JP2017053254A - ランキンサイクル装置における潤滑方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ランキンサイクル装置における装置の複雑化やコスト増大を回避した新しい潤滑方法を提供する。
【解決手段】 冷媒循環路2にポンプ3、蒸発器4、膨張機5および凝縮器6が設けられたランキンサイクル装置において、冷媒循環路2を循環する冷媒に予め潤滑油を混合しておき、潤滑油を冷媒と共に膨張機5及びポンプ3等の回転部分に循環させることにより、それらの回転部分を潤滑し、その際、蒸発器4における冷媒の蒸発量を超える量の冷媒をポンプ3から蒸発器4に一時的に供給し、蒸発器4の内部に滞留した潤滑油を蒸発器4の出口から排出することによって、回転部分を循環する潤滑油が不足することを防止する。
【選択図】図1

Description

本発明は、工場排熱等を熱媒とするランキンサイクル装置における潤滑方法に関する。
自動車の排気ガスや、各種設備から排出する温水や蒸気などの熱エネルギーを回収し、電気エネルギー等に変換するためのランキンサイクル装置が知られている。
特許文献1には、ランキンサイクル装置におけるポンプなどの回転部分に潤滑油を自動的に補給する技術が開示されている。特許文献1では冷媒循環路にオイル分離器を設け、回転部分から漏出した潤滑油をオイル分離器で分離回収してオイル貯蔵タンクに送り、貯蔵した潤滑油を適宜ポンプ等の回転部分に供給している。
特開2009−138684号公報
しかし特許文献1のような装置では、従来のシステムにオイル分離器、オイル貯蔵タンク、各回転部分への潤滑油供給路および供給ポンプ等が更に加わり、ランキンサイクル装置における構成機器が多くなり、システム全体が複雑化してコストも増大するという問題がある。
そこで、本発明はこのような問題を解決することを課題とし、装置構成の複雑化やコストの増大を回避した新しいランキンサイクル装置における潤滑方法を提供するものである。
請求項1に記載の本発明は、冷媒循環路2にポンプ3、蒸発器4、膨張機5および凝縮器6が設けられ、ポンプ3から蒸発器4に供給される高圧の液状冷媒が蒸発器4で熱媒との熱交換により高温高圧の冷媒蒸気となって膨張機5に供給され、膨張機5から流出する低温低圧の冷媒蒸気が凝縮器6を経てポンプ3に循環するように構成したランキンサイクル装置において、
冷媒循環路2を循環する冷媒に予め潤滑油を混合しておき、
蒸発器4内部に滞留した潤滑油に対しては、蒸発器4における冷媒の蒸発量を超える量の冷媒をポンプ3から蒸発器4に一時的に供給することによって、滞留した潤滑油を蒸発器4内部から膨張機5側の冷媒循環路2に排出し、
冷媒とともに潤滑油をランキンサイクル全体に循環させることを特徴とするランキンサイクル装置における潤滑方法である。
請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載の潤滑方法において、
蒸発器4における冷媒の蒸発量を超える量の冷媒をポンプ3から蒸発器4に間欠的に一定時間ずつ供給することによって、蒸発器4内部に滞留した潤滑油を蒸発器4内部から膨張機5側の冷媒循環路2に排出することを特徴とするランキンサイクル装置における潤滑方法である。
請求項3に記載の本発明は、冷媒循環路2にポンプ3、蒸発器4、膨張機5および凝縮器6が設けられ、ポンプ3から蒸発器4に供給される高圧の液状冷媒が蒸発器4で熱媒との熱交換により高温高圧の冷媒蒸気となって膨張機5に供給され、膨張機5から流出する低温低圧の冷媒蒸気が凝縮器6を経てポンプ3に循環するように構成したランキンサイクル装置において、
冷媒循環路2を循環する冷媒に予め潤滑油を混合しておき、
蒸発器4内部に滞留した潤滑油に対しては、蒸発器4における冷媒の蒸発量を超える量の冷媒をポンプ3から蒸発器4に連続的に供給することによって、滞留した潤滑油を蒸発器4内部から膨張機5側の冷媒循環路2に排出し、
冷媒とともに潤滑油をランキンサイクル全体に循環させることを特徴とするランキンサイクル装置における潤滑方法である。
請求項4に記載の本発明は、請求項3に記載の潤滑方法において、
膨張機5及びポンプ3の回転部分を循環する潤滑油の混合量は冷媒に対して5〜20重量%であり、
蒸発器4における冷媒の蒸発量に対し1.05〜1.20倍の質量流量の潤滑油混合冷媒を連続的に蒸発器4に供給することを特徴とするランキンサイクル装置における潤滑方法である。
請求項5に記載の本発明は、請求項3に記載の潤滑方法において、
冷媒循環路2に膨張機5をバイパスするバイパス流路11を設け、
蒸発器4における冷媒の蒸発量を超える量の冷媒をポンプ3から蒸発器4に連続的に供給している際に、さらに一時的に冷媒の供給量を増加し、
その増加させている間は蒸発器4から流出する冷媒の流路を、膨張機5をバイパスするバイパス流路11に切り替えることを特徴とするランキンサイクル装置における潤滑方法である。
請求項6に記載の本発明は、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の潤滑方法において、
蒸発器4内部の冷媒流路は、互いに独立した複数の小流路4dに区画されており、それらの小流路4dは蒸発器4の出口側に向かって形成されていることを特徴とするランキンサイクル装置における潤滑方法である。
請求項7に記載の本発明は、請求項6に記載の潤滑方法において、
互いに独立した複数の小流路4dがストレートフィン4cにより形成されていることを特徴とするランキンサイクル装置における潤滑方法である。
本発明の第1の発明によれば、冷媒循環路2を循環する冷媒に予め混合された潤滑油の一部が蒸発器4の内部に滞留した場合においても、蒸発量を超える量の冷媒を一時的に蒸発器4に供給することにより、蒸発器4の液面が上昇し、滞留していた潤滑油は、冷媒の流れに乗って蒸発器4の出口から排出され、さらに膨張機5へと移送され、冷媒循環路2を循環する。これにより、先述の特許文献1に記載の従来技術のように、オイル分離器、オイル貯留タンク、潤滑油供給路等を追加することなく、簡素な構成で膨張機5およびポンプ3を潤滑することが可能となる。
なお、本発明の第2の発明によれば、前記第1の発明において、蒸発量を超える量の冷媒を間欠的に一定時間ずつ供給することにより、その一時的な供給がなされる。これにより、ポンプ流量の単純な制御によって、特に費用も要せずに、容易に膨張機5およびポンプ3を潤滑することが可能となる。
本発明の第3の発明によれば、冷媒循環路2を循環する冷媒に予め混合された潤滑油の一部が蒸発器4の内部に滞留した場合においても、蒸発量を超える量の冷媒を連続的に蒸発器4に供給することにより、蒸発器4の液面が上昇し、滞留していた潤滑油は、冷媒の流れに乗って蒸発器4の出口から排出され、さらに膨張機5へと移送され、冷媒循環路2を循環する。これにより、先述の特許文献1に記載の従来技術のように、オイル分離器、オイル貯留タンク、潤滑油供給路等を追加することなく、簡素な構成で膨張機5およびポンプ3を潤滑することが可能となる。
なお、本発明の第4の発明によれば、前記第3の発明において、潤滑油の混合量は冷媒に対して5〜20重量%であり、蒸発器4における冷媒の蒸発量に対し1.05〜1.20倍の質量流量の潤滑油混合冷媒を蒸発器4に供給することにより、その連続的な供給がなされる。これにより、十分な量の潤滑油を安定に循環させ、膨張機5およびポンプ3を潤滑することが可能となる。
なお、本発明の第5の発明によれば、前記第3の発明において、冷媒循環路2に膨張機5をバイパスするバイパス流路11を設け、蒸発量を超える量の冷媒を連続的に蒸発器4に供給している際に、さらに一時的に冷媒の供給量を増加させるとともに、その増加している間は蒸発器4から流出する冷媒の流路をバイパス流路11に切り替えることにより、膨張機5をバイパスさせて潤滑油混合冷媒を循環させることが可能となる。
冷媒を連続的に蒸発器4に供給している際に、例えば蒸発器4への入熱量等の運転条件に変動が生じると、冷媒の供給量と蒸発量のバランスが崩れ、蒸発器4に過剰の潤滑油が滞留することが起こり得る。またその過剰に滞留した潤滑油が冷媒とともに膨張機5に突入し、それにより膨張機5の回転抵抗が急増し、膨張機5が停止または破損するおそれもある。
しかしながら、このような状態になった場合であっても、上述のように膨張機5を経ずに、蒸発器4から凝縮器6へ潤滑油混合冷媒を移送することにより、膨張機5の停止や破損のおそれなく、潤滑油を再循環させ、循環量を速やかにかつ適切に調整することができるので、より安定に膨張機5およびポンプ3を潤滑することが可能となる。
また、本発明の第6の発明によれば、前記第1の発明ないし第5の発明のいずれかにおいて、蒸発器4の内部の冷媒流路が、互いに独立した複数の小流路4dに区画されており、それらの小流路4dは蒸発器4の出口側に向かって形成されている。これにより、冷媒の主要な流れは蒸発器4の出口側に向かう小流路4dに沿った流れとなり、冷媒の流れに乗った潤滑油は停滞することなく蒸発器4から排出されて膨張機5へと移送されるので、効率良く、安定に潤滑油を循環させ、膨張機5およびポンプ3を潤滑することが可能となる。
なお、本発明の第7の発明によれば、前記第6の発明において、互いに独立した複数の小流路4dがストレートフィン4cにより形成されている。これにより、冷媒の主要な流れは蒸発器4の出口側に向かう小流路4dに沿った直線的な流れとなり、冷媒の流れに乗った潤滑油は停滞することなく、かつ抵抗少なく円滑に、蒸発器4から排出されて膨張機5へと移送されるので、効率良く、安定に潤滑油を循環させ、膨張機5およびポンプ3を潤滑することが可能となる。
本発明の冷媒循環方法が適用されるランキンサイクル装置の1例を示す系統図。 図1に示された蒸発器の1例を模式的に示す分解斜視図及び蒸発器4の流路4bを示す部分拡大斜視図。 図2(b)におけるIII−III矢視の部分断面図。
まず、図面に基づいて、本発明のランキンサイクル装置の基本的な動作について、説明する。
図1は本発明のランキンサイクル装置1の構造の1例を示すものである。
その主要機器として、ポンプ3、蒸発器4、膨張機5および凝縮器6が設けられ、それらの間が冷媒循環路2により接続されている。冷媒循環路2は、好ましくは断熱材で覆われた配管などで構成する。
ポンプ3は液状冷媒を蒸発器4に供給するもので、例えばダイヤフラム式、ピストン式、渦巻き式、ギア式などのポンプ本体をモータ等の駆動源で駆動し、低圧の液状冷媒を高圧の液状冷媒に昇圧して圧送するためのものである。
そのポンプ3は回転速度の調整が可能な可変速ポンプであり、ポンプ3に電力を供給する電力制御部14によりその回転速度を調整する。電力調整部14は電源である交流電力をインバータ制御により調整するもので、その調整はコンピュータ等で構成される制御装置15からの制御信号により行われる。
蒸発器4は、ポンプ3から供給される高圧の液状冷媒を熱媒で加熱し、高温高圧の冷媒蒸気を生成して膨張機5に供給するものである。熱源としては例えば、自動車の排熱、産業排熱、地熱、温泉等などが利用できる。蒸発器4は一種の熱交換器であり、その内部に熱媒を流通させる複数の流路4aと、冷媒を流通させる複数の流路4bが交互に積層されている。
膨張機5は蒸発器4から供給される高温高圧の冷媒蒸気が膨張する際に為した仕事を、回転運動として動力に変換するものである。
膨張機5は、一般に、ピストン式、スクロール式、タービン式などがある。
この膨張機5には、回転運動をする出力軸に発電機7が連結され、発電機7で発生した交流電力は直流変換器8で直流に変換される。その電力はパワーコンディショナー9を経由して、例えば、照明器具10に出力される。
凝縮器6は膨張機5で膨張した後の低温低圧の冷媒蒸気を冷却して低温の液状冷媒に変換するものであり、凝縮器6の内部には冷媒を冷却する冷水や空気を流通させる流路6aと冷媒を流通させる流路6bが配置されている。凝縮器6から流出する低温の液状冷媒は冷媒循環路2を経てポンプ3に循環される。
図1の例では、冷媒循環路2に膨張機5をバイパスするバイパス流路11が設けられている。バイパス流路11は膨張機5の入口側の冷媒循環路2と出口側の冷媒循環路2とを配管で連通することにより構成される。バイパス流路11には開閉弁12が設けられ、さらに膨張機5の入口側の冷媒流通路2にも開閉弁13が設けられる。これら開閉弁12、13の開閉切り替え操作により、冷媒を膨張機5に供給するか、または一時的に冷媒を膨張機5に供給せずバイパスさせるかを選択する。
定常運転時には開閉弁12が閉じられ、開閉弁13が開けられているが、冷媒循環路2を循環する冷媒について膨張機5をバイパスさせる必要が生じたときは、制御装置15から開閉弁12,13に開閉指令が出され、開閉弁12が開けられ、開閉弁13が閉じられる。
図2と図3は、図1に示す蒸発器4の1例である。図2は蒸発器4の1例を模式的に示す分解斜視図であり、図2(a)は蒸発器4全体の分解斜視図、図2(b)は蒸発器4の流路4bの部分拡大斜視図である。さらに図3は、図2(b)のIII−III矢視の部分断面図である。
蒸発器4には熱媒の流体管路に連通する熱媒入口部16と熱媒出口部17、冷媒循環路2に連通する冷媒入口部18と冷媒出口部19が設けられる。熱媒入口部16と熱媒出口部17の間に複数の熱媒を流通させる流路4aが連通され、冷媒入口部18と冷媒出口部19の間に複数の冷媒を流通させる流路4bが連通しており、これら流路4a、4bは図3のように交互に積層されている。
冷媒を流通させる流路4bの内部には、熱伝達率の向上のためのフィンが設けられている。フィンとしては各種のフィンが使用可能であるが、本例ではストレートフィン4cが設けられている。
図3に示すストレートフィン4cは、上下に延びる長手方向の断面が波型に形成されており、波型の頂部と底部がそれぞれ流路4bの内壁に接している。そのためストレートフィン4cによって形成される多数の小流路4dが互いに独立した状態で冷媒の流通方向、即ち、鉛直上下方向に直線状に延長される。なおストレートフィン4cの形状は図3に示すような波型断面以外に、台形または方形の断面を有するものであってもよい。
冷媒が流通する流路4bをこのような形状にすると、流路内を流通する冷媒が多数の互いに独立した小流路4dに分流し、それぞれ独立に且つ直線状に流通する。そのため小流路4dにおいて流体の混合や分離が起こらず、且つ流通方向の流通抵抗も小さいので、冷媒は円滑に流通する。
その結果、冷媒に同伴して冷媒入口部18から小流路4dに供給された潤滑油は、蒸発器4への冷媒供給量の増加に伴って増速した流れに乗って、滞留することなく冷媒出口部19から排出され膨張機5へと移送される。
なお、小流路の断面形状は、円形、楕円形、長円形または台形のいずれでもよい。
次に、図1に示すランキンサイクル装置1における潤滑油の循環方法について説明する。
運転開始に先立って、図示しない供給口からランキンサイクル装置1に冷媒および所定の混合量の潤滑油を注入しておく。上記混合量について具体例を挙げると、潤滑油の混合量は冷媒に対して5〜20重量%が好ましいことが、実験によって確認されている。
冷媒循環路2に連通するポンプ3および膨張機5の回転部分は、循環する冷媒に混合された潤滑油に常に接しており、その潤滑油が回転部分に浸透する作用により潤滑性が維持される。
ただし、蒸発器4の運転を継続すると、蒸発器4において冷媒が流通する流路4b内に、潤滑油の一部が滞留し始める。
その理由は、蒸発器4において、冷媒は熱媒で加熱されて冷媒蒸気となって蒸発器4から流出するが、冷媒より高い沸点を有する潤滑油はほとんど蒸発せず、その一部が冷媒蒸気の流れに乗って蒸発器4から流出するのみだからである。この状態を放置していると、蒸発器4における潤滑油の滞留が進行し、回転部分を循環する潤滑油が不足してしまう。
なお、潤滑油の密度が冷媒の密度より小さい場合、潤滑油は主に蒸発器4の液面付近に滞留する。
しかし、この問題は前述のように、蒸発器4における蒸発量を超える量の冷媒をポンプ3から蒸発器4に一時的または連続的に供給することにより、蒸発器4の液面が上昇し、滞留していた潤滑油が、冷媒の流れに乗って蒸発器4の出口側から排出され、さらに膨張機5へと移送され、冷媒循環路2を循環することによって解決される。
なお、この解決方法の効果は、本発明者らの実験によって確かめられている。
本発明による潤滑方法は、エンジン排熱、産業排熱、地熱、温泉等を熱媒とするランキンサイクル装置による発電、特に低温熱媒による小規模分散型のバイナリランキンサイクル発電に利用できる。
1 ランキンサイクル装置
2 冷媒循環路
3 ポンプ
4 蒸発器
4a 流路
4b 流路
4c ストレートフィン
4d 小流路
5 膨張機
6 凝縮器
6a 流路
6b 流路
7 発電機
8 直流変換器
9 パワーコンディショナー
10 照明器具
11 バイパス流路
12 開閉弁
13 開閉弁
14 電力調整部
15 制御装置
16 熱媒入口部
17 熱媒出口部
18 冷媒入口部
19 冷媒出口部

Claims (7)

  1. 冷媒循環路(2)にポンプ(3)、蒸発器(4)、膨張機(5)および凝縮器(6)が設けられ、ポンプ(3)から蒸発器(4)に供給される高圧の液状冷媒が蒸発器(4)で熱媒との熱交換により高温高圧の冷媒蒸気となって膨張機(5)に供給され、膨張機(5)から流出する低温低圧の冷媒蒸気が凝縮器(6)を経てポンプ(3)に循環するように構成したランキンサイクル装置において、
    冷媒循環路(2)を循環する冷媒に予め潤滑油を混合しておき、
    蒸発器(4)内部に滞留した潤滑油に対しては、蒸発器(4)における冷媒の蒸発量を超える量の冷媒をポンプ(3)から蒸発器(4)に一時的に供給することによって、滞留した潤滑油を蒸発器(4)内部から膨張機(5)側の冷媒循環路(2)に排出し、
    冷媒とともに潤滑油をランキンサイクル全体に循環させることを特徴とするランキンサイクル装置における潤滑方法。
  2. 請求項1に記載の潤滑方法において、
    蒸発器(4)における冷媒の蒸発量を超える量の冷媒をポンプ(3)から蒸発器(4)に間欠的に一定時間ずつ供給することによって、蒸発器(4)内部に滞留した潤滑油を蒸発器(4)内部から膨張機(5)側の冷媒循環路(2)に排出することを特徴とするランキンサイクル装置における潤滑方法。
  3. 冷媒循環路(2)にポンプ(3)、蒸発器(4)、膨張機(5)および凝縮器(6)が設けられ、ポンプ(3)から蒸発器(4)に供給される高圧の液状冷媒が蒸発器(4)で熱媒との熱交換により高温高圧の冷媒蒸気となって膨張機(5)に供給され、膨張機(5)から流出する低温低圧の冷媒蒸気が凝縮器(6)を経てポンプ(3)に循環するように構成したランキンサイクル装置において、
    冷媒循環路(2)を循環する冷媒に予め潤滑油を混合しておき、
    蒸発器(4)内部に滞留した潤滑油に対しては、蒸発器(4)における冷媒の蒸発量を超える量の冷媒をポンプ(3)から蒸発器(4)に連続的に供給することによって、滞留した潤滑油を蒸発器(4)内部から膨張機(5)側の冷媒循環路(2)に排出し、
    冷媒とともに潤滑油をランキンサイクル全体に循環させることを特徴とするランキンサイクル装置における潤滑方法。
  4. 請求項3に記載の潤滑方法において、
    膨張機(5)及びポンプ(3)の回転部分を循環する潤滑油の混合量は冷媒に対して5〜20重量%であり、
    蒸発器(4)における冷媒の蒸発量に対し1.05〜1.20倍の質量流量の潤滑油混合冷媒を連続的に蒸発器(4)に供給することを特徴とするランキンサイクル装置における潤滑方法。
  5. 請求項3に記載の潤滑方法において、
    冷媒循環路(2)に膨張機(5)をバイパスするバイパス流路(11)を設け、
    蒸発器(4)における冷媒の蒸発量を超える量の冷媒をポンプ(3)から蒸発器(4)に連続的に供給している際に、さらに一時的に冷媒の供給量を増加し、
    その増加させている間は蒸発器(4)から流出する冷媒の流路を、膨張機(5)をバイパスするバイパス流路(11)に切り替えることを特徴とするランキンサイクル装置における潤滑方法。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の潤滑方法において、
    蒸発器(4)内部の冷媒流路は、互いに独立した複数の小流路(4d)に区画されており、それらの小流路(4d)は蒸発器(4)の出口側に向かって形成されていることを特徴とするランキンサイクル装置における潤滑方法。
  7. 請求項6に記載の潤滑方法において、
    互いに独立した複数の小流路(4d)がストレートフィン(4c)により形成されていることを特徴とするランキンサイクル装置における潤滑方法。
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