JP2017044661A - 使用済み核燃料用容器の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な方法で、非充填領域を形成しながら、放射線を良好に遮蔽可能な中性子遮蔽体を形成できる使用済み核燃料用容器の製造方法を提供する。【解決手段】使用済み核燃料用容器1を製造する際は、まず、外周面から外方に向かって複数の伝熱フィン11が延びている本体2に対して、外側を覆うように外筒3を被せることにより、複数の充填領域12が形成される。そして、各充填領域12に型部材13が配置されることにより、1対の凹部131Aによって囲まれた領域が非充填領域20として形成される。その後、非充填領域20を除く各充填領域12に型部材13と同種の樹脂材料が充填されることにより、型部材13及び充填された樹脂材料を遮蔽部とし、非充填領域20を中空部とする各中性子遮蔽体が形成される。【選択図】 図6

Description

本発明は、本体と外筒との間に樹脂材料の充填領域及び非充填領域が形成される使用済み核燃料用容器の製造方法に関するものである。
従来から、内筒と、内筒を覆うように配置される外筒と、内筒と外筒との間に配置される中性子遮蔽体とを備える使用済み核燃料用容器が知られている。使用済み核燃料用容器は、使用済み核燃料を内筒の内部に収容した状態で保管される。そして、使用済み核燃料用容器では、収容する使用済み核燃料から放出される放射線のうち、中性子は、主として中性子遮蔽体によって遮蔽される。
この種の使用済み核燃料用容器として、内筒の軸線方向において中性子遮蔽体を複数に分割し、複数の中性子遮蔽体の間に、中性子遮蔽体が充填されない非充填領域(隙間)を設けた使用済み核燃料用容器が提案されている(例えば、下記特許文献1参照)。
この使用済み核燃料用容器では、中性子遮蔽体は、樹脂材料から形成されている。そして、使用済み核燃料用容器内で熱が発生すると、中性子遮蔽体は、熱膨張する。また、熱膨張した中性子遮蔽体は、非充填領域に入り込むように熱膨張する。
このように、この使用済み核燃料用容器では、複数の中性子遮蔽体の間の非充填領域が、中性子遮蔽体が熱膨張する際の伸び代を収容する領域となる。
特開2006−226787号公報
上記のような従来の使用済み核燃料用容器の製造方法では、予め複数に分割された中性子遮蔽体が製造される。そして、当該製造した複数の中性子遮蔽体は、非充填領域が確保されるようにして、内筒と外筒との間に配置される。そのため、使用済み核燃料用容器の製造方法が複雑になる。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、簡易な方法で、非充填領域を形成しながら、放射線を良好に遮蔽可能な中性子遮蔽体を形成できる使用済み核燃料用容器の製造方法を提供することを目的とする。
(1)本発明に係る使用済み核燃料用容器の製造方法は、外筒設置工程と、型配置工程と、遮蔽体形成工程と、を含む。前記外筒設置工程では、内部に使用済み核燃料を収容可能であり、外周面から外方に向かって複数の伝熱フィンが延びている筒状の本体に対して、外側を覆うように外筒を被せる。前記型配置工程では、前記本体の外周面と前記外筒の内周面との間において、前記複数の伝熱フィンの間に形成された複数の充填領域のそれぞれに、樹脂材料からなる型部材を配置することにより、非充填領域を形成する。前記遮蔽体形成工程では、前記非充填領域を除く前記複数の充填領域のそれぞれに前記型部材と同種の樹脂材料を充填することにより、前記型部材及び当該充填された樹脂材料を遮蔽部とする複数の中性子遮蔽体を形成する。
このような方法によれば、本体の外周面と外筒の内周面との間に型部材を配置し、非充填領域を除く複数の充填領域のそれぞれに樹脂材料を充填するのみで、非充填領域を形成しながら、中性子遮蔽体を形成できる。
また、型部材が、充填された樹脂材料とともに遮蔽部を形成するため、より多くの樹脂材料で放射線(中性子)を遮蔽できる。
そのため、簡易な方法で、非充填領域を形成しながら、放射線(中性子)を良好に遮蔽可能な中性子遮蔽体を形成できる。
(2)また、前記型配置工程では、前記非充填領域を前記本体の軸線方向に沿って形成してもよい。
このような方法によれば、各中性子遮蔽体が熱膨張したときに各中性子遮蔽体の膨張代となる非充填領域を、使用済み核燃料用容器内において効率的に確保できる。
その結果、各中性子遮蔽体が熱膨張したときに、本体、伝熱フィン及び外筒に負荷がかかることを効率的に抑制できる。
(3)また、前記型配置工程では、前記型部材を前記本体の外周面に取り付けることにより、前記型部材と前記本体の外周面との間に前記非充填領域を形成してもよい。
このような方法によれば、型部材を本体の外周面に取り付けることにより、非充填領域を形成する。
そのため、使用済み核燃料用容器内において、非充填領域を安定的に配置できる。
また、本体の外周面に沿って非充填領域が形成されるため、伝熱フィンに沿って非充填領域が形成されるような構成と比較して、放射線(中性子)を良好に遮蔽できる。
(4)また、前記型配置工程では、前記型部材を前記外筒の内周面に取り付けることにより、前記型部材と前記外筒の内周面との間に前記非充填領域を形成してもよい。
このような方法によれば、型部材を外筒の内周面に取り付けることにより、非充填領域を形成する。
そのため、使用済み核燃料用容器内において、非充填領域を安定的に配置できる。
また、外筒の内周面に沿って非充填領域が形成されるため、伝熱フィンに沿って非充填領域が形成されるような構成と比較して、放射線(中性子)を良好に遮蔽できる。
本発明によれば、本体の外周面と外筒の内周面との間に型部材を配置し、非充填領域を除く複数の充填領域のそれぞれに樹脂材料を充填するだけの簡易な方法で、非充填領域を形成しながら、放射線を良好に遮蔽可能な中性子遮蔽体を形成できる。
本発明の第1実施形態により製造された使用済み核燃料用容器であって、保管される状態の使用済み核燃料用容器を示した斜視図である。 図1の使用済み核燃料用容器が輸送される状態を示した斜視図である。 図1の使用済み核燃料用容器を示した平断面図である。 図1の使用済み核燃料用容器を示した側断面図である。 図4の本体、伝熱フィン、外筒及び中性子遮蔽体を示した平断面図である。 図1の使用済み核燃料用容器の製造方法を説明するための平断面図である。 本発明の第2実施形態に係る使用済み核燃料用容器の製造方法を説明するための平断面図である。 本発明の第3実施形態に係る使用済み核燃料用容器の製造方法を説明するための平断面図である。
1.使用済み核燃料用容器の全体構成
図1は、本発明の第1実施形態に係る使用済み核燃料用容器1であって、保管される状態の使用済み核燃料用容器1を示した斜視図である。なお、図1では、使用済み核燃料用容器1の一部を切り欠いて示している。
使用済み核燃料用容器1は、使用済み核燃料を収容するためのものであって、本体2と、外筒3と、遮蔽体4と、バスケット5と、蓋体6とを備えている。
本体2は、略円筒形状に形成されており、例えば、低合金鋼又は炭素鋼からなる。本体2は、軸線方向における一端部が閉塞されており、軸線方向における他端部に開口2Aが形成されている。
外筒3は、本体2の外方に配置されている。外筒3は、本体2と軸線を共有する略円筒形状に形成されており、例えば、炭素鋼又はステンレス鋼からなる。すなわち、外筒3は、本体2の外周面に対して間隔を隔てて対向するように本体2を覆っている。
遮蔽体4は、本体2と外筒3との間に配置されている。後述するように、遮蔽体4は、放射線(中性子)を遮蔽するように構成されている。
バスケット5は、本体2内に収容されている。バスケット5は、厚板形状のブロックを複数積層することにより構成されており、内部に複数の収容室5Aが形成されている。
蓋体6は、本体2の他端部に取り付けられている。蓋体6は、円板形状に形成されており、本体2の開口2Aを密閉するように覆っている。
使用済み核燃料用容器1では、バスケット5の収容室5A内に使用済み核燃料が収容される。そして、使用済み核燃料用容器1は、本体2の開口2Aが蓋体6により密閉され、本体2の軸線が上下方向に沿い、かつ、蓋体6が上方に配置される状態で保管される。このように、使用済み核燃料用容器1は、使用済み核燃料を、バスケット5を介して本体2内に収容する。また、本体2(バスケット5)内に収容された使用済み核燃料から放出される放射線(中性子)は、遮蔽体4によって遮蔽される。
また、使用済み核燃料用容器1は、使用済み核燃料を輸送する輸送用容器としても用いられる。
図2は、図1の使用済み核燃料用容器1が輸送される状態を示した斜視図である。なお、図2では、使用済み核燃料用容器1の一部を切り欠いて示している。
使用済み核燃料を輸送する際は、使用済み核燃料が収容された状態の使用済み核燃料用容器1において、本体2の両端部に緩衝体7が取り付けられる。そして、使用済み核燃料用容器1は、本体2の軸線が水平方向に沿う状態を保つようにして輸送される。また、輸送中に、仮に使用済み核燃料用容器1を落下などさせても、緩衝体7によって本体2に伝わる衝撃が弱められるため、使用済み核燃料用容器1を安全に輸送できる。
2.遮蔽体、及び、遮蔽体周囲の部材の詳細構成
図3は、図1の使用済み核燃料用容器1を示した平断面図である。
なお、以下の説明では、使用済み核燃料用容器1を、水平面に載置した状態を基準として説明する。
使用済み核燃料用容器1においては、本体2と外筒3との間に複数の伝熱フィン11が配置されている。
各伝熱フィン11は、上下方向(本体2の軸線方向)に延びる板形状に形成されており、例えば、銅などの熱伝導率が高い材料からなる。各伝熱フィン11は、本体2の外周面から外筒3の内周面に向かって延びている。すなわち、各伝熱フィン11は、本体2の軸線方向と直交する方向に向かって延びている。より具体的には、各伝熱フィン11は、本体2の径方向に対して傾斜する方向に向かって延びている。複数の伝熱フィン11は、本体2の周方向において、互いに間隔を隔てて配置されている。
図4は、図1の使用済み核燃料用容器1を示した側断面図である。図3及び図4に示すように、使用済み核燃料用容器1においては、本体2の外周面と外筒3の内周面との間において、複数の伝熱フィン11の間に複数の充填領域12が形成されている。具体的には、各充填領域12は、本体2の外周面と、外筒3の内周面と、隣り合う伝熱フィン11における互いに対向する対向面によって形成されている。各充填領域12は、上下方向に延びている。
遮蔽体4は、複数の中性子遮蔽体41から構成されている。各中性子遮蔽体41は、各充填領域12内に充填されている。各中性子遮蔽体41は、中性子などの放射線を遮蔽する樹脂材料からなる。各中性子遮蔽体41の内部には、中空部42が形成されている。
図5は、図4の本体2、伝熱フィン11、外筒3及び中性子遮蔽体41を示した平断面図である。図4及び図5に示すように、各中空部42は、上下方向に見たときの形状が、本体2の径方向に対する直交方向に延びる長穴状であって、上下方向に沿って延びている。各中空部42は、上下方向に見たときに、各中性子遮蔽体41の中央部に配置されている。各中空部42の縁部は、本体2の外周面、外筒3の内周面、及び、各伝熱フィン11と間隔を隔てて配置されている。各中空部42は、各中性子遮蔽体41の上端部から下端部にわたって配置されている。
なお、各中空部42は、各中性子遮蔽体41の内部に配置されていればよい。例えば、各中空部42は、外筒3側に配置されてもよく、本体2側に配置されてもよい。
具体的には、図5に示すように、各中空部42は、本体2の径方向(幅方向)の寸法L1が、例えば、0.5cm以上、2.0cm以下である。また、各中空部42は、本体2の径方向に対する直交方向の寸法L2が、例えば、10cm以上、13cm以下である。また、図4に示すように、各中空部42は、上下方向の寸法L3が、例えば、400cm以上、500cm以下である。
各中性子遮蔽体41では、中空部42を除く部分が遮蔽部43として形成されている。各中性子遮蔽体41は、遮蔽部43によって放射線(中性子)を遮蔽する。
3.使用済み核燃料用容器の製造方法
図6は、図1の使用済み核燃料用容器1の製造方法を説明するための平断面図である。なお、図6では、後述する型部材を概略的に示している。
使用済み核燃料用容器1を製造する際は、まず、本体2の外周面に対して、複数の伝熱フィン11が溶接により取り付けられる。そして、外周面から外方に向かって複数の伝熱フィン11が延びている本体2の外側を覆うように外筒3が被せられる。
次いで、外筒3の内周面に対して、複数の伝熱フィン11を溶接により取り付ける。このようにして、本体2の外周面、外筒3の内周面、及び、複数の伝熱フィン11により、複数の充填領域12が形成される。
その後、各充填領域12内に型部材13を配置する。
型部材13は、長尺状の部材であって、水素原子を多く含む樹脂材料からなり、例えば、エポキシ系樹脂などの樹脂材料からなる。型部材13は、1対の分割部材131を備えている。
各分割部材131は、長尺状の板状に形成されている。各分割部材131には、凹部131Aが形成されている。
凹部131Aは、分割部材131の一方面から内側に向かって窪んでいる。凹部131Aは、分割部材131の長手方向の一端から他端にわたって形成されている。
そして、この1対の分割部材131は、凹部131Aが互いに対向する状態で接合される。さらに、1対の凹部131Aの一端部が、樹脂材料によって閉塞される。このようにして、型部材13が形成される。
また、型部材13は、その長手方向が本体2の軸線方向に沿うように、各充填領域12内に配置される。なお、各型部材13は、図示しない保持部材によって、各充填領域12内において一定位置を保つように保持されている。
このとき、本体2の軸線方向に見ると、各型部材13は、各充填領域12の中央部に配置されている。また、型部材13は、各充填領域12の一端部から他端部にわたって配置されている。
なお、各型部材13は、各充填領域12の内部に配置されていればよい。例えば、各型部材13は、外筒3側に配置されてもよく、本体2側に配置されてもよい。
各充填領域12内に型部材13が配置された状態において、1対の凹部131Aによって囲まれた領域が非充填領域20として形成される。すなわち、非充填領域20は、各充填領域12内において、本体2の軸線方向に延びるように形成されており、かつ、本体2の軸線方向に見たときに、各充填領域12内の中央部に配置されている。
なお、非充填領域20は、各充填領域12の内部に配置されていればよい。例えば、各型部材13は、外筒3側に配置されてもよく、本体2側に配置されてもよい。
その後、本体2の軸線が上下方向に沿った状態とされる。このとき、本体2は、図4とは上下反転させた状態となる。
この状態で、各充填領域12に、液状の樹脂材料が充填される。具体的には、各非充填領域20を除く各充填領域12に、樹脂材料が充填される。なお、この各充填領域12に充填される樹脂材料は、型部材13を形成する樹脂材料と同種の樹脂材料である。また、同種の樹脂材料とは、型部材13を形成する樹脂材料と同一の樹脂材料だけでなく、同一の主成分を有する樹脂材料を含む概念である。
そして、充填した樹脂材料が硬化することにより、その樹脂材料、及び、型部材13が一体となり、各中性子遮蔽体41が形成される。このようにして、型部材13及び充填された樹脂材料を遮蔽部43とし、非充填領域20を中空部42とする複数の中性子遮蔽体41が形成される(図5参照)。
その後は、本体2が、上下反転されることにより図4の状態となり、上記した使用済み核燃料用容器1を構成する各部材が適宜取り付けられることにより、使用済み核燃料用容器1が構成される。
図1に示すように、このようにして製造した使用済み核燃料用容器1を保管している間には、使用済み核燃料用容器1内において熱が発生する。そして、図5に示すように、その熱によって、各中性子遮蔽体41は、各充填領域12内において熱膨張する。このとき、各中性子遮蔽体41は、各中空部42側を膨張代として膨張する。
なお、上記の説明では、各充填領域12には、本体2の軸線方向に延びる1つの型部材13が配置されるとしたが、型部材13が予め本体2の軸線方向に複数に分割され、当該分割された部材が各充填領域12内に順次配置されて、各充填領域12内で型部材13が構成されてもよい。
4.作用効果
(1)本実施形態では、図6に示すように、各充填領域12に型部材13が配置されて非充填領域20が形成される。そして、非充填領域20を除く各充填領域12に型部材13と同種の樹脂材料が充填されることにより、型部材13及び充填された樹脂材料を遮蔽部43(図5参照)とする各中性子遮蔽体41(図5参照)が形成される。
そのため、各充填領域12に型部材13を配置し、非充填領域20を除く各充填領域12に樹脂材料を充填するのみで、非充填領域20を形成しながら、中性子遮蔽体41を形成できる。
また、充填された樹脂材料が、型部材13と一体となって遮蔽部43を形成するため、より多くの樹脂材料で放射線(中性子)を遮蔽できる。
そのため、簡易な方法で、非充填領域20を形成しながら、放射線(中性子)を良好に遮蔽可能な中性子遮蔽体41を形成できる。
(2)また、本実施形態では、図6に示すように、非充填領域20は、本体2の軸線方向に沿って形成される。そして、その非充填領域20は、各中性子遮蔽体41が形成された状態で、中空部42として形成される。
そのため、各中性子遮蔽体41が熱膨張したときに各中性子遮蔽体41の膨張代となる中空部42(非充填領域20)を、使用済み核燃料用容器内において効率的に確保できる。
その結果、各中性子遮蔽体41が熱膨張したときに、本体2、伝熱フィン11及び外筒3に負荷がかかることを効率的に抑制できる。
5.第2実施形態
図7及び図8を参照して、本発明の他の実施形態について説明する。なお、以下において、上記した第1実施形態と同様の構成には同様の符号を付し、その説明を省略する。
上記した第1実施形態では、型部材13は、凹部131Aが形成された1対の分割部材131が接合されることにより形成される。そして、その型部材13が各充填領域12内の中央部に配置されることにより、非充填領域20が形成される。
対して、第2実施形態では、図7に示すように、型部材14が、各充填領域12内において、本体2に沿うように配置される。
詳しくは、第2実施形態では、各充填領域12内に、型部材13に代えて、型部材14が配置される。
型部材14は、長尺状の部材であって、水素原子を多く含む樹脂材料からなり、例えば、エポキシ系樹脂などの樹脂材料からなる。型部材14は、長手方向に見たときの形状がU字状に形成されている。型部材14には、凹部14Aが形成されている。
凹部14Aは、長手方向に見たときの形状が矩形状であって、型部材14の一方面から内側に向かって窪んでいる。また、図示しないが、型部材14では、その長手方向の一端部において、凹部14Aが閉塞されている。
型部材14は、本体2の外周面に沿うようにして、各充填領域12内に配置される。具体的には、型部材14は、その長手方向が本体2の軸線方向に沿い、凹部14Aが本体2の外周面に対向する状態を保つようにして、各充填領域12内に配置される。
そして、型部材14は、本体2の外周面に樹脂材料31により取り付けられる。なお、この樹脂材料31は、型部材14を形成する樹脂材料と同種の樹脂材料である。
ただし、型部材14は、当該型部材14を形成する樹脂材料とは異種の樹脂材料により本体2の外周面に取り付けられてもよいし、樹脂材料以外の材料を用いて本体2の外周面に取り付けられてもよい。
このようにして、各充填領域12内において、型部材14の凹部14Aと、本体2の外周面とによって囲まれる非充填領域21が形成される。すなわち、非充填領域21は、型部材14と本体2の外周面との間に形成される。
より具体的には、非充填領域21は、各充填領域12内において、本体2の軸線方向に延びている。非充填領域21は、本体2の軸線方向に見たときの形状が矩形状であって、本体2の外周面に沿って延びている。
次いで、各充填領域12に、型部材14を形成する樹脂材料と同種の樹脂材料が充填される。
そして、充填した樹脂材料が硬化することにより、充填した樹脂材料、型部材14、及び、樹脂材料31が一体となり、各中性子遮蔽体41(図3参照)が形成される。
本実施形態によれば、第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
また、本実施形成では、図7に示すように、型部材14が本体2の外周面に取り付けられることにより、型部材14と本体2の外周面との間に非充填領域21が形成される。
そのため、使用済み核燃料用容器1内において、非充填領域21を安定的に配置できる。
また、本体2の外周面に沿って非充填領域21が形成されるため、伝熱フィン11に沿って非充填領域21が形成されるような構成と比較して、放射線(中性子)を良好に遮蔽できる。
6.第3実施形態
上記した第1実施形態では、型部材13は、凹部131Aが形成された1対の分割部材131が接合されることにより形成される。そして、その型部材13が各充填領域12内の中央部に配置されることにより、非充填領域20が形成される。
対して、第3実施形態では、図8に示すように、型部材15が、各充填領域12内において、外筒3に沿うように配置される。
詳しくは、第3実施形態では、各充填領域12内に、型部材13に代えて、型部材15が配置される。
型部材15は、長尺状の部材であって、水素原子を多く含む樹脂材料からなり、例えば、エポキシ系樹脂などの樹脂材料からなる。型部材15は、長手方向に見たときの形状がU字状に形成されている。型部材15には、凹部15Aが形成されている。
凹部15Aは、長手方向に見たときの形状が矩形状であって、型部材15の一方面から内側に向かって窪んでいる。また、図示しないが、型部材15では、その長手方向の一端部において、凹部15Aが閉塞されている。
型部材15は、外筒3の内周面に沿うようにして、各充填領域12内に配置される。具体的には、型部材15は、その長手方向が本体2の軸線方向に沿い、かつ、凹部15Aが外筒3の内周面に対向する状態を保つようにして、各充填領域12内に配置される。
そして、型部材15は、外筒3の内周面に樹脂材料32により取り付けられる。なお、この樹脂材料32は、型部材15を形成する樹脂材料と同種の樹脂材料である。
ただし、型部材15は、当該型部材15を形成する樹脂材料とは異種の樹脂材料により外筒3の内周面に取り付けられてもよいし、樹脂材料以外の材料を用いて外筒3の内周面に取り付けられてもよい。
このようにして、各充填領域12内において、型部材15の凹部15Aと、外筒3の内周面とによって囲まれる非充填領域22が形成される。すなわち、非充填領域22は、型部材15と外筒3の内周面との間に形成される。
より具体的には、非充填領域22は、各充填領域12内において、本体2の軸線方向に延びている。非充填領域22は、本体2の軸線方向に見たときの形状が矩形状であって、外筒3の内周面に沿って延びている。
次いで、各充填領域12に、型部材15を形成する樹脂材料と同種の樹脂材料が充填される。
そして、充填した樹脂材料が硬化することにより、充填した樹脂材料、型部材15、及び、樹脂材料32が一体となり、各中性子遮蔽体41(図3参照)が形成される。
本実施形態によれば、第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
また、本実施形成では、図8に示すように、型部材15が外筒3の内周面に取り付けられることにより、型部材15と外筒3の内周面との間に非充填領域22が形成される。
そのため、使用済み核燃料用容器1内において、非充填領域22を安定的に配置できる。
また、外筒3の内周面に沿って非充填領域22が形成されるため、伝熱フィン11に沿って非充填領域22が形成されるような構成と比較して、放射線(中性子)を良好に遮蔽できる。
1 使用済み核燃料用容器
2 本体
3 外筒
11 伝熱フィン
12 充填領域
13〜15 型部材
20〜22 非充填領域
41 中性子遮蔽体
43 遮蔽部

Claims (4)

  1. 内部に使用済み核燃料を収容可能であり、外周面から外方に向かって複数の伝熱フィンが延びている筒状の本体に対して、外側を覆うように外筒を被せる外筒設置工程と、
    前記本体の外周面と前記外筒の内周面との間において、前記複数の伝熱フィンの間に形成された複数の充填領域のそれぞれに、樹脂材料からなる型部材を配置することにより、非充填領域を形成する型配置工程と、
    前記非充填領域を除く前記複数の充填領域のそれぞれに前記型部材と同種の樹脂材料を充填することにより、前記型部材及び当該充填された樹脂材料を遮蔽部とする複数の中性子遮蔽体を形成する遮蔽体形成工程と、を含むことを特徴とする使用済み核燃料用容器の製造方法。
  2. 前記型配置工程では、前記非充填領域を前記本体の軸線方向に沿って形成することを特徴とする請求項1に記載の使用済み核燃料用容器の製造方法。
  3. 前記型配置工程では、前記型部材を前記本体の外周面に取り付けることにより、前記型部材と前記本体の外周面との間に前記非充填領域を形成することを特徴とする請求項1または2に記載の使用済み核燃料用容器の製造方法。
  4. 前記型配置工程では、前記型部材を前記外筒の内周面に取り付けることにより、前記型部材と前記外筒の内周面との間に前記非充填領域を形成することを特徴とする請求項1または2に記載の使用済み核燃料用容器の製造方法。
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