から流出した冷媒を吸引し、昇圧部(ディフューザ部)にて噴射冷媒と吸引冷媒とを混合して昇圧させる構成となっている。このエジェクタを備える冷凍サイクルでは、エジェクタの昇圧部における冷媒昇圧作用を利用して圧縮機の消費動力を低減させることが可能となる。
ここで、冷凍サイクルに適用されるエジェクタでは、ノズル部が固定絞りで構成されていると、冷媒の流量が調整できず、冷凍サイクルの負荷変動に対応した作動を実現することができない。
これに対して、蒸発器から流出した冷媒(吸引冷媒)の温度および圧力に応じて、冷媒を減圧させるノズル通路および冷媒を昇圧させるディフューザ通路の絞り開度(通路断面積)を調整可能とするエジェクタが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1のエジェクタでは、ノズル通路およびディフューザ通路の絞り開度を調整する調整機構として、各通路を形成する通路形成部材、吸入冷媒の圧力および温度に応じて通路形成部材を変位させる駆動機構を備えている。
具体的には、特許文献1では、駆動機構を、吸入冷媒の圧力および温度に応じて変位する環状の圧力応動部材、圧力応動部材の変位により生ずる荷重を通路形成部材に伝達する複数の作動棒、圧力応動部材と各作動棒との間に配置されるプレート部材で構成している。
特許文献1のエジェクタでは、駆動機構により、吸入冷媒の温度および圧力に応じて、ノズル通路およびディフューザ通路の通路断面積を調整することで、冷凍サイクルの負荷変動に対応した作動の実現を図っている。
特開2015−45493号公報
ところが、特許文献1に記載のエジェクタが適用された冷凍サイクルを実際に作動させると、圧力応動部材の変位により生ずる荷重に対する通路形成部材の変位量にばらつきが生じ、ノズル通路およびディフューザ通路の通路断面積が適切に変化しないことがあった。
このような現象は、冷凍サイクルの負荷変動に対応したエジェクタの作動を妨げる要因となることから、好ましくない。なお、以下では、圧力応動部材の変位により生ずる荷重に対する通路形成部材の変位量のばらつきを駆動機構のヒステリシスと呼ぶことがある。
そこで、本発明者らは、駆動機構のヒステリシスが生ずる原因について調査した。この結果、冷凍サイクルを作動させた際に、駆動機構を構成するプレート部材が、圧力応動部材が変位する方向だけでなく、プレート部材の径方向に変位し、周囲の部材と摩擦摺動することが原因であると判った。
プレート部材が径方向に変位する要因としては、プレート部材に接する各作動棒の長さにばらつきがあること等に起因して、プレート部材に対して径方向に荷重が作用してしまうことが考えられる。
また、冷凍サイクルの稼働時には、プレート部材に対して、圧力応動部材からの荷重が作用することから、当該荷重により、プレート部材と各作動棒に対する相対的な変位が抑制されることになる。
しかしながら、冷凍サイクルを停止した際には、冷凍サイクルの稼働時に比べて、吸入冷媒の圧力や温度が上昇し、圧力応動部材からプレート部材に対する荷重が殆ど作用しなくなってしまうことがある。このことも、プレート部材が径方向に変位してしまう要因となる。
ここで、特許文献1には、プレート部材を圧力応動部材の両側から挟み込む一対の板状部材で構成し、圧力応動部材に形成された貫通穴を介して、一対の板状部材を連結する構成が開示されている。
このように、プレート部材と圧力応動部材とを一体化する構成とすれば、プレート部材の径方向への変位を抑えることが可能と考えられるが、駆動機構の構造が著しく複雑化してしまうという課題がある。
本発明は上記点に鑑みて、簡素な構造で、駆動機構のヒステリシスを抑制可能なエジェクタを提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、蒸気圧縮式の冷凍サイクル(10)に適用されるエジェクタを対象としている。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、
冷媒流入口(211)から流入した冷媒を減圧させる減圧用空間(222)、減圧用空間の冷媒流れ下流側に連通して外部から冷媒を吸引する吸引用通路(231)、および減圧用空間から噴射された噴射冷媒と吸引用通路から吸引された吸引冷媒とを混合させて昇圧させる昇圧用空間(232)が形成されたボデー(200)と、
少なくとも一部が減圧用空間および昇圧用空間に配置され、ボデーにおける減圧用空間を形成する部位との間に、冷媒流入口から流入した冷媒を減圧させて噴射する環状のノズル通路(224)、およびボデーにおける昇圧用空間を形成する部位との間に、噴射冷媒および吸引冷媒を混合して昇圧させる環状のディフューザ通路(232a)を形成する通路形成部材(240)と、
通路形成部材をノズル通路およびディフューザ通路の中心軸の軸方向に変位させる駆動機構(250)と、を備え、
駆動機構は、吸引冷媒の温度および圧力に応じて中心軸の軸方向に変位する環状の圧力応動部材(251)、および圧力応動部材の変位に伴って生ずる荷重を通路形成部材に伝達する荷重伝達部材(254)を有しており、
荷重伝達部材は、中心軸の軸方向に延びると共に、一端側が通路形成部材に接触するように配設された複数の作動棒(255)、複数の作動棒の他端側と圧力応動部材とで狭持されるように配設された環状のプレート部材(256)を有しており、
複数の作動棒は、プレート部材の周方向に間隔をあけて配設されており、
プレート部材には、複数の作動棒に対するプレート部材の径方向への相対的な変位を制限する変位制限部(256b、256c、256f、256h)が設けられていることを特徴としている。
このように、複数の作動棒に対するプレート部材の径方向への相対的な変位を制限する構成とすれば、プレート部材が周囲の部材と不必要に接触して、摩擦摺動してしまうことを抑制することができる。これにより、圧力応動部材の変位に伴って生ずる荷重を、荷重伝達部材を介して、通路形成部材に対して適切に伝達することが可能となる。
また、プレート部材に対して変位制限部を設ける構成とすれば、駆動機構を構成する圧力応動部材や各作動棒に対して変更を加える必要がない。このため、駆動機構の構造が複雑となることもない。
従って、簡素な構造で駆動機構のヒステリシスを抑えることが可能なエジェクタを実現することができる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係の一例を示すものである。
第1実施形態に係るエジェクタを備える冷凍サイクルの全体構成図である。 第1実施形態に係るエジェクタの模式的な断面図である。 第1実施形態に係るエジェクタの駆動機構の一部を示す分解斜視図である。 第1実施形態に係るエジェクタの駆動機構の一部を示す断面図である。 比較例に係るエジェクタの駆動機構の一部を示す断面図である。 比較例に係るエジェクタの駆動機構の一部を示す断面図である。 第1実施形態に係るエジェクタのプレート部材の断面図である。 図7の矢印VIIIの方向から見たプレート部材の平面図である。 第1実施形態に係るエジェクタの駆動機構の一部を示す断面図である。 第1実施形態に係るエジェクタの内部における冷媒の流れを示す模式的な断面図である。 第2実施形態に係るエジェクタの駆動機構の一部を示す断面図である。 第2実施形態に係るエジェクタのプレート部材の断面図である。 図12の矢印XIIIの方向から見たプレート部材の平面図である。 第3実施形態に係るエジェクタの駆動機構の一部を示す断面図である。 第3実施形態に係るエジェクタのプレート部材の断面図である。 図15の矢印XVIの方向から見たプレート部材の平面図である。 第4実施形態に係るエジェクタの駆動機構の一部を示す断面図である。 第4実施形態に係るエジェクタのプレート部材の断面図である。 第4実施形態の変形例1に係るエジェクタの駆動機構の一部を示す断面図である。 第4実施形態の変形例1に係るエジェクタのプレート部材の断面図である。 第4実施形態の変形例2に係るエジェクタの駆動機構の一部を示す断面図である。 第4実施形態の変形例2に係るエジェクタのプレート部材の断面図である。 第4実施形態の変形例3に係るエジェクタの駆動機構の一部を示す断面図である。 第4実施形態の変形例3に係るエジェクタのプレート部材の断面図である。 第5実施形態に係るエジェクタの駆動機構の一部を示す断面図である。 第5実施形態に係るエジェクタのプレート部材の平面図である。 図26のXXVII−XXVII断面図である。 図26のXXVIII−XXVIII断面図である。 第6実施形態に係るエジェクタの駆動機構の一部を示す断面図である。 第6実施形態に係るエジェクタのプレート部材の平面図である。 図30のXXXI−XXXI断面図である。 図30のXXXII−XXXII断面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の各実施形態において、先行する実施形態で説明した事項と同一もしくは均等である部分には、同一の参照符号を付し、その説明を省略する場合がある。
また、各実施形態において、構成要素の一部だけを説明している場合、構成要素の他の部分に関しては、先行する実施形態において説明した構成要素を適用することができる。
以下の実施形態は、特に組み合わせに支障が生じない範囲であれば、特に明示していない場合であっても、各実施形態同士を部分的に組み合わせることができる。
(第1実施形態)
本実施形態について、図1〜図10を参照して説明する。本実施形態では、図1に示す蒸気圧縮式の冷凍サイクル10に本発明のエジェクタ100を適用した例について説明する。
本実施形態の冷凍サイクル10は、空調対象空間である車室内へ送風する送風空気の温度を調整可能な車両用空調装置に適用されている。冷凍サイクル10では、冷媒としてHFC系冷媒(例えば、R134a)を採用している。冷媒には圧縮機11を潤滑するための冷凍機油が混入されており、冷凍機油の一部は冷媒とともにサイクルを循環している。
従って、本実施形態の冷凍サイクル10は、高圧側冷媒圧力が冷媒の臨界圧力を超えない亜臨界冷凍サイクルを構成している。勿論、冷媒としては、HFO系冷媒(具体的には、R1234yf)等を採用してもよい。
図1に示すように、冷凍サイクル10は、主たる構成要素として、圧縮機11、放熱器12、エジェクタ100、蒸発器13を備えている。
圧縮機11は、冷媒を吸入し、吸入した冷媒を圧縮して吐出する流体機械である。本実施形態の圧縮機11は、図示しない電磁クラッチおよびベルトを介して車両走行用のエンジンにより回転駆動されるようになっている。圧縮機11は、例えば、電磁式容量制御弁に図示しない制御装置からの制御信号が入力されることにより、吐出容量が可変される可変容量型圧縮機で構成される。なお、圧縮機11は、電動モータにより回転駆動される電動圧縮機で構成してもよい。圧縮機11を電動圧縮機で構成する場合、電動モータの回転数により吐出容量が可変される。
放熱器12は、圧縮機11から吐出された高圧冷媒を、室外ファン12aにより強制的に送風される車室外空気(外気)と熱交換させることで、高圧冷媒の熱を外気に放出して冷媒を凝縮液化する放熱用熱交換器である。
本実施形態では、放熱器12としてサブクール型の凝縮器を採用している。具体的には、放熱器12は、高圧冷媒を放熱させて凝縮させる凝縮部121、凝縮部121から流出した冷媒の気液を分離して余剰となる冷媒を蓄えるレシーバ122、およびレシーバ122で分離された液相冷媒を過冷却する過冷却部123を有している。放熱器12の過冷却部123における冷媒流出側は、エジェクタ100の冷媒流入口211に接続されている。
エジェクタ100は、放熱器12から流出した液相状態の高圧冷媒を減圧する減圧装置として機能すると共に、高速で噴出する冷媒流の吸引作用(巻き込み作用)によって、冷媒の循環を行う流体輸送用の冷媒循環装置としても機能する。なお、エジェクタ100の具体的構成については後述する。
蒸発器13は、室内送風機13aにより、図示しない車両空調装置の空調ケースに導入された外気、または車室内空気(内気)から吸熱して、その内部を流通する冷媒を蒸発させる吸熱用熱交換器である。蒸発器13の冷媒流出側は、エジェクタ100の冷媒吸引口212に接続されている。
次に、図示しない制御装置について説明する。制御装置は、CPU、ROMやRAM等の各種メモリを含む周知のマイクロコンピュータとその周辺回路から構成されている。制御装置には、乗員による操作パネルからの各種操作信号や各種センサ群からの検出信号等が入力される。制御装置は、入力信号等を用いてメモリに記憶された制御プログラムに基づいて各種演算・処理を実行して各種機器の作動を制御する。
次に、図2〜図9を参照して、本実施形態のエジェクタ100の詳細な構成について説明する。ここで、図2等の図面上に示す上下の各矢印は、エジェクタ100を車両に搭載した状態における上下方向を示している。また、図2中の一点鎖線CLは、後述する通路形成部材240の中心軸の軸線を示している。
本実施形態のエジェクタ100は、主たる構成要素として、ボデー200、通路形成部材240、通路形成部材240を後述するノズル通路224、ディフューザ通路232aの中心軸の軸方向(図2の上下方向)に変位させる駆動機構250を備える。
図2に示すように、本実施形態のエジェクタ100は、複数の構成部材を組み合わせることによって構成されたボデー200を備えている。本実施形態のボデー200は、エジェクタ100の外殻を構成するハウジングボデー210の内部に、ノズルボデー220、ディフューザボデー230等を組み合わせることによって構成されている。
ハウジングボデー210は、角柱状等の金属または樹脂で形成された部材で構成されている。ハウジングボデー210は、その上端側に冷媒流入口211および冷媒吸引口212が形成されている。冷媒流入口211は、冷凍サイクル10の高圧側(放熱器12)から高圧冷媒を流入させる冷媒導入部である。冷媒吸引口212は、蒸発器13から流出した低圧冷媒を吸引する冷媒吸引部である。
また、ハウジングボデー210は、その下端側に液相流出口213および気相流出口214が形成されている。液相流出口213は、後述する気液分離空間260にて分離された液相冷媒を蒸発器13の冷媒入口側へ流出させる液相冷媒導出部である。気相流出口214は、気液分離空間260にて分離された気相冷媒を圧縮機11の吸入側へ流出させる気相冷媒導出部である。
ノズルボデー220は、ハウジングボデー210の内部における上端側に収容されている。より具体的には、ノズルボデー220は、後述する通路形成部材240の軸線CLの方向(上下方向)に直交する方向から見たときに、その一部が冷媒流入口211と重なり合うように、ハウジングボデー210の内部に収容されている。
本実施形態のノズルボデー220は、金属で形成された部材で構成されている。ノズルボデー220は、その軸方向が通路形成部材240の中心軸の軸線CLに沿うように、ハウジングボデー210の内部に圧入等の手段により固定されている。
また、ノズルボデー220は、ハウジングボデー210の内部空間と適合する大きさに形成された胴部220a、および胴部220aの下端側に設けられて下方側へ向かって突出する筒状のノズル部220bを含んで構成されている。
ノズルボデー220の胴部220aには、その内部に冷媒流入口211から流入した高圧冷媒を旋回させる旋回空間221等が形成されている。ノズルボデー220のノズル部220bには、その内部に旋回空間221を旋回した冷媒が通過する減圧用空間222が形成されている。
旋回空間221は、その中心軸が通路形成部材240の軸線CLに沿って延びる回転体形状に形成された空間である。なお、回転体形状とは、平面図形を同一平面上の1つの直線(中心軸)周りに回転させた際に形成される立体形状である。より具体的には、本実施形態の旋回空間221は、円柱状の形状を有している。勿論、旋回空間221は、円錐または円錐台と円柱とを結合させた形状等となっていてもよい。
また、本実施形態の旋回空間221は、ハウジングボデー210およびノズルボデー220の胴部220aに形成された冷媒流入通路223を介して冷媒流入口211に連通している。
冷媒流入通路223は、旋回空間221の中心軸の方向から見たとき、旋回空間221の内壁面の接線方向に延びるように形成されている。これにより、冷媒流入通路223から旋回空間221に流入した冷媒は、旋回空間221の内壁面に沿って流れることで、旋回空間221を旋回する。なお、冷媒流入通路223は、旋回空間221に流入した冷媒が旋回空間221の内壁面に沿って流れる形状に形成されていれば、その他の方向の成分(例えば、旋回空間221の中心軸の方向)を含んで構成されていてもよい。
減圧用空間222は、旋回空間221を旋回した高圧冷媒が流入するように、旋回空間221の下方側に形成されている。本実施形態の減圧用空間222は、その中心軸が旋回空間221と同軸となるように形成されている。
減圧用空間222は、冷媒流れ方向下流側へ向かって流路断面積が連続的に小さくなる円錐台形状の穴(先細部222a)、および冷媒流れ方向下流側へ向かって流路断面積が連続的に大きくなる円錐台形状の穴(末広部222b)を結合させた形状となっている。なお、減圧用空間222における先細部222aと末広部222bとの接続箇所が、流路断面積が最も縮小されたノズル喉部(最小通路面積部)222cとなっている。
末広部222bは、減圧用空間222の中心軸に直交する方向から見たときに、減圧用空間222と後述する通路形成部材240の上方側の部位が重なり合っている。このため、末広部222bは、通路形成部材240の中心軸の軸線CLに対して垂直な断面形状が円環状(ドーナツ状)となっている。
本実施形態では、この通路形状によってノズルボデー220の減圧用空間222を形成する部位の内周面と、後述する通路形成部材240の上方側の外周面との間に形成される冷媒通路がノズルとして機能するノズル通路224を構成している。
続いて、ディフューザボデー230は、ハウジングボデー210の内部におけるノズルボデー220の下方側に収容されている。具体的には、ディフューザボデー230は、後述する通路形成部材240の軸線CLの方向に直交する方向から見たときに、その一部が冷媒吸引口212と重なり合うように、ハウジングボデー210の内部に収容されている。
本実施形態のディフューザボデー230は、金属で形成された部材で構成されている。ディフューザボデー230は、その軸方向が通路形成部材240の軸線CLに沿うように、ハウジングボデー210の内部に圧入等の手段により固定されている。
本実施形態のディフューザボデー230には、その中心部に表裏を貫通する回転体形状の貫通穴230aが形成されると共に、その貫通穴230aの外周側に後述する駆動機構250を収容するための溝部230bが形成されている。なお、貫通穴230aは、その中心軸が旋回空間221、および減圧用空間222と同軸となるように形成されている。
ディフューザボデー230の上面と、これと対向するノズルボデー220の下面との間には、冷媒吸引口212から流入した冷媒を滞留させる吸引空間231aが形成されている。
本実施形態では、ノズルボデー220の下方側の先端部がディフューザボデー230の貫通穴230aの内部に位置付けられている。このため、吸引空間231aは、旋回空間221および減圧用空間222の中心軸の方向から見たとき、断面円環状に形成されている。
また、ディフューザボデー230の貫通穴230aのうち、径方向から見たときにディフューザボデー230とノズルボデー220とが重なり合う範囲では、冷媒通路断面積が冷媒流れ方向に向かって徐々に縮小している。
これにより、貫通穴230aの内周面とノズルボデー220の下方側の外周面との間には、吸引空間231aと減圧用空間222の冷媒流れ下流側とを連通させる吸引通路231bが形成される。つまり、本実施形態では、吸引空間231aおよび吸引通路231bによって、中心軸の外周側から内周側へ向かって吸引冷媒が流れる吸引部(吸引用通路)231が形成されることになる。さらに、吸引部231は、その中心軸に垂直な断面形状が円環状となっている。
また、ディフューザボデー230の貫通穴230aのうち、吸引通路231bの冷媒流れ下流側には、冷媒流れ方向に向かって徐々に広がる略円錐台形状に形成された昇圧用空間232が形成されている。この昇圧用空間232は、上述したノズル通路224から噴射された噴射冷媒と吸引部231から吸引された吸引冷媒とを混合して昇圧させる空間である。
本実施形態の昇圧用空間232は、冷媒の流れ方向下流側(下方側)に向かって、その径方向の断面積が拡大するように形成されている。なお、昇圧用空間232は、下方側に向かって断面積が拡大する円錐台形状(ラッパ状)の空間を構成している。
昇圧用空間232の内部には、後述する通路形成部材240の下方側の部位が配置されている。そして、昇圧用空間232内における通路形成部材240の円錐状側面の等価的な広がり角度は、昇圧用空間232の円錐台形状空間の等価的な広がり角度よりも小さくなっている。これにより、昇圧用空間232の内周面と、後述する通路形成部材240の外周面との間に形成される冷媒通路は、その冷媒通路面積が冷媒流れ下流側に向かって徐々に拡大している。なお、等価的な広がり角度とは、例えば、円環状の空間となる場合に、円環状の空間を、当該空間と同じ断面積を有する円柱状の空間に置き換えた際の広がり角度を意味している。
本実施形態では、昇圧用空間232の内周面と、通路形成部材240の外周面との間に形成される冷媒通路をディフューザとして機能するディフューザ通路232aとし、噴射冷媒および吸引冷媒の速度エネルギを圧力エネルギに変換させている。なお、ディフューザ通路232aは、その中心軸に対して垂直な断面形状は、円環状に形成されている。
続いて、通路形成部材240は、ノズルボデー220の内周面との間にノズル通路224を形成すると共に、ディフューザボデー230の内周面との間にディフューザ通路232aを形成する部材である。本実施形態の通路形成部材240は、略円錐状の金属または樹脂で構成されている。具体的には、通路形成部材240は、減圧用空間222から離れるに伴って断面積が拡大する略円錐形状に形成されている。
通路形成部材240は、少なくとも一部が減圧用空間222、および昇圧用空間232の双方に位置するようにハウジングボデー210の内部に収容されている。なお、通路形成部材240は、その中心軸の軸線CLが減圧用空間222、および昇圧用空間232と同軸となるように配置されている。
通路形成部材240における減圧用空間222の内周面と対向する部位は、減圧用空間222の内周面との間に環状のノズル通路224が形成されるように、減圧用空間222の末広部222bの内周面に沿う曲面を有する。
また、通路形成部材240における昇圧用空間232の内周面と対向する部位は、昇圧用空間232の内周面との間に環状のディフューザ通路232aが形成されるように、昇圧用空間232の内周面に沿う曲面を有する。
ここで、前述のように、昇圧用空間232が円錐台形状の空間を構成するように形成され、通路形成部材240が昇圧用空間232の内周面に沿う曲面を有する。このため、ディフューザ通路232aは、通路形成部材240の軸線CLに対して交差する方向に拡がるように形成されている。つまり、ディフューザ通路232aは、冷媒流れ上流側から下流側に向けて通路形成部材240の中心軸の軸線CLから遠ざかるような冷媒通路となっている。
また、通路形成部材240には、図示しないが、ディフューザ通路232aの冷媒流れ下流側となる部位に、ディフューザ通路232aから流出した冷媒に気液分離用の旋回力を付与する固定翼が配設されている。固定翼は、後述の作動棒255と干渉しない位置に配設されている。
続いて、駆動機構250について説明する。駆動機構250は、通路形成部材240をノズル通路224およびディフューザ通路232aの中心軸の軸方向、すなわち、通路形成部材240の中心軸の軸線CLの方向に変位させて、各通路224、232aの冷媒流路面積を変更する駆動部である。
本実施形態の駆動機構250は、蒸発器13から流出した低圧冷媒の過熱度(温度および圧力)が所望の範囲となるように、通路形成部材240の変位量を制御するように構成されている。
本実施形態の駆動機構250は、外部の雰囲気温度の影響を受けないように、ボデー200内部に収容されている。駆動機構250は、図3に示すように、圧力応動部材を構成する薄板状のダイヤフラム251、ダイヤフラム251の変位により生ずる荷重を通路形成部材240に伝達する荷重伝達部材254等を有している。
本実施形態のダイヤフラム251は、ディフューザボデー230に形成された円環状の溝部230b内に配置可能なように円環状に形成されている。ダイヤフラム251は、通路形成部材240と干渉しないように、通路形成部材240の中心軸の軸線CLの周りを囲むように配設されている。
本実施形態のダイヤフラム251は、図4に示すように、受圧部251a、内周縁部251b、および外周縁部251cを有する。ダイヤフラム251は、受圧部251aが内周縁部251b、および外周縁部251cよりも下方側に位置する段付き形状となっている。
受圧部251aは、主に感温媒体の圧力を受ける部位であり、内周縁部251bと外周縁部251cとの間に形成される平坦部で構成されている。本実施形態の受圧部251aは、後述するプレート部材256と接触する部位が、接触しない部位に比べて厚みが大きくなっている。
ダイヤフラム251は、内周縁部251b、外周縁部251cの双方を、ディフューザボデー230に形成された溝部230bと、当該溝部230bを閉塞する環状の蓋部材252bとで狭持した状態で、かしめ等により固定されている。ダイヤフラム251は、ディフューザボデー230の溝部230bと蓋部材252bとで形成される環状の空間を上下の2つの空間に仕切るように固定されている。
ダイヤフラム251により仕切られた2つの空間のうち、上方側(吸引空間231a側)の空間は、蒸発器13から流出した冷媒の温度に応じて圧力が変化する気液混合状態の感温媒体が封入される封入空間252aを構成している。本実施形態の封入空間252aは、蓋部材252bおよびダイヤフラム251により形成されている。従って、蓋部材252bは、感温媒体を封入する封入空間252aを形成する封入空間形成部を構成している。
ここで、封入空間252aには、主として冷凍サイクル10を循環する冷媒と同一の冷媒で組成された感温媒体(例えば、R134a)が、予め定めた重量となるように封入されている。なお、感温媒体は、例えば、サイクルを循環する冷媒とヘリウムガスとの混合流体を採用してもよい。
本実施形態の封入空間252aは、ダイヤフラム251の形状に適合する環状の空間を構成しており、通路形成部材240と干渉しないように、通路形成部材240の中心軸の軸線CLの周りを囲むように形成されている。
より具体的には、本実施形態の封入空間252aは、ディフューザボデー230における吸引部231と隣接する位置であって、吸引部231およびディフューザ通路232aによって囲まれる位置に配置されている。これにより、封入空間252a内の感温媒体には、吸引部231を流通する吸引冷媒の温度が伝達され、封入空間252aの内圧が、吸引部231を流通する吸引冷媒の温度に応じた圧力となる。
一方、ダイヤフラム251により仕切られた2つの空間のうち、下方側の空間は、ディフューザボデー230に形成された連通路230cを介して、蒸発器13から流出した冷媒を導入させる導入空間253を構成している。この導入空間253は、感温媒体の圧力に対抗するように、ダイヤフラム251に対して吸引部(吸引用通路)231内の吸引冷媒の圧力を作用させる圧力室である。
従って、封入空間252aに封入された感温媒体には、蓋部材252bおよびダイヤフラム251を介して、蒸発器13から流出した冷媒、すなわち、吸引部231を流通する吸引冷媒の温度が伝達される。本実施形態では、封入空間252aおよび蓋部材252bが吸引部231を流通する吸引冷媒の温度を検知する感温部252を構成している。
ここで、ダイヤフラム251は、封入空間252aの内圧と導入空間253へ導入された冷媒の圧力との圧力差に応じて変形すると共に、常に冷媒に接している。このため、ダイヤフラム251は、強靭性、耐圧性、ガスバリア性、シール性に優れた材料で構成することが望ましい。
本実施形態では、ダイヤフラム251として、例えば、基布(ポリエステル)入りのEPDM(エチレンプロピレンゴム)やHNBR(水素添加ニトリルゴム)等の合成ゴム製の基材を採用している。ダイヤフラム251は、ゴム製の基材に対して、感温媒体の封入空間252aからの漏洩を抑制するバリア膜を一体化させることが望ましい。バリア膜は、封入空間252aに封入する感温媒体の種類に応じて、当該感温媒体の透過度が低いものを選択することが望ましい。
続いて、荷重伝達部材254について説明する。荷重伝達部材254は、図3に示すように、一端側が通路形成部材240に接触するように配設された3本の作動棒255、および各作動棒255の他端側およびダイヤフラム251の双方に接触するように配設されたプレート部材256を有している。
各作動棒255は、ディフューザボデー230の貫通穴230aの径方向外側に形成された摺動穴230dを貫くと共に、一端側が通路形成部材240の下方側の外周に接触し、他端側がプレート部材256に接触するように配設されている。
ここで、摺動穴230dは、通路形成部材240の中心軸の軸線CLの方向に沿って延びると共に、吸引部231とディフューザ通路232aの下流側とを連通するようにディフューザボデー230に形成されている。この摺動穴230dは、作動棒255を通路形成部材240の中心軸の軸線CLの方向に沿って摺動させるために設けられている。
各作動棒255は、後述するプレート部材256の周方向(通路形成部材240の中心軸の周方向)に間隔をあけて配置されている。各作動棒255は、ダイヤフラム251の変位が通路形成部材240に正確に伝達されるように、後述するプレート部材256の周方向に均等に配置することが望ましい。
また、作動棒255とディフューザボデー230における作動棒255が挿入される摺動穴230dとの間に形成される隙間は、Oリング等のシール部材によってシールされている。これにより、作動棒255が変位した際に、この隙間から冷媒が漏れ難いようになっている。
ここで、作動棒255をプレート部材256に対して溶接等により一体化すると、ダイヤフラム251の反りや、感温媒体の圧力のばらつき等に起因して作動棒255の軸が通路形成部材240の軸線CLに対して傾いてしまうことが懸念される。作動棒255の軸が通路形成部材240の軸線CLに対して傾くと、吸引部231を流通する冷媒の過熱度(温度および圧力)によらず、通路形成部材240が変位してしまう可能性がある。
そこで、本実施形態の作動棒255は、プレート部材256に接触するプレート側端部255aが、プレート部材256側に向かって凸となる曲面形状(例えば、半球形状、R形状)となっている。
このように、作動棒255をプレート部材256に対する接触位置および接触角度を変更可能な構成とすれば、ダイヤフラム251の反り等に起因して作動棒255の軸が通路形成部材240の軸方向に対して傾いてしまうことを抑制できる。なお、作動棒255における通路形成部材240に接触する下端部255bについても、通路形成部材240に向かって凸となる曲面形状とすることが望ましい。
続いて、プレート部材256は、ダイヤフラム251からの荷重を各作動棒255に対して均等に伝えるための部材である。プレート部材256は、ダイヤフラム251における受圧部251aを支持するように、ダイヤフラム251と作動棒255とで狭持されている。本実施形態のプレート部材256は、受圧部251aにおける導入空間253側の面に接するように配置されている。本実施形態のプレート部材256は、ダイヤフラム251や各作動棒255と別体に構成されており、ダイヤフラム251および各作動棒255で狭持されるだけで接合されていない。
本実施形態のプレート部材256は、ダイヤフラム251の変位により生ずる荷重を作動棒255に適切に伝達するために、通路形成部材240の軸線CLの方向から見たときにダイヤフラム251の受圧部251aと重なり合うように環状に形成されている。
また、本実施形態のプレート部材256は、ダイヤフラム251よりも剛性が高い材料(例えば、金属)で構成されている。ダイヤフラム251と作動棒255との間に、プレート部材256を介在させることで、各作動棒255の寸法のばらつきやダイヤフラム251の反り等が生じていても、ダイヤフラム251から通路形成部材240へ伝達される力が変化してしまうことを抑制できる。特に、ダイヤフラム251をゴム製の基材を含む構成とする場合、プレート部材256を、ダイヤフラム251から感温媒体が漏洩することを抑制するバリアとしても機能させることができる。
具体的には、本実施形態のプレート部材256は、図4に示すように、ダイヤフラム251および作動棒255の双方に接する当接部位256aを有している。当接部位256aは、ダイヤフラム251の受圧部251aに密着するように平坦形状に形成されている。
ここで、図5、図6は、本実施形態の比較例として、プレート部材256の全ての部位が平坦形状に構成された駆動機構を示している。なお、図5、図6では、比較例に係る駆動機構および本実施形態の駆動機構250の各構成要素の対応関係を明確にするために、比較例に係る駆動機構の各構成要素に対して、本実施形態の駆動機構250と同一の符号を付している。
図5に示すように、プレート部材256の全部が、平坦形状に構成されている場合、例えば、作動棒255が傾くことにより、プレート部材256に対して径方向RDの荷重Frが作用すると、プレート部材256が径方向RDに変位してしまうことがある。なお、プレート部材256の径方向は、その中心軸に対して交差する方向である。
プレート部材256の位置が周囲の部材(ディフューザボデー230の溝部230bの側壁)と接する程度に径方向RDにずれてしまうと、図6に示すように、ダイヤフラム251が上下に変位する際に、プレート部材256が周囲の部材と摩擦摺動してしまう。
プレート部材256が周囲の部材に対して意図せずに接触すると、ダイヤフラム251の変位により生ずる荷重に対する通路形成部材240の変位量のばらつき、すなわち、駆動機構250のヒステリシスが大きくなってしまう。駆動機構250のヒステリシスが大きくなることは、冷凍サイクル10の負荷に応じて通路形成部材240を変位させることを妨げる要因となることから好ましくない。
そこで、本実施形態では、図7に示すように、プレート部材256に対して、作動棒255側に向かって突出すると共に、プレート部材256の周方向に延びる作動棒側突起部として、環状の外側突起部256bを設けている。
外側突起部256bは、プレート部材256が径方向に変位したとしても、プレート部材256と周囲の部材との間に隙間が生ずるように、プレート部材256における当接部位256aの径方向外側に形成されている。
ここで、図8は、図7の矢印VIIIの方向から見たプレート部材256の平面図である。説明の便宜上、図8では、各作動棒255の配設位置を点線で示すと共に、各作動棒255それぞれの径方向外側に接する外接円を一点鎖線で示している。
本実施形態の外側突起部256bは、図8に示すように、各作動棒255それぞれの径方向外側に接する外接円を囲むように、プレート部材256の外周縁部に形成されている。外側突起部256bは、円環状の部材の外周縁部をプレス加工等により軸方向に折り曲げることで形成することができる。これにより、エジェクタ100の製造コストの低減を図ることができる。
本実施形態のプレート部材256は、外側突起部256bにより、各作動棒255のプレート側端部255aに対する径方向RDの位置が規定される。このため、図9に示すように、プレート部材256に対して径方向RDへの荷重Frが作用したとしても、外側突起部256bにより、プレート部材256における径方向RDの変位が制限される。これによれば、ダイヤフラム251が上下に変位する際に、プレート部材256が、周囲の部材と不必要に接触して、摩擦摺動してしまうことを抑制可能となる。
ここで、本実施形態では、外側突起部256bが、各作動棒255のプレート側端部255aに対するプレート部材256の径方向RDへの相対的な変位を制限する変位制限部を構成している。
図2に戻り、駆動機構250は、通路形成部材240に対して荷重をかけるコイルバネ257、および通路形成部材240に対して作用するコイルバネ257の荷重を調整する荷重調整部258を有する。
コイルバネ257は、通路形成部材240の底面に対してノズル通路224、ディフューザ通路232aの冷媒通路面積を縮小する側に荷重をかけるものである。なお、コイルバネ257は、冷媒が減圧される際の圧力脈動に起因する通路形成部材240の振動を減衰させる緩衝部材としての機能を果たしている。
また、荷重調整部258は、コイルバネ257に連結された調整棒258a、および調整棒258aを上下に変位させる調整ネジ258bで構成されている。なお、荷重調整部258は、コイルバネ257により通路形成部材240に作用させる荷重を調整することで、通路形成部材240の開弁圧を調整して、狙いの過熱度を微調整する手段として機能する。
このように構成される駆動機構250は、蒸発器13から流出した冷媒の温度および圧力に応じて、ダイヤフラム251が通路形成部材240を変位させることにより、蒸発器13出口側の冷媒の過熱度が予め定めた所定値に近づくように調整される。
例えば、蒸発器13から流出した冷媒の温度および圧力が高く、冷凍サイクル10の負荷が高い場合、ノズル通路224およびディフューザ通路232aの冷媒通路面積が大きくなるように、ダイヤフラム251が通路形成部材240を変位させる。これにより、冷凍サイクル10内を循環する冷媒流量が増加する。
一方、蒸発器13から流出した冷媒の温度および圧力が低く、冷凍サイクル10の負荷が低い場合、ノズル通路224およびディフューザ通路232aの冷媒通路面積が小さくなるように、ダイヤフラム251が通路形成部材240を変位させる。これにより、冷凍サイクル10内を循環する冷媒流量が減少する。
続いて、エジェクタ100における通路形成部材240の下方側の構成について説明する。通路形成部材240とハウジングボデー210内部の底面との間には、ディフューザ通路232aから流出した混合冷媒の気液分離する気液分離空間260が形成されている。この気液分離空間260は、略円柱状の空間であり、その中心軸が、旋回空間221、減圧用空間222、昇圧用空間232の中心軸と同軸とるように形成されている。
また、ハウジングボデー210の内部空間の底面には、気液分離空間260と同軸となるように配置され、通路形成部材240側(上方側)に向かって延びる円筒状のパイプ261が設けられている。このパイプ261の内部には、気液分離空間260にて分離された気相冷媒をハウジングボデー210に形成された気相流出口214へ導く気相側流出通路262が形成されている。
また、気液分離空間260にて分離された液相冷媒は、パイプ261の外周側に貯留される。なお、ハウジングボデー210におけるパイプ261の外周側の空間は、液相冷媒を貯留する貯液空間270を構成している。また、ハウジングボデー210における貯液空間270に対応する部位には、貯液空間270に貯留された液相冷媒を液相流出口213へ導く液相側流出通路271が形成されている。
次に、上記構成に基づく、本実施形態の作動について説明する。乗員により空調作動スイッチ等が投入されると、制御装置からの制御信号により圧縮機11の電磁クラッチが通電され、電磁クラッチ等を介して、圧縮機11に車両走行用のエンジンから回転駆動力が伝達される。そして、制御装置から圧縮機11の電磁式容量制御弁に対して制御信号が入力され、圧縮機11の吐出容量が所望の量に調整されて、圧縮機11がエジェクタ100の気相流出口214から吸入した気相冷媒を圧縮して吐出する。
圧縮機11から吐出された高温高圧の気相冷媒は、放熱器12の凝縮部121に流入し、外気により冷却されて凝縮液化した後、レシーバ122にて気液が分離される。その後、レシーバ122にて分離された液相冷媒は、過冷却部123に流入して過冷却される。
放熱器12の過冷却部123から流出した液相冷媒は、エジェクタ100の冷媒流入口211に流入する。エジェクタ100の冷媒流入口211に流入した高圧冷媒は、図10に示すように、冷媒流入通路223を介してエジェクタ100内部の旋回空間221に流入する。そして、旋回空間221に流入した高圧冷媒は、旋回空間221の内壁面に沿って流れ、旋回空間221を旋回する。旋回空間221では、遠心力の作用によって、旋回中心側に気相冷媒が集まり易く、その周りに液相冷媒が集まり易くなる。
そして、旋回空間221の冷媒は、冷媒流れ下流側の減圧用空間222に流入し、ノズル通路224にて減圧膨脹される。この減圧膨脹時に冷媒の圧力エネルギが速度エネルギに変換されることで、気液混相状態の冷媒は、ノズル通路224から高速度となって噴出される。
この点について詳述すると、まず、ノズル通路224では、ノズル部220bの先細部222aの内壁面側から冷媒が剥離する際に壁面沸騰が生ずる。また、ノズル通路224では、その中心側の冷媒のキャビテーションによる沸騰核によって界面沸騰が生ずる。このようにノズル通路224では冷媒の沸騰が促進されることから、ノズル通路224に流入した冷媒は、気相と液相が均質に混合した気液混相状態に近づく。
そして、ノズル部220bのノズル喉部222c付近で気液混相状態となった冷媒の流れに閉塞(チョーキング)が生じ、このチョーキングにより音速に到達した気液混合状態の冷媒が、ノズル部220bの末広部222bにて加速されて噴出される。
このように、壁面沸騰および界面沸騰の双方による沸騰促進によって気液混層状態の冷媒を音速となるまで効率よく加速できることで、ノズル通路224におけるエネルギ変換効率(ノズル効率に相当)の向上を図ることができる。
また、ノズル通路224から噴出される冷媒の吸引作用により、蒸発器13流出冷媒が冷媒吸引口212を介して吸引部231に吸引される。そして、吸引部231に吸引された低圧冷媒およびノズル通路224から噴出された噴出冷媒との混合冷媒が、冷媒流れ下流側に向かって冷媒流路面積が拡大するディフューザ通路232aに流入し、速度エネルギが圧力エネルギに変換されることで昇圧される。
なお、本実施形態のエジェクタ100の通路形成部材240は、減圧用空間222から離れるに伴って断面積が拡大する略円錐形状に形成されている。このため、ディフューザ通路232aの形状を減圧用空間222から離れるに伴って外周側へ拡がる形状とすることができる。これにより、通路形成部材240の軸線CLの方向への寸法の拡大を抑制して、エジェクタ100全体としての体格の大型化を抑制可能となる。
ディフューザ通路232aから流出した冷媒は、図示しない固定翼に流入して旋回力が付与される。このため、気液分離空間260では、遠心力の作用によって冷媒の気液が分離される。
気液分離空間260にて分離された気相冷媒は、気相側流出通路262および気相流出口214を介して、圧縮機11の吸入側に吸引され、再び圧縮される。この際、圧縮機11に吸入される冷媒の圧力は、エジェクタ100のディフューザ通路232aにて昇圧されているので、圧縮機11の駆動力を低減することが可能となる。
また、気液分離空間260にて分離された液相冷媒は、貯液空間270に貯留され、エジェクタ100の冷媒吸引作用により、液相側流出通路271および液相流出口213を介して、蒸発器13に流入する。
蒸発器13では、低圧の液相冷媒が、空調ケース内を流れる空気から吸熱して蒸発気化する。そして、蒸発器13から流出した気相冷媒は、エジェクタ100の冷媒吸引口212を介して吸引部231に吸引され、ディフューザ通路232aに流入する。
以上説明した本実施形態のエジェクタ100は、通路形成部材240を変位させる駆動機構250を備えている。このため、冷凍サイクル10の負荷に応じて通路形成部材240を変位させて、ノズル通路224およびディフューザ通路232aの冷媒通路面積を調整可能となっている。
本実施形態では、駆動機構250のダイヤフラム251および感温部252を通路形成部材240の中心軸の軸線CLの周りを囲むように環状に形成している。これによれば、ダイヤフラム251における冷媒の圧力を受ける面積を充分に確保できるので、吸引部231を流通する冷媒の圧力変化に応じて、ノズル通路224およびディフューザ通路232aを適切に変化させることができる。
また、本実施形態の駆動機構250は、ダイヤフラム251と作動棒255との間に、ダイヤフラム251よりも剛性の高いプレート部材256を介在させる構成としている。これによれば、ダイヤフラム251の反りや、感温媒体の圧力のばらつき等に起因してダイヤフラム251から作動棒255へ伝達される荷重が変化することを抑制可能となる。
さらに、本実施形態では、プレート部材256に対して、作動棒側突起部として、当接部位256aの径方向外側に外側突起部256bを設け、各作動棒255に対するプレート部材256の径方向への相対的な変位を制限する構成としている。これによれば、プレート部材256が周囲の部材と不必要に接触して摩擦摺動してしまうことを抑制することができる。これにより、ダイヤフラム251の変位に伴って生ずる荷重を、荷重伝達部材254を介して、通路形成部材240に対して適切に伝達することが可能となる。
また、本実施形態では、プレート部材256に設けた外側突起部256bにより、各作動棒255に対するプレート部材256の径方向RDへの相対的な変位を制限する構成としている。これによれば、駆動機構250を構成するダイヤフラム251や各作動棒255に対して変更を加える必要がない。このため、駆動機構250の構造の複雑化を抑制することができる。
従って、本実施形態のエジェクタ100は、簡素な構造で駆動機構250のヒステリシスを抑えることが可能となる。この結果、冷凍サイクル10の負荷に応じた冷媒流量を流すことが可能となり、冷凍サイクル10の負荷に見合ったエジェクタ100の作動を引き出すことができる。
特に、本実施形態の外側突起部256bは、径方向外側に接する外接円を囲むように環状に形成している。これによれば、プレート部材256が周方向に回転したとしても、各作動棒255に対するプレート部材256の径方向RDへの変位を制限することができる。このため、プレート部材256と周囲の部材との間の摩擦摺動を効果的に抑制することができる。
また、本実施形態では、作動棒255のプレート側端部255aを曲面形状とし、プレート部材256に対する接触位置および接触角度が変更可能となっている。これによれば、ダイヤフラム251の反り等に起因して作動棒255の軸が通路形成部材240の軸線CLに対して傾いてしまうことを抑制できる。これにより、吸引部231を流通する冷媒の温度および圧力に応じて通路形成部材240を変位させることができる。このことは、冷凍サイクル10の負荷に見合ったエジェクタ100の作動を実現する上で有効である。
ところで、単に作動棒255のプレート側端部255aを曲面形状とすると、プレート部材256に対して径方向RDの荷重が作用し、プレート部材256が径方向RDに変位し易くなってしまうといった背反がある。
これに対して、本実施形態のプレート部材256は、外側突起部256bにより径方向RDへの変位が制限されることから、作動棒255における軸の傾きの抑制と、プレート部材256の径方向RDへの変位の抑制とを両立させることが可能となる。
ここで、本実施形態では、外側突起部256bを環状の突起部で構成する例について説明したが、これに限定されない。例えば、外側突起部256bは、プレート部材256の周方向において、不連続に配置された円弧状の突起部で構成してもよい。
また、本実施形態では、外側突起部256bをプレート部材256の外周縁部に形成する例について説明したが、これに限定されない。外側突起部256bは、プレート部材256の当接部位256aの径方向外側であれば、当接部位256aと外周縁部との間に形成されていてもよい。これらのことは、以降の実施形態においても同様である。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について、図11〜図13を参照して説明する。本実施形態では、外側突起部256bの代わりに、作動棒側突起部として、プレート部材256の当接部位256aの径方向内側に内側突起部256cを設けている点が第1実施形態と相違している。
図11、図12に示すように、内側突起部256cは、作動棒255側に向かって突出すると共に、プレート部材256の周方向に延びる環状の突起部で構成されている。内側突起部256cは、プレート部材256が径方向に変位したとしても、プレート部材256と周囲の部材との間に隙間が生ずるように、プレート部材256における当接部位256aの径方向内側に形成されている。
図13は、図12の矢印XIIIの方向から見たプレート部材256の平面図である。説明の便宜上、図13では、各作動棒255の配設位置を点線で示すと共に、各作動棒255それぞれの径方向内側に接する内接円を二点鎖線で示している。
本実施形態の内側突起部256cは、図13に示すように、各作動棒255それぞれの径方向内側に接する内接円を囲むように、プレート部材256の内周縁部に形成されている。内側突起部256cは、円環状の部材の内周縁部をプレス加工等により軸方向に折り曲げることで形成することができる。これにより、エジェクタ100の製造コストの低減を図ることができる。
本実施形態では、内側突起部256cが、各作動棒255のプレート側端部255aに対するプレート部材256の径方向RDへの相対的な変位を制限する変位制限部を構成している。その他の構成は、第1実施形態と同様である。
本実施形態のプレート部材256は、内側突起部256cにより、各作動棒255のプレート側端部255aに対する径方向RDの位置が規定される。このため、プレート部材256に対して径方向RDへの荷重が作用したとしても、内側突起部256cにより、プレート部材256における径方向RDの変位が制限される。これによれば、ダイヤフラム251が上下に変位する際に、プレート部材256が、周囲の部材と不必要に接触して、摩擦摺動してしまうことを抑制可能となる。
ここで、本実施形態では、内側突起部256cを環状の突起部で構成する例について説明したが、これに限定されない。例えば、内側突起部256cは、プレート部材256の周方向において、不連続に配置された円弧状の突起部等で構成してもよい。
また、本実施形態では、内側突起部256cをプレート部材256の内周縁部に形成する例について説明したが、これに限定されない。内側突起部256cは、プレート部材256の当接部位256aの径方向内側であれば、当接部位256aと内周縁部との間に形成されていてもよい。これらのことは、以降の実施形態においても同様である。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態について、図14〜図16を参照して説明する。本実施形態では、作動棒側突起部として、外側突起部256bおよび内側突起部256cの双方を設けている点が第1実施形態と相違している。
図14、図15に示すように、外側突起部256bおよび内側突起部256cそれぞれは、作動棒255側に向かって突出すると共に、プレート部材256の周方向に延びる環状の突起部で構成されている。
図16は、図15の矢印XVIの方向から見たプレート部材256の平面図である。説明の便宜上、図16では、各作動棒255の配設位置を点線で示し、さらに、各作動棒255それぞれの径方向外側に接する外接円を一点鎖線、径方向内側に接する内接円を二点鎖線で示している。
本実施形態の外側突起部256bは、図16に示すように、各作動棒255の外接円を囲むようにプレート部材256の外周縁部に形成されている。また、内側突起部256cは、各作動棒255の内接円を囲むようにプレート部材256の内周縁部に形成されている。
外側突起部256bおよび内側突起部256cそれぞれは、円環状の部材の外周縁部および内周縁部の双方をプレス加工等により軸方向に折り曲げることで形成することができる。これにより、エジェクタ100の製造コストの低減を図ることができる。
本実施形態では、外側突起部256bおよび内側突起部256cそれぞれが、各作動棒255のプレート側端部255aに対するプレート部材256の径方向RDへの相対的な変位を制限する変位制限部を構成している。その他の構成は、第1実施形態と同様である。
本実施形態のプレート部材256は、外側突起部256bおよび内側突起部256cの双方により、各作動棒255のプレート側端部255aに対する径方向RDの位置が規定される。このため、プレート部材256に対して径方向RDへの荷重が作用したとしても、外側突起部256bおよび内側突起部256cにより、プレート部材256における径方向RDの変位が制限される。これによれば、ダイヤフラム251が上下に変位する際に、プレート部材256が、周囲の部材と不必要に接触して、摩擦摺動してしまうことをより一層抑制することが可能となる。
(第4実施形態)
次に、第4実施形態について、図17、図18を参照して説明する。本実施形態では、プレート部材256に対してダイヤフラム251の径方向における位置を規定する位置規定部として、応動側突起部256dを設けている点が第2実施形態と相違している。
図17、図18に示すように、本実施形態のプレート部材256は、当接部位256aの径方向内側に内側突起部256cが設けられ、当接部位256aの径方向外側に応動側突起部256dが設けられている。
本実施形態の応動側突起部256dは、ダイヤフラム251側に向かって突出すると共に、プレート部材256の周方向に延びる環状の突起部で構成されている。また、本実施形態の応動側突起部256dは、ダイヤフラム251の受圧部251aと外周縁部251cとの間に形成される側面部に対向するように、プレート部材256の外周縁部に形成されている。
内側突起部256cおよび応動側突起部256dそれぞれは、円環状の部材の外周縁部および内周縁部の双方をプレス加工等により軸方向に折り曲げることで形成することができる。これにより、エジェクタ100の製造コストの低減を図ることができる。
その他の構成は、第2実施形態と同様である。従って、本実施形態のエジェクタ100によれば、第2実施形態と同様の効果を得ることができる。
特に、本実施形態では、内側突起部256cにより、各作動棒255に対するプレート部材256の径方向RDへの相対的な変位を制限しつつ、応動側突起部256dによりダイヤフラム251の径方向における位置を規定することができる。
このように、応動側突起部256dにより、ダイヤフラム251の径方向の動きを規制する構成とすれば、ダイヤフラム251における上下方向の変位を安定させることが可能となる。
また、応動側突起部256dは、駆動機構250の各構成部材を組み付ける際に、ダイヤフラム251とプレート部材256との位置決めに利用することができる。すなわち、本実施形態の構成は、ダイヤフラム251とプレート部材256との位置決めのための専用の部材が必要ない。従って、本実施形態の構成によれば、駆動機構250を簡素な構造で実現することが可能となる。
ここで、ダイヤフラム251は、環状に形成されており、荷重の中心が中心軸付近となるため、内周側のたわみ量(変位量)が外周側よりも大きくなる傾向がある。このため、応動側突起部256dがプレート部材256における内周側に設けられていると、ダイヤフラム251が上下に変位する際に、応動側突起部256dに乗り上げてしまうことが懸念される。ダイヤフラム251が応動側突起部256dに乗り上げてしまうと、駆動機構250のヒステリシスに影響する可能性があることから、好ましくない。
これに対して、本実施形態では、応動側突起部256dをダイヤフラム251と接する当接部位の径方向外側に設ける構成としている。これによれば、応動側突起部256dをダイヤフラム251と接する当接部位の径方向内側に設ける場合に比べて、ダイヤフラム251が応動側突起部256dに乗り上げてしまうことを防止することが可能となる。
ここで、本実施形態では、応動側突起部256dを環状の突起部で構成する例について説明したが、これに限定されない。例えば、応動側突起部256dは、プレート部材256の周方向において、不連続に配置された円弧状の突起部で構成してもよい。
また、本実施形態では、応動側突起部256dをプレート部材256の外周縁部に形成する例について説明したが、これに限定されない。応動側突起部256dは、プレート部材256の当接部位256aの径方向外側であれば、当接部位256aと外周縁部との間に形成されていてもよい。これらのことは、以降の実施形態においても同様である。
(第4実施形態の変形例1)
上述の実施形態の如く、応動側突起部256dをダイヤフラム251と接する当接部位256aの径方向外側に設けることが望ましいが、これに限らず、ダイヤフラム251と接する当接部位256aの径方向内側に設けてもよい。
この場合、図19、図20に示すように、プレート部材256における当接部位256aの径方向外側に外側突起部256bを設け、当接部位256aの径方向内側に応動側突起部256eを設ける構成とすればよい。応動側突起部256eについては、ダイヤフラム251の受圧部251aと内周縁部251bとの間に形成される側面部に対向するように、プレート部材256の内周縁部に形成すればよい。
また、外側突起部256bおよび応動側突起部256eそれぞれは、円環状の部材の外周縁部および内周縁部の双方をプレス加工等により軸方向に折り曲げることで形成することができる。これにより、エジェクタ100の製造コストの低減を図ることができる。
本変形例の構成によれば、外側突起部256bにより、各作動棒255に対するプレート部材256の径方向RDへの相対的な変位を制限しつつ、応動側突起部256eによりダイヤフラム251の径方向における位置を規定することができる。従って、応動側突起部256eにより、ダイヤフラム251の径方向の動きが規制されるので、ダイヤフラム251における上下方向の変位を安定させることが可能となる。
ここで、本実施形態では、応動側突起部256eを環状の突起部で構成する例について説明したが、これに限定されない。例えば、応動側突起部256eは、プレート部材256の周方向において、不連続に配置された円弧状の突起部で構成してもよい。
また、本変形例では、応動側突起部256eをプレート部材256の内周縁部に形成する例について説明したが、これに限定されない。応動側突起部256eは、プレート部材256の当接部位256aの径方向内側であれば、当接部位256aと内周縁部との間に形成されていてもよい。
(第4実施形態の変形例2)
上述の第4実施形態では、プレート部材256の当接部位256aの径方向内側に内側突起部256cを設け、当接部位256aの径方向外側に応動側突起部256dを設ける例について説明したが、これに限定されない。
図21、図22に示すように、プレート部材256の当接部位256aの径方向外側に外側突起部256bおよび応動側突起部256dを設ける構成としてもよい。これによっても、各作動棒255に対するプレート部材256の径方向RDへの相対的な変位を制限しつつ、ダイヤフラム251の径方向における位置を規定することができる。
(第4実施形態の変形例3)
また、図23、図24に示すように、プレート部材256の当接部位256aの径方向内側に内側突起部256cおよび応動側突起部256eを設ける構成としてもよい。これによっても、各作動棒255に対するプレート部材256の径方向RDへの相対的な変位を制限しつつ、ダイヤフラム251の径方向における位置を規定することができる。
(第5実施形態)
次に、第5実施形態について、図25〜図28を参照して説明する。本実施形態では、プレート部材256に対して、作動棒255のプレート側端部255aを受け入れる受入溝部として、有底穴部256fを形成している点が第1実施形態と相違している。なお、本実施形態のプレート部材256には、外側突起部256bが設けられていない構成となっている。
図25、図26に示すように、本実施形態のプレート部材256には、当接部位256aにおける作動棒255に接する部位に、3つの有底穴部256fが設けられている。各有底穴部256fは、プレート側端部255aを受け入れる受入溝部を構成しており、各作動棒255のプレート側端部255aを受け入れ可能な大きさに形成されている。
また、各有底穴部256fは、図27、図28に示すように、作動棒255のプレート側端部255aの側面全周を囲む側壁部256gを有している。換言すれば、各有底穴部256fは、プレート部材256の径方向および周方向において、作動棒255のプレート側端部255aに対向する側壁部256gを有している。各有底穴部256fは、プレート部材256が径方向に変位したとしても、プレート部材256と周囲の部材との間に隙間が生ずるように、プレート部材256における作動棒255に近接する部位に形成されている。
本実施形態のプレート部材256は、各有底穴部256fの側壁部256gにより、各作動棒255のプレート側端部255aに対する径方向RDの相対的な位置が規定される。従って、本実施形態では、各有底穴部256fが、各作動棒255のプレート側端部255aに対するプレート部材256の径方向RDへの相対的な変位を制限する変位制限部を構成している。
その他の構成は、第1実施形態と同様である。本実施形態のプレート部材256は、各有底穴部256fの側壁部256gにより、各作動棒255のプレート側端部255aに対する径方向RDの位置が規定される。
このため、プレート部材256に対して径方向RDへの荷重が作用したとしても、各有底穴部256fにより、プレート部材256における径方向RDの変位が制限される。これによれば、ダイヤフラム251が上下に変位する際に、プレート部材256が、周囲の部材と不必要に接触して、摩擦摺動してしまうことを抑制可能となる。
さらに、各有底穴部256fは、側壁部256gがプレート部材256の周方向において、各作動棒255のプレート側端部255aに対向している。これによれば、プレート部材256の周方向へ変位すること、すなわち、プレート部材256が回転することを抑えることができるので、プレート部材256の回転によってダイヤフラム251の受圧部251aが摩耗してしまうことを抑えることができる。
また、各有底穴部256fは、プレート部材256における各作動棒255のプレート側端部255aに近接する部位だけを加工すればよく、プレート部材256の周方向全域を加工する必要がないため、精度良く形成することが可能となる。
ここで、本実施形態では、各有底穴部256fを断面円形となる穴部で構成する例について説明したが、これに限定されない。例えば、各有底穴部256fは、プレート部材256の周方向に沿って円弧状に延びる側壁部256gを有する穴部で構成してもよい。
また、本実施形態では、プレート部材256に対して、ダイヤフラム251の位置を規定する位置規定部を設けない例について説明したが、勿論、本実施形態においても、ダイヤフラム251の位置を規定する位置規定部を設けてもよい。
(第6実施形態)
次に、第6実施形態について、図29〜図32を参照して説明する。本実施形態では、プレート部材256に対して、作動棒255のプレート側端部255aを受け入れる環状突起部256hを形成している点が第1実施形態と相違している。なお、本実施形態のプレート部材256には、外側突起部256bが設けられていない構成となっている。
図29、図30に示すように、本実施形態のプレート部材256には、当接部位256aにおける作動棒255に接する部位に、3つの環状突起部256hが設けられている。各環状突起部256hは、各作動棒255の軸を中心とする円環状の突起で構成されている。各環状突起部256hは、その内側に各作動棒255のプレート側端部255aを受け入れ可能な大きさに形成されている。
各環状突起部256hは、図31、図32に示すように、作動棒255のプレート側端部255aの側面全周を囲む側壁部256iを有している。換言すれば、各環状突起部256hは、プレート部材256の径方向および周方向において、作動棒255のプレート側端部255aに対向する側壁部256iを有している。各環状突起部256hは、プレート部材256が径方向に変位したとしても、プレート部材256と周囲の部材との間に隙間が生ずるように、プレート部材256における作動棒255に近接する部位に形成されている。
本実施形態のプレート部材256は、各環状突起部256hの側壁部256iにより、各作動棒255のプレート側端部255aに対する径方向RDの相対的な位置が規定される。従って、本実施形態では、各環状突起部256hが、各作動棒255のプレート側端部255aに対するプレート部材256の径方向RDへの相対的な変位を制限する変位制限部を構成している。
その他の構成は、第1実施形態と同様である。本実施形態のプレート部材256は、各環状突起部256hの側壁部256iにより、各作動棒255のプレート側端部255aに対する径方向RDの位置が規定される。
このため、プレート部材256に対して径方向RDへの荷重が作用したとしても、各環状突起部256hにより、プレート部材256における径方向RDの変位が制限される。これによれば、ダイヤフラム251が上下に変位する際に、プレート部材256が、周囲の部材と不必要に接触して、摩擦摺動してしまうことを抑制可能となる。
さらに、各環状突起部256hは、側壁部256iがプレート部材256の周方向において、各作動棒255のプレート側端部255aに対向している。これによれば、プレート部材256の周方向へ変位すること、すなわち、プレート部材256が回転することを抑えることができるので、プレート部材256の回転によってダイヤフラム251の受圧部251aが摩耗してしまうことを抑えることができる。
また、各環状突起部256hは、プレート部材256における各作動棒255のプレート側端部255aに近接する部位だけを加工すればよく、プレート部材256の周方向全域を加工する必要がないため、精度良く形成することが可能となる。
ここで、本実施形態では、各環状突起部256hを円環状の突起部で構成する例について説明したが、これに限定されない。例えば、各環状突起部256hは、プレート部材256の周方向に沿って円弧状に延びる側壁部256iを有する突起部で構成してもよい。
また、本実施形態では、プレート部材256に対して、ダイヤフラム251の位置を規定する位置規定部を設けない例について説明したが、勿論、本実施形態においても、ダイヤフラム251の位置を規定する位置規定部を設けてもよい。
(他の実施形態)
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。例えば、以下のように種々変形可能である。
(1)上述の各実施形態では、ボデー200を、ハウジングボデー210、ノズルボデー220等の複数の構成部材の組み合わせにより構成する例について説明したが、これに限定されない。例えば、ボデー200を構成する複数の構成部材の一部が一体成形物として構成されていてもよい。
(2)上述の各実施形態では、通路形成部材240として、軸方向の断面形状が二等辺三角形となるものを採用しているが、これに限定されない。通路形成部材240は、例えば、軸方向の断面形状が、頂点を挟む二辺が内周側に凸となる形状や二辺が外周側に凸となる形状、あるいは断面形状が半円形状となるものを採用してもよい。
(3)上述の各実施形態の如く、ダイヤフラム251の変位を適切に通路形成部材240へ伝達するためには、荷重伝達部材254を構成する作動棒255を3本配設することが望ましいが、これに限定されない。2本または4本以上の作動棒255によりダイヤフラム251の変位を通路形成部材240へ伝達する構成としてもよい。
(4)上述の各実施形態で説明したように、ダイヤフラム251をゴム製の基材で構成するほうが望ましいが、これに限定されず、例えば、ステンレス等によりダイヤフラム251を構成してもよい。
(5)上述の実施形態の如く、駆動機構250にコイルバネ257や荷重調整部258を追加することが望ましいが、コイルバネ257や荷重調整部258は必須ではなく、省略されていてもよい。
(6)上述の実施形態の如く、エジェクタ100の内部に気液分離空間260や貯液空間270を形成することが望ましいが、これに限らず、エジェクタ100の外部に気液分離器や貯液器等を設けるようにしてもよい。
(7)上述の実施形態では、ノズルボデー220に旋回空間221を形成する例について説明したが、これに限らず、ボデー200の内部に旋回空間221を形成しなくてもよい。
(8)上述の実施形態では、ボデー200、通路形成部材240、駆動機構250等を構成する要素の殆どを金属材料で構成する例について説明したが、これに限定されない。耐圧性や耐熱性等が問題とならない範囲で、各構成要素を金属材料以外(例えば、樹脂)により構成してもよい。
(9)上述の実施形態では、放熱器12としてサブクール型の凝縮器を採用する例について説明したが、これに限定されず、例えば、レシーバ122や過冷却部123が設けられていない放熱器を採用してもよい。
(10)上述の実施形態では、車両用空調装置の冷凍サイクル10に本発明のエジェクタ100を適用する例について説明したが、これに限定されない。例えば、据置型空調装置等に用いられるヒートポンプサイクルや、空調装置以外の熱機器に適用される冷凍サイクルに本発明のエジェクタ100を適用してもよい。
(11)上述の実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。
(12)上述の実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されない。
(13)上述の実施形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その形状、位置関係等に限定されない。
250 駆動機構
251 ダイヤフラム(圧力応動部材)
255 作動棒
256 プレート部材
256b 外側突起部(変位制限部、作動棒側突起部)
256c 内側突起部(変位制限部、作動棒側突起部)
256f 受入溝部(変位制限部)
256h 環状突起部(変位制限部)

Claims (9)

  1. 蒸気圧縮式の冷凍サイクル(10)に適用されるエジェクタであって、
    冷媒流入口(211)から流入した冷媒を減圧させる減圧用空間(222)、前記減圧用空間の冷媒流れ下流側に連通して外部から冷媒を吸引する吸引用通路(231)、および前記減圧用空間から噴射された噴射冷媒と前記吸引用通路から吸引された吸引冷媒とを混合させて昇圧させる昇圧用空間(232)が形成されたボデー(200)と、
    少なくとも一部が前記減圧用空間および前記昇圧用空間に配置され、前記ボデーにおける前記減圧用空間を形成する部位との間に、前記冷媒流入口から流入した冷媒を減圧させて噴射する環状のノズル通路(224)、および前記ボデーにおける前記昇圧用空間を形成する部位との間に、前記噴射冷媒および前記吸引冷媒を混合して昇圧させる環状のディフューザ通路(232a)を形成する通路形成部材(240)と、
    前記通路形成部材を前記ノズル通路および前記ディフューザ通路の中心軸の軸方向に変位させる駆動機構(250)と、を備え、
    前記駆動機構は、前記吸引冷媒の温度および圧力に応じて前記中心軸の軸方向に変位する環状の圧力応動部材(251)、および前記圧力応動部材の変位に伴って生ずる荷重を前記通路形成部材に伝達する荷重伝達部材(254)を有しており、
    前記荷重伝達部材は、前記中心軸の軸方向に延びると共に、一端側が前記通路形成部材に接触するように配設された複数の作動棒(255)、前記複数の作動棒の他端側と前記圧力応動部材とで狭持されるように配設された環状のプレート部材(256)を有しており、
    前記複数の作動棒は、前記プレート部材の周方向に間隔をあけて配設されており、
    前記プレート部材には、前記複数の作動棒に対する前記プレート部材の径方向への相対的な変位を制限する変位制限部(256b、256c、256f、256h)が設けられていることを特徴とするエジェクタ。
  2. 前記複数の作動棒は、少なくとも前記プレート部材に接する端部(255a)が前記プレート部材に向かって凸となる曲面形状となっていることを特徴とする請求項1に記載のエジェクタ。
  3. 前記変位制限部は、前記複数の作動棒に向かって突出すると共に、前記プレート部材の周方向に延びる環状の作動棒側突起部(256b、256c)を有していることを特徴とする請求項1または2に記載のエジェクタ。
  4. 前記プレート部材には、前記圧力応動部材に接する側の部位に、前記圧力応動部材の径方向における位置を規定する位置規定部(256d、256e)が設けられており、
    前記位置規定部は、前記圧力応動部材に向かって突出すると共に、前記プレート部材の周方向に延びる環状の応動側突起部(256d、256e)を有していることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載のエジェクタ。
  5. 前記プレート部材には、前記圧力応動部材に接する側の部位に、前記圧力応動部材の径方向における位置を規定する位置規定部(256d)が設けられており、
    前記位置規定部は、前記圧力応動部材に向かって突出すると共に、前記プレート部材の周方向に延びる環状の応動側突起部(256d)を有しており、
    前記作動棒側突起部(256c)は、前記プレート部材における前記複数の作動棒に接する当接部位(256a)よりも内側に形成されており、
    前記応動側突起部(256d)は、前記プレート部材における前記圧力応動部材に接する当接部位よりも外側に形成されていることを特徴とする請求項3に記載のエジェクタ。
  6. 前記作動棒側突起部は、前記複数の作動棒それぞれの径方向外側に接する外接円を囲む外側突起部(256b)を有することを特徴とする請求項3に記載のエジェクタ。
  7. 前記作動棒側突起部は、前記複数の作動棒それぞれの径方向外側に接する内接円を囲む内側突起部(256c)を有することを特徴とする請求項3または6に記載のエジェクタ。
  8. 前記変位制限部は、前記複数の作動棒の他端側の端部(255a)を受け入れる複数の受入溝部(256f)を有しており、
    前記受入溝部は、前記プレート部材の径方向、および前記プレート部材の周方向において前記作動棒に対向する側壁部(256g)を有していることを特徴とする請求項1に記載のエジェクタ。
  9. 前記変位制限部は、前記複数の作動棒の他端側の端部(255a)を受け入れる複数の環状突起部(256h)を有しており、
    前記環状突起部は、前記プレート部材の径方向、および前記プレート部材の周方向において前記作動棒に対向する側壁部(256i)を有していることを特徴とする請求項1に記載のエジェクタ。
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