JP2016197965A - 無線給電送電装置および無線給電システム - Google Patents

無線給電送電装置および無線給電システム Download PDF

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勝英 市川
昌之 川俣
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昌之 川俣
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Abstract

【課題】伝送距離を長くすることができる無線給電送電装置およびそれを用いた無線給電システムを提供することを目的とする。【解決手段】無線で電力を送電するための駆動回路と、前記駆動回路から発生する高調波を抑圧するためのフィルタ回路と、前記送電コイル部と、を有する送電回路を有し、前記送電コイル部は、磁気共鳴コイルと、前記磁気共鳴コイルの両端に接続された共鳴容量と、を有し、送電周波数に等しい周波数で共振する共振回路を形成し、前記フィルタ回路は、少なくとも5次、9次、13次の特性を有するフィルタ回路を用いたことを特徴とする無線給電送電装置。【選択図】図1

Description

本発明は、無線給電に関し、例えば、携帯端末など小型携帯機器のバッテリに非接触により充電を行う無線充電や回転体などへの無線給電、さらに、無線給電中にデータ伝送を行うシステムおよび技術に関する。
本技術分野の背景技術として、特表2014−514901号公報(特許文献1)がある。この公報には、「本開示は、可変負荷によって駆動されたときの増幅器の効率を向上させるためのシステム、方法および装置を提供する。一態様では、送信器デバイスが提供される。この送信器デバイスは、効率によって特徴付けられた駆動回路(1124)を含む。駆動回路(1124)は、インピーダンスによって特徴付けられた送信回路(1150)に電気的に接続されている。送信器デバイスには、駆動回路(1124)に電気的に接続され、駆動回路(1124)の効率を最高効率の20%以内のレベルに維持するためにインピーダンスを変更するように構成されているフィルタ回路(1126)がさらに含まれている。このインピーダンスは、第1の実インピーダンス値と第2の実インピーダンス値によって定義された範囲内にある複素インピーダンス値によって特徴付けられる。第1の実インピーダンス値と第2の実インピーダンス値の比は、少なくとも2対1である。」と記載されている(要約参照)。
特表2014−514901号公報
特許文献1では送電回路に用いられている送電コイルは直列共振の電磁誘導方式であるが、例えば、回転体などの金属シャフトにセンサを実装した状態での無線給電では、コイル間の結合に金属シャフトの影響が生じコイルの損失が増加(コイルのQ値が劣化)してしまうため、伝送距離が十分取れないという課題があった。
本発明は、伝送距離を長くすることができる無線給電送電装置およびそれを用いた無線給電システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、例えば特許請求の範囲に記載の構成を採用する。
本願は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、無線給電送電装置であって、無線で電力を送電するための駆動回路と、前記駆動回路から発生する高調波を抑圧するためのフィルタ回路と、前記送電コイル部と、を有する送電回路を有し、前記送電コイル部は、磁気共鳴コイルと、前記磁気共鳴コイルの両端に接続された共鳴容量と、を有し、送電周波数に等しい周波数で共振する共振回路を形成し、前記フィルタ回路は、少なくとも5次、9次、13次の特性を有するフィルタ回路を用いたことを特徴とする。
本発明によれば、伝送距離を長くすることができる無線給電送電装置および無線給電システムを提供することができる。
第1の実施の形態の無線給電送電装置を示すブロック図である。 第2の実施の形態の無線給電送電装置を示すブロック図である。 第3の実施の形態の無線給電送電装置を示すブロック図である。 3次のπ型ローパスフィルタの一例を示す回路図である。 3次のT型ローパスフィルタの一例を示す回路図である。 3次ローパスフィルタの設計結果の一例を示す数値表である。 3次ローパスフィルタのインピーダンス計算結果の一例を示す数値表である。 4次のπ型ローパスフィルタの一例を示す回路図である。 4次ローパスフィルタの設計結果の一例を示す数値表である。 4次ローパスフィルタのインピーダンス計算結果の一例を示す数値表である。 5次のπ型ローパスフィルタの一例を示す回路図である。 送電コイルが直列共振の場合を示す回路図である。 送電コイルが直列共振の場合の等価回路を示す回路図である。 送電コイルが並列共振の場合を示す回路図である。 送電コイルが並列共振の場合の等価回路を示す回路図である。 送電コイルが磁気共鳴の場合を示す回路図である。 送電コイルが磁気共鳴の場合の等価回路を示す回路図である。 磁気的結合を持ったインダクタを示す回路図である。 磁気的結合を持ったインダクタの等価回路を示す回路図である。 駆動回路としてE級アンプの一例を示す回路図である。 駆動回路としてプッシュプル動作のE級アンプの一例を示す回路図である。 受電コイルがない場合の駆動回路に流れる電流の実測結果の一例を示す特性図である。 第4の実施の形態の無線給電送電装置を示すブロック図である。 第5の実施の形態の無線給電送電装置を示すブロック図である。 第6の実施の形態の無線給電送電装置を示すブロック図である。 フィルタの次数に対する送電コイルの適性を示す表である。 第7の実施の形態の無線給電システムを示すブロック図である。 第7の実施の形態の無線給電システムの実装を示す構成図である。 第8の実施の形態の無線給電システムを示すブロック図である。 第9の実施の形態の無線給電システムを示すブロック図である。
本実施例では、伝送距離を長くするために、送信回路に磁気共鳴コイルを用いることを考える。これにより2次側コイルとの伝送距離の距離拡大を図ることができる。
まずはコイルのインピーダンスの動きを確認するため、直列共振、並列共振および磁気共鳴回路において、送電側から受電側を見た場合のインピーダンスを求めた結果を図7から図9に示す。
図7aは送受電とも直列共振とした場合の送電側共振回路から受電側コイルを見た場合のインピーダンスを求めたものである。図7aはその時の回路図であり、302は送電回路の入力端子、303は送電コイル、304は送電コイルと共振する直列共振容量、305は受電コイル、306は受電コイル305と共振する直列共振容量、701は整流および電源回路、126は受電した電力を供給する負荷抵抗である。図では送電回路の送電コイル303と直列共振容量304による共振周波数と受電コイル305と直列共振容量306による共振周波数を一致させている。このため、送電回路入力端子302より共振周波数に等しい周波数で給電すると効率よく整流、電源回路701に受電され、負荷抵抗126に電力が供給される。
図7bにはその時の等価回路を示したものである。図において、抵抗702は、受電側負荷を送電側からみたときの等価負荷抵抗である。このとき図の送電回路入力端子302から見たインピーダンスは、下式となる。
Figure 2016197965
ここで、Lsは送電コイルのインダクタンス値、Csは直列共振容量、Rは送電側から見た等価抵抗である。
(1)式より、送電コイル303が共振状態であればZ=Rとなり等価的な負荷抵抗702のみとなる。このとき、受電側がない場合R=0となるため、送電回路入力端子からみたインピーダンスはショート状態となると考えられる。
次に図8aは送受電とも並列共振とした場合の送電側共振回路から受電側コイルを見た場合のインピーダンスを求めたものである。図8aはその時の回路図であり、送電回路の入力端子202、送電コイル203、送電コイルと共振する並列共振容量204、受電コイル205、受電コイル205と共振する並列共振容量206、整流機能を有する電源回路801である。
なお、図7と同じ動作を行う部分は同じ番号を付し説明を省略する。図では送電回路の送電コイル203と並列共振容量204による共振周波数と受電コイル205と並列共振容量206による共振周波数を一致させている。このため、送電回路入力端子202より共振周波数に等しい周波数で電力を給電すると効率よく整流、電源回路801に受電され、負荷抵抗126に電力が供給される。
図8bにはその時の等価回路を示したものである。図において、抵抗802は受電側負荷を送電側からみた等価負荷抵抗である。このとき図の送電回路入力端子202から見たインピーダンスは、並列共振状態にあるとき下式となる。
Figure 2016197965
ここで、Lpは送電コイルのインダクタンス値、Cpは並列共振容量、Rは送電側から見た等価抵抗である。
(2)式より、Ls、Csはコイルの設計パラメータであり一定値になることから、ZはRに反比例の関係となる。このため、2次側コイルがない場合は、Rは限りなく0に近づくため、送電回路入力端子202から見たインピーダンスは直列共振の場合と異なりインピーダンスはかなり大きな値となることが分かる。
次に図9aは送受電とも磁気共鳴方式とした場合の送電側共振回路から受電側コイルを見た場合のインピーダンスを求めたものである。図9aはその時の回路図であり、送電回路の入力端子109、給電コイル110、磁気共鳴コイル111、磁気共鳴コイルと共振する共鳴容量112、受電の磁気共鳴コイル120、負荷コイル122、整流機能を有する電源回路901である。
図では、送電回路の入力端子109より入力された送電信号は、給電コイル110(L)を介して磁気的結合により、磁気共鳴コイル111(L1)に給電される。給電された信号は、磁気共鳴コイル111と共鳴容量112(C1)で決まる共振周波数と等しくなるように設計されているため、磁気共鳴コイル111には大きな共振電流が流れ強い磁界が発生する。
受電側の磁気共鳴コイル120と共鳴容量121による共振周波数もこれと等しくなるように設計されているため、送電側の磁気共鳴コイル111と強く結合し、効率よく磁気共鳴コイル120に電力が伝送される。伝送された電力信号は負荷コイル122により効率よく取り出され、整流および電源回路901を介して負荷抵抗126に電力が供給される。
図9bは、その時の等価回路を示したものである。図において、抵抗902は受電側負荷を送電側からみた等価負荷抵抗、インダクタ903、インダクタ904、インダクタ905は、給電コイル110と磁気共鳴コイル111の磁気的結合部分を等価回路に置き換えたものである。
この時の等価回路化の原理を図9cと図9dにより説明する。図9cは、給電コイル110のインダクタンスLと磁気共鳴コイル111のインダクタンスL1が相互インダクタンスMで磁気的に結合している状態を示したものである。
さらに、図9dは、図9cの等価回路を示したもので、給電コイル110のインダクタンスLから相互インダクタンスMを引いたインダクタ903、相互インダクタ(M)905、磁気共鳴コイル111のインダクタL1から相互インダクタンスMを引いたインダクタ904によるT型回路に置き換えることが可能である。
よって、図9aの等価回路を示した図9bでは、送電回路入力端子109には、インダクタ903(L−M)を介し、相互インダクタM905により接地されるとともに、インダクタ904(L1−M)、共鳴容量112(C1)および等価負荷抵抗902を介して接地される構成となる。このとき図の送電回路入力端子109から見たインピーダンスの実部は下式となる。
Figure 2016197965
ここで、L1は磁気共鳴コイルのインダクタンス、C1は共鳴容量、Mは給電コイル110と磁気共鳴コイル111との相互インダクタンス、ωは伝送周波数での角速度である。
(3)式より、ωL1=1/(ωC1)となる場合、Zの実部はω/Rとなるため、2次側コイルとの結合が小さくなった場合、Rは限りなくゼロに近づく。このため、送電回路109から見たインピーダンスは非常に大きくなることが分かる。
以上の検討から、2次側コイルがない場合あるいは過充電により負荷がほとんどない状態となった場合において、送電回路の入力端子から見たインピーダンスは、直列共振の場合は、非常に小さく、また、並列共振および磁気共鳴の場合はインピーダンスが非常に高くなることが分かった。
次に、フィルタ回路の出力に接続された送電回路のインピーダンスが非常に低くなった場合(直列共振)と、非常に高くなった場合(磁気共鳴、並列共振)での駆動回路の出力点(フィルタ回路入力)のインピーダンスがどのように見えるか検討を行った。
図4aは、π型の3次ローパスフィルタを示したものであり、入力端子106、出力端子107、容量401、容量403、インダクタ402であり、入力端子106はインダクタ402を介して出力端子107と接続するとともに、両端をそれぞれ容量401と403により接地する構成である。
図において実際にフィルタ設計を行った結果を図4cに示す。なお、設計は3次のバターワース型とし、伝送周波数を6.78MHz、3dB減衰させるカットオフ周波数fcを10MHz、特性インピーダンスを50Ωとして行った。なお、設計手法としては一般的に知られているフィルタ設計手法を用いた。
また、図には伝送周波数6.78MHzでの各素子のリアクタンス値も示す。このリアクタンス値を用いて受電負荷がない条件で、フィルタ出力端子107に直列共振回路を接続した場合と磁気共鳴および並列共振回路を接続した場合のフィルタ回路入力106からみたインピーダンスの動きを調べてみる。
動作を分かりやすくするために、フィルタ回路出力107をGNDに接続した時とオープン状態にした時のフィルタ回路入力端子106からみたインピーダンスの計算を行うこととした。
その結果として図4cに示すように、容量401、容量403は318pFで−j74Ω、インダクタ402は、1.6μHでj68Ωとなる。この時、フィルタ回路の出力端子107がGNDとショートのときを計算すると図4dに示すようにj839Ωとなりインピーダンスが高く見える。一方、オープン状態では、−j5.6Ωとなりインピーダンスが低く見える。
以上のことから、磁気共鳴コイルや、並列共振コイルではフィルタ回路を介して駆動回路に接続されると受電負荷がない場合、インピーダンスが反転して低く見えるため、駆動回路に過電流が流れることが分かる。
上記を別の見方で考えると、フィルタ回路出力107がGNDに接続されると容量401とインダクタ402が並列接続になるのでフィルタ回路入力106から見るとインピーダンスが高くなる方向に、また、フィルタ回路出力107がオープン状態になるとインダクタ402と容量403の直列接続によりインピーダンスが低く見えるためと考えられる。
なお、図4bに示したT型のローパスフィルタも同様であり、フィルタ回路出力107がGNDに接続すると容量405とインダクタ406が並列接続になるのでフィルタ回路入力106から見るとインピーダンスは高くなる方向に、また、フィルタ回路出力107がオープン状態になるとインダクタ404と容量405の直列接続によりインピーダンスが低く見えると考えられる。
以上の駆動回路に過電流が流れる原因が分かったことから、磁気共鳴コイルや並列共振コイルを接続した場合、受電回路がないときに駆動回路に過電流が流れない手段を検討した。
3次のローパスフィルタは出力のインピーダンスが高いと入力側は低く見えることからインピーダンスを反転させる動作を行うことが上記検討で分かった。一般的にはフィルタは特性インピーダンス付近で使用されることを前提に設計されているため、極端にインピーダンスがずれると上記のような動作となると考えられる。
これを利用して上記課題を解決する手段を考えた。つまり、3次のフィルタをもう1段追加してさらにインピーダンスを反転させる手段である。すなわち、磁気共鳴コイルや並列共振回路の場合は、5次、9次、13次…の次数のフィルタを用いればよいし、直列共振回路では3次、7次、11次…のフィルタを用いる構成とした。
これにより、送電コイルの構成により、フィルタの次数を変えることで受電コイルがない場合や過充電などで負荷が軽くなった場合での駆動回路に過電流が流れる課題を解決することができる。
上記は奇数の次数のフィルタについて検討したが偶数次のフィルタについても検討を行った。図5aは4次のローパスフィルタを示したものであり、容量501、容量503、インダクタ502、インダクタ504で構成されている。
フィルタ入力端子106にはインダクタ502とインダクタ504を介してフィルタ出力端子107に接続されるとともに、フィルタ入力端子106とインダクタ502の接続点とインダクタ502とインダクタ504の接続点にはそれぞれ容量501、容量503でGNDに接続されている。
図において実際にフィルタ設計を行った結果を図5bに示す。なお、設計はπ型の4次のバターワース型とし、伝送周波数を6.78MHz、3dB減衰させるカットオフ周波数を10MHz、特性インピーダンスを50Ωとして行った。
また、図には伝送周波数6.78MHzのリアクタンス値も示す。このリアクタンス値を用いて受電負荷がない条件で、フィルタ出力端子107に直列共振回路を接続した場合と磁気共鳴および並列共振回路を接続した場合のフィルタ回路入力106からみたインピーダンスの動きを調べた。3次フィルタと同様、フィルタ回路出力107をGNDとした時とオープン状態にした時のフィルタ回路入力端子106点からみたインピーダンスの計算を行った。
伝送周波数6.78MHzでのリアクタンス値は、容量501は244pFとなり−j96Ω、インダクタ502は1.5μHでj68Ωとなる。図5cは、このときのフィルタ回路の出力端子107がGNDとショートとなった場合のインピーダンスを計算したものでj315Ωとなる。
50Ωの特性インピーダンスと比較すると高く見えるが3次よりは低くなっていることが分かる。一方、オープン状態を計算すると−j32Ωとなりインピーダンスは低く見えるが、3次の場合よりは高くなっていることが分かる。
以上のことから、4次のローパスフィルタでも3次と同様に受電側負荷がない場合、送電コイルが直列共振のときは駆動回路に流れる電流は小さく、磁気共鳴、並列共振の場合は駆動回路に流れる電流は大きくなることが分かる。
ただし、その傾向は3次のローパスフィルタのほうが大きいので、送電コイルに直列共振回路を用いる場合、受電側がない場合に駆動回路に流れる電流を小さくしたいのであれば、4次、8次、12次…よりも、3次、7次、11次…のように奇数次のフィルタを用いるのがより望ましいと言える。
また、6次のフィルタを考えた場合、4次のフィルタに3次のフィルタを接続した構成であるので、4次のフィルタのインピーダンスの振る舞いが3次のフィルタで反転すると考えられる。
このため、磁気共鳴コイルや並列共振回路を用いた場合、受電側がない場合に駆動回路に流れる電流を小さくしたいのであれば、6次、10次、14次…よりも5次、9次、13次…のように奇数次のフィルタを用いるのが望ましいと言える。
なお、図6は5次のローパスフィルタを示したもので、容量601、容量603、容量605、インダクタ602、インダクタ604であり、フィルタ回路入力端子106とフィルタ回路出力端子107間にはインダクタ603とインダクタ604が接続され、それらの接続点とGNDにそれぞれ容量601、容量603、容量605が接続されている。
ちょうど図4aで示した3次のフィルタを2段接続した構成となっているため、容量603は容量601、容量605よりも大きい値となる。以上のように奇数次のフィルタ回路であれば3次フィルタを接続していけばよいことが分かる。
一方、回路の小型化については、駆動回路に高効率でありなが簡易な構成であるE級アンプを用いるとともにフィルタ回路を簡略化する構成とした。
また、磁気共鳴コイルを用いることが可能となるので、伝送距離拡大が図れる。このため、回転体など金属シャフト等の影響により伝送距離が劣化する環境においても無線給電が可能となることから、回転体の無線給電においても上記構成を用いればよい。
上記に基づき、以下に本実施例にかかる無線給電送電装置およびそれを用いた無線給電送電装置の構成について説明する。
図1には、第1の実施形態である無線給電送電装置のブロックが示されている。同図において、駆動用信号源101、スイッチングアンプなどの駆動回路102、駆動回路入力端子103、駆動回路出力端子104、高調波抑圧フィルタ105、フィルタ入力端子106、フィルタ出力端子107、送電回路108、送電回路入力端子109により無線給電送電装置は構成されている。
駆動用信号源101と駆動回路入力端子103、駆動回路出力端子104とフィルタ入力端子106、フィルタ出力端子107と送電回路入力端子109にそれぞれ接続される。また、送電回路108は、給電コイル110、磁気共鳴コイル111、共鳴容量112より構成されており、磁気共鳴コイル111の両端には共鳴容量112が接続され、さらに、磁気共鳴コイル111は近接して配置された給電コイル110と磁気的に結合している。また、給電コイル110は送電回路入力端子109と接続されている。
また、無線給電受電装置は、受電回路127、受電回路出力端子128、受電回路出力端子129、整合回路123、整流回路124、電源回路125、負荷抵抗126であり、受電回路出力端子128、受電回路出力端子129は、整合回路123の入力に、整合回路123の出力は整流回路124に入力に接続されている。
また、整流回路124の出力は電源回路125の入力に接続されており、電源回路125の出力は負荷抵抗126に接続されている。
また、受電回路120は、送電回路108と同様に、磁気共鳴コイル120、共鳴容量121、負荷コイル122より構成されており、磁気共鳴コイル120の両端には共鳴容量121が接続され、さらに、磁気共鳴コイル120は近接して配置された負荷コイル122と磁気的に結合している。また、負荷コイル122は、受電回路出力端子128、129に接続されている。
以上の構成では、駆動用電源101からの送電周波数である6.78MHzに等しい周期で駆動回路102を駆動することにより、駆動回路出力端子104には送電信号が出力される。
出力された送電信号は高調波抑圧フィルタ105により不要高調波成分が抑圧された後、送電回路108より磁気的エネルギーとして送電される。送電された電力は、送電側の磁気共鳴コイル111と結合している受電側の磁気共鳴コイル120により受電され、負荷コイル122を介して効率よく電力の伝送が行える構成となっている。
受電した送電電力信号は整合回路123により整合を図った後、整流回路124により整流され、電源回路125により一定の電圧に変換され、負荷抵抗126に電力が供給される。なお、磁気共鳴コイル111、120は送電周波数で共振させるため、共鳴容量112、121を用いているが、磁気共鳴コイルの線間の寄生容量を利用することも可能である。
以上の構成では、送電回路108に磁気共鳴方式のコイルを用いることで伝送距離の拡大が図れ、さらに、回転体での金属シャフトなど電磁界減衰の大きい環境であっても無線電力伝送が可能となる。
さらに、高調波抑圧フィルタ105には図4a、図4bで示した3次のローパスフィルタに加え、7次、11次…((4n−1、n=1,2,3…)次)のローパスフィルタを除いた他の次数のフィルタ用いることで、受電装置がない場合や過充電などで負荷が軽くなった場合に駆動回路102に過電流が流れない送電装置を得ることができる。
なお、フィルタの次数が高くなるほど高調波抑圧効果が大となるので、送電電力が高く、高調波レベルも高い場合はフィルタの次数を上記に従い増やしていけばよい。
なお、上記過電流抑止の効果は図6で示した5次ローパスフィルタに加え、9次、13次…((4n+1、n=1,2,3…)次)のローパスフィルタを用いることでより一層の効果が得られる。
図2には、第2の実施形態である無線給電送電装置のブロックが示されている。同図において、送電回路201、送電回路入力端子202であり、送電回路201は送電コイル203と共振容量204による並列共振構成となっており、送電コイル203の一端は、送電回路入力端子202に接続され、他端は接地されている。
また、受電装置側では受電回路207、受電回路出力端子208、受電回路出力端子209を有している。受電回路207は受電コイル205と共振容量206による並列共振構成となっており、受電コイル203の両端は、それぞれ送電回路出力端子208、209に接続され、これらは後段の整合回路123の入力に接続されている。その他、図1の第1の実施形態と重複する部分には同じ符号を付し説明を省略する。
図2の第2の実施形態である無線給電送電装置は、第1の実施形態と比較すると送受電コイルに並列共振を用いており、受電装置がないときの送電回路入力端子202から見たインピーダンスは、第1の実施形態の磁気共鳴コイルと同様に高くなることから、駆動回路102に流れる電流については同様の効果が得られるのに加え、送電、受電とも1つのコイルで済むので装置の小型化が図れる。
図3には、第3の実施形態である無線給電送電装置のブロックが示されている。同図において、送電回路301、送電回路入力端子302であり、送電回路301は送電コイル303と共振容量304による直列共振構成となっており、送電コイル303の一端は、共振容量304を介して送電回路入力端子302に接続され、他端は接地されている。
また、受電装置側では受電回路307、受電回路出力端子308、受電回路出力端子3を有している。受電回路307は受電コイル305と共振容量306による直列共振構成となっており、受電コイル203の両端は一端が共振容量306を介してから、それぞれ送電回路出力端子308、309に接続されている。その他、図1の第1の実施形態と重複する部分には同じ符号を付し説明を省略する。
図3の第3の実施形態である無線給電送電装置は、図1の第1の実施形態と比較すると送受電コイルに直列共振を用いており、受電装置がないときの送電回路入力端子302から見たインピーダンスは、図1の磁気共鳴コイルと反対に低くなることから、高調波抑圧フィルタ310に図6で示した5次ローパスフィルタに加え、9次、13次…((4n+1、n=1,2,3…)次)のローパスフィルタを除いた他の次数のフィルタ用いることで、受電装置がない場合や過充電などで負荷が軽くなった場合に駆動回路102に過電流が流れない送電装置を得ることができる。
なお、上記過電流抑止の効果は図4a、図4bで示した3次のローパスフィルタに加え、7次、11次…((4n−1、n=1,2,3…)次)のローパスフィルタを用いることでより一層の効果が得られる。
さらに、送受電コイルに直列共振を用いることで、駆動回路の出力インピーダンスや整流回路の入力インピーダンスは比較的低いので低インピーダンスの直列共振のほうが整合を比較的簡易な構成で取りやすいので回路の簡略化が図れる。
図10には、駆動回路102に用いられる回路の一例を示す。図において、駆動用MOSFET1001、チョークコイル1002、電源1003、接地容量1004、容量1005、容量1007、インダクタ1006であり、その他、図1と重複する部分には同一符号を付し説明を省略する。
図において、ソースが接地された駆動用MOSFET1001は、ゲートは駆動回路入力端子103に接続され、ドレインはチョークコイル1002を介して電源1003に接続されるとともに容量1005により接地され、さらにインダクタ1006と容量1007を介して駆動回路出力端子104に接続される。
図において、容量1005とインダクタ1006および容量1007による共振周波数に等しい周波数で駆動信号源101により駆動用MOSFET1001を駆動することにより、電源1003の電力が送電信号周波数の高周波信号に変換され駆動回路出力端子104から出力される。
以上のスイッチングタイプのアンプは一般的にはE級増幅回路呼ばれ高効率でありながら回路が簡易であることが特徴となっており、上記E級増幅回路を用いることにより、小型の無線給電送電装置を得ることができる。
さらに、図11は駆動回路102に用いられる回路の他の一例を示す。図において、駆動信号入力端子1101、駆動信号入力端子1102、駆動用MOSFET1103、駆動用MOSFET1104、容量1105、容量1106、電源1107、チョークコイル1108、接地容量1009、中間タップを有したトランス1110である。
図において、それぞれソースが接地された駆動用MOSFET1103、1104は、ゲートにはそれぞれ駆動信号入力端子1101、1102を接続し、ドレインはそれぞれの容量1105、1106により接地するとともに、中間タップ付きのトランス1110の両端に接続する。
トランス1110の中間タップはチョークコイル1108を介して電源1107に接続し、中間タップがないほうのトランスの一端を接地し、他端は駆動回路出力端子104に接続する。
図において、容量1105あるいは容量1106と中間タップ付きのトランス1110のインダクタによる共振周波数に等しい周波数で駆動信号入力端子1101および1102をそれぞれ逆相で駆動することにより、駆動用MOSFET1103および1104はそれぞれ交互にオンオフを繰り返すことで中間タップ付きのトランス1110には高周波電流が流れる。これにより、駆動回路出力端子104には、電源1107の電力が送電信号周波数に等しい高周波信号に変換され、駆動回路出力端子104から出力される。
以上のスイッチングタイプのアンプは一般的にはプッシュプルのE級増幅回路と呼ばれ高効率でありながら差動動作を行うため偶数次の高調波レベルが低く、また、駆動用MOSFET1103および1104のドレインとソース間に加わる電圧は、それぞれ出力信号の半分の振幅しか加わらないため、MOFFETの耐圧面でも有利である。上記E級増幅回路を用いることにより、高調波漏えいレベルの低い無線給電送電装置を得ることができる。
また、図12には高調波抑圧フィルタのフィルタ次数の選択の効果の確認を行った実験結果を示す。図の横軸は高調波抑圧フィルタの次数、縦軸は受電側がない場合の駆動回路に流れる電流を測定したものである。
実験では送電コイルは、図1で示した磁気共鳴コイルと図3で示した直列共振によるものを測定した。この時の駆動回路は、図11で示したプッシュプルタイプのE級アンプを用い、送電周波数は6.78MHz、アンプの電源電圧は5Vとした。また、フィルタは、カットオフ周波数が10MHz付近のバターワースのローパスフィルタを用いた。図から、磁気共鳴では、5次のローパスフィルタのとき、直列共振では3次と7次のローパスフィルタを用いた場合に駆動回路に流れる電流が少なくなり結果となった。これにより、検討結果が正しいことが確認できた。
図13aに、第4の実施形態である無線給電送電装置の構成を示す。同図において、高調波抑圧フィルタ1301、容量1302、インダクタ1303であり、その他、図3の第3の実施形態と重複する部分には同じ符号を付し説明を省略する。
図13aの高調波抑圧フィルタ1301は、フィルタ入力端子106はインダクタ1303を介しフィルタ出力端子107接続するとともに、容量1302で接地する構成とした。
以上の構成とすることにより、第3の実施形態と同様の効果が得られるのに加え、送電電力が比較的低い場合は発生する高調波レベルも低く、抑圧量も小さくて良い場合、フィルタも2素子で抑圧が可能となる。このため送電装置の回路の小型化が図れる。
図13bに、第5の実施形態である無線給電送電装置の構成を示す。同図において、高調波抑圧フィルタ1311、インダクタ1312、容量1313であり、その他、図1の第1の実施形態と重複する部分には同じ符号を付し説明を省略する。
図13bの高調波抑圧フィルタ1311は,フィルタ入力端子106はインダクタ1312を介しフィルタ出力端子107に接続するとともに、フィルタ出力端子107には容量1302で接地する構成とした。
以上の構成とすることにより、第1の実施形態と同様の効果が得られるのに加え、以上の構成とすることにより、送電電力が比較的低い場合は発生する高調波レベルも低く、抑圧量も小さくて良い場合、フィルタも2素子で抑圧が可能となる。このため送電装置の回路の小型化が図れる。
さらに、以上は送電回路108が磁気共鳴コイルの場合を示したが図2の第2の実施の形態で示した並列共振回路でも同様の効果を得ることができる。
図14に、第6の実施形態である無線給電送電装置の構成を示す。同図において、インバータ回路1401、トラップ回路1402、インダクタ1403、容量1404であり、その他、図1および図11の駆動回路の一例を示す図と重複する部分には同じ符号を付し、説明を省略する。
図において、駆動信号源101の送電周波数と等しい周期の駆動信号は、駆動信号入力端子1101に接続するとともにインバータ回路1401を介して駆動信号入力端子1102に接続することで、駆動信号入力端子1101と1102には逆相の駆動信号が入力されるため、駆動用MOSFETは交互にオンオフを繰り返す。
これにより、駆動回路出力端子104に出力された送電信号は、磁気共鳴コイルによる送電回路108の入力端子109と接続されているため、フィルタ回路を介さずに直接、送電回路108給電される。
このとき、駆動信号出力端子104にはトラップ回路1402が接続されており、インダクタ1403と容量1404で決まる共振周波数の信号をGNDレベルにすることで減衰を図るものであり、ここでは、駆動回路102がプッシュプルのE級アンプであり偶数次の高調波の発生レベルが低いことから、伝送周波数6.78MHzの3倍の高調波である20.34MHzを減衰させる構成とした。
以上の構成とすることで、第1の実施形態と同様の効果が得られるのに加え、送電電力が比較的低い場合は発生する高調波レベルも低く、抑圧量も小さくて良い場合、上記の構成でも実現は可能である。このため送電装置の回路の小型化が図れる。
さらに、以上は送電回路108が磁気共鳴コイルの場合を示したが図2の第2の実施の形態で示した並列共振回路でも同様の効果を得ることができる。
また、図15にはローパスフィルタの各次数に対し、送電回路が磁気共鳴方式か並列共振回路の場合と直列共振回路場合で駆動回路と送電回路間に設けるフィルタ回路設計として好ましいと考えられる次数をまとめたものである。
磁気共鳴と並列共振は、5次、9次…の奇数次のとき受電コイルがない場合、駆動回路に流れる電流が小さくできるので最良(◎)とした。同様に直列共振は、3次、7次…の奇数次のとき受電コイルがない場合、駆動回路に流れる電流が小さくできるので最良(◎)とした。また、残りの偶数次は駆動回路に流れる電流が若干大きくなると考えられので○とした。フィルタなしと2次のフィルタは、送電電力が小さく駆動回路で発生する高調波が小さい場合に限定されるため、良(○)とした。
送電回路のコイルの構成と駆動回路で発生する高調波レベルがある程度分かれば、図の表より設計に必要なフィルタの次数を求めることができる。
図16aに第7の実施形態である無線給電システムのブロック図を示す。図において、フィルム型のフレキシブル基板シート1601、受電コイル1602、受電コイル1603、受電コイル1604、共振容量1605、共振容量1606、共振容量1607、センサデータ出力端子1610、受信機1611、アンテナ1612、送信機1613、アンテナ1614、センサ1615である。
図16aにおいて、フレキシブル基板シート1601上にはパターン化された受電コイル1602、1603、1604が近接して規則的に配置され、さらに、受電コイル1602と共振容量1605、受電コイル1603と共振容量1606、受電コイル1604と共振容量1607はそれぞれ直列共振回路を形成するとともに、さらに直列共振回路同士が直列に接続され整合回路123に接続されている。
また、電源回路125の出力が送信機1613とセンサ1615に接続されるとともに、センサデータ出力が送信機1613に接続されている。一方、送電装置には受信機1611が備えられている。その他、第1の実施形態と重複する部分には同じ符号を付し説明を省略する。
まずは受電コイルと送電回路108との磁気的結合について説明する。送電回路108と受電コイル1602が結合している場合、送電回路108と結合していない受電コイル1603と受電コイル1604からは受電した電力が再放射されて受電効率が劣化する恐れが考えられる。
しかし、実際は、受電コイル1603と1604はそれぞれ直列共振状態となっており、ショート状態と考えられることから、これらからの再放射はほとんどないと考えられる。このため、受電コイルが複数あっても伝送効率の低下は小さいと考えられる。
また、受電コイルを実装しているフレキシブル基板シート1601が若干移動して送電回路108は受電コイル1602と1603の2つのコイルと結合した場合を考えても、結合していない受電コイル1604はショート状態であるため、効率の劣化は小さいと考えられる。また、受電コイルはフレキシブル基板シート1601上に形成されているため、曲面上での貼り付けも可能となっている。
以上のことから、フレキシブル基板シート1601は金属シャフトなどの回転体に貼り付けが可能であり、回転により、送電回路に対し、受電コイルが複数結合した状態であっても給電が可能となる。
さらに、電源回路125の出力は送信機1613とセンサ1615が接続され、これらに受電電力を給電する構成となっている。このため、送電回路108の送電電力でセンサ1615の取得データを送信機1613から受信機1611で受信してセンサデータ出力端子1610に出力することが可能となる。
図16aには、実装した状態の構成図を示したものである。図において、金属シャフト1621、磁性体シート1622であり、フレキシブル基板シート1601の裏面に貼られており、さらに金属シャフト1621の周上に貼られている。
さらにそれと並行して受電側の各回路が周上に実装されている。そして、金属シャフトの横方向から受電コイルと磁気的に結合する方に対向して送電回路108が配置されている。
以上の構成とすることにより、回転体への無線給電と送受信機を用いたデータ伝送が可能となる。さらに、送電回路に磁気共鳴方式を用いることで金属シャフトによる電磁界減衰の影響劣化があっても無線給電が可能な回転体無線給電システムを得ることができる。
図17に第8の実施形態にかかる無線給電システムのブロック図を示す。図において、受電コイル1702、受電コイル1703、受電コイル1704、共振容量1705、共振容量1706、共振容量1707であり、さらに、受電コイル1702と共振容量1705、受電コイル1703と共振容量1706、受電コイル1704と共振容量1707はそれぞれ並列共振回路を形成するとともに、さらに並列共振回路同士が並列に接続され整合回路123に接続されている。その他、第7の実施形態と重複する部分には同じ符号を付し説明を省略する。
送電回路108と受電コイル1702が結合している場合、送電回路108と結合していない受電コイル1703と1704からは受電した電力が再放射されて受電効率が劣化する恐れが考えられる。
しかし、実際は、受電コイル1703と1704はそれぞれ並列共振状態となっており、オープン状態と考えられることから、これらからの再放射はほとんどないと考えられる。このため、受電コイルが複数あっても伝送効率の低下は小さいと考えられる。
以上のことから、第7の実施形態である無線給電システムと同様の効果が得られるのに加え、受電側コイルが並列共振のためインピーダンスが比較的高いので、整流回路124の入力インピーダンスが高い場合は、整合回路123の回路構成が簡易となりインピーダンス整合が取り易い無線給電システムを得ることができる。
図18に第9の実施形態にかかる無線給電システムのブロック図を示す。図において、要求信号入力端子1801、MOSFET1802、1812、抵抗1803、センサデータ出力端子1804、復調回路1805、検波回路1813、ADコンバータ1814、センサ1615である。その他、第7の実施形態と重複する部分には同じ符号を付し説明を省略する。
図において、ソースが接地されたMOSFET1802のゲートは要求信号入力端子1801に接続され、ドレインは抵抗1803を介して送電回路入力端子109に接続され、さらに、復調回路1805も接続されている。
一方、整流回路123の入力は容量1811を介してMOSFET1812のドレインに接続され、ゲートはADコンバータ1814の出力に接続されている。また、電源回路125はADコンバータおよびセンサ1615に電源を供給しており、センサ1615の出力はADコンバータ1814の入力に接続されている。
図において、要求信号入力端子1801に立下りで動作する要求信号が入力されるとMOSFET1802はオフ状態となるので、抵抗1803で消費される電力がなくなるため、受電コイルに給電される電力が増加する。増加した電力は、受電側の検波回路1813により検出されるとADコンバータ1814にデータの出力要求を行う。この要求によりセンサ1615からのセンサ検出値はADコンバータ1814によりデジタル信号に変換され、デジタルのセンサデータによりMOSFET1812をオンオフすることで容量1811が受電コイルと並列に接続するか、オープン状態となるため、送電回路108において送電電力の反射波が変化する。これを復調回路1805より検出することでセンサデータ出力端子1804からはセンサデータが出力される。
以上のことから、送電回路に磁気共鳴コイルを用いることで金属シャフト等の金属の影響による伝送距離劣化を向上するとともに、送電コルのQ値が向上することで負荷変調による通信も可能となり、別系統の無線機が不要となるため、無線給電に加え、簡易的な回路の追加でデータ伝送も可能となる無線給電システムを得ることができる。
101…駆動信号源
102…駆動回路
103、1101、1102…駆動信号入力端子
104 駆動信号出力端子
105、310、1301、1311…高調波抑圧フィルタ
106…フィルタ入力端子
107…フィルタ出力端子
108、201、301…送電回路
109、202、302…送電回路入力端子
110…給電コイル
111、120…磁気共鳴コイル
112、121…共鳴容量
122…負荷コイル
123…整合回路
124…整流回路
125…電源回路
126…負荷抵抗
127、207…受電回路
128、129、208、209、309、309…受電回路出力端子
203、303…送電コイル
204、206、304、306、1605、1606、1607、1705、1706、1707…共振容量
205、305、1602、1603,1604、1702、1703、1704…受電コイル
401,403、405、501、503、601、603、605、1005、1007、1105、1106、1302、1313、1404、1811…容量
402、404、406、502、504、602、604、903、904、905、1006、1303、1312、1403…インダクタ
701、801、901…整流機能を有した電源回路
702、802…等価抵抗
1001、1103、1104…駆動用MOSFET
1002、1108…チョークコイル
1003、1107…電源
1004、1109…接地容量
1110…中間タップ付きトランス
1402…トラップ回路
1601、1701…フレキシブルシート基板
1610、1804…センサデータ出力端子
1611…受信機
1612、1614…アンテナ
1613…送信機
1615…センサ
1622…磁性体シート
1801…要求信号入力端子
1802、1812…MOSFET
1803…抵抗
1805…復調回路
1813…検波回路
1814…ADコンバータ

Claims (15)

  1. 無線で電力を送電するための駆動回路と、前記駆動回路から発生する高調波を抑圧するためのフィルタ回路と、前記送電コイル部と、を有する送電回路を有し、
    前記送電コイル部は、磁気共鳴コイルと、前記磁気共鳴コイルの両端に接続された共鳴容量と、を有し、送電周波数に等しい周波数で共振する共振回路を形成し、
    前記フィルタ回路は、少なくとも5次、9次、13次の特性を有することを特徴とする無線給電送電装置。
  2. 請求項1記載の無線給電送電装置であって、
    前記フィルタ回路は5次、9次、13次の特性を有するローパスフィルタ回路であることを特徴とする無線給電送電装置。
  3. 請求項1または請求項2記載の無線給電送電装置であって、
    前記共鳴容量が前記磁気共鳴コイルの線間の寄生容量を用いたことを特徴とする無線給電送電装置。
  4. 請求項1または請求項2記載の無線給電送電装置であって、
    前記送電コイル部は送電コイルと共振容量とにより共振回路を形成し、前記共振回路は送電周波数に等しい周波数で共振する並列共振回路であることを特徴とする無線給電送電装置。
  5. 無線で電力を送電するための駆動回路と前記駆動回路から発生する高調波を抑圧するためのフィルタ回路と、前記送電コイル部を有する送電回路からなり、
    前記送電コイル部は送電コイルと共振容量により共振回路を形成し、前記共振回路は送電周波数に等しい周波数で共振する直列共振回路であって、前記フィルタ回路が少なくとも3次、7次、11次、15次の特性を有することを特徴とする無線給電送電装置。
  6. 請求項5記載の無線給電送電装置であって、
    前記フィルタ回路は、3次、7次、11次、15次の特性を有するローパスフィルタ回路であることを特徴とする無線給電送電装置。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の無線給電送電装置であって、
    前記駆動回路にE級増幅回路を用いたことを特徴とする無線給電送電装置。
  8. 請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の無線給電送電装置であって、
    前記駆動回路にプッシュプル方式のE級増幅回路を用いたことを特徴とする無線給電送電装置。
  9. 請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の無線給電送電装置であって、
    前記フィルタ回路が第1のフィルタ用容量に接地され、第1のフィルタ用インダクタを介して前記送電回路に接続される2次のローパスフィルタ特性を有することを特徴とする無線給電送電装置。
  10. 請求項5記載の無線給電送電装置において、前記フィルタ回路が第2のフィルタ用インダクタを介してから第2のフィルタ用容量に接地され前記送電回路に接続される2次のローパスフィルタ特性を有することを特徴とする無線給電送電装置。
  11. 無線で電力を送電するための駆動回路と、前記駆動回路から発生する高調波を減衰させるトラップ回路と、前記送電コイル部を有する送電回路を有し、
    前記送電コイル部は磁気共鳴コイルと、前記磁気共鳴コイルの両端に接続された共鳴容量と、を有し、送電周波数に等しい周波数で共振する共振回路を形成することを特徴とする無線給電送電装置。
  12. 請求項11記載の無線給電送電装置であって、
    前記駆動回路がプッシュプル方式のE級増幅回路であり、前記トラップ回路が前記駆動回路で発生する高調波のうち3倍の高調波を減衰させる周波数特性であることを特徴とする無線給電送電装置。
  13. 請求項1ないし請求項12のいずれか1項に記載の無線給電送電装置と、無線給電受電装置と、を有し、前記無線給電送電装置の送電コイル部と無線電力受電装置の受電コイル部間の磁気的結合により電力を伝送する無線給電システムであって、
    前記無線給電受電装置の受電コイル部は複数の受電コイルを有し、前記複数の受電コイルと送電周波数で共振する共振容量で共振回路を複数形成し、前記共振回路が直列共振の場合は、前記共振回路を直列接続して受電することを特徴とする無線給電システム。
  14. 請求項1ないし請求項12のいずれか1項に記載の無線給電送電装置と、無線給電受電装置と、を有し、前記無線給電送電装置の送電コイル部と無線電力受電装置の受電コイル部間の磁気的結合により電力を伝送する無線給電システムであって、
    前記無線給電受電装置の受電コイル部は複数の受電コイルを有し、前記複数の受電コイルと送電周波数で共振する共振容量で共振回路を複数形成し、前記共振回路が並列共振の場合は、前記共振回路を並列接続して受電することを特徴とする無線給電システム。
  15. 請求項13または請求項14に記載の無線給電システムであって、
    前記複数の受電コイルは、フレキシブルはフィルム上に形成されたフィルムコイルであって、前記フィルムコイルは回転対称軸を中心に回転する円柱状の回転部に設けられ前記回転部の外周面の回転円周方向に沿って前記フィルムコイルが略等間隔に配設されたことを特徴とする無線給電システム。
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