JP6696563B2 - 送電装置、受電装置およびワイヤレス給電システム - Google Patents

送電装置、受電装置およびワイヤレス給電システム Download PDF

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Description

本発明は、電力の送電装置、受電装置、およびそれらで構成されるワイヤレス給電システムに関する発明である。
電磁誘導方式、磁界共鳴方式、直流共鳴方式等の磁界結合型のワイヤレス給電システムにおいては、送電装置の送電コイルと受電装置の受電コイルとが磁界を介して結合することで給電が行われる。例えば特許文献1には、直流共鳴方式の給電システムの一例が示されている。
国際公開第2014/057959号
上記送電装置と受電装置は、それらが所定の位置関係に配置されることで、送電装置が備える送電コイルと、受電装置が備える受電コイルとが磁界結合するように構成されている。
しかし、送電装置の近傍または送電装置の内部に、アルミニウム製や鉄製等の導電性部材や磁性部材が設けられることがある。使用形態によっては、このような導電性部材や磁性部材が受電コイルよりも送電コイルに近接配置される状態がある。このような状態では、上記導電性部材や磁性部材が送電コイルにより生じる磁束から磁界エネルギーを奪い、ジュール熱などに変換されて、エネルギー損失となることで、給電効率を低下し、場合によってはワイヤレス給電ができなくなる。
そこで、本発明の目的は、送電コイルまたは受電コイルに面状の導電性部材や磁性部材が近接することによって導電性部材や磁性部材において発生する渦電流などに起因するエネルギー損失によるシステムにおける電力損失の増加や電力効率の低下が抑制された、送電装置、受電装置、およびそれらで構成されるワイヤレス給電システムを提供することにある。
(1)本発明の送電装置は、
送電コイルを備える送電装置から、前記送電コイルに対して少なくとも磁界結合する受電コイルを備える受電装置へ、ワイヤレスで高周波電力を供給するワイヤレス給電システムの送電装置において、
前記送電コイルはコイル開口を有し、
前記送電コイルに接続される送電回路と、
前記送電コイルの前記コイル開口に対向して配置される、平面状または曲面状の面状部を有し、前記ワイヤレス給電システムの動作による磁界によって渦電流が流れる、導電性または磁性の送電コイル近接部材と、
前記送電コイルに対して前記送電コイル近接部材が配置される側とは反対側に配置され、少なくとも磁界を介して前記送電コイルと結合する中継コイルと、
を備え、
前記送電コイルと前記送電コイル近接部材との最短距離をdt1、前記送電コイルと前記中継コイルとの最短距離をdt2、でそれぞれ表すとき、dt2≦dt1の関係にある。
上記構成により、送電コイルより発生する磁束のうち送電コイル近接部材に達しない磁束が中継コイルに鎖交することができるので、送電コイル近接部材の影響を大きく受けることなく、中継コイルを介して、送電コイルから受電コイルへの給電が可能となる。
(2)本発明の送電装置は、
送電コイルを備える送電装置から、前記送電コイルに対して少なくとも磁界結合する受電コイルを備える受電装置へ、ワイヤレスで高周波電力を供給するワイヤレス給電システムの送電装置であって、
前記送電コイルはコイル開口を有し、
前記送電コイルに接続される送電回路と、
前記送電コイルを収容し、前記送電コイルの前記コイル開口と対向する内面と、前記内面の裏側に位置する外面と、を有する筐体と、
前記送電コイルに対して前記筐体の前記内面とは反対側に配置され、少なくとも磁界を介して前記送電コイルと結合する中継コイルと、
を備え、
前記送電コイルと前記筐体の前記外面との最短距離をdt1’、前記送電コイルと前記中継コイルとの最短距離をdt2、でそれぞれ表すとき、dt2≦dt1’の関係にある。
上記構成により、送電装置を例えば金属板に載置しても、送電コイルが発生する磁束のうち、金属板に達しない磁束が中継コイルに鎖交するので、上記金属板の影響を大きく受けることなく、中継コイルを介して、送電コイルから受電コイルへの給電が可能となる。
(3)上記(1)または(2)において、前記中継コイルに接続されて、前記中継コイルとともに共振回路を構成する共振キャパシタを備えることが好ましい。
(4)また、前記共振回路の共振周波数は、前記送電コイルから形成される交番磁界の周波数に等しいことが好ましい。これにより、共振周波数において中継コイルに流れる電流が増大し、電力効率が高まる。
(5)本発明の受電装置は、
送電コイルを備える送電装置から、前記送電コイルに対して少なくとも磁界結合する受電コイルを備える受電装置へ、ワイヤレスで高周波電力を供給するワイヤレス給電システムの受電装置において、
前記受電コイルはコイル開口を有し、
前記受電コイルに接続される受電回路と、
前記受電コイルの前記コイル開口に対向して配置される、平面状または曲面状の面状部を有し、前記ワイヤレス給電システムの動作による磁界によって渦電流が流れる、導電性または磁性の受電コイル近接部材と、
前記受電コイルに対して前記受電コイル近接部材が配置される側とは反対側に配置され、少なくとも磁界を介して前記受電コイルと結合する中継コイルと、
を備え、
前記受電コイルと前記受電コイル近接部材との最短距離をdr1、前記受電コイルと前記中継コイルとの最短距離をdr2、でそれぞれ表すとき、dr2≦dr1の関係にある。
上記構成により、受電コイルに鎖交する磁束のうち、受電コイル近接部材に達しない磁束が中継コイルに鎖交するので、受電コイル近接部材の影響を大きく受けることなく、中継コイルを介して、送電コイルから受電コイルへの給電が可能となる。
(6)本発明の受電装置は、
送電コイルを備える送電装置から、前記送電コイルに対して少なくとも磁界結合する受電コイルを備える受電装置へ、ワイヤレスで高周波電力を供給するワイヤレス給電システムの受電装置において、
前記受電コイルはコイル開口を有し、
前記受電コイルに接続される受電回路と、
前記受電コイルを収容し、前記受電コイルの前記コイル開口と対向する内面と、前記内面の裏側に位置する外面と、を有する筐体と、
前記受電コイルに対して前記筐体の前記内面とは反対側に配置され、少なくとも磁界を介して前記受電コイルと結合する中継コイルと、
を備え、
前記受電コイルと前記筐体の前記外面との距離をdr1’、前記受電コイルと前記中継コイルとの距離をdr2、でそれぞれ表すとき、dr2≦dr1’の関係にある。
上記構成により、受電装置に例えば金属板が近接配置されても、受電コイルの磁束が金属板に達しない状態で、その磁束が中継コイルに鎖交するので、上記金属板の影響を大きく受けることなく、中継コイルを介して、送電コイルから受電コイルへの給電が可能となる。
(7)上記(5)または(6)において、前記中継コイルに接続されて、前記中継コイルとともに共振回路を構成する共振キャパシタを備えることが好ましい。
(8)また、前記共振回路の共振周波数は、前記送電コイルから形成される交番磁界の周波数に等しく設定することが好ましい。これにより、共振周波数において中継コイルに流れる共振電流が増大し、電力効率を高めることができる。
(9)本発明のワイヤレス給電システムは、
送電コイルを備える送電装置から、前記送電コイルに対して少なくとも磁界結合する受電コイルを備える受電装置へ、ワイヤレスで高周波電力を供給するワイヤレス給電システムにおいて、
前記送電コイルはコイル開口を有し、
前記送電装置は、前記送電コイルに接続される送電回路と、前記送電コイルの前記コイル開口に対向して配置される、平面状または曲面状の面状部を有し、前記ワイヤレス給電システムの動作による磁界によって渦電流が流れる、導電性または磁性の送電コイル近接部材と、前記送電コイルに対して前記送電コイル近接部材が配置される側とは反対側に配置され、少なくとも磁界を介して前記送電コイルと結合する中継コイルと、を備え、
前記送電コイルと前記送電コイル近接部材との距離をdt1、前記送電コイルと前記中継コイルとの距離をdt2、でそれぞれ表すとき、dt2≦dt1の関係にある。
上記構成により、送電コイルが発生する磁束のうち、送電コイル近接部材に達しない磁束が中継コイルに鎖交するので、送電コイル近接部材の影響を大きく受けることなく、中継コイルを介して、送電コイルから受電コイルへの給電が可能となる。
(10)本発明のワイヤレス給電システムは、
送電コイルを備える送電装置から、前記送電コイルに対して少なくとも磁界結合する受電コイルを備える受電装置へ、ワイヤレスで高周波電力を供給するワイヤレス給電システムであって、
前記送電コイルはコイル開口を有し、
前記送電装置は、前記送電コイルに接続される送電回路と、前記送電コイルを収容し、前記送電コイルの前記コイル開口と対向する内面と、前記内面の裏側に位置する外面と、を有する筐体と、前記送電コイルに対して前記筐体の前記内面とは反対側に配置され、少なくとも磁界を介して前記送電コイルと結合する中継コイルと、を備え、
前記送電コイルと前記筐体の前記外面との距離をdt1’、前記送電コイルと前記中継コイルとの距離をdt2、でそれぞれ表すとき、dt2≦dt1’の関係にある。
上記構成により、送電装置を例えば金属板に載置しても、送電コイルが発生する磁束のうち、金属板に達しない磁束が中継コイルに鎖交するので、上記金属板の影響を大きく受けることなく、中継コイルを介して、送電コイルから受電コイルへの給電が可能となる。
(11)上記(9)または(10)において、序数をn(1以上の整数)で表すと、前記中継コイルは、第n中継コイルと、前記第n中継コイルよりも前記送電コイルから更に遠方に位置する第(n+1)中継コイルと、を含み、前記第n中継コイルから前記第(n+1)中継コイルまでの距離をdt(n+2)で表し、前記第n中継コイルよりも前記送電コイル側に位置する第(n−1)中継コイルから前記第n中継コイルまでの距離、または前記送電コイルから前記第n中継コイルまでの距離をdt(n+1)で表すとき、dt(n+2)≦dt(n+1)の関係にあることが好ましい。これにより、複数の中継コイルを介して効率良く給電できる。
(12)本発明のワイヤレス給電システムは、
送電コイルを備える送電装置から、前記送電コイルに対して少なくとも磁界結合する受電コイルを備える受電装置へ、ワイヤレスで高周波電力を供給するワイヤレス給電システムにおいて、
前記受電コイルはコイル開口を有し、
前記受電装置は、前記送電コイルに接続される受電回路と、前記受電コイルの前記コイル開口に対向して配置される、平面状または曲面状の面状部を有し、前記ワイヤレス給電システムの動作による磁界によって渦電流が流れる、導電性または磁性の受電コイル近接部材と、前記受電コイルに対して前記受電コイル近接部材が配置される側とは反対側に配置され、少なくとも磁界を介して前記受電コイルと結合する中継コイルと、を備え、
前記受電コイルと前記受電コイル近接部材との距離をdr1、前記受電コイルと前記中継コイルとの距離をdr2、でそれぞれ表すとき、dr2≦dr1の関係にある。
上記構成により、受電コイルに鎖交する磁束のうち、受電コイル近接部材に達しない磁束が中継コイルに鎖交するので、受電コイル近接部材の影響を大きく受けることなく、中継コイルを介して、送電コイルから受電コイルへの給電が可能となる。
(13)本発明のワイヤレス給電システムは、
送電コイルを備える送電装置から、前記送電コイルに対して少なくとも磁界結合する受電コイルを備える受電装置へ、ワイヤレスで高周波電力を供給するワイヤレス給電システムにおいて、
前記受電コイルはコイル開口を有し、
前記受電装置は、前記送電コイルに接続される受電回路と、前記受電コイルを収容し、前記受電コイルの前記コイル開口と対向する内面と、前記内面の裏側に位置する外面と、を有する筐体と、前記受電コイルに対して前記筐体の前記内面とは反対側に配置され、少なくとも磁界を介して前記受電コイルと結合する中継コイルと、を備え、
前記受電コイルと前記筐体の前記外面との距離をdr1’、前記受電コイルと前記中継コイルとの距離をdr2、でそれぞれ表すとき、dr2≦dr1’の関係にある。
上記構成により、受電装置に例えば金属板が近接配置されても、受電コイルの磁束が金属板に達しない状態で、その磁束が中継コイルに鎖交するので、上記金属板の影響を大きく受けることなく、中継コイルを介して、送電コイルから受電コイルへの給電が可能となる。
(14)上記(8)から(13)のいずれかにおいて、前記中継コイルに接続されて、前記中継コイルとともに共振回路を構成する共振キャパシタを備えることが好ましい。
(15)また、前記共振回路の共振周波数は、前記送電コイルから形成される交番磁界の周波数に等しいことが好ましい。これにより、共振周波数において中継コイルに流れる電流が増大し、ワイヤレス給電の電力効率が高まる。
本発明によれば、送電コイルまたは受電コイルに面状の導電性部材や磁性部材が近接することによって導電性部材や磁性部材において発生する渦電流などに起因するエネルギー損失によるシステムにおける電力損失の増加や電力効率の低下が抑制された、送電装置、受電装置、およびそれらで構成されるワイヤレス給電システムが得られる。
図1は第1の実施形態に係る送電装置およびワイヤレス給電システム401Aの構成を示す図である。 図2は本実施形態に係る別のワイヤレス給電システム401Bの構成を示す図である。 図3は第1の実施形態のワイヤレス給電システム401Aの回路図である。 図4は図3の各部の波形図である。 図5は第2の実施形態に係る送電装置102の構成を示す図である。 図6は第3の実施形態に係るワイヤレス給電システム403の構成を示す図である。 図7は第4の実施形態に係るワイヤレス給電システム404の構成を示す図である。 図8は第5の実施形態に係るワイヤレス給電システム405の構成を示す図である。
以降、図を参照して幾つかの具体的な例を挙げて、本発明を実施するための複数の形態を示す。各図中には同一箇所に同一符号を付している。要点の説明または理解の容易性を考慮して、便宜上実施形態を分けて示すが、異なる実施形態で示した構成の部分的な置換または組み合わせは可能である。第2の実施形態以降では第1の実施形態と共通の事柄についての記述を省略し、異なる点についてのみ説明する。特に、同様の構成による同様の作用効果については実施形態毎には逐次言及しない。
《第1の実施形態》
図1は第1の実施形態に係る送電装置およびワイヤレス給電システム401Aの構成を示す図である。このワイヤレス給電システム401Aは、送電コイル10を備える送電装置から、送電コイル10に対して少なくとも磁界結合する受電コイル30を備える受電装置へ、少なくとも磁界共鳴方式で高周波電力を供給するワイヤレス給電システムである。
図1に表れているように、ワイヤレス給電システム401Aは、それぞれ円形ループ状の送電コイル10、中継コイル20および受電コイル30を備える。中継コイル20は送電コイル10と受電コイル30との間に配置されている。送電コイル10、中継コイル20および受電コイル30のコイル開口は互いに対向している。すなわち、送電コイル10、中継コイル20および受電コイル30のそれぞれの巻回軸は一致または平行関係にある。
送電コイル10には送電回路1が接続されていて、受電コイル30には受電回路3が接続されている。送電コイル10と中継コイル20とは少なくとも磁界結合し、中継コイル20と受電コイル30とは少なくとも磁界結合する。したがって、送電コイル10と受電コイル30とは中継コイル20を介して少なくとも磁界結合する。
送電コイル10はコイル開口APを有し、この送電コイル10のコイル開口APに対向して送電コイル近接部材11が配置されている。送電コイル近接部材11は導電性または磁性の部材である。例えば、鉄板、ステンレススチール板、アルミニウム板等である。この送電コイル近接部材11は、後に示すように、送電装置の筐体内または筐体外に存在する。筐体内の場合には、例えば、シールド板、バッテリーパック、回路基板のグランド導体パターン等である。筐体外の場合には、例えばスチールデスクや、掌等の人体の一部である。
中継コイル20は、送電コイル10に対して送電コイル近接部材11が配置される側とは反対側に配置されている。
ここで、送電コイル10と送電コイル近接部材11との最短距離をdt1、送電コイル10と中継コイル20との最短距離をdt2、でそれぞれ表すとき、dt2≦dt1の関係にある。上記「最短距離」とは、二つのコイルを微小区間に区分し、それぞれの微小区間同士の距離のうちの最小距離のことである。
図1において磁束φ1は送電コイル10が発生する磁束の経路を代表的に表している。上記構成により、送電コイル10が発生する磁束のうち送電コイル近接部材11に達しない磁束φ1は中継コイル20に鎖交する。仮にdt2>dt1の関係であると、送電コイル10から発生した磁束のうち、中継コイル20に鎖交しようとする磁束は送電コイル近接部材11に達してしまう。送電コイル近接部材11が導電性を有する場合、dt2>dt1の関係であると、送電コイル近接部材11に渦電流が流れて、送電コイル近接部材11でエネルギー損失が生じ、送電コイル10から中継コイル20への給電効率は極めて低くなる。また、送電コイル近接部材11が磁性を有し、dt2>dt1の関係であると、送電コイル近接部材11でヒステリシス損が発生して、送電コイル10から中継コイル20への給電効率は極めて低くなる。送電コイル近接部材11が導電性且つ磁性を有する場合には、上記渦電流損もヒステリシス損も生じる。
本実施形態の上記dt2≦dt1の関係であれば、上述の送電コイル近接部材11の影響を大きく受けることなく、中継コイル20は送電コイル10と結合する。したがって、中継コイル20を介して、送電コイル10から受電コイル30へ高効率の給電が可能となる。
図2は本実施形態に係る別のワイヤレス給電システム401Bの構成を示す図である。このワイヤレス給電システム401Bは、送電装置101と受電装置301とで構成される。
送電装置101は非磁性および絶縁性の筐体12を備える。この筐体12内に送電回路1、送電コイル10、中継コイル20および送電コイル近接部材11が収容されている。この送電コイル近接部材11は例えば、シールド板、バッテリーパック、回路基板のグランド導体パターン等である。
受電装置301は非磁性および絶縁性の筐体32を備え、この筐体32内に受電回路3および受電コイル30が収容されている。図2は、送電装置101の載置面に受電装置301が載置された状態である。
送電コイル10と送電コイル近接部材11との最短距離をdt1、送電コイル10と中継コイル20との最短距離をdt2、でそれぞれ表すとき、dt2≦dt1の関係にある。この例のように、送電コイル近接部材11が送電装置に含まれる場合であっても、上記dt2≦dt1の関係とすることにより、上述の送電コイル近接部材11の影響を大きく受けることなく、中継コイル20は送電コイル10と結合する。したがって、中継コイル20を介して、送電コイル10から受電コイル30へ高効率の給電が可能となる。
上記送電コイル近接部材11は、送電装置101の下面に配置されているため、シールド板として作用する。すなわち、送電装置101を例えばスチールデスクなどに載置しても、送電コイル10は、送電コイル近接部材11より下方のスチールデスクなど影響を受けにくく、安定した特性が得られる。
なお、送電コイル近接部材11は筐体12の一部であってもよい。
図3は第1の実施形態のワイヤレス給電システム401Aの回路図である。
ワイヤレス給電システム401Aは、送電回路1の入力部に入力電源Viを備え、受電回路3の負荷Roへ安定した直流のエネルギーをワイヤレスで供給するシステムである。
送電回路1は、送電コイル10と、共振キャパシタCrと、スイッチ素子Q1,Q2と、これらスイッチ素子Q1,Q2を制御するスイッチング制御回路1Cを含む送電側スイッチング回路とを備えている。
送電コイル10と共振キャパシタCrとで「送電側共振回路」が構成されている。
スイッチ素子Q1、逆並列ダイオードDds1および寄生キャパシタCds1の並列接続回路でスイッチ回路S1が構成されている。同様に、スイッチ素子Q2、逆並列ダイオードDds2および寄生キャパシタCds2の並列接続回路でスイッチ回路S2が構成されている。以下、逆並列ダイオード(寄生ダイオード)を単に「ダイオード」という。
スイッチング制御回路1Cは送電側共振回路に接続され、スイッチ回路S1,S2を所定のスイッチング周波数で交互にオンオフさせることにより、直流電源を送電側共振回路に断続的に加えて送電側共振回路に共振電流を発生させる。
この例では、送電側スイッチング回路は2つのスイッチ回路S1,S2を備えたハーフブリッジ回路を構成している。
中継コイル20と共振キャパシタCrrとで「中継側共振回路」が構成されている。なお、図1、図2では、中継コイル20に接続される共振キャパシタCrrの図示を省略している。
受電回路3は、受電コイル30と、共振キャパシタCrsと、スイッチ素子Q3,Q4と、スイッチ素子Q3,Q4を制御するスイッチング制御回路3Cを含む受電側スイッチング回路と、平滑キャパシタCoとを備えている。
受電コイル30と、それに等価的に直列に接続された共振キャパシタCrsとで「受電側共振回路」が構成されている。
スイッチ素子Q3、ダイオードDds3およびキャパシタCds3の並列接続回路でスイッチ回路S3が構成されている。同様に、スイッチ素子Q4、ダイオードDds4およびキャパシタCds4の並列接続回路でスイッチ回路S4が構成されている。
スイッチング制御回路3Cは受電コイル30に流れる電流を検出し、その極性反転に同期してスイッチ素子Q3,Q4を交互にオンオフする。これにより、受電側共振回路に流れる共振電流が電流の流れる方向の変化に同期して整流されて、負荷に電流が供給される。これらのスイッチ回路S3,S4およびスイッチング制御回路3Cで受電側整流回路が構成されている。平滑キャパシタCoは受電側整流回路で整流された電圧を平滑する。
送電側のスイッチング制御回路1Cは入力電源Viを電源にして動作する。受電側のスイッチング制御回路3Cは、受電側共振回路に発生する電圧、負荷への出力電圧、または別途設けられた電力供給源などを電源にして動作する。
上記送電側共振回路の共振周波数は、スイッチング制御回路1Cのスイッチング周波数に等しいか、その近傍である。また、送電側共振回路の共振周波数、中継側共振回路の共振周波数、受電側共振回路の共振周波数、はそれぞれ等しいか、それらの近傍である。送電側共振回路、中継側共振回路および受電側共振回路は互いに結合して複共振が生じるので、複共振周波数は上記スイッチング周波数とは異なる場合がある。但し、ワイヤレスで給電される交番磁界の周波数(システムの動作周波数)はスイッチング周波数であるので、中継側共振回路単体での共振周波数は上記システムの動作周波数に、基本的には一致する。
中継コイル20と共振キャパシタCrrとで共振回路が構成されている。送電コイル10と中継コイル20とは電磁界共鳴結合し、中継コイル20と送電コイル10とは電磁界共鳴結合する。このように、送電コイル10と受電コイル30との間に中継コイル20を配置することで、送電回路1と受電回路3との給電可能最大距離が拡大される。
送電コイル10、中継コイル20および受電コイル30はいずれも、等価的には、理想トランス、相互インダクタンスおよび漏れインダクタンスで構成された回路として表される。
送電コイル10と中継コイル20との間に等価的に形成される相互インダクタンスで磁界共鳴結合が生じ、中継コイル20と受電コイル30との間に等価的に形成される相互インダクタンスで磁界共鳴結合が生じて、送電回路1から受電回路3へ電力が供給される。送電回路1から給電されずに反射したエネルギー(無効電力)は送電側共振回路に共振エネルギーとして保存される。また、受電回路3が受電したエネルギーのうち出力に供給されずに反射したエネルギー(無効電力)も受電側共振回路に共振エネルギーとして保存される。
送電回路1が例えば、6〜14MHzで0.1〜80Wの電力を2〜50mmの距離でワイヤレス給電する場合、送電コイル10は例えば半径は25mm以上75mm以下、導体線の線径は1mm以上2mm以下のオーダーである。
送電コイル10、中継コイル20および受電コイル30は、金属線をループ状に成形することで、または回路基板にループ状の導体パターンを形成することで構成できる。
次に、図3に示したワイヤレス給電システム401Aの詳細な動作を、図4を参照して説明する。図4は図3の各部の波形図である。
送電コイル10の相互インダクタンスをLm、送電コイル10の漏れインダクタンスをLr、受電コイル30の相互インダクタンスをLms、受電コイル30の漏れインダクタンスをLrsとする。また、スイッチ素子Q1,Q2のゲート・ソース間電圧をvgs1,vgs2、ドレイン・ソース間電圧をvds1,vds2とする。
スイッチ素子Q1,Q2は、両スイッチ素子がオフとなる短いデットタイムを挟んで交互にオンオフされ、デットタイム期間にQ1,Q2に流れる電流をそれぞれ転流させてZVS動作を行う。1スイッチング周期における各状態での動作は次のとおりである。
(1) 状態1 時刻t1〜t2
先ず、ダイオードDds1が導通する。ダイオードDds1の導通期間においてスイッチ素子Q1をターンオンすることでZVS動作が行われ、スイッチ素子Q1は導通する。送電コイル10と受電コイル30との間に相互誘導によって等価的な相互インダクタンスLm,Lmsが形成され、Cr,Lr,Lm,Lms,Crs,Lrsからなる複共振回路において、送電共振回路と受電共振回路とが共鳴して、相互インダクタンスLm,Lmsに共振電流が流れ、電磁界共鳴結合を形成して、送電回路から受電回路へ電力が供給される。送電側では、キャパシタCr、漏れインダクタンスLrに共振電流が流れる。受電側では、キャパシタCrsおよび漏れインダクタンスLrsに共振電流が流れ、スイッチ素子Q3,Q4により整流されて負荷に電力が供給される。
スイッチ素子Q1がターンオフすると状態2となる。
(2) 状態2 時刻t2〜t3
送電回路1側では、漏れインダクタンスLrに流れていた電流irにより、寄生キャパシタCds1が充電され、寄生キャパシタCds2は放電される。電圧vds1が入力電圧Viの電圧になり、電圧vds2が0VになるとダイオードDds2が導通して状態3となる。
(3) 状態3 時刻t3〜t4
先ず、ダイオードDds2が導通する。ダイオードDds2の導通期間においてスイッチ素子Q2をターンオンすることでZVS動作が行われ、スイッチ素子Q2は導通する。送電コイル10と受電コイル30との間に相互誘導によって等価的な相互インダクタンスLm,Lmsが形成され、Cr,Lr,Lm,Lms,Crs,Lrsからなる複共振回路において、送電共振回路と受電共振回路とが共鳴して、相互インダクタンスLm,Lmsに共振電流が流れ、電磁界共鳴結合を形成して送電回路から受電回路へ電力が供給される。送電側では、キャパシタCr、漏れインダクタンスLrに共振電流が流れる。受電側では、キャパシタCrs、漏れインダクタンスLrsに共振電流が流れ、スイッチ素子Q3,Q4により整流されて負荷に電力が供給される。
スイッチ素子Q2がターンオフすると状態4となる。
(4) 状態4 時刻t4〜t1
送電回路1側では、漏れインダクタンスLrに流れていた電流irにより、寄生キャパシタCds1は放電され、寄生キャパシタCds2は充電される。電圧vds1が0V、電圧vds2が入力電源Viの電圧になるとダイオードDds1は導通して再び状態1となる。
以後、状態1〜4を周期的に繰り返す。
《第2の実施形態》
第2の実施形態では、筐体の外部に送電コイル近接部材がある送電装置の例を示す。
図5は第2の実施形態に係る送電装置102の構成を示す図である。送電装置102は非磁性および絶縁性の筐体12を備える。この筐体12内に送電回路1、送電コイル10および中継コイル20が収容されている。この送電装置102の上部には、図2に示した例と同様に、受電装置が載置される。
送電コイル近接部材11は例えばスチールデスク等、導電性または磁性の部材である。図5はこのスチールデスクに送電装置102が載置されている状態である。
筐体12は、送電コイルのコイル開口APと対向する内面12IFと、内面12IFの裏側に位置する外面12OFとを有する。
送電コイル10と筐体12の外面12OFとの最短距離をdt1’、送電コイル10と中継コイル20との最短距離をdt2、でそれぞれ表すとき、dt2≦dt1’の関係にある。送電コイル10と送電コイル近接部材11との最短距離dt1は、上記dt1’より必ず大きいので、dt2≦dt1という関係でもある。
上記構成により、送電コイル10の発生した磁束のうち、送電コイル近接部材11に達しない磁束が中継コイル20に鎖交するので、上記送電コイル近接部材11の影響を大きく受けることなく、中継コイル20を介して、送電コイル10から受電コイルへの給電が可能となる。
《第3の実施形態》
第3の実施形態では、複数の中継コイルを有するワイヤレス給電システムの例を示す。
図6は第3の実施形態に係るワイヤレス給電システム403の構成を示す図である。このワイヤレス給電システム403は、送電コイル10を備える送電装置から、受電コイル30を備える受電装置へ、ワイヤレスで高周波電力を供給するワイヤレス給電システムである。
図6に表れているように、ワイヤレス給電システム403は、それぞれ円形ループ状の送電コイル10、中継コイル20A,20Bおよび受電コイル30を備える。中継コイル20A,20Bは送電コイル10と受電コイル30との間に配置されている。送電コイル10、中継コイル20A,20Bおよび受電コイル30のコイル開口は互いに対向している。すなわち、送電コイル10、中継コイル20A,20Bおよび受電コイル30のそれぞれの巻回軸は一致または平行関係にある。
送電コイル10には送電回路1が接続されていて、受電コイル30には受電回路3が接続されている。送電コイル10と中継コイル20Aとは少なくとも磁界結合し、中継コイル20Aと中継コイル20Bとは少なくとも磁界結合し、中継コイル20Bと受電コイル30とは少なくとも磁界結合する。したがって、送電コイル10と受電コイル30とは中継コイル20A,20Bを介して少なくとも磁界結合する。
送電コイル10はコイル開口APを有し、この送電コイル10のコイル開口APに対向して送電コイル近接部材11が配置されている。送電コイル近接部材11は導電性または磁性の部材である。例えば、鉄板、ステンレススチール板、アルミニウム板等である。
中継コイル20A,20Bは、送電コイル10に対して送電コイル近接部材11が配置される側とは反対側に配置されている。
ここで、送電コイル10と送電コイル近接部材11との最短距離をdt1、送電コイル10と中継コイル20Aとの最短距離をdt2、中継コイル20Aと中継コイル20Bとの最短距離をdt3、でそれぞれ表すとき、dt2≦dt1、且つdt3≦dt2の関係にある。
図6において、磁束φ1は送電コイル10が発生する磁束の経路、磁束φ2Aは中継コイル20Aが発生する磁束の経路、磁束φ2Bは中継コイル20Bが発生する磁束の経路、をそれぞれ代表的に表している。
送電コイル近接部材11、送電コイル10、および送電コイル10に近接する中継コイル20Aの位置関係は、第1、第2の実施形態で示した関係と同様に、dt2≦dt1であるので、送電コイル近接部材11の影響を大きく受けることなく、中継コイル20Aは送電コイル10と結合する。
中継コイル20Aと中継コイル20Bとの最短距離dt3が中継コイル20Aと送電コイル10との最短距離dt2と等しければ、送電コイル10と中継コイル20Aとの結合係数と、中継コイル20Aと中継コイル20Bとの結合係数が等しくなる。このことにより、送電コイル10から2番目の中継コイル20Bまでの距離が効率よく離れ、距離あたりのエネルギー供給効率を大きく確保できる。但し、各コイルでの導体損失が生じるので、送電コイルから離れたコイルである程、コイル間の間隔が狭くした方が、距離あたりのエネルギー供給効率を確保できる傾向にある。そのため、dt3=dt2ではなく、上記のとおりdt3≦dt2の関係であることが好ましい。
図6に示した例では2つの中継コイル20A,20Bを備えたが、3つ以上の中継コイルを備える場合にも同様に適用できる。一般的に記述すると、序数をn(1以上の整数)で表すと、第n中継コイルと、第n中継コイルよりも送電コイル10から更に遠方に位置する第(n+1)中継コイルを含む場合、第n中継コイルから第(n+1)中継コイルまでの距離をdt(n+2)で表し、第n中継コイルよりも送電コイル側に位置する第(n−1)中継コイルから第n中継コイルまでの距離、または送電コイルから第n中継コイルまでの距離をdt(n+1)で表すとき、dt(n+2)≦dt(n+1)の関係にあることが好ましい。
《第4の実施形態》
第4の実施形態では、受電コイル近接部材が存在するワイヤレス給電システムについて示す。
図7は第4の実施形態に係るワイヤレス給電システム404の構成を示す図である。図7に表れているように、ワイヤレス給電システム404は、それぞれ円形ループ状の送電コイル10、中継コイル20および受電コイル30を備える。中継コイル20は送電コイル10と受電コイル30との間に配置されている。送電コイル10、中継コイル20および受電コイル30のコイル開口は互いに対向している。すなわち、送電コイル10、中継コイル20および受電コイル30のそれぞれの巻回軸は一致または平行関係にある。
受電コイル30はコイル開口APを有し、この受電コイル30のコイル開口APに対向して受電コイル近接部材31が配置されている。受電コイル近接部材31は導電性または磁性の部材である。例えば、鉄板、ステンレススチール板、アルミニウム板等である。
中継コイル20は、受電コイル30に対して受電コイル近接部材31が配置される側とは反対側に配置されている。
ここで、受電コイル30と受電コイル近接部材31との最短距離をdr1、受電コイル30と中継コイル20との最短距離をdr2、でそれぞれ表すとき、dr2≦dr1の関係にある。磁束φ3は受電コイル30に鎖交する磁束の経路を代表的に表している。
上記構成により、受電コイル30に鎖交する磁束のうち、受電コイル近接部材31に達しない磁束が中継コイル20に鎖交するので、受電コイル近接部材31の影響を大きく受けることなく、受電コイル30は中継コイル20を介して、受電が可能となる。
《第5の実施形態》
第5の実施形態では、送電コイル近接部材および受電コイル近接部材を含むワイヤレス給電システムについて示す。
図8は第5の実施形態に係るワイヤレス給電システム405の構成を示す図である。この例では、中継コイル20を備える中継装置205が、送電装置105および受電装置305とは別個に設けられている。中継装置205は非磁性および絶縁性の筐体22を備え、この筐体22内に中継コイル20および共振キャパシタ(不図示)が収容されている。図8は、送電装置105の載置面に中継装置205が載置され、この中継装置205の載置面に受電装置305が載置された状態を表している。
ここで、送電コイル10と送電コイル近接部材11との最短距離をdt1、送電コイル10と中継コイル20との最短距離をdt2、でそれぞれ表すとき、dt2≦dt1の関係にある。また、受電コイル30と受電コイル近接部材31との最短距離をdr1、受電コイル30と中継コイル20との最短距離をdr2、でそれぞれ表すとき、dr2≦dr1の関係にある。
上記構成により、送電コイル10が発生する磁束のうち、送電コイル近接部材11に達しない磁束が中継コイル20に鎖交するので、送電コイル近接部材11の影響を大きく受けることはない。また、受電コイル30に鎖交する磁束のうち、受電コイル近接部材31に達しない磁束が中継コイル20に鎖交するので、受電コイル近接部材31の影響を大きく受けることはない。したがって、送電コイル近接部材11および受電コイル近接部材31の影響を大きく受けることなく、送電コイル10から受電コイル30への中継コイル20を介する給電が可能となる。
なお、以上に示した各実施形態では、送電コイル10、中継コイル20,20A,20B、受電コイル30のいずれも、同一径で、それぞれの巻回軸が一致または平行関係にある例を示したが、送電コイル10、中継コイル20,20A,20B、受電コイル30はこれらの関係に限らない。近接するコイル同士が非平行である場合でも、径が異なる場合でも、また、巻回軸が同軸でない場合でも、更には巻回軸が「ねじれの位置」の関係にあっても同様に適用できる。
また、送電コイル10、中継コイル20,20A,20B、受電コイル30のいずれについても、コイル開口面は平面であるものに限らず、曲面を形成するものであってもよい。例えば、フレキシブル基材にコイル導体パターンが形成された、シート状のコイルが曲面に沿って配置されてもよい。
また、送電コイル近接部材の形状は平面状に限らず、曲面状であってもよいし、一部が平面状または一部が曲面状であってもよい。例えば、送電コイル近接部材11は、送電コイル10のコイル開口に対向する面が円柱側面形状を有していてもよい。同様に、受電コイル近接部材31は、受電コイル30のコイル開口に対向する面が円柱側面形状を有していてもよい。
上記送電コイル近接部材、送電コイル、中継コイル、受電コイル、および受電コイル近接部材の形状が上述のいずれの大きさ・形状であっても、距離を規定する二つの部材を微小区間に区分し、それぞれの微小区間同士の距離のうちの最小距離を上記「最短距離」と定義し、この「最短距離」について上記条件を満足することで同様の作用効果を奏する。
最後に、上述の実施形態の説明は、すべての点で例示であって、制限的なものではない。当業者にとって変形および変更が適宜可能である。本発明の範囲は、上述の実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。さらに、本発明の範囲には、特許請求の範囲内と均等の範囲内での実施形態からの変更が含まれる。
AP…コイル開口
Q1,Q2,Q3,Q4…スイッチ素子
Ro…負荷
S1,S2,S3,S4…スイッチ回路
Vi…入力電源
1…送電回路
1C…スイッチング制御回路
3…受電回路
3C…スイッチング制御回路
10…送電コイル
11…送電コイル近接部材
12…筐体
12IF…筐体の内面
12OF…筐体の外面
20,20A,20B…中継コイル
22…筐体
30…受電コイル
31…受電コイル近接部材
101,102,105…送電装置
205…中継装置
301,305…受電装置
401A,401B…ワイヤレス給電システム
403,404,405…ワイヤレス給電システム

Claims (15)

  1. 送電コイルを備える送電装置から、前記送電コイルに対して少なくとも磁界結合する受電コイルを備える受電装置へ、ワイヤレスで高周波電力を供給するワイヤレス給電システムの送電装置において、
    前記送電コイルはコイル開口を有し、
    前記送電コイルに接続される送電回路と、
    前記送電コイルの前記コイル開口に対向して配置される、平面状または曲面状の面状部を有し、前記ワイヤレス給電システムの動作による磁界によって渦電流が流れる、導電性または磁性の送電コイル近接部材と、
    前記送電コイルに対して前記送電コイル近接部材が配置される側とは反対側に配置され、少なくとも磁界を介して前記送電コイルと結合する中継コイルと、
    を備え、
    前記送電コイルと前記送電コイル近接部材との最短距離をdt1、前記送電コイルと前記中継コイルとの最短距離をdt2、でそれぞれ表すとき、dt2≦dt1の関係にある、送電装置。
  2. 送電コイルを備える送電装置から、前記送電コイルに対して少なくとも磁界結合する受電コイルを備える受電装置へ、ワイヤレスで高周波電力を供給するワイヤレス給電システムの送電装置において、
    前記送電コイルはコイル開口を有し、
    前記送電コイルに接続される送電回路と、
    前記送電コイルを収容し、前記送電コイルの前記コイル開口と対向する内面と、前記内面の裏側に位置する外面と、を有する非磁性および絶縁性の筐体と、
    前記送電コイルに対して前記筐体の前記内面とは反対側に配置され、少なくとも磁界を介して前記送電コイルと結合する中継コイルと、
    を備え、
    前記送電コイルと前記筐体の前記外面との最短距離をdt1’、前記送電コイルと前記中継コイルとの最短距離をdt2、でそれぞれ表すとき、dt2≦dt1’の関係にある、送電装置。
  3. 前記中継コイルに接続されて、前記中継コイルとともに共振回路を構成する共振キャパシタを備える、請求項1または2に記載の送電装置。
  4. 前記共振回路の共振周波数は、前記送電コイルから形成される交番磁界の周波数に等しい、請求項3に記載の送電装置。
  5. 送電コイルを備える送電装置から、前記送電コイルに対して少なくとも磁界結合する受電コイルを備える受電装置へ、ワイヤレスで高周波電力を供給するワイヤレス給電システムの受電装置において、
    前記受電コイルはコイル開口を有し、
    前記受電コイルに接続される受電回路と、
    前記受電コイルの前記コイル開口に対向して配置される、平面状または曲面状の面状部を有し、前記ワイヤレス給電システムの動作による磁界によって渦電流が流れる、導電性または磁性の受電コイル近接部材と、
    前記受電コイルに対して前記受電コイル近接部材が配置される側とは反対側に配置され、少なくとも磁界を介して前記受電コイルと結合する中継コイルと、
    を備え、
    前記受電コイルと前記受電コイル近接部材との最短距離をdr1、前記受電コイルと前記中継コイルとの最短距離をdr2、でそれぞれ表すとき、dr2≦dr1の関係にある、受電装置。
  6. 送電コイルを備える送電装置から、前記送電コイルに対して少なくとも磁界結合する受電コイルを備える受電装置へ、ワイヤレスで高周波電力を供給するワイヤレス給電システムの受電装置において、
    前記受電コイルはコイル開口を有し、
    前記受電コイルに接続される受電回路と、
    前記受電コイルを収容し、前記受電コイルの前記コイル開口と対向する内面と、前記内面の裏側に位置する外面と、を有する非磁性および絶縁性の筐体と、
    前記受電コイルに対して前記筐体の前記内面とは反対側に配置され、少なくとも磁界を介して前記受電コイルと結合する中継コイルと、
    を備え、
    前記受電コイルと前記筐体の前記外面との距離をdr1’、前記受電コイルと前記中継コイルとの距離をdr2、でそれぞれ表すとき、dr2≦dr1’の関係にある、受電装置。
  7. 前記中継コイルに接続されて、前記中継コイルとともに共振回路を構成する共振キャパシタを備える、請求項5または6に記載の受電装置。
  8. 前記共振回路の共振周波数は、前記送電コイルから形成される交番磁界の周波数に等しい、請求項7に記載の受電装置。
  9. 送電コイルを備える送電装置から、前記送電コイルに対して少なくとも磁界結合する受電コイルを備える受電装置へ、ワイヤレスで高周波電力を供給するワイヤレス給電システムにおいて、
    前記送電コイルはコイル開口を有し、
    前記送電装置は、前記送電コイルに接続される送電回路と、前記送電コイルの前記コイル開口に対向して配置される、平面状または曲面状の面状部を有し、前記ワイヤレス給電システムの動作による磁界によって渦電流が流れる、導電性または磁性の送電コイル近接部材と、前記送電コイルに対して前記送電コイル近接部材が配置される側とは反対側に配置され、少なくとも磁界を介して前記送電コイルと結合する中継コイルと、を備え、
    前記送電コイルと前記送電コイル近接部材との距離をdt1、前記送電コイルと前記中継コイルとの距離をdt2、でそれぞれ表すとき、dt2≦dt1の関係にある、ワイヤレス給電システム。
  10. 送電コイルを備える送電装置から、前記送電コイルに対して少なくとも磁界結合する受電コイルを備える受電装置へ、ワイヤレスで高周波電力を供給するワイヤレス給電システムにおいて、
    前記送電コイルはコイル開口を有し、
    前記送電装置は、前記送電コイルに接続される送電回路と、前記送電コイルを収容し、前記送電コイルの前記コイル開口と対向する内面と、前記内面の裏側に位置する外面と、を有する非磁性および絶縁性の筐体と、前記送電コイルに対して前記筐体の前記内面とは反対側に配置され、少なくとも磁界を介して前記送電コイルと結合する中継コイルと、を備え、
    前記送電コイルと前記筐体の前記外面との距離をdt1’、前記送電コイルと前記中継コイルとの距離をdt2、でそれぞれ表すとき、dt2≦dt1’の関係にある、ワイヤレス給電システム。
  11. 序数をn(1以上の整数)で表すと、
    前記中継コイルは、第n中継コイルと、前記第n中継コイルよりも前記送電コイルから更に遠方に位置する第(n+1)中継コイルと、を含み、
    前記第n中継コイルから前記第(n+1)中継コイルまでの距離をdt(n+2)で表し、
    前記第n中継コイルよりも前記送電コイル側に位置する第(n−1)中継コイルから前記第n中継コイルまでの距離、または前記送電コイルから前記第n中継コイルまでの距離をdt(n+1)で表すとき、dt(n+2)≦dt(n+1)の関係にある、請求項9または10に記載のワイヤレス給電システム。
  12. 送電コイルを備える送電装置から、前記送電コイルに対して少なくとも磁界結合する受電コイルを備える受電装置へ、ワイヤレスで高周波電力を供給するワイヤレス給電システムにおいて、
    前記受電コイルはコイル開口を有し、
    前記受電装置は、前記受電コイルに接続される受電回路と、前記受電コイルの前記コイル開口に対向して配置される、平面状または曲面状の面状部を有し、前記ワイヤレス給電システムの動作による磁界によって渦電流が流れる、導電性または磁性の受電コイル近接部材と、前記受電コイルに対して前記受電コイル近接部材が配置される側とは反対側に配置され、少なくとも磁界を介して前記受電コイルと結合する中継コイルと、を備え、
    前記受電コイルと前記受電コイル近接部材との距離をdr1、前記受電コイルと前記中継コイルとの距離をdr2、でそれぞれ表すとき、dr2≦dr1の関係にある、ワイヤレス給電システム。
  13. 送電コイルを備える送電装置から、前記送電コイルに対して少なくとも磁界結合する受電コイルを備える受電装置へ、ワイヤレスで高周波電力を供給するワイヤレス給電システムにおいて、
    前記受電コイルはコイル開口を有し、
    前記受電装置は、前記受電コイルに接続される受電回路と、前記受電コイルを収容し、前記受電コイルの前記コイル開口と対向する内面と、前記内面の裏側に位置する外面と、を有する非磁性および絶縁性の筐体と、前記受電コイルに対して前記筐体の前記内面とは反対側に配置され、少なくとも磁界を介して前記受電コイルと結合する中継コイルと、を備え、
    前記受電コイルと前記筐体の前記外面との距離をdr1’、前記受電コイルと前記中継コイルとの距離をdr2、でそれぞれ表すとき、dr2≦dr1’の関係にある、ワイヤレス給電システム。
  14. 前記中継コイルに接続されて、前記中継コイルとともに共振回路を構成する共振キャパシタを備える、請求項9から13のいずれかに記載のワイヤレス給電システム。
  15. 前記共振回路の共振周波数は、前記送電コイルから形成される交番磁界の周波数に等しい、請求項14に記載のワイヤレス給電システム。
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