JP2017048084A - 低光弾性ガラス板 - Google Patents

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Abstract

【課題】低光弾性でありながら、歪点と溶融性が高いガラス板を創案する。【解決手段】本発明の低光弾性ガラス板は、ガラス組成中にSiO2+Al2O3+B2O3を35〜68質量%、BaOを10質量%以上含み、歪点が580℃以上、高温粘度102.0dPa・sにおける温度が1500℃未満、光弾性定数が28nm/cm/MPa以下であることを特徴とする。【選択図】なし

Description

本発明は、低光弾性ガラス板に関し、具体的には、カーブドディスプレイの基板に好適な低光弾性ガラス板に関する。
近年、カーブドディスプレイは、画面が凹状や凸状の曲面になっているディスプレイであり、映像の臨場感が高いため、鋭意開発されている。また、カーブドディスプレイには、基板として、ガラス板が使用されている。
しかし、ガラス板を曲げると、曲げた部分に応力がかかる。この応力は、カーブドディスプレイに用いた場合に、光漏れの問題を発生させる虞がある。特に、曲げた部分の曲率半径が小さい程、その問題が顕在化し易くなる。
特開2001−172041号公報
ガラス板の光弾性を低下させると、カーブドディスプレイの光漏れを抑制し易くなる。しかし、光弾性が低いガラス板は、一般的に歪点が低いため、パネル製造時のプロセス温度が上昇すると、熱変形が生じ易い。結果として、高精細のカーブドディスプレイを作製し難くなる。
また、特許文献1には、熱膨張係数、ヤング率及び光弾性定数を低下させると、液晶ディスプレイのコントラスト不良を低減し得る旨が記載されている。しかし、特許文献1に記載のガラス板は、高温粘度102.0dPa・sにおける温度が高過ぎるため、溶融性が低く、生産性が低いものと推定される。
そこで、本発明は上記事情に鑑みなされたものであり、その技術的課題は、低光弾性でありながら、歪点と溶融性が高いガラス板を創案することである。
本発明者は、鋭意努力の結果、ガラス組成とガラス特性を所定範囲に規制ことにより、上記技術的課題を解決し得ることを見出し、本発明として提案するものである。すなわち、本発明の低光弾性ガラス板は、ガラス組成中にSiO+Al+Bを35〜68質量%、BaOを10質量%以上含み、歪点が580℃以上、高温粘度102.0dPa・sにおける温度が1500℃未満、光弾性定数が28nm/cm/MPa以下であることを特徴とする。ここで、「SiO+Al+B」は、SiO、Al及びBの合量を指す。「歪点」は、ASTM C336−71の方法に基づいて測定した値を指す。「高温粘度102.0dPa・sにおける温度」は、白金球引き上げ法により測定した値を指す。「光弾性定数」は、光弾性率測定装置(例えば、ユニオプト社製光弾性率測定装置ABR−10A)を用いて測定した値を指す。
第二に、本発明の低光弾性ガラス板は、Bの含有量が5質量%以下であることが好ましい。
第三に、本発明の低光弾性ガラス板は、更に、ガラス組成中にTiOを1〜10質量%含むことが好ましい。
第四に、本発明の低光弾性ガラス板は、ガラス組成中にLiO、NaO及びKOを実質的に含まないことが好ましい。ここで、「〜を実質的に含まない」とは、明示の成分の積極的な導入を回避するが、不純物としての混入を許容する趣旨であり、具体的には、明示の成分の含有量が0.1質量%未満の場合を指す。
第五に、本発明の低光弾性ガラス板は、熱膨張係数が45×10−7/℃以上であることが好ましい。
第六に、本発明の低光弾性ガラス板は、液相粘度が103.0dPa・s以上であることが好ましい。ここで、「液相粘度」は、液相温度におけるガラスの粘度を白金球引き上げ法で測定した値を指す。「液相温度」は、標準篩30メッシュ(500μm)を通過し、50メッシュ(300μm)に残るガラス粉末を白金ボートに入れ、温度勾配炉中に24時間保持して、結晶が析出する温度を測定した値を指す。
第七に、本発明の低光弾性ガラス板は、カーブドディスプレイの基板に用いることが好ましい。
本発明の低光弾性ガラス板は、ガラス組成中にSiO+Al+Bを35〜68質量%、BaOを10質量%以上含む。上記のように各成分の含有範囲を限定した理由を下記に示す。なお、各成分の含有範囲の説明において、%表示は、特に断りがない限り、質量%を指す。
SiO、Al及びBの合量が少なくなると、ガラス網目構造を形成し難くなり、ガラス化が困難になる。またガラスの粘性が低下し過ぎて、高い液相粘度を確保し難くなる。一方、SiO、Al及びBの合量が多くなると、光弾性定数が上昇し易くなり、また溶融性や成形性が低下し易くなる。よって、SiO+Al+Bの好適な下限範囲は35%以上、37%以上、39%以上、41%以上、42%以上、43%以上、44%以上、特に45%以上であり、SiO+Al+Bの好適な上限範囲は68%以下、65%以下、60%以下、57%以下、55%以下、53%以下、特に52%以下である。
SiOの含有量が少なくなると、ガラス網目構造を形成し難くなり、ガラス化が困難になる。またガラスの粘性が低下し過ぎて、高い液相粘度を確保し難くなる。一方、SiOの含有量が多くなると、光弾性定数が上昇し易くなり、また溶融性や成形性が低下し易くなる。よって、SiOの好適な下限範囲は10%以上、15%以上、20%以上、25%以上、30%以上、38%以上、特に40%以上であり、SiOの好適な上限範囲は60%以下、55%以下、51%以下、48%以下、特に45%以下である。
Alの含有量が少なくなると、ガラス組成のバランスが崩れて、耐失透性が低下し易くなる。一方、Alの含有量が多くなると、光弾性定数が上昇し易くなり、またガラス組成のバランスが崩れて、耐失透性が低下し易くなる。よって、Alの好適な下限範囲は0%以上、0.1%以上、0.5%以上、1%以上、2%以上、特に3%以上であり、Alの好適な上限範囲は10%以下、8%以下、7%以下、6%以下、特に5%以下である。
の含有量が少なくなると、液相温度が上昇し易くなる。一方、Bの含有量が多くなると、歪点やヤング率が低下し易くなる。よって、Bの好適な下限範囲は0%以上、0.1%以上、0.3%以上、特に0.5%以上であり、Bの好適な上限範囲は10%以下、8%以下、5%以下、4%以下、3%以下、2%以下、1%以下、特に0.5%以下である。
BaOの含有量が少なくなると、光弾性定数が上昇し易くなり、また高い液相粘度を確保し難くなる。一方、BaOの含有量が多くなると、ガラス組成のバランスが崩れて、耐失透性が低下し易くなったり、密度や熱膨張係数が不当に高くなる虞がある。よって、BaOの好適な下限範囲は10%以上、12%以上、15%以上、17%以上、20%以上、23%以上、特に25%以上であり、BaOの好適な上限範囲は50%以下、45%以下、40%以下、35%以下、32%以下、30%以下、特に28%以下である。
上記成分以外にも、ガラス組成中に下記の成分を導入してもよい。
MgOは、ヤング率を高める成分であり、また高温粘度を低下させる成分であるが、多量に導入すると、液相温度が上昇して、耐失透性が低下したり、密度や熱膨張係数が不当に高くなる虞がある。よって、MgOの好適な上限範囲は10%以下、5%以下、3%以下、2%以下、1.5%以下、1%以下、特に0.5%以下である。
CaOの含有量が少なくなると、溶融性が低下し易くなる。一方、CaOの含有量が多くなると、ガラス組成のバランスが崩れて、耐失透性が低下し易くなったり、密度や熱膨張係数が不当に高くなる虞がある。よって、CaOの好適な下限範囲は0%以上、1%以上、3%以上、5%以上、7%以上、特に8%以上であり、CaOの好適な上限範囲は15%以下、13%以下、12%以下、11%以下、特に10%以下である。
SrOの含有量が少なくなると、光弾性定数が上昇し易くなり、また溶融性が低下し易くなる。一方、SrOの含有量が多くなると、ガラス組成のバランスが崩れて、耐失透性が低下し易くなったり、密度や熱膨張係数が不当に高くなる虞がある。よって、SrOの好適な下限範囲は0%以上、1%以上、3%以上、5%以上、7%以上、9%以上、特に10%以上であり、SrOの好適な上限範囲は15%以下、13%以下、12%以下、特に11%以下である。
質量比(SrO+BaO)/(MgO+CaO)の好適な下限範囲は1以上、2以上、3以上、4以上、特に4.5以上であり、質量比(SrO+BaO)/(MgO+CaO)の好適な上限範囲は20以下、15以下、12.5以下、10以下、特に8以下である。質量比(SrO+BaO)/(MgO+CaO)が上記範囲外になると、光弾性定数と高温粘度102.0dPa・sにおける温度を同時に低下させることが困難になる。なお、「(SrO+BaO)/(MgO+CaO)」は、SrOとBaOの合量をMgOとCaOの合量で割った値である。
TiOは、光弾性定数を低下させる成分である。しかし、TiOの含有量が多くなると、ガラスが着色したり、耐失透性が低下し易くなる。よって、TiOの好適な下限範囲は0%以上、0.1%以上、1%以上、2%以上、3%以上、4%以上、特に5%以上であり、TiOの好適な上限範囲は15%以下、12%以下、11%以下、10%以下、9%以下、特に8%以下である。
ZrOは、耐候性を高める成分である。しかし、ZrOの含有量が多くなると、液相粘度が低下し易くなる。よって、ZrOの好適な下限範囲は0%以上、0.5%以上、1%以上、1.5%以上、特に2%以上であり、ZrOの好適な上限範囲は10%以下、8%以下、7%以下、6.5%以下、特に5.5%以下である。
Laは、光弾性定数を低下させる成分である。しかし、Laの含有量が多くなると、液相粘度が低下し易くなる。よって、Laの好適な下限範囲は0%以上、0.1%以上、0.5%以上、特に1%以上であり、Laの好適な上限範囲は15%以下、10%以下、8%以下、特に5%以下である。
LiO、NaO及びKOは、高温粘性を低下させる成分であり、また熱膨張係数を調整し得る成分であるが、多量に導入すると、高温粘性が低下し過ぎて、高い液相粘度を確保し難くなる。よって、LiO、NaO及びKOの合量の好適な上限範囲は15%以下、10%以下、5%以下、2%以下、1%以下、0.5%以下、特に0.2%以下であり、LiOの好適な上限範囲は10%以下、8%以下、5%以下、2%以下、1%以下、特に0.5%以下であり、実質的に含まないことが望ましい。NaOの好適な上限範囲は10%以下、8%以下、5%以下、2%以下、1%以下、特に0.5%以下であり、実質的に含まないことが望ましい。KOの好適な上限範囲は10%以下、8%以下、5%以下、2%以下、1%以下、特に0.5%以下であり、実質的に含まないことが望ましい。
は、光弾性定数を低下させる成分であるが、固体原料を安価に入手することが困難である。よって、Pの好適な上限範囲は5%以下、3%以下、1%未満、特に0.5%以下である。
PbOは、光弾性定数と高温粘性を低下させる成分であるが、環境的負荷を上昇させる成分である。よって、PbOの好適な上限範囲は0.5%以下であり、実質的にPbOを含有しないことが望ましい。
Bi、Gd、Nb、Ta及びWOは、光弾性定数を低下させる成分であるが、導入原料を安価に入手することが困難である。よって、Bi、Gd、Nb、Ta及びWOの好適な上限範囲は、それぞれ1%未満、特に0.5%以下である。
清澄剤として、As、Sb、CeO、SnO、F、Cl、SOの群から選択される一種又は二種以上を0〜3%、特に0.05〜0.5%添加してもよい。なお、Asは、環境的影響から、実質的に含有しないことが好ましい。
本発明の低光弾性ガラス板は、以下のガラス特性を有することが好ましい。
光弾性定数は、好ましくは28nm/cm/MPa以下、26nm/cm/MPa以下、25nm/cm/MPa以下、24nm/cm/MPa以下、23nm/cm/MPa以下、特に22nm/cm/MPa以下である。光弾性定数が高過ぎると、カーブドディスプレイの基板に用いた時に、光漏れが発生し易くなる。
歪点は、好ましくは580℃以上、600℃以上、630℃以上、650℃以上、660℃以上、特に670℃以上である。歪点が低過ぎると、パネル製造時のプロセス温度が上昇すると、熱変形が生じ易くなり、結果として、高精細のカーブドディスプレイを作製し難くなる。
高温粘度102.0dPa・sにおける温度は、溶融性の指標になるガラス特性であり、好ましくは1500℃未満、1470℃以下、1450℃以下、1420℃以下、1400℃以下、1370℃以下、特に1350℃以下である。高温粘度102.0dPa・sにおける温度が高過ぎると、溶融性が低下し易くなり、溶融コストが上昇し易くなる。結果として、ガラス板の生産性が低下し易くなる。一方、高温粘度102.0dPa・sにおける温度が低過ぎると、成形時の温度が低くなり、成形時にガラスが失透し易くなる。よって、高温粘度102.0dPa・sにおける温度は、好ましくは1200℃以上、1230℃以上、1250℃以上、特に1300℃以上である。
熱膨張係数の好適な下限範囲は45×10−7/℃以上、50×10−7/℃以上、55×10−7/℃以上、60×10−7/℃以上、特に65×10−7/℃以上であり、熱膨張係数の好適な上限範囲は100×10−7/℃以下、90×10−7/℃以下、特に80×10−7/℃以下である。熱膨張係数が上記範囲外になると、ガラス板の表面にITO等の透明導電膜を形成した場合に、ガラス板が反り易くなる。特に、ガラス板の板厚が0.5mm以下の場合に、その傾向が顕著になる。
液相温度は、好ましくは1200℃以下、1150℃以下、1130℃以下、特に1100℃以下である。液相温度が高過ぎると、成形時にガラスが失透し易くなるため、ガラス板に成形し難くなる。液相粘度は、好ましくは103.0dPa・s以上、103.5dPa・s以上、103.7dPa・s以上、104.0dPa・s以上、104.3dPa・s以上、特に104.5dPa・s以上である。液相粘度が低過ぎると、成形時にガラスが失透し易くなるため、ガラス板に成形し難くなる。
ヤング率は75GPa以上が好ましい。ヤング率が低過ぎると、ガラス板の表面にITO等の透明導電膜を形成した場合に、膜応力が不当に大きくなる虞がある。なお、「ヤング率」は、周知の共振法で測定可能である。
本発明の低光弾性ガラス板は、オーバーフローダウンドロー法で成形されてなることが好ましい。オーバーフローダウンドロー法で成形すれば、成形時にガラスリボンの表裏面の温度差、組成差が生じ難いと共に、未研磨で表面品位が良好なガラス板を成形し易くなる。この理由は、オーバーフローダウンドロー法の場合、表面となるべき面が樋状耐火物に接触せず、自由表面の状態で成形されるからである。
なお、本発明の低光弾性ガラス板は、オーバーフローダウンドロー法以外にも、スロットダウンドロー法、フロート法、ロールアウト法、リドロー法等で成形することもできる。なお、フロート法では、成形時にガラスリボンの表裏面の温度差、組成差が発生し易いが、成形時の温度制御を厳密に行うと、その温度差、組成差を低減することができる。
本発明の低光弾性ガラス板は、板厚が0.7mm以下、0.5mm以下、特に0.5mm未満である。板厚が大き過ぎると、ガラス板を曲げ難くなる。
以下、実施例に基づいて、本発明を詳細に説明する。但し、本発明は以下の実施例に何ら限定されない。以下の実施例は単なる例示である。
表1は、本発明の実施例(試料No.1〜3)と比較例(試料No.4、5)を示している。
まず表中に記載のガラス組成になるように、ガラス原料を調合した後、得られたガラスバッチを白金ポットに投入して1400℃で4時間溶融した。次に、得られた溶融ガラスをカーボン板の上に流し出し、平板形状に成形した後、歪点より室温まで10時間かけて徐冷処理を行った。最後に、得られたガラス板について、必要に応じて加工を行い、種々の特性を評価した。その結果を表1に示す。
密度は、周知のアルキメデス法で測定した値である。
熱膨張係数は、30〜380℃の温度範囲において、ディラトメーターにより測定した平均値である。
歪点と徐冷点は、ASTM C336−71の方法に基づいて測定した値である。
軟化点は、ASTM C338−93の方法に基づいて測定した値である。
高温粘度104.0dPa・s、103.0dPa・s、102.5dPa・s及び102.0dPa・sにおける温度は、白金球引き上げ法で測定した値である。
液相温度は、標準篩30メッシュ(500μm)を通過し、50メッシュ(300μm)に残るガラス粉末を白金ボートに入れ、温度勾配炉中に24時間保持して、結晶が析出する温度を測定した値である。
液相粘度は、液相温度におけるガラスの粘度を白金球引き上げ法で測定した値である。
光弾性定数は、φ20mm×15mmの試料を作製し、(徐冷点+30℃)から(歪点−50℃)までに温度域を0.1℃/分になるような冷却速度で徐冷処理した後、ユニオプト社製光弾性率測定装置ABR−10Aを用いて測定した値である。
表1から明らかなように、試料No.1〜3は、光弾性定数が23nm/cm/MPa以下、歪点が667℃以上、高温粘度102.0dPa・sにおける温度が1389℃以下であった。よって、試料No.1〜3は、低光弾性定数でありながら、歪点と溶融性が高いため、カーブドディスプレイの基板として好適であると考えられる。
一方、試料No.4は、光弾性定数が31nm/cm/MPa、高温粘度102.0dPa・sにおける温度が1620℃であるため、光弾性定数が高く、溶融性が低かった。また、試料No.5は、高温粘度102.0dPa・sにおける温度が1500℃であるため、溶融性が低かった。

Claims (7)

  1. ガラス組成中にSiO+Al+Bを35〜68質量%、BaOを10質量%以上含み、歪点が580℃以上、高温粘度102.0dPa・sにおける温度が1500℃未満、光弾性定数が28nm/cm/MPa以下であることを特徴とする低光弾性ガラス板。
  2. の含有量が5質量%以下であることを特徴とする請求項1に記載の低光弾性ガラス板。
  3. 更に、ガラス組成中にTiOを1〜10質量%含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の低光弾性ガラス板。
  4. ガラス組成中にLiO、NaO及びKOを実質的に含まないことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の低光弾性ガラス板。
  5. 熱膨張係数が45×10−7/℃以上であることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の低光弾性ガラス板。
  6. 液相粘度が103.0dPa・s以上であることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の低光弾性ガラス板。
  7. カーブドディスプレイの基板に用いることを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の低光弾性ガラス板。
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