JP2017050992A - 無線給電装置の送電ユニット - Google Patents

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Masayoshi Sugino
正芳 杉野
近藤 弘
Hiroshi Kondo
弘 近藤
滋 竹田
Shigeru Takeda
滋 竹田
望 畑中
Nozomu Hatanaka
望 畑中
崇臣 鈴木
Takaomi Suzuki
崇臣 鈴木
伊藤 慎
Shin Ito
慎 伊藤
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    • HELECTRICITY
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    • H02J50/00Circuit arrangements or systems for wireless supply or distribution of electric power
    • H02J50/10Circuit arrangements or systems for wireless supply or distribution of electric power using inductive coupling
    • H02J50/12Circuit arrangements or systems for wireless supply or distribution of electric power using inductive coupling of the resonant type

Abstract

【課題】厚さの増大や周波数のさらなる上昇を招くことなく、コイルの巻数が複数の場合と同等の送電効率が達成される無線給電装置の送電ユニットを提供する。
【解決手段】高周波電源23に接続される外周側コイル24の内周側には、内周側コイル25が設けられている。この内周側コイル25は、高周波電源23とは電気的に非接続である。内周側コイル25は、外周側コイル24と電磁気的に結合、または外周側コイル24と共鳴する。そのため、高周波電源23から外周側コイル24に高周波の電力を供給するとき、内周側コイル25は外周側コイル24との間に電磁気的な結合や磁界共鳴を生じる。これにより、外周側コイル24および内周側コイル25は、あたかも一体の複数巻きのコイルのように磁界を生じる。
【選択図】図1

Description

本発明は、設備で用いられる移動体へ無線で電力を供給する無線給電装置の送電ユニットに関する。
近年、電力を伝達する手段として、送電側から受電側へ無線で電力を供給する無線給電装置の利用が進みつつある(特許文献1)。この無線給電装置は、例えば工場などの設備と、この設備で用いられるAGV(Auto Guided Viecle)やロボットなどの移動体との間における電力の供給にも用いることができる。これらAGVやロボットなどの移動体は、設備の床面や壁面などの構造面に沿って移動する。そのため、移動体と構造面までの距離は、安全性や機能性の観点からできる限り小さくすることが求められている。その結果、無線給電装置で移動体へ電力を送電する送電ユニットが大型化、特に厚みが大きくなると、移動体の安全性の確保や安定した移動の妨げになる。すなわち、このような設備の移動体に用いられる無線給電装置の送電ユニットは、移動体の移動を妨げないようにできる限り薄型であることが求められている。また、既存の設備の構造面に送電ユニットを設ける場合、設備側の制限もあることから、送電ユニットは薄型であることが好ましい。一方、無線給電装置の送電ユニットは、移動体との間の送電効率を高めるために、コイルの巻数を多くすることが求められる。
しかしながら、平面状のコイルを2巻き以上にすると、コイルには電力を供給するための配線がコイルの上側または下側を交差する部分が生じる。このようにコイルと配線とが交差する場合、漏れ電流が生じたり、コイルと配線との間で意図しないキャパシタが形成されたりする。そのため、コイルと配線との間には、十分に大きな間隔を確保することが求められる。その結果、送電ユニットの厚みが増し、薄型化という要求に応えることができないという問題がある。また、コイルのQ値を高めることにより、コイルの巻数を1巻きとする場合、周波数のさらなる上昇を招き、送電効率を維持するための設定や制御が複雑化するという問題がある。
米国特許第7,825,543号明細書
そこで、本発明の目的は、厚さの増大や周波数のさらなる上昇を招くことなく、コイルの巻数が複数の場合と同等の送電効率が達成される無線給電装置の送電ユニットを提供することにある。
請求項1記載の発明では、高周波源に接続される外周側コイルの内周側には、内周側コイルが設けられている。この内周側コイルは、高周波源および外周側コイルとは電気的に非接続である。一方、内周側コイルは、外周側コイルと電磁気的に結合、または外周側コイルと共鳴する。そのため、高周波源から外周側コイルに高周波の電力を供給するとき、内周側コイルは外周側コイルとの間に電磁気的な結合や磁界共鳴を生じる。すなわち、外周側コイルで発生した磁界は内周側コイルを励起し、内周側コイルも磁界を生じる。これにより、外周側コイルおよび内周側コイルは、あたかも一体の複数巻きのコイルのように磁界を生じる。したがって、周波数を高めることなく、コイルの巻数が複数の場合と同等の送電効率を達成することができる。
また、請求項1記載の発明では、内周側コイルは、高周波源とは電気的に非接続である。そのため、内周側コイルは、電気的な配線を必要としない。これにより、内周側コイルと外周側コイル、および内周側コイルと電気的な配線との間には、交差する部分が生じない。その結果、構造面の厚さ方向へ距離を確保する必要がない。したがって、厚さの増大を招くことがなく、薄型化を促進することができる。
請求項2記載の発明では、内周側コイルは、コイル本体とコンデンサによってLC共振回路を形成している。そのため、内周側コイルの共振特性は、コイル本体またはコンデンサによって容易に調整される。したがって、送電効率を高めるための調整を容易にすることができる。
請求項3記載の発明では、外周側コイルは、2つ以上の内周側コイルの外周側を囲んでいる。また、請求項4記載の発明では、内周側コイルは、2以上の巻数を有する。このように、外周側コイルの内周側には、2つ以上の内周側コイルを配置したり、内周側コイルの巻数を変更してもよい。これにより、内周側コイルの共振特性は、その数や巻数を変更することによっても調整される。したがって、送電効率を高めるための調整を容易にすることができる。
請求項5記載の発明では、外周側コイルは、高周波源を構成するE級アンプの共振コイルとしてもよい。これにより、回路構成の簡略化、および部品点数の低減を図ることができる。
請求項6記載の発明では、外周側コイルは、高周波源までの長さが等しくなる位置、つまり両端からのインダクタンスが等しくなる位置にセンタータップを有している。そして、この外周側コイルは、両端に高周波源であるE級プッシュプル回路が接続され、センタータップがチョークコイルを挟んで直流電源に接続される。これにより、外周側コイルは、E級プッシュプルアンプのセンタータップトランスとして動作する。内周側コイルは、このE級プッシュプルアンプの駆動周波数と同一の共振周波数に設定することにより、外周側コイルと電磁気的に結合する。したがって、出力を高める場合でも、回路構成を簡略化、および回路規模を低減することができる。
第1実施形態による無線給電装置の送電ユニットを示す概略図 無線給電装置を適用したAGVシステムを示す平面視の模式図 無線給電装置を適用したAGVシステムを示す正面視の模式図 送電ユニットと受電ユニットとの間の距離と、送電効率との関係を示す概略図 送電ユニットと受電ユニットとの間の距離と、送電効率との関係を示す概略図 比較例1の送電ユニットのコイルを示す概略図 比較例2の送電ユニットのコイルを示す概略図 受電ユニットのコイルを示す概略図 送電ユニットと受電ユニットとが適正に重なっている状態を示す概略図 送電ユニットと受電ユニットとがずれて重なっている状態を示す概略図 第2実施形態による無線給電装置の送電ユニットを示す概略図 第3実施形態による無線給電装置の送電ユニットを示す概略図 第4実施形態による無線給電装置の送電ユニットを示す概略図 第5実施形態による無線給電装置の送電ユニットを示す概略図 第5実施形態の変形例による無線給電装置の送電ユニットを示す概略図
以下、無線給電装置の送電ユニットの複数の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、複数の実施形態において実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
送電ユニットの説明に先立って、図2および図3に示すAGVシステム10について説明する。AGVシステム10は、送電エリア11、マーカテープ12、および移動体としての運搬車両13を備えている。送電エリア11は、例えば工場などの設備の構造面14に設けられる。本実施形態の場合、構造面14は、設備の床面である。送電エリア11は、送電ユニットを含んでいる。マーカテープ12は、送電エリア11と同様に設備の構造面14に設けられている。本実施形態の場合、マーカテープ12も設備の床面に設けられている。運搬車両13は、このマーカテープ12に案内されて、設備の内側を移動する。
運搬車両13は、受電ユニット15、蓄電池16および駆動部17を有している。運搬車両13は、設備である工場の各所で用いられる部品や材料、および各所で製造される部品や製品などを運搬する。受電ユニット15は、運搬車両13の底面すなわち設備の構造面14と対向する面に設けられている。蓄電池16は、設備側の送電エリア11において受け取った電力を蓄える。駆動部17は、蓄電池16に蓄えられている電力を利用する図示しないモータなどを用いて運搬車両13を駆動する。
上記のようなAGVシステム10の場合、設備である工場の各所で必要となる部品や組み付けられた製品は、運搬車両13によって予め設定された搬送経路に沿って運搬される。搬送経路は、設備の構造面14に設けられたマーカテープ12によって形成されている。AGVシステム10は、このマーカテープ12に沿って移動する運搬車両13を複数備えている。複数の運搬車両13は、搬送経路の途中に設けられている送電エリア11を通過する。これにより、運搬車両13は、送電エリア11を通過する際に、送電エリア11から電力を受け取り、受け取った電力を蓄電池16に蓄える。このように、AGVシステム10の場合、設備の構造面14に設けられた送電エリア11から、構造面14を移動する移動体である運搬車両13に電力が供給される。なお、構造面14は、設備の床面に限らず、設備の壁面であってもよい。構造面14が設備の壁面の場合、運搬車両13は、構造面14である壁面に設けられているマーカテープ12に沿って移動する。
(第1実施形態)
次に、第1実施形態による無線給電装置20について説明する。無線給電装置20は、上述の送電エリア11および受電ユニット15を備えている。送電エリア11は、設備である工場の構造面14、すなわち工場の床面に設けられている。受電ユニット15は、移動体である運搬車両13に設けられている。この送電エリア11と受電ユニット15との間は、磁界共鳴を用いて非接触で電力が供給される。運搬車両13の受電ユニット15は、例えばコイルとコンデンサとで構成される共振回路を有している。これにより、送電エリア11へ高周波の電力を供給することにより、送電エリア11と受電ユニット15の共振回路との間で磁界共鳴が生じ、送電エリア11から受電ユニット15へ非接触で電力が伝達される。なお、無線給電装置20を適用する機器は、AGVシステム10に限らない。無線給電装置20は、例えば直動ロボットなどのように、固定側の送電エリア11から移動体の受電ユニット15へ電力の供給を行なう構成に適用することができる。
無線給電装置20は、送電エリア11に送電ユニット21を備えている。送電ユニット21は、図1に示すように基板22、高周波源としての高周波電源23、外周側コイル24および内周側コイル25を備えている。基板22は、設備の構造面14に設けられている。基板22は、構造面14と一体に構成してもよく、構造面14とは別に送電ユニット21の専用に設けてもよい。すなわち、構造面14は、そのまま外周側コイル24および内周側コイル25を設ける基板22として用いることもできる。基板22は、構造面14の送電エリア11に設けられる。外周側コイル24および内周側コイル25は、この基板22の送電面26に設けられている。送電面26は、基板において、受電ユニット15を有する運搬車両13と対向する面である。すなわち、送電面26は、基板22を設備の床面に設ける場合、設備の室内側の面である。高周波源である高周波電源23は、高周波の電力を外周側コイル24へ供給する。本実施形態の場合、高周波電源23は、例えば図示しない発振器で生成されたキャリアクロックで図示しないスイッチング素子を駆動して高周波を生成する周知の高周波アンプを用いている。
外周側コイル24は、基板22の送電面26に設けられている。外周側コイル24は、両端がそれぞれ高周波電源23に接続している。外周側コイル24は、例えばアルミニウムや銅などの導電性の金属などによって形成されている平面状のコイルである。外周側コイル24は、コイル本体31とコンデンサ32とを有している。コンデンサ32は、コイル本体31の両端までの途中に設けられている。これにより、外周側コイル24は、コイル本体31とコンデンサ32とからLC共振回路を形成している。
内周側コイル25は、外周側コイル24と同様に基板22の送電面26に設けられている。また、内周側コイル25も、例えばアルミニウムや銅などの導電性の金属などによって形成されている平面状のコイルである。内周側コイル25は、外周側コイル24の内周側に設けられている。内周側コイル25は、高周波電源23および外周側コイル24と電気的に接続されていない。すなわち、内周側コイル25は、外周側コイル24の内周側において、外周側コイル24とは電気的に独立して設けられている。
内周側コイル25は、コイル本体41およびコンデンサ42を有している。コイル本体41は、一部が切り欠かれた環状に形成され、内周側コイル25を構成する導電性の金属による平面状コイルである。コンデンサ42は、この環状に形成されているコイル本体41の切り欠かれた部分に設けられている。このように内周側コイル25は、コイル本体41とコンデンサ42とによってLC共振回路を形成する。コンデンサ42は、厚さが薄く形成されており、平面状のコイル本体41とぼほ等しい厚さに設定されている。
内周側コイル25は、外周側コイル24の内周側に外周側コイル24と電気的に独立して設けられている。これにより、内周側コイル25は、外周側コイル24と電磁気的に結合、または外周側コイル24と共鳴する。すなわち、内周側コイル25は、外周側コイル24で発生した磁界を中継するレピーダと類似した機能を発生する。その結果、送電ユニット21が運搬車両13に設けられた受電ユニット15と対向して、送電ユニット21から受電ユニット15へ電力を伝達するとき、外周側コイル24と内周側コイル25とは見かけ上の複巻き状のコイルとして機能する。
上記の構成による第1実施形態の送電ユニット21の送電効率を比較例1および比較例2とともに図4および図5に示す。比較例1は、図6に示すように送電ユニット21のコイルを、第1実施形態の外周側コイル24に相当するコイル51だけで構成している。また、比較例2は、図7に示すように送電ユニット21のコイルを、二重巻きのコイル52で構成している。この比較例2の場合、コイル52の両端を高周波電源23に接続するために、コイル52の一方の端部と高周波電源23との間を接続する導線はコイル52と交差する必要がある。そのため、比較例2の場合、コイル52を含むユニットの厚さは第1実施形態または比較例1と比較して厚くなる。図4に示す実験結果では、これら第1実施形態、比較例1および比較例2の送電ユニット21と受電ユニット15とを対向させ、これら相互間の距離を変化させたときの送電効率を示している。受電ユニット15は、図8に示すような複巻きの受電コイル53を有している。また、図4に示す実験結果では、図9に示すように受電ユニット15の受電コイル53と送電ユニット21とは、中心となる軸が重なるように対向して設置されている。
図4から明らかなように、二重巻きのコイル52とした比較例2は、第1実施形態および比較例1と比較して送電効率に優れている。一方、上述のように、比較例2は、厚さが大きくなるため、工場などの設備への設置に制限がある。すなわち、工場などの設備に無線給電装置20を適用する場合、送電ユニット21は送電効率を維持しつつ薄型であることが望まれる。第1実施形態は、比較例2とほぼ同等の送電効率を維持している。特に、コイル間の距離、すなわち送電ユニット21と受電ユニット15の間の距離が小さいとき、第1実施形態の送電効率は比較例2と大きな違いがない。一方、比較例1の場合、コイル間の距離が大きくなるにつれて、送電効率の低下が著しい。このことから、第1実施形態の送電ユニット21は、比較例1のような単巻きのコイル51よりも送電効率に優れ、比較例2と送電効率に遜色がないことがわかる。
また、図5は、図10に示すように受電ユニット15の受電コイル53と送電ユニット21とを、互いに短手方向で1/2ずらしたときの送電効率を示している。受電ユニット15と送電ユニット21との間にずれが生じているとき、図5に示すように第1実施形態は高い送電効率を維持している。一方、コイル同士が適切に重なっているときに送電効率が高い比較例2は、コイルの軸にずれが生じることにより送電効率の低下が大きくなる。このことからも、第1実施形態の送電ユニット21は、受電ユニット15と送電ユニット21との間にずれが生じるときでも送電効率が高く、実用性が高いことがわかる。
以上説明したように第1実施形態では、高周波電源23に接続される外周側コイル24の内周側には、内周側コイル25が設けられている。この内周側コイル25は、高周波電源23とは電気的に非接続である。一方、内周側コイル25は、外周側コイル24と電磁気的に結合、または外周側コイル24と共鳴する。そのため、高周波電源23から外周側コイル24に高周波の電力を供給するとき、内周側コイル25は外周側コイル24との間に電磁気的な結合や磁界共鳴を生じる。すなわち、外周側コイル24で発生した磁界は内周側コイル25を励起し、内周側コイル25も共鳴によって磁界を生じる。これにより、外周側コイル24および内周側コイル25は、あたかも一体の複数巻きのコイルのように磁界を生じる。したがって、周波数を高めることなく、コイルの巻数が複数の場合と同等の送電効率を達成することができる。
また、第1実施形態では、内周側コイル25は、高周波電源23とは電気的に非接続である。そのため、内周側コイル25は、電気的な配線を必要としない。これにより、内周側コイル25と外周側コイル24、および内周側コイル25と電気的な配線との間には、交差する部分が生じない。その結果、基板22の板厚方向へ距離を確保する必要がない。したがって、厚さの増大を招くことがなく、薄型化を促進することができる。
第1実施形態では、内周側コイル25は、コイル本体41とコンデンサ42によってLC共振回路を形成している。そのため、内周側コイル25の共振特性は、コイル本体41またはコンデンサ42によって容易に調整される。したがって、送電効率を高めるための調整を容易にすることができる。
(第2、第3実施形態)
第2実施形態の場合、図11に示すように送電ユニット21は、2つの内周側コイル25を備えている。この場合、外周側コイル24は、巻数が1の2つの内周側コイル25の外周側を囲んでいる。第2実施形態の場合、内周側コイル25は、それぞれコイル本体41とコンデンサ42とを有している。2つの内周側コイル25は、それぞれ電気的に接続されていない。このように、内周側コイル25は、外周側コイル24の内周側に2つに限らず、3つ以上設けてもよい。
第3実施形態の場合、図12に示すように送電ユニット21は、巻数が2の内周側コイル25を備えている。この場合、外周側コイル24は、巻数が2の1つの内周側コイル25の外周側を囲んでいる。第3実施形態の場合、内周側コイル25は、相似形の2つのコイルから二重に構成され、それぞれコイル本体41とコンデンサ42とを有している。内周側コイル25は、それぞれ電気的に接続されていない。このように、内周側コイル25は、2つに限らず、3以上の巻数を有していてもよい。
以上の第2実施形態および第3実施形態のように、送電ユニット21の内周側コイル25は、その数や巻数を変更してもよい。これにより、内周側コイル25の共振特性は、その数や巻数を変更することによっても調整される。したがって、送電効率を高めるための調整を容易にすることができる。
(第4実施形態)
図13に示すように第4実施形態の送電ユニット21は、外周側コイル24が高周波源としてのE級アンプ60に接続されている。E級アンプ60は、電源61に接続されている。E級アンプ60は、発振器62で生成されたキャリアクロックを用いてスイッチング素子63を駆動する。第4実施形態では、外周側コイル24をE級アンプ60に接続することにより、外周側コイル24はこのE級アンプ60の共振コイルとしても機能する。すなわち、外周側コイル24は、E級アンプ60とともにLC共振回路を構成する。そのため、外周側コイル24は、共振用のコンデンサ64がE級アンプ60と共用される。これにより、外周側コイル24は、コイル本体31に共振用のコンデンサを必要としない。したがって、第4実施形態では、回路構成の簡略化、および部品点数の低減を図ることができる。
(第5実施形態)
図14に示すように第5実施形態の送電ユニット21は、外周側コイル24の両端が高周波源としてのプッシュプル型のE級アンプ70に接続している。また、外周側コイル24は、センタータップ71を有している。センタータップ71は、コイル本体31において両端までの距離、すなわちE級アンプ70との接続点72、73までの長さが等しくなる中間位置に設けられている。つまり、センタータップ71は、コイル本体31の全長において中間に設けられている。このセンタータップ71は、チョークコイル74を挟んで直流電源75に接続している。すなわち、センタータップ71と直流電源75との間には、チョークコイル74が挿入されている。
高周波電源としてプッシュプル型のE級アンプ70を用いることにより、電圧の上昇が容易になり、送電ユニット21から受電ユニット15へ供給可能な電力は増大する。また、外周側コイル24は、プッシュプル型のE級アンプ70のセンタータップトランスとして動作する。内周側コイル25は、このプッシュプル型のE級アンプ70の駆動周波数と同一の共振周波数に設定することにより、外周側コイル24と電磁気的に結合する。これにより、上述の各実施形態と同様に、内周側コイル25を用いて送電効率の向上が図られる。したがって、プッシュプル型のE級アンプ70を用いることにより、送電ユニット21から受電ユニット15へ供給可能な電力を増大しつつ、回路構成を簡略化することができ、回路規模を低減することができる。
(第5実施形態の変形例)
第5実施形態は、図15に示すような回路構成に変形してもよい。すなわち、第5実施形態の変形例では、センタータップ70は設けられていない。第5実施形態の変形例では、E級アンプ70とコイル本体31との接続点72、73までの間から、チョークコイル74がそれぞれ分岐し、それぞれ直流電源75に接続している。このように、回路構成を変更しても、第5実施形態と同様に回路規模の低減を図ることができる。
以上説明した本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の実施形態に適用可能である。また、複数の実施形態は、それぞれ組み合わせて適用することもできる。例えばE級アンプを用いる第4実施形態または第5実施形態は、第2実施形態のように内周側コイル25を2つ以上設けたり、第3実施形態のように内周側コイル25の巻数を2以上にしてもよい。
さらに、上述の複数の実施形態では、内周側コイル25がコイル本体41とコンデンサ42とでLC共振回路を構成する例について説明した。しかし、内周側コイル25は、共振周波数を設定可能であれば、コンデンサ42を省略し、コイル本体41だけで構成してもよい。
図面中、13は運搬車両(移動体)、14は構造面、20は無線給電装置、21は送電ユニット、23は高周波電源(高周波源)、24は外周側コイル、25は内周側コイル、26は送電面、41はコイル本体、42はコンデンサ、60、70はE級アンプ(高周波源)、71はセンタータップ、74はチョークコイル、75は直流電源を示す。

Claims (6)

  1. 設備の構造面に設けられ、前記構造面を移動する移動体へ磁界共鳴を用いて非接触で電力を供給する無線給電装置の送電ユニットであって、
    両端が高周波源に接続され、前記構造面の前記移動体側の面である送電面に設けられている平面状の外周側コイルと、
    前記送電面において、前記外周側コイルの内周側に設けられ、前記高周波電源と電気的に非接続であって、前記外周側コイルと電磁気的に結合、または前記外周側コイルと共鳴する平面状の内周側コイルと、
    を備える無線給電装置の送電ユニット。
  2. 前記内周側コイルは、コイル本体と、前記コイル本体とLC共振回路を形成するコンデンサと、を有する請求項1記載の無線給電装置の送電ユニット。
  3. 前記外周側コイルは、2つ以上の前記内周側コイルの外周側を囲んでいる請求項1または2記載の無線給電装置の送電ユニット。
  4. 前記内周側コイルは、2以上の巻数を有する請求項1から3のいずれか一項記載の無線給電装置の送電ユニット。
  5. 前記外周側コイルは、前記高周波源を構成するE級アンプの共振コイルと共用されている請求項1から4のいずれか一項記載の無線給電装置の送電ユニット。
  6. 前記高周波電源は、プッシュプル型のE級アンプで構成され、
    前記外周側コイルは、前記高周波電源までの長さが等しくなる中間位置に設けられているセンタータップを有し、
    前記センタータップは、チョークコイルを挟んで直流電源に接続されている請求項1から4のいずれか一項記載の無線給電装置の送電ユニット。
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