JP2017050367A - プリント配線板とその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 絶縁基材と、その絶縁基材の片面若しくは両面に設けられる導体層からなる配線と、その配線を構成する導体層の中の1層の導体層のみと接続した絶縁基材内部に設けられた放熱用銅層の係止部を有することを特徴とするプリント配線板。
【選択図】 図1(a)
Description
そこで、各種放熱基板が報告されているが、近年の電子機器の小型化により、プリント基板の多層化及び実装密度が高くなり、既知の工法では十分な放熱、伝熱性を得る事が困難となってきている。
そこで、本発明は配線密度の高密度化への対応と、伝熱性能の改善を両立させるという要求への検討を重ねた結果、エッチング工法を変える事無く、かつ配線幅も太くする事無く、配線の銅体積を増やす事を可能とした放熱性に優れたプリント配線板、及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明のプリント配線板を、図1(b)の概略断面図を参照して説明すると、本発明のプリント配線板20は、絶縁基材1の片面に設けられる配線8と、その配線8を構成する導体層の中の1層の導体層32のみと接続した絶縁基材内部に設けられた放熱用銅層7の係止部7aを有するプリント配線板である。なお、係止部7aの大きさは、配線8の幅より大きくても効果を発揮するが、配線を形成するためのエッチング加工などの影響を考慮して適宜決められる。
図1(b)において、2、3は導体層、4は接続めっき層、5は層間接続孔、6は非貫通孔、7は放熱用銅層、8は導体層2、32からなる配線、9は導体層3、33からなる配線で、図1(b)、図1(c)は、部分平面図を同じとする図1(a)のA−A’線における概略断面図である。
概略断面図の図1(b)には、絶縁基材1に食い込んだ形で絶縁基材1に密着する係止部7aが、配線8で発生する熱を絶縁基材1に伝達、拡散させる放熱機構が示されている。
即ち、放熱用銅層7の係止部7aを絶縁基材1内に設け、その係止部と連続した導体層32を設け、さらに適宜係止部を増やすことにより、放熱に寄与するプリント配線板の銅体積を増加させることが可能であることがわかる。
また、図1(c)は、絶縁基材1が厚い場合で、層間接続孔5にビアフィルめっきを先に行い、接続めっき層4と、接続めっき層と連続した導体層34を形成する。次に放熱用銅層7をめっき形成することにより連続する導体層32が設けられ、図1(b)と同様に、導体層32、34、2で形成される配線8aで発生する熱を絶縁基材1に伝達、拡散させる放熱機構を示している。
本発明に係るプリント配線板の製造方法を、図3(a)〜(d)に示す製造工程図を用いて説明する。
先ず、絶縁基材の両面に銅層である導体層を有する積層板を用意し、その積層基板の導体層上にレジスト層を形成して上面側の導体層に開口部を形成するためのレジストマスクを形成する。
一方、層間接続が必要な位置(図3(a)の開口部10)には、下面側の導体層3に届く孔の層間接続孔5を形成する(図3(b)参照)。
なお、厚い絶縁基材などの使用などにより、層間接続孔にビアフィルめっきによる銅の充填が難しい場合には、層間接続孔を貫通孔とし、導体層2、3間の導通を図るスルーホールめっきを行って層間接続孔を形成し、同時又はその後に係止部7aとなる非貫通孔6に銅を充填すると共に導体層32を形成する。
以下に本実施例を説明するが、各工程での前処理や後処理は従来から実施されている処理であるので説明を省略する。
次に、コンフォーマル法によって、開口部10、11にレーザー加工を実施し、積層板30に層間接続孔5及び非貫通孔6を形成した(図3(b)参照)。
次に、積層板30に形成した層間接続孔5及び非貫通孔6に銅を充填めっきし、接続めっき層4及び放熱用銅層の係止部7aを形成すると共に、更に導体層2上に放熱用銅層の係止部7aと連続した新たな導体層32と、導体層3上に銅層を形成して新たな導体層33を設けた(図3(c)参照)。
次に導体層2と32、及び導体層3と33を所定の配線パターンとなるようエッチング加工を行って必要な回路を形成し、所望のプリント配線板20を形成した(図3(d)参照)。
そして、レーザー加工には炭酸ガスレーザー、UVレーザー、エキシマレーザー等が使用出来るが、絶縁基材(樹脂)を除去出来る波長であれば特に指定は無い。また本実施例ではコンフォーマル法としているが、開口部にダイレクトにレーザー加工する事も可能である。
2 導体層(銅層)
3 導体層(銅層)
4 接続めっき層(銅層)
5 層間接続孔
6 非貫通孔
7 放熱用銅層
7a 放熱用銅層の係止部
8、8a、9 配線
10 開口部(層間接続孔用)
11 開口部(非貫通孔用)
20 プリント配線板
30 積層板
32、33、34 導体層
Claims (3)
- 絶縁基材と、前記絶縁基材の片面若しくは両面に設けられる導体層からなる配線と、前記配線を構成する導体層の中の1層の導体層のみと接続した前記絶縁基材内部に設けられた放熱用銅層の係止部を有することを特徴とするプリント配線板。
- 前記係止部が、前記絶縁基材に設けられ、前記絶縁基材における非貫通孔に充填された放熱用銅層からなることを特徴とする請求項1記載のプリント配線板。
- 絶縁基材の片面若しくは両面に導体層を備える積層板の前記導体層に設けられる係止部となる非貫通孔の位置に存在する前記導体層を除去して開口部を形成し、レーザー加工用マスクとなる開口部付導体層を形成するマスク作製工程と、
前記開口部付導体層をレーザー加工用マスクに用い、前記開口部からレーザー加工により絶縁基材を除去して前記係止部となる非貫通孔を形成する孔加工工程と、
孔加工工程後の積層板の導体層面に、放熱用銅層となる銅めっきを施し、前記非貫通孔を有する導体層面側では、前記孔の内部を前記銅めっきの充填により、係止部と前記係止部と連続した導体層を設ける銅層形成工程と、
所定の配線パターンのエッチング用マスクを用い、前記係止部と連続した導体層及び前記積層板の導体層のエッチング加工を行う回路形成工程を経ることによって、配線を構成する導体層の中の1層の導体層のみと接続した絶縁基材内部に設けられた放熱用銅層の係止部を有することを特徴とするプリント配線板の製造方法。
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JP2015171511A JP2017050367A (ja) | 2015-08-31 | 2015-08-31 | プリント配線板とその製造方法 |
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JP2000277917A (ja) * | 1999-03-26 | 2000-10-06 | Mitsubishi Electric Corp | 多層プリント配線板及びその製造方法 |
JP2001345205A (ja) * | 2000-03-30 | 2001-12-14 | Victor Co Of Japan Ltd | プリント基板における薄膜抵抗体素子の形成方法、薄膜抵抗体素子及び薄膜コンデンサ素子 |
JP2015138921A (ja) * | 2014-01-24 | 2015-07-30 | 日本ゼオン株式会社 | 電子材料用基板 |
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