JP2017048642A - 垂直循環式駐車装置と既設の垂直循環式駐車装置の改造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】通常と同じ敷地面積であっても建屋の内部で洗車できる垂直循環式駐車装置と既設の垂直循環式駐車装置の改造方法を提供する。【解決手段】建屋2内で水平軸4aを中心として回転する複数のスプロケット4に掛け回され上下方向に循環する無端状の主務チェーン6と、車両Aを格納し主務チェーン6に吊り下げられた複数のケージ10と、建屋2の1階部分に設けられ車両Aをケージ10に入出庫させる入出庫部12と、入出庫部12において車両Aの洗車に使用する洗車設備14と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、車両を洗車できる垂直循環式駐車装置と既設の垂直循環式駐車装置の改造方法に関する。
垂直循環式駐車装置は、建屋内で、駐車装置の骨格となる鉄骨に取り付けた上下のスプロケットの間に主務チェーンをエンドレスに掛け渡し、この主務チェーンに取り付けた複数のケージを上下方向に循環するように構成したものである。主務チェーンは、ケージを吊り下げるためのチェーンアタッチメントを複数有する。
以下の説明において、垂直循環式駐車装置のスプロケットの水平軸が延びる方向を前後方向とし、出庫時の車両の進行方向前方を前方とし、その反対側を後方とする。また前後方向に直交する水平方向を幅方向とする。
ケージは、前後方向両端部に固定した吊りリングと、各吊りリングの上部に水平に貫通するケージ吊り軸とから成るものである。このケージ吊り軸は、吊りリングに設けた滑り軸受けでその軸心を中心に回転できるようになっている。
パレットは、その前後方向両端部を吊りリングに支持され、ケージに搭載される。
この垂直循環式駐車装置に車両を入出庫するときは、スプロケットをモータで回転させて主務チェーンを循環させ、パレットに車両を載せていない空のケージを1階に下降させる。次に、この1階に位置するケージのパレットに車両を進入させ、ケージを上昇させて入庫を完了させる。逆に、車両を出庫させるときは、出庫させる車両が載っているケージを1階に下降させ、このケージのパレットから車両を進出させて出庫を完了させる。このように、垂直循環式駐車装置は、主務チェーンを循環させる作業のみで、車両の入庫及び出庫を連続して円滑に行うようになっている。
垂直循環式駐車装置は、狭い立地条件でも建設できるという特徴を有する。車両の幅の例えば2.5倍の幅の敷地面積があれば、垂直循環式駐車装置を建設できる。
通常、垂直循環式駐車装置には、洗車設備が設けられていない。
一方、洗車設備を設けた垂直循環式駐車装置は、例えば特許文献1、2に開示されている。
特許文献1に開示された垂直循環式駐車装置は、建屋の1階部分に設けられた入出庫部と、前後方向後方であって建屋の最上階に設けられた洗車設備を備え、最上階のケージからパレットを引き出して洗車するものである。
特許文献2に開示された装置は、地上部と地下部との間で循環する垂直循環式駐車装置である。この装置は、洗車設備を、地下の前後方向前方に備えている。つまりこの装置は、建屋の前庭の地下部分に洗車空間を設け、そこに洗車設備を備えている。洗車する際には、ケージから洗車空間に車両を移動させて洗車する。
特開昭58−150663号公報 実開平3−111754号公報
通常の垂直循環式駐車装置は、その装置の内部に洗車設備がない。一般に垂直循環式駐車装置は、狭い立地に設置されることが多く、その周囲に、利用者が自ら洗車できるようなスペースが設けられている事は少ない。
そのため垂直循環式駐車装置の利用者は、たとえ自分で洗車したくても洗車できず、洗車の都度、ガソリンスタンド等に車両を運び込み、洗車料金を支払って、ガソリンスタンドのスタッフに洗車を依頼しなければならなかった。
また特許文献1の垂直循環式駐車装置は、建屋の最上階であって、ケージの前後方向後方に洗車設備が設けられている。そのためこの装置は、通常の少なくとも2倍の面積の敷地を必要とする。つまり、特許文献1の垂直循環式駐車装置を建設するためには、入出庫部の後方に必要な敷地とそこに建設する建屋の分、余分な土地や建物が必要であった。
特許文献2の垂直循環式駐車装置は、地下にピットと洗車空間を必要とする。そのためこの装置を建設するためには、地下を設けなければならないばかりでなく、1階部分の前庭を確保したままピットから前方に掘り進み、洗車空間を形成しなければならない。一般に、地下を建設する費用は高い。
したがって特許文献2の垂直循環式駐車装置を建設するには、通常の垂直循環式駐車装置よりもかなり高い建設費用を必要とした。
一方、近年、車両の利用台数が減少していることから、空いたケージが増えている。
本発明は上述した問題点を解決するために創案されたものである。すなわち本発明の目的は、通常と同じ敷地面積であっても建屋の内部で洗車できる垂直循環式駐車装置と既設の垂直循環式駐車装置の改造方法を提供することにある。
本発明によれば、建屋内で水平軸を中心として回転する複数のスプロケットに掛け回され上下方向に循環する無端状の主務チェーンと、
車両を格納し前記主務チェーンに吊り下げられた複数のケージと、
前記建屋の1階部分に設けられ前記車両を前記ケージに入出庫させる入出庫部と、
前記入出庫部において前記車両の洗車に使用される洗車設備と、を備える、垂直循環式駐車装置が提供される。
また前記洗車設備は、一端から放水する可撓性のある管状の洗車ホースと、
放水された水を前記入出庫部から排出する排水装置と、
前記入出庫部に位置する前記車両の周囲で上方から垂れ下がる布状の防水カバーと、を有する。
また前記洗車設備は、前記洗車ホースの前記一端が連結可能なノズルを有し、
前記ノズルと前記防水カバーとは、前記ケージに固定され、
前記洗車ホースと前記排水装置とは、前記入出庫部に設けられ、
前記ノズルは、前記防水カバーの前記車両側に固定される。
また前記車両を搭載し前記ケージに格納される複数のパレットを備え、
前記洗車設備は、該パレットの上面に開口し該パレットの上面から流れ落ちる水を溜める水タンクと、
一端部が前記水タンクの底面に連結し該水タンクに溜まった水を外部に排出可能な水抜きホースと、を有し、
前記水抜きホースは、その他端部の位置を移動可能に前記パレットに取り付けられており、
前記水抜きホースの他端部は、前記パレットが前記入出庫部より上方に位置するときに前記水タンクの上端部より上方に位置し、
前記パレットが前記入出庫部に位置するときに前記水タンクの前記底面より下方に位置する。
また前記主務チェーン上における隣り合った前記ケージ間に位置し1つの前記ケージの大きさに相当する空間と、
前記スプロケットの回転を制御する制御装置と、を備え、
前記洗車設備は、一端から放水する可撓性のある管状の洗車ホースと、
放水された水を前記入出庫部から排出する排水装置と、を有し、
前記制御装置は、前記洗車設備の使用時に前記空間が前記入出庫部に位置するように前記スプロケットの回転を制御する。
また前記入出庫部は、その床における前記ケージの下の位置に前後方向の長さが前記ケージの前後方向の長さに近く幅が該ケージより大きい窪みを有し、
前記洗車設備は、前記窪み内に設置され前記車両のタイヤを載せる水平な上面を有する洗車台を有する。
また前記洗車台は、互いに平行に並ぶ前記上面を2つ有し、
前記上面は、前記車両の進行方向に延び前記タイヤが通過する車路のみに設けられる。
また前記洗車台は、その下面に水平軸を中心として回転可能な車輪を少なくとも3つ以上有する。
また前記洗車台は、前記制御装置の制御により前記上面を横行させる横行アクチュエータを有し、
前記制御装置は、前記空間が前記入出庫部に位置するときに、前記上面が前記車両の車路に位置するように前記横行アクチュエータを制御し、
前記ケージが前記入出庫部に位置するとき及び前記スプロケットを回転させるときに、前記上面が前記車路より前記入出庫部の幅方向外方に位置するように前記横行アクチュエータを制御する。
また前記洗車台は、前記制御装置の制御により前記上面を昇降させる昇降アクチュエータを有し、
前記制御装置は、前記空間が前記入出庫部に位置するときに、前記上面が前記入出庫部の床の高さに位置するように前記昇降アクチュエータを制御し、
前記ケージが前記入出庫部に位置するとき及び前記スプロケットを回転させるときに、前記上面が前記入出庫部の床より下方に位置するように前記昇降アクチュエータを制御する。
また本発明によれば、建屋内で水平軸を中心として回転する複数のスプロケットに掛け回され上下方向に循環する無端状の主務チェーンと、
車両を格納し前記主務チェーンに吊り下げられた複数のケージと、
前記建屋の1階部分に設けられ前記車両を前記ケージに入出庫させる入出庫部と、を備える既設の垂直循環式駐車装置の改造方法であって、
前記既設の垂直循環式駐車装置に、前記入出庫部において前記車両の洗車に使用される洗車設備を設ける、既設の垂直循環式駐車装置の改造方法が提供される。
また複数の前記ケージの少なくとも1つを前記主務チェーンから外し前記主務チェーン上における隣り合った前記ケージ間に1つの前記ケージの大きさに相当する空間を設け、
一端から放水する可撓性のある管状の洗車ホースと、放水された水を前記入出庫部から排出する排水装置と、を入出庫部に取り付ける、ことにより前記洗車設備を設ける。
上述した本発明の装置と方法によれば、洗車設備が入出庫部に設けられるので、操作者又は利用者自らが入出庫部で車両を洗車できる。したがって、洗車の都度、車両を垂直循環式駐車装置(以下、駐車装置)の外に運び出す必要が無い。また操作者又は利用者自らが洗車できる場合にまで、洗車料金を支払ってガソリンスタンド等の洗車サービスに洗車を依頼する必要が無い。
その上、本発明の装置と方法によれば、建屋内で洗車できるので、天候に左右されずに洗車できる。
また本発明の洗車設備は、入出庫部に設けられるので、通常の垂直循環式駐車装置が必要とする敷地面積の他に、余分な建物を建てるための土地を必要としない。つまり、本発明の装置と方法によれば、敷地面積が通常の垂直循環式駐車装置が必要とする敷地面積と同じであっても、駐車装置の建屋の内部で車両を洗車できる。
さらに、本発明の装置と方法によれば、洗車設備を設ける場所が、建屋の1階部分に設けられた入出庫部であるため、ピットや地下の洗車空間を設ける必要が無い。そのため、従来の洗車設備を設けた駐車装置よりも垂直循環式駐車装置の建設費用を抑えることができる。
本発明の垂直循環式駐車装置の正面図である。 本発明の第1実施形態の洗車設備の説明図である。 水タンクと水抜きホースの説明図である。 本発明の第2実施形態の洗車設備の説明図である。 本発明の第3実施形態の洗車設備の説明図である。 本発明の具体例1の洗車台の説明図である。 本発明の具体例2の洗車台の説明図である。 図8は、本発明の具体例3の洗車用台の説明図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において共通する部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
図1は、本発明の垂直循環式駐車装置1の正面図である。
本発明の垂直循環式駐車装置1は、建屋2、スプロケット4、主務チェーン6、複数のケージ10、入出庫部12、洗車設備14、複数のパレット20、及び制御装置24を備える。以下の説明において垂直循環式駐車装置1を単に駐車装置1とする。
本発明の建屋2の敷地面積は、通常の垂直循環式駐車装置と同様である。例えば本発明の建屋2は、車両Aの幅の2.5倍の幅の敷地面積に建設されたものであってもよい。
入出庫部12は、建屋2の1階部分に設けられた車両Aをケージ10に入出庫させる場所である。入出庫部12の幅は、少なくとも車両Aの幅の2.5倍の長さを有する。言い換えると、入出庫部12は、2つのパレット20を幅方向に並べて設置できる大きさを有する。
入出庫部12は、その床におけるケージ10の下の位置に、前後方向の長さがケージ10の前後方向の長さに近く、幅がケージ10より大きい窪み12aを有する。
窪み12aの底面は、入出庫部12の幅方向中心に向かうにつれて下方に傾斜する。例えば窪み12aの幅方向端部の底面が入出庫部12の床から下方に10cmの位置に位置し、入出庫部12の幅方向中心の窪み12aの底面が入出庫部12の床から下方に15cmの位置に位置していてもよい。
しかしこれに限らず、窪み12aは、鉛直な内側面と水平な底面から成っていてもよい。
これらの窪み12aの構成により、駐車装置1は、入出庫部12の床に接触せずにケージ10を循環させることができる。
スプロケット4は、建屋2内で水平軸4aを中心として回転する。例えば図1の例の水平軸4aは、前後方向に延びる。例えば図1の例では、上下に一対ずつ、合計4つのスプロケット4が設けられている。
主務チェーン6は、複数のスプロケット4に掛け回され上下方向に循環する無端状のチェーンである。例えば図1の例では、前後に1対の主務チェーン6が前後それぞれの水平軸4aに駆けまわされている。主務チェーン6は、主務チェーン6上に間隔を隔てて配置されケージ10を吊り下げ可能な複数のチェーンアタッチメント8を有する。以下の説明において、チェーンアタッチメント8を単に「アタッチメント8」とする。
例えば図1の例でアタッチメント8は、一端部が互いに間隔を隔てて主務チェーン6に回動可能に連結し、他端部が回動可能に互いに連結する一対のリンクにより形成されている。なお、アタッチメント8の構成は、その他のものでもよい。
ケージ10は、パレット20を格納する枠組みである。ケージ10はアタッチメント8に吊り下げられ、パレット20を搭載したまま、主務チェーン6の循環によって移動する。
パレット20は、車両Aを搭載し、前後方向両端部をケージ10に載せて、ケージ10に格納される。入出庫部12に位置するパレット20の上面は、入出庫部12の床と同じ高さにあることが好ましい。つまり、車両Aは、入出庫部12の床に着床するのではなく、ケージ10に吊り下げられたままの状態のパレット20に、自走により入出庫する。
制御装置24は、スプロケット4の回転を制御する。それにより、制御装置24は、特定のケージ10を入出庫部12に移動する。
次に、本発明の洗車設備14について説明する。
本発明の駐車装置1は、洗車設備14を備えた垂直循環式駐車装置である。洗車設備14は、入出庫部12において、車両Aの洗車に使用される。
(第1実施形態)
図2は、本発明の第1実施形態の洗車設備14の説明図である。図2は、入出庫部12の正面図を表している。
第1実施形態の駐車装置1では、車両Aをケージ10に搭載したまま洗車する。第1実施形態の洗車設備14は、洗車ホース15、ノズル16a、排水装置18、及び防水カバー19を備える。
防水カバー19は、入出庫部12に位置する車両Aの周囲で上方から垂れ下がる布状のカバーである。例えば防水カバー19は、ケージ10の上端部に取り付けられた前後方向に延びるカーテンレールやワイヤー(以下、単にカーテンレール)に脱着可能に取り付けられていてもよい。
この場合、例えば防水カバー19は、ケージ10に設けられたカーテンレールと、防水性の布又はビニールで形成されたカーテンと、カーテンをカーテンレールに取り付けるフックと、を有していてもよい。
この場合、操作者又は利用者は、洗車時にカーテンレールにカーテンを取り付け、洗車が終ったら、カーテンをケージから取り外す。
もしくは防水カバー19はロールカーテンであってもよい。この場合、ロールカーテンは、前後方向に延びる軸に布が巻きつき、その布を引き出し、再び巻き付けさせることができるものであることが好ましい。ロールカーテンは、ケージ10に予め取り付けられていてもよい。
この場合、ロールカーテンはケージ10に固定されているので、常にケージ10と共に主務チェーン6に沿って上下に循環する。操作者又は利用者は、洗車時に、ロールカーテンの布を引き出し、下方に垂らす。洗車後は、布を再び軸に巻き付けさせることにより、布を収納する。
または、防水カバー19は、持ち運び可能な間仕切りに設けられていてもよい。その場合、間仕切りは、上下方向に延びる枠組又はポールを有し、その上端部に防水カバー19が固定されていてもよい。間仕切りは、窪み12aの外側の入出庫部12の床に設置されることが好ましい。しかしこれに限らず、例えば防水機能を有さない特定の周辺機器がある場合、防水カバー19は、その機器と車両Aとの間に設けられていればよい。
本実施形態の洗車設備14は、洗車ホース15の一端が連結可能なノズル16aを備える。ノズル16aと防水カバー19とは、ケージ10に固定されていることが好ましい。
例えばノズル16aは、ケージ10の上端部に取り付けられていることが好ましい。ノズル16aは、ケージ10に搭載された車両Aに水を噴射する。この場合、ノズル16aは、ケージ10の上端部の前後左右に一つずつ、合計4つが設けられていてもよい。しかしこれに限らず、ノズル16aの数はこれよりも多くても少なくてもよい。ノズル16aは、噴射した水が車両Aにかかる角度で、ケージ10に固定されている。例えばケージ10に防水カバー19が取り付けられる場合は、ノズル16aは、防水カバー19よりもパレット20側(すなわち車両A側)に水を噴射する。
ノズル16aには、中間ホース16bが連結されている。中間ホース16bは、洗車ホース15との連結部16cと、ノズル16aと、の間で、ケージ10のフレームに沿って延び、ケージ10のフレームに固定される。
洗車ホース15と排水装置18とは、入出庫部12に設けられる。
第1実施形態の洗車ホース15は、一端から放水する可撓性のある管状のホースであり、その一端にコネクタを有する。このコネクタが連結部16cに連結されることにより、洗車ホース15が中間ホース16bに連結される。
この構成により、洗車ホース15の一端部から放出された水は、中間ホース16bを介してノズル16aから放出され、車両Aに向けて噴射される。
それにより操作者又は利用者が、洗車する車両Aを搭載したケージ10を入出庫部12に移動し、洗車ホース15と連結部16cとを連結して放水を開始させるだけで、車両Aを洗車することができる。
なお、ノズル16aが取り付けられる場所は、ケージ10に限らない。例えばノズル16aは、上述した持ち運び可能な間仕切りの上端部に設けられていてもよい。その場合は、洗車時に操作者又は利用者は、ノズル16aが車両A側に向くように間仕切りを車両Aの周囲に設置する。
排水装置18は、放水された水を入出庫部12から排出する装置である。例えば排水装置18は、窪み12aの底面のうちの最も低い位置(すなわち入出庫部12の床の最も低い位置)に開口する排水管18aを有する。それにより、入出庫部12に流れ落ちた水が入出庫部12の床を流れ、排水管18aに排水される。
図3は、水タンク22と水抜きホース22bの説明図である。図3(A)は、パレット20の平面図であり、図3(B)は、P−P矢視図である。第1実施形態の洗車設備14は、さらに水タンク22と水抜きホース22bを備える。
水タンク22は、パレット20の上面に開口し、下方に窪むタンクである。パレット20の上面から流れ落ちる水は、水タンク22の開口から水タンク22の内部に流れ落ち、そこに溜められる。水タンク22の開口には、パレット20の上面と同じ高さに設置される格子22cが設けられている。それにより、車両Aは、水タンク22にタイヤBが嵌ることなく、格子22c上を走行することができる。
水抜きホース22bは、一端部が水タンク22の底面22aに連結する。水タンク22に溜まった水は、水タンク22の底面22aから水抜きホース22bを介して水タンク22の外部に排出される。
水抜きホース22bは、その他端部の位置を移動可能にパレット20に取り付けられている。水抜きホース22bの他端部は、パレット20が入出庫部12より上方に位置するときに水タンク22の上端部より上方に位置し、パレット20が入出庫部12に位置するときに水タンク22の底面22aより下方に位置する。
例えば図3に示したパレット20は、その幅方向両端に、駐車中に車両Aの扉が開放するのを防ぐ防護柵20aが設けられている。防護柵20aは、パレット20から鉛直に延びる2本の柵柱と、その柵柱を水平方向に連結する長手方向に延びる水平棒とが、幅方向に延びる水平軸を中心として回動可能に連結されている。柵柱の下端部は、幅方向に延びる水平軸を中心として回動可能にパレット20に取り付けられている。また柵柱の下端部は、長手方向に延びる棒状の柵用リンク20bに連結している。
この構成により、防護柵20aは、パレット20が入出庫部12に位置するときに柵用リンク20bに長手方向に押される。それにより、2本の柵柱は倒れ、防護柵20aは、入出庫時に車両Aの扉の下端に衝突しない高さになる。
パレット20が入出庫部12以外の位置にあるときは、柵用リンク20bに取り付けられたバネの弾性力により、柵柱が鉛直に延びる位置に、柵用リンク20bが維持される。
水抜きホース22bは、幅方向に延びる水平軸を中心として回動可能にパレット20に取り付けられる。水抜きホース22bは、水抜き用リンク22dに連結され、水抜き用リンク22dの長手方向の移動により、その他端部の位置を移動させる。水抜き用リンク22dは、防護柵20a又は柵用リンク20bに連結される。
この構成により、水抜きホース22bは、防護柵20aを自動で動かす機構に連動して、水抜きホース22bの他端部の位置を移動させる。それにより洗車設備14は、パレット20が入出庫部12以外の位置にある間はパレット20上の水を水タンク22に溜め、パレット20の下方に水が落ちるのを防ぐことができる。そしてパレット20が入出庫部12に位置するときに、水タンク22に溜まった水を水抜きホース22bから排水管18aに流すことができる。
この構成により、パレット20が入出庫部12に位置するときにだけ、パレット20から水を自動で排出することができる。
本実施形態の駐車装置1は、これらの構成により、操作者又は利用者が洗車する場所を入出庫部12に確保できる。また本実施形態の駐車装置1は、操作者又は利用者が操作盤を操作して洗車する車両Aを入出庫部12に移動し、防水カバー19をケージ10又は間仕切りに設置し、連結部16cと洗車ホース15とを連結し、放水を開始するだけで洗車することができる。
本発明の駐車装置1は、窪み12aの内側に車両Aを設置した状態で洗車する。排水管18aが窪み12aの底面のうちの最も低い位置に設けられていることにより、車両Aから滴り落ちた水がパレット20を経て窪み12aに流れ落ちる。そのため、本発明の駐車装置1は、窪み12aの外側の入出庫部12の床を濡らさずに洗車できる。
また第1実施形態の駐車装置1は、防水カバー19を有することにより、入出庫部12に移動された周辺機器が浸水するのを防ぐことができる。
本実施形態の駐車装置1は、ノズル16a、中間ホース16b、及びカーテンレール又は防水カバー19が取り付けられたケージ10(以下、洗車機能付きのケージ10)を1つのみ備えていてもよい。
その場合、操作者又は利用者は、ケージ10に格納されている車両Aを一旦、前庭に移動し、操作盤を操作して洗車機能付きのケージ10を入出庫部12に移動し、車両Aを洗車機能付きのケージ10の内部に移動させ、洗車する。
もしくは、本実施形態の駐車装置1は、洗車機能付きのケージ10を複数備えていてもよい。例えば集合住宅に設置された駐車装置1の場合、洗車契約をしている利用者の車両Aを格納するケージ10にのみ、ノズル16a、中間ホース16b、カーテンレール又は防水カバー19が取り付けられていてもよい。
その場合、利用者は、操作盤を操作して自分の車両Aを搭載した洗車機能付きのケージ10を入出庫部12に移動し、そのまま車両Aを動かすことなく、洗車を開始することができる。また駐車するケージ10に載せられた状態で車両Aを洗車するので、洗車後は、防水カバー19を片付け、中間ホース16bから洗車ホース15を外すだけで、車両Aを動かすことなく洗車作業を終えることができる。
本実施形態の駐車装置1は、自動車の販売事業やレンタカー事業を営む企業が使用する駐車装置であってもよい。その場合には、全てのケージ10が洗車機能付きのケージ10であってもよい。
その場合、操作者は、1つのケージ10に載った車両Aを洗車し終わった後に、それに隣接するケージ10を入出庫部12に移動するように操作盤を操作し、その車両Aを洗車し、再び操作盤を操作して次の車両Aを載せたケージ10を入出庫部12に移動させる。このように本実施形態の駐車装置1は、操作者が車両Aに乗り込み、移動させる必要が無いので、主務チェーン6の循環と洗車とを繰り返だけで効率よく洗車をすることができる。
(第2実施形態)
図4は、本発明の第2実施形態の洗車設備14の説明図である。図4は、入出庫部12の正面図を表している。第2実施形態の洗車設備14は、洗車ホース15、排水装置18、防水カバー19、水タンク22、及び水抜きホース22bを備える。
本実施形態の駐車装置1は、洗車設備14がノズル16aや中間ホース16bを有さない点で、第1実施形態の駐車装置1と相違する。
本実施形態の駐車装置1において操作者又は利用者は、洗車ホース15を持って防水カバー19よりもパレット20側に入り、自分で洗車する。
本実施形態の制御装置24は、洗車設備14を稼働させる洗車モードを有していてもよい。例えば洗車モードでは、入出庫部12内の車両Aの前後はみ出し、左右はみ出し、人検知センサーなどのセンサーは不感知状態となる。
また入出庫部12内の前面扉の横には、前面扉の開閉ボタンが設置されていることが好ましい。この場合、操作者又は利用者が入室後、前面扉を閉じ、洗車完了後開くことが好ましい。
制御装置24は、人が入出庫部12の内部から操作して前面扉を閉じたときに洗車モードを開始させてもよい。また制御装置24は、洗車モードが作動している間に、たとえ他の操作者又は利用者が誤って入出庫しようとしたとしても、スプロケット4を動かさないように制御することが好ましい。
それにより洗車している人の安全を確保することができる。
なお、前面扉が開いた状態のままで洗車できるように構成されていてもよい。
次に第2実施形態の駐車装置1の使用方法について説明する。
本実施形態の駐車装置1を使用する際には、まず操作者又は利用者は、操作盤で制御装置24を操作し、主務チェーン6を循環させて洗車する車両Aを入出庫部12に移動する。
次いで、操作盤を操作することにより、もしくは入出庫部12の内側から開閉ボタンを押して入出庫部12の前面扉を閉じることにより、制御装置24の洗車モードを開始させる。
次に、防水カバー19をケージ10の周囲に設置する。つまり、例えば防水性のカーテンをカーテンレールに取り付けて、もしくはケージ10に取り付けられているロールカーテンの布を引き出して、又は間仕切りを車両Aの周囲に運び設置する。
その後、操作者又は利用者は、防水カバー19と車両Aの間に入り、洗車ホース15を持って車両Aを洗車する。
洗車の終了後、操作者又は利用者は、防水カバー19と洗車ホース15を片付ける。
その後、制御装置24を操作することにより、もしくは入出庫部12の内側に設置された開閉ボタンを押して入出庫部12の外に出ることにより、制御装置24の洗車モードを終了させる。
本実施形態の駐車装置1は、これらの構成により、洗車する車両Aが載ったケージ10を入出庫部12に移動するだけで、容易に洗車する場所を確保することができる。
また車両Aを駐車させるケージ10に載せたまま洗車できるので、洗車の前後に車両Aを動かす必要が無い。
その他の第2実施形態の駐車装置1の構成と効果は、第1実施形態と同様である。
(第3実施形態)
図5は、本発明の第3実施形態の洗車設備14の説明図である。図5は、入出庫部12の正面図を表している。本実施形態の駐車装置1は、主務チェーン6上における隣り合ったケージ10間に位置し、1つのケージ10の大きさに相当する空間25を備える。空間25は、スプロケット4が回転することにより、周囲のケージ10と共に主務チェーン6に沿って循環する。
また第3実施形態の洗車設備14は、洗車ホース15を有し、排水装置18は排水管18aを有する。
本実施形態の駐車装置1は、例えば商業用又は営業用の建物に設けられた駐車装置であってもよい。もしくは本実施形態の駐車装置1は、例えば自動車の販売事業やレンタカー事業を営む企業が使用する駐車装置であってもよい。
この場合、操作者が車両Aを一台ずつ入出庫部12で洗車し、駐車装置1に格納する作業を繰り返す。しかし本実施形態の駐車装置1は、その他の用途の駐車装置であってもよい。
本実施形態の駐車装置1のアタッチメント8は、ケージ10が吊り下げられている使用アタッチメント8aと、ケージ10が吊り下げられていない未使用アタッチメント8bと、からなる。つまり、本実施形態の駐車装置1は、全てのアタッチメント8にケージ10が設けられているのではなく、その一部に、ケージ10が取り付けられていないアタッチメント8を有する。空間25は、この未使用アタッチメント8bがある部分に形成される。
本実施形態の制御装置24は、洗車設備14の使用時には、空間25が入出庫部12に位置するようにスプロケット4の回転を制御する。
また本実施形態の洗車設備14は、洗車台26を有する。また本実施形態の洗車設備14を使用する場合は、入出庫部12に設置されている周辺機器が防水機能を有していることが好ましい。
洗車台26は、窪み12a内に設置され、車両AのタイヤBを載せる水平な上面26aを有する。
以下の説明で、「車路」とは、車両AのタイヤBが通過する経路を意味する。
図6は、本発明の具体例1の洗車台26の説明図である。
(洗車台26の具体例1)
具体例1の洗車台26は、図5に示すように、洗車台26の下面に、水平軸26cを中心として回転可能な車輪26bを少なくとも3つ以上有する。
洗車台26は、平板であってもよく、パレット20のように起伏があってもよい。
本具体例の洗車台26を使用するときは、操作者又は利用者は、車輪26bを転がして洗車台26を移動し、窪み12aの中に設置する。その後、車輪26bを固定し、洗車台26の上に車両Aを移動させて、洗車する。
図7は、本発明の具体例2の洗車台26の説明図である。図7は、入出庫部12の平面図を示している。
(洗車台26の具体例2)
具体例2の洗車台26は、制御装置24の制御により上面26aを横行させる横行アクチュエータ30を有する。横行アクチュエータ30は、例えば油圧シリンダとリンク機構であってもよく、ラック・アンド・ピニオンであってもよい。図7には、横行アクチュエータ30がラック・アンド・ピニオンである場合を記載している。図7の洗車台26は、幅方向に延びるレール30aに沿って横行する。
本具体例の洗車台26は、鉛直な内側面と水平な底面から成っている窪み12aに設けられていることが好ましい。
本具体例の制御装置24は、空間25が入出庫部12に位置するときに、上面26aが車両Aの車路に位置するように横行アクチュエータ30を制御する。そして制御装置24は、ケージ10が入出庫部12に位置するとき及びスプロケット4を回転させるときに、上面26aが車路より入出庫部12の幅方向外方に位置するように横行アクチュエータ30を制御する。
本具体例の洗車台26は、互いに平行に並ぶ上面26aを2つ有する。上面26aは、車両Aの進行方向に延び、タイヤBが通過する部位のみに設けられていてもよい。
図8は、本発明の具体例3の洗車用台26の説明図である。図8(A)は、入出庫部12の平面図、図8(B)(C)は、図8(A)のQ−Q矢視図である。図8(B)は、上面26aが入出庫部12の床の高さに位置するときの図であり、図8(C)は、上面26aが入出庫部12の床の高さより下方に位置するときの図である。
(洗車台26の具体例3)
本具体例の洗車台26は、上面26aが上下に昇降する台である。
本具体例の洗車台26は、制御装置24の制御により上面26aを昇降させる昇降アクチュエータ28を有する。
本具体例の制御装置24は、図8(B)に示すように、空間25が入出庫部12に位置するときに、上面26aが入出庫部12の床の高さに位置するように昇降アクチュエータ28を制御する。また制御装置24は、ケージ10が入出庫部12に位置するとき及びスプロケット4を回転させるときに、図8(C)に示すように、上面26aが入出庫部12の床より下方に位置するように昇降アクチュエータ28を制御する。
この構成により、本具体例の洗車台26は、主務チェーン6が循環するときと入出庫時に、ケージ10に衝突しないように上面26aを下降させ、洗車をするときに、車両Aが乗り込めるように、上面26aを入出庫部12の床高さまで上昇させる。
本具体例の洗車台26を使用することにより、自動で洗車台26を設置し、洗車後には入出庫部12の床面高さから自動で洗車台26を撤去することができる。
本実施形態の駐車装置1は、洗車時には、ケージ10一つ分の大きさに相当する空間25を入出庫部12に形成し、かつ空間25に隣接するケージ10を、入出庫部12で洗車できるほど十分に上方に位置させることができる。
その他の第3実施形態の駐車装置1の構成と効果は、第1実施形態又は第2実施形態のそれらと同様である。
次に第3実施形態の駐車装置1の使用方法について説明する。
この第3実施形態の駐車装置1を使用する際には、まず操作者又は利用者は、車両Aを建屋2の前庭に置く。例えば車両Aが駐車装置1に駐車しているときには、ケージ10から車両Aを出庫させ、前庭に駐車させる。
次に、駐車装置1の操作盤を操作し、空間25を入出庫部12に位置させる。具体的には、操作者又は利用者は、操作盤を操作して未使用アタッチメント8bを入出庫部12に移動する。
スプロケット4の回転が停止したら、操作者又は利用者は、洗車台26を窪み12aの中に設置し、車両Aを自走させて洗車台26の上に搭載する。
次いで、洗車台26に載せた車両Aを、洗車ホース15で洗車する。
洗車後は、車両Aを前庭に出庫させ、洗車台26を元の位置に戻す。
その後、操作盤で車両Aを格納するケージ10を呼び出し、ケージ10に車両Aを搭載する。
次に、既設の垂直循環式駐車装置(以下、既設駐車装置)を本発明の駐車装置1に改造する改造方法について説明する。
まず、既設駐車装置を用意する。
既設駐車装置は、上述の主務チェーン6、複数のケージ10、入出庫部12を備える垂直循環式駐車装置である。
主務チェーン6には、主務チェーン6上に間隔を隔てて複数のアタッチメント8が配置されており、複数のケージ10がそれぞれ使用アタッチメント8aに吊り下げられている。
次いで、用意した既設駐車装置に、入出庫部12において車両Aの洗車に使用される洗車設備14を設ける。
これにより、本発明の改造方法によれば、既設駐車装置を容易に本発明の駐車装置1に改造できる。
さらに具体的には、既設駐車装置を第3実施形態の駐車装置1に改造する場合は、次のように改造する。
まず既設駐車装置に、洗車ホース15と排水装置18を入出庫部12に取り付ける。洗車ホース15と排水装置18の構成は、上述の通りである。
次に、既設駐車装置のアタッチメント8に連結しているケージ10の少なくとも1つを主務チェーン6から外す。つまり、複数の使用アタッチメント8aの少なくとも1つからケージ10を外し、使用アタッチメント8aを未使用アタッチメント8bとする。それにより、主務チェーン6上における隣り合ったケージ10間に、1つのケージ10の大きさに相当する空間25を設ける。
洗車時には、空間25を入出庫部12に位置させて、入出庫部12で洗車する。
これにより、既設駐車装置を容易に第3実施形態の駐車装置1に改造できる。
上述した本発明の装置と方法によれば、洗車設備14が入出庫部12に設けられるので、操作者又は利用者自らが入出庫部12で車両Aを洗車できる。したがって、洗車の都度、車両Aを駐車装置1の外に運び出す必要が無い。また操作者又は利用者自らが洗車できる場合にまで、洗車料金を支払ってガソリンスタンド等の洗車サービスに洗車を依頼する必要が無い。
その上、本発明の装置と方法によれば、建屋2内で洗車できるので、天候に左右されずに洗車できる。
また本発明の洗車設備14は、入出庫部12に設けられるので、通常の垂直循環式駐車装置が必要とする敷地面積の他に、余分な建物を建てるための土地を必要としない。つまり、本発明の装置と方法によれば、敷地面積が通常の垂直循環式駐車装置が必要とする敷地面積と同じであっても、駐車装置1の建屋2の内部で車両Aを洗車できる。
さらに、本発明の装置と方法によれば、洗車設備14を設ける場所が建屋2の1階部分に設けられた入出庫部12であるため、ピットや地下の洗車空間を設ける必要が無い。そのため、従来の洗車設備を設けた駐車装置よりも垂直循環式駐車装置1の建設費用を抑えることができる。
なお本発明は上述した実施の形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更を加え得ることは勿論である。
A 車両、B タイヤ、1 垂直循環式駐車装置、2 建屋、
4 スプロケット、4a 水平軸、6 主務チェーン、
8 チェーンアタッチメント、8a 使用アタッチメント、
8b 未使用アタッチメント、10 ケージ、
12 入出庫部、12a 窪み、14 洗車設備、15 洗車ホース、
16a ノズル、16b 中間ホース、16c 連結部、
18 排水装置、18a 排水管、19 防水カバー、
20 パレット、20a 防護柵、20b 柵用リンク、
22 水タンク、22a 底面、22b 水抜きホース、22c 格子、
22d 水抜き用リンク、24 制御装置、25 空間、
26 洗車台、26a 上面、26b 車輪、26c 水平軸、
28 昇降アクチュエータ、30 横行アクチュエータ、30a レール

Claims (12)

  1. 建屋内で水平軸を中心として回転する複数のスプロケットに掛け回され上下方向に循環する無端状の主務チェーンと、
    車両を格納し前記主務チェーンに吊り下げられた複数のケージと、
    前記建屋の1階部分に設けられ前記車両を前記ケージに入出庫させる入出庫部と、
    前記入出庫部において前記車両の洗車に使用される洗車設備と、を備える、垂直循環式駐車装置。
  2. 前記洗車設備は、一端から放水する可撓性のある管状の洗車ホースと、
    放水された水を前記入出庫部から排出する排水装置と、
    前記入出庫部に位置する前記車両の周囲で上方から垂れ下がる布状の防水カバーと、を有する、請求項1に記載の垂直循環式駐車装置。
  3. 前記洗車設備は、前記洗車ホースの前記一端が連結可能なノズルを有し、
    前記ノズルと前記防水カバーとは、前記ケージに固定され、
    前記洗車ホースと前記排水装置とは、前記入出庫部に設けられ、
    前記ノズルは、前記防水カバーの前記車両側に固定される、請求項2に記載の垂直循環式駐車装置。
  4. 前記車両を搭載し前記ケージに格納される複数のパレットを備え、
    前記洗車設備は、該パレットの上面に開口し該パレットの上面から流れ落ちる水を溜める水タンクと、
    一端部が前記水タンクの底面に連結し該水タンクに溜まった水を外部に排出可能な水抜きホースと、を有し、
    前記水抜きホースは、その他端部の位置を移動可能に前記パレットに取り付けられており、
    前記水抜きホースの他端部は、前記パレットが前記入出庫部より上方に位置するときに前記水タンクの上端部より上方に位置し、
    前記パレットが前記入出庫部に位置するときに前記水タンクの前記底面より下方に位置する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の垂直循環式駐車装置。
  5. 前記主務チェーン上における隣り合った前記ケージ間に位置し1つの前記ケージの大きさに相当する空間と、
    前記スプロケットの回転を制御する制御装置と、を備え、
    前記洗車設備は、一端から放水する可撓性のある管状の洗車ホースと、
    放水された水を前記入出庫部から排出する排水装置と、を有し、
    前記制御装置は、前記洗車設備の使用時に前記空間が前記入出庫部に位置するように前記スプロケットの回転を制御する、請求項1に記載の垂直循環式駐車装置。
  6. 前記入出庫部は、その床における前記ケージの下の位置に前後方向の長さが前記ケージの前後方向の長さに近く幅が該ケージより大きい窪みを有し、
    前記洗車設備は、前記窪み内に設置され前記車両のタイヤを載せる水平な上面を有する洗車台を有する、請求項5に記載の垂直循環式駐車装置。
  7. 前記洗車台は、互いに平行に並ぶ前記上面を2つ有し、
    前記上面は、前記車両の進行方向に延び前記タイヤが通過する車路のみに設けられる、請求項6に記載の垂直循環式駐車装置。
  8. 前記洗車台は、その下面に水平軸を中心として回転可能な車輪を少なくとも3つ以上有する、請求項6又は7に記載の垂直循環式駐車装置。
  9. 前記洗車台は、前記制御装置の制御により前記上面を横行させる横行アクチュエータを有し、
    前記制御装置は、前記空間が前記入出庫部に位置するときに、前記上面が前記車両の車路に位置するように前記横行アクチュエータを制御し、
    前記ケージが前記入出庫部に位置するとき及び前記スプロケットを回転させるときに、前記上面が前記車路より前記入出庫部の幅方向外方に位置するように前記横行アクチュエータを制御する、請求項6〜8のいずれか一項に記載の垂直循環式駐車装置。
  10. 前記洗車台は、前記制御装置の制御により前記上面を昇降させる昇降アクチュエータを有し、
    前記制御装置は、前記空間が前記入出庫部に位置するときに、前記上面が前記入出庫部の床の高さに位置するように前記昇降アクチュエータを制御し、
    前記ケージが前記入出庫部に位置するとき及び前記スプロケットを回転させるときに、前記上面が前記入出庫部の床より下方に位置するように前記昇降アクチュエータを制御する、請求項6又は7に記載の垂直循環式駐車装置。
  11. 建屋内で水平軸を中心として回転する複数のスプロケットに掛け回され上下方向に循環する無端状の主務チェーンと、
    車両を格納し前記主務チェーンに吊り下げられた複数のケージと、
    前記建屋の1階部分に設けられ前記車両を前記ケージに入出庫させる入出庫部と、を備える既設の垂直循環式駐車装置の改造方法であって、
    前記既設の垂直循環式駐車装置に、前記入出庫部において前記車両の洗車に使用される洗車設備を設ける、既設の垂直循環式駐車装置の改造方法。
  12. 複数の前記ケージの少なくとも1つを前記主務チェーンから外し前記主務チェーン上における隣り合った前記ケージ間に1つの前記ケージの大きさに相当する空間を設け、
    一端から放水する可撓性のある管状の洗車ホースと、放水された水を前記入出庫部から排出する排水装置と、を入出庫部に取り付ける、ことにより前記洗車設備を設ける、請求項11に記載の既設の垂直循環式駐車装置の改造方法。
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