JP2015197298A - 感圧素子およびその製造方法、並びに感圧素子を備えたタッチパネルおよびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】弾性部材の疲労劣化を抑制し、かつ精度良く印加圧力を感知可能な感圧素子を提供する。【解決手段】本開示の感圧素子は、基板と、基板と離れて対向する電極支持部材と、基板と電極支持部材との間に設けられた導電性の弾性部材と、弾性部材と対向する電極支持部材の表面に設けられた電極部と、を備える。電極支持部材が押圧力を受けることによって電極部と接触して変形する弾性部材の表面の部分に、複数の不連続部が形成されている。【選択図】図1
Description
本開示は、感圧素子およびその製造方法に関する。又、本開示は、当該感圧素子を備えたタッチパネルおよびその製造方法にも関する。
近年、スマートフォンやカーナビゲーションシステム等の各種電子機器の高機能化や多様化が急速に図られている。これに伴い、電子機器の構成要素の1つである感圧素子は、確実に操作可能であることが求められている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1の感圧素子は、基板と、基板に間隔を空けて対向する感圧導電シートと、基板と感圧導電シートとの間に位置するように該基板上に設けられて銀、カーボン、銅などから作成された複数の電極と、を有する。電極は、リード線等を介して電子機器の回路に接続されている。感圧導電シートは、電極と接触する弾性の導電体層と、導電体層中に分散された数十〜数百μmのウレタン又はガラスなどの粒子と、有する。電極と対向する導電体層の表面は、導電体層中に分散された複数の粒子によって不規則な凹凸形状を備える。
特許文献1の感圧素子では、感圧導電シートが押圧されると、感圧導電シートの導電体層の凹凸形状の表面が、基板上に設けられた複数の電極に接触し、それにより複数の電極が導電体層を介して電気的に接続される。さらに、感圧導電シートへの押圧力を増大させると、導電体層が変形して該導電体層と電極の接触面積が増加し、電極間の電気抵抗値が低下する。この電気抵抗値の変化に基づいて、特許文献1の感圧素子は、感圧導電シートに作用する押圧力を検出する。
上記した特許文献1の構成においては、基板上に設けられた電極が弾性の導電体層の表面に繰返し接触することによって、導電体層が疲労劣化する可能性がある。その結果、感圧素子の耐久性が低くなる場合がある。
そこで、本開示は、タッチパネル等に使用される感圧素子において、耐久性を向上させることを目的とする。
本開示の一態様である感圧素子は、
基板と、
前記基板と離れて対向する電極支持部材と、
前記基板と前記電極支持部材との間に設けられた導電性の弾性部材と、
前記弾性部材と対向する前記電極支持部材の表面に設けられた電極部と、
を備え、
前記電極支持部材が押圧力を受けることによって前記電極部と接触して変形する前記弾性部材の表面の部分に、複数の不連続部が形成されている。
基板と、
前記基板と離れて対向する電極支持部材と、
前記基板と前記電極支持部材との間に設けられた導電性の弾性部材と、
前記弾性部材と対向する前記電極支持部材の表面に設けられた電極部と、
を備え、
前記電極支持部材が押圧力を受けることによって前記電極部と接触して変形する前記弾性部材の表面の部分に、複数の不連続部が形成されている。
本開示によれば、タッチパネル等に使用される感圧素子において、耐久性を向上させることができる。
本開示の第1の態様に係る感圧素子は、
基板と、
前記基板と離れて対向する電極支持部材と、
前記基板と前記電極支持部材との間に設けられた導電性の弾性部材と、
前記弾性部材と対向する前記電極支持部材の表面に設けられた電極部と、
を備え、
前記電極支持部材が押圧力を受けることによって前記電極部と接触して変形する前記弾性部材の表面の部分に、複数の不連続部が形成されている。
基板と、
前記基板と離れて対向する電極支持部材と、
前記基板と前記電極支持部材との間に設けられた導電性の弾性部材と、
前記弾性部材と対向する前記電極支持部材の表面に設けられた電極部と、
を備え、
前記電極支持部材が押圧力を受けることによって前記電極部と接触して変形する前記弾性部材の表面の部分に、複数の不連続部が形成されている。
このような構成によれば、電極支持部材に設けられた電極部が弾性部材に接触することによって生じる弾性部材内の局所的な応力集中を抑制することが可能である。したがって、本開示の感圧素子は、弾性部材の劣化を抑制することができる。即ち、本開示の感圧素子では、耐久性を向上させることができる。
本開示の第2の態様に係る感圧素子においては、前記第1の態様における前記不連続部は、ライン状に形成されている。
このような構成によれば、弾性部材の表面に、複数のライン状の不連続部を形成し、電極部が弾性部材の表面に接触することによって生じる弾性部材内の局所的な応力集中を抑制することができる。
本開示の第3の態様に係る感圧素子においては、前記第2の態様における前記ライン状の不連続部は、スリット又は溝である。
このような構成によれば、電極部が弾性部材に接触することによって生じる弾性部材内の局所的な応力集中の抑制効果を向上させることができる。
本開示の第4の態様に係る感圧素子においては、前記第1〜3のいずれかの一態様における前記複数の不連続部は、規則的に形成されている。
このような構成によれば、電極部が弾性部材の表面に接触することにより生じる弾性部材内の局所的な応力集中を、複数の不連続部のそれぞれに分散することができる。そのため、本開示の感圧素子では、弾性部材の劣化を抑制することができる。
本開示の第5の態様に係る感圧素子においては、前記第4の態様における前記複数の不連続部は、メッシュ状に形成されている。
このような構成によれば、押圧による電極部と弾性部材との接触面積が増大するため、電極間の電気抵抗値の変化のばらつきを抑制することができる。
本開示の第6の態様に係る感圧素子においては、前記第1〜5のいずれかの一態様における前記電極部と接触して変形する部分は、前記複数の不連続部を有する複数の第1の領域と、表面が連続している複数の第2の領域と、を含む。
このような構成によれば、第1の領域と第2の領域との割合を調整することによって、押圧力に対する電極間の電気抵抗値の変化量(抵抗値の低下の傾き)を調整することができる。
本開示の第7の態様に係る感圧素子においては、前記第1〜6のいずれかの一態様における前記複数の不連続部は、少なくとも前記電極部のエッジに対向する部分に形成されている。
このような構成によれば、電極支持部材に設けられた電極部が弾性部材に接触することによって生じる弾性部材内の局所的な応力集中を確実に抑制することが可能である。したがって、本開示の感圧素子は、弾性部材の劣化を抑制することができる。
本開示の第8の態様に係る感圧素子においては、前記第7の態様における前記複数の不連続部は、前記電極部と対向する部分に形成され、前記弾性部材と前記電極部との対向方向に見た場合に、前記電極部を含むように形成される。
このような構成によれば、電極部と弾性部材が接触することによって生じる弾性部材内の局所的な応力集中を抑制することができる。また、本開示の感圧素子は、感圧素子の透明性を向上させることができる。
本開示の第9の態様に係る感圧素子においては、前記第7の態様における前記複数の不連続部は、前記電極部と対向する部分に形成され、前記弾性部材と前記電極部との対向方向に見た場合に、前記電極部を囲うように環状に形成されている。
このような構成によれば、応力集中が生じやすい電極部の周囲に複数の不連続部を形成しているため、弾性部材内の局所的な応力集中を抑制しやすくなる。その結果、本開示の感圧素子では、弾性部材の疲労劣化を抑制することができる。また、本開示の感圧素子は、感圧素子の透明性を向上させることができる。
本開示の第10の態様に係る感圧素子においては、前記第1〜9のいずれかの一態様における前記基板が可撓性を有している。
このような構成によれば、基板を三次元構造のデバイスに設けることが可能となる。
本開示の第11の態様に係る感圧素子においては、前記第1〜10のいずれかの一態様における前記基板、前記弾性部材、前記電極部、および前記電極支持部材が、可視光領域の光に対して透明である。
このような構成によれば、例えば、タッチパネルディスプレイなどのデバイスに使用した場合に、ユーザーの可視性を一層向上させることができる。すなわち、当該デバイスに対するユーザーの利便性の向上を一層図ることができる。
本開示の第12の態様に係るタッチパネルは、前記第1〜11のいずれかの一態様における感圧素子と、
前記感圧素子に設けられ、押圧された前記感圧素子の押圧位置を検出するセンサと、
を備える。
前記感圧素子に設けられ、押圧された前記感圧素子の押圧位置を検出するセンサと、
を備える。
このような構成によれば、本開示のタッチパネルは、押圧位置及び押圧力を精度良く感知することができる。
本開示の第13の態様に係る感圧素子の製造方法は、基板を準備する工程と、
前記基板上に、導電性の弾性部材を形成する工程と、
前記弾性部材の表面に複数の不連続部を形成する工程と、
前記弾性部材を介して、前記基板と対向するように、電極部を設けた電極支持部材を載置する工程と、
を含む。
前記基板上に、導電性の弾性部材を形成する工程と、
前記弾性部材の表面に複数の不連続部を形成する工程と、
前記弾性部材を介して、前記基板と対向するように、電極部を設けた電極支持部材を載置する工程と、
を含む。
このような構成によれば、電極支持部材に設けられた電極部が弾性部材に接触することにより生じる弾性部材内の局所的な応力集中を抑制し、弾性部材の疲労劣化を抑制する感圧素子を製造することができる。
本開示の第14の態様に係る感圧素子の製造方法においては、前記第13の態様における前記複数の不連続部を形成する工程は、
前記基板上に導電性を有する弾性部材を形成した後、前記弾性部材の表面に刃を入れて、前記複数の不連続部を形成する。
前記基板上に導電性を有する弾性部材を形成した後、前記弾性部材の表面に刃を入れて、前記複数の不連続部を形成する。
このような構成によれば、複数の不連続部を弾性部材の表面に形成することができる。
本開示の第15の態様に係る感圧素子の製造方法においては、前記第13の態様における前記複数の不連続部を形成する工程は、
液状のポリマー樹脂に導電性フィラーを複合させた複合材料を前記基板上に塗布し、
前記複合材料の表面に、前記複数の不連続部を形成するための版を押し付け、
前記版を押し付けた前記複合材料を硬化する。
液状のポリマー樹脂に導電性フィラーを複合させた複合材料を前記基板上に塗布し、
前記複合材料の表面に、前記複数の不連続部を形成するための版を押し付け、
前記版を押し付けた前記複合材料を硬化する。
このような構成によれば、様々な形状の複数の不連続部を弾性部材の表面に形成することができる。
本開示の第16の態様に係るタッチパネルの製造方法は、請求項13〜15のいずれか一項に記載の感圧素子の製造方法により得られた感圧素子を設け、
前記感圧素子に、押圧された前記感圧素子の押圧位置を検出するセンサ設ける。
前記感圧素子に、押圧された前記感圧素子の押圧位置を検出するセンサ設ける。
このような構成によれば、押圧位置及び押圧力を精度良く感知可能なタッチパネルを製造することができる。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図面においては、同一又は相当部分には、同一の符号を付している。また、重複する説明は省略する。
(本開示に係る一形態を得るに至った経緯)
本開示の感圧素子を説明する前に、電極部間の電気抵抗値の変化から押圧力を感知する比較例の感圧素子を説明する。比較例の感圧素子では、電極支持部材に設けられた電極部を、導電性を有する弾性部材に接触させることによって生じる電極間の電気抵抗値の変化を検出することで、押圧力を感知している。
本開示の感圧素子を説明する前に、電極部間の電気抵抗値の変化から押圧力を感知する比較例の感圧素子を説明する。比較例の感圧素子では、電極支持部材に設けられた電極部を、導電性を有する弾性部材に接触させることによって生じる電極間の電気抵抗値の変化を検出することで、押圧力を感知している。
しかしながら、比較例の感圧素子では、電極部を弾性部材に接触させるため、電極部と接触して変形する弾性部材の部分に局所的に応力集中が生じ、亀裂が発生しやすい。また、亀裂が発生した部分に電極部が繰り返し接触すると、亀裂の先端部に応力集中が生じ、亀裂が進展する。このように、比較例の感圧素子では、電極部と接触して変形する弾性部材の部分に局所的に応力集中が生じることによって、弾性部材が疲労劣化する可能性がある。
そこで、本発明者らは、本開示の感圧素子において、押圧によって電極部と接触して変形する弾性部材の表面の部分に、複数の不連続部を形成することを考えた。即ち、本発明者らは、複数の不連続部それぞれに比較的小さい応力を意図的に集中させることによって、弾性部材の破壊(亀裂)の原因になる比較的大きい応力が局所的に(例えば、意図しない一箇所に)集中することを抑制することを考えた。本開示の感圧素子によれば、弾性部材内に生じる局所的な応力集中を複数の不連続部に分散し、弾性部材の疲労劣化を抑制することができる。以下、実施の形態を挙げ、本開示についてより詳細に説明する。
(実施の形態1)
本開示に係る実施形態1の感圧素子について説明する。
本開示に係る実施形態1の感圧素子について説明する。
図1は、本開示に係る実施の形態1の感圧素子の概略断面図である。図2は、感圧素子の押圧された状態を示す概略断面図である。図3は、感圧素子の押圧された状態を示す概略断面図である。図4は、本開示に係る実施の形態1の感圧素子における複数の不連続部の部分を示す概略平面図である。
図1に示すように、実施の形態1の感圧素子1は、基板2と、基板2と離れて対向する電極支持部材5と、基板2と電極支持部材5との間に設けられた導電性の弾性部材3と、弾性部材3と対向する電極支持部材5の表面に設けられた電極部4と、を備える。弾性部材3の表面には、押圧によって電極部4と接触して変形する部分に、複数の不連続部7が形成されている。
具体的には、図1に示すように、基板2上に弾性部材3とスペーサ6が設けられている。スペーサ6は、基板2の周縁上に設けられている。電極支持部材5は、弾性部材3を介して、基板2に対向するようにスペーサ6に設けられている。弾性部材3と対向する電極支持部材5の表面には、複数の電極部4が設けられている。複数の電極部4と対向する弾性部材3の表面全体には、複数の不連続部7が形成されている。図2に示すように、電極支持部材5を押圧方向Pへ押圧すると、電極支持部材5が弾性変形し、電極部4a、4bが弾性部材3の表面に接触する。さらに、その押圧力が増加すると、図3に示すように、電極部4と接触している弾性部材3の表面が変形する。このとき、弾性部材3の表面に形成された複数の不連続部7が、電極部4の接触によって生じる応力集中を分散する。
実施の形態1の感圧素子1の構成部品について具体的に説明する。
<基板>
基板2は、可撓性を有していてもよい。例えば、図2に示すように電極支持部材5を押圧方向Pへ押圧した状態において、押圧方向に沿って基板2が凸部形状を成すように歪曲するものを指す。基板2が可撓性を有することで、基板2を三次元構造のデバイスにも設けることが可能となる。例えば、基板2は、特に限定されるものではないが、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリイミド等から構成されるプラスチックで作られてもよい。基板2の厚さは、例えば、感圧素子の耐久性および薄型化を考慮して、25〜500μmである。基板2は、透明な材料で作られていてもよい。
基板2は、可撓性を有していてもよい。例えば、図2に示すように電極支持部材5を押圧方向Pへ押圧した状態において、押圧方向に沿って基板2が凸部形状を成すように歪曲するものを指す。基板2が可撓性を有することで、基板2を三次元構造のデバイスにも設けることが可能となる。例えば、基板2は、特に限定されるものではないが、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリイミド等から構成されるプラスチックで作られてもよい。基板2の厚さは、例えば、感圧素子の耐久性および薄型化を考慮して、25〜500μmである。基板2は、透明な材料で作られていてもよい。
<弾性部材>
弾性部材3は、基板2上に設けられている。弾性部材3は、導電性を有する材料で作られている。弾性部材3は、例えば、樹脂と導電性フィラーとから形成される。樹脂は、弾性特性を有したものから形成される。樹脂は、例えば、ウレタン樹脂、ポリジメチルポリシロキサン(PDMS)等のシリコーン系樹脂、スチレン系樹脂等が挙げられるが、これらに限定するものではない。また、導電性フィラーは、導電性を有していれば、金属、非金属に限定するものではないが、Au、Ag、Cu、C、ZnO、In2O3、SnO2であってもよい。図3に示すように、電極支持部材5を押圧方向Pへ押圧した状態において、押圧した部分に対応する弾性部材3の形状は、その弾性特性に起因して一様に変形する。この時、弾性部材3がその高さが減じられるように変形した際、内在する導電性フィラーが相互に接触し、それによって弾性部材3が電気的に導通可能となる。内在する導電性フィラーが相互に接触すると、導電性フィラー同士の接点が変化する。それ故、弾性部材3の導電性も変化するので、後述する電極部4aとその対の電極部4bとの間の抵抗値の変化を、押圧力によりコントロールすることができる。弾性部材3の弾性率は、弾性部材3が感圧素子1を使用する際の通常の押圧力約1N〜10Nの間で徐々に変形するような値であればよい。例えば、弾性部材3の弾性率は、約600〜1500kgf/cm2であってもよい。なお、弾性部材3は、基板2と電極支持部材5との間に位置していればよく、必ずしも弾性部材3が基板2と電極支持部材5に接していることを要さない。弾性部材3は、透明な材料で作られていてもよい。
弾性部材3は、基板2上に設けられている。弾性部材3は、導電性を有する材料で作られている。弾性部材3は、例えば、樹脂と導電性フィラーとから形成される。樹脂は、弾性特性を有したものから形成される。樹脂は、例えば、ウレタン樹脂、ポリジメチルポリシロキサン(PDMS)等のシリコーン系樹脂、スチレン系樹脂等が挙げられるが、これらに限定するものではない。また、導電性フィラーは、導電性を有していれば、金属、非金属に限定するものではないが、Au、Ag、Cu、C、ZnO、In2O3、SnO2であってもよい。図3に示すように、電極支持部材5を押圧方向Pへ押圧した状態において、押圧した部分に対応する弾性部材3の形状は、その弾性特性に起因して一様に変形する。この時、弾性部材3がその高さが減じられるように変形した際、内在する導電性フィラーが相互に接触し、それによって弾性部材3が電気的に導通可能となる。内在する導電性フィラーが相互に接触すると、導電性フィラー同士の接点が変化する。それ故、弾性部材3の導電性も変化するので、後述する電極部4aとその対の電極部4bとの間の抵抗値の変化を、押圧力によりコントロールすることができる。弾性部材3の弾性率は、弾性部材3が感圧素子1を使用する際の通常の押圧力約1N〜10Nの間で徐々に変形するような値であればよい。例えば、弾性部材3の弾性率は、約600〜1500kgf/cm2であってもよい。なお、弾性部材3は、基板2と電極支持部材5との間に位置していればよく、必ずしも弾性部材3が基板2と電極支持部材5に接していることを要さない。弾性部材3は、透明な材料で作られていてもよい。
図1〜図4に示すように、電極部4と対向する弾性部材3の表面には、複数の不連続部7が形成されている。複数の不連続部7は、押圧により電極部4が弾性部材3に接触して変形する部分に局所的に生じる応力集中を抑制する。複数の不連続部7の詳細については、後述する。
<電極支持部材>
電極支持部材5は、基板2の周縁上に設けられたスペ−サ6に支持されている。スペーサ6は、例えば、ポリエステル樹脂やエポキシ樹脂等の絶縁性樹脂により形成されている。電極支持部材5も、基板2と同様に可撓性を有している。例えば、電極支持部材5は、図2及び図3に示すように、押圧方向Pへ押圧されると、凸状に変形し、押圧を受けなくなると、元の形状に戻るものである。また、電極支持部材5の下面には、複数の電極部4が設けられている。電極支持部材5の下面とは、弾性部材3と対向する電極支持部材5の表面である。電極支持部材5は、透明な材料で作られていてもよい。
電極支持部材5は、基板2の周縁上に設けられたスペ−サ6に支持されている。スペーサ6は、例えば、ポリエステル樹脂やエポキシ樹脂等の絶縁性樹脂により形成されている。電極支持部材5も、基板2と同様に可撓性を有している。例えば、電極支持部材5は、図2及び図3に示すように、押圧方向Pへ押圧されると、凸状に変形し、押圧を受けなくなると、元の形状に戻るものである。また、電極支持部材5の下面には、複数の電極部4が設けられている。電極支持部材5の下面とは、弾性部材3と対向する電極支持部材5の表面である。電極支持部材5は、透明な材料で作られていてもよい。
<電極部>
電極部4は、電極支持部材5の下面に複数設けられている。図1に示すように、4つの電極部4は、間隔を有して設けられている。なお、本開示に係る実施の形態1の感圧素子1の電極構成は、これに限定されない。例えば、基板2上に電極層を設けてもよい。図5は、基板2上に電極層8を設けた構成を示す。図5に示すように、実施の形態1の感圧素子1は、基板2上に、電極部4とは別の電極層8を設けてもよい。電極部4の形状については、様々な形状を有することができる。電極部4の形状については、後述する。
電極部4は、電極支持部材5の下面に複数設けられている。図1に示すように、4つの電極部4は、間隔を有して設けられている。なお、本開示に係る実施の形態1の感圧素子1の電極構成は、これに限定されない。例えば、基板2上に電極層を設けてもよい。図5は、基板2上に電極層8を設けた構成を示す。図5に示すように、実施の形態1の感圧素子1は、基板2上に、電極部4とは別の電極層8を設けてもよい。電極部4の形状については、様々な形状を有することができる。電極部4の形状については、後述する。
<複数の不連続部>
電極部4と対向する弾性部材3の表面には、複数の不連続部7が形成されている。実施の形態1では、図4に示すように、電極部4と対向する弾性部材3の表面全体に複数の不連続部7が形成されている。しかしながら、複数の不連続部7は、電極支持部材5が押圧力を受けて、電極部4が弾性部材3に接触することによって生じる弾性部材3の表面の変形部分に形成されていればよい。「弾性部材3の表面の変形部分」とは、電極部4の弾性部材3への接触を原因として変位する、電極部4と対向する弾性部材3の表面の部分を意味する。したがって、「表面の変形部分」は、電極部4に接触される表面の部分と、その部分近傍であって電極部4に接触されない表面の部分と、を含んでいる。言い換えると、「弾性部材3の表面の変形部分」は、少なくとも電極部4のエッジに対向する弾性部材3の表面を含んでいる。なお、電極部4のエッジとは、弾性部材3と対向する電極部4の面の輪郭を意味する。
電極部4と対向する弾性部材3の表面には、複数の不連続部7が形成されている。実施の形態1では、図4に示すように、電極部4と対向する弾性部材3の表面全体に複数の不連続部7が形成されている。しかしながら、複数の不連続部7は、電極支持部材5が押圧力を受けて、電極部4が弾性部材3に接触することによって生じる弾性部材3の表面の変形部分に形成されていればよい。「弾性部材3の表面の変形部分」とは、電極部4の弾性部材3への接触を原因として変位する、電極部4と対向する弾性部材3の表面の部分を意味する。したがって、「表面の変形部分」は、電極部4に接触される表面の部分と、その部分近傍であって電極部4に接触されない表面の部分と、を含んでいる。言い換えると、「弾性部材3の表面の変形部分」は、少なくとも電極部4のエッジに対向する弾性部材3の表面を含んでいる。なお、電極部4のエッジとは、弾性部材3と対向する電極部4の面の輪郭を意味する。
弾性部材3の不連続部7は、電極部4と対向する弾性部材3の表面(表層)を断ち切る、例えば、ライン状の部分である。ライン状の不連続部について、図6〜9を用いて説明する。図6〜9は、不連続部7の延在方向と直交する該不連続部の断面形状の例を示している。例えば、図6に示すように、不連続部7の断面形状はスリット状7aであってもよい。あるいは、不連続部7の断面形状は、図7〜9に示すように、V字状溝7b、矩形状溝7c、又はU字状溝7dであってもよい。応力集中の抑制効果に関しては、スリット状7a、V字状溝7b、矩形状溝7c、U字状溝7dの順に高くなる。なお、図6〜9に示す不連続部7の形状は、例示として挙げたものであって、これらに限定されない。
複数の不連続部7はまた、規則的に形成されている。「規則的に形成されている」とは、意図的に作成された所定の形状の不連続部7が複数形成されていることを意味する。所定の形状の不連続部7とは、例えば、同じ幅、同じ長さ、同じ深さの寸法のライン等である。弾性部材3の表面には、複数の不連続部7として、例えば、直線状、曲線状、メッシュ状などの複数のラインが等間隔に形成されている。規則的に形成された複数の不連続部7の例について、図10〜15を用いて説明する。図10〜15は、規則的に形成された複数の不連続部の例を示す。例えば、図10〜12に示すように、縦方向、横方向、又は斜め方向の直線状の複数のラインが等間隔にそれぞれ平行に形成されていてもよい。図13に示すように、直線状の複数のラインが、メッシュ状に形成されていてもよい。メッシュ状とは、例えば、格子状、網目状等の複数の方向から直線状のラインが組み合わされた形状である。図14に示すように、複数のラインが、同心円状に等間隔に形成されていてもよい。また、規則的に形成されている複数の不連続部7は、図15に示すドット状に形成されていてもよい。ドット状とは、複数の円柱が等間隔に並べて突設された形状である。なお、図10〜15に示す規則的に形成された複数の不連続部7は、例示として挙げたものであって、これらに限定されない。例えば、複数のラインが、楕円状、矩形状などの曲線状に等間隔で形成されていてもよい。また、複数のラインは、等間隔に形成されていなくてもよく、ランダムに形成されていてもよい。
このような複数の不連続部7によれば、電極部4と弾性部材3と接触することによって弾性部材3内に生じる応力集中を複数の不連続部7のそれぞれに分散することができる。したがって、実施の形態1の感圧素子1では、電極部4が弾性部材3に接触して変形する弾性部材3の部分に、局所的に応力集中が生じることを抑制し、亀裂の発生及び進展を抑制することができる。このため、実施の形態1の感圧素子1では、複数の不連続部7によって、弾性部材3の疲労劣化を抑制することができる。特に、複数の不連続部7は、メッシュ状に形成した場合、電極部4と弾性部材3との接触面積を増大させることができる。その結果、電極間の電気抵抗のばらつきを低減させることができる。
なお、複数の不連続部7は、電極部4に接触されて変形する弾性部材3の表面の部分全体に形成されていてもよく、部分的に形成されていてもよい。例えば、電極部4に接触されて変形する弾性部材3の表面の部分は、複数の不連続部7が形成されている複数の第1の領域と、不連続部7が形成されていない、即ち表面が連続している複数の第2の領域と、を含んでいてもよい。図16〜18は、電極部に接触されて変形する弾性部材の表面の部分において、複数の不連続部が規則的に形成されている領域の配置パターンの例を示す。図16に示すように、弾性部材3の表面では、複数の不連続部7が、隙間無く敷き詰められていてもよい。図17及び図18に示すように、弾性部材3の表面では、複数の不連続部7が形成されている複数の第1の領域8aと、表面が連続している複数の第2の領域8bと、が形成されていてもよい。例えば、図17に示すように、第1の領域8aと第2の領域8bとが交互に形成されていてもよい。又は、図18に示すように、第1の領域8aと第2の領域8bとがランダムに形成されていてもよい。なお、図16〜18に示す複数の不連続部7が形成されている領域の例は、例示として挙げたものであって、これらに限定されない。
弾性部材3の表面の変形部分に含まれて、電極部4と接触する部分における第1の領域8aと第2の領域8bの割合を調整することによって電極支持部材5に作用する押圧力の変化に対する複数の電極部4間の電気抵抗値の変化を所望に調整することができる。具体的には、第1の領域8aの割合を増大させると、電極部4a、4bが弾性部材3に沈み込みやすくなる。電極部4a、4bが弾性部材3に沈み込みやすくなると、電極部4a、4bと弾性部材3との接触面積が押圧力に対して徐々に増大するようになる。このため、実施の形態1では、第1の領域8aと第2の領域8bとの割合を調整することで、電極部4a、4b間の電気抵抗値を連続的に緩やかに低下させることができる。即ち、実施の形態1では、第1の領域8aと第2の領域8bとの割合を調整し、押圧力に対する電極4a、4b間の電気抵抗値の変化量(抵抗値の低下の傾き)を調整することができる。その結果、電極部4a、4b間の抵抗値の連続的な低下量から電極支持部材5の押圧力の値を精度良く検出することができる。
[電気抵抗特性]
次に、実施の形態1の感圧素子1の電気抵抗特性について説明する。
図19は、本開示に係る実施の形態1の感圧素子が押圧された場合の電気抵抗特性の変化を示した概略図である。図19は、押圧していない定常時の状態から、押圧して弾性部材3を変形させた状態の電極部4a、4b間の電気抵抗値の変化を示している。縦軸は抵抗値を示し、横軸は押圧力を示している。図19中の押圧力F1は、電極4a、4bが弾性部材3に接触しているが弾性部材3が変形していない状態(図2に示す状態)の押圧力を示す。図19中の押圧力F2は、弾性部材3が変形している状態(図3に示す状態)の押圧力を示す。
次に、実施の形態1の感圧素子1の電気抵抗特性について説明する。
図19は、本開示に係る実施の形態1の感圧素子が押圧された場合の電気抵抗特性の変化を示した概略図である。図19は、押圧していない定常時の状態から、押圧して弾性部材3を変形させた状態の電極部4a、4b間の電気抵抗値の変化を示している。縦軸は抵抗値を示し、横軸は押圧力を示している。図19中の押圧力F1は、電極4a、4bが弾性部材3に接触しているが弾性部材3が変形していない状態(図2に示す状態)の押圧力を示す。図19中の押圧力F2は、弾性部材3が変形している状態(図3に示す状態)の押圧力を示す。
図19に示すように、実施の形態1の感圧素子1の抵抗値は、押圧力の増大に伴い、緩やかに連続して低下する。図19中の押圧力F1においては、図2に示すように、電極部4a、4bが複数の不連続部7を有する導電性の弾性部材3の表面に接触している。このため、弾性部材3を介して電極部4aと4bとが導通し、抵抗値がR1まで緩やかに低下する。図19中の押圧力F2においては、図3に示すように、電極部4a、4bが弾性部材3に徐々に沈みながら、弾性部材3を変形させる。そのため、電極部4a、4bと弾性部材3との接触面積が徐々に増大する。電極部4と弾性部材3との接触面積が徐々に増加すると、弾性部材3の導電性フィラー同士の接点が徐々に増加する。このため、電極部4a、4b間の電気抵抗値の低下の傾きが緩やかになる。その結果、抵抗値がR1からR2まで緩やかに低下する。
このように、実施の形態1の感圧素子1では、電極支持部材5の押圧力が増大するにつれて、電極部4aと4bとが複数の不連続部7を有する弾性部材3に徐々に沈んでいく。その結果、電極部4a、4bと弾性部材3との接触面積が徐々に増大し、電極4a、4b間の電気抵抗値が連続的に緩やかに低下する。実施の形態1の感圧素子1では、抵抗値を押圧力に応じて連続的に緩やかに変化させることができるため、電極支持部材5に対する押圧力の値を精度良く算出することができる。
図20は、実施の形態1の感圧素子と比較例の感圧素子との電気抵抗特性の比較を示した図である。図20中のA1は、実施の形態1の感圧素子1の抵抗値を示し、B1は、比較例の感圧素子の抵抗値を示す。図20に示すように、実施の形態1の感圧素子1(A1)では、抵抗値の低下の傾きが緩やかになっている。これに対し、比較例の感圧素子(B1)では、抵抗値の低下の傾きが急峻となっている。
図20に示すように、実施の形態1の感圧素子1では、弾性部材3の変形部分の表面の複数の不連続部7によって、押圧力に対する電極部間の電気抵抗値が連続的に緩やかに変化する。このため、実施の形態1では、感圧素子として使用し得る圧力範囲を広く取ることが可能となる。一方、弾性部材の表面に複数の不連続部を有さない比較例の感圧素子では、電極部と弾性部材とが接触した時点で、電極部と弾性部材との接触面積が急速に増大する。このため、抵抗値が急速に低下する。その後、さらに押圧力が増大しても電極部と弾性部材との接触面積の増加量は小さいため、電気抵抗値の変化も小さくなる。このため、比較例の感圧素子では、電気抵抗値の低下の傾きが急峻となり、感圧素子として使用し得る圧力範囲が狭い。
実施の形態1の感圧素子1によれば、電極部4間の電気抵抗値の低下の傾きを緩やかにすることで、比較例の感圧素子と比べて、電極支持部材5の押圧力を精度良く感知することができる。また、実施の形態1の感圧素子1は、感圧素子として使用し得る圧力範囲を広く取ることが可能とである。
<電極部の形状>
次に、電極部4の形状について説明する。図21〜図25は、本開示に係る実施の形態1の感圧素子1の構成要素である電極部4の形状を示した概略平面図である。ある態様では、図21に示すように、電極部4が電極支持部材5の面全体にわたって形成されてもよい。図21に示す電極部4を使用する場合、図5に示すように、基板2の上に電極層8を備えてもよい。なお、電極部4には、電気取り出し部23が設けられている。しかしながら、これに限定されることなく、他の態様も取り得る。別の態様では、図22に示すように、電極部4は、複数規則的に並べて形成されてもよい。この時、各電極部4に電気取り出し部23が設けられている。この態様では、押圧により電極部4と弾性部材3との接触点が変化した際、複数形成されている電極部4のそれぞれの抵抗値変化を読み取ることができる。そのため、押圧力と同時に押圧した平面方向の位置も検出が可能となる。また、図5に示すように、基板2上に電極層8を備えた電極構成においては、複数の電極部4のそれぞれの間の抵抗変化だけではなく、基板2上に形成された電極層8と電極部4との間の抵抗値の変化も読み取ることができる。そのため、押圧した平面方向の位置だけでなく押圧力も検出可能となる。即ち、弾性部材3の下に電極層8を形成し、電極部4と電極層8の間の抵抗値変化を読み取ることでも、押圧力を検出することが可能である。
次に、電極部4の形状について説明する。図21〜図25は、本開示に係る実施の形態1の感圧素子1の構成要素である電極部4の形状を示した概略平面図である。ある態様では、図21に示すように、電極部4が電極支持部材5の面全体にわたって形成されてもよい。図21に示す電極部4を使用する場合、図5に示すように、基板2の上に電極層8を備えてもよい。なお、電極部4には、電気取り出し部23が設けられている。しかしながら、これに限定されることなく、他の態様も取り得る。別の態様では、図22に示すように、電極部4は、複数規則的に並べて形成されてもよい。この時、各電極部4に電気取り出し部23が設けられている。この態様では、押圧により電極部4と弾性部材3との接触点が変化した際、複数形成されている電極部4のそれぞれの抵抗値変化を読み取ることができる。そのため、押圧力と同時に押圧した平面方向の位置も検出が可能となる。また、図5に示すように、基板2上に電極層8を備えた電極構成においては、複数の電極部4のそれぞれの間の抵抗変化だけではなく、基板2上に形成された電極層8と電極部4との間の抵抗値の変化も読み取ることができる。そのため、押圧した平面方向の位置だけでなく押圧力も検出可能となる。即ち、弾性部材3の下に電極層8を形成し、電極部4と電極層8の間の抵抗値変化を読み取ることでも、押圧力を検出することが可能である。
複数形成されている電極部4同士の間の電気抵抗値の変化を読み取る場合には、図23〜25に示すように、外周固定接点と中央固定接点を形成した電極パターンにすることで、電極部4と弾性部材3との間の局所的な接触不良を相殺することができる。それ故、安定して抵抗値変化を読み取ることができる。図23では、略円形状の中央固定接点と、この外周に、略リング状又は略馬蹄形状の外周固定接点を形成している。図24では外周固定接点内に略半円形状の中央固定接点を2つ設けている。これにより、外周固定接点と一方の中央固定接点、および外周固定接点と他方の中央固定接点の2つの抵抗値を出力する構成とすることができる。さらに、図25に示すように、略円弧状の二つの外周固定接点内に、二つの中央固定接点を互いに噛み合うような櫛歯状に形成すれば、電極支持部材5と基板2との間に多少のずれが生じた場合でも、安定した抵抗値変化を得ることができる。図21〜23に示す態様においても、各電極部4に電気取り出し部23が設けられている。
以上のように、実施の形態1の感圧素子1では、電極部4が弾性部材3と接触し、弾性部材3の変形する表面の部分に複数の不連続部7を形成した構成を有している。このような構成によって、電極部4と弾性部材3とが繰り返し接触することにより生じる局所的な応力集中を抑制することができる。このため、実施の形態1の感圧素子1では、弾性部材3の疲労劣化を抑制し、素子としての寿命の劣化を抑制することができる。また、実施の形態1の感圧素子1では、複数の不連続部7によって、電極支持部材5に押圧力が加わると、電極部4と導電性の弾性部材3との接触面積を徐々に増加させることができる。このため、実施の形態1の感圧素子1では、電極部間の抵抗値の低下を緩やかにすることが可能となる。その結果、実施の形態1の感圧素子1では、電極支持部材5の押圧力を精度良く感知することができる。また、実施の形態1の感圧素子1では、感圧素子として使用でき得る圧力範囲を比較例の感圧素子と比べて広く取ることができる。
(実施の形態2)
本開示に係る実施の形態2の感圧素子について図面を参照しながら説明する。実施の形態2において、実施の形態1と同様の構成については同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
本開示に係る実施の形態2の感圧素子について図面を参照しながら説明する。実施の形態2において、実施の形態1と同様の構成については同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図26は、本開示に係る実施の形態2の感圧素子の押圧された状態を示した概略断面図である。図27は、本開示に係る実施の形態2の感圧素子における複数の不連続部が形成されている部分を示した概略平面図である。
実施の形態2において、実施の形態1と異なるところは、複数の不連続部7が、電極部4と弾性部材3との対向方向に見た場合に、電極部4の輪郭を含むように、電極部4と対向する弾性部材3の表面の部分に形成されている点である。
図26及び図27に示すように、実施の形態2の感圧素子1aでは、複数の不連続部7が、電極部4と対向する弾性部材3の表面の部分に形成されている。複数の不連続部7は、電極部4と弾性部材3との対向方向に見た場合、電極部4の輪郭を含むように、弾性部材3の表面に形成されている。例えば、電極部4と弾性部材3との対向方向に見た場合、複数の不連続部7で形成される部分は、電極部4の輪郭に相似な輪郭を有し、かつ電極部4の形状より大きく形成される。相似な輪郭とは、例えば、電極部4の外周に沿った輪郭を意味する。電極部4の形状より大きい部分とは、例えば、電極部4と弾性部材3との対向方向に見た場合に電極部4の外周から5mm以下の範囲で大きい部分を指す。具体的には、複数の不連続部7は、電極部4の真下の弾性部材3の部分と、電極部4と弾性部材3との対向方向に見た場合に、電極部4の外周から5mm以下で大きい範囲の部分と、に形成されている。
このように、実施の形態2の感圧素子1aでは、電極部4と弾性部材3との対向方向に見た場合に、電極部4の輪郭を含むように、電極部4と対向する弾性部材3の表面の部分に形成されている。このため、実施の形態2の感圧素子1aでは、弾性部材3の表面全体に複数の不連続部7を形成した場合と比べて、感圧素子の透明性を向上させることができる。また、実施の形態2の感圧素子1aでは、電極部4と弾性部材3が接触することによって生じる弾性部材3内の局所的な応力集中を抑制することができるため、弾性部材3の疲労劣化を抑制することができる。また、実施の形態2の感圧素子1aでは、複数の不連続部7によって、電極部4と弾性部材3との接触面積を徐々に増大させることができるため、電極部4間の電気抵抗値の変化を緩やかにすることが可能となる。
なお、実施の形態2の感圧素子1aでは、複数の不連続部7は、電極部4と弾性部材3との対向方向に見た場合に、電極部4の外周から5mm以下の範囲で形成されているが、これに限定されない。
(実施の形態3)
本開示に係る実施の形態3の感圧素子について図面を参照しながら説明する。実施の形態3において、実施の形態1〜2と同様の構成については同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
本開示に係る実施の形態3の感圧素子について図面を参照しながら説明する。実施の形態3において、実施の形態1〜2と同様の構成については同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図28は、本開示に係る実施の形態3の感圧素子の押圧された状態を示した概略断面図である。図29は、本開示に係る実施の形態3の感圧素子における複数の不連続部が形成されている部分を示した概略平面図である。
実施の形態3において、実施の形態1〜2と異なるところは、複数の不連続部7が、電極部4と弾性部材3との対向方向に見た場合、電極部4を囲むように環状に形成されている点である。
図28及び図29に示すように、実施の形態3の感圧素子1bでは、複数の不連続部7は、電極部4と弾性部材3との対向方向に見た場合、電極部4の輪郭に沿って環状に形成されている。例えば、複数の不連続部7で形成される部分は、電極部4の外縁の形状に相似な形状を、内縁の形状として有している。具体的には、複数の不連続部7は、電極部4と弾性部材3との対向方向に見た場合に、電極部4の外周に沿って形成され、電極部4の外周から、例えば、5mm以下の範囲で形成されているが、電極部4の直下の弾性部材3の部分には形成されていない。
このように、実施の形態3の感圧素子1bでは、複数の不連続部7が、電極部4と弾性部材3との対向方向に見た場合、電極部4と対向する弾性部材3の部分を囲むように環状に形成されている。このため、実施の形態3の感圧素子1bでは、弾性部材3の表面全体に複数の不連続部7を形成した場合と比べて、感圧素子の透明性を向上させることができる。また、実施の形態3の感圧素子1bでは、応力集中が生じやすい、即ち電極部4の接触により変形する弾性部材3の表面の部分に複数の不連続部7を形成しているため、弾性部材3内の局所的な応力集中を抑制することができる。このため、実施の形態3の感圧素子1bでは、弾性部材3の疲労劣化を抑制することができる。また、実施の形態3の感圧素子1bにおいても、複数の不連続部7によって、電極部4と弾性部材3との接触面積を徐々に増大させることができるため、電気抵抗値の変化を緩やかにすることが可能となる。
なお、実施の形態3の感圧素子1bでは、複数の不連続部7は、電極部4と弾性部材3との対向方向に見た場合に、電極部4の外周から5mm以下の範囲で形成されているが、5mm以下の範囲に限定されない。
(実施の形態4)
本開示に係る実施の形態4の感圧素子について図面を参照しながら説明する。実施の形態4において、実施の形態1〜3と同様の構成については同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
本開示に係る実施の形態4の感圧素子について図面を参照しながら説明する。実施の形態4において、実施の形態1〜3と同様の構成については同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図30は、本開示に係る実施の形態4の感圧素子の押圧された状態を示した概略断面図である。図31は、本開示に係る実施の形態4の感圧素子の複数の不連続部が形成されている部分を示した概略平面図である。
実施の形態4において、実施の形態1〜3と異なるところは、複数の不連続部7が、電極部4と弾性部材3との対向方向に見た場合に、複数の電極部4を含むように、複数の電極部4と対向する弾性部材3の表面の部分に形成されている点である。
図30及び図31に示すように、実施の形態4の感圧素子1cでは、複数の不連続部7が、電極部4と弾性部材3との対向方向に見た場合に、対となる2つの電極部4a、4bを含むように形成されている。例えば、複数の不連続部7は、電極部4と弾性部材3との対向方向に見た場合に、対となる電極部4a、4bの外周を繋げて形成される領域を含むように形成される。具体的には、複数の不連続部7は、電極部4と弾性部材3との対向方向に見た場合に、電極部4a、4bを含む輪郭で作られる領域の真下の弾性部材3の部分と、電極部4a、4bの外周から5mm以下の範囲の部分と、に形成される。
このように、実施の形態4の感圧素子1cでは、電極支持部材5が押圧された状態において、対となる2つの電極部4a、4bが接触する弾性部材3の表面の部分の全面に形成されている。このため、実施の形態4の感圧素子1cでは、それぞれの電極部4毎に複数の不連続部7を形成した場合に比べて、押圧時の弾性部材3の厚み方向の収縮が均一となり、弾性部材3の耐劣化性を向上させることができる。また、実施の形態4の感圧素子1cにおいても、電極部4a、4b間の電気抵抗値の変化を緩やかにすることが可能となる。さらに、実施の形態4の感圧素子1cにおいても、感圧素子の透明性を向上させることができる。
なお、実施の形態4の感圧素子1cでは、複数の不連続部7は、電極部4と弾性部材3との対向方向に見た場合に、電極部4a、4bの外周から5mm以下の範囲で形成されているが、5mm以下の範囲に限定されない。
(実施の形態5)
本開示に係る実施の形態5の感圧素子について図面を参照しながら説明する。実施の形態5において、実施の形態1〜4と同様の構成については同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
本開示に係る実施の形態5の感圧素子について図面を参照しながら説明する。実施の形態5において、実施の形態1〜4と同様の構成については同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図32は、本開示に係る実施の形態5の感圧素子の押圧された状態を示した概略断面図である。図33は、本開示に係る実施の形態5の感圧素子における複数の不連続部が形成されている部分を示した概略平面図である。
実施の形態5において、実施の形態1〜4と異なるところは、複数の不連続部7が、電極部4と弾性部材3との対向方向に見た場合に、複数の電極部4を囲うように環状に形成されている点である。
図32及び図33に示すように、実施の形態5の感圧素子1dでは、複数の不連続部7が、電極部4と弾性部材3との対向方向に見た場合に、弾性部材3の表面に、対となる2つの電極部4a、4bを囲うように環状に形成されている。具体的には、複数の不連続部7は、電極部4と弾性部材3との対向方向に見た場合に、電極部4a、4bを含む輪郭で作られる領域の真下の部分に形成されず、電極部4a、4bの外周から5mm以下の範囲を囲う環状の部分に形成されている。
このように、実施の形態5の感圧素子1dでは、複数の不連続部7が、電極部4と弾性部材3との対向方向に見た場合に、複数の電極部4a、4bを囲うように環状に形成されている。このため、実施の形態5の感圧素子1dでは、電極部4が接触する弾性部材3の部分の外周のみに複数の不連続部7が形成されるため、押圧時の弾性部材3の厚み方向の収縮により、電極部4同士の接触の恐れを抑制することができる。電極部4間が狭い場合、導電性の不連続部7が、押圧により電極部4間の隙間に入り込み、ショートする可能性がある。したがって、電極部4同士が接触しやすい狭ピッチ部を避けて、複数の電極部4の外周のみに不連続部7を形成することによって、電極部4同士がショートすることを抑制することができる。また、実施の形態5の感圧素子1dにおいても、電極部4間の電気抵抗値の変化を緩やかにすることが可能となる。さらに、実施の形態5の感圧素子1dにおいても、感圧素子の透明性を向上させることができる。
なお、実施の形態5の感圧素子1dでは、複数の不連続部7は、電極部4と弾性部材3との対向方向に見た場合に、電極部4a、4bの外周から5mm以下の範囲で形成されているが、これに限定されない。
(実施の形態6)
本開示に係る実施の形態6の感圧素子について図面を参照しながら説明する。実施の形態6において、実施の形態1〜5と同様の構成については同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
本開示に係る実施の形態6の感圧素子について図面を参照しながら説明する。実施の形態6において、実施の形態1〜5と同様の構成については同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図34は、本開示に係る実施の形態6の感圧素子の押圧された状態を示した概略断面図である。図35は、本開示に係る実施の形態6の感圧素子における複数の不連続部が形成されている部分を示した概略平面図である。
実施の形態6の感圧素子1eにおいて、複数の不連続部7が、電極部4と弾性部材3との対向方向に見た場合に、複数の電極部4を囲うように環状に形成されている点は、実施の形態5と同様である。実施の形態6において、実施の形態5と異なるところは、弾性部材3の表面の複数の電極部4と対向する複数の部分間に、さらに複数の不連続部7が形成されている点である。以下、実施の形態5と同様の部分は説明を省略する。
図34及び図35に示すように、実施の形態6の感圧素子1eでは、複数の不連続部7が、電極部4と弾性部材3との対向方向に見た場合に、対となる2つの電極部4a、4bを囲うように環状に形成されている。また、複数の不連続部7は、弾性部材3の表面において、対となる2つの電極部4a、4bと対向する部分間にも形成されている。実施の形態6では、図35に示すように、電極部4と弾性部材3とが対向する方向から見た場合、複数の不連続部7が、電極部4aと4bの外周を囲う部分と、電極部4aと4bとの間の部分と、に形成されている。なお、実施の形態6において、複数の不連続部7は、電極部4の直下の弾性部材3の表面には、形成されていない。
このように、実施の形態6の感圧素子1eでは、複数の不連続部7が、電極部4と弾性部材3との対向方向に見た場合に、複数の電極部4a、4bを囲うように環状に形成されるとともに、複数の電極部4の対向する部分間にも形成されている。このため、実施の形態6の感圧素子1eでは、押圧される電極部4の周辺の弾性部材3の表面の部分に複数の不連続部7が形成されることにより、押圧時の弾性部材3の厚み方向の収縮が均一となる。その結果、実施の形態6の感圧素子1eでは、弾性部材3の耐劣化性を向上させることができる。
なお、上記の実施の形態1〜6では、複数の不連続部7が形成される部分の例について説明したが、これらに限定されない。複数の不連続部7は、少なくとも電極部4のエッジに対向する部分を含むように、形成されていればよい。
以上のように、実施の形態1〜6の感圧素子では、弾性部材3の疲労劣化を抑制することができる。その結果、本開示の感圧素子では、耐久性を向上させることができる。さらに、本開示の感圧素子では、押圧力に対する電極部4間の電気抵抗値の低下を緩やかにすることができるため、押圧力を精度良く検出することができる。
また、上記いずれの実施の形態1〜6に関して、本開示の感圧素子1の構成要素である基板2、導電性を有する弾性部材3、および電極部4、導電性フィラーが可視光領域において透明であってもよい。例えば。基板2は、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート等から構成されてもよい。導電性を有する弾性部材3、透明性が高く、柔らかいウレタン樹脂、シリコーン系樹脂、スチレン系樹脂、ポリメタクリル酸メチル等のアクリル系樹脂で作られてもよい。電極部4は、In2O3やZnO、SnO2等の透明半導体材料から構成されてもよい。電極部4は、直径数十nmのナノワイヤー状のAu、Ag、Cu、C等の粒子を電極支持部材5上に塗布して形成されてよい。また、電極部4は、幅数百nm〜数百μmのラインでAgやCu等から構成される数μm〜数十μm程度のメッシュパターンにより、形成してもよい。
(実施の形態7)
本開示に係る実施の形態7のタッチパネルについて図面を参照しながら説明する。実施の形態7において、実施の形態1〜6と同様の構成については同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
本開示に係る実施の形態7のタッチパネルについて図面を参照しながら説明する。実施の形態7において、実施の形態1〜6と同様の構成については同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図36は、本開示に係る実施の形態7のタッチパネルの概略断面図である。
実施の形態7のタッチパネルは、実施の形態1の感圧素子1と、感圧素子1に設けられ、押圧された感圧素子1の押圧位置を検出するセンサ19と、を備える
図36に示すように、実施の形態7のタッチパネル18は、平面方向の押圧位置のみを検出するセンサ19、およびカバーフィルム22を介してセンサ19に設けられた実施の形態1の感圧素子1を有して成る。このセンサ19は、基材20と、基材20上に設けられた透明導電膜21と、から構成される構造体を押圧方向に2つ重ねた複合構造体である。平面方向の押圧位置を検出する方式は、例えば、静電容量方式であってもよい。
実施の形態1の感圧素子1は、可視光領域において透明である材料から構成されている。そのため、実施の形態1の感圧素子1を備えたタッチパネル18は、ユーザーの可視性を一層向上させることができる。すなわち、タッチパネル18などのデバイス(例えば、タッチパネルディスプレイなど)に対するユーザーの利便性の向上を一層図ることができる。以上により、実施の形態7のタッチパネル18は、平面方向の押圧位置および押圧力を検出することができる。
なお、実施の形態7のタッチパネル18は、実施の形態1の感圧素子1を有する構成について説明したが、これに限定されない。例えば、実施の形態7のタッチパネル18は、実施の形態2〜6のいずれかの感圧素子を有する構成であってもよい。
(実施の形態8)
本開示に係る実施の形態8においては、実施の形態1の感圧素子の製造方法について説明する。実施の形態2〜6の感圧スイッチの製造方法も基本的に実施の形態1の感圧素子と同様の工程を含むものである。なお、実施の形態8において、実施の形態1〜7と同様の構成については同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
本開示に係る実施の形態8においては、実施の形態1の感圧素子の製造方法について説明する。実施の形態2〜6の感圧スイッチの製造方法も基本的に実施の形態1の感圧素子と同様の工程を含むものである。なお、実施の形態8において、実施の形態1〜7と同様の構成については同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図37A〜37Eは、実施の形態8の感圧素子の製造方法の概略工程を示したものである。
<基板2の準備工程>
図37Aに示すように、基板2を準備する。この基板2は、可撓性を有し、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリイミド等から構成されるプラスチックを指す。
図37Aに示すように、基板2を準備する。この基板2は、可撓性を有し、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリイミド等から構成されるプラスチックを指す。
<弾性部材3の形成工程>
図37Bに示すように、基板2上に、ウレタン樹脂、シリコーン系樹脂、又はスチレン系樹脂等の液状のポリマー樹脂原料に導電性フィラーを複合させた複合材料を塗布し、硬化させる。導電性フィラーは、Au、Ag、Cu、C、ZnO、In2O3、SnO2等から構成される群から選択される。なお、弾性部材3は、基板2上で形成される工程について説明したが、これに限定されない。例えば、弾性部材3を基板2の外で形成した後、基板2上に設けてもよい。
図37Bに示すように、基板2上に、ウレタン樹脂、シリコーン系樹脂、又はスチレン系樹脂等の液状のポリマー樹脂原料に導電性フィラーを複合させた複合材料を塗布し、硬化させる。導電性フィラーは、Au、Ag、Cu、C、ZnO、In2O3、SnO2等から構成される群から選択される。なお、弾性部材3は、基板2上で形成される工程について説明したが、これに限定されない。例えば、弾性部材3を基板2の外で形成した後、基板2上に設けてもよい。
<複数の不連続部7の形成工程>
弾性部材3の形成工程において、基板2上に塗布した複合材料に、複数の不連続部7の形状を有した版を押し付ける。版を押し付けた後、複合材料を硬化させる。このように、複合材料に複数の不連続部7の形状を転写して硬化させることにより、図37Cに示すように、複数の不連続部7を表面に有する導電性の弾性部材3を形成することができる。当然のことながら、複数の不連続部7は、複合材料の硬化後に刃や版、レーザー、パンチャーなどによる加工、フォトリソエッチング、又は現像・剥離技術によって成してもよい。フォトリソエッチングの場合においても、エッチング液の濃度や流量を制御することで、弾性部材3の表面に所望の形状の複数の不連続部7を形成することが可能である。
弾性部材3の形成工程において、基板2上に塗布した複合材料に、複数の不連続部7の形状を有した版を押し付ける。版を押し付けた後、複合材料を硬化させる。このように、複合材料に複数の不連続部7の形状を転写して硬化させることにより、図37Cに示すように、複数の不連続部7を表面に有する導電性の弾性部材3を形成することができる。当然のことながら、複数の不連続部7は、複合材料の硬化後に刃や版、レーザー、パンチャーなどによる加工、フォトリソエッチング、又は現像・剥離技術によって成してもよい。フォトリソエッチングの場合においても、エッチング液の濃度や流量を制御することで、弾性部材3の表面に所望の形状の複数の不連続部7を形成することが可能である。
<スペーサ6の形成工程>
図37Dに示すように、ポリエステル樹脂やエポキシ樹脂等の絶縁性樹脂からなるスペーサ6を基板2の周縁上に形成する。
図37Dに示すように、ポリエステル樹脂やエポキシ樹脂等の絶縁性樹脂からなるスペーサ6を基板2の周縁上に形成する。
<電極部4の形成工程>
可撓性を有したプラスチック等から構成される電極支持部材5に、複数の電極部4を離隔して設ける。プラスチックとしては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリイミド等が挙げられる。電極部4は、導電性粒子を分散させたインクを電極支持部材5に塗布して形成してもよい。導電性粒子を分散させたインクとは、具体的には、Au、Ag、Cu、C、ZnO、およびIn2O3、SnO2等から構成される群から選択される導電性粒子を分散させたインクを意味する。導電性粒子を分散させたインクを塗布する場合、バインダー樹脂と有機溶剤を混合分散したペーストを塗布し、印刷してもよい。これにより、バインダー樹脂が導電性粒子を相互に結着する結着剤としての機能を果たし、電極支持部材5の耐久性を向上させることができる。
可撓性を有したプラスチック等から構成される電極支持部材5に、複数の電極部4を離隔して設ける。プラスチックとしては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリイミド等が挙げられる。電極部4は、導電性粒子を分散させたインクを電極支持部材5に塗布して形成してもよい。導電性粒子を分散させたインクとは、具体的には、Au、Ag、Cu、C、ZnO、およびIn2O3、SnO2等から構成される群から選択される導電性粒子を分散させたインクを意味する。導電性粒子を分散させたインクを塗布する場合、バインダー樹脂と有機溶剤を混合分散したペーストを塗布し、印刷してもよい。これにより、バインダー樹脂が導電性粒子を相互に結着する結着剤としての機能を果たし、電極支持部材5の耐久性を向上させることができる。
また、塗布するインクの粘度を適切に調整することで、電極支持部材5上に電極部4を均一に形成することができる。なお、バインダー樹脂としては、例えば、エチルセルロース系樹脂、アクリル系樹脂等が挙げられる。又、有機溶剤としては、例えば、ターピネオール、ブチルカルビトールアセテート等が挙げられる。
また、無電解めっきにより電極部4を形成してもよい。無電解めっきとは、外部直流電源を用いずに水溶液中に添加した還元剤の酸化反応に伴い、供給される電子により金属薄膜、すなわち電極部4を形成する技術である。無電解めっきでは、電気めっきと異なり浴中を電流が流れない。それ故、導電体のみならず電極支持部材5を構成するプラスチック等の非導電体にも還元剤の酸化反応を促す触媒を付与することにより、めっき可能となる。触媒としては、特に限定されるものではないが、例えば、Pd等を用いる。その後、所望の金属元素の入っためっき液に基板2ごと浸漬することにより、触媒上に金属膜が形成され、電極部4となる。
また、めっき液の組成比、濃度、温度等を調整することで、所望の耐久性を有する電極部4を形成することができる。これにより、電極支持部材5を繰り返し押圧したとしても、弾性部材3と電極部4との間にせん断力が働きにくく弾性部材3の劣化を抑制することができる。電極部4の形成方法は、上述の導電性粒子を分散させたインクや無電解めっきにより形成する方法に限定されない。これらの方法以外に、ゾルゲル法により電極部4を形成してもよい。ゾルゲル法とは、金属アルコキシドや金属塩の加水分解・重縮合反応を利用して高分子固体を得る液相合成法を言う。
また、スパッタリングや蒸着等によっても電極部4を形成してもよい。
<電極支持部材5の載置工程>
図37Eに示すように、複数の電極部4を有した電極支持部材5を、弾性部材3を介して、基板2と対向するようにスペーサ6に載置する。また、電極支持部材5は、電極部4の各々が弾性部材3に相互に対向するように載置される。
図37Eに示すように、複数の電極部4を有した電極支持部材5を、弾性部材3を介して、基板2と対向するようにスペーサ6に載置する。また、電極支持部材5は、電極部4の各々が弾性部材3に相互に対向するように載置される。
上記の工程を踏むことにより、本開示に係る実施の形態1の感圧素子1を製造することができる。
次に、本開示に係る実施の形態2〜6の感圧素子の製造方法について説明する。なお、実施の形態2〜6の感圧素子の製造方法は、実施の形態1の感圧素子の製造方法における複数の不連続部7の形成工程以外は、実施の形態1の感圧素子の製造方法と同じであるため、省略、簡略化するものとする。以下、実施の形態2〜6の感圧素子の製造方法における複数の不連続部7の形成工程について説明する。
<実施の形態2の感圧素子の製造方法>
図37Bに示すように、基板2上に液状のポリマー樹脂原料に導電性フィラーを複合させた複合材料を塗布する。次に、基板2上に塗布した複合材料に、複数の不連続部7の形状を有した版を押しつける。版を押し付けた後、複合材料を硬化させる。このように、導電性を有する弾性部材3の表面に複数の不連続部7の形状を転写することにより、図37Cに示すように、基板2上に複数の不連続部7を形成した弾性部材3を形成することができる。実施の形態2の感圧素子1aの製造方法では、弾性部材3の表面に、電極部4と弾性部材3とが対向する方向から見た場合に、電極部4の輪郭を含むように、複数の不連続部7を形成する。例えば、複数の不連続部7は、電極部4と弾性部材3とが対向する方向から見た場合に、電極部4の輪郭と相似し、電極部4の外周より5mm以下の範囲で大きく形成される。
図37Bに示すように、基板2上に液状のポリマー樹脂原料に導電性フィラーを複合させた複合材料を塗布する。次に、基板2上に塗布した複合材料に、複数の不連続部7の形状を有した版を押しつける。版を押し付けた後、複合材料を硬化させる。このように、導電性を有する弾性部材3の表面に複数の不連続部7の形状を転写することにより、図37Cに示すように、基板2上に複数の不連続部7を形成した弾性部材3を形成することができる。実施の形態2の感圧素子1aの製造方法では、弾性部材3の表面に、電極部4と弾性部材3とが対向する方向から見た場合に、電極部4の輪郭を含むように、複数の不連続部7を形成する。例えば、複数の不連続部7は、電極部4と弾性部材3とが対向する方向から見た場合に、電極部4の輪郭と相似し、電極部4の外周より5mm以下の範囲で大きく形成される。
<実施の形態3の感圧素子の製造方法>
実施の形態3の感圧素子1bの製造方法では、弾性部材3の表面に、電極部4と弾性部材3との対向方向に見た場合、電極部4を囲むように、複数の不連続部7を環状に形成する。例えば、複数の不連続部7は、電極部4と弾性部材3とが対向する方向から見た場合に、電極部4の外周に沿って、かつ電極部4の外周から5mm以下の範囲で大きく形成される。
実施の形態3の感圧素子1bの製造方法では、弾性部材3の表面に、電極部4と弾性部材3との対向方向に見た場合、電極部4を囲むように、複数の不連続部7を環状に形成する。例えば、複数の不連続部7は、電極部4と弾性部材3とが対向する方向から見た場合に、電極部4の外周に沿って、かつ電極部4の外周から5mm以下の範囲で大きく形成される。
<実施の形態4の感圧素子の製造方法>
実施の形態4の感圧素子1cの製造方法では、弾性部材3の表面に、電極部4と弾性部材3との対向方向に見た場合、複数の電極部4を含むように、複数の不連続部7を形成する。例えば、複数の不連続部7は、電極部4と弾性部材3とが対向する方向から見た場合に、電極部4aと4bの外周を繋げて形成される領域を含み、かつ電極部4aと4bの外周から5mm以下の範囲で大きく形成される。
実施の形態4の感圧素子1cの製造方法では、弾性部材3の表面に、電極部4と弾性部材3との対向方向に見た場合、複数の電極部4を含むように、複数の不連続部7を形成する。例えば、複数の不連続部7は、電極部4と弾性部材3とが対向する方向から見た場合に、電極部4aと4bの外周を繋げて形成される領域を含み、かつ電極部4aと4bの外周から5mm以下の範囲で大きく形成される。
<実施の形態5の感圧素子の製造方法>
実施の形態5の感圧素子1dの製造方法では、弾性部材3の表面に、電極部4と弾性部材3との対向方向に見た場合に、複数の電極部4を囲うように、複数の不連続部7を環状に形成する。例えば、複数の不連続部7は、電極部4と弾性部材3との対向方向に見た場合に、複数の電極部4a、4bの外周から5mm以下の範囲を囲うように環状に形成される。
実施の形態5の感圧素子1dの製造方法では、弾性部材3の表面に、電極部4と弾性部材3との対向方向に見た場合に、複数の電極部4を囲うように、複数の不連続部7を環状に形成する。例えば、複数の不連続部7は、電極部4と弾性部材3との対向方向に見た場合に、複数の電極部4a、4bの外周から5mm以下の範囲を囲うように環状に形成される。
<実施の形態6の感圧素子の製造方法>
実施の形態6の感圧素子1eの製造方法では、弾性部材3の表面に、電極部4と弾性部材3との対向方向に見た場合、複数の電極部4を囲うように、複数の不連続部7を環状に形成する。また、複数の電極部4の対向する部分間にも複数の不連続部7を形成する。
実施の形態6の感圧素子1eの製造方法では、弾性部材3の表面に、電極部4と弾性部材3との対向方向に見た場合、複数の電極部4を囲うように、複数の不連続部7を環状に形成する。また、複数の電極部4の対向する部分間にも複数の不連続部7を形成する。
当然のことながら、複数の不連続部7は、複合材料の硬化後に刃や版、レーザー、パンチャーによる加工、フォトリソエッチング、又は現像・剥離技術によって形成してもよい。フォトリソエッチングの場合においても、エッチング液の濃度や流量を制御することで、弾性部材3上に所望の形状の複数の不連続部7を形成することが可能である。
次に、本開示に係る実施の形態7のタッチパネル18の製造方法について説明する。
<平面方向の押圧位置のみを検出するセンサ19の形成工程>
基材20上に透明導電膜21を設けた構造体を形成する。次に、押圧方向にこの構造体を2つ連続して積み重ねた複合構造体を形成する。これにより、平面方向の押圧位置のみを検出するセンサ19を形成することができる。平面方向の押圧位置の検出する方式は、静電容量方式であってもよい。
基材20上に透明導電膜21を設けた構造体を形成する。次に、押圧方向にこの構造体を2つ連続して積み重ねた複合構造体を形成する。これにより、平面方向の押圧位置のみを検出するセンサ19を形成することができる。平面方向の押圧位置の検出する方式は、静電容量方式であってもよい。
<カバーフィルム22の載置工程>
平面方向の押圧位置のみを検出するセンサ19上に、カバーフィルム22を設ける。
平面方向の押圧位置のみを検出するセンサ19上に、カバーフィルム22を設ける。
<本開示の感圧素子の載置工程>
カバーフィルム22上に、感圧素子1の製造方法により得られた実施の形態1の感圧素子1を設ける。
カバーフィルム22上に、感圧素子1の製造方法により得られた実施の形態1の感圧素子1を設ける。
以上により、平面方向の押圧位置のみを検出するセンサ19、およびカバーフィルム22を介してセンサ19に設けられた実施の形態1の感圧素子1を有して成る、タッチパネル18を製造することができる。
以上、本開示の感圧素子およびその製造方法、並びに本開示の感圧素子を備えたタッチパネルおよびその製造方法について説明してきたが、本開示はこれに限定されることなく、下記の特許請求の範囲に規定される発明の範囲から逸脱することなく種々の変更が当業者によってなされると理解されよう。
本開示の感圧素子は、精度良く印加圧力を感知することができ、又電極支持部材を繰り返して押圧しても、導電性を有する弾性部材の劣化を抑制することができる。それ故、本開示の感圧素子は、カーナビやスマートフォン等のタッチパネルに有効に活用することができる。従って、これまで以上にユーザーのタッチパネルに対する利便性を向上させることができる。
1 感圧素子
2 基板
3 弾性部材
4 電極部
5 電極支持部材
6 スペーサ
7 不連続部
9 第1の領域
10 第2の領域
18 タッチパネル
19 センサ
20 基材
21 透明導電膜
22 カバーフィルム
23 電気取り出し部
2 基板
3 弾性部材
4 電極部
5 電極支持部材
6 スペーサ
7 不連続部
9 第1の領域
10 第2の領域
18 タッチパネル
19 センサ
20 基材
21 透明導電膜
22 カバーフィルム
23 電気取り出し部
Claims (16)
- 基板と、
前記基板と離れて対向する電極支持部材と、
前記基板と前記電極支持部材との間に設けられた導電性の弾性部材と、
前記弾性部材と対向する前記電極支持部材の表面に設けられた電極部と、
を備え、
前記電極支持部材が押圧力を受けることによって前記電極部と接触して変形する前記弾性部材の表面の部分に、複数の不連続部が形成されている、感圧素子。 - 前記不連続部は、ライン状に形成されている、請求項1に記載の感圧素子。
- 前記ライン状の不連続部は、スリット又は溝である、請求項2に記載の感圧素子。
- 前記複数の不連続部は、規則的に形成されている、請求項1〜3のいずれか一項に記載の感圧素子。
- 前記複数の不連続部は、メッシュ状に形成されている、請求項4に記載の感圧素子。
- 前記電極部と接触して変形する前記弾性部材の表面の部分は、前記複数の不連続部を有する複数の第1の領域と、表面が連続している複数の第2の領域と、を含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載の感圧素子。
- 前記複数の不連続部は、少なくとも前記電極部のエッジに対向する部分に形成される、請求項1〜6のいずれか一項に記載の感圧素子。
- 前記複数の不連続部は、前記電極部と対向する部分に形成され、前記弾性部材と前記電極部との対向方向に見た場合に、前記電極部を含むように形成される、請求項7に記載の感圧素子。
- 前記複数の不連続部は、前記電極部と対向する部分に形成され、前記弾性部材と前記電極部との対向方向に見た場合に、前記電極部を囲うように環状に形成されている、請求項7に記載の感圧素子。
- 前記基板は、可撓性を有する、請求項1〜9のいずれか一項に記載の感圧素子。
- 前記基板、前記弾性部材、前記電極部、および前記電極支持部材が、可視光領域の光に対して透明である、請求項1〜10のいずれか一項に記載の感圧素子。
- 請求項1〜11のいずれか一項に記載の感圧素子と、
前記感圧素子に設けられ、押圧された前記感圧素子の押圧位置を検出するセンサと、
を備える、タッチパネル。 - 基板を準備する工程と、
前記基板上に、導電性の弾性部材を形成する工程と、
前記弾性部材の表面に複数の不連続部を形成する工程と、
前記弾性部材を介して、前記基板と対向するように、電極部を設けた電極支持部材を載置する工程と、
を含む、感圧素子の製造方法。 - 前記複数の不連続部を形成する工程は、
前記基板上に導電性を有する弾性部材を形成した後、前記弾性部材の表面に刃を入れて、前記複数の不連続部を形成する、請求項13に記載の感圧素子の製造方法。 - 前記複数の不連続部を形成する工程は、
液状のポリマー樹脂に導電性フィラーを複合させた複合材料を前記基板上に塗布し、
前記複合材料の表面に、前記複数の不連続部を形成するための版を押し付け、
前記版を押し付けた前記複合材料を硬化する、請求項13に記載の感圧素子の製造方法。 - 請求項13〜15のいずれか一項に記載の感圧素子の製造方法により得られた感圧素子を設け、
前記感圧素子に、押圧された前記感圧素子の押圧位置を検出するセンサ設ける、タッチパネルの製造方法。
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