JP2017051614A - 中蓋を備えた化粧料容器、中蓋および中蓋の製造方法 - Google Patents

中蓋を備えた化粧料容器、中蓋および中蓋の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】適切な張力で張設された繊維シートを備えて流動性と粘性を備えた化粧料に対応でき、かつ繊維シートの張設状態が容易に特定できる繊維シート付き中蓋を備えた化粧料容器を提供する。【解決手段】上方が開口して化粧料を収納するための容器本体4と、容器本体の開口を密封する外蓋2と、容器本体に装着される枠体31を有する中蓋3とを備え、枠体31の下端35側に伸縮性を有する繊維シート10が張設されている。枠体は容器本体の内周面44に密接する外面形状を有し、繊維シートは静止状態での可視光透過率が1.8%以下であるとともに、当該静止状態にあるときの面積を1として、その面積が1.05倍になるまで伸張したときの可視光透過率が2.0%よりも高い繊維シート付き中蓋を備えた化粧料容器1。【選択図】図2

Description

本発明は流動性と粘性を備えた化粧料の収容に適した化粧料容器及びその中蓋と中蓋の製造方法に関する。
化粧料には固体から液体まで各種の物性を有するものがあり、これらの化粧料を収納する化粧料容器としては化粧料の物性に応じて種々のタイプのものが開発されてきている。
そして、流動性が極めて高い液状化粧料については瓶容器に収納され、流動性がある比較的低粘度のクリーム状化粧料についてはチューブ容器に収納され、流動性がない高粘性および固形、粉体の化粧料については一般的にコンパクト容器に収納されている。
最近では流動性を有する低粘度の化粧料が多用されるようになってきているが、これらの多くは流動性があるためにチューブ容器に収納されている。ところが、チューブ容器に収納された顔用化粧料を使用するにあたっては鏡が必要となるため、コンパクト容器に収納された固形などの化粧料と比べて使用性が悪いという問題があった。
コンパクト容器の中にも流動性のない粉状またはペースト状化粧料を容器本体内に収納し、その上にメッシュ蓋を設置し、メッシュの上からパフを押し当ててこれらの化粧料を使用する構成が以下の文献に記載されている。
特開2008―194190号公報 実開平7−43575号公報
しかしながら、メッシュ蓋におけるメッシュの開口率は40%〜60%程度と大きいため、低粘度で流動性を有する化粧料をコンパクト容器の蓋を上下逆にした状態で保持するとメッシュ蓋を貫通してメッシュの外に漏出してしまうため、これらの化粧料の収納には使用することができない。
そこで、本発明は従来チューブ容器に収納されているような低粘度で流動性を有する化粧料を上面が開放した容器本体内に収納し、この容器本体を上下逆の状態で長時間保持したとしても化粧料が容器本体内から漏出することがなく、しかも必要なときにはその化粧料をパフ等に付着させて容易に取り出すことができる化粧料容器及びその中蓋と中蓋の製造方法を提供することを目的とする。
そこで本発明では、低粘度で流動性を有する化粧料として粘度が2,000cp〜60,000cpの範囲内に属する化粧料を対象とし、好ましい化粧料の粘度範囲は2,000cp〜30,000cpである。そして、この発明に係る化粧料容器は上記のような低粘度で流動性を有する化粧料を収容する容器本体と、容器本体の開口部に装着される枠体を有する中蓋からなり、この枠体には伸縮性を有する繊維より形成されてなる繊維シートが張設されてなり、この繊維シートの可視光透過率は上記枠体へ張設した静止状態においてに1.8%以下で、この繊維シートを静止状態の面積に対して1.05倍伸張したときに上記
可視光透過率が2.0%以上となるようにしてなるのである。
好ましくは、上記繊維シートとして伸縮性を有する繊維を編組してなる繊維シートを用いる。
また好ましくは、前記繊維シートを経編みからなる編組シートとすることで、上記編組シートの主繊維をポリエステルまたはナイロンとし、副繊維としてポリウレタンを編組してなることで、それら主繊維の混合比としてはポリエステルの場合には85%以上、ナイロンの場合には87%以上となることが好ましい。
本発明の化粧料容器によれば、低粘度で流動性を有する化粧料を漏出することなく収納でき、使用にあたってはパフなどを繊維シートに上方から押しつけることによってその下方に収納された化粧料をパフなどに付着させて容易に取り出すことができる。
本発明の実施例に係る化粧料容器の分解斜視図である。 (A)は上記実施例に係る化粧料容器を一部組み立てた状態の斜視図で、(B)は全部を組み立てた状態の斜視図で、(C)は(B)の縦断面図である。 上記実施例を構成する繊維シートの可視光透過率の測定方法を示す図である。 (A)は繊維シートを枠体の下面に取り付けた状態を示す縦断面図で、(B)は上記繊維シートの中央部において面方向に対して直交する方向に張力を掛けたときの状態を示す断面図である。 中蓋を射出成型するための金型の構造を示す図である。
本発明の実施例に係る化粧料容器1は、図1に示したように、上面が開口した容器本体4と、容器本体4の開口を密封する外蓋2と、容器本体4内に装着される中蓋3を備えている。容器本体4は化粧料の収納部となる下方の椀状部41と、その椀状部41の上方に連続した円筒状の首部42とから構成され,首部42の外周には雄ねじ43が形成され、その内周面44は円筒状に形成されている。そして外蓋2の内周面には容器本体の雄ねじ43に螺合する雌ねじが形成されて(図2(C)参照)、また外蓋2の内底面には鏡20が接着されている。中蓋3は外周面32が容器本体4の内周面44に密着する扁平な円筒状の枠体31(直径φ1)を有し、その下端35に繊維シート10が張設されている。また枠体31の上端には鍔部33が外側に張り出して形成され、図2(C)に示したように、中蓋3を容器本体4内に装着すると、中蓋3の鍔部33の下面が容器本体4の上端面に当接し、それによって中蓋3が容器本体4内に落ち込まないようになっている。そして中蓋3を容器本体4に装着し、容器本体4を外蓋2で密封すれば、図2(B)に示したような外観の化粧料容器1となる。
枠体31の下端35には、図2(C)に示したように、繊維シート10の周縁上端部が接着されている。この繊維シート10の下面は容器本体4の内底面45に対して上方に離間し、容器本体4の内底面45から繊維シート10の下面までの空間D1が実質的な化粧料5の収納空間となる。なお、当初充填される化粧料5は繊維シート10の下面に接しない適量、すなわち繊維シート10との間に若干の空間が形成されるように容器本体4内に充填される。なお、図2(C)に示した実施例では、中蓋3の枠体31の深さ(縦方向幅)は容器本体の深さの半分よりもやや大きく形成され、中蓋の内部の繊維シート10の上方は図示を省略したパフが収容される空間となっている。
中蓋3を構成する繊維シート10は、好ましくは、500デニール以下の伸縮性を有する繊維を緻密に経て編みによって編組することによって形成されており、その編組によって形成される開口は目視することができないほど微細なもので、後述する可視光線の透過率によって開口の度合いを測定することができる。この伸縮性を有する編組体からなる繊維シートは,好ましくは、優れた伸縮性を呈するトリコットによって形成されており、主繊維としてポリエステルまたはナイロンを使用し、副繊維としてポリウレタンを使用している。
本発明では、低粘度で流動性を有する化粧料を容器本体4内に収納しその上端部を中蓋で閉塞することによって、その収納した化粧料が容器本体を上下逆にして長時間保持してもその化粧料が緻密に編組された上記繊維シート10を貫通しないようにすることが必要である。そしてまた、化粧料容器を図示のような通常の使用状態に保持して繊維シートの中央部をパフなどで化粧料を収納する容器本体の内底面に向けて下方に所定量押圧したときに、繊維シートを構成する伸縮性を有する繊維間の開口部が広がり、そこから内部の化粧料が繊維シートの上方に滲出してパフに付着し、容易に取り出せることが必要となる。
そこで、本発明では上記のような繊維シートの繊維間の開口部が繊維シートの伸縮によって変化することを利用して、この繊維シートの繊維間の適切な開口度合い及びその変化量を可視光透過率によって測定して規定したのである。
図3は可視光透過率の測定方法を説明する図で、その手順としては先ず中蓋3の枠体31に相当する図3Bに示す測定用枠体110に伸縮性を有する繊維シート111を張設する。測定装置100は図3Aに示すように光源部101と測定部102とから構成され、光源部101と測定部102の間に測定用枠体110に張設された繊維シート111を配置する。光源部からの光が繊維シート111を介して測定部102に内蔵されている受光素子に入射する。測定部102では繊維シート111が無い状態、すなわち事前に測定した光源からの直射光線の光強度と、光源からの光を繊維シート111を介して受光したときの光強度との差異から可視光透過率を計算し、その計算結果を表示出力する。可視光透過率の測定には、市販の可視光線透過率・反射率計(スガ試験機株式会社<Suga Test Instruments Co. Ltd.>製、HA−TR、以下、測定装置とも言う)を用いた。
なお、測定用枠体110の縁は広幅で、その内径φ2は7cmである。測定される繊維シート111は枠体の内径よりも若干大きく円形に裁断され、この裁断された状態を繊維シート111の「初期状態」と称する。次いでこの初期状態の繊維シートは枠体110の下面周縁に弛みが生じないように若干伸張した状態で接着される。この接着された状態は初期状態の繊維シートから面積比で1.05倍伸張した状態で、この伸張した状態を繊維シート111の「静止状態」と称する。
図4(A)は化粧料容器の直径φ1の枠体31の下面に静止状態に接着された繊維シート10を示している。図4(B)は繊維シート10を化粧料が収容された容器本体側に向けて下方に押圧した状態における繊維シート10を示す図である。図4(A)に示したように、繊維シート10が静止状態では直径φ(=7cm)の円であり、面積は直径φの円の面積π(φ/2):(以下、S)となる。一方図4(B)に示したように、繊維シート10の中心を所定の深さDまで押圧すると、繊維シート10は円錐状に変形する。したがって繊維シート10の面積はこの円錐の側面積(以下、S)となり、
=π・(φ/2)・{(φ/2)+D 1/2
となる。したがって化粧料容器における繊維シート10を深さDまで押圧した状態を図3に示した測定用枠体110を用いて再現するためには、初期状態にある繊維シートをまず面積比で1.05倍となるように等方的に伸張して静止状態の面積を再現し、その静止状態の面積に化粧料容器の繊維シート10を押圧することによって静止状態から増加した面積比S/Sを乗算した伸長率(1.05×S/S)となるように繊維シートをさらに等方的に伸長する。そしてその伸張状態にある繊維シートを測定用枠体に張設すればよい。なお静止状態における面積を1としたとき(S=1)、化粧料容器の繊維シート10を深さD=1cmとなるように押圧すると、その押圧前後での面積比S/Sは、1.05倍となる。従って、可視光透過率の測定に際し、例えば化粧料容器の中蓋3における繊維シート10を深さD=1cmまで押圧したときのテンションを再現するためには、初期状態における繊維シートを1.05×1.05≒1.10倍の面積となるまで伸張し、その伸張状態にある繊維シートを測定用枠体に張設すればよい。
本発明では9種類の異なる繊維組成からなるサンプルシート(I〜IX)を選択し、これらのサンプルシートをそれぞれ測定用枠体に張設して、各サンプルシートの静止状態における可視光透過率を測定した。なお、サンプルシート(I〜VIII)までは伸縮性のある繊維を編組してなる繊維シートであるが、サンプルIXは比較例として従来のメッシュを用いた中蓋に用いられているメッシュの可視光透過率も測定した。
そして、このように張設したサンプルの繊維シートの上に粘度が2,000cpである低粘度で流動性がある化粧料を24時間載置して、化粧料の透過性を目視により検査した。次に、上記の各サンプルの繊維シートの中央部を面方向と直交する方向に図4Bに示すように深さD=1 cm変形させた状態に相当するように、各繊維シートをその静止状態から1.05倍の面積となるまで伸張し、この伸張状態にあるサンプルの繊維シートを測定用枠体に張設して可視光透過率を測定し、次いで、化粧料の取出し性能について調べた。
この取出性能については比較的流動性の低い粘度が60,000cpの化粧料化を容器本体内に充填し、図4bに示すように繊維シート10の中央部をパフで下方に押圧して化粧料を取り出す動作を繰り返した。そして容器本体内の化粧料が繊維シートの上面に滲み出なくなった時点で残存している化粧料の質量を計り、その質量が当初に充填した化粧料の質量に対して10%以下であれば良好な取出し性能と判断した。
その結果を表1に示す。
Figure 2017051614
以上の各種のサンプルの繊維シートを使用しての検証の結果、静止状態の可視光透過率がそれぞれ2.2%および3.1のサンプルVおよびVIIIさらに従来例のIXでは「倒立漏れ」が生じるのに対し、静止状態の可視光透過率が1.8以下のその他のサンプルでは「倒立漏れ」が生じなかった。また、化粧料の「取出し性」については静止状態×1.05の可視光透過率が1.9%のサンプルVIでは不良で2.0%以上であれば良好であることが判明した。なお、従来のメッシュ中蓋に使用されているサンプルIXのメッシュでは静止状態の可視光透過率が44.0と他のサンプルに比べて飛び抜けて大きく、倒立漏れが著しく流動性がある低粘度の化粧料には使用できないことが明らかである。
以上の結果、繊維シートについては可視光透過率が上記枠体への静止状態張設時に1.8%以下で、繊維シートの静止状態から繊維シートを面方向に1.05倍となるまで伸張したときの上記可視光透過率が2.0%以上となることが必要である。
上記の「倒立漏れ」および「取出し性」の試験結果は可視光透過率により評価されるが、試験結果の評価「耐変質」は繊維シートが長期間経過後に波打ったり弛んだりする変質が生じるか否かの評価のことで、これは繊維自体の問題でポリウレタンの量に依存していると考えられる。ポリウレタンは、繊維素材の伸縮性を向上させるために混合されるが、一定量のポリウレタンが化粧料に触れることで伸縮性が劣化(変質)し、繊維シートの表面が波打つようにうねりが発生する可能性がある。このうねりは倒立漏れ性能や取出性能には大きく影響しないものの、美観を損ねる結果となる。また化粧料容器が使い捨てではなく、化粧料を補充しながら継続して使うような場合では、長期間に渡って繊維シートが化粧料に触れ続けることになり、機能的な問題が全く発生しないとは言い切れない。そこで枠体に張設した各サンプルについて、取出性能試験後の表面状態を目視にて観察し、うねりや弛みが無ければ合格とした。
その結果、ポリウレタンの量が20%以上となると変質が生じ、ポリウレタンの量が15%の時には変質が生じなかった。このことから、繊維シートの主繊維としてポリエステルを副繊維としてポリウレタンを編組してなるばあいに、主繊維のポリエステルの混合比としては85%以上が好ましいことが判明した。また、主繊維がナイロンの場合には87%以上となることが好もしいと判断することができる。
上記本発明の実施例では、化粧料容器として容器本体に外蓋を上方から螺合することによって開閉する容器の例を挙げているが、本発明はこれに限られる必要はなく容器本体に蓋体が蝶番によって開閉自在とされる一般的なコンパクト容器に適用可能である。
次に、中蓋の製造方法について述べると、中蓋については、成形した枠体にテンションを掛けた状態での可視光透過率が上述した条件を満たす繊維素材を張設することで作製することができる。基本的には、初期状態にあるときの面積(Sとする)から枠体に張設する際のテンションに対応する面積Sまで伸張させた静止状態における可視光透過率が1.8%以下で、面積がS=1.05×Sとなったときの可視光透過率が2.0%より大きくなる繊維素材を用意し、その繊維素材を当初の面積Sから面積Sとなるまで伸長させた状態で枠体の下端に接着すれば中蓋が完成する。
もちろん射出成型技術を用いて枠体の成形と繊維シートの張設を同時に行って中蓋を製造することもできる。図5に中蓋を成形するための射出成型用金型50の一例を示した。図5は金型50を上下方向を含む面で切断したときの縦断面図を示している。そして図5(A)は開いた状態にある金型50を示しており、図5(B)は閉じた状態の金型50を示している。
例示した金型50は、図5(A)に示したように、最も下方にて固定された第1の金型51と、第1の金型51の上方に配置されて上下に移動可能な第2の金型52と、第2の金型52の上方に配置されて上下方向に移動可能な第3の金型53とから構成されている。第2の金型52には、枠体の外形形状に沿う円筒状のキャビティ55が形成されている。第3の金型53には枠体の中空部分を形成するためのコア56が固定されている。そしてこの例では第1の金型51と第2の金型52との間に繊維素材111が所定のテンションが掛けられた状態で配置されている。
図5(B)に示したように、金型50を閉じると、図5(A)に示した第2の金型52における円筒状のキャビティ55にコア56が挿入されて、枠体の形状に一致する上端に鍔状の空間61を備えた中空円筒状のキャビティ60が形成される。また第1の金型51の上端面57とコア56の下端面58によって繊維素材111が狭持される。そしてランナーからゲートに至る溶融樹脂の流路(以下、ゲート62とも言う)も形成される。なおスプールは図中奥行き方向に延長してゲート62に連絡している。そしてキャビティ60内にゲート62を介して溶融樹脂を射出すると、その溶融樹脂はキャビティ60の下端に配置されている繊維素材111にも入り込む。そして樹脂が冷却すると、当該樹脂は上端側に鍔部(図1、符号34)を備えた枠体(同図、符号31)の外周面(同図、符号32)にゲート62の形状の成形体が接続された形状で固化する。そして金型50を開いてゲート62の形状の成形体を切り離し、繊維素材111を枠体(図1、符号3)の下端(図2、符号35)の円形の外形形状に沿って裁断すれば最終的な成形体である中蓋(図1、符号3)が完成する。
上述した化粧料容器では枠体の下端側開口を塞ぐように繊維シートが張設されて、その繊維シート部材が枠体の下端面に接着されて中蓋が構成されていたが、枠体と繊維シートとの接着強度が不足する場合では接着面積を適宜に増大させればよい。
なお上記実施例の化粧料容器における中蓋や枠体は円筒状であったが、もちろん角筒状であってもよい。そして容器本体の内周面が角筒状の枠体の外周面に密着する形状であればよい。
1 化粧料容器、 2 外蓋、 3 中蓋、 4 容器本体、 10、111 繊維シート、31 枠体

Claims (8)

  1. 粘度が2,000cp〜60,000cpの範囲内に属する化粧料を収容するための容器本体と、容器本体の開口部に装着される枠体を有する中蓋からなり、この枠体には伸縮性を有する繊維より形成されてなる繊維シートが張設されてなり、この繊維シートの可視光透過率は上記枠体への張設した静止状態においてに1.8%以下で、この繊維シートを静止状態の面積に対して1.05倍伸張したときに上記可視光透過率が2.0%以上となることを特徴とする化粧料容器。
  2. 前記繊維シートとして伸縮性を有する繊維を編組してなる繊維シートを用いてなることを特徴とする請求項1記載の化粧料容器。
  3. 前記繊維シートが経編みからなる編組シートであることを特徴とする請求項2記載の化粧料容器。
  4. 前記繊維シートの主繊維がポリエステルまたはナイロンからなり、副繊維としてポリウレタンを編組してなることを特徴とする請求項2または3記載の化粧料容器。
  5. 前記主繊維としてポリエステルを使用する場合には、ポリエステルが85%以上含有されてなることを特徴とする請求項4記載の化粧料容器。
  6. 前記主繊維としてナイロンを使用する場合には、ナイロンが87%以上含有されてなることを特徴とする請求項4記載の化粧料容器。
  7. 請求項1〜5のいずれかに記載の前記繊維シート付き中蓋を備えた化粧料容器を構成する前記中蓋。
  8. 中空筒状の枠体の端面に繊維素材が張設されてなる繊維シート付き中蓋の製造方法であって、
    前記繊維素材は、張力が掛けられていない初期状態での面積Sから所定の面積Sまで伸張させた際に可視光透過率が1.8%以下で、面積が1.05×Sとなるまで伸張させた際の可視光透過率が2.0%より大きく、
    前記繊維素材を前記面積Sから前記面積Sとなるまで伸長する繊維伸長ステップと、
    当該伸長された状態の前記繊維素材の表裏一方の面の周縁を前記枠体の端面に接着する張設ステップと、を含む、
    ことを特徴とする繊維シート付き中蓋の製造方法。
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