JP5466946B2 - 工業用二層織物 - Google Patents

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Description

本発明は、組織の組み合わせによって上面側表面に縦溝を形成した工業用二層織物であり、上面側表面に縦溝を形成することによって脱水性、通気性に優れ、上面側経糸密度が低いことから緯糸の打ち込み本数を増やすことができるため繊維支持性、表面平滑性が向上し、経糸配置本数を減らしてないため剛性低下の影響もない工業用二層織物に関する。
従来から工業用織物として経糸、緯糸で製織したものが広く使用されており、例えば製紙用織物や搬送用ベルト、ろ布等があり、用途や使用環境に適した織物特性が要求されている。特に織物の網目を利用して原料の脱水等を行う製紙工程で使用される抄紙用織物での要求は厳しい。例えば、紙に織物のワイヤーマークが転写しにくい表面平滑性に優れた織物、また原料に含まれる余分な水分を十分脱水するための脱水性、過酷な環境下でも好適に使用できる程度の剛性、耐摩耗性を持ち合わせたもの、そして良好な紙を製造するために必要な条件を長期間持続することのできる織物が要求されている。その他にも繊維支持性、製紙の歩留まりの向上、寸法安定性、走行安定性等が要求されている。さらに近年では抄紙マシンが高速化しているため、それに伴い抄紙用織物への要求も一段と厳しいものとなっている。
特に工業用織物の中でも最も要求が厳しい抄紙用織物について説明すれば、ほとんどの工業用織物の要求とその解決について理解できる。そこで、以下抄紙用織物を一例に挙げて説明する。
近年マシンの高速化に伴い、特に優れた脱水性、表面平滑性が要求されている。脱水性の向上を目的として特許文献1には、上面側経糸本数を下面側経糸より少なくすることで脱水性を向上させた製紙用織物が示されている。この織物は上面側経糸配置本数が少ないため、上面側表面に縦方向の溝が形成され脱水性向上に寄与する。しかし、実質的に経糸本数が減るため織物の縦方向の剛性が低下し、伸びやすい織物となってしまう。それ故、工業用織物として好適に使用することができなかった。
また、製紙工程において上面側表面は原料受け取り面、湿紙との接触面となるため繊維支持性、表面平滑性が必要とされている。ただ単に上面側経糸を間引くだけでは原料が抜けてしまったり、紙にマークを与えてしまったり、伸びを防ぐという問題を解決することができなかった。
特開2005−350844号公報
本発明は、経糸本数を減らすことなく、織組織によって織物走行方向である縦方向に伸びる脱水溝を設け脱水性、通気性を確保し、同時に表面平滑性、繊維支持性、剛性に優れた工業用二層織物を提供することを目的とする。
本発明の工業用二層織物の最大の特徴は、経糸本数を減らすことなく織組織によって上面側表面に縦方向に伸びる溝を形成している点である。このような構造とすることで十分な脱水性、通気性を確保することができる。この構造は緯糸の打ち込み本数を増加させることができるため、密な表面となり表面平滑性が向上する。また、織物表面が平織組織であったとしても、通常の平織組織の織物に比べ上面側緯糸のクリンプ長さが長くなるため繊維支持性を向上させる効果もある。
すなわち、本発明者は上記課題を解決するために以下の構成を採用した。
(1)上面側緯糸と織り合わせる上面側経糸、下面側緯糸と織り合わせる下面側経糸、上面側緯糸と下面側緯糸の両方と織り合わせる経糸接結糸から構成されており、上面側経糸及び下面側経糸が上下に配置する上下経糸の組と、少なくとも1本が経糸接結糸である経糸接結糸の組とを有する工業用二層織物において、該経糸接結糸の組の糸によって形成される上面側に現れる全てのナックルが、該経糸接結糸の組に隣接する上面側経糸が形成する上面側ナックルに近接並列することを特徴とする工業用二層織物である。
(2)上面側緯糸と織り合わせる上面側経糸、下面側緯糸と織り合わせる下面側経糸、上面側緯糸と下面側緯糸の両方と織り合わせる経糸接結糸から構成されており、上面側経糸及び下面側経糸が上下に配置する上下経糸の組と、少なくとも1本が経糸接結糸である経糸接結糸の組とを有する工業用二層織物において、上下経糸の組を構成する上面側経糸の全て又は一部が上面側に現れる一部のナックルが欠如している不完全上面側経糸であり、該不完全上面側経糸に隣接するように前記経糸接結糸の組が配置され、該経糸接結糸の組の糸によって形成される上面側に現れる一部のナックルが、該不完全上面側経糸のナックルが欠如した部位を補完するもので、残りのナックルは隣接する上面側経糸が形成する上面側ナックルに近接並列することを特徴とする工業用二層織物である。
(3)前記不完全上面側経糸が完全組織において、ナックルが2箇所欠如した組織であることを特徴とする、上記(2)に記載の工業用二層織物である。
(4)前記経糸接結糸の組の経糸の一部の上面側ナックルは、隣接する上面側経糸のナックルに近接並列するものであり、その経糸の他の上面側ナックルは隣接する不完全上面側経糸の欠如したナックルを補完するものであることを特徴とする、上記(2)または(3)のいずれか一に記載の工業用二層織物である。
(5)前記経糸接結糸の組のうち1本が、隣接する上面側経糸のナックルに近接並列するナックルを形成するものであって、他の1本が前記不完全上面側経糸の欠如したナックルを補完する組織であることを特徴とする、上記(2)または(3)のいずれか一に記載の工業用二層織物である。
(6)前記経糸接結糸の組の糸のそれぞれが、同じまたは異なる上面側経糸のナックルに並列または補完することを特徴とする上記(1)ないし(5)のいずれか一に記載の工業用二層織物である。
(7)前記経糸接結糸の組が、2本の経糸接結糸または1本の経糸接結糸と1本の上面側経糸または1本の経糸接結糸と1本の下面側経糸によって構成されていることを特徴とする、上記(1)ないし(6)のいずれか一に記載の工業用二層織物である。
(8)前記経糸接結糸が完全組織において、1本または2本の上面側緯糸の上を1回または2回通り、その後下層に潜って1本または2本の下面側緯糸の下を通る組織であることを特徴とする、上記(1)ないし(7)のいずれか一に記載の工業用二層織物である。
(9)前記上下経糸の組と経糸接結糸の組を交互に配置したことを特徴とする、上記(1)ないし(8)のいずれか一に記載の工業用二層織物である。
本発明は、経糸配置本数を減らすことなく織組織によって上面側表面に縦方向に伸びる脱水溝を設けた構造の織物である。本発明の織物を構成する経糸は、上面側緯糸と織り合わせる上面側経糸、下面側緯糸と織り合わせる下面側経糸、そして上面側緯糸と下面側緯糸の両方と織り合わせる経糸接結糸である。
本発明において、脱水溝を形成するための方法として、(1)並列型と(2)並列+補完型、の2つがある。いずれの方法においても経糸接結糸の組を構成する経糸の上面側ナックルが隣接する上面側経糸のナックルに近接並列し、寄り合う部分ができることでその移動したところに空間が生じ、全体として織物の縦方向に溝が形成されるのである。(2)の並列+補完型については、並列に加え隣接する上面側経糸のナックルが欠如した部分を経糸接結糸の組の糸が形成するナックルによって補完する構造である。いずれにしても、寄り合う部分と離れる部分ができるものであるが、並列、補完共に縦溝を形成するための理論は共通しており、並列は単に経糸接結糸の隣に配置する上面側経糸のナックルに寄り添って配置したものであり、補完は隣接する上面側経糸のナックルが存在しない部分に経糸接結糸が代わってナックルを形成するもので、単に隣接する上面側経糸の組織の違いだけであって大差はない。
本発明では、上面側経糸と下面側経糸を上下に配置した上下経糸の組があり、他には少なくとも1本の経糸接結糸からなる経糸接結糸の組が存在する。
経糸接結糸の組は、2本の経糸接結糸が交差部を形成するように隣接配置しているものや、経糸接結糸と下面側経糸、あるいは経糸接結糸と上面側経糸からなるものがある。
上面側経糸については、上面側経糸と下面側経糸から形成される上下経糸の組があり、(2)並列+補完型についてはその上面側経糸が完全上面側経糸と不完全上面側経糸が混在している場合や、全てが不完全上面側経糸の場合がある。不完全上面側経糸とは上面側表面に形成される一部のナックルが欠如している糸であり、例えば平織の場合、通常は経糸が1本の緯糸の上、1本の緯糸の下を交互に通る繰り返しによって構成されているが、経糸が1本の緯糸の上を通った後、次いで3本の緯糸の下を通り、次いで1本の緯糸の上を通る組織としている場合等である。この場合、1つのナックルが欠如しているという。
また完全上面側経糸とは経糸の完全組織を構成する糸であり、上面側緯糸と織り合わされた1本の経糸によって上面側表面に組織を形成するものであって、ナックルが欠如することなく一定パターンが繰り返された一般的な上面側経糸であり、例えば平織の場合、1本の緯糸の上、1本の緯糸の下を交互に通る繰り返しによって構成されたもので、(1)並列型の上下経糸の組の上面側経糸は全て完全上面側経糸である。
ナックルとは経糸が1本(または2本)の緯糸の上、または下を通るところで緯糸に沿って屈曲している織り合せ部をいう。
上面側経糸については上下経糸の組の他に経糸接結糸の組の上面側経糸が存在する場合がある。経糸接結糸の組は2本の経糸接結糸からなるもの、経糸接結糸と下面側経糸、経糸接結糸と上面側経糸からなるものがあるが、経糸接結糸の組の上面側経糸は隣接する上下経糸の組の上面側経糸に寄るものであるため、上下経糸の組の上面側経糸とは組織や機能が異なるものである。
経糸接結糸の組織に関しては特に限定はないが、1本または2本の上面側緯糸の上を1回または2回通り、その後下層に潜って1または2本の下面側緯糸の下を通る組織とするとよい。経糸接結糸は上層に現れた後、下層に潜る組織であるため、縦溝がある織物層内に内部空間を大きく確保することができ、十分なろ水性、通気性を確保することができる。
経糸接結糸はその場に留まらず隣接する上面側経糸側に移動する糸であるため、表面に余り多くのナックルを形成する組織としない方が好ましく、上面側表面組織や上面側経糸組織との兼ね合いにより決定すればよい。経糸接結糸は1本、多くても2本の上面側緯糸の上を通る部分を1回または2回形成する組織とするのが好ましい。例えば、上面側表面に上面側緯糸1本分以上離れた2つ以上のナックルを形成する組織等である。
経糸接結糸の組の経糸接結糸と上面側経糸の上面側ナックルの全ては並列するか、もしくは補完する糸であるが、まずナックルが並列して縦溝が形成される理論について説明する。
上面側経糸とその隣の経糸接結糸または経糸接結糸の組の上面側経糸は同じ1本または2本の上面側緯糸の上を揃って通る組織であるため、その交絡部では緯糸が曲げられて谷になった部分にその2本の経糸のナックルが集まることでくっつき合う近接部となり、移動したことで離れる部分が生じ離れた部分が縦溝となる。
また、離れようとする部分の隣接する経糸間で、それぞれの経糸が隣接する上面側緯糸の上にそれぞれナックルを形成するような、表面からみたときに斜め隣に経糸ナックルが形成される組織とするとより縦溝が形成されやすい。この組織はナックル同士が反発するような、移動を後押しする力が生じる組織であるためである。
例えば、図18に示すように、張力の掛かった経糸1の上を通る緯糸4が、その隣の経糸2との交点では経糸2の下を通り、また経糸2の上を通る緯糸3が、その隣の経糸1との交点では経糸1の下を通る2本の経糸と2本の緯糸が交差する部分で説明すると、緯糸4は経糸1の上を通る交絡部では押し上げられて山になり、経糸2の下を通るところでは谷になる。一方、緯糸3は経糸2の上を通る交絡部では押し上げられて山になり、経糸1の下を通るところでは谷になる。このように、隣接する2本の経糸と2本の緯糸からなる4つの交点で経糸、緯糸の配置を上下逆の構造とすることで、谷にある経糸は山から離れる方向(図18の矢印方向)に移動しようとするため、隣接する経糸1と2は共に離れる方向に動いて、そこに隙間が形成される。この離れようとする力をナックルの移動を後押しする力として利用している。
同様にナックルが補完して縦溝が形成される理論について説明すると、上面側層において、上面側経糸のナックルが欠如した空間が存在すると、糸は均一になろうとそこを埋めるように経糸接結糸のナックルが移動する現象が生じる。さらに、経糸接結糸のナックルの移動を後押しする力が生じる組織であるためナックルの移動は生じやすい。この後押しする力は前記と同様である。
補完も並列も上記に示した通り共通の理論を利用して縦溝を形成しており、単に隣接する上下経糸の組の上面側経糸の組織が異なるだけである。補完の場合には上面側表面に形成される一部のナックルが欠如している不完全上面側経糸が存在する。
不完全上面側経糸の少なくとも片側隣には必ず経糸接結糸の組が配置されており、不完全上面側経糸の欠如したナックルを補うように経糸接結糸の組の経糸接結糸または上面側経糸が上面側緯糸の上を通ってナックルを形成する組織とすることで、上面側表面に均一な一定パターンが形成される。不完全上面側経糸は完全組織において少なくとも1箇所以上のナックルが欠如しており、その隣に配置している経糸接結糸や上面側経糸によって補完される。
均一な表面が必要とされる用途では、補完することで形成される表面を均一とするため、上面側表面を形成する不完全上面側経糸、経糸接結糸、上面側経糸の組織とその組み合わせや配置等を十分考慮する必要がある。
本発明の効果を最大限に発揮できる配置とは、上下経糸の組と経糸接結糸の組を交互に配置することである。
不完全上面側経糸の組織については、表面に形成するナックル数が少な過ぎると上面側緯糸と下面側緯糸の間を通る距離が長くなり、交絡部が少なくなるので剛性が低下し変形しやすい織物になってしまう。そのため、補完されて形成される上面側組織を平織組織等の比較的交絡部の多い組織とし、不完全上面側経糸は2本の経糸接結糸、または1本の経糸接結糸と上面側経糸によって補完されるため、欠如したナックルの数を完全組織中2つ程度にするのが好ましい。その他には補完されて形成される上面側組織を2本の上面側緯糸の上、次いで2本の上面側緯糸の下を通る組織とし、そのうちの2本の上面側緯糸の上を通る1箇所のナックルを経糸接結糸によって補完すればよい。
上面側表面組織については、不完全上面側経糸の組織や経糸接結糸の組の経糸接結糸、上面側経糸の組織等を考慮して決定すればよく、前述の通り交絡部の多い平織組織等が好ましいが、不完全上面側経糸が経糸接結糸に補完されて形成される組織を平織組織とし、完全上面側経糸組織はその他の組織としても構わない。
不完全上面側経糸の欠如したナックルは、隣に配置する経糸接結糸の組の経糸接結糸か上面側経糸によって補完されるものであるが、その経糸接結糸や上面側経糸は補完だけでなく、1本の糸の別のナックルで不完全上面側経糸の上面側ナックルに並列するものであっても構わない。つまり、不完全上面側経糸が隣接する経糸に並列もされ、補完もされる場合をいう。
例えば、経糸接結糸の組の1本が上面側に形成するナックルの一部が隣接する不完全上面側経糸の欠如した部分を補完し、残りのナックルがその不完全上面側経糸のナックルに近接並列する組織とする糸を2本組にした場合や、他には経糸接結糸の組のうち1本が、不完全上面側経糸の欠如したナックルを補完するもので、他の1本が反対側に隣接する上面側経糸のナックルに近接並列するナックルを形成する組織とした2本からなる場合等もある。
そして、経糸接結糸の組の2本が共に片側隣に配置している上面側経糸に並列または補完するものであってもよく、また経糸接結糸の組の1本が右側の上面側経糸に並列または補完するもので、もう1本が左側の上面側経糸に並列または補完するような、2本が左右に分かれそれぞれ別の糸に寄る構造であっても構わない。
例えば、(1)の並列型の場合、経糸接結糸の組を構成する2本の糸が片側隣に隣接する上面側経糸のナックルに隣接並列する組織となるようにした場合や、他には経糸接結糸の組のうち、1本が右隣に隣接する上面側経糸のナックルに近接並列し、他の1本が左隣に隣接する上面側経糸のナックルに近接並列する組織とした2本からなる場合がある。
ただし、1本の糸の1つのナックルが右側に配置する上面側経糸に並列、補完し、他の1つのナックルが左側に配置する上面側経糸に並列、補完するものは好ましくない。このような組織とすると、1本の経糸接結糸が右に左に蛇行しながらナックルを形成する構造となりやすいため、本発明で目的としている縦方向の溝の形成を阻害する恐れがあるためである。
また、下面側層については、下面側経糸と経糸接結糸によって構成されており、組織は特に限定されない。2本の下面側の経糸が並列して平織を構成する畝織り組織であってもよく、下面側緯糸が下面側表面にロングクリンプを形成する構造であってもよい。その他下面側経糸が単独で1本の下面側緯糸の下、複数本の下面側緯糸の上を通る構造等、特に限定されない。
本発明に使用される構成糸の線径については、緻密で平滑な表面とするために上面側表面を構成する上面側緯糸、上面側経糸、経糸接結糸は比較的線径の小さいものの方が好ましい。緯糸については、上面側層は緻密な表面とするため、上面側緯糸の線径を比較的小さくする。そして下面側層はマシンやロール接触面側となり下面側表面は剛性や耐摩耗性が必要とされるため、下面側緯糸は比較的線径の大きいものの方が好ましい。また、上面側経糸、下面側経糸、経糸接結糸の線径を同じとしても、下面側経糸のみを大径としても構わない。上面側緯糸と下面側緯糸の配置比率は1:1であってもよく、その他、2:1や3:2、3:1、4:3、4:1等適宜選択できる。下面側緯糸本数を上面側緯糸本数より少なくすることで脱水溝となる横溝も形成され、縦溝と組み合わせることで脱水性、ろ水性がより向上する。
また、下面側緯糸の配置比率を小さくすると、経糸接結糸が上面側緯糸と織り合わせる部分と下面側緯糸と織り合わせる部分の距離が離れるため、隣接する経糸に寄りやすくなり、縦方向の溝が形成され好ましい。
本発明に使用される糸は用途によって選択すればよいが、例えば、モノフィラメントの他、マルチフィラメント、スパンヤーン、捲縮加工や嵩高加工等を施した一般的にテクスチャードヤーン、バルキーヤーン、ストレッチヤーンと称される加工糸、あるいはこれらを撚り合わせる等して組み合わせた糸が使用できる。また、糸の断面形状も円形だけでなく四角形状や星型等の短形状の糸や楕円形状、中空等の糸が使用できる。また、糸の材質としても、自由に選択でき、ポリエステル、ポリアミド、ポリフェニレンサルファイド、ポリフッ化ビニリデン、ポリプロピレン、アラミド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエチレンナフタレート、ポリテトラフルオロエチレン、綿、ウール、金属等が使用できる。もちろん、共重合体やこれらの材質に目的に応じてさまざまな物質をブレンドしたり含有させた糸を使用しても良い。
抄紙用ワイヤーとしては種々の材料を用いることができるが、一般的には上面側経糸、下面側経糸、経糸接結糸、上面側緯糸に剛性があり、寸法安定性に優れるポリエステルモノフィラメントを用いるのが好ましい。また、耐摩耗性が要求される下面側緯糸にはポリエステルモノフィラメントとポリアミドモノフィラメントを交互に配置する等、交織するのが剛性を確保しつつ耐摩耗性を向上できるので好ましい。
本発明に係る工業用二層織物は、経糸本数を減らすことなく、織組織によって織物走行方向である縦方向に伸びる脱水溝を設けた織物とすることで、脱水性、通気性を確保し、同時に表面平滑性、繊維支持性、剛性が向上するという効果を奏する。
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照して説明する。
図1〜8は本発明の(1)並列型の実施例であり、図1、3、5、7は意匠図であり、図2、4、6、8は経糸に沿った断面図である。図17は経糸接結糸が上下することによって形成された織物の内部空間を示す。
ここで意匠図とは、織物組織の最小の繰り返し単位(完全組織ともいう)であって、この完全組織が上下左右に繋織されて織物全体の組織が形成される。以下に示す実施形態1〜4の意匠図において、経糸はアラビア数字、例えば1、2、3・・・で示した。また完全上面側経糸はuを付した数字、不完全上面側経糸はu’を付した数字、経糸接結糸はbを付した数字、経糸接結糸と組を形成している上面側経糸はu''を付した数字、経糸接結糸b又は上面側経糸u''と組を形成する経糸接結糸はBを付した数字、下面側経糸をdを付した数字で表した。
経糸の組については上面側経糸(u)と下面側経糸(d)からなる上下経糸の組と、2本の経糸接結糸(b、B)からなる経糸接結糸の組、不完全上面側経糸(u’)と下面側経糸(d)からなる上下経糸の組、上面側経糸(u'')と経糸接結糸(B)からなる経糸接結糸の組がある。
緯糸はダッシュを付したアラビア数字、例えば1’、2’、3’・・・で示した。緯糸の配置比率によって上面側緯糸と下面側緯糸が上下に配置されている場合と、上面側緯糸のみの場合があり、上面側緯糸をuを付した数字、下面側緯糸をdを付した数字で示し、例えば1’u、2’d等と示した。
また、×は上面側経糸(u、u’、u'')が上面側緯糸の上側に位置し上面側表面にナックルを形成していることを示し、□は下面側経糸(d)が下面側緯糸の下側に位置し下面側表面にナックルを形成していることを示す。●は経糸接結糸(b)が上面側緯糸の上側に位置してナックルを形成していることを示し、○はその経糸接結糸(b)が下面側緯糸の下側に位置してナックルを形成していることを示す。また、◆も経糸接結糸(B)が上面側緯糸の上側に位置してナックルを形成していることを示し、◇はその経糸接結糸(B)が下面側緯糸の下側に位置してナックルを形成していることを示す。意匠図中の矢印は経糸接結糸(b、B)または上面側経糸(u'')のナックルが不完全上面側経糸のナックルが欠如した部位を補完する部分を指し示している。
意匠図中の太枠は経糸接結糸のナックルが上面側経糸ナックルに並列配置している部分であり、網掛けは図9以降でナックルが欠如した部分を示している。
意匠図では糸が上下に正確に重なって配置されることになっているが、これは図面の都合上であって実際の織物ではずれて配置されていることがある。
(実施形態1)
図1及び図2は本発明に係る実施形態1の織物の意匠図であり、経糸16本からなる16シャフトの織物である。経糸2、4、6、8は上面側経糸(u)と下面側経糸(d)からなる上下経糸の組であり、経糸1、3、5、7の一方が経糸接結糸(b)であり、もう一方が下面側経糸(d)であり、上下経糸の組と経糸接結糸の組が交互に配置している。
上面側経糸は平織組織であり、1本の上面側緯糸の上下を交互に通る。そして、経糸接結糸は1本の上面側緯糸の上を通った後、下層に潜って1本の下面側緯糸の下を通る組織であり、上下層を織り合わせている。経糸接結糸の上面側ナックルは上面側経糸の一部のナックルに並列しており、例えば、図1及び図2に示す如く、経糸接結糸1bはその隣の上面側経糸(2u)が上面側緯糸(7’u)の上に形成したナックルに近接並列している。そして、経糸接結糸(3b)はその隣の上面側経糸(2u)が上面側緯糸(5’u)の上に形成したナックルに近接並列している。これにより、経糸(1)と(3)の部分に縦方向に伸びる溝が形成される。
上記の形態によって、通常の平織に比べ緯糸の打ち込み本数を増やすことができ、上面側経糸は組織上は平織だが、通常の平織組織よりも上面側緯糸は長いクリンプとなるため繊維支持性に優れたものとなる。
また、経糸接結糸は上面側緯糸と織り合わされてナックルを形成した後、下層に潜って下面側緯糸と織り合わされ、再び上面側緯糸と織り合わされる組織である。このような組織であることと経糸接結糸が縦溝間に配置していることが相まって、織物内に大きな内部空間(図17の斜線部分)が形成され、十分なろ水性、通気性を確保できる。
下面側層は隣接する2本の下面側経糸、または下面側経糸と経糸接結糸が同じ下面側緯糸の上下を通る畝織組織となっているため剛性に優れた織物である。
(実施形態2)
図3及び図4は本発明の実施形態2の織物の意匠図である。実施形態1と同じ16シャフトの上面平織組織の織物で、経糸1、3、5、7は上面側経糸(u)と下面側経糸(d)からなる上下経糸の組であり、経糸2、4、6、8は経糸接結糸(b、B)の組であり、上下経糸の組と経糸接結糸の組が交互に配置している。実施形態1とは、経糸接結糸の組が2本の経糸接結糸からなるところが異なる。
上面側経糸は平織組織であり、その両側には経糸接結糸の組が配置されている。経糸接結糸は1本の上面側緯糸の上を通った後、下層に潜って1本の下面側緯糸の下を通る組織であり、上下層を織り合わせている。経糸接結糸の上面側ナックルは隣接する上面側経糸のナックルに並列しており、それによって上面側経糸間とその層内に縦方向に伸びる空間が形成される。本実施形態では経糸接結糸の組の一方の糸は右側隣に配置する上面側経糸の1つのナックルに並列し、もう一方の糸は左側隣に配置する上面側経糸の1つのナックルに並列している。このように、組の中でそれらが分かれて別の糸に並列して配置しても構わない。
下面側層組織については実施例1と同じである。
実施形態1と同様に、上面側経糸間に縦溝が形成され、その層内にも内部空間が形成されるため、通気性、ろ水性に優れ、また緯糸の打ち込み本数を増やすことができるため、表面平滑性、繊維支持性に優れた織物となる。
(実施形態3)
図5及び図6は本発明の実施形態3の織物の意匠図である。実施形態1と同じ16シャフトの上面平織組織の織物だが、上面側緯糸と下面側緯糸の配置比率が4:1である点が異なるが、それ以外は同じ構造である。このように下面側緯糸本数を減らすことで下面側の横方向にも溝が形成され脱水性がさらに向上する。下面側緯糸本数が少ない分、その線径を大きくすれば耐摩耗対策となる。
(実施形態4)
図7及び図8は本発明の実施形態4の織物の意匠図である。実施形態2と同じ16シャフトの上面平織組織の織物だが、上面側緯糸と下面側緯糸の配置比率が3:1である点が異なり、経糸接結糸が1本の上面側緯糸の上を2回通るナックルを形成する組織である。
一方の経糸接結糸は1本の上面側緯糸の上を通った後、下層に潜って1本の下面側緯糸の下を通る組織であり、もう一方は離れた2つの上面側緯糸の上を通り、その後下層にもぐって下面側緯糸の下を通る組織である。2本の経糸接結糸(b、B)の上面側ナックルは上面側経糸の一部のナックルに並列しており、例えば、図7及び図8に示す如く、経糸接結糸(2b)はその隣の上面側経糸(3u)が上面側緯糸(1’u)の上に形成したナックルに近接並列している。そして、経糸接結糸(2B)は上面側経糸(3u)が上面側緯糸(5’u、9’u)の上に形成したナックルに近接並列している。
これにより経糸接結糸の組(2b,2B)と上下経糸の組(3u,3d)が近接し合い、経糸(2)のところに縦溝が形成される。
他の実施形態同様に、上面側経糸間に縦溝が形成され、その層内にも内部空間が形成されるため、通気性、ろ水性に優れ、また緯糸の打ち込み本数を増やすことができるため、表面平滑性、繊維支持性に優れた織物となる。
更に、本発明に係る実施形態5〜8について図面を参照して説明する。
図9〜16は本発明に係る(2)並列+補完型の実施形態の例を示す図である。図9、11、13、15は意匠図である。図10、12、14、16は経糸1〜4についての各断面図である。
(実施形態5)
図9は本発明に係る実施形態5の織物の意匠図であり、経糸16本からなる16シャフトの織物である。経糸1、3、5、7は上面側経糸(u)と下面側経糸(d)からなる上下経糸の組であり、そのうち経糸1、5が不完全上面側経糸(u’)であり、経糸3、7は完全上面側経糸(u)である。そして、経糸2、4、6、8は2本の経糸接結糸からなる経糸接結糸の組(b,B)であり、上下経糸の組と経糸接結糸の組が交互に配置している。上面側緯糸と下面側緯糸の配置比率は2:1である。
上面側表面に形成される組織は平織組織であり、1本の上面側緯糸の上下を交互に通る。そして、経糸接結糸は1本の上面側緯糸の上を通った後、下層に向かい次いで1本の下面側緯糸の下を通る組織であり、上下層を織り合わせている。図9、10に示す如く、組を形成する経糸接結糸のうち一方(B)は隣接する不完全上面側経糸のナックルを補完するものであり、もう一方(b)は隣接する上面側経糸ナックルの一部に並列するナックルを形成するものである。
例えば、経糸接結糸2では、一方の経糸接結糸(2B)はその隣に配置している不完全上面側経糸(1u’)のナックルが欠如した部位を補完するものであり、上面側緯糸(1’u)と織り合わされている。そして、もう一方の経糸接結糸(2b)はその反対隣に配置している完全上面側経糸(3u)のナックルの1つに並列するようにナックルを形成するものであって、上面側緯糸(6’u)と織り合わされている。
また、不完全上面側経糸(1u’)の反対隣に配置している経糸接結糸(8B)も上面側緯糸(7’u)と織り合わされ、欠如したナックルが補完される。不完全上面側経糸(1u’)は両側から組織を補完されることで上面側表面に擬似的に経糸1本分の平織組織を形成する。また、不完全上面側経糸は両側から挟まれて補完され、上面側表面の経糸1と経糸3の間に溝が形成される。しかも、上面側表面組織は平織ではあるものの経糸間に溝が形成されているため、上面側緯糸が表面に長いクリンプ(浮き)を形成する構造であり、繊維支持性が優れたものとなる。
同様に、完全上面側経糸(3u)の反対隣の経糸接結糸(4b)は、完全上面側経糸(3u)のナックルの1つに並列するようにナックルを形成するために、上面側緯糸(8’u)と織り合わされている。経糸接結糸(b、B)はその後下面側に下がるものであるためナックルが突出することはなく、上面側経糸(3u)が形成している平織組織に影響を与える程のものではない。
また、経糸接結糸は上面側緯糸と織り合わされてナックルを形成した後、下層に潜って下面側緯糸と織り合わされ、再び上面側緯糸と織り合わされる組織である。このような組織であることと経糸接結糸が縦溝間に配置していることが相まって、織物内に大きな内部空間が形成され、十分なろ水性、通気性を確保できる(図17の斜線部参照)。
下面側層は隣接する下面側経糸と経糸接結糸が同じ下面側緯糸の下を下面側緯糸1本交互に通る畝織組織となっているため剛性に優れ、且つ下面側層にも縦方向に伸びる溝が形成されるため、ろ水性、通気性にも優れた織物である。
(実施形態6)
図11は本発明に係る実施形態6の織物の意匠図である。前記実施形態5と同じ16シャフトの上面平織組織の織物で、経糸1、5は不完全上面側経糸(u’)と下面側経糸(d)からなる上下経糸の組であり、経糸3、7は完全上面側経糸(u)と下面側経糸(d)からなる上下経糸の組であり、経糸2、4、6、8は2本の経糸接結糸(b)、(B)からなる経糸接結糸の組であり、上下経糸の組と経糸接結糸の組が交互に配置している。1本の経糸接結糸が、2つのナックルを形成する組織であって、一方のナックルは隣接する上面側経糸のナックルが欠如した部位を補完するものであって、もう一方のナックルは隣接する上面側経糸の一部のナックルに並列するものである。このように、1本の経糸接結糸のナックルが補完と並列の2つの働きをするものであっても構わない。
上面側表面に形成される組織は平織組織であり、1本の不完全上面側経糸においては4つのナックルが欠如している。その両側には経糸接結糸の組が配置されており、図12に示す如く一方の経糸接結糸(b)は1本の上面側緯糸の上を通った後、下層に潜って1本の下面側緯糸の下を通り、次いで上層に上がって1本の上面側緯糸の上を通り、再び下層に潜って1本の下面側緯糸の下を通る組織で上下層を織り合わせている。組を形成する2本の経糸接結糸(B)の両方とも、一つのナックルが隣接する不完全上面側経糸(u’)のナックルが欠如した部位を補完しており、もう一つのナックルは同じ不完全上面側経糸(u’)の1つのナックルに並列するナックルを形成している。
経糸接結糸が隣接する上面側経糸に寄ることで上面側の縦方向に溝が形成されることを考慮すると、例え上面側経糸ナックルが複数存在しても、本実施形態のように1本の経糸接結糸における全てのナックルが同じ側にある上面側経糸のナックルに並列もしくは補完する構造とすると溝が形成されやすい。また、本実施形態では、上面側緯糸に比べ下面側緯糸の配置比率を少なくした。これにより、経糸接結糸の上面側緯糸との織り合わせ部から、下面側緯糸との織り合わせ部までの距離が長くなり、上下層に伸びる経糸接結糸の角度も緩やかになるので、経糸接結糸は隣の上面側経糸に寄りやすくなり、更に上面側層の縦方向に溝が形成されやすい。
経糸接結糸は上面側緯糸の上を通り、その後下面側層に潜る組織であるため、織物層内に内部空間が形成される。下面側層組織については2本の下面側の経糸が並んで1本の下面側緯糸の上、下を通る畝織組織である。
前記実施形態と同様に、上面側経糸間に縦溝が形成され、その層内にも内部空間が形成されるため、通気性、ろ水性に優れ、また緯糸の打ち込み本数を増やすことができるため、表面平滑性、繊維支持性に優れた織物となる。
(実施形態7)
図13は本発明に係る実施形態7の織物の意匠図である。前記実施形態と同じ16シャフトの上面平織組織の織物で、経糸1、3、5、7は不完全上面側経糸(u’)と下面側経糸(d)からなる上下経糸の組であり、経糸2、4、6、8は上面側経(u'')糸と経糸接結糸(B)からなる経糸接結糸の組であり、上下経糸の組と経糸接結糸の組が交互に配置している。上面側緯糸(u)と下面側緯糸(d)の配置比率は2:1である。本実施形態において、上面側経糸は平織組織を形成するものであり、完全上面側経糸がなく2つのナックルが欠如している不完全上面側経糸が存在している。
また、経糸接結糸の組が上面側経糸と経糸接結糸から構成されており、その上面側経糸は隣接する不完全上面側経糸の欠如したナックルを補完するもので、経糸接結糸は不完全上面側経糸のナックルに並列するナックルを形成するものである。前記の実施形態では不完全上面側経糸は両側に配置している経糸接結糸によって組織を補完したり、並列ナックルを形成したりしているが、本実施形態では経糸接結糸だけでなく、それと組を形成する上面側経糸も補完のためのナックルを形成する構造となっている。さらに実施形態6と同じように、本実施形態は不完全上面側経糸の両側からではなく片側隣に配置している経糸接結糸と上面側経糸によってナックルを補完、並列するものである。このように、経糸接結糸によって補完するだけでなく、本実施形態のように経糸接結糸の組を構成する上面側経糸によって欠如ナックルを補完しても構わない。
具体的には、図14に示す如く不完全上面側経糸(1u’)は上面側緯糸(6’u)と(14’u)の部分でナックルが欠如した平織組織である。そして、その隣の2は上面側経糸(2u'')と経糸接結糸(2B)からなる経糸接結糸の組であり、上面側経糸(2u'')は上面側緯糸(6’u)と(14’u)と織り合わされ上面側表面にナックルを形成している。隣の不完全上面側経糸(1u’)では該部分のナックルが欠如しているためそれを補完するように上面側経糸(2u'')が不完全上面側経糸(1u’)に寄る。さらに、経糸接結糸(2B)では、上面側緯糸(2’u)と(10’u)と織り合わされ上面側表面にナックルを形成している。隣の不完全上面側経糸(1u’)も該部分にナックルを形成しており、上面側経糸(1u’)と経糸接結糸(B)の形成するナックルが並列配置する。それらも寄り合うことで、意匠図上の経糸2の上面側に縦方向に伸びる溝が形成される。
その他の経糸でも同じことが言え、上面側表面に均一な間隔で縦方向の溝が形成される。
また、経糸接結糸は上面側緯糸と織り合わされてナックルを形成した後、下層に潜って下面側緯糸と織り合わされ、再び上面側緯糸と織り合わされる組織である。このような組織であることと経糸接結糸が縦溝間に配置していることが相まって、織物内に大きな内部空間が形成され、十分なろ水性、通気性を確保できる(図17の斜線部参照)。
下面側層組織については2本の下面側の経糸が並んで1本の下面側緯糸の下を通り。次いで3本の下面側緯糸の上を通る組織であって、下面側緯糸が経糸6本分のロングクリンプを形成する組織のため、耐摩耗性に優れたものとなる。
前記実施形態と同様に、上面側経糸間に縦溝が形成され、その層内にも内部空間が形成されるため、通気性、ろ水性に優れ、また緯糸の打ち込み本数を増やすことができるため、表面平滑性、繊維支持性に優れた織物となる。
(実施形態8)
図15は本発明に係る実施形態8の織物の意匠図である。シャフト数、糸の配置等は前記実施形態7と同じである。しかし、実施形態7では経糸接結糸の組のうち、経糸接結糸が隣の上面側経糸のナックルに近接並列するようにナックルを上面側表面に形成し、それと対になる上面側経糸が隣の不完全上面側経糸のナックルが欠如した部位を補完するものであったが、本実施形態では図16に示す如く経糸接結糸(u''、B)の組のうち、経糸接結糸(B)が隣の不完全上面側経糸(u’)のナックルが欠如した部位を補完するもので、それと対になる上面側経糸(u'')が隣の上面側経糸(u’)のナックルに近接並列するようにナックルを上面側表面に形成する。
実施形態7と8は類似しており、経糸接結糸の組の内のどちらか一方によってナックルの欠如した部位を補完しても、隣接する上面側経糸のナックルに近接並列しても構わない。
本発明に係る実施形態1の完全組織を示す意匠図である。 実施形態1の経糸1〜4に沿った断面図である。 本発明に係る実施形態2の完全組織を示す意匠図である。 実施形態2の経糸1〜4に沿った断面図である。 本発明に係る実施形態3の完全組織を示す意匠図である。 実施形態3の経糸1〜4に沿った断面図である。 本発明に係る実施形態4の完全組織を示す意匠図である。 実施形態4の経糸1〜4に沿った断面図である。
本発明に係る実施形態5の完全組織を示す意匠図である。 実施形態5の経糸1〜4に沿った断面図である。 本発明に係る実施形態6の完全組織を示す意匠図である。 実施形態6の経糸1〜4に沿った断面図である。 本発明に係る実施形態7の完全組織を示す意匠図である。 実施形態7の経糸1〜4に沿った断面図である。 本発明に係る実施形態8の完全組織を示す意匠図である。 実施形態8の経糸1〜4に沿った断面図である。 上下する経糸接結糸に沿った織物の内部空間を示す断面図である。 ナックルが並列して縦溝が形成される理論を説明するための図である。
符号の説明
1、2、3・・・8 上下経糸の組、経糸接結糸の組
1u、2u・・・ 上面側経糸
1d、2d・・・ 下面側経糸
1b、1B・・・ 経糸接結糸
1’u、2’u・・・ 上面側緯糸
1’d、3’d・・・ 下面側緯糸
1u''、2u''・・・ 経糸接結糸の組の上面側経糸
1u’、2u’・・・ 不完全上面側経糸

Claims (9)

  1. 上面側緯糸と織り合わせる上面側経糸、下面側緯糸と織り合わせる下面側経糸、上面側緯糸と下面側緯糸の両方と織り合わせる経糸接結糸から構成されており、上面側経糸及び下面側経糸が上下に配置する上下経糸の組と、少なくとも1本が経糸接結糸である経糸接結糸の組とを有する工業用二層織物において、該経糸接結糸の組の糸によって形成される上面側に現れる全てのナックルが、該経糸接結糸の組に隣接する上面側経糸が形成する上面側ナックルに近接並列し織物の上面側表面に脱水溝を形成することを特徴とする工業用二層織物。
  2. 上面側緯糸と織り合わせる上面側経糸、下面側緯糸と織り合わせる下面側経糸、上面側緯糸と下面側緯糸の両方と織り合わせる経糸接結糸から構成されており、上面側経糸及び下面側経糸が上下に配置する上下経糸の組と、少なくとも1本が経糸接結糸である経糸接結糸の組とを有する工業用二層織物において、上下経糸の組を構成する上面側経糸の全て又は一部が上面側に現れる一部のナックルが欠如している不完全上面側経糸であり、該不完全上面側経糸に隣接するように前記経糸接結糸の組が配置され、該経糸接結糸の組の糸によって形成される上面側に現れる一部のナックルが、該不完全上面側経糸のナックルが欠如した部位を補完するもので、残りのナックルは隣接する上面側経糸が形成する上面側ナックルに近接並列し織物の上面側表面に脱水溝を形成することを特徴とする工業用二層織物。
  3. 前記不完全上面側経糸が完全組織において、ナックルが2箇所欠如した組織であることを特徴とする、請求項2に記載の工業用二層織物。
  4. 前記経糸接結糸の組の経糸の一部の上面側ナックルは、隣接する上面側経糸のナックルに近接並列するものであり、その経糸の他の上面側ナックルは隣接する不完全上面側経糸の欠如したナックルを補完するものであることを特徴とする、請求項2または3に記載の工業用二層織物。
  5. 前記経糸接結糸の組のうち1本が、隣接する上面側経糸のナックルに近接並列するナックルを形成するものであって、他の1本が前記不完全上面側経糸の欠如したナックルを補完する組織であることを特徴とする、請求項2または3に記載の工業用二層織物。
  6. 前記経糸接結糸の組の糸のそれぞれが、同じまたは異なる上面側経糸のナックルに並列または補完することを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一に記載の工業用二層織物。
  7. 前記経糸接結糸の組が、2本の経糸接結糸または1本の経糸接結糸と1本の上面側経糸または1本の経糸接結糸と1本の下面側経糸によって構成されていることを特徴とする、請求項1ないし6のいずれか一に記載の工業用二層織物。
  8. 前記経糸接結糸が完全組織において、1本または2本の上面側緯糸の上を1回または2回通り、その後下層に潜って1本または2本の下面側緯糸の下を通る組織であることを特徴とする、請求項1ないし7のいずれか一に記載の工業用二層織物。
  9. 前記上下経糸の組と経糸接結糸の組を交互に配置したことを特徴とする、請求項1ないし8のいずれか一に記載の工業用二層織物。
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