JP2017089022A - 工業用二層織物 - Google Patents
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Abstract
【課題】織物の内部摩耗を抑止し、被抄造物への凹凸模様や水の飛散を抑止するとともに、従来の織物厚を保持したまま脱水性、剛性等といった工業用織物における要求特性を保持しつつ、織物の中間保水空間における動作時の水の貯留量を減少させる機能を備える工業用二層織物を提供する。【解決手段】前記表面織物層と裏面織物層との間に脱水すべき水を保水する中間貯留空間を形成し、前記表面横糸及び\又は裏面横糸の一部又は全部を置換緯糸によって置き換えて前記中間貯留空間からみて表面織物層側又は裏面織物層側を通過する縦糸の本数が多くなるように織り込み、当該置換緯糸の全部又は一部が中間貯留空間からみて表面織物層側又は裏面織物層側における少なくとも2本以上の縦糸を中間貯留空間側から連続して織り込むことを特徴とする工業用二層織物である。【選択図】図3
Description
本発明は、網厚を変えることなく織物の中間保水空間における動作時の水の貯留量を減少させて、脱水性、表面性、剛性等の織物における要求特性を保持しつつ、被抄造物への凹凸模様の抑止、水の飛散等の発生を抑止し、織物全体で均一な脱水特性を備えた工業用二層織物に関する。
従来から工業用織物として経糸、緯糸で製織したものが広く使用されている。例えば製紙用織物や搬送用ベルト、ろ布等に使用されている。それぞれの織物において、用途や使用環境に適した織物特性が要求されている。中でも、織物の網目を利用して原料の脱水等を行う製紙工程で使用される抄紙用織物での要求特性は特に厳しいものといえる。
例えば、抄紙用織物では、紙に織物のワイヤーマークが転写しにくい優れた表面平滑性、原料に含まれる余分な水分を十分且つ均一に脱水するための脱水性、ろ水性(通気度)、過酷な環境下でも好適に使用できる程度の剛性、耐摩耗性等を持ち合わせた織物であって、良好な紙を製造するために必要な条件を長期間持続できること、といった特性が要求されている。
その他にも繊維支持性、製紙の歩留まりの向上、寸法安定性、走行安定性等が要求されている。さらに近年では抄紙マシンが高速化しているため、それに伴い抄紙用織物への要求特性も一段と厳しいものとなっている。
例えば、抄紙用織物では、紙に織物のワイヤーマークが転写しにくい優れた表面平滑性、原料に含まれる余分な水分を十分且つ均一に脱水するための脱水性、ろ水性(通気度)、過酷な環境下でも好適に使用できる程度の剛性、耐摩耗性等を持ち合わせた織物であって、良好な紙を製造するために必要な条件を長期間持続できること、といった特性が要求されている。
その他にも繊維支持性、製紙の歩留まりの向上、寸法安定性、走行安定性等が要求されている。さらに近年では抄紙マシンが高速化しているため、それに伴い抄紙用織物への要求特性も一段と厳しいものとなっている。
工業用織物の中で最も要求特性が厳しい抄紙用織物について説明すれば、ほとんどの工業用織物の要求特性とその解決について理解できる。そこで、以下、抄紙用織物を一例に挙げて説明する。
近年ではマシンの高速化に伴い、抄紙用織物には特に優れた脱水性、表面平滑性が要求されている。マシンや抄造物によって求められる脱水特性は異なっているが、どんな抄造物であっても均一な脱水性は必須条件である。
また、近年では故紙の利用が増え、微細繊維が多く混在することで脱水不足になり、十分且つ均一な脱水がより重要となり、抄紙用織物への要求特性の解決は一段と難しくなってきている(例えば、特許文献1を参照)。
近年ではマシンの高速化に伴い、抄紙用織物には特に優れた脱水性、表面平滑性が要求されている。マシンや抄造物によって求められる脱水特性は異なっているが、どんな抄造物であっても均一な脱水性は必須条件である。
また、近年では故紙の利用が増え、微細繊維が多く混在することで脱水不足になり、十分且つ均一な脱水がより重要となり、抄紙用織物への要求特性の解決は一段と難しくなってきている(例えば、特許文献1を参照)。
このような要求特性を解決するために、従来は主に抄紙用織物の下面側に脱水のための溝を設ける等によって、脱水性を向上させることにより対応していた。例えば、緯糸の径を小さくして密にすることで繊維の抜けを減らし、表面縦糸及び裏面縦糸とを垂直方向に重ねることで脱水性を向上させた。
しかし、抄造時には、脱水すべき水が抄紙用織物の中間保水空間に保水されてしまい、脱水を阻害していた。また、抄紙マシンにおける抄紙用織物の折り返し端部において、水の飛散が発生しマシンの周辺部を汚損するという問題が生じていた。
しかし、抄造時には、脱水すべき水が抄紙用織物の中間保水空間に保水されてしまい、脱水を阻害していた。また、抄紙マシンにおける抄紙用織物の折り返し端部において、水の飛散が発生しマシンの周辺部を汚損するという問題が生じていた。
例えば、図1及び図2は現在使用されている工業用織物の一例を示す意匠図である。ここで意匠図とは、織物組織の最小の繰り返し単位(完全組織ともいう)であって、この完全組織が上下左右に繋織されて織物全体の組織が形成される。
図2(a)は、表面縦糸(1s)及び裏面縦糸(1b)に沿って切断された縦断面を模式的に示した図である。図2(b)は、表面縦糸(2s)及び結合経糸(2c)に沿って切断された縦断面を模式的に示した図である。図2(c)は、表面横糸(1’s)及び裏面横糸(1’b)に沿って切断された横断面を模式的に示した図である。
意匠図において、経糸はアラビア数字、例えば1,2,3・・・8で示した。経糸は、表面縦糸、裏面縦糸及び場所によって結合経糸の組み合わせによって構成されている。図2に示す如く、表面縦糸はsを付した数字、裏面縦糸はbを付した数字、結合経糸はcを付けた数字で示す。例えば、図2(a)に示すように、経糸1は表面縦糸(1s)及び裏面縦糸(1b)とから構成されている。
緯糸は、ダッシュを付したアラビア数字、例えば1’,2’,3’・・・8’で示した。緯糸の配置比率によって表面横糸と裏面横糸が上下に配置されている部位と表面横糸のみの部位がある。図2に示す如く、表面横糸はsを付した数字、裏面横糸はbを付した数字で示した。例えば、図2(a)に示すように、緯糸1’は表面横糸1’s及び裏面横糸1’bとから構成されている。
図2(a)は、表面縦糸(1s)及び裏面縦糸(1b)に沿って切断された縦断面を模式的に示した図である。図2(b)は、表面縦糸(2s)及び結合経糸(2c)に沿って切断された縦断面を模式的に示した図である。図2(c)は、表面横糸(1’s)及び裏面横糸(1’b)に沿って切断された横断面を模式的に示した図である。
意匠図において、経糸はアラビア数字、例えば1,2,3・・・8で示した。経糸は、表面縦糸、裏面縦糸及び場所によって結合経糸の組み合わせによって構成されている。図2に示す如く、表面縦糸はsを付した数字、裏面縦糸はbを付した数字、結合経糸はcを付けた数字で示す。例えば、図2(a)に示すように、経糸1は表面縦糸(1s)及び裏面縦糸(1b)とから構成されている。
緯糸は、ダッシュを付したアラビア数字、例えば1’,2’,3’・・・8’で示した。緯糸の配置比率によって表面横糸と裏面横糸が上下に配置されている部位と表面横糸のみの部位がある。図2に示す如く、表面横糸はsを付した数字、裏面横糸はbを付した数字で示した。例えば、図2(a)に示すように、緯糸1’は表面横糸1’s及び裏面横糸1’bとから構成されている。
意匠図中、○は表面縦糸(s)が表面横糸(s)の上側に位置してナックルを形成していることを示し、□は結合経糸(c)が表面横糸(s)を織り込んでいることを示し、×は裏面縦糸(b)が裏面横糸(b)の下側に位置してナックルを形成していることを示す。
図1に示す工業用織物は、表面横糸(s)と裏面横糸(b)とが、表面横糸(s):裏面横糸(b)の配置比率が2:1で垂直方向に重なっている。そのため、表面横糸(s)は1’〜8’まで配置され、裏面横糸(b)は1’,3’,5’,7’に配置されている。意匠図では糸が上下に正確に重なって配置されることになっているが、これは図面の都合上であって実際の織物ではずれて配置されていることがある。
図1に示す工業用織物は、表面横糸(s)と裏面横糸(b)とが、表面横糸(s):裏面横糸(b)の配置比率が2:1で垂直方向に重なっている。そのため、表面横糸(s)は1’〜8’まで配置され、裏面横糸(b)は1’,3’,5’,7’に配置されている。意匠図では糸が上下に正確に重なって配置されることになっているが、これは図面の都合上であって実際の織物ではずれて配置されていることがある。
図2(a)に示す如く、表面縦糸(1s)は1本の表面横糸(1’s)の上側を通り、3本の表面横糸(2’〜4’s)の下側を通り、1本の表面横糸(5’s)の上側を通り、更に3本の表面横糸(6〜8’s)下側を通って織り合わされている。また下面側は、裏面縦糸(1b)が1本の裏面横糸(1’b)の下側を通り、3本の裏面横糸(3’b、5’b、7’b)の上側を通って織り合わされている。
このような構成では、図2(c)に示す如く、表面横糸(1’s)と裏面横糸(1’b)の間において、表面横糸(2s,3s,4s,6s,7s,8s)及び裏面縦糸(3b,4b,5b,7b)及び結合経糸(2c,6c)のない部分が中間保水空間となっている。動作時には、かかる中間保水空間に脱水すべき水が保水されることになる。
このような構成では、図2(c)に示す如く、表面横糸(1’s)と裏面横糸(1’b)の間において、表面横糸(2s,3s,4s,6s,7s,8s)及び裏面縦糸(3b,4b,5b,7b)及び結合経糸(2c,6c)のない部分が中間保水空間となっている。動作時には、かかる中間保水空間に脱水すべき水が保水されることになる。
従来は主に抄紙用織物の下面側に脱水のための溝を設け、脱水性を向上させることにより対応していた。しかし、下面側に溝を設けても、脱水すべき水が工業用二層織物の中間保水空間に保水されている場合は、脱水が阻害され、更に水の飛散が発生するという問題は解決できなかった。
ここで中間保水空間を減少させるため、中間保水空間における糸の量を単に増加させることも検討できるが、中間保水空間の糸の本数が増えることによって、網厚が従来よりも厚くなるという新たな問題点が生じることになる。
ここで中間保水空間を減少させるため、中間保水空間における糸の量を単に増加させることも検討できるが、中間保水空間の糸の本数が増えることによって、網厚が従来よりも厚くなるという新たな問題点が生じることになる。
本発明は、織物の内部摩耗を抑止し、被抄造物への凹凸模様や水の飛散を抑止するとともに、従来の織物厚を保持したまま脱水性、剛性等といった工業用織物における要求特性を保持しつつ、織物の中間保水空間における動作時の水の貯留量を減少させる機能を備える工業用二層織物を提供することを目的とする。
本発明者は、織物の中間保水空間における動作時の水の貯留量を減少させるため、織物の表面平滑性を保持し中間保水空間にナックルを有するロングクリンプを形成することとした。すなわち、本発明者は上記課題を解決するために以下の構成を採用した。
(1)表面縦糸と表面横糸とから構成される表面織物層と、裏面縦糸と裏面横糸とから構成される裏面織物層とを、結合経糸又は結合緯糸のいずれかを使用した結合ヤーンによって織り合わせて形成される工業用二層織物において、前記表面織物層と裏面織物層との間に脱水すべき水を保水する中間貯留空間を形成し、前記表面横糸及び\又は裏面横糸の一部又は全部を置換緯糸によって置き換えて前記中間貯留空間からみて表面織物層側又は裏面織物層側を通過する縦糸の本数が多くなるように織り込み、当該置換緯糸の全部又は一部が中間貯留空間からみて表面織物層側又は裏面織物層側における少なくとも2本以上の縦糸を中間貯留空間側から連続して織り込むことを特徴とする工業用二層織物である。
工業用二層織物の置換緯糸を上記のような構造として織り込むことによって、置換緯糸によって、中間貯留空間にロングナックルを有するロングクリンプを形成することができる。このような構造によって、中間貯留空間に保水される脱水の量を減少させて、被抄造物への凹凸模様や、水の飛散を抑止することが可能となる。
(1)表面縦糸と表面横糸とから構成される表面織物層と、裏面縦糸と裏面横糸とから構成される裏面織物層とを、結合経糸又は結合緯糸のいずれかを使用した結合ヤーンによって織り合わせて形成される工業用二層織物において、前記表面織物層と裏面織物層との間に脱水すべき水を保水する中間貯留空間を形成し、前記表面横糸及び\又は裏面横糸の一部又は全部を置換緯糸によって置き換えて前記中間貯留空間からみて表面織物層側又は裏面織物層側を通過する縦糸の本数が多くなるように織り込み、当該置換緯糸の全部又は一部が中間貯留空間からみて表面織物層側又は裏面織物層側における少なくとも2本以上の縦糸を中間貯留空間側から連続して織り込むことを特徴とする工業用二層織物である。
工業用二層織物の置換緯糸を上記のような構造として織り込むことによって、置換緯糸によって、中間貯留空間にロングナックルを有するロングクリンプを形成することができる。このような構造によって、中間貯留空間に保水される脱水の量を減少させて、被抄造物への凹凸模様や、水の飛散を抑止することが可能となる。
(2)前記置換緯糸が、表面横糸及び裏面横糸の一部と置き換えられていることを特徴とする上記(1)に記載された工業用二層織物である。
(3)前記置換緯糸が、表面横糸の一部又は全部とのみ置き換えられていることを特徴とする上記(1)に記載された工業用二層織物である。
(4)前記表面横糸の全部が、前記置換緯糸で置き換えられていることを特徴とする上記(3)に記載された工業用二層織物である。
(5)前記置換緯糸が、表面横糸と交互に配置されるように置き換えられていることを特徴とする上記(3)に記載された工業用二層織物である。
(6)前記置換緯糸が、裏面横糸の一部又は全部とのみ置き換えられていることを特徴とする上記(1)に記載された工業用二層織物である。
(7)前記置換緯糸が、裏面横糸と交互に配置されるように置き換えられていることを特徴とする上記(6)に記載された工業用二層織物である。
(3)前記置換緯糸が、表面横糸の一部又は全部とのみ置き換えられていることを特徴とする上記(1)に記載された工業用二層織物である。
(4)前記表面横糸の全部が、前記置換緯糸で置き換えられていることを特徴とする上記(3)に記載された工業用二層織物である。
(5)前記置換緯糸が、表面横糸と交互に配置されるように置き換えられていることを特徴とする上記(3)に記載された工業用二層織物である。
(6)前記置換緯糸が、裏面横糸の一部又は全部とのみ置き換えられていることを特徴とする上記(1)に記載された工業用二層織物である。
(7)前記置換緯糸が、裏面横糸と交互に配置されるように置き換えられていることを特徴とする上記(6)に記載された工業用二層織物である。
本発明に係る工業用二層織物は、構成糸として、表面織物層を構成する表面縦糸と表面横糸と、裏面織物層を構成する裏面縦糸と裏面横糸とを有している。又、表面織物層と裏面織物層は結合経糸又は結合緯糸のいずれかが使用される。本発明においては、緯糸の一部又は全部が置換緯糸によって構成されるため、結合経糸を使用するのが好ましい。
本発明における中間保水空間とは、表面織物層と裏面織物層との間に形成されている隙間のことである。かかる中間保水空間には、動作時に脱水すべき水が保水される。
本発明における置換緯糸とは、中間保水空間側より表面側又は裏面側を通過する経糸の本数が多くなるように織り合わされている緯糸のことである。表面横糸と置き換えられる置換緯糸の場合は、一本の置換緯糸において中間保水空間側より表面側を通過する経糸の本数が多い。一方、裏面横糸と置き換えられる置換緯糸の場合は、1本の置換緯糸において中間保水空間側より裏面側を通過する経糸の本数が多い。
本発明における中間保水空間とは、表面織物層と裏面織物層との間に形成されている隙間のことである。かかる中間保水空間には、動作時に脱水すべき水が保水される。
本発明における置換緯糸とは、中間保水空間側より表面側又は裏面側を通過する経糸の本数が多くなるように織り合わされている緯糸のことである。表面横糸と置き換えられる置換緯糸の場合は、一本の置換緯糸において中間保水空間側より表面側を通過する経糸の本数が多い。一方、裏面横糸と置き換えられる置換緯糸の場合は、1本の置換緯糸において中間保水空間側より裏面側を通過する経糸の本数が多い。
上述のように織物を織り合わせれば、置換緯糸によって中間保水空間にナックルを有するロングクリンプが形成される。ここで本願発明におけるロングクリンプとは、完全組織中における1本の置換緯糸において、2本以上の経糸を連続して織り合わせた箇所が少なくとも一箇所存在している状態を示している。特に本発明におけるロングクリンプは、表面側又は裏面側を通過する経糸が2本以上連続して配置されている箇所が、完全組織における1本の置換緯糸において存在するのが好ましい。
経糸がこのような置換緯糸を工業用二層織物の構成糸として織り込むことによって、織物の中間保水空間へロングナックル又はナックルが形成される。このようにして中間保水空間に緯糸によるロングナックル又はナックルを形成することによって、中間保水空間の容量を従来の工業用二層織物よりも大幅に減少させることができ、動作時における水の貯留量を減少させることが可能となる。
すなわち、従来の組織においては、抄紙機上で織物の抱き角度が大きい折り返し部分で、遠心力が強く働くため、織物の中間保水空間に保水されていた水が飛び散りが生じていたが、本発明に係る組織では、従来の織物に対して中間保水空間が減少していることから、組織内に過剰な水が保持されないため、遠心力が働いても水の飛散が発生しないか、大幅に減少することになる。
経糸がこのような置換緯糸を工業用二層織物の構成糸として織り込むことによって、織物の中間保水空間へロングナックル又はナックルが形成される。このようにして中間保水空間に緯糸によるロングナックル又はナックルを形成することによって、中間保水空間の容量を従来の工業用二層織物よりも大幅に減少させることができ、動作時における水の貯留量を減少させることが可能となる。
すなわち、従来の組織においては、抄紙機上で織物の抱き角度が大きい折り返し部分で、遠心力が強く働くため、織物の中間保水空間に保水されていた水が飛び散りが生じていたが、本発明に係る組織では、従来の織物に対して中間保水空間が減少していることから、組織内に過剰な水が保持されないため、遠心力が働いても水の飛散が発生しないか、大幅に減少することになる。
本発明においては、中間保水空間を減少させるため経糸ではなく、緯糸と置き換える置換緯糸を新たに導入した点に特徴を有する。経糸ではなく、緯糸と置き換えることによる効果は以下の通りである。
第一に、織物の製造工程における仕上工程において熱処理加工が行われる。かかる仕上工程は、織物の縦方向に張力を掛けて実施されるため、経糸は真っ直ぐに延びようとし、緯糸は強く屈曲する。また紙等の動作時にも縦方向に張力がかかる。そのため、屈曲が弱い経糸でロングクリンプを形成するよりも、屈曲が強い緯糸でロングクリンプを形成する方が中間保水空間の減少効率が高いと考えられる。
第二に、経糸は織機に仕掛けた段階で、密度、糸材質、糸の径等を変更することが困難である。一方、緯糸は仕掛けたものに打ち込むだけなので、容易に密度、材料、径といった仕様の変更が可能である。
本発明における置換緯糸の構成態様は、中間保水空間へロングクリンプを形成することができるのであれば、どのような態様であっても良い。例えば、上記置換緯糸を表面横糸の間のみに配置しても良い。また、前記置換緯糸を裏面横糸の間のみに配置しても良い。また、表面横糸の間及び裏面横糸の間に配置しても良い。また、2本の表面横糸の間に複数の置換緯糸を配置しても良い。さらに、本発明は、表面横糸の全てを置換緯糸で置き換えても良い。
第一に、織物の製造工程における仕上工程において熱処理加工が行われる。かかる仕上工程は、織物の縦方向に張力を掛けて実施されるため、経糸は真っ直ぐに延びようとし、緯糸は強く屈曲する。また紙等の動作時にも縦方向に張力がかかる。そのため、屈曲が弱い経糸でロングクリンプを形成するよりも、屈曲が強い緯糸でロングクリンプを形成する方が中間保水空間の減少効率が高いと考えられる。
第二に、経糸は織機に仕掛けた段階で、密度、糸材質、糸の径等を変更することが困難である。一方、緯糸は仕掛けたものに打ち込むだけなので、容易に密度、材料、径といった仕様の変更が可能である。
本発明における置換緯糸の構成態様は、中間保水空間へロングクリンプを形成することができるのであれば、どのような態様であっても良い。例えば、上記置換緯糸を表面横糸の間のみに配置しても良い。また、前記置換緯糸を裏面横糸の間のみに配置しても良い。また、表面横糸の間及び裏面横糸の間に配置しても良い。また、2本の表面横糸の間に複数の置換緯糸を配置しても良い。さらに、本発明は、表面横糸の全てを置換緯糸で置き換えても良い。
本発明に係る工業用二層織物に使用される糸は、用途によって選択することができる。例えば、モノフィラメントの他、マルチフィラメント、スパンヤーン、捲縮加工や嵩高加工等を施した一般的にテクスチャードヤーン、バルキーヤーン、ストレッチヤーンと称される加工糸、あるいはこれらを撚り合わせる等して組み合わせた糸が使用できる。また、糸の断面形状も円形だけでなく四角形状や星型等の短形状の糸や楕円形状、中空等の糸が使用できる。また、糸の材質としても、自由に選択でき、ポリエステル、ポリアミド、ポリフェニレンサルファイド、ポリフッ化ビニリデン、ポリプロピレン、アラミド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエチレンナフタレート、ポリテトラフルオロエチレン、綿、ウール、金属等が使用できる。もちろん、共重合体やこれらの材質に目的に応じて種々の物質をブレンドしたり含有させた糸を使用しても良い。
特に、本発明における工業用二層織物に使用される糸のうち、織物の中間保水空間にナックルを形成する置換緯糸としては、ポリエステル、ポリアミドが好ましい。
特に、本発明における工業用二層織物に使用される糸のうち、織物の中間保水空間にナックルを形成する置換緯糸としては、ポリエステル、ポリアミドが好ましい。
抄紙用ワイヤーとしては種々の材料を用いることができるが、一般的には表面縦糸、裏面縦糸、結合経糸、表面横糸には剛性があり、寸法安定性に優れるポリエステルモノフィラメントを用いるのが好ましい。また、耐摩耗性が要求される裏面横糸としては、ポリエステルモノフィラメントとポリアミドモノフィラメントを交互に配置するのが好ましい。交織することによって剛性を確保しつつ耐摩耗性を向上できるからである。
構成糸の線径としては、表面横糸は裏面横糸より小径である方が表面平滑性、繊維支持性等の問題から好ましく、経糸の線径については適宜選択でき、全ての経糸を同線径としてもよく、裏面縦糸をその他の経糸より大径としてもよく、適宜選択できる。
構成糸の線径としては、表面横糸は裏面横糸より小径である方が表面平滑性、繊維支持性等の問題から好ましく、経糸の線径については適宜選択でき、全ての経糸を同線径としてもよく、裏面縦糸をその他の経糸より大径としてもよく、適宜選択できる。
本発明に係る工業用二層織物は、織物の内部摩耗を抑止し、被抄造物への凹凸模様や水の飛散を抑止するとともに、従来の織物厚を保持したまま脱水性、剛性等といった工業用織物における要求特性を保持しつつ、織物の中間保水空間における動作時の水の貯留量を減少させる優れた効果を奏する。
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照して説明する。以下に示す実施形態は本発明の一例であって、本発明を限定するものではない。図3〜14は本発明の工業用二層織物に係る一例を示す図である。
本発明に係る工業用二層織物は、表面横糸及び\又は裏面横糸の一部又は全部を中間保水空間側より表面側又は裏面側を通過する経糸の本数が多くなるように織り込まれた置換緯糸によって置き換え、当該置換緯糸によって中間保水空間にナックルを有するロングクリンプが形成されていることを特徴としている。
本発明に係る工業用二層織物は、表面横糸及び\又は裏面横糸の一部又は全部を中間保水空間側より表面側又は裏面側を通過する経糸の本数が多くなるように織り込まれた置換緯糸によって置き換え、当該置換緯糸によって中間保水空間にナックルを有するロングクリンプが形成されていることを特徴としている。
表面織物層組織に関しては特に限定はなく、平織、綾織り、崩し綾織り、サテン織り、ランダムにシフトさせた朱子織り等その他織物組織とすれば良く、これらによって得られた完全組織を上下左右に繋げて、斜め剛性、走行安定性、耐摩耗性に優れた組織を採用すれば良い。複数種類の経糸完全組織で構成される上面側完全組織であっても良い。表面織物層組織については、置換緯糸の置き換えの構造によって適宜選択することができる。
裏面織物層組織に関しても特に限定はなく、例えば裏面横糸が連続する2本の裏面縦糸及び/又は結合経糸の上側を通り、次いで連続する2本以上の裏面縦糸及び/又は結合経糸の下側を通って下面側表面に裏面横糸のロングクリンプを形成する組織等が好ましい。下面側の隣り合う2本の経糸が1本の裏面横糸を同時に織り込む組織とすることで、裏面横糸ロングクリンプがさらに表面に突出する構造となるため耐摩耗性が向上し、同時に剛性も向上する。さらに隣り合う2本の経糸が1本の裏面横糸を下面側から織り込み、その部分で隣り合う左右の経糸と交互に接近し、実質的に経糸が蛇行したジグザグ配置をしても良い。表面織物層組織については、置換緯糸の置き換えの構造によって適宜選択することができる。
意匠図中、○は表面縦糸(s)が表面横糸(s)又は上面側置換緯糸(H)の上側に位置してナックルを形成していることを示し、□は結合経糸(c)が表面横糸(s)又は上面側置換緯糸(H)を織り込んでいることを示し、×は裏面縦糸(b)が裏面横糸(b)又は下面側置換緯糸(H)の下側に位置してナックルを形成していることを示す。
意匠図中、○は表面縦糸(s)が表面横糸(s)又は上面側置換緯糸(H)の上側に位置してナックルを形成していることを示し、□は結合経糸(c)が表面横糸(s)又は上面側置換緯糸(H)を織り込んでいることを示し、×は裏面縦糸(b)が裏面横糸(b)又は下面側置換緯糸(H)の下側に位置してナックルを形成していることを示す。
(実施形態1)
図3は、本発明の工業用二層織物に係る実施形態1の意匠図である。図4(a)は、表面縦糸(1s)及び裏面縦糸(1b)に沿って切断された縦断面を模式的に示した図であり、図4(b)は、表面縦糸(2s)及び結合経糸(2c)に沿って切断された縦断面を模式的に示した図であり、図4(c)は、表面横糸(1’s)及び裏面横糸(1’b)に沿って切断された横断面を模式的に示した図である。上面側組織は表面縦糸が1本の表面横糸の上を通った後、3本の表面横糸の下側を通る1/3組織を変則的にシフトさせた朱子織り組織であり、表面横糸と裏面横糸及び下面側置換緯糸の配置比率は1:1である。表面縦糸の4本に1本は表面横糸を織り込むべき所で織り込まず、該表面横糸を結合経糸が織り込んで接結糸として機能して完全組織を形成している。
図3は、本発明の工業用二層織物に係る実施形態1の意匠図である。図4(a)は、表面縦糸(1s)及び裏面縦糸(1b)に沿って切断された縦断面を模式的に示した図であり、図4(b)は、表面縦糸(2s)及び結合経糸(2c)に沿って切断された縦断面を模式的に示した図であり、図4(c)は、表面横糸(1’s)及び裏面横糸(1’b)に沿って切断された横断面を模式的に示した図である。上面側組織は表面縦糸が1本の表面横糸の上を通った後、3本の表面横糸の下側を通る1/3組織を変則的にシフトさせた朱子織り組織であり、表面横糸と裏面横糸及び下面側置換緯糸の配置比率は1:1である。表面縦糸の4本に1本は表面横糸を織り込むべき所で織り込まず、該表面横糸を結合経糸が織り込んで接結糸として機能して完全組織を形成している。
下面側組織は裏面横糸と置換緯糸が交互に1本ずつ配置され、裏面横糸は2本の裏面縦糸の上側を通った後、6本の裏面縦糸の下側を通る2/6組織を形成している。置換緯糸は2本の裏面縦糸の上、2本の裏面縦糸の下を通った後、3本の裏面縦糸の上、1本の裏面縦糸の下側を通って2/2−3/1組織を形成する置換緯糸と、2本の裏面縦糸の上、1本の裏面縦糸の下を通った後、2本の裏面縦糸の上、1本の裏面縦糸の下を通り、次いで1本の裏面縦糸の上、1本の裏面縦糸の下側を通る2/1−2/1−1/1組織を形成する置換緯糸が交互に配置されている。
図4(c)に示す如く、置換緯糸(2’H)は、1本の裏面縦糸(1b)及び1本の結合経糸(2c)の上を通り中間保水空間にロングナックルを形成し、1本の裏面縦糸(3b)の下を通った後、2本の裏面縦糸(4b、5b)の上を通り再び中間保水空間にロングナックルを形成し、1本の結合経糸(6c)の下を通り、次いで1本の裏面縦糸(7b)の上、1本の裏面縦糸(8b)の下側を通ることによって置換緯糸によるロングクリンプを形成している。
本実施形態に係る工業用二層織物を採用することにより、網厚を厚くせずに織物の中間保水空間における動作時の水の貯留量を減少させて、脱水性、表面性、剛性等の織物における要求特性を保持しつつ、被抄造物への凹凸模様の抑止、水の飛散等の発生を抑止し、織物全体で均一な脱水特性を備えた工業用二層織物を提供することが出来る。
図4(c)に示す如く、置換緯糸(2’H)は、1本の裏面縦糸(1b)及び1本の結合経糸(2c)の上を通り中間保水空間にロングナックルを形成し、1本の裏面縦糸(3b)の下を通った後、2本の裏面縦糸(4b、5b)の上を通り再び中間保水空間にロングナックルを形成し、1本の結合経糸(6c)の下を通り、次いで1本の裏面縦糸(7b)の上、1本の裏面縦糸(8b)の下側を通ることによって置換緯糸によるロングクリンプを形成している。
本実施形態に係る工業用二層織物を採用することにより、網厚を厚くせずに織物の中間保水空間における動作時の水の貯留量を減少させて、脱水性、表面性、剛性等の織物における要求特性を保持しつつ、被抄造物への凹凸模様の抑止、水の飛散等の発生を抑止し、織物全体で均一な脱水特性を備えた工業用二層織物を提供することが出来る。
(実施形態2)
図5は本発明の工業用二層織物に係る実施形態2の意匠図である。図6(a)は、表面縦糸(1s)及び裏面縦糸(1b)に沿って切断された縦断面を模式的に示した図であり、図6(b)は、表面縦糸(2s)及び結合経糸(2c)に沿って切断された縦断面を模式的に示した図であり、図6(c)は、表面横糸(1’s)と裏面横糸(1’b)に沿って切断された横断面を模式的に示した図である。
上面側組織は表面横糸と上面側置換緯糸が交互に配置された下記の実施形態3と同様の組織を形成し、下面側組織は裏面横糸と下面側置換緯糸が交互に配置された実施形態1と同様の組織を形成する組織であり、表面横糸及び上面側置換緯糸と裏面横糸及び下面側置換緯糸の配置比率は2:1である。
図6(c)に示す如く、置換緯糸(2’H)は、1本の表面縦糸(2s)の上を通り、3本の表面縦糸(3s〜5s)の下を通り中間保水空間にロングナックルを形成し、1本の表面縦糸(6s)の上を通った後、3本の表面縦糸(7s、8s、1s)の下を通り再びロングナックルを形成することによって置換緯糸によるロングクリンプを形成している。置換緯糸(3’H)は、1本の裏面縦糸(1b)及び1本の結合経糸(2c)の上を通り中間保水空間にロングナックルを形成し、1本の裏面縦糸(3b)の下を通った後、2本の裏面縦糸(4b、5b)の上を通り再びロングナックルを形成し、1本の結合経糸(6c)の下を通り、次いで1本の裏面縦糸(7b)の上、1本の裏面縦糸(8b)の下側を通ることによって中間保水空間にロングクリンプを形成している。
本実施形態に係る工業用二層織物を採用することにより、網厚を厚くせずに織物の中間保水空間における動作時の水の貯留量を減少させて、脱水性、表面性、剛性等の織物における要求特性を保持しつつ、被抄造物への凹凸模様の抑止、水の飛散等の発生を抑止し、織物全体で均一な脱水特性を備えた工業用二層織物を提供することが出来る。
図5は本発明の工業用二層織物に係る実施形態2の意匠図である。図6(a)は、表面縦糸(1s)及び裏面縦糸(1b)に沿って切断された縦断面を模式的に示した図であり、図6(b)は、表面縦糸(2s)及び結合経糸(2c)に沿って切断された縦断面を模式的に示した図であり、図6(c)は、表面横糸(1’s)と裏面横糸(1’b)に沿って切断された横断面を模式的に示した図である。
上面側組織は表面横糸と上面側置換緯糸が交互に配置された下記の実施形態3と同様の組織を形成し、下面側組織は裏面横糸と下面側置換緯糸が交互に配置された実施形態1と同様の組織を形成する組織であり、表面横糸及び上面側置換緯糸と裏面横糸及び下面側置換緯糸の配置比率は2:1である。
図6(c)に示す如く、置換緯糸(2’H)は、1本の表面縦糸(2s)の上を通り、3本の表面縦糸(3s〜5s)の下を通り中間保水空間にロングナックルを形成し、1本の表面縦糸(6s)の上を通った後、3本の表面縦糸(7s、8s、1s)の下を通り再びロングナックルを形成することによって置換緯糸によるロングクリンプを形成している。置換緯糸(3’H)は、1本の裏面縦糸(1b)及び1本の結合経糸(2c)の上を通り中間保水空間にロングナックルを形成し、1本の裏面縦糸(3b)の下を通った後、2本の裏面縦糸(4b、5b)の上を通り再びロングナックルを形成し、1本の結合経糸(6c)の下を通り、次いで1本の裏面縦糸(7b)の上、1本の裏面縦糸(8b)の下側を通ることによって中間保水空間にロングクリンプを形成している。
本実施形態に係る工業用二層織物を採用することにより、網厚を厚くせずに織物の中間保水空間における動作時の水の貯留量を減少させて、脱水性、表面性、剛性等の織物における要求特性を保持しつつ、被抄造物への凹凸模様の抑止、水の飛散等の発生を抑止し、織物全体で均一な脱水特性を備えた工業用二層織物を提供することが出来る。
(実施形態3)
図7は本発明の工業用二層織物に係る実施形態3の意匠図である。図8(a)は、表面縦糸(1s)及び裏面縦糸(1b)に沿って切断された縦断面を模式的に示した図であり、図8(b)は、表面縦糸(2s)及び結合経糸(2c)に沿って切断された縦断面を模式的に示した図であり、図8(c)は、表面横糸(1’s)及び裏面横糸(1’b)に沿って切断された横断面を模式的に示した図である。表面横糸及び上面側置換緯糸と裏面横糸の配置比率は4:1である。
図7は本発明の工業用二層織物に係る実施形態3の意匠図である。図8(a)は、表面縦糸(1s)及び裏面縦糸(1b)に沿って切断された縦断面を模式的に示した図であり、図8(b)は、表面縦糸(2s)及び結合経糸(2c)に沿って切断された縦断面を模式的に示した図であり、図8(c)は、表面横糸(1’s)及び裏面横糸(1’b)に沿って切断された横断面を模式的に示した図である。表面横糸及び上面側置換緯糸と裏面横糸の配置比率は4:1である。
表面織物層は、表面縦糸が1本の表面横糸の上を通った後、3本の表面横糸の下を通る1/3組織を形成し、前記表面織物層の表面横糸の間に1本の表面縦糸の上を通った後、3本の表面縦糸の下を通る1/3組織の置換緯糸が表面横糸と1本交互に配置された3/1−1/3組織である。図2(a)に示す如く、表面縦糸(1s)が、表面縦糸(1’s)、置換緯糸(2’H)の上、表面横糸(3’s)の下、置換緯糸(4’H)の上、表面横糸(5’s)、置換緯糸(6’H)、表面横糸(7’s)の下、置換緯糸(8’H)、表面横糸(9’s)、置換緯糸(10’H)の上、表面横糸(11’s)の下、置換緯糸(12’H)の上、表面横糸(13’s)、置換緯糸(14’H)、表面横糸(15’s)の下、次いで置換緯糸(16’H)の上側を通る。その隣に配置される表面縦糸(2s)は表面縦糸(1s)から表面横糸2本分シフトして同様の組織を形成するが、結合経糸(2c)が表面横糸(13’s)を表面縦糸(2s)が織り込んだ内部から織り込んで接結糸として機能している。表面縦糸(3s)は表面横糸(2s)から表面横糸1本分をシフトさせて表面縦糸(1s)と同様の組織を形成している。表面縦糸(3s)に隣接する表面縦糸(4s)は表面横糸2本分シフトさせ同様の組織を形成している。
下面側組織は限定されないが、本実施形態3では、図8(c)に示す如く、裏面横糸ロングクリンプを形成しているため、耐摩耗に良好な織物となる。具体的には、図8(a)に示す如く、裏面縦糸(1b)は裏面横糸(1’b)の下側を通り、他の裏面横糸(5’b、9’b、13’b)の上側を通る3/1組織を形成している。裏面縦糸は隣接する裏面縦糸と同じ裏面横糸を同時に下側から織り込み2本一組で3/1組織を形成する。結合経糸(2c)は裏面縦糸(1b)から裏面横糸2本分シフトさせた裏面縦糸(3b)と2本一組で3/1組織を形成している。
本実施形態に係る工業用二層織物を採用することにより、網厚を厚くせずに織物の中間保水空間における動作時の水の貯留量を減少させて、脱水性、表面性、剛性等の織物における要求特性を保持しつつ、被抄造物への凹凸模様の抑止、水の飛散等の発生を抑止し、織物全体で均一な脱水特性を備えた工業用二層織物を提供することが出来る。
本実施形態に係る工業用二層織物を採用することにより、網厚を厚くせずに織物の中間保水空間における動作時の水の貯留量を減少させて、脱水性、表面性、剛性等の織物における要求特性を保持しつつ、被抄造物への凹凸模様の抑止、水の飛散等の発生を抑止し、織物全体で均一な脱水特性を備えた工業用二層織物を提供することが出来る。
(実施形態4)
図9は本発明の工業用二層織物に係る実施形態4の意匠図である。図10(a)は、表面縦糸(1s)及び裏面縦糸(1b)に沿って切断された縦断面を模式的に示した図であり、図10(b)は、表面縦糸(2s)及び結合経糸(2c)に沿って切断された縦断面を模式的に示した図であり、図10(c)は、上面側補助糸(1’H)と裏面横糸(1’b)に沿って切断された横断面を模式的に示した図である。表面横糸がすべて置換緯糸に置き換えられ、置換緯糸と裏面横糸の配置比率は2:1である。
図9は本発明の工業用二層織物に係る実施形態4の意匠図である。図10(a)は、表面縦糸(1s)及び裏面縦糸(1b)に沿って切断された縦断面を模式的に示した図であり、図10(b)は、表面縦糸(2s)及び結合経糸(2c)に沿って切断された縦断面を模式的に示した図であり、図10(c)は、上面側補助糸(1’H)と裏面横糸(1’b)に沿って切断された横断面を模式的に示した図である。表面横糸がすべて置換緯糸に置き換えられ、置換緯糸と裏面横糸の配置比率は2:1である。
上面側組織は、表面横糸が全て置換緯糸に置き換えられて、表面縦糸が3本の置換緯糸の上、1本の置換緯糸の下を通る3/1組織を形成している。下面側組織は、裏面縦糸は2本の裏面横糸の上、1本の裏面横糸の下を通った後、次いで4本の裏面横糸の上、1本の裏面横糸の下を通る2/1−4/1組織を形成し、隣接する裏面縦糸は裏面横糸3本分シフトして配置されている。
図10(c)に示す如く、置換緯糸(1’H)は、1本の表面縦糸(3s)の上を通り、3本の表面縦糸(4s〜6s)の下を通り中間保水空間にロングナックルを形成し、1本の表面縦糸(7s)の上を通った後、3本の表面縦糸(8s、1s、2s)の下を通り再びロングナックルを形成することによって置換緯糸によるロングクリンプを形成している。
本実施形態に係る工業用二層織物を採用することにより、網厚を厚くせずに織物の中間保水空間における動作時の水の貯留量を減少させて、脱水性、表面性、剛性等の織物における要求特性を保持しつつ、被抄造物への凹凸模様の抑止、水の飛散等の発生を抑止し、織物全体で均一な脱水特性を備えた工業用二層織物を提供することが出来る。
図10(c)に示す如く、置換緯糸(1’H)は、1本の表面縦糸(3s)の上を通り、3本の表面縦糸(4s〜6s)の下を通り中間保水空間にロングナックルを形成し、1本の表面縦糸(7s)の上を通った後、3本の表面縦糸(8s、1s、2s)の下を通り再びロングナックルを形成することによって置換緯糸によるロングクリンプを形成している。
本実施形態に係る工業用二層織物を採用することにより、網厚を厚くせずに織物の中間保水空間における動作時の水の貯留量を減少させて、脱水性、表面性、剛性等の織物における要求特性を保持しつつ、被抄造物への凹凸模様の抑止、水の飛散等の発生を抑止し、織物全体で均一な脱水特性を備えた工業用二層織物を提供することが出来る。
(実施形態5)
図11は本発明の工業用二層織物に係る実施形態5の意匠図である。図12(a)は、表面縦糸(1s)及び裏面縦糸(1b)に沿って切断された縦断面を模式的に示した図であり、図12(b)は、表面縦糸(4s)及び結合経糸(4c)に沿って切断された縦断面を模式的に示した図であり、図12(c)は、表面横糸(1’s)と裏面横糸(1’b)に沿って切断された横断面を模式的に示した図である。表面横糸と上面側置換緯糸が1本ずつ交互に配置され、表面横糸及び上面側置換緯糸と裏面横糸の配置比率は2:1である。
図11は本発明の工業用二層織物に係る実施形態5の意匠図である。図12(a)は、表面縦糸(1s)及び裏面縦糸(1b)に沿って切断された縦断面を模式的に示した図であり、図12(b)は、表面縦糸(4s)及び結合経糸(4c)に沿って切断された縦断面を模式的に示した図であり、図12(c)は、表面横糸(1’s)と裏面横糸(1’b)に沿って切断された横断面を模式的に示した図である。表面横糸と上面側置換緯糸が1本ずつ交互に配置され、表面横糸及び上面側置換緯糸と裏面横糸の配置比率は2:1である。
上面側組織は、3本の表面縦糸の上を通った後、1本の表面縦糸の下側を通る3/1組織を形成する表面横糸と、1本の表面縦糸の上側を通った後、5本の表面縦糸の下側を通る1/5組織を形成する上面側置換緯糸を1本ずつ交互に配置した組織である。
下面側組織は限定されない。本実施形態5では、裏面縦糸は4本の裏面横糸の上、1本の裏面横糸の下側を通り、次いで6本の裏面横糸の上、1本の裏面横糸の下側を通る4/1−6/1組織を形成し、隣接する裏面縦糸は裏面横糸7本分シフトしている。
図12(c)に示す如く、置換緯糸(2’H)は、1本の表面縦糸(4s)の上を通り、5本の表面縦糸(5s〜9s)の下を通り中間保水空間にロングナックルを形成し、再び1本の表面縦糸(10s)の上を通った後、5本の表面縦糸(11s、12s、1s、2s、3s)の下を通り再びロングナックルを形成することによって置換緯糸によるロングクリンプを形成している。
本実施形態に係る工業用二層織物を採用することにより、網厚を厚くせずに織物の中間保水空間における動作時の水の貯留量を減少させて、脱水性、表面性、剛性等の織物における要求特性を保持しつつ、被抄造物への凹凸模様の抑止、水の飛散等の発生を抑止し、織物全体で均一な脱水特性を備えた工業用二層織物を提供することが出来る。
下面側組織は限定されない。本実施形態5では、裏面縦糸は4本の裏面横糸の上、1本の裏面横糸の下側を通り、次いで6本の裏面横糸の上、1本の裏面横糸の下側を通る4/1−6/1組織を形成し、隣接する裏面縦糸は裏面横糸7本分シフトしている。
図12(c)に示す如く、置換緯糸(2’H)は、1本の表面縦糸(4s)の上を通り、5本の表面縦糸(5s〜9s)の下を通り中間保水空間にロングナックルを形成し、再び1本の表面縦糸(10s)の上を通った後、5本の表面縦糸(11s、12s、1s、2s、3s)の下を通り再びロングナックルを形成することによって置換緯糸によるロングクリンプを形成している。
本実施形態に係る工業用二層織物を採用することにより、網厚を厚くせずに織物の中間保水空間における動作時の水の貯留量を減少させて、脱水性、表面性、剛性等の織物における要求特性を保持しつつ、被抄造物への凹凸模様の抑止、水の飛散等の発生を抑止し、織物全体で均一な脱水特性を備えた工業用二層織物を提供することが出来る。
(実施形態6)
図13は本発明の工業用二層織物に係る実施形態6の意匠図である。図14(a)は、表面縦糸(1s)及び裏面縦糸(1b)に沿って切断された縦断面を模式的に示した図であり、図14(b)は、表面横糸(5’H)と裏面横糸(5’b)に沿って切断された横断面を模式的に示した図である。表面横糸の全てが上面側置換緯糸に置き換えられ、上面側置換緯糸と裏面横糸の配置比率は2:1である。
図13は本発明の工業用二層織物に係る実施形態6の意匠図である。図14(a)は、表面縦糸(1s)及び裏面縦糸(1b)に沿って切断された縦断面を模式的に示した図であり、図14(b)は、表面横糸(5’H)と裏面横糸(5’b)に沿って切断された横断面を模式的に示した図である。表面横糸の全てが上面側置換緯糸に置き換えられ、上面側置換緯糸と裏面横糸の配置比率は2:1である。
上面側組織は、表面縦糸が3本の表面横糸の上側を通った後、1本の表面横糸の下を通る3/1組織を形成し、結合緯糸(6’c)及び(14’c)は表面縦糸(2s)、(6s)と裏面縦糸(4b)、(8b)を織り込んで表面織物層と裏面織物層を接結している。
下面側組織は限定されない。本実施形態6では、裏面縦糸は2本の裏面横糸の上、1本の裏面横糸の下を通った後、次いで4本の裏面横糸の上、1本の裏面横糸の下を通る2/1−4/1組織を形成し、隣接する裏面縦糸は裏面横糸3本分シフトして配置されている。
図14(b)に示す如く、置換緯糸(5’H)は、1本の表面縦糸(1s)の上を通り、3本の表面縦糸(2s〜4s)の下を通り中間保水空間にロングナックルを形成し、再び1本の表面縦糸(5s)の上を通った後、3本の表面縦糸(6s〜8s)の下を通り再びロングナックルを形成することによって中間保水空間にロングクリンプを形成している。
本実施形態に係る工業用二層織物を採用することにより、網厚を厚くせずに織物の中間保水空間における動作時の水の貯留量を減少させて、脱水性、表面性、剛性等の織物における要求特性を保持しつつ、被抄造物への凹凸模様の抑止、水の飛散等の発生を抑止し、織物全体で均一な脱水特性を備えた工業用二層織物を提供することが出来る。
下面側組織は限定されない。本実施形態6では、裏面縦糸は2本の裏面横糸の上、1本の裏面横糸の下を通った後、次いで4本の裏面横糸の上、1本の裏面横糸の下を通る2/1−4/1組織を形成し、隣接する裏面縦糸は裏面横糸3本分シフトして配置されている。
図14(b)に示す如く、置換緯糸(5’H)は、1本の表面縦糸(1s)の上を通り、3本の表面縦糸(2s〜4s)の下を通り中間保水空間にロングナックルを形成し、再び1本の表面縦糸(5s)の上を通った後、3本の表面縦糸(6s〜8s)の下を通り再びロングナックルを形成することによって中間保水空間にロングクリンプを形成している。
本実施形態に係る工業用二層織物を採用することにより、網厚を厚くせずに織物の中間保水空間における動作時の水の貯留量を減少させて、脱水性、表面性、剛性等の織物における要求特性を保持しつつ、被抄造物への凹凸模様の抑止、水の飛散等の発生を抑止し、織物全体で均一な脱水特性を備えた工業用二層織物を提供することが出来る。
1s〜12s 表面縦糸
1b〜12b 裏面縦糸
2c、4c、6c、8c、12c 結合経糸
1’s〜24’s 表面横糸
1’b〜24’b 裏面横糸
6’c、14’c、 結合緯糸
1’H〜24’H 置換緯糸
1b〜12b 裏面縦糸
2c、4c、6c、8c、12c 結合経糸
1’s〜24’s 表面横糸
1’b〜24’b 裏面横糸
6’c、14’c、 結合緯糸
1’H〜24’H 置換緯糸
Claims (7)
- 表面縦糸と表面横糸とから構成される表面織物層と、裏面縦糸と裏面横糸とから構成される裏面織物層とを、結合経糸又は結合緯糸のいずれかを使用した結合ヤーンによって織り合わせて形成される工業用二層織物において、前記表面織物層と裏面織物層との間に脱水すべき水を保水する中間貯留空間を形成し、前記表面横糸及び\又は裏面横糸の一部又は全部を置換緯糸によって置き換えて前記中間貯留空間からみて表面織物層側又は裏面織物層側を通過する縦糸の本数が多くなるように織り込み、当該置換緯糸の全部又は一部が中間貯留空間からみて表面織物層側又は裏面織物層側における少なくとも2本以上の縦糸を中間貯留空間側から連続して織り込むことを特徴とする工業用二層織物。
- 前記補助緯糸が、表面横糸及び裏面横糸の一部と置き換えられていることを特徴とする請求項1に記載された工業用二層織物。
- 前記補助緯糸が、表面横糸の一部又は全部とのみ置き換えられていることを特徴とする請求項1に記載された工業用二層織物。
- 前記表面横糸の全部が、前記補助緯糸で置き換えられていることを特徴とする請求項3に記載された工業用二層織物。
- 前記置換緯糸が、表面横糸と交互に配置されるように置き換えられていることを特徴とする請求項3に記載された工業用二層織物。
- 前記補助緯糸が、裏面横糸の一部又は全部とのみ置き換えられていることを特徴とする請求項1に記載された工業用二層織物。
- 前記補助緯糸が、裏面横糸と交互に配置されるように置き換えられていることを特徴とする請求項6に記載された工業用二層織物。
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