JP2023056325A - 放射性物質収納容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】放射性物質からの崩壊熱による温度分布における最高温度を抑制することで、要求される基準温度に対する裕度を確保する。【解決手段】放射性物質収納容器は、放射性物質を収納するための容器であり、少なくとも一部の表面は、面内方向における第1熱伝導率と面外方向に沿った第2熱伝導率とが異なる異方性伝熱材によって覆われる。【選択図】図5

Description

本開示は、放射性物質収納容器に関する。
原子力発電プラントの原子炉などで発生した放射性物質を収納するための放射性物質収納容器が知られている。この種の放射性物質収納容器は、例えば本体胴の内部空間に設けられたバスケット内に放射性物質を収納するが、収納された放射性物質からの崩壊熱によって温度上昇が生じる。例えば特許文献1には、放射性物質が収納されるバスケットにヒートパイプを埋込設置することで、除熱性能を向上させた放射性物質収納容器が開示されている。
特開平1-259299号公報
バスケットに収納された放射性物質からの崩壊熱は、熱伝達や輻射によって、放射性物質収納容器の構造レイアウトや放射性物質の収納レイアウトに応じて、放射性物質収納容器に特定の箇所を最高温度とする熱分布を形成する。放射性物質収納容器に収納可能な放射性物質の数、量又は熱量などは、このような熱分布における最高温度が要求される基準温度を満たす範囲で設定される。そのため、放射性物質収納容器の設計において、放射性物質の収納時における熱分布における最高温度に裕度を持たせることが重要である。上記特許文献1では、バスケットにヒートパイプを埋込設置することで除熱性能の向上を図っているが、その効果範囲はヒートパイプの近傍に限定的であり、放射性物質の収納時における熱分布における最高温度に裕度を持たせるに至っていない。
本開示の少なくとも一実施形態は上述の事情に鑑みなされたものであり、収納する放射性物質からの崩壊熱による温度分布における各部材の最高温度を抑制することで、要求される基準温度に対する裕度を確保可能な放射性物質収納容器を提供することを目的とする。
本開示の少なくとも一実施形態に係る放射性物質収納容器は、上記課題を解決するために、
放射性物質を収納するための放射性物質収納容器であって、
少なくとも一部の表面は、面内方向における第1熱伝導率と面外方向に沿った第2熱伝導率とが異なる異方性伝熱材によって覆われる。
本開示の少なくとも一実施形態によれば、収納する放射性物質からの崩壊熱による温度分布における各部材の最高温度を抑制することで、要求される基準温度に対する裕度を確保可能な放射性物質収納容器を提供できる。
幾つかの実施形態に係る放射性物質収納容器の基本構成を示す斜視図である。 図1に示す放射性物質収納容器の軸方向の断面図である。 図1に示す放射性物質収納容器の径方向の断面図である。 第1異方性伝熱材及び第2異方性伝熱材における熱伝導の異方性を示す模式図である。 一実施形態に係る放射性物質収納容器の軸方向に沿った断面構造を示す模式図である。 図5に示す放射性物質収納容器における温度分布の解析結果である。 他の実施形態に係る放射性物質収納容器の軸方向に沿った断面構造を示す模式図である。 他の実施形態に係る放射性物質収納容器の径方向に沿った断面構造を示す模式図である。 他の実施形態に係る放射性物質収納容器の軸方向に沿った断面構造を示す模式図である。 他の実施形態に係る放射性物質収納容器の蓋部に設けられたガスケットが挿入されるための凹部の近傍の拡大断面図である。 他の実施形態に係る放射性物質収納容器の軸方向に沿った断面構造を示す模式図である。 放射性物質収納容器1が備えるバスケットを構成するピースの斜視図である。 図12のピースから構成されるバスケットを有する放射性物質収納容器における熱伝導の様子を模式的に示す図である。 放射性物質収納容器における熱伝導の他の例を模式的に示す図である。
以下、添付図面を参照して幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
図1は幾つかの実施形態に係る放射性物質収納容器1の基本構成を示す斜視図であり、図2は図1に示す放射性物質収納容器1の軸方向の断面図であり、図3は図1に示す放射性物質収納容器1の径方向の断面図である。
放射性物質収納容器1は、使用済燃料等の放射性物質を輸送及び貯蔵するためのキャスクであり、放射性物質を収納するためのバスケット2と、バスケット2を囲む本体胴4と、本体胴4を閉じる蓋部6と、本体胴4を囲む外筒8とを備える。バスケット2は複数のピース(図12を参照)が組み合わされることにより、軸方向から見て格子状(マトリクス状)に配列された放射性物質の収納スペースを有する。本体胴4は、バスケット2を収納するための内部空間10を有する略円筒形状を有し、一端側に開口部12を有するとともに他端側が底部14で閉じられた有底形状を有する。
尚、バスケット2は、例えば炭素鋼、ステンレス鋼、ボロン添加ステンレス鋼、アルミ合金、ボロン添加アルミ合金などの金属材料から構成される。
蓋部6は、本体胴4の開口部12を閉じることにより、内部空間10に配置されるバスケット2に収納された放射性物質を外部から隔離する。本実施形態では、蓋部6は、内部空間10に面する第1蓋部6aと、第1蓋部6aより外側に設けられた第2蓋部6bとを備えた二重構造を有する。第1蓋部6a及び第2蓋部6bは、本体胴4の開口部12に設けられた第1段差部12a及び第2段差部12bにそれぞれ対応するフランジ形状を有しており、ボルト穴16に挿入されたボルト18によって本体胴4に対して締結されることにより着脱可能に固定される(図2を参照)。
尚、ボルト穴16及びボルト18は、第1蓋部6a及び第2蓋部6bのそれぞれにおいて周方向に沿って所定の間隔で複数設けられる。
第1蓋部6a及び第2蓋部6bのうち第1段差部12a及び第2段差部12bに対向する面上には、それぞれ凹部20(ガスケット溝)が設けられる。凹部20は周方向に沿って延在し、ガスケット22が配置されることにより、開口部12における本体胴4と蓋部6との気密性を向上させている。
本体胴4の外周側には、本体胴4の外周面を覆うように外筒8が設けられている。外筒8は本体胴4と同様に略円筒形状を有し、本体胴4に対して同軸に設けられる。本体胴4の外表面と外筒8の内表面との間には伝熱フィン24が周方向に間隔を空けて複数設けられる。これらの伝熱フィン24は、本体胴4と外筒8とを接続するように設けられており、伝熱フィン24を介して本体胴4内部で発生する熱を放射性物質収納容器1の外表面に逃がす機能を有する。
また放射性物質収納容器1は、バスケット2に収納された放射性物質からの中性子を遮蔽するための中性子遮蔽材26を備える。中性子遮蔽材26は例えば樹脂材である。本実施形態では、中性子遮蔽材26として、第1中性子遮蔽材26a、第2中性子遮蔽材26b、第3中性子遮蔽材26cが設けられている。第1中性子遮蔽材26aは、本体胴4の外表面及び外筒8の内表面の間で伝熱フィン24が設けられている空間に対して充填されることで、放射性物質収納容器1の側方に設けられる。第2中性子遮蔽材26bは、蓋部6に設けられており、より具体的には、第1蓋部6a及び第2蓋部6bの間に内蔵されている。第3中性子遮蔽材26cは本体胴4の底部14に内蔵されている。
尚、上記構成を有する放射性物質収納容器1は、床面上に架台50を介して縦置姿勢で保管されるが、本発明は横置き姿勢で保管される場合に適用してもよい。
上述の基本構成を有する放射性物質収納容器1は、以下に図5~図14を参照して説明するように、その少なくとも一部の表面が異方性伝熱材30によって覆われる。異方性伝熱材30は面内方向における第1熱伝導率σ1と面外方向に沿った第2熱伝導率σ2とが異なり、例えばグラフェンシートのようなグラフェンが積層された構成材である。これにより、放射性物質収納容器1に収納された放射性物質からの崩壊熱を異方性伝熱材30によって放射性物質収納容器の広い範囲にわたって分散させ、特定の箇所が高温になることを防止できる。その結果、放射性物質収納容器1における最高温度を低減させ、要求される基準温度に対する裕度を向上でき、裕度向上による放射性物質の収納数の増加や、高燃焼度燃料の収納が可能となる。
また以下の各実施形態では、異方性伝熱材30は、第1熱伝導率σ1が第2熱伝導率σ2より大きい第1異方性伝熱材30aと、第2熱伝導率σ2が第1熱伝導率σ1より大きい第1異方性伝熱材30bとの少なくとも一方を含む。図4は第1異方性伝熱材30a及び第2異方性伝熱材30bにおける熱伝導の異方性を示す模式図である。図4では、異方性伝熱材30が、被設置部材1´(例えば、前述の放射性物質収納容器1の少なくとも一部)上に設置された様子を模式的に示している。第1異方性伝熱材30aは第1熱伝導率σ1が第2熱伝導率σ2より大きいことにより、面内方向に沿った熱伝達に優れている。一方、第2異方性伝熱材30bは第2熱伝導率σ2が第1熱伝導率σ1より大きいことにより、面外方向に沿った熱伝達に優れている。このような第1異方性伝熱材30a及び第2異方性伝熱材30bは、例えばグラフェンシートのような熱伝導性に異方性がある材料の積層方向を調整することで適宜実現可能である。
尚、グラフェンが積層されて構成された異方性伝熱材30において熱伝導率が高い方向における熱伝導率(第1異方性伝熱材30aにおける第1熱伝導率σ1、及び、第2異方性伝熱材30bにおける第2熱伝導率σ2)は例えば700~1950[W/m・K]であり、熱伝導率が低い方向における熱伝導率(第1異方性伝熱材30aにおける第2熱伝導率σ2、及び、第2異方性伝熱材30bにおける第1熱伝導率σ1)は例えば10~20[W/m・K]である。
図5は一実施形態に係る放射性物質収納容器1の軸方向に沿った断面構造を示す模式図であり、図6は図5に示す放射性物質収納容器1における温度分布の解析結果である(図6では図5の構成を簡略化して示している)。本実施形態では、第1異方性伝熱材30aが本体胴4の内表面又は外表面の少なくとも一方に設けられる(図5では、第1異方性伝熱材30aが本体胴4の内表面及び外表面の両方に設けられている場合を例示しているが、いずれか一方にのみ設けられていてもよい)。
本実施形態によれば、バスケット2に収納された放射性物質からの崩壊熱は、仮に第1異方性伝熱材30aが設けられていない場合には、図6の左側に示すように、バスケット2から崩壊熱が周囲に伝達されることで、放射性物質収納容器1の軸方向中心部の近傍に温度が高い箇所が生じる。それに対して、本体胴4の内表面又は外表面の少なくとも一方に第1異方性伝熱材30aを設けることで、図6の右側に示すように、バスケット2からの崩壊熱は面内方向(軸方向)に沿って伝達され、本体胴4の広い範囲に対して分散される。その結果、バスケット2の最高温度が低減され、基準温度に対する裕度が確保できる。
また図5では図示を省略しているが、図2を参照して前述したように、本体胴4の外表面及び外筒8の内表面の間には第1中性子遮蔽材26aが設けられている。そのため図5の第1異方性伝熱材30aは、第1中性子遮蔽材26aに沿って配置されている。一般的に中性子遮蔽材は、放射性物質収納容器1の構成部材のうち比較的基準温度に対する裕度が小さいが、このように第1中性子遮蔽材26aに沿って第1異方性伝熱材30aを設けることで、裕度が小さい第1中性子遮蔽材26aの温度を好適に低減できる。
図7は他の実施形態に係る放射性物質収納容器1の軸方向に沿った断面構造を示す模式図である。本実施形態では、第1異方性伝熱材30aが外筒8の内表面又は外表面の少なくとも一方に設けられる(図7では、第1異方性伝熱材30aが外筒8の内表面及び外表面の両方に設けられている場合を例示しているが、いずれか一方にのみ設けられていてもよい)。
本実施形態によれば、外筒8の内表面又は外表面の少なくとも一方に第1異方性伝熱材30aを設けることで、図5を参照して前述した実施形態と同様に、バスケット2からの崩壊熱は面内方向(軸方向)に沿って伝達され、外筒8の広い範囲に対して分散される。その結果、外筒8の最高温度が低減され、基準温度に対する裕度が確保できる。
図8は他の実施形態に係る放射性物質収納容器1の径方向に沿った断面構造を示す模式図である。
本実施形態では、第1異方性伝熱材30aは、本体胴4と外筒8との間に設けられた複数の伝熱フィン24の表面を覆うように設けられる。これにより、バスケット2に収納された放射性物質からの崩壊熱が伝熱フィン24の特定の箇所に集中することなく広い範囲に対して分散できるので、放射性物質収納容器1における最高温度を好適に低減できる。
また伝熱フィン24の表面を覆う第1異方性伝熱材30aは、伝熱フィン24に隣接する本体胴4又は外筒8の少なくとも一方に至るまで延びてもよい。図8の例では、伝熱フィン24の表面を覆う第1異方性伝熱材30aが本体胴4の外表面を介して、隣り合う他の伝熱フィン24の表面に至るように延びている。これにより、本体胴4の熱を第1異方性伝熱材30aによって効率よく伝熱フィン24を通して外筒8に逃がすことができるため、バスケット2に収納された放射性物質からの崩壊熱をより広い範囲に分散できる。本実施形態では特に、伝熱フィン24の表面を覆う第1異方性伝熱材30aが本体胴4の外表面を介して、隣り合う別の伝熱フィン24に至るように設けられることで、本体胴4の周方向全体にわたって第1異方性伝熱材30aによって熱が分散されるように構成されている。
図9は他の実施形態に係る放射性物質収納容器1の軸方向に沿った断面構造を示す模式図である。本実施形態では、第1異方性伝熱材30aが蓋部6の内表面又は外表面の少なくとも一方に設けられる(図9では、第1異方性伝熱材30aが蓋部6(第1蓋部6a)の内表面(内部空間10に位置するバスケット2に対向する面)に設けられている場合を例示しているが、蓋部6の外表面に設けられていてもよい)。これにより、バスケット2に収納された放射性物質からの崩壊熱が蓋部6の特定の箇所に集中することなく広い範囲に対して分散できるので、蓋部6の最高温度が低減され、基準温度に対する裕度が確保できる。
また図9では図示を省略しているが、図2を参照して前述したように、蓋部6(第1蓋部6a及び第2蓋部6bの間)には第2中性子遮蔽材26bが設けられている。そのため図9の第1異方性伝熱材30aは、第2中性子遮蔽材26bに沿って配置されている。一般的に中性子遮蔽材は、放射性物質収納容器1の構成部材のうち比較的基準温度に対する裕度が小さいが、このように第2中性子遮蔽材26bに沿って第1異方性伝熱材30aを設けることで、裕度が小さい第2中性子遮蔽材26bの温度を好適に低減できる。
図10は他の実施形態に係る放射性物質収納容器1の蓋部6に設けられたガスケット22が挿入されるための凹部20の近傍の拡大断面図である。蓋部6に設けられる第1異方性伝熱材30aは、第1蓋部6a又は第2蓋部6bの少なくとも一方における凹部20を覆うように設けられてもよい。図10では、第1蓋部6a又は第2蓋部6bに設けられた凹部20に沿って、その周囲の表面に至るように第1異方性伝熱材30aが凹部20を覆っている様子が示されている。凹部20に配置されるガスケット22は、放射性物質収納容器1の構成部材のうち比較的基準温度に対する裕度が小さいが、このようにガスケット22が配置される凹部20を第1異方性伝熱材30aで覆うことで、放射性物質からの崩壊熱が凹部20に集中することを抑制し、凹部20に配置されるガスケット22の温度を好適に低減できる。
尚、第1蓋部6aは第2蓋部よりバスケット2側に位置するため、バスケット2に収納された放射性物質収納容器1からの崩壊熱の影響を受けやすい。そのため、第1蓋部6aに設けられた凹部20のみを第1異方性伝熱材30aで覆うようにしてもよい。この場合、第1異方性伝熱材30aの施工範囲を崩壊熱の影響を受けやすい第1蓋部6aの凹部20に限定することで、コスト削減を図りながらも、凹部20に配置されるガスケット22の温度を好適に低減できる。
図11は他の実施形態に係る放射性物質収納容器1の軸方向に沿った断面構造を示す模式図である。本実施形態では、第1異方性伝熱材30aが本体胴4の底部14の内表面又は外表面の少なくとも一方に設けられる(図11では、第1異方性伝熱材30aが底部14の内表面(内部空間10に位置するバスケット2に対向する面)に設けられている場合を例示しているが、底部14の外表面に設けられていてもよい)。これにより、バスケット2に収納された放射性物質からの崩壊熱が本体胴4の底部14の特定の箇所に集中することなく広い範囲に対して分散できるので、本体胴4の底部14の最高温度が低減され、基準温度に対する裕度が確保できる。
また図2を参照して前述したように、本体胴4の底部14には第3中性子遮蔽材26cが設けられている。そのため図11の第1異方性伝熱材30aは、第3中性子遮蔽材26cに沿って配置されている。一般的に中性子遮蔽材は、放射性物質収納容器1の構成部材のうち比較的基準温度に対する裕度が小さいが、このように第3中性子遮蔽材26cに沿って第1異方性伝熱材30aを設けることで、裕度が小さい第3中性子遮蔽材26cの温度を好適に低減できる。
図12は放射性物質収納容器1が備えるバスケット2を構成するピース35の斜視図であり、図13は図12のピース35から構成されるバスケット2を有する放射性物質収納容器1における熱伝導の様子を模式的に示す図である。図12に示すように、ピース35は、略板形状を基本とした中空体として構成されており、長手方向に沿って縁部に少なくとも1つの凹状の係合部36を有する。バスケット2は、このような係合部36が組み合わされることで複数のピース35から構成される。
本実施形態では、バスケット2を構成する各ピース35の内表面又は外表面の少なくとも一部に、異方性伝熱材30が設けられる(図12では一例として、ピース35の外表面を覆うように異方性伝熱材30が設けられている様子が示されている)。この異方性伝熱材30は第1異方性伝熱材30aであってもよく、第2異方性伝熱材30bであってもよい。また第1異方性伝熱材30a及び第2異方性伝熱材30bの両方を併用してもよい。これらの異方性伝熱材30は、バスケット2に収納される放射性物質の熱分布に応じて設けることができる。このように熱伝導率の異方性が異なる2種類の異方性伝熱材30を熱分布に応じてバスケット2を構成するピース35に設けることで、放射性物質収納容器1の構造変更を抑えつつ、放射性物質収納容器1における最高温度を好適に低減できる。
尚、バスケット2と本体胴4の内面との間には、例えばアルミニウム合金等の伝熱性材料からなる伝熱サポート部材が設けられることがあるが、このような伝熱サポート部材の表面の少なくとも一部に異方性伝熱材30を設けてもよい。
図13では、バスケット2に収納された放射性物質からの崩壊熱が、放射性物質が集中している中央側から端部に向けて伝達された後、径方向に沿って周囲の本体胴4に向けて放熱される様子が示されている。このような熱伝達を実現するために、例えば、バスケット2のうち温度が高くなる中央側に第1異方性伝熱材30aを配置することで、バスケット2の端部に向けて熱量を分散することで最高温度を低減させるとともに、バスケット2の端部側(上方又は下方)に第2異方性伝熱材30bを配置することで、バスケット2から周囲にある本体胴4への放熱を促進することができる。
図14は放射性物質収納容器1における熱伝導の他の例を模式的に示す図である。この例では、架台50上に設置された放射性物質収納容器1において、上部に比べて下部の放熱量が大きくなるように、外筒8の外表面に対して異方性伝熱材30が設けられる。このような熱伝導を実現するために、図14では、外筒8の外表面の上部に対して第2異方性伝熱材30bを設けるととともに、外筒8の外表面の下部に対して第1異方性伝熱材30aを設ける。これにより、バスケット2では、第1異方性伝熱材30aが設けられた下部と、第2異方性伝熱材30bが設けられた上部との間で温度差が大きくなることで、図14に示す熱伝達を実現することができる。このような外筒8の上下方向に沿った温度差は放射性物質収納容器1の周囲に上方に向かう上昇気流を発生させるため、放射性物質収納容器1と外気との間での熱交換を促進し、除熱性を向上できる。
以上説明したように上述の各実施形態によれば、収納する放射性物質からの崩壊熱による温度分布における最高温度を抑制することで、要求される基準温度に対する裕度を確保可能な放射性物質収納容器1を提供できる。
その他、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した実施形態を適宜組み合わせてもよい。
上記各実施形態に記載の内容は、例えば以下のように把握される。
(1)一態様に係る放射性物質収納容器は、
放射性物質を収納するための放射性物質収納容器(1)であって、
少なくとも一部の表面は、面内方向における第1熱伝導率(σ1)と面外方向に沿った第2熱伝導率(σ2)とが異なる異方性伝熱材(30)によって覆われる。
上記(1)の態様によれば、放射性物質を収納するための放射性物質収納容器の少なくとも一部の表面が異方性伝熱材で覆われる。これにより、放射性物質収納容器に収納された放射性物質からの崩壊熱を異方性伝熱材によって放射性物質収納容器の広い範囲にわたって分散させ、特定の箇所が高温になることを防止できる。その結果、放射性物質収納容器における各部材の最高温度を低減させ、各部材ごとに要求される基準温度に対する裕度を向上でき、裕度向上による放射性物質の収納数の増加や、高燃焼度燃料の収納が可能となる。
(2)他の態様では、上記(1)の態様において、
前記放射性物質収納容器は、
前記放射性物質を収納するためのバスケット(2)と、
前記バスケットを囲む本体胴(4)と、
前記本体胴の端部を閉じるための蓋部(6)と、
前記本体胴を囲む外筒(8)と、
を備える放射性物質収納容器であって、
前記異方性伝熱材は、前記バスケット、前記本体胴、蓋部及び前記外筒の少なくとも一部に設けられる。
上記(2)の態様によれば、放射性物質収納容器の主要構成であるバスケット、本体胴、蓋部、外筒の少なくとも一部に対して異方性伝熱材が設けられる。これにより、これらの部材に伝達される崩壊熱を分散させ、放射性物質収納容器における最高温度を好適に低減できる。
(3)他の態様では、上記(1)又は(2)の態様において、
前記異方性伝熱材は、前記第1熱伝導率が前記第2熱伝導率より大きい第1異方性伝熱材(30a)を含む。
上記(3)の態様によれば、放射性物質収納容器の少なくとも一部は、面内方向に沿った第1熱伝導率が、面外方向に沿った第2熱伝導率より大きな第1異方性伝熱材によって覆われる。これにより、放射性物質からの崩壊熱が特定の箇所に集中することなく面内方向に沿って分散されることで、放射性物質収納容器における最高温度を好適に低減できる。
(4)他の態様では、上記(3)の態様において、
前記放射性物質を収納するためのバスケット(2)を囲む本体胴(4)を備え、
前記第1異方性伝熱材は、前記本体胴の内表面又は外表面の少なくとも一方に設けられる。
上記(4)の態様によれば、放射性物質収納容器の本体胴の内表面又は外表面の少なくとも一方に、第1異方性伝熱材が設けられる。これにより、放射性物質からの崩壊熱が本体胴の特定の箇所に集中することなく広い範囲に対して分散できるので、放射性物質収納容器における最高温度を好適に低減できる。
(5)他の態様では、上記(3)又は(4)の態様において、
前記放射性物質を収納するためのバスケット(2)を囲む本体胴(4)と、
前記本体胴を囲む外筒(8)と
を備え、
前記第1異方性伝熱材は、前記外筒の内表面又は外表面の少なくとも一方に設けられる。
上記(5)の態様によれば、放射性物質収納容器の外筒の内表面又は外表面の少なくとも一方に、第1異方性伝熱材が設けられる。これにより、放射性物質からの崩壊熱が外筒の特定の箇所に集中することなく広い範囲に対して分散できるので、放射性物質収納容器における最高温度を好適に低減できる。
(6)他の態様では、上記(3)から(5)のいずれか一態様において、
前記放射性物質を収納するためのバスケット(2)を囲む本体胴(4)と、
前記本体胴を囲む外筒(8)と、
前記本体胴の外表面、及び、前記外筒の内表面の間に、周方向に間隔を空けて設けられた複数の伝熱フィン(24)を更に備え、
前記第1異方性伝熱材は、前記複数の伝熱フィンの表面を覆うように設けられる。
上記(6)の態様によれば、放射性物質収納容器が有する伝熱フィンに、第1異方性伝熱材が設けられる。これにより、放射性物質からの崩壊熱が伝熱フィンの特定の箇所に集中することなく広い範囲に対して分散できるので、放射性物質収納容器における最高温度を好適に低減できる。
(7)他の態様では、上記(3)から(6)のいずれか一態様において、
前記放射性物質を収納するためのバスケット(2)を囲む本体胴(4)と、
前記本体胴の一端を閉じる蓋部(6)と
を備え、
前記第1異方性伝熱材は、前記蓋部の内表面又は外表面の少なくとも一方に設けられる。
上記(7)の態様によれば、放射性物質収納容器の蓋部の内表面又は外表面の少なくとも一方に、第1異方性伝熱材が設けられる。これにより、放射性物質からの崩壊熱が蓋部の特定の箇所に集中することなく広い範囲に対して分散できるので、放射性物質収納容器における最高温度を好適に低減できる。
(8)他の態様では、上記(3)から(7)のいずれか一態様において、
前記放射性物質を収納するためのバスケット(2)を囲む本体胴(4)と、
前記本体胴の一端を閉じ、前記本体胴との間にガスケット(22)が配置される凹部(20)が設けられた蓋部(6)と
を備え、
前記第1異方性伝熱材は、前記凹部を覆うように設けられる。
上記(8)の態様によれば、放射性物質収納容器の蓋部が有するフランジ部に設けられた凹部を覆うように、第1異方性伝熱材が設けられる。凹部に配置されるガスケットは、放射性物質収納容器の構成部材のうち比較的基準温度に対する裕度が小さいが、このようにガスケットが配置される凹部を第1異方性伝熱材で覆うことで、放射性物質からの崩壊熱が凹部に集中することを抑制し、凹部に配置されるガスケットの温度を好適に低減できる。
(9)他の態様では、上記(3)から(8)のいずれか一態様において、
前記放射性物質を収納するためのバスケット(2)を囲む本体胴(4)を備え、
前記第1異方性伝熱材は、前記本体胴の底部(14)の内表面又は外表面の少なくとも一方に設けられる。
上記(9)の態様によれば、放射性物質収納容器を構成する本体胴の底部の内表面又は外表面の少なくとも一方に、第1異方性伝熱材が設けられる。これにより、放射性物質からの崩壊熱が底部の特定の箇所に集中することなく広い範囲に対して分散できるので、放射性物質収納容器における最高温度を好適に低減できる。
(10)他の態様では、上記(3)から(9)のいずれか一態様において、
前記放射性物質からの中性子を遮蔽するための中性子遮蔽材(26)を備え、
前記第1異方性伝熱材は、前記中性子遮蔽材に沿って設けられる。
上記(10)の態様によれば、放射性物質収納容器が備える中性子遮蔽材に沿って、第1異方性伝熱材が設けられる。中性子遮蔽材は、放射性物質収納容器の構成部材のうち比較的基準温度に対する裕度が小さいが、このように中性子遮蔽材に沿って第1異方性伝熱材を設けることで、裕度が小さい中性子遮蔽材の温度を好適に低減できる。
(11)他の態様では、上記(1)から(10)のいずれか一態様において、
前記異方性伝熱材は、前記第2熱伝導率が前記第1熱伝導率より大きい第2異方性伝熱材(30b)を含む。
上記(11)の態様によれば、放射性物質収納容器の少なくとも一部は、面外方向に沿った第2熱伝導率が、面内方向に沿った第1熱伝導率より大きな第2異方性伝熱材によって覆われる。これにより、放射性物質からの崩壊熱が特定の箇所に集中することなく面外方向に沿って分散されることで、放射性物質収納容器における最高温度を好適に低減できる。
(12)他の態様では、上記(11)の態様において、
前記放射性物質を収容するためのバスケット(2)を備え、
前記第2異方性伝熱材は、前記バスケットを構成するピース(35)の内表面又は外表面の少なくとも一部に設けられる。
上記(12)の態様によれば、放射性物質収納容器のバスケットの構成ピースの内表面又は外表面の少なくとも一方に、第2異方性伝熱材が設けられる。これにより、放射性物質からの崩壊熱がバスケットの特定の箇所に集中することなく広い範囲に対して分散できるので、放射性物質収納容器における最高温度を好適に低減できる。
(13)他の態様では、上記(1)から(12)のいずれか一態様において、
前記異方性伝熱材は、
前記面内方向の熱伝導率が前記面外方向の熱伝導率より大きい第1異方性伝熱材(30a)と、
前記面外方向の熱伝導率が前記面内方向の熱伝導率より大きい第2異方性伝熱材(30b)と、
を含み、
前記第1異方性伝熱材及び前記第2異方性伝熱材は、前記放射性物質の熱分布に応じて設けられる。
上記(13)の態様によれば、熱伝導率の異方性が異なる2種類の異方性伝熱材を熱分布に応じて放射性物質収納容器に設けることで、放射性物質収納容器の構造変更を抑えつつ、放射性物質収納容器における最高温度を好適に低減できる。
(14)他の態様では、上記(13)の態様において、
前記放射性物質収納容器が設置された状態において、前記第1異方性伝熱材は、前記第2異方性伝熱材より下方に設けられる。
上記(14)の態様によれば、設置状態にある放射性物質収納容器において、第1異方性伝熱材が第2異方性伝熱材より下方に設けられる。これにより、放射性物質収納容器の下部における放熱量が上部に比べて増加して、放射性物質収納容器に上下方向の温度差が生じる。このような温度差は放射性物質収納容器の周囲に上方に向かう気流を発生させるため、放射性物質収納容器の熱交換を促進し、除熱性を向上できる。
(15)他の態様では、上記(1)から(14)のいずれか一態様において、
前記異方性伝熱材は、グラフェンシートを含んでなる。
上記(15)の態様によれば、熱伝達率に異方性を有するグラフェンシートを用いて、前述の異方性伝熱材を実現してもよい。
1 放射性物質収納容器
2 バスケット
4 本体胴
6 蓋部
6a 第1蓋部
6b 第2蓋部
8 外筒
10 内部空間
12 開口部
12a 第1段差部
12b 第2段差部
14 底部
16 ボルト穴
18 ボルト
20 凹部
22 ガスケット
24 伝熱フィン
26 中性子遮蔽材
26a 第1中性子遮蔽材
26b 第2中性子遮蔽材
26c 第3中性子遮蔽材
30 異方性伝熱材
30a 第1異方性伝熱材
30b 第2異方性伝熱材
35 ピース
36 係合部
50 架台

Claims (15)

  1. 放射性物質を収納するための放射性物質収納容器であって、
    少なくとも一部の表面は、面内方向における第1熱伝導率と面外方向に沿った第2熱伝導率とが異なる異方性伝熱材によって覆われる、放射性物質収納容器。
  2. 前記放射性物質収納容器は、
    前記放射性物質を収納するためのバスケットと、
    前記バスケットを囲む本体胴と、
    前記本体胴の端部を閉じるための蓋部と、
    前記本体胴を囲む外筒と、
    を備える放射性物質収納容器であって、
    前記異方性伝熱材は、前記バスケット、前記本体胴、蓋部及び前記外筒の少なくとも一部に設けられる、請求項1に記載の放射性物質収納容器。
  3. 前記異方性伝熱材は、前記第1熱伝導率が前記第2熱伝導率より大きい第1異方性伝熱材を含む、請求項1又は2に記載の放射性物質収納容器。
  4. 前記放射性物質を収納するためのバスケットを囲む本体胴を備え、
    前記第1異方性伝熱材は、前記本体胴の内表面又は外表面の少なくとも一方に設けられる、請求項3に記載の放射性物質収納容器。
  5. 前記放射性物質を収納するためのバスケットを囲む本体胴と、
    前記本体胴を囲む外筒と
    を備え、
    前記第1異方性伝熱材は、前記外筒の内表面又は外表面の少なくとも一方に設けられる、請求項3又は4に記載の放射性物質収納容器。
  6. 前記放射性物質を収納するためのバスケットを囲む本体胴と、
    前記本体胴を囲む外筒と、
    前記本体胴の外表面、及び、前記外筒の内表面の間に、周方向に間隔を空けて設けられた複数の伝熱フィンを更に備え、
    前記第1異方性伝熱材は、前記複数の伝熱フィンの表面を覆うように設けられる、請求項3から5のいずれか一項に記載の放射性物質収納容器。
  7. 前記放射性物質を収納するためのバスケットを囲む本体胴と、
    前記本体胴の一端を閉じる蓋部と
    を備え、
    前記第1異方性伝熱材は、前記蓋部の内表面又は外表面の少なくとも一方に設けられる、請求項3から6のいずれか一項に記載の放射性物質収納容器。
  8. 前記放射性物質を収納するためのバスケットを囲む本体胴と、
    前記本体胴の一端を閉じ、前記本体胴との間にガスケットが配置される凹部が設けられた蓋部と
    を備え、
    前記第1異方性伝熱材は、前記凹部を覆うように設けられる、請求項3から7のいずれか一項に記載の放射性物質収納容器。
  9. 前記放射性物質を収納するためのバスケットを囲む本体胴を備え、
    前記第1異方性伝熱材は、前記本体胴の底部の内表面又は外表面の少なくとも一方に設けられる、請求項3から8のいずれか一項に記載の放射性物質収納容器。
  10. 前記放射性物質からの中性子を遮蔽するための中性子遮蔽材を備え、
    前記第1異方性伝熱材は、前記中性子遮蔽材に沿って設けられる、請求項3から9のいずれか一項に記載の放射性物質収納容器。
  11. 前記異方性伝熱材は、前記第2熱伝導率が前記第1熱伝導率より大きい第2異方性伝熱材を含む、請求項1から10のいずれか一項に記載の放射性物質収納容器。
  12. 前記放射性物質を収容するためのバスケットを備え、
    前記第2異方性伝熱材は、前記バスケットを構成するピースの内表面又は外表面の少なくとも一部に設けられる、請求項11に記載の放射性物質収納容器。
  13. 前記異方性伝熱材は、
    前記面内方向の熱伝導率が前記面外方向の熱伝導率より大きい第1異方性伝熱材と、
    前記面外方向の熱伝導率が前記面内方向の熱伝導率より大きい第2異方性伝熱材と、
    を含み、
    前記第1異方性伝熱材及び前記第2異方性伝熱材は、前記放射性物質の熱分布に応じて設けられる、請求項1から12のいずれか一項に記載の放射性物質収納容器。
  14. 前記放射性物質収納容器が設置された状態において、前記第1異方性伝熱材は、前記第2異方性伝熱材より下方に設けられる、請求項13に記載の放射性物質収納容器。
  15. 前記異方性伝熱材は、グラフェンシートを含んでなる、請求項1から14のいずれか一項に記載の放射性物質収納容器。
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