JPWO2017130751A1 - 熱電変換素子及び熱電変換素子の取付構造 - Google Patents

熱電変換素子及び熱電変換素子の取付構造 Download PDF

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Abstract

熱を電気に変換する熱電変換素子について,熱電変換層の電極間の温度差を大きくする。熱電変換素子(11)は,可撓性を有する基材シート(12)に,熱電変換層(13)と,熱電変換層の長手側端部に設けられた第1電極(14a)および第2電極(14b)と,基材シートの裏面に第1電極と重なる位置に設けた断熱層(15)とを備える。このため熱電変換素子を発熱部品(18)に取付けると,第1電極は,断熱層によって嵩上げされて第2電極よりも発熱部品から離間するとともに,断熱層によって発熱部品からの熱伝導が抑制される。こうして第1電極とそれを設けた熱電変換層の一端部と,第2電極とそれを設けた熱電変換層の他端部との温度差を大きくすることができ,熱電変換素子の電力変換効率が高まる。

Description

本発明は、熱を電気に変換する熱電変換素子に関する。
熱電変換素子は、半導体等で形成した熱電変換材料の両端に温度差を与えると、その温度差に比例した起電力が得られる素子である。この現象はゼーベック効果と呼ばれ、大きな起電力を得るために多くの研究機関でゼーベック係数の高い材料が研究されている。こうした熱電変換素子の電力変換効率は、材料の特性と温度差に依存する。したがって、同一の材料を用いる場合には、効果的に素子の両端の温度差を高める素子構造が電力変換効率を高める鍵となる。
このような熱電変換素子として、特開平9−008362号公報(特許文献1)には、π型の構造が記載されている。また、特開2014−146708号公報(特許文献2)には、平坦な熱電変換層の両端に電極を設け、断熱層と高熱伝導層を特定の位置に配置することで、熱電変換層の両端に温度差を生じさせる構造が記載されている。
特開平9−008362号公報 特開2014−146708号公報
しかしながら、特開平9−008362号公報(特許文献1)に記載されているπ型熱電変換素子は、熱電変換層を電極で挟む構造であることから、熱電変換層を薄くすると電極間の温度差が小さくなるため、有意な温度差を得るために熱電変換層の厚みを大きくする必要があった。上記文献では、1mm〜2mmまたは2mm〜3mmが熱電変換層の最適の厚さであることが記載されている。
また、特開2014−146708号公報(特許文献2)に記載されている構造では、平坦な熱電変換層の両端に温度差を生じさせるために、多くの部材を必要としておりコスト高になるという問題があった。また、高熱伝導層の他に粘着層、接着層、吸熱層などの多くの層を介して電極に熱を伝えるため、それらの多数の層が熱伝導を阻害し熱伝導効率が悪いという問題もあった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものである。すなわち、本発明は、熱電変換素子について、従来にない新たな構成によって熱電変換層の両端の温度差を大きくすることを目的とする。また、本発明は熱電変換素子を簡易な構成で実現することを目的とする
上記目的を達成する本発明は以下のとおり構成される。
即ち、本発明は、可撓性を有する熱電変換層と、熱電変換層の一端部に設けた第1電極と、熱電変換層の他端部に設けた第2電極と、熱電変換層の厚み方向で第1電極と重なる位置に設けた断熱層とを備え、熱電変換層は、断熱層を発熱部品に取付けた状態で、第1電極が断熱層によって第2電極よりも発熱部品から離間するように、撓み変形するものである熱電変換素子を提供する。
また、本発明は、発熱部品に対する前記熱電変換素子の取付構造であって、発熱部品に、少なくとも断熱層の厚さ分の距離を隔てて第1電極を第2電極よりも離間させて配置する熱電変換素子の取付構造を提供する。
本発明の熱電変換素子とその取付構造によれば、断熱層を発熱部品に取付けた状態で、第1電極が断熱層によって第2電極よりも発熱部品から離間するように、熱電変換層が撓み変形するものである。
このため第1電極とそれを形成した熱電変換素子の一端部については、断熱層の厚さ分だけ発熱部品から離間することによる空間的な隔たりと、断熱層が介在することによる断熱効果との重畳的な作用によって、発熱部品の熱を伝えにくくすることができる。
これに対して第2電極とそれを形成した熱電変換素子の他端部については、断熱層を介さずに第1電極よりも発熱部品に近接して取付けられるため、発熱部品の熱を伝えやすくすることができる。
本発明ではこのように第1電極と第2電極との間の温度差を大きくすることで電力変換効率を高めることができる。
前記本発明の熱電変換素子は、より具体的には以下の2つの発明として構成することができる。
第1に本発明は、可撓性を有する基材シートと、基材シートに設けた可撓性を有する熱電変換層と、熱電変換層の一端部に設けた第1電極と、熱電変換層の他端部に設けた第2電極と、基材シートの厚み方向で第1電極と重なる位置に設けた断熱層とを備え、基材シート及び熱電変換層は、断熱層を発熱部品に取付けた状態で、第1電極が断熱層によって第2電極よりも発熱部品から離間するように、撓み変形するものである熱電変換素子を提供する。
第2に本発明は、離型シートと、離型シートに設けた可撓性を有する熱電変換層と、熱電変換層の一端部に設けた第1電極と、熱電変換層の他端部に設けた第2電極と、離型シートの厚み方向で第1電極と重なる位置に設けた断熱層とを備えており、離型シート及び熱電変換層は、断熱層を発熱部品に取付けた状態で、第1電極が断熱層によって第2電極よりも発熱部品から離間するように、撓み変形するものである熱電変換素子を提供する。本発明において離型シートは、前記撓み変形した状態で剥離可能なものとすることができる。
前記第1及び第2の熱電変換素子は、前述のように熱電変換層の両端部の温度差を大きくできる効果を、基材シートまたは離型シートと、熱電変換層と、電極と、断熱層とを備える簡易な構成で実現することができる。
基材シートまたは離型シートは平坦形状とすることができるから、熱電変換層や配線等を印刷により簡単に形成することができる。またその場合に、熱電変換層の厚みを均一に形成し易く、配線の微細化も容易である。
前記熱電変換層は、シートの厚み方向ではなく面方向の温度差を利用するため薄膜にすることができる。加えて、薄膜状の各層を形成した後に断熱層を形成すれば、断熱層も略平坦なシート上に形成できる。そのため、断熱層の厚さもまた均一に印刷形成することができる。
さらに、前記第1及び第2の熱電変換素子によれば、平坦なシートに均一な薄膜として熱電変換層等の各層を形成し易いにも関わらず、実際の使用時には、3次元的な構造を有する熱電変換素子と同等の性能を発揮する。すなわち、この熱電変換素子は薄型で単純な構成でありながら、熱電変換層の電極間の温度差を大きくすることができる。
前記本発明の断熱層の厚さは0.1〜2.0mmとすることができる。
断熱層の厚さを0.1〜2.0mmとしたため、熱電変換層の温度差を大きくしつつ、熱電変換素子の厚さが厚くなりすぎないようにすることができる。
前記本発明については、第1電極の端から第2電極の端までの長さを1〜50mmとすることができる。
前記長さを1〜50mmとしたため、断熱層の厚さに対応した長さを確保することができる。
前記本発明については、熱電変換層を覆う保護層を備えることができる。保護層を設けたため、熱電変換素子の耐久性を高めることができる。
そしてこの保護層は、断熱層と重なる位置にある薄肉部と、断熱層と重ならない位置にある厚肉部とを有するものとすることができる。これによれば熱電変換素子を発熱部品に取付けた状態で、断熱層の上方に位置する熱電変換素子の上面が突出しないか突出を少なくすることができる。
前記本発明については、発熱部品に貼付する粘着層を備えることができる。粘着層を設けたため、高温部品に対する貼付が容易である。
本発明によれば、単純な構成でありながら、熱電変換層の電極間の温度差を大きくすることができ、薄型の熱電変換素子を提供することができる。
第1実施形態の熱電変換素子の平面図である。 図1のSA−SA線断面図である。 図2の熱電変換素子の貼付構造を示す断面図である。 変形例1の熱電変換素子の図2相当断面図である。 図4の熱電変換素子の貼付構造を示す断面図である。 第2実施形態の熱電変換素子の図2相当断面図である。 図6の熱電変換素子の貼付構造を示す断面図である。 第3実施形態の熱電変換素子の図2相当断面図である。 図8の熱電変換素子の貼付構造を示す断面図である。 変形例2の熱電変換素子の図2相当断面図である。 図10の熱電変換素子の貼付構造を示す断面図である。 従来技術の熱電変換素子を示す図2相当断面図である。
実施形態に即してさらに詳しく説明する。なお、各実施形態において同一の材質、組成、製法、作用、効果等については重複説明を省略する。
第1実施形態[図1〜図3]
本実施形態の熱電変換素子11およびその貼付構造について説明する。図1には熱電変換素子11の平面図、図2にはその断面図を示す。熱電変換素子11は、基材シート12と、熱電変換層13a〜13dと、第1電極14aおよび第2電極14bと、断熱層15と、を備えている。
基材シート12の表裏両面のうち、説明の便宜上、後述する断熱層15とは反対側の第1表面を表面12aとし、断熱層15と接触する側の第2表面を裏面12bと呼ぶものとする。この基材シート12の表面12a側には、略長方形状の4つの熱電変換層13a〜13dが設けられている。この各熱電変換層13a〜13dの長手側の両端部には、第1電極14aおよび第2電極14bが設けられている。ここで、4つの熱電変換層13a〜13dを区別しない場合には熱電変換層13と記述する。また、第1電極14aと第2電極14bを区別しない場合には電極14と記述する。
熱電変換層13aの一方側端部には第2電極14bが設けられており、この第2電極14bは外部接点14dとなっている。一方、熱電変換層13aの他方側端部には第1電極14aが設けられている。そして、この第1電極14aは配線14cを通じて、熱電変換層13bの第2電極14bに導通接続されている。熱電変換層13bの第2電極14bとは反対側の第1電極14aは配線14cを通じて、熱電変換層13cの第2電極14bに導通接続されている。また、熱電変換層13cの第1電極14aは配線14cを通じて、熱電変換層13dの第2電極14bに通じている。そして、その第2電極14bと反対側の第1電極14aは、配線14cを通じて基材シート12の左端(図1)に伸長しており、外部接点14dとなっている。こうした構造は、図1の平面視で見ると、基材シート12の中央側に第1電極14aが、基材シート12の端部側に第2電極14bが配置するようになっている。
基材シート12の表面12a側には、全ての熱電変換層13と電極14等を覆い、外部接点14dを露出する保護層16が設けられている。なお、図1では保護層16は説明の便宜上、二点鎖線の想像線で示している。
また、基材シート12の裏面12b側には、平面視で全ての熱電変換層13の第1電極14aと重なる位置に断熱層15が設けられている。
そして、基材シート12の裏面12bや断熱層15の裏面には粘着層17が設けられている。
熱電変換素子11を構成する上記各部材について説明する。
基材シート12は、可撓性を備えた絶縁性の樹脂フィルムであり、用いられる材料としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂、ポリエチレンナフタレート(PEN)樹脂、ポリカーボネート(PC)樹脂、ポリイミド(PI)樹脂、メタアクリル(PMMA)樹脂、ポリプロピレン(PP)樹脂、ポリウレタン(PU)樹脂、ポリアミド(PA)樹脂、ポリエーテルサルフォン(PES)樹脂、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)樹脂、トリアセチルセルロース(TAC)樹脂、シクロオレフィンポリマー(COP)等などを挙げることができる。
基材シート12には、熱電変換層13や電極14との密着性を高めるプライマー層や、後述する発熱部品18との密着性を高める表面処理を施したものを用いても良い。
基材シート12の厚みは、10〜200μmとすることが好ましい。200μmまでの厚みがあれば熱電変換素子11としての強度を充足し、200μmを超えて厚くするほど強度を高める必要性に乏しい。また、200μmを超えて厚くすれば発熱部品18からの熱が伝わり難くなるという不都合もある。一方、10μm未満では、基材としての耐久性が不十分となるおそれがある。
熱電変換層13としては、p型熱電変換材料やn型熱電変換材料である半導体、酸化物熱電材料等、あるいはスピンゼーベック効果を利用できる磁性材料等の無機熱電変換材料、導電性高分子を主体とする有機熱電変換材料等を用いることができる。より具体的には、無機熱電変換材料としては、BiTe等の半導体、CoO系の層状コバルト酸化物、充填スクッテルダイトやクラスレート化合物、ホイッスラー型化合物、有機熱電変換材料としては、カーボンナノチューブやその他のカーボンナノ材料を分散させたポリアニリンやポリエチレンジオキシチオフェン等の導電性高分子などを例示することができる。
従来技術として例示したπ型熱電変換素子は、熱電変換層を電極で挟む構造であるため熱電変換層を厚み方向で変形させるという発想がなく、また厚み方向で生じる電極間の温度差を利用するため、温度差を大きくするために熱電変換層を厚くするため、熱電変換層を変形させること自体が困難である。これに対して本願発明に係る実施形態の熱電変換素子11は、熱電変換層13が撓み変形することで、第1電極14aを断熱層15によって第2電極14bよりも発熱部品18から離間させて熱電変換層13の両端の温度差を大きくする。したがって、熱電変換層13をなす有機熱電変換材料、無機熱電変換材料は、そうした熱電変換層13の撓み変形を許容する可撓性を有するものが使用される。また、こうした熱電変換材料の可撓性や材料特性、さらに熱電変換素子11のデバイスサイズを考慮すると、有機熱電変換材料でなる熱電変換層13の厚さは10〜500μm、無機熱電変換材料でなる熱電変換層13の厚さは0.1〜10μmが好ましい厚みとして考えられる。
熱電変換層13の電極間距離(両側に第1電極14aと第2電極14bを備える熱電変換層13の長さ)が1〜50mmの範囲となるように形成することが好ましい。電極間距離が1mm未満では熱電変換層13の両端に充分な温度差を生じさせることが困難である。一方、50mmを超えて電極間距離を大きくしても熱電変換層13の両端の温度差を大きくすることが困難であり、また電極間距離の増大とともに電極間の抵抗値も大きくなってかえって熱電変換効率が悪化するおそれがある。1〜50mmの電極間距離があれば熱の伝わりを充分抑制できて好ましい。
電極14には、電気配線に利用する導電性材料を用いることができる。例えば、銅、ニッケル、銀、アルミニウムなどの金属や、銀等の導電性粒子をバインダーに分散させた導電性材料が挙げられる。これらの中でも特にバインダーに導電性粒子を分散させた導電性ペースト(導電性塗液)が好ましい。導電性ペーストは、印刷して回路パターンを形成できるため、従来技術のような銅箔をエッチングして形成する回路パターンよりも少ない工程数で配線自由度の高い回路を形成できる利点がある。
導電性ペーストは、(1)導電性粒子とバインダーを溶剤に溶解したり、(2)導電性粒子とバインダーの前駆体(主剤と硬化剤)を溶剤に溶解したり、(3)バインダーの前駆体が液状の場合には、バインダーの前駆体に導電性粒子を分散させたりしたものを用いることができる。なお、導電性ペーストには前記成分に加えて分散剤、消泡剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤などを適宜添加してもよい。
導電性粒子としては、金属でなる粒子を用いることができ、具体的には銀、銅、アルミニウム、ニッケルやそれらの合金、あるいは金属を銀や金でコーティングした粒子を挙げることができる。これらの中でも導電性が高く、耐候性を備えた銀粒子を用いることが好ましい。
バインダーとしては、有機高分子を用いることができる。具体的にはアクリル、エポキシ、ポリエステル、ポリウレタン、フェノール樹脂、メラミン樹脂、シリコーン、ポリアミド、ポリイミド、ポリ塩化ビニル、などの各種樹脂を例示することができる。これらの中でもポリエステルが好ましい。
電極14の厚みは2〜50μmとすることができる。また、4〜20μmとすることが好ましい。2μm未満では、抵抗値が高くなるおそれがあり、50μmを超えると、導電性ペーストの使用量が増えることからコスト高となる。厚さを4μm以上とすれば、低抵抗の電極14とすることができ、また、厚さを20μm以下とすれば、電極14とその周囲の基材シート12の表面との間の段差が小さくなり、さらに保護層16を塗布する際の気泡の混入を抑えることができる。
電極14は、前記導電性ペーストを用いるのであれば、それを印刷して基材シート12上に塗布形成することができる。電極14以外の配線14cや外部接点14dについても、電極14と同じ材料を用いて、同時に形成することができる。
断熱層15としては、熱伝導率が0.1W/m・K以下の材料を用いることが好ましい。具体的には、高分子の発泡体や高分子に中空フィラーを充填した高分子多孔体や、エアロゲルなどの無機材料からなる無機多孔体等を用いることができる。これらの中でも、可撓性が得られることや製造の容易さから、高分子の発泡体を用いることが好ましい。
発泡体の材質としては樹脂やゴムであり、例えばポリスチレン、ポリウレタン、ポリエチレン、シリコーン、アクリロニトリルコポリマー、ポリオレフィンゴム、アクリルゴム、フッ素ゴム等が挙げられる。
発泡体のタイプとしては、連続気泡タイプと独立気泡タイプの何れであっても良いが、連続気泡タイプは、連続した孔内を気体が対流して熱が伝わるおそれがあるのに対して、独立気泡タイプでは気体が対流しないため、より断熱効果を高めることができる。そのため、独立気泡タイプを用いることが好ましい。
高分子の発泡体からなる断熱層15は、機械的発泡法、物理的発泡法、化学的発泡法によって製造することができる。
中空フィラーを充填するポリマー組成物には、ウレタン、シリコーン、アクリルゴム、ポリオレフィンゴム等が挙げられる。また、中空フィラーとしては、ガラスバルーン、シリカバルーン、カーボンバルーン、アルミナバルーン、ジルコニアバルーン等から選択される無機中空フィラーや、フェノール樹脂、ユリア樹脂、アクリロニトリル、塩化ビニリデン、アクリル酸エステルおよびメタクリル酸エステルから選択されるモノマーの重合物、並びにこれらの2種類以上のモノマーの共重合物から選択される有機中空フィラー等が挙げられるが、フェノール樹脂、ユリア樹脂、塩化ビニリデン、アクリロニトリル、アクリル酸エステルおよびメタクリル酸エステルから選択されるモノマーの重合物並びにこれらの2種類以上のモノマーの共重合物から選択される有機中空フィラーが好ましい。
こうした中空フィラーの比重は、無機中空フィラーで0.1〜0.8程度であり、有機中空フィラーで0.01〜0.2程度である。また、中空フィラーの平均粒子径は2μm〜100μm程度が好ましい。
中空フィラーを充填するポリマー組成物中への中空フィラーの配合量は、ポリマー組成物100重量部に対し、無機中空フィラーの場合で20〜30重量部、有機中空フィラーの場合で5〜20重量部とすることが好ましい。
断熱層15の配置を、基材シート12の裏面12bであって、4つある第1電極14aと平面視で重なる位置としたのは、第1電極14aと、その第1電極14a側の熱電変換層13の端部への熱伝達を抑制するためである。こうして、この熱電変換層13の端部を、これとは反対の第2電極14b側の熱電変換層13の端部に対して相対的に低温にすることができる。
断熱層15の厚みは0.1mm〜2mmとすることが好ましく、0.5mm〜1.5mmとすることがより好ましい。厚さが0.1mm未満では、第1電極14aと第2電極14bの温度差が大きくならないおそれがあり、厚さが2mmを超えても温度差はあまり変化しない。また、厚さが2mmを超えて大きくなると、基材シート12を撓ませた際の歪みが大きくなりすぎて断線するおそれがあり、基材シート12の歪みを小さくするには厚さを1.5mm以下とすることが好ましい。
保護層16は、熱電変換層13や電極14等を擦れや酸化から保護するために設けられる絶縁性の樹脂被膜である。また、電極14が銀を含む場合にその硫化を防止する手段としても好適である。
保護層16とする樹脂材料には、硬質の樹脂が好ましく、例えば、アクリル系やウレタン系、エポキシ系、ポリオレフィン系の樹脂、その他の樹脂を挙げることができる。なお、ここでいう「硬質」とは撓み変形しない程度の「硬質」を意味するのではなく、図3で示すように基材シート12の変形に伴い追随変形できるだけの柔軟性を有するものである。
保護層16の厚さは、6〜30μmとすることができ、好ましくは10〜20μmである。30μmを超えると柔軟性に乏しくなり、6μm未満であると熱電変換層13や電極14の保護が不十分となるおそれがある。
熱電変換素子11は、図2に示すように、平坦な基材シート12の両面に熱電変換層13や断熱層15等の各部位が形成されている。この熱電変換素子11を発熱部品18に取付ける際には、図3で示すように、断熱層15の表面と、基材シート12の裏面12bの露出面が、粘着層17を介して発熱部品18に貼り付いて密着する構造となる。そのため、取付状態ではこれらの表面が発熱部品18の表面に沿って面一となる。換言すれば、基材シート12の第1電極14aとその周囲は、断熱層15の厚さの分だけ発熱部品18から離間することになる。
こうした熱電変換素子11とその取付構造によれば、基材シート12が平坦であることから、熱電変換層13や配線14c等の素子を構成する回路要素を印刷で容易に形成できる。熱電変換層13の厚みを均一にし易く、また微細な配線14cを形成することができる。さらに、熱電変換層13や配線14cを形成した後に断熱層15を印刷形成すれば、断熱層15もまた略平坦な基材シート11上に設けることができ、断熱層15の厚さもまた均一なものとすることができる。
熱電変換素子11の貼付構造によれば、その製造時には、平坦な基材シート12に素子を構成する回路要素を均一な薄膜で形成し易く、その使用時には、3次元構造を有する熱電変換素子と同等の性能を発揮することができる。
熱電変換素子11の第2電極14b側では、基材シート12が粘着層17を介するものの、実質的には発熱部品18に対して直接接触する構成となる。したがって、多数の余分な層を介さずに発熱部品18から第2電極14b側の熱電変換層13に熱を伝えることができる。そうした一方で、熱電変換素子11の第1電極14a側では、基材シート12が断熱層15の厚さの分だけ発熱部品18から離間する。したがって、断熱層15の断熱効果と、距離をおいて離れたことによる空間的な隔たりとによって、第1電極14a側の熱電変換層13に熱を伝え難くすることができる。
熱電変換素子11は、薄型で単純な構成とすることができ、厚み方向ではなく面方向の温度差を利用して、熱電変換層13における電極14a側と電極14b側の両端部間の温度差を大きくすることができるので、電力変換効率を高めることができる。
また、発熱部品18の表面に凹凸や段差があるような場合であっても、発熱部品18と熱電変換層13との間に基材シート12を介して固着するため、この凹凸や段差を基材シート12で覆うことから、熱電変換素子11を発熱部品18に圧着する際に熱電変換層13が破損し難い。したがって、表面に凹凸や段差が設けられた発熱部品18に固着する際には熱電変換素子11は好ましい態様である。
変形例1[図4、図5]
図4には、熱電変換素子11の変形例である熱電変換素子21を示す。また、図5には、その熱電変換素子21の取付構造を示す。
熱電変換素子21が熱電変換素子11と異なるのは、保護層16の形状である。即ち、熱電変換素子11の保護層16は発熱部品18に取付ける前の状態で上面が平坦面として形成されている。これに対して熱電変換素子21では、発熱部品18に取付ける前の状態で、第1電極14aと重なる位置周辺に薄厚部16aが形成されており、第2電極14bと重なる位置周辺に薄厚部16aよりも厚い厚肉部16bを形成したものである。薄厚部16aに対する厚肉部16bの厚さの増加分tは、断熱層15の厚さt2に対応したものとすることが好ましい。
熱電変換素子21は、保護層16が第2電極14bと重なる位置周辺に厚肉部16bを有するため、この部分の基材シート12を発熱部品18に接触させると、図5で示すように、発熱部品18側に厚肉部16bが変形して、表面12a側で薄肉部16aに対する厚肉部16bの膨らみが低減するか無くなって、保護層16の表面は実質的に平坦状になる。
熱電変換素子21によれば、熱電変換素子21の保護層16の表面を平坦状に近づけることができる。そのため、この保護層16に接触させる発熱部品18よりも低温の他の部品を密着させることができ、熱電変換素子21の第1電極14a側の中央部をより低温にすることができる。
第2実施形態[図6、図7]
図6には、本実施形態で説明する熱電変換素子31を示す。また、図7には、この熱電変換素子31の取付構造を示す。
熱電変換素子31は、基材シート12の裏面12bに、熱電変換層13と電極14、断熱層15を設けている。また、先の実施形態で説明した熱電変換素子11に備わる保護層16は設けていない。外部接点14dは、基材シート12に設けたスルーホール12cを通じて基材シート12の表面12aに形成されている。また、熱電変換層13や電極14にはその表面を覆う粘着層17を設けている。
熱電変換素子31を発熱部品18に貼付する際には、図7で示すように、断熱層15の表面と基材シート12の裏面12bの露出面とに形成された粘着層17が発熱部品18に密着する構造となる。そのため、貼付時にはこれらの表面が発熱部品18の表面に沿って面一となる。換言すれば、基材シート12の第1電極14aとその周囲は、断熱層15の厚さの分だけ発熱部品18から離間することになる。
また、熱電変換素子31では、発熱部品18の熱が基材シート12を介さずに熱電変換層13や第1電極13aに伝わる構成となっている。したがって、第1実施形態と比べると基材シート12を介さないだけ発熱部品18の熱が熱電変換層13に伝わり易くなっている。
また、熱電変換素子31では、発熱部品18と熱電変換層13の間に基材シート12を介さない構成であるため、発熱部品18の表面が平滑な場合に好ましく用いることができる。発熱部品18の表面に凹凸や段差があると熱電変換層13や電極14を傷つけるおそれがあるからである。
熱電変換素子31は保護層16を備えていないため、保護層16を設ける工程の分だけコストを削減することができ、また保護層16の厚みを設けない分だけ薄型の熱電変換素子31とすることができる。
第3実施形態[図8、図9]
図8には、第3実施形態の熱電変換素子41を示す。また、図9には、この熱電変換素子41の取付構造を示す。
熱電変換素子41は、基材シート12を設けていない点に特徴がある。基材シート12の代わりに離型シート19を準備し、この離型シート19上に保護層16、熱電変換層13、電極14、断熱層15、粘着層17を順次積層して構成している。なお、保護層16は、図1で想像線により示す第1実施形態の保護層16と同じ多角形の平面形状であり、熱電変換層13、電極14、断熱層15を形成していない部分には粘着層17が直接積層する構成となっている。
熱電変換素子41を発熱部品18に取付ける際には、図9で示すように、熱電変換層13、電極14、断熱層15、保護層16の表面に積層する粘着層17を発熱部品18に貼り付けて密着させてから、離型シート19を剥離する。換言すれば、離型シート19上に設けた熱電変換素子41を発熱部品18の表面に転写している。
離型シート19としては、保護層16および電極14を剥離可能な樹脂フィルムでなる離型フィルムや離型紙を用いることができる。低価格で入手が容易である剥離処理をしたポリエチレンテレフタレートフィルムは好適な一例である。
先の実施形態で説明した熱電変換素子11で用いた基材シート12に比べて、熱電変換素子41に形成する保護層16を薄膜にすることができる。そのため、熱電変換素子41の厚さをより薄型にすることができる。また、保護層16が薄膜であることから、低温側の部材に接触した際に冷却され易い。そのため、発熱部品18に接触する第2電極14b側と、低温部材に接触する第1電極14a側との温度差を大きくすることができる。
本実施形態では、先の実施形態で説明した熱電変換素子31のようなスルーホール12cを設けることなく、表面12a側に外部接点14dを露出させることができる。
変形例2[図10、図11]
図10には、本実施形態で説明する熱電変換素子51を示す。また、図11には、この熱電変換素子51の取付構造を示す。
熱電変換素子51は、断熱層15を基材シート12の両外側に設けたことを特徴とする。こうした構成の場合は、断熱層15に重なる位置に第1電極14aが設けられ、第2電極14bは基材シート12の中央側に設けられる。つまり、第1実施形態と比較すると第1電極14aと第2電極14bの位置が入れ替わった形となる。そして本実施形態では基材シート12の外周側にある第1電極14a側が高温に、基材シート12の中央側にある第2電極14b側が低温になり、両電極14a,14b間に所定の温度差を生じさせることができる。熱電変換素子51の構成は、発熱部品18が小さい場合や、発熱部品18に温度勾配があり高温領域が狭い場合などに好適に採用できる。
上記実施形態は本発明の例示であり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、実施形態の変更または公知技術の付加や、組合せ等を行い得るものであり、それらの技術もまた本発明の範囲に含まれるものである。
例えば、変形例1と変形例2を組合せた実施形態として、変形例2で示した両外側に断熱層15を設ける場合に、変形例1で示した両外側に厚盛りにした保護層15を変形して、第1電極14aに対応する中央側を厚盛りにした保護層15を形成することができる。
具体的な実験例に基づいて本発明をさらに説明する。
<試料の作製>
次に説明する試料1〜試料7の熱電変換素子を作製し種々の試験を行った。
試料1
試料1として、図1、図2で示す構造の熱電変換素子を作製した。基材シートとしては、縦50mm、横100mm、厚さ100μmのポリエチレンテレフタレート樹脂を準備し、その一方面にBiTeからなり、電極間距離30mm、幅5mm、厚さ1μmの熱電変換層を4つ形成した。そして、銀ペーストで、図1に示すように4つの熱電変換層それぞれを接続し、レジストインクで熱電変換層と配線を覆う厚さ15μmの保護層を形成した。次に、基材シートの他方面に厚さ0.1mmの断熱層を形成して試料1を得た。なお、断熱層は、アクリル樹脂からなり、密度が0.25g/cm、熱伝導率0.055W/m・K、独立気泡の発泡層とした。
試料2〜試料5
断熱層の厚さを表1に示す厚さにそれぞれ変更した以外は試料1と同様にして試料2〜試料5の熱電変換素子を作製した。
試料6
断熱層を設けなかった以外は試料1と同様にして試料6の熱電変換素子を作製した。
試料7
図12で示すように、断熱層(15)に並べて断熱層と同じ厚さ0.5mmの熱伝導層(20)を形成した以外は試料1と同様にして比較例としての試料7の熱電変換素子を作製した。なお、熱伝導層としては、シリコーンゴムに酸化アルミニウムを配合した熱伝導率1.3W/m・Kの熱伝導性シートを用いた。
Figure 2017130751
<温度試験>
上記試料1〜試料7の熱電変換素子を発熱部材に貼付した後、各熱電変換素子の所定部位の温度測定を行い、その温度特性について評価を行った。
熱電変換素子の発熱部品への取付け
平面視で縦100mm、横200mmの大きさで100Wのラバーヒーターの表面に、各熱電変換素子を密着して配置させた。ラバーヒーターは熱電変換素子よりも大きく、全体を略均一に加熱することが可能である。そして、ラバーヒーターに10Vの交流電圧を印加して30分後の温度を測定した。
各温度の測定
熱電変換層の高温側端部の温度、および低温側端部の温度は、日本アビオニクス株式会社製赤外線サーモグラフィ「NeOThermoTVS−700」によって測定した。また、その温度差を計算した。これらの結果も表1に示す。
温度差の分析
試料1〜試料4を見ると、厚さが厚いほど温度差が大きくなり、好ましいことがわかる。特に断熱層を設けない試料6との比較から0.1mmの断熱層を設けるだけでも、大きな温度差が得られることがわかった。また、断熱層の厚さが0.1〜1.5mmの範囲ではおおむね厚みに比例して温度差が大きなっており、この範囲では断熱層の厚みを増すことが効果的であることがわかった。一方、厚さが1.5mmの試料4と厚さが2.0mmの試料4の比較では、温度差の増大はやや小さいものとなっていた。このことから、断熱層の厚さは0.5mm〜1.5mmの範囲が好ましいことがわかった。
また、断熱層と熱伝導層を並べて配置した試料7については、試料1よりも温度差が小さく、図12で示す従来の構成に見られる熱伝導層を配置した熱電変換素子に対して、本発明の構成が極めて優位であることがわかった。
1、11、21、31、41、51 熱電変換素子
12 基材シート
12a 表面(第1表面)
12b 裏面(第2表面)
12c スルーホール
13 熱電変換層
13a〜13d 熱電変換層
14 電極
14a 第1電極
14b 第2電極
14c 配線
14d 外部接点
15 断熱層
16 保護層
16a 薄肉部
16b 厚肉部
17 粘着層
18 発熱部品
19 離型シート
20 熱伝導層

Claims (10)

  1. 可撓性を有する熱電変換層と、
    熱電変換層の一端部に設けた第1電極と、
    熱電変換層の他端部に設けた第2電極と、
    熱電変換層の厚み方向で第1電極と重なる位置に設けた断熱層とを備え、
    熱電変換層は、断熱層を発熱部品に取付けた状態で、第1電極が断熱層によって第2電極よりも発熱部品から離間するように、撓み変形するものである熱電変換素子。
  2. 可撓性を有する基材シートと、
    基材シートに設けた可撓性を有する熱電変換層と、
    熱電変換層の一端部に設けた第1電極と、
    熱電変換層の他端部に設けた第2電極と、
    基材シートの厚み方向で第1電極と重なる位置に設けた断熱層とを備え、
    基材シート及び熱電変換層は、断熱層を発熱部品に取付けた状態で、第1電極が断熱層によって第2電極よりも発熱部品から離間するように、撓み変形するものである熱電変換素子。
  3. 離型シートと、
    離型シートに設けた可撓性を有する熱電変換層と、
    熱電変換層の一端部に設けた第1電極と、
    熱電変換層の他端部に設けた第2電極と、
    離型シートの厚み方向で第1電極と重なる位置に設けた断熱層とを備えており、
    離型シート及び熱電変換層は、断熱層を発熱部品に取付けた状態で、第1電極が断熱層によって第2電極よりも発熱部品から離間するように、撓み変形するものである熱電変換素子。
  4. 離型シートが前記撓み変形した状態で剥離可能である
    請求項3記載の熱電変換素子。
  5. 断熱層の厚さが0.1〜2.0mmである
    請求項1〜請求項4何れか1項記載の熱電変換素子。
  6. 熱電変換層に設けた第1電極の端から第2電極の端までの長さが1〜50mmである
    請求項1〜請求項5何れか1項記載の熱電変換素子。
  7. 熱電変換層を覆う保護層を有する
    請求項1〜請求項6何れか1項記載の熱電変換素子。
  8. 保護層は、断熱層と重なる位置にある薄肉部と、断熱層と重ならない位置にある厚肉部とを有する
    請求項7記載の熱電変換素子。
  9. 発熱部品に貼り付ける粘着層を有する
    請求項1〜請求項8何れか1項記載の熱電変換素子。
  10. 発熱部品に対する請求項1〜請求項9何れか1項記載の熱電変換素子の取付構造であって、発熱部品に、少なくとも断熱層の厚さ分の距離を隔てて第1電極を第2電極よりも離間させて配置する熱電変換素子の取付構造。
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