JP2017053043A - レース地及びレース地の編成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】手作業による染色を経ることで得られてきたグラデーションレース類似のレースを合理的且つ簡便に製造できる技術を得る。【解決手段】編込み糸9が、特定の染料に対して染色性を異にする少なくとも第一繊維9nと第二繊維9cとを含む二種以上の繊維から構成され、レース地の幅方向における編み組織が、同一コース上を同一糸種の糸が複数ウェールに渡って糸渡りする同一糸種糸渡り部2を備えるとともに、異なった糸種の同一糸種糸渡り部2n、2cがレース地の編立方向D2に分散配置され、所定のコース数からなる単位領域に関し、レース地の幅方向D1に位置する単位領域間における比較において、第一繊維の密度が第二繊維の密度に対して少なくとも3段階で順次高くなる傾斜状組織とされるレース地を編成し、染色する。【選択図】図4

Description

レース地の一種として、その幅方向において色合いが順次変化するグラデーションレースが知られている。
この種のグラデーションレースを製造する場合には、所定の色地(代表的には白)のレースを編み、原反を得、この原反の幅方向の一端を染料に浸漬して、染め加工を行ってきた。目的とする「グラデーション」を得るには、レース幅方向における染色量を変化させる必要があり、例えばレース幅方向端側を濃く、内部側を薄く染める場合、幅方向端部側程、染料への浸漬時間を長くして染色濃度を変化させることとしていた。染色時間の調整は、一回の染色作業で幅方向端側を長く漬けておく、あるいは、幅方向端側ほど染色回数(染料への浸漬回数)を増加させ等の操作となる。
この種の作業は、従来、手作業であり、特に先行技術文献を挙げることはできない。
一方、特定の染料に対して染色性が異なる糸を編み地領域毎に使い分けて、単一のレース地で領域毎に多色の製品を得る技法が特許文献1,2.3等で提案されている。
日本国特開2001−336047号公報 日本国特開2006−37319号公報 日本国特開平10−8384号公報
グラデーションレースを得るために手染色を行う場合、以下の問題がある。
1 作業が複数回の染色工程を含む手作業、或いは、所定の染色時間操作を実行する手作業となるため、目的とするグラデーションレースを大量且つ短納期で製造することは実質的に不可能である。発明者らの検討によると、例えば5000m程度までの少量生産では製造可能だが、50万m等の大量生産はできない。敢えて行う場合は、加工賃が膨大となり、納期も通常許容されることがない長期間となる。
2 上述の手作業を伴う従来手法を採用する場合、レース地をその幅方向において異なった濃度で染色するため、幅方向に直交する編立方向においては同一のグラデーションとなる。換言すると、編立方向においてグラデーションをつけることは実質的に不可能である。
3 また、この従来手法を採用する場合、レース地を、その幅方向一端側において特定の染料で染色するため、レース地の幅方向の両端にグラデーションを設けよう(両端グラデーション)とすると、一端側と他端側とで別々に作業を行う必要がある。
プリント染色も可能だが、特定の箇所に色を順次置くことには無理があり、孔を多数有するレースを対象とすると、レース柄に合わせて染色度合の異なる領域にグラデーション独特の変化を付けることが困難な場合がある。
一方、特許文献1、特許文献2に開示の技術では、染色が複雑な段階を経るものとなったり(特許文献1)、特殊な撚り糸の製造が必要となる(特許文献2)。特許文献3に開示の技術では、色合いが順次変化するレースを得ることができない。
本発明の目的は、従来、手作業による染色工程を経ることでのみ得られてきたグラデーションレース類似のレースを合理的且つ簡便に得て、レースに求められる柄出しが可能であるとともに、大量生産に対応することができる技術を得ることにある。
更なる本発明の目的は、レース地の幅方向のみならず、その編立方向においても色合いが順次変化するレース地を得ることにある。
上記目的を達成するための、本願に係る、
ウェールとウェール間に亘って編み込まれる緯糸とから成る地組織と、前記地組織に編み込まれる編込み糸とから編成されるレース地の特徴構成は、
前記緯糸若しくは前記編込み糸或いはそれらの両方が、特定の染料に対して染色性を異にする少なくとも第一繊維と第二繊維とを含む二種以上の繊維から構成され、
レース地の幅方向における編み組織が、同一コース上を同一糸種の糸が複数ウェールに渡って糸渡りする同一糸種糸渡り部を備えるとともに、異なった糸種の同一糸種糸渡り部がレース地の編立方向に分散配置されて構成され、
所定のコース数からなる単位領域に関し、レース地の幅方向に位置する前記単位領域間における比較において、第一繊維の密度が第二繊維の密度に対して少なくとも3段階で順次高くなる傾斜状組織とされることにある。
この構成のレース地を得るためには、
ウェールとウェール間に亘って編み込まれる緯糸とから成る地組織と、前記地組織に編み込まれる編込み糸とから編成されるレース地を編成方法するに、
前記緯糸若しくは前記編込み糸或いはそれらの両方を、特定の染料に対して染色性を異にする少なくとも第一繊維と第二繊維とを含む二種以上の繊維から構成し、
レース地の幅方向における編み組織に、同一コース上を同一糸種の糸が複数ウェールに渡って糸渡りする同一糸種糸渡り部を備えるとともに、異なった糸種の同一糸種糸渡り部がレース地の編立方向に分散配置され、
所定のコース数からなる単位領域に関し、レース地の幅方向に位置する前記単位領域間における比較において、第一繊維の密度が第二繊維の密度に対して少なくとも3段階で順次高くなる傾斜状組織とすればよい。
この構成のレース地は、所定のコース数を備えて構成される単位領域に、同一コース上を複数ウェールに渡って編込まれる同一糸種糸渡り部を備えるものとする。即ち、同一の糸種(換言すると同一の色合いに染色される糸)がレース地の幅方向であるコース方向に伸びる部位(領域)が形成されるとともに、異なった糸種に関して、異なった糸種の同一糸種糸渡り部をレース地の編立方向に分散して配置する。この分散配置は、レース地の編立方向において、1コース毎、2コース毎といった形態で2糸種の同一糸種糸渡り部を均等に分散配置するものとしてもよいし、目標とする柄の形態にあわせて同一糸種糸渡り部の長さ或いは出現割合或いはそれらの両方を変化させながら、配置してもよい。
この構成をとると、染色後、異なった色の同一糸種糸渡り部が、編み組織の設計に従って分散して表面に現れることとなる。そして、所定のコース数を備えて構成される単位領域比較で、レース地の幅方向に位置する単位領域間の比較において、第一繊維の密度を第二繊維の密度に対して少なくとも3段階で順次高くなる傾斜状組織とする。
即ち、レース地の幅方向に関して、単位領域間で比較すると、同一糸種糸渡り部の割合が段階的に変わることで、その密度が第一繊維に関しては例えば高くなる(第二繊維に関しては例えば低くなる)構成とすることができる。ここで、第一繊維が100%で第二繊維が0%の単位領域が形成されていてもよいし、第一繊維が0%で第二繊維が100%の単位領域が形成されていてもよい。ただし、段階的に変化する3段階のなかで、少なくとも中間段階には、第一繊維が所定%含まれ、第二繊維が対応する%で含まれる領域が存在することとなる。
この割合変更に関しては、同一糸種糸渡り部のレース幅方向の長さの調整、下記するようにコース数の調整、さらには、その領域に使用する糸の太さ等の調整により、単位領域間における密度の調整を行うことが可能となる。
このようにして編まれたレース地を染色すると、染色性の異なる第一繊維と第二繊維は、特定の染料の染色により異なった色合いを呈することとなる。さらに、それら繊維の密度が少なくとも3段階で順次変えられているため、グラデーションに似た外観を呈するレース地を、編立てられたレース地全体を一様に染色操作するだけで得ることができる。
無論、第一繊維に対する染料を使用するととともに、第二繊維に対して異なった染料を使用して、繊維各々を目的とする特定の色とすることも可能である。
結果、従来技術で問題となった手作業の課題を良好に解消できた。
また、前記単位領域間の比較において、前記第一繊維の密度を前記第二繊維の密度に対して順次高くするに、前記第一繊維の密度が高い領域程、前記第一繊維を含む前記同一糸種糸渡り部の数が多いことが好ましい。
この構成のレース地は、前記単位領域間における比較において、前記第一繊維の密度を前記第二繊維の密度に対して順次高くするに、前記第一繊維の密度が高い領域程、前記第一繊維を含む前記同一糸種糸渡り部の数を多くすることで、編成できる。
先にも示したように、第一繊維の密度と第二繊維の密度との調整を、所定のコース数を含む単位領域内に含まれる第一繊維を含むコース数と第二繊維を含むコース数とのコース数の調整により、もっとも簡便な手法で調整でき、目的とするグラデ―ションレースを比較的容易に得ることができる。
さらに、前記同一糸種糸渡り部が、同一の糸種且つ異なった前記緯糸若しくは前記編込み糸がレース地の幅方向に連続する同一糸種連続部として形成され、
前記第一繊維の密度が高い領域程、レース地の編立方向における前記同一糸種連続部の数が多いことが好ましい。
この構成のレース地は、
前記同一糸種糸渡り部を、同一の糸種且つ異なった前記緯糸若しくは前記編込み糸がレース地の幅方向に連続する同一糸種連続部として形成し、
前記第一繊維の密度が高い領域程、レース地の編立方向における前記同一糸種連続部の数を多くすることで編成できる。
これまで説明してきた同一糸種糸渡り部に関しては、この部分(領域)が、単一の緯糸若しくは編込み糸により形成されるか、複数のこれら糸によって形成されるかについては、述べていない(換言すると限定していない)。一般に、経編地では、単一の緯糸若しくは編込み糸が緯振りできるウェール数には限界がある(例えばリバー機の場合5ウェールである)。従って、単一の緯糸若しくは編込み糸でのみ、同一糸種糸渡り部を形成すると、その長さに限界が生じる。
これに対して、同一糸種糸渡り部を同一糸種連続部として、複数の糸の幅方向配列の組み合わせで形成することで、同一糸種糸渡り部のレース地幅方向の長さを自由に調整でき、グラデーションの程度(幅方向での色の変化程度)を自由に調整できるとともに、柄の選択性も格段に向上する。
また、このレース地において、前記同一糸種連続部は、レース地の幅方向に位置するウェールの数に相当する数の前記緯糸若しくは前記編込み糸を緯振りしてレース地の幅方向において連続に編成される構成とできる。
この構成を採用することで、例えば、隣接ウェール間を順次編込まれる緯糸若しくは編込み糸によって、同一糸種のものとして、本願独特のレース地を実現できる。
さらに、これまで説明してきたレース地において、
前記緯糸若しくは前記編込み糸として第三繊維及び第四繊維を備え、
前記第三繊維として前記第四繊維より太い繊維が使用され、
レース地の編立方向における編み組織に関し、当該方向における単位領域間の比較で、前記第三繊維の密度が前記第四繊維の密度より高い領域が形成されることが好ましい。
この構成のレース地は、
前記緯糸若しくは前記編込み糸として第三繊維及び第四繊維を使用し、
前記第三繊維として前記第四繊維より太い繊維を使用し、
レース地の編立方向における編み組織に関し、当該方向における単位領域間の比較で、前記第三繊維の密度が前記第四繊維の密度より高い領域を形成することで実現できる。
これまでの説明した技術は、レース地幅方向でグラデーションを付けるための手法であるが、編立方向において、第三繊維と第四繊維とを備え、糸の太さを変えることで、同一種の繊維を使用する構成においても、密度の変化により、染色後の色合いに変化を付けることが可能となる。
ここで、糸が太い(密度が高い)ほうが色合が濃くなり、糸が細い(密度が低い)ほうが色合いは薄くなる。
糸種の選択は、第三繊維、第四繊維が、それぞれ先に説明した第一繊維、第二繊維のいずれかであってもよいし、別の糸種を採用してもよい。別種を選択する場合の一例を示すと、第一繊維としてカチオンを、第二繊維としてナイロンを、さらに、第三繊維、第四繊維としてビスコースレーヨンを使用することも可能である。
以上説明したように、レース地の組織設計段階において、同一糸種糸渡り部(同一糸種連結部)を利用して、単位領域あたりの第一繊維、第二繊維の密度に傾斜状の変化をつけておくことで、機械的にレースを編成するとともに、所定の染色操作を実行して、本願が目的とするグラデーションレースを得ることができた。即ち、決まったところに任意のグラデーションを現出することができた。
この技術により、反物の状態での染色が可能となり、大量生産でグラデーション製品が可能となった。
本願発明のグラデーションレースの外観を示す図 リバーレースの構成の説明図 糸種に従った密度調整の一手法を説明するための説明図 図1のA部拡大図 図4のZm領域(編み立て方向長さE)に形成された同一糸種連続部3の組織構成を示す説明図 図1に於けるB部を図4の拡大程度より小さい程度で拡大した図 本願手法をラッセル編物で実現する場合の図3に対応する説明図
本願の実施の形態を以下図面に基づいて説明する。
図1は、経編地であるレース地1を表面側からみた外観を示す図である。
本願の特徴は、同図にも示すように、経編地であるレース地1の色調が、外観上、レース地の幅方向D1に順次遷移いていくことにある。この例では、レース地の幅方向D1で、左右両端部位Ze、その内側両中間部位Zm及び中央部位Zcの色調が順次変化している。この図におけるA部の組織拡大を図4に、B部の組織拡大を図6にそれぞれ示した。図5は、図4における領域Zmの組織拡大図である。図6の拡大倍率は、図4の拡大倍率より小さい。
以下の説明にあたっては、好ましい実施の形態であるリバー機(図外)を使用してリバーレース地1を製造する場合に関して、まず説明する。また、使用する糸に関しても具体例を示すが、これらの例は好ましい一例に過ぎない。
リバーレース地1を編地表面側から見た場合の組織を図2(a)、図2(b)に示した。図2(a)に示すように、リバーレース地1には、経編地においてウェールWと呼ばれる編立て方向D2に伸びる組織の基本をなすボビン糸7(糸種:ナイロン、太さ30〜50デニール)が経糸として備えられ、このボビン糸7に、バックワープBW(糸種:ポリウレタンをコアとするナイロンカバーの糸、太さ:140〜420デニール)が編地の幅方向に編み込まれる。さらに、ボビン糸7とバックワープBWとからなる組織に対して、バックワープBWの表側に、フロントワープFW(糸種:ナイロン、太さ30〜50デニール)が編み込まれる。これらバックワープBW、フロントワープFWが経編地の地組織4(ネットN)を構成するため緯糸となる。
これらバックワープBW、フロントワープFW、或は、後述するギンプ糸8及びライナー糸9の編み込み方向が、先に説明した編立方向D2に直交するレース地の幅方向D1となる。
バックワープBW及びフロントワープFWの糸振りは、同一のコースCで隣接ボビン糸7間或は所定数のボビン糸7間で緯振りをして編みが進むものであり、バックワープBWは、図2(a)に示すように、編地表面側から見て、ボビン糸7に対して糸が右振り時にボビン糸7の裏面側に位置され、左振り時にボビン糸7の表面側に位置する形態となる。フロントワープFWは逆に、ボビン糸7に対して右振り時に表面側に位置され、左振り時に裏面側に位置されるように編成される。
リバーレース地1の地組織4は、ボビン糸7(経糸)、バックワープBW(緯糸)及びフロントワープFW(緯糸)で完成する。そして、リバーレース地1では、柄出し等の目的から、この地組織4に対して、図2(b)に示すように、フロントワープFWとバックワープBWの間にギンプ糸8(糸種:カチオン、ナイロン:もしくは綿等、太さ:50〜150デニール程度)が挿入され、フロントワープFWの表面側にライナー糸9(糸種:ナイロン、カチオン:もしくは綿等、太さ:300デニール程度)が挿入される。
図2(b)は、単一の代表ギンプ糸8と単一の代表ライナー糸9とを、図2(a)の地組織4に挿入した組織である。この図からも判明するように、先に説明した、バックワープBWと同様な糸振りがギンプ糸8で行われ、フロントワープFWと同様な糸振りがライナー糸9で行われる。
リバーレース地1の場合、ギンプ糸8の本数は一般に60本程度であり、ライナー糸9の本数も一般に60本程度である。
本願においては、レース地1表面側に現れる色合いを問題とするため、主に、このライナー糸9の糸使い(糸種をどのようにするか)が問題となる。さらに、このライナー糸9は、柄形成の主要な役割を果たすため、緯糸に対しては太目の糸が採用される。
以上、リバーレース地1は、編地をその厚み方向Tで見ると、図1(b)に示すように、表面側からライナー糸層90、フロントワープ層FWL、ギンプ糸層80、及びバックワープ層BWLで構成とされる。
各糸の編地表裏方向での位置関係は、編み操作における筬の位置関係で決定されることとなる。編を構成する関係上、各糸が、その表裏方向で図2(b)に示す構成に倣って互いに編み込まれることは当然である。
上述のレース地1における各層(ライナー糸層90、フロントワープ層FWL、ギンプ糸層80、及びバックワープ層BWL)のリバーレース地表裏方向Tでの配置であるが、フロントワープ層FWL、ギンプ糸層80とが表裏方向で逆転した位置関係となる、レース地1の表面側から、ライナー糸層90、ギンプ糸層80、フロントワープ層FWL及びバックワープ層BWLとなる構成を採ることも可能である。
次に、リバーレース地1において、図1に示したようなグラデーションを得るための本願の特徴構成に関して説明する。説明に際しては、図3〜6を適宜使用する。本願に係るグラデーションレースでは、レースを表側から見た色合い外観が問題となるため、レース各部位で表に現れている糸(主には先に説明したライナー糸9)が問題となる。ただし、レース部位によっては、ギンプ糸8、フロントワープFW、バックワープBWが表出している領域も存在する。
1 糸使い
これまでも説明してきたように、本願に係るリバーレース地1は、緯糸(バックワープBW、フロントワープFW)若しくは編込み糸(ライナー糸9、ギンプ糸8)或いはそれらの両方として、特定の染料に対して染色性を異にする少なくとも第一繊維と第二繊維とを含む二種以上の繊維を使用する。
以下の説明では、理解を容易とするため、表出している糸を「表出糸」と称して説明する場合がある。そして、第一繊維、第二繊維の組み合わせは、例えばナイロンとカチオンとする。染料としては、ナイロンに対しては酸性染料が使用され、カチオンに対してはカチオン染料が使用される。さらに、綿糸、ビスコースレーヨンを使用する場合は反応染料を使用する。従って、これらの内、2種の糸を含む編地を同一の染料で染色した場合、糸種に従った色差が表出する。さらに、第一繊維を特定の第一色に、第二繊維を特定の第二色に染色したい場合は、それぞれの繊維の発色に適合する染料を選択して、染色操作をおこなえばよい。この場合、一の浴染で染色をおこなってもよいし、各染料で順次おこなってもよい。ただし、所定の組織形態で編成された原反を染色操作することで、本願が目的とするグラデーションを得ることができる。
図1に示す例の場合、レース地の幅方向D1で、左右両端部位を両端部位Ze、その内側両部位を中間部位Zm、中央部位を中央部位Zcが設けられる。
この例は、両端部位Zeの表出糸をカチオン単一糸種とし、中間部位Zmの表出糸をカチオンとナイロンとの糸使いとし、中央部位Zcの表出糸をナイロン単一糸種の糸使いとした例である。これらの柄を成す糸の太さは基本的にライナー糸9となるため300デニール程度である。
透けて見えているネットNには、その部位の糸使いに従って、そのフロントワープFW或いはバックワープBWとしては細目の糸(ライナー糸に対して細い)を使用している。ここで、その部位の糸使いに従ってとは、例えば、対応する部位のライナー糸がナイロン糸の場合は、対応する部位のフロントワープFWには細目のナイロン糸をバックワープBWとしては細目のナイロン糸又はポリエステル糸を使用している。
即ち、図4上,左上に示される、領域a1と領域a2とで、色の濃度が変化するが、この変化は、後に説明するように、同一種の糸を使用する構成において、異なった太さの糸を採用しているためである。a2部に使用しているナイロン繊維(第三繊維の一例:この糸はライナー糸9であるため300デニール程度である)のほうが、ネット部Nであるa1部に使用しているナイロン繊維(第四繊維の一例:この糸はフロントワープFWとなるため30〜40デニールである)より太い。
このように、本願にあっては第一に染色を考慮した糸使いに特徴があり、さらに、その編み組織構造に関しても工夫がなされている。
〔同一糸種糸渡り部〕
本願に係るレース地は、レース地の幅方向D1における編み組織が、同一コース上を同一糸種の糸が複数ウェールに渡って糸渡りする同一糸種糸渡り部2を備えて形成される。
この具体的構成を、図3、図4、図5を参照しながら説明する。
図3は、本願に係る特徴構成の理解を容易とするための説明例であり、この例は単一のライナー糸9でこの同一糸種糸渡り部2を構成する例であり、各同一糸種糸渡り部2は、ライナー糸9が4ウェールWを単位として往復糸渡りしている。
さらに、異なった糸種(第二繊維としてのカチオンライナー糸を9cで、第一繊維としてのナイロンライナー糸を9nで示している)に関しては、次のような構成を採用する。
図3(a)に示す領域Zeでは、第二繊維としてのカチオンライナー糸9cのみで、この領域が形成されている。そして、レース地幅方向D1に移動した右側の領域Zm1では、図3(b)に示すように、第二繊維の同一糸種糸渡り部2cと、第一繊維糸渡り部2nとが、2コースを単位として交互に分散されてこの領域を形成している。また、図3(c)に示す領域Zm2では、第二繊維の同一糸種糸渡り部2cが2コースとされ、第一繊維の糸渡り部2nが、4コースとされる。そして、図3(d)に示す領域Zcでは、第一繊維としてのナイロンライナー糸9nのみで、この領域が形成されている。
図1に示した例は、図3と同様な概念に従って設計された例であり、両端部位Zeが図3(a)に類似の構成を、中央部位Zcが図3(d)に類似の構成を採用されている。中間部位Zmは領域Zm1,Zm2を配列して構成されており、図3(b)(c)に対応することとなるが、その糸振り、同一糸種渡り部2のレース地幅方向D1の長さ設定等に関して様々な工夫がなされている。
以下、図4、図5を使用して説明する。
これらの図面において、縦方向に伸びる直線がリバーレース地1における経糸であるボビン糸7の位置(ウェールWの位置)を示しており、太実線が複数のカチオンライナー糸9cそれぞれに対応し、太破線の太線が複数のナイロンライナー糸9nそれぞれに対応している。さらに、細実線が複数のフロントワープFW,バックワープBWに対応している。
これらの線は、各糸のウェールW間に渡る糸渡りの形態を示したものである。
図4において、図面上、左端に存在する一対のカチオンライナー糸9cの糸振り部が、一般に「スカラップ」と呼ばれるレース地1の端飾り部20である。その内側に、これまで説明してきた両端部位Zeの片側が示され、その右に中間部位Zm(Zm1,Zm2)、中央部位Zcが位置されている。これらの部位の糸使い(カチオンとナイロンとの糸使いの差異)に関しては先に説明したところである。
一方、糸振りに関しては、図3で説明的に示した例のように、編立て方向D2で連続する2コースを単位として同一のウェールW間で往復する構造の他、異なるウェールW間で往復する(即ちライナー糸がレース幅方向D1で移動する)他、ウェールW間の往復も、数コースを離れて往復する(中間に別種の糸の同一糸種糸渡り部2が複数コース設けられている)等、様々な構成が採用されている。
さらに、本願の目的は、同一糸種糸渡り部2を独特の分布状態とするため、以下のような構成も採用している。
即ち、図4、図5に示す例では、図3で説明した同一糸種糸渡り部2が単一のライナー糸9で構成される例の他、複数のライナー糸9でレース地の幅方向D1に連続して構成される例も示している。図5は、図4で、レース地幅方向D1はZmで示す領域であり、編み立て方向D2はEで示した領域の拡大である。
例えば、図5の左下には、図上下から4コース上がった箇所に、カチオン同一糸種糸渡り部2cが連続して形成され、同一の糸種且つ異なるライナー糸9c,9c、9cがレース地の幅方向D1に連続する同一糸種連続部3として形成されている。図上左側からライナー糸9cは6、4、2ウェールに、それぞれ渡って緯振りしており、同一のウェールWで別のライナー糸9c、9cが重なる箇所が形成され、その連続性が確保されている。結果、この同一糸種糸渡り部2は10ウェールに渡る状態で同一糸種連続部3を形成する構成となっている。この近傍には、編み立て方向で1コース進んだ箇所、及び、さらに3コース進んだ箇所に同様な組織が採用されている。
一方、図5の右上には、図上上から7コース戻った箇所に、ナイロン同一糸種糸渡り部2nが連続して形成され、同一の糸種且つ異なるライナー糸9n,9nがレース地の幅方向D1に連続する同一糸種連続部3として形成されている。図上左側からライナー糸9nは5、2ウェールに、それぞれ渡って緯振りしており、同一のウェールWで別のライナー糸9n、9nが重なる箇所を形成して、その連続性が確保されている。結果、この同一糸種糸渡り部2は6ウェールに渡る状態で、同一糸種連続部3を形成する構成となっている。この近傍には、編み立て方向で1コース戻った箇所、及び、さらに2コースづつ戻った箇所に同様な組織が採用されている。
このような同一糸種連続部3は、レース地の幅方向に位置するウェールの数に相当する数(ウェールの数=1の数、或いはその半数等)の緯糸若しくは編込み糸を緯振りしてレース地の幅方向において連続に編成してもよい。
以上のように、本願に係るグラデーションレースでは、同一糸種糸渡り部2(同一糸種連続部3でもよい)を形成しながら、編立を進めるのであるが、染色後にグラデーションを出すために、レース地1は、所定のコース数(図3に示する例では16コース)からなる単位領域に関し、異なった糸種の同一糸種糸渡り部2(同一糸種連続部3であってもよい)をレース地の編立方向に分散配置し、レース地1の幅方向D1に位置する単位領域間における比較において、第一繊維の密度が第二繊維の密度に対して少なくとも3段階で順次高くなる傾斜状組織(説明した例ではナイロンの密度が順次少なくとも3段階で高くなる)とされている。
換言すると、図3に示したように、単位領域間における比較において、第一繊維の密度を第二繊維の密度に対して順次高くするに、第一繊維の密度が高い領域程、第一繊維を含む前記同一糸種糸渡り部2の数を多くしているのである。
さらに、図4、図5の例で示したように、同一糸種連続部3を設けると、同一糸種糸渡り部2の長さを適宜調整できるため、編立方向で見て、異なった糸の表出状態を任意に調整している。
一方、同一糸種に関して、その太さに関して説明すると、図4に示す組織において、例えば左上に示すa1,a2の領域比較からも判明する(ここで、a2は、ナイロンライナー糸9nが表出糸となっており、a1ではフロントワープFWが表出糸となっている)ように、レース地の編立方向D2に位置される同一糸種糸渡り部間(同一糸種連続部間であってもよい)で、その太さを変更している。結果、外観上、編立方向にグラデーションを得ることができる。
即ち、緯糸若しくは編込み糸として第三繊維及び第四繊維を備え、第三繊維として前記第四繊維より太い繊維を使用し、レース地の編立方向における編み組織に関し、当該方向における単位領域間の比較で、前記第三繊維の密度が前記第四繊維の密度より高い領域が形成しておくことで、これまでの幅方向のグラデーションに加えて、編立方向でのグラデーションを実現できる。
そして、図6に示すように、例えば、図1、B部では、ナイロンライナー糸9nの発色する糸合いから順次カチオンライナー糸9cの発色する色へと移行し、その後レース地幅方向で再度、カチオン側の色に戻ることとできた。
〔別実施の形態〕
1.上記の実施の形態においては、ボビン糸7、バックワープBW、フロントワープFW、ギンプ糸8、ライナー糸9として、特定の糸を採用したが、上記の糸種の選択に本願は限定されるものではない。
2.染色性を異にする繊維の例としては、先に説明した(カチオン、ナイロン)の組み合わせの他、(ナイロン、ビスコースレーヨン)の組み合わせ、さらには、(ナイロン、コットン)の組み合わせも可能である。これらと綿の組み合わせも可能であり、2種の糸種の組み合わせの他、3種以上の染色性を異にする構成を採用しもよい。
3.同一糸種糸渡り部2の構成に関しては、この部位を単一の緯糸若しくは編込み糸で形成してもよいし、複数の糸で形成してもよい。同一糸種連続部3に関しても同様である。複数の糸を使用する場合は、レース幅方向の長さが任意となる。
4.さらに、所定のコース数からなる単位領域に関して、各糸種かならなる同一糸種糸渡り部2の割合は、任意に調整できる。別種の糸から成る同一糸種糸渡り部2の表出はレース地の編立方向において分散させる。結果、良好にグラデーション類似の組織を得ることができる。ここで、均等分散とするとグラデーションの変化をあまり意識させない構造とできる。また、レース地の幅方向D1において、実施の形態で示したように、4段階(Ze,Zm1,Zm2,Zc)とするほか、3段以上とすれば、グラデーション類似のレースを得ることが可能となる。
5.上記の実施の形態にあっては、リバーレース地1の場合を示したが、ラッセル経編機で編まれるラッセル地に対しても、本願は適応できる。ラッセル地に関して、図3に対応した組織図が図7であり、経糸であるチェーンステッチ糸71と緯糸であるネット糸(図示省略)により、地組織が構成される。所定のウェールW、ウェールW間には、編地に伸縮性を付与するため伸縮糸(図示省略)が挿入されることもある。そして、上記のチェーンステッチにより束ねられる状態で、対応する筬の位置及び動きに従って、複数の挿入糸72が挿入される。この糸の組織及び、糸種(カチオン挿入糸72c、ナイロン挿入糸72n)の選択状態を示したのが(a)(b)(c)(d)である。右に行くに従って、ナイロンの密度が上昇していることが判る。
6.上記の実施の形態では、単位領域として、例えば、図3、図7に示すような所定のウェール及びコース数の領域に関して説明したが、単位領域に関しては、比較できる程度のウェール数及びコース数を備えておけばよく、基本的には3ウェール以上3コース以上の編み組織領域を単位領域とすることができる。図3、図7に示すように、4ウェール、16コース程度(16〜26コース)で比較対象することが好適である。
装飾性が高いグラデーションレースを、大量生産可能な技術を得ることができた。
さらに、編立方向においてもグラデーションを備えると、レースの価値を格段に高くできた。
1 リバーレース地1(経編地の一例)
2 同一糸種糸渡り部
3 同一糸種連続部
4 地組織
5 編込み糸
7 ボビン糸(経糸)
8 ギンプ糸(編込み糸5)
9 ライナー糸(編込み糸5)
20 端飾り部20
80 ギンプ糸層
90 ライナー糸層
W ウェール
BW バックワープ(緯糸)
BWL バックワープ層
FW フロントワープ(緯糸)
FWL フロントワープ層
D1 レース地幅方向
D2 編立て方向
T 厚み方向

Claims (8)

  1. ウェールとウェール間に亘って編み込まれる緯糸とから成る地組織と、前記地組織に編み込まれる編込み糸とから編成されるレース地であって、
    前記緯糸若しくは前記編込み糸或いはそれらの両方が、特定の染料に対して染色性を異にする少なくとも第一繊維と第二繊維とを含む二種以上の繊維から構成され、
    レース地の幅方向における編み組織が、同一コース上を同一糸種の糸が複数ウェールに渡って糸渡りする同一糸種糸渡り部を備えるとともに、異なった糸種の同一糸種糸渡り部がレース地の編立方向に分散配置され、
    所定のコース数からなる単位領域に関し、レース地の幅方向に位置する前記単位領域間における比較において、第一繊維の密度が第二繊維の密度に対して少なくとも3段階で順次高くなる傾斜状組織とされるレース地。
  2. 前記単位領域間における比較において、前記第一繊維の密度を前記第二繊維の密度に対して順次高くするに、前記第一繊維の密度が高い領域程、前記第一繊維を含む前記同一糸種糸渡り部の数が多い請求項1記載のレース地。
  3. 前記同一糸種糸渡り部が、同一の糸種且つ異なった前記緯糸若しくは前記編込み糸がレース地の幅方向に連続する同一糸種連続部として形成され、
    前記第一繊維の密度が高い領域程、レース地の編立方向における前記同一糸種連続部の数が多い請求項1又は2記載のレース地。
  4. 前記緯糸若しくは前記編込み糸として第三繊維及び第四繊維を備え、
    前記第三繊維として前記第四繊維より太い繊維が使用され、
    レース地の編立方向における編み組織に関し、当該方向における単位領域間の比較で、前記第三繊維の密度が前記第四繊維の密度より高い領域が形成される請求項1〜3のいずれか一項に記載のレース地。
  5. ウェールとウェール間に亘って編み込まれる緯糸とから成る地組織と、前記地組織に編み込まれる編込み糸とから編成されるレース地の編成方法であって、
    前記緯糸若しくは前記編込み糸或いはそれらの両方を、特定の染料に対して染色性を異にする少なくとも第一繊維と第二繊維とを含む二種以上の繊維から構成し、
    レース地の幅方向における編み組織に、同一コース上を同一糸種の糸が複数ウェールに渡って糸渡りする同一糸種糸渡り部を備えるとともに、異なった糸種の同一糸種糸渡り部をレース地の編立方向に分散配置し、
    所定のコース数からなる単位領域に関し、レース地の幅方向に位置する前記単位領域間における比較において、第一繊維の密度が第二繊維の密度に対して少なくとも3段階で順次高くなる傾斜状組織とするレース地の編成方法。
  6. 前記単位領域間における比較において、前記第一繊維の密度を前記第二繊維の密度に対して順次高くするに、前記第一繊維の密度が高い領域程、前記第一繊維を含む前記同一糸種糸渡り部の数を多くする請求項5記載のレース地の編成方法。
  7. 前記同一糸種糸渡り部を、同一の糸種且つ異なった前記緯糸若しくは前記編込み糸がレース地の幅方向に連続する同一糸種連続部として形成し、
    前記第一繊維の密度が高い領域程、レース地の編立方向における前記同一糸種連続部の数を多くする請求項5又は6記載のレース地の編成方法。
  8. 前記緯糸若しくは前記編込み糸として第三繊維及び第四繊維を備え、
    前記第三繊維として前記第四繊維より太い繊維を使用し、
    レース地の編立方向における編み組織に関し、当該方向における単位領域間の比較で、前記第三繊維の密度が前記第四繊維の密度より高い領域を形成する請求項5〜7のいずれか一項に記載のレース地の編成方法。


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