JP2001153992A - 放射性物質収納容器 - Google Patents
放射性物質収納容器Info
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- G—PHYSICS
- G21—NUCLEAR PHYSICS; NUCLEAR ENGINEERING
- G21F—PROTECTION AGAINST X-RADIATION, GAMMA RADIATION, CORPUSCULAR RADIATION OR PARTICLE BOMBARDMENT; TREATING RADIOACTIVELY CONTAMINATED MATERIAL; DECONTAMINATION ARRANGEMENTS THEREFOR
- G21F5/00—Transportable or portable shielded containers
- G21F5/005—Containers for solid radioactive wastes, e.g. for ultimate disposal
- G21F5/008—Containers for fuel elements
- G21F5/012—Fuel element racks in the containers
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- Physics & Mathematics (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- High Energy & Nuclear Physics (AREA)
- Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)
- Rigid Containers With Two Or More Constituent Elements (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 放射性物質の収納位置を定めるバスケットの
構造強度の確保と、放射線に対する遮蔽性能および除熱
性能の向上を図る。 【解決手段】 本発明の放射性物質収納容器１は、有底
円筒形状の容器本体２と、容器本体２内に設けられ、放
射性物質５が収納される空間を仕切る板状部材３Ａが格
子状に配置されたバスケット３と、容器本体２の開口端
部に装着される蓋部とを備えている。このような放射性
物質収納容器において、バスケット３の外周部を補強す
るサポートリブ６を設ける。このサポートリブ６は、バ
スケット３外周部に全周面に亘って設けられている。
構造強度の確保と、放射線に対する遮蔽性能および除熱
性能の向上を図る。 【解決手段】 本発明の放射性物質収納容器１は、有底
円筒形状の容器本体２と、容器本体２内に設けられ、放
射性物質５が収納される空間を仕切る板状部材３Ａが格
子状に配置されたバスケット３と、容器本体２の開口端
部に装着される蓋部とを備えている。このような放射性
物質収納容器において、バスケット３の外周部を補強す
るサポートリブ６を設ける。このサポートリブ６は、バ
スケット３外周部に全周面に亘って設けられている。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は放射性物質収納容器
に係り、特に、高レベル放射性廃棄物や原子力発電所か
ら発生する放射性物質等を収納するための放射性物質収
納容器に関する。
に係り、特に、高レベル放射性廃棄物や原子力発電所か
ら発生する放射性物質等を収納するための放射性物質収
納容器に関する。
【０００２】
【従来の技術】原子力発電所から出る放射性物質は、ウ
ランおよびプルトニウム等の再使用可能な核燃料物質を
回収するために再処理されるが、このときに高レベル放
射性廃棄物が発生する。この高レベル放射性廃棄物はガ
ラス固化され、放射性廃棄物ガラス固化体として貯蔵さ
れている。このような放射性廃棄物ガラス固化体は崩壊
熱が発生するため、発熱量が小さくなって処分が可能に
なるまでの間冷却しながら貯蔵する必要がある。また、
放射性物質は再処理されるまでの間、原子力発電所内の
貯蔵プールに保管されるが、年々増大する放射性物質に
貯蔵プールの容量が不足となり、長期間貯蔵可能な新た
な貯蔵施設の建設が望まれている。
ランおよびプルトニウム等の再使用可能な核燃料物質を
回収するために再処理されるが、このときに高レベル放
射性廃棄物が発生する。この高レベル放射性廃棄物はガ
ラス固化され、放射性廃棄物ガラス固化体として貯蔵さ
れている。このような放射性廃棄物ガラス固化体は崩壊
熱が発生するため、発熱量が小さくなって処分が可能に
なるまでの間冷却しながら貯蔵する必要がある。また、
放射性物質は再処理されるまでの間、原子力発電所内の
貯蔵プールに保管されるが、年々増大する放射性物質に
貯蔵プールの容量が不足となり、長期間貯蔵可能な新た
な貯蔵施設の建設が望まれている。
【０００３】ところで、放射性物質貯蔵施設としては、
貯蔵する放射性物質からの放射線を個々の収納容器で遮
蔽できるようにした乾式貯蔵施設が知られている。ここ
で使用される収納容器では、放射線に対する遮蔽材とし
て金属もしくはコンクリートが用いられている。遮蔽材
として金属を用いた放射性物質収納容器の一例として
は、特開平２−２９３６９８号公報および特願昭６２−
２５０４００号に開示されたものがある。
貯蔵する放射性物質からの放射線を個々の収納容器で遮
蔽できるようにした乾式貯蔵施設が知られている。ここ
で使用される収納容器では、放射線に対する遮蔽材とし
て金属もしくはコンクリートが用いられている。遮蔽材
として金属を用いた放射性物質収納容器の一例として
は、特開平２−２９３６９８号公報および特願昭６２−
２５０４００号に開示されたものがある。
【０００４】一般に、放射性物質収納容器内には、未臨
界を確保するため放射性物質を所定の位置に保持する格
子状のバスケットが設置されている。上記の特開平２−
２９３６９８号公報には、容器内に設置されるバスケッ
トとして、複数枚の平面状ディスクが容器軸方向に沿っ
て所定の間隔で配置され、各平面状ディスクに形成され
た多数の孔に放射性物質を挿通させた構造の放射性物質
収納容器が開示されている。この放射性物質収納容器に
よれば、容器軸方向に対して垂直方向へバスケットがぶ
れるのを防止することができ、これによって、バスケッ
トの構造強度を増すことが可能となっている。
界を確保するため放射性物質を所定の位置に保持する格
子状のバスケットが設置されている。上記の特開平２−
２９３６９８号公報には、容器内に設置されるバスケッ
トとして、複数枚の平面状ディスクが容器軸方向に沿っ
て所定の間隔で配置され、各平面状ディスクに形成され
た多数の孔に放射性物質を挿通させた構造の放射性物質
収納容器が開示されている。この放射性物質収納容器に
よれば、容器軸方向に対して垂直方向へバスケットがぶ
れるのを防止することができ、これによって、バスケッ
トの構造強度を増すことが可能となっている。
【０００５】また、特願昭６２−２５０４００号には、
放射性物質を収納するバスケットの外周部空間に高分子
樹脂材料を装填するようにした放射性物質収納容器が記
載されている。この放射性物質収納容器によれば、高分
子樹脂材料が中性子吸収性を有するので、放射線に対す
る遮蔽効果を高めることができる。
放射性物質を収納するバスケットの外周部空間に高分子
樹脂材料を装填するようにした放射性物質収納容器が記
載されている。この放射性物質収納容器によれば、高分
子樹脂材料が中性子吸収性を有するので、放射線に対す
る遮蔽効果を高めることができる。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術のうち複数枚の平面状ディスクを配置したもので
は、十分な強度確保するには平面状ディスクを多数配置
しなければならず、バスケットの構造が複雑化するとい
う問題がある。また、平面状ディスクは放射性物質の軸
方向に対しては垂直方向に位置しており放射性物質を覆
ってはいないので、放射線を遮蔽する効果はあまり期待
できず、さらに放射性物質での崩壊熱を容器外へ逃がす
除熱性能の点でも十分ではない。
来技術のうち複数枚の平面状ディスクを配置したもので
は、十分な強度確保するには平面状ディスクを多数配置
しなければならず、バスケットの構造が複雑化するとい
う問題がある。また、平面状ディスクは放射性物質の軸
方向に対しては垂直方向に位置しており放射性物質を覆
ってはいないので、放射線を遮蔽する効果はあまり期待
できず、さらに放射性物質での崩壊熱を容器外へ逃がす
除熱性能の点でも十分ではない。
【０００７】また、バスケットの外周部空間に高分子樹
脂材料を装填したものでは、放射線に対する遮蔽性能及
び除熱性能についてはある程度の効果は期待できるが、
バスケットの強度については十分な配慮がなされていな
い。
脂材料を装填したものでは、放射線に対する遮蔽性能及
び除熱性能についてはある程度の効果は期待できるが、
バスケットの強度については十分な配慮がなされていな
い。
【０００８】本発明の目的は、放射性物質の収納位置を
定めるバスケットの構造強度を確保するとともに、放射
線に対する遮蔽性能および除熱性能も向上させることの
できる放射性物質収納容器を提供することにある。
定めるバスケットの構造強度を確保するとともに、放射
線に対する遮蔽性能および除熱性能も向上させることの
できる放射性物質収納容器を提供することにある。
【０００９】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、有底筒形状の容器本体と、前記容器本体
内に設けられ、放射性物質が収納される空間を仕切る板
状部材が格子状に配置されたバスケットと、前記容器本
体の開口端部に装着される蓋部とを備えた放射性物質収
納容器において、前記バスケットの外周部を補強する補
強部材を、該バスケット外周部に全周面に亘って設けた
ことを特徴としている。
に、本発明は、有底筒形状の容器本体と、前記容器本体
内に設けられ、放射性物質が収納される空間を仕切る板
状部材が格子状に配置されたバスケットと、前記容器本
体の開口端部に装着される蓋部とを備えた放射性物質収
納容器において、前記バスケットの外周部を補強する補
強部材を、該バスケット外周部に全周面に亘って設けた
ことを特徴としている。
【００１０】上記構成によれば、バスケット外周部に補
強部材が設けられているので、バスケットの構造上の強
度を向上させることができる。また、補強部材はバスケ
ット外周部に全周面に亘って設けられているので、放射
線に対する遮蔽性能も向上する。さらに、バスケットの
強度向上を図るために、補強部材として厚板の補強部材
を用いれば、補強部材の伝熱性が良くなって、放射性物
資での崩壊熱をバスケット外へ容易に逃がすことがで
き、除熱性能が向上する。
強部材が設けられているので、バスケットの構造上の強
度を向上させることができる。また、補強部材はバスケ
ット外周部に全周面に亘って設けられているので、放射
線に対する遮蔽性能も向上する。さらに、バスケットの
強度向上を図るために、補強部材として厚板の補強部材
を用いれば、補強部材の伝熱性が良くなって、放射性物
資での崩壊熱をバスケット外へ容易に逃がすことがで
き、除熱性能が向上する。
【００１１】前記補強部材は、前記バスケットの板状部
材のうち隣り合う板状部材の端部を互いに連結し、且つ
前記板状部材の板厚よりも厚さが厚くなっている。この
ように構成すれば、バスケットの構造強度と除熱性能の
向上を図ることができる。
材のうち隣り合う板状部材の端部を互いに連結し、且つ
前記板状部材の板厚よりも厚さが厚くなっている。この
ように構成すれば、バスケットの構造強度と除熱性能の
向上を図ることができる。
【００１２】前記板状部材の少なくとも一つは他の板状
部材よりも厚板に形成され、その厚板の板状部材の両端
は前記補強部材に接合されている。このように構成すれ
ば、バスケットの構造強度をより一層向上させることが
できる。
部材よりも厚板に形成され、その厚板の板状部材の両端
は前記補強部材に接合されている。このように構成すれ
ば、バスケットの構造強度をより一層向上させることが
できる。
【００１３】前記補強部材を伝熱性の良い材料で形成し
たり、または前記補強部材の外周面に伝熱性の良い部材
を張り合わしたりすることができる。このように構成す
れば、補強部材外側の熱流束量を均一化することがで
き、容器内部の最高温度を低減させることができる。
たり、または前記補強部材の外周面に伝熱性の良い部材
を張り合わしたりすることができる。このように構成す
れば、補強部材外側の熱流束量を均一化することがで
き、容器内部の最高温度を低減させることができる。
【００１４】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に従って説明する。 （実施の形態１）図１は本発明の実施の形態１による放
射性物質収納容器の横断面図である。また、図２は放射
性物質収納容器の斜視図で、一部内部が見えるようにな
っている。本実施の形態の放射性物質収納容器１は、原
子力発電所から発生した放射性物質集合体を貯蔵する密
封容器である。この放射性物質収納容器１は、図に示す
ように、有底円筒形状をなした金属製の容器本体２、容
器本体２内に設けられたバスケット３、および容器本体
２の開口端部に装着される蓋部４を備えている。
に従って説明する。 （実施の形態１）図１は本発明の実施の形態１による放
射性物質収納容器の横断面図である。また、図２は放射
性物質収納容器の斜視図で、一部内部が見えるようにな
っている。本実施の形態の放射性物質収納容器１は、原
子力発電所から発生した放射性物質集合体を貯蔵する密
封容器である。この放射性物質収納容器１は、図に示す
ように、有底円筒形状をなした金属製の容器本体２、容
器本体２内に設けられたバスケット３、および容器本体
２の開口端部に装着される蓋部４を備えている。
【００１５】バスケット３には、放射性物質５が収納さ
れる空間を仕切る板状部材３Ａが格子状に配置されてい
る。そして、本実施の形態では、バスケット３外周部に
全周面に亘って補強部材としてのサポートリブ６が設け
られ、バスケット３の外周部が補強されている。サポー
トリブ６は円筒形状をなし、その内周面に、バスケット
３の板状部材３Ａの両端が接合されている。また、サポ
ートリブ６は、板状部材３Ａの板厚よりも厚さが厚く形
成されている。なお、バスケット３およびサポートリブ
６はステンレス材で形成されている。
れる空間を仕切る板状部材３Ａが格子状に配置されてい
る。そして、本実施の形態では、バスケット３外周部に
全周面に亘って補強部材としてのサポートリブ６が設け
られ、バスケット３の外周部が補強されている。サポー
トリブ６は円筒形状をなし、その内周面に、バスケット
３の板状部材３Ａの両端が接合されている。また、サポ
ートリブ６は、板状部材３Ａの板厚よりも厚さが厚く形
成されている。なお、バスケット３およびサポートリブ
６はステンレス材で形成されている。
【００１６】上記構成の放射性物質収納容器によれば、
バスケット３の板状部材３Ａの両端がサポートリブ６の
内周面に接合されているので、板状部材３Ａのうち隣り
合う板状部材の端部がサポートリブ６を介して互いに連
結されることになり、これにより、バスケット３の構造
強度が向上して、強度性能に優れたバスケット構造を実
現することができる。
バスケット３の板状部材３Ａの両端がサポートリブ６の
内周面に接合されているので、板状部材３Ａのうち隣り
合う板状部材の端部がサポートリブ６を介して互いに連
結されることになり、これにより、バスケット３の構造
強度が向上して、強度性能に優れたバスケット構造を実
現することができる。
【００１７】また、サポートリブ６がバスケット３を取
り囲むようにバスケット３外周全面に亘って設けられて
いるので、放射性物質５から放出された放射線のうち、
容器本体２の径方向に放出された放射線はサポートリブ
６を透過しなければならず、放射線に対する、サポート
リブ６による遮蔽効果が発生する。
り囲むようにバスケット３外周全面に亘って設けられて
いるので、放射性物質５から放出された放射線のうち、
容器本体２の径方向に放出された放射線はサポートリブ
６を透過しなければならず、放射線に対する、サポート
リブ６による遮蔽効果が発生する。
【００１８】ここで、サポートリブ６による遮蔽性能を
下記の式１を用いて説明する。式１は放射線の進行方向
に対するサポートリブ６の厚みをａとしたときの、サポ
ートリブ６を通過する放射線量を示したものである。通
過するエネルギＥである放射線に対するサポートリブ６
の吸収係数σ(Ｅ)とし、サポートリブ６を通過する前後
の線量をそれぞれ、μo 、μとすると、式１に示す関係
式が成立する。
下記の式１を用いて説明する。式１は放射線の進行方向
に対するサポートリブ６の厚みをａとしたときの、サポ
ートリブ６を通過する放射線量を示したものである。通
過するエネルギＥである放射線に対するサポートリブ６
の吸収係数σ(Ｅ)とし、サポートリブ６を通過する前後
の線量をそれぞれ、μo 、μとすると、式１に示す関係
式が成立する。
【００１９】
【数１】
【００２０】式１に示すように、サポートリブ６をバス
ケット３外周部全面に亘って設けることで、放射性物質
５から放出された放射線は、必ずサポートリブ６を貫通
することになるので遮蔽効果が発生する。また、この場
合、サポートリブ６の板厚が厚いほど遮蔽性能が高いこ
とがわかる。
ケット３外周部全面に亘って設けることで、放射性物質
５から放出された放射線は、必ずサポートリブ６を貫通
することになるので遮蔽効果が発生する。また、この場
合、サポートリブ６の板厚が厚いほど遮蔽性能が高いこ
とがわかる。
【００２１】また、サポートリブ６が板状部材３Ａの板
厚よりも厚さが厚くなっているので、伝熱性能の向上を
図ることもできる。ここで、サポートリブ６の厚みと除
熱性能との関係を図３を用いて説明する。放射性物質５
からの崩壊熱は、バスケット３の板状部材３Ａを通過す
る熱流束ａで外部に輸送される。サポートリブ６の熱伝
導が小さい場合、サポートリブ６内を通過する熱流束ｂ
は小さく、主に熱は熱流束ｃで容器本体２側に伝熱され
る。このため、位置Ｐ１での温度は、位置Ｐ２での温度
より高くなり、熱流束ｄは熱流束ｃより小さくなる。
厚よりも厚さが厚くなっているので、伝熱性能の向上を
図ることもできる。ここで、サポートリブ６の厚みと除
熱性能との関係を図３を用いて説明する。放射性物質５
からの崩壊熱は、バスケット３の板状部材３Ａを通過す
る熱流束ａで外部に輸送される。サポートリブ６の熱伝
導が小さい場合、サポートリブ６内を通過する熱流束ｂ
は小さく、主に熱は熱流束ｃで容器本体２側に伝熱され
る。このため、位置Ｐ１での温度は、位置Ｐ２での温度
より高くなり、熱流束ｄは熱流束ｃより小さくなる。
【００２２】ところが、サポートリブ６の板厚と伝熱性
には比例の関係が成り立っているので、サポートリブ６
の板厚が厚くなる場合、サポートリブ６内の温度は均一
になるので、熱流束ｃは小さくなり熱流束ｄは増加し
て、両者の差は小さくなる。このため、サポートリブ
６、およびバスケット３の温度は低下し、収納容器の除
熱性能は向上する。すなわち、サポートリブ６の板厚を
増加することにより、遮蔽効果および伝熱性能の向上を
図ることができる。
には比例の関係が成り立っているので、サポートリブ６
の板厚が厚くなる場合、サポートリブ６内の温度は均一
になるので、熱流束ｃは小さくなり熱流束ｄは増加し
て、両者の差は小さくなる。このため、サポートリブ
６、およびバスケット３の温度は低下し、収納容器の除
熱性能は向上する。すなわち、サポートリブ６の板厚を
増加することにより、遮蔽効果および伝熱性能の向上を
図ることができる。
【００２３】（実施の形態２）図４は、本発明の実施の
形態２による放射性物質収納容器の横断面図である。本
実施の形態では、バスケット３の板状部材３Ａのうち、
直径方向に設けられた２つの板状部材は厚板に形成され
ている。すなわち、直径方向に設けられた２つの板状部
材３Ａ’の板厚は、他の板状部材３Ａよりも厚くなって
いる。そして、板状部材３Ａ’の両端はサポートリブ６
の内周面に接合されている。
形態２による放射性物質収納容器の横断面図である。本
実施の形態では、バスケット３の板状部材３Ａのうち、
直径方向に設けられた２つの板状部材は厚板に形成され
ている。すなわち、直径方向に設けられた２つの板状部
材３Ａ’の板厚は、他の板状部材３Ａよりも厚くなって
いる。そして、板状部材３Ａ’の両端はサポートリブ６
の内周面に接合されている。
【００２４】本実施の形態によれば、厚板の板状部材３
Ａ’を設けたことにより、サポートリブ６の強度を高め
ることができ、その結果、バスケット３の構造強度を一
層向上させることができる。
Ａ’を設けたことにより、サポートリブ６の強度を高め
ることができ、その結果、バスケット３の構造強度を一
層向上させることができる。
【００２５】なお、直径方向に設けられた板状部材３
Ａ’だけでなく、他の板状部材３Ａを厚板にすることも
できる。
Ａ’だけでなく、他の板状部材３Ａを厚板にすることも
できる。
【００２６】（実施の形態３）図５は、本発明の実施の
形態３による放射性物質収納容器の横断面図である。本
実施の形態では、サポートリブ６の外周面に伝熱性に優
れた伝熱部材７が張り合わされている。
形態３による放射性物質収納容器の横断面図である。本
実施の形態では、サポートリブ６の外周面に伝熱性に優
れた伝熱部材７が張り合わされている。
【００２７】このように構成すれば、強度はサポートリ
ブ６に、伝熱は伝熱部材７に、といった具合にそれぞれ
役割を分担することになるので、サポートリブ６の板厚
を厚くしたものと等価な効果が得られる。この場合、サ
ポートリブ６にはステンレス材を、伝熱部材７には銅も
しくはアルミニウムを用いることができる。また、サポ
ートリブ６自体を伝熱性に優れた材料で構成しても良
い。
ブ６に、伝熱は伝熱部材７に、といった具合にそれぞれ
役割を分担することになるので、サポートリブ６の板厚
を厚くしたものと等価な効果が得られる。この場合、サ
ポートリブ６にはステンレス材を、伝熱部材７には銅も
しくはアルミニウムを用いることができる。また、サポ
ートリブ６自体を伝熱性に優れた材料で構成しても良
い。
【００２８】なお、図５では、バスケット３に厚板の板
状部材３Ａ’が設けられた例であるが、図１のような板
状部材３Ａだけからなるバスケットでも、本実施の形態
は適用できる。
状部材３Ａ’が設けられた例であるが、図１のような板
状部材３Ａだけからなるバスケットでも、本実施の形態
は適用できる。
【００２９】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
放射性物質の収納位置を保持するために設けられたバス
ケットの外周部に補強部材を設けたので、バスケットの
構造強度を向上させることができる。
放射性物質の収納位置を保持するために設けられたバス
ケットの外周部に補強部材を設けたので、バスケットの
構造強度を向上させることができる。
【００３０】また、補強部材がバスケット外周部に全周
面に亘って設けられているので、放射線に対する遮蔽性
能を向上させることもできる。
面に亘って設けられているので、放射線に対する遮蔽性
能を向上させることもできる。
【００３１】さらに、補強部材の厚さを厚くするか、ま
たは補強部材を伝熱性の良い材料で形成したり、補強部
材の外周に伝熱性の良い部材を張り合わせたりすれば、
除熱性能の良好なバスケット構造を得ることができる。
たは補強部材を伝熱性の良い材料で形成したり、補強部
材の外周に伝熱性の良い部材を張り合わせたりすれば、
除熱性能の良好なバスケット構造を得ることができる。
【図１】本発明の実施の形態１による放射性物質収納容
器の横断面図である。
器の横断面図である。
【図２】図１に示した放射性物質収納容器の、一部内部
構造を示した斜視図である。
構造を示した斜視図である。
【図３】バスケットおよびサポートリブにおける熱流束
を説明するための図である。
を説明するための図である。
【図４】本発明の実施の形態２による放射性物質収納容
器の横断面図である。
器の横断面図である。
【図５】本発明の実施の形態３による放射性物質収納容
器の横断面図である。
器の横断面図である。
１ 放射性物質収納容器 ２ 容器本体 ３ バスケット ３Ａ，３Ａ’ 板状部材 ４ 蓋部 ５ 放射性物質 ６ サポートリブ ７ 伝熱部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｇ２１Ｆ 5/012 Ｇ２１Ｆ 5/00 Ｊ 5/10 Ｎ (72)発明者 金井 秀俊 茨城県日立市幸町三丁目１番１号 株式会 社日立製作所原子力事業部内 (72)発明者 中山 忠和 茨城県日立市幸町三丁目１番１号 株式会 社日立製作所原子力事業部内
Claims (5)
- 【請求項１】 有底筒形状の容器本体と、前記容器本体
内に設けられ、放射性物質が収納される空間を仕切る板
状部材が格子状に配置されたバスケットと、前記容器本
体の開口端部に装着される蓋部とを備えた放射性物質収
納容器において、 前記バスケットの外周部を補強する補強部材を、該バス
ケット外周部に全周面に亘って設けたことを特徴とする
放射性物質収納容器。 - 【請求項２】 請求項１に記載の放射性物質収納容器に
おいて、 前記補強部材は、前記バスケットの板状部材のうち隣り
合う板状部材の端部を互いに連結し、且つ前記板状部材
の板厚よりも厚さが厚いことを特徴とする放射性物質収
納容器。 - 【請求項３】 請求項１又は２に記載の放射性物質収納
容器において、 前記板状部材の少なくとも一つは他の板状部材よりも厚
板に形成され、その厚板の板状部材の両端は前記補強部
材に接合されていることを特徴とする放射性物質収納容
器。 - 【請求項４】 請求項１又は２に記載の放射性物質収納
容器において、 前記補強部材は、伝熱性の良い材料で形成されているこ
とを特徴とする放射性物質収納容器。 - 【請求項５】 請求項１又は２に記載の放射性物質収納
容器において、 前記補強部材は、その外周面に伝熱性の良い部材が張り
合わされていることを特徴とする放射性物質収納容器。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33889699A JP2001153992A (ja) | 1999-11-30 | 1999-11-30 | 放射性物質収納容器 |
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