JP2017045962A - 不純物導入装置、不純物導入方法、半導体装置の製造方法及び半導体装置 - Google Patents

不純物導入装置、不純物導入方法、半導体装置の製造方法及び半導体装置 Download PDF

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【課題】ワイドバンドギャップ半導体等の、窒素の拡散係数の極めて小さい固体材料であっても、窒素を固体材料の表面に固体材料の固溶濃度(熱力学的平衡濃度)を超える高濃度で導入する。【解決手段】不純物導入装置1が、窒化物膜4を対象物2の表面に成膜する成膜装置10と、光パルスを出射する光源34と、窒化物膜4に光パルスを照射するビーム調整系33と、を備え、窒化物中の窒素を対象物2に導入する。【選択図】図1

Description

本発明は、不純物導入装置、不純物導入方法、この不純物導入方法による半導体装置の製造方法及び半導体装置に関し、特に不純物元素の拡散係数の極めて小さい固体材料に対して不純物元素としての窒素(N)を導入する技術に関する。
シリコンカーバイド(SiC)等のワイドバンドギャップ半導体は、拡散時の活性化エネルギーが大きくなるので、不純物元素の拡散係数が小さくなる。半導体基板が4Hのシリコンカーバイド(4H−SiC)の場合、4H−SiCの(0001)面((000−1)面)に対して、例えば1015/cm程度以上の高ドーズ量のイオン注入を行う際には、不純物元素の活性化を促進するため、半導体基板を事前に300〜800℃程度に昇温させて加熱すると共に、イオン注入後、1600〜1800℃程度の高温のアニールを行う必要がある。しかし、このような処理を経ても、例えばn型のドーパントであるNは4H−SiCの結晶中でほとんど熱拡散しない。
これに対し、n型のSiC基板を、高濃度のアンモニア水溶液(NHaq)中に浸漬させ、このアンモニア水溶液を介してレーザー光の光パルスを照射して、SiC基板にn型の不純物ドープ層を形成する方法が提案されている(非特許文献1参照。)。非特許文献1に記載の発明においては、10重量%の濃度のアンモニア水溶液を用いて、2.5J/cm程度のエネルギー密度の光パルス(KrFエキシマレーザー、波長248nm)を、照射時間55nsで、3発(3ショット)照射して、NをSiC基板の表面に導入する。しかし、非特許文献1の技術の場合、SiC基板に実質的に接触できるNの密度が低いため、SiCにおけるNの熱力学的平衡濃度、すなわち固溶濃度を超える高濃度で導入することが困難であるという問題がある。
「アンモニア水溶液中レーザー照射による4H−SiCへの窒素ドーピング(Nitrogen doping of 4H SiC by Laser Irradiation in Ammonia Solution)」井上祐樹 他5名、第74回応用物理学会秋季学術講演会 講演予稿集(2013年秋 同志社大学)
本発明は上記した問題に着目して為されたものであって、窒素の拡散係数の極めて小さい、例えばワイドバンドギャップ半導体等の固体材料であっても、窒素を固体材料の表面に、固体材料の固溶濃度(熱力学的平衡濃度)を超える高濃度で導入することが可能な不純物導入装置、不純物導入方法、この不純物導入方法を用いた半導体装置の製造方法及び半導体装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る不純物導入装置のある態様は、窒化物膜を対象物の表面に成膜する成膜装置と、光パルスを出射する光源と、窒化物膜に光パルスを照射するビーム調整系と、を備え、窒化物中の窒素を対象物に導入することを要旨とする。
また本発明に係る不純物導入方法のある態様は、窒化物膜を対象物の表面上に堆積するステップと、窒化物膜に光パルスを照射するステップと、を含み、窒化物中の窒素を対象物に導入することを要旨とする。
また本発明に係る半導体装置の製造方法のある態様は、第1のn型半導体領域を有する中間生成物を用意する工程と、窒化物膜を第1のn型半導体領域の表面上に堆積する工程と、光パルスを窒化物膜に照射して、窒化物中の窒素を熱力学的平衡濃度を超える濃度で第1のn型半導体領域の内部に導入して第2のn型半導体領域を形成する工程と、第2のn型半導体領域に接触するオーム性接触電極膜を形成する工程と、を含むことを要旨とする。
また本発明に係る半導体装置のある態様は、第1のn型半導体領域と、この第1のn型半導体領域の内部に設けられ、熱力学的平衡濃度を超える濃度で窒素が導入された第2のn型半導体領域と、この第2のn型半導体領域に接触したオーム性接触電極膜と、を備えることを要旨とする。
従って本発明に係る不純物導入装置及び不純物導入方法によれば、窒素の拡散係数の極めて小さい固体材料であっても、窒素を固体材料の表面に、固体材料の固溶濃度を超える高濃度で導入することができる。また本発明の実施の形態に係る半導体装置の製造方法によれば、オーム性の優れたコンタクト構造を含む半導体装置を製造することができる。また本発明の実施の形態に係る半導体装置は、オーム性の優れたコンタクト構造を備えることができる。
本発明の実施の形態に係る不純物導入装置の構成の概略を模式的に説明する断面図を含むブロック図である。 演算制御装置の構成の概略を模式的に説明するブロック図である。 本発明の実施の形態に係る不純物導入方法を説明するフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る不純物導入方法を説明する工程断面図である(その1)。 本発明の実施の形態に係る不純物導入方法を説明する工程断面図である(その2)。 本発明の実施の形態に係る不純物導入方法を説明する工程断面図である(その3)。 本発明の実施の形態に係る不純物導入方法を説明する工程断面図である(その4)。 本発明の実施の形態に係る不純物導入方法を説明する工程断面図である(その5)。 実施例1に係る不純物導入方法において、光パルスを1回照射した場合の、窒化物膜の照射領域と非照射領域の間に形成された段差のプロファイルを示すグラフ図である。 実施例1に係る不純物導入方法において、光パルスを3回照射した場合の、窒化物膜の照射領域と非照射領域の間に形成された段差のプロファイルを示すグラフ図である。 実施例1に係る不純物導入方法において、光パルスを10回照射した場合の、窒化物膜の照射領域と非照射領域の間に形成された段差のプロファイルを示すグラフ図である。 実施例1に係る不純物導入方法において、窒化物膜除去後の窒素導入領域の上面に形成された段差のプロファイルを示すグラフ図である。 実施例1に係る不純物導入方法を用いて形成された窒素導入領域の窒素濃度と侵入深さについてSIMSを用いて得られたプロファイルを示すグラフ図である。 実施例1に係る不純物導入方法を用いて形成された窒素導入領域の表面の電流−電圧(I−V)特性の測定方法を説明する断面図である。 実施例1に係る不純物導入方法を用いて形成された窒素導入領域のI−V特性を照射回数毎に示すグラフ図である。 実施例1に係る不純物導入方法を用いて形成された窒素導入領域の抵抗値を照射回数毎に示すグラフ図である。 実施例2に係る不純物導入方法において、光パルスを1回照射した場合の、窒化物膜の照射領域と非照射領域の間に形成された段差のプロファイルを示すグラフ図である。 実施例2に係る不純物導入方法において、光パルスを2回照射した場合の、窒化物膜の照射領域と非照射領域の間に形成された段差のプロファイルを示すグラフ図である。 実施例2に係る不純物導入方法において、光パルスを3回照射した場合の、窒化物膜の照射領域と非照射領域の間に形成された段差のプロファイルを示すグラフ図である。 実施例2に係る不純物導入方法において、光パルスを5回照射した場合の、窒化物膜の照射領域と非照射領域の間に形成された段差のプロファイルを示すグラフ図である。 実施例2に係る不純物導入方法において、光パルスを10回照射した場合の、窒化物膜の照射領域と非照射領域の間に形成された段差のプロファイルを示すグラフ図である。 実施例2に係る不純物導入方法を用いて形成された窒素導入領域のI−V特性を照射回数毎に示すグラフ図である。 実施例2に係る不純物導入方法を用いて形成された窒素導入領域の抵抗値を照射回数毎に示すグラフ図である。 本発明の実施の形態に係る半導体装置の製造方法の概略を説明する模式的な工程断面図である(その1)。 本発明の実施の形態に係る半導体装置の製造方法の概略を説明する模式的な工程断面図である(その2)。 本発明の実施の形態に係る半導体装置の製造方法の概略を説明する模式的な工程断面図である(その3)。 本発明の実施の形態に係る半導体装置の製造方法の概略を説明する模式的な工程断面図である(その4)。 本発明の実施の形態に係る半導体装置の製造方法の概略を説明する模式的な工程断面図である(その5)。
以下に本発明の実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。但し、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各装置や各部材の厚みの比率等は現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な厚みや寸法は以下の説明を参酌して判定すべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
また、以下の説明における「左右」や「上下」の方向は、単に説明の便宜上の定義であって、本発明の技術的思想を限定するものではない。よって、例えば、紙面を90度回転すれば「左右」と「上下」とは交換して読まれ、紙面を180度回転すれば「左」が「右」に、「右」が「左」になることは勿論である。また本明細書及び添付図面においては、n又はpを冠した領域や層では、それぞれ電子又は正孔が多数キャリアであることを意味する。またnやpに付す+や−は、+及び−が付記されていない半導体領域に比して、それぞれ相対的に不純物濃度が高い又は低い半導体領域であることを意味する。
<不純物導入装置>
本発明の実施の形態に係る不純物導入装置1は、図1のブロック図中の左側に示すように、窒化物膜4を固体材料からなる対象物2の表面に成膜する成膜装置10を備える。また不純物導入装置1は、図1中の右側に示すように、光パルスを出射する光源34と、光パルスを窒化物膜4に照射するビーム調整系33と、光源34を制御する光源制御部32と、を有する光照射装置20を備える。また不純物導入装置1は、窒化物膜4の膜厚等の成膜条件及びレーザー光6のエネルギー密度や対象物2に対する光パルスの相対的な光照射位置等の光照射条件を制御可能な演算制御装置30と、を備える。不純物導入装置1は、窒化物膜4に含まれる窒化物中のNを対象物2の内部に導入する
窒化物膜4は、対象物2に対するNの不純物導入源であり、窒化物を含む薄膜、例えば窒化珪素(Si、以下、単に「SiN」と称する。)や窒化炭素(C)が採用可能である。以下ではSiN膜を用いる場合について例示的に説明する。
対象物2は、SiC基板を例示的に採用し、具体的にはパワー半導体装置用の基板材料として期待されているn型の4H−SiC基板を用いて説明する。対象物2は、(0001)面((000−1)面)を有する半導体基板21の上に、図4に例示したように、1×1016/cm程度の濃度で10μm程度の厚みを有するn型の4H−SiCのエピタキシャル成長層(以下、「エピ層」と称する。)22を設けた2層構造である。図1中に例示した対象物2は、エピ層22側の面を表面(上面)としてビーム調整系33側に向けて配置されている。対象物2の表面上には図示を省略するが位置合わせのための基準マークが設けられていてもよい。
尚、対象物2の材料はSiCに限定されることなく、例えば酸化ガリウム(Ga)、ダイヤモンド等、他のワイドバンドギャップ半導体であっても本発明を適用できる。対象物2は、Nの拡散係数が極めて小さい固体材料であればワイドバンドギャップ半導体に限定されるものでもないが、Nがドナー型の不純物元素として機能しうる固体材料であることが望ましい。
成膜装置10は、例えばスパッタ装置、電子ビーム蒸着装置、プラズマCVD装置等が採用可能である。本発明の実施の形態に係る成膜装置10は、図1に示すように、真空排気可能なチャンバ11と、チャンバ11内に設けられ対象物2を載置する下部電極12と、この下部電極12と上下方向に間隔を空けて互いに平行に正対するように設けられた上部電極13と、を備える容量結合型プラズマCVD装置の場合を例示している。
容量結合型プラズマCVD装置としては、更に下部電極12と上部電極13との間に接続された高周波電源15と、チャンバ11に接続されチャンバ11内に成膜のための原料ガスを導入するガス導入バルブ16と、チャンバ11に接続されチャンバ11内を真空状態にするロータリーポンプ、ターボ分子ポンプ或いはクライオポンプ等で構成される真空ポンプ17と、が成膜装置10に設けられる。高周波電源15、ガス導入バルブ16及び真空ポンプ17には、成膜される窒化物膜4の膜厚を制御する膜厚制御部31が接続されている。また膜厚制御部31は成膜装置10に装備された図示を省略した膜厚計からの信号をインシツ(in situ)モニタして帰還制御することができる。高周波電源15、ガス導入バルブ16及び真空ポンプ17は、膜厚制御部31を介して演算制御装置30に接続されている。
成膜装置10は、下部電極12と上部電極13との間に高周波電源15によって印加された高周波電圧により、チャンバ11内に導入した原料ガスを対象物2の表面に付着させて成膜する。成膜装置10は、容量結合型プラズマCVD装置以外に、誘導結合型プラズマCVD装置、マイクロ波プラズマCVD装置、電子サイクロトロン共鳴型(ECR)プラズマCVD装置等で構成してもよい。
光照射装置20は、対象物2を支持する支持台24と、支持台24を介して対象物2を搭載して対象物2の主面に平行な面内に定義されるX−Y方向に自在に移動させるX−Y移動ステージ23と、を備える。光照射装置20は、窒化物膜4を介して対象物2の平坦な上面にレーザー光6の光パルスをスキャン照射する。「光励起効果」には熱エネルギーの効果も含まれる。
ビーム調整系33は、図1に示すように、レーザー光6等の照射フルエンス(エネルギー密度)の大きな光パルスを出射する光源34と一体的に設けられ、対象物2の表面に光パルスを一定寸法の照射領域でスキャン照射する。ビーム調整系33及び光源34には、照射されるレーザー光6の照射条件を制御する光源制御部32が接続されると共に、光源制御部32は演算制御装置30に接続されている。
エネルギー密度の大きな光パルスとしては、窒化物膜4を介して十分な反応エネルギーが生じるように、光エネルギーを不純物元素及び対象物2の格子振動に与えることが可能な波長を有するレーザー光6のパルスが好ましい。例えば、248nm(KrF)、193nm(ArF)、308nm(XeCl)、351nm(XeF)等の発振波長を有するエキシマレーザーや、266nm(YAG第4高調波)、355nm(YAG第3高調波)、532nm(YAG第2高調波)レーザーや、1.064μm(YAG基本波)、10.6μm(炭酸(CO)ガス)レーザー等を用いることができる。また水銀(Hg)ランプやキセノン(Xe)ランプ等の高出力の連続光を分光器やフィルターで波長選択してもエネルギー密度の大きな光パルスを得ることが可能であるので、必ずしもレーザーに限定されるものではない。
またエキシマレーザーのように、窒化物膜4及び多くの半導体材料の禁制帯幅よりも大きなエネルギーとなる、紫外線領域の波長のレーザー光6を照射するように構成すれば、窒化物膜4の構成元素及び半導体材料の構成元素の振動エネルギーを励起し、紫外線領域の光エネルギーによる光触媒作用等の表面反応を光励起させることができる。このため不純物元素の導入対象となる固体材料の表面の格子振動を励起し、不純物元素を目的とする固体材料の格子間位置や置換位置等の導入位置に移動させる表面マイグレーション等を含めた表面反応等を容易にすることができる。
ただし、ArF(=193nm)レーザー等よりも短波長、すなわち真空紫外光の範囲に含まれる短波長の光は、大気中の酸素分子に吸収され伝播が阻害されるため、大気中でのレーザードーピングにおいては、190nm程度以上の波長を有するレーザー光6であることが好ましい。更に窒化物膜4と4H−SiCとの反応エネルギーを十分に生じさせるためには、380nm程度以下すなわちYAG第3高調波(=355nm)クラス以下の波長を有するレーザー光6であることが好ましい。
またビーム調整系33は、いずれも図示を省略する、出射されたレーザー光6を所定の形状に成形する可変スリット等の成形装置と、レーザー光6を集光するレンズ等の集光装置と、を備える。成形されたレーザー光6等の光パルスは、対象物2の上面と窒化物膜4との界面領域に向けて照射される。成形されるレーザー光6の形状は、長方形(矩形)状が好適に用いられるが、矩形に限定されることなく、他の形状であってもよい。
また図示を省略しているが、対象物2に対する光パルスの照射位置を制御するに際し、ビーム調整系33には、対象物2の基準マークを撮像するCCDカメラ等の撮像装置、照明光を照射する照明光発光装置、照明光を反射及び透過させるミラー及びアライメント機構等を必要に応じて別途設けてもよい。また後述する直接描画(ダイレクト・ライティング)を実施する場合は、更にレーザー干渉計等の測距システムを設けてもよい。またビーム調整系33は、レーザー光6を掃引する場合、必要であれば、成形されたレーザー光6を反射して集光装置に導く反射ミラーやプリズム等の他の光学系を備えるようにしてもよい。
X−Y移動ステージ23は、支持台24を下方から水平に支持するとともに、図示を省略する移動ステージ駆動装置に接続され、移動ステージ駆動装置を演算制御装置30によって制御することにより、支持台24を水平なX−Y平面内のX−Y方向にそれぞれ自在に移動することで、対象物2を光パルスの照射位置に対し自在に移動できるように構成されている。例えば光パルスの照射位置に対する対象物2の相対的な位置を自在に移動することにより、直接描画の手法で、所望の平面領域の範囲に対して光パルスを照射し、Nが添加された領域を選択的にパターニングすることが可能になる。更に、支持台24とX−Y移動ステージ23との間に、支持台24をX−Y方向に垂直なZ方向に移動させるZ移動ステージを設けることで、X−Y方向に加えZ方向にも移動可能に支持台24を構成して焦点等の調整ができるようにしてもよい。
演算制御装置30は、図2に示すように、照射回数算出回路301を備える。また図1に示したように演算制御装置30には入力装置41及びデータ記憶装置42が接続されており、演算制御装置30は、データ記憶装置42の内部に格納されたデータにアクセス可能に構成されている。データ記憶装置42には、入力装置41を介して、窒化物膜4の膜厚t、光パルスのエネルギー密度F及び1パルス(1ショット)の照射時間(パルス幅)τが入力される。
演算制御装置30の照射回数算出回路301は、データ記憶装置42に格納された膜厚t、エネルギー密度F及び1パルスの照射時間τを用いて、光パルスの照射回数nを、経験則から算出する。照射回数算出回路301は、光パルス照射後に対象物2の表面に窒化物膜4が残らない程度に照射回数nを算出するように設定可能である。また光パルス照射後に対象物2の表面に窒化物膜4が少なくとも一原子層相当の膜厚分残存可能となるように、光パルスの照射回数nを算出するように設定することも可能である。
光パルス照射後に対象物2の表面に窒化物膜4が少なくとも一原子層相当の膜厚分残存できなくなると、窒素導入領域の表面欠陥をなす凹凸の程度が激しくなり、後工程で対象物2の表面に電極を設けて半導体装置を製造した際、順方向の電流値低下や、逆バイアス時のリーク電流の増加を招き、十分な特性を備えることができない。
窒化物膜4の膜厚tは、10nm程度以上、1μm程度以下で設定されることが好ましい。膜厚tが10nm未満の場合、Nを十分に導入することが困難な場合や、光パルスのエネルギー密度Fの大きさに対し薄すぎて表面の凹凸の程度が激しくなる場合がある。また1μmを超える場合、Nを導入できたとしてもエネルギー効率が悪くなる。また光パルスのエネルギー密度Fは、1.0J/cm程度以上、約6.0J/cm程度以下で設定されることが好ましい。エネルギー密度Fが1.0J/cm未満の場合、Nを十分に導入することが困難になる。また6.0J/cmを超える場合、エネルギー効率が悪くなると共に、窒素導入領域の表面の凹凸の程度が激しくなる。
また光パルスの照射時間τは、20ns〜100ns程度の範囲内で適宜設定できるが、例えば50ns程度が好適である。また設定される光パルスの照射回数nは、窒化物膜4を少なくとも一原子層相当の膜厚分残存できる限り、任意の回数が選定され得るが、半導体装置の量産性を考慮して、1回以上100回以内の範囲内であることが好ましい。
このように、窒化物膜4の膜厚t、レーザー光6のエネルギー密度F及び1パルスの照射時間τを考慮して、光パルスの照射回数nを設定することにより、対象物2の表面に凹凸を過剰に形成しないと共に、仮に表面欠陥が発生しても、所望のI−V特性を達成できる等、凹凸の程度を許容範囲内に留めることができる。
演算制御装置30が算出した照射回数nのデータは、演算制御装置30に入力されたエネルギー密度F及び照射時間τのデータと共に、光源制御部32に入力される。また演算制御装置30に入力された膜厚tのデータは、膜厚制御部31に入力される。また演算制御装置30には、図示を省略する表示装置が接続されることで、膜厚t、エネルギー密度F、照射時間τ及び照射回数nのデータ等が表示されるように構成されてもよい。
膜厚制御部31は、入力された膜厚tで窒化物膜4が対象物2上に成膜されるように、成膜装置10の高周波電源15の電圧、ガス導入バルブ16及び真空ポンプ17の動作を制御する。光源制御部32は、入力されたエネルギー密度F、照射時間τ及び算出した照射回数nで、光パルスのスキャン照射が行われるようにビーム調整系33及び光源34の動作を制御する。
<不純物導入方法>
次に、本発明の実施の形態に係る不純物導入方法を、図4に示すようにn型の半導体基板21の上面側にn型のエピ層22が形成された対象物2を用いる場合について、図3のフローチャート及び図4〜図8を参照して説明する。図4の対象物2の構造は例示であり、例えばp型半導体基板の上面側にn型のエピ層が形成された構造であっても構わないし、n型半導体基板の上面側にp型のエピ層が形成された構造であっても構わない.或いはエピ層が無いバルクの半導体基板が用いられても構わない。
(a)まず、図3のステップS1において、用意した対象物2を、図1中の成膜装置10の内部に2点鎖線で示したように、エピ層22側の表面を上部電極13側に向けて下部電極12上に載置し固定する。
(b)次に、ステップS2において入力装置41を介して、窒化物膜の膜厚t、光パルスのエネルギー密度F及び照射時間τを入力してデータ記憶装置42に格納する。尚、ステップS2をステップS1の前に実施してもよい。
(c)次に、不純物導入装置1の演算制御装置30は、ステップS3においてデータ記憶装置42から窒化物膜の膜厚t、光パルスのエネルギー密度F及び照射時間τを読み出して、照射回数nを算出する。そして算出した照射回数nと、光パルスのエネルギー密度F及び照射時間τのそれぞれを光照射装置20の光源制御部32に出力する。また膜厚tを成膜装置10の膜厚制御部31に出力する。
(d)次に、成膜装置10の膜厚制御部31は、ステップS4において高周波電源15、ガス導入バルブ16及び真空ポンプ17のそれぞれの動作を制御して、図5に示すように、対象物2のエピ層22の上面に、SiN膜等の窒化物膜4の薄膜を設定された膜厚tで成膜する。
(e)次に、窒化物膜4が成膜された対象物2を成膜装置10から取り出して光照射装置20へ搬送し、窒化物膜4の上面をビーム調整系33側に向けて、支持台24上に載置し固定する。光照射装置20は、室温状態の大気の雰囲気中に配置されている。尚、光照射装置20に載置された対象物2の温度は、室温以上600℃程度以下の範囲で、適宜設定可能である。そして、対象物2のエピ層22に対し不純物元素であるNをドーピングさせる最初の照射目標位置に応じた基準マークの位置を、レーザー光6の光軸に合致させるように、ビーム調整系33をX方向及びY方向に所定量移動させる。
(f)次に、光照射装置20の光源制御部32は、ステップS5において、入力されたエネルギー密度F、照射時間τ、照射回数nでレーザー光6が照射されるように、ビーム調整系33及び光源34の動作を制御する。そして図6に示すように、対象物2のエピ層22の上面に窒化物膜4を介してレーザー光6の光パルスを照射する。
光パルスが照射された窒化物膜4の照射領域sでは、レーザー光6のエネルギーにより、ドーピング元素としてのNが飛躍的に活性化して窒化物膜4が溶融し、窒化物膜4とエピ層22の界面で、Nがエピ層22の内部に、固溶濃度を超えるレベルまで導入される。またレーザードーピングの進行に伴い、窒化物膜4の膜厚tが減じる。このとき、照射回数nが複数であって、同一の照射領域sに繰り返し光パルスが照射される場合、照射回数nの増加に伴い窒化物膜4が薄くなる。一方、照射領域sの周辺にはSiNの溶融流動領域が生じる。
そして光パルスのn回の照射後、図7に示すように、照射領域sに対応するエピ層22の上部には、窒素導入領域2aが形成される。また窒化物膜4の照射領域sと非照射領域との間には、段差が形成される。また照射領域sと非照射領域との境界近傍の領域の一部には、溶融流動によりSiNの一部が盛り上がって堆積する。尚、図7中には、先行して行われたステップS2及びS3の処理により、対象物2の表面欠陥をなす凹凸の形成が低減されるように、窒素導入領域2aの上面に、窒化物膜4の一部が一定の厚みで堆積して残留させた場合が例示されている。
(f)次に、窒化物膜4がSiN膜の場合は、ステップS6において熱リン酸(HPO)等を用いて、図8に示すように、エピ層22の表面上に残留した窒化物膜4を除去する。残留した窒化物膜4が窒素導入領域2aの上面を保護していたため、窒素導入領域2aは、上面の粗面化が抑制され、平坦に形成されている。上記(a)〜(f)の工程により、本発明の実施の形態に係る不純物導入方法が構成される。
次に、本発明の実施例1を説明する。実施例1では、図4に示したようなエピ層22を有する対象物2を用意し、半導体基板21の上側のエピ層22の表面に、窒化物膜4SiNxを、成膜装置10を用いて、図5に示したように厚さt=約100nm成膜した。
次に、図6及び図7に示したように、大気中に設けた光照射装置20により光パルスを、窒化物膜4に対して、エネルギー密度F=4.0J/cm程度、照射時間τ=50nsで照射し、Nをエピ層22にドーピングした。レーザー光6としては248nm(KrF)エキシマレーザーを用い、照射領域sが平面パターンで約300μm角の正方形状となるようにビームを成形した。レーザードーピングは、照射回数nを1回、2回、3回、5回及び10回の5パターン行うと共に、各パターンでa列、b列及びc列の計3列のパターニングを行った。5パターンのうち、n=1、3、10の3パターンで得られた、照射領域sの表面の段差のプロファイルを、図9〜図11に例示的に示す。
照射回数n=1の場合、図9のグラフ図に示すように、段差の最大深さは100nm程度であった。また照射回数n=3の場合、図10のグラフ図に示すように、段差の最大深さは150nm〜200nm程度であった。また照射回数n=10の場合、図11のグラフ図に示すように、段差の最大深さは200nm〜250nm程度であった。すなわち照射回数nが増えると共に、段差が大きくなったことが分かる。尚、図9〜図11中では、縦軸の「0」の位置が、光パルス照射前に成膜された窒化物膜4の上面の高さに相当する。
次に、図8に示したように、エピ層22の上面に残留した窒化物膜4を除去した。図12のグラフ図に示すように、照射回数n=1、2、3及び5の4パターンの場合、照射領域sのエピ層22の上面の高さは、概ね変化しないか若干の隆起を伴い、略平坦であった。一方、照射回数n=10の場合、照射領域sでは窒化物膜4が略すべて無くなり、更に窒化物膜4の下側の窒素導入領域2aの上部が部分的に100nm以上エッチングされた。照射回数n=10の場合、窒素導入領域2aの表面には、著しい凹凸が形成されたことが分かる。尚、図12中では、縦軸の「0」の位置が、エピ層22の上面すなわち窒素導入領域2aの上面の高さに相当する。
実施例1の場合、図13のグラフ図に示すように、Nを、エピ層22の最表面では4H−SiCの固溶濃度である1×1020cm−3以下程度を大きく超える、濃度1×1021cm−3程度以上に導入できた。またエピ層22の内部には、Nを深さ50nm近傍位置まで導入することができた。尚、図13は、照射回数n=10の場合の窒素濃度のプロファイルを示す。
次に、図14の断面図に示すように、窒素導入領域2aの表面に、互いに間隔を空けて2個のプローブ針58a,58cを接触させ、プローブ針58a,58c間で電気抵抗を測定した。照射回数nを5パターンに変化させて形成した窒素導入領域2aのうち、n=1、3、5、10の4パターンの場合に得られたI−V特性を、図15のグラフ図に例示的に示す。またプローブ針58a,58c間に2Vの電圧を印加したときの、5パターンの場合それぞれで得られた抵抗の値を、図16のグラフ図に示す。
照射回数n=1の場合、図15中の破線で示したように、電圧を変化させても電流は殆ど流れなかった。また図16に示すように、2Vの電圧を印加したときのa列〜c列の3個の抵抗値は、6×10〜5×1010Ω程度の範囲内となり、比較的高い値を示した。
一方、照射回数n=3、5、10の場合、図15に示したように、電圧を変化させると、電圧に比例した電流が流れるオーム性を示した。また図16に示すように、照射回数n=2、3、5、10の4パターンの場合、2Vの電圧を印加したときのそれぞれの3個の抵抗値は、いずれも10Ωレベルであった。図15及び図16より、実施例1のレーザードーピング条件では、照射回数nが2回以上の場合に、窒素導入領域2aが有効なI−V特性を備えることが分かる。
次に、本発明の実施例2を説明する。実施例2は、実施例1と同様に窒化物膜4をSiNx膜とする場合であるが、光パルスのエネルギー密度Fを、実施例1の場合の約4分の1となる1.0J/cm程度に小さくすると共に、その他のレーザードーピング条件は実施例1の場合と同様にして行った。また照射回数nは、実施例1の場合と同様に、1回、2回、3回、5回及び10回の5パターンとし、各パターンでa列、b列及びc列の計3列のパターニングを行った。
照射回数n=1の場合、図17のグラフ図に示すように、平均的な段差の最大深さは20〜30nm程度であり、図9に示した実施例1の対応するレーザードーピング条件の場合に比べ、段差の深さは5分の1〜4分の1程度に短くなった。また照射回数n=2の場合、図18のグラフ図に示すように、段差の最大深さは30〜70nm程度であった。
また照射回数n=3の場合、図19のグラフ図に示すように、段差の最大深さは70nm程度であり、図10に示した実施例1の対応するレーザードーピング条件の場合に比べ、段差の深さは3分の1〜半分程度に短くなった。また照射回数n=5の場合、図20のグラフ図に示すように、段差の最大深さは70〜100nm程度であった。
また照射回数n=10の場合、図21のグラフ図に示すように、80〜100nm程度であり、図11に示した実施例1の対応するレーザードーピング条件の場合に比べ、段差の深さは3分の1〜半分程度に短くなった。
また実施例1の場合と同様に、照射回数nを5パターンに変化させて形成した窒素導入領域2aのうち、n=1、3、5、10の4パターンの場合に得られたI−V特性を、図22のグラフ図に例示的に示す。また図14で示した方法によって、5パターンの場合それぞれで得られた抵抗の値を、図23のグラフ図に示す。
図22中では、破線で例示される照射回数n=1の場合の軌跡、1点鎖線で例示される照射回数n=3の場合の軌跡及び2点鎖線で例示される照射回数n=5の場合の軌跡は、いずれも同一直線上に略重なって示されている。図22に示すように、照射回数n=1、3、5の場合いずれも、電圧を変化させても電流は殆ど流れなかった。また図23に示すように、照射回数n=1、2、3、5の場合、2Vの電圧を印加したときのa列〜c列の3個の抵抗値は、概ね1×10〜1×1011Ω程度の範囲内となり、比較的高い値を示した。
一方、照射回数n=10の場合、図22に示すように、電圧を変化させると、オーム性で、大きな電流が流れた。また図23に示すように、2Vの電圧を印加したときのそれぞれの3個の抵抗値は、いずれも1×10Ω前後程度と、照射回数n=1、2、3、5の4パターンよりも格段に低くなった。図22及び図23より、光パルスのエネルギー密度Fを小さくする場合には、照射回数nを増やして調整することで、窒素導入領域2aが有効なI−V特性を備えるように制御できることが分かる。
また実施例1及び実施例2の他に、光パルスのエネルギー密度Fを、6.0J/cm程度と、実施例1及び実施例2の場合より大きくすると共に、その他のレーザードーピング条件は実施例1及び実施例2の場合と同様にして行った。この場合、実施例1及び実施例2の場合と同様に、照射回数nが増える程、窒化物膜4の段差は広がり、窒素導入領域2aがエッチングされる場合のエッチング深さも大きくなった。
本発明の実施の形態に係る不純物導入方法によれば、室温、大気圧下で、窒化物膜4の膜厚tと、光パルスのエネルギー密度F及び照射時間τを考慮して光パルスの照射回数nを設定した上で光パルスを窒化物膜4に照射することにより、4H−SiCのエピ層22の表面へのNの導入を促進する。よって、対象物2としての4H−SiCのエピ層22の表面の窒素の濃度を1021cm−3レベル以上という、Nの通常の固溶濃度(1×1020cm−3以下程度)を大きく上回る高濃度のレベルまで導入することができる。またNを、エピ層22の表面から50nm程度の深さ位置まで導入することが容易である。
また例えばSiCの半導体基板を高濃度のアンモニア水溶液中に浸漬させ、このアンモニア水溶液を介してレーザー光の光パルスを照射して、Nをドーピングする方法の場合、目的のN原子のみならず、アンモニア水溶液に含まれる酸素(O)や水素(H)がSiCの結晶中に進入し、結晶性が劣化するという問題がある。この点、本発明の実施の形態に係る不純物導入方法によれば、アンモニア水溶液ではなく、固体の窒化物膜4を用いるため、半導体特性の劣化が生じるような大量のOやHがSiCの結晶中に進入することがない。また,照射雰囲気を大気圧の窒素雰囲気下で行うことによりOやHの進入をさらに抑制することが可能である.また本発明の実施の形態のようにSiCを対象物とする不純物導入方法においては、窒化物としてSiとNの化合物であるSiNxを用いるため、SiCとの相性がよく、SiNxがアブレーションしてSiが4H−SiCの表面に堆積しても、素子にとって不要な物質として働く懸念を小さくできる。
また本発明の実施の形態に係る不純物導入方法によれば、レーザードーピングが行われる状態が室温〜600℃程度の範囲内であるので、従来のような1600〜1800℃程度に及ぶ極めて高温のアニールを行う必要がない。そのため、熱的履歴による応力変形等を加えないで、Nのドーピング作業を容易に行うことができる。
また従来は、4H−SiCの対象物2上に不純物元素を固相導入源として設けてレーザー光6を照射しレーザードーピングする際、約6.7×10−5Paの低圧状態で行う場合があった。本発明の実施の形態に係る不純物導入方法によれば、大気圧下でも不純物元素として窒素を導入可能になる。よって低圧状態とするための設備負担や作業負担を無くし、従来以上に容易かつ迅速にレーザードーピングを行うことができる。
<半導体装置の製造方法>
次に、本発明の実施の形態に係る不純物導入方法で用いた図4〜図8を参照して本発明の実施の形態に係る半導体装置の製造方法を説明する。
(g)まず、図24の断面図に示すように、最終的にはn型のドリフト層となる半導体基板52SUBが形成された中間生成物2を対象物として用意する。
この中間生成物2の半導体基板52SUBの図24中の上側の表面の内部には、複数のp型のウェル領域53a,53bが選択的に設けられていると共に、この複数のp型のウェル領域53a,53bのそれぞれの内部にはソース領域54a,54bが設けられている。またウェル領域53a,53bの表面にはゲート絶縁膜55を介してゲート電極56が設けられている。またゲート電極56の上には層間絶縁膜57が設けられていると共に層間絶縁膜57の上には、ウェル領域53a,53bとソース領域54a,54bとを短絡するようにソース電極膜58が設けられている。またソース電極膜58の上には、シリコン酸化膜(SiO膜)やポリイミド膜等のパッシベーション膜51が形成されている。すなわち図24に示した中間生成物2の表面には、MOSゲート構造が形成されている。
(h)そして化学的機械研磨(CMP)等の手法を用いて、半導体基板52SUBが所望の厚さtdriftになるまで、厚み調整を行う。所望の厚さtdriftとしては、例えば10μm〜60μm程度の厚さを選定できる。所望の厚さtdriftになった半導体基板52SUBの残余の部分が、半導体装置のドリフト層52として機能する。ドリフト層52は、本発明の第1のn型半導体領域に相当する。
(i)次に、図25の断面図に示すように、半導体装置の上下を反転させて、図1に示した成膜装置10のチャンバ11の内部に、MOSゲート構造と反対側のドリフト層52の裏面が上面となるように配置する。そして、図5に示したのと同様に、ドリフト層52の裏面に、窒化物膜4をプラズマCVD等の低温成膜技術を用いて一定の厚みtで成膜する。
(j)次に、図26の断面図に示すように、ドリフト層52の裏面に、窒化物膜4を介してレーザー光6の光パルスを、図6に示したのと同様に照射する。この際、ドリフト層52の裏面全面にレーザー光6をスキャンして照射し、ドリフト層52の下部(図26中では「上部」として表現されている。)に、Nをドリフト層52の固溶濃度を超える高濃度で導入する。スキャンは、図1中のX−Y移動ステージ23の内部に双方向矢印で示したようなX−Y移動ステージ23の移動、又はビーム調整系33側の移動により行うことができる。
このとき、照射する光パルスのエネルギー密度Fが比較的大きい場合には、図15及び図16に示したように、照射回数nが3回や5回等の少ない回数に抑えても、優れたI−V特性を有する窒素導入領域を形成可能である。ドリフト層52の裏面に照射する光パルスの照射回数nを抑えることにより、半導体装置の製造プロセスを短縮化すると共に、窒素導入領域の表面のエッチング量が増えることを抑制できる。
(k)次に、図8に示したのと同様に、ドリフト層52の裏面上に残留した窒化物膜4を除去し、図27の断面図に示すように、ドリフト層52の下部であって、MOSゲート構造と反対側の全面に、固溶濃度を超えるレベルまでNがドープされたn++型の窒素導入領域を、ドレイン領域52aとして形成する。ドレイン領域52aは、本発明の第2のn型半導体領域に相当する。
(l)次に、図28の断面図に示すように、ドレイン領域52aの上に、例えばNi等からなるドレイン電極膜59を形成する。窒素が高濃度で導入されたドレイン領域52aとドレイン電極膜59とは、図13〜図23で説明したように良好なオーム性接触をし、第2のn型半導体領域にオーム性のコンタクト構造を含む素子構造が形成される。上記工程(g)〜(l)により、本発明の実施の形態に係る半導体装置の製造方法が構成される。
本発明の実施の形態に係る半導体装置の製造方法によれば、室温、大気圧下で、窒化物膜4の膜厚tと、光パルスのエネルギー密度F及び照射時間τを考慮して光パルスの照射回数nを設定した上で光パルスを窒化物膜4に照射することにより、4H−SiCの半導体基板の表面の窒素の濃度を1021cm−3レベル以上という、Nの通常の固溶濃度(1×1020cm−3以下)を大きく上回る高濃度で導入し、オーミック抵抗の低い、コンタクト性に優れた半導体領域を有する半導体装置50を製造することができる。
また従来、半導体基板の裏面側に設けられるドレイン領域は、例えば、比較的厚みを有する半導体基板を予め用意し、この半導体基板の表面側にMOSゲート構造等を形成した後で、半導体基板の裏面をCMP等により薄く削っていた。そして、その後にn型の不純物を導入し、高温アニールを施す等の処理が必要であったため、半導体基板の反り、ひび割れ等の破損が生じる問題があった。しかし本発明の実施の形態に係る半導体装置の製造方法によれば、高温アニールが必要がないので、表面構造を形成した半導体基板を例えばtdrift=10μm〜60μm程度の極めて薄いレベルまで薄く削った後でもなお、高濃度のドレイン領域52aを形成することが可能となる。よって半導体装置の製造負担を低減してプロセスを効率化できると共に、高速動作・低損失の半導体装置を実現できる。
(その他の実施の形態)
本発明は上記の開示した実施の形態によって説明したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかになると考えられるべきである。例えば本発明の実施の形態に係る半導体装置の製造方法では、窒化物膜4の膜厚t、光パルスのエネルギー密度F及び照射時間τを入力データとして、光パルスの照射回数nを決定する演算処理を演算制御装置30が実行したが、光パルスの照射回数nの決定をオペレータが行うように構成してもよい。
また本発明の実施の形態に係る半導体装置の製造方法では、MOSFETを例として説明したが、半導体装置としてはMOSFETに限定されるものではない。本発明は、ダイオードが含まれるのは勿論、IGBT、SIT、GTO、SIサイリスタ等、各種の半導体装置(半導体素子)のn型半導体領域において、適用することができる。以上のとおり本発明は、上記に記載していない様々な実施の形態等を含むとともに、本発明の技術的範囲は、上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
1 不純物導入装置
2 対象物(中間生成物)
2a 窒素導入領域
4 窒化物膜
6 レーザー光
10 成膜装置
20 光照射装置
21 半導体基板
22 エピタキシャル成長層
23 X−Y移動ステージ
30 演算制御装置
31 膜厚制御部
32 光源制御部
33 ビーム調整系
34 光源
50 半導体装置
52 ドリフト層(第1のn型半導体領域)
52a ドレイン領域(第2のn型半導体領域)
53a,53b ウェル領域
54a,54b ソース領域
55 ゲート絶縁膜
56 ゲート電極
57 層間絶縁膜
58 ソース電極膜
59 ドレイン電極膜(オーム性接触電極膜)
F エネルギー密度
n 照射回数
膜厚
τ 照射時間

Claims (21)

  1. 窒化物膜を対象物の表面上に堆積するステップと、
    前記窒化物膜に光パルスを照射するステップと、
    を含み、窒化物中の窒素を前記対象物に導入することを特徴とする不純物導入方法。
  2. 前記光パルスを照射するステップは、
    前記窒化物膜の膜厚、前記光パルスのエネルギー密度及び前記光パルスの1回あたりの照射時間を考慮して前記光パルスの照射回数を決定する段階と、
    前記光パルスを、前記エネルギー密度、前記照射時間及び前記照射回数で前記窒化物膜に照射する段階と、
    を含むことを特徴とする請求項1に記載の不純物導入方法。
  3. 前記窒化物膜は、窒化珪素膜であることを特徴とする請求項2に記載の不純物導入方法。
  4. 前記窒化物膜の膜厚は、10nm以上1μm以下であることを特徴とする請求項3に記載の不純物導入方法。
  5. 前記エネルギー密度は、1.0J/cm以上6.0J/cm以下であることを特徴とする請求項4に記載の不純物導入方法。
  6. 前記光パルスの波長は、190nm以上380nm以下であることを特徴とする請求項5に記載の不純物導入方法。
  7. 前記光パルスの照射を、照射領域1箇所につき1回以上10回以内の照射回数で行うことを特徴とする請求項6に記載の不純物導入方法。
  8. 前記光パルスの照射を、前記光パルスの照射位置に対し前記対象物をX−Y平面内を相対的に移動させつつ行うスキャン照射により、所望の平面領域の範囲に対して前記窒素が導入された平面パターンを直接描画することを特徴とする請求項7に記載の不純物導入方法。
  9. 前記光パルスを照射するステップを、前記対象物の温度を室温以上600℃以下にして行うことを特徴とする請求項8に記載の不純物導入方法。
  10. 窒化物膜を対象物の表面に成膜する成膜装置と、
    光パルスを出射する光源と、
    前記窒化物膜に前記光パルスを照射するビーム調整系と、
    を備え、窒化物中の窒素を前記対象物に導入することを特徴とする不純物導入装置。
  11. 前記窒化物膜の膜厚、前記光パルスのエネルギー密度及び前記光パルスの1回あたりの照射時間を考慮して前記光パルスの照射回数を決定し、前記ビーム調整系が前記光パルスを前記エネルギー密度、前記照射時間及び前記照射回数で前記窒化物膜に照射するように、前記光源を制御する光源制御部を更に備えることを特徴とする請求項10に記載の不純物導入装置。
  12. 前記膜厚、前記エネルギー密度及び前記照射時間を入力データとして前記照射回数を決定する演算処理を実行する演算制御装置を更に備えることを特徴とする請求項11に記載の不純物導入装置。
  13. 前記成膜装置は、前記窒化物膜として窒化珪素膜を成膜することを特徴とする請求項12に記載の不純物導入装置。
  14. 前記光源制御部は、前記エネルギー密度を1.0J/cm以上6.0J/cm以下に制御することを特徴とする請求項13に記載の不純物導入装置。
  15. 前記光源は、190nm以上380nm以下の波長の前記光パルスを出射することを特徴とする請求項14に記載の不純物導入装置。
  16. 前記光源制御部は、照射領域1箇所につき1回以上10回以内の照射回数で前記光パルスを照射するように制御することを特徴とする請求項15に記載の不純物導入装置。
  17. 前記対象物を搭載してX−Y平面内を移動させるX−Y移動ステージを更に備え、
    前記ビーム調整系が、前記X−Y移動ステージにより移動する前記対象物の表面上の前記窒化物膜に対して前記光パルスを照射することにより、所望の平面領域の範囲に対して前記窒素が導入された平面パターンを直接描画することを特徴とする請求項16に記載の不純物導入装置。
  18. 第1のn型半導体領域を有する中間生成物を用意する工程と、
    窒化物膜を前記第1のn型半導体領域の表面上に堆積する工程と、
    光パルスを前記窒化物膜に照射して、窒化物中の窒素を熱力学的平衡濃度を超える濃度で前記第1のn型半導体領域の内部に導入して第2のn型半導体領域を形成する工程と、
    前記第2のn型半導体領域に接触するオーム性接触電極膜を形成する工程と、
    を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  19. 前記第2のn型半導体領域を形成する工程は、
    前記窒化物膜の膜厚、前記光パルスのエネルギー密度及び前記光パルスの1回あたりの照射時間を考慮して、前記光パルスの照射回数を決定する段階と、
    前記光パルスを、前記エネルギー密度、前記照射時間及び前記照射回数で前記窒化物膜に照射する段階と、
    を含むことを特徴とする請求項18に記載の半導体装置の製造方法。
  20. 前記第2のn型半導体領域を形成する工程は、前記光パルスの照射位置に対し前記第1のn型半導体領域の平面位置をX−Y平面内を相対的に移動させつつ行うスキャン照射により、前記第2の半導体領域の平面パターンを直接描画することを特徴とする請求項19に記載の半導体装置の製造方法。
  21. 第1のn型半導体領域と、
    該第1のn型半導体領域の内部に設けられ、熱力学的平衡濃度を超える濃度で窒素が導入された第2のn型半導体領域と、
    該第2のn型半導体領域に接触したオーム性接触電極膜と、
    を備えることを特徴とする半導体装置。
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