JP2017044666A - 使用済み核燃料用容器の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】各伝熱フィン11は、伝熱部110と、第1取付け部111と、第2取付け部112とを備えており、予め工場などで形成される。第1取付け部111は、本体2を形成する材料と同種の材料により形成される。各伝熱フィン11において、第1取付け部111は、伝熱部110の延長線上の一端部に配置される。予め形成された各伝熱フィン11は、現場において、本体2に対して第1取付け部111が溶接されることにより固定される。そのため、本体2に対して各伝熱フィン11を容易に固定できる。また、伝熱部110による伝熱性を確保できながら、複数の伝熱フィン11の間に形成される中性子遮蔽体の領域を十分に確保できる。
【選択図】 図7
Description
そのため、予め伝熱フィンを形成しておけば、本体に対して直接溶接して伝熱フィンを固定することが可能となる。
その結果、肉盛りなどすることなく、本体に対して伝熱フィンを容易に固定できる場合があり、その場合には作業工程を短縮できる。
また、第1取付け部は、伝熱部の延長線上の一端部に配置される。
その結果、伝熱部による伝熱性を確保できながら、複数の伝熱フィンの間に形成される中性子遮蔽体の領域を十分に確保できる。
ゆえに、伝熱性を確保できながら、放射線(中性子)の遮蔽性を向上できる。
そのため、予め伝熱フィンを形成しておけば、外筒に対して直接溶接するだけで伝熱フィンを固定することが可能となる。
その結果、肉盛りなどすることなく、外筒に対して伝熱フィンを容易に固定できる。よって、作業工程を短縮できる。
また、第2取付け部は、伝熱部の延長線上の他端部に配置される。
その結果、伝熱部による伝熱性を確保できながら、複数の伝熱フィンの間に形成される中性子遮蔽体の領域を十分に確保できる。
ゆえに、伝熱性を確保できながら、放射線(中性子)の遮蔽性を向上できる。
図1は、本発明の一実施形態により製造された使用済み核燃料用容器1であって、保管される状態の使用済み核燃料用容器1を示した斜視図である。なお、図1では、使用済み核燃料用容器1の一部を切り欠いて示している。
使用済み核燃料用容器1は、使用済み核燃料を収容するためのものであって、本体2と、外筒3と、遮蔽体4と、バスケット5と、蓋体6とを備えている。
遮蔽体4は、本体2と外筒3との間に配置されている。後述するように、遮蔽体4は、放射線(中性子)を遮蔽するように構成されている。
蓋体6は、本体2の他端部に取り付けられている。蓋体6は、円板形状に形成されており、本体2の開口2Aを密閉するように覆っている。
また、使用済み核燃料用容器1は、使用済み核燃料を輸送する輸送用容器としても用いられる。
図2は、図1の使用済み核燃料用容器1が輸送される状態を示した斜視図である。なお、図2では、使用済み核燃料用容器1の一部を切り欠いて示している。
図3は、図1の使用済み核燃料用容器1を示した平断面図である。
なお、以下の説明では、使用済み核燃料用容器1を、水平面に載置した状態を基準として説明する。
使用済み核燃料用容器1においては、本体2と外筒3との間に複数の伝熱フィン11が配置されている。
なお、各中空部42は、各中性子遮蔽体41の内部に配置されていればよい。例えば、各中空部42は、外筒3側に配置されてもよく、本体2側に配置されてもよい。
(1)伝熱フィンの形成
伝熱フィン11は、予め工場などで形成(製造)される。具体的には、図6に示すように、伝熱フィン11は、伝熱部110と、第1取付け部111と、第2取付け部112とを備えている。
伝熱部110は、長尺状の板状に形成されている。伝熱部110は、例えば、銅などの熱伝導率が高い材料からなる。
また、図6に示すように、伝熱フィン11において、第1取付け部111の短手方向の寸法L4は、例えば、1cm以上、3cm以下であり、好ましくは、2cmである。また、伝熱フィン11において、第2取付け部112の短手方向の寸法L5は、例えば、1cm以上、3cm以下であり、好ましくは、2cmである。
図7は、図1の使用済み核燃料用容器1の製造方法を説明するための平断面図であって、本体2に伝熱フィン11を固定した状態を示す。
上記のようにして形成した複数の伝熱フィン11は、現場に搬送され、現場において、本体2に固定され、また、後述するように、外筒3に固定される。
このように、本体2と各伝熱フィン11との接合部分では、同種の材料が連続している。そのため、本体2と各伝熱フィン11とが十分な強度で固定される。
図8は、図1の使用済み核燃料用容器1の製造方法を説明するための平断面図であって、外筒3に伝熱フィン11を固定した状態を示す。
上記のようにして、本体2に対して各伝熱フィン11が固定された後、本体2の外側を覆うように外筒3が被せられる。
この状態で、各伝熱フィン11の第2取付け部112と、外筒3の内周面2Aとが溶接(例えば、隅肉溶接)により固定される。
このように、外筒3と各伝熱フィン11との接合部分では、同種の材料が連続している。そのため、外筒3と各伝熱フィン11とが十分な強度で固定される。
そして、本体2の外周面2A、外筒3の内周面3A、及び、複数の伝熱フィン11により、複数の充填領域12が形成される。
上記のようにして、各充填領域12が形成されると、その各充填領域12内に型部材13が配置される。
型部材13は、長尺状の部材であって樹脂材料からなる。型部材13は、1対の分割部材131を備えている。
各分割部材131は、長尺状の板状に形成されている。各分割部材131には、凹部131Aが形成されている。
なお、各型部材13は、各充填領域12の内部に配置されていればよい。例えば、各型部材13は、外筒3側に配置されてもよく、本体2側に配置されてもよい。
その後、本体2の軸線が上下方向に沿った状態とされる。このとき、本体2は、図4とは上下反転させた状態となる。
その後は、本体2が、上下反転されることにより図4の状態となり、上記した使用済み核燃料用容器1を構成する各部材が適宜取り付けられることにより、使用済み核燃料用容器1が構成される。
図1に示すように、上記のようにして製造した使用済み核燃料用容器1に使用済み核燃料を収容して保管する間には、本体2内において熱が発生する。
また、本体2内で発生した熱は、各伝熱フィン11を介して外筒3に伝わる。これにより、本体2内で発生した熱が外部に放出される。
(1)本実施形態では、図6に示すように、各伝熱フィン11は、伝熱部110と、第1取付け部111と、第2取付け部112とを備えており、予め工場などで形成(製造)される。また、第1取付け部111は、本体2を形成する材料と同種の材料により形成される。そして、図7に示すように、現場において、各伝熱フィン11が、溶接により本体2に対して固定される。
そのため、本体2に対して、第1取付け部111を直接溶接して各伝熱フィン11を固定することが可能となる。
その結果、本実施形態のように肉盛りなどすることなく、本体2に対して各伝熱フィン11を容易に固定できる場合があり、その場合には作業工程を短縮できる。
また、第1取付け部111は、伝熱部110の延長線上(短手方向)の一端部に配置される。
その結果、伝熱部110による伝熱性を確保できながら、複数の伝熱フィン11の間に形成される中性子遮蔽体41の領域を十分に確保できる。
ゆえに、伝熱性を確保できながら、放射線(中性子)の遮蔽性を向上できる。
そのため、外筒3に対して、第2取付け部112を直接溶接して各伝熱フィン11を固定することが可能となる。
その結果、本実施形態のように肉盛りなどすることなく、外筒3に対して各伝熱フィン11を容易に固定できる。よって、作業工程を短縮できる。
また、第2取付け部112は、伝熱部110の延長線上(短手方向)の他端部に配置される。
その結果、伝熱部110による伝熱性を確保できながら、複数の伝熱フィン11の間に形成される中性子遮蔽体41の領域を十分に確保できる。
ゆえに、伝熱性を確保できながら、放射線(中性子)の遮蔽性を向上できる。
以上の実施形態では、本体2を形成する材料と、各伝熱フィン11の第1取付け部111を形成する材料とが同種であり、また、外筒3を形成する材料と、各伝熱フィン11の第2取付け部112を形成する材料とが同種であるとして説明したが、これらを形成する材料の全てが同種であってもよい。すなわち、本体2を形成する材料と、外筒3を形成する材料と、各伝熱フィン11の第1取付け部111を形成する材料と、各伝熱フィン11の第2取付け部112を形成する材料とが同種であってもよい。
2 本体
2A 外周面
3 外筒
3A 内周面
11 伝熱フィン
41 中性子遮蔽体
110 伝熱部
111 第1取付け部
112 第2取付け部
Claims (2)
- 板状の伝熱部と、前記伝熱部の延長線上の一端部に配置される第1取付け部とをそれぞれ備える複数の伝熱フィンを形成するフィン形成工程と、
内部に使用済み核燃料を収容可能な筒状の本体の外周面に対して、前記第1取付け部を溶接することにより、前記本体の周方向に間隔を隔てて前記複数の伝熱フィンを固定して配置する第1フィン固定工程と、
前記複数の伝熱フィンの間に中性子遮蔽体を形成する遮蔽体形成工程と、を含み、
前記フィン形成工程では、前記本体を形成する材料と同種の材料により前記第1取付け部を形成し、前記取付け部よりも熱伝導率の高い材料により前記伝熱部を形成することを特徴とする使用済み核燃料用容器の製造方法。 - 前記複数の伝熱フィンが固定された前記本体に対して、外側を覆うように外筒を被せる外筒設置工程と、
前記外筒に対して前記複数の伝熱フィンを固定する第2フィン固定工程と、をさらに含み、
前記フィン形成工程では、前記外筒を形成する材料と同種の材料により形成される第2取付け部を、前記伝熱部の延長線上の他端部に配置されるように前記複数の伝熱フィンを形成し、
前記第2フィン固定工程では、前記外筒の内周面に対して、前記第2取付け部を溶接することにより前記複数の伝熱フィンを固定することを特徴とする請求項1に記載の使用済み核燃料用容器の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015169536A JP2017044666A (ja) | 2015-08-28 | 2015-08-28 | 使用済み核燃料用容器の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2015169536A JP2017044666A (ja) | 2015-08-28 | 2015-08-28 | 使用済み核燃料用容器の製造方法 |
Publications (1)
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JP2017044666A true JP2017044666A (ja) | 2017-03-02 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN107481777A (zh) * | 2017-07-07 | 2017-12-15 | 中国核电工程有限公司 | 一种核燃料组件容器用带有散热功能的屏蔽结构 |
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2015
- 2015-08-28 JP JP2015169536A patent/JP2017044666A/ja active Pending
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