JP2017046203A - 半導体デバイス - Google Patents
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Abstract
【課題】データ受信特性を向上する。
【解決手段】本実施形態の半導体デバイスは、第1のクロック信号CKから第2のクロック信号iCKを生成するクロック生成回路10と、第1のクロック信号CKと第2のクロック信号iCKとを用いて、第1の制御信号DCNTを生成する第1の位相調整回路20と、第1の信号DTが入力され、第1の制御信号DCNTに基づいた第1の遅延値dd2を第1の信号DTに付加し、第1の遅延値dd2が付加された第2の信号を、第2のクロック信号iCKに基づいたタイミングで出力する第2の位相調整回路30と、を含む。
【選択図】図2
【解決手段】本実施形態の半導体デバイスは、第1のクロック信号CKから第2のクロック信号iCKを生成するクロック生成回路10と、第1のクロック信号CKと第2のクロック信号iCKとを用いて、第1の制御信号DCNTを生成する第1の位相調整回路20と、第1の信号DTが入力され、第1の制御信号DCNTに基づいた第1の遅延値dd2を第1の信号DTに付加し、第1の遅延値dd2が付加された第2の信号を、第2のクロック信号iCKに基づいたタイミングで出力する第2の位相調整回路30と、を含む。
【選択図】図2
Description
実施形態は、半導体デバイスに関する。
半導体デバイスの高速化及び低消費電力化が推進されている。それに伴って、半導体デバイス間のデータ転送及び半導体デバイスの入出力回路に関する様々な技術が、提案されている。
データ受信特性を向上する。
本実施形態の半導体デバイスは、第1のクロック信号から第2のクロック信号を生成するクロック生成回路と、前記第1のクロック信号と前記第2のクロック信号とを用いて、第1の制御信号を生成する第1の位相調整回路と、第1の信号が入力され、前記第1の制御信号に基づいた第1の遅延値を前記第1の信号に付加し、前記第1の遅延値が付加された第2の信号を、前記第2のクロック信号に基づいたタイミングで出力する第2の位相調整回路と、を含む。
以下、図面を参照しながら、本実施形態について詳細に説明する。以下の説明において、同一の機能及び構成を有する要素については、同一符号を付す。
[実施形態]
図1乃至図11を参照して、実施形態の半導体デバイスについて説明する。
図1乃至図11を参照して、実施形態の半導体デバイスについて説明する。
(1) 第1の実施形態
図1乃至図6を参照して、第1の実施形態の半導体デバイスについて説明する。
図1乃至図6を参照して、第1の実施形態の半導体デバイスについて説明する。
(a) 構成
図1は、第1の実施形態の半導体デバイスを含む半導体システムの全体構成を示す図である。
図1は、第1の実施形態の半導体デバイスを含む半導体システムの全体構成を示す図である。
図1に示されるように、半導体システムは、第1及び第2のデバイス(半導体集積回路)8,9を含む。
第1及び第2の半導体デバイス8,9のそれぞれは、例えば、SoC(System on Chip)デバイスのような、システムLSIである。第1の半導体デバイス8と第2の半導体デバイス9との間で、データDT及び各種の信号が、送受信される。半導体デバイス8,9間で送受信されるデータDTは、例えば、画像(動画又は静止画)データ、音声データ、半導体デバイスの制御のためのデータなどである。
第1の半導体デバイス8は、例えば、コア回路80及びインターフェイス回路81などそれぞれを含む。
第1の半導体デバイス8において、コア回路80は、例えば、複数の回路ブロック801,802を含む。
第1の半導体デバイス8において、コア回路80は、例えば、複数の回路ブロック801,802を含む。
回路ブロック801,802は、処理回路801、メモリ回路802などである。
処理回路801は、メモリ回路802内のデータ、又は、他の半導体デバイス9からのデータ/信号に対する処理を行う。メモリ回路802は、データを一時的に保持する。メモリ回路802は、例えば、SRAM及びDRAMなどのうち少なくとも一方を含む。
処理回路801は、メモリ回路802内のデータ、又は、他の半導体デバイス9からのデータ/信号に対する処理を行う。メモリ回路802は、データを一時的に保持する。メモリ回路802は、例えば、SRAM及びDRAMなどのうち少なくとも一方を含む。
コア回路80は、プログラマブルロジック回路(ゲートアレイ回路又はストラクチャードアレイ回路ともよばれる)805を含む。
プログラマブルロジック回路805は、チップの製造後において、ユーザーから提供された回路の設計情報に基づいて回路(論理処理)の構築/再構築可能な回路である。
プログラマブルロジック回路805は、ロジックゲートブロック(又はゲートアレイブロック)851及びコネクション/スイッチブロック852などを含む。
ロジックゲートブロック851は、複数のロジックゲート(ロジック素子)又は複数のトランジスタを含む。コネクションスイッチブロック852は、複数の配線及び複数のスイッチ素子を含む。
ロジックゲートブロック851は、複数のロジックゲート(ロジック素子)又は複数のトランジスタを含む。コネクションスイッチブロック852は、複数の配線及び複数のスイッチ素子を含む。
また、プログラマブルロジック回路805は、リテンションブロック(メモリブロック)853を含む場合もある。メモリブロック853は、ある機能を有する回路を構築するための設計情報(例えば、ルックアップテーブル)を、保持する。尚、メモリ回路802が、設計情報の保持に用いられてもよい。
設計情報に基づいて、コネクションスイッチブロック852内のスイッチ素子のオン及びオフが制御される。オン状態のスイッチ素子によって、ロジックゲートブロック851内におけるNANDゲート及びORゲートなど複数のロジックゲートが、コネクションスイッチブロック852内の配線を介して接続される。また、オフ状態のスイッチ素子によって、複数のロジックゲートが分離される。
このように、本実施形態の半導体デバイスは、設計情報に基づいてロジックゲート間の接続が制御されることによって、プログラマブルロジック回路805において、ユーザーが要求する論理処理/機能を実行可能な回路を、半導体デバイスのチップの製造後に、構築できる。
尚、コア回路80の全体が、プログラマブルロジック回路805でもよい。
尚、コア回路80の全体が、プログラマブルロジック回路805でもよい。
半導体デバイス8において、インターフェイス回路(I/F回路)81は、半導体システム及び半導体デバイスのインターフェイス仕様に基づいて、信号/データの転送を制御する。
インターフェイス回路81は、入力回路810を含む。
入力回路810は、システムのインターフェイス仕様に基づいて、データ及び信号の受信を行う。例えば、入力回路810は、ソースシンクロナス型LVDS(Low Voltage Differential Signaling)方式で、信号/データを受信する。
入力回路810は、システムのインターフェイス仕様に基づいて、データ及び信号の受信を行う。例えば、入力回路810は、ソースシンクロナス型LVDS(Low Voltage Differential Signaling)方式で、信号/データを受信する。
半導体デバイス8が、半導体デバイス9からの信号/データを受信する場合、受信側のデバイス8内の入力回路810に、送信側のデバイス9からの信号(データ)の入力と同時に、送信側のデバイス9のクロック信号(以下では、外部クロック信号とよばれる)CKが、供給される。尚、外部クロック信号CKは、送信側のデバイス9からの供給に限定されず、半導体システム内の他のデバイス(例えば、コントローラ)から供給されてもよい。
半導体デバイス8を含むシステムは、ソースシンクロナス型LVDS方式のような差動伝送を用いた信号の入出力によって、2つのデバイス8,9間の伝送路において生じる信号の送受信のタイミングのずれ(遅延)を、受信側のデバイス8側で吸収することが必要である。
入力回路810は、信号/データの受信部として、少なくとも1つの位相制御回路(遅延制御回路又はデータ受信回路ともよばれる)1を含む。
位相制御回路1は、送信側のデバイスと受信側のデバイスとの間で生じる可能性のあるクロック信号と信号(データ)との間の位相のずれを、調整する。このような位相制御回路1による制御によって、半導体デバイス8は、データ転送時に生じるジッタ―及びスキューなどを、抑制できる。
位相制御回路1は、送信側のデバイスと受信側のデバイスとの間で生じる可能性のあるクロック信号と信号(データ)との間の位相のずれを、調整する。このような位相制御回路1による制御によって、半導体デバイス8は、データ転送時に生じるジッタ―及びスキューなどを、抑制できる。
尚、インターフェイス回路81は、入力回路810に加えて、制御回路(インターフェイス処理回路)のような回路819を含んでもよい。
図2は、本実施形態の半導体デバイスに含まれる位相制御回路の構成例を説明するための図である。
図2に示されるように、本実施形態において、位相制御回路1は、複数のバッファ40と、クロック生成回路10と、複数の位相調整回路20,30−1,30−2,30−nとを含む。
位相制御回路1は、半導体デバイス9から送信されたデータを、受信する。
位相制御回路1は、半導体デバイス9から送信されたデータを、受信する。
バッファ40(40−0,40−1,40−2,40−n)は、送信側の半導体デバイス9からのクロック信号CK又はデータDT(DT1,DT2,DTn)を、受信する。
LVDS方式のバッファ40の2つの入力端子において、一方の入力端子に、送信側のデバイス8からの信号CK,DTが入力され、他方の入力端子に、一方の入力端子に入力された信号CK,DTの差動信号(反転信号)/CK,/DT(/DT1,/DT2,/DTn)が入力される。
バッファ40から出力される信号は、バッファ40−0,40−1,40−2,40−nにそれぞれ対応するクロック生成回路10及び位相調整回路20,30−1,30−2,30−nに、供給される。
クロック生成回路10は、PLL(Phase Locked Loop)回路である。
PLL回路10は、半導体デバイス8の内部で用いられるクロック(以下では、内部クロック信号とよばれる)iCKを生成する。PLL回路10は、外部クロック信号CKをリファレンスクロックに用いて、受信側の半導体デバイス8で用いられる内部クロック信号iCKを、生成する。PLL回路10によって生成される内部クロック信号iCKは、外部クロック信号CKの逓倍クロック信号である。外部クロック信号CKは、データと共に、半導体デバイス8に供給されている。例えば、内部クロック信号iCKは、データのサンプリングのタイミングの基準となるサンプリングクロックである。
PLL回路10は、半導体デバイス8の内部で用いられるクロック(以下では、内部クロック信号とよばれる)iCKを生成する。PLL回路10は、外部クロック信号CKをリファレンスクロックに用いて、受信側の半導体デバイス8で用いられる内部クロック信号iCKを、生成する。PLL回路10によって生成される内部クロック信号iCKは、外部クロック信号CKの逓倍クロック信号である。外部クロック信号CKは、データと共に、半導体デバイス8に供給されている。例えば、内部クロック信号iCKは、データのサンプリングのタイミングの基準となるサンプリングクロックである。
PLL回路10からの内部クロックiCKは、位相調整回路20,30−1,30−2,30−n及びコア回路80に、供給される。
尚、本実施形態において、PLL回路10が生成するクロック信号として、1つのクロック信号iCKを、代表的に示している。但し、PLL回路10は、外部クロック信号をリファレンスクロック信号に用いて、半導体デバイス8内の各回路で用いられる複数のクロック信号を生成できる。例えば、PLL回路10は、内部クロック信号iCKの反転クロック(以下では、補助クロックともよばれる)、内部クロック信号iCKの位相と異なる位相を有するクロックなどを、他の回路に供給できる。
位相調整回路20,30−1,30−2,30−nは、内部クロック信号iCKに同期するタイミングで信号(データ)CK,DTを受信できるように、外部から供給された信号CK,DTの位相を調整する。位相調整回路20,30−1,30−2,30−nは、信号を受信し、その受信された信号を、コア回路80に出力する。
本実施形態において、複数の位相調整回路20,30−1,30−2,30−nは、DPA(Dynamic Phase Alignment)回路である。
本実施形態において、複数の位相調整回路20,30−1,30−2,30−nは、DPA(Dynamic Phase Alignment)回路である。
DPA回路20,30−1,30−2,30−nは、信号の受信(サンプリング)時に、受信すべき信号(バッファ40からの信号)に対して動的に位相の調整(信号の遅延の制御)を行う。
本実施形態において、位相制御回路1に含まれる複数のDPA回路のうち1つの回路20は、マスターDPA回路であり、残りの回路30−1,30−2,30−nは、スレイブDPA回路である。
例えば、複数(n個)のスレイブDPA回路30−1,30−2,30−nが、位相制御回路1内に設けられている。スレイブDPA回路30−1,30−2,30−nの個数は、1つの位相制御回路1に割り付けられたチャネル数(データ線の本数)に応じる。以下において、複数のスレイブDPA回路30−1,30−2,30−nが区別されない場合、それらのスレイブDPA回路は、スレイブDPA回路30と表記される。
例えば、複数(n個)のスレイブDPA回路30−1,30−2,30−nが、位相制御回路1内に設けられている。スレイブDPA回路30−1,30−2,30−nの個数は、1つの位相制御回路1に割り付けられたチャネル数(データ線の本数)に応じる。以下において、複数のスレイブDPA回路30−1,30−2,30−nが区別されない場合、それらのスレイブDPA回路は、スレイブDPA回路30と表記される。
本実施形態において、マスターDPA回路20は、スレイブDPA回路30の動作を制御するための制御信号DCNTを、出力する。
マスターDPA回路20は、PLL回路10と共通のバッファ40−0に接続されている。マスターDPA回路20は、PLL回路10と共通の外部クロック信号CKを、信号/データの受信時の位相合わせのための基準信号として、受信する。マスターDPA回路20は、スレイブDPA回路30の制御信号DCNTを生成する。
マスターDPA回路20は、PLL回路10と共通のバッファ40−0に接続されている。マスターDPA回路20は、PLL回路10と共通の外部クロック信号CKを、信号/データの受信時の位相合わせのための基準信号として、受信する。マスターDPA回路20は、スレイブDPA回路30の制御信号DCNTを生成する。
スレイブDPA回路30は、マスターDPA回路30からの制御信号DCNTに基づいて、内部クロック信号iCKに対する受信すべき信号(入力データ)DTの位相を、調整する。
DPA回路20,30が受信(サンプル)すべき信号CK,DTは、シリアルで入力される。DPA回路20,30は、入力された信号の位相の調整と共に、シリアル信号をパラレル信号に変換する。DPA回路20,30は、パラレル信号をコア回路80に、出力する。
尚、各スレイブDPA回路30−1,30−2,30−nに入力されるデータDT1,DT2,DTn間の位相は揃っており、クロック信号iCK,CKに対するデータDT1,DT2,DTnの位相のずれは、スレイブDPA回路30−1,30−2,30−n間のそれぞれで同じ大きさである。
図3乃至図5を参照して、本実施形態の半導体デバイスにおける、位相制御回路の構成要素の内部構成について、より具体的に説明する。
図3は、PLL回路の内部構成の一例を説明するためのブロック図である。
PLL回路10は、位相比較回路110、ローパスフィルタ(LPF)回路120、電圧制御発振回路(VCO:Voltage controlled oscilator)130、帰還回路150、及び、出力回路140を、少なくとも含む。
PLL回路10は、位相比較回路110、ローパスフィルタ(LPF)回路120、電圧制御発振回路(VCO:Voltage controlled oscilator)130、帰還回路150、及び、出力回路140を、少なくとも含む。
位相比較回路110は、バッファ40からの外部クロック信号(リファレンスクロック信号)CKと帰還回路150からの信号(クロック信号)yCKとを比較する。位相比較回路110は、外部クロック信号CKと信号yCKとの比較結果に基づいて、外部クロック信号CKと信号yCKとの間の位相差を検出する。位相比較回路110は、信号CKと信号yCK間の位相差に基づいた信号P1を、ローパスフィルタ回路120に出力する。
ローパスフィルタ回路120は、位相比較回路110からの信号S1から交流成分(リプル)及びノイズを除去する。ローパスフィルタ回路120は、信号(直流信号)P2を、電圧制御発振回路130に出力する。
尚、ローパスフィルタ回路120は、PLL回路10の伝達特性を決定するための伝達関数を含む。PLL回路10におけるループ制御の安定性は、ローパスフィルタ回路120の伝達関数に基づく。
電圧制御発振回路130は、ローパスフィルタ回路120からの信号P2に応じた発振信号を出力する。すなわち、電圧制御発振回路130は、入力された直流信号S2を制御信号に用いて、ある発振周波数(クロック周波数)の信号xCKを、出力できる。例えば、電圧制御発振回路130が出力するクロック信号xCKは、PLL回路10に入力された外部クロック信号CKの周波数がN逓倍(Nは自然数)された周波数を有する。
電圧制御発振回路130の出力信号xCKは、出力回路140及び帰還回路150に供給される。
電圧制御発振回路130の出力信号xCKは、出力回路140及び帰還回路150に供給される。
出力回路140は、電圧制御発振回路130の出力信号xCKを、内部クロック信号iCKとして、DPA回路20,30−1,30−2,30−n及びコア回路80に供給する。出力回路140は、内部クロック信号iCK以外に、出力信号xCKに基づいた補助クロック信号などを、出力できる。
帰還回路150は、電圧制御発振回路130の出力信号xCKを、位相比較回路110にフィードバックする。
帰還回路150は、例えば、分周器を含む。帰還回路150は、クロック信号xCKの周波数を、1/N倍にする。これによって、帰還回路150は、外部クロック信号CKのクロック周波数(周期)と同じ周波数を有するクロック信号(分周されたクロック信号)yCKを、位相比較回路110に供給する。
帰還回路150は、例えば、分周器を含む。帰還回路150は、クロック信号xCKの周波数を、1/N倍にする。これによって、帰還回路150は、外部クロック信号CKのクロック周波数(周期)と同じ周波数を有するクロック信号(分周されたクロック信号)yCKを、位相比較回路110に供給する。
このように、PLL回路10は、外部クロック信号CKをリファレンスクロック信号に用いて、内部クロック信号iCKを生成する。内部クロック信号iCKは、外部クロック信号CKの周波数がN逓倍された周波数を有する。本実施形態において、内部クロック信号iCKは、外部クロック信号CKの2逓倍のクロック信号である。
図4及び図5は、DPA回路の内部構成の一例を示すブロック図である。
図4は、マスターDPA回路20の構成例を示し、図5は、スレイブDPA回路30の構成例を示している。
図4は、マスターDPA回路20の構成例を示し、図5は、スレイブDPA回路30の構成例を示している。
図4に示されるように、マスターDPA回路20は、遅延回路210と、位相判定制御回路220と、パラレル出力回路230と、を含む。
遅延回路210は、LVDS方式のバッファ40を介して供給されたシリアル入力信号CKに、ある大きさの遅延値dd1を付加する。入力信号CKに遅延値が付加されることによって、内部クロック信号iCKに対する入力信号CKの位相が、調整される。
本実施形態において、マスターDPA回路20の遅延回路210に供給されるシリアル入力信号CKは、PLL回路10のリファレンスクロック信号と同じ外部クロック信号CKである。遅延回路210における遅延値dd1の大きさは、後述の制御信号DCNTによって、データDTの受信期間中において逐次制御される。
遅延回路210は、遅延値dd1が付加された入力信号(以下では、遅延信号とよばれる)dS1(dCK)を、位相判定制御回路220とパラレル出力回路230とに出力する。
位相判定制御回路220は、遅延信号dS1とPLL回路10の出力信号(内部クロック)iCKとを、受信する。
位相判定制御回路220は、内部クロック信号iCKと遅延信号dS1とに基づいて、内部クロック信号iCKの位相及び遅延値dd1が付加された外部クロック信号CKの位相を判定する。位相判定制御回路220は、内部クロック信号iCKと外部クロック信号CKとの位相差を検出する。この判定結果及び検出結果に基づいて、位相判定制御回路220は、所望の遅延制御信号DCNTを生成する。
これによって、位相判定制御回路220は、DPA回路20,30による信号のサンプリングのタイミングが安定するように、遅延制御信号DCNTの値(付加されるべき遅延値の大きさ)を制御する。遅延制御信号DCNTは、遅延値の可変範囲に対応するあるビット数の信号である。遅延制御信号DCNTの値は、データの受信中において、可変である。
位相判定制御回路220は、生成した遅延制御信号DCNTを、複数のスレイブDPA回路30に出力する。
また、位相判定制御回路220は、遅延制御信号DCNTを、遅延回路210に出力する。遅延回路210の遅延値dd1は、位相判定制御回路220からの遅延制御信号DCNTによって調整される。ある遅延値dd1が付加された外部クロック信号dCKと内部クロック信号iCKとを用いた判定処理が繰り返されることによって、DPA回路20の遅延値(位相のシフト量)は、データの受信(サンプル)に適した値に収束される。
また、位相判定制御回路220は、遅延制御信号DCNTを、遅延回路210に出力する。遅延回路210の遅延値dd1は、位相判定制御回路220からの遅延制御信号DCNTによって調整される。ある遅延値dd1が付加された外部クロック信号dCKと内部クロック信号iCKとを用いた判定処理が繰り返されることによって、DPA回路20の遅延値(位相のシフト量)は、データの受信(サンプル)に適した値に収束される。
パラレル出力回路230は、供給された遅延信号(シリアル入力信号)dS1をパラレル信号に変換する。パラレル出力回路230は、内部クロック信号iCKに基づいたタイミングで、パラレル出力信号PS1を、出力する。
マスターDPA回路20は、遅延されたクロック信号dCKを、パラレル出力信号PS1として、マスターDPA回路20の外部に出力する。マスターDPA回路20からの出力信号PS1は、マスターDPA回路20より後段の回路(例えば、コア回路80)に供給される。例えば、出力信号PS1は、データの受信状態/回路の動作状況を確認するためのチェックデータCPとして、利用することができる。
上述のように、本実施形態の位相制御回路1において、マスターDPA回路20に供給される信号(シリアル入力信号)は、外部クロック信号(PLL回路10に供給されるリファレンスクロック信号)CKである。
本実施形態において、外部クロック信号CKが、DPA回路20のトレーニングデータに、用いられる。トレーニングデータとしてのクロック信号CKを用いたDPA回路のトレーニング動作、マスターDPA回路20は、ある期間(初期化期間、トレーニング期間)内に、データDTの受信開始時における遅延制御信号(位相調整信号)DCNTの初期値を決定する。
外部クロック信号CKがトレーニングデータに用いられることによって、本実施形態の位相制御回路に用いられるDPA回路20,30は、ある期間における“0(Low)”と“1(High)”との切り替え頻度が高いパターン(例えば、最高頻度のパターンとよばれる)で、DPA回路20のトレーニング処理を実行できる。
このように、本実施形態において、マスターDPA回路20内の位相判定制御回路220は、内部クロック信号iCKと遅延値dd1が付加された外部クロック信号CK(dCK)とを用いた位相の判定処理を実行することによって、遅延制御信号DCNTの値(スレイブDPA回路の遅延値)を制御する。
本実施形態において、マスターDPA回路20がデータの受信に用いられること無しに、マスターDPA回路20は、データの受信期間中において外部クロック信号CKを常に受信して、外部クロック信号CKと内部クロック信号iCKとの間の位相のずれをモニタする。
これによって、マスターDPA回路20は、データの受信(サンプリング)と並行して、デバイス間のデータ転送におけるクロック信号/データの位相のずれに対するDPA回路の遅延値の補正を、継続的に実行できる。
この結果として、本実施形態の半導体デバイス8において、受信側の位相制御回路1は、送信側のデバイスから送信される外部クロック信号/データの位相の変動に対して、追従性の高い受信すべきデータに対する位相の調整(遅延の制御)を実現できる。
図5に示されるように、スレイブDPA回路30は、遅延回路310及びパラレル出力回路330を含む。
遅延回路310は、マスターDPA回路20からの遅延制御信号DCNTに基づいて、シリアル入力信号(データ)DTに、遅延値(位相のシフト量)dd2を付加する。遅延値dd2の大きさは、遅延制御信号DCNTが示す値に応じる。
遅延回路310は、遅延制御信号DCNTに基づいた遅延値dd2が付加される入力信号(遅延信号)dS2を、パラレル出力回路330へ出力する。
例えば、遅延回路310は、複数のバッファ311が直列接続された構成を含む。各バッファ311の出力端子が、後段のバッファ311の入力端子に接続されるとともに、セレクタ315に、接続されている。
入力信号DTに付加される遅延値dd2は、信号DTが経由するバッファ311の個数に応じて、調整される。
入力信号DTに付加される遅延値dd2は、信号DTが経由するバッファ311の個数に応じて、調整される。
セレクタ315が、遅延制御信号DCNTに基づいて、複数のバッファ311の出力(信号パス)のうち1つを選択する。これによって、遅延制御信号DCONTに応じた遅延値dd2が付加された信号(遅延信号)dS2が、遅延回路310から出力される。
このように、信号DTが通過したバッファ311の個数に応じた遅延値dd2が、入力信号DTに付加され、遅延信号dS2が、スレイブDPA回路30内において、生成される。
例えば、マスターDPA回路20の遅延回路210も、スレイブDPA回路30の遅延回路310と実質的に同じ構成を有している。
パラレル出力回路330は、シリアル信号の遅延信号dS2を、パラレル信号PS2に変換する。パラレル出力回路330は、パラレル出力信号PS2を、内部クロック信号iCKに基づいたタイミングで、スレイブDPA回路30の外部へ出力する。
本実施形態において、マスターDPA回路20からの制御信号DCNTに基づいて、スレイブDPA回路30は、データ(信号)DTの受信期間中に、データDTに付加すべき遅延値dd2を変え、内部クロックiCKに対する入力信号(送信側デバイスからのデータ)DTの位相を調整する。
本実施形態において、スレイブDPA回路30に対するトレーニング処理は、実行されない。PLL回路の出力の安定化及びマスターDPA回路のトレーニング動作のために確保される期間が経過した後、スレイブDPA回路30に対するトレーニング動作無しに、スレイブDPA回路30は、データDTを受信(サンプリング)できる。
(b) 動作例
図6乃至図8を参照して、第1の実施形態の半導体デバイスの動作例(制御方法)について、説明する。ここでは、図6乃至図8に加えて、図1乃至図5も適宜用いて、実施形態の半導体デバイスの動作例について、説明する。
図6乃至図8を参照して、第1の実施形態の半導体デバイスの動作例(制御方法)について、説明する。ここでは、図6乃至図8に加えて、図1乃至図5も適宜用いて、実施形態の半導体デバイスの動作例について、説明する。
2つの半導体デバイス8,9間において、データの転送が、開始される。
半導体デバイス8が処理すべきデータ(信号)DTが、送信側の半導体デバイス9から受信側の半導体デバイス8に、、送信される。データDTと共に、送信側の半導体デバイス9のクロック信号(外部クロック信号)CKが、受信側の半導体デバイス8に供給される。
半導体デバイス8が処理すべきデータ(信号)DTが、送信側の半導体デバイス9から受信側の半導体デバイス8に、、送信される。データDTと共に、送信側の半導体デバイス9のクロック信号(外部クロック信号)CKが、受信側の半導体デバイス8に供給される。
半導体デバイス9からのデータDTの受信前において、PLL回路10及びマスターDPA回路20は、PLL回路10の出力の安定化及びDPA回路20のトレーニング動作のために確保された期間(以下では、初期化期間とよばれる)において、位相制御回路1は、以下のような動作を行う。
受信側の半導体デバイス8によるデータDTの受信(サンプリング)前に、コア回路80の制御、又は、半導体システム内のコントローラ(図示せず)の制御によって、内部クロック信号iCKの生成及び遅延制御信号DCNTの初期値の決定のために、半導体デバイス8内の位相制御回路1の初期化動作が、実行される。
初期化動作の実行期間(以下では、初期化期間とよばれる)において、例えば、PLL回路10の出力が定常状態(安定な発振状態)となるように、内部クロック信号iCKの生成/調整のための制御が、PLL回路10によって実行される。
図2及び図3に示されるように、外部クロック信号CKは、送信側の半導体デバイス9から受信側の半導体デバイス8の位相制御回路1に供給される。外部クロック信号CKは、バッファ40を介して、位相制御回路1内のPLL回路10に入力される。PLL回路10は、外部クロック信号CKをリファレンスクロック信号に用いて、DPA回路20,30に供給される内部クロック信号iCKの生成及び調整を、行う。
外部クロック信号CKの供給によって、信号P1が、位相比較回路110から出力される。位相比較回路110の出力信号P1が、ローパスフィルタ回路120を経由して、電圧制御発振回路130に供給される。
ローパスフィルタ回路120から出力された信号P2に基づいて、クロック周波数の信号xCKが、電圧制御発振回路130から出力される。
ローパスフィルタ回路120から出力された信号P2に基づいて、クロック周波数の信号xCKが、電圧制御発振回路130から出力される。
信号xCKは、帰還回路150に供給される。帰還回路150によって分周された信号yCKが、位相比較回路110に供給される。
信号yCKと外部クロック信号CKとが位相比較回路110によって比較され、その比較結果に基づいて、位相比較回路110の出力信号P1が、調整される。
調整された出力信号P1が、ローパスフィルタ回路120を経由して、電圧制御発振回路130に供給される。調整された出力信号P1(P2)に基づいた信号xCKが、電圧制御発振回路130から出力される。
このように、初期化期間内において、ある周波数の内部クロック信号iCKが、PLL回路10内のフィードバック処理によって安定化され、定常状態の内部クロック信号iCKが、PLL回路10から出力される。
初期化期間において、マスターDPA回路20は、DPA回路20のトレーニング動作のために確保された期間(トレーニング期間)内に、以下のような動作を行う。
本実施形態において、図2及び図4に示されるように、外部クロック信号(リファレンスクロック)CKは、バッファ40を介して、位相制御回路1内のマスターDPA回路20に供給される。
初期化期間において、PLL回路10による内部クロック信号iCKの生成/調整に並行して、外部クロック信号CKをトレーニングデータに用いて、DPA回路のトレーニング動作が、マスターDPA回路20によって、開始される。
初期化期間において、PLL回路10による内部クロック信号iCKの生成/調整に並行して、外部クロック信号CKをトレーニングデータに用いて、DPA回路のトレーニング動作が、マスターDPA回路20によって、開始される。
トレーニング動作は、遅延制御信号DCNT(遅延値dd1,dd2)の初期値を決定するために、実行される。トレーニング動作によって遅延制御信号DCNTの初期値が設定されることによって、スレイブDPA回路30のデータの受信の開始時において、スキュー/ジッタの発生が、抑制される。
本実施形態において、DPA回路20のトレーニング動作は、クロック信号のような、“0”レベル及び“1”レベルの切り替え頻度が高いパターンをトレーニングパターン(トレーニングデータ)に用いることによって、実行される。これによって、比較的早い速度及び比較的高い精度で、DPA回路の初期化(初期値の設定)を実行できる。
トレーニング動作において、外部クロック信号CKに、マスターDPA回路20内の遅延回路210によって、ある大きさの遅延値dd1が、付加される。
マスターDPA回路20内において、ある遅延値dd1が付加された信号(遅延値が付加されたクロック)dS1(dCK)とPLL回路10からのクロック信号iCKとが、位相判定制御回路220に供給される。
マスターDPA回路20内において、ある遅延値dd1が付加された信号(遅延値が付加されたクロック)dS1(dCK)とPLL回路10からのクロック信号iCKとが、位相判定制御回路220に供給される。
本実施形態において、遅延制御信号DCNTの設定の一例として、位相判定制御回路220によって、ある遅延値が付加された外部クロック信号dCKが、内部クロック信号iCKに基づくタイミングでサンプルされる。
これによって、遅延制御信号DCNTの値、すなわち、データDT受信時に用いられるスレイブDPA回路30の遅延値dd2が、マスタ―DPA回路20によって、調整される。
図6は、本実施形態の半導体デバイスの位相制御回路における、位相判定制御回路の動作の一例を説明するためのタイミングチャートである。
図6において、横軸は時間に対応し、縦軸は各信号の信号レベルに対応している。図6において、マスターDPA回路30内部の遅延信号dS1(遅延クロック信号dCK)に関して、信号dS1−xは、適した遅延値が付加された遅延信号dS1に対応する。また、図6の信号dS1−yは、適した値より小さい遅延値が付加された遅延信号dS1に対応し、図6の信号dS1−zは、適した値より大きい遅延値が付加された遅延信号dS1に対応する。
図6に示されるように、マスターDPA回路20のトレーニング期間中に、ある大きさの遅延値dd1が付加された外部クロックdS1(dCK)の位相が、位相判定制御回路220によって、内部クロック信号iCKの立ち上りエッジ及び立ち下りエッジにおける遅延信号dS1のサンプリングによって、判定される。
例えば、内部クロック信号iCKの立ち下りエッジにおけるサンプリングは、内部クロック信号iCKの反転信号(補助クロック信号)aCKの立ち上りエッジを用いて実行される。この場合、補助クロック信号aCKが、内部クロック信号iCKと共に、位相判定制御回路220に供給される。補助クロック信号aCKの位相は、内部クロックiCKの位相から180°シフトしている。補助クロック信号aCKの立ち上りエッジにおいて位相判定制御回路220にサンプリングされた信号の値(サンプリング値)が変動する状態が、位相判定制御回路220における遅延信号dS1のサンプリングの安定状態である。
位相判定制御回路220によって、遅延信号dS1のサンプリングのタイミングが安定か否か判定されることによって、遅延値dd1,dd2に対応する遅延制御信号DCNTの値が、調整される。
図6に示されるように、例えば、外部クロック(マスターDPA回路20におけるシリアル入力信号)CKの有効ウィンドウの中心が、補助クロック信号aCKの立ち上りエッジ(内部クロックiCKの立ち下りエッジ)とアラインする。
マスターDPA回路20に対する入力信号CKの入力タイミングにおいて、入力信号である外部クロック信号CKの有効ウィンドウの中心が補助クロック信号aCKの立ち上りエッジにアラインした状態が、入力タイミングの安定状態である。
適した遅延値dd1が外部クロック信号CKに付加された場合、遅延信号dS1−xのように、内部クロック信号iCKの立ち上りエッジが、位相判定制御回路220に供給された遅延信号(遅延された外部クロック信号)dS1−xの有効ウィンドウの中心とアラインし、補助クロック信号aCKの立ち上りエッジ(内部クロック信号iCKの立ち下りエッジ)が遅延信号dS1−xの有効ウィンドウのエッジとアラインする。
位相判定制御回路220における遅延信号dS1のサンプリングに関して、遅延信号dS1−y,dS1−zのように、遅延信号dS1の有効ウィンドウの中心が補助クロック信号aCKの立ち上りエッジにアラインするタイミングは、遅延信号dS1のサンプリングが安定値(Hレベル又はLレベル)となるタイミングである。
一方、遅延信号dS1の有効ウィンドウのエッジが補助クロック信号aCKの立ち上りエッジとアラインする場合、サンプリングされた遅延信号dS1は不定状態となる。この場合における遅延信号dS1のサンプリングのタイミングは、サンプリング値が不定値となるタイミングである。
このように、内部クロック信号iCKの立ち上りエッジ/立ち下りエッジに対する遅延信号dS1のサンプリング結果(サンプリング値)に基づいて、遅延値dd1,dd2に対応する遅延制御信号DCNTの値が適正か否か、位相判定制御回路220によって判定される。
この判定結果に基づいて、遅延信号dS1のサンプリングのタイミングが安定となるように遅延値dd1が調整されることによって、適した遅延制御信号DCNTの値が、設定される。位相判定制御回路220における遅延信号dS1のサンプリング結果によって、内部クロック信号iCKと外部クロック信号CKとの位相差が等価的に判定され、遅延制御信号DCNTのより好ましい値が決定される。
例えば、図6の遅延信号dS1−yのように、内部クロック信号iCKの立ち上りエッジにおける遅延信号dS1のサンプリング結果が不定状態で、補助クロック信号aCKの立ち上りエッジにおける遅延信号dS1のサンプリングが安定状態である場合、遅延信号dS1−yの位相の遅れが小さいと位相判定制御回路220によって判定される。
この場合、入力信号CKの遅延を増加させるために、遅延値dd1の値が大きくされる。遅延制御信号DCNTの値は、前回の判定結果に基づいた値より大きい値に、更新される。
この場合、入力信号CKの遅延を増加させるために、遅延値dd1の値が大きくされる。遅延制御信号DCNTの値は、前回の判定結果に基づいた値より大きい値に、更新される。
また、図6の遅延信号dS1−zのように、内部クロック信号iCK及び補助クロック信号aCKの立ち上りエッジにおける遅延信号dS1のサンプリング結果において、内部クロック信号iCKに対する遅延信号dS1−z(dCK)の位相の遅れが大きいと、位相判定制御回路220によって判定された場合、遅延信号dS1−zの位相の遅れを低減するために、遅延値dd1の値が小さくされる。
このため、遅延制御信号DCNTの値は、前回の判定結果に基づいた値より小さい値に、更新される。
このため、遅延制御信号DCNTの値は、前回の判定結果に基づいた値より小さい値に、更新される。
このような遅延された外部クロック信号dCKに対する内部クロック信号iCKを用いた判定処理(内部クロック信号iCKに同期した遅延クロック信号dCKのサンプリング結果)に基づいて、遅延値dd1,dd2に対応する遅延制御信号DCNTの値(ビット値)がカウントアップ又はカウントダウンされ、遅延制御信号DCNTの値が、調整される。
判定処理に基づいて調整された遅延制御信号DCNTが、位相判定制御回路220から遅延回路210に出力される。
調整された遅延制御信号DCNTに応じた遅延値dd1が、遅延回路210によって、入力信号としての外部クロック信号CKに付加される。調整された遅延値dd1が付加された遅延信号dS1が、位相判定制御回路220に供給される。その遅延信号dS1に対して、位相判定制御回路220による判定処理が、実行される。
遅延クロック信号CK及び内部クロックiCKを用いた位相判定制御回路220による判定結果に基づいて、遅延値の調整が、マスターDPA回路20のトレーニング期間中に、繰り返し実行される。
これによって、トレーニング期間中において、遅延制御信号DCNTの値が、ある値に収束する。
これによって、トレーニング期間中において、遅延制御信号DCNTの値が、ある値に収束する。
図6に示される例のような内部クロック信号iCKと遅延値dd1が付加されたクロック信号dCKとを用いた遅延値(位相シフト量)の判定処理に基づいて、遅延値dd1の増加及び減少が行われ、遅延制御信号DCNTの値(DPA回路の遅延値dd1,dd2)が調整される。
この結果として、マスターDPA回路20に対するトレーニング期間中に、データのサンプリングの開始時における遅延制御信号DCNTの初期値が、決定される。
この結果として、マスターDPA回路20に対するトレーニング期間中に、データのサンプリングの開始時における遅延制御信号DCNTの初期値が、決定される。
尚、図6に示される位相判定制御回路220による遅延制御信号DCNT(遅延値dd1,dd2)の調整は、一例であって、他の制御方式で、遅延制御信号DCNTの値が調整されてもよい。
マスターDPA回路20のトレーニング動作(初期化動作)が完了した後、スレイブDPA回路30によるデータDTの受信(サンプリング)が、開始される。
図2及び図5に示されるように、送信側のデバイス9からのデータDTが、シリアル入力信号として、LVDS方式のバッファ40を介してスレイブDPA回路30に供給される。スレイブDPA回路30に対するトレーニング動作無しに、スレイブDPA回路30によるデータDTのサンプリングが、開始される。
尚、図6に示される位相判定制御回路の動作は、スレイブDPA回路30のデータのサンプリング期間中も継続されて実行される。
図7は、本実施形態の半導体デバイスにおける位相制御回路(入力回路)の動作例を説明するためのタイミングチャートである。
図7は、本実施形態の半導体デバイスのデータのサンプリング時における位相制御回路の基本的な動作例を説明するためのタイミングチャートである。
図7において、横軸は時間に対応し、縦軸は各信号の信号レベルに対応する。
図7において、横軸は時間に対応し、縦軸は各信号の信号レベルに対応する。
図7に示されるように、本実施形態の半導体デバイスのデータ転送は、エッジアライン方式で、実行される。
エッジアライン方式のデータの転送において、入力データ(遅延値が付加される前のデータ)DTと外部クロック信号CKの位相がそろっている状態で、入力データDTは、送信側の半導体デバイス9から受信側の半導体デバイス8に供給される。入力データDTは、内部クロック信号iCKの立ち上りエッジに同期して、スレイブDPA回路30内に、入力される。この場合、入力データDTの有効ウィンドウの中心が、内部クロックiCKの立ち下りエッジにアラインする。
スレイブDPA回路30によるデータDTの受信(サンプリング)時、各スレイブDPA回路30内において、マスターDPA回路30からの遅延制御信号DCNTに基づいた遅延値dd2が、遅延回路310によって、入力データDTに付加される。遅延値dd2は、入力データDTとしてのシリアル入力信号が含む1ビットの信号毎に付加される。
例えば、スレイブDPA回路30内で用いられる遅延値dd2は、マスターDPA回路20内で用いられる遅延値dd1と実質的に同じ大きさを有する。
遅延値dd2が付加されたデータ(遅延信号)dS2が、パラレル出力回路330に供給される。
遅延信号dS2は、パラレル出力回路330によって、シリアル信号からパラレル信号に変換される。パラレル信号に変換されたデータDTZが、パラレル出力回路330によって、スレイブDPA回路30から出力され、後段の回路(例えば、コア回路80、プログラマブルロジック回路81、又は、メモリ回路)に供給される。
遅延信号dS2は、パラレル出力回路330によって、シリアル信号からパラレル信号に変換される。パラレル信号に変換されたデータDTZが、パラレル出力回路330によって、スレイブDPA回路30から出力され、後段の回路(例えば、コア回路80、プログラマブルロジック回路81、又は、メモリ回路)に供給される。
エッジアライン方式のデータ転送に関して、出力データDTZは、データ(1ビットの信号)の有効ウィンドウの中心が、内部クロック信号iCKの立ち上りエッジと同期するタイミングで、サンプリングされ、スレイブDPA回路30の外部へ出力される。
例えば、DPA回路30(位相制御回路1)からの出力データDTZの位相が、DPA回路30に対する入力データDTの位相からほぼ90°シフトしていることが、望ましい。
例えば、DPA回路30(位相制御回路1)からの出力データDTZの位相が、DPA回路30に対する入力データDTの位相からほぼ90°シフトしていることが、望ましい。
このように、受信側の半導体デバイス8において、位相制御回路1の制御によって、入力データDTの位相がシフトされ、データDTに含まれる複数の信号が、内部クロック信号iCKに同期したタイミングで順次サンプルされる。
本実施形態において、スレイブDPA回路30におけるデータの受信期間中に、マスターDPA回路20が、図6に示される位相判定制御回路220による制御(判定処理)によって、内部クロック信号iCKと遅延値が付加された外部クロック信号CKとの間の位相差をモニタしている。マスターDPA回路20は、検出された外部クロックCKの位相変動に対して、遅延制御信号DCNTの値を調整することによって、受信すべきデータに付加される遅延値dd2の大きさを調整している。
これによって、本実施形態における位相制御回路1は、データのサンプリングと並行した外部クロック信号CKの位相変動に対するトラッキング処理の結果に基づいて、サンプルされるデータの位相変動に、そのデータに付加される遅延値の大きさを、追従させる。
図8は、本実施形態の半導体デバイスの位相制御回路の動作例を説明するためのタイミングチャートである。
図8において、横軸は時間に対応し、縦軸は信号レベルに対応する。
図8において、横軸は時間に対応し、縦軸は信号レベルに対応する。
図8において、本実施形態における位相制御回路の動作に加え、比較例の位相制御回路の動作が、示されている。比較例の位相制御回路は、PLL回路からの内部クロックのみで、DPA回路によるデータのサンプリングが制御されている。
図8のタイミングチャートは、PLL回路の位相の追従特性よって対応可能なクロック信号より高速な外部クロック信号において、その外部クロック信号の位相が変動した場合におけるクロック信号とデータとの関係を示している。
図8に示されるクロック信号CKKのように、データDTのサンプリングの途中で、外部クロック信号CKの位相が変動する場合がある。この場合、外部クロック信号CKK(CK)の位相の変動に伴って、入力信号である入力データDTの位相も変動する。
比較例の遅延信号dSSにおいて、外部クロック信号CKKの位相変動に伴った入力データDTの位相の変動(信号の遅延)は、シリアル入力される複数の信号に伝搬する。そして、データDTの位相の変動は、後続の信号に蓄積(重畳)される。さらに、比較例の場合、入力データに付加される遅延値は、データの受信中において、ほとんど調整されず、ほぼ一定値である。
それゆえ、比較例における遅延信号dSSに関して、信号dSSの位相の変動量は、後続の信号になるにしたがって大きくなる。
それゆえ、比較例における遅延信号dSSに関して、信号dSSの位相の変動量は、後続の信号になるにしたがって大きくなる。
この結果として、エッジアライン方式のデータ転送の場合、比較例の信号dSSは、図8の部分IDFのように、内部クロック信号iCK及び遅延値が外部クロックCKK及びデータDTの位相のずれに追従できずに、DPA回路内の遅延信号dSSがデータのサンプリングのタイミングにおいて不定状態となる可能性がある。
一方、本実施形態の半導体デバイスの位相制御回路において、入力データDTに対する遅延値dd2を実質的に制御するマスターDPA回路30に、外部クロック信号CKK(CK)が供給される。
本実施形態において、データDTの受信中において、入力データDTの位相調整及びサンプリングに並行して、内部クロック信号iCKと外部クロック信号CKKとの位相差に基づいて、遅延値dd1,dd2(遅延制御信号DCNT)の大きさが、マスターDPA回路20によって制御される。
すなわち、本実施形態の位相制御回路は、外部クロックCKの位相の変化を検知でき、外部クロックCKの位相変動を遅延値dd2(遅延制御信号DCNT)の値に反映できる。
これによって、外部クロック信号CKK及び入力データDTの位相がデータの受信中に変動したとしても、遅延値dd2が付加された入力データDT(遅延信号dS)の位相が内部クロック信号iCKの位相に対してシフトしすぎないように、スレイブDPA回路30における遅延値dd2が、マスターDPA回路20の制御によって、常時調整される。
例えば、入力データDTに含まれる第1及び第2の信号Xa,Xbに関して、第1の信号Xaに、制御信号DCNTに応じた第1の値(z1)を有する遅延値dd2が付加される。そして、データの受信中における外部クロックCK(CKK)及び入力データDT(dSS)の位相変動が生じた場合、第1の信号Xaの後に入力される第2の信号Xbに、第1の値(z1)と異なる第2の値(z2)を有する遅延値dd2が、制御信号DCNTに応じて付加される。
このように、本実施形態の半導体デバイスにおける位相制御回路において、データの受信時における外部クロック信号CKのトラッキングによって、スレイブDPA回路30に取り込まれた入力データDT(遅延信号dS)の位相の変動が、緩衝される。
それゆえ、図8の遅延信号dSのように、本実施形態の半導体デバイスにおいて、データDTの受信時に、スレイブDPA回路30に入力されるデータが、不定状態でサンプリングされるのを防止できる。
以上の動作によって、本実施形態において、送信側の半導体デバイス9からのデータDTが、受信側の半導体デバイス8に順次受信される。そして、半導体デバイス8,9間のデータの転送が、完了する。
尚、本実施形態の半導体デバイスにおけるデータ転送は、センターアライン方式のデータ転送でもよい。
また、マスターDPA回路20は、スレイブDPA回路30がデータを受信している期間において、外部クロック信号CKをモニタし、遅延制御信号DCNTの値(遅延値dd1,dd2)を常時補正している。そのため、マスターDPA回路20のトレーニング動作は、スレイブDPA回路30によるデータDTの受信前に実行されなくともよい。
また、マスターDPA回路20は、スレイブDPA回路30がデータを受信している期間において、外部クロック信号CKをモニタし、遅延制御信号DCNTの値(遅延値dd1,dd2)を常時補正している。そのため、マスターDPA回路20のトレーニング動作は、スレイブDPA回路30によるデータDTの受信前に実行されなくともよい。
(c) 効果
上述の本実施形態の半導体デバイスに含まれる位相制御回路の構成及び動作によって、以下のような効果が得られる。
上述の本実施形態の半導体デバイスに含まれる位相制御回路の構成及び動作によって、以下のような効果が得られる。
第1の実施形態の半導体デバイス内の位相制御回路(入力回路)において、複数のDPA回路のうち、マスターDPA回路20に、PLL回路10に供給される外部クロック信号(リファレンスクロック信号)CKと同じクロック信号が、入力信号として供給される。
本実施形態において、マスターDPA回路20が、データの受信中に、データの送信側の半導体デバイスからの外部クロック信号CKとPLL回路10からの内部クロック信号iCKとを用いた判定処理に基づいて、受信すべきデータに付加される遅延値(位相のシフト量)の大きさを動的に制御する。
外部クロック信号CKと内部クロック信号iCKとに基づいて調整された遅延値は、遅延制御信号DCNTがマスターDPA回路20から複数のスレイブDPA回路30に供給されることによって、データDTを受信するスレイブDPA回路30に設定される。
これによって、データDTの受信中に、外部クロック信号/データの位相の変動が生じたとしても、その位相の変動に追従した遅延値の制御によって、データのサンプリングのタイミングを、安定化できる。
図9は、本実施形態の半導体デバイスに含まれる位相調整回路の特性を示す図である。図9の横軸は、位相制御回路に入力されるクロック(外部クロック)の変動周波数に対応し、図9の縦軸は、PLL回路及びDPA回路における周波数変動に対する追従特性に対応する。
図9において、実線で示される特性線A1は、PLL回路の特性を示している。図9において、破線で示される特性線A2は、DPA回路の特性を示している。
PLL回路の内部クロックのみで、入力データのサンプリングが制御される場合、入力データの位相の調整は、PLL回路による外部クロックの位相変動に対する内部クロックの追従特性に律速される。
図9の実線A1に示されるように、PLL回路の特性(回路設計)に応じたある周波数f1(図9では、1MHz程度)より高い周波数領域において、変動周波数に対する追従特性が低下する。
図9の実線A1に示されるように、PLL回路の特性(回路設計)に応じたある周波数f1(図9では、1MHz程度)より高い周波数領域において、変動周波数に対する追従特性が低下する。
その結果として、PLL回路による内部クロック信号の位相制御のみで、外部クロック信号及び入力データの位相変動に対処する場合、内部クロックiCKに同期したデータのサンプリングは、入力データの位相のずれに追従できなくなる可能性がある。
図9の破線A2に示されるように、DPA回路は、入力データに付加される遅延値の制御によって、PLL回路よりも高い周波数領域の変動周波数f2(例えば、10MHz程度)まで、PLL回路より高い追従特性を維持する。
それゆえ、本実施形態のように、PLL回路とDPA回路とによる入力データの位相(遅延値)の制御によって、位相の変動に追従可能な周波数領域の範囲が拡張される。
その結果として、本実施形態の位相制御回路は、データの受信中に外部クロック信号に大きな位相変動が生じたとしても、その位相変動に入力データに付加する遅延値を追従させることによって、データを安定にサンプリングできる。
この結果として、本実施形態の半導体デバイスは、PLL回路及びDPA回路の両方の特性に基づいた高速及び高精度な位相調整により、データのサンプリングエラーを抑制できる。
したがって、本実施形態の半導体デバイスは、受信すべきデータ(信号)の時間のずれに対する補償特性(例えば、ジッタートレランス特性)を向上できる。
したがって、本実施形態の半導体デバイスは、受信すべきデータ(信号)の時間のずれに対する補償特性(例えば、ジッタートレランス特性)を向上できる。
本実施形態の半導体デバイスは、マスタ―DPA回路20による外部クロック信号CK及び内部クロック信号iCKとを用いた制御に基づいて、複雑な回路又は制御方法を用いること無しに、データのサンプリング時における外部クロックの動的な位相変動に対処できる。
本実施形態において、PLL回路10のリファレンスクロック信号と同じ信号CKが、マスターDPA回路20のトレーニングデータ(トレーニングパターン)として、用いられる。これによって、データを受信するスレイブDPA回路30に対するトレーニングデータの供給及びスレイブDPA回路30のトレーニング動作を、削減できる。それゆえ、本実施形態の半導体デバイスにおいて、マスターDPA回路20による遅延値の初期設定の後、スレイブDPA回路30は、直ちにデータの受信が可能になる。
この結果として、本実施形態の半導体デバイスは、データの受信のための動作サイクルを短縮できる。
この結果として、本実施形態の半導体デバイスは、データの受信のための動作サイクルを短縮できる。
また、外部クロック信号CKがDPA回路20のトレーニングデータとして用いられることによって、本実施形態の半導体デバイスは、“0”と“1”との切り替え頻度が高いパターンに基づいて、比較的高速及び高精度なクロック信号及びデータの位相調整を実現できる。
以上のように、本実施形態の半導体デバイスは、ジッター又はスキューのような、クロック及びデータの位相のずれ(時間のずれ)の悪影響を抑制できる。
したがって、本実施形態の半導体デバイスは、データ転送の特性を向上できる。
(2) 第2の実施形態
図10及び図11を参照して、第2の実施形態の半導体デバイスについて、説明する。
図10及び図11を参照して、第2の実施形態の半導体デバイスについて、説明する。
本実施形態において、本実施形態の半導体デバイスと第1の実施形態の半導体デバイスとの間の相違点が、主に説明される。
図10は、第2の実施形態の半導体デバイスに含まれる位相制御回路を説明するためのブロック図である。
図10に示されるように、本実施形態の半導体デバイスの位相制御回路1は、第2の制御信号CNTが、複数のスレイブDPA回路30に供給されることが、第1の実施形態と異なる。
例えば、第2の制御信号CNTは、各スレイブDPA回路30に供給される。
第2の制御回路CNTは、回路(以下では、検出回路とよばれる)811からスレイブDPA回路30に供給される。
検出回路811が、クロック信号CK,iCK及びサンプリングされた信号DTをモニタし、DPA回路30から出力されたデータDTZのスキューの大きさを検出する。この検出結果に基づいて、検出回路811が、制御信号CNTを、スレイブDPA回路30に供給する。
例えば、検出回路811は、位相制御回路1内に設けられてもよいし、位相制御回路1の外部(インターフェース回路81の内部)に設けられてもよい。検出回路811が用いられる代わりに、スキューの検出及び制御信号CNTの供給は、ソフトウェア(ファームウェア)に基づいたコア回路80又はインターフェイス回路81の機能によって、実行されてもよい。
制御信号CNTは、クロック信号(内部クロック信号)iCKとデータ(入力信号)DTZとの間のスキューSKに対応するオフセット値に関する信号(情報)である。オフセット値に基づいて、制御信号CNTの値が調整(例えば、カウントアップ/カウントダウン)される。例えば、制御信号CNTは、あるビット数で示される信号である。
スレイブDPA回路30は、遅延制御信号DCNTに基づいた遅延値の調整に加えて、供給された制御信号(オフセット値)CNTを用いて、データDTに付加される遅延値を調整する。以下では、説明の明確化のため、制御信号CNTは、オフセット制御信号CNTとよばれる。
尚、データDTZの代わりに、マスターDPA回路20の出力信号(チェックパターンデータ)CPが、オフセット値CNTの検出に用いられてもよい。この場合、マスターDPA回路20の出力信号CPが、検出回路811に供給される。
図11を用いて、第2の実施形態の半導体デバイスの動作例について、説明する。
図11は、第2の実施形態の半導体デバイスの動作例を説明するための波形図(タイミングチャート)である。図11において、横軸は時間に対応し、縦軸は各信号の信号レベルに対応する。
図11は、第2の実施形態の半導体デバイスの動作例を説明するための波形図(タイミングチャート)である。図11において、横軸は時間に対応し、縦軸は各信号の信号レベルに対応する。
例えば、本実施形態の半導体デバイス8は、センターアライン方式で、データ転送を実行する。
入力データDTの有効ウインドの中心が、クロック信号CKの立ち上りエッジと揃う(アラインする)ように、送信側の半導体デバイス9が、データDT及び外部クロック信号CKを、受信側の半導体デバイス8に送信する。
入力データDTの有効ウインドの中心が、クロック信号CKの立ち上りエッジと揃う(アラインする)ように、送信側の半導体デバイス9が、データDT及び外部クロック信号CKを、受信側の半導体デバイス8に送信する。
受信側の半導体デバイス8は、内部クロック信号iCKの立ち上りエッジが、データDTの有効ウィンドウの中心とアラインするタイミングで、データをサンプルする。
半導体デバイス8は、内部クロック信号iCKの立ち上りエッジが出力データDTZの有効ウィンドウの中心とアラインするタイミングで、データDTZをサンプリングし、そのデータDTZを出力する。換言すると、出力データDTZとしてシリアル伝送される複数の信号は、外部クロック信号CKの立ち上りエッジと立ち下りエッジの中間のタイミングで、切り替わる。
例えば、DPA回路30における入力データDTと出力データDTZとの間の理想的な位相差として、出力データDTZの位相は、入力データDTの位相に対してほぼ180°ずれている。
データの受信期間中において、クロック信号CK及び出力データDTZが、検出回路811によってモニタされ、クロック信号CKとデータDTZとの間のオフセット値(スキュー)の大きさが検出される。
例えば、オフセット値は、内部クロック信号iCKの立ち上りエッジと立ち下りエッジまでの期間T1とデータの有効ウィンドウの中心から有効ウィンドウのエッジまでの期間T2との差(T1−T2)に相当する。
例えば、オフセット値は、内部クロック信号iCKの立ち上りエッジと立ち下りエッジまでの期間T1とデータの有効ウィンドウの中心から有効ウィンドウのエッジまでの期間T2との差(T1−T2)に相当する。
検出されたオフセット値の大きさに応じて、オフセット制御信号CNTの値が、検出回路811によって、調整される。オフセット制御信号CNTが、スレイブDPA回路30内の遅延回路310に供給される。
オフセット制御信号CNTに示されるオフセット値に基づいて、遅延回路310の遅延値dd2の大きさが調整される。オフセット制御信号CNTと遅延制御信号DCNTに基づいた遅延値dd2が、遅延回路310によって、DPA回路30に入力されたデータDTに付加される。
このように、本実施形態の半導体デバイスの位相制御回路1は、クロック信号とデータ(1ビットの信号)との間に生じるスキューの大きさに応じて、入力データDTに付加すべき遅延値dd2を調整する。
これによって、本実施形態の位相制御回路は、スキューに起因する悪影響を、抑制できる。
これによって、本実施形態の位相制御回路は、スキューに起因する悪影響を、抑制できる。
尚、本実施形態におけるスキューに基づいたオフセット値の制御は、第1の実施形態のようなエッジアライン方式のデータ転送を実行する半導体デバイス(位相制御回路)に、適用できる。
以上のように、第2の実施形態の半導体デバイスは、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
(3) その他
第1及び第2の実施形態の半導体デバイス内の位相制御回路(入力回路)は、プログラマブルロジック回路を含む半導体デバイスだけでなく、イメージセンサ、半導体メモリデバイス(例えば、フラッシュメモリ)、メモリシステム、無線通信デバイスなどに適用することができる。
第1及び第2の実施形態の半導体デバイス内の位相制御回路(入力回路)は、プログラマブルロジック回路を含む半導体デバイスだけでなく、イメージセンサ、半導体メモリデバイス(例えば、フラッシュメモリ)、メモリシステム、無線通信デバイスなどに適用することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10:PLL回路、110:位相比較回路、120:ローパスフィルタ、130:電圧制御発振回路、150:帰還回路、20,30:位相調整回路、210,310:遅延回路、220:位相判定制御回路、140,230,330:出力回路。
Claims (5)
- 第1のクロック信号から第2のクロック信号を生成するクロック生成回路と、
前記第1のクロック信号と前記第2のクロック信号とを用いて、第1の制御信号を生成する第1の位相調整回路と、
データを受信し、前記第1の制御信号に基づいた第1の遅延値を前記データに付加し、前記第1の遅延値が付加された前記データを、前記第2のクロック信号に基づいたタイミングで出力する第2の位相調整回路と、
を具備することを特徴とする半導体デバイス。 - 前記第1の遅延値の大きさは、前記データの受信中において、前記第1の制御信号に基づいて、調整される、
ことを特徴とする請求項1に記載の半導体デバイス。 - 前記第1の位相調整回路は、
前記第1のクロック信号に第2の遅延値を付加する第1の回路と、
前記第2の遅延値が付加された前記第1のクロック信号を、前記第2のクロック信号に基づいてサンプリングし、前記第1のクロック信号と前記第2のクロック信号との間の位相差を判定し、前記位相差の判定結果に基づいて前記第1の制御信号の値を調整する第2の回路と、
を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体デバイス。 - 前記第2の位相調整回路から出力された前記データと前記第2のクロック信号との間のオフセット値に基づいた第2の制御信号が、前記第2の位相調整回路に供給され、
前記第2の制御信号に基づいて、前記第1の遅延値が調整される、
ことを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか1項に記載の半導体デバイス。 - 前記第1のクロック信号は、前記第1の位相調整回路のトレーニングデータとして、用いられる、
ことを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか1項に記載の半導体デバイス。
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