JP2017045629A - スイッチ - Google Patents

スイッチ Download PDF

Info

Publication number
JP2017045629A
JP2017045629A JP2015167462A JP2015167462A JP2017045629A JP 2017045629 A JP2017045629 A JP 2017045629A JP 2015167462 A JP2015167462 A JP 2015167462A JP 2015167462 A JP2015167462 A JP 2015167462A JP 2017045629 A JP2017045629 A JP 2017045629A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
protrusions
protrusion
lower electrode
present
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015167462A
Other languages
English (en)
Inventor
康介 松島
Kosuke Matsushima
康介 松島
泰之 立川
Yasuyuki Tachikawa
泰之 立川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujikura Ltd filed Critical Fujikura Ltd
Priority to JP2015167462A priority Critical patent/JP2017045629A/ja
Publication of JP2017045629A publication Critical patent/JP2017045629A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Push-Button Switches (AREA)
  • Switches That Are Operated By Magnetic Or Electric Fields (AREA)
  • Contacts (AREA)

Abstract

【課題】感圧特性を安定させることができるスイッチを提供する。
【解決手段】メンブレンスイッチ1は、下側基材21と、下側基材21の上面212上に設けられた第1の下側電極22と、を有する下側シート20と、上側基材31と、上側基材31の下面311上に設けられ、第1の下側電極22電極と対向配置された上側電極32と、を有する上側シート30と、を備え、下側シート20は、第1の下側電極22に埋設された複数の突起25をさらに有し、第1の下側電極22の対向面221は、複数の突起25によって凹凸状に形成されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、スイッチに関する。
樹脂ビーズが添加されたカーボンインクを塗布し凹凸のある電極を形成する感圧メンブレンセンサが知られている(たとえば、特許文献1参照)。
特開2008−175570号公報
上記感圧メンブレンセンサでは、電極形成時に、樹脂ビーズがカーボンインク中を遊動するので、当該樹脂ビーズの濃度分布に疎密が生じる場合がある。このため、電極間の電気的抵抗がばらついてしまい、感圧特性が安定しないおそれがある、という問題がある。
本発明が解決しようとする課題は、感圧特性を安定させることができるスイッチを提供することである。
[1]本発明のスイッチは、第1の基材と、前記第1の基材上に設けられた第1の電極と、を有する第1の基板と、第2の基材と、前記第2の基材上に設けられ、前記第1の電極と対向配置された第2の電極と、を有する第2の基板と、を備え、前記第1の基板は、前記第1の電極に埋設された複数の第1の突起をさらに有し、前記第1の電極の対向面は、前記複数の第1の突起によって凹凸状に形成されている。
[2]上記発明において、前記複数の第1の突起は、前記第1の基材上に直接設けられていてもよい。
[3]上記発明において、前記第1の基板は、前記第1の基材上に設けられた第3の電極をさらに有し、前記第1の電極は、前記第3の電極を被覆するように前記第1の基材上に設けられ、前記複数の第1の突起は、前記第3の電極上に直接設けられていてもよい。
[4]上記発明において、前記第1及び第3の電極は、同一の組成を有していてもよい。
[5]上記発明において、下記(1)式を満たしてもよい。
D≦H・・・(1)
但し、上記(1)式において、Dは前記第1の突起の突出部分の高さであり、Hは前記第1の電極の高さである。
[6]上記発明において、前記複数の第1の突起は、平面視において、マトリクス状に配列されていてもよい。
[7]上記発明において、下記(2)式を満たしてもよい。
A/B<1・・・(2)
但し、上記(2)式において、Aは断面視における前記第1の突起の高さであり、Bは断面視における前記第1の突起の幅である。
[8]上記発明において、前記第2の基板は、前記第2の電極に埋設された複数の第2の突起をさらに有し、前記第2の電極の対向面は、前記複数の第2の突起によって凹凸状に形成されていてもよい。
本発明によれば、複数の第1の突起が第1の電極に埋設されているので、電極形成時に当該第1の突起が遊動するのを抑止することができる。これにより、第1及び第2の電極間の電気的抵抗のばらつきを抑えることができ、感圧特性の安定が図られる。
図1は、本発明の一実施の形態に係るメンブレンスイッチを示す断面図である。 図2は、図1のII部の部分拡大図である。 図3は、図1のIII-III線に沿った平面図である。 図4(a)〜図4(c)は、荷重が印加された際のメンブレンスイッチにおける見かけの接触面と真実接触面の関係を説明するための図であり、図4(a)及び図4(b)は、比較例に係るメンブレンスイッチの上下電極が接触した面を示す部分平面図であり、図4(c)は、本発明の一実施の形態に係るメンブレンスイッチの上下電極が接触した面を示す部分平面図である。 図5は、本発明の一実施の形態に係るメンブレンスイッチの荷重−抵抗値変化曲線を示すグラフである。 図6は、本発明の一実施の形態に係るメンブレンスイッチの第1変形例を示す断面図である。 図7は、本発明の一実施の形態に係るメンブレンスイッチの第2変形例を示す断面図である。 図8は、本発明の一実施の形態に係るメンブレンスイッチの第3変形例を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の一実施の形態に係るメンブレンスイッチを示す断面図である。
メンブレンスイッチ1は、荷重に応じて電気的抵抗が変化する感圧特性(感圧性能)が付与された感圧スイッチであり、図1に示すように、スペーサ10と、下側シート20と、上側シート30と、を備えている。
スペーサ10は、所定の厚さを有するシート状の部材であり、たとえば、ポリエチレンテレフタレート(PET:Polyethylene terephthalate)やポリエチレンナフタレート(PEN:Polyethylene naphthalate)等の可撓性を有する絶縁性材料から構成されている。
このスペーサ10には、下側電極22,23(いずれも後述)と上側電極32(後述)が互いに対向するための円形状の開口部11が形成されている。この開口部11は、下側電極22,23及び上側電極32に対応して設けられるものであり、本実施形態では、平面視において、下側電極22,23及び上側電極32を囲繞するように位置している。
なお、本実施形態では、開口部11は、平面視において下側電極22,23及び上側電極32を囲繞しているが、特にこれに限定されない。つまり、平面視において下側電極22,23及び上側電極32の径が開口部11の径よりも大きくてもよい。また、開口部11の形状は、円形状に限定されず、たとえば、矩形状等であってもよい。
本実施形態では、スペーサ10の下面12には粘着層24を介して下側シート20が設けられている。また、スペーサ10の上面13には粘着層34を介して上側シート30が設けられている。
下側シート20は、下側基材21と、第1の下側電極22と、第2の下側電極23と、を有している。下側基材21は、たとえば、ポリエチレンテレフタレートやポリエチレンナフタレート等の可撓性を有する絶縁性材料から構成されている。
第1及び第2の下側電極22,23のいずれも導電性を有する材料により構成されているが、第1の下側電極22としては、第2の下側電極23に比べて、電気的抵抗の比較的高い材料が用いられている。
第2の下側電極23としては、銀ペーストや銅ペースト等を用いることができる。一方、第1の下側電極22としては、カーボンペーストを用いることができる。なお、第1及び第2の下側電極22,23を構成する材料としては、特に上述に限定されない。
たとえば、第1の下側電極22を構成するカーボンペーストとしては、導電性材料としてのカーボン粒子に、バインダ樹脂、各種添加剤及び溶剤を混合して構成される導電性ペーストを用いてもよい。バインダ樹脂としては、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ビニル樹脂、ウレタン樹脂、フェノール樹脂、ポリイミド樹脂等を例示することができる。なお、導電性ペーストを構成する材料からバインダ樹脂を省略してもよい。
また、第1の下側電極22を構成する材料として、カーボン紛体や銀、銅、ゲルマニウム等の金属紛体をゴム組成物に配合して形成された導電性ゴムを用いてもよい。また、二硫化モリブデン粒子等の半導体粒子を含有する材料を用いてもよい。
また、第1の下側電極22を構成する材料として、外部から加わる圧力に伴って内部にトンネル電流が流れる材料を用いてもよい。このような材料として、ペラテック社(PERATECH LTD)から商品名「QTC」で入手可能な量子トンネル性複合材(Quantum Tunneling Composite)を例示することができる。
第1及び第2の下側電極22,23は、スクリーン印刷法やグラビアオフセット印刷法、インクジェット印刷法等を用いて上述の材料を塗布した後、当該導電性インクを硬化させることで形成することができる。なお、第1及び第2の下側電極22,23の形成方法は、特に上述に限定されない。
第2の下側電極23は、下側基材21の上面212上に直接設けられている。一方、第1の下側電極22は、第2の下側電極23を被覆するように下側基材21の上面212上に設けられている。第1の下側電極22は、上側電極32と対向する対向面221を有している。対向面221は、メンブレンスイッチ1に印加される押圧力に応じて上側電極32と接触又は離間することが可能となっている。
第1及び第2の下側電極22,23は、スペーサ10の開口部11よりも小さい径の円形状の外形を有している。また、第1及び第2の下側電極22,23は、開口部11に対応する位置に設けられており、具体的には、開口部11の中心と、第1の下側電極22の中心と、第2の下側電極23の中心と、が実質的に一致している。本明細書において、「中心」とは、平面形状における重心に相当する点を示す。
なお、第2の下側電極23の形状は、特に上述に限定されない。たとえば、下側電極の外形が、矩形状、メッシュ状又は櫛歯状等であってもよい。第2の下側電極が2以上に分割された構成を有する場合、第1の下側電極は、これら第2の下側電極のいずれもを被覆するように形成される。
因みに、特に図示しないが、第2の下側電極23は、引き出し配線を介して外部回路と接続される。この場合、第2の下側電極23と引き出し配線とは、一体的に形成してもよいし、個別に形成してもよい。
本実施形態における「下側シート20」が本発明における「第1の基板」の一例に相当し、本実施形態における「下側基材21」が本発明における「第1の基材」の一例に相当し、本実施形態における「第1の下側電極22」が本発明における「第1の電極」の一例に相当し、本実施形態における「第2の下側電極23」が本発明における「第3の電極」の一例に相当する。
上側シート30は、上側基材31と、上側電極32と、を有している。上側基材31は、下側基材21と同様、ポリエチレンテレフタレートやポリエチレンナフタレート等の可撓性を有する絶縁性材料から構成されている。
上側電極32は、第2の下側電極23と同様、第1の下側電極22を構成する材料に比べて、電気的抵抗の比較的低い材料により構成されている。この上側電極32は、上述した導電性ペーストと同様の材料を、上側基材31の下面311上に印刷して硬化させることにより形成されている。上側電極32を形成する方法としては、上述した第1及び第2の下側電極22,23を形成する方法と同様の方法を例示することができる。
上側電極32は、第1の下側電極22と相互に離間するようにして対向配置されている。この上側電極32は、平面視において、スペーサ10の開口部11よりも小さい径の円形状の外径を有しており、その外形は第1の下側電極22の外形と実質的に一致している。なお、上側電極32の形状は、特に上述に限定されない。たとえば、上側電極の外形が、矩形状、メッシュ状又は櫛歯状等であってもよい。
因みに、第2の下側電極23と同様、上側電極32は引き出し配線(不図示)を介して外部回路と接続されている。上側電極32と引き出し配線とは、一体的に形成してもよいし、個別に形成してもよい。
本実施形態における「上側シート30」が本発明における「第2の基板」の一例に相当し、本実施形態における「上側基材31」が本発明における「第2の基材」の一例に相当し、本実施形態における「上側電極32」が本発明における「第2の電極」の一例に相当する。
本実施形態の下側シート20は、複数の突起25をさらに有している。以下に、突起25について、図1〜図3を参照しながら、詳細に説明する。図2は図1のII部の部分拡大図、図3は図1のIII-III線に沿った平面図である。
本実施形態の突起25は、電気絶縁性及び可撓性を有する材料により構成されており、具体的には、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ビニル樹脂、ウレタン樹脂、フェノール樹脂、ポリイミド樹脂等の樹脂材料やシリコーンゴム、ウレタンゴム等のゴム材料等を用いることができる。この突起25は、スクリーン印刷法やグラビアオフセット印刷法、インクジェット印刷法等を用いて上述の材料を塗布した後、硬化させることで形成することができる。なお、突起25を構成する材料及び突起25を形成する方法は、特に上述に限定されない。
突起25は、図1及び図2に示すように、+Z方向に向かって突出する切断球形状(球体を扁平にした形状)を有している。複数の突起25のそれぞれは、ほぼ均一の高さを有している。また、複数の突起25のそれぞれは、ほぼ均一の幅(底面積)を有している。
このような突起25としては、下記(3)式が成立していることが好ましい。
A/B<1・・・(3)
但し、上記(3)式において、Aは断面視における突起25の高さであり、Bは断面視における突起25の幅である。すなわち、上記(3)式において、A/Bとは突起25のアスペクト比である。突起25の高さとは、断面視における突起25の突出方向(Z方向)に沿った当該突起25の長さである。また、突起25の幅とは、断面視における突起25の突出方向に直交する方向に沿った当該突起25の長さである。
メンブレンスイッチ1の感圧特性を向上させる観点から、突起25のアスペクト比が0.1以上1未満であることが好ましい。また、突起25の底面積の平均値が0.01mm以上5mm以下であることが好ましい。また、突起25の高さの平均値が10μm以上100μm以下であることが好ましく、10μm以上40μm以下であることがより好ましい。また、突起25の幅の平均値が50μm以上3mm以下であることが好ましい。なお、突起25の形状としては、特に上述に限定されない。
複数の突起25は、第2の下側電極23の上面231上の略全体に直接設けられており、当該突起25の底面側において、第2の下側電極23の上面231に固定されている。この複数の突起25のうち隣り合う突起25同士の間には、ほぼ均一の間隔が形成されている。このように、複数の突起25は、平面視において、当該突起25が周期的に設けられたマトリクス状に配列されている。なお、隣り合う突起25同士の間の間隔としては、0.1mm以上5mm以下であることが好ましい(0.1mm≦P≦5mm)。
本実施形態では、図3に示すように、第2の下側電極23の外形が、スペーサ10の開口部11の外形よりも小さい。この場合、平面視において、複数の突起25のうち最外側に位置する突起25の中心同士を結んだ形状は、第2の下側電極23の外形に対応した形状を有していることが好ましい。
なお、特に図示しないが、第2の下側電極23がスペーサ10の開口部11の外形よりも大きい外形を有する場合については、複数の突起25は、平面視において当該開口部11の外形に包囲されるように配列される。この場合、複数の突起25のうち最外側に位置する突起25の中心同士を結んだ形状は、開口部11の外形に対応した形状を有していることが好ましい。因みに、複数の突起25の配置は、特に上述に限定されない。
複数の突起25は、図2に示すように、第2の下側電極23の上面231上に直接形成されているため、当該第2の下側電極23を覆う第1の下側電極22は、この複数の突起25を埋設するように形成されている。
つまり、本実施形態では、第2の下側電極23を形成し、当該第2の下側電極23上に複数の突起25を形成した後、第2の下側電極23及び複数の突起25を被覆するように第1の下側電極22を形成している。
第1の下側電極22の厚さ(高さ)は、突起25の高さよりも若干小さくなっている。このため、突起25の突出部分が第1の下側電極22を+Z方向に盛り上げ、第1の下側電極22において複数の突起25に対応する複数の凸部222が形成されている。これにより、対向面221が凹凸状に形成されている。なお、対向面221において、凸部222以外の部分は略平坦な面とされている。この領域では、第1及び第2の下側電極22,23が相互に密接している。
この対向面221では、凸部222に対応する部分における第1の下側電極22の厚さと、凸部222以外の部分における第1の下側電極22の厚さとは、実質的に同一であることが好ましいが、これらが異なっていてもよい。また、第1の下側電極22が複数の突起25の全てを被覆していることが好ましいが、当該第1の下側電極22に被覆された突起25と、外部に露出した突起25と、が混在していてもよい。
また、本実施形態では、突起25の突出部分について、下記(4)式が成立していることが好ましい。
D≦H・・・(4)
但し、上記(4)式において、Dは前記第1の突起の突出部分の高さであり、Hは前記第1の電極の高さである。
なお、上記(4)式において、突起25の突出部分の高さとは、断面視における凹凸形状を除外した対向面221と実質的に一致する仮想直線Lから突起25の頂点までのZ方向に沿った長さである。また、第1の下側電極22の高さとは、断面視における第1及び第2の下側電極22,23の界面から仮想直線LまでのZ方向に沿った長さである。
次に作用について説明する。
図4(a)〜図4(c)は荷重が印加された際のメンブレンスイッチにおける見かけの接触面と真実接触面の関係を説明するための図であり、図4(a)及び図4(b)は比較例に係るメンブレンスイッチの上下電極が接触した面を示す部分平面図、図4(c)は本発明の一実施の形態に係るメンブレンスイッチの上下電極が接触した面を示す部分平面図、図5は本発明の一実施の形態に係るメンブレンスイッチの荷重−抵抗値変化曲線を示すグラフである。
メンブレンスイッチ1では、以下のように、操作者の押圧操作を検出する。まず、操作者によって所定の押圧力が印加されると、下側電極22,23及び上側電極32が相互に接触する。第2の下側電極23及び上側電極32は、引き出し配線(不図示)を介して外部回路に接続されており、下側電極22,23及び上側電極32が接触して導通することで、外部回路が操作者の押圧操作を検出する。
また、本実施形態のメンブレンスイッチ1は、荷重に応じて電気的抵抗が変化する感圧特性が付与された感圧スイッチであり、上下電極間の接触抵抗を利用したものである。ここで、感圧スイッチとして上下電極間の接触抵抗を利用したものについて説明すると、このような感圧スイッチでは、上下電極の対向面に微細な凹凸を形成し、その表面を意図的に粗くしており、図4(a)〜図4(c)に示すように、見かけの接触面ACと真実接触面TCが異なる面積を有している。
見かけの接触面ACとは、印加される押圧力(荷重)により生じる上下電極間の機械的接触面である。真実接触面TCとは、上下電極の対向面に形成された微細な凹凸(すなわち、表面粗さ)の影響により生じる、見かけの接触面のうち上下電極間の導通を担う面である。なお、真実接触面TCの位置は、本実施形態における突起25(従来例においては、樹脂ビーズ)の位置に対応している。
真実接触面TCは、感圧スイッチに荷重が加えられて上下電極が接触すると、上下電極間の導通経路として作用する。この場合、面積の小さい真実接触面TCに上下電極間を通じる電流が集中するため、上下電極間に高い電気的抵抗(接触抵抗)が生じる。一方、感圧スイッチに印加される荷重が増加すると、真実接触面TCの数が増加したり、凹凸が変形(弾性変形)したりして、真実接触面TCの面積が増加する。これにより、上下電極間の導通経路が増加して、当該上下電極間を通じる電流が分散する。この結果、上下電極間における電気的抵抗(接触抵抗)が低下する。
このように、押圧力が増加すると共に上下電極間の接触抵抗が低下するという、圧力に応じた電気的抵抗の値が出力される特徴、すなわち、感圧特性が感圧スイッチに付与されている(図5参照)。
しかしながら、図4(a)に示すように、従来のメンブレンスイッチでは、電極形成時に、樹脂ビーズがカーボンインク中を遊動するので、当該樹脂ビーズの濃度分布に疎密が生じる場合がある。このため、電極間の接触抵抗がばらつき、感圧特性が安定しないおそれがある、という問題がある。また、図4(a)及び図4(b)に示すように、印刷回数を経るごとにカーボンインク中に含まれる樹脂ビーズの含有量(すなわち、樹脂ビーズの濃度)が変化してしまうため、製造されるメンブレンスイッチごとに異なる感圧特性が付与されてしまう。このため、メンブレンスイッチの品質が安定しない、という問題もあった。
これに対して、本実施形態では、複数の突起25が第1の下側電極22に埋設されているので、電極形成時に当該複数の突起25が遊動するのを抑止することができる。これにより、上下電極22,33間の接触抵抗のばらつきが抑えられ、メンブレンスイッチ1の感圧特性の安定が図られる。また、突起25を予め設計した位置に配置することができるので、製造されるメンブレンスイッチ1ごとの感圧特性のばらつきが抑えられ、メンブレンスイッチの品質の安定が図られる。
また、本実施形態では、複数の突起25は、第2の下側電極23の上面231上に直接設けられているので、当該突起25が第2の下側電極23に固定されている。これにより、電極形成時に突起25が遊動するのをさらに抑えられる。
また、本実施形態では、上記(3)及び(4)式が成立していることで、対向面221において突起25が突出しすぎて、第1の下側電極22から露出してしまう(第1の下側電極22が不連続となる)のを抑制している。なお、第1の下側電極22から突起25が露出してしまうと、上下電極が導通しても、上下電極間の導通経路として作用しないため、メンブレンスイッチの感圧特性を不安定にするおそれがある。
因みに、メンブレンスイッチ1における抵抗値の変化をなだらかにする観点から、突起25のアスペクト比は比較的大きくすることが好ましい。一方、メンブレンスイッチ1の感圧特性の安定を図る(すなわち、第1の下側電極22からの突起25の露出を抑止する)観点から、突起25のアスペクト比は比較的小さくすることが好ましい。なお、突起25のアスペクト比は、塗布する材料の粘度を調整したり、第2の下側電極23の上面231の濡れ性を調整したりすることで制御することができる。
また、本実施形態では、複数の突起25は、平面視において、マトリクス状に配列されていることで、当該複数の突起25の分布に疎密が生じない。すなわち、見かけの接触面ACに対して真実接触面TCがほぼ均一に分布する。(図4(c)参照)。これにより、上下電極23,33間をより安定的に導通させることができ、メンブレンスイッチ1の感圧特性の安定がさらに図られる。
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
たとえば、図6に示すように、メンブレンスイッチ1Bにおいて、第1及び第2の下側電極22B,23Bを構成する材料が同一の組成を有していてもよい。図6は本発明の一実施の形態に係るメンブレンスイッチの第1変形例を示す断面図である。
つまり、第2の下側電極23Bを下側基材21上に形成した後、複数の突起25を当該第2の下側電極23B上に形成する。そして、第2の下側電極23Bと同一の組成を有する材料を、第2の下側電極23B及び複数の突起25を覆うように塗布して硬化させることで、第1の下側電極22Bを形成する。
また、図7に示すように、メンブレンスイッチ1Cにおいて、第2の下側電極23を省略してもよい。図7は本発明の一実施の形態に係るメンブレンスイッチの第2変形例を示す断面図である。
この場合、複数の突起25は、下側基材21の上面212上に直接設けられ、第1の下側電極22は、当該複数の突起25を埋設するように下側基材21の上面212上に設けられている。
また、図8に示すように、メンブレンスイッチ1Dにおいて、上側シート30が複数の突起35を有していてもよい。図8は本発明の一実施の形態に係るメンブレンスイッチの第3変形例を示す断面図である。
この場合、複数の突起35は第2の上側電極33の下面331上に直接設けられ、当該複数の突起35を埋設するように、第2の上側電極33を覆う第1の上側電極32Bが形成される。この結果、突起35の突出部分が第1の上側電極32Bを−Z方向に盛り上げ、第1の上側電極32Bにおいて複数の突起35に対応する複数の凸部322Bが形成されている。これにより、対向面321Bが凹凸状に形成されている。本例における「第1の上側電極32B」が本発明における「第2の電極」の一例に相当し、本例における「上側電極32」が本発明における「第4の電極」の一例に相当し、本例における「突起35」が本発明における「第2の突起」の一例に相当する。
また、特に図示しないが、上述の例において、第2の上側電極33を省略してもよい。この場合、複数の突起35は、上側基材31の下面311上に直接設けられ、当該複数の突起35を埋設するように、上側基材31の下面311上に第1の上側電極32Bが設けられる。
1,1B,1C・・・メンブレンスイッチ
10・・・スペーサ
11・・・開口部
12・・・下面
13・・・上面
20・・・下側シート
21・・・下側基材
212・・・上面
22,22B・・・第1の下側電極
221・・・対向面
222・・・凸部
L・・・仮想直線
23,23B・・・第2の下側電極
231・・・上面
24・・・粘着層
25・・・突起
30・・・上側シート
31・・・上側基材
311・・・下面
32,32B・・・第1の上側電極
321B・・・対向面
322B・・・凸部
33・・・第2の上側電極
331・・・下面
34・・・粘着層
35・・・突起
AC・・・見かけの接触面
TC・・・真実接触面

Claims (8)

  1. 第1の基材と、前記第1の基材上に設けられた第1の電極と、を有する第1の基板と、
    第2の基材と、前記第2の基材上に設けられ、前記第1の電極と対向配置された第2の電極と、を有する第2の基板と、を備えるスイッチであって、
    前記第1の基板は、前記第1の電極に埋設された複数の第1の突起をさらに有し、
    前記第1の電極の対向面は、前記複数の第1の突起によって凹凸状に形成されているスイッチ。
  2. 請求項1に記載のスイッチであって、
    前記複数の第1の突起は、前記第1の基材上に直接設けられているスイッチ。
  3. 請求項1に記載のスイッチであって、
    前記第1の基板は、前記第1の基材上に設けられた第3の電極をさらに有し、
    前記第1の電極は、前記第3の電極を被覆するように前記第1の基材上に設けられ、
    前記複数の第1の突起は、前記第3の電極上に直接設けられているスイッチ。
  4. 請求項3に記載のスイッチであって、
    前記第1及び第3の電極は、同一の組成を有しているスイッチ。
  5. 請求項1〜4の何れか1項に記載のスイッチであって、
    下記(1)式を満たすスイッチ。
    D≦H・・・(1)
    但し、上記(1)式において、Dは前記第1の突起の突出部分の高さであり、Hは前記第1の電極の高さである。
  6. 請求項1〜5の何れか1項に記載のスイッチであって、
    前記複数の第1の突起は、平面視において、マトリクス状に配列されているスイッチ。
  7. 請求項1〜6の何れか1項に記載のスイッチであって、
    下記(2)式を満たすスイッチ。
    A/B<1・・・(2)
    但し、上記(2)式において、Aは断面視における前記第1の突起の高さであり、Bは断面視における前記第1の突起の幅である。
  8. 請求項1〜7の何れか1項に記載のスイッチであって、
    前記第2の基板は、前記第2の電極に埋設された複数の第2の突起をさらに有し、
    前記第2の電極の対向面は、前記複数の第2の突起によって凹凸状に形成されているスイッチ。
JP2015167462A 2015-08-27 2015-08-27 スイッチ Pending JP2017045629A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015167462A JP2017045629A (ja) 2015-08-27 2015-08-27 スイッチ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015167462A JP2017045629A (ja) 2015-08-27 2015-08-27 スイッチ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017045629A true JP2017045629A (ja) 2017-03-02

Family

ID=58211609

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015167462A Pending JP2017045629A (ja) 2015-08-27 2015-08-27 スイッチ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017045629A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020027710A (ja) * 2018-08-10 2020-02-20 信越ポリマー株式会社 接点部材およびその製造方法、ならびに押釦スイッチ用部材
JP2020027709A (ja) * 2018-08-10 2020-02-20 信越ポリマー株式会社 接点部材およびその製造方法、ならびに押釦スイッチ用部材

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020027710A (ja) * 2018-08-10 2020-02-20 信越ポリマー株式会社 接点部材およびその製造方法、ならびに押釦スイッチ用部材
JP2020027709A (ja) * 2018-08-10 2020-02-20 信越ポリマー株式会社 接点部材およびその製造方法、ならびに押釦スイッチ用部材
JP7101079B2 (ja) 2018-08-10 2022-07-14 信越ポリマー株式会社 接点部材およびその製造方法、ならびに押釦スイッチ用部材
JP7101078B2 (ja) 2018-08-10 2022-07-14 信越ポリマー株式会社 接点部材およびその製造方法、ならびに押釦スイッチ用部材

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5374984B2 (ja) 誘電アクチュエータ
US9983448B2 (en) Wiring body assembly, structure with conductor layer, and touch sensor
EP3396500A1 (en) Wiring body, wiring substrate, and touch sensor
JP2008251747A (ja) 熱伝導性シート
JP6590065B2 (ja) 蓄電デバイス
JP2017045629A (ja) スイッチ
US8456273B2 (en) Chip resistor device and a method for making the same
JP5407152B2 (ja) 感圧導電シート及びこれを用いたパネルスイッチ
JP5853107B2 (ja) 荷重センサおよびその製造方法
JP6806328B2 (ja) 電子装置
JP2007299546A (ja) 面状発熱体
JP4942566B2 (ja) タッチパネルの製造方法
CN104465982A (zh) 多层压电元件
JP2008175570A (ja) 感圧メンブレンセンサ
JP2015197298A (ja) 感圧素子およびその製造方法、並びに感圧素子を備えたタッチパネルおよびその製造方法
JP2012057991A (ja) 感圧センサー
JP2017096658A (ja) 感圧抵抗体
KR101521693B1 (ko) 플렉서블/스트레처블 투명도전성 필름 및 그 제조방법
JP2008070938A (ja) タッチパネル
JP2010160954A (ja) 面状ヒータ
CN110473856B (zh) 一种柔性多向检测开关及其制备方法
JPWO2017130751A1 (ja) 熱電変換素子及び熱電変換素子の取付構造
JP2019091627A (ja) コンタクトスイッチ及びその製造方法
JP6079880B2 (ja) Esd保護装置
JP2007165028A (ja) 異方導電性材料とこれを用いた実装方法