JP2017053067A - 抄紙用織物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 抄紙用織物1は、製紙面側緯糸3A、3C及び製紙面側緯糸の1/3〜2/3の本数の走行面側緯糸を組として含む緯糸3と、経糸2とを有する。経糸は、4本が1組となってサブユニット61を形成する。第1経糸11及び第2経糸12は、第1経糸組2Aを形成し、丈方向に2等分された第1領域66及び第2領域67を有し、第3経糸13及び第4経糸14は、第2経糸組2Bを形成し、丈方向に2等分された第3領域68及び第4領域69を有する。第1領域と第2領域との境界である第1境界部71A、71Bと、第3領域と第4領域との境界である第2境界部72A、72Bとは、経糸の延在方向に、少なくとも2つの前記緯糸組分オフセットして配置されている。
【選択図】 図3
Description
図1及び図2は、第1実施形態に係る抄紙用ワイヤー1を製紙面側から見た図の前半部及び後半部であって、図1の各経糸2の各下端は、対応する番号の図の各経糸2の各上端と接続されている。図1〜図4に示すように、第1実施形態に係る抄紙用ワイヤー1は、丈方向に延びる経糸2と、幅方向に延びる緯糸3とを織り合わせた織布であり、丈方向において無端状に形成されている。抄紙用ワイヤー1は、抄紙機のロールに掛け渡され、ロールの回転に応じて回転する。これにより、抄紙用ワイヤー1は丈方向に走行する。抄紙用ワイヤー1の丈方向は、抄紙機の機械方向(Machine Direction:MD)と一致し、幅方向は抄紙機の機械横断方向(Cross Machine Direction:CMD)と一致する。抄紙用ワイヤー1の紙料及び湿紙と接触する面を製紙面、製紙面と相反する側の面を走行面という。抄紙用ワイヤー1の製紙面上には、紙料が載せられ、脱水によって湿紙が形成される。丈方向は、後述する緯糸組3Dの番号が増加する方向を正方向(図1の紙面下向き)、逆を負方向とする。幅方向は、経糸2の番号が増加する方向を正方向(図1の紙面左向き)、逆を負方向とする。
第2実施形態に係る抄紙用ワイヤー200は、第1実施形態に係る抄紙用ワイヤー1と比べて第1経糸組2Aと第2経糸組2Bとのオフセット量、各サブユニットのオフセット量が異なる。図6及び図7に示すように、抄紙用ワイヤー200の各サブユニット61〜64では、第2境界部72A、72Bが第1境界部71A、71Bに対して丈方向における正方向に2個の緯糸組3D分(16.7%(=2/12))、オフセットして配置されている。
第3実施形態に係る抄紙用ワイヤー300は、第1実施形態に係る抄紙用ワイヤー1と比べて第1経糸組2Aと第2経糸組2Bとのオフセット量、各サブユニットのオフセット量が異なる。図8、図9に示すように、抄紙用ワイヤー300の各サブユニット61〜64では、第2境界部72A、72Bが第1境界部71A、71Bに対して丈方向における負方向に2個の緯糸組3D分(16.7%(=2/12))、オフセットして配置されている。
第4実施形態に係る抄紙用ワイヤー400は、第1実施形態に係る抄紙用ワイヤー1と比べて第1経糸組2Aと第2経糸組2Bとのオフセット量、各サブユニットのオフセット量が異なる。図10、図11に示すように、抄紙用ワイヤー400の各サブユニット61〜64では、第2境界部72A、72Bが第1境界部71A、71Bに対して丈方向における負方向に6個の緯糸組3D分(50.0%(=6/12))、オフセットして配置されている。
第5実施形態に係る抄紙用ワイヤー500は、第1実施形態に係る抄紙用ワイヤー1と比べて第1経糸組2Aと第2経糸組2Bとのオフセット量、各サブユニットのオフセット量が異なる。図12、図13に示すように、抄紙用ワイヤー500の各サブユニット61〜64では、第2境界部72A、72Bが第1境界部71A、71Bに対して丈方向における正方向に10個の緯糸組3D分(83.3%(=10/12))、オフセットして配置されている。
第6実施形態に係る抄紙用ワイヤー600は、第1実施形態に係る抄紙用ワイヤー1と比べて、各経糸11〜14の走行面側緯糸3Bに対する織組織、第1経糸組2Aと第2経糸組2Bとのオフセット量、各サブユニットのオフセット量が異なる。図14、図15に示すように、各経糸11〜14は、走行面側緯糸3Bに対して、3/1組織で織り込まれている。各経糸組2A、2Bは、各サブユニットの丈方向における全域において、3/1組織で走行面側緯糸3Bに織り込まれている。
上記の第1〜第6実施形態に係る抄紙用ワイヤー1、200、300、400、500、600と比較する目的で、比較例に係る抄紙用ワイヤー100について説明する。抄紙用ワイヤー100は、本発明には含まれない。比較例に係る抄紙用ワイヤー100は、第1実施形態に係る抄紙用ワイヤー1と比べて第1経糸組2Aと第2経糸組2Bとのオフセット量、各サブユニットのオフセット量が異なる。図16、図17に示すように、抄紙用ワイヤー100の各サブユニット61〜64では、第1境界部71A及び第2境界部72A(第1交差部81及び第3交差部83)が丈方向において一致する位置に配置され、第1境界部71Bと第2境界部72B(第2交差部82及び第4交差部84)とが丈方向において一致する位置に配置されている。すなわち、第1境界部71A、71Bに対する第2境界部72A、72Bの丈方向におけるオフセット量は0である。
2、11〜26 :経糸
2A :第1経糸組
2B :第2経糸組
3 :緯糸
3A :製紙面側緯糸
3B :走行面側緯糸
3C :製紙面側緯糸
3D、31D〜54D:緯糸組
61〜64:第1〜第4サブユニット
66〜69:第1〜第4領域
71A、71B:第1境界部
72A、72B:第2境界部
75 :組織
81〜84:第1〜第4交差部
100 :比較例に係る抄紙用ワイヤー
Claims (7)
- 任意の本数の製紙面側緯糸及び前記製紙面側緯糸の1/3〜2/3の本数の走行面側緯糸を組として含む緯糸組と、前記走行面側緯糸及び前記製紙面側緯糸に織り込まれた経糸とを有する抄紙用織物であって、
4本の前記経糸と、複数組の前記緯糸組とがサブユニットを形成し、
前記サブユニット内の前記経糸は一側から第1経糸、第2経糸、第3経糸、第4経糸の順に配置され、前記第1経糸と前記第2経糸とが第1経糸組をなし、前記第3経糸と前記第4経糸とが第2経糸組をなし、
前記サブユニット内における前記第1経糸組は、延在方向において2等分された第1領域及び第2領域を有し、前記第1領域において前記第1経糸が前記製紙面側緯糸に織り込まれると共に前記第2経糸が前記走行面側緯糸に織り込まれ、前記第2領域において前記第1経糸が前記走行面側緯糸に織り込まれると共に前記第2経糸が前記製紙面側緯糸に織り込まれ、
前記サブユニット内における前記第2経糸組は、延在方向において2等分された第3領域及び第4領域を有し、前記第3領域において前記第3経糸が前記走行面側緯糸に織り込まれると共に前記第4経糸が前記製紙面側緯糸に織り込まれ、前記第4領域において前記第3経糸が前記製紙面側緯糸に織り込まれると共に前記第4経糸が前記走行面側緯糸に織り込まれ、
前記第1領域と前記第2領域との境界である第1境界部と、前記第3領域と前記第4領域との境界である第2境界部とは、前記経糸の延在方向に、少なくとも2つの前記緯糸組分オフセットして配置され、
複数の前記サブユニットが、前記緯糸の延在方向において隣り合う前記サブユニットと前記経糸の延在方向にオフセットして配置されることによって完全組織が形成されることを特徴とする抄紙用織物。 - 前記第1境界部と前記第2境界部とのオフセット量は、前記第1領域の長さに対して16.7%以上83.3%以下であることを特徴とする請求項1に記載の抄紙用織物。
- 前記サブユニット内において、前記第2経糸は前記第1経糸の織組織を前記経糸の延在方向に1/2組織分オフセットした織組織を有し、前記第4経糸は前記第3経糸の織組織を前記経糸の延在方向に1/2組織分オフセットした織組織を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の抄紙用織物。
- 前記サブユニット内において、前記第1経糸組と前記第2経糸組とは、共通の前記走行面側緯糸に織り込まれていることを特徴とする請求項3に記載の抄紙用織物。
- 前記第1経糸組は、前記サブユニット内の全領域において平組織を形成するように前記走行面側緯糸に織り込まれ、
前記第2経糸組は、前記サブユニット内の全領域において平組織を形成するように前記走行面側緯糸に織り込まれていることを特徴とする請求項4に記載の抄紙用織物。 - 前記緯糸組は、第1製紙面側緯糸及び第2製紙面側緯糸の2本の前記製紙面側緯糸と1本の前記走行面側緯糸とを含み、
前記第1経糸組は、前記第1製紙面側緯糸及び前記第2製紙面側緯糸の一方に織り込まれ、
前記第2経糸組は、前記第1製紙面側緯糸及び前記第2製紙面側緯糸の他方に織り込まれていることを特徴とする請求項3〜請求項5のいずれか1つの項に記載の抄紙用織物。 - 前記第1経糸組は、前記サブユニット内の全領域において、連続した3本の前記製紙面側緯糸の走行面側を通過した後、続く1本の前記製紙面側緯糸の製紙面側を通過する1/3組織を形成するように前記製紙面側緯糸に織り込まれ、
前記第2経糸組は、前記サブユニット内の全領域において、前記1/3組織を形成するように前記製紙面側緯糸に織り込まれていることを特徴とする請求項6に記載の抄紙用織物。
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